JP4869524B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体表示装置(以下、表示装置と表記する)に関し、特に、絶縁体上に作製される薄膜トランジスタ(以下、TFTと表記する)を有するアクティブマトリクス型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、絶縁体上、特にガラス基板上に半導体薄膜を用いて形成した表示装置、特にTFTを用いたアクティブマトリクス型表示装置の普及が進んでいる。アクティブマトリクス型表示装置は、マトリクス状に画素を配置し、それらの画素それぞれにTFTを配置し、これらのTFTを用いて各画素の輝度を制御し、画像の表示を行っている。
【0003】
最近では、画素を構成する画素TFTの他に、駆動回路を構成するためのTFTも、多結晶半導体を用いて、画素部の周辺部に同時形成する技術が発展している。これによって装置の小型化、低消費電力化に大いに貢献している。それに伴って、近年、その応用分野の拡大が著しい携帯情報機器の表示部等に、アクティブマトリクス型表示装置は不可欠なデバイスとなってきている。また、アクティブマトリクス型表示装置としては、液晶素子を用いた、アクティブマトリクス型液晶表示装置や、OLED(有機発光ダイオード)素子を用いた、アクティブマトリクス型OLED表示装置などがあるが、本明細書では、主にアクティブマトリクス型液晶表示装置に注目する。
【0004】
ここで、本明細書では、液晶素子とは、2枚の電極によって配向膜を介して液晶材料を挟んだ構造を有する素子を示すものとする。また液晶材料としては、公知の構造の材料を自由に用いることができる。
【0005】
デジタル映像信号を用いて表示を行う方式(以下、デジタル方式とよぶ)の、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の概略図を、図6に示す。中央に画素部1308が配置されている。画素部1308の上側には、各画素が有するソース信号線に入力する信号を制御するための、ソース信号線駆動回路1301が配置されている。ソース信号線駆動回路1301は、シフトレジスタ1303、第1のラッチ回路1304、第2のラッチ回路1305、D/A(デジタル/アナログ)変換回路(図中、DACと表記)1306、アナログスイッチ1307等を有する。画素部1308の左右には、各画素が有するゲート信号線に入力する信号を制御するための、ゲート信号線駆動回路1302が配置されている。なお、図6においては、ゲート信号線駆動回路1302は、画素部1308の左右両側に配置されているが、片側に配置されていても構わない。ただし、画素部1308の両側に配置した方が、駆動効率、駆動信頼性の面から見て望ましい。
【0006】
ソース信号線駆動回路1301は、図7に示すような構成を有している。図7に例として示すソース信号線駆動回路は、水平方向にx個の画素を持ち、3ビットのデジタル映像信号を入力し階調の表示を行う(以下、3ビットデジタル階調と呼ぶ)表示装置に対応したソース信号線駆動回路であり、シフトレジスタ(SR)1401、第1のラッチ回路(LAT1)1402、第2のラッチ回路(LAT2)1403、D/A変換回路(DAC)1404等を有する。なお、図7においては、図6で示したアナログスイッチ1307は図示いていない。また、図7では図示していないが、必要に応じてバッファ回路、レベルシフタ回路等を配置しても良い。
【0007】
図6および図7を用いて動作について簡単に説明する。まず、シフトレジスタ1303(図7中、SRと表記)にクロック信号(クロックパルス、反転クロックパルス)およびスタートパルスが入力される。すると、シフトレジスタ1303から順次パルスが、第1のラッチ回路1304(図7中、LAT1と表記)に入力され、同じく第1のラッチ回路1304に入力されたデジタル映像信号(デジタルデータ)をそれぞれ保持していく。
【0008】
ここで、D3がデジタル映像信号の最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)、D1がデジタル映像信号の最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)を表す。第1のラッチ回路1304において、1水平周期分のデジタルデータの保持が完了すると、帰線期間中に、第1のラッチ回路1304で保持されているデジタル映像信号は、ラッチ信号(ラッチパルス)の入力によって、一斉に第2のラッチ回路1305(図7中、LAT2と表記)へと転送される。
【0009】
その後、再びシフトレジスタ1303が動作し、次の水平周期分のデジタルデータの保持が開始される。同時に、第2のラッチ回路1305で保持されているデジタルデータは、D/A変換回路1306(図7中、DACと表記)にてアナログ映像信号へと変換される。このアナログ信号は、ソース信号線(図7中、S1〜Sxと表記)に入力され各画素に書き込まれる。
【0010】
図8に、一般的なアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素部の構成を示す。
【0011】
なお画素部は、x列y行の画素を有するものとする。
【0012】
画素毎に、コンデンサ1001と、スイッチング用TFT1002と、液晶素子1003が配置されている。それぞれの画素のスイッチング用TFT1002のゲート電極は、ゲート信号線G1〜Gyのいずれか一本に接続され、それぞれの画素のスイッチング用TFT1002のソース領域とドレイン領域とは、一方は、ソース信号線S1〜Sxのいずれか一本に接続され、もう一方は、コンデンサ1001の一方の電極及び液晶素子1003に接続されている。
【0013】
ソース信号線S1〜Sxに入力されたアナログ信号は、ゲート信号線G1〜Gyに入力された信号によって導通状態となったスイッチング用TFT1002のドレイン・ソース間を介して、コンデンサ1001及び液晶素子1003に入力される。この信号の電圧に応じて、液晶素子1003の透過率が変化し、各画素の輝度が表現される。
【0014】
ここで、液晶素子の2枚の電極間に、常に一定方向の電界が印加されつづけると、液晶材料中のイオンに偏りが生じ、液晶素子の劣化を進めるといった問題がある。そこで、一般の液晶素子を用いた表示装置などでは、一定期間ごとに、液晶素子に印加される電圧の極性を変化させ、液晶素子の2電極間に印加される電界の向きを変化させるような駆動方法が用いられている。
【0015】
図2に、液晶表示装置の各画素に印加される電圧の極性を模式的に示す。ここで、図2(1)、図2(2)、図2(3)それぞれにおいて、第nフレームの画素部の状態と、第n+1フレームの画素部の状態を示す。なお図2では、画素部として4行4列の画素を代表で示す。図中、+で表した画素と、−で示した画素では、液晶素子に印加される電圧の極性が異なる。
【0016】
例えば、隣り合うゲート信号線間で、液晶素子に印加する信号電圧の極性を異なるようにする、ゲートライン反転とよばれる駆動方法を図2(1)に示す。また、隣り合うソース信号線間で、液晶素子に印加される信号の極性を異なるようにする、ソースライン反転とよばれる駆動方法を図2(2)に示す。最後に、1画像を表示する期間(以下、1フレーム期間とよぶ)毎に、液晶素子に印加される信号の極性を反転させる、フレーム反転とよばれる駆動方法を図2(3)に示す。なお、図2に示した駆動方法に限定されず、その駆動方法は多様である。
【0017】
この、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の動作について、図8及び、図9のタイミングチャートを用いて説明する。
【0018】
なお、図9のタイミングチャートでは、図2(3)において示したような、1フレーム期間毎に、液晶素子に印加される信号の極性を反転させる、フレーム反転駆動での動作を用いている。
【0019】
つまり、第1のフレーム期間(F1)においてソース信号線S1〜Sxに入力された信号とは逆の極性を有する信号が、第2のフレーム期間(F2)にソース信号線S1〜Sxより入力される。また、第3のフレーム期間(F3)においては、第2のフレーム期間(F2)において入力された信号とは極性の異なる信号がソース信号線S1〜Sxより入力される。
【0020】
第1のフレーム期間(F1)において、始めゲート信号線G1が選択される。
すると、ゲート信号線G1にゲート電極が接続されたスイッチング用TFT1002が導通状態となる。この後、ソース信号線S1〜Sxより信号が入力される。なお、図9のタイミングチャートにおいては、ある1本のソース信号線Sm(mは自然数)に注目し、ソース信号線Smに入力される信号のみを示している。
【0021】
なお、ソース信号線には、−V〜Vの電位を有する信号が入力されているものとする。
【0022】
ここで、1つのゲート信号線が選択されている期間を1水平期間(1ライン期間:L)とよぶことにする。特に、ゲート信号線G1が選択されている期間を第1のライン期間L1と呼ぶことにする。ここで、ゲート信号線G1に接続されたスイッチング用TFT1002を有する画素に信号が入力され終わると、次にゲート信号線G2に信号が入力されて、ゲート信号線G2にゲート電極が接続された全てのスイッチング用TFT1002が導通状態となる。こうして第2のライン期間L2における信号の入力が始まる。
【0023】
上記動作を、全てのゲート信号線G1〜Gyについて繰り返し、第yのライン期間Lyまで終了すると1フレーム期間(F1)が終了する。
【0024】
次に第2のフレーム期間(F2)が始まる。第2のフレーム期間(F2)においてはソース信号線S1〜Sxに入力される信号の極性が、第1のフレーム期間(F1)においてソース信号線S1〜Sxに入力された信号電圧の極性とは異なる。こうして画像の表示が行われる。
【0025】
第2のフレーム期間(F2)が終了すると、第3のフレーム期間(F3)が始まる。ここで、第3のフレーム期間(F3)では、第2のフレーム期間(F2)と異なる極性の信号電圧がソース信号線に入力される。つまり、第1のフレーム期間(F1)と同じ極性を有する信号電圧がソース信号線に入力される。
【0026】
上記動作を繰り返し、画像表示を行う。
【0027】
図3に、画素電極の電位(画素電位)と、対向電極の電位(対向電位)と、ゲートドライバ(ゲート信号線駆動回路)の電源電圧との関係を示す。
【0028】
図3において、縦軸は電位(V)を示す。また、図3中、0Vと16Vの電位差が、ゲートドライバ(ゲート信号線駆動回路)の電源電圧に相当する。図3では液晶がノーマリーホワイトの場合を示す。黒表示をする場合、通常、5V程度の電圧が対向電極と画素電極の間に印加されるものとする。
【0029】
図3(1)では、対向電位は一定の値をとっている。画素電極の電位のみが極性反転しているため、ソース信号線に入力される信号電位は、合計では約10Vで振れていることになる。つまり、ソース信号線に入力される信号電位の、最高電位と最低電位の電位差は、約10Vである。よって、ソース信号線駆動回路の電源電圧は、10V程度である。
【0030】
図3(2)では対向電圧を5Vの振幅で振った場合の例を示している。ここで図に示した画素は画面の中央にある画素として、対向の極性反転の真中あたりで書き込みがおこなわれると仮定している。画素電極の電位は対向電極の動きに合わせて、駆動させる。
【0031】
ソース信号線より入力される信号電位が同じであっても、画素電極の電位は、対向電極の電位が変化すると、それに伴い変化する。そのため、ソース信号線に入力される信号電位は、約5Vで振れれば良い。よって、ソース信号線駆動回路の電源電圧は5V程度とすることができる。
【0032】
こうして、図3(2)で示した駆動方法では、図3(1)で示した駆動方法と比較して、ソース信号線駆動回路の電源電圧を小さくすることが可能である。
【0033】
図3(2)の例ではゲートドライバ(ゲート信号線駆動回路)の電源電圧が図3(1)と同じであるので、問題なく動作する。しかし、ゲートドライバ(ゲート信号線駆動回路)の電源電圧を10Vに下げた場合、問題が起きる可能性がある。
【0034】
図4は、ゲートドライバ(ゲート信号線駆動回路)の電源電圧を10Vに下げた場合の駆動方法を示す図である。図4において、矢印の領域で、本来、オフの状態となるようなゲート電位が入力されているにも関わらず、画素TFT(図8に示す、スイッチング用TFT1002)がオンしてしまい、(画素TFTのゲート電位よりもソース電位が下がるため)画素の液晶素子に印加される電圧を保持できなくなる。このため、画素の液晶素子に印加される電圧を保持できない状態が、2回極性反転を行ううちに1回発生するため、画質は大幅に低下することになる。
【0035】
すなわち、液晶駆動に5V程度の電圧が必要であり、且つ、頻繁に極性反転をおこなう液晶表示では図3(1)、図3(2)のいずれの場合においても、ゲートドライバ(ゲート信号線駆動回路)の電源電圧は15V程度必要である。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
上述した様に、1フレーム期間毎に液晶に加える信号電圧を交流反転した場合、ゲートドライバ(ゲート信号線駆動回路)の電源電圧は15V程度が必要となる。そのためゲートドライバ(ゲート信号線駆動回路)を構成するTFTは15Vの電圧に耐えられるだけの信頼性を備えていなければならない。
【0037】
一般的に、TFTの信頼性を高めるためには、LDD、特にゲート電極と1〜1.5μmオーバーラップしたLDDを形成することが行われる。このようなLDDを作るためにはフォトマスクを用いて、高電圧のかかるTFTにのみLDDを形成するという方法と、セルフアラインにて、すべてのTFTにLDDを形成するという方法がある。前者ではフォトマスクが追加となるため工程が増えるという課題があり、後者ではすべてのTFTに1〜1.5μmのLDDが形成されるため、高速動作を必要とするTFTにおいてもLDDが形成され、動作に関して不利になっていた。
【0038】
そこで、本発明は、TFTの信頼性と、高速動作と、工程簡略化とを同時に満足させる液晶表示装置を提供することを課題とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】
本発明では、液晶素子に印加される信号電圧を、非常に長い周期で交流反転し表示をおこなう液晶表示装置、もしくは、極性反転しない液晶表示装置を提案する。
【0040】
それによって、ドライバ(ソース信号線駆動回路やゲート信号線駆動回路)の電源電圧を低減し、ドライバ等を構成するTFTのLDDの長さを小さく抑え、高速動作を満たす液晶表示装置が提供される。
【0041】
以下に、本発明の液晶表示装置の構成について記載する。
【0042】
本発明によって、
第一の基板上に複数の画素電極をマトリクス状に配置し、第二の基板上に対向電極を配置し、前記第一および第二の基板間に液晶をはさんだ液晶表示装置において、
液晶を駆動する信号を、電源立ち上げもしくは電源立ち下げに同期して極性反転を行うことを特徴とした液晶表示装置が提供される。
【0043】
本発明によって、
第一の基板上に複数の画素電極をマトリクス状に配置し、第二の基板上に対向電極を配置し、前記第一および第二の基板間に液晶をはさんだ液晶表示装置において、
液晶を駆動する信号を液晶画面全面が書き換えられるタイミングで極性反転することを特徴とした液晶表示装置が提供される。
【0044】
本発明によって、
第一の基板上に複数の画素電極をマトリクス状に配置し、第二の基板上に対向電極を配置し、前記第一および第二の基板間に液晶をはさんだ液晶表示装置において、
液晶を駆動する信号をユーザーが定める特定の時間に極性反転することを特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0045】
本発明によって、
バックライトを有する液晶表示装置において、
前記バックライトが消灯期間中に液晶を駆動する信号を極性反転することを特徴とした液晶表示装置が提供される。
【0046】
本発明によって、
同一基板上に設けられた第一の電極と前記第一の電極とほぼ平行に設けられた第二の電極と前記第一および第二の電極間の電圧で駆動される液晶を有する液晶表示装置において、
液晶を駆動する信号を、電源立ち上げもしくは電源立ち下げに同期して極性反転を行うことを特徴とした液晶表示装置が提供される。
【0047】
本発明によって、
同一基板上に設けられた第一の電極と前記第一の電極とほぼ平行に設けられた第二の電極と前記第一および第二の電極間の電圧で駆動される液晶を有する液晶表示装置において、
液晶を駆動する信号を液晶画面全面が書き換えられるタイミングで極性反転することを特徴とした液晶表示装置が提供される。
【0048】
本発明によって、
同一基板上に設けられた第一の電極と前記第一の電極とほぼ平行に設けられた第二の電極と前記第一および第二の電極間の電圧で駆動される液晶を有する液晶表示装置において、
液晶を駆動する信号をユーザーが定める特定の時間に極性反転することを特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0049】
液晶はIPS(In-Plane Switching)モード液晶であることを特徴とする液晶表示装置であってもよい。
【0050】
極性反転の周期は1時間以上であることを特徴とする液晶表示装置であってもよい。
【0051】
本発明によって、
第一の基板上に複数の画素電極をマトリクス状に配置し、第二の基板上に対向電極を配置し、前記第一および第二の基板間に液晶をはさんだ液晶表示装置において、
前記画素電極と前記対向電極の間の電圧を極性反転しないことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0052】
本発明によって、
同一基板上に設けられた第一の電極と前記第一の電極とほぼ平行に設けられた第二の電極と前記第一および第二の電極間の電圧で駆動される液晶を有する液晶表示装置において、
前記第一の電極と前記第二の電極のあいだの電圧を極性反転しないことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
【0053】
液晶の劣化を補正して表示をおこなう機能を有する液晶表示装置であってもよい。
【0054】
液晶の劣化補正は、各画素ごとの、電圧印加の累積時間を記憶して補正をかけることを特徴とした液晶表示装置であってもよい。
【0055】
前記液晶表示装置を用いることを特徴とするテレビ、パーソナルコンピュータ、携帯端末、ビデオカメラ、ヘッドマウントディスプレイであってもよい。
【0056】
【発明の実施の形態】
本発明の液晶表示装置の構成について以下に説明する。
【0057】
始めに、第1の実施形態として、きわめて長い周期(例えば1時間に1回)交流反転(液晶素子に印加される電圧の極性の反転)をおこなう場合について述べる。
【0058】
交流反転は、従来の液晶表示装置では60〜100Hzの周波数、すなわち10〜16.6msの周期で行われる。これより長い周期であると、人間の目にはフリッカとして感じられる。
【0059】
1980年代の液晶材料では頻繁に交流反転をしないと、比較的短時間で、例えば10時間で液晶が劣化してしまうという問題があった。しかし近年の液晶材料では、劣化の度合いが少なくなってきている。
【0060】
本発明者はこの点に着目し、非常に長い周期で極性反転をおこない、前述した従来技術の課題を解決するものである。
【0061】
非常に長い周期で、極性反転を行うと、フリッカは考えられない。フリッカは輝度の異なる映像が目視で感じられる周期で動くことで感じられるからである。
【0062】
本発明を適用した液晶表示装置を駆動する場合の、画素電極の電位(画素電位)と、対向電極の電位(対向電位)と、ゲート信号線駆動回路の電源電圧の関係を図1に示す。従来例の図4と比較して、極性反転が起こる周期が非常に長い。そのため、画素TFTがオンの状態になってしまい画素の液晶素子が信号電圧を保持できない時間(図1中、矢印で表記)は存在するが、従来例に比較して、その時間の割合は非常に少ない。
【0063】
図1に示すような駆動方法の場合の課題としては、長い周期に一度の極性反転が起こった場合に、画像が一瞬乱れるなどの作用が発生することである。
【0064】
この対策としては以下のものがある。
【0065】
1)ユーザーが液晶表示装置を使用していない間に極性反転をおこなう。
たとえば、液晶表示装置の電源立ち上げ、立ち下げ時に極性反転をおこなう、またはユーザ ーが指定した特定の時間(深夜などの通常使用しない時間など)に極性反転をおこなう。
2)液晶表示装置の画面全体が別画面に変化するときなどに極性反転をおこなう。
【0066】
このような対策を行うことによって、極性反転が起こった場合に、画像が一瞬乱れるなどの問題は解決できる。
【0067】
それによって、本発明では10V前後の電圧でドライバ(ソース信号線駆動回路及びゲート信号線駆動回路)の駆動が可能になる。
【0068】
上記駆動方法の詳細は、実施例にて述べる。
【0069】
次に、第2の実施形態として、極性反転をしない場合の例について考える。
【0070】
液晶素子が近年劣化しにくくなったとはいっても、長時間の直流電圧を印加すると、液晶素子のVTカーブ(透過率−印加電圧カーブ)が変化し、表示特性が変わってしまう。図5は液晶素子のVTカーブの概略図である。初期値(図5中、初期と表記)に対して、時間がたつと左方向にカーブがシフトしていく(図5中、経時後と表記)。よって、このように液晶素子が劣化した場合には、何らかの補正が必要である。液晶表示装置では画面において、様々な映像が表示される。すなわち、個々の画素においては、様々な映像信号電圧が印加されるため、画素毎に信号電圧のかかり方、履歴も異なったものになる。よって、液晶表示装置を極性反転せずに駆動した場合、その劣化の具合は各画素毎に、異なったものとなる。
【0071】
よって、液晶素子が劣化に対応して補正を行う場合には、各画素ごとに、その履歴に応じた補正をおこなう回路を構成する必要がある。図13は、補正を行う表示システムの構成を示すブロック図である。このシステムでは以下の機能を持ったブロックがある。まず、初期においては、メモリ回路のデータは0になっている。この場合デジタルビデオ信号が累積輝度加算回路に入力されると0に応じた、出力が映像補正回路に入力される。この場合は補正が行われず、デジタルビデオ信号はそのまま、LCD(液晶表示装置)に入力される。
【0072】
また、累積輝度加算回路の出力は、メモリ回路にも入力され、記憶される。
【0073】
次に、デジタルビデオ信号が入力されると、メモリ回路の記憶内容に新たなデジタルビデオ信号のデータが加算される。このデータを用いて映像補正回路はデジタルビデオ信号を補正する。また、加算データはメモリ回路に入力され、メモリ回路の記憶データを書き換える。これを繰り返すことによって各画素の累積の輝度が求められる。これらのデータを用いて、各画素に対して、液晶の劣化を予測し、補正をかけていく。
【0074】
液晶表示装置の電源をオフにする場合には、メモリ回路のデータを不揮発性メモリに移し、記憶内容が消滅しないようにしている。液晶表示装置の電源立ち上げ時には、不揮発性メモリからメモリ回路にデータを移して使用する。不揮発性メモリを直接使用しないのは、不揮発性メモリは応答が遅いこと、また、書き換えの可能回数が少ないことによる。
【0075】
このようにして、各画素に印加される電圧は記憶され、どの画素に対して累積でどれくらいの負荷がかけられたかがわかる。かけられた負荷に応じて、補正量を決めて補正を行えば、液晶素子の劣化は補正が可能となる。すなわち、極性反転を行わずに液晶素子が駆動でき、表示装置の電源電圧を下げることが可能になるのである。具体的には10V前後の電圧で駆動が可能になる。
【0076】
【実施例】
以下に本発明の実施例について説明する。
【0077】
[実施例1]
図10は、液晶表示装置の電源オフ時に同期して、極性反転をおこなう例である。まずt1において、バックライトが消灯する。これによって、その後に、表示画像が乱れてもユーザーがそれを見ることはない。次にt2において、極性反転をおこない、信号を書きこむ。望ましくは数回書き込むほうがよい。次にt3において液晶表示装置の電源をオフとする。
【0078】
このようなシーケンシャルを組むことによって、極性反転による画質の低下をユーザーは見ないですむ。液晶表示装置の電源立ち上げ時には、すでに極性反転は終了している。よって、そのまま画像表示を始めればよい。
【0079】
図示はしないが、液晶表示装置の電源投入時に極性反転を行う場合も同様の手法で行うことが可能である。表示装置の電源を立ち上げ後、極性反転をおこない、その後、数回の書き込みをおこなったのち、バックライトを点灯する。この方法でも、図10に示した手法と同様に、ユーザーは、極性反転時の画質低下を見なくてすむ。
【0080】
[実施例2]
図11は、ユーザーの希望にあわせて、極性反転の時刻を設定するシステムを表したブロック図である。
【0081】
ユーザーは、ユーザーインターフェイスを介して、極性反転時間設定用タイマー回路に希望時刻を設定する。例えば、午前3時に時刻設定をおこなう。極性反転時間設定用タイマー回路は設定された時刻になるとCPUに対して、極性切り換えの合図を出す。CPUはそれを受けて、LCDコントローラに信号を出力し、液晶表示装置(LCD)の駆動回路を動作させ、極性反転をおこなう。極性反転が終了すれば、CPUは液晶表示装置(LCD)の動作を止める。
【0082】
図11に示すような機能を有することによって、ユーザーが普段表示装置を使用しない時間帯に、極性反転がおこなわれ、ユーザーは、極性切り換え時の画質低下を見ることが無くなる。当然このとき、バックライトは点灯する必要はない。
【0083】
[実施例3]
本実施例は、画面の映像が、一部でなく画面全体が切り替わる場合を検出して、極性反転をかける例である。
【0084】
例えば、表示装置がテレビである場合は、チャンネル切り換え時には、画像内容が大きく変化する。このような場合は、前の映像と後の映像の間に不連続性があっても、ものもとの映像信号も不連続であるため、ユーザーは違和感を感じない。
【0085】
このような画面の全面切り替わり時に極性反転を行って、極性切り換え時の画質低下の視認を避けることも可能である。
【0086】
[実施例4]
図12は液晶表示装置にIPS(In−Plane−Switching)モードを使用した場合の画素図面である。
【0087】
IPSモードはTNモードと異なり、対向基板上の対向電極と、画素基板上の画素電極との間の液晶層を駆動するのではなく、同一基板上のほぼ平行の2つの電極間の液晶層を駆動する。そのため、IPSモードで駆動する液晶表示装置は、TNモードで駆動する液晶表示装置に比較して、広い視野角を有する特徴がある。IPSモードを使っても、TNモードを使う場合と同様に本発明は有効である。
【0088】
前記した実施例1、実施例2、実施例3は、本実施例と組み合わせが可能である。
【0089】
[実施例5]
本実施例では、本発明の液晶表示装置の画素部とその周辺に設けられる駆動回路部のTFTを同時に作製する方法について説明する。但し、説明を簡単にするために、駆動回路部に関しては基本単位であるCMOS回路を図示することとする。
【0090】
また、画素部に関しては、書き込み用TFT(スイッチング用TFT)と、ソース信号線と、保持容量のみを示す。
【0091】
まず、図14(A)に示すように、コーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスから成る基板5001上に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜から成る下地膜5002を形成する。例えば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜5002aを10〜200[nm](好ましくは50〜100[nm])形成し、同様にSiH4、N2Oから作製される酸化窒化水素化シリコン膜5002bを50〜200[nm](好ましくは100〜150[nm])の厚さに積層形成する。本実施例では下地膜5002を2層構造として示したが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造として形成しても良い。
【0092】
島状半導体層5003〜5006は、非晶質構造を有する半導体膜をレーザー結晶化法や公知の熱結晶化法を用いて作製した結晶質半導体膜で形成する。この島状半導体層5003〜5006の厚さは25〜80[nm](好ましくは30〜60[nm])の厚さで形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)合金などで形成すると良い。
【0093】
レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製するには、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用いる。これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器から放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザーを用いる場合はパルス発振周波数30[Hz]とし、レーザーエネルギー密度を100〜400[mJ/cm2](代表的には200〜300[mJ/cm2])とする。また、YAGレーザーを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1〜10[kHz]とし、レーザーエネルギー密度を300〜600[mJ/cm2](代表的には350〜500[mJ/cm2])とすると良い。そして幅100〜1000[μm]、例えば400[μm]で線状に集光したレーザー光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オーバーラップ率)を80〜98[%]として行う。
【0094】
次いで、島状半導体層5003〜5006を覆うゲート絶縁膜5007を形成する。ゲート絶縁膜5007はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜150[nm]としてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、120[nm]の厚さで酸化窒化シリコン膜で形成する。勿論、ゲート絶縁膜はこのような酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。例えば、酸化シリコン膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicate)とO2とを混合し、反応圧力40[Pa]、基板温度300〜400[℃]とし、高周波(13.56[MHz])、電力密度0.5〜0.8[W/cm2]で放電させて形成することが出来る。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その後400〜500[℃]の熱アニールによりゲート絶縁膜として良好な特性を得ることが出来る。
【0095】
そして、ゲート絶縁膜5007上にゲート電極を形成するための第1の導電膜5008と第2の導電膜5009とを形成する。本実施例では、第1の導電膜5008をTaで50〜100[nm]の厚さに形成し、第2の導電膜5009をWで100〜300[nm]の厚さに形成する。
【0096】
Ta膜はスパッタ法で、TaのターゲットをArでスパッタすることにより形成する。この場合、Arに適量のXeやKrを加えると、Ta膜の内部応力を緩和して膜の剥離を防止することが出来る。また、α相のTa膜の抵抗率は20[μΩcm]程度でありゲート電極に使用することが出来るが、β相のTa膜の抵抗率は180[μΩcm]程度でありゲート電極とするには不向きである。α相のTa膜を形成するために、Taのα相に近い結晶構造をもつ窒化タンタルを10〜50[nm]程度の厚さでTaの下地に形成しておくとα相のTa膜を容易に得ることが出来る。
【0097】
W膜を形成する場合には、Wをターゲットとしたスパッタ法で形成する。その他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも出来る。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20[μΩcm]以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図ることが出来るが、W中に酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。このことより、スパッタ法による場合、純度99.9999[%]のWターゲットを用い、さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20[μΩcm]を実現することが出来る。
【0098】
なお、本実施例では、第1の導電膜5008をTa、第2の導電膜5009をWとしたが、特に限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cuなどから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜を用いてもよい。本実施例以外の組み合わせの一例で望ましいものとしては、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をWとする組み合わせ、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をAlとする組み合わせ、第1の導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜5009をCuとする組み合わせ等が挙げられる。
【0099】
また、LDDを小さくして済むような場合は、W単層などの構成にしても良いし、構成は同じでも、テーパー角を立てることによって、LDDの長さを小さくすることができる。
【0100】
次に、レジストによるマスク5010を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング処理を行う。本実施例ではICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにCF4とCl2を混合し、1[Pa]の圧力でコイル型の電極に500[W]のRF(13.56[MHz])電力を投入してプラズマを生成して行う。基板側(試料ステージ)にも100[W]のRF(13.56[MHz])電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した場合にはW膜及びTa膜とも同程度にエッチングされる。
【0101】
上記エッチング条件では、レジストによるマスクの形状を適したものとすることにより、基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。テーパー部の角度は15〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20[%]程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。W膜に対する酸化窒化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的には3)であるので、オーバーエッチング処理により、酸化窒化シリコン膜が露出した面は20〜50[nm]程度エッチングされることになる。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の形状の導電層5011〜5016(第1の導電層5011a〜5016aと第2の導電層5011b〜5016b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第1の形状の導電層5011〜5016で覆われない領域は20〜50[nm]程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。(図24(A))
【0102】
そして、第1のドーピング処理を行いN型を付与する不純物元素を添加する。ドーピングの方法はイオンドープ法もしくはイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1014[atoms/cm2]とし、加速電圧を60〜100[keV]として行う。n型を付与する不純物元素として15族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用いる。この場合、導電層5011〜5016がn型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第1の不純物領域5017〜5020が形成される。第1の不純物領域5017〜5020には1×1020〜1×1021[atoms/cm3]の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加する。(図14(B))
【0103】
次に、図14(C)に示すように、レジストマスクは除去しないまま、第2のエッチング処理を行う。エッチングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W膜を選択的にエッチングする。この時、第2のエッチング処理により第2の形状の導電層5021〜5026(第1の導電層5021a〜5026aと第2の導電層5021b〜5026b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第2の形状の導電層5021〜5026で覆われない領域はさらに20〜50[nm]程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0104】
W膜やTa膜のCF4とCl2の混合ガスによるエッチング反応は、生成されるラジカルまたはイオン種と反応生成物の蒸気圧から推測することが出来る。WとTaのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較すると、Wのフッ化物であるWF6が極端に高く、その他のWCl5、TaF5、TaCl5は同程度である。従って、CF4とCl2の混合ガスではW膜及びTa膜共にエッチングされる。しかし、この混合ガスに適量のO2を添加するとCF4とO2が反応してCOとFになり、FラジカルまたはFイオンが多量に発生する。その結果、フッ化物の蒸気圧が高いW膜のエッチング速度が増大する。一方、TaはFが増大しても相対的にエッチング速度の増加は少ない。また、TaはWに比較して酸化されやすいので、O2を添加することでTaの表面が酸化される。Taの酸化物はフッ素や塩素と反応しないためさらにTa膜のエッチング速度は低下する。従って、W膜とTa膜とのエッチング速度に差を作ることが可能となりW膜のエッチング速度をTa膜よりも大きくすることが可能となる。
【0105】
そして、図15(A)に示すように第2のドーピング処理を行う。この場合、第1のドーピング処理よりもドーズ量を下げて高い加速電圧の条件としてn型を付与する不純物元素をドーピングする。例えば、加速電圧を70〜120[keV]とし、1×1013[atoms/cm2]のドーズ量で行い、図14(B)で島状半導体層に形成された第1の不純物領域の内側に新たな不純物領域を形成する。ドーピングは、第2の形状の導電層5021〜5026を不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層5021a〜5026aの下側の領域の半導体層にも不純物元素が添加されるようにドーピングする。こうして、第2の不純物領域5027〜5031が形成される。この第2の不純物領域5027〜5031に添加されたリン(P)の濃度は、第1の導電層5021a〜5026aのテーパー部の膜厚に従って緩やかな濃度勾配を有している。なお、第1の導電層5021a〜5026aのテーパー部と重なる半導体層において、第1の導電層5021a〜5026aのテーパー部の端部から内側に向かって若干、不純物濃度が低くなっているものの、ほぼ同程度の濃度である。
【0106】
続いて、図15(B)に示すように第3のエッチング処理を行う。エッチングガスにCHF6を用い、反応性イオンエッチング法(RIE法)を用いて行う。第3のエッチング処理により、第1の導電層5021a〜5026aのテーパー部を部分的にエッチングして、第1の導電層が半導体層と重なる領域が縮小される。第3のエッチング処理によって、第3の形状の導電層5032〜5037(第1の導電層5032a〜5037aと第2の導電層5032b〜5037b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007においては、第3の形状の導電層5032〜5037で覆われない領域はさらに20〜50[nm]程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0107】
第3のエッチング処理によって、第2の不純物領域5027〜5031においては、第1の導電層5032a〜5037aと重なる第2の不純物領域5027a〜5031aと、第1の不純物領域と第2の不純物領域との間の第3の不純物領域5027b〜5031bとが形成される。
【0108】
そして、図15(C)に示すように、Pチャネル型TFTを形成する島状半導体層5004に、第1の導電型とは逆の導電型の第4の不純物領域5039〜5044を形成する。第3の形状の導電層5033bを不純物元素に対するマスクとして用い、自己整合的に不純物領域を形成する。このとき、Nチャネル型TFTを形成する島状半導体層5003、5005、保持容量部5006および配線部5034はレジストマスク5038で全面を被覆しておく。不純物領域5039〜5044にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、ジボラン(B2H6)を用いたイオンドープ法で形成し、そのいずれの領域においても不純物濃度が2×1020〜2×1021[atoms/cm3]となるようにする。
【0109】
以上までの工程でそれぞれの島状半導体層に不純物領域が形成される。島状半導体層と重なる第3の形状の導電層5032、5033、5035、5036がゲート電極として機能する。また、5034は島状のソース信号線として機能する。5037は容量配線として機能する。
【0110】
レジストマスク5038を除去した後、導電型の制御を目的として、それぞれの島状半導体層に添加された不純物元素を活性化する工程を行う。この工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。その他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することが出来る。熱アニール法では酸素濃度が1[ppm]以下、好ましくは0.1[ppm]以下の窒素雰囲気中で400〜700[℃]、代表的には500〜600[℃]で行うものであり、本実施例では500[℃]で4時間の熱処理を行う。ただし、第3の形状の導電層5037〜5042に用いた配線材料が熱に弱い場合には、配線等を保護するため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする)を形成した後で活性化を行うことが好ましい。
【0111】
さらに、3〜100[%]の水素を含む雰囲気中で、300〜450[℃]で1〜12時間の熱処理を行い、島状半導体層を水素化する工程を行う。この工程は熱的に励起された水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を行っても良い。
【0112】
次いで、第1の層間絶縁膜5045は酸化窒化シリコン膜から100〜200[nm]の厚さで形成する。その上に有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜5046を形成する。次いで、コンタクトホールを形成するためのエッチング工程を行う。
【0113】
そして、駆動回路部において島状半導体層のソース領域とコンタクトを形成するソース配線5047、5048、ドレイン領域とコンタクトを形成するドレイン配線5049を形成する。また、画素部においては、接続電極5050、画素電極5051、5052を形成する(図16(A))。この接続電極5050により、ソース信号線5034は、書き込み用TFTと電気的な接続が形成される。なお、画素電極5052及び保持容量は隣り合う画素のものである。
【0114】
なお、本実施例では、書き込み用TFTは、ダブルゲート構造で示したが、シングルゲート構造やトリプルゲート構造でも構わないし、マルチゲート構造でも構わない。
【0115】
以上のようにして、Nチャネル型TFT、Pチャネル型TFTを有する駆動回路部と、書き込み用TFT、保持容量を有する画素部とを同一基板上に形成することができる。本明細書中ではこのような基板をアクティブマトリクス基板と呼ぶ。
【0116】
本実施例は、ブラックマトリクスを用いることなく、画素電極間の隙間を遮光することができるように、画素電極の端部をソース信号線や書き込み用ゲート信号線と重なるように配置されている。
【0117】
また、本実施例で示す工程に従えば、アクティブマトリクス基板の作製に必要なフォトマスクの数を5枚(島状半導体層パターン、第1配線パターン(ソース信号線、容量配線)、pチャネル領域のマスクパターン、コンタクトホールパターン、第2配線パターン(画素電極、接続電極含む))とすることができる。その結果、工程を短縮し、製造コストの低減及び歩留まりの向上に寄与することができる。
【0118】
続いて、図16(B)の状態のアクティブマトリクス基板を得た後、アクティブマトリクス基板上に配向膜5053を形成しラビング処理を行う。
【0119】
一方、対向基板5054を用意する。対向基板5054にはカラーフィルター層5055〜5057、オーバーコート層5058を形成する。カラーフィルター層はTFTの上方で赤色のカラーフィルター層5055と青色のカラーフィルター層5056とを重ねて形成し遮光膜を兼ねる構成とする。少なくともTFTと、接続電極と画素電極との間を遮光する必要があるため、それらの位置を遮光するように赤色のカラーフィルターと青色のカラーフィルターを重ねて配置することが好ましい。
【0120】
また、接続電極5050に合わせて赤色のカラーフィルター層5055、青色のカラーフィルター層5056、緑色のカラーフィルター層5057とを重ね合わせてスペーサを形成する。各色のカラーフィルターはアクリル樹脂に顔料を混合したもので1〜3[μm]の厚さで形成する。これは感光性材料を用い、マスクを用いて所定のパターンに形成することができる。スペーサの高さはオーバーコート層5058の厚さ1〜4[μm]を考慮することにより2〜7[μm]、好ましくは4〜6[μm]とすることができ、この高さによりアクティブマトリクス基板と対向基板とを貼り合わせた時のギャップを形成する。オーバーコート層5058は光硬化型または熱硬化型の有機樹脂材料で形成し、例えば、ポリイミドやアクリル樹脂などを用いる。
【0121】
スペーサの配置は任意に決定すれば良いが、例えば図16(B)で示すように接続電極上に位置が合うように対向基板5054上に配置すると良い。また、駆動回路部のTFT上にその位置を合わせてスペーサを対向基板5054上に配置してもよい。このスペーサは駆動回路部の全面に渡って配置しても良いし、ソース配線およびドレイン配線を覆うようにして配置しても良い。
【0122】
オーバーコート層5058を形成した後、対向電極5059をパターニング形成し、配向膜5060を形成した後ラビング処理を行う。
【0123】
そして、画素部と駆動回路部が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とをシール剤5062で貼り合わせる。シール剤5062にはフィラーが混入されていて、このフィラーとスペーサによって均一な間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両基板の間に液晶材料5061を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶材料5061には公知の液晶材料を用いれば良い。このようにして図16(B)に示すアクティブマトリクス型液晶表示装置が完成する。
【0124】
なお、上記の行程により作成されるアクティブマトリクス型液晶表示装置におけるTFTはトップゲート構造をとっているが、ボトムゲート構造のTFTやその他の構造のTFTに対しても本実施例は容易に適用され得る。
【0125】
また、本実施例においては、ガラス基板上を使用しているが、ガラス基板に限らず、プラスチック基板、ステンレス基板、単結晶ウェハ等、ガラス基板以外のものを使用することによっても実施が可能である。
【0126】
本実施例は、実施例1〜実施例4と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0127】
[実施例6]
本実施例において、反射型の液晶表示装置に本発明を使用した場合の作製工程の一例を示す。
【0128】
実施例5に従い、図17(A)に示すアクティブマトリクス基板(図16(A)と同様)を作成する。続いて、第3の層間絶縁膜5201として、樹脂膜を形成した後、画素電極部にコンタクトホールを開口し、反射電極5202を形成する。反射電極5202としては、Al、Agを主成分とする膜、あるいはそれらの積層膜等の、反射性に優れた材料を用いることが望ましい。
【0129】
一方、対向基板5054を用意する。対向基板5054には、本実施例においては対向電極5205をパターニングして形成している。対向電極5205は、透明導電膜として形成する。透明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物(ITOと呼ばれる)または酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物からなる材料を用いることが出来る。
【0130】
特に図示していないが、カラー液晶表示装置の作成の際には、カラーフィルタ層を形成する。このとき、隣接した色の異なるカラーフィルタ層を重ねて形成し、TFT部分の遮光膜を兼ねる構成とすると良い。
【0131】
その後、アクティブマトリクス基板および対向基板に、配向膜5203および5204を形成し、ラビング処理を行う。
【0132】
そして、画素部と駆動回路部が形成されたアクティブマトリクス基板と対向基板とをシール剤5206で貼り合わせる。シール剤5206にはフィラーが混入されていて、このフィラーとスペーサによって均一な間隔を持って2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両基板の間に液晶材料5207を注入し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶材料5207には公知の液晶材料を用いれば良い。このようにして図17(B)に示す反射型の液晶表示装置が完成する。
【0133】
なお、本実施例においては、ガラス基板に限らず、プラスチック基板、ステンレス基板、単結晶ウェハ等、ガラス基板以外のものを使用することも可能である。
【0134】
また、画素の半分を反射電極、残る半分を透明電極とした、半透過型の表示装置として作成する場合にも、本発明は容易に適用することが出来る。
【0135】
本発明は、実施例1〜実施例5と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0136】
[実施例6]
本発明の液晶表示装置には様々な用途がある。本実施例では、本発明の液晶表示装置を組み込んだ半導体装置について説明する。
【0137】
液晶表示装置を組み込んだ半導体装置には、携帯情報端末(電子手帳、モバイルコンピュータ、携帯電話等)、ビデオカメラ、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、テレビ等が挙げられる。それらの一例を図18および図19に示す。
【0138】
図19(A)は携帯電話であり、本体2601、音声出力部2602、音声入力部2603、表示部2604、操作スイッチ2605、アンテナ2606から構成されている。本発明は表示部2604に適用することができる。
【0139】
図19(B)はビデオカメラであり、本体2611、表示部2612、音声入力部2613、操作スイッチ2614、バッテリー2615、受像部2616から成っている。本発明は表示部2612に適用することができる。
【0140】
図19(C)はモバイルコンピュータあるいは携帯情報端末であり、本体2621、カメラ部2622、受像部2623、操作スイッチ2624、表示部2625で構成されている。本発明は表示部2625に適用することができる。
【0141】
図19(D)はヘッドマウントディスプレイであり、本体2631、表示部2632、アーム部2633で構成される。本発明は表示部2632に適用することができる。
【0142】
図19(E)はテレビであり、本体2641、スピーカー2642、表示部2643、受信装置2644、増幅装置2645等で構成される。本発明は表示部2643に適用することができる。
【0143】
図19(F)は携帯書籍であり、本体2651、表示部2652、記憶媒体2653、操作スイッチ2654、アンテナ2655から構成されており、ミニディスク(MD)やDVD(Digital Versatile Disc)に記憶されたデータや、アンテナで受信したデータを表示するものである。本発明は表示部2652に適用することができる。
【0144】
図18(A)はパーソナルコンピュータであり、本体2701、画像入力部2702、表示部2703、キーボード2704で構成される。本発明は表示部2703に適用することができる。
【0145】
図18(B)はプログラムを記録した記録媒体を用いるプレーヤーであり、本体2711、表示部2712、スピーカー部2713、記録媒体2714、操作スイッチ2715で構成される。なお、この装置は記録媒体としてDVD(Digtial Versatile Disc)、CD等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを行うことができる。本発明は表示部2612に適用することができる。
【0146】
図18(C)はデジタルカメラであり、本体2721、表示部2722、接眼部2723、操作スイッチ2724、受像部(図示しない)で構成される。本発明は表示部2722に適用することができる。
【0147】
図18(D)は片眼のヘッドマウントディスプレイであり、表示部2731、バンド部2732で構成される。本発明は表示部2731に適用することができる。
【0148】
【発明の効果】
従来の液晶表示装置では、1フレーム期間に1回の極性反転が必要であり、1フレーム期間に1回の反転をおこない、且つ、良好な表示を確保するためには、ドライバ(ソース信号線駆動回路、ゲート信号線駆動回路)の電源電圧は15V以上に設定しなければならなかった。よって、ドライバを構成するTFTには、大きなLDDが不可避であり、製造工程が複雑になっていた。
【0149】
本発明の液晶表示装置では、前述したように長い周期で極性反転をおこなうことにより、画質を損なうことなく、ドライバの駆動電圧を下げることができる。
【0150】
こうして、低消費電力で、簡略化した工程で作製可能な液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液晶表示装置の画素電位の波形を示す図。
【図2】 画素の反転方式を示す図。
【図3】 従来の液晶表示装置の画素電位の波形を示す図。
【図4】 電源電圧を下げた場合の画素電位の波形を示す図。
【図5】 液晶素子のVTカーブを示す図。
【図6】 液晶表示装置の構成を示す図。
【図7】 液晶表示装置のソース信号線駆動回路の構成を示す図。
【図8】 液晶表示装置の画素の構成を示す図。
【図9】 従来の液晶表示装置の駆動方法を示すタイミングチャートを示す図。
【図10】 本発明の第一の実施例を示す図。
【図11】 本発明の第二の実施例を示す図。
【図12】 IPSを用いた画素の平面図。
【図13】 本発明のシステムブロック図。
【図14】 本発明の液晶表示装置の作製方法を示す図。
【図15】 本発明の液晶表示装置の作製方法を示す図。
【図16】 本発明の液晶表示装置の作製方法を示す図。
【図17】 本発明の液晶表示装置の作製方法を示す図。
【図18】 本発明の液晶表示装置の応用機器を示す図。
【図19】 本発明の液晶表示装置の応用機器を示す図。
Claims (6)
- バックライトと、
マトリクス状に配置された複数の画素電極と、
対向電極と、
前記複数の画素電極と前記対向電極とに挟まれた液晶と、を有し、
前記バックライトが消灯し、
前記バックライトが消灯した後、前記液晶を駆動する信号が極性反転し、
前記液晶を駆動する前記信号が反転した後、電源がオフになり、
前記液晶を駆動する前記信号は、前記バックライトが消灯してから前記電源がオフになるまでの間においてのみ極性反転することを特徴とする液晶表示装置。 - バックライトと、
第一の基板上に設けられた第一の電極と第二の電極と、
第二の基板と、
前記第一の基板と前記第二の基板との間に設けられた液晶と、を有し、
前記バックライトが消灯し、
前記バックライトが消灯した後、前記液晶を駆動する信号が極性反転し、
前記液晶を駆動する前記信号が反転した後、電源がオフになり、
前記液晶を駆動する前記信号は、前記バックライトが消灯してから前記電源がオフになるまでの間においてのみ極性反転することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1又は請求項2において、
前記液晶を駆動する前記信号が極性反転してから前記電源がオフになるまでの間に、前記液晶を駆動する前記信号の書き込みが複数回行われることを特徴とする液晶表示装置。 - バックライトと、
マトリクス状に配置された複数の画素電極と、
対向電極と、
前記複数の画素電極と前記対向電極とに挟まれた液晶と、を有し、
電源がオンになり、
前記電源がオンになった後、前記液晶を駆動する信号が極性反転し、
前記液晶を駆動する前記信号が極性反転した後、前記バックライトが点灯し、
前記液晶を駆動する前記信号は、前記電源がオンになってから前記バックライトが点灯するまでの間においてのみ極性反転することを特徴とする液晶表示装置。 - バックライトと、
第一の基板上に設けられた第一の電極と第二の電極と、
第二の基板と、
前記第一の基板と前記第二の基板との間に設けられた液晶と、を有し、
電源がオンになり、
前記電源がオンになった後、前記液晶を駆動する信号が極性反転し、
前記液晶を駆動する前記信号が極性反転した後、前記バックライトが点灯し、
前記液晶を駆動する前記信号は、前記電源がオンになってから前記バックライトが点灯するまでの間においてのみ極性反転することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項4又は請求項5において、
前記液晶を駆動する前記信号が極性反転してから前記バックライトが点灯するまでの間に、前記液晶を駆動する前記信号の書き込みが複数回行われることを特徴とする液晶表示装置。
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