JP2010233794A - 化粧ブラシ用毛材および化粧ブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の合成樹脂製化粧ブラシ用毛材に比べて、極めてソフトで肌への感触に優れるとともに、化粧料を持続的に塗布する性能にも優れた特徴を持ち、獣毛に匹敵し得る性能を備えた化粧ブラシ用毛材および化粧ブラシを提供する。
【解決手段】合成樹脂製モノフィラメントのカットブリッスルからなる化粧ブラシ用毛材であって、前記モノフィラメントの断面は、複数の単位形状を環状に連結してなると共に、中心に中空部を有する異形中空断面であり、前記カットブリッスルの少なくとも一端には、前記単位形状ごとに分岐毛が形成され、かつ分岐毛の先端にテーパー部が形成されていることを特徴とする化粧ブラシ用毛材。
【選択図】 図1
【解決手段】合成樹脂製モノフィラメントのカットブリッスルからなる化粧ブラシ用毛材であって、前記モノフィラメントの断面は、複数の単位形状を環状に連結してなると共に、中心に中空部を有する異形中空断面であり、前記カットブリッスルの少なくとも一端には、前記単位形状ごとに分岐毛が形成され、かつ分岐毛の先端にテーパー部が形成されていることを特徴とする化粧ブラシ用毛材。
【選択図】 図1
Description
本発明は、従来の合成樹脂製化粧ブラシ用毛材に比べ、極めてソフトで肌への感触が優れるともに、化粧料を持続的に塗布する性能にも優れた化粧ブラシ用毛材およびこの化粧ブラシ用毛材を毛材の少なくとも一部に使用した化粧ブラシに関するものである。
従来、化粧ブラシの毛材としては、山羊、リスやイタチなどの獣毛が多用されてきたが、近年ではこれら獣毛の調達が困難となるに伴い、これに代えてナイロンやポリブチレンテレフタレートなどを素材に使用した合成樹脂製の化粧ブラシ用毛材の使用が増加しつつある。
この合成樹脂製化粧ブラシ用毛材の断面形状は、丸断面の直線状モノフィラメントからなるブリッスルの先端をテーパー状としたものが一般的であるが、このものは、獣毛に比べ表面が平滑であることに起因して化粧料がブラシに付着しにくいため、化粧料の含みが悪く、また塗布初期に化粧料が離脱し易く塗布ムラを生じなるなど塗布性能にも劣るばかりか、毛材も硬く肌にチクチク感があり感触も劣るという問題を有していた。
これらの問題を改善したブラシ用毛材としては、毛材の断面に凹凸部を複数形成した合成樹脂製化粧ブラシ用毛材(例えば、特許文献1参照)、および複数の単位形状が並列に連結した異形断面モノフィラメントからなるブリッスルの先端を分岐かつテーパー状にした合成樹脂製化粧ブラシ用毛材(例えば、特許文献2参照)が既に知られている。
しかしながら、これら従来の合成樹脂製化粧ブラシ用毛材は、化粧ブラシとして用いた場合の化粧料の含み具合や塗布性能および肌への感触がある程度は改善されるものの、それらの性能はいまだに十分とはいえず、さらに獣毛に十分匹敵し得る性能を備えた合成樹脂製化粧ブラシ用毛材の実現がしきりに求められていた。
本発明の目的は、従来の合成樹脂製化粧ブラシ用毛材に比べて、極めてソフトで肌への感触が優れるともに、化粧料を持続的に塗布する性能にも優れ、獣毛に十分匹敵し得る性能を備えた合成樹脂製化粧ブラシ用毛材および化粧ブラシを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明によれば、合成樹脂製モノフィラメントのカットブリッスルからなる化粧ブラシ用毛材であって、前記モノフィラメントの断面は、複数の単位形状を環状に連結してなると共に、中心に中空部を有する異形中空断面であり、前記カットブリッスルの少なくとも一端には、前記単位形状ごとに分岐毛が形成され、かつ分岐毛の先端にテーパー部が形成されていることを特徴とする化粧ブラシ用毛材が提供される。
なお、前記異形中空断面の単位形状の数が4〜10の範囲にあることが、好ましい条件として挙げられる。
また、本発明の化粧ブラシは、上記の化粧ブラシ用毛材の少なくとも一部に使用したことを特徴とする。
本発明によれば、以下に説明するとおり、極めてソフトで肌への感触に優れるとともに、化粧料を持続的に塗布する性能にも優れ、獣毛に匹敵し得る性能を備えた化粧ブラシ用毛材および化粧ブラシを得ることができる。
以下に、本発明の化粧ブラシ用毛材および化粧ブラシについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2(a)、(b)および(c)は、本発明の化粧ブラシ用毛材の一例を示した斜視図と断面図であり、図3(a)、(b)は従来の化粧ブラシ用毛材の一例を示した断面図である。なお、図における符号1は化粧ブラシ用毛材或いはブリッスルを示す。
ここで、図1および図2(a)に示した実施例は、後述する合成樹脂から構成された単位形状2a〜2dを環状に4個連結してなり、その断面中心に中空部3を有する異形断面形状の合成樹脂製モノフィラメントを素材とし、これを所望の長さに切断したカットブリッスル1の先端に化学的減量法などを施すことにより、単位形状2a〜2dごとに分岐した分岐毛4にテーパー部5を形成してなる化粧ブラシ用毛材1を示すものである。
つまり、本発明の化粧ブラシ用毛材1は、一端の先端には単位形状ごとに分岐した分岐毛4にテーパー部5が形成されており、これによって従来の合成樹脂製化粧ブラシ用毛材に比べて、肌への感触が極めてソフトとなり、さらに、毛材断面の中心には中空部3があるために、この中空部3に含有された化粧料を分岐毛4が包むことで化粧料の持続的な保持性が向上するばかりか、化粧料が直ぐに離脱せず塗布時に徐々に放出することでの塗布性能にも優れており、これにより獣毛に十分匹敵し得る性能を備えた合成樹脂製化粧ブラシ用毛材が得られるのである。
なお、上記の条件を満たせば、肌への感触にも優れ、化粧料の含み具合と塗布性能にも優れた改善効果が得られるが、モノフィラメントの断面において単位形状が環状に連結する数については、肌への感触や化粧料の含み具合と化粧の際の化粧料の離脱性とのバランスが良くなることから4〜10の範囲であることが好ましく、さらには5〜8であることがより好ましい。
一方、上記の範囲未満や範囲を超える場合には、肌への感触や化粧料の塗布性能が劣り目的とする改善効果が得られなくなる。
すなわち、図2(b)は、単位形状2a〜2fが6個環状に連結、また図2(c)は、同じく単位形状2a〜2hが8個環状に連結していると共に、断面中心に中空部3備えたものであるが、この場合にも図1および図2(a)と同様の効果を得ることができる。
ただし、図3(a)のように、単位形状2a〜2cが並列に連結した断面形状、または図3(c)のように、単位形状2a〜2fが6個環状に連結していても中空部を有しない場合は、化粧料を持続的に塗布する性能が、本発明に比し劣ったものとなる。
ここで、本発明の化粧ブラシ用毛材の外径は、化粧ブラシの種類に応じて適宣選択することができるが、化粧ブラシに要求される肌への感触を考慮すると、0.05〜0.25mmの範囲であることが好ましく、さらには、0.07〜0.20mmの範囲であることがより好ましい。
なお、本発明の化粧ブラシ用毛材を構成する合成樹脂製モノフィラメントの素材樹脂としては、連結した単位形状を分離して分岐毛の先端にテーパー部を容易に形成するに際して、後に説明する通り、酸やアルカリなどの溶解法で容易にテーパー加工を施すことができることから、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12およびこれら共重合などのポリアミド系樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂などを挙げることができる。
また、本発明の化粧ブラシ用毛材には、本発明を阻害しない範囲であれば耐熱剤、耐光剤、酸化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤、着色剤および可塑剤などの添加剤などを任意に含有させることができる。
ここで、本発明の化粧ブラシ用毛材の製造方法について、以下に具体例を挙げて説明する。
なお、以下に説明する製造方法は、本発明の化粧ブラシを得るための一例に過ぎず全てこの方法に限定されるものでない。
まず、原料となる合成樹脂チップを公知の溶融紡糸機に供給した後、所望の断面形状を有する紡糸口金孔から押し出すが、例えば図2(a)の断面形状を得る方法としては、各単位形状2a〜2dを形成する吐出孔を単独で環状に配置させたもので押し出した直後に合糸して融着したものを冷却・固化する方法が採られる。その後熱延伸したモノフィラメントを弛緩熱処理したものを巻き取る。
次に、一旦巻き取られたモノフィラメントの束を、一般には25〜70mmの範囲の長さにカットして、カットブリッスルに加工する。その後、このカットブリッスルの少なくとも一端を、単位形状ごとに分岐して分岐毛4を形成し、かつこれら分岐毛4の先端にテーパー部5を形成する。
ここで、テーパー状の加工方法としては、酸やアルカリ溶解法などの化学的処理を採用することができ、薬液の濃度、薬液の温度、薬液への浸漬深さ、および浸漬時間などを適宣調整することにより、各単位形状ごとに分岐4が形成され、かつ分岐毛4の先端にテーパー部が形成された本発明の化粧ブラシ用毛材を容易に作ることができる。
上記の製造方法により得られた化粧ブラシ用毛材を使用した本発明の化粧ブラシは、公知の方法で製造することができ、製造方法について特に限定されない。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、実施例および比較例における各化粧ブラシの性能評価は次の方法により行った。
[化粧料塗布性能]
成人女性15名に対して、獣毛使用のフェースブラシと実施例および比較例で作製したフェースブラシとを使用して、粉体化粧料(アイビー化粧品:フェースカラーパウダー)を肌に塗布してもらい、以下の判定基準を基にして、化粧ブラシへの化粧粉の含み具合と塗布斑の発生について回答を得た。
判定:
◎・・・獣毛使用のものよりも化粧粉の含み具合が多く、塗布斑も少なかった。
○・・・獣毛使用のものと同等の化粧粉の含み具合と塗布斑であった。
△・・・獣毛使用のものよりも化粧粉の含み具合が少なく、塗布斑も多かった。
×・・・獣毛使用のものよりも化粧粉の含み具合が極めて悪く、塗布斑も著しかった。
成人女性15名に対して、獣毛使用のフェースブラシと実施例および比較例で作製したフェースブラシとを使用して、粉体化粧料(アイビー化粧品:フェースカラーパウダー)を肌に塗布してもらい、以下の判定基準を基にして、化粧ブラシへの化粧粉の含み具合と塗布斑の発生について回答を得た。
判定:
◎・・・獣毛使用のものよりも化粧粉の含み具合が多く、塗布斑も少なかった。
○・・・獣毛使用のものと同等の化粧粉の含み具合と塗布斑であった。
△・・・獣毛使用のものよりも化粧粉の含み具合が少なく、塗布斑も多かった。
×・・・獣毛使用のものよりも化粧粉の含み具合が極めて悪く、塗布斑も著しかった。
[肌への感触]
上記化粧料の塗布性能評価と同時に以下の判定基準を基にして、肌への感触についても回答を得た。
判定:
1・・・極めて柔軟であり、獣毛使用のものよりも優れた感触であった。
2・・・柔軟であり獣毛使用のものと同等の感触であった。
3・・・獣毛使用のものに比べて肌に刺激や柔軟性不足が感じられ、触感が良くなかった。
4・・・獣毛使用のものに比べて肌に刺激や柔軟性不足が強く感じられ、触感が悪かった。
上記化粧料の塗布性能評価と同時に以下の判定基準を基にして、肌への感触についても回答を得た。
判定:
1・・・極めて柔軟であり、獣毛使用のものよりも優れた感触であった。
2・・・柔軟であり獣毛使用のものと同等の感触であった。
3・・・獣毛使用のものに比べて肌に刺激や柔軟性不足が感じられ、触感が良くなかった。
4・・・獣毛使用のものに比べて肌に刺激や柔軟性不足が強く感じられ、触感が悪かった。
[実施例1、2、3]
ポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ(株)製 PBT1200S)を用いて、エクスルダー型紡糸機にて270℃に加熱溶融させた樹脂を、表1に示した断面形状に対応したノズルから押し出し、合糸、冷却、続いて延伸し、さらに乾熱雰囲気中で弛緩熱処理を施し、外接円が0.1mmの異形断面モノフィラメントを束状に巻き取った。
ポリブチレンテレフタレート樹脂(東レ(株)製 PBT1200S)を用いて、エクスルダー型紡糸機にて270℃に加熱溶融させた樹脂を、表1に示した断面形状に対応したノズルから押し出し、合糸、冷却、続いて延伸し、さらに乾熱雰囲気中で弛緩熱処理を施し、外接円が0.1mmの異形断面モノフィラメントを束状に巻き取った。
次に、束状の合成樹脂製モノフィラメントを長さ45mmに切断し、この切断束の片端をアルカリ液に浸漬して、その先端部分を単位形状毎に分岐させながらテーパー状に加工し、化粧ブラシ用毛材を作製した。さらに、これを基台に植毛することにより、フェースブラシを作製した。
[実施例4]
使用樹脂をナイロン610樹脂(東レ(株)製 M2001)を用いて、エクスルダー型紡糸機にて270℃に加熱溶融させた樹脂を表1に示した断面形状に対応したノズルから押し出し、合糸、冷却、続いて延伸し、さらに乾熱雰囲気中で弛緩熱処理を施し、外接円が0.1mmの異形断面モノフィラメントを束状に巻き取った。
使用樹脂をナイロン610樹脂(東レ(株)製 M2001)を用いて、エクスルダー型紡糸機にて270℃に加熱溶融させた樹脂を表1に示した断面形状に対応したノズルから押し出し、合糸、冷却、続いて延伸し、さらに乾熱雰囲気中で弛緩熱処理を施し、外接円が0.1mmの異形断面モノフィラメントを束状に巻き取った。
次に、束状の合成樹脂製モノフィラメントを長さ45mmに切断し、この切断束の片端をメタクレゾールと塩化カルシウム−メタノールとの混和液に浸漬して、その先端部分を単位形状毎に分岐させながらテーパー状に加工し、化粧ブラシ用毛材を作製した。
さらに、これら化粧ブラシ用毛材を基台に植毛することによりフェースブラシを作製して、使用したフェースブラシの評価結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1において、ノズル孔の形状を変えて、表1に示す断面形状の単位形状を並列に3個連結(長径0.2mm、短径0.06mm)し、ノズルから押し出した後、合糸せずに冷却した以外は、実施例1と同様な方法で化粧ブラシ用毛材およびフェースブラシを作製して、使用したフェースブラシの評価結果を表1に示す。
実施例1において、ノズル孔の形状を変えて、表1に示す断面形状の単位形状を並列に3個連結(長径0.2mm、短径0.06mm)し、ノズルから押し出した後、合糸せずに冷却した以外は、実施例1と同様な方法で化粧ブラシ用毛材およびフェースブラシを作製して、使用したフェースブラシの評価結果を表1に示す。
[比較例2、3]
比較例1において、ノズル孔の形状を変えて表1に示す断面形状の6葉断面、丸断面に変更した以外は、比較例1と同様な方法で化粧ブラシ用毛材およびフェースブラシを作製して、使用したフェースブラシの評価結果を表1に示す。
比較例1において、ノズル孔の形状を変えて表1に示す断面形状の6葉断面、丸断面に変更した以外は、比較例1と同様な方法で化粧ブラシ用毛材およびフェースブラシを作製して、使用したフェースブラシの評価結果を表1に示す。
表1の結果から、実施例1〜4に示した本発明の化粧ブラシ用毛材は、単位形状を並列に3個連結しただけの形状(比較例1)や6葉断面(中空部がない)形状(比較例2)および丸断面形状(比較例3)との比較から明らかなように、獣毛に匹敵するかそれ以上の肌への感触が得られ、かつ化粧料の粉含みが多く塗布性能も優れた化粧ブラシを与えるものである。
本発明によれば、ソフトで肌への感触に優れるとともに、化粧料を持続的に塗布する性能にも優れた特徴を持ち、獣毛に匹敵し得る性能を備えた化粧ブラシ用毛材および化粧ブラシが得られるため、化粧業界にとって極めて有益である。
1・・・化粧ブラシ用毛材(ブリッスル)
2a〜2h・・・単位形状
3・・・中空部
4・・・分岐毛
5・・・テーパー部
2a〜2h・・・単位形状
3・・・中空部
4・・・分岐毛
5・・・テーパー部
Claims (3)
- 合成樹脂製モノフィラメントのカットブリッスルからなる化粧ブラシ用毛材であって、前記モノフィラメントの断面は、複数の単位形状を環状に連結してなると共に、中心に中空部を有する異形中空断面であり、前記カットブリッスルの少なくとも一端には、前記単位形状ごとに分岐毛が形成され、かつ分岐毛の先端にテーパー部が形成されていることを特徴とする化粧ブラシ用毛材。
- 前記異形中空断面の単位形状の数が4〜10の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の化粧ブラシ用毛材。
- 請求項1または2に記載の化粧用毛材を少なくとも一部に使用したことを特徴とする化粧ブラシ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103732104A (zh) * | 2011-08-18 | 2014-04-16 | 狮王株式会社 | 牙刷刷毛、其制造方法及牙刷 |
CN108514211A (zh) * | 2018-03-26 | 2018-09-11 | 中山尚洋科技股份有限公司 | 一种刷毛、化妆刷、刷毛的制备方法及刷毛的挤出模具 |
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2009
- 2009-03-31 JP JP2009084726A patent/JP2010233794A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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