JP2004242148A - 送信電力情報生成モジュールおよび無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】送信電力制御を適正化することを可能とする。
【解決手段】受信SIR判定部31aは、受信信号に関する受信SIRをスロット毎に判定する。目標SIR設定部31bは、受信エラーレートに基づいて目標SIRを可変設定する。収束監視部31cは、受信SIRを1スロットに相当する期間よりも長い期間において平均化した平均SIRと目標SIRとの差分値に基づいて、受信SIRが目標SIRに収束できない未収束状態にあるか否かを監視する。補正値決定部31dは、未収束状態であることが検出されているときに、上記の差分値に基づいて定まる補正値を出力する。加算部31eは、目標SIRを補正値により補正する。比較部31fは、受信SIRと加算部31eから出力される目標SIRと比較する。TPC情報生成部31gは、比較部31fの比較結果に応じたTPC情報を出力する。
【選択図】 図2
【解決手段】受信SIR判定部31aは、受信信号に関する受信SIRをスロット毎に判定する。目標SIR設定部31bは、受信エラーレートに基づいて目標SIRを可変設定する。収束監視部31cは、受信SIRを1スロットに相当する期間よりも長い期間において平均化した平均SIRと目標SIRとの差分値に基づいて、受信SIRが目標SIRに収束できない未収束状態にあるか否かを監視する。補正値決定部31dは、未収束状態であることが検出されているときに、上記の差分値に基づいて定まる補正値を出力する。加算部31eは、目標SIRを補正値により補正する。比較部31fは、受信SIRと加算部31eから出力される目標SIRと比較する。TPC情報生成部31gは、比較部31fの比較結果に応じたTPC情報を出力する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA移動通信システムのようなCDMA方式の無線通信システムで用いられる無線通信装置と、この無線通信装置にて通信相手における適切な送信電力を示す送信電力情報を生成する送信電力情報生成モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA方式を実用化する際の課題として遠近問題が知られている。この遠近問題を解決する技術としては、例えば特許文献1が知られている。
【0003】
特許文献1には、下り送信電力を基地局と移動局との間でのクローズドループにより制御する技術が開示されている。このような送信電力制御を実現するために移動局は、下り送信電力の増減を要求するTPC情報をスロット毎に生成し、このTPC情報を基地局へ送る。基地局は、TPC情報に基づいて下り送信電力を増減する。
【0004】
移動局は、受信信号に関する受信信号電力対干渉電力比(以下、受信SIRと称する)をスロット毎に判定する。そして移動局は、この受信SIRを予め設定したSIRの目標値(以下、目標SIRと称する)に近づけるようにTPC情報を生成する。
【0005】
目標SIRは、所要エラーレートを満足させるのに必要なSIRである。この所要エラーレートを満足させるのに必要なSIRは、伝送路状況に応じて変動する。このため移動局はエラーレートを測定して、このエラーレートが所要エラーレートに近づくように目標SIRを変化させる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−313605
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一時的な伝送路品質の劣化に伴うバーストエラーが発生するような状況にあっては、基地局にて下り送信電力が増加されても、移動局での受信SIRの回復が期待できない。しかしながら上述のような構成をとる場合、エラーレートの悪化に伴って目標SIRが高めに設定されるため、移動局は下り送信電力の増加を要求するTPC情報を送信し続けるおそれがある。この場合、移動局が基地局へと下り送信電力の増加を過度に要求してしまうことになり、適正な送信電力制御が行われないこととなる。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、送信電力制御を適正化することを可能とする送信電力情報生成モジュールおよび無線通信装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、受信信号に関して所定の判定周期で判定したSIRが、前記受信信号の誤り率に基づいて決定したSIRの目標値に前記判定周期よりも長い期間内に収束しない未収束状態となったことを検出した場合に、前記目標値を補正し、この補正された目標値と判定されたSIRとに基づいて送信電力情報を生成することとした。
【0010】
このような手段を講じたことにより、実際のSIRが目標値に追従することができない状況となった場合には、受信信号の誤り率に基づいて決定した目標値ではなく補正された目標値と判定されたSIRとに基づいて送信電力情報が生成される。従って、送信電力情報を常に適正な目標値に基づいて生成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態につき説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。第1の実施形態の無線通信装置は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて規定されたW−CDMA方式に準拠する移動無線通信システムにて移動局として使用される。
【0013】
図1に示すように第1の実施形態の無線通信装置は、アンテナ1、RF部2、CDMA処理部3、圧縮伸長部4、A/D・D/A変換部5、通話部6、ユーザインタフェース部7、記憶部8および主制御部9を含む。通話部6は、アンプ6a、スピーカ6b、マイクロホン6cおよびアンプ6dを含む。ユーザインタフェース部7は、表示部7aおよび入力部7bを含む。
【0014】
図示しない基地局から送信された無線信号は、アンテナ1で受信されたのちRF部2に入力される。RF部2は、アンテナ1の出力信号の周波数帯域を所定のキャリア周波数にてベースバンド帯域もしくは中間周波数帯域に変換する。RF部2は、周波数変換された信号の帯域幅を所定の帯域幅にて制限するようフィルタリングする。RF部2は、フィルタリングされた信号を所定レベルまで増幅する。所定レベルは、予め定められたビット数のディジタル信号に変換するのに必要なレベルである。これらの処理が施された信号は、RF部2からCDMA処理部3へ入力される。
【0015】
CDMA処理部3は、RF部2の出力信号に対し、A/D変換、逆拡散、直交復調、デインタリーブ、誤り訂正、ならびに誤り検出を順次行う。そしてCDMA処理部3は、これらの処理の結果として受信データを出力する。
【0016】
圧縮伸長部4は、CDMA処理部3から出力された受信データに対し、主制御部9から通知される受信データレートに応じた伸長処理を施し、ベースバンドの音声データを再生する。圧縮伸長部4は、上記音声データをA/D・D/A変換部5へ与える。
【0017】
A/D・D/A変換部5は、上記音声データをD/A変換して音声信号を得る。この音声信号は、アンプ6aで増幅されたのち、スピーカ6bより音声として出力される。
【0018】
話者が発した音声は、マイクロホン6cにより音声信号に変換される。この音声信号は、アンプ6dに入力される。音声信号は、アンプ6dにより適正レベルまで増幅されたのち、A/D・D/A変換部5へと与えられる。
【0019】
A/D・D/A変換部5は、上記音声信号に対してA/D変換処理を施し、音声データを得る。A/D・D/A変換部5は、この音声データを圧縮伸長部4に与える。
【0020】
圧縮伸長部4は、上記音声データを上記データレートに応じたフォーマットをなす信号とするべくAMR方式により圧縮する。
【0021】
CDMA処理部3は、圧縮伸長部4から出力されるデータに対し、誤り訂正符号化、インタリーブ、直交変調、スペクトラム拡散、ならびにD/A変換を順次行う。CDMA処理部3は、基地局へと送るべき各種の制御情報を信号中に挿入する処理も行う。上記制御情報には、TPC情報も含む。そしてCDMA処理部5は、これらの処理の結果としてベースバンド帯域もしくは中間周波数帯域の信号を出力する。
【0022】
RF部2は、CDMA処理部3の出力信号の周波数帯域を所定のキャリア周波数にて無線周波帯域に変換する。RF部2は、周波数変換された信号の帯域幅を所定の帯域幅にて制限するようフィルタリングする。RF部2は、フィルタリングされた信号を所定レベルまで増幅する。所定レベルは、無線送信するために必要なレベルである。これらの処理が施された信号は、RF部2からアンテナ1へ供給され、電波として放射される。
【0023】
表示部7aは、LCD(liquid crystal display)またはLED(light emitting diode)等を含む。表示部7aは、これらLCDまたはLEDを用いて、通信相手の端末の電話番号および着信状態などのような自端末の動作状態をはじめ、WEBサイトからのダウンロード情報、送受信メール、動画像、図示しないバッテリのDischarge状態等を表示する。入力部7bは、各種のキーを含む。入力部7bは、これらのキーの押下による使用者指示を入力する。
【0024】
記憶部8は、例えばROM、DRAM(dynamic RAM)、SRAM(static RAM)、あるいはフラッシュメモリなどを適宜含む。この記憶部8は、主制御部9用の動作プログラムを記憶する。また記憶部8は、各種の設定情報や各種の受信データ、あるいは本装置で作成された各種のデータなど、さまざまなデータを記憶する。
【0025】
主制御部9は、記憶部8に記憶されている動作プログラムに基づくソフトウェア処理により各部の制御処理を行うことで、無線通信装置としての動作を実現する。
【0026】
ところでCDMA処理部3には、TPCモジュール31が設けられている。このTPCモジュール31は、下り送信電力制御のためのTPC情報を生成するモジュールである。
【0027】
図2はTPCモジュール31の構成を示すブロック図である。
図2に示すようにTPCモジュール31は、受信SIR判定部31a、目標SIR設定部31b、収束監視部31c、補正値決定部31d、加算部31e、比較部31fおよびTPC情報生成部31gを含む。
【0028】
相関器32の出力信号が受信SIR判定部31aへ入力される。復号器33の出力信号が目標SIR設定部31bへ入力される。相関器32および復号器33は、CDMA処理部3に含まれる。
【0029】
相関器32は、前述の逆拡散を行う。具体的には、相関器32には、所定ビット数にてディジタル化された信号が入力される。相関器32は、周知のセルサーチ処理により予め特定された受信タイミングにて再生された拡散符号系列を用いて上記入力される信号を逆拡散する。なお図示は省略しているが、CDMA処理部3には複数の相関器32が含まれる。
【0030】
復号器33は、前述の直交復調、デインタリーブ、誤り訂正、ならびに誤り検出を行う。具体的には、復号器33には、複数の相関器32の出力信号がそれぞれ入力される。復号器33は、この複数の相関器32の出力信号を、マルチパスによる遅延分散を補正した後に合成する。復号器33は、合成された信号を、IQ平面におけるビット判定により「1」もしくは「0」の2値情報に変換する。さらに復号器33は、周知の処理によりインタリーブ、誤り訂正、ならびに誤り検出を行い、受信データおよび受信CRC情報を出力する。
【0031】
受信SIR判定部31aは、複数の相関器32のそれぞれの出力信号に基づき、受信信号の個別チャネルに関する受信SIRをスロット(送信電力制御の周期)毎に判定する。
【0032】
目標SIR設定部31bは、復号器33から出力される受信CRC情報に基づいて受信エラーレートを推定する。目標SIR設定部31bは、上記の推定した受信エラーレートと通信開始にあたり予め網側により指定される目標エラーレートとを比較し、受信エラーレートが目標エラーレートに近づくような値として目標SIRを可変設定する。
【0033】
収束監視部31cは、受信SIRを1スロットに相当する期間よりも長い期間において平均化し、平均SIRを算出する。収束監視部31cは、上記平均SIRと目標SIRとの差分値を算出する。収束監視部31cは、上記差分値に基づいて、受信SIRが目標SIRに収束できない状態(以下、未収束状態と称する)にあるか否かを監視する。そして収束監視部31cは、未収束状態であることを検出した場合に、補正値決定部31dに補正値の出力を指示する。このときに収束監視部31cは、差分値を補正値決定部31dへ通知する。
【0034】
補正値決定部31dは、上記の指示に応じて補正値の出力を開始する。補正値決定部31dは、差分値に基づいて補正値を決定する。
【0035】
加算部31eは、目標SIRに補正値を加算することで、目標SIRを補正値により補正する。加算部31eは、補正後の目標SIRを出力する。
【0036】
比較部31fは、受信SIRを加算部31eから出力される目標SIRと比較する。比較部31fは、上記の比較の結果を「0」もしくは「1」の2値情報として出力する。
【0037】
TPC情報生成部31gは、比較部31fの出力信号を、上り信号の制御情報中にマッピングするためのTPC情報に変換する。
【0038】
次に以上のように構成された第1の実施形態の無線通信装置の動作につき説明する。なお、W−CDMA方式に準拠する移動無線通信システムにおける移動局としての一般的な動作は既存の移動局と同様であるので、その説明は省略する。ここでは、TPCモジュール31にてTPC情報を生成する動作について詳しく説明する。
【0039】
図3はTPCモジュール31の各部の入出力信号の一例を示す図である。
図3において符号11を付した波形は、目標SIR設定部31bへ入力される受信CRC情報が示すCRCエラー数を時系列で表わす。符号12を付した波形は、目標SIR設定部31bが出力する目標SIRの変化を表わす。符号13を付した実線で示される波形は、受信SIR判定部31aから出力される受信SIRの変化を表わす。符号14を付した破線で示される波形は、収束監視部31cにて算出される平均SIRの変化を表わす。符号15を付した波形は、収束監視部31cにて算出される差分値の変化を表わす。符号16を付した波形は、補正値決定部31dから出力される補正値の変化を表わす。符号17を付した波形は、加算部31eから出力される補正後の目標SIRの変化を表わす。
【0040】
図3において、目標SIR設定部31bが目標SIRの設定を行うタイミングが時刻T1,T2,T3,T4である。目標SIR設定部31bが目標SIRの設定を行う周期は、目標SIRの設定アルゴリズムに従った妥当なものであれば良く、図3に示す例のような周期性を有していなくても良い。なお、波形11と波形12との間には本来は遅延時間が含まれるが、図3においては説明の簡略化のために遅延なしとして示している。
【0041】
例えば図3における期間TAのように、補正値決定部31dは通常は補正値を「0」としている。従ってこのときには、目標SIR設定部31bが出力する目標SIRがそのまま比較部31fへ入力される。このため、比較部31fおよびTPC情報生成部31gにより、受信SIR判定部31aにより判定された受信SIRと目標SIR設定部31bにより設定された目標SIRとの大小関係に基づいて従来と同様にしてTPC情報が生成される。
【0042】
図3における時刻T1においては、CRCエラー数の変動に伴って目標SIR設定部31bが設定する目標SIRが増加する。しかし、このときの目標SIRの変化量は小さいので、期間TBにおいては上述のように従来と同様にして生成されるTPC情報に基づいて下り送信電力が変化されることで受信SIRが目標SIRに追従する。そしてこのような状態においては、平均SIRと目標SIRとの差分値は小さい。そこで収束監視部31cは、平均SIRと目標SIRとの差分値が閾値未満であるならば、受信SIRが目標SIRに追従していると判断する。そしてこの場合に収束監視部31cは、補正値決定部31dに対して補正値の出力を指示しない。
【0043】
図3における時刻T2においては、CRCエラー数の急激な変動に伴って目標SIR設定部31bが設定する目標SIRが大幅に増加する。そして期間TCにおいて、受信SIRは目標SIRに追従し切れておらず、平均SIRは目標SIRよりも大幅に低くなってしまっている。このような状態においては、平均SIRと目標SIRとの差分値としてΔPが生じる。そこで収束監視部31cは、この差分値ΔPが閾値以上であるならば、受信SIRが目標SIRに追従していないと判断する。そしてこの場合に収束監視部31cは、補正値決定部31dに対して補正値の出力を指示する。またこのときに収束監視部31cは、差分値ΔPを補正値決定部31dへ通知する。この指示を受けて補正値決定部31dは、差分値ΔPに基づく補正値ΔQを出力する。差分値と補正値との関係は任意であって良い。例えば、補正値=差分値×(−1)とすることが考えられる。これにさらに適当な係数を掛けるようにしても良い。また、差分値を平均SIRから目標SIRを差し引くことで求めるようにすれば、差分値をそのまま補正値として用いることができる。
【0044】
補正値決定部31dが補正値ΔQを出力していると、加算部31eにて上記補正値ΔQが目標SIRに加算される。すなわち、目標SIRが補正値ΔQにより補正される。すなわち、図3に示す波形17のように、期間TCにおいては目標SIRが平均SIRに近づけられる。そしてこのように補正された後の目標SIRが比較部31fへと入力される。
【0045】
かくして、比較部31fにおいては受信SIRが目標SIRに追従している状態と同じ状態となり、過剰な下り送信電力変化を行わせるような状態でTPC情報の生成が行われることが抑止される。そして、フェージングに追従するため下り送信制御を行わせる状態でのTPC情報の生成は通常通りに行われる。
【0046】
このように第1の実施形態によれば、一時的な伝送路品質の劣化に伴うバーストエラーが発生しているなどのために判定SIRが目標SIRに追従しないような受信条件下においても、基地局に対する過度な送信電力増大要求を行うことがない。この結果、他移動局に対する干渉の増大を回避し、高い周波数利用効率を安定的に実現できるようになる。
【0047】
(第2の実施形態)
第2の実施形態の無線通信装置は、第1の実施形態の無線通信装置とほとんど同様な構成を持つ。ただし第2の実施形態の無線通信装置は、TPCモジュール31に代えて図4に示す構成を持ったTPCモジュール34を備える。
【0048】
図4はTPCモジュール34の構成を示すブロック図である。なお図4において図2と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4に示すようにTPCモジュール34は、受信SIR判定部31a、比較部31f、TPC情報生成部31g、目標SIR設定部34aおよび目標SIR補正部34bを含む。
【0049】
目標SIR設定部34aは、復号器33から出力される受信CRC情報に基づいて受信エラーレートを推定する。目標SIR設定部31bは、上記の推定した受信エラーレートと、通信開始にあたり予め網側により指定される目標エラーレートと、目標SIR補正部34bが1周期前の時刻に出力していた目標SIRとを考慮して目標SIRを可変設定する。
【0050】
目標SIR補正部34bは、例えばプロセッサを含んで構成される。目標SIR補正部34bには、受信SIR判定部31aから出力される受信SIRと目標SIR設定部31bより出力される目標SIRとがそれぞれ入力される。目標SIR補正部34bは、後述する処理により目標SIRを補正する。目標SIR補正部34bは、補正後の目標SIRを比較部31fへ与える。
【0051】
次に以上のように構成された第2の実施形態の無線通信装置の動作につき説明する。
【0052】
目標SIR設定部34aは、1周期前の時刻(k−1)に目標SIR補正部34bが出力していた目標SIRを、現時刻(k)にて新たに設定する目標SIRの基準を制御するために使用し、受信エラーレートは上記基準からの差分制御に使用する。すなわち、時刻(k−1)にて目標SIR補正部34bが出力していた目標SIRを新たに設定する目標SIRとして反映後、この値を受信エラーレートから求めた相対SIR量により制御する。
【0053】
具体的には、例えば、時刻(k−1)に目標SIR補正部34bが出力していた目標SIRの値をXと表わす。また、時刻kにおいて受信エラーレートから計算されるSIRの増減値をΔXと表わす。このときに目標SIR設定部34aは、基準値としてXを設定後、増減値ΔXを加味した値として時刻(k)における目標SIRを設定する。従って目標SIR設定部34aは、時刻(k)における目標SIRをX+ΔXで求まる値として設定する。
【0054】
図5は目標SIR補正部34bの処理のフローチャートである。目標SIR補正部34bは、スロット毎に図5に示す処理を実行する。
図5に示すように目標SIR補正部34bは、まずステップST1において、受信SIR判定部31aから出力される受信SIRを取得する。受信SIR判定部31aは、上りスロットフォーマット内にマッピングされた上り送信電力制御情報に判定結果を反映させるために、受信SIRをスロット毎に判定する。そこで目標SIR補正部34bは、このようにスロット毎に判定された新たな受信SIRを上記ステップST1にて取り込む。次に目標SIR補正部34bはステップST2において、目標SIR設定部34aが出力する目標SIRを取得する。そして目標SIR補正部34bはステップST3において、目標SIRに対する受信SIRの差分値ΔSIRを算出する。
【0055】
目標SIR補正部34bはステップST4において、上記の差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きいか否かを判断する。もし、この判断の結果が「NO」であるならば、目標SIR補正部34bはステップST5において、カウント値Countを1つ減少する。この上で目標SIR補正部34bはステップST6において、ステップST2で取得した目標SIRをそのまま出力する。すなわち目標SIRに対する受信SIRの差が小さいならば、目標SIR補正部34bは受信SIRが目標SIRに収束していると判断する。そしてこの場合に目標SIR補正部34bは、目標SIR設定部31bが出力する目標SIRを補正せずに比較部31fへ与える。
【0056】
ステップST4での判断の結果が「YES」である場合、目標SIR補正部34bはステップST7において、カウント値Countを1つ増加する。このように、カウント値Countは、差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きかった場合に1つ増加され、差分値ΔSIRが閾値SIR_th以下であった場合に1つ減少される。つまりカウント値Countは、差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きくなっている頻度が高い程大きな数値を示す。
【0057】
目標SIR補正部34bはステップST8において、増加後のカウント値Countが閾値Count_thよりも大きいか否かを判断する。もし、この判断の結果が「NO」であるならば、目標SIR補正部34bはステップST6において、ステップST2で取得した目標SIRをそのまま出力する。すなわち目標SIRに対する受信SIRの差が大きくなっていたとしても、その頻度が小さいのであれば、目標SIR補正部34bは受信SIRが目標SIRに収束していると判断する。そしてこの場合に目標SIR補正部34bは、目標SIR設定部31bが出力する目標SIRを補正せずに比較部31fへ与える。
【0058】
ステップST8での判断の結果が「YES」である場合、目標SIR補正部34bはステップST9において、カウント値Countを「0」にクリアする。そして目標SIR補正部34bはステップST10において、目標SIRの補正を行い、補正後の目標SIRを出力する。目標SIRの補正は、第1の実施形態と同様にして行うことができる。すなわち、目標SIRに対する受信SIRの差が大きくなっており、かつその頻度が大きくなっているのであれば、目標SIR補正部34bは受信SIRが目標SIRに収束できない状態に陥っていると判断する。このため目標SIR補正部34bは、補正した目標SIRを比較部31fへ与える。
【0059】
なお、閾値SIR_thおよび閾値Count_thに、受信SIR判定部31aでの受信SIRの判定誤差や、インナループ制御およびアウタループ制御の応答特性等を考慮して予め適切な値を定めておく。
【0060】
以上のように第2の実施形態によれば、一時的な伝送路品質の劣化に伴うバーストエラーが発生しているなどのために判定SIRが目標SIRに追従しないような受信条件下においても、基地局に対する過度な送信電力増大要求を行うことがない。この結果、他移動局に対する干渉の増大を回避し、高い周波数利用効率を安定的に実現できるようになる。
【0061】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば目標SIRの補正は別の方法により行うことも可能である。例えば、受信SIRが目標SIRに収束できていないと判断する直前まで目標SIR設定部31bが出力していた目標SIRを記憶しておき、これを補正後の目標SIRとして採用することができる。また別の方法として、受信SIRが目標SIRに収束していると判断している際に目標SIR設定部31bが出力していた目標SIRを長い期間に渡り収集しておき、この収集した目標SIRに基づいて適正な目標SIRを推定することが考えられる。上記の推定のためには、収集した目標SIRを平均化したり、時間的要素、移動速度、あるいは受信マルチパスの状態等の情報を考慮して学習を行うなどの方法が適用できる。
【0062】
また前記第2の実施形態においては、差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きくなった頻度の測定方法は適宜変更が可能である。一例としては、一定期間内において差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きくなった回数をカウントする方法が考えられる。さらに別の方法としては、差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きくなった回数と差分値ΔSIRが閾値SIR_th以下であった回数とを個別にカウントし、量カウント値の比率を算出することが考えられる。
【0063】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、実際のSIRが目標値に追従することができない状況となった場合には、受信信号の誤り率に基づいて決定した目標値ではなく補正された目標値と判定されたSIRとに基づいて送信電力情報が生成されるので、送信電力情報を常に適正な目標値に基づいて生成することができ、この結果、送信電力制御を適正化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図。
【図2】TPCモジュール31の構成を示すブロック図。
【図3】TPCモジュール31の各部の入出力信号の一例を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるTPCモジュール34の構成を示すブロック図。
【図5】目標SIR補正部34bの処理のフローチャート。
【符号の説明】
1…アンテナ、2…RF部、3…CDMA処理部、4…圧縮伸長部、5…A/D・D/A変換部、6…通話部、7…ユーザインタフェース部、8…記憶部、9…主制御部、31,34…TPCモジュール、31a…受信SIR判定部、31b…目標SIR設定部、31c…収束監視部、31d…補正値決定部、31e…加算部、31f…比較部、31g…TPC情報生成部、34a…目標SIR設定部、34b…目標SIR補正部、32…相関器、33…復号器。
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA移動通信システムのようなCDMA方式の無線通信システムで用いられる無線通信装置と、この無線通信装置にて通信相手における適切な送信電力を示す送信電力情報を生成する送信電力情報生成モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA方式を実用化する際の課題として遠近問題が知られている。この遠近問題を解決する技術としては、例えば特許文献1が知られている。
【0003】
特許文献1には、下り送信電力を基地局と移動局との間でのクローズドループにより制御する技術が開示されている。このような送信電力制御を実現するために移動局は、下り送信電力の増減を要求するTPC情報をスロット毎に生成し、このTPC情報を基地局へ送る。基地局は、TPC情報に基づいて下り送信電力を増減する。
【0004】
移動局は、受信信号に関する受信信号電力対干渉電力比(以下、受信SIRと称する)をスロット毎に判定する。そして移動局は、この受信SIRを予め設定したSIRの目標値(以下、目標SIRと称する)に近づけるようにTPC情報を生成する。
【0005】
目標SIRは、所要エラーレートを満足させるのに必要なSIRである。この所要エラーレートを満足させるのに必要なSIRは、伝送路状況に応じて変動する。このため移動局はエラーレートを測定して、このエラーレートが所要エラーレートに近づくように目標SIRを変化させる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−313605
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一時的な伝送路品質の劣化に伴うバーストエラーが発生するような状況にあっては、基地局にて下り送信電力が増加されても、移動局での受信SIRの回復が期待できない。しかしながら上述のような構成をとる場合、エラーレートの悪化に伴って目標SIRが高めに設定されるため、移動局は下り送信電力の増加を要求するTPC情報を送信し続けるおそれがある。この場合、移動局が基地局へと下り送信電力の増加を過度に要求してしまうことになり、適正な送信電力制御が行われないこととなる。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、送信電力制御を適正化することを可能とする送信電力情報生成モジュールおよび無線通信装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明は、受信信号に関して所定の判定周期で判定したSIRが、前記受信信号の誤り率に基づいて決定したSIRの目標値に前記判定周期よりも長い期間内に収束しない未収束状態となったことを検出した場合に、前記目標値を補正し、この補正された目標値と判定されたSIRとに基づいて送信電力情報を生成することとした。
【0010】
このような手段を講じたことにより、実際のSIRが目標値に追従することができない状況となった場合には、受信信号の誤り率に基づいて決定した目標値ではなく補正された目標値と判定されたSIRとに基づいて送信電力情報が生成される。従って、送信電力情報を常に適正な目標値に基づいて生成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態につき説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。第1の実施形態の無線通信装置は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて規定されたW−CDMA方式に準拠する移動無線通信システムにて移動局として使用される。
【0013】
図1に示すように第1の実施形態の無線通信装置は、アンテナ1、RF部2、CDMA処理部3、圧縮伸長部4、A/D・D/A変換部5、通話部6、ユーザインタフェース部7、記憶部8および主制御部9を含む。通話部6は、アンプ6a、スピーカ6b、マイクロホン6cおよびアンプ6dを含む。ユーザインタフェース部7は、表示部7aおよび入力部7bを含む。
【0014】
図示しない基地局から送信された無線信号は、アンテナ1で受信されたのちRF部2に入力される。RF部2は、アンテナ1の出力信号の周波数帯域を所定のキャリア周波数にてベースバンド帯域もしくは中間周波数帯域に変換する。RF部2は、周波数変換された信号の帯域幅を所定の帯域幅にて制限するようフィルタリングする。RF部2は、フィルタリングされた信号を所定レベルまで増幅する。所定レベルは、予め定められたビット数のディジタル信号に変換するのに必要なレベルである。これらの処理が施された信号は、RF部2からCDMA処理部3へ入力される。
【0015】
CDMA処理部3は、RF部2の出力信号に対し、A/D変換、逆拡散、直交復調、デインタリーブ、誤り訂正、ならびに誤り検出を順次行う。そしてCDMA処理部3は、これらの処理の結果として受信データを出力する。
【0016】
圧縮伸長部4は、CDMA処理部3から出力された受信データに対し、主制御部9から通知される受信データレートに応じた伸長処理を施し、ベースバンドの音声データを再生する。圧縮伸長部4は、上記音声データをA/D・D/A変換部5へ与える。
【0017】
A/D・D/A変換部5は、上記音声データをD/A変換して音声信号を得る。この音声信号は、アンプ6aで増幅されたのち、スピーカ6bより音声として出力される。
【0018】
話者が発した音声は、マイクロホン6cにより音声信号に変換される。この音声信号は、アンプ6dに入力される。音声信号は、アンプ6dにより適正レベルまで増幅されたのち、A/D・D/A変換部5へと与えられる。
【0019】
A/D・D/A変換部5は、上記音声信号に対してA/D変換処理を施し、音声データを得る。A/D・D/A変換部5は、この音声データを圧縮伸長部4に与える。
【0020】
圧縮伸長部4は、上記音声データを上記データレートに応じたフォーマットをなす信号とするべくAMR方式により圧縮する。
【0021】
CDMA処理部3は、圧縮伸長部4から出力されるデータに対し、誤り訂正符号化、インタリーブ、直交変調、スペクトラム拡散、ならびにD/A変換を順次行う。CDMA処理部3は、基地局へと送るべき各種の制御情報を信号中に挿入する処理も行う。上記制御情報には、TPC情報も含む。そしてCDMA処理部5は、これらの処理の結果としてベースバンド帯域もしくは中間周波数帯域の信号を出力する。
【0022】
RF部2は、CDMA処理部3の出力信号の周波数帯域を所定のキャリア周波数にて無線周波帯域に変換する。RF部2は、周波数変換された信号の帯域幅を所定の帯域幅にて制限するようフィルタリングする。RF部2は、フィルタリングされた信号を所定レベルまで増幅する。所定レベルは、無線送信するために必要なレベルである。これらの処理が施された信号は、RF部2からアンテナ1へ供給され、電波として放射される。
【0023】
表示部7aは、LCD(liquid crystal display)またはLED(light emitting diode)等を含む。表示部7aは、これらLCDまたはLEDを用いて、通信相手の端末の電話番号および着信状態などのような自端末の動作状態をはじめ、WEBサイトからのダウンロード情報、送受信メール、動画像、図示しないバッテリのDischarge状態等を表示する。入力部7bは、各種のキーを含む。入力部7bは、これらのキーの押下による使用者指示を入力する。
【0024】
記憶部8は、例えばROM、DRAM(dynamic RAM)、SRAM(static RAM)、あるいはフラッシュメモリなどを適宜含む。この記憶部8は、主制御部9用の動作プログラムを記憶する。また記憶部8は、各種の設定情報や各種の受信データ、あるいは本装置で作成された各種のデータなど、さまざまなデータを記憶する。
【0025】
主制御部9は、記憶部8に記憶されている動作プログラムに基づくソフトウェア処理により各部の制御処理を行うことで、無線通信装置としての動作を実現する。
【0026】
ところでCDMA処理部3には、TPCモジュール31が設けられている。このTPCモジュール31は、下り送信電力制御のためのTPC情報を生成するモジュールである。
【0027】
図2はTPCモジュール31の構成を示すブロック図である。
図2に示すようにTPCモジュール31は、受信SIR判定部31a、目標SIR設定部31b、収束監視部31c、補正値決定部31d、加算部31e、比較部31fおよびTPC情報生成部31gを含む。
【0028】
相関器32の出力信号が受信SIR判定部31aへ入力される。復号器33の出力信号が目標SIR設定部31bへ入力される。相関器32および復号器33は、CDMA処理部3に含まれる。
【0029】
相関器32は、前述の逆拡散を行う。具体的には、相関器32には、所定ビット数にてディジタル化された信号が入力される。相関器32は、周知のセルサーチ処理により予め特定された受信タイミングにて再生された拡散符号系列を用いて上記入力される信号を逆拡散する。なお図示は省略しているが、CDMA処理部3には複数の相関器32が含まれる。
【0030】
復号器33は、前述の直交復調、デインタリーブ、誤り訂正、ならびに誤り検出を行う。具体的には、復号器33には、複数の相関器32の出力信号がそれぞれ入力される。復号器33は、この複数の相関器32の出力信号を、マルチパスによる遅延分散を補正した後に合成する。復号器33は、合成された信号を、IQ平面におけるビット判定により「1」もしくは「0」の2値情報に変換する。さらに復号器33は、周知の処理によりインタリーブ、誤り訂正、ならびに誤り検出を行い、受信データおよび受信CRC情報を出力する。
【0031】
受信SIR判定部31aは、複数の相関器32のそれぞれの出力信号に基づき、受信信号の個別チャネルに関する受信SIRをスロット(送信電力制御の周期)毎に判定する。
【0032】
目標SIR設定部31bは、復号器33から出力される受信CRC情報に基づいて受信エラーレートを推定する。目標SIR設定部31bは、上記の推定した受信エラーレートと通信開始にあたり予め網側により指定される目標エラーレートとを比較し、受信エラーレートが目標エラーレートに近づくような値として目標SIRを可変設定する。
【0033】
収束監視部31cは、受信SIRを1スロットに相当する期間よりも長い期間において平均化し、平均SIRを算出する。収束監視部31cは、上記平均SIRと目標SIRとの差分値を算出する。収束監視部31cは、上記差分値に基づいて、受信SIRが目標SIRに収束できない状態(以下、未収束状態と称する)にあるか否かを監視する。そして収束監視部31cは、未収束状態であることを検出した場合に、補正値決定部31dに補正値の出力を指示する。このときに収束監視部31cは、差分値を補正値決定部31dへ通知する。
【0034】
補正値決定部31dは、上記の指示に応じて補正値の出力を開始する。補正値決定部31dは、差分値に基づいて補正値を決定する。
【0035】
加算部31eは、目標SIRに補正値を加算することで、目標SIRを補正値により補正する。加算部31eは、補正後の目標SIRを出力する。
【0036】
比較部31fは、受信SIRを加算部31eから出力される目標SIRと比較する。比較部31fは、上記の比較の結果を「0」もしくは「1」の2値情報として出力する。
【0037】
TPC情報生成部31gは、比較部31fの出力信号を、上り信号の制御情報中にマッピングするためのTPC情報に変換する。
【0038】
次に以上のように構成された第1の実施形態の無線通信装置の動作につき説明する。なお、W−CDMA方式に準拠する移動無線通信システムにおける移動局としての一般的な動作は既存の移動局と同様であるので、その説明は省略する。ここでは、TPCモジュール31にてTPC情報を生成する動作について詳しく説明する。
【0039】
図3はTPCモジュール31の各部の入出力信号の一例を示す図である。
図3において符号11を付した波形は、目標SIR設定部31bへ入力される受信CRC情報が示すCRCエラー数を時系列で表わす。符号12を付した波形は、目標SIR設定部31bが出力する目標SIRの変化を表わす。符号13を付した実線で示される波形は、受信SIR判定部31aから出力される受信SIRの変化を表わす。符号14を付した破線で示される波形は、収束監視部31cにて算出される平均SIRの変化を表わす。符号15を付した波形は、収束監視部31cにて算出される差分値の変化を表わす。符号16を付した波形は、補正値決定部31dから出力される補正値の変化を表わす。符号17を付した波形は、加算部31eから出力される補正後の目標SIRの変化を表わす。
【0040】
図3において、目標SIR設定部31bが目標SIRの設定を行うタイミングが時刻T1,T2,T3,T4である。目標SIR設定部31bが目標SIRの設定を行う周期は、目標SIRの設定アルゴリズムに従った妥当なものであれば良く、図3に示す例のような周期性を有していなくても良い。なお、波形11と波形12との間には本来は遅延時間が含まれるが、図3においては説明の簡略化のために遅延なしとして示している。
【0041】
例えば図3における期間TAのように、補正値決定部31dは通常は補正値を「0」としている。従ってこのときには、目標SIR設定部31bが出力する目標SIRがそのまま比較部31fへ入力される。このため、比較部31fおよびTPC情報生成部31gにより、受信SIR判定部31aにより判定された受信SIRと目標SIR設定部31bにより設定された目標SIRとの大小関係に基づいて従来と同様にしてTPC情報が生成される。
【0042】
図3における時刻T1においては、CRCエラー数の変動に伴って目標SIR設定部31bが設定する目標SIRが増加する。しかし、このときの目標SIRの変化量は小さいので、期間TBにおいては上述のように従来と同様にして生成されるTPC情報に基づいて下り送信電力が変化されることで受信SIRが目標SIRに追従する。そしてこのような状態においては、平均SIRと目標SIRとの差分値は小さい。そこで収束監視部31cは、平均SIRと目標SIRとの差分値が閾値未満であるならば、受信SIRが目標SIRに追従していると判断する。そしてこの場合に収束監視部31cは、補正値決定部31dに対して補正値の出力を指示しない。
【0043】
図3における時刻T2においては、CRCエラー数の急激な変動に伴って目標SIR設定部31bが設定する目標SIRが大幅に増加する。そして期間TCにおいて、受信SIRは目標SIRに追従し切れておらず、平均SIRは目標SIRよりも大幅に低くなってしまっている。このような状態においては、平均SIRと目標SIRとの差分値としてΔPが生じる。そこで収束監視部31cは、この差分値ΔPが閾値以上であるならば、受信SIRが目標SIRに追従していないと判断する。そしてこの場合に収束監視部31cは、補正値決定部31dに対して補正値の出力を指示する。またこのときに収束監視部31cは、差分値ΔPを補正値決定部31dへ通知する。この指示を受けて補正値決定部31dは、差分値ΔPに基づく補正値ΔQを出力する。差分値と補正値との関係は任意であって良い。例えば、補正値=差分値×(−1)とすることが考えられる。これにさらに適当な係数を掛けるようにしても良い。また、差分値を平均SIRから目標SIRを差し引くことで求めるようにすれば、差分値をそのまま補正値として用いることができる。
【0044】
補正値決定部31dが補正値ΔQを出力していると、加算部31eにて上記補正値ΔQが目標SIRに加算される。すなわち、目標SIRが補正値ΔQにより補正される。すなわち、図3に示す波形17のように、期間TCにおいては目標SIRが平均SIRに近づけられる。そしてこのように補正された後の目標SIRが比較部31fへと入力される。
【0045】
かくして、比較部31fにおいては受信SIRが目標SIRに追従している状態と同じ状態となり、過剰な下り送信電力変化を行わせるような状態でTPC情報の生成が行われることが抑止される。そして、フェージングに追従するため下り送信制御を行わせる状態でのTPC情報の生成は通常通りに行われる。
【0046】
このように第1の実施形態によれば、一時的な伝送路品質の劣化に伴うバーストエラーが発生しているなどのために判定SIRが目標SIRに追従しないような受信条件下においても、基地局に対する過度な送信電力増大要求を行うことがない。この結果、他移動局に対する干渉の増大を回避し、高い周波数利用効率を安定的に実現できるようになる。
【0047】
(第2の実施形態)
第2の実施形態の無線通信装置は、第1の実施形態の無線通信装置とほとんど同様な構成を持つ。ただし第2の実施形態の無線通信装置は、TPCモジュール31に代えて図4に示す構成を持ったTPCモジュール34を備える。
【0048】
図4はTPCモジュール34の構成を示すブロック図である。なお図4において図2と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4に示すようにTPCモジュール34は、受信SIR判定部31a、比較部31f、TPC情報生成部31g、目標SIR設定部34aおよび目標SIR補正部34bを含む。
【0049】
目標SIR設定部34aは、復号器33から出力される受信CRC情報に基づいて受信エラーレートを推定する。目標SIR設定部31bは、上記の推定した受信エラーレートと、通信開始にあたり予め網側により指定される目標エラーレートと、目標SIR補正部34bが1周期前の時刻に出力していた目標SIRとを考慮して目標SIRを可変設定する。
【0050】
目標SIR補正部34bは、例えばプロセッサを含んで構成される。目標SIR補正部34bには、受信SIR判定部31aから出力される受信SIRと目標SIR設定部31bより出力される目標SIRとがそれぞれ入力される。目標SIR補正部34bは、後述する処理により目標SIRを補正する。目標SIR補正部34bは、補正後の目標SIRを比較部31fへ与える。
【0051】
次に以上のように構成された第2の実施形態の無線通信装置の動作につき説明する。
【0052】
目標SIR設定部34aは、1周期前の時刻(k−1)に目標SIR補正部34bが出力していた目標SIRを、現時刻(k)にて新たに設定する目標SIRの基準を制御するために使用し、受信エラーレートは上記基準からの差分制御に使用する。すなわち、時刻(k−1)にて目標SIR補正部34bが出力していた目標SIRを新たに設定する目標SIRとして反映後、この値を受信エラーレートから求めた相対SIR量により制御する。
【0053】
具体的には、例えば、時刻(k−1)に目標SIR補正部34bが出力していた目標SIRの値をXと表わす。また、時刻kにおいて受信エラーレートから計算されるSIRの増減値をΔXと表わす。このときに目標SIR設定部34aは、基準値としてXを設定後、増減値ΔXを加味した値として時刻(k)における目標SIRを設定する。従って目標SIR設定部34aは、時刻(k)における目標SIRをX+ΔXで求まる値として設定する。
【0054】
図5は目標SIR補正部34bの処理のフローチャートである。目標SIR補正部34bは、スロット毎に図5に示す処理を実行する。
図5に示すように目標SIR補正部34bは、まずステップST1において、受信SIR判定部31aから出力される受信SIRを取得する。受信SIR判定部31aは、上りスロットフォーマット内にマッピングされた上り送信電力制御情報に判定結果を反映させるために、受信SIRをスロット毎に判定する。そこで目標SIR補正部34bは、このようにスロット毎に判定された新たな受信SIRを上記ステップST1にて取り込む。次に目標SIR補正部34bはステップST2において、目標SIR設定部34aが出力する目標SIRを取得する。そして目標SIR補正部34bはステップST3において、目標SIRに対する受信SIRの差分値ΔSIRを算出する。
【0055】
目標SIR補正部34bはステップST4において、上記の差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きいか否かを判断する。もし、この判断の結果が「NO」であるならば、目標SIR補正部34bはステップST5において、カウント値Countを1つ減少する。この上で目標SIR補正部34bはステップST6において、ステップST2で取得した目標SIRをそのまま出力する。すなわち目標SIRに対する受信SIRの差が小さいならば、目標SIR補正部34bは受信SIRが目標SIRに収束していると判断する。そしてこの場合に目標SIR補正部34bは、目標SIR設定部31bが出力する目標SIRを補正せずに比較部31fへ与える。
【0056】
ステップST4での判断の結果が「YES」である場合、目標SIR補正部34bはステップST7において、カウント値Countを1つ増加する。このように、カウント値Countは、差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きかった場合に1つ増加され、差分値ΔSIRが閾値SIR_th以下であった場合に1つ減少される。つまりカウント値Countは、差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きくなっている頻度が高い程大きな数値を示す。
【0057】
目標SIR補正部34bはステップST8において、増加後のカウント値Countが閾値Count_thよりも大きいか否かを判断する。もし、この判断の結果が「NO」であるならば、目標SIR補正部34bはステップST6において、ステップST2で取得した目標SIRをそのまま出力する。すなわち目標SIRに対する受信SIRの差が大きくなっていたとしても、その頻度が小さいのであれば、目標SIR補正部34bは受信SIRが目標SIRに収束していると判断する。そしてこの場合に目標SIR補正部34bは、目標SIR設定部31bが出力する目標SIRを補正せずに比較部31fへ与える。
【0058】
ステップST8での判断の結果が「YES」である場合、目標SIR補正部34bはステップST9において、カウント値Countを「0」にクリアする。そして目標SIR補正部34bはステップST10において、目標SIRの補正を行い、補正後の目標SIRを出力する。目標SIRの補正は、第1の実施形態と同様にして行うことができる。すなわち、目標SIRに対する受信SIRの差が大きくなっており、かつその頻度が大きくなっているのであれば、目標SIR補正部34bは受信SIRが目標SIRに収束できない状態に陥っていると判断する。このため目標SIR補正部34bは、補正した目標SIRを比較部31fへ与える。
【0059】
なお、閾値SIR_thおよび閾値Count_thに、受信SIR判定部31aでの受信SIRの判定誤差や、インナループ制御およびアウタループ制御の応答特性等を考慮して予め適切な値を定めておく。
【0060】
以上のように第2の実施形態によれば、一時的な伝送路品質の劣化に伴うバーストエラーが発生しているなどのために判定SIRが目標SIRに追従しないような受信条件下においても、基地局に対する過度な送信電力増大要求を行うことがない。この結果、他移動局に対する干渉の増大を回避し、高い周波数利用効率を安定的に実現できるようになる。
【0061】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではない。例えば目標SIRの補正は別の方法により行うことも可能である。例えば、受信SIRが目標SIRに収束できていないと判断する直前まで目標SIR設定部31bが出力していた目標SIRを記憶しておき、これを補正後の目標SIRとして採用することができる。また別の方法として、受信SIRが目標SIRに収束していると判断している際に目標SIR設定部31bが出力していた目標SIRを長い期間に渡り収集しておき、この収集した目標SIRに基づいて適正な目標SIRを推定することが考えられる。上記の推定のためには、収集した目標SIRを平均化したり、時間的要素、移動速度、あるいは受信マルチパスの状態等の情報を考慮して学習を行うなどの方法が適用できる。
【0062】
また前記第2の実施形態においては、差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きくなった頻度の測定方法は適宜変更が可能である。一例としては、一定期間内において差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きくなった回数をカウントする方法が考えられる。さらに別の方法としては、差分値ΔSIRが閾値SIR_thよりも大きくなった回数と差分値ΔSIRが閾値SIR_th以下であった回数とを個別にカウントし、量カウント値の比率を算出することが考えられる。
【0063】
このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、実際のSIRが目標値に追従することができない状況となった場合には、受信信号の誤り率に基づいて決定した目標値ではなく補正された目標値と判定されたSIRとに基づいて送信電力情報が生成されるので、送信電力情報を常に適正な目標値に基づいて生成することができ、この結果、送信電力制御を適正化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図。
【図2】TPCモジュール31の構成を示すブロック図。
【図3】TPCモジュール31の各部の入出力信号の一例を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるTPCモジュール34の構成を示すブロック図。
【図5】目標SIR補正部34bの処理のフローチャート。
【符号の説明】
1…アンテナ、2…RF部、3…CDMA処理部、4…圧縮伸長部、5…A/D・D/A変換部、6…通話部、7…ユーザインタフェース部、8…記憶部、9…主制御部、31,34…TPCモジュール、31a…受信SIR判定部、31b…目標SIR設定部、31c…収束監視部、31d…補正値決定部、31e…加算部、31f…比較部、31g…TPC情報生成部、34a…目標SIR設定部、34b…目標SIR補正部、32…相関器、33…復号器。
Claims (5)
- CDMA方式の無線通信装置にて受信された受信信号に基づいてその無線通信装置の通信相手における適切な送信電力を示す送信電力情報を生成する送信電力情報生成モジュールにおいて、
前記受信信号の誤り率に基づいてSIR(受信信号電力対干渉電力比)の目標値を決定する決定手段と、
前記受信信号に関するSIRを所定の判定周期で判定するSIR判定手段と、
判定された前記SIRが決定された前記目標値に前記判定周期よりも長い期間内に収束しない未収束状態を検出する検出手段と、
前記未収束状態が検出されたことに応じて前記目標値を補正する補正手段と、
この補正手段の出力値と判定された前記SIRとに基づいて送信電力情報を生成する生成手段とを具備したことを特徴とする送信電力情報生成モジュール。 - 前記検出手段は、
前記所定期間に前記SIR判定手段により判定されるSIRの平均値を算出する平均算出手段と、
算出された前記平均値と決定された前記目標値との差分値を算出する差分算出手段と、
算出された前記差分値が閾値以上である場合に前記未収束状態であると判定する判定手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の送信電力情報生成モジュール。 - 前記検出手段は、
判定された前記SIRと決定された前記目標値との差分値を算出する差分算出手段と、
算出された前記差分値が第1の閾値以上となる頻度を測定する頻度測定手段と、
測定された前記頻度が第2の閾値以上となったときに前記未収束状態であると判定する判定手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の送信電力情報生成モジュール。 - 前記補正手段は、前記未収束状態が検出されなかった過去の期間に決定された前記目標値に基づいて補正値を決定し、新たに決定された前記目標値を前記補正値に置き換えることを特徴とする請求項1に記載の送信電力情報生成モジュール。
- CDMA方式の無線通信システムで使用される無線通信装置において、
CDMA方式の無線信号から所定のチャネルの信号を受信する受信手段と、
受信された前記信号の誤り率に基づいてSIR(受信信号電力対干渉電力比)の目標値を決定する決定手段と、
受信された前記信号に関するSIRを所定の判定周期で判定するSIR判定手段と、
判定された前記SIRが決定された前記目標値に前記判定周期よりも長い所定の期間内に収束しない未収束状態を検出する検出手段と、
前記未収束状態が検出されたことに応じて前記目標値を補正する補正手段と、
この補正手段の出力値と判定された前記SIRとに基づいて送信電力情報を生成する生成手段と、
生成された前記送信電力情報を前記無線信号を送信している装置へ送信する送信手段とを具備したことを特徴とする無線通信装置。
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