[go: up one dir, main page]

JP5061310B2 - バルブを用いたプラズマ装置 - Google Patents

バルブを用いたプラズマ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5061310B2
JP5061310B2 JP2008066887A JP2008066887A JP5061310B2 JP 5061310 B2 JP5061310 B2 JP 5061310B2 JP 2008066887 A JP2008066887 A JP 2008066887A JP 2008066887 A JP2008066887 A JP 2008066887A JP 5061310 B2 JP5061310 B2 JP 5061310B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
electromagnetic wave
antenna
plasma
combustion chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008066887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009221945A (ja
Inventor
裕二 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Imagineering Inc
Original Assignee
Imagineering Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Imagineering Inc filed Critical Imagineering Inc
Priority to JP2008066887A priority Critical patent/JP5061310B2/ja
Priority to CN200980108965XA priority patent/CN101970848B/zh
Priority to EP20090719524 priority patent/EP2264306B1/en
Priority to PCT/JP2009/054963 priority patent/WO2009113690A1/ja
Publication of JP2009221945A publication Critical patent/JP2009221945A/ja
Priority to US12/881,828 priority patent/US8485162B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5061310B2 publication Critical patent/JP5061310B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/20Shapes or constructions of valve members, not provided for in preceding subgroups of this group
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/02Selecting particular materials for valve-members or valve-seats; Valve-members or valve-seats composed of two or more materials
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/08Valves guides; Sealing of valve stem, e.g. sealing by lubricant
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M27/00Apparatus for treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture, by catalysts, electric means, magnetism, rays, sound waves, or the like
    • F02M27/04Apparatus for treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture, by catalysts, electric means, magnetism, rays, sound waves, or the like by electric means, ionisation, polarisation or magnetism
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P13/00Sparking plugs structurally combined with other parts of internal-combustion engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P23/00Other ignition
    • F02P23/04Other physical ignition means, e.g. using laser rays
    • F02P23/045Other physical ignition means, e.g. using laser rays using electromagnetic microwaves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2301/00Using particular materials
    • F01L2301/02Using ceramic materials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の技術分野に属し、吸気ポート又は排気ポートの燃焼室側の開口を、吸気バルブ又は排気バルブにより所定タイミングでもって開閉するようにした内燃機関の燃焼室における燃焼の改善に関する。
特許文献1は、シリンダ及びピストンから構成され、反応性ガスと酸化ガスとの混合気が供給されこの混合気の燃焼・反応、または、プラズマ反応が行われる燃焼・反応室と、反応性ガスと酸化ガスとの混合気を高圧で噴射することで反応性ガスと酸化ガスとの混合気を圧縮して温度を上昇させ、自着火させる手段と、上記燃焼・反応領域内にマイクロ波を放射するマイクロ波放射手段と、上記自着火させる手段及び上記マイクロ波放射手段を制御する制御手段とを備え、上記マイクロ波放射手段及び上記着火手段は、上記制御手段によって制御されることにより、上記マイクロ波放射手段が上記燃焼・反応領域内にマイクロ波を放射してこの燃焼・反応領域における混合気中の水分から多量のヒドロキシル(OH)ラジカル、オゾン(O3)を発生させた後に、化学的に酸化、反応させ、上記自着火させる手段が上記混合気に対し着火し、多量のOHラジカル、オゾンによってこの燃焼・反応領域における混合気の燃焼を促進させるというサイクルを繰り返すことを特徴とする内燃機関を開示している。
特許文献2ないし4は、燃焼室に電界を形成するようにした内燃機関を開示している。このうち特許文献2は、シリンダウォールを有するシリンダブロックと、上記シリンダブロック上に配置されるシリンダヘッドと、上記シリンダブロック内に配置されるピストンと、上記シリンダウォール、シリンダヘッド及びピストンから形成される燃焼室と、エンジン燃焼中に燃焼室に電界を印加する電界印加手段とを備えた内燃機関を開示している。この内燃機関では、火炎に電界が印加されると、イオンが火炎内に移動して互いに衝突して火炎伝播速度が増加すると共に、既に燃焼したガスの中のイオンが燃焼しなかったガスに移動して燃焼しなかったガスの化学反応を変化させる。これによって、火炎の温度が一定に維持されエンジンのノッキングが抑制される。
特開2007−113570号公報 特開2000−179412号公報 特開2002−295259号公報 特開2002−295264号公報
本発明者は、特許文献1に開示された内燃機関における燃焼促進のメカニズムを推定し、それについて一定の知見を得た。それは、まず放電により小規模のプラズマが形成され、これに一定時間マイクロ波を照射すると、このマイクロ波パルスにより上記プラズマが拡大成長し、これによって混合気中の水分から大量のOHラジカルやオゾンが短時間で生成され、これらによって空気と燃料との混合気の燃焼反応が促進されるというものである。このプラズマによるOHラジカル及びオゾンの大量生成から引き起こされる燃焼促進のメカニズムは、特許文献2ないし4が開示するところのイオンによる火炎伝播速度の増加という燃焼促進メカニズムとは全く異なる。
特許文献2の技術では、上記電界印加手段は燃焼室に電界を印加するように配置された伝導体部材を備えている。この伝導体部材は、好ましくは約1.0mmの直径を有するニクロム線であり、これをシリンダブロックのシリンダウォール内に挿入される環状絶縁体に設けられた環状溝内に形成している。このように特許文献2ないし4の技術は、従来の内燃機関において主要な構造部材であるシリンダブロックなどに大幅に手を加えなければならない。そのため、これらの内燃機関は設計に要する工数が大きくなり、また既存の内燃機関との間で多くの部品の共通化を図ることができない。
本発明は、このような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、出来るだけ既存の内燃機関を利用して上記したプラズマによるOHラジカル及びオゾンの大量生成から引き起こされる燃焼促進のメカニズムを容易に実現し、これによって当該内燃機関の設計工数の最小化及び既存の内燃機関との多くの部品の共通化を実現することができるバルブを用いたプラズマ装置を提供することにある。
本発明は、燃焼室に接続して吸気通路又は排気通路の一部を構成するようにシリンダヘッドに設けられた吸気ポート又は排気ポートの燃焼室側の開口を、吸気ポート又は排気ポートからシリンダヘッド外壁まで貫通するガイド孔にバルブステムが往復自在に嵌まった吸気バルブ又は排気バルブにおける上記バルブステムの先端に設けられたバルブヘッドにより所定タイミングでもって開閉するようにした内燃機関に設けられるバルブを用いたプラズマ装置である。このバルブを用いたプラズマ装置は、
上記燃焼室に露出する電極を有して上記シリンダヘッドに設けられた放電装置と、
上記バルブヘッドのバルブフェイスに設けられたアンテナと、
上記バルブステムに設けられ、一端が上記アンテナに接続し、他端が絶縁体又は誘電体に覆われてバルブステムにおけるガイド孔に嵌る部位又はそれよりも上記バルブヘッドから遠い部位にある受電部まで延びる電磁波伝送路と、
この受電部に電磁波を供給する電磁波発生装置と、
を備え、
上記シリンダヘッドには吸気ポート又は排気ポートからシリンダヘッド外壁まで貫通するバルブガイド装着孔が設けられ、このバルブガイド装着孔に誘電体よりなる筒形のバルブガイドが嵌まり、このバルブガイドの孔によってガイド孔が構成されており、このバルブガイドにおける、少なくとも上記バルブヘッドが吸気ポート又は排気ポートの燃焼室側の開口を閉じたときに上記受電部に近接する部位が誘電部材になっている。
そして、上記バルブヘッドが上記吸気ポート又は排気ポートの燃焼室側の開口を閉じた圧縮行程に放電装置の電極で放電させ、電磁波発生装置から電磁波伝送路と、上記誘電部材とを介して供給した電磁波をアンテナから放射するように構成している。
このようにすれば、公知のバルブガイド装着構造を利用することで、電磁波発生装置からの電磁波が非接触でもって電磁波伝送路へ伝送される。
すなわち、内燃機関の作動時における圧縮行程に上記放電装置の電極で放電させ、電磁波発生装置から電磁波伝送路と、上記誘電部材とを介して供給した電磁波をアンテナから放射する。そうすると、電極の近傍に放電によりプラズマが形成され、このプラズマはアンテナから一定時間供給された電磁波、つまり電磁波パルスからエネルギの供給を受け、プラズマによるOHラジカル及びオゾンの大量生成から燃焼が促進される。すなわち、電極近傍の電子が加速され、上記プラズマの領域外へ飛び出す。この飛び出した電子は、上記プラズマの周辺領域にある空気、燃料及び空気の混合気などのガスに衝突する。この衝突により周辺領域のガスが電離しプラズマになる。新たにプラズマになった領域内にも電子が存在する。この電子もまた電磁波パルスにより加速され、周辺のガスと衝突する。このようなプラズマ内の電子の加速、電子とガスとの衝突の連鎖により、周辺領域では雪崩式にガスが電離し、浮遊電子が生じる。この現象が放電プラズマの周辺領域に順次波及し、周辺領域がプラズマ化される。以上の動作により、プラズマの体積が増大する。この後、電磁波パルスの放射が終了すると、その時点でプラズマの存在する領域では、電離より再結合が優位になる。その結果、電子密度が低下する。それに伴いプラズマの体積は減少に転じる。そして、電子の再結合が完了すると、プラズマが消滅する。この間に大量に形成されたプラズマにより混合気中の水分などから大量に生成されたOHラジカル、オゾンにより混合気の燃焼が促進される。
その場合、既存の内燃機関に較べると主要な構造部材であるシリンダブロックなどをそのまま利用し、これらに吸気バルブ若しくは排気バルブ及びその周辺構造の改造を行い、もともと点火プラグが必須である内燃機関は別としてそうでない内燃機関にはシリンダヘッドに放電装置を設ければよい。そのため、当該内燃機関の設計工数の最小化及び既存の内燃機関との多くの部品の共通化が実現される。
本発明のバルブを用いたプラズマ装置は、
上記アンテナが、バルブフェイスにおいて中心を取り囲むようにほぼC字形に形成され、このアンテナの一端が電磁波伝送路に接続していてもよい。
このようにすれば、アンテナがバルブフェイスにコンパクトに設けられる。
本発明のバルブを用いたプラズマ装置は、
上記受電部が上記バルブステム外面に露出しており、
上記シリンダヘッドに設けられ、少なくとも上記バルブヘッドが吸気ポート又は排気ポートの燃焼室側の開口を閉じたときに上記受電部に近接する誘電体よりなる誘電部材と、
上記シリンダヘッドに設けられ、この誘電部材に対して上記バルブステムと反対側から近接する電気伝導体よりなる給電部材を備え、
この給電部材に電磁波発生装置から電磁波を供給するように構成してもよい。
このようにすれば、電磁波発生装置からの電磁波が、給電部材、誘電部材、及び受電部を介して非接触でもって電磁波伝送路へ伝送される。
本発明のバルブを用いたプラズマ装置は、
上記アンテナに電磁波を供給したときにバルブヘッドのバルブフェイスの周囲に生じる電磁波の電界強度が大となった部位の近傍に電極が位置づけられていてもよい。
このようにすれば、電極で放電により形成されたプラズマに、近くにあるアンテナからの電磁波パルスが放射されるので、上記プラズマにエネルギが集中的に供給されてOHラジカル及びオゾンが効率よく大量に生成される。そのため、燃焼が一層促進される。
本発明のバルブを用いたプラズマ装置を用いれば、出来るだけ既存の内燃機関を利用して上記したプラズマによるOHラジカル及びオゾンの大量生成から引き起こされる燃焼促進のメカニズムを容易に実現することができ、これによって当該内燃機関の設計工数の最小化及び既存の内燃機関との多くの部品の共通化を実現することができる。
上記アンテナを、バルブフェイスにおいて中心を取り囲むようにほぼC字形に形成し、このアンテナの一端を電磁波伝送路に接続したときは、アンテナをバルブフェイスにコンパクトに設けることができる。
上記受電部を上記バルブステム外面に露出させ、上記シリンダヘッドに誘電部材及び給電部材を設け、この給電部材に電磁波発生装置から電磁波を供給するようにしたときは、電磁波発生装置からの電磁波を非接触でもって電磁波伝送路へ伝送することができる。
誘電体よりなる筒形のバルブガイドを用いれば、公知のバルブガイド装着構造を利用して電磁波発生装置からの電磁波を非接触でもって電磁波伝送路へ伝送することができる。
アンテナに電磁波を供給したときにバルブヘッドのバルブフェイスの周囲に生じる電磁波の電界強度が大となった部位の近傍に電極を位置づけたときは、上記プラズマにエネルギが集中的に供給されてOHラジカル及びオゾンが効率よく大量に生成されるので、燃焼を一層促進することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明のバルブを用いたプラズマ装置を備えた内燃機関Eの実施形態を示す。本発明が対象とする内燃機関は往復動機関であるが、この実施形態の内燃機関Eは、4サイクルのガソリン機関である。100はシリンダブロックであって、このシリンダブロック100には横断面がほぼ円形のシリンダ110が貫通して設けられ、このシリンダ110には、横断面がシリンダ110に対応したほぼ円形の形状をしたピストン200が往復自在に嵌っている。このシリンダブロック100の反クランクケース側には、シリンダヘッド300が組み付けられており、このシリンダヘッド300と、ピストン200と、シリンダ110とにより、燃焼室400を形成している。910は一端がピストン200に連結され、他端が出力軸であるクランクシャフト920に連結されたコネクティングロッドである。シリンダヘッド300には、一端が上記燃焼室400に接続し且つ他端がシリンダヘッド300の外壁に開口して吸気通路の一部を構成する吸気ポート310と、一端が上記燃焼室400に接続し且つ他端がシリンダヘッド300の外壁に開口して排気通路の一部を構成する排気ポート320が設けられている。シリンダヘッド300には、吸気ポート310からシリンダヘッド300の外壁まで貫通するガイド孔330が設けられ、このガイド孔330に吸気バルブ510の棒形のバルブステム511が往復自在に嵌まっており、カムなどを有する動弁機構(図示省略)によりバルブステム511の先端に設けられた傘形のバルブヘッド512によって吸気ポート310の燃焼室側の開口311を所定タイミングでもって開閉するように構成している。また、シリンダヘッド300には、排気ポート320からシリンダヘッド300の外壁まで貫通するガイド孔340が設けられ、このガイド孔340に排気バルブ520の棒形のバルブステム521が往復自在に嵌まっており、カムなどを有する動弁機構(図示省略)によりバルブステム521の先端に設けられた傘形のバルブヘッド522によって排気ポート320の燃焼室側の開口321を所定タイミングでもって開閉するように構成している。810は一対の電極812、813が燃焼室400に露出するようにシリンダヘッド300に設けられた点火プラグであって、ピストン200が上死点付近にあるときに電極で放電するように構成されている。よって、ピストン200が上死点と下死点との間を2往復する間に、燃焼室400において混合気の吸入、圧縮、爆発、及び排気ガスの排気の4つの行程を行うようにしている。しかし、この実施形態によって本発明が対象とする内燃機関が限定解釈されることはない。本発明は2サイクルの内燃機関、ディーゼル機関も対象にしている。対象とするガソリン機関には、燃焼室に吸入した空気に燃焼室で燃料を噴射して混合気を形成する直噴式ガソリン機関も含まれる。また対象とするディーゼル機関には、燃焼室に燃料を噴射する直噴式ディーゼル機関も、副室に燃料を噴射するようにした副室式ディーゼル機関も含まれる。また、この実施形態の内燃機関Eは4気筒であるが、これによって本発明が対象とする内燃機関の気筒数が限定解釈されることはない。また、この実施形態の内燃機関は2本の吸気バルブ510と2本の排気バルブ520を設けているが、これによって本発明が対象とする内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブの本数が限定解釈されることはない。700は、シリンダブロック100とシリンダヘッド300との間に装着されたガスケットである。
上記点火プラグ810は、本発明のバルブを用いたプラズマ装置の放電装置810としても機能する。この放電装置810は、上記シリンダヘッド300に設けられている。この放電装置810は、燃焼室400を構成する壁に取り付けられており、燃焼室400の外側に配置された接続部811と、上記接続部811に電気的に接続された第1の電極812と、シリンダヘッド300に接触して接地された第2の電極813とを備えており、この第1の電極812と第2の電極813とが所定の隙間をあけて対向し、いずれも上記燃焼室400に露出している。放電装置810は、放電用の電圧を発生させる放電用電圧発生装置950に接続されている。ここでは放電用電圧発生装置950は12Vの直流電源及び点火コイルである。このシリンダヘッド300を接地し、接続部811を放電用電圧発生装置950に接続し、シリンダへッド300と接続部811との間に電圧を印加すると、第1の電極812と第2の電極813との間で放電するようになっている。このように一対の電極を設けずに、放電装置の電極と燃焼室を構成する壁、又はその他の接地部材との間で放電させるようにしてもよい。内燃機関が例えばディーゼルエンジンであるときは、本来、点火プラグを備えていないので、燃焼室に露出する電極を有して上記シリンダヘッドに設けられた放電装置を新たに設けることになる。その場合、放電装置としてここで説明したような点火プラグを設け、これを放電用電圧発生装置に接続してもよい。しかし、放電装置は、放電により規模の大小を問わずプラズマを形成できるものであればよいので、点火プラグでなくてもよく、例えば圧電素子又はその他の装置であってもよい。
図2ないし図4に示すように、上記排気バルブ520のバルブヘッド522のバルブフェイス522bには、アンテナ820が設けられている。バルブフェイス522bは、バルブヘッド522の面のうち排気ポート320に面する背面とは反対側にある面であり、バルブヘッド522によって排気ポート320の燃焼室側の開口321を閉じたときに燃焼室400に面することになる面である。このアンテナ820は金属により形成されている。このアンテナは電気伝導体、誘電体、絶縁体などのいずれで形成してもよいが、アンテナと接地部材との間に電磁波を供給したときにアンテナから燃焼室400へ電磁波が良好に放射されなければならない。このアンテナ820は棒形に形成されて湾曲しており、バルブヘッド522のバルブフェイス522bにおいて中心を取り囲むようにほぼC字形に形成されており、燃焼室400へ電磁波を放射するようになっている。すなわち、アンテナ820は、バルブヘッド522をバルブステム521が延びる方向に沿ってみたときに、バルブフェイス522bを取り囲むようにほぼC字形に、つまり一部が欠落した環状形に形成されている。バルブステム521におけるガイド孔340に嵌る部位の内部は誘電体で形成されて基本部521aを形成し、この基本部521aの外周側におけるガイド孔340に嵌る部位が金属で形成されて外周部521bとなっている。この外周部521bを金属で形成したのは耐摩擦性及び耐熱性の向上のためであるが、他の材料で形成してもよい。また、バルブステム521においてガイド孔340に嵌る部位以外の部分まで誘電体で形成してもよい。さらに、バルブヘッド522において上記バルブステム521の基本部521aに連続する部位は誘電体により形成されて基本部522aとなっている。そして、バルブヘッド522の燃焼室側になるバルブフェイス522bは金属で形成されている。バルブフェイス522bを金属で形成したのは耐熱性の向上のためであるが、他の材料で形成してもよい。アンテナ820は、バルブヘッド522の基本部522aの背面に設けられている。ここでは上記誘電体としてセラミックスを用いているが、他の誘電体又は絶縁体で形成してもよい。また、例えば、このアンテナ820の長さを電磁波の4分の1波長に設定すると、アンテナ820に定在波が生じるので、アンテナ820の先端付近で電磁波の電界強度が大になる。さらに、例えば、アンテナ820の長さを電磁波の4分の1波長の倍数に設定すると、アンテナ820に定在波が生じるため、アンテナ820の複数箇所で定在波の腹が生じて電磁波の電界強度が大になる。アンテナ820はバルブヘッド522のなかに埋まっていてもよい。さらに、上記アンテナ820に電磁波を供給したときにバルブヘッド522のバルブフェイス522bの周囲に生じる電磁波の電界強度が大になる部位の近傍に上記第1の電極812と第2の電極813とが位置づけられている。ここではアンテナ820の先端が第1の電極812と第2の電極813とに接近するように配置されている。よって、アンテナ820と接地部材であるシリンダヘッド300との間に電磁波を供給すると、アンテナ820から燃焼室400へ電磁波を放射するようになっている。そして、このアンテナ820の一端が次に説明する電磁波伝送路830に接続している。この実施形態の場合、上記アンテナ820は棒形のモノポールアンテナであり、そのなかでも湾曲したものであるが、本発明のプラズマ装置のアンテナは、これに限定されない。したがって、本発明のプラズマ装置のアンテナは、例えば、ダイポールアンテナ、八木・宇田アンテナ、単線給電アンテナ、ループアンテナ、位相差給電アンテナ、接地アンテナ、非接地型垂直アンテナ、ビームアンテナ、水平偏波全方向性アンテナ、コーナーアンテナ、くし形アンテナ、若しくはその他の線形アンテナ、マイクロストリップアンテナ、板形逆Fアンテナ、若しくはその他の平面アンテナ、スロットアンテナ、パラボラアンテナ、ホーンアンテナ、ホーンリフレクタアンテナ、カセグレンアンテナ、若しくはその他の立体アンテナ、ビバレージアンテナ、若しくはその他の進行波アンテナ、スター型EHアンテナ、ブリッジ型EHアンテナ、若しくはその他のEHアンテナ、バーアンテナ、微小ループアンテナ、若しくはその他の磁界アンテナ、又は誘電体アンテナであってもよい。
図3に示すように、上記排気バルブ520のバルブステム521には電磁波伝送路830が設けられている。この電磁波伝送路830は銅線により形成されている。電磁波伝送路830は電気伝導体、誘電体、絶縁体などのいずれで形成してもよいが、接地部材との間に電磁波を供給したときにアンテナ820へ電磁波が良好に伝送されなければならない。電磁波伝送路の変形例の一つとして、電気伝導体又は誘電体により形成された導波管よりなる電磁波伝送路がある。バルブステム521におけるガイド孔340に嵌る部位には受電部521cが設けられている。この受電部521cは電気伝導体、誘電体、絶縁体などのいずれで形成してもよい。ここでは受電部521cはバルブステム521の外周部に設けているが、内部に設けてもよい。ただし、受電部521cの形状及び材質は、後述のとおり給電部材860との結合方式により選ばれる。この受電部はバルブステムにおけるガイド孔に嵌る部位よりも上記バルブヘッドから遠い部位に設けてもよい。この電磁波伝送路830は、一端が上記アンテナ820に接続し、他端が絶縁体又は誘電体に覆われてバルブステム521におけるガイド孔340に嵌る部位にある受電部521cまで延びて当該受電部521cに接続している。ここでは電磁波伝送路830はバルブステム521の基本部521aのなかを延びているので、電磁波伝送路830の他端は誘電体に覆われて受電部521cまで延びていることになる。しかし、基本部が絶縁体により形成されたときは、電磁波伝送路の他端は絶縁体に覆われて受電部まで延びていることになる。よって、受電部521cとシリンダヘッド300などの接地部材との間に電磁波を供給すると、電磁波をアンテナ820に導くようになっている。
内燃機関E又はその周辺には、上記受電部521cに電磁波を供給する電磁波発生装置840が設けられている。この電磁波発生装置840は電磁波を発生するが、この実施形態の電磁波発生装置840は、2.45GHz帯のマイクロ波を発生するマグネトロンである。しかし、これによって本発明のプラズマ装置の電磁波発生装置の構成は限定解釈されない。
図2及び図3に示すように、上記受電部521cは上記排気バルブ520における上記バルブステム521の外面に露出している。シリンダヘッド300には誘電部材850と給電部材860とが設けられている。誘電部材850はセラミックにより形成され、少なくとも上記排気バルブ520における上記バルブヘッド522が排気ポート320の燃焼室側の開口を閉じたときに上記受電部521cに近接する。誘電部材は誘電体により形成されておればよい。また、給電部材860は金属により形成され、上記誘電部材850に対して上記排気バルブ520におけるバルブステム521と反対側から近接する。給電部材860は電気伝導体より形成されておればよい。誘電部材850を介した給電部材860と受電部521cとの間での電磁波のやり取りは、電界結合式(容量式)、磁界結合式(誘導式)のいずれの方式であってもよい。給電部材860と受電部521と形状及び材質は、その方式に応じて選択すればよい。例えば電界結合式を用いるならば、給電部材860と受電部521cとには、対向する板状の電気伝導体を選択すればよい。または給電部材860と受電部521cとにそれぞれ、電磁波発生装置840の発生する電磁波に対し所定の利得を有する電界アンテナを選択すればよい。磁界結合式を用いるならば、給電部材860と受電部521cとには、コイル状の電気伝導体を選択すればよい。または給電部材860と受電部521cとにそれぞれ、電磁波発生装置840の発生する電磁波に対し所定の利得を有する磁界アンテナを選択すればよい。そして、この給電部材860に上記電磁波発生装置840の出力信号が入れられていて、電磁波発生装置840から電磁波を供給するようになっている。
図2に示すように、上記シリンダヘッド300には排気ポート320からシリンダヘッド300の外壁まで貫通するバルブガイド装着孔350が設けられ、このバルブガイド装着孔350にセラミックスよりなる筒形のバルブガイド360が嵌まり、このバルブガイド360の孔によってガイド孔340が構成されている。バルブガイドは誘電体であればよい。そして、このバルブガイド360における、少なくとも上記排気バルブ520におけるバルブヘッド522が排気ポート320の燃焼室側の開口を閉じたときに上記受電部521cに近接する部位が誘電部材850になっている。
そして、このプラズマ装置は、上記バルブヘッド522が上記排気ポート320の燃焼室側の開口321を閉じた圧縮行程に放電装置810の第1の電極812と第2の電極813とで放電させ、電磁波発生装置840から電磁波伝送路830を介して供給した電磁波をアンテナ820から放射するように構成している。シリンダブロック100、又はシリンダヘッド300は接地されており、放電用電圧発生装置950及び電磁波発生装置840の接地端子は接地されている。そして、放電用電圧発生装置950及び電磁波発生装置840の作動は制御装置880により制御される。制御装置880はCPU、メモリ、記憶装置などを備えており、入力信号を演算処理して制御用信号を出力する。この制御装置880にはクランクシャフト920のクランク角を検出するクランク角検出装置890の信号線が接続され、このクランク角検出装置890から制御装置880へクランクシャフト920のクランク角の検出信号が送られてくる。よって、制御装置880はクランク角検出装置890からの信号を受け、放電装置810及び電磁波発生装置840の作動を制御する。しかし、これによって本発明のプラズマ装置の制御方法及び信号入出力の構成は限定解釈されない。
従って、内燃機関Eの作動時における圧縮行程に上記放電装置810の第1の電極812と第2の電極813とで放電させ、電磁波発生装置840から電磁波伝送路830を介して供給した電磁波をアンテナ820から放射する。そうすると、第1の電極812及び第2の電極813の近傍に放電によりプラズマが形成され、このプラズマはアンテナ820から一定時間供給された電磁波、つまり電磁波パルスからエネルギの供給を受けたプラズマにより大量に生成されたOHラジカル及びオゾンにより燃焼が促進される。すなわち、第1の電極812及び第2の電極813の近傍の電子が加速され、上記プラズマの領域外へ飛び出す。この飛び出した電子は、上記プラズマの周辺領域にある空気、燃料及び空気の混合気などのガスに衝突する。この衝突により周辺領域のガスが電離しプラズマになる。新たにプラズマになった領域内にも電子が存在する。この電子もまた電磁波パルスにより加速され、周辺のガスと衝突する。このようなプラズマ内の電子の加速、電子とガスとの衝突の連鎖により、周辺領域では雪崩式にガスが電離し、浮遊電子が生じる。この現象が放電プラズマの周辺領域に順次波及し、周辺領域がプラズマ化される。以上の動作により、プラズマの体積が増大する。この後、電磁波パルスの放射が終了すると、その時点でプラズマの存在する領域では、電離より再結合が優位になる。その結果、電子密度が低下する。それに伴いプラズマの体積は減少に転じる。そして、電子の再結合が完了すると、プラズマが消滅する。この間に大量に形成されたプラズマにより混合気中の水分などから大量に生成されたOHラジカル、オゾンにより混合気の燃焼が促進される。
その場合、既存の内燃機関に較べると主要な構造部材であるシリンダブロック100などをそのまま利用し、これらに排気バルブ520及びその周辺構造の改造を行い、この実施形態のようにもともと点火プラグ811が必須である内燃機関Eは別としてそうでない内燃機関にはシリンダヘッドに放電装置を設ければよい。そのため、当該内燃機関Eの設計工数の最小化及び既存の内燃機関との多くの部品の共通化が実現される。
本発明のバルブを用いたプラズマ装置は、アンテナの形状又は構造を限定しない。そのような種々の実施形態のなかで、第1実施形態のプラズマ装置は、上記アンテナ820を、排気バルブ520のバルブフェイス522bにおいて中心を取り囲むようにほぼC字形に形成し、このアンテナ820の一端を電磁波伝送路830に接続した。このようにすれば、アンテナ820をバルブフェイス522bににコンパクトに設けられる。
本発明のバルブを用いたプラズマ装置は、電磁波発生装置から電磁波伝送路へ電磁波を伝送するための構造を限定しない。そのような種々の実施形態のなかで、第1実施形態のプラズマ装置は、上記受電部521cが上記排気バルブ520のバルブステム521の外面に露出しており、上記シリンダヘッド300に設けられ、少なくとも上記排気バルブ520のバルブヘッド522が排気ポート320の燃焼室側の開口を閉じたときに上記受電部521cに近接する誘電体よりなる誘電部材850と、上記シリンダヘッド300に設けられ、この誘電部材850に対して上記バルブステム521と反対側から近接する電気伝導体よりなる給電部材860を備え、この給電部材860に電磁波発生装置840から電磁波を供給するように構成した。このようにすれば、電磁波発生装置840からの電磁波が、給電部材860、誘電部材850、及び受電部521cを介して非接触でもって電磁波伝送路830へ伝送される。
本発明のバルブを用いたプラズマ装置は、ガイド孔付近の構造を限定しない。そのような種々の実施形態のなかで、第1実施形態のプラズマ装置は、上記シリンダヘッド300に排気ポート320からシリンダヘッド300の外壁まで貫通するバルブガイド装着孔350を設け、このバルブガイド装着孔350に誘電体よりなる筒形のバルブガイド360を嵌め、このバルブガイド360の孔によってガイド孔340を構成し、このバルブガイド360における、少なくとも上記バルブヘッド522が排気ポート320の燃焼室側の開口を閉じたときに上記受電部521cに近接する部位を誘電部材とした。このようにすれば、公知のバルブガイド装着構造を利用することで、電磁波発生装置840からの電磁波が非接触でもって電磁波伝送路830へ伝送される。
本発明のバルブを用いたプラズマ装置は、アンテナと電極との位置関係を限定しない。そのような種々の実施形態のなかで、第1実施形態のバルブを用いたプラズマ装置は、上記アンテナ820に電磁波を供給したときにバルブヘッド522のバルブフェイス522bの周囲に生じる電磁波の電界強度が大になる部位の近傍に第1の電極812及び第2の電極813を位置づけた。このようにすれば、第1の電極812及び第2の電極813で放電により形成されたプラズマに、近くにあるアンテナ820からの電磁波パルスが放射されるので、上記プラズマにエネルギが集中的に供給されてOHラジカル及びオゾンが効率よく大量に生成される。そのため、燃焼が一層促進される。
次に、本発明のバルブを用いたプラズマ装置の第2実施形態を説明する。この第2実施形態のプラズマ装置は、排気バルブ520の構成のみが第1実施形態のプラズマ装置と異なっている。第1実施形態のプラズマ装置の排気バルブ520では、バルブステム521におけるガイド孔340に嵌る部位の内部を基本部521aとして誘電体又は絶縁体で形成し、この基本部521aの外周側におけるガイド孔340に嵌る部位を外周部521bとして金属で形成した。これに対し、図5に示すように、第2実施形態のプラズマ装置の排気バルブ520では、基本部521aも外周部521bも一体的に構成し、これを誘電体又は絶縁体で形成した。このようにすれば、バルブステム521の直径が同じであれば誘電体又は絶縁体が閉める容積が大きくなる。そのため、第1実施形態と第2実施形態とで電磁波伝送路830のインピーダンスを同レベルに設定する場合、第2実施形態の電磁波伝送路830の断面積を大きく設定することができるので、電磁波伝送路830の伝送効率が上がる。その他の作用及び効果は第1実施形態のプラズマ装置の場合と同様である。
本発明のバルブを用いたプラズマ装置では、一対の電極、又は電極及びこれと対をなす接地部材は、誘電体により被覆されていてもよい。この場合、電極間又は電極と設置部材の間に印加された電圧によって、誘電体バリア放電が行われる。誘電体バリア放電では、電極又は接地部材を覆う誘電体表面に電荷が蓄積され放電が制限されるため、放電はごく短時間に且つごく小規模に行われる。放電が短期間で終了するため周辺部の熱化が起こらない。すなわち電極間での放電によるガスの温度上昇が低減する。ガスの温度上昇の低減は、内燃機関でのNOXの発生量低減に資する。
以上で説明した実施形態では、排気バルブを用いてプラズマ装置を構成した。すなわち、これらのプラズマ装置は、排気バルブ520のバルブヘッド522のバルブフェイス522bにアンテナ820を設け、排気バルブ520のバルブステム521に電磁波伝送路830を設け、排気バルブ520のバルブステム521に設けた受電部521cに電磁波を供給する電磁波発生装置840を設け、上記排気バルブ520のバルブヘッド522が上記排気ポート320の燃焼室側の開口321を閉じた圧縮行程に放電装置810の電極で放電させ、電磁波発生装置840から電磁波伝送路830を介して供給した電磁波をアンテナ820から放射するように構成した。しかし、本発明は、吸気バルブを用いてプラズマ装置を構成した実施形態を含んでいる。すなわち、吸気バルブを用いたプラズマ装置は、吸気バルブのバルブヘッドのバルブフェイスにアンテナを設け、吸気バルブのバルブステムに電磁波伝送路を設け、吸気バルブのバルブステムに設けた受電部に電磁波を供給する電磁波発生装置を設け、上記吸気バルブのバルブヘッドが上記吸気ポートの燃焼室側の開口を閉じた圧縮行程に放電装置の電極で放電させ、電磁波発生装置から電磁波伝送路を介して供給した電磁波をアンテナから放射するように構成する。この場合、吸気バルブ、アンテナ、電磁波伝送路、受電部、電磁波発生装置、放電装置、その電極などの構成は排気バルブを用いたプラズマ装置における排気バルブなどと同様に構成する。そして、吸気バルブを用いたプラズマ装置により得られる作用及び効果は上述した各実施形態により得られる作用及び効果と同様である。そして、上記アンテナを、バルブフェイスにおいて中心を取り囲むようにほぼC字形に形成し、このアンテナの一端を電磁波伝送路に接続したときに得られる作用及び効果は上述した各実施形態により得られる作用及び効果と同様である。また、上記受電部が上記バルブステム外面に露出しており、上記シリンダヘッドに設けられ、少なくとも上記バルブヘッドが吸気ポートの燃焼室側の開口を閉じたときに上記受電部に近接する誘電体よりなる誘電部材と、上記シリンダヘッドに設けられ、この誘電部材に対して上記バルブステムと反対側から近接する電気伝導体よりなる給電部材を備え、この給電部材に電磁波発生装置から電磁波を供給するように構成したときに得られる作用及び効果は上述した各実施形態により得られる作用及び効果と同様である。さらに、上記シリンダヘッドに吸気ポートからシリンダヘッド外壁まで貫通するバルブガイド装着孔が設けられ、このバルブガイド装着孔に誘電体よりなる筒形のバルブガイドが嵌まり、このバルブガイドの孔によってガイド孔が構成されており、このバルブガイドにおける、少なくとも上記バルブヘッドが吸気ポートの燃焼室側の開口を閉じたときに上記受電部に近接する部位が誘電部材になっているときに得られる作用及び効果は上述した各実施形態により得られる作用及び効果と同様である。また、上記アンテナに電磁波を供給したときにアンテナに生じる電磁波の電界強度が大となった部位の近傍に電極が位置づけられているときに得られる作用及び効果は上述した各実施形態により得られる作用及び効果と同様である。
本発明は、以上の実施形態の特徴を組み合わせた実施形態を含んでいる。また、以上の実施形態は本発明のバルブを用いたプラズマ装置のいくつかの例を示したに過ぎない。したがって、これらの実施形態の記載によって本発明のバルブを用いたプラズマ装置が限定解釈されることはない。
本発明の第1実施形態のバルブを用いたプラズマ装置を備えた実施形態の内燃機関の燃焼室付近における縦断面図である。 本発明の第1実施形態のバルブを用いたプラズマ装置を備えた実施形態の内燃機関の排気ポート付近における拡大した縦断面図である。 本発明の第1実施形態のバルブを用いたプラズマ装置で用いた排気バルブの拡大した縦断面図である。 本発明の第1実施形態のバルブを用いたプラズマ装置で用いた排気バルブのバルブヘッドをバルブフェイスの側からみた拡大図である。 本発明の第2実施形態のバルブを用いたプラズマ装置で用いた排気バルブの拡大した縦断面図である。
E 内燃機関
100 シリンダブロック
110 シリンダ
200 ピストン
300 シリンダヘッド
310 排気ポート
311 開口
330 ガイド孔
320 排気ポート
321 開口
340 ガイド孔
350 バルブガイド装着孔
360 バルブガイド
400 燃焼室
510 排気バルブ
511 バルブステム
512 バルブヘッド
520 排気バルブ
521 バルブステム
521a 基本部
521b 外周部
522 バルブヘッド
522a 基本部
522b バルブフェイス
810 放電装置
812 第1の電極
813 第2の電極
820 アンテナ
830 電磁波伝送路
840 電磁波発生装置
850 誘電部材
860 給電部材

Claims (2)

  1. 燃焼室に接続して吸気通路又は排気通路の一部を構成するようにシリンダヘッドに設け
    られた吸気ポート又は排気ポートの燃焼室側の開口を、吸気ポート又は排気ポートからシ
    リンダヘッド外壁まで貫通するガイド孔にバルブステムが往復自在に嵌まった吸気バルブ
    又は排気バルブにおける上記バルブステムの先端に設けられたバルブヘッドにより所定タ
    イミングでもって開閉するようにした内燃機関に設けられるバルブを用いたプラズマ装置
    であって、
    上記燃焼室に露出する電極を有して上記シリンダヘッドに設けられた放電装置と、
    上記バルブヘッドのバルブフェイスに設けられたアンテナと、
    上記バルブステムに設けられ、一端が上記アンテナに接続し、他端が絶縁体又は誘電体
    に覆われてバルブステムにおけるガイド孔に嵌る部位又はそれよりも上記バルブヘッドか
    ら遠い部位にある受電部まで延びる電磁波伝送路と、
    この受電部に電磁波を供給する電磁波発生装置と、
    を備え、
    上記シリンダヘッドには吸気ポート又は排気ポートからシリンダヘッド外壁まで貫通す
    るバルブガイド装着孔が設けられ、このバルブガイド装着孔に誘電体よりなる筒形のバル
    ブガイドが嵌まり、このバルブガイドの孔によってガイド孔が構成されており、
    このバルブガイドにおける、少なくとも上記バルブヘッドが吸気ポート又は排気ポート
    の燃焼室側の開口を閉じたときに上記受電部に近接する部位が誘電部材になっており、
    上記バルブヘッドが上記吸気ポート又は排気ポートの燃焼室側の開口を閉じた圧縮行程
    に放電装置の電極で放電させ、電磁波発生装置から電磁波伝送路と、上記誘電部材とを介して供給した電磁波をアンテナから放射するように構成したバルブを用いたプラズマ装置。
  2. 上記アンテナが、バルブフェイスにおいて中心を取り囲むようにほぼC字形に形成され
    、このアンテナの一端が電磁波伝送路に接続している請求項1のバルブを用いたプラズマ
    装置。
JP2008066887A 2008-03-14 2008-03-14 バルブを用いたプラズマ装置 Active JP5061310B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008066887A JP5061310B2 (ja) 2008-03-14 2008-03-14 バルブを用いたプラズマ装置
CN200980108965XA CN101970848B (zh) 2008-03-14 2009-03-13 使用了阀的等离子体装置
EP20090719524 EP2264306B1 (en) 2008-03-14 2009-03-13 Plasma device using valve
PCT/JP2009/054963 WO2009113690A1 (ja) 2008-03-14 2009-03-13 バルブを用いたプラズマ装置
US12/881,828 US8485162B2 (en) 2008-03-14 2010-09-14 Plasma apparatus using a valve

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008066887A JP5061310B2 (ja) 2008-03-14 2008-03-14 バルブを用いたプラズマ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009221945A JP2009221945A (ja) 2009-10-01
JP5061310B2 true JP5061310B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=41065347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008066887A Active JP5061310B2 (ja) 2008-03-14 2008-03-14 バルブを用いたプラズマ装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8485162B2 (ja)
EP (1) EP2264306B1 (ja)
JP (1) JP5061310B2 (ja)
CN (1) CN101970848B (ja)
WO (1) WO2009113690A1 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5428057B2 (ja) * 2007-07-12 2014-02-26 イマジニアリング株式会社 圧縮着火内燃機関、グロープラグ及びインジェクタ
US8941291B2 (en) * 2009-08-26 2015-01-27 Daihatsu Motor Co., Ltd. Plasma actuator
JP6082877B2 (ja) 2011-01-18 2017-02-22 イマジニアリング株式会社 プラズマ生成装置、及び内燃機関
US9347422B2 (en) * 2011-01-31 2016-05-24 Imagineering, Inc. Plasma generation device
JP5953532B2 (ja) * 2011-01-31 2016-07-20 イマジニアリング株式会社 プラズマ生成装置
JP6086427B2 (ja) * 2011-01-31 2017-03-01 イマジニアリング株式会社 プラズマ装置
EP2672086B1 (en) * 2011-01-31 2015-11-04 Imagineering, Inc. Internal combustion engine
US9273599B2 (en) * 2011-02-15 2016-03-01 Imagineering, Inc. Internal combustion engine
WO2012111700A2 (ja) * 2011-02-15 2012-08-23 イマジニアリング株式会社 内燃機関
WO2012124671A2 (ja) * 2011-03-14 2012-09-20 イマジニアリング株式会社 内燃機関
JP6014864B2 (ja) 2011-07-04 2016-10-26 ダイハツ工業株式会社 火花点火式内燃機関
JP5916055B2 (ja) * 2011-07-04 2016-05-11 ダイハツ工業株式会社 火花点火式内燃機関の点火装置
WO2013011965A1 (ja) * 2011-07-16 2013-01-24 イマジニアリング株式会社 内燃機関、及びプラズマ生成装置
WO2013011966A1 (ja) * 2011-07-16 2013-01-24 イマジニアリング株式会社 内燃機関
US20130104861A1 (en) * 2011-10-27 2013-05-02 Southwest Research Institute Enhanced Combustion for Compression Ignition Engine Using Electromagnetic Energy Coupling
US8910619B2 (en) * 2011-10-27 2014-12-16 Southwest Research Institute Enhanced combustion for spark ignition engine using electromagnetic energy coupling
KR101316509B1 (ko) * 2011-12-09 2013-10-10 서울대학교산학협력단 연소실 전기장 발생장치
JP6237329B2 (ja) * 2014-02-26 2017-11-29 マツダ株式会社 直噴ガソリンエンジン
JP6260546B2 (ja) * 2015-01-26 2018-01-17 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の気流制御装置
JP6340752B2 (ja) * 2016-03-31 2018-06-13 マツダ株式会社 燃焼室内の流動制御装置
CN106089510B (zh) * 2016-07-02 2019-02-01 沈阳航空航天大学 一种非平衡等离子体助燃激励器及控制方法
JP6572868B2 (ja) * 2016-11-04 2019-09-11 株式会社豊田中央研究所 内燃機関の点火装置

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3934566A (en) * 1974-08-12 1976-01-27 Ward Michael A V Combustion in an internal combustion engine
JPS5667373U (ja) * 1979-10-29 1981-06-04
JPS57203870A (en) * 1981-06-11 1982-12-14 Nissan Motor Co Ltd High-frequency ignition apparatus for internal combustion engine
JPS59215967A (ja) * 1983-05-24 1984-12-05 Toyota Motor Corp エンジンの始動補助装置
US4672938A (en) * 1985-12-26 1987-06-16 Eaton Corporation Method and apparatus for multiphasic pretreatment of fuel to achieve hypergolic combustion
US5027764A (en) * 1990-04-26 1991-07-02 Michael Reimann Method of and apparatus for igniting a gas/fuel mixture in a combustion chamber of an internal combustion engine
JP2753574B2 (ja) * 1992-05-18 1998-05-20 三井造船株式会社 レシプロエンジンの脱硝装置及び方法
KR20000039290A (ko) 1998-12-12 2000-07-05 정몽규 내연기관의 전계에 의한 연소촉진 장치
JP2002295259A (ja) 2001-03-28 2002-10-09 Osaka Gas Co Ltd 火花点火内燃機関
JP2002295264A (ja) 2001-03-28 2002-10-09 Osaka Gas Co Ltd ガス内燃機関
CN2494878Y (zh) * 2001-09-18 2002-06-12 吴征威 汽油机等离子体分层燃烧装置
CN2709667Y (zh) * 2004-02-27 2005-07-13 韩强 内燃机等离子体连续物化处理装置
WO2007030782A2 (en) * 2005-09-09 2007-03-15 Btu International, Inc. Microwave combustion system for internal combustion engines
JP4876217B2 (ja) * 2005-09-20 2012-02-15 イマジニアリング株式会社 点火装置、内燃機関
JP4946173B2 (ja) * 2006-05-17 2012-06-06 日産自動車株式会社 内燃機関
JP2008014244A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Toyota Motor Corp 筒内噴射式火花点火内燃機関
CA2828290C (en) * 2006-09-20 2017-08-08 Imagineering, Inc. Ignition device, internal combustion engine, ignition plug, plasma apparatus, exhaust gas decomposition apparatus, ozone generation/sterilization/disinfection apparatus, and deodorization apparatus
WO2009008523A1 (ja) * 2007-07-12 2009-01-15 Imagineering, Inc. 内燃機関
JP5428057B2 (ja) * 2007-07-12 2014-02-26 イマジニアリング株式会社 圧縮着火内燃機関、グロープラグ及びインジェクタ
JP5277375B2 (ja) * 2008-03-14 2013-08-28 イマジニアリング株式会社 燃焼室直下流の排気ガス後処理装置
JP2010001827A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関用点火装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8485162B2 (en) 2013-07-16
EP2264306A1 (en) 2010-12-22
CN101970848A (zh) 2011-02-09
CN101970848B (zh) 2012-07-04
WO2009113690A1 (ja) 2009-09-17
US20110031886A1 (en) 2011-02-10
JP2009221945A (ja) 2009-10-01
EP2264306A4 (en) 2014-08-27
EP2264306B1 (en) 2015-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5061310B2 (ja) バルブを用いたプラズマ装置
JP5061335B2 (ja) シリンダヘッドを用いたプラズマ装置
JP5374691B2 (ja) 複数放電のプラズマ装置
JP5200233B2 (ja) 内燃機関のガスケット及び内燃機関
KR101617476B1 (ko) 연소실의 배기 가스 후처리 장치
WO2012111701A2 (ja) 内燃機関
WO2013191142A1 (ja) アンテナ構造体及び内燃機関
JP6023956B2 (ja) 内燃機関
JP6145759B2 (ja) アンテナ構造、高周波放射用プラグ、及び内燃機関
WO2013039122A1 (ja) 高周波放射用プラグ及び内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110216

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5061310

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20130115

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250