JP4926355B2 - 移動可能な通気性スキンケア組成物を有する物品 - Google Patents
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Description
【発明の分野】
本発明は、おむつ、トレーニングパンツ、成人向け失禁用品、生理用ナプキン、パンティライナーなどのような吸収性物品に関する。更に詳しくは、本発明は体滲出物用の吸収性物品に関し、該物品はスキンケア組成物をそこに配置している。このような組成物は、通常の接触、着用者の動作および/または体熱により着用者の皮膚へ移動しうる。本発明で用いられるスキンケア組成物は、使用に際する移動で物品の着用者の皮膚状態を維持および/または改善するために適している。本発明で用いられるスキンケア組成物は、体滲出物中に存在する水、大分子および粒状物に対する防御バリヤをもたらす。このような組成物は、吸収性物品と着用者の皮膚が接触している箇所でこすれ合いも最少に抑え、BMクリーンアップを容易にし、様々な皮膚効果を発揮するスキンケア成分もデリバリーしうる。最も重要なことに、本発明で用いられるスキンケア組成物は、体滲出物および他の刺激物を皮膚と直接接触させずに、水蒸気を通過させる、通気性防御バリヤをもたらす。
【0002】
【発明の背景】
おむつ、トレーニングパンツ、成人向け失禁用品、生理用ナプキン、パンティライナーなどのような使い捨て吸収性物品の主要機能は、体滲出物を吸収および含有することである。これらの吸収性物品は液体の吸収について高度に効率的であるが、それらは着用されている身体部位に閉塞性のミクロ環境も作り出すことがある。この閉塞性ミクロ環境は皮膚の水分過剰をよくもたらす。水分過剰皮膚は、紅斑(即ち、発赤)、おむつかぶれまたはおむつ皮膚炎、あせも、擦過傷、加圧跡およびスキンバリヤ崩壊を含めた皮膚障害をうけやすいことが知られている。おむつかぶれはおむつで普通に覆われた幼児身体の部分でよくあるタイプの刺激および炎症であり、次のファクター:水分、閉塞、こすれ、尿、糞便または双方との長期接触、機械的または化学的刺激のうち1以上により生じる(21 C.F.R.333.503参照)。吸収性物品が着用されて体滲出物を吸収および含有しているとき、吸収性物品下の皮膚は閉塞状態で体滲出物および他の刺激物と直接接触したままである。多くの場合、皮膚は長期間にわたり、即ち汚れた物品が交換されるまで、このような状態に曝される。吸収性物品下の皮膚がこのような長期の反復される暴露により水分過剰となるかまたは刺激をうけると、皮膚状態は損なわれ、即ち皮膚は皮膚障害またはダメージをうけやすくなる。この状態は幼児で最も知られているが、幼児に限らない。同様の状態は、例えば失禁者または寝たきり成人でも生じる。
【0003】
吸収性物品の着用に伴う皮膚異常の懸念を扱うために、実際上のアプローチでは多数の原因または重要なコファクターについて扱おうとしている。おむつの頻繁な交換、水分吸収粉末の使用、超吸収性物質の使用およびおむつで空気流の改善により皮膚の過剰水分を減少させることが、周知アプローチの一部である。
【0004】
典型的なアプローチは、吸収性物品を着用者に取り付ける前に、臀部、陰部、肛門および/または他の部分へ手で局所用クリーム、軟膏、ローションまたはペーストを塗布することである。この作業は、尿、糞便または他の刺激物との直接接触に対して、皮膚へある程度の物理的バリヤ防御を通常もたらす。しかしながら、バリヤアプローチはそれ自体閉塞的なことがある。皮膚バリヤ機能が損なわれるか、または皮膚障害が出現すると、閉塞性バリヤ物質は皮膚の自然バリヤ機能の治癒および修復を妨げうることがわかった。
【0005】
皮膚水分過剰に伴う皮膚障害用のスキンケア組成物は良いバリヤ性を有しているべきである、と考えられている。ワセリンは皮膚表面で撥水層を形成する周知のバリヤ保護剤であり、皮膚からの水分喪失を最少に抑える。ワセリンは体滲出物中の大分子(例えば、糞便酵素)および粒状物に対するバリヤも形成する。しかし、皮膚上におけるこのワセリン層は、皮膚のバリヤ修復能を妨げうるほど閉塞性である。ラノリンは別な良いバリヤ保護剤でかつ滋養物質であるが、ラノリンも閉塞性である。植物または動物のような天然源に由来する多くの他の油脂は滋養および/または閉塞性を有することが示されたが、それらはしばしば酸化に不安定で、水素化または安定剤を要する。しかしながら、水素化は物質の粘度を増加させて、その展性を減少させやすく、安定剤は刺激またはアレルギーのような他の皮膚問題を引き起こすことがある。
【0006】
天然由来の別な周知のバリヤ物質は”vernix caseosa”または”vernix caevsa”(以下“胎脂”)であり、これはほぼ出生時にヒトおよび哺乳動物胎児の全体を覆っている物質である。胎児皮膚上の胎脂は、完全に成長したまたは成熟した皮膚でみられない独特な特徴を示す。胎脂は非常に低い経表皮水喪失(TEWL)値を有することが示された。胎脂は、表皮から、熱喪失を伴う水喪失を減少させることで、新生児が体温を維持するのを助けている、と考えられている。胎脂は水分透過に対して非常に有効なバリヤでもある。成熟皮膚は、水への数日間の暴露後に、水分過剰になって、浸解または刺激性皮膚炎を生じる。逆に、長期間にわたり子宮内で完全浸漬環境に曝されてきたにもかかわらず、ほぼ出生時の胎児皮膚は健全で、滑らかかつしなやかである。更に、胎脂は刺激、感作およびアレルギーのような副作用を何も生じない天然物質である。
【0007】
様々なスキンクリーム、ローションおよび軟膏が皮膚障害を治療するために市販されている。それらのうちほとんどは皮膚で保水性を高めるモイスチャライジング製品であり、そのため紅斑またはおむつかぶれのような水分過剰に伴う皮膚障害には有効でない。しかしながら、水分過剰問題向けの皮膚製剤はほとんどがバリヤアプローチに関するものであった。そのため、これらの製剤は閉塞性で、皮膚の自然バリヤ修復機能を妨げやすい。更に、ローション、クリームまたは軟膏は標的箇所へ手でいつも塗布されてきた。手による局所塗布は、どろどろしてべたつくコーティングまたは美観上不快な白色残留物層を残しやすい。この作業も無駄が多くやっかいで時間がかかり、しばしば忘れられる。
【0008】
手で塗布する操作が不要となるように、スキンキャパシティ表面上に移動性スキンケア組成物を含有した吸収性物品を製造する試みも行われてきた。しかしながら、多くのローション、クリームおよび軟膏は室温で流体または実質的に可動性であることから、それらは吸収性物品によるデリバリー用に通常適さない。これらの流体および可動性物質は物品の表面上に留まるわけではなく、物品の内部へ移動しうる。したがって、これらの物質はそれらの疎水バリヤ性のせいで物品の内部芯層の吸収力を妨げることがある。皮膚へ十分に移動させて、防御コーティングをもたらすためには、このような組成物は高レベルで物品表面へ適用されねばならない。この高い付着レベルは物品当たりのコストを上げるのみならず、パッケージまたは包装物質中に移動する可能性も増して、油性物質を付けたおよび漏出した物品を作り出してしまう。
【0009】
SakaiらのUS特許4,760,096は、ホスファチド(例えばレシチン)および1種以上のC10‐C30カルボン酸ステロールエステルを含んでなるモイスチャライジングスキン組成物について開示している。このような組成物は、潤いの向上のために、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドを好ましくは含有している。Sakaiにより開示された組成物の主要な欠点は、その組成物が皮膚で保水性を高めるモイスチャライザーであることである。したがって、それは吸収性物品下にある皮膚の過剰水分問題を防止または最少化しないのである。
【0010】
PolakらのUS特許5,409,903は、ウレアーゼ含有細菌、細菌成分および副産物が関与する皮膚発疹または皮膚炎の治療または防止用の方法および組成物について開示している。その組成物は接着、皮膜形成またはバリヤ化合物と組み合わせて皮膚へ適用してもよい。Polakらの主要な欠点は、薄膜コーティングが水蒸気または気体透過性をもたらす上で必要とされ、組成物が酵素または大粒状物に対するバリヤとして有効であるにすぎない。
【0011】
BuchalterのUS特許3,896,807は、水分の添加時にクリームを形成するクリーム処方物の固油相を含浸させた皮膚接触物品について開示している。Buchalterにより開示された物品の主要な欠点は、物質が閉塞性バリヤ保護剤であることである。Buchalterの別な欠点は、流体が固油相により吸収されるまで、物品から皮膚への有益物質の移動が遅れることである。
【0012】
DuncanらのUS特許3,489,148は、トップシートの一部が油性物質の不連続皮膜で被覆された“疎水性および疎油性”トップシートを含んでなる、使い捨ておむつについて開示している。Duncanらにより開示されたおむつの主要な欠点は、疎水性および疎油性トップシートが下層の吸収性芯へ尿の移動を促すに際して遅いことである。
【0013】
RoeらのUS特許5,643,588は、環境温度で固体または半固体であって、接触、着用者の動作および/または体熱により着用者の皮膚へ移動しうる皮膚処理組成物を使い捨ておむつの表面上に有した、吸収性物品について開示している。しかしながら、Roeらにより開示された組成物の一部は閉塞性である。
【0014】
上記からみて、通気性または非閉塞性である物品デリバリー性スキンケア組成物を有することが望まれるであろう。このようなスキンケア組成物は、尿、糞便、他の体滲出物または刺激物に対して良いバリヤ性も有しているべきである。しかも、このような組成物は皮膚過剰水分を最少に抑え、皮膚バリヤ機能の完全性を維持し、皮膚が損なわれたかまたはダメージをうけたときに、二次刺激または感染を有効に防止して、皮膚のバリヤ修復機能を促すべきである。
更に、使用に際して着用者の皮膚へハンドフリーで移動させ、物品の吸収力におよぼす不利な作用を最少に抑え、衣類、寝具または包装でしみを避けるために、スキンケア組成物は吸収性物品に定着されることが望ましいであろう。
スキンケア組成物は、皮膚を刺激したりまたは感作せず、製品の長い貯蔵寿命のために酸化安定性であることも望まれる。
接触、通常の着用者の動作および/または体熱による着用者の皮膚へのハンドフリー移動のために、通気性のバリヤタイプスキンケア組成物を配置した吸収性物品を有することが、更に望まれる。
紅斑の防止および/または減少、BMの容易な除去のために皮膚へBM付着の減少、皮膚の閉塞、過剰水分および/またはこすれの減少などを含めて、望ましい皮膚効果を発揮するために、組成物の少くとも一部が着用者の皮膚へ移動しうる、1タイプ以上のスキンケア組成物を配置した吸収性物品を有することも望まれる。
吸収性物品の表面へ定着されるように、環境温度で固体または半固体であるスキンケア組成物を有することも望まれる。スキンケア組成物は、ほぼ皮膚温度で、またはわずかな力が加えられたときに、皮膚へ容易に移動しうるように、流動性または可塑性になりうるべきである。スキンケア組成物は、物品の表面へうまく適用されるように、即ち物品を壊したりまたは損なうことなく、処理温度で実質的に流動性であるべきである。
【0015】
【発明の要旨】
本発明は、物品の少くとも一部にスキンケア組成物を配置した物品に関する。スキンケア組成物は通気性バリヤ保護剤をもたらし、物品へ定着させることができ、接触、通常の着用者の動作および/または体熱により着用者の皮膚へ移動しうる。特に、スキンケア組成物は20℃で固体または半固体、少くとも約0.1gm/m2/hrの水蒸気透過速度および、メチレンブルー染色法で測定すると、ハンターbスケールで少くとも約−25のバリヤ性である。
このような組成物の水蒸気透過性は、組成物のバリヤ性および定着性/移動性特徴を維持しながら、分岐エステル、分岐炭化水素、ポリシロキサン、リン脂質またはそれらの混合物のような物質を加えることにより向上させうる。
【0016】
【発明の具体的な説明】
I.定義
ここで用いられている“含んでなる”という用語は、様々な構成材、成分またはステップが本発明を実施する上で併用しうることを意味している。そのため、“含んでなる”という用語は“からなる”および“から本質的になる”というより限定的な用語を包含している。
【0017】
ここで用いられている“閉塞された皮膚”という用語は、物品が着用されたときに、吸収性物品下の皮膚を意味する。ここで用いられている“損なわれる皮膚”という用語は、身体の特定部分に限定されない;“損なわれる皮膚”という用語は、皮膚が発赤、すりむけ、荒れ、しわ外観またはかゆみを生じるような、体滲出物(例えば、尿、糞便、月経液、汗)、水分、刺激物などへ反復もしくは長期暴露または1回以上の急激な暴露期に付された皮膚を意味する。
【0018】
ここで用いられている“吸収性物品”という用語は、おむつ、トレーニングパンツ、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁用品、おむつホルダーなどを意味する。
【0019】
ここで用いられている“スキンケア剤”という用語は、単独でまたはスキンケア組成物中へ配合して、対象の皮膚へ適用されたときに、外観、清潔さおよび魅力の面で実際のまたは気づかれる変化のようなスキンコンディション効果を発揮する物質または物質の混合物を意味する。その用語は、皮膚へ適用されたときに鎮静化させ、落ち着かせるか、または安心感を促す物質、例えばハーブ、ミネラルまたは芳香成分にも関する。
【0020】
ここで用いられている、スキンケア組成物の“有効量”という用語は、皮膚が清潔で魅力的にみえるか、または良い状態となるように、望ましい効果を有意または明確にもたらすか、または処置される症状を和らげる上で、十分に多い量を意味している。有効量は、用いられる具体的な成分または組成物、望まれる予防または防止効果、処置される症状または問題のタイプ、処置される個人の年齢および身体条件、処置される症状の程度、処置の程度および期間などのファクターに応じて変わる。
【0021】
ここで用いられている“皮膚科学上許容される”または“安全な”という用語は、一般人で毒性、刺激またはアレルギー反応のような副作用を過度に生じないほど(即ち、妥当な利益対リスク比で)少ないスキンケア組成物または成分の量を意味する。
【0022】
他の用語も初めに記載された箇所で定義されている。
ここで用いられているすべてのパーセンテージ、比率および割合は、別記されないかぎり、組成物の重量で記載されている。
【0023】
II.吸収性物品
ここで用いられている“吸収性物品”という用語は、体滲出物を吸収および貯留する物品に関する。“使い捨て”という用語は、1回の使用後に洗濯したり吸収性物品として修復または再使用したりさせない吸収性物品を表わすために、ここでは用いられている。使い捨て吸収性物品の例として、生理用ナプキン、パンティライナーおよびタンポンのような女性生理用品、おむつ、失禁用ブリーフ、おむつホルダー、トレーニングパンツなどがある。
【0024】
使い捨て吸収性物品は、典型的には、液体透過性トップシート、液体不透過性バックシート、トップシートとバックシートとの間に置かれる吸収性芯を含んでなる。使い捨て吸収性物品、並びにトップシート、バックシート、吸収性芯およびこれら構成材の個別層を含めたその構成材は、身体側表面および衣類側表面を有している。ここで用いられている“身体側表面”とは着用者の体へ向けてまたは接するように着用される物品または構成材の表面を意味し、一方“衣類側表面”はその反対側にあって、使い捨て吸収性物品が着用されたときに着用者の衣類または下着へ向けて着用されるかまたは接しておかれる。
【0025】
以下の記載では、本発明の使い捨て吸収性物品で有用な吸収性芯、トップシートおよびバックシート物質について一般的に記載している。この一般的記載は、ここで一般的に記載された他の使い捨て吸収性物品のものに加えて、図1で示されて更に以下で記載された具体的な吸収性物品のこれら構成材についてもあてはまると理解されている。
【0026】
一般的に、吸収性芯は液体(例えば、月経分泌液、尿および/または他の体滲出物)を吸収または貯留しうる。吸収性芯は、好ましくは、着用者の皮膚に対して圧縮性、整合性および無刺激性である。吸収性芯は、様々な大きさおよび形状(例えば、長方形、楕円形、くびれ形、“T”字形、犬骨形、非対称形など)で製造される。本発明の吸収複合材に加えて、吸収性芯は、エアフェルトと通常称される細分化木材パルプのような、吸収性物品で常用される様々な液体吸収物質のうちいずれを含有してもよい。吸収性芯で使用に適した他の吸収物質の例には、クレープ状セルロース詰物;コフォームを含めたメルトブローンポリマー;化学的強化、修飾または架橋セルロース繊維;けん縮ポリエステル繊維のような合成繊維;ピートモス;ティッシュラップおよびティッシュラミネートを含めたティッシュ;吸収フォーム;吸収スポンジ;超吸収ポリマー;吸収ゲル化物質;またはいずれか相当する物質または物質の組合せ、またはこれらの混合物がある。
【0027】
吸収性芯の構成および構造も様々でよい(例えば、吸収性芯は様々な厚み帯および/またはセンターで厚くなるようなプロフィル;親水性勾配;本発明の吸収複合材の勾配、超吸収材勾配;または低い平均密度および低い平均基本重量帯、例えば獲得帯を有しても、あるいは1以上の層または構造を有してもよい)。しかしながら、吸収性芯の総吸収能は吸収性物品の設計荷重および使用意図と適合するべきである。更に、吸収性芯の大きさおよび吸収能は、おむつ、トレーニングパンツ、失禁用パッド、パンティライナー、レギュラー生理用ナプキンおよびオーバーナイト生理用ナプキンのような異なる使用に合わせて、および幼児から成人までの着用者に合わせて変えてよい。
吸収性芯は、吸収性物品でよく用いられる他の吸収構成材、例えばダスティング層、吸上または獲得層、または着用者の安心感を高めるための第二トップシートを含んでもよい。
【0028】
トップシートは、好ましくは、着用者の皮膚に対してなじみ、ソフトな感触で、無刺激性である。更に、トップシートは液体透過性であって、その厚さを通して液体(例えば月経分泌液および/または尿)を容易に浸透させる。適切なトップシートは、有孔不織物質を含めた織布および不織物質(例えば、繊維の不織ウェブ);有孔成形熱可塑性フィルム、有孔プラスチックフィルムおよびハイドロフォームド熱可塑性フィルムのようなポリマー物質;多孔質フォーム;網状フォーム;網状熱可塑性フィルム;および熱可塑性スクリムのような様々な物質から製造してよい。適切な織布および不織物質は、天然繊維(例えば、木またはコットン繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレンまたはポリエチレン繊維のようなポリマー繊維)または天然および合成繊維の組合せから構成しうる。トップシートが不織ウェブからなるとき、そのウェブは様々な公知技術により製造してよい。例えば、ウェブはスパン結合(spunbond)、スパンレース、カード(card)、ウェットレイド(wet laid)、メルトブロー、ハイドロインタングル(hydroentangle)、ハイドロフォームド(hydroformed)、ハイドロアパーチャード(hydroapertured)、上記の組合せなどでもよい。
【0029】
バックシートは液体(例えば月経分泌液および/または尿)に対して不透過性であるが、好ましくは薄いプラスチックフィルムからなるが、他のフレキシブルな液体不透過性物質も用いてよい。ここで用いられている“フレキシブル”という用語は、人体の全体形状および外形になじんで、それと容易にぴったり合うような物質に関する。バックシートは、ベッドシーツ、パンツ、パジャマおよび下着のような吸収性物品と接触するものを、吸収性芯に吸収および含有された滲出物で濡らさないようにする。そのため、バックシートは織布または不織物質、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、あるいはフィルムコーティング不織物質のような複合物質からなる。適切なバックシートは、約0.012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)の厚さを有するポリエチレンフィルムである。例示ポリエチレンフィルムは、名称P18‐1401でClopay Corporation,Cincinnati,Ohio、および名称XP‐39385でTredegar Film Products,Terre Haute,Indianaにより製造されている。バックシートは、より布様の外観を呈するように、好ましくはエンボスおよび/またはつや消し仕上げされる。バックシートの大きさは、吸収性芯の大きさおよび選択される吸収性物品のデザインそのものに左右される。
【0030】
上記のように、ここで記載された物品を着用することにより、着用者の皮膚へ継続して自動的に移動しうる組成物は、尿および軟便のような液体に対して比較的不透過性であることが好ましいが、その組成物は皮膚に非閉塞的バリヤをもたらすように比較的蒸気透過性であることも好ましい。この点では、現在開示されている方法により吸収性物品下にある着用者の部分で皮膚状態を更に改善するに際して、それらの方法で有用な吸収性物品は、皮膚と吸収性物品との間の部分で比較的低い相対湿度を促す“通気性”ももたらす。最近、空気を皮膚へ到達させる(ひいては生じうる閉塞作用を最少に抑える)および/または皮膚の表面から水蒸気を逃すための手段を備えることにより、水分過剰皮膚を許容しうるレベルまで脱水させて、着用者の皮膚状態を改善しようとする試みが開示された。通常、このような特徴は“通気性”または“蒸気または水分透過性”を発揮すると称されている。具体例には、女性生理用品、例えば、EP‐A‐0,104,906、EP‐A‐0,171,041、EP‐A‐0,710,471で記載されているような月経用品またはいわゆるパンティライナーがあるが、それら各々の開示は参考のためここに組み込まれる。このような製品は、例えばベビーおむつまたは成人向け失禁用品と比べて、比較的低い液体貯留能を通常有しており、それらは女性生理用品の能力より10倍以上高い理論的貯留能を有している。これらのレファレンスで記載されている“通気性”物品はここで記載されているようにスキンケア組成物で処理してもよく、そのように処理された物品は本発明の方法で有用である。
【0031】
このような通気性物質は、1997年5月13日付でDobrinらの名で発行されたUS特許5,628,737で記載されているように開口することにより、あるいはEP‐A‐0,238,200、EP‐A‐0,288,021、EP‐A‐0,352,802、EP‐A‐0,515,501、US特許4,713,068で記載されているように“微孔”性を活かすことにより、空気/蒸気透過性にされたフィルムのような、様々な種類のウェブであり、非常に小さなクラックに似た小さな空隙がフィルム内に形成されている。WO94/23107、WO94/28224、1988年7月19日付でYeoらの名で発行されたUS特許4,758,339、およびEP‐A‐0,315,013では、繊維状テクスタイルまたは不織ウェブである別な通気性物質についてすべて記載しており、空気/蒸気が構造の比較的大きな孔から容易に透過しうる。このようなウェブは、EP‐A‐0,196,654で記載されているように、液体不透過性を改善するように処理されても、または不処理でもよい。WO95/16562では、通気性フィルムの不織ラミネートが開示されている。WO95/16746のような別な開示も、水分子をよく拡散させる他の物質に関する。しかも、上記エレメントの様々な層からなる様々な物質の組合せも周知である。これらのレファレンス(各々参考のためここに組み込まれる)で記載されたアプローチのいずれかを用いた吸収性物品も、ここで記載されているように組成物をデリバリーすることと組み合わせて、本発明の物品を形成するために用いうる。実際に、本方法で使用上特に好ましい吸収性物品はElderらにより1997年9月10日付で出願された同時係属US特許出願08/926,566で詳細に記載されており、その開示は参考のためここに組み込まれる。
【0032】
バックシートおよびトップシートは、吸収性芯の衣類側表面および身体側表面近くに各々配置されている。吸収性芯は、好ましくは、当業界で周知のような取付手段により知られている何らかの手法で(図1で示されていない)、トップシート、バックシートまたは双方と連結されている。しかしながら、吸収性芯の一部または全部がトップシート、バックシートまたは双方へ取り付けられていない本発明の態様が考えられる。
【0033】
例えば、バックシートおよび/またはトップシートは、接着剤の均一連続層、接着剤のパターン層、または接着剤の別々なライン、スパイラルもしくはスポット配列により、吸収性芯へまたは互いに連結してもよい。満足しうることがわかった接着剤は、名称HL‐1258またはH‐2031でH.B.Fuller Company,St.Paul,Minnesotaにより製造されている。取付手段は、1986年3月4日付でMinetolaらに発行された、参考のためここに組み込まれるUS特許4,573,986で開示されているように、好ましくは接着剤のフィラメントのオープンパターンネットワークを形成している。フィラメントのオープンパターンネットワークの例示取付手段は、1975年10月7日付でSprague,Jrに発行されたUS特許3,911,173、1978年11月22日付でZwiekerらに発行されたUS特許4,785,996および1989年6月27日付でWereniczに発行されたUS特許4,842,666で示された装置および方法で例示されているような、スパイラルパターンに渦巻いた接着フィラメントのいくつかのラインからなる。これら特許の各々は参考のためここに組み込まれる。一方、取付手段は、当業界で知られているような、熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械的結合、いずれか他の適切な取付手段またはこれら取付手段の組合せでもよい。
【0034】
着用者接触表面がスキンケア組成物で処理される好ましい使い捨て吸収性物品は、おむつおよびトレーニングパンツである。ここで用いられている“おむつ”という用語は、着用者の胴体下部付近で着用される、幼児および失禁者により通常着用される吸収性物品に関する。換言すると、“おむつ”という用語には、幼児おむつ、トレーニングパンツ、成人向け失禁用品などがある。
【0035】
図1は、全くの未収縮(即ち、弾力式収縮引き伸ばし)状態にある、本発明の1態様で有用なおむつ50の平面図であり、その構造の一部はおむつ50の構成をより明確に示すために切り開かれており、着用者から離れた側にあるおむつ50の一部(外表面)は図を見ている人の方を向いている。図1で示されているように、おむつ50は好ましくは液体透過性トップシート520;トップシート520と連結された液体不透過性バックシート530;トップシート520とバックシート530との間におかれた吸収性芯540を含んでなり、その吸収性芯540は衣類側表面542、身体側表面544、側端部546、ウエスト端部548および耳部549を有している。おむつ50は好ましくは更に伸縮性レッグカフ550;560として拡大して示された弾性ウエスト部;570として通常拡大して示された締結システムを含んでなる。
【0036】
おむつ50は、外表面52、外表面52とは反対側の身体側表面に相当する内表面54、第一ウエスト部分56、第二ウエスト部分58、およびおむつ50の外側端により定められる外縁部51を有して、そこでは縦方向端部が55および末端部が57で表わされるように、図1で示されている(当業者であれば、おむつは一対のウエスト部分とそのウエスト部分間の股部分とを有するというように通常記載されることがわかるであろうが、この明細書では、術語の簡素化のために、股部分の一部として典型的に表わせる、おむつの一部を占めるウエスト部分のみを有するとしておむつ50が記載されている)。おむつ50の身体側表面54は、使用中に着用者の身体付近に位置するおむつ50の部分を含んでなる。身体側表面54は、トップシート520の少くとも一部およびトップシート520に連結された他の構成材、例えばレッグカフ550、並びにトップシートが伸びていない状態でも着用者となお接触している部分、例えばウエスト部560、サイドパネルなどにより通常形成される。外表面52は、着用者の身体から離れて位置するおむつ50の部分を含んでなる(即ち、外表面52はバックシート530の少くとも一部、およびそのバックシートへ連結された他の構成材により通常形成される)。第一ウエスト部分56および第二ウエスト部分58は、外縁部51の末端部57からおむつ50の横方向センターライン53へ各々延在してなる。図1は縦方向センターライン59も示している。
【0037】
図1は、トップシート520およびバックシート530が吸収性芯540のものよりも通常大きな長さおよび幅寸法を有した、おむつ50の好ましい態様を示している。伸縮性レッグカフ550およびバックシート530は吸収性芯540の端部より外に延出して、おむつ50の外縁部51を形成している。
【0038】
本発明のおむつはいくつかの周知構造を有しており、その吸収性芯は本発明向けに適合されている。例示の構造は、1975年1月14日付でBuellに発行されたUS特許3,860,003、1992年9月29日付でBuellらに発行されたUS特許5,151,092、1993年6月22日付でBuellらに発行されたUS特許5,221,274、1996年9月10日付でRoeらに発行されたUS特許5,554,145、1996年10月29日付でBuellらに発行されたUS特許5,569,234、1996年12月3日付でNeaseらに発行されたUS特許5,580,411、およびRobleらの名で1997年8月20日付で出願された“多方向伸縮性サイドパネルを備えた吸収性物品”と題するUS特許出願08/915,471で一般的に記載されている。これら特許の各々が参考のためここに組み込まれる。これらの特許で記載されたおむつの吸収性芯は、そこに吸収ゲル化物質を含有するように適合させうる。
【0039】
おむつ50で使用に特に適したトップシート520は、布帛業者に周知の手段によりカード化および熱結合される。本発明にとり満足しうるトップシートは、約2.2のデニールを有するステープル・レンクス(staple length)ポリプロピレン繊維からなる。ここで用いられている“ステープル・レンクス繊維”という用語は、少くとも約15.9mm(0.625インチ)の長さを有した繊維に関する。好ましくは、トップシートは約14〜約25g/平方メートルの基本重量を有している。適切なトップシートはVeratec,Inc.,a Division of International Paper Company,Walpole,Mass.からP‐8の名で製造されている。
【0040】
おむつ50のトップシート520は、好ましくは、トップシートから液体(例えば尿)の速やかな移動を促すために、親水性物質から作られる。トップシートが疎水性物質から作られるならば、トップシートの上部表面の少くとも一部は、液体がトップシートをより速く移動するように、親水性となるよう処理される。これは、体滲出物がトップシートから吸引されて吸収性芯に吸収されるよりもむしろトップシートから漏れ出る、という可能性を減らす。トップシートは界面活性剤でそれを処理することで親水性にしうる。界面活性剤でトップシートを処理するために適した方法には、トップシート物質を界面活性剤でスプレーすること、およびその物質を界面活性剤に浸すことがある。このような処理および親水化の更に詳細な説明は、1991年1月29日付でReisingらに発行された“多層吸収層を備えた吸収性物品”と題するUS特許4,988,344、および1991年1月29日付でReisingに発行された“即時獲得吸収性芯を備えた吸収性物品”と題するUS特許4,988,345で記載されており、それら各々が参考のためここに組み込まれる。
【0041】
一方、トップシートは女性生理吸収性物品で好ましい有孔成形フィルムの形をとってもよい。有孔成形フィルムは体液に対して透過性であるが、なお非吸収性であって、液体が着用者の皮膚へ逆戻りして再湿潤させる傾向を減らせることから、それらが有用である。そのため、身体と接触している成形フィルムの表面は乾燥したままであり、こうして身体の汚れを減少させて、より快適な感触を着用者にもたらしている。適切な成形フィルムは、1975年12月30日付で発行されたUS特許3,929,135(Thompson)、1982年4月13日付で発行されたUS特許4,324,246(Mullaneら)、1982年8月3日付で発行されたUS特許4,342,314(Radelら)、1984年7月31日付で発行されたUS特許4,463,045(Ahrら)および1991年4月9日付で発行されたUS5,006,394(Baird)で記載されている。それら特許の各々が参考のためここに組み込まれる。特に好ましい微孔成形フィルムトップシートは、1986年9月2日付で発行されたUS特許4,609,518(Curroら)および1986年12月16日付で発行されたUS特許4,629,643(Curroら)で開示されており、それらは参考のため組み込まれる。女性生理用品で使用上好ましいトップシートは、1以上の上記特許で記載された成形フィルムであり、The Procter & Gamble Company,Cincinnati,Ohioから”DRI-WEAVER”として生理用ナプキン向けに販売されている。
【0042】
成形フィルムトップシートの身体側表面は、液体が吸収構造に流入して吸収されるよりもむしろトップシートから漏れ出る可能性を減らせるように、身体側表面が親水性でない場合よりも速く体液をトップシートから移動しうるよう、親水性であってもよい。好ましい態様では、参考のために組み込まれる、1997年7月1日付で公開されたAzizらによる“不織および有孔フィルムカバーシートを有する吸収性物品”U.S.S.I.R.No.H1670で記載されているように、界面活性剤が有孔フィルムトップシートのポリマー物質中に配合される。一方、トップシートの身体側表面は、参考のためここに組み込まれる前記のUS特許4,950,254で記載されているように、それを界面活性剤で処理することにより親水性にしうる。
【0043】
ここで記載されているようなおむつの好ましい態様において、バックシート530は全体のおむつ外縁部周辺に約1.3〜約6.4cm(約0.5〜約2.5インチ)の最短距離で吸収性芯より延出した改良くびれ形を有している。
【0044】
吸収性芯540は、おむつ50と適合しうる、いかなる大きさまたは形状でもよい。おむつ50の1つの好ましい態様では、第一ウエスト部分に耳部をもつ非対称改良T字形吸収性芯540を有しているが、第二ウエスト部分は通常長方形である。本方法で有用な物品の吸収性芯として使用上例示される吸収物質は、例えば、1986年9月9日付でWeismanらに発行された“高密度吸収構造”と題するUS特許4,610,678;1987年6月16日付でWeismanらに発行された“二重積層芯を有する吸収性物品”と題するUS特許4,673,402;1989年12月19日付でAngstadtに発行された“ダスティング層を有する吸収性芯”と題するUS特許4,888,231;および1989年5月30日付でAlemanyらに発行された“低密度および低基本重量獲得帯を有する高密度吸収材”と題するUS特許4,834,735で記載されている。吸収性芯は、1993年8月10日付でAlemanyらに発行された“弾性ウエスト部および高吸収力を有する吸収性物品”と題するUS特許5,234,423;1992年9月15日付でYoung,LaVonおよびTaylorに発行された“失禁処理用の高効率吸収性物品”と題するUS特許5,147,345で詳述されているように、吸収貯留芯に配置された化学強化繊維の獲得/分配芯を含む二重芯システムから更になってもよい。これらすべての特許は参考のためここに組み込まれる。
【0045】
好ましい態様において、おむつ50は、液体および他の体滲出物の改良封じ込め性を示す伸縮性レッグカフ550;改善されたフィットおよび封じ込め性を示す弾性ウエスト部560;横方向の引張り力がおむつの周辺部で保たれて、おむつを着用者へ取り付けられるように、第一ウエスト部分56および第二ウエスト部分58を重ね合わせた構造で維持するようなサイドクロージャーを形成する締結システム570も更に含んでなる。おむつ50は、おむつ50のより快適で輪郭に合うフィットおよびより効果的な適用をもたらす弾性的伸長特徴を示すように、ウエスト部分56および58に伸縮性ウエストバンド(示さず)および/または伸縮性サイドパネル(示さず)も含んでよい。
【0046】
伸縮性レッグカフ550は、US特許3,860,003、1990年3月20日付でAzizらに発行されたUS特許4,909,803、1987年9月22日付でLawsonに発行されたUS特許4,695,278、および1989年1月3日付でDragooに発行されたUS特許4,795,454で記載されたものを含めて、いくつかの異なる構造で作製することができ、各々が参考のためここに組み込まれる。ここで有用な組成物で処理された伸縮性カフを有する吸収性物品は、Schulteらにより1996年12月3日付で出願された同時係属US特許出願08/766,386、Schulteらにより1997年10月31日付で出願されたUS特許出願08/962,310およびVanRijswijckらにより1997年10月31日付で出願されたUS特許出願08/962,312で開示されており、各々の開示が参考のためここに組み込まれる。
【0047】
伸縮性ウエスト部は、1985年5月7日付でKievitらに発行されたUS特許4,515,595、1991年6月25日付でRobertsonに発行されたUS特許5,026,364、および1992年9月29日付でBuellらに発行された前記のUS特許5,151,092で記載されたものを含めて、いくつかの異なる構造で作製しうる、伸縮性ウエストバンド(示さず)からなることが好ましく、これらレファレンスの各々が参考のためここに組み込まれる。
【0048】
伸縮性サイドパネルもいくつかの構造で作製しうる。おむつの耳部(耳フラップ)に伸縮性サイドパネルを取り付けたおむつの例は、1989年8月15日付でWoodらに発行されたUS特許4,857,067、1983年5月3日付でSciaraffaらに発行されたUS特許4,381,781、1990年7月3日付でVan Gompelらに発行されたUS特許4,938,753、および1992年9月29日付でBuellらに発行されたUS特許5,151,092で開示されており、それら各々が参考のためここに組み込まれる。
【0049】
例示される締結システム570は、1989年7月11日付でScrippsに発行されたUS特許4,846,815、1990年1月16日付でNestegardに発行されたUS特許4,894,060、1990年8月7日付でBattrellに発行されたUS特許4,946,527、1992年9月9日付でBuellに発行されたUS特許5,151,092および1993年6月22日付でBuellに発行されたUS特許5,221,274で開示されている。締結システムは、1990年10月16日付でRobertsonらに発行されたUS特許4,963,140で開示されているように、使い捨て構造で物品を保持するための手段も備えてよい。締結システムは、US特許5,242,436、5,499,978、5,507,736、5,591,152で開示されているように、重複部分のずれを減らすか、またはフィットを改善するために、US特許4,699,622で開示されているように一次および二次締結システムも備えてよい。これら特許の各々が参考のためここに組み込まれる。別な態様では、衣類の反対側どうしが縫合または接合されて、パンツを形成してもよい。これにより、プルオンおむつまたはトレーニングパンツとして物品を用いうる。
【0050】
おむつ50は、おむつのウエスト部分の1つ、好ましくは第二ウエスト部分58を着用者の背中にあて、他のウエスト部分、好ましくは第一ウエスト部分56が着用者の前部に位置するように、着用者の足の間におむつの残部を引き寄せることにより、着用者へ適用することが好ましい。次いで締結システムがサイドクロージャーを形成するように適用される。
【0051】
もちろん、スキンケア組成物が使用中に皮膚へ移動するように物品へ適用されるかぎり、いかなる吸収性物品デザインも本発明の関係で利用してよいことが認められるであろう。上記の開示は単に説明目的のみである。
【0052】
本発明では、望ましいスキンケア組成物のデリバリーを行うために、トレーニングパンツも用いてよい。ここで用いられている“トレーニングパンツ”という用語は、幼児または成人着用者向けにデザインされた取り付けサイドおよび足開口部を有する使い捨て衣類に関する。トレーニングパンツ(当業界では“プルオン”製品とも称されている)は、着用者の足を足開口部へ入れて、トレーニングパンツを着用者の胴体下部付近までひっぱりあげることにより、着用者の適所に取り付けられる。適切なトレーニングパンツは、1993年9月21日付でHasseらに発行されたUS特許5,246,433、1996年10月29日付でBuellらに発行されたUS特許5,569,234、1990年7月10日付でVan Gompelらに発行されたUS特許4,940,464、および1992年3月3日付でNomuraらに発行されたUS特許5,092,861で開示されており、それら各々の開示が参考のためここに組み込まれる。
【0053】
本方法で別なもう1つの使い捨て吸収性物品の態様は失禁用品である。“失禁用品”という用語は、それらが成人または他の失禁者により着用されるかどうかにかかわらず、パッド、下着(ベルトなどのような同タイプの取り付けシステムで適所に保たれるパッド)、吸収性物品向けインサート、吸収性物品向けキャパシティブースター、ブリーフ、ベッドパッドなどに関する。適切な失禁用品は、1981年3月3日付でStricklandらに発行されたUS特許4,253,461、Buellに発行されたUS特許4,597,760および4,597,761、前記のUS特許4,704,115、Ahrらに発行されたUS特許4,909,802、1990年10月23日付でGipsonらに発行されたUS特許4,964,860、および1994年4月19日付でNoelらに発行されたUS特許5,304,161で開示されており、これら文献の各々の開示が参考のためここに組み込まれる。
【0054】
本発明でもう1つの使い捨て吸収性物品の態様は、生理用ナプキンのような女性生理用品である。適切な女性生理用品は、1985年12月3日付でSwansonらに発行されたUS特許4,556,146、1993年4月27日付でVan Tilbergに発行されたUS特許4,589,876、1997年8月18日付でVan Tilburgに発行されたUS特許4,687,478、1990年8月21日付でOsborn,IIIに発行されたUS特許4,950,264、1991年4月23日付でOsborn,IIIに発行されたUS特許5,009,653、1993年12月7日付でVan Tilburgに発行されたUS特許5,267,992、1995年2月14日付でLavashらに発行されたUS特許5,389,094、1995年5月9日付でRoachらに発行されたUS特許5,413,568、1995年10月24日付でEmenakerらに発行されたUS特許5,460,623、1996年2月6日付でVan Tilburgに発行されたUS特許4,489,283、1996年10月29日付でEmenakerらに発行されたUS特許5,569,231、および1997年4月15日付でBamberに発行されたUS特許5,620,430で開示されており、それら各々の開示が参考のためここに組み込まれる。
【0055】
III.スキンケア組成物
本発明の物品で用いられるスキンケア組成物は、吸収性物品または体排出物、水分、刺激物などへの長期暴露下にある部分の皮膚状態を維持および/または改善するように、様々な皮膚効果を発揮する。スキンケア組成物は、皮膚の水分過剰および体滲出物に含有された物質への皮膚暴露を避けうる防御的で、好ましくは非閉塞の機能(例えば、比較的液体不透過性だが、蒸気透過性のバリヤ)、吸収性物品が着用者の皮膚と接触する部分で皮膚刺激を減らせる擦過最少化機能を発揮し、スキンケア効果を直接的または間接的にもたらす成分を含有していることが好ましい。例えば、直接効果とは過剰水分の減少、発赤の減少またはスキンコンディショニングに関し、間接効果とは体滲出物中における皮膚刺激物の除去または減少に関する。スキンケア組成物は、すりむけ、荒れ、しわ外観またはかゆみから皮膚状態を維持または改善する皮膚軟化剤を含有していることも好ましい。更に、スキンケア組成物は、すりむけ、荒れまたは発疹のような症状に起因した敏感なまたは損なわれた皮膚の擦過を最少に抑えるために、好ましくは滑らか、シルキーで粗くない皮膚感を有している。
【0056】
本発明で使用上好ましいスキンケア組成物は、皮膚を正常で健全な状態に維持するか、またはすりむけ、荒れ、発赤、しわ外観もしくはかゆみから皮膚状態を改善するほど、十分な皮膚軟化剤を含有しているべきである。特に、好ましい組成物は、過剰水分および外部刺激物、それらの誘導体または副産物、特に体滲出物中に存在または発生するものに対するバリヤ保護剤である、皮膚軟化剤を含有しているべきである。バリヤ保護は、過剰水分に伴う皮膚異常およびダメージ、ひいては皮膚の防御バリヤ機能の破壊を防ぐ上で、特に有効である。好ましい組成物は、組成物により覆われた皮膚が未処置皮膚の場合によく似た局所環境に付される、即ち処置された皮膚が未処置皮膚のように“通気”しうるように、非閉塞または通気性(即ち、水蒸気および気体透過性)剤も含有しているべきである。通気性は、過剰水分のおよび/またはダメージをうけた皮膚の治癒、および皮膚外観または状態の維持にとり、重要なファクターである。本発明で用いられるスキンケア組成物が、バリヤ防御および通気性の双方をもたらして、おむつをした皮膚に最良の環境をもたらすことは、意外である。
【0057】
スキンケア組成物は吸収性物品のようなデリバリービヒクルにより皮膚へ適用されるため、本発明の好ましいスキンケア組成物は次の要件に合う溶融/レオロジー特徴を有するべきである:その組成物は、基材表面上での“移動”および物品の吸収力にとり不都合な作用が最少に抑えられるように、好ましくは室温(即ち、約20℃)で固体または半固体にすべきである;好ましい組成物は接触、通常の着用動作および/または体熱により皮膚へ容易に移動しうるべきである;したがって、スキンケア組成物は皮膚への移動を促せるように皮膚温度(即ち、約34〜36℃)で塑性または流動性であることが好ましい;好ましい組成物は、典型的には少くとも約45℃以内で、貯蔵安定性を有しているべきである。
【0058】
典型的には、本発明で用いられるスキンケア組成物は、後で試験法セクションに記載されている、コラーゲン水蒸気透過速度(WVTR)試験により測定すると、少くとも約0.1gm/m2/hr、好ましくは少くとも約1gm/m2/hr、更に好ましくは少くとも約10gm/m2/hrの通気性を有する。
本発明で用いられるスキンケア組成物は、後で試験法セクションに記載されているメチレンブルー染色法を用いて、ハンター“b”座標で測定すると、約5〜約−25、好ましくは約5〜約−15、更に好ましくは約5〜約−5の水分バリヤ通気性も有しているべきである。この方法により測定すると、乏しい水バリヤ性を有するスキンケア組成物ほど、大きな負の“b”値を呈するであろう。
【0059】
以下で記載されているように、本発明で有用なスキンケア組成物は、それらが室温で物品の着用者接触表面上に比較的定着および局在化されて、皮膚温度で皮膚へ容易に移動でき、“ストレスのかかる”貯蔵条件下でもなお完全な液体ではないような、溶融プロフィルを通常有する。好ましくは、組成物は接触、剪断、通常の着用者動作および/または体熱により皮膚へ容易に移動しうる。組成物は好ましくは物品の表面で実質的に定着されるため、望ましいスキンケア効果を付与するには比較的低レベルの組成物で済む。加えて、特別なバリヤまたはラッピング物質は本発明で有用な処理物品を包装する上で不要になる。
【0060】
ここで有用な組成物は、室温、即ち20℃で通常固体、または更に一般的には半固体である。室温で固体または半固体であるとき、このような組成物は、物品の望ましくない箇所へ有意な程度で流動および移動する傾向を有しないため、物品の吸収力への有意な障害を避けられる。これは、望ましい外観、防御またはコンディショニング効果を付与する上で、少ないスキンケア組成物で済むことを意味している。好ましくは、本発明の組成物は室温で約1.0×106〜約1.0×108センチポイズのゼロ剪断粘度を有している。更に好ましくは、ゼロ剪断粘度は約5.0×106〜約5.0×107センチポイズである。
【0061】
ここで用いられている“半固体”という用語は、組成物が擬塑性または塑性液体で典型的なレオロジーを有していることを意味する。剪断が加えられないとき、その組成物は半固固体の外観を有するが、剪断速度が増すと流動しうる。理論に拘束されることなく、このような組成物は主に固形成分を含有していながら、それは液体成分もいくらか含有していると考えられる。
【0062】
好ましい組成物の定着性を高めるために、処方される組成物の粘度は、物品内で望ましくない箇所への実質的な流動を妨げるために必要なだけ高くすべきである。他方、粘度が高すぎると、皮膚への組成物の移動を妨げることがある。したがって、粘度が組成物を物品の表面に留めうるほど十分高いが、皮膚への移動を妨げるほどには高くないように、バランスがとられるべきである。加えて、組成物は好ましくは皮膚温度以上、更に好ましくは45℃以上のような、“ストレスのかかる”貯蔵条件以上(例えば、アリゾナの倉庫、フロリダのカートランクなど)の最終融点を有している。特に、好ましい組成物は次の溶融プロフィルを有する:
*本発明で有用なスキンケア組成物は、通常、皮膚軟化剤、または皮膚軟化剤、透過性増強剤および定着剤の混合物を含有する。スキンケア剤、レオロジー剤、酸化防止剤などのような他の任意成分も含有させてよい。
【0063】
A.皮膚軟化剤
ここで用いられている“皮膚軟化剤”という用語は、濡れまたは刺激から保護して、皮膚を軟化、鎮静化、柔軟化、被覆、潤滑化、湿潤化、保護および/または浄化する物質を意味する。好ましい態様において、これらの皮膚軟化剤は室温、即ち20℃で塑性または液体粘稠性を有する。
【0064】
皮膚軟化剤は正常で健康な皮膚状態を維持する。皮膚軟化剤は、柔らかさ、滑らかさおよびしなやかさのみならず、水分レベルも復元することにより、乾燥皮膚状態を改善しうる。モイスチャライザーまたはモイスチャライジング皮膚軟化剤と通常称される1タイプの皮膚軟化剤は、周辺雰囲気から水分を引き寄せて、角質層(即ち、皮膚の外側の古い層)の水吸収性を高める。バリヤ保護剤と通常称される別なタイプの皮膚軟化剤は、皮膚の表面に塗られたときに、皮膚の深層から大気への水分喪失を防止または遅延させる閉塞(即ち、非水透過)層を形成する。これらの皮膚軟化剤は、糞便、酵素および他の刺激物のような大分子から皮膚を保護するバリヤとしても作用する。
【0065】
本発明で有用な代表的バリヤ保護剤タイプ皮膚軟化剤には、石油ベースの皮膚軟化剤;脂肪酸エステル;脂肪アルコール皮膚軟化剤;アルキルエトキシレート皮膚軟化剤;脂肪アルコールエーテル;ポリオールポリエステル;グリセリルエステル;遊離ステロール類、ステロールエステルおよびそれらの誘導体;トリグリセリドおよび誘導体;スフィンゴ脂質;植物または動物油;水素化植物油;カオリンおよびその誘導体;B3(ナイアシンアミド)、C(アスコルビン酸)、D3、E(トコフェロール)、Eエステル(ニコチン酸トコフェニル)のようなビタミン;またはこれら皮膚軟化剤の混合物があるが、それらに限定されない。
【0066】
適切な石油ベース皮膚軟化剤にパラフィン類、即ち炭化水素または炭化水素の混合物がある;特に好ましいものは、16〜32炭素原子の鎖長を有する炭化水素である。これらの鎖長を有する石油ベース炭化水素には、鉱油(“液体ペトロラタム”としても知られる)およびペトロラタム(“鉱ロウ”、“石油ゼリー”および“ミネラルゼリー”としても知られる)がある。鉱油とは16〜20の炭素原子を有する炭化水素の低粘性混合物に通常関する。ペトロラタムとは16〜32の炭素原子を有する炭化水素の高粘性混合物に通常関する。ペトロラタムおよび鉱油が本発明の組成物で好ましい皮膚軟化剤である。ペトロラタムは、(後で記載されるメチレンブルー試験に基づき)その良いバリヤ特性のために、特に好ましい。用いられるとき、ペトロラタムはスキンケア組成物の約15wt%以上、好ましくは約20wt%以上、更に好ましくは約30wt%以上である。
【0067】
適切な脂肪酸エステルタイプ皮膚軟化剤には、C12‐C28脂肪酸、好ましくはC16‐C22飽和脂肪酸、および短鎖(C1‐C8、好ましくはC1‐C3)一価アルコールから誘導されるものがある。このようなエステルの代表例には、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシルおよびそれらの混合物がある。適切な脂肪酸エステル皮膚軟化剤は、長鎖脂肪アルコール(C12‐C28、好ましくはC12‐C16)および短鎖脂肪酸(例えば乳酸)のエステル、例えば乳酸ラウリルおよび乳酸セチルから誘導してもよい。
【0068】
適切なアルキルエトキシレートタイプ皮膚軟化剤には、約2〜約30の平均エトキシル化度を有するC12‐C22脂肪アルコールエトキシレートがある。好ましくは、脂肪アルコールエトキシレート皮膚軟化剤は、約2〜約23の平均エトキシル化度を有する、ラウリル、セチルおよびステアリルエトキシレートおよびそれらの混合物からなる群より選択される。このようなアルキルエトキシレートの代表例には、ラウレス‐3(3の平均エトキシル化度を有するラウリルエトキシレート)、ラウレス‐23(23の平均エトキシル化度を有するラウリルエトキシレート)、セテス‐10(10の平均エトキシル化度を有するセチルアルコールエトキシレート)およびステアレス‐10(10の平均エトキシル化度を有するステアリルアルコールエトキシレート)がある。用いられるとき、これらのアルキルエトキシレート皮膚軟化剤は、約1:1〜約1:5、好ましくは約1:2〜約1:4のアルキルエトキシレート皮膚軟化剤対石油ベース皮膚軟化剤の重量比で、ペトロラタムのような石油ベース皮膚軟化剤と組み合わせて典型的に用いられる。
【0069】
適切な脂肪アルコールタイプ皮膚軟化剤にはC12‐C22脂肪アルコール、好ましくはC16‐C22脂肪アルコールがある。代表例としてセチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物がある。用いられるとき、これらの脂肪アルコール皮膚軟化剤は、約1:1〜約1:5、好ましくは約1:1〜約1:2の脂肪アルコール皮膚軟化剤対石油ベース皮膚軟化剤の重量比で、ペトロラタムのような石油ベース皮膚軟化剤と組み合わせて典型的に用いられる。
【0070】
適切な脂肪アルコールエーテルタイプ皮膚軟化剤には、C12‐C18脂肪アルコールまたはC12‐C18脂肪アルコールおよび低級アルコールから誘導されるエーテルがある。
【0071】
適切な脂肪エステルタイプ皮膚軟化剤には、体温(即ち、約37℃)以下の完全融点を有するポリオールポリエステル、特に“液体”ポリオールポリエステルもある。例示のポリオールには、ペンタエリトリトールのような多価化合物;ラフィノース、マルトデキストロース、ガラクトース、スクロース、グルコース、キシロース、フルクトース、マルトース、ラクトース、マンノースおよびエリトロースのような糖類;エリトリトール、キシリトール、マリトール、マンニトールおよびソルビトールのような糖アルコール類があるが、それらに限定されない。このようなポリオールは少くとも2つの炭素原子で30以内の炭素原子を有する脂肪酸および/または他の有機基でエステル化されている。ポリオールのすべてのヒドロキシル基がエステル化されている必要はないが、本発明の好ましいポリオールポリエステル皮膚軟化剤では実質的にすべて(例えば、少くとも約85%)のヒドロキシル基をエステル化させている。スクロースポリコットネート、スクロースポリソイエートおよびスクロースポリベヘネートのようなスクロースポリオールポリエステルが特に好ましい。このようなポリオールポリエステルの混合物も本発明に適した皮膚軟化剤である。他の適切なポリオールポリエステルは、1997年3月11日付でRoeに発行されたUS特許5,609,587および1997年3月4日付でRoeに発行されたUS特許5,607,760で開示されており、各々の開示が参考のためここに組み込まれる。他のエステル物質は、US特許2,831,854、1977年1月25日付で発行されたJandacekのUS特許4,005,196、1977年1月25日付で発行されたJandacekのUS特許4,005,195、1994年4月26日付で発行されたLettonらのUS特許5,306,516、1994年4月26日付で発行されたLettonらのUS特許5,306,515、1994年4月26日付で発行されたLettonらのUS特許5,305,514、1989年1月10日付で発行されたJandacekらのUS特許4,797,300、1976年6月15日付で発行されたRizziらのUS特許3,963,699、1985年5月21日付で発行されたVolpenheinのUS特許4,518,772、および1985年5月21日付で発行されたVolpenheinのUS特許4,517,360で更に記載されており、それらすべてが参考のためそれら全体でここに組み込まれる。
【0072】
グリセリンおよびその誘導体の様々なC1‐C30モノエステルおよびポリエステル、例えばC12‐C28脂肪酸のトリエチレングリコールおよびそれらの誘導体のグリセリド、アセトグリセリドおよびエトキシル化グリセリドも、ここでは有用である。これらのエステルは、グリセリンおよび1種以上のカルボン酸部分から誘導される。構成分の酸およびグリセリンに応じて、これらのエステルは室温で液体、半固体または固体形である。固体または半固体グリセリルエステルも定着剤としてここで使用に適している。非制限例には、グリセリルトリベヘネート、グリセリルステアレート、グリセリルパルミテート、グリセリルジステアレート、グリセリルジパルミテートなどがある。
【0073】
スフィンゴ脂質、例えばセラミド、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシンなども、ここでは有用である。
【0074】
優れたバリヤ性を有する有効な皮膚軟化剤には、皮膚の自然な水バリヤ形成脂質複合体、特に胎脂(即ち、ヒトまたは他の哺乳動物の胎児または新生児の身体を覆う物質)に似た成分の混合物もある。好ましい皮膚軟化剤は、ステロール、ステロールエステルおよびトリグリセリドの混合物による胎脂の模造品である。しかしながら、角質層で天然に存在する他の物質、例えばナトリウムピロリドンカルボン酸、乳酸ナトリウム/乳酸、遊離脂肪酸、L‐プロリン、グアニジン、ピロリドン、セラミドおよび尿素も好ましい。天然源から誘導される他の皮膚軟化剤、例えば加水分解タンパク質および他のコラーゲン誘導タンパク質;ケラチンおよび誘導体;アセトアミドMEAなども、ここでは使用に適している。
【0075】
ここで使用上好ましい皮膚軟化剤は(スキンケア組成物中における皮膚軟化剤の総重量ベースで):
(i)約1〜約90wt%、好ましくは約5〜約50wt%、更に好ましくは約10〜約25wt%のトリグリセリド;
(ii)約1〜約40wt%、好ましくは約3〜約30wt%、更に好ましくは約5〜約20wt%のステロール;
(iii)約1〜約90wt%、好ましくは約5〜約50wt%、更に好ましくは約10〜約25wt%のステロールエステル;および
(iv)約1〜約90wt%、好ましくは約5〜約50wt%、更に好ましくは約10〜約25wt%の石油ベース皮膚軟化剤
を含んでなる。
【0076】
ここで使用に適したトリグリセリドの非制限例は、典型的にはアルカン系トリグリセリド、植物または動物油に存在する他のトリグリセリドである。特に好ましいトリグリセリドは、Henkel Corp.,Ambler,PAからMyritolR318として市販されている、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド混合物である。
【0077】
植物油、水素化植物油およびロウもここでは有用である。完全または部分水素化植物油の一部は、環境温度で固体でもまたは半固体(即ち、ロウ状粘稠度を有する)でもよい。植物油、水素化植物油およびロウの非制限例には、サフラワー油、ヒマシ油、ココナツ油、綿実油、ニシン油、パーム核油、パーム油、ピーナツ油、大豆油、菜種油、亜麻仁油、コメヌカ油、パイン油、ゴマ油、ヒマワリ種子油、ホホバ油、チャノキ油、アボカド油、オリーブ油、カノーラ油、それらの水素化製品、カカオ脂、シアバターおよびそれらの混合物がある。
サメ肝油、タラ肝油などのような動物油もここでは有用である。
【0078】
ここで使用に適したステロールの非制限例には、フィトステロール、大豆ステロールまたはトール油ステロールでみられるコレステロール、エルゴステロール、シトステロール、コレカルシフェロールおよび他のステロール;ラノリンおよび水素化ラノリンでみられるラノステロールおよび他のステロール;およびそれらの誘導体、例えばアセチル化ラノリン(Croda Inc.,Parsippany,NJからAcylanRとして市販されている)がある。高濃度のステロールは加工装置に沿う冷スポットで結晶化しやすいため、ステロールは、約1:1〜約1:4、好ましくは約1:1〜約1:3のステロール対ペトロラタムの重量比で、ペトロラタムのような石油ベース皮膚軟化剤と組み合わせて典型的に用いられる。
【0079】
ここで使用に適したステロールエステルの非制限例には、コレステロールおよび他のステロールのステアレート、パルミテート、アセテート、ラノレート、マカダミエート、ノナノエート、オレエート、ブチレート、ヒドロキシステアレート、イソステアレート、サルフェート、イソステアレートカーボネートがある。特に好ましいステロールエステルは、主にコレステロール/ラノステロール混合物(Croda Inc.,Parsippany,NJかSuper Sterol EsterRとして市販されている)である、ステロールのC10‐C30カルボン酸エステルの混合物である。Super Sterol EsterRは、参考のためここに組み込まれるKoresawaらに発行されたUS特許4,138,416で一部開示されたプロセスにより、羊毛ロウから誘導される。
【0080】
本発明で用いられる組成物の皮膚軟化剤成分は、好ましくは実質的に無水にすべきである。ここで用いられている“実質的に無水”という用語は、皮膚軟化剤またはそれらの混合物が典型的には皮膚軟化剤成分の約10重量%以下、好ましくは約5%以下、更に好ましくは約1%以下、最も好ましくは約0.5%以下の水分を有していることを意味する。皮膚軟化剤の実質的無水特徴で、高い相対湿度のミクロ環境に長期間曝された、既に影響をうけやすくなった皮膚の水分過剰を避けうる。更に、皮膚軟化剤の実質的無水特徴で高い吸収性芯の吸上作用を回避しうるが、その作用は、皮膚軟化剤成分を芯の方へ優先的に引き寄せ、芯の吸収力を妨げて、トップシート表面および着用者の皮膚から皮膚軟化剤を離してしまうのである。
【0081】
組成物中に含有される皮膚軟化剤の量は、用いられる具体的な皮膚軟化剤、望まれる皮膚効果、組成物中他の成分などのファクターを含めて、様々なファクターに依存する。皮膚軟化剤はスキンケア組成物の通常約5〜約95wt%である。好ましくは、皮膚軟化剤はスキンケア組成物の約10〜約90wt%、更に好ましくは約20〜約80wt%、最も好ましくは約30〜約75wt%である。
【0082】
B.透過剤
典型的には、本発明のスキンケア組成物は透過剤も含有する。浸透剤は、組成物中へ配合されたときに、皮膚またはコラーゲンフィルム表面からそれを覆う組成物を通過する際の水蒸気透過性を増す物質である。好ましくは、透過剤は本発明の皮膚軟化剤とも混和性である。
本発明で有用な代表的透過剤には、分岐または不飽和脂肪酸エステル、例えばC1‐C30アルコールおよびC1‐C30モノまたはジカルボン酸から誘導される分岐鎖脂肪族エステル;C7‐C40分岐炭化水素;ポリシロキサン;リン脂質;およびそれらの混合物がある。
【0083】
ここで使用に適した分岐脂肪酸エステルは、酸鎖、アルコール鎖または双方で分岐を有してよい。分岐は、ここで使用に適した脂肪酸エステルが室温で液体となるように、脂肪酸エステルの融点を下げる効果効果も有している。ここで使用に適した脂肪酸エステルは、酸鎖、アルコール鎖または双方で不飽和も有してよい。脂肪酸エステル内の分岐または不飽和構造はスキンケア組成物のWVTRを増す上で有効であり、そのため透過剤として有効であることがわかった。しかしながら、鎖構造中の不飽和はよく酸化不安定性をもたらし、安定剤または酸化防止剤の配合を要することがある。ある安定剤または酸化防止剤は、一部の個体で皮膚刺激または感作を生じうる。不飽和透過剤が用いられる場合には、ビタミンEおよび誘導体のような酸化防止剤が無刺激性および/または無感作特徴のために好ましい。ここで使用に適した酸化防止剤の非制限例は、アスコルビン酸、トコフェロール、トコフェロールアセテートおよび混合トコフェロール(Henkel,Ambler,PAからCOVI-OX T-50またはT-70として市販されている)である。
【0084】
特に好ましい脂肪酸エステル透過剤は、分岐および/または不飽和アルコール、分岐および/または不飽和酸およびそれらの混合物を含めたC8‐C22脂肪アルコールおよびC8‐C22脂肪酸から誘導される。ここで有用な脂肪酸エステルの非制限例には、ジイソプロピルアジペート(ISP Van Dyk,Belleville,NJからCeraphyl 230として市販されている)、オクチルドデシルステアロイルステアレート、イソノニルイソノナノエート(Ikeda Corp.Island Park,NYからSalacos 99として市販されている)、イソステアリルイソノナノエート、オクチルパルミテート、オクチルヒドロキシステアレート、ステアリルヘプタノエート、セテアリルオクタノエート、ブチルオクタノール、2‐エチルヘキシル‐12‐ヒドロキシステアレート、、デシルオレエート、ジオクチルアジペート、ジオクチルサクシネート、イソセチルステアレート、オクチルココエート、オクチルパルミテートおよびそれらの混合物がある。
【0085】
C7‐C40分岐炭化水素、例えばイソパラフィン、スクアラン、スクアレンなども、透過剤としてここでは有用である。スクアレンはスクアランの部分不飽和形であり、酸化不安定性であって、上記のような酸化防止剤の配合を要することがある。
【0086】
ここで使用に適した他のタイプの透過剤にはポリシロキサン化合物がある。一般的に、本発明で使用に適したポリシロキサン物質には、下記構造のモノマーシロキサン単位を有したものがある:
【化1】
上記式中、R1およびR2は、各々独立したシロキサンモノマー単位において、各々独立して水素またはいずれかのアルキル、アリール、アルケニル、アルカリール、アラルキル、シクロアルキル、ハロゲン化炭化水素または他の基である。このような基は置換されても、または非置換でもよい。いずれか特定のモノマー単位におけるR1およびR2基は、次の隣接するモノマー単位の対応官能基と異なっていてよい。加えて、基R1およびR2は独立してシロキサン、ポリシロキサン、シランおよびポリシランのような他の含ケイ素官能基でもよいが、それらに限定されない。基R1およびR2は、例えばアルコール、カルボン酸、フェニルおよびアミン官能基を含めて、様々な有機官能基を有してよい。好ましくは、ここで透過剤として使用に適したポリシロキサンは、R基のうち少くとも1つにおいて、分岐、環式および/または不飽和構造を有している。
【0087】
例示のアルキル基はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、オクタデシルなどである。例示のアルケニル基はビニル、アリルなどである。例示のアリール基はフェニル、ジフェニル、ナフチルなどである。例示のアリカリール基はトリル、キシリル、エチルフェニルなどである。例示のアリール基はベンジル、α‐フェニルエチル、β‐フェニルエチル、α‐フェニルブチルなどである。例示のシクロアルキル基はシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどである。例示のハロゲン化炭化水素基はクロロメチル、ブロモエチル、テトラフルオロエチル、フルオロエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロトリル、ヘキサフルオロキシリルなどである。
【0088】
好ましい態様において、透過剤は置換ポリメチルシロキサンであり、少くとも1つの置換基がメチル、フェニル、アミノ、他のアルキル、カルボキシル、ヒドロキシル、エーテル、ポリエーテル、アルデヒド、ケトン、アミド、エステル、チオールおよびそれらの混合物からなる群より選択される官能基である。ポリジメチルシロキサンがここでは使用上特に好ましい。
【0089】
ポリシロキサンが流動性であるか、または吸収性物品への適用に際して流動性になしうるかぎり、本発明で有用なポリシロキサンの粘度はポリシロキサンの粘度が一般的に様々であるように広く変わる。これは5センチストークス(37℃でガラス粘度計により測定したとき)の低い粘度から約20,000,000センチストークスまでおよぶが、それに限定されない。好ましくは、ポリシロキサンは37℃で約5〜約5000センチストークス、更に好ましくは約5〜約2000センチストークス、最も好ましくは約100〜約1000センチストークスの粘度を有する。自ら耐流動性である高粘度ポリシロキサンは、例えば、界面活性剤でポリシロキサンを乳化させるか、または例示のみの目的で挙げるとヘキサンのような溶媒の助けで溶液としてポリシロキサンを供するような方法により、吸収性物品へ有効に付着させることができる。
【0090】
本発明の組成物で透過剤として使用に特に適したものは、フェニル官能性ポリメチルシロキサン化合物(例えば、Dow Corning 556 Cosmetic-Grade Fluid:ポリフェニルメチルシロキサン)およびセチルまたはステアリル官能性ジメチコン、例えば各々Dow 2502およびDow 2503ポリシロキサンロウを含めて、長い直鎖アルキル基またはフェニル基を有するポリシロキサン化合物である。フェニル官能またはアルキル基によるこのような置換に加えて、有効な置換はアミノ、カルボキシル、ヒドロキシル、エーテル、ポリエーテル、アルデヒド、ケトン、アミド、エステルおよびチオール基で行ってもよい。これらの有効な置換基の中では、フェニル、アミノ、アルキル、カルボキシルおよびヒドロキシル基からなる群が他よりも好ましい;フェニル官能基が最も好ましい。本発明で使用上好ましい他のポリシロキサン化合物は、参考のためここに組み込まれる、1991年10月22日付で発行されたUS特許5,059,282(Ampulskiら)で開示されている。
【0091】
透過剤としてここで使用に適したリン脂質の非制限例には、レシチン、セファリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、スフィンゴミエリンおよびそれらの混合物からなる群より選択される物質がある。レシチンは純粋形で、または油および他の成分との混合物(American Lecithin,Oxford,CT製)で市販されている。大豆レシチンおよび卵レシチンはレシチンを含有した混合物であって、ここで使用に適している。
【0092】
組成物中に含有される透過剤の量は、用いられる具体的な皮膚軟化剤および/または定着剤、望まれる皮膚効果、もしあれば組成物中他の成分(例えば、スキンケア活性剤)などのファクターを含めて、様々なファクターに依存する。透過剤はスキンケア組成物の約1〜約95wt%である。好ましくは、透過剤はスキンケア組成物の約5〜約75wt%、更に好ましくは約5〜約50wt%である。
【0093】
C.定着剤
本発明で有用なスキンケア組成物の別な任意の好ましい成分は、処理物品中または上で望ましい箇所にスキンケア組成物を定着させうる剤である。組成物のある好ましい皮膚軟化剤は20℃で塑性または液体粘稠性を有するため、それらは適度の剪断へ付されたときでも流動または移動しやすい。特に溶融または融解状態で吸収性物品の着用者接触表面または他の箇所へ適用されたときには、皮膚軟化剤は主に処理部分中または上に留まらない。代わりに、皮膚軟化剤は物品の望ましくない部分へ移動および流動して、物品の吸収力に悪影響を与えやすい。
【0094】
特に、皮膚軟化剤が物品の内部へ移動すると、本発明の方法で有用な組成物に用いられる皮膚軟化剤および他のスキンコンディショニング剤の多くの疎水性特徴のせいで、それは物品芯の吸収力に望ましくない影響をおよぼしうる。それは、かなり多くの皮膚軟化剤が望ましい皮膚滑らか効果をもたらすために物品へ適用されねばならないことも意味している。皮膚軟化剤のレベル増加はコストを増すのみならず、物品芯の吸収力におよぼす望ましくない作用および処理物品の処理/加工中に組成物の望ましくない移動も増大させる。
【0095】
定着剤は、組成物が適用された物品の表面または部分に皮膚軟化剤を主に定着させることで、移動または流動しやすい皮膚軟化剤のこの傾向を妨げている。これは、定着剤が皮膚軟化剤の場合より組成物の融点および/または粘度を高める、という事実に一部起因していると考えられる。定着剤は好ましくは皮膚軟化剤と混和性である(または適切な乳化剤の助けで皮膚軟化剤に溶解されるか、またはそこに分散される)ため、それは物品の着用者接触表面で、またはそれが適用された部分で皮膚軟化剤を獲得している。
【0096】
皮膚軟化剤と混和性である(またはそれに溶解される)ことに加えて、定着剤は室温で個体または半個体の組成物を供するような溶融プロフィルを有することが好ましい。この点において、好ましい定着剤は少くとも約35℃の融点を有する。これは定着剤自体が移動または流動する傾向を有さなくなる程度である。好ましい定着剤は少くとも約40℃の融点を有する。典型的には、定着剤は約50〜約150℃の融点を有する。
【0097】
着用者接触表面に、または組成物が適用された物品の部分に、定着剤で皮膚軟化剤を微視的に“拘束または獲得する”ことも有利である。これは、微結晶を形成するかまたは高い結晶性を有しやすい定着剤を用いることにより達成しうる。冷却すると、定着剤は多くの種または核を形成し、そこから結晶構造が成長して、皮膚軟化剤を獲得する。加えて、ブロワー、ファン、コールドロールなどによる処理物品の外部冷却は、定着剤の結晶速度を速める。このアプローチにおいて、諸成分が分離または離散する傾向を抑えて、組成物を実質的に均質な混合物に“拘束する”ためには、速い冷却または結晶速度で十分かもしれない(即ち、非混和性成分でもなお、本発明で使用に適した実質的に均質なスキンケア組成物をもたらす)。
【0098】
好ましい定着剤は、C14‐C22脂肪アルコール、C12‐C22脂肪酸および2〜約30の平均エトキシル化度を有するC12‐C22脂肪アルコールエトキシレートおよびそれらの混合物からなる群より選択されるものである。好ましい定着剤にはC16‐C22脂肪アルコールがあり、最も好ましくはセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールおよびそれらの混合物からなる群より選択される結晶高融点物質である(これら物質の直鎖構造は処理吸収性物品で固化を加速しうる)。セテアリルアルコール(セチルアルコールおよびステアリルアルコールの混合物)およびベヘニルアルコールが特に好ましい。他の好ましい定着剤にはC16‐C22脂肪酸があり、最も好ましくはパルミチン酸、ステアリン酸およびそれらの混合物からなる群より選択される。パルミチン酸およびステアリン酸の混合物が特に好ましい。更に他の好ましい定着剤には、約5〜約20の平均エトキシル化度を有するC16‐C22脂肪アルコールエトキシレートがある。好ましくは脂肪アルコール、脂肪酸および脂肪アルコールは直鎖である。重要なことに、C16‐C22脂肪アルコールのようなこれらの好ましい定着剤は、組成物の結晶化速度を増して、基材の表面上で組成物を速やかに結晶化させる。
【0099】
ここで用いうる他の適切な定着剤にはα‐ヒドロキシ脂肪酸があり、約10〜約40の炭素を有する脂肪酸には12‐ヒドロキシステアリン酸、12‐ヒドロキシラウリン酸、16‐ヒドロキシヘキサデカン酸、ベヘン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、ミリスチン酸、リシノール酸、エルカ酸、ラウリン酸、イソステアリン酸およびそれらの混合物がある。適切な脂肪酸の非制限例は、1995年7月4日付でHofrichterらに発行されたUS特許5,429,816および1996年9月3日付でMotleyに発行されたUS特許5,552,136で更に記載されており、各々の開示は参考のためここに組み込まれる。
【0100】
他の適切な定着剤は、体温(即ち、約37℃)以下で可塑性または固体粘稠性を有する“固体”ポリオールポリエステル、室温で固体または半固体である液体および固体ポリオールポリエステルブレンドである。ここで定着剤として使用に適したポリオールポリエステルの例は、参考のためここに組み込まれる、1997年3月4日付でRoeに発行されたUS特許5,607,760で記載されている。
【0101】
ここで用いうる他の適切な定着剤には、“固体”グリセリルエステル(即ち、皮膚温度以下で可塑性または固体)、特にC8‐C30脂肪酸鎖を有するグリセリルエステルがある。グリセリルエステルの非制限例には、グリセリルモノエステル、好ましくはC6‐C22飽和、不飽和および分岐鎖脂肪酸のグリセリルモノエステル、例えばグリセリルオレエート、グリセリルステアレート、グリセリルパルミテート、グリセリルベヘネートおよびそれらの混合物;C16‐C22飽和、不飽和および分岐鎖脂肪酸のポリグリセリルエステル、例えばポリグリセリル‐4イソステアレート、ポリグリセリル‐3オレエート、ジグリセリルモノオレエート、テトラグリセリルモノオレエートおよびそれらの混合物がある。
【0102】
ここで用いうる他の適切な定着剤には、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミドおよびそれらの混合物がある。好ましいエステルおよびアミドはポリヒドロキシ部分に3以上の遊離ヒドロキシ基を有しており、典型的には性質上ノニオン性である。組成物が適用された物品を用いた者で生じうる皮膚感受性のために、これらのエステルおよびアミドも皮膚に対して比較的マイルドで無刺激性にすべきである。
【0103】
本発明で使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸エステルは下記式を有している:
【化2】
上記式中RはC5‐C31ヒドロカルビル基、好ましくは直鎖C7‐C19アルキルまたはアルケニル、更に好ましくは直鎖C9‐C17アルキルまたはアルケニル、最も好ましくは直鎖C11‐C17アルキルまたはアルケニル、またはそれらの混合物である;Yは少くとも2つの遊離ヒドロキシルを直接結合させたヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル部分である;nは少くとも1である。適切なY基は、グリセロール、ペンタエリトリトールのようなポリオール類;ラフィノース、マルトデキストロース、ガラクトース、スクロース、グルコース、キシロース、フルクトース、マルトース、ラクトース、マンノースおよびエリトロースのような糖類;エリトリトール、キシリトール、マリトール、マンニトールおよびソルビトールのような糖アルコール類;ソルビタンのような糖アルコール類の無水物から誘導されうる。
【0104】
本発明で定着剤として使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸エステルの1種は、あるソルビタンエステル、好ましくはC16‐C22飽和脂肪酸のソルビタンエステルである。それらが典型的に製造される手法のために、これらのソルビタンエステルは通常モノ、ジ、トリエステルなどの混合物からなる。適切なソルビタンエステルの代表例にはソルビタンパルミテート(例えば、SPAN40)、ソルビタンステアレート(例えば、SPAN60)およびソルビタンベヘネートがあり、これらソルビタンエステルのモノ、ジおよびトリエステルバージョンのうち1種以上、例えばソルビタンモノ、ジおよびトリパルミテート、ソルビタンモノ、ジおよびトリステアレート、ソルビタンモノ、ジおよびトリベヘネート並びに混合獣脂脂肪酸ソルビタンモノ、ジおよびトリエステルからなる。ソルビタンパルミテートとソルビタンステアレートとのように、異なるソルビタンエステルの混合物も用いてよい。特に好ましいソルビタンエステルは、典型的にはSPAN60のようなモノ、ジおよびトリエステル(+一部テトラエステル)の混合物としてのソルビタンステアレート、およびLonza,Inc.から商品名GLYCOMUL-Sで販売されているソルビタンステアレートである。これらのソルビタンエステルは典型的にはモノ、ジおよびトリエステル+一部テトラエステルの混合物からなるが、モノおよびジエステルが通常これらの混合物中で主要な種類である。
【0105】
本発明で使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸エステルの別な種は、あるグリセリルモノエステル、好ましくはC16‐C22飽和脂肪酸のグリセリルモノエステル、例えばグリセリルモノステアレート、グリセリルモノパルミテートおよびグリセリルモノベヘネートからなる。ソルビタンエステルと同様に、グリセリルモノエステル混合物も典型的には一部ジおよびトリエステルを含有している。しかしながら、このような混合物は本発明で有用なグリセリルモノエステル種を主に含有しているべきである。
【0106】
本発明で定着剤として使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸エステルの別な種は、あるスクロース脂肪酸エステル、好ましくはスクロースのC12‐C22飽和脂肪酸エステルからなる。スクロースモノエステルおよびジエステルが特に好ましく、スクロースモノおよびジステアレート、スクロースモノおよびジラウレートがある。
【0107】
本発明で使用に適したポリヒドロキシ脂肪酸アミドは下記式を有している:
【化3】
上記式中R1はH、C1‐C4ヒドロカルビル、2‐ヒドロキシエチル、2‐ヒドロキシプロピル、メトキシエチル、メトキシプロピルまたはそれらの混合物、好ましくはC1‐C4アルキル、メトキシエチルまたはメトキシプロピル、更に好ましくはC1またはC2アルキルまたはメトキシプロピル、最も好ましくはC1アルキル(即ち、メチル)またはメトキシプロピルである;R2はC5‐C31ヒドロカルビル基、好ましくは直鎖C7‐C19アルキルまたはアルケニル、更に好ましくは直鎖C9‐C17アルキルまたはアルケニル、最も好ましくは直鎖C11‐C17アルキルまたはアルケニル、またはそれらの混合物である;Zは少くとも3つのヒドロキシルを直接結合させたヒドロカルビル直鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル部分である。これらのポリヒドロキシ脂肪酸アミドおよびそれらの製法について開示した、(参考のためここに組み込まれる)1992年12月29日付で発行されたHonsaのUS特許5,174,927参照。
【0108】
Z部分は好ましくは還元アミノ化反応で還元糖から誘導され、最も好ましくはグリシチルである。適切な還元糖にはグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノースおよびキシロースがある。高デキストロースコーンシロップ、高フルクトースコーンシロップおよび高マルトースコーンシロップ、並びに上記された個別の糖も利用しうる。これらのコーンシロップはZ部分について糖成分の混合物をもたらす。
【0109】
Z部分は好ましくは‐CH2‐(CHOH)n‐CH2OH、‐CH(CH2OH)‐〔(CHOH)n−1〕‐CH2OH、‐CH2OH‐CH2‐(CHOH)2(CHOR3)(CHOH)‐CH2OHからなる群より選択され、ここでnは3〜5の整数であり、R3はHまたは環式もしくは脂肪族単糖である。最も好ましいものは、nが4であるグリシチル、特に‐CH2‐(CHOH)4‐CH2OHである。
【0110】
上記式において、R1には例えばN‐メチル、N‐エチル、N‐プロピル、N‐イソプロピル、N‐ブチル、N‐2‐ヒドロキシエチル、N‐メトキシプロピルまたはN‐2‐ヒドロキシプロピルがある。R2は、例えばコカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラミド、ミリストアミド、カプリカミド、パルミトアミド、タローアミドなどをもたらすように選択しうる。Z部分には1‐デオキシグルシチル、2‐デオキシフルクチチル、1‐デオキシマルチチル、1‐デオキシラクチチル、1‐デオキシガラクチチル、1‐デオキシマンニチル、1‐デオキシマルトトリオチチルなどがある。
【0111】
最も好ましいポリヒドロキシ脂肪酸アミドは下記一般式を有している:
【化4】
上記式中R1はメチルまたはメトキシプロピルである;R2はC11‐C17直鎖アルキルまたはアルケニル基である。これらにはN‐ラウリル‐N‐メチルグルカミド、N‐ラウリル‐N‐メトキシプロピルグルカミド、N‐ココイル‐N‐メチルグルカミド、N‐ココイル‐N‐メトキシプロピルグルカミド、N‐パルミチル‐N‐メトキシプロピルグルカミド、N‐タローイル‐N‐メチルグルカミドまたはN‐タローイル‐N‐メトキシプロピルグルカミドがある。
【0112】
前記のように、一部の定着剤は皮膚軟化剤への溶解用に乳化剤を要する。これは、少くとも約7の親水性親油性バランス(HLB)値を有するN‐アルキル‐N‐メトキシプロピルグルカミドのような、特にあるグルカミドの場合である。適切な乳化剤には、典型的には、約7以下のHLB値を有するものがある。この点では、約4.9以下のHLB値を有するソルビタンステアレートのような前記ソルビタンエステルが、ペトロラタムへこれらのグルカミド定着剤を溶解させる上で有用とわかった。他の適切な乳化剤には、ステアレス‐2(式CH3(CH2)17(OCH2CH2)nOHに相当するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル;nは2の平均値を有する)、ソルビタントリステアレート、イソソルビドラウレートおよびグリセリルモノステアレートがある。乳化剤は、実質的に均質な混合物が得られるように、皮膚軟化剤へ定着剤を溶解させるために十分な量で含有される。例えば、通常単相混合物に溶融しないN‐ココイル‐N‐メチルグルカミドおよびペトロラタムの約1:1混合物は、乳化剤としてステアレス‐2およびソルビタントリステアレートの1:1混合物20%の添加で単相混合物に溶融する。
【0113】
単独でまたは上記の定着剤と組み合わせて定着剤として用いうる他タイプの成分には、カルナウバ、オゾケライト、蜜ロウ、カンデリラ、パラフィン、セレシン、エスパルト、アワリキュリ、リゾワックス、イソパラフィンおよび他の公知鉱ロウのようなロウがある。これら物質の高融点は、物品の望ましい表面または箇所へ組成物を定着させる上で役立つ。加えて、微結晶ロウも有効な定着剤である。微結晶ロウはスキンケア組成物内に低分子量炭化水素を“拘束”する上で役立つ。好ましくは、ロウはパラフィンロウである。特に好ましい別な定着剤の例は、Strahl and Pitsch Inc.,West Babylon,NY製のParaffin S.P.434のようなパラフィンロウである。ポリエチレンから誘導されるような合成ロウもここでは用いてよい。
【0114】
あるポリオールポリエステル、特に室温で固体または半固体である高融点ポリオールポリエステルも、ここで定着剤として使用に適している。適切なポリオールポリエステルは、1997年3月4日付でRoeに発行されたUS特許5,607,760で開示されており、その開示は参考のためここに組み込まれる。
【0115】
組成物中に含有させうる任意定着剤の量は、用いられる皮膚軟化剤および透過剤、用いられる具体的な定着剤、もしあれば組成物中他の成分(例えば、スキンケア活性剤)、他の成分に定着剤を溶解させる上で乳化剤が必要かなどのファクターを含めて、様々なファクターに依存する。存在するとき、組成物は典型的には約5〜約95wt%の定着剤を含む。好ましくは、組成物は約5〜約50wt%、最も好ましくは約10〜約40wt%の定着剤を含む。
【0116】
D.他の任意成分
組成物は、このタイプのエマルジョン、クリーム、軟膏、ローション、懸濁液などに典型的に存在する他の成分も含むことができる。これらの成分には、水、界面活性剤、乳化剤、スキンケア剤、保湿剤、酸化防止剤、粘度調整剤、懸濁剤、pH緩衝系、消毒剤、抗菌活性剤、抗ウイルス剤、ビタミン、医薬活性剤、皮膜形成剤、香料、鎮静剤、顔料、脱臭剤、不透明剤、収斂剤、溶媒、保存剤などがある。これらすべての物質がこのような処方物向けの添加物として当業界では周知であり、ここで使用の組成物に適量で用いうる。
【0117】
処置される皮膚状態に応じて、保湿剤もスキンケア組成物中に含有させてよい。保湿剤はモイスチャライジング皮膚軟化剤のタイプであって、周辺雰囲気から水分を引き寄せて、角質層(即ち、皮膚の外側の古い層)の水吸収性を高める。ここで有用な保湿剤の非制限例には、グリセリン;C2‐C6グリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサレングリコール;ポリエチレングリコール(PEG)、例えばPEG‐2、PEG‐3、PEG‐30およびPEG‐50;ポリプロピレングリコール(PPG)、例えばPPG‐9、PPG‐12、PPG‐15、PPG‐17、PPG‐20、PPG‐26、PPG‐30およびPPG‐34;グリコール酸エステルおよびエーテル、例えばPEGまたはPPGのC4‐C20アルキルエーテル、PEGまたはPPGのC1‐C20カルボン酸エステル、PEGまたはPPGのジC8‐C30アルキルエーテル;ソルビトールおよびソルビトールエステル、トリヒドロキシステアリン;多価アルコール;脂質の他のエトキシル化誘導体などがある。
【0118】
セルロース誘導体、タンパク質、レシチンおよび不飽和炭化水素のような物質で不飽和炭素の酸化は、スキンケア組成物の酸敗を招くことがある。酸化防止剤も酸化プロセスを最少化または防止するために加えてよく、組成物の貯蔵寿命を高める。ここで有用な酸化防止剤は、好ましくはマイルドで無刺激性にすべきである。ビタミンEおよび誘導体、例えばトコフェロール、トコフェロールアセテートおよび混合トコフェロール(Henkel,Ambler,PAからCOVI-OX T-50またはT-70として市販されている)などのような、天然源からの酸化防止剤が好ましい。
【0119】
安全で有効なスキンケア剤も、ここで使用のためスキンケア組成物中に配合してよい。このような物質には、米国食品医薬局(FDA)のTentative Final Monograph on Skin Protectant Drug Products for Over-the Counter Human Use(21 C.F.R.§347)で記載されているようなカテゴリーIおよびカテゴリーIII活性剤がある。これらの文献記載物質は、様々なメカニズムで、皮膚防御、かゆみ防止、刺激防止のような、多くの皮膚効果を発揮することが知られている。以下で掲載された文献記載活性剤のうちいくつかは、ここで定義されているような“皮膚軟化剤”であることがわかるであろう。カテゴリーI活性剤には、現在のところ、アラントイン、水酸化アルミニウムゲル、カラミン、カカオ脂、ジメチコン、タラ肝油(組合せ)、グリセリン、カオリン、ペトロラタム、ラノリン、鉱油、サメ肝油、白色ペトロラタム、タルク、局所用デンプン、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、酸化亜鉛などがある。カテゴリーIII活性剤には、現在のところ、生酵母細胞誘導体、アルジオキサ、酢酸アルミニウム、微孔質セルロース、コレカルシフェロール、コロイドオートミール、塩酸システイン、デクスパンテノール、ペルーバルサム油、タンパク質加水分解産物、ラセミメチオニン、重炭酸ナトリウム、ビタミンAなどがある。これらの文献記載物質は、様々なメカニズムで、皮膚防御、かゆみ防止、刺激防止のような、様々な皮膚効果を発揮することが知られている。
【0120】
本発明に適した他のスキンケア剤には、pHコントロール剤またはプロトン供与剤、プロテアーゼインヒビター、酵素インヒビター、キレート化剤、抗菌剤、皮膚鎮静剤などがあるが、それらに限定されない。これらスキンケア剤の一部非制限例は、McOskerらにより1998年3月12日付で出願された同時係属US出願09/041,509;Rourkeらにより1998年3月12日付で出願されたUS出願09/041,232;双方とも1998年3月12日付で出願された、RoeらによるUS出願09/041,266およびUnderinerらによるUS出願09/041,196;双方ともPolumboらにより1997年11月26日付で出願された特許出願EP97/120,699およびEP97/120,700;1992年2月25日付でEnjolrasらに発行されたUS特許5,091,193;1985年12月3日付でBuckinghamに発行されたUS特許4,556,560;1994年12月27日付でImakiらに発行されたUS特許5,376,655;1992年2月25日付でEnjolrasらに発行されたUS特許5,091,193;1976年2月3日付でKraskinに発行されたUS特許3,935,862;1995年4月25日付でPolakらに発行されたUS特許5,409,903;1985年12月3日付でBuckinghamに発行されたUS特許4,556,560で記載されている;すべて参考のためここに組み込まれる。
【0121】
ここで特に好ましいスキンケア剤には、酸化亜鉛、タルク、デンプン、アラントイン、アロエベラ、ヘキサミジン、その塩および誘導体、ヘキサミジンジイセチオネートおよびその塩、トリアセチン、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、フェニルスルホニルフルオリド、例えば塩酸4‐(2‐アミノエチル)ベンゼンスルホニルフルオリド、キトサンおよびそれらの混合物がある。
【0122】
懸濁剤または粘度調整剤のような適切なレオロジー剤も、組成物中にスキンケア剤を分散および懸濁させる上で必要となることがある。懸濁剤の一部は粘度上昇剤としても機能しうる。懸濁剤の非制限例には、処理および未処理シリカ(例えば、Cabot Corp.,Tuscola,IL市販のCAB-O-SILR)、オルガノクレー(例えば、Rheox Inc.,Hightstown,NJ市販のBENTONER)、ヒマシ油の誘導体、金属脂肪酸石鹸、カルシウム、マグネシウム、マグネシウム/アルミニウムのシリケートおよびそれらの混合物、タルク、セルロースおよび修飾セルロース、ポリマー増粘剤、あるアニオン性界面活性剤などがある。特に好ましい懸濁剤は、1999年5月21日付でGattoらにより出願された同時係属US特許出願09/316,691で開示されており、その開示は参考のためここに組み込まれる。
【0123】
水ベーススキンケア組成物が用いられるならば、皮膚軟化剤に増粘剤および/または懸濁剤を溶解させるために乳化剤も加えてよい。適切な乳化剤は、好ましくは皮膚にマイルドで無刺激性の、典型的には親水性界面活性剤である。例えば、皮膚に無刺激のノニオン性親水性界面活性剤は、下層の組織ラミネート構造におよぼす望ましくない作用も避けうる。ノニオン性または他のタイプの適切な親水性界面活性剤は当業界で公知であり、ここで有用な組成物に適量で配合され、特に好ましい界面活性剤は1997年3月4日付で発行されたUS特許5,607,760;1997年3月11日付で発行されたUS特許5,609,587;1997年6月3日付で発行されたUS特許5,635,191;および1997年7月1日付で発行されたUS特許5,643,588で開示されており、それらの開示は参考のためここに組み込まれる。
【0124】
保存剤も、特に水ベーススキンケア組成物で、細菌増殖およびその臭気を防ぐために必要とされる。適切な保存剤には、プロピルパラベン、メチルパラベン、ベンジルアルコール、ベンザルコニウム、三塩基性リン酸カルシウム、BHT、またはクエン酸、酒石酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、安息香酸、サリチル酸のような酸などがある。
適切な溶媒には、プロピレングリコール、グリセリン、シクロメチコン、ポリエチレングリコール、ヘキサレングリコール、ジオールおよびマルチヒドロキシベース溶媒がある。
適切なビタミンにはA、B3、B5、ナイアシンアミド、パンテノール、Cおよび誘導体、D3、Eおよび誘導体、例えば酢酸Eがある。
【0125】
IV.組成物の製造
ここで用いられる組成物を製造する際に、様々な成分を混合する順序および手法は特に重要でない。諸成分を高温で一緒に混ぜることは不要である。諸成分は実質的に均一な組成物を形成するように約40〜約100℃の温度でよく混ぜてもよいことがわかった。攪拌が通常要される。攪拌から生じる粘稠熱は、諸成分の実質的に均一な分散が得られるほど十分に混合物または組成物の温度を高めうることがわかった。時には、外熱も加えてよい。レオロジー剤が均一に混合されるおよび/または活性化される(即ち、レオロジー構造を形成する)ように、攪拌しながらレオロジー剤が媒体へ加えられることが好ましい。前分散が用いられる場合には、粒状物質および前分散物が別々のステップで前混合されてから、組成物へ加えられる。しかしながら、酸化亜鉛または他のスキンケア成分の前分散は不要である。これらの成分は十分な攪拌下でキャリアと直接混合しうる。
【0126】
組成物での物品の処理
本発明の組成物は典型的には吸収性物品のようなデリバリービヒクルを介して皮膚へ適用されるが、これらの組成物はキャニスター、スティックケーシング、化粧パッド、スポンジ、パッチ、シート基材、エアゾールなどのような他のデリバリービヒクルと併用してもよいと理解されている。このようなデリバリービヒクルの非制限例は、1999年6月4日付でMcOskerらにより出願された同時係属US特許出願09/326,149、1999年8月6日付でMcOskerらにより出願されたUS特許出願09/370,396および1991年3月19日付でJohnsonらに発行されたUS特許5,000,356で記載されている。
【0127】
本発明のスキンケア組成物で処理された吸収性物品を製造する際に、着用中に、組成物の少くとも一部が処理物品から着用者の皮膚へ移動するように、スキンケア組成物は物品へ適用される。即ち、スキンケア組成物は、トップシート、バックシート、カフ、サイドパネルおよびウエスト部分のような、1以上の着用者接触表面へ直接適用してよい。スキンケア組成物がユーザー/介護者による介入なしに使用中1以上の着用者接触表面から容易に移動しやすくなるように、スキンケア組成物は別々な箇所または手段で適用してもよい。特に、着用者接触表面の下に置かれた物質(例えば、トップシートまたはバックシートの下の二次層、物品の着用に際して使用向けに吸収性物品中へ挿入される挿入可能なエレメント、封入された組成物など)。もちろん、糞便と最も接触しやすい体部分へ組成物をデリバリーさせるためには、着用中に着用者の尻、陰部、間擦および肛門部分と接触するトップシートおよびカフの部分へ組成物を含有させることが好ましい。加えて、組成物は着用者の臀部、腹部、背中、腰、横腹、大腿部などのうち1以上へデリバリーするため他の物品部分へ適用してもよい。
【0128】
適切な方法の非制限例には、スプレー、印刷(例えば、フレキソ印刷)、コーティング(例えば、コンタクトスロットコーティング、グラビアコーティング)、押出しまたはこれら適用技術の組合せ、例えば、カレンダーロールのような回転表面上へスキンケア組成物をスプレーしてから、物品の望ましい箇所へその組成物を移すというものがある。スキンケア組成物は様々な方法で固体または半固体物質として適用してもよく、例えば、押出しは加工温度で約100,000〜約1,000,000センチポイズ範囲の見掛け粘度を有するスキンケア組成物に適している。
【0129】
物品のトップシートへ適用されるとき、組成物をその物品へ適用する手法は、組成物が性質上疎水性であるならば、少くとも物品の排液部分に相当する部分において、トップシートが組成物で飽和しないようにすることが好ましい。トップシートが排液部分で組成物で飽和するようになると、その組成物がトップシート開口部を塞いで、下層の吸収性芯へ液体を運ぶトップシートの能力を減少させる可能性が大きくなる。しかも、トップシートの飽和はスキンケア効果を得る上で不要である。同様に、他の処理物品構成材の飽和も、望ましい皮膚効果にとり十分な組成物を移動させる上で、必要でないかまたは望ましくない。特に適切な適用法では、物品のトップシートの外表面へ主に組成物を適用する。
【0130】
物品の着用者接触表面へ適用される組成物の最少レベルは、組成物が本発明に従い着用者の皮膚へデリバリーされたときに、外観、保護および/またはスキンコンディショニング効果を発揮する上で有効な量である。適用される組成物のレベルは、処理される物品構成材、組成物で処理されない着用者接触表面の表面積の相対量、組成物の内容などを含めた、様々なファクターに依存する。一般的に、組成物は約0.05mg/in2(0.0078mg/cm2)〜約100mg/in2(15.6mg/cm2)、好ましくは約0.1mg/in2(0.016mg/cm2)〜約50mg/in2(7.8mg/cm2)、更に好ましくは約1mg/in2(0.156mg/cm2)〜約25mg/in2(3.9mg/cm2)の量で物品に適用される。スキンケア組成物は比較的疎水性であって、トップシート表面全体を覆うことなく物品のトップシートへ適用されることが認められている。それより高いレベルのスキンケア組成物でも、流体処理性が影響をうけない他の物品構成材(例えば、カフ、ウエストバンド、サイドパネルなど)へ適用してよいことが認められるであろう。比較的親水性の組成物では、許容しえない程度まで液体処理性に悪影響を与えないのであれば、高い付着レベルまたは完全な被覆でトップシートに用いてよいことも認められるであろう。逆に、漏れを生じかねない物品の端部への滲出液の流れ出しを避ける上で、トップシート以外の構成材(例えば、カフ、ウエスト)へ適用されるときには、高レベルの親水性組成物は望ましくない。
【0131】
好ましいことに組成物は処理された部分の表面へ実質的に定着されるため、有効量の活性剤をデリバリーするには比較的少量の組成物で済む。望ましい皮膚効果を出すために低レベルで用いうる能力は、物品が着用されると、組成物が継続して自動的にデリバリーされるという事実のおかげであると考えられる。示されたように、比較的低レベルのスキンケア組成物を用いうる能力のおかげで、物品のトップシートが排液部分でその液体移動性を維持しうる。
【0132】
活性剤を含有したスキンケア組成物は物品の着用者接触表面へ不均一に適用してもよい。“不均一”とは、組成物の量、箇所、分布パターンなどが着用者接触表面上で様々であり、更に物品の特定部分でも様々であることを意味している。例えば、トップシートの液体処理性能を維持するためには、特に組成物が性質上疎水性であるならば、組成物をトップシートへ不均一に適用することが望ましい。この点において、物品の処理表面のある部分(その一部)は、いかなる組成物も有しない表面の部分を含めて、多くのまたは少ない量の組成物を有することができる。組成物が比較的疎水性であるとき、1つのこのような好ましい態様において、トップシートの表面は、特に物品の股部分に相当するトップシートの部分で、組成物が適用されない部分を有する。ここで用いられているように、物品の股部分は以下のように長方形であって、物品の股部付近で縦横の中心に位置する。“股部”とは、着用者に立たせた状態で物品をはかせて、8の字形で足の周りに伸縮性フィラメントをあてがうことにより定められる。フィラメントの交差点に相当する物品の箇所が、その物品の股部と思われる(股部は、意図された手法で吸収性物品を着用者にはかせて、交差したフィラメントが物品と接する箇所を調べることにより定められる、と理解されている)。失禁用品(例えば、おむつ、トレーニングパンツ、成人向け失禁用品)では、股部分の長さは吸収性物品全長の(即ち、y寸法で)40%に相当する。生理用ナプキンでは、股部分の長さは吸収性物品全長の80%に相当する。股部分の幅は、股部で測定すると、最も広い吸収性芯構成材の幅に相当する(ここで用いられている“吸収性芯”構成材とは、体液を獲得、輸送、分配および/または貯留することに関与する物質である。このような吸収性芯という用語には、吸収性物品のトップシートまたはバックシートを含まない)。説明すると、20inの長さおよび股部で4inの芯幅を有する失禁用品の場合には、股部分は長方形であって、股部に中心があり、8inの長さおよび4inの幅を有する。
【0133】
意外にも、スキンケア組成物を含むトップシートまたは他の構成材は不均一に処理されるが(例えば、狭いまたは広い部分で組成物が適用されない)、物品の着用に際して、組成物はトップシートまたは他の構成材内の未処理部分に相当する皮膚の部分でも着用者へ移動する。皮膚へ移動する組成物の量および均一性は、例えば、スキンケア組成物の適用パターン、処理物品表面への着用者皮膚の接触、着用時に着用者の皮膚と処理部分とで生じるこすれ合い、組成物の移動性を高めるように着用者から生じる暖かさ、組成物の性質、組成物を構成する物質などを含めて、いくつかのファクターに依存すると考えられている。
【0134】
組成物が不均一に適用される場合、例えば、小さな液滴(例えば、スプレーにより得られる)、離散ドット(例えば、グラビア印刷により得られる)、物品の縦横方向に延在するストライプ(コンタクトスロットコーティングにより得られる)、縦横方向などに延在するスパイラル、パターン印刷などを含めて、いかなるパターンで利用してもよい。トップシートが未処理の離散部分を有する態様において、物品の股部分に相当するトップシートの部分のオーブンエリア率は様々である(ここで記載されているトップシートの“オーブンエリア率”とは、(i)股部分にあたるトップシートの表面積を測定し、(ii)トップシートのこの部分で未処理部分の全表面積を測定し、(iii)(ii)の測定値を(i)の測定値で割ることにより求められる)。ここで用いられている“未処理”とは、組成物の約0.01mg/in2(0.0016mg/cm2)以下を占めるトップシートの部分を意味する。この点において、オーブンエリア率は約1〜約99%、約5〜約95%、約10〜約90%、約15〜約85%、約20〜約80%、約25〜約75%、約30〜約70%または約35〜約65%である。望ましい組成物効果およびトップシートの望ましい液体処理性を得るために必要とされるオーブンエリア率は、組成物の特性(特に、組成物の内容およびその相対的疎水性/親水性)によりかなり左右される。当業者であれば、望ましいオーブンエリア率は日常的実験で容易に決められることがわかるであろう。
【0135】
一般的に、組成物が比較的疎水性であって、トップシートの一部が組成物でコートされないように適用されるならば、組成物は約0.05mg/in2(0.0078mg/cm2)〜約100mg/in2(15.6mg/cm2)、好ましくは約0.1mg/in2(0.016mg/cm2)〜約50mg/in2(7.8mg/cm2)、更に好ましくは約1mg/in2(0.156mg/cm2)〜約25mg/in2(3.9mg/cm2)の量で物品トップシートへ好ましくは適用される。比較的親水性の組成物の場合には、トップシートの液体処理性に許容しえない程度まで悪影響を与えないのであれば、それより高い付着レベルで用いうることもわかるであろう。もちろん、股で比較的高いオーブンエリア率を有する物品の場合、トップシートによる液体処理性に悪影響を与えなければ、大きな付着レベルでもよい。
【0136】
本発明の1つの好ましい態様において、利用される物品のトップシートは、物品の縦方向に延在するスキンケア組成物のストライプを有する。これらの縦方向ストライプ(またはスパイラル)は、スキンケア組成物がトップシートへほとんどまたは全く適用されない縦方向ストライプにより分断される。これらの態様において、組成物の各ストライプは典型的には約0.1〜約0.75in、更に典型的には約0.1〜約0.5inの幅を有し、組成物を含まないストライプの幅は典型的には約0.1〜約1in、更に典型的には約0.15〜約0.5inである。これらの範囲は典型的な幼児おむつデザインにあてはまる。成人向け失禁用品のような大きな製品の場合には、これらの範囲は大きくなる。
スキンケア組成物は他の物品構成材に不均一なパターンで適用してもよい。これらの場合、オーブンエリアはスキンケア組成物の外縁で画される長方形により計算される。
【0137】
組成物は組み立てに際してどの時点で物品へ適用してもよい。例えば、組成物が最終使い捨て吸収性物品へ適用されてから、それが包装される。組成物は所定の構成材(例えば、トップシート、カフ、サイド、ウエストなど)へ位置を変えながらまたは物質供給器により適用してもよく、その後でそれが他の原材料と組み合わされて最終使い捨て吸収性物品を形成する。組成物が使用に際して1以上の着用者接触表面へ移動するように、組成物は物品の他の帯へ適用することができる。
【0138】
組成物は、典型的にはその溶融物から物品へ適用される。好ましい態様において、組成物は室温より有意に高い温度で完全に溶融し、それは物品へ加熱組成物として通常適用される。典型的には、組成物は、物品へ適用される前に、約35〜約150℃、好ましくは40〜約100℃範囲の温度に加熱される。スキンケア活性成分は加熱前または後に組成物へ加えられる。感熱性成分、例えばプロテアーゼインヒビターまたは酵素インヒビターが用いられるときには、特別な注意が払われるべきである。加熱前に加えられるならば、組成物が加熱される温度はインヒビターを変性させないように選択される。一方、インヒビターに影響を与えない温度まで冷却されても、物品へなお適用しうるほど十分に液体である、予熱された組成物へ、インヒビターが加えられてもよい。溶融組成物が物品へ適用されると、それは冷却および固化される。好ましくは、適用プロセスは組成物の冷却/セットアップに役立つように考えられる。
【0139】
組成物を物品へ適用するには、コンタクトスロットコーティング、スプレー、グラビアコーティング、押出しコーティング法が好ましい。トップシートが他の原材料と共に最終吸収性物品へ組み立てられる前または後に、1つのこのような方法で物品のトップシートへ組成物のスロットコーティングを行う。
【0140】
図2は、変換操作に際して、おむつトップシートおよび/またはレッグカフへスキンケア組成物の連続または断続コンタクトスロットコーティングを行う、好ましい方法を示している。図2によると、コンベヤベルト1は回転ロール3および4で矢印により示された方向へ進み、コンベヤベルト2として戻ってくる。コンベヤベルト1は無ローションおむつ5をコンタクトスロットコーティングステーション6へ運び、そこでトップシートおよび/またはカフパッチ7が熱溶融(例えば170°Fまたは77℃)スキンケア組成物で被覆される。スロットコーティングステーション6を離れた後、無ローションおむつ5はローション付きおむつ8になる。パッチ7へ移されるローション組成物の量は、(1)溶融スキンケア組成物がコンタクトスロットコーティングステーション6から適用される速度、および/または(2)コンベヤベルト1がスロットコーティングステーション6の下を通る速度により制御される。
【0141】
図3は、トップシートおよび/またはカフが他の原材料と共に最終製品へ組み立てられる前に、おむつトップシートおよび/またはカフへスキンケア組成物をコンタクトスロットコーティングする、別の好ましい方法を示している。図3によると、不織ウェブ21がペアレントロール22(矢印22aで示された方向へ回転する)から巻き戻されて、コンタクトスロットコーティングステーション26へ進み、そこで片側のウェブが熱溶融(例えば170°Fまたは77℃)スキンケア組成物で被覆される。スロットコーティングステーション26を離れた後、不織ウェブ21は23で示されたローション付きウェブになる。次いでローション付きウェブ23は回転ロール24および回転ロール28で進められ、その後ペアレントロール20(矢印20aで示された方向へ回転する)で巻き取られる。
【0142】
VI.試験法
A.水蒸気透過速度
水蒸気透過速度(WVTR)では、片側がスキンケア組成物で処理されたコラーゲンフィルムを通過する水蒸発速度を調べる。以下で示されているように、組成物が皮膚上で被覆されたときに、それはスキンケア組成物の“通気性”の尺度である。
【0143】
基本重量28g/m2のコラーゲンフィルム(Naturin GmbH,Weinheim,GermanyまたはBrechteen Company,Chesterfield,Michiganから名称COFFIで市販されている)がこの試験に用いられる。コラーゲンフィルムは、試験前に少くとも16時間かけて、制御環境下(72+/-3°Fおよび4+/-10%相対湿度)で平衡化する。約50cm2のサンプルをコラーゲンフィルムから切り取り、秤量する。ハサミまたはサンプルパンチャーのようなサンプル裁断機も用いてよい。コラーゲンフィルムを取扱うときには、ゴム手袋または指サックを着用する。
【0144】
スキンケア組成物はコラーゲンフィルムに片側のみで塗布される。コラーゲンフィルムに手触りがある場合には、組成物は滑らかな側のみに塗布する。望ましい付加レベル(例えば約1.0mg/cm2)に達するまで、組成物は均一に塗布される。被覆コラーゲンフィルムを秤量して、スキンケア組成物の付加レベルを調べる。
【0145】
約10mlの蒸留水をFisher Permeability Cup(Fisher Scientific,Pittsburgh,Pennsylvania市販)のような適切なリザーバーに入れる。組成物処理側が蒸留水と面するように、被覆コラーゲンフィルムをリザーバーの開口部に取付ける。被覆コラーゲンフィルムサンプルは、リザーバーの開口部を覆えるように、リザーバーの開口部より大きくすべきである。フィルムサンプルはリザーバーの開口部にしっかり接着されているため、それは水分輸送のバリヤとして作用する。
【0146】
制御環境下(72°Fおよび40%相対湿度)で30分間後に、DermaLab Evaporimeter(DermaLab,Cortex Technology,Denmark市販)のような、単一ブローブ、コンピューターインタフェース接続装置により、被覆コラーゲンフィルムを通過する水蒸発速度が調べられる。そのプローブは、典型的には約45秒間以上の設定試験時間にわたり、コラーゲンフィルムの未被覆(即ち、外側に面する)表面側に平らに置く。蒸発速度は(約20秒間で)プラトーに達して、残りの試験時間中は一定になるはずである。蒸発速度がプラトーに達しないか、または不安定であるならば、結果は廃棄されて、試験が繰り返される。安定なプラトーに達したら、報告された平均蒸発速度が求められる。(例えば、“20秒平均”が常用される平均蒸発速度値であり、これは試験蒸発速度曲線のプラトー部分の最終20秒間の平均である)。
【0147】
スキンケア組成物の付加レベルは、測定される水蒸発速度における可変要素である。例えば、0.5mg/cm2のレベルで塗布されたスキンケア組成物は、典型的には、1.0mg/cm2のレベルで塗布されたときによりも高い水蒸発速度を示す。したがって、異なるスキンケア組成物の水蒸発透過速度を比較するときには、スキンケア組成物の塗布レベルは同一であることが必要である。
【0148】
B.バリヤ性試験
メチレンブルー染色試験が、ここで用いられるスキンケア組成物の水分バリヤ性を評価するために用いられる。
(WVTR試験についてここで記載されたような)コラーゲンフィルムは、試験前に少くとも16時間かけて、制御環境下(72+/-3°Fおよび4+/-10%相対湿度)で下準備する。望ましい付加レベル(例えば約1.0mg/cm2)に達するまで、スキンケア組成物はコラーゲンフィルムの(塗布可能な)滑らかな側に均一に塗布される。コラーゲンフィルムを適切な表面上に平らに置き、メチレンブルー溶液(蒸留水100ml中メチレンブルー染料0.5g)をコラーゲンフィルム表面上で約5cm2の円形部分にピペットで加える。メチレンブルー溶液の付加レベルは、それがコラーゲンフィルムの面よりも広がらないように、慎重に制御されるべきである。
【0149】
約30分間後に、ペーパータオルで慎重に吸い取ることにより、メチレンブルー溶液をコラーゲンフィルムの表面から除去する。コラーゲンフィルムを約5分間かけて乾燥させる。比色計測定用の一定バックグラウンドを用意して、スキンケア組成物を機器プローブと直接接触させないように、“乾燥”コラーゲンフィルム、1枚のホワイトペーパー(例えば、標準プリンターペーパー)およびブラックシートインサートを有する透明ビニルシートプロテクター(例えば、AveryR5VY811)を多層構造に組み立てる。組立ては(上から下にかけて)次の通りである:透明ビニルシート、滑らかなまたは処理された側を上にした“乾燥”コラーゲンフィルム、1枚のホワイトペーパー、1枚のブラックペーパーおよび透明ビニルシート
【0150】
コラーゲンフィルム上のしみをColorimeterまたはChromameter(Minolta,Ramsey,New JerseyまたはAcaderm,Menlo Park,California市販)で測定し、ハンターのL・a・bカラー座標で“b”値として表示する。ハンター系では、“a”座標は赤色(プラス値)〜緑色(マイナス値)である;“b”座標は黄色(プラス値)〜青色(マイナス値)である;“L”座標は白色(100値)〜黒色(0値)である。Billmeyer and Saltzman,”Principles of Color Technology”,second edition(1981),Wiley & Sons,pp.59-60参照。マイナス“b”値は試験コラーゲンフィルムの青色を示しており、コラーゲンフィルムを被覆するスキンケア組成物を通過するメチレンブルー溶液透過の結果である。したがって、マイナスの“b”値になるほど、スキンケア組成物の水バリヤ性が乏しいことを示す。
【0151】
VII.例
下記例では、本発明の範囲内に属する態様を更に記載および例示している。例は単に説明の目的で示されており、本発明の制限として解釈されるべきでなく、その多くのバリエーションが本発明の精神および範囲から逸脱せずに可能である。
【0152】
以下で記載されたスキンケア組成物の各例は、当業界で知られた技術を用いて諸成分を混合および混和することにより形成され、ここで開示されているようなコンタクトスロットコーターにより、吸収性物品のトップシートへ付着される。例えば、マルチスロットを有する熱溶融接着アプリケーター(Nordson Corp.,Atlanta,GA市販のMeltex EP11)が本発明で使用に適している。組成物は加熱タンクへ入れて約77℃(即ち、約170°F)の温度で操作する。次いで組成物は、ストライプが物品の縦方向に延在するようなストライプパターンで、望ましい物品のトップシートおよび/またはカフ上へコンタクトアプリケーターで適用される。特に、各ストライプが幅(即ち、基材の横方向)約0.25インチ、基材の縦方向で約11.7インチであり、約15.5mg/in2(2.4mg/cm2)の付着レベルとなるように、5つのストライプが適用される。ストライプ間の距離は約0.31インチである。
【0153】
例1
以下は、本発明に従い望ましい物品を被覆するために有用なスキンケア組成物の例である。組成物は、当業界で知られた技術を用いて、諸成分を混合および混和することにより形成する。
【0154】
例2
以下は、例1の場合のように、本発明で用いられる別なスキンケア組成物の例である。組成物は、当業界で知られた技術を用いて、諸成分を混合および混和することにより形成する。
DimodanRはDanisco Ingredients(Copenhagen,Denmark)から市販されている;コレステロールはCroda Inc.,Parsippany,NJから市販されている;LipovolRはLipo Chemicals,Paterson,NJから市販されている;PerfectaRはWitco Corp.,Greenwick,CTから市販されている;FitodermRはHispano Quimica,Barcelona,Spainから市販されている;LanetteRはHenkel Corp.,Ambler,PAから市販されている;およびMultiwaxRはWitco Corp.,Greenwick,CTから市販されている。
【0155】
例3
以下は、例1の場合のように、本発明で用いられるスキンケア組成物の例である。組成物は、当業界で知られた技術を用いて、諸成分を混合および混和することにより形成する。
成 分 重量%
カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(MyritolR318) 17.1
コレステロール 10
Super Sterol EsterR 8.5
ペトロラタム(PerfectaR) 20
アセチル化ラノリン(AcylanR) 4.3
スクアラン(FitodermR) 8.5
ベヘニルアルコール(LanetteR22) 20
ロウ(MultiwaxRW-445) 3
オクチルドデシルステアロイルステアレート(CeraphylR847) 8.5
混合トコフェロール(COVI-OXRT-50) 0.2
MyritolR、LanetteRおよびCOVI-OXRはHenkel Corp.,Ambler,PAから市販されている;コレステロール、Super Sterol EsterRおよびAcylanRはCroda Inc.,Parsippany,NJから市販されている;PerfectaRはWitco Corp.,Greenwick,CTから市販されている;FitodermRはHispano Quimica,Barcelona,Spainから市販されている;MultiwaxRはWitco Corp.,Greenwick,CTから市販されている;およびCeraphylRはISP Van Dyk,Belleville,NJから市販されている。
【0156】
例4
以下は、例1の場合のように、本発明で用いられるスキンケア組成物の例である。組成物は、当業界で知られた技術を用いて、各コラムの成分を混合および混和することにより形成する。
MyritolR、LanetteRおよびCOVI-OXRはHenkel Corp.,Ambler,PAから市販されている;コレステロール、Super Sterol EsterRおよびAcylanRはCroda Inc.,Parsippany,NJから市販されている;PerfectaRはWitco Corp.,Greenwick,CTから市販されている;FitodermRはHispano Quimica,Barcelona,Spainから市販されている;MultiwaxRはWitco Corp.,Greenwick,CTから市販されている;CeraphylRはISP Van Dyk,Belleville,NJから市販されている;CAB-O-SILRはCabot Corp.,Tuscola,ILから市販されている。
【0157】
例5
以下は、例1の場合のように、本発明で用いられるスキンケア組成物の例である。組成物は、当業界で知られた技術を用いて、諸成分を混合および混和することにより形成する。
MyritolR、LanetteRおよびCOVI-OXRはHenkel Corp.,Ambler,PAから市販されている;コレステロール、Super Sterol EsterRおよびAcylanRはCroda Inc.,Parsippany,NJから市販されている;PerfectaRはWitco Corp.,Greenwick,CTから市販されている;FitodermRはHispano Quimica,Barcelona,Spainから市販されている;MultiwaxRはWitco Corp.,Greenwick,CTから市販されている;およびPriacetinRはUnichema,Netherlandsから市販されている。
【0158】
例6
以下は、(i)未処置皮膚に似た未処理コラーゲンフィルム、(ii)比較組成物6aおよび6bで被覆されたコラーゲンフィルムおよび(iii)本発明の組成物6c、4a、4b、4cおよび5で被覆されたコラーゲンフィルムのバリヤ性および水蒸気透過速度(WVTR)の比較である。組成物は、当業界で知られた技術を用いて、諸成分を混合および混和することにより形成する。
組成物6aは58.5wt%ペトロラタムおよび41.5wt%ステアリルアルコールである;組成物6bは46wt%ペトロラタム、29wt%ベヘニルアルコールおよび25wt%イソノニルイソノナノエートである;および処方物6cは46wt%ペトロラタム、29wt%ベヘニルアルコールおよび25wt%ジイソプロピルアジペートである;ペトロラタムはWitco Corp.,Greenwich,CTからPerfectaRとして市販されている;ステアリルアルコールはProcter & Gamble Co.,Cincinnati,OHからCO1879として市販されている;ベヘニルアルコールはHenkel,Ambler,PAからLanetteR22として市販されている;イソノニルイソノナノエートはIkeda Corp.,Island Park,NYからSalacosR99として市販されている;ジイソプロピルアジペートはISP Van Dyk,Belleville,NJからCeraphylR230として市販されている。
【0159】
結果は、組成物6aのようなスキンケア組成物が優れたバリヤ性を有していながら、閉塞性(即ち、最少WVTR)であることを示している。結果は、分岐脂肪酸エステルのようなやや分岐した透過剤を組成物6a中に配合した組成物6bが、組成物の通気性または非閉塞性を改善していながら、なお望ましい通気性を呈しないことも示している。高度に分岐した脂肪酸エステルを配合した組成物6cは、組成物のバリヤ性を維持しながら、通気性を改善している。結果は、組成物4a、4b、4cおよび5が改善された通気性を有して、なお優れたバリヤ性を維持していることを更に示している。
【0160】
すべての特許、特許出願(およびそこで発行する特許と、それに対応する公開外国特許出願)の開示、およびこの記載で掲載された文献は、参考のためここに組み込まれる。しかしながら、参考のためここに組み込まれたいずれの文献も本発明について示唆または開示しているとは、明らかに認められない。
本発明の具体的態様が例示および記載されてきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な他の変更および修正を行いうることは、当業者にとり明らかであろう。したがって、添付された請求の範囲には、本発明の範囲内に属するすべてのこのような変更および修正を包含しているものと解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるおむつの形態をとる吸収性物品を示している。
【図2】 本発明で用いられるスキンケア組成物をおむつトップシートおよび/またはカフへ適用するための好ましい方法について説明する概略図を示している。
【図3】 本発明で用いられるスキンケア組成物をおむつトップシートおよび/またはカフへ適用するための別な方法について説明する概略図を示している。
Claims (7)
- 吸収性物品の少なくとも一部に配置されたスキンケア組成物を含んでなる、皮膚へスキンケア組成物を適用するための吸収性物品であって、
上記のスキンケア組成物が:
(i)20℃で半固体または固体粘稠性;
(ii)少なくとも0.1g/m2/hrの水蒸気透過速度;および
(iii)メチレンブルー染色バリヤ性試験で、5〜−25のハンターb値を有してなり、
スキンケア組成物が:
(a)石油ベース皮膚軟化剤;脂肪酸エステル;ポリオールポリエステル;脂肪アルコールエーテル;ステロールおよびステロールエステル、およびそれらの誘導体;トリグリセリド;グリセリルエステル;セラミド;およびそれらの混合物からなる群より選択される皮膚軟化剤5〜95重量%;
(b)C7‐C40分岐炭化水素、分岐鎖脂肪族エステル、リン脂質、およびそれらの混合物からなる群より選択される透過剤1〜95重量%;および
(c)ロウ、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、C14‐C22脂肪アルコール、C12‐C22脂肪酸、2〜30の平均エトキシル化度を有するC12‐C22脂肪アルコールエトキシレート、C8‐C30酸グリセリルエステル、固体ポリオールポリエステル、およびそれらの混合物からなる群より選択される定着剤5〜95重量%
を含んでなり、
前記透過剤が、スクアラン、スクアレン、ジイソプロピルアジペート、オクチルドデシルステアロイルステアレート、イソノニルイソノナノエート、イソステアリルイソノナノエート、2‐エチルヘキシル‐12‐ヒドロキシステアレート、イソセチルステアレート、セファリン、スフィンゴミエリン、およびそれらの混合物からなる群より選択される、吸収性物品。 - 前記吸収性物品の一部が、トップシート、バックシート、カフ、サイドパネル、ウエスト部分、トップシート下の二次層、物品の着用中の使用のために吸収性物品中へ挿入される挿入可能なエレメント、およびそれらの組合せからなる群より選択される表面である、請求項1に記載の吸収性物品。
- スキンケア組成物が、0.05〜100mg/in2である、請求項1または2に記載の吸収性物品。
- 皮膚軟化剤が:
(i)皮膚軟化剤の1〜40重量%の、コレステロール、エルゴステロール、シトステロール、コレカルシフェロール、フィトステロール、大豆ステロール、トール油ステロール、ラノステロール、ラノリンおよび水素化ラノリン中における他のステロール、アセチル化ラノリン、およびそれらの混合物からなる群より選択されるステロール;
(ii)皮膚軟化剤の1〜90重量%の、C2‐C30酸コレステリルエステル、C2‐C30酸エルゴステリルエステル、C2‐C30酸シトステリルエステル、C2‐C30酸コレカルシフェリルエステル、C2‐C30酸フィトステリルエステル、C2‐C30酸大豆ステリルエステル、C2‐C30酸トール油ステリルエステル、C2‐C30酸ラノステリルエステル、C2‐C30酸水素化ラノステリルエステル、C2‐C30酸アセチル化ラノステリルエステル、およびそれらの混合物からなる群より選択されるステロールエステル;
(iii)皮膚軟化剤の1〜90重量%の、合成C8‐C36脂肪酸トリグリセリド、植物油、水素化植物油およびロウ、動物油、およびそれらの混合物からなる群より選択されるトリグリセリド;
(iv)皮膚軟化剤の1〜90重量%の、直鎖パラフィン、鉱油、ペトロラタム、およびそれらの混合物からなる群より選択される石油ベース皮膚軟化剤を含んでなり、ステロール対石油ベース皮膚軟化剤の重量比が1:1〜1:4である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。 - 石油ベース皮膚軟化剤がペトロラタムであり、遊離ステロールがコレステロールであり、ステロールエステルがC10‐C30脂肪酸コレステロールエステルおよびC10‐C30脂肪酸ラノステロールエステルの混合物であり、トリグリセリドがカプリル酸/カプリン酸エステルの混合物であり、透過剤がスクアランおよびジイソプロピルアジペートの混合物であり、脂肪アルコールがベヘニルアルコールである、請求項4に記載の吸収性物品。
- スキンケア組成物が、水、界面活性剤、スキンケア剤、保湿剤、酸化防止剤、粘度調整剤、懸濁剤、pH緩衝系、香料、鎮静剤、顔料、消毒剤、抗菌活性剤、医薬活性剤、皮膜形成剤、脱臭剤、不透明剤、収斂剤、溶媒、およびそれらの混合物からなる群より選択される少なくとも1種の任意成分を更に含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- スキンケア剤が、酸化亜鉛、タルク、デンプン、アロエベラ、アラントイン、ヘキサミジンおよびその誘導体および塩、ヘキサミジンジイセチオネートおよびその塩、トリアセチン、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、フェニルスルホニルフルオリド、キトサン、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項6に記載の吸収性物品。
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