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JP4761023B2 - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータの制御装置 Download PDF

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JP4761023B2
JP4761023B2 JP2005072987A JP2005072987A JP4761023B2 JP 4761023 B2 JP4761023 B2 JP 4761023B2 JP 2005072987 A JP2005072987 A JP 2005072987A JP 2005072987 A JP2005072987 A JP 2005072987A JP 4761023 B2 JP4761023 B2 JP 4761023B2
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Description

本発明は、ロータの回転位置と目標電流とモータコイルに流れる実電流に応じてモータ電流をベクトル制御するブラシレスモータの制御装置に関する。
図12は、電動パワーステアリング装置における操舵補助力発生用3相ブラシレスモータ1の従来例に係る制御装置40″を示す。制御装置40″は、信号処理回路40a、回転位置検出部2、電流検出部3a、3b、3c、モータドライバ7を備える。信号処理回路40aは、dq軸目標電流演算部4、dq軸実電流演算部5、および印加電圧演算部6を備える。回転位置検出部2は、モータ1におけるロータの回転位置の現在値として、モータ1のステータにおける予め定めた基準位置からのロータの回転角度の現在値θ0 を検出する。電流検出部3a、3b、3cは、モータ1におけるU相、V相、W相それぞれのコイルの実電流IU 、IV 、IW を検出する。dq軸目標電流演算部4は、ロータの有する界磁の磁束方向に沿う軸をd軸、d軸とロータの回転軸とに直交する軸をq軸として、d軸方向の磁界を生成するd軸目標電流Id * とq軸方向の磁界を生成するq軸目標電流Iq * を演算する。例えば、操舵トルクτや車速νから目標値演算部4aで演算される目標電流I* を、予め定めた関数Fd 、Fq を用いてdq目標値演算部4b、4cで演算することでd軸目標電流Id * とq軸目標電流Iq * を演算する。dq軸実電流演算部5は、d軸方向の磁界を生成するd軸実電流Id とq軸方向の磁界を生成するq軸実電流Iq を、コイルの検出実電流IU 、IV 、IW と検出回転角度の現在値θ0 から公知の変換式を用いて演算する。印加電圧演算部6は、d軸目標電流Id * 、q軸目標電流Iq * 、d軸実電流Id 、q軸実電流Iq および検出回転角度の現在値θ0 から、コイルへの印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)を設定された周期で演算する。例えば、d軸目標電流Id * とd軸実電流Id の偏差を偏差演算要素6aで求め、その偏差のPI(比例積分)演算をPI演算要素6cにおいて行うことでd軸目標電圧vd * を求め、q軸目標電流Iq * とq軸実電流Iq の偏差を偏差演算要素6bで求め、その偏差のPI演算をPI演算要素6dにおいて行うことでq軸目標電圧vq * を求め、d軸目標電圧vd * 、q軸目標電圧vq * および検出回転角度の現在値θ0 から印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)を座標変換要素6eにより公知の変換式を用いて演算する。コイルへの印加電圧を演算された印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)に応じてモータドライバー7を介し更新することで、コイルの発生磁界の変化によりロータの回転力を発生させている。
特開2001−187578号公報
上記のような制御装置においては、目標電流の演算ループとは別にコイルへの印加電圧の演算ループを設け、目標電流の演算周期よりもコイルへの印加電圧の現在値の演算周期を短くすることで、モータ電流の制御を精度良く行うことが図られている。しかし、コイルへの印加電圧の現在値の演算周期は、演算時間だけでなくロータの回転位置や実電流の検出時間等によっても制限されるため短縮には限界がある。そのため、コイルへの印加電圧の現在値の演算周期は200μsec程度に設定されている。
しかし、ロータの回転位置に応じた印加電圧の現在値の演算周期の短縮が制限されると、その演算周期でモータ電流が変化することから、その周期の逆数の周波数近辺に騒音ピークを有する異音が発生するという問題があった。すなわち、図13に示すように、U相、V相、W相それぞれのコイルへの印加電圧vU 、vV 、vW と時間との関係において、理想的な印加電圧はロータの回転位置の変化に応じて正弦波状に変化する。これに対し、コイルへの印加電圧の現在値を200μsecの演算周期で求め、その演算周期で印加電圧を更新した場合、図14に示すように、コイルへの印加電圧は2点鎖線で示す正弦波状ではなく200μsec毎に階段状に変化する。そのため、5kHz程度の周波数近辺に騒音ピークを有する騒音が発生する。さらに、ロータが高速回転する場合、印加電圧の更新時の電圧変化Δvの増大に伴い電流変化も大きくなるため騒音が顕著になる。
本発明は、上記のような問題を解決することのできるブラシレスモータの制御装置を提供することを目的とする。
本発明が適用されるブラシレスモータの制御装置は、ロータの回転位置を検出する回転位置検出部と、コイルを流れる実電流を検出する電流検出部と、前記ロータの有する界磁の磁束方向に沿う軸をd軸、前記d軸と前記ロータの回転軸とに直交する軸をq軸として、d軸目標電流とq軸目標電流を演算するdq軸目標電流演算部と、d軸実電流とq軸実電流を、前記コイルの検出実電流と前記ロータの検出回転位置の現在値から演算するdq軸実電流演算部と、d軸目標電流、q軸目標電流、d軸実電流、q軸実電流および前記ロータの検出回転位置の現在値から、前記コイルへの印加電圧の現在値を設定された周期で演算する印加電圧演算部とを備え、前記コイルへの印加電圧を更新することで、前記コイルの発生磁界の変化により前記ロータの回転力を発生させる。
本発明の特徴は、前記コイルへの印加電圧の更新周期が、前記印加電圧演算部により演算される前記コイルへの印加電圧の現在値の演算周期よりも短くされ、前記ロータの検出回転位置の現在値と、検出回転位置の過去値と、設定した印加電圧更新周期とに応じて、次に印加電圧の現在値を演算するまでの印加電圧更新時点の前記ロータの回転位置の予測値を演算する回転位置演算部とが設けられ、d軸目標電流、q軸目標電流、d軸実電流、q軸実電流、および前記ロータの回転位置の予測値から、次に印加電圧の現在値を演算するまでの印加電圧更新時点における前記コイルへの印加電圧の予測値が、前記印加電圧演算部により演算され、演算された印加電圧の現在値と印加電圧の予測値に応じて前記コイルへの印加電圧を更新する点にある。
従来においては、コイルへの印加電圧の更新周期は印加電圧の現在値の演算周期と等しくされていた。これに対し本発明によれば、コイルへの印加電圧の現在値の演算周期よりも印加電圧の更新周期が短くされるので、印加電圧の更新時におけるコイルを流れる電流の変化量を従来よりも小さくし、その更新周波数での音を低減できる。
しかも、本発明においてはロータの回転位置の予測値を求め、d軸目標電流、q軸目標電流、d軸実電流、q軸実電流、ロータの回転位置の予測値からコイルへの印加電圧の予測値を演算しているので、コイルへの印加電圧の予測値はロータの回転位置に応じて変化する。これにより、印加電圧の予測値と理想的な値との誤差を小さくし、印加電圧を更新する際にコイルを流れる電流の変化量が大きくなるのを防止できる。よって、印加電圧の現在値の演算周期の逆数の周波数と更新周期の逆数の周波数の音の発生を低減できる。
前記回転位置演算部により、次に印加電圧の現在値を演算するまでの全ての印加電圧更新時点における前記ロータの回転位置の予測値が演算されるのが好ましい。これにより、全ての印加電圧更新時点における各印加電圧をロータの回転位置に対応させ、その更新周波数での音をより低減できる。
前記印加電圧の現在値の一演算周期における前記印加電圧の更新回数が3回以上となるように、前記印加電圧の更新周期が前記印加電圧の現在値の演算周期よりも短くされ、前記回転位置演算部により、次に印加電圧の現在値を演算するまでの何れかの印加電圧更新時点のみにおける前記ロータの回転位置の予測値が演算され、前記印加電圧演算部により演算した印加電圧の現在値と印加電圧の予測値から、残りの印加電圧更新時点における前記コイルへの印加電圧の予測値を補間演算により求める補間演算部が設けられているのが好ましい。コイルへの印加電圧の更新周波数での音を低減する上では、その更新回数を多くするのが好ましい。
コイルへの印加電圧の予測値を、d軸目標電流、q軸目標電流、d軸実電流、q軸実電流、およびロータの回転位置の予測値から全て求めるのに比べ、一部の回転位置と印加電圧の予測値のみを求め、残りの印加電圧の予測値を印加電圧の現在値と一部の予測値から補間演算により求める方が演算負荷は少ない。よって、印加電圧演算部と回転位置演算部による演算回数を少なくし、補間演算部による演算回数を多くすることで、コイルへの印加電圧の更新回数が多くなっても演算負荷が大きくなるのを防止できる。
前記印加電圧の更新周期を100μsec以下とするのが好ましい。これにより、印加電圧の更新による異音を大幅に低減することができる。前記印加電圧の更新周期を50μsec以下とするのがより好ましい。これにより、印加電圧の更新周期の逆数は人の一般的可聴範囲の最大周波数(20kHz)以上となるので、印加電圧の更新による異音をより低減することができる。
ブラシレスモータをPWM駆動し、コイルへの印加電圧の更新はPWM制御信号のデューティ比の更新により行い、そのPWM制御信号の信号周期を印加電圧の更新周期に対応させるのが好ましい。これにより、PWM制御を利用して容易に本発明を実施することができる。
本発明のブラシレスモータの制御装置によれば、コイルへの印加電圧を更新してモータ電流を制御する際の異音の発生を抑制でき、さらに、そのための演算負荷の増加を抑制することもできる。
図1〜図8を参照して本発明の第1実施形態に係るブラシレスモータの制御装置を説明する。本実施形態においては、従来例と同様部分は同一符号で示す。
図1に示す車両のラックピニオン式電動パワーステアリング装置101は、操舵により回転するステアリングシャフト103と、ステアリングシャフト103に設けられるピニオン103aと、ピニオン103aに噛み合うラック104とを備える。ラック104の両端が操舵用車輪(図示省略)に連結される。ピニオン103aが操舵により回転することで、ラック104が車両幅方向に沿う長手方向に移動し、このラック104の移動により舵角が変化する。ステアリングシャフト103により伝達される操舵トルクに応じた操舵補助力を付与するため、操舵トルクを検出するトルクセンサ107と、検出操舵トルクに応じて駆動される三相ブラシレスモータ1と、モータ1の回転力をラック104に伝達するためのネジ機構110が設けられている。
モータ1は、ラック104を覆うハウジング108に固定されるU、V、W各相のコイルを含むステータ1aと、ハウジング108にベアリング108a、108bを介して回転可能に支持される筒状ロータ1bと、ロータ1bに取り付けられるマグネット1cと、ロータ1bの回転位置を検出する回転位置検出部2を構成するエンコーダ等の回転位置センサ2a(図2参照)とを有し、ロータ1bによってラック104を囲む。ネジ機構110は、ラック104の外周に一体的に形成されたボールスクリューシャフト110aと、ボールスクリューシャフト110aにボールを介してねじ合わされるボールナット110bとを有し、ボールナット110bがモータ1のロータ1bに連結されている。これにより、ボールナット110bをモータ1により回転駆動し、ボールナット110bの回転によりラック104の長手方向に沿う操舵補助力を発生する。
図2に示すように、モータ1は制御装置40に接続され、制御装置40にトルクセンサ107による操舵トルクτの検出信号と車速センサ(図示省略)による車速νの検出信号が入力される。制御装置40は、信号処理回路40a、回転位置検出部2、電流検出部3a、3b、3c、モータドライバー7を備える。信号処理回路40aは、dq軸目標電流演算部4、dq軸実電流演算部5、印加電圧演算部6、および回転位置演算部8を備える。
回転位置検出部2は、モータ1におけるロータ1bの回転位置として、モータ1のステータ1aにおける予め定めた基準位置からのロータ1bの回転角度を検出する。電流検出部3a、3b、3cは公知の電流センサにより構成でき、モータ1におけるU相、V相、W相それぞれのコイルを流れる実電流IU 、IV 、IW を検出する。
dq軸目標電流演算部4は、ロータ1bの有する界磁(マグネット1c)の磁束方向に沿う軸をd軸、d軸とロータ1bの回転軸とに直交する軸をq軸として、d軸方向の磁界を生成するd軸目標電流Id * とq軸方向の磁界を生成するq軸目標電流Iq * を演算する。本実施形態のdq軸目標電流演算部4は、制御装置40に記憶した操舵トルクτと車速νと目標電流I* の関係と、トルクセンサ107による検出操舵トルクτと、車速センサによる検出車速νから目標電流I* を目標値演算部4aにおいて設定周期で演算し、その目標電流I* をdq目標値演算部4b、4cにおいて予め定めた関数Fd 、Fq を用いてd軸目標電流Id * とq軸目標電流Iq * を演算する。操舵トルクτと車速νと目標電流I* の関係は、図3に示すように操舵トルクτの大きさが大きく車速νが小さい程に目標電流I* の大きさが大きくなるように設定するのがよい。操舵トルクτと車速νに基づく目標電流I* の演算周期は従来と同様に設定すればよく、例えば1msecとされる。
dq軸実電流演算部5は、d軸方向の磁界を生成するd軸実電流Id とq軸方向の磁界を生成するq軸実電流Iq を、U、V、W各相のコイルの検出実電流IU 、IV 、IW とロータ1bの検出回転角度の現在値θ0 から演算する。dq軸実電流演算部5における演算は公知の演算式を用いて行えばよい。例えば、[C]を行列として、以下の式(1)により求める。
Figure 0004761023
印加電圧演算部6は、d軸目標電流Id * 、q軸目標電流Iq * 、d軸実電流Id 、q軸実電流Iq およびロータ1bの検出回転角度の現在値θ0 から、コイルへの印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)を設定された周期(本実施形態では200μsec)で演算する。本実施形態の印加電圧演算部6は、d軸目標電流Id * とd軸実電流Id の偏差を偏差演算要素6aで求め、その偏差のPI演算をPI演算要素6cにおいて行うことでd軸目標電圧vd * を求め、q軸目標電流Iq * とq軸実電流Iq の偏差を偏差演算要素6bで求め、その偏差のPI演算をPI演算要素6dにおいて行うことでq軸目標電圧vq * を求め、d軸目標電圧vd * 、q軸目標電圧vq * および検出回転角度の現在値θ0 から印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)を座標変換要素6eにより演算する。座標変換要素6eにおける演算は公知の演算式を用いて行えばよい。例えば、上記の行列[C]の逆行列を用い、以下の式(2)により求める。
Figure 0004761023
本実施形態においては、U、V、W各相のコイルへの印加電圧の更新周期は50μsecとされ、印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)の演算周期(200μsec)よりも短い。これにより、印加電圧の現在値の一演算周期における印加電圧の更新回数は4回とされている。
回転位置演算部8は、ロータ1bの検出回転角度の現在値θ0 と、検出回転角度の過去値と、設定した印加電圧更新周期とに応じて、次に印加電圧の現在値を演算するまでの印加電圧更新時点のロータ1bの回転角度の予測値を演算する。本実施形態における印加電圧の演算周期は200μsec、更新周期は50μsecであるので、現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)による印加電圧の更新時点から50μsec後の更新時点における回転角度の予測値θ50、100μsec後の更新時点における回転角度の予測値θ100 、150μsec後の更新時点における回転角度の予測値θ150 が演算される。本実施形態では、検出回転角度の過去値として200μsec前の印加電圧更新時点に対応する回転角度をθ-200、印加電圧の各演算周期それぞれにおける更新回数をk(初期値=1)、k回目の更新時点に対応する回転角度の予測値をθ50k として、図4のフローチャートに示す演算手順により求めている。なお、回転角度の単位はラジアンとする。まず、以下の式(3)により予測値θ50k を求める(ステップS301)。
θ50k =θ0 +k(θ0 −θ-200)/4…(3)
次に、θ50k >0か否かを判断し(ステップS302)、θ50k >0であればθ50k <2πか否かを判断し(ステップS303)、θ50k <2πであればθ50k をそのまま求める回転角度の予測値とする。ステップS302においてθ50k >0でなければθ50k +2πを求める回転角度の予測値θ50k とする(ステップS304)。ステップS303においてθ50k <2πでなければθ50k −2πを求める回転角度の予測値θ50k とする(ステップS305)。
図5はロータ1bの回転角度と時間との関係を示し、回転角度の50μsec毎の変化量δθは200μsec毎の変化量Δθに比べ小さくなる。
なお、検出回転角度の過去値として200μsec前の値だけでなく、それよりも前の値を用いて回転角度の予測値を求めるようにしてもよく、例えば、それら検出回転角度の過去値と現在値から検出回転角度の平均変化速度を求め、その平均変化速度に更新時点までの時間を乗じた値に現在値を加えることで回転角度の予測値を求めてもよい。
印加電圧演算部6の座標変換要素6eは、d軸目標電圧vd * 、q軸目標電圧vq * 、検出回転角度の現在値θ0 、およびロータ1bの回転角度の予測値θ50、θ100 、θ150 から、次に印加電圧の現在値を演算するまでの全ての印加電圧更新時点におけるコイルへの印加電圧の予測値を演算する。すなわち、現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)による印加電圧の更新時点から50μsec後の更新時点における回転角度の予測値θ50に対応する印加電圧の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、100μsec後の更新時点における回転角度の予測値θ100 に対応する印加電圧の予測値vU (100)、vV (100)、vW (100)、150μsec後の更新時点における回転角度の予測値θ150 に対応する印加電圧の予測値vU (150)、vV (150)、vW (150)が演算される。座標変換要素6eにおける印加電圧の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)、vU (150)、vV (150)、vW (150)の演算は、現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)の演算と同様の公知の演算式を用いて行えばよい。
これにより求めた印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)と印加電圧の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)、vU (150)、vV (150)、vW (150)に応じてコイルへの印加電圧をモータドライバー7を介して更新することで、コイルの発生磁界の変化によりロータ1bの回転力を発生させている。
モータドライバー7として、PWM制御信号によりモータ1をPWM駆動する公知のものを用い、印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)と予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)、vU (150)、vV (150)、vW (150)をPWM制御信号のデューティ比として求め、印加電圧更新周期をPWM制御信号の信号周期に対応させることができる。この場合、図6に示すように、PWM制御信号Pの信号周期を50μsecとし、50μsec毎のPWM制御信号Pのデューティ比が印加電圧として演算される。すなわち、PWM制御信号の信号周期が印加電圧の更新周期に対応し、PWM制御信号Pの50μsec毎のデューティ比が更新されることでモータ1のU、V、W各相のコイルへの印加電圧が更新される。
図7のフローチャートは、上記制御装置40によるモータ1の制御手順を示す。まず、操舵トルクセンサ、車速センサによる検出値τ、νを読み込み(ステップS1)、検出された操舵トルクτと車速νに基づき目標電流I* を演算し(ステップS2)、dq軸目標電流演算部4における演算によりd軸目標電流Id * とq軸目標電流Iq * を演算し(ステップS3)、コイルの検出実電流IU 、IV 、IW と検出回転角度の現在値θ0 を読み込んでdq軸実電流演算部5によりd軸実電流Id とq軸実電流Iq を演算する(ステップS4)。次に、d軸目標電流Id * とd軸実電流Id の偏差に対応するd軸目標電圧vd * と、q軸目標電流Iq * とq軸実電流Iq の偏差に対応するq軸目標電圧vq * を、PI演算要素6c、6dにより演算する(ステップS5)。また、回転位置演算部8により、ロータ1bの検出回転角度の現在値θ0 と検出回転角度の過去値θ-200とから回転角度の予測値θ50、θ100 、θ150 を演算する(ステップS6)。次に、d軸目標電圧vd * 、q軸目標電圧vq * 、検出回転角度の現在値θ0 および予測値θ50、θ100 、θ150 から、各相のコイルへの印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)と予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)、vU (150)、vV (150)、vW (150)を演算する(ステップS7)。しかる後にコイルへの印加電圧を更新する(ステップS8)。コイルへの印加電圧の更新は、まず現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)に応じて行い、次に50μsec後の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、次に100μsec後の予測値vU (100)、vV (100)、vW (100)、次に150μsec後の予測値vU (150)、vV (150)、vW (150)に応じて行う。次に、印加電圧の演算周期(200μsec)に対応する回数(4回)だけ印加電圧を更新したか否か判断し(ステップS9)、更新していなければステップS8に戻り、更新していれば目標電流の演算周期(例えば1msec)に対応する回数(5回)だけ印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)を演算したか否か判断し(ステップS10)、演算していなければステップS4に戻り、演算していれば制御を終了するか否かを例えばイグニッションスイッチのオン・オフにより判断し(ステップS11)、終了しない場合はステップS1に戻る。
上記実施形態によれば、ブラシレスモータ1のコイルへの印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)の演算周期(200μsec)よりも印加電圧の更新周期(50μsec)が短くされるので、印加電圧の更新時におけるコイルを流れる電流の変化量を従来よりも小さくし、その更新周波数での音を低減できる。また、d軸目標電流Id * 、q軸目標電流Iq * 、d軸実電流Id 、q軸実電流Iq 、ロータ1bの回転角度の予測値θ50、θ100 、θ150 から演算されるコイルへの印加電圧の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)、vU (150)、vV (150)、vW (150)は、ロータ1bの回転位置に応じて変化する。これにより、印加電圧の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)、vU (150)、vV (150)、vW (150)と理想的な値との誤差を小さくできる。よって、図8に示すコイルへの印加電圧(v)と時間との関係において、ロータ1bの回転位置に応じた印加電圧の理想的な値の変化に対応する図中2点鎖線で示す正弦波の頂点付近においても、印加電圧の更新時の変化Δvを小さくできる。よって、コイルを流れる電流の変化量が大きくなるのを防止できるので、印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)の演算周期(200μsec)の逆数の周波数と印加電圧の更新周期(50μsec)の逆数の周波数での音の発生を低減できる。また、第1実施形態においては次に印加電圧の現在値を演算するまでの全ての印加電圧更新時点におけるロータ1bの回転角度の予測値θ50、θ100 、θ150 が演算されるので、全ての印加電圧更新時点における各印加電圧をロータ1bの回転位置に対応させ、その更新周波数での音をより低減できる。さらに、その印加電圧の更新周期を50μsec以下とすることで、その周期の逆数は人の一般的可聴範囲の最大周波数(20kHz)以上となるので、印加電圧の更新による異音を大幅に低減することができる。
図9〜図11は、電動パワーステアリング装置における操舵補助力発生用3相ブラシレスモータ1の第2実施形態に係る制御装置を示す。本実施形態においては、第1実施形態と同様部分は同一符号で示す。第1実施形態との相違は、まず、回転位置演算部8により、次に印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)を演算するまでの何れかの印加電圧更新時点のみにおけるロータ1bの回転角度の予測値が演算される。本実施形態の回転位置演算部8は、現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)による印加電圧の更新時点から150μsec後の更新時点における回転角度の予測値θ150 のみを演算する。
第2実施形態の印加電圧演算部6の座標変換要素6eは、d軸目標電圧vd * 、q軸目標電圧vq * 、ロータ1bの回転角度の現在値θ0 と予測値θ150 から、印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)と、現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)による印加電圧の更新時点から150μsec後の更新時点における回転角度の予測値θ150 に対応する印加電圧の予測値vU (150)、vV (150)、vW (150)のみを演算する。
第2実施形態においては座標変換要素6eに補間演算部9a、9b、9cが接続されている。補間演算部9a、9b、9cは、印加電圧演算部6の座標変換要素6eにより演算した印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)と予測値vU (150)、vV (150)、vW (150)から、残りの印加電圧更新時点、すなわち現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)による印加電圧の更新時点から50μsec後と100μsec後の更新時点におけるコイルへの印加電圧の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)を補間演算により求める。本実施形態での補間演算は直線補間とされるが、補間演算方法は特に限定されない。
印加電圧演算部6により演算された印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)と予測値vU (150)、vV (150)、vW (150)、および補間演算部9a、9b、9cにより演算された印加電圧の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)に応じてコイルへの印加電圧をモータドライバー7を介して更新することで、コイルの発生磁界の変化によりロータ1bの回転力が発生させられる。他の構成は第1実施形態と同様とされている。
図10のフローチャートは、第2実施形態の制御装置40によるモータ1の制御手順を示し、第1実施形態におけるステップS1〜ステップS5までと同様のステップS101〜ステップS105の後に、回転位置演算部8により、ステップS106においてロータ1bの検出回転角度の現在値θ0 と過去値θ-200とから回転角度の予測値θ150 を演算する。次に、ステップS107において、d軸目標電圧vd * 、q軸目標電圧vq * 、検出回転角度の現在値θ0 および予測値θ150 から、各相のコイルへの印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)と予測値vU (150)、vV (150)、vW (150)を演算する。しかる後に、ステップS108において補間演算部9a、9b、9cにより、コイルへの印加電圧の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)を求める。以後のステップS109からステップS112は第1実施形態におけるステップS8〜ステップS11と同様とされる。
コイルへの印加電圧の予測値vU (50)、vV (50)、vW (50)、vU (100)、vV (100)、vW (100)、vU (150)、vV (150)、vW (150)を、d軸目標電圧vd * 、q軸目標電圧vq * 、およびロータ1bの回転位置の予測値から全て求めるのに比べ、一部の予測値vU (150)、vV (150)、vW (150)のみを求め、残りの予測値vU (100)、vV (100)、vW (100)、vU (150)、vV (150)、vW (150)を印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)と一部の予測値vU (150)、vV (150)、vW (150)から補間演算により求める方が演算負荷は少ない。よって、第2実施形態によれば、印加電圧演算部6の座標変換要素6eと回転位置演算部8による演算回数を少なくし、補間演算部9a、9b、9cによる演算回数を多くすることで、コイルへの印加電圧の更新回数が多くなっても演算負荷が大きくなるのを防止できる。図11は、第2実施形態のコイルへの印加電圧(v)と時間との関係を示し、ロータ1bの回転位置に応じた印加電圧の理想的な値の変化に対応する図中2点鎖線で示す正弦波の頂点付近においても、印加電圧の更新時の変化Δvを小さくできる。よって、コイルを流れる電流の変化量が大きくなるのを防止できるので、印加電圧の現在値vU (0)、vV (0)、vW (0)の演算周期(200μsec)の逆数の周波数と印加電圧の更新周期(50μsec)の逆数の周波数の音の発生を低減できる。また、印加電圧の更新周期を50μsec以下とすることで、その周期の逆数は人の一般的可聴範囲の最大周波数(20kHz)以上となるので、印加電圧の更新による異音を大幅に低減することができる。
以下の表1は、従来例、第1実施形態、および第2実施形態において、モータ1の回転数を1200RPMとした場合の周波数4.5kHz〜5.5kHzの異音ピーク値、騒音レベルのオーバーオール値、従来例からの演算増加時間、コイルへの理想印加電圧に対する誤差(従来例を100とする)を示す。表1より、第1、第2実施形態によれば従来例に比べ音の発生が低減され、理想印加電圧に対する誤差が低減され、また、第2実施形態によれば第1実施形態よりも演算負荷が低減されることを確認できる。
Figure 0004761023
以下の表2は、従来例および第1実施形態において印加電圧の更新周期を100μsecとし、モータ1の回転数を1200RPMとした場合の周波数4.5kHz〜5.5kHzの異音ピーク値、周波数4.5kHz〜5.5kHzの騒音レベルのオーバーオール値、周波数9.5kHz〜10.5kHzの異音ピーク値、周波数9.5kHz〜10.5kHzの騒音レベルのオーバーオール値を示す。表2より、第1実施形態によれば従来例に比べ音の発生が低減されることを確認できる。
Figure 0004761023
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、印加電圧の更新周期は、印加電圧の演算周期よりも短かければ特に限定されないが50μsec以下とするのが好ましい。印加電圧の現在値の一演算周期における印加電圧の更新回数は、2回以上であれば本発明を適用でき、3回以上とすることで第2実施形態のように演算負荷を低減できる。また、印加電圧の現在値の演算周期は200μsecに限定されない。上記実施形態の座標変換要素は、d軸目標電圧vd * 、q軸目標電圧vq * 、およびロータの検出回転位置からU、V、W各相のコイルへの印加電圧を演算しているが、U、V、Wの中の2相の印加電圧を演算し、求めた印加電圧から残りの相の印加電圧を求めるようにしてもよい。また、ブラシレスモータは3相に限定されず、用途も操舵補助力発生用に限定されない。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の部分破断図 本発明の第1実施形態に係るブラシレスモータの制御装置の構成説明図 本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置における操舵トルクと目標電流との関係を示す図 本発明の実施形態に係るブラシレスモータの制御装置によるロータの回転角度の予測値の演算手順を示すフローチャート 本発明の実施形態に係るブラシレスモータにおけるロータの回転角度と時間との関係を示す図 本発明の実施形態に係るPWM制御信号の周期を示す図 本発明の第1実施形態に係るブラシレスモータの制御装置による制御手順を示すフローチャート 本発明の第1実施形態に係るブラシレスモータの制御装置によるコイルへの印加電圧と時間との関係を示す図 本発明の第2実施形態に係るブラシレスモータの制御装置の構成説明図 本発明の第2実施形態に係るブラシレスモータの制御装置による制御手順を示すフローチャート 本発明の第2実施形態に係るブラシレスモータの制御装置によるコイルへの印加電圧と時間との関係を示す図 従来例に係るブラシレスモータの制御装置の構成説明図 ブラシレスモータの制御装置によるコイルへの理想的な印加電圧と時間との関係を示す図 従来例に係るブラシレスモータの制御装置によるコイルへの印加電圧と時間との関係を示す図
符号の説明
1 ブラシレスモータ
1b ロータ
1c マグネット(界磁)
2 回転位置検出部
3a、3b、3c 電流検出部
4 dq軸目標電流演算部
5 dq軸実電流演算部
6 印加電圧演算部
8 回転位置演算部
40 制御装置

Claims (4)

  1. ロータの回転位置を検出する回転位置検出部と、
    コイルを流れる実電流を検出する電流検出部と、
    前記ロータの有する界磁の磁束方向に沿う軸をd軸、前記d軸と前記ロータの回転軸とに直交する軸をq軸として、d軸目標電流とq軸目標電流を演算するdq軸目標電流演算部と、
    d軸実電流とq軸実電流を、前記コイルの検出実電流と前記ロータの検出回転位置の現在値から演算するdq軸実電流演算部と、
    d軸目標電流、q軸目標電流、d軸実電流、q軸実電流および前記ロータの検出回転位置の現在値から、前記コイルへの印加電圧の現在値を設定された周期で演算する印加電圧演算部とを備え、
    前記コイルへの印加電圧を更新することで、前記コイルの発生磁界の変化により前記ロータの回転力を発生させるブラシレスモータの制御装置において、
    前記コイルへの印加電圧の更新周期が、前記印加電圧演算部により演算される前記コイルへの印加電圧の現在値の演算周期よりも短くされ、
    前記ロータの検出回転位置の現在値と、検出回転位置の過去値と、設定した印加電圧更新周期とに応じて、次に印加電圧の現在値を演算するまでの印加電圧更新時点の前記ロータの回転位置の予測値を演算する回転位置演算部とが設けられ、
    d軸目標電流、q軸目標電流、d軸実電流、q軸実電流、および前記ロータの回転位置の予測値から、次に印加電圧の現在値を演算するまでの印加電圧更新時点における前記コイルへの印加電圧の予測値が、前記印加電圧演算部により演算され、
    演算された印加電圧の現在値と印加電圧の予測値に応じて前記コイルへの印加電圧を更新することを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
  2. 前記回転位置演算部により、次に印加電圧の現在値を演算するまでの全ての印加電圧更新時点における前記ロータの回転位置の予測値が演算される請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
  3. 前記印加電圧の現在値の一演算周期における前記印加電圧の更新回数が3回以上となるように、前記印加電圧の更新周期が前記印加電圧の現在値の演算周期よりも短くされ、
    前記回転位置演算部により、次に印加電圧の現在値を演算するまでの何れかの印加電圧更新時点のみにおける前記ロータの回転位置の予測値が演算され、
    前記印加電圧演算部により演算した印加電圧の現在値と印加電圧の予測値から、残りの印加電圧更新時点における前記コイルへの印加電圧の予測値を補間演算により求める補間演算部が設けられている請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置。
  4. 前記印加電圧の更新周期が100μsec以下とされている請求項1〜3の中の何れかに記載のブラシレスモータの制御装置。
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