JP4972952B2 - 流体機械 - Google Patents
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Description
前提技術は、図1に示すスクロール型圧縮機(1)である。該スクロール型圧縮機(1)は、冷凍装置において、冷媒ガスが循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路に設けられ、冷媒ガスを圧縮するものである。
冷凍装置の冷媒回路では、冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルが行われる。その際、上記スクロール型圧縮機(1)は、蒸発器から低圧のガス冷媒を吸入して圧縮し、圧縮後の高圧のガス冷媒を凝縮器へ送り出す。
次に、上記スクロール型圧縮機(1)のスラストプレート(70)の硬度及び板厚の最適基準を設定するために行った評価試験について説明する。
上述したように、上記スラストプレート(70)に形成されたDLCのコート層(71)は、固定スクロール(22)と摺動するために、スラストプレート(70)とDLCのコート層(71)との結合強度が弱い場合は、この摺動によってDLCのコート層(71)が剥離して欠落してしまう虞がある。そこで、DLCのコート層(71)と適度な結合強度を有するスラストプレート(70)の硬度の基準を設定するために、硬度評価試験を行った。
上述したように、上記スラストプレート(70)は、可動スクロール(26)の公転に伴って回転するので、板厚が薄い場合は、可動スクロール(26)の公転に伴う撓みに対応して安定的に回転するが、機械的強度が弱くなるために割れてしまう場合がある。一方、板厚が厚い場合は、機械的強度が強くなるために割れることはないが、可動スクロール(26)の公転に伴う撓みに対応できないために、可動スクロール(26)と歪みが生じて、可動スクロール(26)の回転の信頼性が低下する虞がある。そこで、適度な機械的強度及び可動スクロール(26)の公転に伴う撓みに対応できる適度な柔軟性を有するスラストプレート(70)の板厚の基準を設定するために、板厚評価試験を行った。
次に、スラストプレート(70)に形成したDLCのコート層(71)の摺動性の評価試験について説明する。
上記スクロール型圧縮機(1)は、可動側平板部(26a)の正面(26c)の外周部に設けた凹部(72)にスラストプレート(70)を配置し、該スラストプレート(70)に固定スクロール(22)の周縁部(22d)と摺接するようにコート層(71)を形成したために、スラストプレート(70)とコート層(71)を介して摺接する固定スクロール(22)の周縁部(22d)との摺動性及び耐摩耗性が向上する。これにより、可動スクロール(26)が、スラストプレート(70)を介して固定スクロール(22)の周縁部(22d)に支持されて円滑に公転運動を行うことができるので、機器としての信頼性が向上する。
前提技術の変形例1は、上記前提技術が可動側平板部(26a)の正面(26c)の外周部に円環状の凹部(72)を形成し、該円環状の凹部(72)に円環状のスラストプレート(70)を設けたことに代わり、図6(a)に示すように、可動側平板部(26a)の正面(26c)において、外周部から可動側ラップ(26b)の最外周部近傍に対応する位置に環状のスラストプレート(70)を設け、該スラストプレート(70)にコート層(71)を形成したものである。つまり、前提技術よりスラストプレート(70)は大きく形成されている。また、可動側平板部(26a)には、該スラストプレート(70)に対応する凹部(72)が形成されている。
次に、本発明の実施形態1について説明する。
前提技術の変形例2は、図7に示すように、可動側平板部(26a)には、スラストプレート(70)を設けず、固定スクロール(22)の周縁部(22d)の正面(22f)に環状の凹部(72)を形成し、該凹部(72)にスラストプレート(70)を設けたものである。そして、スラストプレート(70)には、可動側平板部(26a)の正面(26c)と摺接するようにコート層(71)が形成されている。
前提技術の変形例3は、図8に示すように、固定スクロール(22)及び可動スクロール(26)の両方に、スラストプレート(70)を設けたものである。
参考例は、図9に示すスクロール型圧縮機(1)である。該スクロール型圧縮機(1)は、前提技術と同様に、冷凍装置の冷媒回路に設けられて、流体であるガス冷媒を圧縮するために用いられる。
上記参考例では、スラストプレート(70)をフレーム(24)の凹部(72)に設けたが、スラストプレート(70)を可動側平板部(26a)の背面(26c)に設け、該スラストプレート(70)にフレーム(24)の上面(24a)と摺接するようにDLCのコート層(71)を形成してもよい。つまり、上記スラストプレート(70)は、可動スクロール(26)と共に公転運動を行う。そして、スラストプレート(70)とコート層(71)を介して摺接するフレーム(24)との摺動性及び耐摩耗性が向上する。これにより、可動スクロール(26)は、可動側平板部(26a)がスラストプレート(70)を介してフレーム(24)に支持されて円滑に公転動作を行うことができることから、機器としての信頼性が向上する。また、本参考例では、可動スクロール(26)がフレーム(24)側に向かって押圧される圧縮機であるので、この摺動性及び耐摩耗性をより顕著に向上させることができる。
上記実施形態は、以下のような構成としてもよい。
22 固定スクロール
22a 固定側平板部
22b 固定側ラップ
22c 正面
22d 周縁部(支持部材)
22f 正面(表面)
26 可動スクロール
26a 上記可動側平板部
26b 可動側ラップ
26c 正面
26d 背面
24 フレーム(支持部材)
24a 上面(表面)
70 スラストプレート
71 コート層
72 凹部
Claims (3)
- 固定側平板部(22a)の正面(22c)に渦巻き状の固定側ラップ(22b)が立設された固定スクロール(22)と、可動側平板部(26a)の正面(26c)に上記固定側ラップ(22b)と噛合する渦巻き状の可動側ラップ(26b)が立設された可動スクロール(26)とを備え、上記可動側平板部(26a)がスラストプレート(70)を介して支持部材(22d)に支持されているスクロール型流体機械であって、
上記スラストプレート(70)には、ダイヤモンドライクカーボンのコート層(71)が形成され、
上記スラストプレート(70)は、上記可動側平板部(26a)の正面(26c)全体に対応するように形成されて可動側平板部(26a)に設けられ、
上記コート層(71)は、上記固定スクロール(22)と一体形成されて可動スクロール(26)を正面(26c)側で支持する支持部材(22d)及び固定側ラップ(22b)の先端に摺接するようにスラストプレート(70)の片面に形成されている
ことを特徴とするスクロール型流体機械。 - 請求項1において、
上記スラストプレート(70)のビッカース硬度は、240以上である
ことを特徴とするスクロール型流体機械。 - 請求項1において、
上記スラストプレート(70)の板厚は、0.1mm以上かつ0.6mm以下である
ことを特徴とするスクロール型流体機械。
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