JP5030938B2 - レンズ、光源装置および照明装置 - Google Patents
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Description
光源から発した色みの異なる光を入射し、入射した色みの異なる光をそれぞれ正面方向と外側方向とに出射して照射面の色むらを低減するレンズおよびそのレンズを備える光源装置について説明する。
実施の形態1における光源装置100aの構成について、図1に基づいて以下に説明する。
レンズ200aはLED15aの正面(LED15aが光を出射する側)に配置されている。
LED15aとレンズ200aとは高反射のレンズホルダー(図示省略)により位置決めされ、LED15aの光軸10とレンズ200aの軸とは一致(または、ほぼ一致)するものとする。
レンズ200aは、LED15aから発した光を入射部201で入射し、入射した光を反射面40で反射し、反射した光を出射面50a(出射部の一例)から出射する。
図2(a)はLED15aの平面図である。図2(b)はLED15aの断面図であり、(a)のA−A’断面図を示している。
実施の形態1におけるLED15aについて、図2に基づいて以下に説明する。
セラミックスパッケージ1は中心部分に円柱状の凹部6を有し、LED素子2aはセラミックスパッケージ1の凹部6の中心に配置されている。また、セラミックスパッケージ1の凹部6には蛍光体を混入したシリコーン樹脂(図示省略)(以下、「蛍光体3」という)が充填されている。
LED素子2aは青色光を発する発光体であり、蛍光体3はLED素子2aから発せられた青色光を黄色光に波長変換する。
レンズ200aの立体形状およびLED15aの光軸10を含んだ断面が成すレンズ200aの断面形状について、図1および図3に基づいて以下に説明する。
レンズ200aは、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂あるいはガラスなどの透明な材料(レンズ素材)で生成されている。
出射面50a側に設けられている鍔部51(図3参照)は無くても構わない。
入射部201は、第1入射面20aと第2入射面30とを備え、LED15aから発せられた光をレンズ200a内に入射する。
第1入射面20aは入射部201の中心部に位置し、第2入射面30は第1入射面20aを囲んで位置する。
第1入射面20aは、図3に示すように、断面形状が光軸10を中心にした対称形状であり、光軸10上で交わる2つの円弧の形状が断面形状に含まれる。第1入射面20aの断面に含まれる2つの円弧は、レンズ200a内の特定点B(光軸10上の点を除く)を円中心としている。
また、第1入射面20aは、LED15aと反射面40の端部(出射面50a側)とを結んだ補助線Eより内側に位置する。これにより、第1入射面20aは、LED15aからの光が第2入射面30に入射して反射面40で出射面50aと直交する方向へ全反射することを妨げない。つまり、第1入射面20aの大きさは、第2入射面30から入射して反射面40で全反射する光を邪魔しない大きさである。
また、第1入射面20aは、断面形状において、頂点CがLED15aの凹部6と対向する位置に設けられている。
さらに、第1入射面20aの断面凸形状は、頂点Cを通って光軸10に平行な平行軸Dを中心として頂点Cの近傍の形状が略対象である。
第2入射面30は、図3に示すように、断面が光軸10を中心とした対称形状であり、断面が2つの円弧の形状を成す。第2入射面30が成す断面の円弧はLED素子2aを円中心としている。
反射面40は、断面形状がLED素子2aを焦点とする放物線の形状を含んでいる(図3参照)。
反射面40は、入射部201からレンズ200a内に入射した光をレンズ200a内に反射する。
出射面50aは、入射部201からレンズ200a内に入射した光をレンズ200a外に出射する。
出射位置で異なるLED15aの光の色あいについて、図4に基づいて以下に説明する。
LED素子2aから発した青色光11は、凹部6内に充填されている蛍光体3を通過する距離が長いほど黄色に波長変換される光の割合が増えるため、黄色味の強い白色光になる。
LED15aの光軸10付近から出射する白色光12aは蛍光体3を通過する距離が短いため青味が強い。また、LED15aの側部付近から出射する白色光12bは蛍光体3を通過する距離が長いため黄色味が強い。
第1入射面20aから入射した光がレンズ200aから出射する方向と第2入射面30から入射した光がレンズ200aから出射する方向とについて、図5に基づいて以下に説明する。
つまり、LED15aの点Fから出射して第2入射面30に入射した青みの強い光21は、出射面50aと対向するレンズ200aの正面を照らす。
つまり、LED15aの点Fから出射して第1入射面20aに入射した青みの強い光23は、レンズ200aの正面の周囲を照らす。
つまり、LED15aの点Gから出射して第2入射面30に入射した黄色みの強い光22は、レンズ200aの正面の周囲を照らす。
つまり、LED15aの点Gから出射して第1入射面20aに入射した黄色みの強い光24は、レンズ200aの正面を照らす。
これにより、照射面は色むらの少ない高品質な白色光で照らされる。
さらに、レンズ200aの第1入射面20aから入射し、出射面50aから出射する光は、光軸10に対する傾きによって色味が変わる。このため、第1入射面20aを介してレンズ200aから出射する光により、照射面では、レンズ200aの正面近傍に黄色味が強い白色光が照射され、それを青味が強い白色光が取り囲み、色むらが生じる。
そして、反射面40を介してレンズ200aから出射する光の色むらと第1入射面20aを介してレンズ200aから出射する光の色むらとが互いに打ち消し合う。
光源装置100aは、照射面の色むらが少ない高品質な光を出射することができる。
但し、レンズ200aの第1入射面20aは、断面形状において、2つの円弧が接せずに離れていてもよい。
第1入射面20aの断面形状が成す2つの円弧を近づけまたは遠ざけることにより、照度の高い範囲を調整する配光制御を行うことができる。
実施の形態1における光源装置100aの配光制御について、図6に基づいて以下に説明する。
(b)は、第1入射面20aの断面形状が成す2つの円弧が離れている場合の照度グラフを示す。
グラフ13Aとグラフ13Bとを重ね合わせたものが光源装置100aの照度となる。
つまり、断面形状が成す第1入射面20aの2つの円弧を近づけまたは遠ざけることにより、照度の高い範囲を調整する配光制御を行うことができる。
光源装置100aは、光源(LED15a)とレンズ200aとを備える。
レンズ200aは、少なくとも光源の正面に位置する第1入射面20aと第1入射面20aを取り囲む第2入射面30とで構成されて光源からの光を取り込む入光部(入射部201)と、主として第2入射面30からの光を反射する反射面40と、入光部および反射面40からの光を出射する出射面50aとを有する。
第1入射面20aは、断面形状が光源の光軸10に対して対称であり、断面形状において光源の光軸10から離れた位置で光源に最も近づく2以上の凸形状を有している。
第1入射面20aの形状は光源の光軸10に対して回転対称である。
この構成により、光源装置100aは、光源からの光をレンズ200aで配光制御し、照射面の色の対称性を良くし、照射面の色むらを低減することができる。
レンズ200iが第1入射面と第2入射面とを有していない光源装置100iを用いた場合、図7に示すように照射面400に青みの強い光500と黄色みの強い光501とによる色むらが生じる。
また、光源はLED15aに限らず、ハロゲン電球などでも構わない。
レンズの第1入射面の形状が実施の形態1と異なる光源装置について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態1と同様である。
実施の形態2における第1入射面20cの形状について、図8に基づいて以下に説明する。
例えば、第1入射面20cの形状は、光軸10に平行な線を軸とする凸レンズを複数設けた形状である。図8では、4つの凸レンズを並べた形状を第1入射面20cの形状として示している。但し、第1入射面20cを構成する凸レンズは2つ、3つまたは5つ以上であっても構わない。
レンズ200cの第1入射面20cは、実施の形態1と同様に、LED15aから出射した光を屈折させてレンズ200c内に入射し、出射面50aから出射させる。
つまり、この第1入射面20cを介してレンズ200cから出射する光により、第2入射面30を介してレンズ200cから出射する光による照射面の色むらを打ち消すことが容易となり、照射面の色むらの少ない高品質な光を取り出す光源装置100cを容易に得ることができる。
LEDが複数のLED素子を有し、レンズの第1入射面の形状が複数のLED素子の配置に応じた形状を成す光源装置について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態1と同様である。
実施の形態3における入射部201の形状は、図9に示すように、光軸10を中心とした回転対称ではなく光軸10を中心とした線対称である。
図10(a)はLED15bの平面図である。図10(b)はLED15bの断面図であり、(a)のA−A’断面図を示している。図10(c)はLED15b内での白色光12の色あいを示す図である。
実施の形態3におけるLED15bについて、図10に基づいて以下に説明する。
6つのLED素子2bは3つずつ2列に並び、2列に並んだ3つずつのLED素子2bは列間で互い違いに配置されている。
以下、3つのLED素子2bが縦並びしている方向を「x軸方向」とし、3つずつのLED素子2bが2列に横並びしている方向を「y軸方向」とする。
LED15bは、x−y平面と平行に配置されている。
6つのLED素子2bは、x軸方向に3つ、y軸方向に2つ配置されている。
(c)は、LED15b内の白色光12は、x軸方向では色むらが少なく、y軸方向では色むらが大きいことを示している。
LED15bの中心に近い範囲は青みが強く、LED15bの中心から遠い範囲は黄色みが強い。
図12は、実施の形態3におけるレンズ200bの断面図であり、LED15bの光軸10を含んだz−y断面を示している。
実施の形態3におけるレンズ200bの形状について、図11および図12に基づいて以下に説明する。
つまり、第1入射面20aの形状は、2つ横並びさせたシリンドリカルレンズの凸面と同じ形状である。
また、第1入射面20aは、LED素子2bの配置に対応した形状を有する凸面である。
第1入射面20aは、図12に示すz−y断面の形状をx軸方向に延長した形状である。
さらに、光源装置100bは、図10で説明したようにLED15bから出射する光の色むらがx軸方向では少ないため、照射面のx軸方向の色むらは小さい。
したがって、光源装置100bは、x−y平面と平行な照射面の色むらを低減させることができる。
第1入射面20bは、LED15bの凹部6内の光軸10から離れた位置に焦点を有してx軸方向に伸びているシリンドリカルレンズの凸面形状を有している。
LED15bから出射して第1入射面20bに到達した光は、y軸方向に屈折作用を受けて出射面50aから出射し、レンズ200bの正面からy軸方向に離れるに従って黄色みの強い白色光から青みの強い白色光に変化する色むらを照射面に生じさせる。
一方、第2入射面30を介して反射面40に到達した光は、全反射して出射面50aから出射し、レンズ200bの正面からy軸方向に離れるに従って青みの強い白色光から黄色みの強い白色光に変化する色むらを照射面に生じさせる。
第1入射面20bは、光軸10に対して対称であってLED15bに最も近い頂点Cを光軸10から離れた位置に有する2つの凸部を含んだz−y断面の形状をLED15bに平行な一方向(x軸方向)に延長した形状を成している。
このため、光源装置100bは、第1入射面20bを介してレンズ200bから出射する光の色むらと第2入射面30を介してレンズ200bから出射する光の色むらとが互いに打ち消し合い、色むらの少ない高品質な光を照射面に出射することができる。特に、光源装置100bは、LED15b内での色むらが少ない軸方向に延伸している凸面を第1入射面20bとするレンズ200bを有しているため、複数のLED素子2bを配したLED15bが光源に用いられる場合のようにLED15b内の色むらがx軸とy軸とで異なる場合に顕著な効果を奏する。
光源装置100bは、実施の形態1と同様に、第2入射面30から独立して第1入射面20bを調整することにより第1入射面20bを介して出射される光の配光制御か可能であるため、配光制御性が高い。
レンズの出射面に凹部を設けた光源装置について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態1と同様である。
図14は、実施の形態4における光源装置100dの断面図およびレンズ200dの平面図である。
図14(a)はLED15aの光軸10を含んだ断面が成す光源装置100dの形状を示している。図14(b)は出射面50bの凹部60を光軸10の方向から示している。
レンズ200dの立体形状およびLED15aの光軸10を含んだ断面が成すレンズ200dの断面形状について、図13および図14に基づいて以下に説明する。
但し、第1入射面20dは、光軸10と直交し、LED15a(のセラミックスパッケージ1)とほぼ平行な平面であり、光軸10と交わる点を中心とする円形の面である。
また、第1入射面20dの大きさは、実施の形態1と同じく、補助線Eの内側に収まる大きさであり、第2入射面30から入射して反射面40で全反射する光を邪魔しない大きさである。
凹部60の形状は、光軸10を回転の中心とした円柱や円錐台などの回転体の形状を有する。
凹部60の底部は、光軸10を回転の中心とした回転体形状を成す凸部を有する。
凹部60の底部にある凸部は、断面形状が光軸10を中心にして対称な山状である。
凹部60の底部にある凸部は、第1斜面61d、第2斜面62dおよび第1斜面61dと第2斜面62dとが交わる頂点63dを有し、第1斜面61dと第2斜面62dとから成る頂角の角度(頂点63d部分の角度)が約90度である。
第1斜面61dと第2斜面62dとは入射した光を全反射するプリズム面である。LED15aから第1入射面20dを介して第1斜面61dに入射した光は、第1斜面61dから第2斜面62dへ全反射すると共に第2斜面62dから第1入射面20dを介してLED15aに全反射する。また、LED15aから第1入射面20dを介して第2斜面62dに入射した光は、第2斜面62dから第1斜面61dへ全反射すると共に第1斜面61dから第1入射面20dを介してLED15aに全反射する。
以下、凹部60の底部にある凸部を全反射プリズム部64dという。
凹部60の底面には、光軸10に対して対称でLED素子2aから最も遠い頂点63dを光軸10から離れた位置に有する全反射プリズム部64dが設けられている。全反射プリズム部64dの立体形状は、図14に示す断面形状を光軸10を回転軸として回転させた形状である。
全反射プリズム部64dは、図14の右半分について説明すると、光軸10から最も離れた位置から45度の傾きで左斜め上に延びている第1斜面61dと、光軸10と凹部60の底部との交点から45度の傾きで右斜め上に延びている第2斜面62dとを有し、第1斜面61dと第2斜面62dとの交点を頂点63dとして有する。すなわち、全反射プリズム部64dの断面形状は直角二等辺三角形である。この断面形状を光軸10を回転軸として回転させた形状が全反射プリズム部64dの立体形状である。
LED15aから出射した光に対するレンズ200dの作用について、図15に基づいて以下に説明する。
LED15aの点Iに到達した白色光71の一部は、蛍光体3やセラミックスパッケージ1などで反射され、再度点Iから出射して第2入射面30に入射し、上述した黄色みの強い白色光と共に出射面50bから光軸10に対して傾いた方向に出射する。
LED15aの点Hに到達した白色光70の一部は、点Hから出射して第2入射面30に入射し、上述した青みの強い白色光と共に出射面50bから光軸10とほぼ平行な方向に出射する。
これにより、照射面は色むらの少ない高品質な白色光で照らされる。
光源装置100dは、光源(LED15a)とレンズ200dとを備える。
レンズ200dは、少なくとも光源からの光を取り込む入射面(入射部201)と、入射面からの光を反射する反射面40と、入射面および反射面40からの光を出射する出射面50bとを有する。
出射面50bに設けた凹部60は、底面に、断面形状が光源の光軸10に対して対称であり、断面形状において光源の光軸10から離れた位置で光源から最も離れる2以上の凸形状を全反射プリズム部64dとして有している。
全反射プリズム部64dは、断面形状が頂角90度の三角形である。
この構成により、光源装置100dは、光源からの光をレンズ200dで配光制御した場合でも凸部(全反射プリズム部64d)で反射した光がもう一度光源に戻ったのち再び出射されることで、光源での色分離を緩和し、照射面の色むらを低減することができる。
レンズの凹部に設けた全反射プリズム部の第2斜面の断面形状が弧状である光源装置について説明する。
以下、実施の形態4と異なる事項について主に説明する。実施の形態4と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態4と同様である。
全反射プリズム部64fの第2斜面62fは断面形状が弧状であり、断面においてLED15aの中心(または中心近く)を焦点とする放物線Jの一部形状を成す。
光源装置100fは、第2斜面62fが第1斜面61fで反射した光をLED15aの中心(焦点)に集光するため、LED15a内での青みの強い白色光と黄色みの強い白色光との混色効果を向上し、照射面の色むらを一層軽減することができる。
第1斜面61fの断面形状をLED15aの中心から離れた任意の位置を焦点とする放物線の一部形状にすることにより、第2斜面62fで反射した光を第1斜面61fでLED15aの任意の位置に集光することができる。
これにより、戻り光の位置制御性がより一層向上する。
実施の形態3と同様にLEDが複数のLED素子を有し、実施の形態4と同様にレンズの出射面50bに凹部60が設けられている光源装置について説明する。
以下、実施の形態1、3および4と異なる事項について主に説明する。実施の形態1、3または4と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は実施の形態1、3または4と同様である。
図18は、実施の形態6における光源装置100eの断面図およびレンズ200eの平面図である。
図18(a)はLED15bの光軸10を含んだ断面が成す光源装置100eの形状を示し、図18(b)は出射面50bの凹部60を光軸10の方向から示している。
実施の形態6における光源装置100eについて、図17および図18に基づいて以下に説明する。
図17に示す全反射プリズム部64eのz−y断面の形状は、実施の形態4(図14参照)と同じである。
全反射プリズム部64eは、図18に示すz−y断面の形状をx軸方向に延長した形状であり、x軸方向に伸びている2つの凸部を有している。
さらに、光源装置100eは、実施の形態3と同様に、LED15bから出射する光の色むらがx軸方向では少ないため、照射面のx軸方向の色むらは小さい。
したがって、光源装置100eは、x−y平面と平行な照射面の色むらを低減させることができる。
LED15bの中心近傍から出射して第2入射面30に到達した光とLED15bの中心から離れた位置から出射して第2入射面30に到達した光とは、実施の形態4で説明したように、反射面40で反射して出射面50bから光軸10と平行な方向と光軸10から傾いた方向とに出射する。
LED15bから光軸10とほぼ平行な方向に出射して第1入射面20dに到達した光は、第1入射面20dが光軸10とほぼ直交する平面であるので、屈折の影響を受けずにレンズ200e内に入射する。第1入射面20dから入射した光は出射面50bに設けられた凹部60へ入射する。
LED15bの中心から離れた位置から出射して凹部60の全反射プリズム部64eに到達した黄色みの強い白色光は第1斜面61eで全反射し、進行方向をy軸方向に変え、第2斜面62eに到達する。第2斜面62eに到達した光は全反射し、z軸と平行な向きに進行方向を変え、LED15bの中心近傍(青みの強い白色光の領域)に戻る。LED15bに戻った光は蛍光体3やセラミックスパッケージ1などで反射され、青みの強い白色光と共にレンズ200eの第2入射面30を介して出射面50bから出射する。
一方、LED15bの中心近傍から出射して凹部60の全反射プリズム部64eに到達した青みの強い白色光は第2斜面62eで全反射し、進行方向をy軸方向に変え、第1斜面61eに到達する。第1斜面61eに到達した光は全反射し、z軸と平行な向きに進行方向を変え、LED15bの中心から離れた位置(黄色みの強い白色光の領域)に戻る。LED15bに戻った光は蛍光体3やセラミックスパッケージ1などに反射され、黄色みの強い白色光と共にレンズ200eの第2入射面30を介して出射面50bから出射する。
以上のように、LED15bを出射してレンズ200eの全反射プリズム部64eに到達した光は、主として、黄色みの強い光と青みの強い光とがLED15b内で混じるようにLED15bに戻され、再度LED15bから出射する。
これにより、光源装置100eは、色むらの少ない高品質な光を取り出し、照射面の色むらを軽減することができる。また、光源装置100eは、LED15b内での色むらが少ない軸方向に延伸している全反射プリズム部64eを有しているため、複数のLED素子2bを配したLED15bが光源に用いられる場合のようにLED15b内の色むらがx軸とy軸とで異なる場合に顕著な効果を奏する。
上記の各実施の形態は光源装置の一例を示したものに過ぎず、光源装置は上記の各実施の形態に限られない。上記の各実施の形態を応用して光源装置に対して種々の変形、変更、追加などができる。
上記の各実施の形態を応用した光源装置について説明する。
以下、上記の各実施の形態と異なる事項について主に説明する。上記の各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付す。説明を省略した事項は上記の各実施の形態と同様である。
また、図19(a)は光源装置100gの断面を示し、図19(b)は光源装置100g’の断面を示している。
実施の形態7における光源装置100gおよび光源装置100g’について、図19に基づいて以下に説明する。
入射面30gは、実施の形態1における第2入射面30と同じく、光軸10を回転軸とする回転面であり、LED素子2aを中心とした球面の一部である。
レンズ200gは、実施の形態1における第1入射面20aに対応する面を頂部に有していない。
(b)のレンズ200g’は、出射面50bに出射面凸部20gを有している。
また、出射面凸部20gは、実施の形態1における第1入射面20aと同様に、LED15aの側部付近の点Kから出射した黄色みの強い光26を入射して屈折し、光26の進行方向を光軸10の方向とほぼ平行な方向に変える。出射面凸部20gで屈折した光26は、光軸10とほぼ平行な方向に出射する。
つまり、出射面凸部20gを介してレンズから出射した光は、実施の形態1における第1入射面20aを介して第1入射面20aから出射した光と同様に、光軸10に近いほど黄色みが強く光軸10から遠ざかるほど青みが強い。
そのため、(a)の光源装置100gおよび(b)の光源装置100g’は、実施の形態1における光源装置100aと同様に、出射面凸部20gを介してレンズから出射した光と入射面30gおよび反射面40を介してレンズから出射した光とで色みを打ち消し合い、照射面の色むらを低減させる。
実施の形態7における光源装置100hについて、図20に基づいて以下に説明する。
全反射プリズム部64hの大きさは、第2入射面30から入射して反射面40で全反射する光を邪魔しない大きさである。全反射プリズム部64hを小さくすると、全反射プリズム部64hに対向する第1入射面20dを小さくすることができる。そして、第1入射面20dは、補助線Eより内側に収まる程度に小さいと、第2入射面30から入射して反射面40で全反射する光の邪魔にならない。
また、レンズ200h内での光の吸収ロスが少なくするため、全反射プリズム部64hとLED15aとの距離は短い方が好ましい。
上記の各実施の形態で説明した光源装置を備えた照明装置について説明する。上記の各実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付す。
実施の形態8における照明装置300について、図21に基づいて以下に説明する。
照明装置300は、筐体310内に電源装置320、回路基板330および複数の光源装置100aを備えている。
複数の光源装置100aは回路基板330に並べて実装され、電源装置320から電力が供給され、LED15aが発した光をレンズ200aから出射する。
また、照明装置300は、上記の各実施の形態で説明した光源装置を備えていれば良く、スポットライトにかぎらない。
Claims (3)
- 光源が発した光を入射する入射部と、前記入射部に入射した光を出射する出射面と、前記光源内に焦点を有する回転放物面形状を成して前記入射部に入射した光を反射して前記出射面に導く反射面と、を備えるレンズにおいて、
前記入射部は、
前記レンズの光軸を中心にした回転体形状を成し、前記レンズの光軸を含んだ断面内の前記レンズの光軸を挟んだ両側に前記光源側へ隆起した円弧状の凸部を有する第1入射面と、
前記第1入射面を取り囲んで前記レンズの光軸を中心にした回転体形状を成し、前記光源が発した光を前記反射面に導く第2入射面とを有し、
前記第1入射面の前記凸部は、
前記光源が発した光のうち前記反射面の前記焦点からの光を入射して入射した光を前記レンズの光軸に対して傾いた方向に屈折して前記出射面に導き、前記光源が発した光のうち前記反射面の前記焦点から離れた地点からの光を入射して入射した光を前記レンズの光軸に対して平行な方向に屈折して前記出射面に導く
ことを特徴とするレンズ。 - 前記反射面の前記焦点に位置する光源と、請求項1記載のレンズとを備えた光源装置。
- 請求項2記載の光源装置と、前記光源装置に電力を供給する電源装置とを備えた照明装置。
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