JP4711943B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
他方、ランディングテープとしては、片面に多数のループを突設してなるものや、係合性に富む不織布からなるもの等が汎用されている。例えば、特許文献1には、ランディングテープと使用し得るシート材料として、基材の片面に、円弧状の突出部分を形成するように多数の繊維を固定してなるシート材料が記載されている。
本発明の積層シートの製造方法によれば、上層又は下層が凹凸賦形された積層シートを効率的に製造することができる。
本発明の使い捨ておむつによれば、ランディングテープにフック材を軽い力で係合させることができ、着用中、その係合状態が安定に維持される。
本発明の第1実施形態としての使い捨ておむつ1(以下、おむつ1という)は、図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は液難透過性の裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を具備する。
図2に示すように、着用時に着用者の脚廻りに位置するレッグ部にはレッグ部弾性部材7が配されており、着用時に着用者のウエスト廻りに位置するウエスト部には、ウエスト部弾性部材8,8が配されている。おむつ1の長手方向の左右両側には、自由端に弾性部材91を有する撥水性不織布9が配されて、立体ギャザーが形成されている。
積層シート60は、図3及び図4に示すように、フック材を係合させる上層62及び該上層62に部分的に接合された下層63を有する。上層62と下層63とは、図4(a)に示すように、千鳥状の散点状に配置された多数の接合部64において熱融着されている。
積層シート60における上層62は、凹凸形状を有しており、下層63との接合部64以外の部分が、積層シート60の上層62側に突出して多数の凸部65を形成している一方、接合部64の部分が相対的に凹部となっている。
エラストマー繊維以外の構成繊維としては、捲縮繊維等が挙げられる。
特に上層62の形成材料としてウレタン系エラストマーを用いる場合にはナイロン、ポリエステルなどの繊維を用いた不織布、またスチレン系エラストマーあるいはオレフィン系エラストマーを用いる場合にはポリエチレンあるいはポリプロピレンなどのポリオレフィン繊維を用いた不織布を用いると熱接着しやすく好適である。
また、上層62が伸縮性不織布からなり、フック材51と積層シート60との間に加わる剪断力に対して伸張するため、上層62に係合したフック材51が外れ難い。そのため、ファスニングテープのフック材51が、意図せずに、ランディングテープ6から外れることを防止できる。
このような効果は、本実施形態のように、上層62が凹凸形状を有していると一層確実に奏される。
本実施形態においては、ロール状の原反62’からの上層62の繰り出し速度V1を、両ロール11,12の周速V2より高速とし、その速度を維持したまま、第1のロール11と第2のロール12との噛み合い部に導入している。
第1及び第2のロール11,12の周速V2に対する上層62の前記噛み合い部への導入速度(本実施形態においては繰り出し速度)V1の比(V1/V2)は、10〜1.1、特に7〜2であることが好ましい。
例えば、表面シート2としては、各種製法による不織布や多数の開孔を形成した樹脂フィルム、及びこれらの積層体等を用いることができ、裏面シート3としては、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム、撥水性の積層不織布、及びこれらの積層体等を用いることができる。また、吸収体4としては、パルプ繊維等の繊維材料又は該繊維材料及び高吸収性ポリマーを空気中に飛散させ、それを所定形状に吸引堆積させてなる積繊物からなる吸収性コアを、薄葉紙や液透過性の不織布からなるコアラップシートで被覆したもの等を用いることができる。
第2実施形態の使い捨ておむつは、ランディングテープ6を構成する積層シート60Aが、第1実施形態のおむつ1と相違する以外は、第1実施形態のおむつ1と同様である。
第2実施形態の使い捨ておむつ及び積層シートについては、上述したおむつ1及び積層シート60との相違点について説明し、同様の点について同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点については、上述したおむつ1又は積層シート60に関する説明が適宜適用される。
図7に示す積層シート60Aは、上述した積層シート60の製造方法における第1のロール11及び第2のロール12として、図8に示すような、周面に、凸条部と凹溝とが形成されたロール13を用いることにより、同様にして製造することができる。
図7において、Y方向がその製造時における流れ方向(機械方向)である。
第3実施形態の使い捨ておむつは、図9に示すように、ランディングテープ6を構成する積層シート60B及びその固定態様が、第1実施形態のおむつ1と相違する以外は、第1実施形態のおむつ1と同様である。
第3実施形態の使い捨ておむつ及び積層シート60Bについては、上述したおむつ1及び積層シート60との相違点について説明し、同様の点について同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点については、上述したおむつ1又は積層シート60に関する説明が適宜適用される。
例えば、図10に示すように、ロール状の原反63’から帯状の下層63を繰り出して搬送し、これを、上述した積層シート60の製造方法において用いたものと同様の、第1のロール11と第2のロール12との噛み合い部に噛み込ませて凹凸賦形する。そして、下層63を第1のロール11の周面に引き続き吸引保持した状態下に、ロール状の原反62’から繰り出した帯状の上層62を重ね合わせ、その重ね合わせたものを第1のロール11とアンビルロール14との間で挟圧し、第1のロール11における凸部上、つまり各歯車の歯の上に位置する上層62及び下層63を熱融着によって接合させる。この積層シート60Bの製造においては、第1のロール11と第2のロール12との噛み合い部への下層63の導入速度を、両ロール11,12の周速より高速としても良いが、高速としなくても、下層63の凹凸形状が維持される。
更に、積層シート60Bにおいては、下層63が凹凸形状を有し、また、部分的におむつに接合されているため、60B全体として伸縮性を発現しフック材51と積層シート60Bとの間に加わる剪断力に対して伸張するため、上層62に係合したフック材51が外れ難い、さらには接合点が少ないためにおむつの透湿性を妨げない等の利点がある。
第3実施形態のように、下層63を凹凸形状とする場合、該下層63を構成するシート材料は、おむつの透湿性を損なわない点から、実質的に開孔を有したシート材を用いることが好ましく、例えば、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布等を用いることが好ましい。
例えば、第3実施形態において、接合部64を、第1実施形態の積層シート60と同様に散点状に形成するのに代えて、第2実施形態の積層シート60Aと同様に平行直線状に形成しても良い。また、上層62と下層63との接合部は、他のパターンで形成しても良く、例えば、図11に示すように、格子状の接合部44を形成しても良い。また、散点状に接合部を配置する場合の個々の接合部の形状は、円形に代えて、楕円形、長方形、正方形、菱形、ハート型等の任意の形状とすることができる。また、接合部は、熱融着に代えて、接着剤を介した接合によって形成されたものであっても良い。
また、上層を構成する伸縮性不織布として、エラストマー繊維を主体として構成されている伸縮性不織布に代えて、他の伸縮性不織布を用いることもできる。当該他の伸縮性不織布としては、捲縮繊維から構成される不織布等を用いることができる。
また、おむつのランディングテープを構成する下層は、裏面シートであっても良い。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 ファスニングテープ
51 フック材
6 ランディングテープ
60,60A,60B 積層シート
62 上層
63 下層
64 接合部
65 凸部
66 空隙
7 レッグ部弾性部材
8 ウエスト部弾性部材
Claims (1)
- 面ファスナーのフック材を脱着可能に係合させるランディングテープを備えた使い捨ておむつにおいて、
前記ランディングテープは、フック材を係合させる上層及び該上層に部分的に接合された下層を有する積層シートからなり、該積層シートは、上層と下層との接合部以外の部分における上下層間に空隙が形成されており、
前記上層は、伸縮性不織布からなると共に、平面状をなしており、
前記下層は、前記上層との接合部以外の部分が、前記積層シートの下層側に突出して多数の凸部を形成する一方、前記接合部の部分が相対的に凹部となっており、
前記下層における前記凸部の頂部が、おむつ本体の外表面に接合されており、該下層における前記接合部の部分とおむつ本体の外表面との間にも空隙が形成されている、使い捨ておむつ。
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