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JP7180171B2 - 定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着装置、及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の定着装置は、記録媒体上のトナーをヒータ等で加熱して溶融させ、加圧部材で加圧して、トナー像を記録媒体に定着させる。このような定着装置として、分離爪を当接させる当接部材の表面を清掃する清掃部と、当接部材に当接させて記録媒体を剥離する分離爪とを備え、これらが当接部材に対して接離する装置が知られている。
また、当接部材に分離爪を当接させている時に潤滑剤を供給するために、分離爪と、潤滑剤を供給する清掃部とを連動させ、当接部材に対して接離させる装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の装置では、分離爪と清掃部のそれぞれが当接部材に当接するタイミング、及び当接部材から離間するタイミングが規定されていない。加圧部材等の当接部材に加圧分離爪等を当接させた際に加圧分離爪等に溜まった異物が脱落する場合があり、この時に清掃部が当接部材から離間していると、異物が清掃部で回収されず、記録媒体に付着して異常画像が生じる場合があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、加圧分離爪に溜まった異物が脱落した場合に、異物を清掃部で確実に回収することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る定着装置は、加熱部により加熱される定着部材と、前記定
着部材の少なくとも一部を押圧可能に配置され、前記定着部材との間にニップ部を形
成する加圧部材と、前記加圧部材に対して接離可能に設けられた清掃部を有する清掃
ユニットと、前記加圧部材に対して接離可能に設けられた加圧分離爪と、前記加圧分
離爪が取り付けられる分離ステーと、前記分離ステーを前記加圧部材から離れる方向
に力を加えるスプリングと、を有する加圧分離爪ユニットと、を有し、前記加圧分離
爪ユニットはさらに、前記清掃ユニットが前記加圧部材に対して接離する力を、前
記加圧分離爪ユニットに伝達する部材である伝達部材の一端がとりつけられ、前記
伝達部材の他端は前記清掃ユニットに接触し、前記加圧分離爪は、前記清掃部が前記
加圧部材から離間するタイミングと同時か、又は前記タイミングより先に、前記加圧
部材から離間し、前記清掃部が前記加圧部材に当接するタイミングと同時か、又は
前記タイミングより後に、前記加圧部材に当接し、前記伝達部材は、前記清掃ユニッ
トが前記加圧部材に当接した状態で前記分離ステーが前記伝達部材に押される力が前
記スプリングの力より大きくなるように、かつ、前記清掃ユニットが前記加圧部材から離間した状態で前記分離ステーが前記伝達部材に押される力が前記スプリングの力より小さくなるように配置されることを特徴とする。


本発明の実施形態によれば、加圧分離爪に溜まった異物が脱落した場合に、異物を清掃部で確実に回収することができる。
実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。 実施形態に係る定着ユニットの構成の一例を示す図である。 実施形態に係る清掃ユニットが加圧部材から離間した場合を示す図である。 実施形態に係る清掃ユニットの加圧部材への食い込み量と、加圧分離部の加圧部材への付勢力との関係を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態の記録媒体は、用紙、プラスチックシート等である。以下では、記録媒体が用紙である場合を例に説明し、記録媒体を単に「用紙」と称する。尚、実施形態の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷等はいずれも同義語とする。
実施形態では、タンデム方式といわれる二次転写機構を有する電子写真方式の画像形成装置を例に説明する。
[第1の実施形態]
(画像形成装置の構成)
第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置の構成の一例を示す図である。図1に示されているように、画像形成装置100は、中間転写ユニットと、各色の作像装置20と、露光部21と、二次転写ユニット22と、定着ユニット25とを有する。
中間転写ユニットは、無端ベルトである中間転写ベルト10と、3つの支持ローラ14~16と、中間転写体クリーニングユニット17とを有する。中間転写ベルト10は支持ローラ14~16に掛け回され、時計回りに回転する。中間転写体クリーニングユニット17は、第2の支持ローラ15と第3の支持ローラ16の間に設けられ、画像を転写後に中間転写ベルト10の表面に残留する残留トナーを除去する。
作像装置20は、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間で、中間転写ベルト10の搬送方向に、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの順に設置される。
作像装置20は、クリーニングユニットと、帯電ローラ18と、除電器と、現像器と、感光体ドラム40とを色毎に有する。露光部21は、作像装置20の上方に設けられ、各色の感光体ドラム40にレーザ光を露光し、感光体ドラム40上に潜像を形成する。
作像装置20は、感光体ドラム40上の潜像を現像器により色毎に現像して、中間転写ベルト10にトナー像を形成する。尚、作像装置20は、画像形成装置100に対して着脱が可能であってもよい。
二次転写ユニット22は、2つのローラ23と、二次転写ベルト24とを有し、中間転写ベルト10の下方に設けられる。二次転写ベルト24は無端ベルトであり、2つのローラ23に掛け回されて回転する。ローラ23、及び二次転写ベルト24は、中間転写ベルト10を押し上げ、第3支持ローラ16に押し当てられて設置される。二次転写ベルト24は、中間転写ベルト10上に形成されるトナー像を用紙Pに転写し、用紙Pに未定着トナー像を担持させる。
定着ユニット25は、二次転写ユニット22の側方に設けられる。定着ユニット25は、定着部材60と、定着部材60との間でニップ部を形成する加圧部材61とを有する。未定着トナー像が担持された用紙Pは、定着ユニット25のニップ部に搬送され、定着ユニット25は未定着トナー像を用紙Pに定着させる。尚、定着ユニット25の構成については、別途詳述する。
シート反転ユニット28は、二次転写ユニット22及び定着ユニット25の下方に設けられる。シート反転ユニット28は、搬送されてきた用紙Pの表面と裏面を反転させる。シート反転ユニット28は、画像形成装置100が用紙Pのオモテ面に画像形成した後、裏面に画像形成する場合に用いられる。
自動給紙装置(ADF(Auto Document Feeder))400は、操作部が有するスタートボタンが押され、かつ給紙台30上に用紙Pがある場合に、用紙Pをコンタクトガラス32上に搬送する。給紙台30の上に用紙Pがない場合には、自動給紙装置400は、ユーザによって置かれるコンタクトガラス32上の用紙Pを読み取るために、画像読み取りユニット300を起動させる。
画像読み取りユニット300は、第1キャリッジ33と、第2キャリッジ34と、結像レンズ35と、CCD(Charge Coupled Device)36と、光源とを有する。画像読み取りユニット300は、コンタクトガラス32上の用紙Pを読み取るために、第1キャリッジ33、及び第2キャリッジ34を駆動する。
第1キャリッジ33が有する光源は、コンタクトガラス32上の用紙Pに光を照射する。照射光は、コンタクトガラス32上の用紙Pで反射された後、第1キャリッジ33の備える第1ミラーで第2キャリッジ34に向かって反射される。第2キャリッジ34でさらに反射された光は、結像レンズ35によりCCD36の位置で結像させられ、CCD36により撮像される。画像形成装置100は、CCD36の出力信号に基づいて、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各色の画像データを生成する。
画像形成装置100は、操作部が有するスタートボタンが押される場合、PC(Personal Computer)等の外部装置から画像形成の指示があった場合、或いはファクシミリの出力指示があった場合に、中間転写ベルト10の回転を開始する。
中間転写ベルト10の回転が開始されると、作像装置20は作像を開始する。トナー像が転写され、未定着トナーを担持した用紙Pは、定着ユニット25に搬送される。定着ユニット25により未定着トナー像が定着され、用紙Pに画像が形成される。
給紙テーブル200は、給紙ローラ42と、給紙ユニット43と、分離ローラ45と、搬送コロユニット48とを有する。また、給紙ユニット43は、複数の給紙トレイ44を有し、搬送コロユニット48は、搬送ローラ47を有する。
給紙テーブル200は、給紙ローラ42のうち、1つの給紙ローラを選択し、回転させる。給紙ユニット43は、複数の給紙トレイ44のうち、1つの給紙トレイを選択し、給紙トレイにセットされた用紙Pを給紙する。給紙される用紙Pは、分離ローラ45によって分離され、搬送路46に搬送される。搬送ローラ47は、搬送路46を通じて用紙Pを画像形成装置100に搬送する。
画像形成装置100に搬送された用紙Pは、給紙路53を通じてレジストローラ49の位置までさらに搬送され、レジストローラ49に突き当たって一旦停止する。用紙Pは、中間転写ベルト10上のトナー像が二次転写ユニット22に進入するタイミングで、二次転写ユニット22に搬送される。二次転写ユニット22は、中間転写ベルト10上のトナー像を用紙Pに転写し、用紙Pに未定着トナー像を担持させる。
尚、用紙Pは、手差しトレイ51から給紙されてもよい。手差しトレイ51から用紙Pが給紙される場合、画像形成装置100は給紙ローラ50を回転させる。給紙ローラ50は、手差しトレイ51上にある複数の用紙から1枚の用紙を分離し、分離した用紙Pを給紙路53に給紙する。給紙路53に給紙される用紙Pは、レジストローラ49の位置までさらに搬送される。用紙Pがレジストローラ49に搬送されてから以降の処理は、給紙テーブル200から用紙Pを給紙する場合と同様である。
用紙Pは、定着ユニット25による定着が実施された後に排出される。排出された用紙Pは、切換爪55によって排出ローラ56の位置まで搬送される。排出ローラ56は、用紙Pを排紙トレイ57に搬送して排紙する。
切換爪55は、定着ユニット25から排出された用紙Pをシート反転ユニット28に送ってもよい。シート反転ユニット28は、送られてきた用紙Pのオモテ面と裏面を反転させる。反転させられた用紙Pは、オモテ面と同様に裏面に画像が形成され、排紙トレイ57に搬送される。このようにして画像形成装置100は、用紙Pに画像形成する。
(定着ユニットの構成)
次に、定着ユニット25について説明する。
図2は、本実施形態に係る定着ユニット25の構成の一例を示す図である。
定着ユニット25は、定着部材60と、加圧部材61と、非接触分離板62と、加圧分離爪ユニット63と、清掃ユニット64と、接離駆動機構65とを有する。また定着部材60は、定着ローラ601と、加熱ローラ602と、定着ベルト603とを有する。尚、定着ユニット25は、「定着装置」の一例である。
定着ローラ601は、円筒状のローラであり、定着ユニット25のハウジングに回転自在に保持される。定着ローラ601は、表面がシリコーンゴム、又はシリコーンスポンジで被覆される。
加熱ローラ602は、金属パイプであり、内部にヒータ604を有する回転体である。加熱ローラ602は、表面にフッソ樹脂がコーティングされたチューブにより被覆される。加熱ローラ602も、定着ローラ601と同様に、定着ユニット25のハウジングに回転自在に保持される。
ヒータ604は、例えばハロゲンヒータ、セラミックヒータ、又はIHヒータ等であり、電力の供給を受けて発熱する。ヒータ604からの輻射熱により、加熱ローラ602の外周部が加熱される。複数のヒータ604を加熱ローラ602の軸方向の中央と両端に設け、加熱ローラ602の軸方向の中央と両端を独立に加熱してもよい。またヒータ604の発熱は、温度センサで検出された加熱ローラ602、又は定着ベルト603の温度に基づいて制御されてもよい。ヒータ604は、「加熱部」の一例である。
定着ベルト603は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材であり、定着ローラ601と加熱ローラ602に掛け回される。定着ベルト603は、例えばニッケル(Ni)やステンレス(SUS)等の金属フィルム、又はポリイミド(PI)やポリアミドイミド(PAI)等の樹脂フィルムを基材とする。基材の表面はシリコーンゴムで被覆され、シリコーンゴムの表層はフッ素樹脂がコーティングされる。定着ベルト603は、加熱ローラ602により内側から加熱される。
定着ベルト603は、定着ローラ601と加熱ローラ602で張架された状態で回転することができる。この場合、定着ローラ601と加熱ローラ602の何れか一方を駆動ローラとし、他方を従動ローラとしてもよい。
加圧部材61は、円筒状のローラであり、定着ユニット25のハウジングに回転自在に保持される。加圧部材61は、表面がシリコーンゴム、又はシリコーンスポンジで被覆される。加圧部材61は、定着ベルト603を挟んで定着ローラ601の少なくとも一部を押圧可能に配置され、加圧部材61と定着ローラ601のゴム部の変形によりニップ部251を形成する。
未定着トナーを担持した用紙Pは、定着ローラ601と加圧部材61のニップ部251において、加熱ローラ602で加熱された定着ベルト603により加熱され、加圧部材61により加圧されて、未定着トナーは用紙Pに定着される。
用紙Pの先端部分には、3~5mm程度の余白が設けられており、余白部分は、トナーによる定着ベルト603への巻き付け力を受けない。そのため、トナーが定着された用紙Pは、先端部分が定着ベルト603から分離した状態で、ニップ部251から排出される。この余白部を掬って用紙Pを定着ベルト603から分離させるために、ニップ部出口近傍に非接触分離板62の先端部が定着ベルト603と、0.05~0.5mmのギャップを持って配置されている。
一方、例えば用紙Pの両面に画像形成する場合に、用紙Pの第1面で定着されたトナーは、第2面の画像形成時に、加圧部材61により軟化され、加圧部材61との分離性を悪化させる場合がある。このため、定着ユニット25は、加圧部材61に当接し、加圧部材61から用紙Pを分離させる加圧分離爪ユニット63を備えている。また加圧分離爪ユニット63による分離を補助するため、第2面で先端になる第1面の後端に、余白が設けられるように画像形成される。これらにより両面の画像形成においても良好に用紙Pを搬送することができる。
加圧分離爪ユニット63は、位置決め板631と、第1スプリング632と、加圧分離爪633と、分離ステー634と、第2スプリング635と、ストッパ636と、調整機構637と、伝達部材638とを有する。加圧分離爪ユニット63は、加圧部材61に接離可能に設けられている。
位置決め板631の先端部分は、第1スプリング632の付勢力により、加圧部材61の外周の非通紙部分に常に当接される。
加圧分離爪633は、位置決め板631とは独立して揺動可能な分離ステー634に設けられる。加圧分離爪633は、用紙Pが搬送される方向において、ニップ部の下流側に位置する。分離ステー634は加圧部材61の軸方向を長手方向とする長尺の部材である。分離ステー634に、加圧分離爪633が取り付けられる。分離ステー634は、第2スプリング635により加圧部材61から離れる方向に力を加えられた状態で、分離ステー634を挟んで加圧部材61の反対側に設けられたストッパ636に接触して停止している。
調整機構637は、分離ステー634がストッパ636に接触した状態で、加圧分離爪633の先端部分と加圧部材61の表面との間隔が所定の間隔になるように、加圧分離爪633の位置を調整する。調整機構637は、例えばネジの回転により、加圧分離爪633を加圧部材61に向かって進退させる送り機構である。
例えば、加圧分離爪633を加圧部材61から離間させた状態において、加圧分離爪633の先端部分と加圧部材61の表面の間を、用紙Pに通過させる場合がある。この場合、加圧分離爪633の先端部分と加圧部材61の表面の間の間隔が広すぎたり、狭すぎたりすると、通過する用紙Pが加圧分離爪633の先端部分、或いは加圧部材61の表面に引っ掛かり、良好に通紙できない場合がある。
調整機構637により、分離ステー634がストッパ636に接触した状態で、加圧分離爪633の先端部分と加圧部材61の表面との間を所定の間隔にすることで、上記の通紙を良好に行わせることができる。
伝達部材638は、加圧分離爪ユニット63と清掃ユニット64とを連動して接離させるために、清掃ユニット64及び加圧部材41に接触、又は接続し、清掃ユニット64が加圧部材41に対して接離する力を、加圧分離爪ユニット63に伝達する部材である。伝達部材638は、例えば、一端が加圧分離爪ユニット63に取り付けられ、他端が清掃ユニット64に接触する金属の板バネである。
清掃ユニット64が加圧部材61に近づく場合、清掃ユニット64は伝達部材638を押す。この押す力は、伝達部材638を介して加圧分離爪ユニット63に加えられる。これにより、清掃ユニット64の加圧部材61に近付く動きに連動させて、加圧分離爪ユニット63を加圧部材61に近付け、加圧分離爪633を加圧部材61に当接させることができる。
一方、清掃ユニット64が加圧部材61から遠ざかる場合に、清掃ユニット64の動きに応じて、伝達部材638を押す力が弱まる。これにより、清掃ユニット64の加圧部材61に遠ざかる動きに連動させて、加圧分離爪ユニット63を加圧部材61から遠ざけ、加圧分離爪633を加圧部材61から離間させることができる。
加圧分離爪ユニット63は、ニップ部251の出口近傍に配置されるため、定着で生じる微量な残留トナーが加圧分離爪ユニット63の備える加圧分離爪633に付着し、堆積する場合がある。このように堆積したトナーは加圧部材61の回転と停止の切替や加圧部材61への圧接と離間の衝撃で加圧分離爪633から剥れて、加圧部材61を介して次に画像形成される用紙に転写される場合がある。
加圧分離爪633から剥がれたトナーが次に画像形成される用紙に転写されるのを防ぐために、定着ユニット25は、加圧部材61の表面を清掃する清掃ユニット64を備えている。
清掃ユニット64は、ウェブ供給ローラ641と、ウェブ押当ローラ642と、ウェブ巻取ローラ643を有する。清掃ユニット64は、加圧部材61に接離可能に設けられている。
図示を省略するスプリングがウェブ押当ローラ642に付勢力を与え、ウェブが加圧部材61に押し当てられる。ウェブは加圧部材61の表面の残留トナーや加圧分離爪633から剥離されたトナーを清掃する。ウェブ巻取ローラ643が所定の間隔で回転することで、ウェブ供給ローラ641から新規のウェブが供給される。尚、清掃ユニット64は、「清掃部」の一例である。
接離駆動機構65は、清掃ユニット64を加圧部材61に当接させ、また加圧部材61から離間させるための機構である。接離駆動機構65は、例えば偏心ローラを備える。偏心ローラを回転させ、偏心ローラの回転軸から外周部までの距離が長い部分が清掃ユニット64に接触する場合に、清掃ユニット64は偏心ローラに押されて加圧部材61に当接する。また、偏心ローラの回転軸から外周部までの距離が短い部分が清掃ユニット64に接触する場合に、清掃ユニット64は加圧部材61から離間する。
偏心ローラには、例えば図示を省略するモータが取り付けられ、モータにより偏心ローラの回転を制御することで、清掃ユニット64の加圧部材61への当接、及び離間を制御することができる。
図2に示されているように、清掃ユニット64が加圧部材61に当接する場合、清掃ユニット64は、接離駆動機構65により加圧部材61に近づく方向に押される。分離ステー634は伝達部材638の作用で加圧部材61に当接する方向に力を受け、この力が加圧部材61から離れる方向に加えられた第2スプリング635の力を上回ることで、加圧分離爪633は加圧部材61に当接する。
一方、図3は、清掃ユニット64が加圧部材61から離間した場合を示す図である。図3に示されているように、清掃ユニット64が加圧部材61から遠ざかることで分離ステー634が伝達部材638により押し込まれる力は弱まる。この力が加圧部材61から離れる方向に加えられた第2スプリング635の力を上回ることで、加圧分離爪633は加圧部材61から離間する。分離ステー634はストッパ636に接触し、加圧分離爪633の先端部分と加圧部材61の表面との間隔が所定の間隔に保たれる。
図4は、清掃ユニット64の加圧部材61への食い込み量と、加圧分離爪633の加圧部材61への付勢力との関係を示す図である。図4において、横軸は、清掃ユニット64が接離駆動機構65により押され、加圧部材61に当接した場合の食い込み量Rを示している。尚、「食い込み量」とは、加圧部材61の表面が清掃ユニット64で押されて内側に食い込んだ量である。
図4の縦軸は、分離ステー634が伝達部材638により加圧部材61の方向に押される力と、加圧部材61から離れる方向に加えられた第2スプリング635の力との差を示している。このような力の差を接離力Qと称する。
図4において、範囲71は、接離力Qが正の値となる範囲を示し、換言すると、加圧分離爪633が加圧部材61に当接する接離力Qの範囲を示している。範囲72は、接離力Qが負の値となる範囲を示し、換言すると、加圧分離爪633が加圧部材61から離間する接離力Qの範囲を示している。
食い込み量74は、食い込み量Rの最大値を示している。範囲73は、食い込み量Rが0以上で、最大値である食い込み量74以下の範囲を示し、換言すると、清掃ユニット64が加圧部材61に当接する食い込み量Rの範囲を示している。
範囲75は、清掃ユニット64が加圧部材61に当接する食い込み量Rの範囲73において、加圧分離爪633が加圧部材61に当接する状態と、加圧分離爪633が加圧部材61から離間する状態の両方の状態を切り替えて実現可能な接離力Qの範囲を示している。
接離駆動機構65で押されることで清掃ユニット64が加圧部材61に接近すると、分離ステー634が伝達部材638により押される力が上昇する。清掃ユニット64の加圧部材61への食い込み量Rが0以上になった状態(清掃ユニット64が加圧部材61に当接した状態)で、分離ステー634が伝達部材638に押される力が、第2スプリング635の力より大きくなるように伝達部材638が配置される。例えば、図4において、接離力Qが範囲75で示されている範囲に収まるように、伝達部材638の設けられる位置が決定される。伝達部材638を設ける位置は、例えば、定着ユニット25の設計の段階で決定すればよい。
上記のようにすることで、加圧分離爪633が加圧部材61に当接する場合には、加圧分離爪633の加圧部材61への当接より先に、又は加圧分離爪633の加圧部材61への当接と同時に、清掃ユニット64を加圧部材61に当接させることができる。また、加圧分離爪633が加圧部材61から離間する場合には、加圧分離爪633の加圧部材61からの離間と同時に、又は加圧分離爪633の加圧部材61からの離間より後に、清掃ユニット64を加圧部材61から離間させることができる。
加圧分離爪633の先端に、残留トナーの塊等の異物があっても、加圧分離爪633が加圧部材61に当接する場合には、必ず清掃ユニット64が加圧部材61に当接している。また加圧分離爪633が加圧部材61から離間する場合には、必ず清掃ユニット64が加圧部材61に当接している。そのため、加圧分離爪633の先端から異物が剥離して落下しても、確実に清掃ユニット64で回収することが可能となる。
以上説明してきたように、本実施形態では、加圧分離爪633は、清掃ユニット64の加圧部材61に対する接離に連動したタイミングで加圧部材61に対して接離する。これにより、加圧分離爪633に溜まった異物を清掃ユニット64で確実に回収することができる。そして異物が用紙Pに付着することによる異常画像の発生を防ぐことができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る画像形成装置の一例を説明する。尚、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する。
本実施形態では、分離ステー634の長手方向の異なる位置に、複数の加圧分離爪633を取り付ける。また複数の加圧分離爪633毎に、調整機構637を設け、加圧分離爪633毎で、加圧分離爪633の先端部分と加圧部材61の表面との間隔の調整を可能とする。
これにより、例えば、加圧分離爪633を加圧部材61から離間させた状態において、加圧分離爪633の先端部分と加圧部材61の表面の間の用紙Pの通紙を、良好に行うことができる。
尚、上記以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
以上、実施形態に係る定着装置、及び画像形成装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
100 画像形成装置
25 定着ユニット(定着装置の一例)
251 ニップ部
60 定着部材
601 定着ローラ
602 加熱ローラ
603 定着ベルト
604 ヒータ(加熱部の一例)
61 加圧部材
62 非接触分離板
63 加圧分離爪ユニット
631 位置決め板
632 第1スプリング
633 加圧分離爪
634 分離ステー
635 第2スプリング
636 ストッパ
637 調整機構
638 伝達部材
64 清掃ユニット(清掃部の一例)
641 ウェブ供給ローラ
642 ウェブ押当ローラ
643 ウェブ巻取ローラ
65 接離駆動機構
71 加圧分離爪が加圧部材に当接する接離力の範囲
72 加圧分離爪が加圧部材から離間する接離力の範囲
73 清掃ユニットが加圧部材に当接する食い込み量の範囲
74 食い込み量の最大値
75 加圧分離爪と加圧部材の接離を実現できる接離力の範囲
特開平01-040870号公報

Claims (6)

  1. 加熱部により加熱される定着部材と、
    前記定着部材の少なくとも一部を押圧可能に配置され、前記定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、
    前記加圧部材に対して接離可能に設けられた清掃部を有する清掃ユニットと、
    前記加圧部材に対して接離可能に設けられた加圧分離爪と、前記加圧分離爪が取り付けられる分離ステーと、前記分離ステーを前記加圧部材から離れる方向に力を加えるスプリングと、を有する加圧分離爪ユニットと、を有し、
    前記加圧分離爪ユニットはさらに、前記清掃ユニットが前記加圧部材に対して接離する力を、前記加圧分離爪ユニットに伝達する部材である伝達部材の一端がとりつけられ、
    前記伝達部材の他端は前記清掃ユニットに接触し、
    前記加圧分離爪は、前記清掃部が前記加圧部材から離間するタイミングと同時か、又は前記タイミングより先に、前記加圧部材から離間し、前記清掃部が前記加圧部材に当接するタイミングと同時か、又は前記タイミングより後に、前記加圧部材に当接し、
    前記伝達部材は、前記清掃ユニットが前記加圧部材に当接した状態で前記分離ステーが前記伝達部材に押される力が前記スプリングの力より大きくなるように、かつ、前記清掃ユニットが前記加圧部材から離間した状態で前記分離ステーが前記伝達部材に押される力が前記スプリングの力より小さくなるように配置されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着装置は、
    未定着トナー像が担持され、前記ニップ部に搬送される記録媒体に、前記未定着トナー像を定着し、
    前記加圧分離爪は、前記記録媒体が搬送される方向において、前記ニップ部の下流側に位置する請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加圧分離爪と前記加圧部材との間隔を調整する調整機構を有する請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記定着装置は、複数の前記分離爪を有し、
    前記調整機構は、前記加圧分離爪毎に設けられている請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記調整機構により、前記加圧分離爪と前記加圧部材は、所定の間隔で離間している請求項3、又は4に記載の定着装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の定着装置を有する画像形成装置。
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