JP4698099B2 - 画像形成装置および通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置,プリンタ,複写機またはそれらの機能を有する複合機等に適用され、定着ローラをシート材によって加圧する方式の定着装置を有する電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来の定着装置の内部構造を示す側面図であり、50は定着ローラ、51は定着ローラ50に圧接する加圧ローラ、52は定着ローラ50の内部に配置されて定着ローラ50を加熱する定着ヒータ、53は定着ローラ50の温度を検出する温度検出手段、54は定着ローラ50に貼り付いた記録紙を定着ローラ50から分離させる分離爪、55は定着ローラ50に当接して定着ローラ50をクリーニングするクリーニングパッド、56はクリーニングパッド55を支持するクリーニングパッドホルダ、57はクリーニングパッド55に対して定着ローラ50の回転方向下流側に設けられたクリーニングパッド侵入規制部材、58は定着装置本体の記録紙入口に取り付けられた入口ガイド板、59は定着装置の記録紙出口側に設けられた排紙ローラ、60は排紙ローラ59に当接して従動する排紙コロを示す。
【0003】
トナー像が転写された記録紙が入口ガイド板58を介して定着ローラ50と加圧ローラ51とのニップ部に進入する。そして、ニップ部において加圧/加熱されることにより記録紙にトナー像が定着された後、排紙ローラ59を介して外部に排出される。記録紙がニップ部を通過する際に定着ローラ50に付着したトナーはクリーニングパッド55によって除去される。
【0004】
定着ローラ50の表面温度が温度検出手段53によって検出され、この温度検出手段53の検出結果に基づいて定着ヒータ52による加熱制御が図示しない制御手段によってなされる。
【0005】
ところで、従来、定着装置においては定着ヒータとして赤外線ヒータあるいはハロゲンヒータを採用し、定着ローラおよび加圧ローラの一対のローラで構成されるものが最も一般的であった。しかしながら、加圧ローラは芯金の上にシリコンゴム層を形成し、その上にフッ素樹脂からなるチューブなどの離型層を形成する構造のために熱容量が大きくなり、加熱を開始しても加圧ローラがなかなか温まらず、定着不良の要因となっている。さらには部品コストも高いというデメリットもあった。また、定着ローラと加圧ローラとのニップ部において適度なニップ幅を確保するために、大きな加圧力を必要とし、その圧力のため記録紙にストレスが生じて定着シワの原因となっている。
【0006】
そこで、加圧ローラの代わりにシート状の部材を定着ローラに押し当てることによりニップを形成し、その定着ニップ部に記録紙を通過させることにより未定着画像を記録紙に定着する定着装置が研究されている。そのように構成することにより、シート状部材であるため温まり易く、ニップ幅を確保することが可能になり、熱効率を従来機より向上させることが可能となった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、転写ローラの搬送速度v1と定着ローラの搬送速度v2および排紙ローラの搬送速度v3の関係は、v1>v2,v3>v2という関係が成り立っている。
【0008】
加圧ローラを用いた定着装置は、ローラ自体が回転可能であったことなどから、記録紙のグリップ力を容易に得ることができ、排紙ローラの引っ張りや転写ローラが早く記録紙を送ることによってループが生じることによる搬送負荷の影響を受けない。
【0009】
しかし、シート状部材を用いる定着装置の場合、シート状部材は止まっているため記録紙搬送の抵抗になる。しかし、定着ニップ部において得られる搬送力は非常に小さく、裏面に画像が印字されているような記録紙を通紙すると、裏面画像のトナーが溶け、液体となったトナーに表面張力が発生してシート状部材に引っ付こうとするため、搬送の抵抗力が増え、ジャムが発生する場合がある。
【0010】
そこで、いろいろな状態の記録紙をスムーズに通紙するためにも、転写ニップ部において記録紙に付与された搬送力を、記録紙を介して効率よく定着ニップ部に伝える必要がある。転写ニップ部からの搬送力を定着装置に伝えるためには、転写−定着間において記録紙に撓みができることを防ぐ必要がある。シート状部材を用いる定着装置の場合、記録紙が定着ニップ部にかみ込む瞬間、搬送負荷が大きくなり記録紙に撓みが発生し易くなる。
【0011】
この場合、記録紙が画像面側に撓むような搬送経路になっていると、画像面側には記録紙ガイドが設けられないため、撓みを防止できずにそのままループが膨らみ、記録紙が定着ニップ部を通過することができない。
【0012】
本発明は、このような問題を解決し、定着ローラとシート状加圧部材とを有する構成の定着装置を備えた画像形成装置において、転写−定着間における搬送不良の発生を低減させることを実現した画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、感光体と、この感光体に当接し、前記感光体上に形成されたトナー像を記録紙に転写させて搬送する転写手段と、加熱源を有する定着手段、および可撓性を有し、かつ前記定着手段を加圧した状態で前記定着手段に当接するシート状加圧部材を備え、トナー像が転写された記録紙を前記定着手段と前記シート状加圧部材との定着ニップ部を通過させる際に加圧/加熱することにより記録紙にトナー像を定着させる画像形成装置であって、前記転写手段から前記定着手段まで記録紙をガイドするガイド手段を設け、前記定着ニップ部の位置を、前記転写手段と前記感光体との転写ニップ部における記録紙の搬送方向を含む平面よりも、記録紙の画像面側に設定し、前記ガイド手段の前記転写手段側の端部を前記平面に対して記録紙の画像面の反対面側に最も離間した位置に配置し、前記定着手段側の端部を前記平面に対して記録紙の画像面側に最も離間した位置に配置し、前記ガイド手段に記録紙搬送方向に対して記録紙の画像面の反対面側から画像側に漸次傾斜する傾斜面を形成し、前記ガイド手段における前記シート状加圧部材の取付部近傍に、先端が前記定着ニップ部近傍に位置するように補助ガイド手段を設けたことを特徴とする。このように構成したことにより、記録紙先端が下方から上方に移動するため、記録紙はガイド手段側に撓みやすくなり、その結果、記録紙がガイド手段に沿って搬送されるようになるため、転写手段からくる搬送力が定着ニップ部に伝達されるようになり、転写手段からの搬送力によって記録紙先端部を定着ニップ部に進入させ、かつ通過させることができる。しかも、傾斜面が搬送の障害になることがなくなり、転写手段からの搬送力によって記録紙先端部を定着ニップ部に進入させ、かつ通過させることができる。さらに、シート状加圧部材の固定端側の部位が記録紙のガイドに関与せずに、補助ガイド手段によって記録紙が定着ニップ部にガイドされるため、シート状加圧部材が撓んだ場合にシート状加圧部材の固定端側に形成される画像面側に凸となる部位から、記録紙を持ち上げるような力を受けることが防止できる。
【0015】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ガイド手段を、側面視した場合に直線状になるように形成したことを特徴とする。このように構成したことにより、ガイド手段のガイド面に、画像面側に凸となる部位がないため、記録紙に画像面側のループが発生することを防止できる。
【0016】
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ガイド手段の傾斜面を、側面視した場合に画像面の反対面側に凸のくの字状になるように形成したことを特徴とする。このように構成したことにより、ガイド手段のガイド面に、画像面側に凸となる部位がなく、しかも記録紙先端部に搬送負荷がかかった場合に、画像面の反対面側に撓みやすくなり、ガイド手段に沿って移動させることが可能になる。
【0017】
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ガイド手段の傾斜面を、側面視した場合に画像面の反対面側に凸の弧状に形成したことを特徴とする。このように構成したことにより、ガイド手段のガイド面に、画像面側に凸となる部位がなく、画像面の反対面側に撓みやすくなり、ガイド手段に沿って移動させることが可能になる。
【0018】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1項に係る発明において、前記転写手段によって搬送された記録紙の先端が前記ガイド手段に最初に当接する位置が、前記傾斜面になるように形成したことを特徴とする。このように構成したことにより、記録紙先端が傾斜面にと当接した時点で記録紙に画像面の反対面側の力がかかり、ガイド手段に沿って移動させることが可能になる。
【0019】
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に係る発明において、前記ガイド手段における前記シート状加圧部材の取付部を段状に形成し、前記ガイド手段先端部の傾斜方向に対して、前記シート状加圧部材の傾斜方向が大きくなるように前記シート状加圧部材を設置したことを特徴とする。このように構成したことにより、記録紙先端がシート状加圧部材に当接した時点で、記録紙に画像面の反対面側に力がかかり、シート状加圧部材に沿って移動させることができる。
【0020】
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか1項に係る発明において、前記定着ニップ部への進入方向が前記ガイド手段における記録紙の搬送方向と同一または斜め上方を向くように、前記ガイド手段に前記シート状加圧部材を設置したことを特徴とする。このように構成したことにより、記録紙先端部がシート状加圧部材に沿ってスムーズに定着ニップ部に移動することができる。
【0022】
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれか1項に係る発明において、前記感光体を硬質のドラム部材とし、前記転写手段を弾性ローラとしたことを特徴とする。このように構成したことにより、転写ニップ部を通過させる際に記録紙を弾性ローラが感光体の円弧面に押し付けることにより、記録紙が、定着ニップ部まで搬送する間に、画像面の反対面側に撓みやすくなる。
【0023】
請求項9に係る発明の通信装置は、請求項1〜8のいずれか1項記載の画像形成装置と、外部端末に接続して画像データを入力する入力手段とを有し、外部から入力した画像データに基づいた画像を記録紙に記録することを特徴とする。このように構成することにより、画像データの入力を開始した時点から画像記録が可能になるまでの時間を短縮することが可能になり、しかも、記録紙の搬送性を良好に保つことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1は本発明の実施形態の定着装置および画像形成装置を有するファクシミリ装置の内部構成を示す側面図であり、1はファクシミリ装置の本体、2は、本体1に対して着脱可能に構成され、電子写真プロセスによって画像形成を行うための各種プロセス装置を収納したプロセスカートリッジ、3はプロセスカートリッジ2に備えられている感光体、4は画像データに基づいて変調したレーザ光によって感光体3を走査させる光書込装置、5は記録紙を収納する給紙カセット、6は給紙カセット5から記録紙を給送する給紙ローラ、7は感光体3に当接して記録紙に感光体3上に形成されたトナー像を転写させる転写ローラ、8は記録紙にトナー像を定着させる定着装置、9は排紙ローラ、10は密着センサ、11は本体1の上面に形成された原稿載置台、12は記録紙搬送系の駆動源であるメインモータを示す。
【0026】
図1において、感光体3,転写ローラ7,定着ローラ20(図2参照)および排紙ローラ9はメインモータ12からの駆動力が得られるように構成されており、感光体3,転写ローラ7,定着ローラ20および排紙ローラ9がそれぞれ同じ線速になるようにメインモータ12から感光体3,転写ローラ7,定着ローラ20および排紙ローラ9に回転を伝達する伝達機構(図示せず)が構成されている。
【0027】
原稿載置台11にセットされた原稿は搬送系によって密着センサ10を通過させて外部に排出される。密着センサ10を原稿が通過する際に原稿の画像が密着センサ10によって光学的に読み取られる。密着センサ10によって読み取られた画像データあるいは外部から入力した画像データは光書込装置4に送られ、光書込装置4が画像データに基づいて変調したレーザ光を、均一に帯電された感光体3の表面に照射することによって、感光体3の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像にトナーを付着させてトナー像化し、このトナー像が転写ローラ7によって記録紙に転写される。そして、転写ローラ7から搬送された記録紙は、定着装置8を通過した際に記録紙が加圧/加熱されることにより、記録紙上のトナー像が溶融して記録紙上に定着され、排紙ローラ9を介して外部に排出される。
【0028】
図2は本発明の第1実施形態の定着装置の構成を示す側面図、図3は図2の正面図であり、20は定着ローラ、21は定着ローラ20の内部に備えられた加熱源、22は定着ローラ20の両端部に設けられた軸受、23は軸受22を支持する固定部材、24はベース、25はシート状加圧部材、26はシート状加圧部材25の取付部、27は固定部材23をベース24に固定するねじを示す。
【0029】
シート状加圧部材25は、定着温度において耐性を有する耐熱性部材、例えば、フッ素樹脂(PFA,PTFE,FEP等)、ポリイミド等の耐熱性樹脂によって構成されている。
【0030】
ベース24における定着ローラ20に対向する部位に凹部24aが形成されており、この凹部24aにおける記録紙搬送方向上流側の縁部に段状の取付部26が形成されている。転写ローラから定着ローラ20まで記録紙の画像面の反対面側(以下、反対面と称する)をガイドする後述する記録紙ガイド、凹部24aおよび取付部26はベース24をモールド成形する際に形成される。
【0031】
そして取付部26の段差の部位にシート状加圧部材25の一端を当接させ、取付平面26aにシート状加圧部材25の一端部を両面粘着テープによって密着固定することによってシート状加圧部材25の他端が自由端として上下動可能になるように、シート状加圧部材25が取付部26に片持ち支持状に固定される。
【0032】
また、取付部26に対して記録紙搬送方向下流側におけるベース24上に固定部材23,23がねじ27,27によって固定されており、図2に示すように、固定部材23,23によって定着ローラ20における軸受22,22の間を支持させることにより、定着ローラ20が画像形成装置本体1(図1参照)に設置される。ここで、取付平面26aを含む平面が定着ローラ20の下部を横切るように取付部26がベース24に形成されており、この取付部26にシート状加圧部材25が密着固定されることにより、取付平面26aを含む平面Aに沿ってシート状加圧部材25が片持ち支持されるようになる。本実施形態においてはシート状加圧部材25が斜め上方を向くように取付平面26aが形成されている。
【0033】
そのため、定着ローラ20が設置された際に、定着ローラ20がシート状加圧部材25に当接し、かつ押圧するようになり、定着ローラ20とシート状加圧部材25とが圧接した状態になる。この時にシート状加圧部材25から定着ローラ20に加わる圧力がニップ圧となる。シート状加圧部材25の厚さあるいは材質によって板ばね性が変わってくるため、シート状加圧部材25の特性に合わせて所望のニップ圧が得られるように定着ローラ20の固定位置を設定する。また、定着ローラ20が設置された際に、シート状加圧部材25の自由端部が、ニップ部に対して記録紙搬送方向側の凹部24aの段部に近接あるいは当接する。
【0034】
図4は第1実施形態の定着装置およびその周辺の構成を示す側面図であり、30は記録紙ガイドを示す。記録紙ガイド30は、ベース24における転写ローラ7から取付部26(図2参照)までの上面であり、記録紙ガイド30のガイド面は、転写ローラ7付近を最下位置として定着ローラ20側に漸次上り傾斜している。この時、定着ローラ20とシート状加圧部材25とによって形成される定着ニップ部の位置は、感光体3と転写ローラ7とによって形成される転写ニップ部および転写ニップ部における記録紙搬送方向を含む平面Bに対して上方に位置する。
【0035】
感光体3からトナー像が転写された記録紙は、感光体3および転写ローラ7の回転によって搬送され、記録紙の先端は、最初に記録紙ガイド30の傾斜面に当接し、その後、傾斜面に沿って移動することにより定着ローラ20とシート状加圧部材25との定着ニップ部に送られる。ここで、記録紙が定着ニップ部に進入する際に、記録紙に搬送負荷がかかるため、記録紙の搬送速度が不安定になり、一方で転写ローラ7は安定して回転するため、記録紙が撓みやすい状況におかれる。
【0036】
図5は転写−定着間において画像面側に凸となるような部位がある場合の構成例を示す説明図であり、図5(a)は、記録紙ガイドを凹状に形成し、転写ローラによって搬送された記録紙を、一旦下方に移動させてから傾斜面によって上昇させて定着ニップ部に送るものを示し、図5(b)は、記録紙ガイドの両端部が平面で中央部が上り傾斜面となるように形成したものを示す。図5(a)に示す例においては平面から下り傾斜面に移行する部分が画像面側に凸となり、図5(b)に示す例においては下り傾斜面から平面に移行する部分が画像面側に凸となる。そして、記録紙が定着ニップ部に進入する際の搬送負荷が加わった場合に、画像面側に凸の部分に位置する記録紙の部位が画像面側に撓み、その後、定着ニップ部を記録紙が安定して通過しなければ、その撓みが成長してジャムが発生するようになる。
【0037】
しかし、本実施形態によれば、図4に示すように、記録紙ガイド30の面は漸次上昇する傾斜であって、記録紙は傾斜面に当接した後に反対面側に撓むようになり、記録紙が記録紙ガイド30の面に当接し、記録紙ガイド30のガイドに沿って記録紙が搬送される。そして、定着ニップ部を通過させることによりトナー像が記録紙に定着される。しかも、記録紙ガイド30の面には転写−定着間において画像面側に凸となるような部位がないため、記録紙を画像面側にループさせることが低減できる。
【0038】
このように構成したことにより、転写−定着間において記録紙が画像形成面側に撓み、転写ローラの搬送力が定着部に伝わらずにジャムが発生すると言った不具合が防止され、ニップ部を通過させるための搬送力が転写ローラ7から安定して得られるようになる。
【0039】
なお、記録紙ガイド30のガイド面は、図4によれば“く”の字状に形成したが、図6に示すように直線状に形成しても、あるいは図7に示すように弧状に形成しても良い。また、シート状加圧部材25における定着ニップ部への進入方向の角度が記録紙ガイド30の先端部における搬送方向の角度よりも小さい場合には、シート状加圧部材25の取付部26付近が画像面側に凸になるため、シート状加圧部材25の方向は、記録紙ガイド30の先端部における搬送方向が等しいか、または搬送方向の角度よりも大きくなるように設定するとよい。
【0040】
ところで、シート状加圧部材25の可撓性が大きい場合、定着ローラ20による押圧力によって下方に撓み、シート状加圧部材25における取付部26近傍に若干の凸部が形成されるため、この凸部の部位において記録紙が画像形成面側に撓む可能性がある。この点について鑑みなされたものが次に述べる第2実施形態である。
【0041】
図8は本発明の第2実施形態の要部構成を示す説明図であり、31はシート状の補助ガイド板を示す。なお、図2〜図4に示す第1実施形態の装置における部材と、同一の部材あるいは同一機能の部材については同一の符号を付して詳細な説明は省略した。
【0042】
補助ガイド板31の一端部は記録紙ガイド30の先端部に固定され、他端部はニップ部近傍に位置している。また取付平面26aは記録紙ガイド30の面よりも傾斜角が大きく設定されている。そして、シート状加圧部材25を取付部26に設置し、さらに定着ローラ20を設置したときにシート状加圧部材25が撓むようになる。この時の定着ローラ20とシート状加圧部材25との当接点における接線方向と記録紙ガイド30の先端部における搬送方向が等しいか、または接線方向の角度が大きくなるように設定する。
【0043】
記録紙ガイド30に沿ってガイドされた記録紙は、記録紙ガイド30の先端部から補助ガイド板31によってガイドされて定着ニップ部近傍に搬送され、定着ニップに進入して加圧,加熱される。
【0044】
このように構成したことにより、シート状加圧部材25が撓むことによって生じる画像面側の凸部を直接記録紙が通過することがないため、この凸部に起因するループの発生を防止することができ、転写ローラ7の搬送力によって記録紙を定着ニップ部に進入させ、かつ安定して定着ニップ部を通過させることができる。
【0045】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。例えば、転写ローラを弾性体とし、転写ニップ部を通過させる際に記録紙をドラム状の感光体に押し付けることにより、定着ニップ部まで搬送する間に、下に撓みやすくなるようにしても良い。
【0046】
また、本実施形態についてファクシミリ装置を例として説明してきたが、ファクシミリ装置に限るものではなく、プリンタ、複写機、あるいはこれらの機能を備えた複合機に適用しても良い。特に、ファクシミリ装置やプリンタのように外部端末から電話回線あるいはケーブル等を介して画像データを入力して、その画像を記録紙に記録する機器の場合は、定着装置の立ち上がりが早いために画像データの入力時点から、画像記録を完了するまでの時間を短縮することができ、しかも、その間の記録紙の搬送を安定させることができる。
【0047】
また、本実施形態は、鉛直方向に対して略水平方向に記録紙を搬送するタイプの機器を例として説明してきたが、記録紙の搬送方向は水平方向に限るものではなく、例えば略鉛直方向に搬送するタイプの機器に適用しても良く、転写ローラ7による搬送方向に対して画像面側に定着ニップ部が位置するものであれば、転写ローラ7や定着ローラ20の配置は問わない。
【0048】
【発明の効果】
以上、説明したように構成された本発明によれば、定着ニップ部に記録紙が進入しようとするときに、記録紙に搬送負荷がかかったとしても、記録紙はガイド面側に移動しようとすることにより画像面側にカールすることが防止される。その結果、転写ローラからの搬送力によって記録紙を定着ニップ部に進入させ、かつ通過させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における画像形成装置を有するファクシミリ装置の内部構成を示す側面図
【図2】本発明の第1実施形態の定着装置の構成を示す側面図
【図3】図2の正面図
【図4】定着装置およびその周辺の構成を示す側面図
【図5】転写−定着間において画像面側に凸となるような部位がある場合の構成例を示す説明図
【図6】定着装置およびその周辺の構成を示す側面図
【図7】定着装置およびその周辺の構成を示す側面図
【図8】本発明の第2実施形態の要部構成を示す説明図
【図9】従来の定着装置の内部構造を示す側面図
【符号の説明】
3 感光体
7 転写ローラ
8 定着装置
20 定着ローラ
21 加熱源
22 軸受
23 固定部材
24 ベース
25 シート状加圧部材
26 取付部
27 ねじ
30 記録紙ガイド
31 補助ガイド板
Claims (9)
- 感光体と、この感光体に当接し、前記感光体上に形成されたトナー像を記録紙に転写させて搬送する転写手段と、加熱源を有する定着手段、および可撓性を有し、かつ前記定着手段を加圧した状態で前記定着手段に当接するシート状加圧部材を備え、トナー像が転写された記録紙を前記定着手段と前記シート状加圧部材との定着ニップ部を通過させる際に加圧/加熱することにより記録紙にトナー像を定着させる画像形成装置であって、前記転写手段から前記定着手段まで記録紙をガイドするガイド手段を設け、前記定着ニップ部の位置を、前記転写手段と前記感光体との転写ニップ部における記録紙の搬送方向を含む平面よりも、記録紙の画像面側に設定し、前記ガイド手段の前記転写手段側の端部を前記平面に対して記録紙の画像面の反対面側に最も離間した位置に配置し、前記定着手段側の端部を前記平面に対して記録紙の画像面側に最も離間した位置に配置し、前記ガイド手段に記録紙搬送方向に対して記録紙の画像面の反対面側から画像側に漸次傾斜する傾斜面を形成し、前記ガイド手段における前記シート状加圧部材の取付部近傍に、先端が前記定着ニップ部近傍に位置するように補助ガイド手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記ガイド手段を、側面視した場合に直線状になるように形成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記ガイド手段の傾斜面を、側面視した場合に画像面の反対面側に凸のくの字状になるように形成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記ガイド手段の傾斜面を、側面視した場合に画像面の反対面側に凸の弧状に形成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記転写手段によって搬送された記録紙の先端が前記ガイド手段に最初に当接する位置が、前記傾斜面になるように形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記ガイド手段における前記シート状加圧部材の取付部を段状に形成し、前記ガイド手段の先端部の傾斜に対して、前記シート状加圧部材の傾斜が大きくなるように前記シート状加圧部材を設置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記定着ニップ部への進入方向が前記ガイド手段における記録紙の搬送方向と同一または斜め上方を向くように、前記ガイド手段に前記シート状加圧部材を設置したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 前記感光体を硬質のドラム部材とし、前記転写手段を弾性ローラとしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の画像形成装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項記載の画像形成装置と、外部端末に接続して画像データを入力する入力手段とを有し、外部から入力した画像データに基づいた画像を記録紙に記録することを特徴とする通信装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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