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JP4733798B2 - 防汚剤、防汚層の形成方法、光学部材、反射防止光学部材、光学機能性部材及び表示装置 - Google Patents

防汚剤、防汚層の形成方法、光学部材、反射防止光学部材、光学機能性部材及び表示装置 Download PDF

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JP4733798B2
JP4733798B2 JP01860199A JP1860199A JP4733798B2 JP 4733798 B2 JP4733798 B2 JP 4733798B2 JP 01860199 A JP01860199 A JP 01860199A JP 1860199 A JP1860199 A JP 1860199A JP 4733798 B2 JP4733798 B2 JP 4733798B2
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透 大久保
淳 三井田
典俊 富川
良隆 本多
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Daikin Industries Ltd
Toppan Inc
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防汚性を必要とする各種被処理基材の表面に防汚層を形成するために使用する防汚剤、この防汚剤を用いて防汚層を形成する方法に関する。また本発明は、光学部材(反射防止膜、光学フィルター、光学レンズ、眼鏡レンズ、ビームスプリッター、プリズム、鏡等)、ディスプレイ(液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プロジェクションテレビ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ等)の表示画面表面に適用される反射防止光学部材、光学機能性部材、さらにディスプレーの表示画面表面にこの光学機能性部材を貼り合わせた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
反射防止膜、光学フィルター、光学レンズ、眼鏡レンズ、ビームスプリッター、プリズム、鏡等の光学部材には、人が使用することによって、指紋、皮脂、汗、化粧品等の汚れが付着する場合が多い。そのような汚れは、一度付着すると除去することは容易ではなく、特に、反射防止膜付き光学部材では、付着した汚れが目立つために問題となる。
【0003】
一方、多くのディスプレイは、室内外を問わず外光などが入射するような環境下で使用される。
【0004】
この外光などの入射光は、ディスプレイ表面などにおいて正反射され、反射像が表示光と混合し表示品質を低下させ、表示画像を見にくくしている。
【0005】
特に、最近のオフィスのOA化に伴いコンピューターを使用する頻度が増し、ディスプレイと相対していることが長時間化したことにより、反射像などによる表示品質の低下は、目の疲労などの健康障害などを引き起こす要因ともなっていると考えられる。
【0006】
更には、近年ではアウトドアライフの普及に伴い、各種ディスプレイを室外で使用する機会が益々増える傾向にあり、表示品質をより向上して表示画像を明確に認識できるような要求が出てきている。
【0007】
これらの要求を満たすための例として、可視光の広範囲にわたって反射防止効果を有する反射防止光学部材を、ディスプレイ表面に貼り合わせることが知られている。こうした反射防止光学部材としては、例えば、透明基材の表面に、金属酸化物などからなる高屈折率層と低屈折率層を積層したものが挙げられる。また、透明基材の表面に、無機や有機フッ素化合物などの低屈折率層を単層で形成したものも知られている。
【0008】
これとは別に、透明プラスチックフィルム基材の表面に透明な微粒子を含むコーティング層を形成し、凹凸状の表面により外光を乱反射させるなどしても、同様の効果を得られることが知られている。
【0009】
一方、上記反射防止光学部材には、人が使用することによって、指紋、皮脂、汗、化粧品などの汚れが付着する場合が多い。一般に、反射防止膜の表面エネルギーは約60J/m2 と大きいために、そのような汚れが付着しやすい。また、反射防止膜の表面には微細な凹凸があるため、汚れを除去することが容易ではない。さらに、そのような汚れが付着した部分だけ高反射となり、汚れが目立つため問題があった。
【0010】
そこで、これら汚れの問題を解決する手段として、汚れが付着しにくく、付着しても拭き取りやすい性能を持つ防汚層を光学部材の表面の形成する技術が種々提案されている。
【0011】
例えば、特開昭64−86101号公報には、基材の表面に、主として二酸化ケイ素からなる反射防止膜を設け、更にその表面に有機ケイ素置換基を含む化合物で処理した防汚性、耐摩擦性の反射防止物品が提案されている。特開平4−338901号公報には、同様に基材表面を末端シラノール有機ポリシロキサンで被覆した防汚性、耐摩擦性のCRTフィルターが提案されている。また、特公平6−29332号公報には、ポリフルオロアルキル基を含むモノ及びジシラン化合物及び、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシのシラン化合物を含有する反射防止膜をその表面に有する防汚性・低反射性プラスチックが提案されている。更に、特開平7−16940号公報には、パーフルオロアルキル(メタ)アクリレートとアルコキシシラン基を有する単量体との共重合体を、二酸化ケイ素を主とする光学薄膜上に形成した光学部材が提案されている。
【0012】
しかしながら、従来の方法で形成された防汚層は、防汚性が不十分であり、特に、指紋、皮脂、汗、化粧品等の汚れが拭き取りにくく、また、使用とともに防汚性能が大きく低下する。このため、防汚性と耐久性に優れた防汚層の開発が望まれている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来技術の課題を解決しようとするものであり、種々の被処理基材、特に、反射防止膜等の光学部材の表面に、指紋、皮脂、汗、化粧品等の汚れが付着することを防止し、付着した場合には容易に拭き取れる優れた防汚性の防汚層を、高い耐久性で形成し得る防汚剤を提供することを目的とする。
【0014】
また本発明は、優れた防汚性と耐久性とを有する防汚層を容易に形成し得る防汚層の形成方法を提供することを目的とする。
【0015】
さらに本発明は、上述した防汚層を有する光学部材を提供することを目的とする。
【0016】
さらに本発明は、上述した防汚層を有する反射防止光学部材を提供することを目的とする。
【0017】
またさらに本発明は、上述した反射防止光学部材を有する光学機能性部材を提供することを目的とする。
【0018】
またさらに本発明は、上述した光学機能性部材をディスプレイの表示画面表面に有する表示装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、下記一般式(3)で表される有機ケイ素化合物を含有する防汚剤が提供される。
【0022】
【化4】
Figure 0004733798
【0023】
(上記一般式(3)中、Rf2は炭素数1〜16の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基、R3 は炭素数1〜10のアルキル基、Xはハロゲン元素、n2は1〜50の整数、m2は0〜3の整数、l2は0〜3の整数、s2は1〜6の整数、aは0〜3の整数、bは0〜3の整数、cは0または1、dは0または1である。但し、6≧m2+l2>0、a+b=3、c+d=1、b+c≧1である。)
さらに本発明によれば、前述した防汚剤を含有する防汚層の形成方法が提供される。
【0024】
またさらに本発明によれば、前述した防汚材を含有する防汚層を有する光学部材が提供される。
【0025】
またさらに本発明によれば、前述した防汚剤を含有する防汚層を有する反射防止光学部材が提供される。
【0026】
またさらに本発明によれば、前述した反射防止光学部材を有する光学機能性部材が提供される。
【0027】
またさらに本発明によれば、前述した光学機能性部材を具備する表示装置が提供される。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の防汚剤は、特定の有機ケイ素化合物を含有しているため、この防汚剤を用いて被処理基材に防汚層を形成すると、その被処理基材が各種光学部材(反射防止膜、光学フィルター、光学レンズ、眼鏡レンズ、ビームスプリッター、プリズム、鏡等)であった場合に、それらの光学性能を損なわせることなく、指紋、皮脂、汗、化粧品等の汚れの付着を防止でき、また、付着した汚れを容易に拭き取ることが可能となり、防汚層の耐久性も優れたものとなる。
【0029】
本発明の防汚剤は、下記一般式(1)で表される有機ケイ素化合物を含有する。
【0030】
【化5】
Figure 0004733798
【0031】
上記一般式(1)中、Rf2は炭素数1〜16の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基、R2 は加水分解基、Zは−OOCNH−又は−O−であり、n2は1〜50の整数、m2は0〜3の整数、l2は0〜3の整数、s2は1〜6の整数であり、6≧m2+l2>0である。
【0032】
f2に導入され得る直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基の炭素数は、1〜16がより好ましく、1〜3が最も好ましい。従って、Rf2としては、−CF3 、−C2 5 、−C3 7 等が特に好ましい。
【0033】
2 に導入され得る加水分解基としては、−Cl、−Br、−I、−OR11、−OOCR11、−OC(R11)C=C(R122 、−ON=C(R112 、−ON=CR13、−N(R122 、−R12NOCR11などが好ましい。R11はアルキル基などの炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基、またはフェニル基などの炭素数6〜20の芳香族炭化水素基、R12は水素原子またはアルキル基などの炭素数1〜5の脂肪族炭化水素、R13はアルキリデン基などの炭素数3〜6の二価の脂肪族炭化水素基である。
【0034】
これらの加水分解基の中でも、−OCH3 、−OC2 5 、−OOCCH3 及び−NH2 が特に好ましい。
【0035】
こうした加水分解基は、1種類のみならず2種類以上を組み合わせて、本発明の防汚剤を構成する有機ケイ素化合物中に含有させることができる。
【0036】
上記一般式(1)におけるn2は、1〜30あることがより好ましく、5〜20であることが最も好ましい。m2は1〜2であることがより好ましく、l2は1〜2であることがより好ましい。また、s2は、1〜3であることがより好ましい。
【0037】
前記一般式(1)において、Zが−OOCNH−である化合物は、例えば、以下の反応式にしたがって合成することが可能である。
【0038】
【化6】
Figure 0004733798
【0039】
具体的には、下記一般式(2A)で表される水酸基を有するフッ素化合物を、溶媒中で、触媒及び下記一般式(2C)で表されるイソシアネート系シランカップリング剤と反応させることにより、一般式(2D)で表される有機ケイ素化合物が得られる。
【0040】
【化7】
Figure 0004733798
【0041】
(但し、Rf2は炭素数1〜16の直鎖状又は分岐状パーフルオロアルキル基、R2 は加水分解基、n2は1〜50の整数、m2は0〜3の整数、l2は0〜3の整数、s2は0〜6の整数である。)
反応は、水酸基を含有するフッ素化合物1molに対し、触媒であるC34644 Snを0.001〜0.01mol、イソシアネート系シランカップリング剤を1〜過剰量用い、室温から溶媒が還流する温度で、2〜72時間反応させることにより有利に進行する。溶媒としては、パーフルオロヘキサン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサンなどの通常の炭素数5〜12のパーフルオロ脂肪族炭化水素、ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンなどの多フッ素芳香族炭化水素、多フッ素脂肪族炭化水素などを用いることができる。
【0042】
本発明の防汚剤は、前記一般式(1)で表される有機ケイ素化合物の他、必要に応じて種々の添加剤を含有することができる。例えば、一般式(1)で表される有機金属化合物の加水分解、縮重合、ウレタン結合の形成を促進させる触媒を含有させることができる。
【0043】
本発明の防汚剤において用い得る触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、フッ酸、ギ酸、リン酸、シュウ酸、アンモニア、アルミニウムアセチルアセトナート、ジブチルスズジラウレート、オクチル酸スズ化合物、ナトリウム、水素化ナトリウム、メタンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、トリフロロ酢酸等が例示できる。これらは、単独であるいは2種以上併せて用いてもよい。
【0044】
前記一般式(1)においてZが−O−である化合物は、例えば、以下の反応式に従って構成することが可能である。
【0045】
【化8】
Figure 0004733798
【0046】
具体的には、下記一般式(2A)で表される水酸基を有するフッ素化合物を、溶媒中で、触媒及び下記一般式(2B)で表されるハロゲン系シランカップリング剤と反応させることにより、一般式(2E)で表される有機ケイ素化合物が得られる。
【0047】
【化9】
Figure 0004733798
【0048】
(但し、Rf2は炭素数1〜16の直鎖状又は分岐状パーフルオロアルキル基、Xはハロゲン元素、R2は加水分解基、n2は1〜50の整数、m2は0〜3の整数、l2は0〜3の整数、s2は0〜6の整数である。)
反応は、水酸基を含有するフッ素化合物1molに対し、触媒であるNaHを1〜1.1過剰量、ハロゲン系シランカップリング剤を1〜過剰量用い、室温から溶媒が還流する温度で、2〜72時間反応させることにより有利に進行する。溶媒としては、パーフルオロヘキサン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサンなどの通常の炭素数5〜12のパーフルオロ脂肪族炭化水素、ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンなどの多フッ素芳香族炭化水素、多フッ素脂肪族炭化水素などを用いることができる。
【0049】
本発明の防汚剤は、前記一般式(1)で表される有機金属化合物の他、必要に応じて種々の添加剤を含有することができる。例えば、一般式(1)で表される有機ケイ素化合物の加水分解、縮重合、エーテル結合の形成を促進させる触媒を含有させることができる。
【0050】
本発明の防汚剤において用い得る触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、フッ酸、ギ酸、リン酸、シュウ酸、アンモニア、アルミニウムアセチルアセトナート、ジブチルスズジラウレート、オクチル酸スズ化合物、ナトリウム、水素化ナトリウム、メタンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、トリフロロ酢酸等が例示できる。これらは、単独であるいは2種以上併せて用いてもよい。
【0051】
また、本発明の防汚剤を構成する有機ケイ素化合物の他の例としては、下記一般式(3)で表される有機ケイ素化合物が挙げられる。
【0052】
【化10】
Figure 0004733798
【0053】
上記一般式(3)中、Rf2は炭素数1〜16の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基、R3 は炭素数1〜10のアルキル基、Xはハロゲン元素、n2は1〜50の整数、m2は0〜3の整数、l2は0〜3の整数、s2は1〜6の整数、aは0〜3の整数、bは0〜3の整数、cは0または1、dは0または1である。但し、6≧m2+l2>0、a+b=3、c+d=1、b+c≧1である。
【0054】
f2に導入され得る直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基の炭素数は、1〜16がより好ましく、1〜3が最も好ましい。従って、Rf2としては、−CF3 、−C2 5 、−C3 7 等が特に好ましい。
【0055】
3 に導入され得るアルキル基の炭素数は、1〜10がより好ましく、1〜3が最も好ましい。従って、R3 としては、−CH3 、−C2 5 、−C3 7 等が特に好ましい。
【0056】
前記一般式(3)で表される有機ケイ素化合物は、例えば、以下の反応式に従って合成することが可能である。
【0057】
【化11】
Figure 0004733798
【0058】
具体的には、下記一般式(3A)で表される水素基を有するフッ素化合物を、溶媒中で、触媒及び下記一般式(3B)で表されるハロゲン系シランカップリング剤と反応させることにより、一般式(3)で表される有機ケイ素化合物が得られる。
【0059】
【化12】
Figure 0004733798
【0060】
(但し、Rf2は炭素数1〜16の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基、R3 は炭素数1〜10のアルキル基、Xはハロゲン元素、n2は1〜50の整数、m2は0〜3の整数、l2は0〜3の整数、s2は1〜6の整数、aは0〜3の整数、bは0〜3の整数、cは0または1、dは0または1である。但し、6≧m2+l2>0、a+b=3、c+d=1、b+c≧1である。)
反応は、水酸基を含有するフッ素化合物1molに対し、触媒であるNaHを1〜1.1過剰量、ハロゲン系シランカップリング剤を1〜過剰量用い、室温から溶媒が還流する温度で、2〜72時間反応させることにより有利に進行する。溶媒としては、パーフルオロヘキサン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサンなどの通常の炭素数5〜12のパーフルオロ脂肪族炭化水素、ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンなどの多フッ素芳香族炭化水素、多フッ素脂肪族炭化水素などを用いることができる。
【0061】
前記一般式(3)で表される有機ケイ素化合物は、単独でまたは2種以上を組み合わせて配合して、本発明の防汚剤を構成することができる。複数の化合物を混合する場合には、一般式(3)におけるa,b,c,dが異なるものを用いる。
【0062】
本発明の防汚剤は、前記一般式(3)で表される有機金属化合物の他、必要に応じて種々の添加剤を含有することができる。例えば、一般式(3)で表される有機金属化合物の加水分解、縮重合、エーテル結合の形成を促進させる触媒を含有させることができる。
【0063】
本発明の防汚剤において用い得る触媒としては、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、フッ酸、ギ酸、リン酸、シュウ酸、アンモニア、アルミニウムアセチルアセトナート、ジブチルスズジラウレート、オクチル酸スズ化合物、ナトリウム、水素化ナトリウム、メタンスルホン酸、トリフロロメタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、トリフロロ酢酸等が例示できる。これらは、単独であるいは2種以上併せて用いてもよい。
【0064】
本発明の防汚剤を用いて防汚層を形成する対象となる被処理基材は、特に制限されず、通常の光学部材を用いることができる。例えば、ガラス板、または無機化合物層を含有したガラス板等の無機基材や、透明プラスチック基材、または無機化合物層を含有した透明プラスチック基材等の有機基材からなる光学部材が挙げられる。
【0065】
このうち、無機基材としては、主にガラス板を挙げることができる。無機化合物層を含有したガラス板を形成する無機化合物としては、金属酸化物(酸化ケイ素(二酸化ケイ素、一酸化ケイ素等)、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化ナトリウム、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、酸化イットリウム、酸化セリウム、酸化亜鉛、ITO(Indium Tin Oxide)等、及び金属ハロゲン化物(フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化ナトリウム、フッ化ランタン、フッ化セリウム、フッ化リチウム、フッ化トリウム等)を挙げることができる。
【0066】
こうした無機化合物からなる無機基材あるいは無機化合物層は、単層あるいは多層構成とすることができる。無機化合物層は反射防止層として作用し、ウェットコーティング法、PVD(Physical Vapor Deposition)法、及びCVD(Chemical Vapor Deposition)法等の公知の方法により形成することができる。ウェットコーティング法としては、例えば、ディップコーティング法、スピンコーティング法、フローコーティング法、スプレーコーティング法、ロールコーティング法、グラビアコーティング法等が挙げられ、PVD法としては、例えば、真空蒸着法、反応性蒸着法、イオンビームアシスト法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等が挙げられる。
【0067】
また、被処理基材となる有機基材のうち、透明プラスチック基材としては、種々の有機高分子からなる基材を挙げることができる。通常、光学部材として使用される基材は、透明性、屈折率、分散性などの光学特性、さらには耐衝撃性、耐熱性、耐久性などの諸物性の点から、ポリオレフィン系(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル系(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド系(ナイロン−6、ナイロン−66等)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール、アクリル、セルロース系(トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セロファン等)、あるいはこれらの有機高分子の共重合体などにより構成される。本発明において被処理基材とする透明プラスチック基材としても、これらの基材を挙げることができる。
【0068】
これらの有機基材を構成する有機高分子に、公知の添加剤、例えば帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤、酸化防止剤、難燃剤等を含有させたものも使用することができる。
【0069】
有機基材上に無機化合物層を形成して、本発明における被処理基材として用いることもできる。この場合、無機化合物層は反射防止層として作用し、上述したような手法で有機基材上に形成することができる。
【0070】
また、被処理基材とする無機基材あるいは有機基材の形状は、特に限定されるものではない。通常、光学部材として使用される透明プラスチック基材はフィルム状またはシート状をなしており、本発明においても、これらフィルム状又はシート状のものを被処理基材とすることができる。フィルム状またはシート状の基材としては、単層あるいは複数の有機高分子を積層したものでもよい。また、その厚みは、特に限定されるものではないが、0.01〜5mmが好ましい。
【0071】
透明プラスチック基材と無機化合物層との間には、ハードコート層が形成されていてもよい。ハードコート層を設けることにより、基材表面の硬度が向上すると共に、基材表面が平滑になるので、透明プラスチック基材と無機化合物層との密着が向上する。従って、鉛筆等の加重のかかる引っ掻きによる傷を防止できる。また、透明プラスチック基材の屈曲に起因した無機化合物層へのクラックの発生を抑制でき、光学部材の機械的強度を改善できる。
【0072】
ハードコート層の材質は、透明性、適度な硬度、及び機械的強度を有するものであれば、特に限定されない。例えば、電離放射線や紫外線の照射による硬化樹脂や熱硬化性の樹脂が使用でき、特に紫外線照射硬化型アクリル系樹脂、有機ケイ素系樹脂、熱硬化型ポリシロキサン樹脂が好ましい。これらの樹脂の屈折率は、透明プラスチック基材の屈折率と同等、もしくはこれに近似していることがより好ましい。
【0073】
このようなハードコート層の塗布方法は特に限定されず、均一に塗布されるのであれば任意の方法を採用することができる。また、ハードコート層の膜厚は3μm以上あれば充分な強度となるが、透明性、塗工精度、取り扱い性の点から5〜7μmの範囲が好ましい。
【0074】
さらに、ハードコート層に平均粒子径0.01〜3μmの無機あるいは有機物粒子を混合分散させることによって、一般的にアンチグレアと呼ばれる光拡散性処理を施すことができる。これらの微粒子は透明であれば特に限定されないが、低屈折率材料が好ましく、酸化ケイ素、フッ化マグネシウムが安定性、耐熱性等の点で特に好ましい。光拡散性処理は、ハードコート層の表面に凹凸を設けることによっても達成できる。
【0075】
上述したような被処理基材は、本発明の反射防止光学部材における透明基材として用いることができる。特に、表面に反射防止膜が形成された被処理基材は、反射防止膜が形成された透明基材ということができる。こうした基材の表面に防汚層を形成することによって、本発明の反射防止光学部材が得られる。
【0076】
防汚層を形成する方法には特に制限はなく、例えば、ウェットコーティング法、ドライコーティング法を採用することができる。
【0077】
ウェットコーティング法としては、例えばディップコーティング法、スピンコーティング法、フローコーティング法、スプレーコーティング法、ロールコーティング法、及びグラビアコーティング法等が挙げられる。
【0078】
また、ドライコーティング法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、及びCVD法等が挙げられる。より具体的には、真空蒸着法としては、抵抗加熱法、電子線ビーム法、高周波加熱法、イオンビーム法等を用いることができ、CVD法としては、プラズマCVD法、光CVD法、及び熱CVD法等を用いることができる。
【0079】
ウェットコーティング法による場合、希釈溶媒としては、特に限定されないが、組成物の安定性、揮発性などを考慮すると、パーフルオロヘキサン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−1,3−ジメチルシクロヘキサン等の炭素数5〜12のパーフルオロ脂肪族炭化水素、ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン等の多フッ素化芳香族炭化水素、多フッ素化脂肪炭化水素等が挙げられる。また、溶媒は単独でまたは2種類以上の混合物として用いることができる。
【0080】
このウェットコーティング法は、複雑な形状の被処理基材や、面積の広い被処理基材への成膜に使用することが好ましい。
【0081】
一方、防汚層形成時の作業環境や、防汚層の膜厚の制御の点からは、希釈溶媒を必要としないドライコーティング法によることが好ましく、特に、真空蒸着法によることが好ましい。ドライコーティング法によると、従来困難であった防汚層の膜厚をオングストロームオーダーで正確に制御することができ、所望の防汚層を有する光学部材を提供できる。さらに、反射防止膜を有する光学部材については、色設定が難しい反射防止膜の干渉色を変化させることなく、容易に防汚性を付与することが可能である。
【0082】
なお、防汚層をドライコーティング法により形成する場合、その膜厚は防汚剤の蒸発量に依存して変化する。したがって、防汚層の膜厚を正確に制御するためには、防汚剤の蒸発量を正確に制御することが好ましい。
【0083】
ドライコーティング法により、あるいはウェットコーティング法により被処理基材上に防汚層を成膜した後には、必要に応じて、加熱、加湿、光照射、電子線照射等を行ってもよい。
【0084】
特に、以下に説明するような多孔性成型物を用いて真空蒸着法により防汚層を形成することが好ましい。
【0085】
即ち、本発明の防汚剤を多孔性成型物中に含浸させる工程と、前記防汚剤が含浸された多孔性成型物を真空中で加熱し、防汚剤を蒸発させて反射防止膜が形成された透明基材上に防汚層を成膜する工程とを具備する方法である。
【0086】
かかる方法において用いられ得る多孔性成型物の成分としては、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、MgO、Al2 3 、CaSO4 、Cu、Fe、Al、ステンレス、カーボンなど、又はその混合物などを挙げることができる。これらの材料は、例えば、通常は5〜20μmまでの範囲の粒径を有する細かく分割された形状を有している。こうした形状の材料をペレット化し、次にこれらのペレットを各材料の通常行われる方法で焼結することにより、本発明で用いられる多孔性成型物を製造することができる。
【0087】
ペレットの焼結工程は、一般的には1〜10時間にわたり、700〜1400℃の温度で行われる。一次粒子の粒径、濃厚化、及び焼結条件によって、得られる多孔性成型物は30〜60%の空孔率を有する。
【0088】
本発明の防汚剤は、パーフルオロヘキサン等の溶剤で希釈して溶液とし、この中に多孔性成型物(ペレット)を浸して、完全に飽和状態となるように防汚剤を多孔性成型物中に含浸させる。次いで、溶剤を蒸発させて、本発明の防汚剤が含浸した多孔性成型物を得る。
【0089】
防汚剤を含浸させた多孔性成型物を用いて、真空蒸着法により被処理基材上に防汚層を成膜する。ここで、多孔性成型物を加熱して防汚剤を蒸発させるための加熱方法としては、抵抗加熱法、電子線加熱法、イオンビーム加熱法、高周波加熱法、光加熱法が有効である。
【0090】
防汚層を成膜した後には、必要に応じて加熱、加湿、光照射、又は電子線照射を行ってもよい。
【0091】
上述したように、防汚層をドライコーティング法により形成する場合には防汚層の膜厚を制御するために、防汚剤の蒸発量を正確に制御することが望まれる。多孔性成型物を用いる場合には、防汚剤の蒸発量は、多孔性成型物中における防汚剤含浸量と成膜時の加熱条件とによって決定することができるので、膜厚の制御の点で有利である。さらに、多孔性成型物を用いて真空蒸着法により防汚層を形成すると、加熱により防汚剤が漏出して装置内を汚染することを防止し、また、防汚剤のスプラッシュ現象を低減するという利点も得られる。
【0092】
本発明の防汚剤を用いて作製した防汚層の膜厚は、特に限定されるものではないが、防汚性、耐擦傷性、及び、光学部材の光学性能の点から、10〜500オングストロームが好ましい。
【0093】
ここで、図1に本発明の反射防止光学部材の一例を表す断面図を示す。
【0094】
図1に示されるように、透明基材1の一方の面には反射防止膜2が形成されており、さらにこの反射防止膜2の上には、本発明の方法により形成された防汚層3が設けられている。
【0095】
本発明の反射防止光学部材と偏光板などの機能性光学部材などを、ラミネートに代表される貼り合わせ技術で貼り合わせることにより、反射防止機能を有する本発明の光学機能性部材が得られる。
【0096】
図2には、本発明の光学機能性部材の一例を表す断面図を示す。
【0097】
図2に示されるように、透明基材1の一方の面には反射防止膜2が形成されており、さらにこの反射防止膜2の上には、本発明の方法により形成された防汚層3が設けられている。また、透明基材1の他方の面には、機能性光学部材としての偏光板4が設けられている。
【0098】
これらの反射防止光学部材や反射防止光学部材を貼り合わせた光学機能性部材を、粘着剤、接着剤などを用いて各種ディスプレイ(液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プロジェクションディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイなど)の表示装置の前面板のガラス板、プラスチック板、偏光板などと貼り合わせることによって、本発明の表示装置が得られる。
【0099】
図3には、本発明の表示装置の一例の構成を表す概略図を示す。図3(a)に示す液晶ディスプレイにおいては、一方の表面に配向膜11aが形成されたTFT基板10aと、一方の表面に配向膜11bが形成されたガラス基板10bとがスペーサー13を介して離間対向して配置され、これらの間に液晶層12が挟持されている。TFT基板10aには表示電極14が設けられており、ガラス基板10bにはカラーフィルター15及び対向電極16が設けられている。また、TFT基板10a及びガラス基板10bの他方の表面には、偏光板17がそれぞれ形成されている。
【0100】
TFT基板10a上に形成された偏光板17の表面には、本発明の防汚剤により構成された防汚層を有する光学機能性部材18が設けられている。
【0101】
また、図3(b)には、CRTディスプレイの一部の概略を示す。図示するように、パネル21の表面に、本発明の防汚剤により構成された防汚層を有する光学機能性部材22が設けられている。
【0102】
光学機能性部材の表面には、指紋、皮脂、汗、化粧品などの汚れが付着することを防止する防汚層が形成されている。この防汚層は、高い耐久性を有し、汚れが付着した際にも容易に汚れを拭き取ることができる。従って、画像認識の高い表示装置が得られる。
【0103】
【実施例】
以下、本発明の実施例について詳細に説明するが、本発明は実施例の記載に限定されるものではない。
【0104】
まず、以下のようにして反射防止膜付きTACフィルムを作製した。
【0105】
TACフィルム(厚さ:80μm)上に、単官能性アクリル樹脂をマイクログラビア法を用いて塗布し、120Wのメタハライドランプを20cmの距離から10sec.照射することにより、ハードコート層を形成した。その後、ハードコート層の上にプラズマアシスト蒸着法により、第1のTiO2 膜、第1のSiO2 膜、第2のTiO2 膜、及び第2のSiO2 膜の順序に成膜して反射防止層を作製した。各層の屈折率n、形状膜厚d、及び光学膜厚ndは、TACフィルム(n=1.49)、ハードコート層(n=1.51,d=約5μm)、第1のTiO2 膜(n=2.30,nd=60nm)、第1のSiO2 膜(n=1.46,nd=40nm)、第2のTiO2 膜(2.30,nd=110nm)、第2のSiO2 膜(n=1.46,nd=140nm)とした。光学膜厚は、光学式膜厚モニターにより監視し、目的光量値に達した時に成膜を止め所定の光学膜厚を得た。
【0106】
以下の各実施例及び比較例においては、こうして得られた反射防止膜付きTACフィルムを被処理基材、あるいは透明基材として用いて防汚層を形成する。
実施例1
まず、下記化学式(4)で表される水酸基を有するフッ素系樹脂1.70gを、ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン7.13gに溶解して溶液を調製した。得られた溶液を、撹拌装置、滴下ロート、還流冷却管、及び温度計を装備した100mlの四つ口フラスコ中に収容した。
【0107】
【化13】
Figure 0004733798
【0108】
次いで、触媒としてのジブチルスズジラウレート(0.0018g)をフラスコ内に添加し、十分に撹拌を続けながら100℃に保った。その後、滴下ロートより下記化学式(5)で表されるイソシアネートプロピルトリエトキシシラン(0.13g)を滴下した。
【0109】
【化14】
Figure 0004733798
【0110】
滴下終了後、加熱還流下10時間反応させて有機ケイ素化合物を得た。
【0111】
この有機ケイ素化合物をFT−IR分析にかけた。FT−IRチャートを図4に示す。これにより得られた化合物は、下記化学式で表される有機ケイ素化合物であることが確認される。
【0112】
【化15】
Figure 0004733798
【0113】
得られた有機ケイ素化合物を、パーフルオロヘキサンで0.1wt%に希釈して、本実施例の防汚剤を得た。
【0114】
前述のようにして製造した反射防止膜付きTACフィルムを被処理基板として用いて、本実施例の防汚剤をディップコーティング法により塗布した。塗布後、60℃で1分間加熱乾燥して防汚層を形成して、本実施例の反射防止光学部材を得た。
【0115】
得られた反射防止光学部材の断面図を図5に示す。図示するように、本実施例の反射防止光学部材においては、透明基材1上にハードコート層5が設けられ、このハードコート層5の上には、第1のTiO2 膜2a、第1のSiO2 膜2b、第2のTiO2 膜2c、第2のSiO2 膜2dの積層構造からなる反射防止膜2が形成されている。最表面には、本発明の防汚剤により形成された防汚層3が設けられている。
【0116】
比較例1
CF3 (CF2 7 (CH2 2 Si(NH)3/2 (KP801M:信越化学工業社製)をパーフルオロヘキサンで0.1wt%に希釈して、防汚剤を調製した。この防汚剤を用いて、実施例1と同様にして被処理基材上に防汚層を形成した。
【0117】
実施例2
実施例1で得られた式(6)で表される有機ケイ素化合物をパーフルオロヘキサンで20wt%に希釈して、本実施例の防汚剤を得た。
【0118】
前述のようにして製造した反射防止膜付きTACフィルムを被処理基板として用い、この被処理基材の表面に、本実施例の防汚剤を真空蒸着法(抵抗加熱法)により成膜して防汚層を形成した。
【0119】
真空蒸着法を行うに際しては、固形量5mgの防汚剤をボート内に収容し、5×10-5torr以下に真空排気した。その後、ボートを400℃に加熱して、防汚剤を蒸発させた。
【0120】
比較例2
CF3 (CF2 7 (CH2 2 Si(NH)3/2 (KP801M:信越化学工業社製)を防汚剤として用いた以外は、実施例2と同様にして、被処理基材上に防汚層を形成した。
【0121】
実施例3
(1)多孔性成型物の作製
粒径1〜10μmのAl2 3 を原料として用いて、水圧プレスを使って直径6mm高さ4mmのペレットを作製した。次にこのペレットを、1200℃で14時間焼結した。焼結され、成形された物品(ペレット)は約40%の空孔率を有していた。
(2)防汚剤の合成
滴下ロート、還流冷却管を装備した100mlの二口ナス型フラスコ中に、水素化ナトリウム・オイルサスペンションを収容し、窒素置換した。置換後、n−ヘキサンにより窒素下で洗浄する操作を4回繰り返し、n−ヘキサンを減圧留去して水素化ナトリウム0.011molを得た。
【0122】
下記式(4)で示される水酸基を含有するフッ素化合物0.01molをビス(トリフルオロメチル)ベンゼン50gに溶解して溶液を得、氷冷下でこの溶液を1滴/秒の割合で穏やかに滴下した。滴下終了後、水浴から室温に換え、約10時間撹拌した。ナトリウムアルコキシドに、下記式(7)で示されるクロロメチルトリメトキシシラン(0.1mol)を加えて室温で2時間撹拌し、その後加熱温度が90℃を保つように制御して72時間加熱還流を行った。還流終了後、未反応の水素化ナトリウム及び塩化ナトリウムを減圧濾過した。さらに、ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン、過剰のクロロメチルトリメトキシシランを減圧留去して、下記式(8)で示される有機ケイ素化合物を得た。
【0123】
【化16】
Figure 0004733798
【0124】
前記式(8)で表される有機ケイ素化合物5gをパーフルオロヘキサンで10wt%に希釈し、防汚剤を作製した。これに上記多孔性成型物(ペレット)を浸し、完全に飽和状態になるよう含浸させた。この溶液から取り出し、溶剤を蒸発させた後、各ペレットは約2wt%の防汚剤を含有していた。
(3)防汚層の作製
前記ペレットをモリブデンボートに載せ、真空蒸着法(抵抗加熱法)により、前述の反射防止膜付きTACフィルム上に成膜し、防汚層を作製した。真空蒸着機内を5×10-5torr以下に真空排気した後、ボートを400℃に加熱し、防汚剤を蒸発させた。
【0125】
比較例3
CF3 (CF2 7 (CH2 2 Si(NH)3/2 (KP801M:信越化学工業(株)製)を用いた以外は、実施例3と同様にして、防汚層を形成した反射防止膜付きTACフィルム上に防汚層を作製した。
【0126】
参考例4
(1)多孔性成型物の作製前述の実施例3と同様の手法により、約40%の空孔率を有するペレットを作製した。
(2)防汚剤の合成滴下ロート、還流冷却管を装備した100mlの二口ナス型フラスコ中に、水素化ナトリウム・オイルサスペンションを収容し、窒素置換した。置換後、n−ヘキサンにより窒素下で洗浄する操作を4回繰り返し、n−ヘキサンを減圧留去して水素化ナトリウム0.011molを得た。
【0127】
下記式(4)で示される水酸基を含有するフッ素化合物0.01molをビス(トリフルオロメチル)ベンゼン50gに溶解して溶液を得、氷冷下でこの溶液を1滴/秒の割合で穏やかに滴下した。滴下終了後、水浴から室温に換え、約10時間撹拌した。ナトリウムアルコキシドに、下記式(7)で示されるクロロメチルトリメトキシシラン(0.03mol)を加えて室温で2時間撹拌し、その後加熱温度が100℃を保つように制御して48時間加熱還流を行った。還流終了後、未反応の水素化ナトリウム及び塩化ナトリウムを減圧濾過した。さらに、ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン、過剰のクロロメチルトリメトキシシランを減圧留去して、下記式(9)で示される有機ケイ素化合物を得た。
【0128】
【化17】
Figure 0004733798
【0129】
前記式(9)で表される有機ケイ素化合物5gをパーフルオロヘキサンで10wt%に希釈し、防汚剤を作製した。これに上記多孔性成型物(ペレット)を浸し、完全に飽和状態になるよう含浸させた。この溶液から取り出し、溶剤を蒸発させた後、各ペレットは約2wt%の防汚剤を含有していた。
(3)防汚層の作製
前記実施例3と同様の手法により、反射防止膜付きTACフィルム上に防汚層を形成した。
【0130】
前述の各実施例及び比較例で得られた防汚層を試料として、次のような各諸物性を評価した。得られた結果を下記表1にまとめる。
【0131】
(a)接触角測定:接触角計(CA−X型:協和界面科学(株)製)を用いて、乾燥状態(20℃−65%RH)で直径1.8mmの液滴を針先に作り、これを試料(固体)の表面に接触させて液滴を作った。接触角とは、固体と液体とが接触する点における液体表面に対する接線と固体表面とがなす角であり、液体を含む側の角度で定義した。液体としては、蒸留水及びn−ヘキサデカンをそれぞれ使用した。
【0132】
(b)転落角測定:転落角計(CA−X型:協和界面科学(株)製)を用いて、乾燥状態(20℃−65%RH)で直径3.0mmの液滴を針先に作り、これを水平な試料(固体)の表面上に接触させて液滴を作った。この固体試料を徐々に傾けていくと液滴は徐々に変形し、傾斜角度がある角度に達したとき、液滴は下方へ滑り出す。このときの傾斜角度を転落角とした。液体としては、蒸留水及びn−ヘキサデカンをそれぞれ使用した。
【0133】
(c)油性ペンの付着性:油性ペン(マジックインキ:細書き用No.500)を用いて、試料表面に長さ1cmの直線を書き、その付き易さあるいは目立ち易さの目視判定を行った。判定基準は次の通りとした。
【0134】
○:油性ペンによる筆跡が球状にはじけている
×:油性ペンによる筆跡がはじかれずに、直線が描けている
(d)油性ペンの拭き取り性:試料表面に付着した油性ペンをセルロース製不織布(ペンコットM−3:旭化成(株)製)で拭き取り、そのとれ易さの目視判定を行った。判定基準は次の通りとした。
【0135】
○:油性ペンを完全に拭き取ることができる
△:油性ペンの拭き取り後が残る
×:油性ペンを拭き取ることができない
(e)指紋の付着性:試料表面に指を数秒押しつけて、指紋を付着させ、その付き易さあるいは目立ち易さの目視判定を行った。判定基準は次の通りとした。
【0136】
○:指紋の付着が少なく、付いた指紋が目立たない
×:指紋の付着が確認できる
(f)指紋の拭き取り性:試料面に付着した指紋をセルロース製不織布(ペンコットM−3:旭化成(株)製)で拭き取り、その取れ易さを目視判定を行った。判定基準は次の通りとした。
【0137】
○:指紋を完全に拭き取ることができる
△:指紋の拭き取り跡が残る
×:指紋を拭き取ることができない
(g)耐摩耗性:試料表面をセルロース製不織布(ペンコットM−3:旭化成(株)製)で荷重500gfで100回擦った後に、前記各諸物性評価(a)〜(f)を行った。
【0138】
【表1】
Figure 0004733798
【0139】
表1中、括弧内の数値は、耐摩耗性試験後の値を表す。
【0140】
表1から実施例の防汚層は、比較例1〜比較例3の防汚層に比して、蒸留水やn−ヘキサデカンに濡れにくく、指紋や油性汚れが付着しにくい。しかも、付着した汚れが落ちやすくなり、優れた防汚性を有していることがわかる。また、表1に示されるように、実施例の防汚性は耐摩耗性試験後も維持されていることから、この優れた防汚性は耐久性を有していることがわかる。
【0141】
【発明の効果】
本発明の防汚剤を用いて光学部材の表面に形成した防汚層は、従来の防汚剤を用いて形成した防汚層に比して、光学部材の光学性能を損なわせることがなく、指紋、皮脂、汗、化粧品等の汚れを付着しにくくし、また、付着しても拭き取りやすくし、かつこのような防汚効果の耐久性に優れている。
【0142】
さらに、本発明の防汚剤を用いてウェットコーティング法により防汚層を形成すると、従来のドライコーティング法と比較して、複雑な形状の被処理基材や、面積の広い被処理基材への成膜が可能となる。また、本発明の防汚剤を用いてドライコーティング法により防汚層を形成すると、従来のウェットコーティング法と比較して、防汚層形成のための希釈溶媒が不要となり、また防汚層の膜厚の正確な制御も可能となる。特に、多孔性成型物を用いて真空蒸着法により防汚層を形成した場合には、膜厚の制御が容易となり極めて有利である。
【0143】
また、本発明の光学部材や反射防止光学部材と偏光板などの機能性光学部材と貼り合わせることにより得られた本発明の光学機能性部材は、上述したような優れた防汚性と高い耐久性とを有する防汚層が表面に形成されているので、この光学機能性部材を各種ディスプレイ(液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プロジェクションディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイなど)の表示画面の前面板などに貼り合わせることにより、画像認識の高い本発明の表示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射防止光学部材の一例の構成を表す断面図。
【図2】本発明の光学機能性部材の一例の構成を表す断面図。
【図3】本発明の表示装置の一例の構成を表す概略図。
【図4】本発明の防汚剤を構成する有機ケイ素化合物のFT−IRチャート。
【図5】本発明の反射防止光学部材の一例の構成を表す断面図。
【符号の説明】
1…透明基材
2…反射防止膜
3…防汚層
4…偏光板
10a…TFT基板
10b…ガラス基板
11a,11b…配向膜
12…液晶層
13…スペーサー
14…表示電極
15…カラーフィルター
16…対向電極
17…偏光板
18…光学機能性部材
21…パネル
22…光学機能性部材

Claims (16)

  1. 下記一般式(3)で表される有機ケイ素化合物を含有する防汚剤。
    Figure 0004733798
    (上記一般式(3)中、Rf2は炭素数1〜16の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基、R3 は炭素数1〜10のアルキル基、Xはハロゲン元素、n2は1〜50の整数、m2は0〜3の整数、l2は0〜3の整数、s2は1〜6の整数、aは0〜3の整数、bは0〜3の整数、cは0または1、dは0または1である。但し、6≧m2+l2>0、a+b=3、c+d=1、b+c≧1である。)
  2. 前記一般式(3)において、Rf2は、−CF3 、−C2 5 、および−C3 7からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の防汚剤。
  3. 前記一般式(3)において、R3は−CH3 、−C2 5 、および−C3 7からなる群から選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の防汚剤。
  4. 前記一般式(3)で表される第1の有機ケイ素化合物と、前記一般式(3)で表される第2の有機ケイ素化合物とを含有し、第1及び第2の有機ケイ素化合物は、前記一般式(3)におけるa,b,c,dの値がそれぞれ異なる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の防汚剤。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の防汚剤を被処理基材上にウェットコーティング法により成膜して防汚層を形成する方法。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の防汚剤を被処理基材上にドライコーティング法により成膜して防汚層を形成する方法。
  7. 請求項1ないし4に記載の防汚剤を多孔性成型物中に含浸させる工程と、前記防汚剤が含浸された多孔性成型物を真空中で加熱し、防汚剤を蒸発させて被処理基材上に防汚層を成膜する工程とを具備する防汚層の形成方法。
  8. 前記多孔性成型物は、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、MgO、Al23 、CaSO4 、Cu、Fe、Al、ステンレス、及びカーボンからなる群から選択された少なくとも1種を含む請求項7に記載の防汚層の形成方法。
  9. 前記多孔性成型物中に含浸された防汚剤を蒸発させるための加熱方法は、抵抗加熱法、電子線加熱法、イオンビーム加熱法、高周波加熱法、及び光加熱法から選択された少なくとも1つの加熱方法である請求項7または8に記載の防汚層の形成方法。
  10. 前記防汚剤を被処理基材上に成膜した後、加熱、加湿、光照射、又は電子線照射を行う工程を具備する請求項5ないし9のいずれか1項に記載の防汚層の形成方法。
  11. 透明基材と、この透明基材の少なくとも一方の面に形成された反射防止膜と、最外表面に形成された防汚層とを具備し、前記防汚層は請求項1ないし4のいずれか1項に記載の防汚剤を含む反射防止光学部材。
  12. 前記透明基材は、有機基材である透明プラスチック基材、又は無機基材であるガラス基材である請求項11に記載の反射防止光学部材。
  13. 請求項11または12に記載の反射防止光学部材と、この反射防止光学部材に接着された機能性光学部材とを有する光学機能性部材。
  14. 前記機能性部材は偏光板である請求項13に記載の光学機能性部材。
  15. ディスプレイの表示画面表面の前面板の表面に、接着剤を介して接着されたコート部材を有する表示装置において、前記コート部材は、請求項13または14に記載の光学機能性部材である表示装置。
  16. 前記ディスプレイは、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プロジェクションディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイのいずれかである請求項15に記載の表示装置。
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