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JP4969807B2 - 無線通信システム、無線通信端末装置、中継装置、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信端末装置、中継装置、及び無線通信方法 Download PDF

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JP4969807B2 JP2005193548A JP2005193548A JP4969807B2 JP 4969807 B2 JP4969807 B2 JP 4969807B2 JP 2005193548 A JP2005193548 A JP 2005193548A JP 2005193548 A JP2005193548 A JP 2005193548A JP 4969807 B2 JP4969807 B2 JP 4969807B2
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Description

本発明は、無線通信により通信を行う無線通信システム、無線通信端末装置、中継装置、及び無線通信方法に関する。
従来、携帯電話機等の無線通信端末装置は、主に音声情報の授受による通話又は電子メールの送受信を行うために用いられていたが、近年は通信容量が飛躍的に増大して動画像等のデータの授受が可能な無線通信端末装置が普及し始めている。かかる無線通信端末装置では、例えば、通話を行う者同士が互いの顔の画像を液晶ディスプレイに表示させつつ通話するといったことが可能となる。
この種の無線通信端末装置を用いた無線通信システムでは、基地局が無線通信端末装置の瞬時的な受信品質を監視し、受信品質の変動に応じて最良の変調方式、符号化率を自動的に選択してデータ送信する適応変調符号化方式が用いられている。具体的には、受信品質が良い場合には高速通信が可能な変調方式(例えば、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調))で変調が行われ、受信品質が悪い場合には低速の変調方式(例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:四位相偏移変調))で変調が行われる。また、符号化時の符号化率についても、受信品質が良い場合には誤り訂正力の小さいものが用いられ、受信品質が悪い場合には誤り訂正力の大きいものが用いられる。
また、以下の特許文献1には、受信時には受信品質を最適化し、且つ送信時には所望波の到来方向へ放射電力を集中させることで、送信効率を最適化することができる無線装置が開示されている。
特開2004−297663号公報
ところで、上記の特許文献1等に開示された技術の通り、受信品質を最適化したとしても、無線通信端末装置の移動により無線の伝搬路の状況が変わり、また、無線通信端末装置が静止していたとしても、周囲に存在する車等の移動体の移動によっても無線の伝搬路の状況が変わる。このような原因又はその他の原因によってフェージング(無線通信において信号の強度等が時間的・空間的に大きく変化する現象)が生ずると受信品質を最適化しようとして出力を無駄に大きくしてしまい、この結果として消費電力が増大し、又はノイズ(妨害電波)の原因になってしまうという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、消費電力及びノイズの増大を防止することができる無線通信システム、無線通信端末装置、中継装置、及び無線通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
本発明に係る無線通信システムは、基地局と無線通信端末装置との間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、前記基地局及び前記無線通信端末装置の少なくとも一方に、無線信号の外乱による特性変動を検出する変動検出部と、前記変動検出部の検出結果に基づいて、無線信号の目標信号品質を決定する目標信号品質決定部と、無線信号の信号品質が前記目標信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する出力制御部とを備え、前記目標信号品質は、前記特性変動を示す第1の値が第2の値より大きくなると、当該第1の値に設定される目標信号品質が、当該第2の値に設定される目標信号品質より低くなるよう設定されている、ことを特徴とする。
前記出力制御部は、前記目標信号品質決定部で決定された前記目標信号品質と前記無線信号の品質を示す品質情報との差分に基づき送信する無線信号の目標出力を決定し、送信する無線信号の出力が前記目標出力となるよう制御することを特徴とする。
前記変動検出部は、前記無線信号のドップラー周波数を前記無線信号の特性変動として検出することを特徴とする。
前記変動検出部は、前記無線信号のフェージングを前記無線信号の特性変動として検出することを特徴とする。
前記基地局及び前記無線通信端末装置は、受信される前記無線信号から前記品質情報を算出する品質情報算出部を備えることを特徴とする。
前記基地局及び前記無線通信端末装置は、前記品質情報算出部で算出された前記品質情報を相手側に送信する送信部をそれぞれ備えることを特徴とする。
前記基地局及び前記無線通信端末装置は、相手側から送信されてくる前記品質情報を抽出する抽出部を備えることを特徴とする。
前記変動検出部は、前記無線通信端末装置の移動速度を検出する移動速度検出手段を有し、当該移動速度検出手段で検出された前記移動速度に応じて前記目標信号品質を決定することを特徴とする。
本発明に係る無線通信端末装置は、基地局との間で無線通信を行う無線通信端末装置において、無線信号の外乱による特性変動を検出する変動検出部と、前記変動検出部の検出結果に基づいて、無線信号の目標信号品質を決定する目標信号品質決定部と、無線信号の信号品質が前記目標信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する出力制御部とを備え、前記目標信号品質は、前記特性変動を示す第1の値が第2の値より大きくなると、当該第1の値に設定される目標信号品質が、当該第2の値に設定される目標信号品質より低くなるよう設定されている、ことを特徴とする。
本発明に係る中継装置は、無線通信端末装置との間で無線通信を行う中継装置において、無線信号の外乱による特性変動を検出する変動検出部と、前記変動検出部の検出結果に基づいて、無線信号の目標信号品質を決定する目標信号品質決定部と、無線信号の信号品質が前記目標信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する出力制御部とを備え、前記目標信号品質は、前記特性変動を示す第1の値が第2の値より大きくなると、当該第1の値に設定される目標信号品質が、当該第2の値に設定される目標信号品質より低くなるよう設定されている、ことを特徴とする。
本発明に係る無線通信方法は、基地局と無線通信端末装置との間で無線通信を行う無線通信システムで用いられる無線通信方法であって、無線信号の外乱による特性変動を検出する第1ステップと、前記第1ステップの検出結果に基づいて、無線信号の目標信号品質を決定する第2ステップと、無線信号の信号品質が前記目標信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する第3ステップとを含み、前記目標信号品質は、前記特性変動を示す第1の値が第2の値より大きくなると、当該第1の値に設定される目標信号品質が、当該第2の値に設定される目標信号品質より低くなるよう設定されている、ことを特徴とする。

本発明によれば、受信される無線信号の外乱による特性変動を検出し、この検出結果に基づいて、送信する無線信号の目標信号品質を決定し、送信する無線信号の信号品質が目標信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御しているため、受信される無線信号の外乱による特性変動が生じても無駄に出力が高くならない。このため、消費電力を抑えることができるとともに、ノイズ(妨害電波)の増大を防止することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、中継装置、及び無線通信方法について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の無線通信システムは、基地局1と無線通信端末装置としての移動局2とを含んで構成され、基地局1と移動局2との間で無線通信が行われる。移動局2のユーザと他の移動局(図示省略)のユーザとの間の通信は基地局1を介して行われる。尚、基地局1は一時に複数の移動局との間で無線通信を行うことが多いが、図1では説明の簡略化のために1つの移動局2のみを図示している。また、以下の説明では、説明の便宜のため、基地局1から移動局2への信号の流れを「下り」とし、移動局2から基地局1への信号の流れを「上り」とする。
基地局1は、アンテナ11、無線受信部12、復調部13、復号化部14、下りSINR報告値抽出部15、上りSINR値算出部16、ドップラー周波数検出部17、目標SINR値決定部18、出力制御部19、符号化部20、変調部21、及び無線送信部22を含んで構成される。アンテナ11は、移動局2から送信される電波を受信するとともに、移動局2へ送信すべき信号を電波に乗せて送信する。無線受信部12は、アンテナ11で受信される信号の周波数変換等の処理を行って復調部13に出力する。復調部13は無線受信部12からの信号を復調し、復調信号を復号化部14及び上りSINR値算出部16に出力する。復号化部14は、復調部13からの復調信号を復号化する。
下りSINR報告値抽出部15は、復号化部14で復号された復号信号に含まれる下りSINR報告値を抽出する。ここで、SINR値とは、信号対干渉波・雑音比(Signal to Interference and Noise Ratio)を示す値であって、基地局1と移動局2とで送受信される無線信号の品質を示す品質情報である。詳細は後述するが、移動局2は基地局1からの無線信号を受信してその品質を示す品質情報である下りSINR値を算出(推定)し、基地局1は移動局2からの無線信号を受信してその品質を示す品質情報である上りSINR値を算出(推定)している。移動局2で算出された下りSINR値が基地局11に送信(報告)され、下りSINR報告値抽出部15で下りSINR報告値として抽出される。尚、基地局1に設けられた上りSINR値算出部16が、復調部13から出力される復調信号を用いて上記の上りSINR値を算出する。
ドップラー周波数検出部17は、復調部13からの復調信号からアンテナ11で受信した無線信号の外乱による特性変動としてのドップラー周波数を検出する。ここで、基地局1に対して移動局2が相対的に移動している場合、又は基地局1及び移動局2が共に静止状態にあるが、これらの周囲に車等の移動体が存在する場合等においては、移動局2から送信された無線信号の周波数がドップラー現象により変動する。かかる現象が生ずると、無線信号の受信側におけるSINR値が飽和する場合がある。
図2は、送信側SINR値と受信側SINR側との関係を示す図である。基地局1及び移動局2が共に静止しており、且つ、周囲の環境変動によるドップラー現象が生じていない場合には、図2(a)に示す通り、送信側SINR値が上昇すると、これにほぼ比例して受信側SINR値が上昇する。よって、受信側において受信側SINR値をある目標SINR値に設定し、この目標SINR値が得られるよう送信側における無線信号の送信出力を制御すれば効率的な通信を行うことができる。
しかしながら、例えば移動局2が高速で移動している場合には、図2(b)に示す通り、送信側SINR値がある値以上になると送信側SINR値を上昇させても受信側SINR値が飽和して上昇しなくなる。このため、送信側(移動局2)において無線信号の送信出力を最大にしても目標SINR値が得られない状況が生ずる。かかる状況においては、その移動局2から最大出力で送信される無線信号は、他の移動局にとっては妨害電波として作用してしまうため、他の移動局でのデータの伝送率(データレート)が低下し、周波数利用効率が低下する可能がある。また、最大出力で送信するため消費電力も大きくなってしまう。
このため、本実施形態の基地局1は上記のドップラー現象の影響の程度を求めるために、ドップラー周波数検出部17でドップラー周波数を検出している。ここで、ドップラー周波数は、例えば安藤英浩他3名、“パイロットシンボルを用いるドップラー周波数検出”、2000年信学会総合大会、B−5−59,2000等で報告された正規化内積値を用いて検出することができる。図3は、正規化内積値を用いたドップラー周波数の検出方法を説明するための図である。図3において、横軸は無線信号の搬送波と同相のI相成分であり、縦軸は搬送波の位相に直交するQ相成分である。
例えば、図1に示す無線通信システムがW−CDMA(Wideband Code Division MultipleAccess)方式を用いている場合には、アップリンクの各スロット内の最初の部分に複数連続して存在するI/Q符号多重パイロット信号を用いて、正規化内積値を計算する。各スロットのパイロットシンボルの平均値から各スロットのチャネル推定値を計算し、隣接するスロット、又は複数スロット離れたスロットのチャネル推定値同士の正規化内積値を計算する。
図3、各スロットのチャネル推定値を、平均化された受信信号点P1,P2として表している。ここで、正規化内積値とは、原点Oから見た、平均化された受信信号点P1から次の平均化された受信信号点P2への位相変化量θの余弦値cosθである。平均化された受信信号点P1のベクトルとその成分をa(x,y)とし、平均化された受信信号点P2のベクトル及びその成分をb(x,y)とすると、次式で表される。
正規化内積値cosθ=(xx+yy)/{(x +y )(x +y )}1/2
算出された正規化内積値は、雑音や干渉の影響を受けているので複数スロットにわたって平均化することによりその影響を軽減する。次に、計算された正規化内積値を用いて、予め求めた正規化内積値と以下に示す最大ドップラー周波数の関係式を参照して最大ドップラー周波数を検出する。
=V/λ
ここで、Vは移動局の移動速度、λは使用される電波の波長である。
図1に戻り、目標SINR値決定部18は、ドップラー周波数検出部17の検出結果に基づいて目標SINR値を決定する。ここで、目標SINR値は、受信される無線信号の目標信号品質を示すものである。図4は、ドップラー周波数と決定される目標SINR値との関係の一例を示す図である。図4に示す通り、ドップラー周波数検出部17で検出されるドップラー周波数がf1よりも低い場合には、目標SINR値決定部18は目標SINR値をT1にする。
また、ドップラー周波数検出部17で検出されるドップラー周波数がf1以上であってf2以下である場合には、目標SINR値決定部18は目標SINR値を検出されるドップラー周波数に応じてT1よりも低い値にする。更に、ドップラー周波数検出部17で検出されるドップラー周波数がf2以上である場合には、目標SINR値決定部18は目標SINR値をT1よりも値が低いT2にする。このように、ドップラー周波数が高くなる(移動局2の移動速度が高くなる)につれて、目標SINR値は低い値に決定される。
出力制御部19は、無線信号の信号品質が目標SINR決定部18で決定された目標SINR値で示される信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する。具体的には、目標SINR決定部18で決定された目標SINR値と、下りSINR報告値抽出部15で抽出された下りSINR報告値との差分を求め、この差分から送信する無線信号の増減量を求めて目標出力を決定し、送信する無線信号の出力が決定した目標出力となるよう制御する。ここで、出力制御部19は、変調部21における変調方式を変える制御を行い、又は無線送信部22の利得を変える制御を行うことにより無線信号の出力を制御する。
尚、上りSINR値算出部16で算出(推定)された上りSINR値を、出力制御部19を介して送信データに含ませて符号化部20に入力してもよい。これにより、移動局2からの無線信号に基づいて算出された上りSINR値を移動局2に対して送信(報告)することができる。
符号化部20は、移動局2に対して送信すべき送信データを符号化して変調部21に出力する。変調部21は入力されるデータの変調等の処理を行って無線送信部22に出力する。この変調部21は、例えば16QAM、QPSK等の変調方式により入力されるデータを変調する。無線送信部22は、変調部21で変調された信号の周波数変換等の処理を行ってアンテナ11に出力する。
移動局2は、アンテナ31、無線受信部32、復調部33、復号化部34、下りSINR値算出部35、出力制御部36、符号化部37、変調部38、及び無線送信部39を含んで構成される。アンテナ31は、基地局1から送信される電波を受信するとともに、基地局1へ送信すべき信号を電波に乗せて送信する。無線受信部32は、アンテナ31で受信される信号の周波数変換等の処理を行って復調部33に出力する。復調部33は無線受信部32からの信号を復調し、復調信号を復号化部34及び下りSINR値算出部35に出力する。復号化部34は、復調部33からの復調信号を復号化する。
下りSINR値算出部35は、復調部33から出力される復調信号を用いて、基地局1からの無線信号の品質を示す品質情報である下りSINR値を算出(推定)する。下りSINR値算出部35で算出された下りSINR値は送信データに含まれた状態で符号化部37に出力される。これにより、基地局1からの無線信号に基づいて算出された下りSINR値を基地局1に対して送信(報告)することができる。
出力制御部36は、復号化部34からの復号化信号を用いて変調部38及び無線送信部39を制御することで移動局2が送信する無線信号の出力を制御する。符号化部37は、基地局1に対して送信すべき送信データを符号化して変調部38に出力する。変調部38は入力されるデータの変調等の処理を行って無線送信部39に出力する。この変調部38は、例えば16QAM、QPSK等の変調方式により入力されるデータを変調するものであり、その変調式は出力制御部36によって制御される。無線送信部39は、変調部38で変調された信号の周波数変換等の処理を行ってアンテナ31に出力する。尚、無線送信部39の利得は、出力制御部36によって制御される。
次に、上記構成における基地局1及び移動局2間の通信時の動作について説明する。図5は、本発明の第1実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。基地局1から移動局2に無線信号が送信されると(ステップS11)、この無線信号は移動局2に設けられたアンテナ31で受信される。アンテナ31で受信された信号は、無線受信部32で周波数変換等の処理が行われて復調部33で復調される。復調部33からの復調信号は、復号化部34及び下りSINR値算出部35に出力される。
復調部33からの復調信号が入力されると、下りSINR値算出部35はこの復調信号を用いて基地局1からの無線信号の品質を示す品質情報である下りSINR値を算出(推定)する(ステップS12)。算出された下りSINR値は、送信データに含まれた状態で符号化部37に出力され、変調部38、無線送信部39、及びアンテナ31を介して基地局1に向けて送信される(ステップS13)。尚、送信データ送信時の変調部38における変調方式及び無線送信部39の利得は出力制御部36によって制御される。
移動局2からの無線信号は、基地局11に設けられたアンテナ11で受信される。アンテナ11で受信された信号は、無線受信部12で周波数変換等の処理が行われて復調部13で復調される。復調部33からの復調信号は、復号化部14、上りSINR値算出部16、及びドップラー周波数検出部17に出力される。上りSINR値算出部16に入力される復調信号によって上りSINR値が算出(推定)され、ドップラー周波数検出部17に入力される復調信号によってドップラー周波数が算出される(ステップS14)。
また、復号化部14に復調信号が入力されると、この復調信号は復号化部14で復号化されて下りSINR報告値抽出部15に出力される。そして、復号信号に含まれる下りSINR報告値が抽出される。上りSINR値算出部16で算出された上りSINR値及び下りSINR報告値抽出部15で抽出された下りSINR報告値は出力制御部19に出力され、出力制御部19に格納されている上りSINR値及び下りSINR値がそれぞれ更新される(ステップS15)。
ドップラー周波数検出部17の検出結果は目標SINR値決定部18に出力される。目標SINR値決定部18は、この検出結果に基づいて目標SINR値を決定する。例えば、図4を参照して説明した通り、ドップラー周波数検出部17で検出されるドップラー周波数が低い場合には目標SINR値をT1にし、ドップラー周波数検出部17で検出されるドップラー周波数が高い場合には目標SINR値をT1よりも値が低いT2にする。目標SINR値決定部18で決定された目標SINR値は出力制御部19に出力される。
出力制御部19は、送信する無線信号(即ち、移動局2で受信された無線信号)の信号品質が目標SINR値決定部18で決定された目標SINR値で示される信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する。具体的には、入力される目標SINR値と、下りSINR報告値抽出部15で抽出された下りSINR報告値との差分を求め、この差分から送信する無線信号の出力増減量を求めて目標出力を決定し、送信する無線信号の出力が決定した目標出力となるよう制御する。ここで、出力制御部19は、変調部21における変調方式を変える制御を行い、又は無線送信部22の利得を変える制御を行うことにより無線信号の出力を制御する(ステップS16)。
以上の処理を終えると、基地局1から移動局2に対し、変調部21における変調方式を示す情報と無線送信部22で設定された上り送信出力とが送信される(ステップS17)。これにより、基地局1が送信時に用いている変調方式及び送信出力を移動局2側で知ることができる。
以上説明した通り、本実施形態においては、ドップラー周波数検出部17で検出されるドップラー周波数に応じて目標SINR値を決定し、この決定した目標SINR値を用いて基地局1からの無線信号の送信出力を制御している。ここで、目標SINR値は、ドップラー周波数が低い場合(例えば、移動局2が低速移動している場合)に設定される値よりもドップラー周波数が高い場合(例えば、移動局2が高速移動している場合)に設定される値が低くなるよう設定される。これにより、移動局2の高速移動時において出力が無駄に大きくならず、この結果として消費電力を抑えることができるとともに、ノイズ(妨害電波)の増大を防止することができる。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の構成を示すブロック図である。尚、図6においては、図1に示すブロックと同一のブロックには同一の符号を付してある。図6に示す通り、本実施形態の無線通信システムは、基地局3と無線通信端末装置としての移動局4とを含んで構成され、基地局3と移動局4との間で無線通信が行われる。
基地局3は、アンテナ11、無線受信部12、復調部13、復号化部14、上りSINR値算出部16、出力制御部23、符号化部20、変調部21、及び無線送信部22を含んで構成される。図6に示す基地局2が図1に示す基地局1と異なる点は、図1中の下りSINR報告値抽出部15、ドップラー周波数検出部17、目標SINR値決定部18を省略し、図1中の出力制御部19に代えて出力制御部23を備えた点である。尚、上りSINR値算出部16の算出結果が出力制御部23を介さずに符号化部20に出力されている点も異なる。出力制御部23は、復号化部14からの復号化信号を用いて変調部21及び無線送信部22を制御することで送信する無線信号の出力を制御する点において、図1中の出力制御部19と相違する。
また、移動局4は、アンテナ31、無線受信部32、復調部33、復号化部34、下りSINR値算出部35、上りSINR報告値抽出部40、ドップラー周波数検出部41、目標SINR値決定部42、出力制御部43、符号化部37、変調部38、及び無線送信部39を含んで構成される。図6に示す移動局4が図1に示す移動局2と異なる点は、図1中の出力制御部36に代えて出力制御部43を備え、復調部33と出力制御部43との間にドップラー周波数検出部41及び目標SINR値決定部42を備えた点である。尚、下りSINR値算出部35の算出結果が出力制御部43に出力されている点も異なる。
更に、復号化部34と出力制御部43との間に上りSINR報告値抽出部40を設けた点も相違する。
上りSINR報告値抽出部40は、復号化部34で復号された復号信号に含まれる上りSINR報告値を抽出する。ドップラー周波数検出部41は、図1に示す基地局1に設けられるドップラー周波数検出部17と同様のものであり、復調部33からの復調信号からアンテナ31で受信した無線信号の外乱による特性変動としてのドップラー周波数を検出する。目標SINR値決定部42は、図1に示す基地局1に設けられる目標SINR値決定部18と同様のものであり、ドップラー周波数検出部41の検出結果に基づいて目標SINR値を決定する。具体的には、図4に示すドップラー周波数と目標SINR値との関係を用いて目標SINR値を決定する。
出力制御部43は、図1に示す基地局1に設けられる出力制御部19と同様のものであり、送信する無線信号(即ち、基地局3で受信される無線信号)の信号品質が目標SINR決定部42で決定された目標SINR値で示される信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する。具体的には、目標SINR決定部42で決定された目標SINR値と、上りSINR報告値抽出部40で抽出された上りSINR報告値との差分を求め、この差分から送信する無線信号の出力増減量を求めて目標出力を決定し、送信する無線信号の出力が決定した目標出力となるよう制御する。ここで、出力制御部43は、変調部28における変調方式を変える制御を行い、又は無線送信部39の利得を変える制御を行うことにより無線信号の出力を制御する。
尚、下りSINR値算出部35で算出された下りSINR値を、出力制御部43を介して送信データに含ませて符号化部37に入力してもよい。これにより、基地局3からの無線信号に基づいて算出された下りSINR値を基地局3に対して送信(報告)することができる。
次に、上記構成における基地局3及び移動局4間の通信時の動作について説明する。図7は、本発明の第2実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。移動局4から基地局3に無線信号が送信されると(ステップS21)、この無線信号は基地局3に設けられたアンテナ11で受信される。アンテナ11で受信された信号は、無線受信部12で周波数変換等の処理が行われて復調部13で復調される。復調部13からの復調信号は、復号化部13及び上りSINR値算出部16に出力される。
復調部13からの復調信号が入力されると、上りSINR値算出部16はこの復調信号を用いて移動局4からの無線信号の品質を示す品質情報である上りSINR値を算出する(ステップS22)。算出された上りSINR値は、送信データに含まれた状態で符号化部20に出力され、変調部21、無線送信部22、及びアンテナ11を介して移動局4に向けて送信される(ステップS23)。尚、送信データ送信時の変調部21における変調方式及び無線送信部22の利得は出力制御部23によって制御される。
基地局3からの無線信号は、移動局4に設けられたアンテナ31で受信される。アンテナ31で受信された信号は、無線受信部32で周波数変換等の処理が行われて復調部33で復調される。復調部33からの復調信号は、復号化部34、下りSINR値算出部35、及びドップラー周波数検出部41に出力される。下りSINR値算出部35に入力される復調信号によって下りSINR値が算出され、ドップラー周波数検出部41に入力される復調信号によってドップラー周波数が算出される(ステップS24)。
また、復号化部34に復調信号が入力されると、この復調信号は復号化部34で復号化されて上りSINR報告値抽出部40に出力される。そして、復号信号に含まれる上りSINR報告値が抽出される。下りSINR値算出部35で算出された下りSINR値及び上りSINR報告値抽出部40で抽出された上りSINR報告値は出力制御部43に出力され、出力制御部43に格納されている下りSINR値及び上りSINR値がそれぞれ更新される(ステップS25)。
ドップラー周波数検出部41の検出結果は目標SINR値決定部42に出力される。目標SINR値決定部42は、この検出結果に基づいて目標SINR値を決定する。例えば、図4を参照して説明した通り、ドップラー周波数検出部41で検出されるドップラー周波数が低い場合には目標SINR値をT1にし、ドップラー周波数検出部41で検出されるドップラー周波数が高い場合には目標SINR値をT1よりも値が低いT2にする。目標SINR値決定部42で決定された目標SINR値は出力制御部43に出力される。
出力制御部43は、送信する無線信号(即ち、基地局3で受信される無線信号)の信号品質が目標SINR値決定部42で決定された目標SINR値で示される信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する。具体的には、入力される目標SINR値と、上りSINR報告値抽出部40で抽出された上りSINR報告値との差分を求め、この差分から送信する無線信号の出力増減量を求めて目標出力を決定し、送信する無線信号の出力が決定した目標出力となるよう制御する。ここで、出力制御部43は、変調部38における変調方式を変える制御を行い、又は無線送信部39の利得を変える制御を行うことにより無線信号の出力を制御する(ステップS26)。
以上の処理を終えると、移動局4から基地局3に対し、変調部38における変調方式を示す情報と無線送信部39で設定された上り送信出力とが送信される(ステップS27)。これにより、移動局4が送信時に用いている変調方式及び送信出力を基地局3側で知ることができる。以上説明した通り、本実施形態においては、移動局4のドップラー周波数検出部41で検出されるドップラー周波数に応じて目標SINR値を決定し、この決定した目標SINR値を用いて移動局4からの無線信号の送信出力を制御している。このため、本実施形態においても、消費電力を抑えることができるとともに、ノイズ(妨害電波)の増大を防止することができる。
〔第3実施形態〕
図8は、本発明の第3実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の構成を示すブロック図である。尚、図8においては、図1又は図6に示すブロックと同一のブロックには同一の符号を付してある。図8に示す通り、本実施形態の無線通信システムは、基地局5と無線通信端末装置としての移動局6とを含んで構成され、基地局5と移動局6との間で無線通信が行われる。
図8に示す基地局5は図1に示す基地局1とほぼ同様の構成であり、また図8に示す移動局6は図6に示す移動局4とほぼ同様の構成である。図8に示す基地局5は、上りSINR値算出部16の算出結果が出力制御部19を介さずに符号化部20に出力されている点が図1に示す基地局1と相違し、図8に示す移動局6は、下りSINR値算出部35の算出結果が出力制御部43を介さずに符号化部37に出力されている点が図1に示す移動局4と相違する。
次に、上記構成における基地局5及び移動局6間の通信時の動作について説明する。図9は、本発明の第3実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。基地局5から移動局6に無線信号が送信されると(ステップS11)、この無線信号は移動局6に設けられたアンテナ31で受信される。尚、ここでは基地局5の上りSINR値算出部16で算出された上りSINR値が送信データに含まれており、この上りSINR値も基地局5から送信される無線信号に含まれているとする。
アンテナ31で受信された信号は、無線受信部32で周波数変換等の処理が行われて復調部33で復調される。復調部33からの復調信号は、復号化部34、下りSINR値算出部35、及びドップラー周波数検出部41に出力される。下りSINR値算出部35に入力される復調信号によって下りSINR値が算出され、ドップラー周波数検出部41に入力される復調信号によってドップラー周波数が算出される(ステップS32)。下りSINR値算出部35で算出された下りSINR値は、送信データに含まれた状態で符号化部37に入力される。
また、復号化部34に復調信号が入力されると、この復調信号は復号化部34で復号化されて上りSINR報告値抽出部40に出力される。そして、復号信号に含まれる上りSINR報告値が抽出される。上りSINR報告値抽出部40で抽出された上りSINR報告値は出力制御部43に出力され、出力制御部43に格納されている上りSINR値が更新される(ステップS33)。
ドップラー周波数検出部41の検出結果は目標SINR値決定部42に出力される。目標SINR値決定部42は、この検出結果に基づいて目標SINR値を決定する。例えば、図4を参照して説明した通り、ドップラー周波数検出部41で検出されるドップラー周波数が低い場合には目標SINR値をT1にし、ドップラー周波数検出部41で検出されるドップラー周波数が高い場合には目標SINR値をT1よりも値が低いT2にする。目標SINR値決定部42で決定された目標SINR値は出力制御部43に出力される。
出力制御部43は、送信する無線信号(即ち、基地局5で受信される無線信号)の信号品質が目標SINR値決定部42で決定された目標SINR値で示される信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する。具体的には、入力される目標SINR値と、上りSINR報告値抽出部40で抽出された上りSINR報告値との差分を求め、この差分から送信する無線信号の出力増減量を求めて目標出力を決定し、送信する無線信号の出力が決定した目標出力となるよう制御する。ここで、出力制御部43は、変調部38における変調方式を変える制御を行い、又は無線送信部39の利得を変える制御を行うことにより無線信号の出力を制御する(ステップS34)。以上の処理を終えると、移動局6から基地局5に対し、下りSINR値を含む無線信号が送信される(ステップS35)。
移動局6から送信された無線信号は基地局5に設けられたアンテナ11で受信される。アンテナ11で受信された信号は、無線受信部12で周波数変換等の処理が行われて復調部13で復調される。復調部13からの復調信号は、復号化部14、上りSINR値算出部16、及びドップラー周波数検出部17に出力される。上りSINR値算出部16に入力される復調信号によって上りSINR値が算出され、ドップラー周波数検出部17に入力される復調信号によってドップラー周波数が算出される(ステップS36)。上りSINR値算出部16で算出された下りSINR値は、送信データに含まれた状態で符号化部20に入力される。
また、復号化部14に復調信号が入力されると、この復調信号は復号化部14で復号化されて下りSINR報告値抽出部15に出力される。そして、復号信号に含まれる下りSINR報告値が抽出される。下りSINR報告値抽出部15で抽出された下りSINR報告値は出力制御部19に出力され、出力制御部19に格納されている下りSINR値が更新される(ステップS37)。
ドップラー周波数検出部17の検出結果は目標SINR値決定部18に出力される。目標SINR値決定部18は、この検出結果に基づいて目標SINR値を決定する。例えば、図4を参照して説明した通り、ドップラー周波数検出部17で検出されるドップラー周波数が低い場合には目標SINR値をT1にし、ドップラー周波数検出部17で検出されるドップラー周波数が高い場合には目標SINR値をT1よりも値が低いT2にする。目標SINR値決定部18で決定された目標SINR値は出力制御部19に出力される。
出力制御部19は、送信する無線信号(即ち、移動局6で受信される無線信号)の信号品質が目標SINR値決定部18で決定された目標SINR値で示される信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する。具体的には、入力される目標SINR値と、下りSINR報告値抽出部15で抽出された下りSINR報告値との差分を求め、この差分から送信する無線信号の出力増減量を求めて目標出力を決定し、送信する無線信号の出力が決定した目標出力となるよう制御する。ここで、出力制御部19は、変調部21における変調方式を変える制御を行い、又は無線送信部22の利得を変える制御を行うことにより無線信号の出力を制御する(ステップS38)。以上の処理を終えると、基地局5から移動局6に対し、上りSINR値を含む送信データが送信される(ステップS39)。
以上説明した通り、本実施形態においては、基地局5で上りSINR値を算出するとともに移動局6で下りSINR値を算出し、これらを通信相手に送信することにより、算出値を報告している。かかる報告をしあいつつ、本実施形態においては、基地局5のドップラー周波数検出部17で検出されるドップラー周波数に応じて目標SINR値を決定し、この決定した目標SINR値を用いて基地局5からの無線信号の送信出力を制御しており、また、移動局6ドップラー周波数検出部41で検出されるドップラー周波数に応じて目標SINR値を決定し、この決定した目標SINR値を用いて移動局6からの無線信号の送信出力を制御している。このため、本実施形態においても、消費電力を抑えることができるとともに、ノイズ(妨害電波)の増大を防止することができる。
以上、本発明の実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、中継装置、及び無線通信方法について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した実施形態においては、ドップラー周波数を検出する場合を例に挙げて説明したが、移動局等の移動により生ずる無線信号の周波数変動のみならず、無線環境の変動に伴って生ずる無線信号の位相変化により生ずるフェージングを検出する場合にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、移動局の移動によって生ずるドップラー周波数を検出していたが、例えば移動局にGPS(Global Positioning System)機能を設け、この機能を用いて移動局の移動速度情報を求め、得られた移動速度情報から目標SINR値を決定する用にしてもよい。更に、上記実施形態では、無線信号の品質を示す品質情報として、SINR値を用いていたが、これ以外に、CNR(Carrier to Noise Ratio:搬送波対雑音比)値、SNR(Signal to Noise Ratio:信号対雑音比)値、CIR(Carrier to Interference Ratio:搬送波対干渉波比)値、又はSIR(Signal to Interference Ratio:信号対干渉波比)値を用いることもできる。
本発明の第1実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の構成を示すブロック図である。 送信側SINR値と受信側SINR側との関係を示す図である。 正規化内積値を用いたドップラー周波数の検出方法を説明するための図である。 ドップラー周波数と決定される目標SINR値との関係の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による無線通信システム、無線通信端末装置、及び中継装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 基地局
2 移動局(無線通信端末装置)
3 基地局
4 移動局(無線通信端末装置)
5 基地局
6 移動局(無線通信端末装置)
15 下りSINR報告値抽出部(抽出部)
16 上りSINR値算出部(品質情報算出部)
17 ドップラー周波数検出部(変動検出部)
18 目標SINR値決定部(目標信号品質決定部)
19 出力制御部
22 無線送信部(送信部)
35 下りSINR値算出部(品質情報算出部)
39 無線送信部(送信部)
40 上りSINR報告値抽出部(抽出部)
41 ドップラー周波数検出部(変動検出部)
42 目標SINR値決定部(目標信号品質決定部)
43 出力制御部

Claims (11)

  1. 基地局と無線通信端末装置との間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    前記基地局及び前記無線通信端末装置の少なくとも一方に、
    無線信号の外乱による特性変動を検出する変動検出部と、
    前記変動検出部の検出結果に基づいて、無線信号の目標信号品質を決定する目標信号品質決定部と、
    無線信号の信号品質が前記目標信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する出力制御部と
    を備え
    前記目標信号品質は、前記特性変動を示す第1の値が第2の値より大きくなると、当該第1の値に設定される目標信号品質が、当該第2の値に設定される目標信号品質より低くなるよう設定されている、ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記出力制御部は、前記目標信号品質決定部で決定された前記目標信号品質と前記無線信号の品質を示す品質情報との差分に基づき送信する無線信号の目標出力を決定し、送信する無線信号の出力が前記目標出力となるよう制御することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記変動検出部は、前記無線信号のドップラー周波数を前記無線信号の特性変動として検出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
  4. 前記変動検出部は、前記無線信号のフェージングを前記無線信号の特性変動として検出することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無線通信システム。
  5. 前記基地局及び前記無線通信端末装置は、受信される前記無線信号から前記品質情報を算出する品質情報算出部を備えることを特徴とする請求項2から請求項4の何れか一項に記載の無線通信システム。
  6. 前記基地局及び前記無線通信端末装置は、前記品質情報算出部で算出された前記品質情報を相手側に送信する送信部をそれぞれ備えることを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  7. 前記基地局及び前記無線通信端末装置は、相手側から送信されてくる前記品質情報を抽出する抽出部を備えることを特徴とする請求項5記載の無線通信システム。
  8. 前記変動検出部は、前記無線通信端末装置の移動速度を検出する移動速度検出手段を有し、当該移動速度検出手段で検出された前記移動速度に応じて前記目標信号品質を決定することを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の無線通信システム。
  9. 基地局との間で無線通信を行う無線通信端末装置において、
    無線信号の外乱による特性変動を検出する変動検出部と、
    前記変動検出部の検出結果に基づいて、無線信号の目標信号品質を決定する目標信号品質決定部と、
    無線信号の信号品質が前記目標信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する出力制御部と
    を備え
    前記目標信号品質は、前記特性変動を示す第1の値が第2の値より大きくなると、当該第1の値に設定される目標信号品質が、当該第2の値に設定される目標信号品質より低くなるよう設定されている、ことを特徴とする無線通信端末装置。
  10. 無線通信端末装置との間で無線通信を行う中継装置において、
    無線信号の外乱による特性変動を検出する変動検出部と、
    前記変動検出部の検出結果に基づいて、無線信号の目標信号品質を決定する目標信号品質決定部と、
    無線信号の信号品質が前記目標信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する出力制御部と
    を備え
    前記目標信号品質は、前記特性変動を示す第1の値が第2の値より大きくなると、当該第1の値に設定される目標信号品質が、当該第2の値に設定される目標信号品質より低くなるよう設定されている、ことを特徴とする中継装置。
  11. 基地局と無線通信端末装置との間で無線通信を行う無線通信システムで用いられる無線通信方法であって、
    無線信号の外乱による特性変動を検出する第1ステップと、
    前記第1ステップの検出結果に基づいて、無線信号の目標信号品質を決定する第2ステップと、
    無線信号の信号品質が前記目標信号品質となるよう送信する無線信号の出力を制御する第3ステップと
    を含み、
    前記目標信号品質は、前記特性変動を示す第1の値が第2の値より大きくなると、当該第1の値に設定される目標信号品質が、当該第2の値に設定される目標信号品質より低くなるよう設定されている、ことを特徴とする無線通信方法。
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