JP4925793B2 - 燃料電池用電極触媒 - Google Patents
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Description
この燃料電池は、使用される電解質などの違いにより数種類に分類され、溶融炭酸塩型(MCFC)、リン酸型(PAFC)、固体酸化物型(SOFC)、固体高分子型(PEFC)等がある。これらの中で、PEFCは小型、軽量、簡便性などの利点から、自動車用、家庭用定置型コジェネレーションシステムや、携帯電話、ノートPCなどの電子端末機器用小型電源等、実用化に向けた検討が試されている。
PEFCで用いる燃料源には色々なものがあり、水素やアルコールなどが挙げられ、特に比較的安価で取り扱いの容易なメタノールを燃料に用いる直接メタノール型PEFCはDMFCと呼ばれ、小型化、軽量化が容易であり注目されている。
カソード(空気極):O2 + 4H+ + 4e− → 2H2O
この反応に使用される触媒として実用化されているのは、白金(Pt)をカーボン粒子に担持させたものである。しかし、例えば燃料電池車を世界規模で普及させることを考えた場合、Ptのみからなる触媒ではコストが高いために、普及は困難である。
酸化ルテニウム、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニッケルおよび酸化タングステン、あるいは窒化モリブデンから選ばれる少なくとも1種の燃料電池用触媒(特許文献1)などがある。この技術において、白金を全く使用しないことは、コスト面では有用ではあるが、しかしながら、これらの電極触媒を使用した場合、その起電力は低く、実用上の性能を有しているとは言い難く、課題に対する解決策とはなりえていない。
しかし、本発明者等のその後の検討により、従来報告されているPd−Co系合金は、作動温度が室温付近では比較的良好な性能を示すが、燃料電池の実作動温度である60〜80℃近辺では劣化が著しく性能が落ち、改善が必要である。又、80℃近辺では、印加サイクルによる経時的な性能低下が生じるため、耐久性の面でも改善が必要であることが判明した。
特許文献3では、Pt又はその合金と、有機金属錯体の混合触媒を担体上で焼成することで得られる触媒を、特許文献4では、遷移金属又はその合金と、平面状立体配位構造を有する有機金属錯体の混合触媒で、好ましくは担体上で焼成することで得られる触媒を提
案しているが、どちらの技術においてもアノード触媒用であり、カソード触媒としての能力は定かではない。又、先述したような80℃近辺の高温下での活性及び耐久性に関しては、更なる検討や改善が必要といえる。
非特許文献6では、Pd合金カソード触媒の調整方法として、PdCl2と鉄フタロシアニン錯体を、担体カーボン上で焼成をすることを提案している。しかし、この技術により得られる触媒も、先述したような80℃近辺の高温下での活性及び耐久性に関しては、更なる検討や改善が必要といえる。
1.(i)Pdである金属Mと、該金属M以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)からなる混合物X、
(ii)Pdである金属Mと、該金属M以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)、そして、該金属M、A以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属B及び/又は(該金属Bの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のB’)からなる混合物Y、そして
(iii)下記一般式(1)で表される合金(下記一般式(1)中、0<x<1、0<y<1、0≦z<1、MはPdを示し、AとBはCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる互いに異なるM以外の金属を示す)、
から選ばれる一種以上と、
非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物と、
及び炭素粉末と、
を少なくとも含有する組成物を300℃〜1000℃で焼成して得られる固体高分子型燃料電池用カソード触媒であって、該有機化合物がmeso−Tetraphenylporphyrin、2,3,7,8,12,13,17,18−Octaethyl−21H,23H−porphine、Tetrakis(4−carboxyphenyl)porphineで表されるポルフィリン誘導体、Phthalocyanine、1,4,8,11,15,18,22,25−Octabutoxy−29H,31H−phthalocyanine、2,3,9,10,16,17,23,24−Octakis(octyloxy)−29H,31H−phthalocyanineで表されるフタロシアニン誘導体、N,N’−Bis(salicylidene)ethylenediamine、N,N’−Bis(salicylidene)1,3−propanediamineで表されるサレン誘導体、及びポリアクリロニトリル、ポリメタアクリロニトリルで表されるニトリル誘導体の中から選ばれることを特徴とする固体高分子型燃料電池用カソード触媒。
MxAyBz (1)
本発明の触媒は、下記一般式(1)で表される合金(下記一般式(1)中、0<x<1、0<y<1、0≦z<1、MはPd及び/又はPtを示し、AとBはM以外の金属を示す)、非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物及び炭素粉末の混合物を焼成して得られる固体高分子型燃料電池用カソード触媒である。
MxAyBz(1)
本発明において、合金中にM,A,B以外の金属が含有されていても構わないが、本願発明の効果を奏するには、M、A、Bの成分の合計が原子比で合金全体の中で50%を超えることが必要である(以下、M,A,B以外の金属が含有される合金をM,A,Bを主成分とする合金と称する)。
本発明において、A、BはM以外の金属を表し、貴金属元素、遷移金属元素及び典型金属元素のいずれでも構わない。MにA、Bを合金化させる効果は定かではないが、Mのカソード触媒としての能力を向上させる効果や、Mの触媒としての耐久性能力を向上させる効果が発現すると思われる。よって、上記効果をより顕著に発現させるためには、A及び/又はBは、好ましくは遷移金属であり、更に好ましくはTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Ta、W、Auの1種以上である。
の性能を落とすことがない範囲において含有していても構わない。更に、該有機化合物は、主に陰イオンあるいは中性分子であり、又、有機化合物一分子における窒素原子の数の下限は1個以上であり、上限は特に制限はない。
よって、非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物のM、A、Bを主成分とする合金に対する添加量は、(該有機化合物)/(該合金)のモル比率で示すと、その下限は、上記記載の効果が発現できる必要最小量より、好ましくは1×10−4以上、更に好ましくは1×10−3以上である。先述した、該有機化合物の焼成後の構造体は、触媒としての活性を考慮すると、最低限は該合金の表層原子においてのみ形成できれば良いと考えられる。よって、該合金の表層原子に必要な該有機化合物の量ということから、上記の下限値が見積もられる。又、その上限は、合金のモル比率が少なすぎることによる触媒活性の低下を防止することや、有機化合物のモル比率が多すぎることによる材料コストの上昇を防止するといった観点から、5以下が好ましく、3以下が更に好ましい。ここで、合金前駆体を用いて作製する場合は、該合金前駆体が該合金となった場合に換算して、該有機化合物の添加量を決定すればよい。
尚、本発明では、上記の炭素粒子以外にも、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノフォーン(ヘリンクボーン型やプレートレット型等)等を用いることができる。
本発明の触媒は、合金又は合金前駆体、非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物及び炭素粉末の混合物を焼成することで得られる。
本発明の触媒の調整方法には、主に以下の8点の方法が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(1)炭素粉末上に担持された該合金前駆体の担持体を作製し、次いで該担持体と該有機化合物の混合体を形成後、該混合体を焼成する調整方法。
(2)炭素粉末上に担持された該合金前駆体の担持体を作製し、次いで該担持体を該有機化合物と共に加熱処理した後、焼成する調整方法。
(3)炭素粉末上に担持された該合金の担持体を作製し、次いで該担持体と該有機化合物の混合体を形成後、該混合体を焼成する調整方法。
(4)炭素粉末上に担持された該合金の担持体を作製し、次いで該担持体を該有機化合物と共に加熱処理した後、焼成する調整方法。
(6)該合金前駆体を作製し、次いで該合金前駆体を該有機化合物と共に加熱処理した後、更に炭素粉末上に担持させ、焼成する調整方法。
(7)該合金を作製し、次いで該合金、該有機化合物、及び炭素粉末の混合体を形成後、該混合体を焼成する調整方法。
(8)該合金を作製し、次いで該合金を該有機化合物と共に加熱処理した後、更に炭素粉末上に担持させ、焼成する調整方法。
上記(1)、(2)、(5)、(6)で用いる混合物Xや混合物Yといった合金前駆体は、各金属M,A,Bの金属源(例えば金属塩など)を原料に用いて、逆ミセル法、共沈法、含浸法、蒸発乾固法などの手法により作製することができ、引き続き該合金前駆体に適切な焼成工程を施すことで、目的の合金となす。本発明における該合金前駆体は、目的の元素組成比で合金を形成しやすいといったことから、逆ミセル法を用いて作製することが好ましい。
イズの極めて小さな水滴となって有機溶媒中に安定して分散できるが、注入した水と界面活性剤のモル比によって、そのサイズをコントロールできる。
以上の方法で調整した金属M、金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)等、金属B及び/又は(該金属Bの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のB’)等の逆ミセル溶液の逆ミセルを崩壊させた後、吸引ろ過等により取り出すことで、本発明の合金前駆体を得ることができる。
一方、上記(3)、(4),(7),(8)における該合金は、上記記載の逆ミセル法等の各種手法により作製した合金前駆体に、適切な焼成を施すことで作製できる。又、逆ミセル法等のような湿式法ではなく、固相反応等でも構わない。スパッタ、蒸着などによる合金作製は、先述したように本発明のおける該合金の好ましい形態は、微粒子であるため、極力避ける。
上記(1)〜(8)における各種混合体の形成は、各化合物が均一に分散した状態での混合体を形成できれば、その手法に制限はないが、例えば、各化合物を溶媒中で、超音波ホモジナイザーにより分散させた後、溶媒をエバポレーター等により除去することで得られる。
上記溶媒は特に制限はないが、加熱下において該有機化合物に対する溶解度が高いものが好ましい。
上記加熱反応とは、該合金又は該合金前駆体と該有機化合物を溶媒中で、加熱させ、上記記載の目的の結合を行うものである。反応温度は、反応の促進のため、好ましくは室温以上、更に好ましくは還流反応が起こる温度である。反応の雰囲気は、該合金又は該合金前駆体の酸化防止のため、不活性ガスフロー下が好ましい。又、反応の促進のため、必要に応じて、酸又は塩基、脱プロトン化剤などの添加剤を加えても構わない。
上記加熱処理により、目的の結合が形成されているかの判断は、例えば、赤外分光法(FT−IR)、X線光電子分光分析法(XPS)、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF−SIMS)等を用いて行える。
炭素粉末が多すぎると、触媒としての性能が十分に発現できない恐れがあり、逆に炭素粉末が少なすぎると、電子伝導の役割を十分に発現できない恐れがあるので、適度な比率が必要である。よって、(該合金+該有機化合物+該炭素粉末)全質量に対して、(該合金+該有機化合物)が、好ましくは5質量%〜80質量%、更に好ましくは10質量%〜70質量%である。ここで、該合金前駆体を用いて作製する場合は、該合金前駆体が該合金となった場合に換算して、炭素粉末の添加量を決定すればよい。
本発明の焼成は、1回のみでも、多段で行っても、どちらでも構わない。上記記載の調整法の選択により、焼成の役目が決まり、その役目を担うことができるように、焼成のガス、温度、回数を適宜決定すればよい。
焼成のガスは、水素ガス又は水素ガス含有不活性ガス又は不活性ガス雰囲気下で行う。本焼成工程は、例えば上記記載の調整法(1)、(2)のように該合金前駆体を用いる場
合は、該合金の形成と、先述したような有機化合物が合金中の金属周りにおいて担体の炭素粉末と一体化すると思われる構造の形成といった2種の役目を担っており、例えば上記記載の調整法(3)、(4)のように該合金を用いる場合は、先述したような有機化合物が合金中の金属周りにおいて担体の炭素粉末と一体化すると思われる構造の形成のみの役目を担う。
又、該有機化合物が合金中の金属周りにおいて担体の炭素粉末と一体化すると思われる構造の形成には、焼成の温度に注意が必要で、300℃〜1000℃が好ましい。
焼成の時間には、特に制限はないが、上記記載の焼成による効果を十分とするために、好ましくは30分以上、6時間以下である。
本発明により得られた触媒の組成、構造決定は、粉末X線回折法(XRD)、蛍光X線分析法(XRF)、X線光電子分光分析法(XPS)、誘導結合高周波プラズマ発光分光分析法(ICP発光法)、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF−SIMS)等を用いて決定することができる。
尚、本発明の触媒はDMFC(直接メタノール型PEFC)用に最適である。本発明の触媒をカソードに用いれば、クロスオーバーによりカソードへ移動してきたアノードで消費できなかったメタノールが、カソードで酸化されることを好適に防止し、効率よく酸素を還元できるからである。
燃料電池の形状などについては、電解質膜として固体高分子型電解質を使用すれば特に限定されるものではなく、任意形状の電解質膜上にアノード、カソードを密着させた電極接合体として用いることができる。
本発明の燃料電池としては、本発明の触媒をカソード電極に有する必要があるが、その構造は従来公知のものと同様でよく、又、アノード電極および固体高分子型電解質も、従来公知のものと同様でよい。例えば、アノード電極に使用する触媒は、白金、白金−ルテニウム合金などを使用することができ、固体高分子型電解質は、アシプレックス、ナフィオンなどの商標名で市販されているものを使用することができる。
本発明の触媒を用いて電極を形成するには、本発明の触媒にバインダーを添加して固体高分子型電解質のカソード側に触媒層を形成し、アノード側にも同様に公知の触媒をバインダーに添加して触媒層とすれば良い。必要に応じて、拡散層、集電体をホットプレスなどにより一体化して、電極接合体とする。
実施例及び比較例において用いる測定法は以下のとおりである。
粉末X線回折法(XRD)は、RINT−2500(理学電機(株)製)を用い、測定条件は、線源がCu Kα線、走査軸が2θ/θ、ステップ間隔が0.01°、スキャン
スピードが0.5°/min、加速電圧が40kV、加速電流が200mAで行い、測定の際に使用したスリットは、発散スリットが1°、散乱スリットが1°、受光スリットが0.15mmであり、検出器の前にグラファイトモノクロメーターを装着した。
電気化学試験は、ポテンシオガルバノスタット:Solartron1255WB又は1280Z(いずれも英国ソーラトロン社製)を用いて行った。測定条件等の詳細は実施例及び比較例内に記載する。
まず、逆ミセル法を用いて、炭素粉末上に担持させたPdCoCr合金前駆体を以下のように作製した。
<逆ミセル溶液(A)の作製>
ビス(エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(AOT)(和光純薬工業(株)製)46.2gを、ヘプタン(和光純薬工業(株)製)213mlに溶解させた。(NH4)2[PdCl6](和光純薬工業(株)製)0.179g、Co(NO3)2・6H2O(和光純薬工業(株)製)0.031g、Cr(NO3)3・9H2O(和光純薬工業(株)製)0.043gを25.01gの精製水に溶解させた。上記2種の溶液を混合し、氷浴中、窒素バブリングをしながら、約20分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施し、逆ミセル溶液を作製した。作製後、更に約30分間の窒素バブリングを施し、溶存酸素を十分に除去した。
ビス(エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(AOT)(和光純薬工業(株)製)61.7gを、ヘプタン(和光純薬工業(株)製)213mlに溶解させた。NaBH4(和光純薬工業(株)製)を0.218gと、NaOH(和光純薬工業(株)製)を1mol/lの水溶液に調製したもの1滴を25.01gの精製水に溶解させた。上記2種の溶液を混合し、氷浴中、窒素バブリングをしながら、約20分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施し、逆ミセル溶液を作製した。作製後、更に約30分間の窒素バブリングを施し、溶存酸素を十分に除去した。
逆ミセル溶液(A)に逆ミセル溶液(B)を混合し、次いで12.5gの精製水を追加した後、60℃下、窒素バブリングをしながら、約30分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施して、反応させた。次いで、炭素微粒子であるケッチェンブラック(登録商標)EC(ケッチェン・ブラック・インターナショナル株式会社製、表面積800m2/g、一次粒径39.5nm)0.262gを加え、上記記載と同条件で約10分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施した。更に、室温下でマグネティックスターラーによる攪拌を約1.5時間行った後、吸引ろ過により取り出した。精製水とアセトンで十分に洗浄した後、デシケーター中で乾燥させた。
上記合金前駆体と、meso−Tetraphenylporphyrin(アルドリッチ社製)0.0665gとを、トルエン(和光純薬工業(株)製)100mlで混合させ、約10分間超音波ホモジナイザー分散を行った後、しばらく室温下で静置した。上記分散液を、エバポレーターを用い、約60℃で加熱しながら溶媒であるトルエンを除去した後、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、触媒を得た。
XRDより、Pd、Co及びCr金属単体は存在せず、合金化していることが確認でき、PdCoCr三元合金は単相であることが分かった。特に、Pd(111)ピークは2
θ=40.72°で、合金化により回折ピークが高角度へシフトしている。よって、得られた触媒は、PdCoCr三元単相合金中の表層金属周りにおいて、加えた有機化合物が担体の炭素粉末と一体化した構造と思われる。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を下記の方法によって評価した。まず、触媒の粉末10mgに50質量%エタノール水溶液を加え10gに調整し、超音波を印加して分散させ、0.1%触媒懸濁液を得た。この触媒懸濁液を15μl採取し、鏡面研磨したグラッシーカーボン電極(直径6mm)上に滴下し、乾燥機において50℃で乾燥させた。次に導電性樹脂溶液(アシプレックス、旭化成ケミカルズ登録商標、含有量0.15%エタノール溶液)を15μl滴下し、窒素雰囲気中、120℃で2時間乾燥することで固定化し、触媒試験電極を作製した。
硫酸水溶液中に酸素ガスを約30分間バブリングさせることにより、セル内の雰囲気を酸素飽和とした後、電位走査(電位走査範囲:0.05〜1.0V、走査速度100mV/s)を150回行った。上記操作は、強酸性、80℃、酸素飽和下で、電位サイクルを150回施すといった過酷な条件であり、上記操作後の触媒の活性は、その耐久性を反映させたものといえる。次に電位を1.0Vで15秒保持後、1.0Vから0.30Vまで電位を5mV/sの速度で変化させて酸素還元電流値を測定した。
電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.818Vであった。
実施例1と同様な方法で作製した炭素粉末上に担持させたPdCoCr合金前駆体と、N,N’−Bis(salicylidene)ethylenediamine(アルドリッチ社製)0.0290gとを、エタノール(和光純薬工業(株)製)100mlで混合させ、約10分間超音波ホモジナイザー分散を行った後、しばらく室温下で静置した。上記分散液を、エバポレーターを用い、約60℃で加熱しながら溶媒であるトルエンを除去した後、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、触媒を得た。
XRDより、Pd、Co及びCr金属単体は存在せず、合金化していることが確認でき、PdCoCr三元合金は単相であることが分かった。特に、Pd(111)ピークは2θ=41.02°で、合金化により回折ピークが高角度へシフトしている。よって、得られた触媒は、PdCoCr三元単相合金中の表層金属周りにおいて、加えた有機化合物が担体の炭素粉末と一体化した構造と思われる。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.798Vであった。
実施例1と同様な方法で作製した炭素粉末上に担持させたPdCoCr合金前駆体と、ポリアクリロニトリル(アルドリッチ社製)0.00573gとを、ジメチルホルムアミド(和光純薬工業(株)製)40mlで加熱しながら混合させ、約10分間超音波ホモジナイザー分散を行った後、しばらく室温下で静置した。上記分散液を、エバポレーターを用い、約60℃で加熱しながら溶媒であるトルエンを除去した後、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、触媒を得た。
XRDより、Pd、Co及びCr金属単体は存在せず、合金化していることが確認でき
、PdCoCr三元合金は単相であることが分かった。特に、Pd(111)ピークは2θ=40.73°で、合金化により回折ピークが高角度へシフトしている。よって、得られた触媒は、PdCoCr三元単相合金中の表層金属周りにおいて、加えた有機化合物が担体の炭素粉末と一体化した構造と思われる。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.812Vであった。
実施例1と同様な方法で作製した炭素粉末上に担持させたPdCoCr合金前駆体と、フタロシアニン(東京化成工業(株)製)0.0556gとを、ジメチルホルムアミド(和光純薬工業(株)製)150mlで混合させ、約10分間超音波ホモジナイザー分散を行った後、しばらく室温下で静置した。上記分散液を、エバポレーターを用い、約60℃で加熱しながら溶媒であるトルエンを除去した後、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、触媒を得た。
XRDより、Pd、Co及びCr金属単体は存在せず、合金化していることが確認でき、PdCoCr三元合金は単相であることが分かった。特に、Pd(111)ピークは2θ=40.27°で、合金化により回折ピークが高角度へシフトしている。よって、得られた触媒は、PdCoCr三元単相合金中の表層金属周りにおいて、加えた有機化合物が担体の炭素粉末と一体化した構造と思われる。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.793Vであった。
まず、逆ミセル法を用いて、炭素粉末上に担持させたPdCr合金前駆体を以下のように作製した。
<逆ミセル溶液(A)の作製>
ビス(エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(AOT)(和光純薬工業(株)製)46.2gを、ヘプタン(和光純薬工業(株)製)213mlに溶解させた。(NH4)2[PdCl6](和光純薬工業(株)製)0.153g、Cr(NO3)3・9H2O(和光純薬工業(株)製)0.115gを25.01gの精製水に溶解させた。上記2種の溶液を混合し、氷浴中、窒素バブリングをしながら、約20分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施し、逆ミセル溶液を作製した。作製後、更に約30分間の窒素バブリングを施し、溶存酸素を十分に除去した。
ビス(エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(AOT)(和光純薬工業(株)製)61.7gを、ヘプタン(和光純薬工業(株)製)213mlに溶解させた。NaBH4(和光純薬工業(株)製)を0.174gと、NaOH(和光純薬工業(株)製)を1mol/lの水溶液に調製したもの1滴を25.01gの精製水に溶解させた。上記2種の溶液を混合し、氷浴中、窒素バブリングをしながら、約20分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施し、逆ミセル溶液を作製した。作製後、更に約30分間の窒素バブリングを施し、溶存酸素を十分に除去した。
逆ミセル溶液(A)に逆ミセル溶液(B)を混合し、次いで12.5gの精製水を追加した後、60℃下、窒素バブリングをしながら、約30分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施して、反応させた。次いで、
炭素微粒子であるケッチェンブラック(登録商標)EC(ケッチェン・ブラック・インターナショナル株式会社製、表面積800m2/g、一次粒径39.5nm)0.244gを加え、上記記載と同条件で約10分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施した。更に、室温下でマグネティックスターラーによる攪拌を約1.5時間行った後、吸引ろ過により取り出した。精製水とアセトンで十分に洗浄した後、デシケーター中で乾燥させた。
上記合金前駆体と、meso−Tetraphenylporphyrin(アルドリッチ社製)0.177gとを、トルエン(和光純薬工業(株)製)140mlで混合させ、約10分間超音波ホモジナイザー分散を行った後、しばらく室温下で静置した。上記分散液を、エバポレーターを用い、約60℃で加熱しながら溶媒であるトルエンを除去した後、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、触媒を得た。
XRDより、Pd及びCr金属単体は存在せず、合金化していることが確認でき、PdCr二元合金は単相であることが分かった。特に、Pd(111)ピークは2θ=40.21°で、合金化により回折ピークが高角度へシフトしている。よって、得られた触媒は、PdCr二元単相合金中の表層金属周りにおいて、加えた有機化合物が担体の炭素粉末と一体化した構造と思われる。
<触媒の活性評価>
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.778Vであった。
実施例1と同様な方法で作製したPdCoCr合金前駆体に有機化合物を何も加えずに、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、触媒を得た。
XRDより、Pd、Co及びCr金属単体は存在せず、合金化していることが確認でき、PdCoCr三元合金は単相であることが分かった。特に、Pd(111)ピークは2θ=40.77°で、合金化により回折ピークが高角度へシフトしている。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.642Vであった。
5質量%塩化パラジウム(II)塩酸水溶液(アルドリッチ社製)を 0.1質量%に希釈したもの179.8gに、炭素微粒子であるケッチェンブラック(登録商標)EC(ケッチェン・ブラック・インターナショナル株式会社製、表面積800m2/g、一次粒径39.5nm)1.15gを加え、約10分間超音波ホモジナイザー分散を行った。上記分散液に、ヒドラジン・一水和物(和光純薬工業(株)製)を0.05質量%に希釈したものを約2時間程度かけて滴下し、分散液のpHが7になるようにした。滴下後、室温で約1時間攪拌した後、吸引ろ過より取り出し、精製水、エタノールで洗浄した。得られた粉末を、空気中、80℃で約8時間乾燥することで、Pdが炭素粉末担体に担持した触媒を得た。
XRDより、Pd金属のみからなる構造を同定した。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.681Vであった。
以上、実施例1〜5及び比較例1〜2をまとめると表1のようになり、本発明による触
媒及び製造方法が、固体高分子型燃料電池用カソード触媒として優れていることは明確である。
まず、逆ミセル法を用いて、炭素粉末上に担持させたPdCoAu合金前駆体を以下のように作製した。
<逆ミセル溶液(A)の作製>
ビス(エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(AOT)(和光純薬工業(株)製)61.7gを、ヘプタン(和光純薬工業(株)製)213mlに溶解させた。(NH4)2[PdCl6](和光純薬工業(株)製)0.103g、Co(NO3)2・6H2O(和光純薬工業(株)製)0.0943g、HAuCl4・nH2O(アルドリッチ社製)を30質量%水溶液に調製したもの0.122gを24.9gの精製水に溶解させた。上記2種の溶液を混合し、氷浴中、窒素バブリングをしながら、約20分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施し、逆ミセル溶液を作製した。作製後、更に約30分間の窒素バブリングを施し、溶存酸素を十分に除去した。
ビス(エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(AOT)(和光純薬工業(株)製)61.7gを、ヘプタン(和光純薬工業(株)製)213mlに溶解させた。NaBH4(和光純薬工業(株)製)を1.74gと、NaOH(和光純薬工業(株)製)を1mol/lの水溶液に調製したもの3gを22.1gの精製水に溶解させた。上記2種の溶
液を混合し、氷浴中、窒素バブリングをしながら、約20分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施し、逆ミセル溶液を作製した。作製後、更に約30分間の窒素バブリングを施し、溶存酸素を十分に除去した。
逆ミセル溶液(A)に逆ミセル溶液(B)を混合し、60℃下、窒素バブリングをしながら、約30分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施して、反応させた。次いで、炭素微粒子であるケッチェンブラック(登録商標)EC(ケッチェン・ブラック・インターナショナル株式会社製、表面積800m2/g、一次粒径39.5nm)0.284gを加え、上記記載と同条件で約10分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施した。更に、室温下でマグネティックスターラーによる攪拌を約1.5時間行った後、吸引ろ過により取り出した。精製水とアセトンで十分に洗浄した後、デシケーター中で乾燥させた。
上記合金前駆体と、ポリアクリロニトリル(アルドリッチ社製)0.0172gとを、ジメチルホルムアミド(和光純薬工業(株)製)40mlで加熱しながら混合させ、約10分間超音波ホモジナイザー分散を行った後、しばらく室温下で静置した。上記分散液を、エバポレーターを用い、約60℃で加熱しながら溶媒であるトルエンを除去した後、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、触媒を得た。
<触媒の活性評価>
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.793Vであった。
実施例5と同様な方法で作製した炭素粉末上に担持させたPdCoAu合金前駆体を、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、炭素粉末上に担持させたPdCoAu合金を得た。
上記合金と、meso−Tetraphenylporphyrin(アルドリッチ社製)0.199gとを、トルエン(和光純薬工業(株)製)150mlで混合させ、約10分間超音波ホモジナイザー分散を行った後、しばらく室温下で静置した。上記分散液を、エバポレーターを用い、約60℃で加熱しながら溶媒であるトルエンを除去した後、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、触媒を得た。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.734Vであった。
実施例6と同様な方法で作製したPdCoAu合金前駆体に有機化合物を何も加えずに、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の焼成を施すことで、触媒を得た。
XRDより、Pd、Co及びAu金属単体は存在せず、合金化していることが確認でき、PdCoAu三元合金は単相であることが分かった。特に、Pd(111)ピークは2θ=41.24°で、合金化により回折ピークが高角度へシフトしている。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が5A/gを超える電位は、0.541Vであった。
以上、実施例6〜7及び比較例3をまとめると表2のようになり、本発明による触媒及
び製造方法が、固体高分子型燃料電池用カソード触媒として優れていることは明確である。
Claims (2)
- (i)Pdである金属Mと、該金属M以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)
からなる混合物X、
(ii)Pdである金属Mと、該金属M以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)、そして、該金属M、A以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属B及び/又は(該金属Bの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のB’)からなる混合物Y、そして
(iii)下記一般式(1)で表される合金(下記一般式(1)中、0<x<1、0<y<1、0≦z<1、MはPdを示し、AとBはCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる互いに異なるM以外の金属を示す)、
から選ばれる一種以上と、
非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物と、
及び炭素粉末と、
を少なくとも含有する組成物を300℃〜1000℃で焼成して得られる固体高分子型燃料電池用カソード触媒であって、該有機化合物がmeso−Tetraphenylporphyrin、2,3,7,8,12,13,17,18−Octaethyl−21H,23H−porphine、Tetrakis(4−carboxyphenyl)porphineで表されるポルフィリン誘導体、Phthalocyanine、1,4,8,11,15,18,22,25−Octabutoxy−29H,31H−phthalocyanine、2,3,9,10,16,17,23,24−Octakis(octyloxy)−29H,31H−phthalocyanineで表されるフタロシアニン誘導体、N,N’−Bis(salicylidene)ethylenediamine、N,N’−Bis(salicylidene)1,3−propanediamineで表されるサレン誘導体、及びポリアクリロニトリル、ポリメタアクリロニトリルで表されるニトリル誘導体の中から選ばれることを特徴とする固体高分子型燃料電池用カソード触媒。
MxAyBz (1) - 炭素粉末上に担持された該混合物X、及び/又は該混合物Yの担持体を、非共有電子対
を持つ窒素原子を含有している有機化合物と共に焼成する事を特徴とする請求項1に記載の固体高分子型燃料電池用カソード触媒の製造方法。
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