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JP4963279B2 - 両軸受リールのクラッチ操作部材 - Google Patents

両軸受リールのクラッチ操作部材 Download PDF

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JP4963279B2 JP2007204157A JP2007204157A JP4963279B2 JP 4963279 B2 JP4963279 B2 JP 4963279B2 JP 2007204157 A JP2007204157 A JP 2007204157A JP 2007204157 A JP2007204157 A JP 2007204157A JP 4963279 B2 JP4963279 B2 JP 4963279B2
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Description

本発明は、クラッチ操作部材、特に、リール本体に回転自在に支持されたスプールに巻き付けられた釣り糸を前方に繰り出し可能な両軸受リールのクラッチ機構をオンオフするクラッチ操作部材に関する。
両軸受リールは、一般に、左右1対の側板を有するリール本体と、両側板間に回転自在に配置されたスプールと、スプールを回転させるためのハンドルとを備えている。側板は所定の間隔をあけて対向して配置されており、1対の側板の両外方はカバー部材により覆われている。ハンドルは、リール本体の一側に配置されたクランクアームとクランクアームに回転自在に装着された把手部とを有している。回転伝達機構は、ハンドルの回転軸(ハンドル軸)に設けられたマスターギアと、マスターギアに噛み合うピニオンギアとを備えており、マスターギアはドラグ機構を介してハンドル軸に連結されている。ピニオンギアはスプール軸に軸方向移動自在に装着されており、クラッチ機構は、ピニオンギアに設けられた係合部と、スプール軸に設けられ係合部に係合して両者を回転不能に連結する被係合部とを有している。クラッチ操作部材は、ベイトキャスティングリールの場合、スプールの後方に上下に移動自在に装着されている。クラッチ制御機構は、クラッチ操作部材の動作によりクラッチ機構を伝達及び遮断動作させる。
このような、両軸受リール、特に、ルアーを使用するベイトキャスティングリールでは、クラッチオフ(遮断状態)してキャスティング後に素早くクラッチオン(伝達状態)できるようにすることが重要である。たとえば、ルアーの着水直後に当たりを感じてフッキングを行う場合、クラッチ機構を迅速にオンする必要がある。また、ルアー着水後に所定水深にルアーを沈めたいときにもクラッチ機構を迅速にオンする必要がある。そこで、従来、リール本体の側板とスプール後方の側板間とにクラッチ操作を行える2種の操作部を設けたものが、開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
前記公報に開示された両軸受リールは、両側板にそれぞれ装着された第1及び第2操作部、並びにスプール後方に配置された第3操作部と、を有している。第3操作部は、第1及び第2操作部と一体に形成されており、第1及び第2操作部が両側板に案内される。クラッチ操作部材は、スプール軸芯回りに回動するクラッチカムに固定されている。
このような構成の両軸受リールでは、側板側に設けられた第1及び第2操作部によりキャスティング時にサミングをしている手を僅かにずらすだけでクラッチ機構をオン操作でき、クラッチ機構を迅速にオン操作できる。しかも、側板の両側に第1及び第2操作部が設けられているので、左右いずれのハンドルの両軸受リールの場合にも、左右いずれの手でキャスティングしてもサミングする親指で迅速にクラッチ機構をオンできる。第1及び第2操作部と第3操作部とは後方から見て略90度の角度でつなげられており、第3操作部は、後方から見て直線的に形成されている。
また、クラッチ機構には、クラッチオン状態とクラッチオフ状態とが容易に切り換わらないようにするために、クラッチオン状態とクラッチオフ状態とに振り分けて付勢するトグルばね機構が設けられている。
キャスティングの際には、たとえば右ハンドルの場合、右手でリールを握って、親指の中間部の腹で第3操作部を押圧してクラッチ機構をオフ状態にする。そして、リールを握った腕でキャスティングする。キャスティングすると、親指の先端をスプールのフランジ部分に接触させてサミングと呼ばれる制動操作を行い、釣り糸が糸ふけするバックラッシュを防止する。ルアーが着水するとサミングしていた親指で第1又は第2操作部を前方に移動させてクラッチ機構をオン状態にする。そして、リールを左手に持ち替えて右手でハンドルを回してリール及び釣り竿を操作する。
特開平7−39285号公報の図17
前記従来の構成では、第3操作部と第1及び第2操作部とが略90度の角度でつなげられており、第3操作部は、背面視で直線状に形成されている。クラッチオフからクラッチオンする操作を行う場合、トグルばね機構の付勢力に抗する力で操作しなければならない。このようにトグルばね機構の付勢力に抗する力で、サミングしていた手の親指で第1及び第2操作部のいずれかを前方に移動させるとき、第3操作部が直線状に形成されているため、親指が第3操作部で左右にぶれて親指をスムーズに前方に移動させにくい。
本発明の課題は、3つの操作部を有する両軸受リールのクラッチ操作部材において、クラッチ操作時に指を移動させやすくすることにある。
発明1に係る両軸受リールのクラッチ操作部材は、リール本体に回転自在に支持されたスプールに巻き付けられた釣り糸を前方に繰り出し可能な両軸受リールのクラッチ機構をオンオフする部材であって、第1及び第2操作部と、第3操作部と、を備えている。第1及び第2操作部は、スプールの両端の外周側に間隔を隔てて湾曲して配置され、クラッチ機構をクラッチオン状態に操作するためのものである。第3操作部は、第1及び第2操作部をスプールの後方で連結し、クラッチ機構をクラッチオフ状態に操作するためのものである。第3操作部は、後方から見て中央部分が凹むように湾曲して第1及び第2操作部とつながっている。第3操作部は、上方から見て第1及び第2操作部に向かって徐々に半径が大きくなるような曲線で第1及び第2操作部と滑らかにつながっている。第1及び第2操作部は、リール本体の前方に向けた回動操作を行いやすくするために互いに向けて内向きに突出して形成された押圧操作部をそれぞれ有している。
この操作部材を操作してキャスティングする際には、まず、リールを手で握ってクラッチ機構をクラッチオフ状態にする。この際には、リールを握った手の親指の中間部の腹で第3操作部をたとえば押圧操作してクラッチオフ状態にする。クラッチオフ状態でリールを握った手で釣り竿を振ってキャスティングする。すると、ルアーの自重により釣り糸がスプールから繰り出され、スプールが糸繰り出し方向に回転する。このとき、バックラッシュを防止するため、リールを握った手の親指の先端をスプールのフランジに接触させて制動するサミング動作をおこなう。ルアーが着水した後に迅速にクラッチ機構をオンする場合は、親指の先端を第1及び第2操作部のいずれかに接触させて前方に押圧してクラッチ機構をオンする。ここでは、第3操作部の中央部分が凹むように湾曲しているので、親指の先端を第1及び第2操作部のいずれかに接触させて前方に押圧してクラッチ機構をオンするとき、親指の腹の部分が凹んだ中央部分で前後に案内され左右にぶれにくくなる。このため、クラッチ操作時に指を移動させやすくなる。
また、サミングを行う際に、親指の先端を第1及び第2操作部のいずれかと湾曲してつながっている部分を滑らすだけで、スプールのフランジ部に到達させることができる。
さらに、クラッチオン状態にする際に第1及び第2操作部を押圧操作しやすくなり、クラッチ操作をさらに行いやすくなる。
発明に係る両軸受リールのクラッチ操作部材は、発明1に記載の部材において、第3操作部は、スプール軸芯回りに回動するクラッチカムに連結されている。この場合には、スプールの回転軸芯回りに回動するクラッチカムの動きと同じ動きでクラッチ操作部材を移動させることにより、クラッチ機構の切換操作をスムーズに行える。
発明に係る両軸受リールのクラッチ操作部材は、発明に記載の部材において、第1及び第2操作部は、少なくとも一部がスプール軸芯を中心とする円弧状に湾曲して形成されており、リール本体に設けられスプール軸芯を中心とする円弧状に湾曲した支持面を有する第1及び第2支持部により各別に支持される。この場合には、第1及び第2操作部が、リール本体に設けられた第1及び第2支持部の支持面によりスプールの回転軸芯回りに各別に支持されるので、クラッチカムをスムーズに回動させることができる。
本発明によれば、第3操作部の中央部分が凹むように湾曲しているので、親指の先端を第1及び第2操作部のいずれかに接触させて前方に押圧してクラッチ機構をオンするとき、親指の腹の部分が凹んだ中央部分で前後に案内され左右にぶれにくくなる。このため、クラッチ操作時に指を移動させやすくなる。
図1は、本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図、図2は平面図である。図に示す両軸受リールは、釣り竿に装着可能なリール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と、リール本体1に回転自在に装着されたスプール4と、を備えている。リール本体1の後部には、本発明の一実施形態によるクラッチ操作部材17が装着されている。
<リール本体の構成>
リール本体1は、たとえば、マグネシウム合金製のフレーム5と、フレーム5の両側方を覆うように装着された、たとえばマグネシウム合金製の第1及び第2側カバー6a,6bと、フレーム5の前方に装着された、たとえば、マグネシウム合金製の前カバー7と、を有している。
フレーム5は、図4及び図6に示すように、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された第1及び第2側板8a,8bと、これらの側板8a,8bを連結する複数の連結部8cと、第1及び第2側板8a,8cの上方に上から見てU字状に一体形成されたサムレスト8dと、を有している。
第1及び第2側板8a,8bは、第1及び第2側板本体9a,9bと、第1及び第2側板本体9a,9bに着脱自在に設けられ、クラッチ操作部材17を摺動自在に支持するための第1及び第2支持部10a,10bと、を各別に有している。
なお、フレーム5のサムレスト8dの第1及び第2支持部10a,10b装着部分には、第1及び第2支持部10a,10bを上方から下方に向けて取り付けるための第1及び第2切欠き部9d,9eが各別に形成されている。この2つの切欠き部9d,9eは、機械加工ではなく、フレーム5を、ダイキャストなどの成形により製造する際に、上から金型で抜いて形成されている。このような切欠き部9d,9eを形成すると、図6にハッチングで示したような上方から見てL字状の開口9j,9kが形成され、サムレスト8dの上方から第1及び第2支持部10a,10bを挿入してサムレスト8dの内側に配置することができる。
第1側板本体9aは、スプール4の取り出し用の円形の開口9cが形成された概ね板状の部材である。開口9cには、たとえば、アルミニウム合金製のねじリング11が嵌合して固定されている。
ねじリング11の内周面には、開口9cより大きな内径の雌ねじ部11aが形成されており、雌ねじ部11aには、後述するブレーキケース12(図5参照)が着脱可能にねじ込み固定される。ねじリング11は、マグネシウム合金製のフレーム5の第1側板本体9aの腐食を防止するために設けられている。具体的には、雌ねじ部を第1側板本体9aに形成すると、スプール4を取り出すためにブレーキケース12の着脱を繰り返した場合に、雌ねじ部が傷付き、傷つき部分から腐食するおそれがあるからである。なお、アルミニウム合金製や合成樹脂製のフレームのように腐食のおそれがあまり生じないフレームの場合には、ねじリングは不要であり、開口に直接雌ねじを形成してもよい。
ねじリング11の外周部には、複数(たとえば4つ)の突起部11b〜11eが径方向に突出して形成されている。このうち、突起部11b,11d,11eには、ねじリング11を固定するための固定用の複数(たとえば3本)のねじ部材14aが貫通する貫通穴11fが形成されている。また、突起部11b,11cには、第1支持部10aを固定するための固定ピン11gが立設されている。ねじ部材14aは、第1側板本体9aにねじ込まれてねじリング11を固定する。固定ピン11gは、図7に示すように、ねじリング11に、たとえば、カシメ固定や接着等の適宜の固定手段により固定される固定部11g1と、第1支持部10aに形成された固定孔10dに嵌合する嵌合部11g2とを有している。
ブレーキケース12は、図5に示すように、中心部に配置された有底筒状の軸受収納部12aと、軸受収納部12aの外周側に同芯に配置されたリング状の取付部12bと、軸受収納部12aと取付部12bとを連結する1対の連結部12cとを有している。軸受収納部12aには、スプール軸15を支持する軸受33aが装着されるとともに、後述するキャスティングコントロール機構22の円板状のブレーキライナ51aが収納されている。取付部12bは、外周面が開口9cに印ろう嵌合するとともに、ねじリング11の雌ねじ部11aに螺合する。また、内周面には、後述する遠心ブレーキ機構23の筒状のブレーキドラム76が形成されている。
第1支持部10aは、図4に示すように、たとえば、ポリアセタール等の摺動しやすい合成樹脂製の部材であり、切欠き部9dを塞ぐように断面がL字状に形成されている。第1支持部10aは、クラッチ操作部材17を摺動自在に支持する支持面10cと、固定ピン11gが嵌合する固定孔10dと、を有している。支持面10cは、スプール4の回転軸芯、すなわちスプール軸芯Xを中心とする円弧状に湾曲して形成されている。支持面10cは、第1側板本体9aの開口9cの外周側に形成された円弧状面9hに密着して配置される。支持面10cの先端部には、クラッチ操作部材17の一部が出入りする開口10jが形成されている。第1支持部10aは、ねじリングの固定ピン11gに固定孔10dを嵌合させることにより位置決めされ、ねじリング11をねじ部材14aにより第1側板本体9aに固定することによりねじリング11と第1側板本体9aとに挟持されて第1側板本体9aの外側面に固定される。
第2側板本体9bは、後述するハンドル軸30及びスプール軸15を各別に支持するためのボス部9f,9g等が形成された概ね板状の部材である。スプール軸15を支持するためのボス部9gの周囲には、クラッチガード16が第2側板本体9aにねじ止め固定されている。クラッチガード16は、たとえば、ポリアセタール等の摺動しやすい合成樹脂製の部材である。クラッチガード16は、後述するクラッチ機構19が動作することにより、マグネシウム合金製のフレーム5の第2側板本体9bの外側面が傷ついて腐食するのを防止するために設けられている。なお、アルミニウム合金製や合成樹脂製のフレームのように腐食のおそれがあまり生じないフレームの場合には、クラッチガード16を設けなくてもよい。
第2支持部10bは、たとえば、ポリアセタール等の摺動しやすい合成樹脂製の部材であり、切欠き部9eを塞ぐように断面がL字状に形成されている。第2支持部10bは、クラッチ操作部材17を摺動自在に支持する支持面10eと、第2支持部10bを第2側板本体9bの外側面に固定するための1対の耳部10f,10gを有している。支持面10eは、スプール軸芯Xを中心とする円弧状に湾曲して形成されている。支持面10eは、第2側板本体9bに形成された円弧状面9iに密着して配置される。支持面10eの先端部には、クラッチ操作部材17の一部が出入りする開口10kが形成されている。耳部10f,10gには、ねじ部材14bが貫通する貫通孔10h,10iが形成されている。第2支持部10bは、ねじ部材14bを貫通孔10h,10iを貫通させて第2側板本体9bにねじ込むことにより、第2側板本体9bの外側面に固定される。
第1側カバー6aは、図4及び図5に示すように、フレーム5に対して開閉自在であり、フレーム5に対して接離かつ揺動可能に装着されている。第1側カバー6aは、第1側板本体9aの後部に装着されたロック機構59により、閉状態を維持するロック状態と開状態となるロック解除状態とを取り得る。ロック機構59によりロック解除された状態では、第1側カバー6aは、フレーム5から離反する外方に移動し、さらに自重により後部を中心にして下方に揺動する。これにより、ブレーキケース12が外部に露出して遠心ブレーキ装置23の制動力の調整やブレーキケース12の着脱を行える。ロック機構59は、ロックレバー60と、ロックレバー60に係合、係合解除されるロックピン64と、を有している。
第1側カバー6aの後部には、図6及び図8に示すように、ロックレバー60を揺動かつ軸方向移動可能に装着された揺動軸61が固定されている。揺動軸61は、スプール軸15と平行に配置され、ロックレバー60及び第2側板本体9bを貫通している。揺動軸61の基端には、大径部61a及び鍔部61bが形成されており、鍔部61bが接触した状態で大径部61aが第1側カバー6aに固定されている。揺動軸61の先端には、小径部61cが形成されており、そこに、第2側板本体9bに対して抜け止めするための、たとえば、E形止め輪からなる抜け止め部材62が装着されている。抜け止め部材62は、第2側板本体9bの外側面に接触して揺動軸61を抜け止めする。また、揺動軸61の先端外周面には、揺動軸61を介して第1側カバー6aを第1側板8aから離反する方向に付勢するばね部材63が装着されている。ばね部材63は、抜け止め部材62と第2側カバー6bの内側面との間に圧縮状態で配置されている。また、揺動軸61の基端側には、鍔部61bと間隔を隔てて径方向に貫通する貫通孔61dが形成されており、貫通孔61dには、第1側カバー6aを閉状態に保持するためのロックピン64が両端を突出させて固定されている。
ロックレバー60は、図4及び図8に示すように、第1側板本体9aにロック位置とロック解除位置とに回動自在に装着された回動部60aと、回動部60aから径方向に延びるレバー部60bと、を有している。回動部60aの内周部には、ロックピン64がロックレバー60のロック解除位置(たとえば、レバー部60bが下方を向いた位相)で通過可能な通過孔60cが形成されている。また、通過孔60cの内側面には、ロックピン64の外周面に係合して第1側カバー6aを第1側板本体9aに密着させるためのカム面60dが形成されている。カム面60dは、たとえば、ロック解除位置からロック位置(たとえば、レバー部60bが後方を向いた位相)に回転するにつれて周方向に徐々に高くなるように形成された1対の傾斜カムを有している。回動部60aの外周面には、第1側板本体9aを挟むように、環状の装着溝60e,60fが形成されており、そこに弾性体製の1対のOリング65a,65bが装着されている。これにより、ロックレバー60が抜け止めされるととともに、Oリング65a,65bの弾性によりカム面60dに無理な力が作用しなくなり、カム面60dが削れにくくなる。
このような構成のロック機構59では、ロックレバー60をロック位置からロック解除位置に回動させると、ロックピン64がロックレバー60を通過可能になる。そして、ばね部材63の付勢力により、第1側カバー6aが第1側板本体9aから離反する方向に移動し、自重により揺動する。また、第1側カバー6aを手で第1側板本体9aに対抗する位置まで揺動させて第1側板本体9aに向けて押圧し、この状態でロックレバー60をロック解除視位置からロック位置に回動させると、第1側カバー6aがロックされる。このとき、カム面60dにロックピン64が接触して第1側カバー6aが第1側板本体9a側に引き込まれるが、Oリング65bが設けられているので、カム面60dに無理な力が作用しにくくなり、カム面60dが削れるなどして機能しなくなることがない。
第2側カバー6bは、図3に示すように、ハンドル軸30及びスプール軸15を各別に支持するためのボス部6d,6e等が形成された概ね碗状の部材である。第2側カバー6bは、第2側板本体9bの内側面から装着された複数本のねじ部材14c(図4)により、第2側板本体9bの外側面に固定されている。
<その他の構成>
フレーム5内には、図2から図5に示すように、両側板8a,8b間に回転自在に配置されたスプール4(図2及び図5)と、スプール4に均一に糸を巻くためのレベルワインド機構24(図4)と、サミングを行う場合の親指の当てとなるクラッチ操作部材17(図4)と、ハンドル2とスプール4との間で回転力の伝達及び遮断を行うためのクラッチ機構19(図4及び図5)とが設けられている。またフレーム5と第2側カバー6bとの間には、ハンドル2からの回転力をスプール4及びレベルワインド機構24に伝えるための回転伝達機構18(図3及び図4)と、クラッチ操作部材17の操作に応じてクラッチ機構19を制御するためのクラッチ制御機構20(図4)と、糸繰り出し時にスプール4を制動するドラグ機構21(図3)と、スプール4の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコントロール機構22(図3及び図5)とが設けられている。また、フレーム5と第1側カバー6aとの間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための遠心ブレーキ機構23(図5)が設けられている。
スプール4は、図5に示すように、両側部にフランジ部4aを有しており、両フランジ部4aの間に糸巻胴部4bを有している。スプール4はその中心を貫通するスプール軸15に固定されている。スプール軸15はブレーキケース12に装着された軸受33a及び第2側カバー6bのボス部6e(図3)の内部に装着された軸受33b(図3)によってリール本体1に両端部が回転自在に支持されており、スプール軸15の第2側カバー6b側の端部は第2側カバー6bのボス部6e内に延びている。
レベルワインド機構24は、図4に示すように、第1及び第2側板8a,8b間に固定されたガイド筒25と、ガイド筒25内に回転自在に支持されたウォームシャフト26と、ラインガイド27とを有している。ウォームシャフト26の端部には、回転伝達機構18を構成する従動ギア28が固定されている。また、ウォームシャフト26には螺旋状の溝26aが形成されており、ラインガイド27内に回動自在に装着された係合ピン27aの先端がこの螺旋状の溝26aに噛み合っている。このため、回転伝達機構18を介してウォームシャフト26が回転させられることにより、ラインガイド27はガイド筒25に沿って往復動する。
回転伝達機構18は、ハンドル軸30(図3)に回転自在に装着されたマスターギア31と、マスターギア31に噛み合うピニオンギア32(図4)と、前述のウォームシャフト26端部に固定された従動ギア28と、ハンドル軸30にマスターギア31と間隔を隔てて一体回転可能に装着された駆動ギア29を有している。ハンドル軸30は、第2側カバー6bのボス部6d内に収納されたローラ形のワンウェイクラッチ48により糸繰り出し方向の回転が禁止されている。具体的には、ワンウェイクラッチ48の内輪48aに一体回転可能に係合する後述する押圧プレート71がハンドル軸30に一体回転可能に係合している。ワンウェイクラッチ48の内輪48aは、糸巻取方向にのみ回転可能である。これにより、ハンドル軸30の糸繰り出し方向の回転が禁止される。また、ハンドル軸30には、後述するクラッチリターン機構43のラチェットホイール72が一体回転可能に装着されている。またハンドル軸30の外周面には、スタードラグ3が螺合する第1ねじ部30aと、ハンドル2を固定するためのナット73が螺合する小径の第2ねじ部30bが形成されている。また、外周面には、一体回転可能に装着された部材(たとえば、押圧プレート71や駆動ギア29やラチェットホイール72)に係合する面取り部などが形成されている。
マスターギア31には、ドラグ機構21を介してハンドル2の回転が伝達される。ピニオンギア32は、一端側外周部にマスターギア31に噛み合うように形成された歯部32aと、他端面に形成された噛み合い部32bと、歯部32aと噛み合い部32bとの間に形成された小径部32cとを有している。噛み合い部32bは、他端面の直径上に形成された係合溝32dを有しており、スプール軸15に装着された係合ピン15aと係合あるいは離脱が可能である。また、噛み合い部32bの外周面は軸受35により第2側板本体9bに回転自在に支持されている。駆動ギア29は、従動ギア28に噛み合って、ハンドル2の回転をレベルワインド機構24に伝達する。
このような構成により、ピニオンギア32の噛み合い部32bの係合溝32dとスプール軸15の係合ピン15aとによりハンドル2とスプール4との間で回転力の伝達及び遮断を行うためのクラッチ機構19が構成されている。ここでは、ピニオンギア32が外方に移動してその噛み合い部32bの係合溝32dとスプール軸15の係合ピン15aとが離脱するとクラッチオフ状態になり、ハンドル軸30からの回転力が遮断されスプール軸15に伝達されない。
ドラグ機構21は、図3に示すように、マスターギア31を押圧する摩擦プレート70と、スタードラグ3の回転操作によって摩擦プレート70をマスターギア31に所定の力で押圧するための押圧プレート71とを有している。摩擦プレート70は、ハンドル軸30に回転自在に装着され、押圧プレート71は、ハンドル軸30に一体回転可能に装着されている。
キャスティングコントロール機構22は、スプール軸15を挟むように配置された複数のブレーキライナ51a,51bと、ブレーキライナ51a,51bによるスプール軸15の挟持力を調節するためのキャップ52と、を有している。キャップ52の内周部には雌ねじが形成されており、第2側カバー6bのボス部6eの外周面に形成された雄ねじと噛み合っている。
遠心ブレーキ機構23は、図5に示すように、ブレーキケース12内に配置される。遠心ブレーキ機構23は、ブレーキケース12内に設けられた円筒状のブレーキドラム76と、ブレーキドラム76の内周側に対向して配置された複数のブレーキシュー77とを有している。ブレーキシュー77は、スプール軸15に回転不能に装着されスプール4とともに回転する回転部材78に放射状に配置され、径方向に移動自在となっている。
<クラッチ操作部材17の構成>
クラッチ操作部材17は、図9に示す離脱位置と、図10に示す係合位置と、の間で移動可能にクラッチ制御機構20に連結されている。クラッチ操作部材17は、図4及び図11〜図13に示すように、スプール4の両端のフランジ部4aの外周側に間隔を隔てて湾曲して配置された第1及び第2操作部17a,17bと、スプール4の後方で第1及び第2操作部17a,17bを連結する第3操作部17cと、を備えている。第1及び第2操作部17a,17bは、第3操作部17cの両端に一体形成されており、全体としてクラッチ操作部材17は、図11に示すように、上方から見て略U字状に形成されている。
第1及び第2操作部17a,17bは、第1及び第2支持部10a,10bの支持面10c,10eに各別に摺動自在に支持されており、クラッチ機構19をクラッチオン状態に操作するためのものである。第1及び第2操作部10a,10bは、図12に示すように、少なくとも一部がスプール4の回動軸芯Xを中心とする円弧状に湾曲して形成されており、第1及び第2支持部10a,10bの支持面10c,10eに少なくとも一部が接触している。この実施形態では、第1及び第2操作部17a,17bは、内周側に第1及び第2支持面10c,10eに接触する第1及び第2接触面17h,17i(第2接触面17iのみ図示)と、第1及び第2支持面10c,10eから離反した第1及び第2離反面17j,17k(第2離反面17kのみ図示)と、が形成されている。図13に示すように、第1及び第2操作部17a,17bの軸方向の外側面17m,17nは、第1及び第2支持部10a,10bの軸方向内側面に一部が接触して摺動自在に案内されている。
第1及び第2操作部17a,17bの先端部には、第1及び第2支持部10a,10bの開口10j,10kを貫通して第1及び第2側板本体9a,9bの外側面に配置される棒状の装飾部17d,17eが円弧状に湾曲して形成されている。この装飾部17d,17eは、クラッチ操作部材17をクラッチオフ方向に回動させたときに第1及び第2支持部10a,10b上に段差が生じないようにするための装飾用のものである。また、第1及び第2操作部17a,17bの先端側には、リール本体1の前方に向けた回動操作を行いやすくするために互いに向けて内向きに突出して形成された押圧操作部17f,17gがそれぞれ設けられている。
第3操作部17cは、クラッチ機構19をクラッチオフ状態に操作するものであり、図13に示すように、後方から見て中央部分が凹むように湾曲して第1及び第2操作部17a,17bとつながっている。また、第3操作部17cは、図11に示すように、上方から見て前方の縁部が第1及び第2操作部17a,17bに向かって徐々に半径が大きくなるような曲線で第1及び第2操作部17a,17bと滑らかにつながっている。また、第3操作部17cは、図12に示すように、断面において、後方にいくにつれて厚みが薄くなり、かつ後端部で上面が円弧状に丸められている。
<クラッチ制御機構20の構成>
クラッチ制御機構20は、図4、図9及び図10に示すように、クラッチ操作部材17の回動によりスプール軸芯X回りに回動するクラッチカム40と、クラッチカム40によりスプール軸方向外方に押圧される。クラッチヨーク41と、クラッチヨークをスプール軸方向内方に付勢するコイルばね42と、クラッチオフ状態のクラッチ機構19をハンドル2の糸巻取方向の回転に連動してクラッチオン状態に戻すクラッチリターン機構43とを有している。
クラッチカム40は、クラッチヨーク41をスプール軸方向の外方に押圧するカム面を有し、第2側板本体9aのボス部9gにスプール軸芯X回りに回動自在に装着された、たとえば合成樹脂製のカム部45と、カム部45と連動して回転するようにクラッチガード16に回動自在に装着された、たとえば金属製のクラッチプレート46とを有している。ここでは、マグネシウム合金製の第2側板本体9aを傷つけるおそれがある金属製のクラッチプレート46は、合成樹脂製のクラッチガード16に装着し、傷つけるおそれが少ない合成樹脂製のカム部45は、第2側板本体9aのボス部9gに直接装着している。
図4に示すように、カム部45は、スプール軸芯Xを中心にボス部9gに回動自在に装着された筒状のカム本体部45aと、カム本体部45aから径方向外方に突出しクラッチリターン機構43が装着される突出部45bと、カム本体部45aの一面にスプール軸15と同心に配置された1対のカム面45cとを有している。カム本体部45aの裏面には係合凸部45dが形成されており、クラッチプレート46に形成された係合孔46cがこの係合凸部45dに係合し、クラッチ操作部材17の回動をカム部45に伝えている。係合凸部45dの先端は、クラッチガード16に形成された円弧孔16bに係合して回動範囲が規制されている。また、クラッチヨーク41には、図示しない係合部が形成され、カム面45cが係合部に係合することにより、クラッチヨーク41がスプール軸方向外方に押圧される。
クラッチプレート46は、クラッチガード16に形成された筒部16aに回転自在に装着される装着部46a及び装着部46aから径方向に延びた後にスプール軸芯Xと実質的に平行に配置されるように折り曲げられた取付部46bとを有している。この取付部46bは、第2側板本体9aに形成されたスリット9mを貫通しており、貫通部分の先端側でクラッチ操作部材17の第3操作部17cに取付部46bが位置決めされた状態でねじ止めされている。
クラッチヨーク41は、スプール軸15の外周側に配置されており、第2側板本体9aにねじ止め固定された2本のピン44によってスプール軸芯Xと平行に移動可能に支持されている。なお、スプール軸15はクラッチヨーク41に対して相対回転が可能である。すなわち、スプール軸15が回転しても、クラッチヨーク41は回転しないようになっている。また、クラッチヨーク41はその中央部にピニオンギア32の小径部32cに係合する係合部41aを有している。またクラッチヨーク41を支持する各ピン44の外周で、クラッチヨーク41と第2側カバー6bとの間にコイルばね42が配置されクラッチヨーク41がスプール軸内方に付勢されている。
このような構成では、通常状態ではピニオンギア32は内方のクラッチオン位置に位置しており、その噛み合い部32bの係合溝32dとスプール軸15の係合ピン15aとが係合してクラッチオン状態となっている。一方、クラッチヨーク41によってピニオンギア32が軸方向外方に押圧移動した場合は、係合溝32dと係合ピン15aとの係合が外れ、クラッチオフ状態となる。
図4、図9及び図10に示すように、クラッチリターン機構43は、クラッチカム40に連結された解除部材47と、前述したラチェットホイール72(図3)とを有している。解除部材47は、カム部45の突出部45bに揺動自在に装着されている。解除部材47の先端には、ラチェットホイール72の外周部に当接可能な爪部47aが形成されている。解除部材47は、クラッチガード16に形成された案内凹部16dに案内される。解除部材47は、トグルばね49により揺動方向の両方向に振り分けて付勢されている。トグルばね49は、クラッチガード16に形成されたばね係止孔16cに係止されている。またトグルばね49は、クラッチカム40も係合位置と離脱位置とに振り分けて付勢している。
ラチェットホイール72は、ハンドル軸30に回転不能に装着されており、外周部には多数の歯部72aが回転方向に間隔を隔てて形成されている。この歯部72aが解除部材47の爪部47aを押圧してクラッチカム40をクラッチオフ位置からクラッチオン位置に戻す。
次に両軸受リールの動作について説明する。
通常の状態では、図10に示すように、クラッチ操作部材17は、係合位置に配置され、クラッチヨーク41はコイルばね42によってスプール軸方向内方に押されており、これによりピニオンギア32は係合位置に移動させられている。この状態では、ピニオンギア32の係合溝32dとスプール軸15の係合ピン15aとが噛み合ってクラッチオン状態となっており、ハンドル2からの回転力は、ハンドル軸30、マスターギア31及びピニオンギア32を介してスプール軸15及びスプール4に伝達される。このとき、キャスティングコントロール機構22のキャップ52の締め付け量を調整することにより、スプール4の回転時の抵抗力を調整することが可能である。
キャスティングを行う場合には、クラッチ操作部材17を下方に押圧する。具体的には、先端をスプール4のフランジ部4aに接触させてサミングする指の腹で、第3操作部17cを押圧する。この押圧操作により、クラッチ操作部材17はスプール軸芯X回りに下方に回動して離脱位置に移動する。
クラッチ操作部材17とクラッチプレート46とは連結されているので、クラッチ操作部材17を下方に回動させることによって、クラッチプレート46はスプール軸芯Xを中心に図10において反時計回りに回動する。クラッチプレート46とカム部45とは係合しているので、クラッチプレート46が反時計回りに回動すると、カム部45もトグルばね49の付勢力に抗してスプール軸15を中心に反時計回りに回動する。カム部45が反時計回りに回動するとカム部45のカム面45cにクラッチヨーク41の係合部が当接しているので、クラッチヨーク41はカム面45cに沿ってスプール軸方向外方(図4右方)に移動させられる。クラッチヨーク41はピニオンギア32の小径部32cに係合しているので、クラッチヨーク41が軸方向外方に移動することによってピニオンギア32も同方向に移動させられる。この状態では、ピニオンギア32の係合溝32dとスプール軸15の係合ピン15aとの噛み合いが外れ、クラッチオフ状態となる。この状態では、ハンドル軸30からの回転はスプール軸15及びスプール4に伝達されない。
クラッチオフ時の様子を図9に示す。ここで、クラッチ操作部材17が下方の離脱位置に移動することによってクラッチプレート46及びカム部45が回転させられると、解除部材47の前方側の先端は、案内凹部16dに案内されてラチェットホイール72側へ移動している。
キャスティングを開始すると、指をわずかに斜め前方に移動させて先端をスプール4のフランジ部4aに接触させてサミングを行う。
次に、キャスティング後に素早くクラッチオフ状態から再びクラッチオン状態にする場合には、サミングした指の先端でクラッチ操作部材17の第1又は第2操作部17a,17bのいずれかの押圧操作部17f,17gを押圧してクラッチ操作部材17を離脱位置から係合位置に回動させる。これによりクラッチカム40は、トグルばね49の付勢力に抗して図9の時計回りに回動し、図10に示す係合位置に戻る。この結果、コイルばね42により付勢されたクラッチヨーク41が軸方向内方に移動しピニオンギア32が係合位置に移動する。これにより係合ピン15aがピニオンギア32の係合溝32dに係合し、クラッチ機構19がクラッチオン状態になる。
また、図9に示すクラッチオフ状態において、ハンドル2によりハンドル軸30を矢印Eで示す時計回り(糸を巻き込む方向)に回転させれば、ラチェットホイール72の歯部72aによって解除部材47の爪部47aが押される。すると、カム部45はトグルばね49の付勢力に抗して係合位置に戻ってクラッチ機構19はクラッチオン状態となる。
このような実施形態では、クラッチ操作部材17のみを操作することによってクラッチ機構19をオン状態又はオフ状態とすることができる。したがって、キャスティング時に親指をクラッチ操作部材17上に載せてサミングを行いながらクラッチ機構19のオンオフ制御を行うことができる。このため、キャスティング時に当たりがあったとき瞬時にクラッチオン状態にして魚を取り込むことができる。また、クラッチ機構19のオンオフを別々の部材で行うものに比べて構造が簡単になる。
しかも、第3操作部17cの中央部分が凹むように湾曲しているので親指の先端を第1及び第2操作部17a,17bのいずれかに接触させて前方に押圧してクラッチ機構19をクラッチオン状態に操作するとき、親指の腹の部分が凹んだ中央部分で前後に案内され左右にぶれにくくなる。このため、クラッチオン状態に操作するときに指を移動させやすくなる。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、リール本体が非円形の両軸受リールに適用したクラッチ操作部材を例に説明したが、リール本体が円形の両軸受リールにも本発明のクラッチ操作部材を適用できる。
(b)前記実施形態では、第1及び第2側板8a,8bを第1及び第2側板本体9a,9bと第1及び第2支持部10a,10bに分割して側板のクラッチ操作部材17の支持部分を別体にし、第1及び第2操作部17a,17bを摺動自在に装着しやすくしたが、第1及び第2側板本体9a,9bと第1及び第2支持部10a,10bとを一体形成してもよい。
(c)前記実施形態では、クラッチ操作部材17の第1及び第2操作部17a,17bnに装着部17d,17eや押圧操作部17f,17gを設けたが、これらを設けなくてもよい。
本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。 その平面図。 その右側部分を示す分解斜視図。 その中央部分を示す分解斜視図。 その左側部分を示す分解斜視図。 リール本体のフレームの平面図。 リール本体の第1支持部装着部分の断面部分図。 第1側カバーのロック機構の構成を示す断面部分図。 クラッチオフ状態の時のクラッチ制御機構の状態を示す側面図。 クラッチオン状態の時のクラッチ制御機構の状態を示す側面図。 クラッチ操作部材の平面図。 図11のXII−XII断面図。 クラッチ操作部材の背面図。
1 リール本体
4 スプール
10a,10b 第1及び第2支持部
10c,10e 支持面
17 クラッチ操作部材
17a,17b 第1及び第2操作部
17c 第3操作部
17f,17g 押圧操作部
40 クラッチカム

Claims (3)

  1. リール本体に回転自在に支持されたスプールに巻き付けられた釣り糸を前方に繰り出し可能な両軸受リールのクラッチ機構をオンオフするクラッチ操作部材であって、
    前記スプールの両端の外周側に間隔を隔てて湾曲して配置され、前記クラッチ機構をクラッチオン状態に操作するための第1及び第2操作部と、
    前記第1及び第2操作部を前記スプールの後方で連結し、前記クラッチ機構をクラッチオフ状態に操作するための第3操作部と、を備え、
    前記第3操作部は、後方から見て中央部分が凹むように湾曲して第1及び第2操作部とつながっており、
    前記第3操作部は、上方から見て前記第1及び第2操作部に向かって徐々に半径が大きくなるような曲線で前記第1及び第2操作部と滑らかにつながっており、
    前記第1及び第2操作部は、リール本体の前方に向けた回動操作を行いやすくするために互いに向けて内向きに突出して形成された押圧操作部をそれぞれ有している、両軸受リールのクラッチ操作部材。
  2. 前記第3操作部は、スプール軸芯回りに回動するクラッチカムに連結されている、請求項1に記載の両軸受リールのクラッチ操作部材。
  3. 前記第1及び第2操作部は、少なくとも一部が前記スプール軸芯を中心とする円弧状に湾曲して形成されており、前記リール本体に設けられ前記スプール軸芯を中心とする円弧状に湾曲した支持面を有する第1及び第2支持部により各別に支持される、請求項に記載の両軸受リールのクラッチ操作部材。
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