[go: up one dir, main page]

JP2003331427A - 光情報記録再生装置 - Google Patents

光情報記録再生装置

Info

Publication number
JP2003331427A
JP2003331427A JP2002140305A JP2002140305A JP2003331427A JP 2003331427 A JP2003331427 A JP 2003331427A JP 2002140305 A JP2002140305 A JP 2002140305A JP 2002140305 A JP2002140305 A JP 2002140305A JP 2003331427 A JP2003331427 A JP 2003331427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
laser beam
reproducing apparatus
adjustment
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002140305A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Miyagawa
智 宮川
Kazuo Manabe
和男 真鍋
Akiyoshi Osawa
明佳 大澤
Kenji Nakanishi
謙治 中西
Yoji Suzuki
洋二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002140305A priority Critical patent/JP2003331427A/ja
Publication of JP2003331427A publication Critical patent/JP2003331427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い記録パワーを必要とする高速記録の場合
においても、受発光ヘッドの特性のばらつきがあっても
最適記録パワーで記録できる光記録再生装置を提供す
る。 【解決手段】 記録時に光ビームの照射時間を調整する
複数のストラテジ調整量を格納するメモリ、データの記
録時に先立ち試し書きを行って前記複数のストラテジ調
整量からデータ記録時に使用する適切なストラテジ調整
量を決定する調整手段、及び前記調整手段の出力に基づ
いて前記ストラテジ調整量を切り換える切換器を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用レーザビー
ムの照射によってピットを形成して情報記録を行う光情
報記録再生装置に関し、特に照射光を発射しまたディス
ク等の記録媒体から反射されまたは透過する光を受光す
る光ヘッドからの出力変動が大きい場合でもディスク上
に安定にピットを形成する光情報記録再生装置に関す
る。本特許で用いる受発光ヘッドの語は、光を用いて記
録媒体から信号を取り出し、電気信号に変換する再生ヘ
ッドに限られず、記録媒体に対して記録用の大きいパワ
ーの光を照射し、あるいはヘッドの走行のためトラック
に小さいパワーの光を照射するなどの照射をするヘッド
を含む。業界用語ないし現場用語として用いられる「光
ピックアップ」の語は、JISの用語の定義では「光を
用いて記録媒体から信号を取り出し、電気信号に変換す
る再生ヘッドをもつピックアップ」とされ、一般に使用
されている概念とJISの定義の内容とが一致していな
い。したがって本特許においては、上記の光照射及び光
を受光して電気信号に変換する作用を行なう素子を受発
光ヘッドと呼ぶことにする。
【0002】
【従来の技術】CD−R/RW等のディスク状光記録媒
体にデータを記録再生する従来の光情報記録再生装置に
ついて図12〜図14を参照しつつ説明する。図12は
従来の光情報記録再生装置の構成を示すブロック図、図
13は従来の光情報記録再生装置における記録パルスの
波形図、図14は従来の光情報記録再生装置における装
置毎の最適記録パワーの分布を示すグラフである。
【0003】図12に示す、従来の光情報記録再生装置
は、情報信号が記録されているディスク101を搭載し
て回転させるスピンドルモータ102、ディスク101
にレーザビームを照射し反射光を受光してデータを記録
再生する受発光ヘッド103、受発光ヘッド103のト
ラッキング動作、トラック間を大きく移動するアクセス
動作に使われるトラバースモータ104、及びスピンド
ルモータ102、受発光ヘッド103、トラバースモー
タ104の動作をそれぞれ制御するスピンドルモータド
ライバ116、レーザドライバ112、アクチュエータ
ドライバ115、及びトラバースドライバ105を有し
ている。また受発光ヘッド103はディスク101の記
録面に垂直な方向(以下フォーカス方向と称す)や半径
方向(以下トラッキング方向と称す)に微小に動かすた
めのそれぞれのアクチュエータを内蔵している。
【0004】さらに受発光ヘッド103の再生出力から
アナログRF信号、FE(フォーカスエラー)信号、T
E(トラックエラー)信号等のサーボ関連信号、及びア
ナログウォブル信号等を生成するRF&サーボ信号検出
器106、及びアナログRF信号から再生データ信号の
復調を行うデータデコーダ107を有している。さらに
アナログウォブル信号からデジタルウォブル信号を生成
するウォブル検出器118、ウォブル検出器118の出
力よりアドレス情報を検出するアドレスデコーダ109
を有している。
【0005】レーザドライバ112は、記録データ信号
の符号化を行うデータエンコーダ110の出力に応じて
レーザビームの照射時間を微調整するストラテジ調整器
111の出力に基づき受発光ヘッド103の記録用レー
ザビームの駆動を行う。またアクチュエータドライバ1
15は検出されたサーボ関連信号に基づいてサーボ制御
を行うサーボ制御器114の出力に基づいて各アクチュ
エータを駆動する。スピンドルモータドライバ116は
サーボ制御器114の出力に基づいてスピンドルモータ
102を駆動する。そして光情報記録再生装置全体の動
きはCPU113により管理される。
【0006】ここで上記構成の従来の光情報記録再生装
置におけるストラテジ調整について図12及び図13を
参照しつつ説明する。CD−R/RW等のディスク状光
記録媒体における情報の記録は、受発光ヘッド103か
らレーザビームを照射してディスク101上に加熱によ
り3T〜11Tの長さのピットを形成して行われる。こ
の記録時にレーザビームを照射する時間に応じてそれぞ
れのピットの長さ(3T〜11T)が決まる。理想的に
は、レーザビームの照射時間とピットの長さとは比例す
るが、実際にはピットサイズとレーザビームのスポット
サイズが接近しているため、ディスク101上に形成さ
れるピットの長さはレーザビームの照射時間より若干長
くなる。さらにディスク状光記録媒体においては、ディ
スク101上の記録膜の温度を上昇させてピットを形成
するため、Tが規格化された長さ単位とするときピット
長さの短い3T、4Tのピットでは、それより長い長さ
のピット5T〜11Tに比べてピット長さが短めになる
傾向がある。このため理想的なピットを形成するために
は、レーザビームの照射時間となるレーザドライバ11
2の駆動パルス長を記録するピット長さに応じて補正す
る必要がある。
【0007】そこで3T〜11Tのピット長さの信号へ
の符号化は、データエンコーダ110にて行い、3T〜
11Tのそれぞれのピット長さに対応する駆動パルス長
の微調整はストラテジ調整器111で行う。この調整前
後の駆動パルスについて図13を参照して説明する。図
13においてデータ信号はデータエンコーダ110の出
力であり、ストラテジ調整器111への入力信号であ
る。図中でのデータ信号は3T〜11Tの信号を重ね合
わせて表示している。光出力波形は、ストラテジ調整器
111の出力パルスによってレーザドライバ112が駆
動され103から出射するレーザビームの波形を示して
いる。それぞれ3T〜11Tのデータ信号に基づきスト
ラテジ調整器111によってレーザビームの照射時間に
対応するレーザドライバ112の駆動パルス長がX(3
T)〜X(11T)だけ調整されていることを示してい
る。
【0008】すなわち駆動パルス長は全体的に短めに、
かつ3T、4Tの短いピットに対する駆動パルス長は5
T〜11Tの長いピットに対する駆動パルス長より長め
に調整されて、ディスク101上に形成されるピット長
さを補正している。またCLV記録の場合は、ディスク
101の内周から外周にわたり線速度が一定に制御され
るので、これらのストラテジ調整器111における調整
値X(3T)〜X(11T)はそれぞれ固定値となって
いる。
【0009】またCD−R/RW等の光記録媒体に対す
る記録においては、規格書に記載されているようにデー
タの記録の前に(オプティマムパワーコントロール O
ptimum Power Contorol)OPC
と呼ばれる最適記録パワーを求め、その最適記録パワー
でデータの記録を行うことになっている。この最適記録
パワーは、装置ごとによって異なり、主にの光学系やレ
ーザビームの波長などのばらつきに応じて最適記録パワ
ーは変動する。装置毎のその最適記録パワーの度数分布
は図14に示すように略正規分布している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年CD−R/RW等
のような記録型光ディスクでは記録速度の高速化が進ん
でおり、高速記録になればなるほど高い記録用レーザパ
ワーが必要となる。このため光源であるのレーザの高出
力化が行なわれているが、個々のレーザの絶対最大定格
を超える高出力化は故障や寿命劣化につながるため許さ
れない。したがって記録用レーザビームの出力には限界
値がある。一方最適記録パワーは受発光ヘッドの性能の
ばらつきに対応して受発光ヘッド毎に異なる。より高い
記録用のレーザパワーが必要な受発光ヘッドでは、その
最適記録パワーの値がレーザの出力限界値に達するよう
な場合には高速で記録不可能となる。その結果低速での
記録を余儀なくされてしまうという問題があった。
【0011】本発明の目的は、高い最適記録パワーの必
要な受発光ヘッドを有する装置であっても良好な記録品
質で高速記録を実現できる光情報記録再生装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光情報記録再生
装置は、記録する情報信号を符号化するデータエンコー
ダ、前記データエンコーダで符号化した記録情報信号に
対応した記録用光レーザビームをディスク上に照射して
ピット列を作り情報データを記録する受発光ヘッド、前
記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビームのパワ
ーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する制御ド
ライバ、前記記録用光レーザビームの照射時間を調整す
るストラテジ調整器、前記ストラテジ調整器の複数の調
整量を記憶したメモリ、前記複数の調整量を用いて試し
書きを行い、試し書きの結果から前記記録用光レーザビ
ームの照射時間の調整量を決定する調整手段、及び前記
調整手段の出力に基づいて前記記録用光レーザビームの
照射時間の調整量を切り換える切替器を有している。
【0013】この構成によれば、装置毎の受発光ヘッド
の最適記録パワーの大きな変動に対して、試し書きの結
果によりストラテジ調整量を装置毎に適切な値に切換え
ることができる。これにより装置毎の受発光ヘッドの最
適記録パワーの値をレーザの出力限界値に対して充分低
い値に設定することができる。その結果最適記録パワー
の変動があっても良好な記録品質で高速記録を実現でき
る光情報記録再生装置を提供できる。
【0014】本発明の他の観点による光情報記録再生装
置は、記録する情報信号を符号化するデータエンコー
ダ、前記データエンコーダで符号化した記録情報信号に
対応した記録用光レーザビームをディスク上に照射して
ピット列を作り情報データを記録する受発光ヘッド、前
記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビームのパワ
ーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する制御ド
ライバ、前記記録用光レーザビームの照射時間を調整す
るストラテジ調整器、前記ストラテジ調整器の複数の調
整量を記憶したメモリ、前記複数の調整量毎に前記記録
用レーザビームのパワーレベルを変化させて試し書きを
行い、それぞれの調整量に対応する最適記録パワーを求
め、前記最適記録パワーの値に基づき前記光レーザビー
ムの照射時間の調整量を決定する調整手段、及び前記調
整手段の出力に基づいて前記記録用光レーザビームの照
射時間の調整量を切り換える切替器を有している。
【0015】この構成によれば、装置毎の受発光ヘッド
の最適記録パワーの大きな変動に対して、試し書きの結
果によりストラテジ調整量を装置毎に適切な値に切換え
ることができる。これにより装置毎の受発光ヘッドの最
適記録パワーの値をレーザの出力限界値に対して充分低
い値に設定することができる。その結果最適記録パワー
の変動があっても良好な記録品質で高速記録を実現でき
る光情報記録再生装置を提供できる。
【0016】上記構成の光情報記録再生装置において、
試し書き領域での記録速度とデータ記録領域での記録速
度が異なる場合に、試し書き領域でのレーザビーム照射
時間の複数の調整量毎の最適記録パワーに基づいて、デ
ータ記録領域での記録速度に応じて前記調整量を切り換
えるのが好ましい。
【0017】本発明のさらに他の観点による光情報記録
再生装置は、アドレス情報が形成されているディスクに
データを記録する装置において、記録する情報信号を符
号化するデータエンコーダ、前記データエンコーダで符
号化した記録情報信号に対応した記録用光レーザビーム
をディスク上に照射してピット列を作り情報データを記
録する受発光ヘッド、前記受発光ヘッドの出力する記録
用光レーザビームのパワーレベルを複数のレベルの組み
合わせに制御する制御ドライバ、前記ディスク上のアド
レス情報を読み取るアドレスデコーダ、前記記録用光レ
ーザビームの照射時間を調整するストラテジ調整器、前
記ストラテジ調整器の複数の調整量を記憶するメモリ、
前記複数の調整量毎に、前記記録用光レーザビームのパ
ワーレベルを変化させて試し書きを行い、前記試し書き
区間を再生したときのアドレス情報信号の品位指標を検
出する品位検出器、前記品位検出器で検出したアドレス
情報信号の品位指標に応じて前記記録用光レーザビーム
の照射時間の調整量を決定する調整手段、及び前記調整
手段の出力に基づいて前記記録用光レーザビームの照射
時間の調整量を切り換える切替器を有している。
【0018】この構成によれば、試し書き区間を再生し
たときのアドレス情報信号の品位に基づき前記調整量を
決定する。これによりアドレスを読み間違うこと無く安
定にトラッキング制御を行い高速記録を実現できる光情
報記録再生装置を提供できる。しかも記録用光レーザビ
ームのパワーをアドレス情報信号の品位を低下させない
程度の値に設定することができる。その結果最適記録パ
ワーの変動があっても良好な記録品質で高速記録を実現
できる光情報記録再生装置を提供できる。
【0019】上記構成の光情報記録再生装置において、
前記試し書き区間のアドレス情報信号の品位指標とし
て、アドレス情報のエラーレイトを用いることが好まし
い。また前記アドレス情報がウォブル信号で形成されて
いる場合、前記試し書き区間のアドレス情報信号の品位
指標として、アドレス情報信号のウォブルジッタを用い
ることが好ましい。
【0020】本発明のさらに他の観点による光情報記録
再生装置は、記録する情報信号を符号化するデータエン
コーダ、前記データエンコーダで符号化した記録情報信
号に対応した記録用光レーザビームをディスク上に照射
してピット列を作り情報データを記録する受発光ヘッ
ド、前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビーム
のパワーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する
制御ドライバ、前記ディスク上のアドレス情報を読み取
るアドレスデコーダ、前記記録用光レーザビームの照射
時間を調整するストラテジ調整器、前記ストラテジ調整
器の複数の調整量を記憶したメモリ、前記複数の調整量
毎に、前記記録用光レーザビームのパワーレベルを変化
させて試し書きを行い、前記試し書き中のアドレス情報
信号の品位指標に応じて前記記録用光レーザビームの照
射時間の調整量を決定する調整手段、及び前記調整手段
の出力に基づいて前記記録用光レーザビームの照射時間
の調整量を切り換える切替器を有している。
【0021】この構成によれば、試し書き区間を再生し
たときの再生信号の品位より前記調整量を決定する。こ
れにより記録用光レーザビームのパワーを再生信号の品
位を低下させない程度の値に設定することができる。そ
の結果最適記録パワーの変動があっても良好な記録品質
で高速記録を実現できる光情報記録再生装置を提供でき
る。
【0022】上記構成の光情報記録再生装置において、
前記試し書き区間の再生信号の品位指標として、再生信
号のエラーレイトを用いることが好ましい。また前記試
し書き区間の再生信号の品位指標として、再生信号のジ
ッタを用いることが好ましい。
【0023】本発明のさらに他の観点による光情報記録
再生装置は、記録する情報信号を符号化するデータエン
コーダ、前記データエンコーダで符号化した記録情報信
号に対応した記録用光レーザビームをディスク上に照射
してピット列を作り情報データを記録する受発光ヘッ
ド、前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビーム
のパワーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する
制御ドライバ、前記記録用光レーザビームの照射時間を
調整するストラテジ調整器、前記ストラテジ調整器の複
数の調整量を記憶したメモリ、前記複数の調整量毎に、
前記記録用光レーザビームのパワーレベルを変化させて
試し書きを行い、前記試し書き区間に記録されたデータ
を再生したときの再生信号の品位指標に応じて前記記録
用光ビームの照射時間の調整量を決定する調整手段、及
び前記調整手段の出力に基づいて前記記録用光レーザビ
ームの照射時間の調整量を切り換える切替器を有してい
る。
【0024】この構成によれば、装置毎の受発光ヘッド
の最適記録パワーの大きな変動に対して、2度の試し書
きの結果によりストラテジ調整量を装置毎に精密に適切
な値に切換えることができる。これにより装置毎の受発
光ヘッドの最適記録パワーの値をレーザの出力限界値に
対して充分低い値に設定することができる。その結果最
適記録パワーの変動があっても良好な記録品質で高速記
録を実現できる光情報記録再生装置を提供できる。
【0025】上記構成の光情報記録再生装置において、
2度の試し書きの結果から記録用光レーザビームの照射
時間の調整量を決定するそれぞれの判断基準として、最
適記録パワー、アドレス情報信号の品位指標、再生信号
の品位指標、または3者の組み合わせによる品位指標を
用いるのが好ましい。
【0026】本発明のさらに他の観点による光情報記録
再生装置は、記録する情報信号を符号化するデータエン
コーダ、前記データエンコーダで符号化した記録情報信
号に対応した記録用光レーザビームをディスク上に照射
してピット列を作り情報データを記録する受発光ヘッ
ド、前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビーム
のパワーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する
制御ドライバ、前記記録用光レーザビームの照射時間を
調整するストラテジ調整器、前記ストラテジ調整器の複
数の調整量を記憶した第1のメモリ、前記第1のメモリ
に記憶されている複数の調整量を用いて装置製造時に試
し書きを行い、その結果から前記調整量を決定して記憶
する第2のメモリ、及び前記第2のメモリに記憶されて
いる調整量を用いて情報データを記録する前記記録用光
レーザビームの照射時間の調整量を決定する調整手段を
有している。
【0027】この構成によれば、装置毎の受発光ヘッド
の最適記録パワーの大きな変動に対して、装置製造時の
試し書きの結果によりストラテジ調整量を装置毎に適切
な値に切換えて第2のメモリに記憶させておくことがで
きる。これにより最適記録パワーの値をレーザの出力限
界値に対して充分低い値に設定することができる。その
結果使用時には試し書きによるストラテジ調整量の設定
が不要となり、常に良好な記録品質で高速記録を実現で
きる光情報記録再生装置を提供できる。
【0028】上記構成の光情報記録再生装置において、
試し書きを行う際の記録用光レーザビームの照射時間の
複数の調整量を装置製造時に記憶した調整量に基づいて
決定することが望ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明の光情報記録再生装置
の好適な実施例について添付の図面を参照しつつ説明す
る。
【0030】《実施例1》図1は、ディスク101のト
ラックの半径上の位置に関係なく線速度が一定に制御さ
れるCLV記録方式の実施例1の光情報記録再生装置の
構成を示すブロック図である。図1において、実施例1
の光情報記録再生装置は、情報信号が記録されているデ
ィスク101を搭載して回転させるスピンドルモータ1
02、ディスク101にレーザビームを照射してデータ
を記録再生する受発光ヘッド103、受発光ヘッド10
3のトラッキング動作、トラック間を大きく移動するア
クセス動作に使われるトラバースモータ104を有して
いる。
【0031】受発光ヘッド103はディスク101の記
録面に垂直な方向(以下フォーカス方向と称す)や半径
方向(以下トラッキング方向と称す)に微小に動かすた
めのそれぞれのアクチュエータ、及び半導体レーザをは
じめとする各種プリズム・信号検出用ディテクタ等で一
体に構成されている。そしてスピンドルモータ102、
受発光ヘッド103、トラバースモータ104の動作は
それぞれスピンドルモータドライバ116、レーザドラ
イバ112、アクチュエータドライバ115、及びトラ
バースドライバ105により制御される。
【0032】さらに受発光ヘッド103の再生出力から
アナログRF信号、FE(フォーカスエラー)信号、T
E(トラックエラー)信号等のサーボ関連信号、及びア
ナログウォブル信号等を生成するRF&サーボ信号検出
器106、及びアナログRF信号から再生データ信号の
復調を行うデータデコーダ107を有している。さらに
アナログウォブル信号からデジタルウォブル信号を生成
するウォブル検出器118、ウォブル検出器118の出
力よりアドレス情報を検出するアドレスデコーダ109
を有している。
【0033】記録用光レーザビームを制御するレーザド
ライバ112は、記録データ信号の符号化を行うデータ
エンコーダ110の出力に応じてレーザビームの照射時
間を微調整するストラテジ調整器111の出力に基づき
受発光ヘッド103の記録用レーザビームの駆動を行
う。またアクチュエータドライバ115は検出されたサ
ーボ関連信号に基づいてサーボ制御を行うサーボ制御器
114の出力に基づいて各アクチュエータを駆動する。
スピンドルモータドライバ116はサーボ制御器114
の出力に基づいてスピンドルモータ102を駆動する。
そして光情報記録再生装置全体の動きはCPU113に
より管理される。
【0034】ストラテジ調整器111は、それぞれ予め
A設定のストラテジ調整量を格納したレジスタ2とB設
定のストラテジ調整量を格納したレジスタ3とから、切
換器1によりそれぞれの設定のストラテジ調整量に応じ
てレーザビームの照射時間をレーザードライバ112に
出力する。
【0035】ここで上記の構成の実施例1の光情報記録
再生装置におけるストラテジ調整について図1〜図3を
参照しつつ説明する。CD−R/RWなどの光ディスク
媒体に対しては、受発光ヘッド103から所定の記録パ
ワー値を有するレーザビーム(以下記録用ビームと記
す)を照射してディスク101上に3T〜11T(Tは
ビームスポットの直径に対応する記録用ビームの照射時
間の単位長さをいう。)の長さのピットを形成して情報
データの記録を行う。この記録時に記録用ビームを照射
する時間に応じてディスク101上に形成されるピット
の長さ(3T〜11T)が決まる。
【0036】理想的には、記録用ビームの照射時間とピ
ットの長さとは比例するが、実際にはピットサイズと記
録用ビームのスポットサイズとが接近しているため、ピ
ットの長さは記録用ビームの照射時間より若干長くな
る。またディスク101上の記録膜の温度上昇による溶
融でピットが形成されるため、ピット長さの短いピット
3T、4T等では、ピット長さが長いピット5T〜11
Tに比べて形成されるビット長さが理想的なものより短
めになる傾向がある。このため理想的にピットを形成す
るためには、記録用ビームの照射時間を決める記録用ビ
ームの照射パルスの継続時間の長さ(以下照射パルス長
と記す)を調整して補正することが必要になる。
【0037】データエンコーダ110にて符号化された
3T〜11Tのデータ信号に応じた記録用ビームの照射
パルス長の微調整はストラテジ調整器111で行う。こ
のストラテジ調整器111の照射パルス長の調整量は両
レジスタ2、3に格納されているA設定とB設定のスト
ラテジ調整量を切換器1にて切り換えることにより設定
される。 ストラテジ調整量がA設定の場合の調整前後
の記録用ビームの照射パルスを図2に、ストラテジ調整
量がB設定の場合の調整前後の記録用ビームの照射パル
スを図3にそれぞれ示している。図2及び図3aにおい
て横軸は時間又はディスクのアドレスを縦軸は記録パワ
ーを示す。
【0038】図2において、データ信号はデータエンコ
ーダ110の出力であり、ストラテジ調整器の入力信号
である。ここでは3T〜11Tの信号を重ね合わせて表
示している。光出力波形はストラテジ調整器111の記
録用ビームの照射パルスによってレーザドライバ112
が駆動され、受発光ヘッド103から照射されるレーザ
ビームの波形である。すなわちストラテジ調整器111
によって記録用ビームの照射パルス長が図2ではA設定
の3Tのビットサイズのデータ(以下A(3T)と記
す)A(3T)、A(4T)・・・、A(11T)の時
間長だけ、また図3ではB(3T)、B(4T)、・・
・、B(11T)の時間長だけ調整されていることを示
している。基本的にはこのように記録用ビームの照射パ
ルス長が全体的にデータ信号のパルス長さより短めに、
かつ短いビットサイズのデータ信号3T、4Tの記録用
ビームの照射パルス長は長めにそれぞれ調整することに
より、形成されるピットの長さを最適に制御する。
【0039】ここで試し書きをディスク101上のどこ
で行うかについて図4のCD−R/RWディスクの記録
領域のレイアウト図を参照して説明する。CD−R/R
Wディスクにおいては、最内周から外周方向に向けて順
に記録パワーの決定を行うパワーキャリブレーションエ
リヤ(Power Calibration Are
a)PCA、ディスクのどこにどのような記録を行った
かを記録するプログラムマネジメントエリヤ(Prog
ram Management Area)PMA、デ
ィスクのトラック情報を記録するリードイン(Lead
−in)領域、データを記録するデータ領域、及びデー
タ領域の終わりを示すリードアウト(Lead−ou
t)領域がそれぞれレイアウトされている。このパワー
キャリブレーションエリヤPCAでは必ずしも記録した
データが読めなくてもかまわないので、PCAが試し書
きを行うのに最も適している。そこでPCAにおいてス
トラテジ調整量がA設定の場合とB設定の場合とでそれ
ぞれ試し書きを行って、データ領域に記録する際のスト
ラテジ調整量を決定する。
【0040】実施例1の光情報記録再生装置では、A設
定とB設定のストラテジ調整量毎に最適記録パワーを求
めて、その最適記録パワー値に応じて、A設定を用いる
かB設定を用いるかを決定する。
【0041】CD−R/RWディスクにおいてはデータ
の記録に先立って最適な記録パワーを求めるためのオプ
ティマムパワーコントロール(Optimum Pow
erContorol)OPC操作を行う。本実施例1
の光情報記録再生装置におけるオーピーシー操作につい
て図5を参照しつつ説明する。図5の(a)〜(c)は
それぞれデータの記録に先立って行う試し書きでのCD
−Rのオーピーシー操作における記録パワー、再生信号
エンベロープ、再生信号エンベロープの対称性を示すグ
ラフである。
【0042】すなわち図5の(a)に示すように、オー
ピーシー操作ではディスクの最内周のピーシーエーにて
例えば順次記録パワーを増加させて1〜15の段階で記
録パワーを変えて試し書きを行う。次いで図5の(b)
に示すように、その試し書きをした部分を再生して再生
信号のエンベロープを検出する。この例では段階1〜3
の弱い記録パワーではほとんど記録できていないため、
再生信号の振幅はゼロであり記録パワーが増加するに従
って再生信号の振幅が増加している。図5の(c)に示
すように、それぞれの段階における再生信号のエンベロ
ープの中心値(センター)に対するピーク値とボトム値
との対称性を表すβを求め、再生信号のエンベロープの
対称性の良い最適なβとなる試し書き部分に対応する記
録パワーを最適記録パワーとしている。例えば図5の
(c)では段階12の記録パワーで記録した部分のβが
目標値と一致しているので段階12の記録パワーを最適
記録パワーに決定する。なおここにβとはCD−Rの規
格書である「オレンジブック」に記載されている再生信
号の対称性を示す指標で、AC結合された再生信号エン
ベロープのDCゼロレベルを基準にピーク側とボトム側
の対称性をβ={(ピーク)−(ボトム)}/{(ピー
ク)+(ボトム)}の計算式で求める。つまり、ピーク
とボトムの大きさが等しい場合はゼロ、ピークが大きけ
ればプラス、ボトムが大きければマイナスの値となる。
図5では、DC結合された再生信号エンベロープである
ため、センタが再生信号エンベロープのDCゼロレベル
であり、センタは再生信号をローパスフィルタに通過さ
せて生成している。
【0043】ところで記録用ビームの照射時間を決定す
る記録パルス長に着目すると、図2及び図3で説明した
ように、記録パルス長は、A設定の方が短く、B設定の
方が長くなっている。記録用ビームの照射によるディス
クへの記録では記録膜を溶融するために一定量以上の照
射エネルギーが必要である。すなわち記録用ビームの照
射時間が短い記録パルスで記録すると、高い記録パワー
を必要とし、それより照射時間が長い記録パルスで記録
すると、より低い記録パワーで記録可能である。つまり
A設定の方が最適記録パワーが高く、B設定の方が最適
記録パワーが低くなる。
【0044】ここでストラテジ調整量と最適記録パワー
との関係について図6を参照して説明する。図6は多数
の実施例1の光情報記録再生装置におけるストラテジ調
整量が異なる場合の最適記録パワーのばらつきの分布を
示す分布図である。この最適記録パワーのばらつきは、
主に受発光ヘッドのスポット形状やレーザビームの波長
のばらつきによって生じることがわかっている。図6の
(a)は、短めの記録パルスの長さ(A設定の場合)の
最適記録パワーのばらつきの分布、図6の(b)は長め
の記録パルスの長さ(B設定の場合)の最適記録パワー
のばらつきの分布をそれぞれ示している。
【0045】記録用ビームの照射による記録において
は、より高めの記録パワーで記録した方がピットをより
太く、くっきりと形成でき良い状態で記録ができるた
め、短めの長さの記録パルスを用いて高い記録パワーで
記録する方が望ましい。しかし受発光ヘッドが出力でき
る記録パワーにはレーザの出力限界値により定まるリミ
ット値がある。またCD−Rの規格書に定められている
ディスク上の指紋付着などの汚れに対応して記録パワー
を増加させるランニング・オーピーシー(Runnin
g−OPC)での記録パワーの補正を行うための余裕も
必要である。このため最適記録パワーのリミット値はレ
ーザの出力限界値よりも若干低めに、例えば80%のよ
うに設定する必要がある。この最適記録パワーのリミッ
ト値を図6の(a)〜(c)中に一点鎖線で示す値のよ
うに設定したとする。この場合図6の(a)に示すよう
に、A設定では黒く塗りつぶして示すように、最適記録
パワーがそのリミット値を越える大きな値となってしま
う光情報記録再生装置が生じる。しかし、B設定では、
図6の(b)に示すように最適記録パワーはそのリミッ
ト値を越える大きな値にはなっていない。
【0046】そこでA設定での最適記録パワーがそのリ
ミット値を越えない光情報記録再生装置においてはA設
定でデータ領域を記録し、リミット値をこえる装置にお
いてはB設定でデータ領域を記録するようにする。この
ような設定により図6の(c)に示すように、光情報記
録再生装置の最適記録パワーの分布をリミット値を越え
ない範囲に分布させることができる。その結果記録パワ
ーに余裕をもって高速記録を可能とすることができる。
このようにすればランニング・オーピーシーの補正量を
多く取ることができ、指紋などの汚れにより強くするこ
とができる。
【0047】以上実施例1の光情報記録再生装置は線速
度が一定のCLV記録方式のもので説明した。しかし別
例として、スピンドルモータ102は、機械的振動の制
限によりその回転数には限界がある。そこで実施例1の
光情報記録再生装置を試し書きでの記録速度よりも高い
記録速度でデータ領域を記録する方式のものに適用し
て、ストラテジ調整量の使い分けを行うこともできる。
ディスクの回転が同じであれば、ディスクの内周では線
速度が低く、外周では線速度が高くなる。例えば最内周
のピーシーエーではx16の速度が限界でも、データ領
域のうち外周付近ではx32の速度での記録が可能であ
る。つまり試し書きはx16でしかできないが、データ
の記録はx32での記録が可能である。最適記録パワー
は線速度の平方根に比例するという関係がある。ところ
でx16の線速度に対してx32の線速度は2倍と言う
関係があるので、x32のデータ領域での最適記録パワ
ーはx16での試し書きによる最適記録パワーに、2の
平方根の値をかけて求めることができる。
【0048】このような場合に計算で求めた最適記録パ
ワーにそのリミット値を設定しておいて、A設定での最
適記録パワーがそのリミット値を越えない光情報記録再
生装置については、A設定でデータ領域を記録させる。
また最適記録パワーがそのリミット値をこえる装置で
は、B設定でデータ領域を記録させるようにする。これ
により記録パワーに余裕をもって高速記録を可能とする
ことができる。もちろんx16の記録では最適記録パワ
ーがx32に比べて低くなるため、全ての光情報記録再
生装置においてA設定で記録が可能であり、x32の記
録では一部の光情報記録再生装置でのみB設定に切り換
えることになる。この説明での最適記録パワーの算出方
法は一例であり、ここに説明した方法に限定されるもの
ではない。
【0049】なお実施例1の光情報記録再生装置で図5
を用いて説明したオーピーシーの方法は基本的なやり方
を例示したものであり、必ずしも記録パワーの段階数を
15にする必要は無く、小さい記録パワーから記録する
必要もない。また過去に一度オーピーシーを行っていれ
ば、その結果を装置のメモリに記憶しておき、データ記
録時はメモリから最適記録パワーを読み出すことにより
オーピーシーを省略することもできる。また実施例1の
光情報記録再生装置では、ストラテジ調整値がA設定と
B設定との2種類のもので説明したが、別例としてより
多数の設定を有するもので、精密に調整量を切り換える
ようにしても良い。また調整量Aの設定のみをもつ構成
とし、順次CPU113において調整量の内容を書き換
えてストラテジ調整量を変更するようにしても良い。
【0050】《実施例2》図7は、本発明の実施例2の
光情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。実
施例2の光情報記録再生装置はウォブル信号でアドレス
情報を記録してあるディスクに情報データを記録再生す
るものであり、実施例1のものと同様な部分には同じ符
号を付して重複する説明は省略する。
【0051】図7において、実施例2の光情報記録再生
装置では、RF&サーボ信号検出器106検出したアド
レス情報信号はウォブル検出器108に送られてデジタ
ルウォブル信号が取り出される。ウォブル検出器108
の出力信号であるデジタルウォブル信号はウォブルジッ
タ検出器4に送られてウォブルジッタが測定され、その
測定値はCPU113に転送される。またウォブル検出
器108の出力信号であるデジタルウォブル信号はアド
レスデコーダ109でアドレス情報データに変換され、
CPU113へ転送される。さらにディスク上に記録さ
れたアドレス情報にはエラー検出符号も埋め込まれてい
るので、アドレスデコーダ109でアドレス情報データ
に変換した際にアドレス情報のエラーの検出が可能であ
り、そのエラー情報もCPU113に転送される。
【0052】実施例2の光情報記録再生装置におけるス
トラテジ調整値の決定方法について図8を参照しつつ詳
細に説明する。図8の(a)は、ストラテジ調整値の決
定のためにピーシーエーに記録する記録パワー、(b)
はその記録した信号の再生信号のエンベロープをそれぞ
れ模式的に示すグラフである。このピーシーエーの使い
方は任意であり、どのような使い方をしてもかまわな
い。実施例1で先に説明したようなオーピーシー操作を
行い、オーピーシー操作で求めた最適記録パワーで一定
区間記録を行い、その一定区間の状態をチェックしてい
る。図8の(a)では、縦軸が記録パワーであり、横軸
が時間もしくはディスクのアドレスであり、時間軸tの
左側が内周側、右側が外周側に相当する。図8の(b)
では、縦軸が再生信号レベルであり、横軸は図8の
(a)のグラフと同じである。
【0053】図8の(a)において、オーピーシー操作
の実施領域はディスクのピーシーエーの外周側から使用
するので、右側の領域から順次記録パワーを変えて記録
し、再生して最適記録パワーを求める。まず図8の
(a)に示すように最初に長めパルス(B設定)のスト
ラテジ調整値を用いて一番右側のオーピーシーを行い、
図8の(b)に示すように同じアドレスをアドレス情報
信号を再生し、再生信号のエンベロープよりβを検出し
て最適記録パワーを決定する。次にB設定のストラテジ
調整値を用いて求めた最適記録パワーで一定区間の記録
を行う(図8の(a)右側の長めパルス低記録パワーの
区間)。それに対応する図8の(b)の右側の区間で同
じアドレスを再生し、その区間のアドレス情報信号の信
号品位をチェックする。
【0054】続いて図8の(a)及び(b)の左側に示
すように、ストラテジ調整量を短めパルス(A設定)に
変更して、長めパルス(B設定)で行ったのと同様にオ
ーピーシー操作で最適記録パワーを求める。次にその求
めた最適記録パワーで一定区間の記録と再生をしてその
区間のアドレス情報信号の信号品位をチェックする。こ
のように長めのパルスのストラテジ調整値を用いると最
適記録パワーが低めに、短めのパルスでは最適記録パワ
ーが高めになる。一方アドレス情報を記録してあるディ
スクでは、記録パワーを照射することによってアドレス
情報が損傷して劣化が発生することがある。過大な記録
パワーを照射した場合には、アドレス情報が破壊されて
読めなくなってしまうことがある。もしアドレス情報に
基づきスピンドルの回転を制御している場合には、アド
レス情報が読めなくなるとスピンドル制御が不安定にな
ってしまうという問題も発生する。
【0055】実施例2の光情報記録再生装置では、それ
ぞれのストラテジ調整値毎に再生したアドレス情報の信
号品位をチェックすることによって、記録によるアドレ
ス情報の劣化を防止できる。ここでアドレス情報信号の
品位指標として、アドレス情報のエラーレイトを用い、
単にアドレス情報が読めるか読めないかだけではなく、
複数のアドレスについて統計的にエラーレイトで評価す
ることもできる。複数のストラテジ調整量毎に最適記録
パワーを求めて、その最適記録パワーで複数のアドレス
にわたる一定区間の記録を行い、その一定区間のアドレ
ス情報のエラーレイトを測定し、そのエラーレイトが悪
い場合にはそのストラテジ調整量と最適パワーの組み合
わせの設定では記録しないようにすることで、記録によ
るアドレス情報が読めなくなることを防止できる。この
場合はウォブル信号のジッタを検出する必要がないた
め、ウォブルジッタ検出器4を省略することができる。
【0056】またアドレス情報信号の品位指標として、
ウォブルジッタを用い、アドレス情報がエラーとなり読
めなくなる前にアドレス情報信号の劣化を検出すること
もできる。複数のストラテジ調整量毎に最適記録パワー
を求めて、その最適記録パワーで一定区間の記録を行
い、その一定区間のウォブルジッタ値を測定し、そのウ
ォブルジッタ値が所定の値より大きい場合にはそのスト
ラテジ調整量と最適パワーの組み合わせの設定では記録
しないようにする。このことにより記録パワーの過大な
ことによるアドレス情報が読めなくなることを防止でき
る。この場合は複数のアドレスにわたって記録する必要
がないので、より短い区間を記録するだけでよい。場合
によってはオーピーシーで記録した場所のウォブルジッ
タ値を測定するようにすれば、一定区間を最適記録パワ
ーで記録する必要もなくすることができる。その結果ピ
ーシーエーの使用領域を節約することができる。
【0057】《実施例3》図9は実施例3の光情報記録
再生装置におけるストラテジ調整値の決定方法を示すグ
ラフである。実施例3の光情報記録再生装置は実施例2
のものとストラテジ調整値の決定方法のみが異なるもの
である。図9は、ストラテジ調整値の決定のためにピー
シーエーに記録する記録パワーを模式的に示すグラフで
ある。このピーシーエー領域の使い方は任意であり、ど
のような使い方をしてもかまわない。実施例1で先に説
明したようなオーピーシーを行い、オーピーシーにて求
めた最適記録パワーで一定区間記録を行い、その一定区
間の状態をチェックしている。図9では、縦軸が記録パ
ワーであり、横軸が時間もしくはディスクのアドレスで
あり、時間軸tの左側が内周側、右側が外周側に相当す
る。
【0058】図9において、オーピーシー操作の実施領
域はディスクのピーシーエーの外周側から使用するの
で、右側の領域から順次記録パワーを変えて記録し、再
生して最適記録パワーを求める。まず図9に示すよう
に、最初に長めパルス(B設定)のストラテジ調整値を
用いて一番右側のオーピーシーを行い、同じアドレスを
アドレス情報信号を再生し、再生信号のエンベロープよ
りβを検出して最適記録パワーを決定する。次にB設定
のストラテジ調整値を用いて求めた最適記録パワーで一
定区間の記録を行う(図9右側長めパルス低記録パワー
区間)。その記録中のアドレス情報信号の信号品位をチ
ェックする。
【0059】続いて図9の左側に示すように、ストラテ
ジ調整量を短めパルス(A設定)に変更して、長めパル
ス(B設定)で行ったのと同様にオーピーシーで最適記
録パワーを求める。次にその求めた最適記録パワーで一
定区間の記録し、その記録中のアドレス情報信号の信号
品位をチェックする。このように長めのパルスのストラ
テジ調整値を用いると最適記録パワーが低めに、短めの
パルスのストラデジ調整値を用いると最適記録パワーが
高めになる。
【0060】一方アドレス情報を記録してあるディスク
では、記録パワーを照射することによってアドレス情報
が損傷して劣化が発生することがある。過大な記録パワ
ーを照射した場合には、アドレス情報が破壊されて読め
なくなってしまうことがある。もしアドレス情報に基づ
きスピンドルの回転を制御している場合には、アドレス
情報が読めなくなるとスピンドル制御が不安定になって
しまうという問題も発生する。
【0061】実施例3の光情報記録再生装置では、記録
中のアドレス情報の品位をチェックするため、実施例2
のもののようにあらためて同じアドレスを再生すること
は必要が無く省略できる。その結果実施例2のものに比
べストラテジ調整値の決定処理をより高速化できる。
【0062】ここでアドレス情報信号の品位指標とし
て、アドレス情報のエラーレイトを用い、単にアドレス
情報が読めるか読めないかだけではなく、複数のアドレ
スについて統計的にエラーレイトで評価することもでき
る。複数のストラテジ調整量毎に最適記録パワーを求め
て、その最適記録パワーで複数のアドレスに及ぶ一定区
間の記録を行い、その記録中にアドレス情報のエラーレ
イトを測定し、そのエラーレイトが悪い場合にはそのス
トラテジ調整量と最適パワーの組み合わせの設定では記
録しないようにすれば、記録によるアドレス情報が読め
なくなることを防止できる。この場合はウォブル信号の
ジッタを検出する必要がないため、ウォブルジッタ検出
器4を省略することができる。
【0063】またアドレス情報信号の品位指標として、
ウォブルジッタを用い、アドレス情報がエラーとなり読
めなくなる前にアドレス情報信号の劣化を検出すること
もできる。複数のストラテジ調整量毎に最適記録パワー
を求めて、その最適記録パワーで一定区間の記録を行
い、その記録中にウォブルジッタ値を測定し、そのウォ
ブルジッタ値が所定の値より大きい場合にはそのストラ
テジ調整量と最適パワーの組み合わせの設定では記録し
ないようにする。このことにより記録パワーの過大によ
るアドレス情報の読解不能が防止できる。この場合は複
数のアドレスにわたって記録する必要がないので、より
短い区間を記録するだけでよい。場合によってはオーピ
ーシーで記録した場所のウォブルジッタ値を測定するよ
うにすれば、一定区間を最適記録パワーで記録する必要
もなくすることができる。その結果ピーシーエーの使用
領域を節約することができる。
【0064】CD−R/RWディスクではアドレス情報
はアブソリュート・タイム・イン・プレグルーブ(Ab
solute Time In Pregroove)
ATIPとして、ウォブル信号にFM変調をかけて埋め
込まれている。したがってウォブルジッタ検出器4はウ
ォブルジッタを検出するとしたが、アドレス情報を取得
するには、ウォブル信号をFM復調してデジタルデータ
情報であるバイデータ信号を得るようにしても良い。バ
イデータ信号を得てからATIPへデコードし、ウォブ
ル信号の品位をFM復調後のバイデータ信号のジッタ値
で評価しても良い。
【0065】《実施例4》図10は実施例4の光情報記
録再生装置の構成を示すブロック図である。実施例4の
光情報記録再生装置はデータデコーダ107で復号した
再生データ中のエラー検出符号をストラテジ調整量毎の
チェックに用いる点だけが実施例2のものと異なるもの
である。したがって実施例2のものと同じ構成の部分に
は同一符号を付し重複する説明は省略する。図10にお
いて、ディスク101上に記録されるデータ信号にはエ
ラー検出符号も埋め込まれて記録されている。つまりデ
ータデコーダ107でデータ信号をデコードした際にエ
ラー検出符号の検出が可能である。実施例4の光情報記
録再生装置では、RF&サーボ信号検出器106の出力
信号であり、再生信号とも呼ばれているRF信号のジッ
タをジッタ検出器5で測定して、その測定値をCPU1
13に転送する。またデータデコーダ107でデコード
したエラー検出符号がCPU113に転送される。
【0066】上記構成の実施例4の光情報記録再生装置
におけるストラテジ調整値の決定方法について実施例1
の説明に用いた図8を参照しつつ詳細に説明する。図8
の(a)は、ストラテジ調整値の決定のためにピーシー
エーに記録する記録パワー、(b)はその記録した信号
の再生信号のエンベロープをそれぞれ模式的に示すグラ
フである。このピーシーエー領域の使い方は任意であ
り、どのような使い方をしてもかまわない。実施例1で
先に説明したようなオーピーシーを行い、オーピーシー
にて求めた最適記録パワーで一定区間記録を行い、その
一定区間の状態をチェックしている。図8の(a)で
は、縦軸が記録パワーであり、横軸が時間もしくはディ
スクのアドレスであり、時間軸tの左側が内周側、右側
が外周側に相当する。図8の(b)では、縦軸が再生信
号レベルであり、横軸は図8の(a)のグラフと同じで
ある。
【0067】図8の(a)において、オーピーシー操作
の実施領域はディスクのピーシーエーの外周側から使用
するので、右側の領域から順次記録パワーを変えて記録
し、再生して最適記録パワーを求める。まず図8の
(a)に示すように最初に長めパルス(B設定)のスト
ラテジ調整値を用いて一番右側のオーピーシーを行い、
図8の(b)に示すように同じアドレスに記録した信号
を再生し、再生信号のエンベロープよりβを検出して最
適記録パワーを決定する。次にB設定のストラテジ調整
値を用いて求めた最適記録パワーで一定区間の記録を行
う(図8の(a)右側長めパルス低記録パワー区間)。
それに対応する図8の(b)の右側の区間で同じアドレ
スを再生し、その区間で再生されたデータ信号からエラ
ー検出符号を検出してチェックする。
【0068】続いて図8の(a)及び(b)の左側に示
すように、ストラテジ調整量を短めパルス(A設定)に
変更して、長めパルス(B設定)で行ったのと同様にオ
ーピーシーで最適記録パワーを求める。次にその求めた
最適記録パワーで一定区間の記録及び再生を行い、その
区間で再生されたデータ信号からエラー検出符号を検出
してチェックする。このように長めパルスのストラテジ
調整値を用いると最適記録パワーが低めに、また短めパ
ルスのそれを用いると最適記録パワーが高めになる。デ
ータ信号の品位は記録パワーやストラテジ調整量に依存
し、品位が最良となる最適な記録パワーやストラテジ調
整量がある。つまり過大な記録パワーを照射した場合に
は悪くすればピットの形成が破壊的に行われて、データ
が読めなくなってしまう。
【0069】それぞれのストラテジ調整値毎にデータ信
号の品位をチェックすることによって、データが読めな
くなるような過大な記録パワーによる記録を防止でき
る。一般的にCD−Rではβ値、CD−RWでは変調度
mを用いてそれぞれ最適記録パワーを決定するが、この
方法では必ずしも最良な状態で記録されるとは限らな
い。そこで本実施例4のように記録したデータ信号のエ
ラー検出符号を検出して品位をチェックすることにより
より良い記録条件で記録することができる。
【0070】実施例4の光情報記録再生装置によれば、
データ信号の品位指標としてデータ信号のエラー検出符
号から算出したエラーレイトを用いている。単にデータ
が読めるか読めないかだけではなく、複数のアドレスに
ついて統計的にエラーレイトで評価している。つまり複
数のストラテジ調整量毎に最適記録パワーを求めて、そ
の最適記録パワーで複数のアドレスに及ぶ一定区間の記
録を行い、その一定区間のデータ信号のエラーレイトを
測定する。そしてそのエラーレイトが悪い場合にはその
ストラテジ調整量と最適パワーの組み合わせの設定では
記録しないようにすることで、データが読めなくなるこ
とを防止できる。この場合は再生信号のジッタを検出す
る必要がないため、ジッタ検出器5を省略することがで
きる。
【0071】またデータ信号の品位指標として再生信号
のジッタを用い、データがエラーとなり読めなくなる前
にデータ信号の劣化を検出することもできる。つまり複
数のストラテジ調整量毎に最適記録パワーを求めて、そ
の最適記録パワーで一定区間の記録を行い、その一定区
間の再生信号のジッタ値をジッタ検出器5で測定する。
その再生信号のジッタ値が所定値より大きい場合にはそ
のストラテジ調整量と最適パワーの組み合わせの設定で
は記録しないようにすることで、記録によるアドレス情
報が読めなくなることを防止できる。この場合は複数の
アドレスにわたって記録する必要がないので、より短い
区間を記録するだけでよい。オーピーシーで記録した場
所のジッタ値を測定するようにすれば、一定区間を最適
記録パワーで記録する必要もないため、ピーシーエーの
使用領域を節約することができる。
【0072】《実施例5》図11は実施例5の光情報記
録再生装置の構成を示すブロック図である。実施例5の
光情報記録再生装置は予め複数のストラテジ調整量を記
憶しておくための不揮発メモリ6からなる第2のメモリ
を有する点が実施例2のものと異なるものである。した
がって実施例2のものと同じ構成部分には同一符号を付
し重複する説明は省略する。図11において、実施例5
の光情報記録再生装置は予め複数のストラテジ調整量を
記憶させた不揮発メモリ6を有している。この不揮発メ
モリ6に記憶されている複数のストラテジ調整量に基づ
き、CPU113はA設定のストラテジ調整値を格納す
るレジスタ2とB設定のストラテジ調整値を格納するレ
ジスタ3とにそれぞれに対応するストラテジ調整値を設
定する。
【0073】上記構成の実施例5の光情報記録再生装置
におけるストラテジ調整値の粗調整は、実施例1と同様
なので図8を参照しつつ詳細に説明する。図8の(a)
は、ストラテジ調整値の決定のためにピーシーエーに記
録する記録パワー、(b)はその記録した信号の再生信
号のエンベロープをそれぞれ模式的に示すグラフであ
る。このピーシーエー領域の使い方は任意であり、どの
ような使い方をしてもかまわない。実施例1で説明した
ようなオーピーシーを行い、オーピーシーにて求めた最
適記録パワーで一定区間記録を行い、その一定区間の状
態をチェックしている。図8の(a)では、縦軸が記録
パワーであり、横軸が時間またはディスクのアドレスで
あり、時間軸tの左側が内周側、右側が外周側に相当す
る。図8の(b)では、縦軸が再生信号レベルであり、
横軸は(a)のグラフと同じである。
【0074】図8の(a)において、オーピーシー操作
の実施領域はディスクのピーシーエーの外周側から使用
するので、右側の領域から順次記録パワーを変えて記録
し、再生して最適記録パワーを求める。まず図8の
(a)に示すように最初に長めパルス(B設定)のスト
ラテジ調整値を用いて一番右側のオーピーシーを行い、
図8の(b)に示すように記録したアドレスと同じアド
レスの信号を再生し、再生信号のエンベロープよりβ値
を検出して最適記録パワーを決定する。
【0075】次にB設定のストラテジ調整値を用いて求
めた最適記録パワーで一定区間の記録を行う(図8の
(a)右側長めパルス低記録パワー区間)。それに対応
する図8の(b)の右側の区間で記録したアドレスと同
じアドレスの信号を再生し、その区間で再生された信号
の品位をチェックする。続いて図8の(a)及び(b)
の左側に示すように、ストラテジ調整量を短めパルス
(A設定)に変更して、長めパルス(B設定)で行った
のと同様にオーピーシーで最適記録パワーを求める。次
にその求めた最適記録パワーで一定区間の記録及び再生
を行い、その区間で再生された信号の品位をチェックす
る。
【0076】実施例5の光情報記録再生装置では、上述
したようにストラテジ調整値に短めパルス(A設定)を
使うか、長めパルス(B設定)を使うかという粗調整値
を決定した後に精調整を行う。精調整は、予め不揮発メ
モリ6に記憶してある短めパルスを用いて精密にストラ
テジ調整値を決定する。この精調整の方法について具体
的に説明する。
【0077】例えば粗調整で短めパルス(A設定)を使
うと決定し、精調整の調整区間の最小分解能を1/32
Tとした場合について説明する。A設定の短い3Tのビ
ットサイズのデータA(3T)及びA(4T)につい
て、1/32Tのステップでストラテジ調整値を増減さ
せて、先に説明した粗調整の手法と同じように一定区間
の記録を行う。その記録した一定区間の再生を行い、そ
の再生信号のジッタ値を測定する。すなわちA(3T)
について、+1/32T、−1/32T、+2/32
T、−2/32T、+3/32T、・・・のようにスト
ラテジ調整値を変えて行く。そして再生信号のジッタ値
が最も低くなるA(3T)の値を求め、A(3T)の精
調整値を決定する。次にA(4T)についても同様に、
ストラテジ調整値を1/32Tステップで増減させて、
一定区間の記録、再生、再生信号のジッタ値を測定を行
って、再生信号のジッタ値が低くなるA(4T)の値を
求めて、A(4T)の精調整値を決定する。
【0078】実施例5の光情報記録再生装置によれば、
粗調整によってアドレス情報信号を誤りなく読み取るこ
とができ、精調整によって最も再生信号のジッタ値の低
い状態で記録を行うことができる。その結果マージンが
大きく、良好な品位の記録を行うことができる。ここで
A(3T)、A(4T)について精調整すると説明した
が、A(3T)だけでもかまわないし、A(3T)〜A
(5T)を調整してもかまわない。3Tや4Tのデータ
のピットサイズは、ディスク上の記録ビームのスポット
サイズに近いため、ストラテジ調整量に対する記録の品
位の変化の感度が高い。その結果3Tや4Tなどの短め
のストラテジ調整値を微調整することで記録の品位をよ
り向上させることができる。
【0079】粗調整及び精調整におけるストラテジ調整
量の判断基準としては最適記録パワー、アドレス情報信
号の品位指標、再生信号の品位指標、またはこれら3者
の組み合わせに基づく品位指標を用いることができる。
例えば、粗調整は記録パワーに余裕があるように最適記
録パワーより決定し、精調整は再生信号の品位が最も良
くなるように決定し、合わせてアドレス情報信号が読め
ることをチェックして最終決定しても良い。また粗調整
も精調整も再生信号の品位が最も良くなるように決定し
ても良い。アドレス情報信号の品位指標、または再生信
号の品位指標がそのいずれかに問題がある場合には、そ
のストラテジ調整量と最適パワーの組み合わせの設定で
は記録しないようにすることにより、データが読めなく
なることを防止できる。また再生データのジッタ値を検
出して判定する場合にはジッタ検出器5を追加する必要
がある。
【0080】一般的に最適記録パワーをCD−Rではβ
値、CD−RWでは変調度mを用いて決定するが、必ず
しもベストの状態で記録されるとは限らない。記録速度
や使用するストラテジ調整値によっては、かなり狭いβ
やmの範囲でないと良好に記録できないような場合があ
る。そこで実施例5の光情報記録再生装置のように、複
数のβ、またはmについて記録したデータ信号の品位を
チェックすることにより、より良い記録条件を選び出す
ことができ、より良い記録状態で記録することができ
る。
【0081】これらのことは、特に適正なストラテジ調
整値が未知のディスクに記録する場合に有効である。C
D−R/RWのような市場に出回っているディスクにつ
いては、そのディスク毎に最適なストラテジ調整量が設
計段階で検討されている。そこでそのディスクに記録を
行う前に、どのメーカのどの種類のディスクかを検出し
てストラテジ調整値を設計段階で検討した値に設定して
いる。しかし設計段階で検討されていない未知のディス
クに記録を行う際には、どのストラテジ調整値が最も良
いか分からない。そこで実施例5の光情報記録再生装置
を用いると、そのディスクに最適なストラテジ調整量を
設定することができ、良好な品位で記録を行うことがで
きる。
【0082】またこのような未知のディスクに記録を行
った際には、その際の最適なストラテジ調整量をディス
クの種類に関連付けて不揮発メモリ6へ記憶させておく
ようにする。このことにより未知のディスクの最適なス
トラテジ調整量を学習していくことができ、もう一度同
じ種類の未知のディスクを記録する際には、学習値を適
用することで、早くデータの記録動作に入ることができ
るので処理が速く完了するという効果もある。
【0083】《実施例6》実施例6の光情報記録再生装
置では予め装置製造時に試し書きを行い、その際のスト
ラテジ調整量を不揮発メモリ6へ記憶しておく点のみが
実施例5のものと異なるものである。したがって実施例
5のものに用いたブロック図11を参照して説明する。
実施例6の光情報記録再生装置では、装置製造時に求め
たその装置の受発光ヘッドの特性に適したストラテジ調
整量が不揮発メモリ6に記憶されている。すなわち本実
施例6の光情報記録再生装置では、光情報記録再生装置
製造時にテスト用のディスクを用いてストラテジ調整量
がA設定の場合と、B設定の場合とで試し書きを行い、
実際に記録する際のストラテジ調整量はA設定を使う
か、B設定を使うかを決定して不揮発メモリ6に記憶し
ている。
【0084】これにより個々の光情報記録再生装置の特
性に適した固有のストラテジ調整値を保持できるので、
記録前に複数のストラテジ調整値で試し書きをする必要
がなく、記録動作を早く完了させることができる。ここ
で装置製造時にテスト用のディスクを用いてストラテジ
調整量を設定する場合の判断基準として最適記録パワ
ー、アドレス情報信号の品位指標、再生信号の品位指
標、またはこれら3者の組み合わ指標に基づきストラテ
ジ調整量を決定しても良い。もちろんA設定とB設定の
2種類ではなく、より多い数の設定について試し書きを
行ってもかまわない。装置製造用のテストディスクを用
いて試し書きを行うので、試し書きの領域はピーシーエ
ーにこだわらず、どこに記録してもかまわない。その結
果長い区間や、多数の設定について試し書きを行うこと
も可能である。
【0085】また光情報記録再生装置製造時に、テスト
用のディスクでストラテジ調整量が短めパルス(A設
定)と、長めパルス(B設定)とで試し書きを行って、
実際に記録する際に用いることのできる複数のストラテ
ジ調整量を不揮発メモリ6に記憶しておくこともでき
る。データの記録を行う際には、この不揮発メモリ6の
内容を参照して短めパルス(A設定)の場合だと、短め
パルスの設定をあらかじめいくつか(A1設定、A2設
定、A3設定、・・・)設定しておく。この複数の短め
パルス設定に基づき試し書きを行って、最も記録品位の
良い設定に決定してデータの記録を行う。逆に長めパル
ス(B設定)の場合だと、長めのパルスの設定をあらか
じめいくつか(B1設定、B2設定、B3設定、・・
・)設定しておく。この複数の長めパルス設定に基づき
試し書きを行って、最も記録品位の良い設定に決定して
データの記録を行う。
【0086】受発光ヘッドなどの特性のばらつきがある
場合は、短めパルスでも低い記録パワーで記録できる光
情報記録再生装置や、短めパルスだと記録パワーが不足
して記録できず長めパルスでないと記録できない光情報
記録再生装置が存在することになる。その場合でも製造
時に試し書きを行って、短めパルスで記録する装置、長
めパルスで記録する装置に分類して、それらの分類に適
したストラテジ調整量を不揮発メモリ6に記憶させてお
く。こうすることで実際のデータ記録時に、短めパルス
で記録する装置で長めのパルスの試し書きや、長めパル
スで記録する装置で短めパルスの試し書きをするような
無駄な操作を実施することがなくなり、試し書きのディ
スク領域や時間を削減することができる。さらに短めパ
ルスで記録する装置では複数の短めパルスを、または長
めパルスで記録する装置では複数の長めパルスをそれぞ
れ設定しておく。これによりより細かくストラテジ調整
値を設定して試し書きを行うことができ、試し書きの無
駄がより少なくなり、記録の品位を向上させることがで
きる。
【0087】以上の実施例1〜6の光情報記録再生装置
では、CD−R/RWディスクを用いた例で説明した
が、本発明はDVD−R/RW/RAMディスクやMO
ディスクなどの全ての書き換え型光ディスクを用いた光
情報記録再生装置に適用することが可能なことは言うま
でもない。
【0088】
【発明の効果】以上実施例で詳細に説明した本発明の光
情報記録再生装置は下記の効果を有している。すなわち
予めメモリに記憶してある複数のストラテジ調整量を切
り換えて、それぞれ複数のストラテジ調整量毎に試し書
きを行い、試し書きの結果に基づきストラテジ調整量を
決定することができる。これにより個々の光情報記録再
生装置の特性に好適なストラテジ調整量を用いて低い記
録パワーでディスク上にデータを記録することができ
る。その結果確実に再生可能な高速記録ができる光情報
記録再生装置を提供することができる。
【0089】複数のストラテジ調整量で試し書きを行
い、求めた最適記録パワー値に基づきストラテジ調整量
を決定することができる。このことにより受発光ヘッド
のレーザの最大定格値に対して余裕のある記録パワーで
記録することのできる光情報記録再生装置を提供するこ
とができる。
【0090】試し書き領域での複数のストラテジ調整量
毎の最適記録パワーに基づいて、データ記録領域での記
録速度に応じてストラテジ調整量を切り換えることがで
きる。このことにより受発光ヘッドの最大記録パワーの
範囲内で高速記録ができる光情報記録再生装置を提供す
ることができる。
【0091】アドレス情報信号の記録されているディス
クにおいて、複数のストラテジ調整量毎に試し書きを行
い、再生したアドレス情報信号の品位に基づきストラテ
ジ調整量を決定することができる。このことにより確実
にアドレス情報信号を劣化させることのない記録パワー
で記録ができる光情報記録再生装置を提供することがで
きる。アドレス情報信号の品位指標としてエラーレイト
を用いることにより、確実にアドレスの読める記録がで
きる光情報記録再生装置を提供することができる。アド
レス情報信号の品位指標としてウォブル信号のジッタ値
を用いることにより、確実にアドレスの読める記録がで
きる光情報記録再生装置を提供することができる。
【0092】複数のストラテジ調整量毎に試し書きを行
い、記録中のアドレス情報信号の品位指標に基づきスト
ラテジ調整量を決定することができる。このことにより
ストラテジ調整量の決定操作の時間を短縮して確実にア
ドレスの読める記録ができる光情報記録再生装置を提供
することができる。アドレス情報信号の品位指標として
エラーレイトを用いることにより、確実にアドレスの読
める記録ができる光情報記録再生装置を提供することが
できる。アドレス情報信号の品位指標としてウォブル信
号のジッタ値を用いることにより、確実にアドレスの読
める記録ができる光情報記録再生装置を提供することが
できる。
【0093】複数のストラテジ調整量毎に試し書きを行
い、再生信号の品位に基づきストラテジ調整量を決定す
ることができる。このことにより確実に再生可能な記録
ができる光情報記録再生装置を提供することができる。
再生信号の品位指標としてエラーレイトを用いることに
より、確実に再生可能な記録ができる光情報記録再生装
置を提供することができる。再生信号の品位指標として
再生信号のジッタ値を用いることにより、確実に再生可
能な記録ができる光情報記録再生装置を提供することが
できる。
【0094】ストラテジ調整量毎に試し書きを行い、試
し書きの結果よりストラテジ調整量を仮決定して第2の
メモリに記憶し、さらに記憶したストラテジ調整量を微
調整して精密にストラテジ調整量を決定することができ
る。このことにより記録品位のより高い記録ができる光
情報記録再生装置を提供することができる。ストラテジ
調整量を決定する判断基準として最適記録パワー、アド
レス情報信号の品位指標、再生信号の品位指標、または
3者の組み合わせによる品位指標を用いることにより、
確実にアドレスが読め、かつ記録品位のより高い記録が
できる光情報記録再生装置を提供することができる。
【0095】装置の製造時に複数のストラテジ調整量毎
に試し書きを行い、試し書きの結果より決定したストラ
テジ調整量を記憶しておくことができる。このことによ
り、実際のデータ記録前にストラテジ調整が不要で、確
実に再生可能な記録ができる光情報記録再生装置を提供
することができる。データ記録前に試し書きを行う際の
複数のストラテジ調整量を装置製造時に記憶したストラ
テジ調整量に基づいて決定することにより、無駄な試し
書きをすることなく、確実に再生可能な記録ができる光
情報記録再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の光情報記録再生装置の構成
を示すブロック図
【図2】実施例1の光情報記録再生装置における記録パ
ルスの波形図(A設定)
【図3】実施例1の光情報記録再生装置における記録パ
ルスの波形図(B設定)
【図4】実施例1の光情報記録再生装置におけるディス
クレイアウト図
【図5】実施例1の光情報記録再生装置におけるオーピ
ーシー動作を説明するための (a)記録パワーレベルの変化を示すグラフ (b)再生信号のエンベロープの変化を示すグラフ (c)再生信号のエンベロープの対称性の変化を示すグ
ラフ
【図6】実施例1の光情報記録再生装置毎の最適記録パ
ワーの分布を示す (a)短めパルスにおける最適記録パワーの度数分布図 (b)長めパルスにおける最適記録パワーの度数分布図 (c)ストラテジ調整後の最適記録パワーの度数分布図
【図7】本発明の実施例2の光情報記録再生装置の構成
を示すブロック図
【図8】実施例2の光情報記録再生装置におけるオーピ
ーシー動作を説明するための (a)記録パワーレベルの変化を示す図 (b)再生信号のエンベロープの変化を示す図
【図9】実施例3の光情報記録再生装置におけるオーピ
ーシー動作を説明するための記録パワーレベルの変化を
示す図
【図10】本発明の実施例4の光情報記録再生装置の構
成を示すブロック図
【図11】本発明の実施例5の光情報記録再生装置の構
成を示すブロック図
【図12】従来の光情報記録再生装置の構成を示すブロ
ック図
【図13】従来の光情報記録再生装置における記録パル
スの波形図
【図14】従来の光情報記録再生装置毎の最適記録パワ
ーの分布を示す度数分布図
【符号の説明】
1 切換器 2 レジスタ(A設定) 3 レジスタ(B設定) 4 ウォブルジッタ検出器 5 ジッタ検出器 6 不揮発メモリ 101 ディスク 102 スピンドルモータ 103 受発光ヘッド 104 トラバースモータ 105 トラバースドライバ 106 RF&サーボ信号検出器 107 データデコーダ 108 ウォブル検出器 109 アドレスデコーダ 110 データエンコーダ 111 ストラテジ調整器 112 レーザドライバ 113 CPU 114 サーボ制御器 115 アクチュエータドライバ 116 スピンドルドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 明佳 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 中西 謙治 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 洋二 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB05 CC01 EE01 JJ12 KK05 5D119 AA23 AA24 BA01 BB02 BB04 DA01 HA19 HA36 5D789 AA23 AA24 BA01 BB02 BB04 DA01 HA19 HA36

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録する情報信号を符号化するデータエ
    ンコーダ、 前記データエンコーダで符号化した記録情報信号に対応
    した記録用光レーザビームをディスク上に照射してピッ
    ト列を作り情報データを記録する受発光ヘッド、 前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する制御
    ドライバ、 前記記録用光レーザビームの照射時間を調整するストラ
    テジ調整器、 前記ストラテジ調整器の複数の調整量を記憶したメモ
    リ、 前記複数の調整量を用いて試し書きを行い、試し書きの
    結果から前記記録用光レーザビームの照射時間の調整量
    を決定する調整手段、及び前記調整手段の出力に基づい
    て前記記録用光レーザビームの照射時間の調整量を切り
    換える切替器を有することを特徴とする光情報記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 記録する情報信号を符号化するデータエ
    ンコーダ、 前記データエンコーダで符号化した記録情報信号に対応
    した記録用光レーザビームをディスク上に照射してピッ
    ト列を作り情報データを記録する受発光ヘッド、 前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する制御
    ドライバ、 前記記録用光レーザビームの照射時間を調整するストラ
    テジ調整器、 前記ストラテジ調整器の複数の調整量を記憶したメモ
    リ、 前記複数の調整量毎に前記記録用光レーザビームのパワ
    ーレベルを変化させて試し書きを行い、それぞれの調整
    量に対応する最適記録パワーを求め、前記最適記録パワ
    ーの値に基づき前記光レーザビームの照射時間の調整量
    を決定する調整手段、及び前記調整手段の出力に基づい
    て前記記録用光レーザビームの照射時間の調整量を切り
    換える切替器を有することを特徴とする光情報記録再生
    装置。
  3. 【請求項3】 前記試し書き領域での記録速度とデータ
    記録領域での記録速度が異なる場合に、試し書き領域で
    の記録用光レーザビームの複数の調整量毎の最適記録パ
    ワーに基づいて、データ記録領域での記録速度に応じて
    前記調整量を切り換えることを特徴とする請求項2に記
    載の光情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 アドレス情報が形成されているディスク
    にデータを記録する装置において、 記録する情報信号を符号化するデータエンコーダ、 前記データエンコーダで符号化した記録情報信号に対応
    した記録用光レーザビームをディスク上に照射してピッ
    ト列を作り情報データを記録する受発光ヘッド、 前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する制御
    ドライバ、 前記ディスク上のアドレス情報を読み取るアドレスデコ
    ーダ、 前記記録用光レーザビームの照射時間を調整するストラ
    テジ調整器、 前記ストラテジ調整器の複数の調整量を記憶するメモ
    リ、 前記複数の調整量毎に、前記記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを変化させて試し書きを行い、前記試し書き
    区間を再生したときのアドレス情報信号の品位指標を検
    出する品位検出器、 前記品位検出器で検出したアドレス情報信号の品位指標
    に応じて前記記録用光レーザビームの照射時間の調整量
    を決定する調整手段、及び前記調整手段の出力に基づい
    て前記記録用光レーザビームの照射時間の調整量を切り
    換える切替器を有することを特徴とする光情報記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】 前記試し書き区間のアドレス情報信号の
    品位指標として、アドレス情報のエラーレイトを用いる
    ことを特徴とする請求項4に記載の光情報記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記アドレス情報がウォブル信号で形成
    され、前記試し書き区間のアドレス情報信号の品位指標
    としてアドレス情報信号のウォブルジッタを用いること
    を特徴とする請求項4に記載の光情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 アドレス情報が形成されているディスク
    にデータを記録する装置において、 記録する情報信号を符号化するデータエンコーダ、 前記データエンコーダで符号化した記録情報信号に対応
    した記録用光レーザビームをディスク上に照射してピッ
    ト列を作り情報データを記録する受発光ヘッド、 前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する制御
    ドライバ、 前記ディスク上のアドレス情報を読み取るアドレスデコ
    ーダ、 前記記録用光レーザビームの照射時間を調整するストラ
    テジ調整器、 前記ストラテジ調整器の複数の調整量を記憶したメモ
    リ、 前記複数の調整量毎に、前記記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを変化させて試し書きを行い、前記試し書き
    中のアドレス情報信号の品位指標に応じて前記記録用光
    レーザビームの照射時間の調整量を決定する調整手段、
    及び前記調整手段の出力に基づいて前記記録用光レーザ
    ビームの照射時間の調整量を切り換える切替器ことを特
    徴とする光情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記試し書き中のアドレス情報信号の品
    位指標として、アドレス情報のエラーレイトを用いるこ
    と特徴とする請求項7に記載の光情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記アドレス情報がウォブル信号で形成
    され、前記試し書き中のアドレス情報信号の品位指標と
    して、アドレス情報信号のウォブルジッタを用いること
    を特徴とする請求項7に記載の光情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 記録する情報信号を符号化するデータ
    エンコーダ、 前記データエンコーダで符号化した記録情報信号に対応
    した記録用光レーザビームをディスク上に照射してピッ
    ト列を作り情報データを記録する受発光ヘッド、 前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する制御
    ドライバ、 前記記録用光レーザビームの照射時間を調整するストラ
    テジ調整器、 前記ストラテジ調整器の複数の調整量を記憶したメモ
    リ、 前記複数の調整量毎に、前記記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを変化させて試し書きを行い、前記試し書き
    区間に記録されたデータを再生したときの再生信号の品
    位指標に応じて前記記録用光ビームの照射時間の調整量
    を決定する調整手段、及び前記調整手段の出力に基づい
    て前記記録用光レーザビームの照射時間の調整量を切り
    換える切替器を有することを特徴とする光情報記録再生
    装置。
  11. 【請求項11】 前記試し書き区間の再生信号の品位指
    標として、再生信号のエラーレイトを用いることを特徴
    とする請求項10に記載の光情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記試し書き区間の再生信号の品位指
    標として、再生信号のジッタを用いることを特徴とする
    請求項10に記載の光情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 記録する情報信号を符号化するデータ
    エンコーダ、 前記データエンコーダで符号化した記録情報信号に対応
    した記録用光レーザビームをディスク上に照射してピッ
    ト列を作り情報データを記録する受発光ヘッド、 前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを複数のレベルの組合せに制御する制御ドラ
    イバ、 前記記録用光レーザビームの照射時間を調整するストラ
    テジ調整器、 前記ストラテジ調整器の複数の調整量を記憶したメモ
    リ、 前記複数の調整量を用いて試し書きを行い、試し
    書きの結果から前記調整量を仮決定し、さらに仮決定し
    た前記調整量のうち一部の調整量のみを変化させて再度
    試し書きを行い、その結果より前記光レーザビームの照
    射時間の調整量を決定する調整手段、及び前記調整手段
    の出力に基づいて前記記録用光レーザビームの照射時間
    の調整量を切り換える切替器を有することを特徴とする
    光情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】 試し書きの結果より前記記録用光レー
    ザビームの照射時間の調整量を決定する判断基準とし
    て、最適記録パワー、アドレス情報信号の品位指標、再
    生信号の品位指標、または前記3者の組み合わせに基づ
    く指標を用いることを特徴とする請求項13に記載の光
    情報記録再生装置。
  15. 【請求項15】 記録する情報信号を符号化するデータ
    エンコーダ、 前記データエンコーダで符号化した記録情報信号に対応
    した記録用光レーザビームをディスク上に照射してピッ
    ト列を作り情報データを記録する受発光ヘッド、 前記受発光ヘッドの出力する記録用光レーザビームのパ
    ワーレベルを複数のレベルの組み合わせに制御する制御
    ドライバ、 前記記録用光レーザビームの照射時間を調整するストラ
    テジ調整器、 前記ストラテジ調整器の複数の調整量を記憶した第1の
    メモリ、 前記第1のメモリに記憶されている複数の調整量を用い
    て装置製造時に試し書きを行い、その結果から前記調整
    量を決定して記憶する第2のメモリ、及び 前記第2のメモリに記憶されている調整量を用いて情報
    データを記録する前記記録用光レーザビームの照射時間
    の調整量を決定する調整手段、 を有することを特徴とする光情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】 試し書きを行う際の記録用光レーザビ
    ームの照射時間の複数の調整量を装置製造時に前記第2
    のメモリに記憶されている調整量に基づいて決定するこ
    とを特徴とする請求項15に記載の光情報記録再生装
    置。
JP2002140305A 2002-05-15 2002-05-15 光情報記録再生装置 Pending JP2003331427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002140305A JP2003331427A (ja) 2002-05-15 2002-05-15 光情報記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002140305A JP2003331427A (ja) 2002-05-15 2002-05-15 光情報記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003331427A true JP2003331427A (ja) 2003-11-21

Family

ID=29701217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002140305A Pending JP2003331427A (ja) 2002-05-15 2002-05-15 光情報記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003331427A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1294578C (zh) * 2004-03-22 2007-01-10 建兴电子科技股份有限公司 光碟机执行写入策略调整时机的判断方法
KR100667300B1 (ko) * 2005-01-03 2007-01-12 삼성전자주식회사 기록방식 튜닝영역이 구분된 광디스크, 이를 이용하는광기록재생장치 및 그 방법
JP2007026615A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Ricoh Co Ltd 光ピックアップおよび光情報処理装置
JP2010282695A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Renesas Electronics Corp 光ディスク装置に搭載可能な半導体集積回路およびその動作方法、光ディスク装置およびその動作方法
JP2011134382A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Renesas Electronics Corp 記録ストラテジー調整方法、半導体集積回路および光ディスク装置
US8064309B2 (en) 2006-09-26 2011-11-22 Sony Corporation Recording/playback apparatus and laser drive pulse adjusting method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1294578C (zh) * 2004-03-22 2007-01-10 建兴电子科技股份有限公司 光碟机执行写入策略调整时机的判断方法
KR100667300B1 (ko) * 2005-01-03 2007-01-12 삼성전자주식회사 기록방식 튜닝영역이 구분된 광디스크, 이를 이용하는광기록재생장치 및 그 방법
US7864641B2 (en) 2005-01-03 2011-01-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical disk having divided write strategy tuning areas, optical recording/reproducing apparatus and method using the same
JP2007026615A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Ricoh Co Ltd 光ピックアップおよび光情報処理装置
US8064309B2 (en) 2006-09-26 2011-11-22 Sony Corporation Recording/playback apparatus and laser drive pulse adjusting method
JP2010282695A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Renesas Electronics Corp 光ディスク装置に搭載可能な半導体集積回路およびその動作方法、光ディスク装置およびその動作方法
JP2011134382A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Renesas Electronics Corp 記録ストラテジー調整方法、半導体集積回路および光ディスク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001209940A (ja) 光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法および光ディスク
JP4001024B2 (ja) ディスクドライブ装置、フォーカスバイアス及び球面収差調整方法
US7414935B2 (en) Method of overwriting optical disk with adapting initial writing conditions
US20060280108A1 (en) Optical disc
JP2003331427A (ja) 光情報記録再生装置
JP4342930B2 (ja) 光ディスク装置及びその制御方法及び記録媒体
JP4048972B2 (ja) レーザパワー調整方法、ディスクドライブ装置
JP4001023B2 (ja) ディスクドライブ装置、記録レーザパワー調整方法
JP4576316B2 (ja) サーボ制御信号生成装置、光ディスク装置及びサーボ制御信号生成方法
JP4264653B2 (ja) 光ディスク装置、フォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法
JP4329731B2 (ja) 光ディスク装置
JP2009238266A (ja) 光ディスク装置及び光ディスク記録再生方法
US20110305128A1 (en) Recording device, recording method, and program
JPH05225571A (ja) 光ディスク記録装置およびその方法
JP4470896B2 (ja) 光ディスク装置
JP4479583B2 (ja) 光ディスク装置
JP2004246956A (ja) 光ディスク装置及び記録条件設定方法
KR101027402B1 (ko) 블랭크 디스크에 대한 서보 조정방법
JP2005259345A (ja) 光ディスク記録再生装置
JP2008234831A (ja) 書き替え型記録媒体
JP4246567B2 (ja) 情報記録装置
JP4389755B2 (ja) 光記録再生装置
JP2002312939A (ja) 光ディスクの最適パワー決定方法及び光ディスク記録装置
KR100932646B1 (ko) 최적 파워 제어 수행 영역 결정 방법 및 그에 따른 광기록/재생 장치
JP2005310289A (ja) 光ディスク装置