JP4824241B2 - 半導体エネルギー検出器 - Google Patents
半導体エネルギー検出器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4824241B2 JP4824241B2 JP2001548444A JP2001548444A JP4824241B2 JP 4824241 B2 JP4824241 B2 JP 4824241B2 JP 2001548444 A JP2001548444 A JP 2001548444A JP 2001548444 A JP2001548444 A JP 2001548444A JP 4824241 B2 JP4824241 B2 JP 4824241B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- overflow drain
- pixel
- ccd
- energy detector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 title claims description 24
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 27
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 claims description 10
- 238000001444 catalytic combustion detection Methods 0.000 description 42
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 7
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 5
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 5
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 4
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 3
- 229910052814 silicon oxide Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910052581 Si3N4 Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 2
- 229910021420 polycrystalline silicon Inorganic materials 0.000 description 2
- 229920005591 polysilicon Polymers 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N silicon nitride Chemical compound N12[Si]34N5[Si]62N3[Si]51N64 HQVNEWCFYHHQES-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000002542 deteriorative effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 1
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000000206 photolithography Methods 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10F—INORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
- H10F39/00—Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one element covered by group H10F30/00, e.g. radiation detectors comprising photodiode arrays
- H10F39/10—Integrated devices
- H10F39/12—Image sensors
- H10F39/15—Charge-coupled device [CCD] image sensors
- H10F39/158—Charge-coupled device [CCD] image sensors having arrangements for blooming suppression
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10F—INORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
- H10F39/00—Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one element covered by group H10F30/00, e.g. radiation detectors comprising photodiode arrays
- H10F39/10—Integrated devices
- H10F39/12—Image sensors
- H10F39/199—Back-illuminated image sensors
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10F—INORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
- H10F39/00—Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one element covered by group H10F30/00, e.g. radiation detectors comprising photodiode arrays
- H10F39/80—Constructional details of image sensors
Landscapes
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
Description
本発明は、紫外線や放射線、粒子線などの吸収係数が極めて大きいエネルギー線の照射に対して有効な半導体エネルギー検出器に関する。
背景技術
従来の半導体エネルギー検出器は、例えば、特開平6−29506号公報に開示されたものが知られており、また、半導体エネルギー検出器の製造方法には、例えば、特開平6−350068号公報に開示されたものが知られている。
電荷転送素子(CCD)は、アナログ電荷群を外部からクロックパルスに同期した速度で一方向に順繰りに送るものであり、一端に出力部を設けておけば、空間情報を時系列信号に変換できる極めて巧妙な機能デバイスである。しかし、2次元の画像情報を時系列信号として取り出すには、デバイスの構成上工夫が必要である。上記デバイスに光を照射したままで電荷を転送したのでは、それぞれの場所で光励起された電荷と転送されてきた電荷とが混じり合って、いわゆるスミアと呼ばれる現象が発生し、映像信号が劣化する。これを避けるためには、光を照射している期間(電荷蓄積期間)と電荷を転送する時間(電荷転送期間)とを時間的に分けるいわゆる時分割動作が考えられる。したがって、映像信号が出力される時間は電荷の転送時間内に限られ、間欠的な信号となる。
一般に、実用的な撮像デバイスとしては、フレーム転送(FT)、フル・フレーム転送(FFT)、インターライン転送(IT)構成の三方式が代表的である。このうち計測用としては、主にフル・フレーム転送(FFT)方式が用いられる。フル・フレーム転送(FFT)方式は、蓄積部が無く、受光部の面積を大きくすることができるので、光の利用率が高く、微弱光の計測に適しているためである。しかし、フル・フレーム転送(FFT)方式では、入射光が電荷転送電極に吸収されるため、吸収係数の大きな入力、例えば波長の短い光に対しては感度低下が著しい。
典型的なフル・フレーム転送(FFT)方式を採用したCCDの受光部は、転送電極のポリシリコンによって隙間無く受光部の表面が覆われた構造を有する。ポリシリコンは、400nm以下の波長の光や電子を吸収してしまうので、光電変換に寄与することができない。
このような光検出器に関しては、基板の受光部を10μmから30μm程度に薄くして、光を裏面から照射するようにしたものがある。裏面から光を入射した場合、基板の裏面には薄い酸化膜の他に障害物は無く、短波長光に対して高感度が期待できる。この裏面照射型CCDは、200nm程度の短波長光まで感度を有し、更に電子衝撃型CCDデバイスにも応用される。
しかし、CCDには、他のイメージセンサと比較して飽和電荷量が小さいという欠点がある。このため、被写体中に光強度の強い点が存在すると、発生した信号電荷が画素から溢れ出して周囲の画素に入り、ハイライト部の像がいく倍もの広がりとして見える現象、すなわちブルーミングを起こし、その周辺の情報が失われるという問題がある。従って、分光器用のCCD等において、強い光のすぐ隣に現われる微弱な光を検出するためには、強い光の信号がブルーミングしないように、過剰不要な電荷を取り除くためオーバフロードレーン(OFD:over flow drain)を設ける必要がある。
フレーム転送(FT)方式及び、フル・フレーム転送(FFT)方式に適用されるオーバフロードレーンは、例えば、技術文献「True two−phase CCD imagesensors employing a transparent gate」 William Des Jardin,Stephen Kosman、January 1999、SPIE Vol.3649に開示されている。ここでは、表面入射型CCDが開示されており、各画素の1辺に連続してオーバフロードレーン及びそのオーバフロードレーンへのバリア領域が形成されている。
また、従来の裏面入射型CCDについても、表面入射型CCDと同様に、各画素の1辺に連続してオーバフロードレーン及びそのオーバフロードレーンへのバリア領域が形成されている。しかし、裏面入射型CCDは、縦形オーバフロードレーンを形成する基板部分をエッチング除去して薄板化する必要があるため、いわゆる縦形のオーバフロードレーン(バーティカルオーバフロードレーン:VOFD)を形成することができない。また、完全空乏型CCDについても、縦形オーバフロードレーンを形成する基板部分を、電荷を集める領域として設計されているため、縦形のオーバフロードレーンを形成することができない。従って、裏面入射型CCD及び完全空乏型CCDは、いずれも縦形オーバフロードレーンを形成する部分が存在しない。このため、裏面入射型CCD及び完全空乏型CCDは、いわゆる横形のオーバフロードレーン(ラテラルオーバフロードレーン:LOFD)が採用される。このラテラルオーバフロードレーンを有する3相駆動CCDについて、図1から図4を参照して説明する。
図1は、従来のラテラルオーバフロードレーンを有する3相駆動CCDの1画素を示す平面図であり、図2〜図4は、各線に沿って図1を切断した断面図である。P型シリコン基板401上に、垂直転送チャネル402とアイソレーション領域403が設けられている。これらの上には、シリコン酸化膜404が設けられ、さらにその上には複数の垂直転送電極405が設けられている。この場合、3相駆動であるため、垂直転送電極405は、3つ設けられている。また、各画素の1つの辺には、連続してオーバフロードレーン406とオーバフロードレーンへのバリア領域407が設けられている。このオーバフロードレーン406及びオーバフロードレーンへのバリア領域407によって、過剰不要な電荷を取り除き、ブルーミング、スミア特性の低下を防いでいる。
発明の開示
上記のように、従来のCCDでは、各画素中の全ての転送電極にオーバフロードレーン406及びオーバフロードレーンへのバリア領域407が設けられている。このため、特に、裏面入射型CCDにおいては、ラテラルオーバフロードレーンを採用することから、オーバフロードレーンを形成する領域によって、電荷を蓄積・転送するための領域の面積が減少する。これにより、CCDの飽和電荷量を低下させると共に、開口率を低下させるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、飽和電荷量及び開口率の向上を図ることができる半導体エネルギー検出器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、半導体基板の表面に2次元の画素配列を有する検出及び電荷を蓄積・転送する領域を有し、半導体基板にエネルギー線が入射される半導体エネルギー検出器において、検出及び電荷を蓄積・転送する領域は、各画素内に複数設けられた転送電極と、各画素内のいずれか一つの転送電極に対応して設けられた過剰電荷排出手段とを備えることを特徴とする。
発明を実施するための最良の形態
本発明に係る半導体エネルギー検出器は、半導体基板の表面に2次元の画素配列を有する検出及び電荷を蓄積・転送する領域を有し、半導体基板にエネルギー線が入射される半導体エネルギー検出器において、検出及び電荷を蓄積・転送する領域は、各画素内に複数設けられた転送電極と、各画素内のいずれか一つの転送電極に対応して設けられた過剰電荷排出手段とを備える構成を採る。
オーバフロードレーン及びオーバフロードレーンへのバリア領域(以下、これらを併せて「オーバフロードレーン等」という。)は、その目的から、各画素の1辺に連続して形成する必要はなく、画素内に存在する複数の転送電極のうち、ある一つの転送電極のみに形成されていれば、その効果に差異はない。従って、各画素内の全ての転送電極に対してオーバフロードレーン等を形成するのではなく、各画素内のある一つの転送電極のみに過剰電荷排出手段としてのオーバフロードレーン等を形成することによって、本来のオーバフロードレーンの機能を果たすと共に、他の転送電極では転送領域すなわち開口領域を拡大することができる。これにより、飽和電荷量及び開口率を向上させることが可能となる。
また、本発明は、半導体基板の裏面からエネルギー線が入射される構成を採っても良い。
このように、裏面から光を入射した場合、基板の裏面には薄い酸化膜の他に障害物は無く、短波長光に対して高感度が期待できる。また、裏面入射型CCDにおいては、基板を裏面からエッチングして薄板化するため、縦形オーバフロードレーンが形成できない。このため、横形オーバフロードレーンが採用されるが、横形オーバフロードレーンを採用しても、各画素内にある一つの転送電極のみに過剰電荷排出手段としてのオーバフロードレーン等を形成するたけで、本来のオーバフロードレーンの機能を果たすと共に、他の転送電極ではオーバーフロードレーン等であった部分を転送電極に拡大できる。これにより、飽和電荷量及び開口率を向上させることが可能となる。このように、本発明は、縦形オーバフロードレーンを採用できない裏面入射型CCDに特に有効である。
また、各画素内に複数設けられた転送電極は、それぞれ概略等しい面積を有する構成を採っても良い。
1画素の飽和電荷量は、転送電極の面積に比例する。このため、1画素内に複数の転送電極を有する場合、飽和電荷量は、最も面積の小さい転送電極に依存することとなる。このように、各画素内に複数設けられた転送電極が、それぞれ概略等しい面積を有することによって、オーバフロードレーン等が設けられた転送電極の面積が他の転送電極の面積よりも小さくなることを回避し、飽和電荷量が制限されることを防止することができる。その結果、オーバフロードレーン等を各画素の一辺に連続的に形成したときに比べて飽和電荷量を大きくすることができる。
また、過剰電荷排出手段が設けられた転送電極の転送方向の長さは、同一画素内における他の転送電極の転送方向の長さよりも長い構成を採っても良い。
このように、オーバフロードレーン等が設けられた転送電極の転送方向の長さを、同一画素内における他の転送電極の転送方向の長さよりも長くすることによって、簡易な方法で、オーバフロードレーン等が設けられた転送電極の面積を、他の転送電極の面積と等しくすることができる。
さらに、本発明は、半導体基板の表面に2次元の画素配列を有する検出及び電荷を蓄積・転送する領域を有し、半導体基板にエネルギー線が入射される半導体エネルギー検出器において、検出及び電荷を蓄積・転送する領域は、各画素内に複数設けられた転送電極と、各画素内の少なくとも一部に設けられたオーバーフロードレーンと、オーバーフロードレーンに接続された排出用電極とを備える構成を採っても良い。
このように、各画素内の少なくとも一つの転送電極にオーバフロードレーンを形成することによって、本来のオーバフロードレーンの機能を果たすと共に、他の転送電極では転送領域すなわち開口領域を拡大することができる。これにより、飽和電荷量及び開口率を向上させることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図5は、本発明の一実施の形態に係るラテラルオーバフロードレーンを有する3相駆動CCDの1画素を示す平面図であり、図6〜図8は、各線に沿って図5を切断した断面図である。P型シリコン基板101上に、垂直転送チャネル102とアイソレーション領域103が設けられている。これらの上には、シリコン酸化膜104が設けられ、さらにその上には複数の垂直転送電極105が設けられている。この場合、3相駆動であるため、垂直転送電極105は、3つ設けられている。
これら3つの垂直転送電極105のうち、一つの垂直転送電極(図5中、1画素における中央の垂直転送電極)には、過剰電荷排出手段としてのオーバフロードレーン106及びオーバフロードレーンへのバリア領域107が設けられており、過剰不要な電荷を取り除き、ブルーミング、スミア特性の低下を防いでいる。
オーバフロードレーン106及びオーバフロードレーンへのバリア領域107(以下、これらを併せて「オーバフロードレーン等」という。)は、その目的から、各画素の1辺に連続して形成する必要はなく、画素内に存在する複数の転送電極のうち、ある一つの転送電極のみに形成されていれば、その効果に差異はない。従って、各画素内の全ての転送電極に対してオーバフロードレーン等を形成するのではなく、本実施の形態のように、各画素内のある一つの転送電極のみに過剰電荷排出手段としてのオーバフロードレーン等を形成することによって、本来のオーバフロードレーンの機能を果たすと共に、他の転送電極では転送領域すなわち開口領域を拡大することができる。これにより、飽和電荷量及び開口率を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、各画素内に複数設けられた垂直転送電極105が、それぞれ概略等しい面積を有する。すなわち、オーバフロードレーン106等を有する垂直転送電極105の面積と、他の垂直転送電極105との面積が概ね等しくなるように構成されている。1画素の飽和電荷量は、転送電極の面積に比例する。このため、1画素内に複数の転送電極を有する場合、飽和電荷量は、最も面積の小さい転送電極に依存することとなる。本実施の形態のように、各画素内に複数設けられた転送電極が、それぞれ概略等しい面積を有することによって、オーバフロードレーン等が設けられた転送電極の面積が他の転送電極の面積よりも小さくなることを回避し、飽和電荷量が制限されることを防止することができる。その結果、オーバフロードレーン等を各画素の一辺に連続的に形成したときに比べて飽和電荷量を大きくすることができる。
さらに、本実施の形態では、各画素内に複数設けられた転送電極が、それぞれ概略等しい面積を有するようにするため、過剰電荷排出手段としてのオーバフロードレーン106が設けられた垂直転送電極105の転送方向の長さは、同一画素内における他の転送電極の転送方向の長さよりも長い構成を採っている。
このように、オーバフロードレーン等が設けられた転送電極の転送方向の長さを、同一画素内における他の転送電極の転送方向の長さよりも長くすることによって、簡易な方法で、オーバフロードレーン等が設けられた転送電極の面積を、他の転送電極の面積と等しくすることができる。
なお、オーバフロードレーン配線108は、オーバフロードレーン106の排出路として機能する。本実施の形態のように、各画素内のある一つの転送電極のみにオーバフロードレーン等を形成する場合、裏面入射型CCDの場合は、オーバフロードレーン等を、コンタクトホールを介してアルミ配線し、画素上を引き回したとしても、配線面は入射面と反対側となるため、開口率は低下しない。一方、表面入射型CCDの場合は、オーバフロードレーン配線108の配線材料を透明電極(ITO)とすることによって、開口率を低下させることが無くなる。このように、本実施の形態によれば、裏面入射型CCD及び表面入射型CCDにおいて、オーバフロードレーン等を各画素の1辺に連続的に形成した場合よりも開口率を向上させることができる。
図9は、本発明の一実施の形態に係るラテラルオーバフロードレーンを有する3相駆動の裏面入射型CCDの平面図であり、受光面側から見た状態を示す。図10は、図9のA−A’線に沿って切断した断面図である。厚さ約300μmの抵抗率10〜100Ω・cm程度で、面方位(100)のP型シリコン基板201に、深さ約270〜290μmの凹部202が形成されている。面方位(100)基板を使用するのは、暗電流抑制、転送効率の向上、及びノイズ低減のため、界面準位の少ない基板を使用する必要があるからである。特に、裏面入射型CCDの場合、薄板化のために裏面側よりエッチングする必要があるが、シリコンエッチングは、面方位に依存する。このような理由で、本実施の形態では、面方位(100)基板を使用している。また、凹部202は、CCDのウエファプロセスにおける途中の工程で形成される。すなわち、P型シリコン基板201にシリコン窒化膜を堆積し、いわゆるホトリソ工程により所望の形状にパターニングし、これをマスクとしてP型シリコン基板201をKOHからなるエッチング液でシリコン窒化膜に覆われたチップ周辺部を厚く残したままエッチングすることにより形成される。
図10に示すように、受光面の表面には保護膜である厚さ約0.1μmのシリコン酸化膜203が形成されており、次の層には入射面表面に近いところで光電変換された電荷を基板の奥へ拡散するための厚さ約0.2μmで不純物濃度約5E18cm−3のP+高濃度層204が形成されている。受光面とは反対側の面には、CCD205が形成されている。受光面から入射した光はP+高濃度層204からCCD205までの領域で光電変換され、生じた電荷はCDD205に向かって拡散し、CCD205のポテンシャル井戸に到達して蓄積される。
このように、裏面から光を入射した場合、基板の裏面には薄い酸化膜の他に障害物は無く、短波長光に対して高感度が期待できる。また、裏面入射型CCDにおいては、基板を裏面からエッチングして薄板化するため、縦形オーバフロードレーンが形成できない。このため、横形オーバフロードレーンが採用されるが、横形オーバフロードレーンを採用しても、各画素内のある一つの転送電極のみに過剰電荷排出手段としてのオーバフロードレーン等を形成するため、本来のオーバフロードレーンの機能を果たすと共に、他の転送電極では領域を確保することができる。これにより、飽和電荷量及び開口率を向上させることが可能となる。このように、本実施の形態は、縦形オーバフロードレーンを採用できない裏面入射型CCDに特に有効である。
図11は、本発明の一実施の形態に係るラテラルオーバフロードレーンを有する3相駆動の裏面入射型CCDの受光面と反対側の面を示す図であり、いわゆるフル・フレーム転送型のCCDが形成されている。P型シリコン基板301に、幅が約20μmの垂直転送チャネル302が512ないし1024列配列されている。この垂直転送チャネル302と直交して垂直転送電極群303が配置され、垂直シフトレジスタを形成している。配列された垂直転送チャネル302は、幅が約25〜100μmの1つの水平転送チャネル304に接続され、この水平転送チャネル304と直交して水平転送電極群305が配置され、水平シフトレジスタを形成している。
電荷蓄積期間に、垂直シフトレジスタのポテンシャル井戸に蓄積された電荷は、順次、垂直シフトレジスタから水平シフトレジスタに転送される。さらに、電荷は、水平シフトレジスタを転送され、時系列の信号となる。水平シフトレジスタを転送された電荷は、一定電位のアウトプットゲート306の下を通過し、リセットゲート307によって一定の電位に保たれたフローティングディフュージョン308のポテンシャル井戸に送り込まれ、フローティングディフュージョン308の電位を変化させる。この電位の変化をオンチップのFET309と外付けの負荷抵抗310からなるソースホロア回路を通して読み出し、出力端子311から出力を得る。その後、フローティングディフュージョン308のポテンシャル井戸に送り込まれた電荷は、リセットゲート307の下を通過してリセットドレイン312より排出される。
産業上の利用可能性
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、各画素内にある一つの転送電極のみに過剰電荷排出手段としてのオーバフロードレーン等を形成することによって、本来のオーバフロードレーンの機能を果たすと共に、他の転送電極では転送領域すなわち開口領域を拡大することができる。これにより、飽和電荷量及び開口率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来のラテラルオーバフロードレーンを有する3相駆動CCDの1画素を示す平面図、
図2は、図1のB−B’線に沿う平面において切断した横断図面、
図3は、図1のC−C’線に沿う平面において切断した横断図面、
図4は、図1のA−A’線に沿う平面において切断した横断図面、
図5は、本発明の一実施の形態に係るラテラルオーバフロードレーンを有する3相駆動の裏面入射型CCDの1画素を示す平面図、
図6は、図5のB−B’線に沿う平面において切断した横断図面、
図7は、図5のC−C’線に沿う平面において切断した横断図面、
図8は、図5のA−A’線に沿う平面において切断した横断図面、
図9は、上記実施の形態に係るラテラルオーバフロードレーンを有する3相駆動の裏面入射型CCDの平面図、
図10は、図9のA−A’線に沿って切断した横断図面、
図11は、上記実施の形態に係るラテラルオーバフロードレーンを有する3相駆動の裏面入射型CCDの受光面と反対側の面を示す図である。
Claims (4)
- 半導体基板の表面に2次元の画素配列を有しており前記半導体基板に入射したエネルギー線を検出して電荷を蓄積し且つ転送する領域を備えるフレーム転送方式若しくはフル・フレーム転送方式の半導体エネルギー検出器において、
前記領域は、
各画素内に複数設けられた転送電極と、
前記各画素内のいずれか一つのみの転送電極下に設けられた横形のオーバーフロードレーン及びバリア領域と、
前記オーバーフロードレーンに接続された排出用電極とを備えることを特徴とする半導体エネルギー検出器。 - 前記半導体基板の裏面からエネルギー線が入射されることを特徴とする請求項1記載の半導体エネルギー検出器。
- 前記各画素内に複数設けられた転送電極は、それぞれ概略等しい面積を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体エネルギー検出器。
- 前記オーバーフロードレーン及び前記バリア領域が設けられた転送電極の転送方向の長さは、同一画素内における他の転送電極の転送方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の半導体エネルギー検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001548444A JP4824241B2 (ja) | 1999-12-24 | 2000-12-22 | 半導体エネルギー検出器 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36763199 | 1999-12-24 | ||
JP1999367631 | 1999-12-24 | ||
PCT/JP2000/009140 WO2001048826A1 (en) | 1999-12-24 | 2000-12-22 | Semiconductor energy sensor |
JP2001548444A JP4824241B2 (ja) | 1999-12-24 | 2000-12-22 | 半導体エネルギー検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4824241B2 true JP4824241B2 (ja) | 2011-11-30 |
Family
ID=18489803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001548444A Expired - Lifetime JP4824241B2 (ja) | 1999-12-24 | 2000-12-22 | 半導体エネルギー検出器 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6723994B2 (ja) |
JP (1) | JP4824241B2 (ja) |
AU (1) | AU2222701A (ja) |
WO (1) | WO2001048826A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6818930B2 (en) | 2002-11-12 | 2004-11-16 | Micron Technology, Inc. | Gated isolation structure for imagers |
US7002231B2 (en) * | 2004-02-02 | 2006-02-21 | Micron Technology, Inc. | Barrier regions for image sensors |
US7902624B2 (en) * | 2004-02-02 | 2011-03-08 | Aptina Imaging Corporation | Barrier regions for image sensors |
US7920185B2 (en) * | 2004-06-30 | 2011-04-05 | Micron Technology, Inc. | Shielding black reference pixels in image sensors |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5424530A (en) * | 1977-07-26 | 1979-02-23 | Matsushita Electronics Corp | Solidstate pick up unit |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5118631A (en) * | 1981-07-10 | 1992-06-02 | Loral Fairchild Corporation | Self-aligned antiblooming structure for charge-coupled devices and method of fabrication thereof |
JPS63226177A (ja) * | 1986-12-15 | 1988-09-20 | Mitsubishi Electric Corp | Csd型固体撮像素子 |
JPH04262679A (ja) * | 1991-02-15 | 1992-09-18 | Nec Corp | 固体撮像素子の駆動方法 |
EP0523781B1 (en) * | 1991-07-15 | 1998-06-10 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Charge-coupled imaging device |
JPH05137072A (ja) * | 1991-11-15 | 1993-06-01 | Toshiba Corp | 固体撮像装置 |
JP2975216B2 (ja) * | 1992-06-18 | 1999-11-10 | 三菱電機株式会社 | リニアイメージセンサ及びその駆動方式 |
JP2821062B2 (ja) | 1992-07-09 | 1998-11-05 | 浜松ホトニクス株式会社 | 半導体エネルギー検出器の製造方法 |
KR100306088B1 (ko) * | 1993-04-09 | 2001-12-15 | 이데이 노부유끼 | 씨씨디(ccd)고체촬상소자및전하결합소자 |
JPH06350068A (ja) | 1993-06-03 | 1994-12-22 | Hamamatsu Photonics Kk | 半導体エネルギー線検出器の製造方法 |
US5349215A (en) * | 1993-07-23 | 1994-09-20 | Eastman Kodak Company | Antiblooming structure for solid-state image sensor |
US5585298A (en) * | 1995-03-31 | 1996-12-17 | Eastman Kodak Company | Self aligned antiblooming structure for solid state image sensors |
JP2768312B2 (ja) * | 1995-06-02 | 1998-06-25 | 日本電気株式会社 | 電荷転送装置、その駆動方法及び製造方法 |
JP2816824B2 (ja) * | 1995-09-11 | 1998-10-27 | エルジイ・セミコン・カンパニイ・リミテッド | Ccd固体撮像素子 |
JP3466886B2 (ja) * | 1997-10-06 | 2003-11-17 | キヤノン株式会社 | 固体撮像装置 |
-
2000
- 2000-12-22 AU AU22227/01A patent/AU2222701A/en not_active Abandoned
- 2000-12-22 WO PCT/JP2000/009140 patent/WO2001048826A1/ja active Application Filing
- 2000-12-22 JP JP2001548444A patent/JP4824241B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-06-21 US US10/176,191 patent/US6723994B2/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5424530A (en) * | 1977-07-26 | 1979-02-23 | Matsushita Electronics Corp | Solidstate pick up unit |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
安藤隆男,菰淵寛仁, 固体撮像素子の基礎−電子の目のしくみ, JPN7011002298, 10 December 1999 (1999-12-10), JP, pages 103 - 106, ISSN: 0002009006 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6723994B2 (en) | 2004-04-20 |
AU2222701A (en) | 2001-07-09 |
WO2001048826A1 (en) | 2001-07-05 |
US20020162964A1 (en) | 2002-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6967755B2 (ja) | 光検出器 | |
JP3645585B2 (ja) | オーバフロードレイン構造を有する電荷結合素子型固体撮像装置 | |
JP5061915B2 (ja) | 固体撮像素子及び撮像装置 | |
US8669135B2 (en) | System and method for fabricating a 3D image sensor structure | |
JP3766734B2 (ja) | 固体撮像素子 | |
JPH0135549B2 (ja) | ||
JPH0318793B2 (ja) | ||
JP2008546215A (ja) | 延長した埋込コンタクトを用いた、イメージャのクロストークおよび画素ノイズの低減 | |
JPH09266296A (ja) | 固体撮像装置 | |
JP2866328B2 (ja) | 固体撮像素子 | |
JP4824241B2 (ja) | 半導体エネルギー検出器 | |
JP4317280B2 (ja) | 半導体エネルギー検出器 | |
JP5030323B2 (ja) | 固体撮像素子 | |
JP4647801B2 (ja) | 半導体エネルギー線検出器 | |
JP2000174251A (ja) | 光電変換素子およびそれを用いた固体撮像装置 | |
JP2002151673A (ja) | 固体撮像素子 | |
JP2506697B2 (ja) | 固体撮像装置 | |
JP4641103B2 (ja) | 半導体エネルギー検出器 | |
JP4250857B2 (ja) | 固体撮像素子 | |
JP4751846B2 (ja) | Ccd固体撮像素子 | |
JP2848435B2 (ja) | 固体撮像素子 | |
JP2004356157A (ja) | 固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法 | |
JP3177072B2 (ja) | 固体撮像装置 | |
JPS6351546B2 (ja) | ||
JPH10125884A (ja) | 半導体エネルギー検出器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070709 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110628 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20110728 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110815 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110906 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110908 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4824241 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916 Year of fee payment: 3 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |