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JP4786722B2 - 記録装置、記録レーザパワー設定方法 - Google Patents

記録装置、記録レーザパワー設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスク等の記録媒体に対する記録装置、及びその記録レーザパワー設定方法に関する。
特許第3124721号公報 特許第3801000号公報 特開2000−137918号公報 特許第3259642号公報
相変化光ディスクなどの記録可能型の記録媒体に対しては、記録レーザパワーの最適化、いわゆるOPC(Optimum Power Control)を行う必要があり、種々の手法が提案されている。
特許文献1、2では、γ法と言われる手法として、目標γ値とρレシオ等のパラメータを用いて光ディスクに対するレーザパワー最適値を求める手法が開示されている。
特に特許文献2では、目標γ値を近似する方法が記載されている。
また特許文献3,4には、パワー変化に対するジッター値等のエラー指標の最小値を検索し、最適パワーとする方法が開示されている。
ところで従来の手法には、以下のような問題が残されている。
まず、パワー変化に対するジッター値等のエラー指標の最小値を検索し、最適パワーとする方法については、最適な記録レーザパワーを探すために、過大な記録パワーを与える場合がある。相変化記録媒体においてはテスト領域を繰返し使用することから、過大な記録パワーにより、メディアが損傷してしまうことを考慮し、最適値を大きく超える記録パワーでOPCを実行することは望ましくない。
一方、γ法の場合、実際の量産設計においては、目標γ値とρレシオの2つのパラメータに関して、全ての記録媒体の最適値を求める調査・作業は非常に大変なものであった。
また、従来のγ法のような再生RF信号の変調度を用いたOPC手法では、低い変調度(低パワー域)の再生RF信号では、次のような問題があり実運用上、課題は多い。
1.電気的な、或いは光学的なノイズ成分が再生RF信号にのることで、測定精度が著しく低下する。
2.低パワーでの記録では、記録媒体の持つ、周内感度変動等の影響を著しく受ける。
3.低パワーでの記録では、長いマークが形成するRFの成長と、短いマークが形成するRFの成長に違いが出るため、再生時に変調度カーブが複雑に歪んでしまう。
4.仮に単一長のマークだけを記録したとしても、形成されるマークの先頭部分と末尾部分において記録パワーに対するRFの成長に差が出るため、再生時に変調度カーブは歪を持ってしまう。
そこで本発明では、過大なパワーを与えないこと、また低いパワーで記録した場合の再生RF信号の低い変調度に基づく処理としないこと、さらにパラメータを1つとしてOPCを実行できるようにすること、を目的とする。
本発明の記録装置は、記録媒体に対してレーザ照射を行い、情報の記録、再生、又は消去を行う光ヘッド部と、上記光ヘッド部によるレーザ出力の駆動を行うレーザ駆動部と、上記光ヘッド部により読み出された信号の変調度を測定する変調度測定部と、上記光ヘッド部から出力する記録レーザパワーの設定を行う記録レーザパワー設定処理として、上記レーザ駆動部及び上記光ヘッド部を制御して、記録媒体の試験領域に対し、レーザパワーを変化させながらの記録及び消去を実行させ、また上記光ヘッド部を制御して上記試験領域を再生させて再生信号の変調度測定値を上記変調度測定部から取得することで得られる、レーザパワーの変化に応じた消去特性と再生信号成長特性に基づいて、消去が進む過程と成長が進む過程においてその変調度が一致するポイントであるパワー基準値を求め、該パワー基準値と予め設定された係数とに基づいて消去レーザパワーを演算し、該消去レーザパワーとの比が一定となるように記録レーザパワーを設定する処理を行う制御部とを備える。
また、上記制御部は上記記録レーザパワー設定処理として、上記レーザ駆動部及び上記光ヘッド部を制御して、第1の処理として、所定の固定値としたレーザパワーで上記試験領域に記録を実行させ、第2の処理として、上記第1の処理で記録を行った試験領域を、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら消去させ、第3の処理として、上記第2の処理で消去を行った試験領域を再生させて、上記変調度測定部による変調度の測定値から、上記消去特性を求め、第4の処理として、全消去状態の試験領域に、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら記録を実行させ、第5の処理として、上記第4の処理で記録を行った試験領域を再生させて、上記変調度測定部による変調度の測定値から、上記再生信号成長特性を求め、第6の処理として、上記消去特性と上記再生信号成長特性の一致点のパワーを上記パワー基準値として求めて、該パワー基準値に基づき上記記録レーザパワーを設定する。
また上記制御部は、上記第2の処理を複数回実行する。
又は上記制御部は上記記録レーザパワー設定処理として、上記レーザ駆動部及び上記光ヘッド部を制御して、第1の処理として、所定の固定値としたレーザパワーで上記試験領域に記録を実行させて該試験領域にマーク及びスペースを形成させ、第2の処理として、上記第1の処理で記録を行った試験領域におけるスペース部分への記録とマーク部分の消去を、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら実行させ、第3の処理として、上記第2の処理後の試験領域を再生させて、上記変調度測定部による変調度の測定値から、上記消去特性と上記再生信号成長特性の合成特性を求め、第4の処理として、上記合成特性から決定される上記パワー基準値に基づき、上記記録レーザパワーを設定する。
又は上記制御部は上記記録レーザパワー設定処理として、上記レーザ駆動部及び上記光ヘッド部を制御して、第1の処理として、所定の固定値としたレーザパワーで上記試験領域に記録を実行させて該試験領域にマーク及びスペースを形成させ、第2の処理として、上記第1の処理で記録を行った試験領域を、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら消去させ、第3の処理として、上記第1の処理で記録を行った試験領域におけるスペース部分への記録とマーク部分の消去を、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら実行させ、第4の処理として、上記第3の処理後の試験領域を再生させて、上記変調度測定部による変調度の測定値から、上記消去特性と上記再生信号成長特性の合成特性を求め、第5の処理として、上記合成特性から決定される上記パワー基準値に基づき、上記記録レーザパワーを設定する。

本発明の記録レーザパワー設定方法は、記録媒体の試験領域に対し、光ヘッド部から出力するレーザパワーを変化させながらの記録及び消去を実行させ、上記光ヘッド部により上記試験領域を再生させて再生信号の変調度測定値を取得し、上記変調度測定値から得られる、レーザパワーの変化に応じた消去特性と再生信号成長特性に基づいてパワー基準値を求め、上記パワー基準値を用いた演算により、記録レーザパワーを設定する。
このような本発明では、レーザパワーを変化させながらの記録及び消去の結果として再生信号(再生RF信号)の変調度を測定し、消去特性と再生信号成長特性からパワー基準値を求める。そして例えば消去特性曲線と再生信号成長特性曲線の交点に相当するパワーをパワー基準値とする。或いは消去特性曲線と再生信号成長特性曲線の合成特性の曲線からも同様のパワー基準値を求めることができる。即ち消去が進む過程と、成長が進む過程において、その変調度が一致するポイントである。
このパワー基準値が、或る程度変調度の高いポイントとなるようにすることで、低変調度領域での精度の低下を避けることができる。
また、OPC過程で過度に高いレーザパワーを照射する必要はない。
そしてパワー基準値を求めることで、1つのパラメータ(係数)を用いた演算で最適な記録レーザパワーを算出でき、記録レーザパワー設定を行うことができる。
本発明によれば、消去特性と再生信号成長特性から得られるパワー基準値を用いることで、これまで複数必要であったパラメータを特定の係数のみでOPC結果分布を操作できるようになる。このため実際の量産設計において数多くの記録媒体を調査する際に大幅に工数を削減することができる。
また実際の使用時には、OPC処理として、測定精度の安定しない変調度の低いRF信号から得られた結果を用いないようにすることができるため、記録レーザパワーの決定精度の向上が実現できる。
また所定の固定値をパワー上限とし、最適パワーを大きく超えるパワーで試験(OPC)することが無いため、記録媒体の試験領域に損傷を与える心配がない。
本発明の実施の形態のディスクドライブ装置のブロック図である。 実施の形態の記録パワー及びε値の説明図である。 第1の実施の形態のOPC処理のフローチャートである。 第1の実施の形態の消去特性曲線の説明図である。 第1の実施の形態のRF成長曲線の説明図である。 第1、第2の実施の形態の基準点の設定の説明図である。 第2の実施の形態のOPC処理のフローチャートである。 第2の実施の形態の消去特性曲線の説明図である。 第3,第4の実施の形態のOPC処理のフローチャートである。 第3の実施の形態の記録/消去動作の説明図である。 第3の実施の形態の合成曲線の説明図である。 第4の実施の形態の合成曲線の説明図である。 実施の形態に係るテスト結果の説明図である。 実施の形態に係るテスト結果の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。ここでは本発明の記録装置の例として相変化光ディスクに対して記録再生を行うディスクドライブ装置を例に挙げ、そのOPC動作について説明する。説明は次の順序で行う。
[1.ディスクドライブ装置の構成]
[2.第1の実施の形態としてのOPC動作]
[3.第2の実施の形態としてのOPC動作]
[4.第3の実施の形態としてのOPC動作]
[5.第4の実施の形態としてのOPC動作]
[6.実施の形態に係るOPC動作のテスト結果]
[1.ディスクドライブ装置の構成]

実施の形態のディスクドライブ装置の構成を図1で説明する。
本実施の形態のディスクドライブ装置は、例えばブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))や、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクに対して記録及び再生を行う記録再生装置である。そして特に相変化ディスク(書換可能型ディスク)に対するOPC動作につき特徴を有するものである。
光ディスク90は、ディスクドライブ装置に装填されると図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ2によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。
そして再生時には光ピックアップ(光ヘッド部)1によって光ディスク90上のトラックに記録されたマーク情報の読出が行われる。
また光ディスク90に対してのデータ記録時には、光ピックアップ1によって光ディスク90上のトラックに、ユーザーデータがフェイズチェンジマークとして記録される。
なお、光ディスク90の内周エリア91等には、再生専用の管理情報として例えばディスクの物理情報等がエンボスピット又はウォブリンググルーブによって記録されるが、これらの情報の読出も光ピックアップ1により行われる。
さらに光ディスク90に対しては、光ピックアップ1によってディスク90上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP(Address in Pregroove)情報の読み出しもおこなわれる。
光ピックアップ1内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、対物レンズを介してディスク記録面にレーザ光を照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系等が形成される。
光ピックアップ1内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
また光ピックアップ1全体はスレッド機構3によりディスク半径方向に移動可能とされている。
また光ピックアップ1におけるレーザダイオードはレーザドライバ13からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
ディスク90からの反射光情報はフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路4に供給される。
マトリクス回路4には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する再生情報信号(RF信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路4から出力されるRF信号はデータ検出処理部5及び変調度測定部19へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は光学ブロックサーボ回路11へ、プッシュプル信号はウォブル信号処理回路へ、それぞれ供給される。
データ検出処理部5は、RF信号の2値化処理を行う。
例えばデータ検出処理部5では、RF信号のA/D変換処理、PLLによる再生クロック生成処理、PR(Partial Response)等化処理、ビタビ復号(最尤復号)等を行い、パーシャルレスポンス最尤復号処理(PRML検出方式:Partial Response Maximum Likelihood検出方式)により、2値データ列を得る。
そしてデータ検出処理部5は、光ディスク90から読み出した情報としての2値データ列を、後段のエンコード/デコード部7に供給する。
エンコード/デコード部7は、再生時おける再生データの復調と、記録時における記録データの変調処理を行う。即ち、再生時にはデータ復調、デインターリーブ、ECCデコード、アドレスデコード等を行い、また記録時にはECCエンコード、インターリーブ、データ変調等を行う。
再生時においては、上記データ検出処理部5で復号された2値データ列がエンコード/デコード部7に供給される。エンコード/デコード部7では上記2値データ列に対する復調処理を行い、光ディスク90からの再生データを得る。
例えばランレングスリミテッドコード変調が施されて光ディスク90に記録されたデータに対しての復調処理と、エラー訂正としてのECCデコード処理等を行って、光ディスク90からの再生データを得る。
エンコード/デコード部7で再生データにまでデコードされたデータは、ホストインターフェース8に転送され、システムコントローラ10の指示に基づいてホスト機器100に転送される。ホスト機器100とは、例えばコンピュータ装置やAV(Audio-Visual)システム機器などである。
光ディスク90に対する記録/再生時にはADIP情報の処理が行われる。
即ちグルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路4から出力されるプッシュプル信号は、ウォブル信号処理回路6においてデジタル化されたウォブルデータとされる。またPLL処理によりプッシュプル信号に同期したクロックが生成される。
ウォブルデータはADIP復調回路16でADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ9に供給される。
アドレスデコーダ9は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ10に供給する。
記録時には、ホスト機器100から記録データが転送されてくるが、その記録データはホストインターフェース8を介してエンコード/デコード部7に供給される。
この場合エンコード/デコード部7は、記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加(ECCエンコード)やインターリーブ、サブコードの付加等を行う。またこれらの処理を施したデータに対して、ランレングスリミテッドコード変調を施す。
エンコード/デコード部7で処理された記録データは、ライトストラテジ部14において、記録補償処理として、記録層の特性、レーザ光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整やレーザドライブパルス波形の調整などが行われた状態のレーザドライブパルスとされ、レーザドライバ13に供給される。
そしてレーザドライバ13は、記録補償処理したレーザドライブパルスを光ピックアップ1内のレーザダイオードに与えてレーザ発光駆動を実行させる。これにより光ディスク90に、記録データに応じたマークが形成されることになる。
なお、レーザドライバ13は、いわゆるAPC回路(Auto Power Control)を備え、光ピックアップ1内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニタしながらレーザの出力が温度などによらず一定になるように制御する。
記録時及び再生時のレーザ出力の目標値はシステムコントローラ10から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
記録時の最適なレーザパワーは、後述するOPC処理によって設定される。
光学ブロックサーボ回路11は、マトリクス回路4からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ18により光ピックアップ1内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによって光ピックアップ1、マトリクス回路4、光学ブロックサーボ回路11、二軸ドライバ18、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
また光学ブロックサーボ回路11は、システムコントローラ10からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また光学ブロックサーボ回路11は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ15によりスレッド機構3を駆動する。スレッド機構3には、図示しないが、光ピックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、光ピックアップ1の所要のスライド移動が行なわれる。
スピンドルサーボ回路12はスピンドルモータ2をCLV回転させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路12は、ウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、データ検出処理部5内のPLLによって生成される再生クロックが、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路12は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ17によりスピンドルモータ2のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路12は、システムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ10により制御される。
システムコントローラ10は、ホストインターフェース8を介して与えられるホスト機器100からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホスト機器100から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスに光ピックアップ1を移動させる。そしてエンコード/デコード部7により、ホスト機器100から転送されてきたデータ(例えばビデオデータやオーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにエンコードされたデータに応じてレーザドライバ13がレーザ発光駆動することで記録が実行される。
また例えばホスト機器100から、光ディスク90に記録されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、システムコントローラ10はまず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ち光学ブロックサーボ回路11に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとする光ピックアップ1のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホスト機器100に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出を行い、データ検出処理部5、エンコード/デコード部7における再生処理を実行させ、要求されたデータを転送する。
マトリクス回路4で得られるRF信号は、変調度測定部19にも供給される。変調度測定部19は、後述するOPC動作の際に、再生されたRF信号の変調度を測定し、システムコントローラ10に供給する。
変調度とは、RF信号波形の振幅レベルに相当する。例えば所定Tのマーク再生時のRF信号振幅のトップレベルをLH、ボトムレベルをLL、無信号時のレベルをLZとしたとき、変調度は(LH−LL)/(LH−LZ)で表される。
メモリ部20は、システムコントローラ10が各種処理に用いるパラメータや定数等を記憶する。例えば不揮発性メモリで構成される。
なお図1の例は、ホスト機器100に接続されるディスクドライブ装置として説明したが、実施の形態のディスクドライブ装置としては他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインターフェース部位の構成が、図1とは異なるものとなる。つまり、ユーザーの操作に応じて記録や再生が行われるとともに、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。もちろんディスクドライブ装置の構成例としては他にも多様に考えられる。
このディスクドライブ装置は、ディスク90に対して記録動作を行う際には、実際の記録に先だって最適な記録レーザパワーへの調整処理(OPC処理)を行うことになる。
このレーザパワー調整は、ディスク90に設けられた試験領域(OPC領域)に対して試し書きを行って実行する。
最適記録レーザパワーの判定処理は、例えば光ディスク90が装填された際に実行してもよいし、実際に記録を行う直前に実行してもよい。
OPC処理の説明に先立って、図2により記録時のレーザ駆動信号波形について説明しておく。
図2に、ライトストラテジ部14で形成され、レーザドライバ13により光ピックアップ1のレーザダイオードに与えるレーザ駆動信号波形の例を示している。
ここでは例として4Tマーク、7Tマークを形成する場合の波形を示す。なお「T」はチャネルクロック周期である。
レーザ駆動信号波形としては、図示するように形成するマーク長に応じたパルス数のパルストレイン波形とされる。
当該パルス波形は、冷却パワー、消去パワーPe、記録パワーPpの各パルスレベルから形成される。
ここで、(消去パワーPe)/(記録パワー)をε値とするが、本例では、ε値は常に固定とされる。即ち消去パワーPeに対する記録パワーPpの比は一定である。
後述するOPC動作には、このε値が固定であることを前提に行う。
[2.第1の実施の形態としてのOPC動作]

第1の実施の形態としてのOPC動作について説明する。
この第1の実施の形態のOPC動作の概略は次のとおりである。
相変化メディアとしてのディスク90に対する、最適記録パワーを決定する方法として、まず最初に初期パワーで試験領域に対して通常ライトを行う。そしてその試験領域に対して、初期パワーを最大値とした所定の範囲で消去パワーを変動させて消去を行う。消去後、この試験領域の残留RFの変調度を測定し、消去特性曲線を得る。
次に、当該試験領域に対して初期パワーで消去を行い、全消去状態としたうえで、その試験領域に対して、上記と同じ範囲の消去パワーにε値を固定とした記録パワー加えてテスト記録する。そして、その試験領域の成長RF信号の変調度を測定し、RF成長特性曲線を得る。
そして消去特性曲線とRF成長特性曲線を重ね合わせたときに得られる交点を基準点として、基準点に相当するレーザパワーを用いた演算で、最適記録パワーを求めるものである。
図3〜図6を用いて、具体的なOPC処理例を説明する。
図3は、OPC動作を実行する際のシステムコントローラ10の処理を示している。
なお、ディスク90がディスクドライブ装置に装填されると、OPC動作が開始されるまでに、ディスク種別が特定され、ディスク種別ごとにOPC処理のための初期パワーが決められるものとする。ここでいうディスク種別とは、ディスクメーカー別、製造年式別、製品種別などとしての種別である。
初期パワーは設計者が予めディスク種別毎に決めたものでも、ディスクに管理情報として記録されている情報(レーザパワー推奨値)によるものでもよいものとする。
初期パワーは、該当の種別のディスクに対して記録した際、十分な再生信号の変調度が得られる程度のパワー強度であり、かつ、十分消去できる強度である必要があるが、記録品質は問題視しないものとする。
ステップF101として、システムコントローラ10は最初に、ディスク90の試験領域に対して初期パワーでの通常記録を実行させる。
即ち光ピックアップ1にディスク90の試験領域にアクセスさせ、ライトストラテジ部14及びレーザドライバ13を制御して、上記初期パワーに基づく固定値の記録パワーPpによる記録動作を実行させる。なお、テスト用の記録データとして所定のマーク/スペースパターンを形成するための記録データを、エンコード/デコード部7から出力させる。
なお、このとき、重ね書き記録特性を考慮し、複数回記録を行うようにしてもよい。またステップF101の処理を行う前に、過去の記録マークによる影響を確実に排除するために、試験領域をDC消去してもよい。
続いてシステムコントローラ10はステップF102で、上記ステップF101で初期パワーで記録した試験領域に対して、消去パワーを変化させながら消去を行う。即ち光ピックアップ1に再度試験領域にアクセスさせ、ライトストラテジ部14及びレーザドライバ13に、例えば最大値が初期パワー、最小値が初期パワーの3分の1になるような消去パワーのふり幅Pe−max〜Pe−minとなるよう指示する。そして消去パワーを変化させながら、DC消去を実行させる。
ステップF103ではシステムコントローラ10は、試験領域の残留RF信号の変調度を測定し、消去特性曲線を得る。即ち光ピックアップ1に試験領域の再生を実行させ、その際に変調度測定部19で得られる変調度を取り込み、消去特性曲線を得る。
図4で消去特性曲線を説明する。
図4(a)は、ステップF101で試験領域に固定パワーで記録した状態で、その試験領域を再生したときに得られるRF信号波形を示している。固定パワーでの記録のため、図のように、当該試験領域の再生時には所定の振幅レベルとなるRF信号波形が得られる。
次に、ステップF102で上記のようにパワーを振って消去を行う。このとき、消去パワーをPe−minからPe−maxに上げていきながら消去を行ったとする。すると、その消去後、即ちステップF103の段階で、当該試験領域を再生して得られるRF信号波形は図4(b)のようになる。
即ち消去パワーが低い段階では殆ど記録マークの消去が行われていないが、消去パワーが高くなるにつれ、記録マークの消去が進み、消去パワーPe−maxでは、ほぼ完全にマークが消去される。このため、RF信号波形は、低い消去パワーで消去を行った部分は大きな振幅のままであるが、徐々に振幅レベルが下がっていくことになる。
ステップF103では、この図4(b)の状態のRF信号波形が変調度測定部19に供給され、変調度が測定される。
これによってシステムコントローラ10は、図4(c)のような消去特性曲線を得る。即ち横軸に消去パワー、縦軸に変調度をとった場合に、消去パワーに応じた残留RF信号の変調度を示す曲線である。
なお、ここまでの時点で、消去パワーPe−maxが十分に消去できるパワーでなかった場合、図4(b)のようなRF信号波形が得られない。つまり、消去パワーPe−maxで消去した部分でも、消去が十分に行われず、変調度が或る程度高いままの状態となることがある。
そこで、ステップF104でシステムコントローラ10は、消去パワーPe−maxで消去した部分の変調度が十分低くなっていない場合は、消去パワーPe−maxが適切でない(消去パワー不足)と判断する。そしてシステムコントローラ10はステップF105に進んで最大レベルの消去パワーPe−maxの値を変更し(上方修正し)、ステップF101からの処理をやり直すようにする。
ステップF101〜F103で、図4(c)のような消去特性曲線が適切に得られた場合は、システムコントローラ10はステップF106に進む。そして次にRF成長特性曲線を得る処理を行う。
まずステップF106では、光ピックアップ1、ライトストラテジ部14、レーザドライバ13を制御して、試験領域を一旦、消去パワーPe−maxを使ってDC消去させる。
なお、ここではステップF101〜F103と同じ試験領域を、ステップF107以下の処理で使用するものとして、DC消去させることとしているが、既にDC消去された(或いは未使用の)別の試験領域を使用することとしてもよい。その場合、ステップF106の処理は不要である。
続いてシステムコントローラ10は、光ピックアップ1、ライトストラテジ部14、レーザドライバ13を制御して、全消去された状態の試験領域に対し、消去パワーがPe−max〜Pe−minとなるよう、消去パワーを変化させながら、テスト記録を実行させる。このとき、記録パワーはε値が一定となるよう出力する。
この動作について図5(a)(b)(c)で説明する。
図5(a)は、全消去された状態の試験領域を再生して得られるRF信号波形を示している。全消去状態であるため、RF信号振幅はなく、ノイズレベルのみである。
図5(b)上段が、このステップF107で記録を行った後に再生して得られるRF信号波形である。
上記のように、消去パワーがPe−max〜Pe−minとなるよう、消去パワーを変化させながら、テスト記録を実行させるとは、図5(b)下段のようなレーザ駆動信号波形で記録を行わせることを言っている。
即ち、消去パワーをPe−min〜Pe−maxと徐々に変化させながら、その消去パワーに対し、ε値で決定される記録パワーによる記録パルスを合成したレーザ駆動信号波形で記録を行うものである。
このようなレーザ駆動信号波形で記録を行うことで、消去パワーが低く、つまり記録パワーが低い状態では、マークは十分に形成されないが、消去パワーが高くなるほど、つまり記録パワーが高くなるほど、マークが確実に形成される。従って、その記録後に再生を行うと、図5(b)上段のようなRF信号波形が得られることになる。
次に、ステップF108でシステムコントローラ10は、試験領域のRF信号の変調度を測定し、RF成長特性曲線を得る。即ち光ピックアップ1に試験領域の再生を実行させ、その際に変調度測定部19で得られる変調度を取り込み、RF成長特性曲線を得る。
この場合、試験領域を再生して得られるRF信号波形は、上記のように図5(b)のようになる。ステップF108では、この図5(b)の状態のRF信号波形が変調度測定部19に供給され、変調度が測定される。
これによってシステムコントローラ10は、図5(c)のようなRF成長特性曲線を得る。即ち横軸に消去パワー、縦軸に変調度をとった場合に、消去パワーを変化させながらε値で決められる記録パワーで記録したことに応じたRF信号の変調度を示す曲線である。
以上の処理で消去特性曲線とRF成長特性曲線が得られたため、システムコントローラ10はステップF109で、消去特性曲線とRF成長特性曲線を用いて最適記録パワーを計算する。
図6に、消去特性曲線とRF成長特性曲線をあわせて示す。
ここで、消去特性曲線とRF成長曲線の交点、即ち、同じ変調度となる点を基準点BPとする。そして基準点BPに相当する消去パワーをPe−detとする。
そして、消去パワーをPe−detに所定の係数Kを乗じた値を、最適消去パワーPe−resultとする。
なお、係数Kとは、出荷前の設計工程等で、各種のディスクに対して調査を行って求められた値であり、ディスクドライブ装置内のメモリ部20等に、ディスク種別に応じて記憶されている係数値である。
上述のように、消去パワーと記録パワーの関係は、ε値(=Pe/Pp)に固定される。
従って、最適記録パワーは、最適消去パワーPe−resultが決まることで、ε値を用いて決定されることになる。
システムコントローラ10は、このようにして最適記録パワーを設定し、以降、当該ディスク90に対する記録動作時に、その最適記録パワーで記録が行われるように設定する。
このような本実施の形態のOPC処理によれば、従来、複数必要であったパラメータを特定の係数KのみでOPC結果分布を操作できるようになり、実際の量産設計において数多くのディスクを調査する際に大幅に工数を削減することができる。
例えば従来は、各種のディスクに対応して、目標γ値とρレシオ等の相互に影響を与える複数のパラメータを、他方を考慮しながら設定していかなくてはならなかったため、パラメータ設定は非常に繁雑な作業であった。ところが本例の場合、各種のディスクに対応して上記係数Kを予め決定しておけばよい。即ち基準の消去パワーPe−detから1つのパラメータで記録パワーを決定すればよいため、当該作業は非常に簡易化される。
また、図6から分かるように、基準点BPは、変調度があまり低くないポイントとすることができる。例えば変調度50%前後のポイントである。
先に述べたように、変調度が例えば30%程度の低い領域では、測定精度が安定しない。それに対して本例の場合は、測定精度の安定しない変調度の低いRF信号から得られた結果を使わないで、OPC結果を算出できるようになるため、パワー決定精度が向上される。
さらに、試し書き記録を行うパワーの最大値は、初期パワーに基づく固定の記録パワーである。従って最適パワーを大きく超えるパワーで試験することが無いため、ディスク90の試験領域に損傷を与える心配がない。
[3.第2の実施の形態としてのOPC動作]

第2の実施の形態のOPC動作を説明する。
上記第1の実施の形態のOPC動作において、場合によっては図6(a)に示す基準点BP、つまり消去特性曲線とRF成長曲線の交点が、変調度が高すぎる位置となることがある。例えば消去特性曲線が図6(b)に破線で示すようになる場合である。この場合の基準点BP1は、変調度が高いポイントとなる。
このような場合、消去特性曲線とRF成長曲線は、図6(a)の場合より鈍角で交わる。この消去特性曲線とRF成長曲線の交点として求めたいのは、基準点における消去パワーPe−detであるが、両曲線が鈍角で交わると、図6(b)の横軸(つまり消去パワー)でのポイントの誤差が大きくなる。即ち、ディスク90の感度変動により生じる変調度のばらつきが交点の示すパワー値に影響しやすくなる。これは、基準とする消去パワーPe−detの決定精度を低くすることとなり、十分なパワー決定精度が得られないおそれがある。
このため、消去特性曲線を、図6(b)の実線のように得られるようにし、両曲線が比較的鋭角で交わる基準点BP2を用いるようにすることが好ましい。
そこで第2の実施の形態では、システムコントローラ10は図7のような処理を行うようにするものである。
なお、図7においてステップF101〜F109として図3と同一ステップ番号を付した処理は図3と同様であるため重複説明を避ける。この図7では、ステップF102の次にステップF102−2を追加する処理となる。
そしてこのステップF102−2では、ステップF102と同一の処理、即ちステップF101で初期パワーで記録した試験領域に対して、消去パワーをPe−max〜Pe−minの範囲で変化させながら消去を行う。つまりパワーを変化させながら消去を行う動作を2回繰り返すことになる。
図8でこの処理の意味を説明する。
図8(a)は、ステップF101で試験領域に固定パワーで記録した状態で、その試験領域を再生したときに得られるRF信号波形を示している。図4(a)の場合と同様、固定パワーでの記録のため、図のように、当該試験領域の再生時には所定の振幅レベルとなるRF信号波形が得られる。
次に、ステップF102で上記のようにパワーを振って消去を行う。このとき、消去パワーをPe−minからPe−maxに上げていきながら消去を行ったとする。しかしながらメディアの特性等により、十分に消去がしきれないと、当該試験領域を再生して得られるRF信号波形は図8(b)のようになる。
この状態で消去特性曲線を得るとすると、図6(b)の破線のようになってしまう。
そこでステップF102−2で、再度、パワーを振って消去を行う。これにより、2回目の消去後のステップF103の段階で、当該試験領域を再生して得られるRF信号波形は図8(c)のようになる。そしてこのRF信号波形から、図8(d)のような消去特性曲線を得ることができる。つまり図6(b)の実線の消去特性曲線である。
このように消去特性曲線を得た後の処理(F104〜F109)は、第1の実施の形態と同様である。即ちRF成長特性曲線を求め、消去特性曲線とRF成長曲線の交点の基準点BP2から、基準となる消去パワーPe−detを求める。そして消去パワーPe−detに係数Kを乗算して最適消去パワーPe−resultを求める。最適記録パワーは、最適消去パワーPe−resultが決まることで、ε値を用いて決定される。
システムコントローラ10は、このようにして最適記録パワーを設定し、以降、当該ディスク90に対する記録動作時に、その最適記録パワーで記録が行われるように設定する。
このような第2の実施の形態により、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。またメディアの特性等により、消去特性曲線が良好に得られない場合にも対応して、精度の高い記録パワー設定を行うことができる。
[4.第3の実施の形態としてのOPC動作]

第3の実施の形態を図9(a)及び図10,図11を用いて説明する。
このOPC動作は、基本的なOPC動作の考え方は第1の実施の形態と同様であるが、より効率的にOPC動作を実行する例である。
即ち、最初に初期パワーで初期記録を行い、続けて同一領域に初期パワーを最大値とした所定の範囲でパワーを変動させて記録及び消去を行う。この場合において、初期パワーでの記録のマーク形成位置と、パワーを変動させて記録及び消去を行う場合の記録のマーク形成位置が重ならないようにし、かつ初期パワー記録を行った部分が消去されるようなNRZIデータパターンを用いるものである。
図9(a)は、OPC動作を実行する際のシステムコントローラ10の処理を示している。
この場合も、ディスク90がディスクドライブ装置に装填されると、OPC動作が開始されるまでに、ディスク種別が特定され、ディスク種別ごとにOPC処理のための初期パワーが決められるものとする。また初期パワーは設計者が予めディスク種別毎に決めたものでも、ディスクに管理情報として記録されている情報(レーザパワー推奨値)によるものでもよい。初期パワーは、該当の種別のディスクに対して記録した際、十分な再生信号の変調度が得られる程度のパワー強度であり、かつ、十分消去できる強度である必要があるが、記録品質は問題視しない。
ステップF201でシステムコントローラ10は、光ピックアップ1,レーザドライバ13,ライトストラテジ部14を制御して、試験領域に対して初期パワーで通常記録を実行させる。このとき、重ね書き記録特性を考慮し、複数回記録してもよい。また、ステップF201を行う前に、試験領域をDC消去してもよい。
ここで、記録に使用するNRZIデータパターンは、例えば図10(a)に示すようなパターンとする。システムコントローラ10は、例えばこのようなテスト記録用パターンをエンコード/デコード部7から発生させ、ライトストラテジ部14に供給させる。ライトストラテジ部14は図10(c)のようなレーザ駆動信号波形を生成し、レーザドライバ13に与えることになる。
これにより、ディスク90の試験領域には、領域Aがスペース、領域Bがマークとされ、例えば9Tマーク、6Tマーク、7Tマーク等が形成される。
なお、この図10(a)に示したNRZIデータパターンは一例にすぎない。また必ずしも多様なTのマーク/スペースが形成されるものでなく、一定T長のマーク/スペースが形成されるパターンであってもよい。但し多様なマーク/スペース長とすることは、サーボ安定性の点で好適である。
次にシステムコントローラ10はステップF202で、試験領域に消去パワーがPe−max〜Pe−minとなるよう、消去パワーを変化させながら、記録及び消去を実行させる。このとき記録パワーはε値が一定となるよう出力する。
記録に使用するNRZIデータパターンは、図10(b)に示すパターンとする。システムコントローラ10は、例えばこのようなテスト記録/消去用パターンをエンコード/デコード部7から発生させ、ライトストラテジ部14に供給させる。ライトストラテジ部14は図10(d)のようなレーザ駆動信号波形を生成し、レーザドライバ13に与えることになる。
また、システムコントローラ10は、消去パワーPeを図10(e)に示すように段階的に変化させる。図10(a)〜(b)を含む所定の区間を、試験領域における区間D1とすると、ステップF201,F202の動作は区間D1、D2・・・Dnとしてn区間にわたって行う。その際にステップF202では、図10(e)のように、区間毎に消去パワー(及び消去パワーからε値で決定される記録パワー)を変化させるようにする。
このステップF202では、図10(d)のレーザ駆動信号波形に応じて光ピックアップ1内のレーザダイオードがレーザ出力を行うことになるため、領域Aにおいて、マークが形成され、領域Bにおいて消去が行われることになる。つまりステップF201で初期パワーで記録した領域Bのマークが消去される。
またこのステップF202でのマーク形成の記録パワーは、区間D1,D2・・で徐々に上げられていき、また消去パワーも、徐々に上げられていくことになる。
次にステップF203でシステムコントローラ10は、当該試験領域の変調度を測定し、消去特性曲線とRF成長曲線を合成した合成特性曲線を得る。即ち光ピックアップ1に試験領域の再生を実行させ、その際に変調度測定部19で得られる変調度を取り込み、合成特性曲線を得る。
図11で合成特性曲線を説明する。
図11(a)は、ステップF201で試験領域に固定パワーで記録した状態で、その試験領域を再生したときに得られるRF信号波形を模式的に示している。
なお図では、1本の実線が図10の領域BについてのRF信号振幅であるとしている。図10からわかるように例えば区間D1、D2・・Dnのそれぞれには、多数の領域Bが存在するが、図示の都合上、図11(a)では各区間D1、D2・・Dnにつき、2本の実線(2つの領域B)のみでRF信号振幅を示している。
ステップF201では固定パワーで記録を行ったため、図のように、当該試験領域の再生時には領域Bについて所定の振幅レベルとなるRF信号波形が得られる。
次に、ステップF202で上記のようにパワーを振って領域Aへの記録と領域Bの消去を行う。このとき、消去パワーをPe−minからPe−maxに上げていきながら消去を行ったとする。すると、その消去後、即ちステップF203の段階で、当該試験領域を再生して得られるRF信号振幅は図11(b)のようになる。
図11(b)において破線が領域AのRF信号振幅としている。
即ち消去パワーが低い段階では、領域Aに十分なマークが形成されず、また領域Bの消去は十分に行われない。消去パワーが高くなるにつれ、領域Bでの記録マークの消去が進み、また領域Aで徐々に十分なマークが形成されていくようになる。
このため区間D1〜Dnを再生することで図示のようなRF信号振幅が得られる。
ステップF203では、この図11(b)の状態のRF信号波形が変調度測定部19に供給され、変調度が測定される。
これによってシステムコントローラ10は、図11(c)のような合成特性曲線を得ることができる。即ち横軸に消去パワー、縦軸に変調度をとった場合に、消去パワーに応じたRF信号の変調度を示す曲線である。
ここで、図11(b)の実線は、上述した第1の実施の形態の消去特性曲線を得るRF信号波形に相当し、また破線は、RF成長特性曲線を得るRF信号波形に相当する。
即ち図11(c)の合成曲線は、消去特性曲線とRF成長曲線を合成した曲線として得られることになる。
この合成曲線において変調度が最小となるポイントを基準点BPとする。
上記のように試験領域はRF成長曲線が取得可能な領域Aと、消去特性曲線が取得可能な領域Bが交互に繰り返されている。そして変調度の最小となる基準点BPより低消去パワー側では、領域AのRF成長は領域Bの残留RFよりもレベルが低いため、消去特性曲線が見えていることになる。一方、基準点BPより高パワー側では、領域Bの残留RFは、領域Aの成長RFよりもレベルが低いためRF成長曲線が見えていることになる。即ち、図11(c)の合成曲線の最小値を検索することは、第1の実施の形態において図6(a)の交点を検索することに相当する。
つまり図9のステップF201〜F203で、図3のステップF101〜F108と同様の結果を得ることができる。
合成特性曲線が得られたため、システムコントローラ10はステップF204で最適記録パワーを計算する。
即ち図11(c)の基準点BPに相当する消去パワーをPe−detとする。
そして、消去パワーをPe−detに所定の係数Kを乗じた値を、最適消去パワーPe−resultとする。最適記録パワーは、最適消去パワーPe−resultが決まることで、ε値を用いて決定される。
システムコントローラ10は、このようにして最適記録パワーを設定し、以降、当該ディスク90に対する記録動作時に、その最適記録パワーで記録が行われるように設定する。
このような第3の実施の形態により、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。その上で、ステップF202でパワーを振った消去と記録を同時に行うことで、OPC動作全体を効率化し、OPC処理の時間を短縮できる。
[5.第4の実施の形態としてのOPC動作]

第4の実施の形態のOPC動作を説明する。
上記第3の実施の形態のOPC動作において、場合によっては図11(c)に示す基準点BP、つまり合成特性曲線の最小値が、変調度が高すぎる位置となることがある。例えば合成特性曲線が図12(d)に破線で示すようになる場合である。この場合の基準点BP1は、変調度が高いポイントとなる。
このような場合、合成特性曲線のボトムを示す角度が鈍角になり、ディスク90の感度変動により生じる変調度のばらつきが最小点の示すパワー値に影響しやすくなるために十分なパワー決定精度が得られないおそれがある。そのような場合に第4の実施の形態を適用する。
第4の実施の形態では、システムコントローラ10は図9(b)の処理を行うようにする。なお、図9(b)においてステップF201〜F204として図9(a)と同一ステップ番号を付した処理は図9(a)と同様であるため重複説明を避ける。この図9(b)では、ステップF201の次にステップF210を追加する処理となる。
まずシステムコントローラ10はステップF201で、試験領域に初期パワーでの記録を実行させる(図10(a)(c)参照)。仮にこの状態で再生を行うと、再生信号振幅は図12(a)のようになる(図11(a)と同様)。
次にシステムコントローラ10はステップF210で、試験領域に対し、消去パワーをPe−max〜Pe−minの範囲で変化させながら消去させる。ここでは消去のみを行うものであり、図10(e)のように区間毎に消去パワーを変化させるが、記録パルスは重畳しない。従って、単に初期パワーでの記録による領域Bのマークの消去が行われる。
仮にこの状態で再生を行うと、再生信号振幅は図12(b)のようになる。
次にシステムコントローラ10はステップF202で、試験領域にパワーを振って記録及び消去を行う(図10(b)(d)(e)参照)。
つまり、領域Bについて2回目の消去を行うとともに、領域Aについてパワーを振って記録を行うことになる。
これにより、ステップF203の段階で、当該試験領域を再生して得られるRF信号波形は図12(c)のようになる。そしてこのRF信号波形から、図12(d)に実線で示す合成特性曲線を得、基準点BP2を得ることができる。
このように合成特性曲線を得た後は、ステップF204で、第3の実施の形態と同様に最適記録パワーを求める。即ち合成特性曲線の変調度最低点となる基準点BP2から、基準となる消去パワーPe−detを求める。そして消去パワーPe−detに係数Kを乗算して最適消去パワーPe−resultを求める。最適記録パワーは、最適消去パワーPe−resultが決まることで、ε値を用いて決定される。
システムコントローラ10は、このようにして最適記録パワーを設定し、以降、当該ディスク90に対する記録動作時に、その最適記録パワーで記録が行われるように設定する。
このような第4の実施の形態により、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。またメディアの特性等により、消去特性が良好に得られない合成特性となる場合にも対応して、精度の高い記録パワー設定を行うことができる。
[6.実施の形態に係るOPC動作のテスト結果]

以上、第1〜第4の実施の形態としてのOPC動作を説明したが、ここで、これらのOPC動作が実用上好適な動作となることを確認したテスト結果を示しておく。
実験では、DVD+RWメディアとして、2005年製、2006年製、2007年製の3種類の光ディスクを用いた。また、装置#1,#2として2つのディスクドライブ装置を用いた。そして以下の(1)〜(4)のテストを行った。
(1)メディア間の差をOPCが吸収できるか確認するため、装置#1を使って、上記3種類の光ディスクのパワーマージン試験を行う。
(2)次に、装置#1を使って、3種類の光ディスクについて、OPC結果をプロットする。
以上の(1)(2)結果を照らし合わせることで、メディア間の差をOPCが吸収していることを確認する。
(3)さらに装置間の差をOPCが吸収できるかを確認するため、装置#2を使って2007年製の光ディスクのパワーマージン試験を行う。
(4)次に、装置#2を使って、2007年製の光ディスクについて、OPC結果をプロットする。
上記の2007年製の光ディスクにおける装置#1、#2それぞれのパワーマージン結果と、OPC結果を照らし合わせることで、装置間の差をOPCが吸収していることを確認する。
図13(a)は、上記(1)の結果である。即ち市販メディアが持つバラツキを本実施の形態のOPCにより吸収できることを確認するために、識別IDが同一で、生産年度が異なる上記3種類の光ディスクを用意し、それぞれの光ディスクについて、装置#1でパワーマージン試験を行った結果である。縦軸にPIエラー、横軸に記録時の消去パワーを示している。
この結果より、2006年製と2007年製の光ディスクの最適パワーはほぼ同じであるものの、2005年製の光ディスクはやや高いパワーを必要としていることがわかる。
次に、上記(2)として、上記(1)で使用した装置#1を使って3種類の光ディスクのOPC結果を調査した結果を図13(b)に示す。これは第4の実施の形態の手法を使った場合のOPC結果をプロットしたものである。縦軸に変調度、横軸に消去パワーを示す。
この結果より、上記(1)の結果同様、2005年製の光ディスクのみ、やや高いOPC結果になっていることがわかる。
これは、本OPCがメディアの持つバラツキを吸収していることを示している。
次に上記(3)として、装置間のバラツキを本例のOPCにより吸収できることを確認するために、上記2007年製の光ディスクについて、別の装置#2を使い、パワーマージン試験を行った。これを、上記(1)の2007年製の光ディスクの結果を重ねたのが図14(a)である。
この結果より、装置#2の方が、装置#1と比較して、若干低パワー方向にシフトしている、即ち、装置#1の方が高いパワーを必要としていることがわかる。
これは、光学系の持つばらつき、レーザー部品の持つばらつきなどにより、パワー効率に若干の差があることが考えられる。
次に、上記(4)として、上記(3)で使用した装置#2を使って、2007年製の光ディスクのOPC結果を調査する。図14(b)は、図13(b)と同様、第4の実施の形態の手法を使った場合の、装置#1および装置#2のOPC結果をプロットしたものである。
この結果より、上記(3)の結果同様、装置#1の方が、やや高いOPC結果になっていることがわかる。
これは、本OPCが装置の持つバラツキを吸収していることを示している。
以上の実験結果から、本実施の形態のOPC手法が適切であることが確認された。
以上、実施の形態のOPC処理について説明してきたが、本発明としては第1〜第4の処理例に限らず、多様な変形例が考えられる。
また、記録装置としては、DVD、ブルーレイディスクなどの各種光ディスクに対する記録装置が想定される。さらに、ディスク以外の光メディアの記録装置にも本発明の適用の可能性はある。
1 光ピックアップ、5 データ検出処理部、7 エンコード/デコード部、10 システムコントローラ、13 レーザドライバ、14 ライトストラテジ部、19 変調度測定部、90 光ディスク

Claims (6)

  1. 記録媒体に対してレーザ照射を行い、情報の記録、再生、又は消去を行う光ヘッド部と、
    上記光ヘッド部によるレーザ出力の駆動を行うレーザ駆動部と、
    上記光ヘッド部により読み出された信号の変調度を測定する変調度測定部と、
    上記光ヘッド部から出力する記録レーザパワーの設定を行う記録レーザパワー設定処理として、上記レーザ駆動部及び上記光ヘッド部を制御して、記録媒体の試験領域に対し、レーザパワーを変化させながらの記録及び消去を実行させ、また上記光ヘッド部を制御して上記試験領域を再生させて再生信号の変調度測定値を上記変調度測定部から取得することで得られる、レーザパワーの変化に応じた消去特性と再生信号成長特性に基づいて、消去が進む過程と成長が進む過程においてその変調度が一致するポイントであるパワー基準値を求め、該パワー基準値と予め設定された係数とに基づいて消去レーザパワーを演算し、該消去レーザパワーとの比が一定となるように記録レーザパワーを設定する処理を行う制御部と、
    を備えた記録装置。
  2. 上記制御部は上記記録レーザパワー設定処理として、上記レーザ駆動部及び上記光ヘッド部を制御して、
    第1の処理として、所定の固定値としたレーザパワーで上記試験領域に記録を実行させ、
    第2の処理として、上記第1の処理で記録を行った試験領域を、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら消去させ、
    第3の処理として、上記第2の処理で消去を行った試験領域を再生させて、上記変調度測定部による変調度の測定値から、上記消去特性を求め、
    第4の処理として、全消去状態の試験領域に、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら記録を実行させ、
    第5の処理として、上記第4の処理で記録を行った試験領域を再生させて、上記変調度測定部による変調度の測定値から、上記再生信号成長特性を求め、
    第6の処理として、上記消去特性と上記再生信号成長特性の一致点のパワーを上記パワー基準値として求めて、該パワー基準値に基づき上記記録レーザパワーを設定する請求項1に記載の記録装置。
  3. 上記制御部は、上記第2の処理を複数回実行する請求項2に記載の記録装置。
  4. 上記制御部は上記記録レーザパワー設定処理として、上記レーザ駆動部及び上記光ヘッド部を制御して、
    第1の処理として、所定の固定値としたレーザパワーで上記試験領域に記録を実行させて該試験領域にマーク及びスペースを形成させ、
    第2の処理として、上記第1の処理で記録を行った試験領域におけるスペース部分への記録とマーク部分の消去を、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら実行させ、
    第3の処理として、上記第2の処理後の試験領域を再生させて、上記変調度測定部による変調度の測定値から、上記消去特性と上記再生信号成長特性の合成特性を求め、
    第4の処理として、上記合成特性から決定される上記パワー基準値に基づき、上記記録レーザパワーを設定する請求項1に記載の記録装置。
  5. 上記制御部は上記記録レーザパワー設定処理として、上記レーザ駆動部及び上記光ヘッド部を制御して、
    第1の処理として、所定の固定値としたレーザパワーで上記試験領域に記録を実行させて該試験領域にマーク及びスペースを形成させ、
    第2の処理として、上記第1の処理で記録を行った試験領域を、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら消去させ、
    第3の処理として、上記第1の処理で記録を行った試験領域におけるスペース部分への記録とマーク部分の消去を、上記固定値以下の範囲でレーザパワーを変化させながら実行させ、
    第4の処理として、上記第3の処理後の試験領域を再生させて、上記変調度測定部による変調度の測定値から、上記消去特性と上記再生信号成長特性の合成特性を求め、
    第5の処理として、上記合成特性から決定される上記パワー基準値に基づき、上記記録レーザパワーを設定する請求項1に記載の記録装置。
  6. 記録媒体の試験領域に対し、光ヘッド部から出力するレーザパワーを変化させながらの記録及び消去を実行させ、
    上記光ヘッド部により上記試験領域を再生させて再生信号の変調度測定値を取得し、
    上記変調度測定値から得られる、レーザパワーの変化に応じた消去特性と再生信号成長特性に基づいて、消去が進む過程と成長が進む過程においてその変調度が一致するポイントであるパワー基準値を求め、
    パワー基準値と予め設定された係数とに基づいて消去レーザパワーを演算し、該消去レーザパワーとの比が一定となるように記録レーザパワーを設定する記録装置の記録レーザパワー設定方法。
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