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JP5100130B2 - コンデンサマイクロホンユニット、及びコンデンサマイクロホン - Google Patents

コンデンサマイクロホンユニット、及びコンデンサマイクロホン Download PDF

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Description

本発明は、コンデンサマイクロホンユニット、及びコンデンサマイクロホンに係るものであり、詳しくは、コンデンサマイクロホンにおける指向性を制御する音響抵抗の値のばらつきを改善する技術に関する。
コンデンサマイクロホンは、音波により振動する振動板と固定極(「背極」とも呼ばれる)とをスペーサを介して対向配置してなる一種のコンデンサを構成するコンデンサマイクロホンユニットを備える。このコンデンサマイクロホンユニットは、ユニットケース内において組み立てられ、インピーダンス変換器としてのFET(電界効果トランジスタ)と、前記FETを実装する回路基板を更に備えた構成となっている。
このようなコンデンサマイクロホンにおいて、振動板に導かれる音波を制限して所期の指向性を付与する音響抵抗の形成手法には主として次の2つがある。
その一つは、絶縁座に対しスペーサを介して振動板に結合したプレートを配置し、前記絶縁座と前記プレートとの間にスペーサの厚さ分の薄空気層による音響抵抗を形成するものである。もう一つは、絶縁座に対して音連通孔を覆うように音響抵抗部材及び、その上に振動板に結合したプレートを配置するものである。
前者のような音響抵抗を備えるコンデンサマイクロホンにおいて、指向性を改善する手段がいくつか提案されている(たとえば、特許文献1及び2参照)。
また、後者のような音響抵抗を備えるコンデンサマイクロホンにおいて、指向性を改善する手段も提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
上記後者のような音響抵抗を備えるコンデンサマイクロホンにおけるコンデンサマイクロホンユニットの基本的な構成は、図5に示すとおりである。
図5において、コンデンサマイクロホンユニット110は、有底の円筒形のユニットケース111内に以下の各部品が収容されることによって構成されている。ユニットケース111は、底部111aに相当する部分が前側になっていて、この底部111aにはユニット内部に音声を導き入れるための複数の孔122が形成されている。ユニットケース111内には、このユニットケース111の底部111aに最も近い位置に、防塵部材125を介してリング状の振動板保持体112と、外周縁部が上記振動板保持体の一端面に固着された振動板113が配置されている。
また、前記振動板113に対し、リング状の部材であるスペーサ114を介して固定極115が対向配置されている。前記振動板113と前記固定極115との間にはスペーサ114の厚さに相当する隙間が形成されており、一種のコンデンサを構成している。そして、前記孔122から導き入れられる音声にしたがって振動板113が振動するのに伴い、上記コンデンサの静電容量が変化し、静電容量の変化が音声信号として出力されるようになっている。
前記ユニットケース111内には、固定極115の後面側に固定極支持体である絶縁座が116配置されている。絶縁座116は、たとえば合成樹脂からなり、その前面側には円形の凹陥部が形成されている。この凹陥部に固定極115が嵌っている。上記凹陥部にはまた、この凹陥部よりも内周側に、リング状の凹陥部が形成され、このリング状の凹陥部にリング状の音響抵抗部材117及び、弾力性を有するダンパー118が嵌められている。
絶縁座116の後面側には円板状のプリント回路基板121が配置され、その外周縁部にて当接している。プリント回路基板121の後面外周縁部には、ユニットケース111の開放端縁部の折り返し部123が位置している。この折り返し部123による押圧力によって、プリント回路基板121が前方(図5において上方)に向かって押されている。この押圧力によって絶縁座116が押され、ダンパー118を介して固定極115が押され、さらにスペーサ114を介して振動板113と振動板保持体112がユニットケース111の底面111aに押し付けられ、これらの部材がユニットケース111内にそれぞれ位置決めされて固定されている。
前記絶縁座116の中央部には、その厚さ方向に孔が形成されていて、この孔には、銅などの金属からなり直径が段階的に異なるコンタクト119の小径部が嵌められている。上記プリント回路基板121には、上記コンタクト119と対向する位置にインピーダンス変換器を構成する電界効果型トランジスタ(以下「FET」という)120が配置されている。FET120の端子120aの一部はFET120の外装に沿って折り曲げられて、上記コンタクト119の下面119bに当接している。一方、他の端子120bの一つはプリント回路基板121の所定の回路パターンに半田付け等によって接続されている。コンタクト119の上端部119aの外周側にはコイル状のコンタクトスプリング124が圧縮されて配置されている。コンタクトスプリング124は固定極115とコンタクト119の間に介在して、コンタクト119と固定極115を互いに離間させる向きに付勢している。この付勢力でコンタクト119がFET120の上記端子120aの一つに押し付けられ、この端子120aと固定極115との電気的導通をとっている。
以上説明したコンデンサマイクロホンユニット110においては、絶縁座116に音響抵抗部材117をダンパー118で押し付けることによって、安定したばらつきの無い音響抵抗を実現している。
したがって、コンデンサマイクロホンユニット110を組み立てる際、絶縁座116に音響抵抗部材117、次いでダンパー118を載置した後、固定極115を絶縁座116に嵌合させる。これにより、ダンパー118は、前記固定極115と前記絶縁座116との間に挟まれ、安定した圧力を前記音響抵抗部材117に加えることが出来る。
ところが、図6に示すように、絶縁座116に音響抵抗部材117を載せ、更に音響抵抗部材117の上にダンパー118を載せた後に、固定極115を絶縁座116に圧入して両者を嵌合させる工程において、ダンパー118の位置がずれしてしまう不都合がある。その結果、絶縁座116の固定極115が当る(嵌合)部分に、ダンパー118の周縁部118aを挟み込んでしまうことがあった。そのため、固定極115が絶縁座116に対して傾いた状態で取り付けられ、感度や周波数応答の不良を生じてしまう。
また、絶縁座116に対して音響抵抗部材117を十分に押し付けることができないので、音響抵抗値が不適切なものになり、指向周波数応答の不良を生じてしまう。
さらに、コンデンサマイクロホンにおいて、固定極とFETとの電気的な接続を確実に行なうため、リボン線を用いる手段も提案されている(たとえば、特許文献4参照)。
ところが、固定極から信号を引き出す導電部品と固定極との間を、電気的接続用のコンタクトスプリングやリボン線で電気的に接続する場合、何れも小さな部品であることから組み立てが難しかった。また、前記部品との接触部が小さいことから、接触部に油脂や接着剤等の被膜があると接触不良が容易に発生してしまうことがあった。
実開昭59−76200号公報 実開昭63−187500号公報 実開平7−29996号公報 実開平4−50995号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、固定極を絶縁座に嵌合させる工程においてダンパーが位置ずれする不都合を未然に防止できる構造を有するコンデンサマイクロホンユニットと、これを用いたコンデンサマイクロホンを提供することを目的とする。
また、本発明は、固定極とFETとの電気的な接続を確実に行なうことのできるコンデンサマイクロホンユニットと、これを用いたコンデンサマイクロホンを提供することを他の目的とする。
本発明の請求項1に係るコンデンサマイクロホンユニットは、ユニットケース内に、振動板と、前記振動板に隙間をおいて対向配置され、前記振動板との間でコンデンサを構成する固定極と、前記固定極の後面側に配置され、前記固定極を支持する絶縁座と、前記絶縁座の前面側に配置された環状の音響抵抗部材と、前記音響抵抗部材を前面側より前記絶縁座に押し付ける環状のダンパーと、を少なくとも組み込んで構成したコンデンサマイクロホンユニットにおいて、前記ダンパーを前面側より押える固定部材をさらに備え、前記固定部材は、上端周辺部に外側に向かって迫り出した庇部を備え、前記庇部により前記ダンパーの内側周縁部を押える、ことを特徴とする。
本発明の請求項2に係るコンデンサマイクロホンユニットは、請求項1において、前記固定部材は、前記絶縁座に取り付けられていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るコンデンサマイクロホンユニットは、請求項1又は2において、前記絶縁座は中央部に孔を有し、前記固定部材は、前記孔に嵌め込まれることでインピーダンスを変換するFETの端子に押し付けられ、前記固定部材と前記端子が電気的に導通していることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るコンデンサマイクロホンユニットは、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記固定部材は、導電性を有することを特徴とする。
本発明の請求項5に係るコンデンサマイクロホンユニットは、請求項4において、前記固定部材は、前記絶縁座の後面側より露呈する凸部を有することを特徴とする。
本発明の請求項6に係るコンデンサマイクロホンユニットは、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記ダンパーは、導電性を有することを特徴とする。
本発明の請求項7に係るコンデンサマイクロホンは、前記請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンデンサマイクロホンユニットを備えることを特徴とする。
本発明のコンデンサマイクロホンユニットよれば、固定極を絶縁座に嵌合させる前に、環状のダンパーを前面側より押えて仮止めする固定部材を備えている。
ゆえに、前記絶縁座の前面側に配置された環状の音響抵抗部材は、前記ダンパーによって前記絶縁座に押し付けられ、また、前記ダンパーは、前記固定部材によって確実に押えられる。これにより、前記ダンパーが、外部からの衝撃等によって位置ずれしてしまう虞が低減し、前記固定極が前記絶縁座に対して傾いて取り付けられることは無く、前記絶縁座に対して前記音響抵抗部材を十分に押し付けることが出来る。
したがって、固定極を絶縁座に嵌合させる工程においてダンパーが位置ずれする不都合を未然に防止できる構造を有するコンデンサマイクロホンユニットと、これを用いたコンデンサマイクロホンを提供することが出来る。
また、前記固定部材が、前記絶縁座に取り付けられることにより、ダンパーが前記絶縁座から離反しないように確実に支持することが出来る。
したがって、前記固定部材で前記ダンパーを押えた後において、前記ダンパーの前記絶縁座に対する押し付け効果や、前記ダンパーの位置ずれ防止効果を一層高めることが出来る。
また、前記固定部材が、前記ダンパーの内側周縁部を押えることにより、前記固定部材によって案内しながら前記ダンパーを前記絶縁座に押し付けることが出来る。
したがって、ダンパーの位置ずれ防止効果を一層高めることが出来る。しかも、ダンパーよりも幅方向の寸法をより小さな部品とすることが出来るので、構造上嵩張らず、また、材料コストも抑えたものとすることが出来る。
また、前記固定部材が、導電性を有することにより、前記固定極と前記固定部材とを電気的に接続させると共に、前記固定部材と前記FETとを電気的に接続させることが出来る。
したがって、前記固定部材を介して前記固定極と前記FETとの電気的な接続を、ダンパーの位置ずれ防止と併せて効果的に、簡単、かつ、確実に行なうことが出来る。
また、前記固定部材が、前記絶縁座の後面側より露呈する凸部を有することにより、前記固定部材と前記FETとを直接電気的に接続させることが出来る。
したがって、前記固定部材と前記FETとの電気的な接続を確実に行ない、前記固定極と前記FETとの電気的な接続を高めることが出来る。
さらに、前記ダンパーが、導電性を有することにより、前記固定極と前記ダンパーとを電気的に接続させると共に、前記ダンパーと前記固定部材とを電気的に接続させることが出来る。
したがって、前記ダンパーを介して前記固定極と前記固定部材との電気的な接続をより確実に行ない、前記固定極と前記FETとの電気的な接続をより一層確実に行なうことが出来る。
そして、前記請求項1乃至6のいずれかに記載のコンデンサマイクロホンユニットを備えることにより、感度や周波数応答の不良を生じてしまうことが無く、かつ固定極とFETとの電気的な接続を確実に行なうことのできるコンデンサマイクロホンを提供することができる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のコンデンサマイクロホンユニットの一例を示す縦断側面図であり、図2は、主要構成部の構造を説明する展開図である。
本実施形態のコンデンサマイクロホンユニット10は、図1に示すように、ユニットケース11内に、振動板13と、固定極15と、絶縁座16と、音響抵抗部材17と、ダンパー18と、を少なくとも組み込んで構成し、更に前記ダンパー18を前面側より押える固定部材19を備えることを特徴とする。
ユニットケース11は、有底の円筒形をしており、底部11aに相当する部分が前面側になっている。また、ユニットケース11の底部11aにはユニット内部に音声を導き入れるための複数の孔22が形成されている。孔22はこれをメッシュ状にしたいわゆるフロントメッシュとしてもよい。このユニットケース11は、たとえば絞り加工によって形成することができる。
振動板13は、外周縁部がリング状の振動板保持体12の一端面に固着され、前記ユニットケース11の底部に最も近い位置に、防塵部材25を介して配置されている。
固定極15は、前記振動板13に対し、リング状の部材であるスペーサ14を介し対向配置されている。前記振動板13と前記固定極15との間にはスペーサ14の厚さに相当する隙間が形成されており、一種のコンデンサを構成している。また、固定極15は、たとえば金属製の円板状の部材を基材とし、その少なくとも一面側に振動板13との対向面側にエレクトレット板が貼り付けられて、エレクトレットボードを構成している。また、スペーサ14は薄い樹脂からなるリング状の部材であり、振動板の後端面(図1において下端面)の外周縁部に密着している。
そして、前記孔22から導き入れられる音声にしたがって振動板13が振動するのに伴い、上記コンデンサの静電容量が変化し、静電容量の変化が音声信号として出力されるようになっている。
絶縁座16は、前記固定極15の後面側に配置され、前記固定極15を支持する固定極支持体である。絶縁座16は、たとえば樹脂などの絶縁体からなり、外周の形状は円筒形である。また、その前面側には円形の第一凹陥部16aが形成されており、この第一凹陥部16a内に前記固定極15が嵌っている。また、前記第一凹陥部16aには、この第一凹陥部16aよりも内周側に、リング状の第二凹陥部16bが形成されている。このリング状の第二凹陥部16b内に音響抵抗部材17及びダンパー18が嵌められている。
また、前記絶縁座16の中央部には、その厚さ方向に孔16cが形成されていて、孔16cに前記固定部材19が嵌められている。
音響抵抗部材17は、音響機械系の制動や指向性を制御するものであり、前記絶縁座16の前面側に配置されている。この音響抵抗部材17の形状は、環状をしている。
また、音響抵抗は、音響抵抗部材17の音響抵抗が、ダンパー18の10倍以上になるように設定されると良い。
ダンパー18は、前記音響抵抗部材17を前面側より前記絶縁座16に押し付ける部材である。このダンパー18は、弾力性を有し、その形状は環状をしている。
また、前記ダンパー18は、前記固定極15及び前記固定部材19に当接しているので、導電性を有する導電布とすると望ましい。このように前記ダンパー18が導電性を有すると、図3に示すように、前記固定極15と接触する前記ダンパー18のα領域において電気的な接続を可能とする。そして、前記ダンパー18を介して前記固定極15と前記固定部材19との電気的な接続をより確実に行なうことが出来る。
固定部材19は、前記ダンパー18を前面側より押える部材である。これにより、前記ダンパー18が、位置ずれしてしまう虞が低減する。したがって、前記固定極15が前記絶縁座16に対して傾いて取り付けられることは無く、前記絶縁座16に対して前記音響抵抗部材17を十分に押し付けることが出来る。
また、この固定部材19は、前記絶縁座16に取り付けられていると望ましい。このように前記固定部材19を前記絶縁座16に取り付けると、前記ダンパー18が前記絶縁座16から無闇に離反しないように確実に支持することが出来る。そして、前記ダンパー18の前記絶縁座16に対する押し付け効果や、前記ダンパー18の位置ずれ防止効果を一層高めることが出来る。
また、前記固定部材19は、図示の例のように前記ダンパー18の内側周縁部を押えるものとすると望ましい。前記ダンパー18を押える箇所は、内側周縁部全体で無く、少なくとも一部でも良い。この固定部材19は、たとえば上端周縁部に、外側に向かって迫り出した庇部19aを形成すると良い。そうすると、前記固定部材19の庇部19aによって前記ダンパー18の内側周縁部を押えることが出来る。
このように前記庇部19aによって前記ダンパー18の内側周縁部を押えるようにすると、図4に示すように、前記固定部材19によって前記ダンパー18を案内しながら、前記庇部19aによって前記ダンパー18の内側周縁部を押える。そして、前記ダンパー18によって前記音響抵抗部材17を前記絶縁座16に対して十分に押し付けることが出来る。
また、前記固定部材19は、前記固定極15及び後述する電界効果型トランジスタ(以下「FET」という)20に当接している。そのため、前記固定部材19は、銅やステンレス等の導電性を有する金属材料や、導電性材料を混入させた導電性樹脂材料等からなると望ましい。このように前記固定部材19が導電性を有すると、図3に示すように、前記固定極15と接触する前記固定部材19のβ領域において電気的な接続を可能とする。そして、前記固定部材19を介して前記固定極15と前記FET20との電気的な接続をより一層確実に行なうことが出来る。
したがって、前記固定部材19により、前記ダンパー18の位置ずれ防止と併せて、前記固定極15と前記FET20との電気的な接続を、効果的に、簡単、かつ、確実に行なうことが出来る。
さらに、前記固定部材19は、前記絶縁座16の後面側より露呈する凸部19bを有すると望ましい。このように前記固定部材19が前記凸部19bを有すると、図4に示すように、前記絶縁座16の中央部に形成された孔16cに前記凸部19bを嵌め込むことが出来る。そうすると、前記絶縁座16の後面側より前記凸部19bが露呈し、前記FET20と容易に、かつ、直接電気的に前記固定部材19を接続させると共に、確実に接続を行なうことが出来る。
また、絶縁座16の後面側には円板状のプリント回路基板21が配置され、絶縁座16とプリント回路基板21が外周縁部にて当接している。
プリント回路基板21の後面外周縁部には、ユニットケース11の開放端縁部の折り返し部23が位置している。この折り返し部23による押圧力によって、プリント回路基板21が前方(図1において上方)に向かって押されている。また、この押圧力によって絶縁座16が押され、ダンパー18を介して固定極15が押される。さらに、スペーサ14を介して振動板13と振動板保持体12がユニットケース11の底面11aに押し付けられる。したがって、これらの部材がユニットケース11内にそれぞれ位置決めされて固定されている。
前記プリント回路基板21には、前記固定部材19と対向する位置にインピーダンス変換器を構成するFET20が配置されている。FET20の端子20aの一部は、FET20の外装に沿って折り曲げられて、前記固定部材19の下面凸部19bに当接している。すなわち、前記固定部材19は、前記絶縁座16の中央部に形成された孔16cに嵌め込むことによりFET20の一つの端子20aに押し付けられ、この端子20aと前記固定極15との電気的導通をとっている。一方、FET20の他の端子20bは、プリント回路基板21の所定の回路パターンに半田付け等によって接続されている。
以上説明したコンデンサマイクロホンユニット10は、固定部材19を用いることによって、ダンパー18が位置ずれする不都合を未然に防止できる構造になっている。これにより、音響抵抗部材17を絶縁座16に対して十分に押し付け、安定したばらつきの無い音響抵抗を実現している。
したがって、コンデンサマイクロホンユニット10を組み立てる際、絶縁座16に音響抵抗部材17、次いでダンパー18を載置した後、更に固定部材19によってダンパー18を仮止めする。それから、固定極15を絶縁座16に圧入して両者を嵌合させる。これにより、ダンパー18は、前記固定極15と前記絶縁座16との間に、傾いてしまうこと無く、正しい姿勢を保って挟まれ、安定した圧力を前記音響抵抗部材17に加えることが出来る。しかも、固定部材19に対する部品単価は安く、コンデンサマイクロホンユニット10の組立工程も容易なものとすることが出来る。
また、このような構造のコンデンサマイクロホンユニットを、風防を備えたマイクロホンケースに組み込むことにより、感度や周波数応答の不良を生じてしまうことの無いコンデンサマイクロホン、また、固定極とFETとの電気的な接続を確実に行なうことのできるコンデンサマイクロホンを提供することができる。
本発明に係るコンデンサマイクロホンユニットの一例を簡略的に示す縦断側面図である。 図1に示すコンデンサマイクロホンユニットの主要構成部の構造を説明する分解図である。 固定極と固定部材及びダンパーとの電気的な接続状況を説明する縦断側面図である。 固定部材によるダンパーの押さえ方を説明する縦断側面図である。 従来のコンデンサマイクロホンユニットの一例を簡略的に示す縦断側面図である。 従来のコンデンサマイクロホンユニットの一例を簡略的に示す縦断側面図である。
符号の説明
10 コンデンサマイクロホンユニット
11 ユニットケース
12 振動板保持体
13 振動板
14 スペーサ
15 固定極
16 絶縁座
17 音響抵抗部材
18 ダンパー
19 固定部材
20 電界効果型トランジスタ(FET)
21 プリント回路基板

Claims (7)

  1. ユニットケース内に、
    振動板と、
    前記振動板に隙間をおいて対向配置され、前記振動板との間でコンデンサを構成する固定極と、
    前記固定極の後面側に配置され、前記固定極を支持する絶縁座と、
    前記絶縁座の前面側に配置された環状の音響抵抗部材と、
    前記音響抵抗部材を前面側より前記絶縁座に押し付ける環状のダンパーと、
    を少なくとも組み込んで構成したコンデンサマイクロホンユニットにおいて、
    前記ダンパーを前面側より押える固定部材をさらに備え
    前記固定部材は、上端周辺部に外側に向かって迫り出した庇部を備え、
    前記庇部により前記ダンパーの内側周縁部を押える、
    ことを特徴とするコンデンサマイクロホンユニット。
  2. 前記固定部材は、前記絶縁座に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  3. 前記絶縁座は中央部に孔を有し、前記固定部材は、前記孔に嵌め込まれることでインピーダンスを変換するFETの端子に押し付けられ、前記固定部材と前記端子が電気的に導通していることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  4. 前記固定部材は、導電性を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  5. 前記固定部材は、前記絶縁座の後面側より露呈する凸部を有することを特徴とする請求項4に記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  6. 前記ダンパーは、導電性を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  7. 前記請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンデンサマイクロホンユニットを備えることを特徴とするコンデンサマイクロホン。
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