JP4925926B2 - 燃料電池用電極触媒 - Google Patents
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Description
この燃料電池は、使用される電解質などの違いにより数種類に分類され、溶融炭酸塩型(MCFC)、リン酸型(PAFC)、固体酸化物型(SOFC)、固体高分子型(PEFC)等がある。これらの中で、PEFCは小型、軽量、簡便性などの利点から、自動車用、家庭用定置型コジェネレーションシステムや、携帯電話、ノートPCなどの電子端末機器用小型電源等、実用化に向けた検討が試されている。
PEFCで用いる燃料源には色々なものがあり、水素やアルコールなどが挙げられ、特に比較的安価で取り扱いの容易なメタノールを燃料に用いる直接メタノール型PEFCはDMFCと呼ばれ、小型化、軽量化が容易であり注目されている。
カソード(空気極):O2 + 4H+ + 4e− → 2H2O
この反応に使用される触媒として実用化されているのは、白金(Pt)をカーボン粒子に担持させたものである。しかし、例えば燃料電池車を世界規模で普及させることを考えた場合、Ptのみからなる触媒ではコストが高いために、普及は困難である。
酸化ルテニウム、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニッケルおよび酸化タングステン、あるいは窒化モリブデンから選ばれる少なくとも1種の燃料電池用触媒(特許文献1)などがある。この技術において、白金を全く使用しないことは、コスト面では有用ではあるが、しかしながら、これらの電極触媒を使用した場合、その起電力は低く、実用上の性能を有しているとは言い難く、課題に対する解決策とはなりえていない。
しかし、本発明者等のその後の検討により、従来報告されているPd−Co系合金は、作動温度が室温付近では比較的良好な性能を示すが、燃料電池の実作動温度である60〜80℃近辺では劣化が著しく性能が落ち、改善が必要である。又、実作動温度では、印加サイクルによる経時的な性能低下が生じるため、耐久性の面でも改善が必要であることが判明した。
特許文献3では、Pt又はその合金と、有機金属錯体の混合触媒を担体上で焼成することで得られる触媒を、特許文献4では、遷移金属又はその合金と、平面状立体配位構造を有する有機金属錯体の混合触媒で、好ましくは担体上で焼成することで得られる触媒を提
案しているが、どちらの技術においてもアノード触媒用であり、カソード触媒としての能力は定かではない。又、先述したような実作動温度の高温下での活性及び耐久性に関しては、更なる検討や改善が必要といえる。
非特許文献6では、Pd合金カソード触媒の調整方法として、PdCl2と鉄フタロシアニン錯体を、担体カーボン上で焼成をすることを提案している。又、特許文献5では、炭素材料上に貴金属と大環状化合物錯体を混合担持し、熱処理した触媒を提案している。更に、特許文献6では、上記特許文献5に類似で、導電性炭素上に遷移金属と窒素含有有機金属遷移錯体を混合担持し、熱処理した触媒を提案している。しかし、これら上記3点の技術により得られる触媒は、原料に遷移金属錯体を用いているために、作製した触媒内の合金の結晶相、組成はばらつきやすく、そのため、目標とする合金の触媒活性を発現できない。又、先述したような実作動温度の高温下での活性及び耐久性に関しても、更なる検討や改善が必要といえる。
1、(i)Pdである金属Mと、該金属M以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)からなる混合物X、
(ii)Pdである金属Mと、該金属M以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)、そして、該金属M、A以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属B及び/又は(該金属Bの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のB’)からなる混合物Y、そして
(iii)下記一般式(1)で表される合金(下記一般式(1)中、0<x<1、0<y<1、0≦z<1、MはPdを示し、AとBはCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる互いに異なるM以外の金属を示す)、
から選ばれる一種以上と、
非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物と、
及び炭素粉末と、
を少なくとも含有する組成物を、まず300℃〜600℃で第一段目の焼成を施し、その後、引き続き700℃〜1000℃まで昇温して第二段目の焼成を施して得られる固体高分子型燃料電池用カソード触媒であって、該有機化合物がmeso−Tetraphenylporphyrin、2,3,7,8,12,13,17,18−Octaethyl−21H,23H−porphine、Tetrakis(4−carboxyphenyl)porphineで表されるポルフィリン誘導体、Phthalocyanine、1,4,8,11,15,18,22,25−Octabutoxy−29H,31H−phthalocyanine、2,3,9,10,16,17,23,24−Octakis(octyloxy)−29H,31H−phthalocyanineで表されるフタロシアニン誘導体、N,N’−Bis(salicylidene)ethylenediamine、N,N’−Bis(salicylidene)1,3−propanediamineで表されるサレン誘導体、及びポリアクリロニトリル、ポリメタアクリロニトリルで表されるニトリル誘導体の中から選ばれることを特徴とする固体高分子型燃料電池用カソード触媒。
MxAyBz (1)
2、該焼成の雰囲気が水素ガス、水素ガス含有不活性ガス、不活性ガスのいずれかであることを特徴とする1、に記載の固体高分子型燃料電池用カソード触媒。
3、炭素粉末上に担持された該混合物X、及び/又は該混合物Yの担持体を、非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物と共に焼成する事を特徴とする1、又は2、に記載の固体高分子型燃料電池用カソード触媒の製造方法。
本発明の触媒は、下記一般式(1)で表される合金(下記一般式(1)中、0<x<1、0<y<1、0≦z<1、MはPd及び/又はPtを示し、AとBはM以外の金属を示す)、非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物及び炭素粉末の混合物を焼成して得られる固体高分子型燃料電池用カソード触媒である。
MxAyBz(1)
本発明において、合金中にM,A,B以外の金属が含有されていても構わないが、本願発明の効果を奏するには、M、A、Bの成分の合計が原子比で合金全体の中で50%を超えることが必要である(以下、M,A,B以外の金属が含有される合金をM,A,Bを主成分とする合金と称する)。
本発明において、A、BはM以外の金属を表し、貴金属元素、遷移金属元素及び典型金属元素のいずれでも構わない。MにA、Bを合金化させる効果は定かではないが、Mのカソード触媒としての能力を向上させる効果や、Mの触媒としての耐久性能力を向上させる効果が発現すると思われる。よって、上記効果をより顕著に発現させるためには、A及び/又はBは、好ましくは遷移金属であり、更に好ましくはTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zr、Nb、Mo、Ta、W、Auの1種以上である。
の上限値は、好ましくは1μm以下、より好ましくは100nm以下、更に好ましくは10nm以下である。平均粒子径の下限値は特に制限されるものではないが、物理的安定性の見地から1nm程度以上とすれば良い。ここで述べている平均粒子径とは、触媒担体を除いた実質的な触媒有効成分を透過型顕微鏡(TEM)により観察し、任意に選んだ100個の粒子径の算術平均値である。
よって、非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物のM、A、Bを主成分とする合金に対する添加量は、(該有機化合物)/(該合金)のモル比率で示すと、その下限は、上記記載の効果が発現できる必要最小量より、好ましくは1×10−4以上、更に好ましくは1×10−3以上である。先述した、該有機化合物の焼成後の構造体は、触媒としての活性を考慮すると、最低限は該合金の表層原子においてのみ形成できれば良いと考えられる。よって、該合金の表層原子に必要な該有機化合物の量ということから、上記の下限値が見積もられる。又、その上限は、合金のモル比率が少なすぎることによる触媒活性の低下を防止することや、有機化合物のモル比率が多すぎることによる材料コストの上昇を防止するといった観点から、5以下が好ましく、3以下が更に好ましい。ここで
、合金前駆体を用いて作製する場合は、該合金前駆体が該合金となった場合に換算して、該有機化合物の添加量を決定すればよい。
尚、本発明では、上記の炭素粒子以外にも、フラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノフォーン(ヘリンクボーン型やプレートレット型等)等を用いることができる。
本発明の触媒は、合金又は合金前駆体、非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物及び炭素粉末の混合物を焼成することで得られる。
本発明の触媒の調整方法には、主に以下の8点の方法が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(1)炭素粉末上に担持された該合金前駆体の担持体を作製し、次いで該担持体と該有機化合物の混合体を形成後、該混合体を焼成する調整方法。
(2)炭素粉末上に担持された該合金前駆体の担持体を作製し、次いで該担持体を該有機化合物と共に加熱処理した後、焼成する調整方法。
(3)炭素粉末上に担持された該合金の担持体を作製し、次いで該担持体と該有機化合物の混合体を形成後、該混合体を焼成する調整方法。
(4)炭素粉末上に担持された該合金の担持体を作製し、次いで該担持体を該有機化合物と共に加熱処理した後、焼成する調整方法。
(6)該合金前駆体を作製し、次いで該合金前駆体を該有機化合物と共に加熱処理した後、更に炭素粉末上に担持させ、焼成する調整方法。
(7)該合金を作製し、次いで該合金、該有機化合物、及び炭素粉末の混合体を形成後、該混合体を焼成する調整方法。
(8)該合金を作製し、次いで該合金を該有機化合物と共に加熱処理した後、更に炭素粉末上に担持させ、焼成する調整方法。
上記(1)、(2)、(5)、(6)で用いる混合物Xや混合物Yといった合金前駆体は、各金属M,A,Bの金属源(例えば金属塩など)を原料に用いて、逆ミセル法、共沈法、含浸法、蒸発乾固法などの手法により作製することができ、引き続き該合金前駆体に適切な焼成工程を施すことで、目的の合金となす。本発明における該合金前駆体は、目的の元素組成比で合金を形成しやすいといったことから、逆ミセル法を用いて作製することが好ましい。
化物、酸化物から選択される1種以上のA’)等、金属B及び/又は(該金属Bの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のB’)等の金属微粒子、金属化合物を作製する方法である。逆ミセル溶液とは、有機溶媒に界面活性剤を混合することにより、界面活性剤が集合して形成されるミセルを含有し、かつ該ミセル内部に金属イオン水溶液などを含有する溶液である。界面活性剤分子が、有機溶媒相内で、疎水性基を外側すなわち有機溶媒相側に向け、親水性基を内側に向けて配列し、疎水性基と親水性基の配列が水性溶媒相の場合と逆であるため、逆ミセル溶液と称する。このような逆ミセル溶液は、界面活性剤を有機溶媒に溶解した溶液に水溶液を加えて攪拌させることにより調整できる。親水性基が集合した部分には水などの極性溶媒を保持する能力がある。該水溶液は、ナノサイズの極めて小さな水滴となって有機溶媒中に安定して分散できるが、注入した水と界面活性剤のモル比によって、そのサイズをコントロールできる。
以上の方法で調整した金属M、金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)等、金属B及び/又は(該金属Bの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のB’)等の逆ミセル溶液の逆ミセルを崩壊させた後、吸引ろ過等により取り出すことで、本発明の合金前駆体を得ることができる。
一方、上記(3)、(4),(7),(8)における該合金は、上記記載の逆ミセル法等の各種手法により作製した合金前駆体に、適切な焼成を施すことで作製できる。又、逆ミセル法等のような湿式法ではなく、固相反応等でも構わない。スパッタ、蒸着などによる合金作製は、先述したように本発明のおける該合金の好ましい形態は、微粒子であるため、極力避ける。
上記(1)〜(8)における各種混合体の形成は、各化合物が均一に分散した状態での混合体を形成できれば、その手法に制限はないが、例えば、各化合物を溶媒中で、超音波ホモジナイザーにより分散させた後、溶媒をエバポレーター等により除去することで得られる。
上記溶媒は特に制限はないが、加熱下において該有機化合物に対する溶解度が高いものが好ましい。
上記加熱反応とは、該合金又は該合金前駆体と該有機化合物を溶媒中で、加熱させ、上記記載の目的の結合を行うものである。反応温度は、反応の促進のため、好ましくは室温以上、更に好ましくは還流反応が起こる温度である。反応の雰囲気は、該合金又は該合金前駆体の酸化防止のため、不活性ガスフロー下が好ましい。又、反応の促進のため、必要に応じて、酸又は塩基、脱プロトン化剤などの添加剤を加えても構わない。
上記加熱処理により、目的の結合が形成されているかの判断は、例えば、赤外分光法(FT−IR)、X線光電子分光分析法(XPS)、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF−SIMS)等を用いて行える。
尚、本発明の触媒は、原料に予め錯体化した遷移金属錯体を用いるのではなく、前もって合金又は合金前駆体を作製し、別に非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物を添加することで製造されるため、触媒内の合金の結晶相は単相化しやすく、また、その組成も一定値をとりやすい。よって、合金本来の触媒活性と高耐久性を合わせて発現できると考えられる。
炭素粉末が多すぎると、触媒としての性能が十分に発現できない恐れがあり、逆に炭素粉末が少なすぎると、電子伝導の役割を十分に発現できない恐れがあるので、適度な比率が必要である。よって、(該合金+該有機化合物+該炭素粉末)全質量に対して、(該合金+該有機化合物)が、好ましくは5質量%〜80質量%、更に好ましくは10質量%〜70質量%である。ここで、該合金前駆体を用いて作製する場合は、該合金前駆体が該合金となった場合に換算して、炭素粉末の添加量を決定すればよい。
本発明の焼成は、まず300℃〜600℃で第一段目の焼成を施し、引き続き700℃〜1000℃で第二段目の焼成を施すことを特徴とする。
本焼成工程は、例えば上記記載の調整法(1)、(2)のように該合金前駆体を用いる場合は、該合金の形成と、先述したような有機化合物が合金中の金属周りにおいて担体の炭素粉末と一体化すると思われる構造の形成(以下、炭化物層の形成と略す)といった2種の役目を担っており、例えば上記記載の調整法(3)、(4)のように該合金を用いる場合は、炭化物層の形成のみの役目を担う。
いずれの工程にも共通しているのが、炭化物層の形成であり、これを、より安定な構造で形成させるために本発明では上記記載の二段階での焼成工程を施す。そのメカニズムは定かではないが、第一段目の焼成において、有機化合物が融解することで、該合金又は該合金前駆体の表層をできるだけ隙間無く覆うことができると思われるので、第二段目の焼成後には、目的の構造を緻密に形成することができ、その結果、より安定な構造の形成が可能になると思われる。
又、第二段目の焼成温度は、700℃〜1000℃、好ましくは750〜900℃である。上限は、合金の粒子サイズの増大による触媒実効面積の低下の防止や、担体の炭素粉末の焼失防止といった観点から1000℃以下であり、好ましくは900℃以下である。下限は、合金形成や、炭化物層の形成のために、700℃以上であり、好ましくは750℃以上である。
本発明において、第一段目の焼成と第二段目の焼成とは、その温度条件が上記温度範囲内にあることが重要であり、第一段目の焼成と第二段目の焼成との間に、一旦、温度を降温しても構わないが、生産性の面からは、第一段目の焼成温度を所定の時間維持した後、降温することなく昇温し第二段目の焼成を行うことが好ましい。
焼成雰囲気は、該合金の酸化防止や、該有機化合物及び担体である炭素粉末の酸化分解の防止といった観点から、水素ガス、水素ガス含有不活性ガス、不活性ガスのいずれかから選択される。ここで、該合金の形成には、合金中に卑金属が混在する場合は、その金属の金属化や酸化防止を促進する必要があるので、水素ガスが存在していることが好ましい。
各焼成の時間には特に制限はないが、上記記載の焼成による効果を十分とするために、好ましくは30分以上、6時間以下である。
又、昇温及び降温速度には、特に制限はないが、上記記載の焼成による効果を十分とするために、好ましくは5℃/分〜100℃/分である。
本発明により得られた触媒の組成、構造決定は、粉末X線回折法(XRD)、蛍光X線
分析法(XRF)、X線光電子分光分析法(XPS)、誘導結合高周波プラズマ発光分光分析法(ICP発光法)、飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF−SIMS)等を用いて決定することができる。
尚、本発明の触媒はDMFC(直接メタノール型PEFC)用に最適である。本発明の触媒をカソードに用いれば、クロスオーバーによりカソードへ移動してきたアノードで消費できなかったメタノールが、カソードで酸化されることを好適に防止し、効率よく酸素を還元できるからである。
燃料電池の形状などについては、電解質膜として固体高分子型電解質を使用すれば特に限定されるものではなく、任意形状の電解質膜上にアノード、カソードを密着させた電極接合体として用いることができる。
本発明の燃料電池としては、本発明の触媒をカソード電極に有する必要があるが、その構造は従来公知のものと同様でよく、又、アノード電極および固体高分子型電解質も、従来公知のものと同様でよい。例えば、アノード電極に使用する触媒は、白金、白金−ルテニウム合金などを使用することができ、固体高分子型電解質は、アシプレックス、ナフィオンなどの商標名で市販されているものを使用することができる。
本発明の触媒を用いて電極を形成するには、本発明の触媒にバインダーを添加して固体高分子型電解質のカソード側に触媒層を形成し、アノード側にも同様に公知の触媒をバインダーに添加して触媒層とすれば良い。必要に応じて、拡散層、集電体をホットプレスなどにより一体化して、電極接合体とする。
実施例及び比較例において用いる測定法は以下のとおりである。
粉末X線回折法(XRD)は、RINT−2500(理学電機(株)製)を用い、測定条件は、線源がCu Kα線、走査軸が2θ/θ、ステップ間隔が0.01°、スキャンスピードが0.5°/min、加速電圧が40kV、加速電流が200mAで行い、測定の際に使用したスリットは、発散スリットが1°、散乱スリットが1°、受光スリットが0.15mmであり、検出器の前にグラファイトモノクロメーターを装着した。
走査型透過電子顕微鏡(STEM)による画像解析は、FE−SEM S−5500(日立製作所(株)製)を用い、加速電圧30KV、検出器は透過電子検出器、画像モードは走査透過電子像で行った。
電気化学試験は、ポテンシオガルバノスタット:Solartron1255WB又は1280Z(いずれも英国ソーラトロン社製)を用いて行った。測定条件等の詳細は実施例及び比較例内に記載する。
まず、逆ミセル法を用いて、炭素粉末上に担持させたPdCoCr合金前駆体を以下のように作製した。
<逆ミセル溶液(A)の作製>
ビス(エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(AOT)(和光純薬工業(株)製)46.2gを、ヘプタン(和光純薬工業(株)製)213mlに溶解させた。(NH4)2[PdCl6](和光純薬工業(株)製)0.179g、Co(NO3)2・6H2O(和光純薬工業(株)製)0.031g、Cr(NO3)3・9H2O(和光純薬工業(株)製)0.043gを25.01gの精製水に溶解させた。上記2種の溶液を混合し、氷浴中、窒素バブリングをしながら、約20分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施し、逆ミセル溶液を作製した。作製後、更に約30分間の窒素バブリングを施し、溶存酸素を十分に除去した。
ビス(エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム(AOT)(和光純薬工業(株)製)61.7gを、ヘプタン(和光純薬工業(株)製)213mlに溶解させた。NaBH4(和光純薬工業(株)製)を0.218gと、NaOH(和光純薬工業(株)製)を1mol/lの水溶液に調製したもの1滴を25.01gの精製水に溶解させた。上記2種の溶液を混合し、氷浴中、窒素バブリングをしながら、約20分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施し、逆ミセル溶液を作製した。作製後、更に約30分間の窒素バブリングを施し、溶存酸素を十分に除去した。
逆ミセル溶液(A)に逆ミセル溶液(B)を混合し、次いで12.5gの精製水を追加した後、60℃下、窒素バブリングをしながら、約30分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施して、反応させた。次いで、炭素微粒子であるケッチェンブラック(登録商標)EC(ケッチェン・ブラック・インターナショナル株式会社製、表面積800m2/g、一次粒径39.5nm)0.262gを加え、上記記載と同条件で約10分間超音波ホモジナイザー分散とマグネティックスターラーによる攪拌を両立させた状態を施した。更に、室温下でマグネティックスターラーによる攪拌を約1.5時間行った後、吸引ろ過により取り出した。精製水とアセトンで十分に洗浄した後、デシケーター中で乾燥させた。
上記合金前駆体と、meso−Tetraphenylporphyrin(アルドリッチ社製)0.0665gとを、トルエン(和光純薬工業(株)製)100mlで混合させ、約10分間超音波ホモジナイザー分散を行った後、しばらく室温下で静置した。上記分散液を、エバポレーターを用い、約60℃で加熱しながら溶媒であるトルエンを除去した。次に、10%水素含有アルゴン気流下で、500℃で30分間の第一段目の焼成を施し、次いで、900℃で1時間の第二段目の焼成を施すことで触媒を得た。
XRDより、Pd、Co及びCr金属単体等の副生成物は存在せず、Pdの立方晶にCo及びCrを導入したPdCoCr三元合金が単相で形成していることが分かった。特に、Pd(111)ピークは2θ=40.80°で、合金化により回折ピークが高角度へシフトしている。
又、STEM観察より、PdCoCr三元単相合金の表層に、加えた有機化合物由来の炭化物層が、極薄膜で形成していることも分かった。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を下記の方法によって評価した。まず、触媒の粉末5mgに精製水を加え5gに調整し、超音波を印加して分散させ、0.1%触媒懸濁液を得た。この触媒懸濁液を回転ディスクカーボン電極上に15μl滴下し、乾燥機において50℃で乾燥させた。次に導電性樹脂溶液(アシプレックス、旭化成ケミカルズ登録商標、含有量0.15%エタノール溶液)を5μl滴下し、同じく乾燥機において50℃で約2時間乾燥させ、触媒試験電極を作製した。
硫酸水溶液中に酸素ガスを約30分間バブリングさせることにより、セル内の雰囲気を酸素飽和とした後、酸素ガスをフローしながら、電位サイクル(電位サイクル範囲:0.
05〜1.0V、走査速度100mV/s)を50回行った。次に、ディスク電極を2000r/mで回転させ、電位を1.0Vで15秒保持後、1.0Vから0.30Vまで電位を5mV/sの速度で変化させて酸素還元電流値を測定した。次いで、上記電位サイクルを50回(合計サイクル回数は100回)行った後、上記と同条件で酸素還元電流値を測定した。更に、上記電位サイクルを50回(合計サイクル回数は150回)行った後、上記と同条件で酸素還元電流値を測定した。以上により、電位サイクルを50、100、150回施した後の酸素還元電流値を測定したことになる。
ここで、本発明における触媒の耐久性の指標を以下のように設定した。酸素還元過電圧をηとした時、時間(電位サイクル数)(tとする)による変化は、ηに比例関係にあると仮定すると、定数Kを用いて、dη/dt=K・ηとおけ、ln|η|=K・t+c(c=定数、η=1.23−V)(式1)となる。式1より、Vは、上記より測定した電位サイクルを50、100、150回施した後の電極上のパラジウム1gあたりの酸素還元電流値が82A/gを超える電位とし、得られた直線の傾きから、式1の定数Kを求めた。定数Kから、初期(t=0)での電位を算出し、その初期電位が80%まで落ちるサイクル数を求め、このサイクル数が大きいものほど、高耐久性であると判断する。
上記より、初期電位が80%まで落ちるサイクル数は、1635回であった。
焼成工程を、10%水素含有アルゴン気流下、900℃で1時間の一回焼成に変更する以外は、実施例1と同様な方法にて触媒を得た。
XRDより、Pd、Co及びCr金属単体等の副生成物は存在せず、Pdの立方晶にCo及びCrを導入したPdCoCr三元合金が単相で形成していることが分かった。特に、Pd(111)ピークは2θ=40.72°で、合金化により回折ピークが高角度へシフトしている。
又、STEM観察より、PdCoCr三元単相合金の表層に、加えた有機化合物由来の炭化物層が、極薄膜で形成していることも分かった。
上記によって得られた触媒の電気化学特性を実施例1と同様に測定したところ、初期電位が80%まで落ちるサイクル数は、602回であった。
以上、実施例1及び比較例1より、本発明における触媒及び製造方法が、固体高分子型燃料電池用カソード触媒として優れていることは明確である。
Claims (3)
- (i)Pdである金属Mと、該金属M以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)
からなる混合物X、
(ii)Pdである金属Mと、該金属M以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属A及び/又は(該金属Aの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のA’)、そして、該金属M、A以外のCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる金属B及び/又は(該金属Bの水酸化物、過酸化物、酸化物から選択される1種以上のB’)からなる混合物Y、そして
(iii)下記一般式(1)で表される合金(下記一般式(1)中、0<x<1、0<y<1、0≦z<1、MはPdを示し、AとBはCo、Cr,Auのいずれかから選ばれる互いに異なるM以外の金属を示す)、
から選ばれる一種以上と、
非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物と、
及び炭素粉末と、
を少なくとも含有する組成物を、まず300℃〜600℃で第一段目の焼成を施し、その後、引き続き700℃〜1000℃まで昇温して第二段目の焼成を施して得られる固体高分子型燃料電池用カソード触媒であって、該有機化合物がmeso−Tetraphenylporphyrin、2,3,7,8,12,13,17,18−Octaethyl−21H,23H−porphine、Tetrakis(4−carboxyphenyl)porphineで表されるポルフィリン誘導体、Phthalocyanine、1,4,8,11,15,18,22,25−Octabutoxy−29H,31H−phthalocyanine、2,3,9,10,16,17,23,24−Octakis(octyloxy)−29H,31H−phthalocyanineで表されるフタロシアニン誘導体、N,N’−Bis(salicylidene)ethylenediamine、N,N’−Bis(salicylidene)1,3−propanediamineで表されるサレン誘導体、及びポリアクリロニトリル、ポリメタアクリロニトリルで表されるニトリル誘導体の中から選ばれることを特徴とする固体高分子型燃料電池用カソード触媒。
MxAyBz (1) - 該焼成の雰囲気が水素ガス、水素ガス含有不活性ガス、不活性ガスのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の固体高分子型燃料電池用カソード触媒。
- 炭素粉末上に担持された該混合物X、及び/又は該混合物Yの担持体を、非共有電子対を持つ窒素原子を含有している有機化合物と共に焼成する事を特徴とする請求項1又は2に記載の固体高分子型燃料電池用カソード触媒の製造方法。
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