JP4896314B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタ(以下、TFTという)をスイッチング素子に用いたアクティブマトリクス型表示装置に関する。より詳細には、前記アクティブマトリクス型表示装置の画素構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクティブマトリクス型表示装置として、TFTを用いて駆動を行う方式(TFT駆動方式)の液晶表示装置が知られている。前記液晶表示装置は、ガラス等の透明基板上に形成されたTFTにより、液晶へ印加する電圧を1画素ごとに制御できるため、画像が鮮明であり、OA機器やTV等に広く用いられている。
【0003】
図1に、TFT駆動方式の液晶表示装置における1画素の等価回路を示す。ゲート信号線100とソース信号線101との交差部には、画素TFT102が配置され、画素TFT102のゲート端子はゲート信号線100に電気的に接続し、画素TFT102の入出力端子(ソースまたはドレイン端子)の一方はソース信号線101に接続し、もう一方には液晶103と保持容量104が接続されている。
【0004】
ゲート信号線100から画素TFT102に出力される信号に応じて画素TFT102がON状態になると、ソース信号線101の電位は、液晶103と保持容量104に書き込まれ、電荷が蓄積される。その後、画素TFT102がOFF状態になっても、液晶103と保持容量104に蓄積された電荷が、書き込まれた電位を保持しようとする。保持容量104は、スイッチング素子となる画素TFT102のoff電流、保持時間、寄生容量等によって必要な値が決まる。
【0005】
図2は、従来の保持容量の一例の断面構造を示す図である。ガラス基板200上に形成された活性層201およびゲート配線と同一膜で形成された容量配線203を電極として、その間に挟まれるように形成されたゲート絶縁膜202を誘電体として、保持容量を形成している。ゲート絶縁膜202を誘電体として用いることにより、膜厚が薄くても非常に信頼性の高い良質の保持容量を形成することができる。
【0006】
さらに、アクティブマトリクス型表示装置には遮光膜があることが望ましい。図3に、一例として画素TFTの下部に遮光膜を備えた該画素TFTの断面構造を示す。ガラス基板300上に遮光膜301、絶縁膜302を形成し、その上に画素TFTを形成するための活性層303、ゲート絶縁膜304、ゲート配線305、と重ねていく。遮光膜は光漏れを防いでコントラストを向上させ、また画素TFTを遮光することで、画素TFTのoff電流を低減する効果がある。画素TFTのoff電流が減少すると、表示データの保持特性が向上し、良好な表示が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアクティブマトリクス型表示装置の表示品質(画像品質)を向上させ、表示装置の省電力化、小型化、高信頼性化を達成する方法として、以下の点があげられる。
【0008】
第一に、アクティブマトリクス型表示装置において、高解像度化に伴い1画素あたりの面積が縮小しても、十分な保持容量を確保できる容量素子構造を得ることにある。各画素が大きな容量を有することが可能な保持容量を備えると、表示データの保持特性が向上し、良好な表示が得られる。
【0009】
第二に、アクティブマトリクス型表示装置において、十分な保持容量を確保しても開口率を低下させないことである。各画素が高い開口率を持つと、バックライトの光利用効率が向上し、表示装置の省電力化、小型化が達成できる。
【0010】
さらに遮光膜を配置することで、光漏れを防いでコントラストを向上させる。また、画素TFTを遮光することで、画素TFTのoff電流を低減し、表示データの保持特性の向上につながる。
【0011】
高精細化(画素TFTの微細化)、十分な保持容量の確保、大きな開口率、遮光膜、とアクティブマトリクス型表示装置の性能を向上させる要求は、一つの要求を高めると他の要求が犠牲になるという、互いに相反する要求である。これらの要求を互いに満たしながら、アクティブマトリクス型液晶表示装置の性能を向上させることが、本発明の課題である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の互いに相反する要求を満たすために、本発明人は遮光膜を使って保持容量を形成することを考えた。また、さらに大きな容量を有する保持容量を開口率をさげることなく形成する方法を提案した。
【0013】
図4(a)に、画素TFTのソース・ドレイン領域を延長して、遮光膜と容量を形成する例を断面図で示す。ガラス基板400上に、遮光膜401、誘電体(第一絶縁膜)402を形成する。画素TFTのソース・ドレイン領域のうち、画素電極409に電気的に接続されている方を、必要な保持容量が確保できるように面積を広げて活性層403を形成する。
【0014】
遮光膜401は導電性を有し、画素領域の外でCOMMON電位や電源など、一定の電位になるように接続すればよい。遮光膜401の容量が画素の保持容量に比べて十分に大きい場合など、定電位に接続しなくても、遮光膜の電位変動が十分に小さければよい。こうして活性層403と遮光膜401の間で保持容量が形成される。
【0015】
図4(b)は、遮光膜401と活性層403で形成された保持容量に加えて、さらに容量配線410を形成し、より大きな容量を有する保持容量を確保しようとした図である。活性層403の上にゲート絶縁膜404を形成し、ゲート配線405と同時に容量配線410を形成する。容量配線410は、画素領域の外でCOMMON電位や電源など、一定の電位に接続され、活性層403との間で容量を形成する。このようにして、開口率を下げることなく、さらに大きな保持容量を確保している。また図4(b)では、容量配線410の下部に形成されたゲート絶縁膜を薄く形成し、保持容量を大きくする工夫をしている。
【0016】
図4では、画素TFTのソース・ドレイン領域の両方に下部に配置した遮光膜401との容量が形成されるが、ソース信号線が接続されている方とは、容量をもたせたくない。ソース信号線に容量が形成されると、ソース信号線にビデオ信号を書き込む時の負荷が増えてしまうからである。そこで図5のように、遮光膜を2層にわけ、ソース信号線が接続されている方とは、容量を形成しないようにした構造を提案する。
【0017】
図5(a)に、遮光膜を2層使った例を示す。ガラス基板500上に第一の遮光膜501を形成し、絶縁膜502で絶縁して、第二の遮光膜503を形成する。図5では、第一の遮光膜501は画素TFTのソース・ドレイン領域のうち、ソース信号線に接続されているほうを遮光し、活性層505と容量をもたないようにしている。さらに、第一の遮光膜501は、さらにゲート配線507にコンタクトをとることで、ゲート信号線として使用している。
【0018】
第二の遮光膜503は、画素TFTのソース・ドレイン領域のうち、画素電極に接続されているほうを遮光し、活性層505と容量を形成する。第一の遮光膜501と第二の遮光膜503を合わせて、活性層505に光が入射しないように構成する。図5(b)は、図5(a)に容量配線512を設けたものである。
【0019】
なお、遮光膜で遮光されていない部分というのは、基板側から見て、見える部分のことをいう。第一の遮光膜501と第二の遮光膜503により、活性層505が有するゲート電極下のチャネル部(チャネル形成領域)、LDD領域、オフセット領域は少なくとも遮光したほうがよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明による、アクティブマトリクス型表示装置の遮光膜を容量電極(保持容量)に使った表示装置(液晶表示装置あるいはEL表示装置等)の作製プロセスについて、図面を用いて説明する。
【0021】
【実施例】
[実施例1]
ここではアクティブマトリクス基板の作製方法、特に画素部を作製する方法について、図6〜図8を用いて説明する。画素部は、画素に設けられたTFTである画素TFTのある領域(TFT形成領域)と、表示領域とからなる。なお、本明細書中において「電極」とは「配線」の一部であり、説明の便宜上、「配線」と「電極」とを使い分けるが、「電極」という言葉に「配線」は常に含められているものとする。
【0022】
図6(A)において、基板600にはガラス基板や石英基板を使用することができる。その他にもシリコン基板、金属基板またはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを基板として用いてもよい。耐熱性が許せば、プラスチック基板を用いることも可能である。そして、第一遮光膜601として、ポリシリコン膜50nmとタングステンシリサイド(W-Si)膜100nmとを島状に積層して形成する。
【0023】
第一遮光膜601上に第一絶縁膜602を形成する(図6(B))。本実施例では、第一絶縁膜602として100〜1000nm(代表的には300〜500nm)の厚さの酸化シリコン膜を用いる。なお、第一絶縁膜602としては、シリコンを含む窒化膜や酸化窒化シリコン膜を用いてもよい。さらに、第一絶縁膜602上に第二遮光膜603として、ポリシリコン膜50nmとタングステンシリサイド(W-Si)膜100nmとを島状に積層して形成する。
【0024】
なお、第一遮光膜601、第二遮光膜602としては、タングステン膜以外にも、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、クロム(Cr)、シリコン(Si)から選ばれた元素、または前記元素を組み合わせた合金膜を用いることができる。
【0025】
次に、第二絶縁膜604として、酸化シリコン膜を10〜150nmの厚さに形成する(図6(C))。なお、第二絶縁膜604は、第二遮光膜603とTFTの活性層で容量を形成する誘電体となる。第二遮光膜603としては、本実施例の遮光膜の厚さ150nmの2倍の300nm以上でつけたいところであるが、単位面積当たりの容量が少なくなってしまうので、少なくとも300nm以下、好ましくは150nm以下がよい。
【0026】
次いで、第二絶縁膜604の上に10〜100nmの厚さの、非晶質半導体膜(本実施例では非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)605)を公知の成膜法で形成する。なお、非晶質半導体膜としては、非晶質シリコン膜以外にも、非晶質シリコンゲルマニウム膜などの非晶質の化合物半導体膜を用いることもできる。
【0027】
そして、特開平7−130652号公報(USP5,643,826号に対応)に記載された技術に従って結晶構造を含む半導体膜(本実施例では結晶質シリコン膜)606を形成する。同公報記載の技術は、非晶質シリコン膜の結晶化に際して、結晶化を助長する触媒元素(ニッケル、コバルト、錫、鉛、パラジウム、鉄、銅から選ばれた一種または複数の元素、代表的にはニッケル)を用いる結晶化手段である。
【0028】
具体的には、非晶質シリコン膜表面に触媒元素を保持させた状態で加熱処理を行い、非晶質シリコン膜を結晶質シリコン膜に変化させるものである。本実施例では同公報の実施例1に記載された技術を用いるが、実施例2に記載された技術を用いてもよい。なお、結晶質シリコン膜にはいわゆる単結晶シリコン膜も多結晶シリコン膜も含まれるが、本実施例で形成される結晶質シリコン膜は結晶粒界を有するシリコン膜である。
【0029】
非晶質シリコン膜は含有水素量にもよるが、好ましくは400〜550℃で数時間加熱処理して脱水素処理を行い、含有水素量を5atomic%以下として結晶化の工程を行うことが望ましい。また、非晶質シリコン膜をスパッタ法や蒸着法などの他の作製法で形成してもよいが、膜中に含まれる酸素、窒素などの不純物元素を十分に低減させておくことが望ましい。
【0030】
又は他の結晶化の方法として、非晶質シリコン膜605に対して、レーザーから発する光(レーザー光)を照射して結晶質シリコン膜606を形成してもよい。レーザーとしては、パルス発振型または連続発振型のエキシマレーザーを用いればよいが、連続発振型のアルゴンレーザーでもよい。または、Nd:YAGレーザーもしくはNd:YVO4レーザーの第二高調波、第三高調波または第四高調波を用いてもよい。さらに、レーザー光のビーム形状は線状(長方形状も含む)であっても矩形状であってもかまわない。
【0031】
また、レーザー光のかわりにランプから発する光(ランプ光)を照射(以下、ランプアニールという)してもよい。ランプ光としては、ハロゲンランプ、赤外線ランプ等から発するランプ光を用いることができる。
【0032】
このようにレーザー光またはランプ光により熱処理(アニール)を施す工程を光アニール工程という。光アニール工程は短時間で高温熱処理が行えるため、ガラス基板等の耐熱性の低い基板を用いる場合にも効果的な熱処理工程を高いスループットで行うことができる。もちろん、目的はアニールであるので電熱炉を用いたファーネスアニール(熱アニールともいう)で代用することもできる。
【0033】
本実施例では、パルス発振型エキシマレーザー光を線状に加工してレーザーアニール工程を行った。レーザーアニール条件は、励起ガスとしてXeClガスを用い、処理温度を室温、パルス発振周波数を30Hzとし、レーザーエネルギー密度を250〜500mJ/cm2(代表的には350〜400mJ/cm2)とする。
【0034】
上記条件で行われるレーザーアニール工程は、熱結晶化後に残存した非晶質領域を完全に結晶化するとともに、既に結晶化された結晶質領域の欠陥等を低減する効果を有する。そのため、本工程は光アニールにより半導体膜の結晶性を改善する工程、または半導体膜の結晶化を助長する工程と呼ぶこともできる。このような効果はランプアニールの条件を最適化することによっても得ることが可能である。
【0035】
次に、結晶質シリコン膜606上に、後の不純物添加工程のために保護膜607を形成する。保護膜607は100〜200nm(好ましくは130〜170nm)の厚さの窒化酸化シリコン膜または酸化シリコン膜を用いる。この保護膜607は不純物添加工程の際に結晶質シリコン膜606が直接プラズマにさらされないようにするためと、微妙な温度制御を可能にするために用いられる。
【0036】
続いて、保護膜607を介してp型を付与する不純物元素(以下、p型不純物元素という)を添加する。p型不純物元素としては、代表的には周期表の13族に属する元素、典型的にはボロンまたはガリウムを用いることができる。この工程(チャネルドープ工程という)は、TFTしきい値電圧を制御するための工程である。なお、ここではジボラン(B2H6)を質量分離しないでプラズマ励起したイオンドープ法でボロンを添加した。もちろん、質量分離を行うイオンインプランテーション法を用いてもよい。
【0037】
この工程により1×1015〜1×1018atoms/cm3(代表的には5×1016〜5×1017atoms/cm3)の濃度で、p型不純物元素(本実施例ではボロン)を含むp型不純物領域(a)608を形成する(図6(E))。
【0038】
次に、保護膜607を除去した後、結晶質シリコン膜の不要な部分を除去して、島状の半導体膜(以下、活性層という)609を形成する(図6(F))。
【0039】
次いで、活性層609を覆って、ゲート絶縁膜610を形成する(図6(G))。ゲート絶縁膜610は、10〜200nm、好ましくは50〜150nmの厚さに形成すればよい。本実施例では、プラズマCVD法でN2OとSiH4を原料とした窒化酸化シリコン膜を二回成膜する。まず、第一窒化酸化シリコン膜(絶縁膜)を20nm成膜する。次いで、容量配線を形成する領域の第一窒化酸化シリコン膜(絶縁膜)をエッチングする。そして、第二窒化酸化シリコン膜(絶縁膜)を60nm成膜する。そうすると、容量配線の下は60nmの絶縁膜(第二窒化酸化シリコン膜)、TFTのチャネル部には80nmのゲート絶縁膜(第一窒化酸化シリコン膜+第二酸化窒化シリコン膜)ができる。つまり、活性層と容量配線で挟まれた絶縁膜の厚さは60nmであり、活性層とゲート電極で挟まれた絶縁膜の厚さは80nmとなっており、厚さが異なっている。
【0040】
厚さ20nmで絶縁膜(ゲート絶縁膜)を形成した部分だけを残してレジストマスク611で覆い、n型不純物元素(本実施例ではリン)を添加して高濃度にリンを含むn型不純物領域(a)612を形成する(図7(A))。n型不純物領域(a)612は、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法(もちろん、イオンインプランテーション法でもよい)で行い、この領域のリンの濃度は1×1020〜1×1021atoms/cm3(代表的には2×1020〜5×1020atoms/cm3)とする。また、n型不純物領域(a)612が形成された領域には、すでに前工程で添加されたボロンが含まれるが、十分に高い濃度でリンが添加されることになるので、前工程で添加されたボロンの影響は考えなくてよい。
【0041】
レジストマスク611を除去し、第一遮光膜からゲート配線にコンタクトをとるための開孔部613を形成する(図7(B))。本実施例では、第一遮光膜がゲート信号線の役割をはたすので、画素部で第一遮光膜とゲート配線をつなぐコンタクトを形成する。
【0042】
図示しないが、ゲート配線614として、厚さ50nmの窒化タングステン(WN)と、厚さ350nmのタンタル(Ta)との2層の積層膜を形成する(図7(C))。ゲート配線614は単層の導電膜で形成してもよいが、必要に応じて2層、3層といった積層膜とすることが好ましい。
【0043】
なお、ゲート配線614としては、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、クロム(Cr)、シリコン(Si)から選ばれた元素、または前記元素を組み合わせた合金膜(代表的には、Mo-W合金、Mo-Ta合金)を用いることができる。
【0044】
次に、ゲート配線614をマスクとして自己整合的にn型不純物元素(本実施例ではリン)を添加する(図7(D))。こうして形成されたn型不純物領域(b)615には、前記のチャネルドープ工程で添加されたボロン濃度よりも5〜10倍高い濃度(代表的には1×1016〜5×1018atoms/cm3、典型的には3×1017〜3×1018atoms/cm3)でリンが添加されるように調整する。
【0045】
レジストマスク616を形成し、n型不純物元素(本実施例ではリン)を添加して、高濃度にリンを含むn型不純物領域(C)617を形成する(図7(E))。この工程においても、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法(もちろん、イオンインプランテーション法でもよい)で行い、この領域のリンの濃度は1×1020〜1×1021atoms/cm3(代表的には2×1020〜5×1020atoms/cm3)とする。
【0046】
また、n型不純物領域(C)617が形成された領域には、すでに前工程で添加されたリンまたはボロンが含まれるが、十分に高い濃度でリンが添加されることになるので、前工程で添加されたリンまたはボロンの影響は考えなくてよい。
【0047】
レジストマスク616を除去した後、第四絶縁膜618を形成する(図8(A))。第四絶縁膜618としては、シリコンを含む絶縁膜、具体的には窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜またはそれらを組み合わせた積層膜で形成し、膜厚は600nm〜1.5μmとすればよい。本実施例では、第四絶縁膜618としてプラズマCVD法でSiH4、N2O、NH3を原料ガスとし、1μm厚の窒化酸化シリコン膜(但し窒素濃度が25〜50atomic%)を用いる。
【0048】
その後、それぞれの濃度で添加されたn型またはp型不純物元素を活性化するために熱処理工程を行う(図8(A))。この工程はファーネスアニール法、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール(RTA)法で行うことができる。ここでは、ファーネスアニール法で活性化工程を行う。加熱処理は窒素雰囲気中において300〜650℃、好ましくは400〜550℃で行う。本実施例では、550℃、4時間の熱処理を行う。
【0049】
このように、触媒元素を用いて結晶化を行った場合、非晶質シリコン膜の結晶化に用いた触媒元素(本実施例ではニッケル)が、矢印で示す方向に移動して、前記の図7(E)の工程で形成された高濃度にリンを含むn型不純物領域(C)617に捕獲(ゲッタリング)される。これは、リンによる金属元素のゲッタリング効果に起因する現象であり、この結果、チャネル領域619は前記触媒元素の濃度が1×1017atoms/cm3以下(好ましくは1×1016atoms/cm3以下)となる。
【0050】
また、触媒元素のゲッタリングサイトとなった領域(図7(E)の工程で形成されたn型不純物領域(C)617)は高濃度に触媒元素が偏析して、5×1018atoms/cm3以上(代表的には1×1019〜5×1020atoms/cm3)の濃度となる。
【0051】
さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行い、活性層を水素化する工程を行う。この工程は熱的に励起された水素により、半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を行ってもよい。
【0052】
その後、TFTのソース・ドレイン領域に達する開孔部620(図8(B))、ソース・ドレイン配線621を形成する(図8(C))。また、図示していないが、本実施例ではこの配線を、Ti膜を100nm、Tiを含むアルミニウム膜を300nm、Ti膜150nmをスパッタ法で連続して形成した3層構造の積層膜で形成した。
【0053】
次に、パッシベーション膜622として、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または窒化酸化シリコン膜で50〜500nm(代表的には200〜300nm)の厚さで形成する(図8(D))。この時、本実施例では膜の形成に先立ってH2、NH3等水素を含むガスを用いてプラズマ処理を行い、成膜後に熱処理を行う。この前処理により励起された水素が第四絶縁膜618中に供給される。この状態で熱処理を行うことで、パッシベーション膜622の膜質を改善するとともに、第四絶縁膜618中に添加された水素が下方側に拡散するため、効果的に活性層を水素化することができる。
【0054】
また、パッシベーション膜622を形成した後に、さらに水素化工程を行ってもよい。例えば、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行うとよい。あるいはプラズマ水素化法を用いても同様の効果が得られる。なお、この工程において、後に画素電極とソース・ドレイン配線を接続するための開孔部を形成する位置において、パッシベーション膜622に開孔部を形成しておいてもよい。
【0055】
その後、有機樹脂からなる第五絶縁膜623を約1μmの厚さに形成する(図8(D))。有機樹脂としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用することができる。有機樹脂膜を用いることの利点は、成膜方法が簡単である点や、比誘電率が低いので、寄生容量を低減できる点、平坦性に優れる点などが上げられる。なお、本発明は、上述した以外の有機樹脂膜や有機系SiO化合物などあらゆる材料を用いることができる。本実施例では、基板に塗布後、熱重合するタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形成する。
【0056】
次に、第五絶縁膜623及びパッシベーション膜622にソース・ドレイン配線621に達する開孔部624を形成し、画素電極625を形成する(図8(D、E))。画素電極625は、透過型液晶表示装置とする場合には透明導電膜を用い、反射型の液晶表示装置とする場合には金属膜を用いれば良い。ここでは透過型の液晶表示装置とするために、酸化インジウム・スズ(ITO)膜を110nmの厚さにスパッタ法で形成する。
【0057】
こうして画素部には、表示領域627の面積を確保しつつ、nチャネル型TFTでなる画素TFT領域626が形成され、十分な保持容量を得ることができる。
【0058】
なお、本実施例では形成しなかったが、結晶質シリコン膜606に、公知の方法を用いてLDD領域を形成してもよい。なお、本明細書において、LDD領域とは、低濃度不純物領域(Light-Doped-Drain領域)を指す。また、結晶質シリコン膜606には公知の方法を用いて、オフセット領域を形成してもよい。なお、本明細書において、オフセット領域とは、ゲート電極からずらして不純物元素を打ち込んだ領域のことを指す。
【0059】
[実施例2]
本実施例では、実施例1で作製したアクティブマトリクス基板から、アクティブマトリクス型液晶表示装置を作製する工程を説明する。図9に示すように、図8(E)の状態の基板に対し、配向膜901を形成する。本実施例では配向膜としてポリイミド膜を用いた。また、対向基板905には、透明導電膜で対向電極904を、そして配向膜903を形成する。なお、対向基板には必要に応じてカラーフィルターや遮蔽膜を形成しても良い。
【0060】
配向膜を形成した後、ラビング処理を施して液晶分子がある一定のプレチルト角を持って配向するようにする。そして、画素部と駆動回路が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とを、公知のセル組み工程によってシール材やスペーサ(共に図示せず)などを介して貼りあわせる。その後、両基板の間に液晶902を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶には公知の液晶材料を用いれば良い。このようにして図9に示すアクティブマトリクス型液晶表示装置が完成する。
【0061】
次に、このアクティブマトリクス型液晶表示装置の構成を、図10の斜視図を用いて説明する。尚、図10は、図6〜図9の断面構造図と対応付けるため、共通の符号を用いている。アクティブマトリクス基板は、ガラス基板600上に形成された画素部1001と、ゲート信号駆動回路1003と、データ(ソース)信号駆動回路1002で構成される。画素TFT1008はnチャネル型TFTであり、周辺に設けられる駆動回路はCMOS回路を基本として構成されている。ゲート信号駆動回路1003と、データ信号駆動回路1002はそれぞれゲート配線614とソース・ドレイン配線621(ソース信号線)で画素部1001に接続されている。また、FPC1004が接続された入力端子1005から駆動回路の入出力端子までの接続配線1006、1007が設けられている。
【0062】
なお、本実施例は、実施例1と自由に組み合わせることが可能である。
【0063】
[実施例3]
本実施例では、本発明を用いてEL(エレクトロルミネセンス)表示装置を作製した例について説明する。なお、図11は本発明のEL表示装置の上面図であり、図12はその断面図である。
【0064】
図11、12において、4001は基板、4002は画素部、4003はソース信号駆動回路、4004はゲート信号駆動回路であり、それぞれの駆動回路は接続配線4005を経てFPC(フレキシブルプリントサーキット)4006に至り、外部機器へと接続される。
【0065】
このとき、画素部4002、ソース信号駆動回路4003及びゲート信号駆動回路4004を囲むようにして第1シール材4101、カバー材4102、充填材4103及び第2シール材4104が設けられている。
【0066】
図12は、図11をA―A'で切断した断面図に相当し、基板4001の上にソース信号駆動回路4003に含まれる駆動TFT(但し、ここではnチャネル型TFTとpチャネル型TFTを図示している)4201及び画素部4002に含まれる画素TFT(但し、ここではEL素子への電流を制御するTFTを図示している)4202が形成されている。
【0067】
本実施例では、本発明の容量素子構造を用いて画素TFT4202が作製される。すなわち、画素TFT4202には図8(E)と同じ構造のTFTが用いられる。
【0068】
駆動TFT4201及び画素TFT4202の上には樹脂材料でなる層間絶縁膜(平坦化膜)4301が形成され、その上に画素TFT4202のソース・ドレイン領域の一方と電気的に接続する画素電極4302が形成される。画素電極4302としては仕事関数の大きい透明導電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物または酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物を用いることができる。
【0069】
そして、画素電極4302の上には絶縁膜4303が形成され、絶縁膜4303は画素電極4302の上に開口部が形成されている。この開口部において、画素電極4302の上にはEL層4304が形成される。EL層4304は公知の有機EL材料または無機EL材料を用いることができる。また、有機EL材料には低分子系(モノマー系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるがどちらを用いても良い。
【0070】
EL層4304の形成方法は公知の技術を用いれば良い。また、EL層の構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層または電子注入層を自由に組み合わせて積層構造または単層構造とすれば良い。
【0071】
EL層4304の上には遮光性を有する導電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)からなる陰極4305が形成される。また、陰極4305とEL層4304の界面に存在する水分や酸素は極力排除しておくことが望ましい。従って、真空中で両者を連続成膜するか、EL層4304を窒素または希ガス雰囲気で形成し、酸素や水分に触れさせないまま陰極4305を形成するといった工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバー方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いることで上述のような成膜を可能とする。
【0072】
そして陰極4305は4306で示される領域において接続配線4005に電気的に接続される。接続配線4005は陰極4305に所定の電圧を与えるための配線であり、導電性材料4307を介してFPC4006に電気的に接続される。
【0073】
以上のようにして、画素電極4302、EL層4304及び陰極4305からなるEL素子が形成される。このEL素子は、第1シール材4101によって基板4001に貼り合わされたカバー材4102で囲まれ、充填材4103により封入されている。
【0074】
なお、本明細書において、EL素子(発光素子)は一対の電極(陽極と陰極)間にEL層(有機化合物層)が挟まれた構造とする。有機化合物層は、公知の発光材料を用いて作製することが出来る。また、有機化合物層には、単層構造と積層構造の二つの構造があるが、本発明はどちらの構造を用いてもよい。なお、有機化合物層におけるルミネッセンスには、一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)と、三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)とがあるが、本発明はどちらの発光を用いた発光装置にも適用することが出来る。
【0075】
カバー材4102としては、ガラス板、金属板(代表的にはステンレス板)、セラミックス板、FRP(Fiberglass Reinforced Plastics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリルフィルムを用いることができる。また、アルミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0076】
但し、EL素子からの光の放射方向がカバー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければならない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリエステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明物質を用いる。
【0077】
また、充填材4103としては紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポリビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用いることができる。この充填材4103の内部に吸湿性物質(好ましくは酸化バリウム)を設けておくとEL素子の劣化を抑制できる。
【0078】
また、充填材4103の中にスペーサを含有させてもよい。このとき、スペーサを酸化バリウムで形成すればスペーサ自体に吸湿性をもたせることが可能である。また、スペーサを設けた場合、スペーサからの圧力を緩和するバッファ層として陰極4305上に樹脂膜を設けることも有効である。
【0079】
また、接続配線4005は導電性材料4307を介してFPC4006に電気的に接続される。接続配線4005は画素部4002、ソース信号駆動回路4003及びゲート信号駆動回路4004に送られる信号をFPC4006に伝え、FPC4006により外部機器と電気的に接続される。
【0080】
また、本実施例では第1シール材4101の露呈部及びFPC4006の一部を覆うように第2シール材4104を設け、EL素子を徹底的に外気から遮断する構造となっている。こうして図12の断面構造を有するEL表示装置となる。なお、本実施例のEL表示装置は実施例1の構成と組み合わせて作製しても構わない。
【0081】
なお、本実施例は、実施例1乃至実施例2と自由に組み合わせることが可能である。
【0082】
[実施例4]
本実施例では、トランジスタの下部に設けた下部遮光膜に加えて、上部遮光膜を設けた表示装置の断面構造について、図14を用いて説明する。
【0083】
図14において、1910は絶縁表面を有する基板である。基板1910には、ガラス基板や石英基板等を用いることが出来る。基板1910上には遮光膜1906が設けられる。なお、遮光膜1906は、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、クロム(Cr)、シリコン(Si)から選ばれた元素、または前記元素を組み合わせた合金膜を公知の方法で形成する。また遮光膜1906は、トランジスタを遮光する機能を有する。
【0084】
次いで、遮光膜1906上に、第一絶縁膜1911が設けられ、該第一絶縁膜1911上に、半導体膜1907が設けられる。なお、本実施例では、第一絶縁膜1911として酸化シリコン膜を300nmの厚さに形成した。また、半導体膜1907は、公知の材料を用いて公知の方法で形成した。
【0085】
次いで、半導体膜1907上にゲート絶縁膜1912が設けられる。そして、ゲート絶縁膜1912上には、ゲート電極1908と容量配線1909が設けられる。なお、本実施例において、遮光膜1906と、半導体膜1907と、容量配線1909との重なっている領域が保持容量に相当する。
【0086】
1913は第二絶縁膜である。本実施例では、第二絶縁膜1913として酸化シリコン膜を形成した。そして、ゲート絶縁膜1912及び第二絶縁膜1913にはコンタクトホールが形成され、ソース配線1917及びドレイン配線1918が設けられる。
【0087】
1914は第三絶縁膜である。本実施例では、第三絶縁膜1913として酸化シリコン膜を形成した。第三絶縁膜1913上には、公知の材料を用いて形成された上部遮光膜1916が設けられている。上部遮光膜1916は、公知の材料を用いて形成され、トランジスタを遮光する機能を有する。
【0088】
1920は第四絶縁膜である。次いで、第三絶縁膜1914及び第四絶縁膜1920にコンタクトホールが形成され、画素電極1919が設けられる。
【0089】
図14に示すように、画素電極1919は、ドレイン配線1918と電気的に接続されている。なお、本実施例においては、画素電極1919は、ドレイン配線1918と接続されているが、本発明はこれに限定されず、ソース配線1917と接続されていてもよい。なお、画素電極に接続されたソース領域及びドレイン領域の一方は、他方よりも広い面積を有する。
【0090】
1901は配向膜である。本実施例では配向膜1901としてポリイミド膜を用いた。また、対向基板1905には、透明導電膜で対向電極1904と、配向膜1903を形成する。なお、対向基板1905には必要に応じてカラーフィルターや遮蔽膜を形成しても良い。
【0091】
配向膜1903を形成した後には、ラビング処理を施して液晶分子がある一定のプレチルト角を持って配向するようにする。そして、画素部と駆動回路が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とを、公知のセル組み工程によってシール材やスペーサ(共に図示せず)などを介して貼りあわせる。その後、両基板の間に液晶1902を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶1902は公知の液晶材料を用いれば良い。このようにして図14に示すアクティブマトリクス型液晶表示装置が完成する。
【0092】
なお、本実施例は、実施例1乃至実施例3と自由に組み合わせることが可能である。
【0093】
[実施例5]
本発明のアクティブマトリクス型表示装置は電気器具の表示部として用いることができる。そのような電気器具としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、プロジェクター、プロジェクションTV、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置などが挙げられる。それら電気器具の具体例を図13に示す。
【0094】
図13(A)は携帯電話であり、本体2001、音声出力部2002、音声入力部2003、表示部2004、操作スイッチ2005、アンテナ2006で構成される。本発明のアクティブマトリクス型表示装置は表示部2004に用いることができる。
【0095】
図13(B)はビデオカメラであり、本体2101、表示部2102、音声入力部2103、操作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部2106で構成される。本発明のアクティブマトリクス型表示装置は表示部2102に用いることができる。
【0096】
図13(C)はモバイルコンピュータ(モービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表示部2205で構成される。本発明のアクティブマトリクス型表示装置は表示部2205に用いることができる。
【0097】
図13(D)はゴーグル型ディスプレイであり、本体2301、表示部2302、アーム部2303で構成される。本発明のアクティブマトリクス型表示装置は表示部2302に用いることができる。
【0098】
図13(E)はリアプロジェクター(プロジェクションTV)であり、本体2401、光源2402、液晶表示装置2403、偏光ビームスプリッタ2404、リフレクター2405、2406、スクリーン2407で構成される。本発明は液晶表示装置2403に用いることができる。
【0099】
図13(F)はフロントプロジェクターであり、本体2501、光源2502、液晶表示装置2503、光学系2504、スクリーン2505で構成される。
本発明は液晶表示装置2503に用いることができる。
【0100】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電気器具に適用することが可能である。また、本実施例の電気器具は実施例1〜4のどのような組み合わせからなる構成を用いても実現することができる。
【0101】
【発明の効果】
本発明を用いた保持容量を有するアクティブマトリクス型表示装置を作製すれば、1画素の面積が縮小しても、遮光膜を用いて十分な保持容量が確保できるため、表示品位を向上できる。同時に、本発明を用いたアクティブマトリクス型表示装置を表示部として用いた電気器具の品質をも向上させることができる。
【0102】
【図面の簡単な説明】
【図1】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の1画素の等価回路を示す図。
【図2】 従来の保持容量構造を示す断面図。
【図3】 画素TFTの下部に遮光膜を備えた図
【図4】 本発明における保持容量の構造を示す図。
【図5】 本発明における保持容量の構造を示す図。
【図6】 実施例1の画素部の作製工程を示す図。
【図7】 実施例1の画素部の作製工程を示す図。
【図8】 実施例1の画素部の作製工程を示す図。
【図9】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の断面図。
【図10】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の斜視図。
【図11】 アクティブマトリクス型EL表示装置の構成を示す図。
【図12】 アクティブマトリクス型EL表示装置の構成を示す断面図。
【図13】 電気器具の一例を示す図。
【図14】 アクティブマトリクス型表示装置の断面図。
Claims (5)
- 絶縁表面上に形成された第1の遮光膜と、
前記第1の遮光膜上に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成された第2の遮光膜と、
前記第2の遮光膜上に形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜上に形成され、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を有する半導体膜と、
前記半導体膜上に形成された第3の絶縁膜と、
前記第3の絶縁膜上に形成されたゲート電極と、を有し、
前記第2の遮光膜は、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の一方と重なり、且つ、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の他方と重ならないように形成されていることを特徴とする表示装置。 - 絶縁表面上に形成された第1の遮光膜と、
前記第1の遮光膜上に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成された第2の遮光膜と、
前記第2の遮光膜上に形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜上に形成され、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を有する半導体膜と、
前記半導体膜上に形成された第3の絶縁膜と、
前記第3の絶縁膜上に形成されたゲート電極と、を有し、
前記第2の遮光膜は、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のうち画素電極と電気的に接続されている方と重なり、且つ、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のうちソース信号線と電気的に接続されている方と重ならないように形成されており、
前記第1の遮光膜は、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のうち前記ソース信号線と電気的に接続されている方と重なって形成されていることを特徴とする表示装置。 - 絶縁表面上に形成された第1の遮光膜と、
前記第1の遮光膜上に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成された第2の遮光膜と、
前記第2の遮光膜上に形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜上に形成され、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を有する半導体膜と、
前記半導体膜上に形成された第3の絶縁膜と、
前記第3の絶縁膜上に形成されたゲート電極及び容量配線と、を有し、
前記第2の遮光膜は、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の一方及び前記容量配線と重なり、且つ、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の他方と重ならないように形成されていることを特徴とする表示装置。 - 絶縁表面上に形成された第1の遮光膜と、
前記第1の遮光膜上に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成された第2の遮光膜と、
前記第2の遮光膜上に形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜上に形成され、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を有する半導体膜と、
前記半導体膜上に形成された第3の絶縁膜と、
前記第3の絶縁膜上に形成されたゲート電極及び容量配線と、を有し、
前記第2の遮光膜は、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のうち画素電極と電気的に接続されている方及び前記容量配線と重なり、且つ、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のうちソース信号線と電気的に接続されている方と重ならないように形成されており、
前記第1の遮光膜は、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のうち前記ソース信号線と電気的に接続されている方と重なって形成されていることを特徴とする表示装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記第1の遮光膜は、ゲート信号線であることを特徴とする表示装置。
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