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JP4872158B2 - ショットキーダイオード、pn接合ダイオード、pin接合ダイオード、および製造方法 - Google Patents

ショットキーダイオード、pn接合ダイオード、pin接合ダイオード、および製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化珪素(SiC)を用いた高耐圧、低損失ダイオードおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の珪素を用いたダイオードでは、例えば 1700V以上の耐圧を持たせるためには、n型活性層の濃度を 2×1014cm-3 以下とし、かつその厚さを 170μm 以上とする必要があるが、このようなダイオードでは順方向電圧降下が大きくなるため、実用上問題がある。そこで、材質的に耐圧特性に優れている炭化珪素(SiC)をダイオードの構成材料として用いることが試みられている。
【0003】
一方、従来の珪素を用いたpn接合ダイオードでは、高耐圧、低オン抵抗を得ることは比較的容易であるが、スイッチング速度が遅いという欠点を有することから、高速スイッチング動作を必要とするような場合にはショットキーダイオードが好ましい。例えば、600V程度の電圧では珪素のpn接合ダイオードでも対応可能であるが、応答速度が遅いため、蓄積電荷によるノイズの問題があった。
【0004】
上述したような点から、炭化珪素を用いたダイオードが検討されている。しかしながら、炭化珪素を用いたダイオードには以下に示すような設計・製造上の難点が存在している。すなわち、ダイオードに逆方向バイアスをかけていくと、半導体接合界面の乱れや結晶欠陥に起因する金属との界面の不均一な部分に電流のパスができて、リーク電流が増加するという欠点がある。これを防ぐためには、均質な界面を形成する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、耐圧特性に優れ、かつ高速スイッチングが可能なダイオードとして、炭化珪素を用いた高耐圧ダイオードが期待されているものの、接合の界面の乱れや結晶欠陥により、従来の炭化珪素ダイオードは、リーク電流が増加するという問題があった。特に、多くの電流を流すためには接合面積を広くする必要があるが、面積を広くすると界面の乱れや結晶欠陥がある箇所が接合面内に含まれる確率が増えるため、リーク電流が多くなった。
【0006】
そこで、例えば、100A/cm2 以上の順方向電流密度において、600V以上の耐圧を有し、数十A以上の電流を流すことができる炭化珪素ダイオードを確実に得ることを可能にする技術の出現が強く望まれていた。
【0007】
本発明は、このような課題に対処するためになされたものであり、リーク電流の増加を招くことがなく、安定した動作を確実に実現することを可能にするとともに、大面積化においても歩留まりが高い、炭化珪素を用いた高耐圧ダイオードを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明者らは、まず、SiC単結晶基板中の結晶欠陥であるマイクロパイプと積層欠陥(スタッキングフォールト)に着目した。マイクロパイプは、<0001>軸方向に延びる欠陥であり、面方位が[0001]であるSiC単結晶基板にSiC単結晶をエピタキシャル成長させると、マイクロパイプが単結晶の表面に到達するため、これがリーク電流の増加を招いていた。このマイクロパイプに関する問題を解消するための技術として、例えば特許第2804860号公報に掲載されたSiC単結晶の成長方法が知られている。この方法は、種結晶として{0001}面より60゜〜120゜の角度αだけずれた結晶面を露出させたSiC単結晶を使用するものであり、より好ましくは、{1−100}面や{11−20}面を露出させたSiC単結晶を使用するものである。このような種結晶を使用すれば、単結晶の表面に到達するマイクロパイプを減少させることができる。
【0009】
しかしながら、特許第2804860号公報に掲載されたSiC単結晶の成長方法には、次のような問題があった。すなわち、同公報に記載された発明の発明者らがフィジカステイタスソリッド(b)(202号163頁〜175頁1997年)において述べているように、{1−100}面あるいは{11−20}面が露出したSiC単結晶を種結晶として使用する場合は、結晶多形の制御ができ、マイクロパイプの表面への到達を抑制できるものの、高密度の積層欠陥(スタッキングフォールト)がSiC単結晶の表面に露出するという問題があった。この積層欠陥は、結晶を成長させる際に面状に広がるものであり、かかる積層欠陥が表面に露出したSiC単結晶を用いてダイオードを作製すると、マイクロパイプが表面に露出したSiC単結晶を用いる場合と同様に、リーク電流が発生してしまう。
【0010】
そこで、本発明者らは、これらマイクロパイプおよび積層欠陥を減少させることでダイオードのリーク電流を低減できることに着目し、本発明を完成させた。
【0011】
(1)本発明は、4H型のSiC半導体にショットキー電極が接合されてなるショットキーダイオードにおいて、前記ショットキー電極と接する前記SiC半導体の面方位が、{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面であることを特徴とする。
【0012】
本発明のショットキーダイオードでは、ショットキー電極と接するSiC半導体の面方位を、{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面としている。ここで、{03−38}面を露出面とするSiC半導体について説明する。このようなSiC半導体を作製する場合、{03−38}面を露出させた4H型SiCからなる種結晶を用い、これにSiC単結晶を成長させて柱状のSiC半導体を形成する。この際、種結晶の露出面はマイクロパイプが延びる<0001>方向に対して約35゜傾いているため、このような種結晶上に4H型のSiC単結晶を成長させれば、マイクロパイプは当該SiC単結晶の側面に到達し、表面にマイクロパイプが到達する事態が抑制される。また、種結晶の露出面({03−38}面)は、積層欠陥が広がる面、すなわち<0001>方向と垂直な面に対して約55゜の傾きを有するため、このような種結晶上に4H型SiC単結晶を成長させれば、積層欠陥は当該SiC単結晶の側面に到達し、表面に積層欠陥が到達する事態が抑制される。
【0013】
そして、このようにマイクロパイプおよび積層欠陥が低減された4H型SiC半導体にショットキー電極を形成することで、ショットキーダイオードのリーク電流を低減することができ、安定した動作を確実に実現できるとともに、大面積化においても歩留まりを高くすることができる。
【0014】
また、本発明においてリーク電流が低減される理由として、以下のことも考えられる。すなわち、4H型SiC[03-38]面は[0001]面と異なり、4H型の周期構造が界面に現れている。それゆえ界面原子に乱れが生じる影響が働いても、表面に現れた周期構造のポテンシャルでその乱れが最小限に抑えられ、また、結晶欠陥の発生も抑制される。一方、[0001]面では、表面に現れているのは珪素原子、あるいは炭素原子のみであり、SiCがもつ周期構造のポテンシャル力が働かないため、界面が乱れやすい。最密面からずれた面のなかでも特に4H型SiC[03-38]面を用いると高性能な界面が得られることは、本発明者らが様々な面方位を検討した結果である。4H型SiC[03-38]で特に良い結果が得られた理由としては、最密面から離れた面でありながら原子の結合手が、比較的周期的に表面に現れているためと考えられる。
【0015】
また、SiC半導体の露出面を{03−38}面とせず、この{03−38}面に対して約10゜以内のオフ角だけ傾けた面としても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0016】
(2)本発明のpn接合ダイオードは、4H型のSiC半導体にpn接合を形成してなるpn接合ダイオードにおいて、p層とn層との主たる接合面が、前記SiC半導体の{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に形成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明のpn接合ダイオードでは、上記のように欠陥の少ない4H型SiC半導体にpn接合が形成されているため、特に、欠陥が少なく平滑な面を界面としてp層とn層が接合されているため、リーク電流を低減することができ、安定した動作を確実に実現できるとともに、大面積化においても歩留まりを高くすることができる。
【0018】
(3)本発明のpin接合ダイオードは、4H型のSiC半導体にpin接合を形成してなるpin接合ダイオードにおいて、p層とi層との主たる接合面およびi層とn層の主たる接合面が、前記SiC半導体の{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に形成されていることを特徴とする。
【0019】
本発明のpin接合ダイオードでは、上記のように欠陥の少ない4H型SiC半導体にpin接合が形成されているため、特に、欠陥が少なく平滑な面を界面としてp層とi層、およびi層とn層がそれぞれ接合されているため、リーク電流を低減することができ、安定した動作を確実に実現できるとともに、大面積化においても歩留まりを高くすることができる。
【0020】
(4)本発明のショットキーダイオードの製造方法は、4H型のSiC半導体にショットキー電極が接合されてなるショットキーダイオードの製造方法において、{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面を露出させたSiC単結晶からなる種結晶上に、4H型SiC単結晶を成長させるステップと、前記成長させた4H型SiC単結晶の前記{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に、ショットキー電極を形成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明のショットキーダイオードの製造方法では、上記のように欠陥の少ない4H型SiC半導体にショットキー電極を形成してショットキーダイオードを作製しているため、リーク電流を低減することができ、安定した動作を確実に実現できるとともに、大面積化においても歩留まりを高くすることができる。
【0022】
(5)本発明のpn接合ダイオードの製造方法は、4H型のSiC半導体にpn接合を形成してなるpn接合ダイオードの製造方法において、{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面を露出させたSiC単結晶からなる種結晶上に、4H型SiC単結晶を成長させるステップと、前記成長させた前記4H型SiC単結晶の前記{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に、p層とn層の主たる接合面が位置するようにpn接合を形成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0023】
本発明のpn接合ダイオードの製造方法では、上記のように欠陥の少ない4H型SiC半導体にpn接合を形成してpn接合ダイオードを作製しているため、特に、欠陥が少なく平滑な面を界面としてp層とn層が接合されているため、リーク電流を低減することができ、安定した動作を確実に実現できるとともに、大面積化においても歩留まりを高くすることができる。
【0024】
(6)本発明のpin接合ダイオードの製造方法は、4H型のSiC半導体にpin接合を形成してなるpin接合ダイオードの製造方法において、{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面を露出させたSiC単結晶からなる種結晶上に、4H型SiC単結晶を成長させるステップと、前記成長させた前記4H型SiC単結晶の前記{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に、p層とi層との主たる接合面およびi層とn層の主たる接合面が位置するようにpin接合を形成するステップと、を含むことを特徴とする。
【0025】
本発明のpin接合ダイオードの製造方法では、上記のように欠陥の少ない4H型SiC半導体にpin接合を形成してpin接合ダイオードを作製しているため、特に、欠陥が少なく平滑な面を界面としてp層とi層、およびi層とn層がそれぞれ接合されているため、リーク電流を低減することができ、安定した動作を確実に実現できるとともに、大面積化においても歩留まりを高くすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係るショットキーダイオード、pn接合ダイオード、pin接合ダイオード、および製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。また、本実施形態では、実験結果を合わせて説明する。以下の説明で結晶の格子方向および格子面を使用する場合があるが、ここで格子方向及び格子面の記号の説明をしておく。個別方位は[ ]、集合方位は< >、個別面は( )、集合面は{ }でそれぞれ示すことにする。また、負の指数については、結晶学上、”−”(バー)を数字の上に付けることになっているが、明細書作成の都合上、数字の前に負号を付けることにする。
【0027】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態のショットキーダイオード10を示す断面図である。n型の4H型SiC(以下、SiCと記す。){03-38}面を用いた基板上、及び面方位が{0001}面から8度のオフ角をもつ4H型SiC基板上にn型の4H型SiCエピタキシャル成長層を形成してショットキーダイオード10を作製した。尚、4H型の“H”は六方晶系、“4”は原子積層が4層で一周期となる結晶構造を意味する。
【0028】
デバイス作製に用いた基板11は、改良レーリー法によって成長したインゴットをスライスし、鏡面研磨することによって作製した。基板11は全てn型で、ホール効果測定によって求めたキャリヤ濃度は8〜9x1018cm-3、厚さは160〜210μmである。このデバイスでは縦方向に電流を流すため、基板の抵抗を下げ、かつ薄い基板を用いるのが有効である。この上に、化学気相堆積(以下、CVDと記す。)法によって窒素をドーパントとしたn型SiC層をエピタキシャル成長させた。成長層はバッファ層12とドリフト層13からなり、バッファ層12はドナー濃度1〜5x1017cm-3、膜厚は2μm、ドリフト層13はドナー濃度6〜8x1015cm-3、膜厚は12μmである。また、バッファ層12とドリフト層13のいずれも、その表面が{03-38}面となっている。主な成長条件は下記の通りである。尚、以下において流量をsccmで示しているが、1sccmをSI単位系に換算すると、標準状態で1×10-3l/minとなる。
【0029】
Figure 0004872158
【0030】
Figure 0004872158
【0031】
このようにして作製したSiCエピタキシャルウェハを用いて、図1に示す構造のショットキーダイオード10を作製した。まず、ショットキー電極端部での電界集中、絶縁破壊を抑制するために、ショットキー電極の周囲に幅150μm、深さ0.5μmのp型ガードリング14を設けた。ガードリング14はホウ素(以下、Bと記す。)のイオン注入により形成した。Bイオン注入のエネルギーは30〜280keVでトータルドーズ量は1.1x1013cm-2である。イオン注入のマスクには、厚さ4μmのアルミニウム(以下、Alと記す。)膜、あるいはCVD法により形成した厚さ5μmの酸化硅素(SiO2)膜を用いた。注入イオン活性化のための熱処理はArガス雰囲気中で1500℃、30分の条件で行った。熱処理後、1150℃、2時間のウェット酸化により熱酸化膜19を形成し、さらにCVD法によって厚さ800nmの窒化硅素(SiN)膜18を堆積した。次に、裏面にニッケル(厚さ200nm。以下、Niと記す。)を蒸着し、1000℃、20分間の熱処理を行ってオーミック電極18を形成した。次いで、表面側にチタン/アルミニウム(チタン: 200nm/アルミニウム: 850nm。以下、チタンをTiと記す。)を蒸着してショットキー電極15を形成した。ショットキー電極15は、Ti層15aとAl層15bからなる。ショットキー電極15は500℃、30分間の熱処理を行って安定化させた。ダイオードの表面はポリイミド17を塗布して保護した。ショットキー電極15とガードリング領域14の重なりは20μmであり、ショットキー電極直径を300μmφ〜3mmφの間で変化させて多数のダイオードを作製した。
【0032】
ここで、図2を参照して、SiC単結晶の(03−38)面について説明する。同図に示すように、(03−38)面は、[0001]方向に対して約35゜(35.26゜)の傾きを有し、[0001]方向と垂直な面に対して約55゜(54.74゜)の傾いている。
【0033】
次に、図3を参照して、基板11の作製過程を説明する。通常、SiC単結晶を成長させるに際して、<0001>方向に延びるマイクロパイプや、<0001>方向と垂直な面に広がる積層欠陥がSiC単結晶の内部に含まれることが多い。そして、多数のマイクロパイプや積層欠陥が表面に露出したSiC単結晶を用いて素子を作製すると、リーク電流等が発生するおそれがある。
【0034】
本実施形態では、基板11の作製にあたって、{03−38}面を露出させた種結晶30を用いている。すると、種結晶30の表面30uは、マイクロパイプ42(図中一点鎖線で示す)が延びる<0001>方向に対して約35゜の傾きを有することになる。このため、ある程度SiC単結晶40を成長させると、マイクロパイプ42はSiC単結晶40の側面40sに到達し、マイクロパイプ42が表面40uに到達する事態を抑制することができる。また、種結晶30の表面30uは、積層欠陥44(図中破線で示す)が広がる面、すなわち<0001>方向と垂直な面に対して約55゜の傾きを有する。このため、ある程度SiC単結晶40を成長させると、積層欠陥44はSiC単結晶40の側面40sに到達し、積層欠陥44が表面40uに到達する事態を抑制することができる。
【0035】
そして、このようにマイクロパイプ42および積層欠陥44が殆ど存在しないSiC単結晶40をスライスして、上記基板11が得られている。また、基板11の表面は、種結晶30に倣って{03−38}面となっている。そして、基板11上に成長させたバッファ層12とドリフト層13は、基板11に倣っていずれも結晶欠陥が極めて少ないものとなっている。
【0036】
また、図4に示すように、種結晶30の表面30uを本実施形態のように{03−38}面とせず、この{03−38}面に対して約10゜以内のオフ角αだけ傾けた面としても、同様に、成長させられたSiC単結晶40の表面40uにマイクロパイプ42および積層欠陥44が到達する事態を抑制することができる。さらに、オフ角αは5゜以内であることが好ましく、より好適には、3゜以内であることが好ましい。すなわち、種結晶の表面が{03−38}面に近くなるほど、SiC単結晶40の表面40uにマイクロパイプ42および積層欠陥44が到達する事態を確実に抑制することができる。また、このように種結晶30の表面30uを{03−38}面に対して約10゜以内のオフ角αだけ傾けた面とした場合は、基板11に成長させるバッファ層12とドリフト層13についても、表面が{03−38}面に対してオフ角α傾いた面となる。
【0037】
次に、図5を参照して、作製したショットキーダイオード(1mmφ)の典型的な電流−電圧特性を示す。順方向特性は、結晶の面方位依存性は小さく、オン抵抗3〜4mΩ・cm2という良好な値が得られた。順方向特性の片対数プロットから求めた理想因子n値は1.02〜1.05であり、障壁高さは4H型SiC{0001}面で1.08eV、4H型SiC{03-38}面で1.16eVとなった。逆方向特性では1500V以上の耐圧を達成し、しかも1000V印加時のリーク電流も10-4A/cm-2程度と小さかった。
【0038】
ショットキー電極が300μmφ〜1mmφ程度の小さいダイオードでは面方位が{0001}面から8度のオフ角をもつ4H型SiC基板上でも同様のダイオード特性が得られたが、電極面積の大きいダイオードでは両者の間に大きな差が見られた。
【0039】
図6は、4H型SiC{03-38}基板上及び面方位が{0001}面から8度のオフ角をもつ4H型SiC基板上の成長層を用いて作製したショットキーダイオードの耐圧(平均値)の電極面積依存性を示すグラフである。各電極面積について、少なくとも20個のダイオードを測定して耐圧の平均値を求めた。面方位が{0001}面から8度のオフ角をもつ4H型SiC基板上の成長層を用いて作製したショットキーダイオードでは、電極面積が7.9x10-3cm2(1mmφ)を超えると急激に耐圧が低下する。これに対して、4H型SiC{03-38}基板上に作製したダイオードは、7x10-2cm2(3mmφ)の電極面積でも高い耐圧を維持している。この3mmφのダイオードで耐圧1200Vを基準にして歩留まりを求めると、4H型SiC{0001}ダイオードで13%、4H型SiC{03-38}ダイオードでは72%となった。
【0040】
また、耐圧だけでなく、逆方向1000V印加時のリーク電流密度の平均値を電極直径3mmφのダイオードで比較すると、面方位が{0001}面から8度のオフ角をもつ4H型SiC基板上に作製したダイオードでは9x10-2A/cm-2、{03-38}面上のダイオードでは3x10-4A/cm2となり、二桁以上の差が認められた。これは、4H型SiC{03-38}面を用いることによって、基板からのマイクロパイプやらせん転位の貫通が抑制され、高品質SiC結晶が得られたからであると考えられる。また、4H型SiC{03-38}面を用いることによって成長表面、及びイオン注入により形成したガードリング部の表面の平坦性が良くなり、ショットキー電極/SiC界面での電界集中が低減されるという効果も寄与していると思われる。この実施例ではBイオン注入によってガードリングを形成したが、Alイオン注入を用いた場合でも同様の効果があった。
【0041】
以上のように、本実施形態では、ショットキーダイオードのリーク電流を低減することができ、安定した動作を確実に実現できるとともに、大面積化においても歩留まりを高くすることができる。
【0042】
[第2実施形態]
次に、図7を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態は、ショットキーダイオードに関するものである。実施例として、中間層としてn--型層を積層した面方位が{03-38}面および{0001}面の4H型SiCショットキーダイオードを作製した。
【0043】
高不純物濃度のn型SiC基板34上に低不純物濃度のn-型エピタキシャル層36を成長させ、さらに低不純物濃度のn--型エピタキシャル層38を成長させた。そして、この積層体の上下に、Ti/Alのショットキー電極37、Niのオーミック電極35を形成して、ダイオードを完成させた。SiC基板34の不純物濃度は1×1019cm-3、厚さ330μm、n--型エピタキシャル層38の不純物濃度は3×1015cm-3とし、厚さを5nmおよび10nmとした。また、比較のためn--型層を形成しないダイオードも作製した。
【0044】
上記のようなn--型層を形成することでリーク電流を抑制できることが知られているが、n--型層を形成するとon抵抗が増加する。本実施形態においては、ショットキー電極を形成した面方位が{03-38}のダイオードでは、n--型層の厚みを5nmとした場合でも、ショットキー電極を形成した面方位が{0001}のダイオードにおいてn--型層の厚みを10nmとした場合と同等のリーク電流の抑制効果が得られた。この理由としては、4H型{03-38}面を用いることによって、基板からのマイクロパイプやらせん転移の貫通が抑制され、n-型エピタキシャル層とn--型エピタキシャル層およびショットキー界面の平坦性が向上したことが考えられる。
【0045】
[第3実施形態]
次に、図8を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態は、pn接合ダイオードに関するものである。実施例および比較例として、それぞれn型の4H型SiC(03-38)基板21、及び4H型SiC(0001)8°オフ基板(比較例)上に形成したn型の4H型SiCエピタキシャル成長層22にAlイオンを注入することによってプレーナ型のpn接合ダイオード20を作製した。p型SiC層とn型SiC層の主たる接合面(図中水平方向に広がる面)は、{03-38}面となっている。
【0046】
デバイス作製に用いた基板21は、改良レーリー法によって成長したインゴットをスライスし、鏡面研磨することによって作製した。基板21は全てn型で、ホール効果測定によって求めたキャリヤ濃度は8〜9x1018cm-3、厚さは160〜210μmである。この上に、CVD法によって窒素ドープn型SiC層22をエピタキシャル成長した。成長層22はバッファ層22aとドリフト層22bからなり、バッファ層22aはドナー濃度1〜5x1017cm-3、膜厚は4μm、ドリフト層22bはドナー濃度1〜2x1015cm-3、膜厚は75μmである。主な成長条件は下記の通りである。
【0047】
Figure 0004872158
【0048】
Figure 0004872158
【0049】
この実験では、高い耐圧を得るために高純度・厚膜成長層を短時間で成膜できるように、高温での高速成長を行った。このようにして作製したSiCエピタキシャルウェハを用いて、図8に示す構造のプレーナ型pn接合ダイオードを作製した。まず、p型アノード24を形成するために、Alイオンを720keV、400keV、280keV、160keV、80keV、40keV、20keVの7段階で注入した。総ドーズ量は4x1015cm-2である。各注入エネルギーのドーズ量を2.7x1013cm-2 (720keV)、1.8x1013cm-2 (400keV)、1.2x1013cm-2 (280keV)、1.0x1013cm-2 (160keV)、7.2x1014cm-2 (80keV)、4.2x1014cm-2 (40keV)、1.3x1014cm-2 (20keV)とすることによって、深さ約0.7μmのp型層の内、表面約0.2μmが1020cm-3以上の高濃度層25となるドーピングプロファイルを形成した。
【0050】
次に、p型アノード領域端部での電界集中、絶縁破壊を抑制するために、この周囲に幅300μm、深さ0.7μmのp型ガードリング23を設けた。ガードリング23もAlのイオン注入により形成した。Alイオン注入のエネルギーは同じく20〜720keVの7段階でトータルドーズ量は1.0x1013cm-2である。ガードリング形成時には、注入層がボックスプロファイルとなるよう設計した。イオン注入は全て室温で行い、イオン注入のマスクにはAl(厚さ5μm)、あるいはCVDにより形成したSiO2膜(厚さ6μm)を用いた。注入イオン活性化のための熱処理はArガス雰囲気中で1500℃、30分の条件で行った。熱処理後、1150℃、2時間のウェット酸化により熱酸化膜を形成し、さらにCVDによって厚さ800nmのSiO2膜31を堆積した。次に、裏面にNi(厚さ200nm)、表面にNi/Al(Ni: 200nm/Al: 1200nm)を蒸着し、Ar雰囲気中で1000℃、20分間の熱処理を行ってオーミック電極26,27を形成した。ダイオードの表面はポリイミド28を塗布して保護した。p型アノードのサイズは3mm角(面積0.09cm2)とした。
【0051】
図9に、作製したプレーナ型pnダイオード(3mm角)の典型的な電流−電圧特性を示す。順方向、逆方向特性とも、明らかな面方位依存性が見られた。
【0052】
まず、順方向特性に着目すると、4H型SiC{0001}面上に作製したダイオードは比較的電流が流れにくく、5A程度以上では約12mΩ・cm2の直列抵抗(オン抵抗)によって電気伝導が支配される。一方、4H型SiC{03-38}面上に作製したダイオードでは、オン抵抗は2〜3mΩ・cm2と非常に小さく、約2.8Vの立ち上がり電圧より高い領域では急激に電流が増大する。4H型SiC{03-38}面上に作製したダイオードでは30A(333A/cm2)という高い電流を3.9Vの電圧降下で達成することができた。これは、4H型SiC{0001}面を用いた場合には、p型アノードの表面部に形成した高濃度p型層の電気的活性化率が低いために抵抗が高いこと、及びこのp型層への電極の接触抵抗が高いことが原因と考えられる。4H型SiC{03-38}面を用いると、室温注入でも低抵抗・高濃度p型層が形成できるので、この部分の抵抗と接触抵抗を大幅に低減できる。
【0053】
また、逆方向特性では4H型SiC{0001}面を用いたダイオードの耐圧が5210Vに留まっているのに対し、4H型SiC{03-38}面を用いたダイオードでは8860Vもの高耐圧を得ることができた。逆方向バイアス時に4500Vを印加した場合のリーク電流は、4H型SiC{0001}面を用いたダイオードで3x10-5A/cm2、4H型SiC{03-38}面を用いたダイオードで5x10-8A/cm2となり、やはり明確な差が見られた。
【0054】
また、絶縁破壊時のアバランシェ電流に着目すると、4H型SiC{03-38}面を用いたダイオードでは絶縁破壊時に5A(55A/cm2)まで電流を増してもダイオードの物理的破壊に至らない安定な特性が得られた。しかし、4H型SiC{0001}を用いたダイオードでは1A(11A/cm2)を超えると物理的破壊によって整流特性が著しく悪化するダイオードが大半を占めた。これは、4H型SiC{03-38}面を用いることによって、基板からのマイクロパイプやらせん転位の貫通が抑制され、高品質SiC結晶が得られたからであると考えられる。
【0055】
このようにして作製したダイオードの+4Vと‐1000Vの間のスイッチング特性や高温(300℃)でのオフ特性(‐3000V)の長期信頼性には特に面方位依存性が見られなかったが、オン特性(200A/cm2)の長期信頼性には面方位による差が認められた。
【0056】
図10は、4H型SiC{03-38}面を用いた基板上、あるいは4H型SiC{0001}面から8度オフした基板上の成長層を用いて作製したpnダイオードに順方向電流18A(200A/cm2)を長時間流し続けたときの順方向電圧降下をプロットしたものである。4H型SiC{0001}面を用いたダイオードでは約3000secを超えた付近から電圧降下が増大し始め、10000sec後には初期の3.6Vから4.7Vまで増大した。しかしながら、4H型SiC{03-38}面を用いたダイオードでは10000sec後も電圧降下は3.7Vであり、ほとんど劣化していない。この原因を調べるために、長期信頼性試験を行ったダイオードを透過電子顕微鏡(TEM)により観察したところ、劣化した4H型SiC{0001}面を用いたダイオードでは[0001]面に多数の積層欠陥が発生していること、及び4H型SiC{03-38}面を用いたダイオードではこのような積層欠陥の発生が見られないことがわかった。
【0057】
この積層欠陥の発生機構は現在のところ明らかでないが、III-V族半導体の発光ダイオードでは、順方向バイアス時にキャリヤ再結合によって放射されるエネルギーが結晶歪みの大きい部分に部分転位を発生させ、この部分転位が最密充填面内に伸びることによって積層欠陥が形成されることが知られている。4H型SiC{0001}面の場合も順方向バイアス時に同様の現象が起こり、最密充填面に相当する[0001]面に積層欠陥が発生したものと推測される。この積層欠陥の影響によって少数キャリヤ寿命が低下し、順方向電圧降下が増大したものと思われる。4H型SiC{03-38}面を用いたダイオードの場合にこのような積層欠陥の発生が抑制される理由は、この面ではSiとC原子が適度に混在するので、pn接合界面における歪みが非常に小さく、部分転位や積層欠陥などの欠陥が発生しにくいものと思われる。また、イオン注入後のアニーリング熱処理によって損傷がほぼ完全に除去できるので、欠陥発生の引き金になる歪みや点欠陥の集合体が非常に少ないことも寄与している。なお、この実施例ではAlイオン注入によってガードリングを形成したが、Bイオン注入を用いた場合でも同様の効果がある。
【0058】
[第4実施形態]
次に、図11を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。本実施形態は、ショットキーダイオードの発展形である高耐圧JBS(Junction Barrier Schottky)ダイオードに関するものである。
【0059】
実施例および比較例として、それぞれn型4H-SiC(03-38)、および4H-SiC(0001)8°オフ基板上に形成したn型4H-SiCエピタキシャル成長層を用いてJBSダイオードを作製した。デバイス作製に用いた基板51は、改良レーリー法によって成長したインゴットをスライスし、鏡面研磨することによって作製した。基板51は全てn型で、ホール効果測定によって求めたキャリヤ密度は8x1018cm-3、厚さは180μmである。この上に、CVD法によって窒素ドープn型SiC層52,53をエピタキシャル成長した。成長層はバッファ層52とドリフト層53からなり、バッファ層52はドナー密度2~5x1017cm-3、膜厚は2μm、ドリフト層53はドナー密度4x1015cm-3、膜厚は18μmである。主な成長条件は下記の通りである。
【0060】
Figure 0004872158
【0061】
Figure 0004872158
【0062】
このようにして作製したSiCエピタキシャルウェーハを用いて、図11に示す構造のJBSダイオード50を作製した。通常のショットキーダイオードでは、逆バイアス時にショットキー障壁の界面近傍に高電界が印加されて漏れ電流が大きくなるという問題がある。しかしながら、JBSダイオードではストライプ状に形成されたp型領域55とn型ドリフト層53の間でpn接合の空乏層が広がるために、適切に設計すればこの空乏層によってショットキー界面が遮蔽され、ショットキー障壁の界面における電界が大幅に低減され、結果として漏れ電流が小さくなるという効果がある。
【0063】
本実施例では、JBS用のp型ストライプ領域55と、ショットキー電極端部での電界集中を緩和するためのガードリング54を同一プロセスのアルミ(Al)イオン注入によって形成した。JBS用のp型ストライプ領域55は、幅8μm、間隔12μmであり、p型ガードリング54の幅は150μmである。深さは共に約0.5μmである。p型ストライプ55、あるいはガードリング54形成時のAlイオン注入のエネルギーは40~560keVでトータルドーズ量は1.0x1013cm-2である。イオン注入のマスクには、CVDにより形成したSiO2膜(厚さ5μm)を用いた。イオン注入は全て室温で行い、注入イオン活性化のための熱処理はアルゴンガス雰囲気中1500℃、30分の条件で行った。アニールの後、1150℃、2時間のウェット酸化により熱酸化膜56を形成し、さらにCVDによって厚さ1μmのSiN膜57を堆積した。
【0064】
次に裏面にNi(厚さ200nm)を蒸着し、1000℃、20分間の熱処理を行ってオーミック電極58を形成した。次いで表面側にNi/Al(Ni: 200nm/Al: 900nm)を蒸着してショットキー電極59を形成した。ショットキー電極59は、Ni層59aとAl層59bからなる。ショットキー電極は500℃、30分間の熱処理を行って安定化させた。ダイオードの表面はポリイミド61を塗布して保護した。ショットキー電極59とガードリング領域54の重なりは20μmであり、ショットキー電極直径は2〜5mmφである。これらのガードリング、電極パターン形成には、フォトリソグラフィ技術を用いた。
【0065】
図12に、作製したJBSダイオード50(2mmφ)の典型的な電流―電圧特性を示す。順方向特性は、結晶の面方位依存性は小さく、オン抵抗8〜9mΩcm2という良好な値が得られた。順方向特性の片対数プロットから求めた理想因子n値は1.02〜1.05であり、障壁高さは4H-SiC(0001)面で1.68eV、4H-SiC(03-38)面で1.76eVとなった。ダイオードの逆方向特性では、いずれのダイオードも−1000V印加時のリーク電流が10-7 A/cm2程度と非常に小さく、JBS構造にした効果が現れている。
【0066】
また、100A/cm2の通電状態にあるダイオードのターンオフ特性を測定したところ、いずれも10ns以下の高速スイッチングと非常に小さい逆回復電流が観測され、少数キャリヤの注入がない理想的なスイッチング特性になっていることを確認した。しかしながら、40個以上のダイオードを測定して求めた平均耐圧は、4H-SiC(03-38)基板上では2540V、4H-SiC(0001) 8度オフ基板上では2020Vとなり、明らかな差異が認められた。また、5mmφの大きいダイオードでは、この差がより顕著になり、4H-SiC(03-38)ダイオードでは2310Vの平均耐圧を維持しているのに対し、4H-SiC(0001)8度オフ基板上では平均耐圧が1470Vまで低下した。これは、4H-SiC(03-38)面を用いることによって、基板からのマイクロパイプやらせん転位の貫通が抑制され、高品質SiC結晶が得られたからであると考えられる。また、4H-SiC(03-38)面を用いることによって成長表面、およびイオン注入により形成したp型ストライプやガードリング部の表面の平坦性がよくなり、ショットキー電極/SiC界面での電界集中が低減されるという効果も寄与していると思われる。この実施例ではAlイオン注入によってガードリングを形成したが、Bイオン注入を用いた場合でも同様の効果がある。
【0067】
[第5実施形態]
次に、図13を参照して、本発明の第5実施形態を説明する。本実施形態は、ショットキーダイオードの発展形であるpn(pin)ダイオードに関するものである。実施例および比較例として、n型4H-SiC(03-38)、および4H-SiC(0001)8°オフ基板上にn型4H-SiC、p型4H-SiCを連続的にエピタキシャル成長させ、エピタキシャルpn(pin)接合ダイオード70を作製した。p層とi層の主たる接合面、およびi層とn層の主たる接合面(図中水平方向に広がる面)は、{03-38}面となっている。
【0068】
デバイス作製に用いた基板71は、改良レーリー法によって成長したインゴットをスライスし、鏡面研磨することによって作製した。基板71は全てn型で、ホール効果測定によって求めたキャリヤ密度は9x1018cm-3、厚さは200μmである。この上に、CVD法によって窒素ドープn型SiC層とアルミドープp型SiC層を連続的にエピタキシャル成長した。n型成長層はバッファ層72とドリフト層73からなり、バッファ層72はドナー密度3~10x1017cm-3、膜厚は4μm、ドリフト層73はドナー密度約1x1015cm-3、膜厚は88μmである。また、p型成長層はp型接合層74とp+型コンタクト層75からなり、p型接合層74はアクセプタ密度3x1018cm-3、膜厚は3μm、p+型コンタクト層75はアクセプタ密度約1x1020cm-3、膜厚は0.8μmである。主な成長条件は下記の通りである。
【0069】
Figure 0004872158
【0070】
Figure 0004872158
【0071】
Figure 0004872158
【0072】
Figure 0004872158
【0073】
この実験では、高い耐圧を得るために高純度・厚膜成長層を短時間で成膜できるように、高温での高速成長を行った。このようにして作製したSiCエピタキシャルウェーハを用いて、図13に示す構造のプレーナ型pnダイオード70を作製した。
【0074】
まず、ダイオードの素子分離を行うために、反応性イオンエッチング(RIE)によりメサ構造に加工した。RIEのエッチングガスにはNF3とO2を用い、圧力0.05Torr、高周波電力260Wの条件で深さ約8μmまでエッチングした。このときのマスク材料として、CVDによって堆積したSiO2膜(厚さ10μm)を用いた。
【0075】
次に、エッチングにより形成したメサ底部での電界集中を緩和させるために、メサ底部に幅300μm、深さ0.7μmのp型ガードリング76を設けた。ガードリング76はAlイオン注入により形成した。Alイオン注入のエネルギーは20~720keVの7段階でトータルドーズ量は1.2x1013cm-2である。ガードリング形成時には、注入層がボックスプロファイルとなるよう設計した。イオン注入は全て室温で行い、イオン注入のマスクには、Al(厚さ5μm)を用いた。注入イオン活性化のための熱処理はアルゴンガス雰囲気中1500℃、30分の条件で行った。アニールの後、1150℃、2時間のウェット酸化により熱酸化膜を形成し、さらにCVDによって厚さ800nmのSiO2膜77を堆積した。
【0076】
次に、裏面にNi(厚さ200nm)、表面側にNi/Al(Ni: 200nm/Al: 2400nm)を蒸着し、1000℃、20分間の熱処理を行ってそれぞれオーミック電極78,79を形成した。オーミック電極79は、Ni層79aとAl層79bから構成されている。ダイオードの表面はポリイミド80を塗布して保護した。pn接合のサイズは3mm角(面積0.09cm2)である。なお、この実施例ではAlイオン注入によってガードリング76を形成したが、Bイオン注入を用いた場合でも同様の効果がある。
【0077】
また、pn(pin)接合ダイオード70においては、各層71〜75の接合面(図中水平方向に広がる面)は、すべて{03-38}面となっている。
【0078】
図14に、作製したエピタキシャルpnダイオード(3mm角)の典型的な電流―電圧特性を示す。まず順方向特性に着目すると、4H-SiC(03-38)、(0001)面上に作製したダイオードはいずれも良好な特性が得られており、オン抵抗は2〜3mΩ・cm2と非常に小さく、約2.8Vの立ち上がり電圧より高い領域では急激に電流が増大する。30A(333A/cm2)という高い電流を3.78Vの電圧降下で達成することができた。
【0079】
一方、逆方向特性では面方位による明確な差が見られた。4H-SiC(0001)ダイオードの耐圧が5840Vに留まっているのに対し、4H-SiC(03-38)ダイオードでは9820Vもの高耐圧を得ることができた。−5000V印加時のリーク電流は、4H-SiC(0001)ダイオードで6x10-5A/cm2、4H-SiC(03-38)ダイオードで3x10-8A/cm2となり、やはり大きな差が見られた。また、絶縁破壊時のアバランシェ電流に着目すると、4H-SiC(03-38)ダイオードでは絶縁破壊時に5A(55A/cm2)まで電流を増してもダイオードの物理的破壊に至らない安定な特性が得られた。しかし、4H-SiC(0001)ダイオードでは1A(11A/cm2)を超えると物理的破壊によって整流特性が著しく悪化するダイオードが大半を占めた。
【0080】
図15に、耐圧の温度依存性を0℃〜300℃の間で評価した結果の一例を示す。4H-SiC(03-38)ダイオードでは80%以上のダイオードが温度上昇と共に耐圧が増大する正の温度係数を示した。この特性は、ジュール熱による発熱が著しいパワーデバイスにおいて極めて重要であり、この特性が確保できない限り信頼性を保障できないと言っても過言ではない。したがって、4H-SiC(03-38)面上では高い歩留まりで優れたダイオードを作製できると言える。
【0081】
一方、4H-SiC(0001)ダイオードでは耐圧が正の温度係数を示すものが全体の50%に達せず、半数以上のダイオードでは温度が上昇すると耐圧が低下するという特性を示した。この耐圧の温度依存性を決定する本質的な要因はまだ明らかではないが、半導体固有の物性が発現されればアバランシェ破壊である限り正の温度係数を示すと考えられる。したがって、耐圧が負の温度係数を示すのは、結晶中に存在する構造欠陥(転位など)の影響と推測される。
【0082】
以上のように、4H-SiC(03-38)面を用いることによって、大きい面積でも高い耐圧と耐圧の正の温度係数を有する優れたダイオードを作製することができるので、この面方位は大容量デバイスの作製に非常に有望であると言える。この主な理由は、基板からのマイクロパイプやらせん転位の貫通が抑制され、高品質SiC結晶が得られたからであると考えられる。
【0083】
以上、本発明者らによってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ダイオードのリーク電流を低減することができ、安定した動作を確実に実現できるとともに、大面積化においても歩留まりを高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のショットキーダイオードを示す断面図である。
【図2】(03−38)面の説明図である。
【図3】面方位を{03−38}とする種結晶上にSiC単結晶を成長させた場合のマイクロパイプおよび積層欠陥の状態を示す断面図である。
【図4】{03−38}面からオフ角α傾いた面を示す図である。
【図5】第1実施形態のショットキーダイオードの典型的な電流−電圧特性を示す図である。
【図6】第1実施形態のショットキーダイオードの耐圧の電極面積依存性を示すグラフである。
【図7】第2実施形態のショットキーダイオードを示す断面図である。
【図8】第3実施形態のpn接合ダイオードを示す断面図である。
【図9】第3実施形態のpn接合ダイオードの典型的な電流−電圧特性を示す図である。
【図10】第3実施形態のpn接合ダイオードに順方向電流18A(200A/cm2)を流し続けたときの順方向電圧降下を示す図である。
【図11】第4実施形態のJBS(Junction Barrier Schottky)ダイオードを示す図である。
【図12】第4実施形態のJBSダイオードの典型的な電流―電圧特性を示す図である。
【図13】第5実施形態のpn(pin)ダイオードを示す断面図である。
【図14】第5実施形態のpn(pin)ダイオードの典型的な電流―電圧特性を示す図である。
【図15】第5実施形態のダイオードの耐圧の温度依存性を0℃〜300℃の間で評価した結果を示す図である。
【符号の説明】
10…ショットキーダイオード、11…n+型基板、12…n型バッファ層、13…n型ドリフト層、14…ガードリング領域、15…ショットキー電極、18…オーミック電極、20…pn接合ダイオード、21…n+型基板、22a…n型バッファ層、22b…n型ドリフト層、23…p型ガードリング、24…p型アノード、25…高濃度層、30…種結晶、42…マイクロパイプ、44…積層欠陥、50…JBSダイオード、70…pn(pin)接合ダイオード。

Claims (6)

  1. 4H型のSiC半導体にショットキー電極が接合されてなるショットキーダイオードにおいて、
    前記ショットキー電極と接する前記SiC半導体の面方位が、{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面であることを特徴とするショットキーダイオード。
  2. 4H型のSiC半導体にpn接合を形成してなるpn接合ダイオードにおいて、
    p層とn層との主たる接合面が、前記SiC半導体の{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に形成されていることを特徴とするpn接合ダイオード。
  3. 4H型のSiC半導体にpin接合を形成してなるpin接合ダイオードにおいて、
    p層とi層との主たる接合面およびi層とn層の主たる接合面が、前記SiC半導体の{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に形成されていることを特徴とするpin接合ダイオード。
  4. 4H型のSiC半導体にショットキー電極が接合されてなるショットキーダイオードの製造方法において、
    {03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面を露出させたSiC単結晶からなる種結晶上に、4H型SiC単結晶を成長させるステップと、
    前記成長させた4H型SiC単結晶の前記{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に、ショットキー電極を形成するステップと、
    を含むことを特徴とするショットキーダイオードの製造方法。
  5. 4H型のSiC半導体にpn接合を形成してなるpn接合ダイオードの製造方法において、
    {03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面を露出させたSiC単結晶からなる種結晶上に、4H型SiC単結晶を成長させるステップと、
    前記成長させた前記4H型SiC単結晶の前記{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に、p層とn層の主たる接合面が位置するようにpn接合を形成するステップと、
    を含むことを特徴とするpn接合ダイオードの製造方法。
  6. 4H型のSiC半導体にpin接合を形成してなるpin接合ダイオードの製造方法において、
    {03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面を露出させたSiC単結晶からなる種結晶上に、4H型SiC単結晶を成長させるステップと、
    前記成長させた前記4H型SiC単結晶の前記{03−38}面、またはこの面から10°以内のオフ角を有する面に、p層とi層との主たる接合面およびi層とn層の主たる接合面が位置するようにpin接合を形成するステップと、
    を含むことを特徴とするpin接合ダイオードの製造方法。
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