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JP4642503B2 - 自動車における自動変速機のシフトレバー装置 - Google Patents

自動車における自動変速機のシフトレバー装置 Download PDF

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JP4642503B2
JP4642503B2 JP2005039343A JP2005039343A JP4642503B2 JP 4642503 B2 JP4642503 B2 JP 4642503B2 JP 2005039343 A JP2005039343 A JP 2005039343A JP 2005039343 A JP2005039343 A JP 2005039343A JP 4642503 B2 JP4642503 B2 JP 4642503B2
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Description

本発明は、自動車における自動変速機のシフトレバー装置に関し、特にM/Tモードの操作機能を備えたシフトレバー装置に関する。
従来の車両には、車両の走行状態及び運転者の操作状態に応じて変速比を自動的に変更する有段(4速自動変速機等)または無段(CVT等)のAutomatic Transmission(以下A/Tと記載する)、あるいは運転者の操作で変速比を変更するManual Transmission(以下、M/Tと記載する)のいずれかが一般的には搭載されている。
A/Tは運転者による変速操作(特に操作技術を要するクラッチ操作と同期したアクセル操作)が不要で、運転者はアクセルとステアリングの操作のみで車両を運転することが可能であり、近年では広く普及している。
M/Tは運転者に、比較的高い操作技術を要するクラッチ操作とアクセル操作を必要とし、近年では一部の車両(スポーツタイプの車両等)に搭載されている。
近年では、A/TでありながらM/T感覚の操作機能を有するM/Tモードを備えた車両も普及している。この種の車両では、運転者は、変速操作が不要なA/Tモードと、運転者からのシフトレバーの操作のみで予め設定された変速比の中から任意に選択した変速比にシフトアップまたはシフトダウンが可能なM/Tモード(シーケンシャルモード)とを選択可能である。M/Tモードでは、運転者はシフトレバーの操作のみでシフトアップまたはシフトダウンが可能であり、従来のM/Tのように微妙な半クラッチの操作や微妙なアクセル操作によるエンジン回転数の調整等の操作が不要で、スポーティな走行等に必要な変速操作を非常に容易に行うことが可能である。
この種のM/Tモードの操作機能を備えたシフトレバー装置において、特許文献1に記載の従来の技術では、簡単な構成で、シフトリンクをM/Tモードへの切換え位置であるDシフトレンジに保持することが可能な自動車における自動変速機のシフトレバー装置が提案されている。
特開2004−130931号公報
図9は従来のシフトレバー装置の例を示している。
従来、M/Tモードの操作機能を備えたシフトレバー装置では、図9に示すように、M/Tモード用シフト溝MMT内の変速比維持位置(図2における「S」位置)、シフトアップ位置(図2における「S+」位置)、シフトダウン位置(図2における「S−」位置)、A/Tモード用シフト溝MAT内の自動変速位置(図2における「D」位置)を検出するために、スイッチSW10、SW20、SW30の3個のスイッチを用いていた。従来では、図9(B)の例に示すように、シフトレバー20に連結されたスイッチ操作部材80にて、「D」位置(「D」位置を含むA/Tモード用シフト溝MAT内の位置であり、以下「D」位置または「D」とは前記位置をいう)ではスイッチSW10〜SW30が全て非操作状態(例えば開放状態)、「S」位置ではスイッチSW10のみが操作状態(例えば短絡状態)、「S+」位置ではスイッチSW10とSW20とが操作状態、「S−」位置ではスイッチSW10とSW30とが操作状態となるように構成されている。そして制御手段でスイッチSW10〜SW30の状態を判定することで、シフトレバーの位置を検出している。
このように従来では3個のスイッチを用いて「D、S、S+、S−」の位置を検出しており、比較的広いスイッチの搭載スペースを必要としていた。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、スイッチの数を2個に削減して「D、S、S+、S−」の位置を適切に検出可能な、スイッチの搭載スペースがより小さい、自動車における自動変速機のシフトレバー装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの自動車における自動変速機のシフトレバー装置である。
請求項1に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置は、A/Tモード用シフト溝とM/Tモード用シフト溝とを備え、シフトレバーをA/Tモード用シフト溝における自動変速位置からM/Tモード用シフト溝における変速比維持位置に移動させることで自動変速機の動作モードをA/TモードからM/Tモードに変更可能であるとともに、シフトレバーを前記変速比維持位置から前記自動変速位置に移動させることで自動変速機の動作モードをM/TモードからA/Tモードに変更可能であり、M/Tモード溝には、自動変速機の変速比を現在のギアまたは現在のギアに相当する変速比に維持する変速比維持位置と、自動変速機の変速比を現在のギアまたは現在のギアに相当する変速比から1段高速側のギアまたは1段高速側のギアに相当する変速比への変更を指示するシフトアップ位置と、自動変速機の変速比を現在のギアまたは現在のギアに相当する変速比から1段低速側のギアまたは1段低速側のギアに相当する変速比への変更を指示するシフトダウン位置とを有する、自動車における自動変速機のシフトレバー装置である。
シフトレバー装置はアップ側スイッチとダウン側スイッチとの2個のスイッチを備え、アップ側スイッチとダウン側スイッチにおける導通状態と開放状態は、スイッチの操作状態と非操作状態に応じて変化する。
そしてシフトレバーには前記2個のスイッチを操作するスイッチ操作部材が連結されており、スイッチ操作部材は、以下のように2個のスイッチを操作する。
(1)シフトレバーが自動変速位置にある場合は2個のスイッチをともに非操作状態にする。
(2)シフトレバーが変速比維持位置にある場合は2個のスイッチをともに操作状態にする。
(3)シフトレバーがシフトアップ位置にある場合はアップ側スイッチを操作状態にするとともに、ダウン側スイッチを非操作状態にする。
(4)シフトレバーがシフトダウン位置にある場合はアップ側スイッチを非操作状態にするとともに、ダウン側スイッチを操作状態にする。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの自動車における自動変速機のシフトレバー装置である。
請求項2に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置は、請求項1に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、アップ側スイッチとダウン側スイッチは、スイッチが非操作時は開放状態になるとともに操作時は短絡状態となるノーマルオープン端子を備えており、更に2個のスイッチの各々のノーマルオープン端子の短絡状態または開放状態を検出することでスイッチの操作状態または非操作状態を検出可能な制御手段を備えている。
そして制御手段は、以下のようにシフトレバーの位置を検出する。
(1)アップ側スイッチとダウン側スイッチとの双方のノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態である場合にシフトレバーの位置が自動変速位置であることを検出する。
(2)アップ側スイッチとダウン側スイッチとの双方のノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態である場合にシフトレバーの位置が変速比維持位置であることを検出する。
(3)アップ側スイッチにおけるノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態であり且つダウン側スイッチにおけるノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態である場合にシフトレバーの位置がシフトアップ位置であることを検出する。
(4)アップ側スイッチにおけるノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態であり且つダウン側スイッチにおけるノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態である場合にシフトレバーの位置がシフトダウン位置であることを検出する。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの自動車における自動変速機のシフトレバー装置である。
請求項3に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置は、請求項1に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、アップ側スイッチとダウン側スイッチは、スイッチが非操作時は開放状態になるとともに操作時は短絡状態となるノーマルオープン端子と、スイッチが非操作時は短絡状態になるとともに操作時は開放状態となるノーマルクローズ端子との双方の端子を備えており、更に2個のスイッチの各々のノーマルオープン端子とノーマルクローズ端子との短絡状態または開放状態を検出することでスイッチの操作状態または非操作状態を検出可能な制御手段を備えている。
そして制御手段は、以下のようにシフトレバーの位置を検出する。
(1)アップ側スイッチとダウン側スイッチとの双方のノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態であり且つ双方のノーマルクローズ端子が非操作状態を示す短絡状態である場合にシフトレバーの位置が自動変速位置であることを検出する。
(2)アップ側スイッチとダウン側スイッチとの双方のノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態であり且つ双方のノーマルクローズ端子が操作状態を示す開放状態である場合にシフトレバーの位置が変速比維持位置であることを検出する。
(3)アップ側スイッチにおけるノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態であり且つノーマルクローズ端子が操作状態を示す開放状態であり、更にダウン側スイッチにおけるノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態であり且つノーマルクローズ端子が非操作状態を示す短絡状態である場合にシフトレバーの位置がシフトアップ位置であることを検出する。
(4)アップ側スイッチにおけるノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態であり且つノーマルクローズ端子が非操作状態を示す短絡状態であり、更にダウン側スイッチにおけるノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態であり且つノーマルクローズ端子が操作状態を示す開放状態である場合にシフトレバーの位置がシフトダウン位置であることを検出する。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの自動車における自動変速機のシフトレバー装置である。
請求項4に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置は、請求項3に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、制御手段は、ノーマルオープン端子とノーマルクローズ端子との双方が所定の異常判定時間の間継続して開放状態または短絡状態であることが検出されたスイッチを異常と判定する。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの自動車における自動変速機のシフトレバー装置である。
請求項5に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置は、請求項2〜4のいずれかに記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置である。
そして制御手段は、2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが操作状態且つダウン側スイッチが非操作状態であることを検出したとき、運転者からシフトアップの要求が指示されたと判定する。
また制御手段は、2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが非操作状態且つダウン側スイッチが操作状態であることを検出したとき、運転者からシフトダウンの要求が指示されたと判定する。
また、本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの自動車における自動変速機のシフトレバー装置である。
請求項6に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置は、請求項5に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、制御手段は、2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが操作状態且つダウン側スイッチが非操作状態であることを検出し、その後2個のスイッチがともに操作状態であることを検出したとき、運転者からシフトアップの要求が指示されたと判定する。
また、2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが非操作状態且つダウン側スイッチが操作状態であることを検出し、その後2個のスイッチがともに操作状態であることを検出したとき、運転者からシフトダウンの要求が指示されたと判定する。
また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの自動車における自動変速機のシフトレバー装置である。
請求項7に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置は、請求項2〜4のいずれかに記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、制御手段は、2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが操作状態であり且つダウン側スイッチが非操作状態である状態を所定の操作判定時間の間継続した場合に運転者からシフトアップの要求が指示されたと判定する。
また、2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが非操作状態であり且つダウン側スイッチが操作状態である状態を所定の操作判定時間の間継続した場合に運転者からシフトダウンの要求が指示されたと判定する。
請求項1に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置を用いれば、2個のスイッチの操作状態と非操作状態の組み合わせにて、自動変速位置と変速比維持位置とシフトアップ位置とシフトダウン位置とを適切に検出することができる。
これにより、スイッチの搭載スペースがより小さい、自動車における自動変速機のシフトレバー装置を実現することができる。
また、請求項2に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置によれば、ノーマルオープン端子を備えたスイッチの短絡状態と開放状態を検出することで、自動変速位置と変速比維持位置とシフトアップ位置とシフトダウン位置とを適切に検出することができる。
また、請求項3に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置によれば、ノーマルオープン端子とノーマルクローズ端子との双方を備えたスイッチを用い、ノーマルオープン端子とノーマルクローズ端子との双方の短絡状態と開放状態とを検出することで、より確実に自動変速位置と変速比維持位置とシフトアップ位置とシフトダウン位置とを検出することができる。
また、請求項4に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置によれば、ノーマルオープン端子とノーマルクローズ端子との双方を備えたスイッチを用い、操作状態に応じて相反する状態(一方が短絡状態なら他方は開放状態)となるべきところ、ともに短絡状態または開放状態となった場合を一定時間継続した場合に異常と判定する。
これにより、スイッチ内部またはスイッチと制御手段との配線において、断線またはショート等の異常が発生していても、適切に異常を判定することができる。
また、請求項5に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置によれば、下記の誤判定の発生を防止することが可能である。
例えばスイッチの構造のばらつき等により、シフトレバーを自動変速位置から変速比維持位置に移動させた場合、2個のスイッチが全く同じタイミングで操作状態に遷移せず、一方が操作状態に遷移した後、他方が遅れて操作状態に遷移する場合も考えられる。この場合、シフトアップ操作もシフトダウン操作もしていないにもかかわらずシフトアップ位置またはシフトダウン位置であると判定(誤判定)してしまう可能性がある。一旦2個のスイッチがともに操作状態であることを確認した後、一方のみが操作状態となった場合にシフトアップまたはシフトダウンの要求が指示された、と判定することで、前記の誤判定を適切に防止することができる。
また、請求項6に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置によれば、請求項5に対して、一旦2個のスイッチがともに操作状態であることを確認した後、一方のみが操作状態となり、更にその後、2個のスイッチがともに操作状態となった場合にシフトアップまたはシフトダウンの要求が指示された、と判定することで、前記の誤判定を適切に防止することができる。
また、請求項7に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置によれば、請求項5に対して、一旦2個のスイッチがともに操作状態であることを確認した後、一方のみが操作状態となった状態を一定時間(操作判定時間)継続した場合にシフトアップまたはシフトダウンの要求が指示された、と判定することで、前記の誤判定を適切に防止することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明のシフトレバー装置10の一実施の形態における外観図(斜視図)を示している。
●[シフトレバー装置10の全体構成(図1)]
シフトレバー装置10にはA/Tモード用シフト溝MATとM/Tモード(シーケンシャルモード)用シフト溝MMTが設けられている。そしてシフトレバー20を前記A/Tモード用シフト溝MATあるいはM/Tモード用シフト溝MMTに沿って所定の位置に移動させることで、運転者は所望する変速モード等を選択することができる。
またシフトレバー装置10にはスイッチBOX30が設けられている。スイッチBOX30には、M/Tモード用シフト溝MMT内の所定位置にシフトレバー20が移動させられたこと等を検出可能なスイッチが設けられている。
●[A/Tモード用シフト溝MATとM/Tモード用シフト溝MMT内におけるシフト位置(図2)]
次に図2を用いて、A/Tモード用シフト溝MATとM/Tモード用シフト溝MMT内におけるシフト位置について説明する。
A/Tモード用シフト溝MATは、A/T領域MA内に設けられており、例えば「P」「R」「N」「D」「2」の各位置が設定されている。
M/Tモード用シフト溝MMTは、M/T領域MM内に設けられており、例えば「S」「S+」「S−」の各位置が設定されている。
「D」位置(「D」位置を含むA/Tモード用シフト溝MAT内の位置であり、以下「D」位置または「D」とは前記位置をいう)は、車両の走行状態及び運転者のアクセル踏み込み量等に応じて自動変速機の変速比を自動的に変更する自動変速位置である。
「S」位置は、自動変速機の変速比を現在のギア(有段変速機の場合)または現在のギアに相当する変速比(無段変速機の場合)を維持する変速比維持位置である。
「S+」位置は、自動変速機の変速比を現在のギアまたは現在のギアに相当する変速比から1段高速側のギアまたは1段高速側のギアに相当する変速比への変更を指示するシフトアップ位置である。
「S−」位置は、自動変速機の変速比を現在のギアまたは現在のギアに相当する変速比から1段低速側のギアまたは1段低速側のギアに相当する変速比への変更を指示するシフトダウン位置である。
なお、運転者が「S+」位置または「S−」位置にシフトレバー20を移動させてシフトレバー20を開放した場合、シフトレバー20は「S」位置に移動する。「S+」位置及び「S−」位置を除く位置(P、R、N、D、2、Sの位置)では、シフトレバー20を開放してもその位置に留まっている。
なお、「P」位置、「R」位置、「N」位置、「2」位置については説明を省略する。
●[D、S、S+、S−の各位置を検出する構成(図3)]
次に図3を用いて、D、S、S+、S−の各シフト位置を、2個のスイッチSW1及びSW2にて検出可能とする構成について説明する。従来のシフトレバー装置では図9に示すように3個のスイッチSW10〜SW30を用いて検出していたが、本実施の形態に示すシフトレバー装置10では2個のスイッチSW1及びSW2にて検出が可能である。
図3(A)に示すようにシフトレバー装置10にはスイッチSW1(以下、アップ側スイッチSW1と記載する)とスイッチSW2(以下、ダウン側スイッチSW2と記載する)が設けられており、シフトレバー20には上記2個のスイッチを操作するスイッチ操作部材40が連結されている。なおスイッチ操作部材40を、シフトレバー20の一部に形成してもよい。
なお、各スイッチは、操作部SW1aを開放状態(非操作状態)にするとC端子とNop端子(ノーマルオープン端子)が開放状態になるとともに、C端子とNcl端子(ノーマルクローズ端子)が短絡状態になる。また操作部SW1aを押し込む(操作状態)とC端子とNop端子が短絡状態になるとともに、C端子とNcl端子が開放状態になる。
スイッチには、上記のノーマルオープン端子とノーマルクローズ端子の双方を備えたスイッチを用いても良いし、ノーマルオープン端子とノーマルクローズ端子の一方のみを備えたスイッチを用いても良い。
そして図3(B)に示すように、シフトレバー20が「D」位置にある場合、スイッチ操作部材40はアップ側スイッチSW1とダウン側スイッチSW2をともに非操作状態にする。
またシフトレバー20が「S」位置にある場合、スイッチ操作部材40はアップ側スイッチSW1とダウン側スイッチSW2をともに操作状態にする。
またシフトレバー20が「S+」位置にある場合、スイッチ操作部材40はアップ側スイッチSW1を操作状態にするとともに、ダウン側スイッチSW2を非操作状態にする。
またシフトレバー20が「S−」位置にある場合、スイッチ操作部材40はアップ側スイッチSW1を非操作状態にするとともに、ダウン側スイッチSW2を操作状態にする。
●[制御手段とスイッチの接続(図4)]
次に図4を用いて、アップ側スイッチSW1とダウン側スイッチSW2の状態を検出可能な制御手段50とスイッチの各端子との接続の例を示す。例えば制御手段40は、エンジンまたはトランスミッション等を制御するユニットであり、図示した部品以外については省略している。
制御手段50にはCPU51が設けられており、アップ側スイッチSW1のNop端子は端子SW1−Nopを介してCPU51に接続され、端子SW1−Nopは抵抗R1を介して電位Vccに接続されている。以下、アップ側スイッチSW1のNcl端子、ダウン側スイッチSW2のNop端子及びNcl端子も同様に接続されている。また、C端子は基準電位GNDに接続されている。
この接続にて、CPU51は、アップ側スイッチSW1のNop端子及びNcl端子と、ダウン側スイッチSW2のNop端子及びNcl端子の各々を、短絡状態であるか開放状態であるか検出することが可能である。
●[D、S、S+、S−の各位置の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定(図5、第1の判定方法)]
次に図5に示すフローチャートを用いてCPU51による「D、S、S+、S−の各位置(シフト位置)の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定(第1の判定方法)」の例について説明する。図5に示す処理は、例えば所定時間間隔(例えば10ms間隔等)で実行される。
図5に示す第1の判定方法では、「S」位置から「S+」位置(または「S−」位置)に遷移した後、更にその後「S」位置に遷移した時点でシフトアップ要求あり(またはシフトダウン要求あり)と判定する。
ステップS10〜S17では、シフトレバー20の現在の位置が「D、S、S+、S−」のどのシフト位置にあるか、を判定する。
ステップS10では、前回の判定位置(D、S、S+、S−)を前回位置に記憶し、ステップS11に進む。なお、この時点(今回位置を更新する前の時点)における今回位置に記憶されているシフト位置が前回の判定位置である。
ステップS11では、アップ側スイッチSW1が非操作状態であるか否かを判定する。非操作状態である(Yes)場合はステップS12に進み、非操作状態でない(No)場合はステップS13に進む。なお「非操作状態」とは、アップ側スイッチSW1がNop端子とNcl端子の双方を備えている場合はNop端子が開放状態であり且つNcl端子が短絡状態であり、アップ側スイッチSW1がNop端子のみを備えている場合はNop端子が開放状態であり、アップ側スイッチSW1がNcl端子のみを備えている場合はNcl端子が短絡状態である。
ステップS12では、ダウン側スイッチSW2が非操作状態であるか否かを判定する。非操作状態である(Yes)場合はステップS14に進み、非操作状態でない(No)場合はステップS15に進む。なお「非操作状態」とは、上記の説明と同様に判定することができる。
ステップS14では、「D」位置を今回位置に記憶し、ステップS20に進む。
ステップS15では、「S−」位置を今回位置に記憶し、ステップS20に進む。
ステップS13では、ダウン側スイッチSW2が非操作状態であるか否かを判定する。非操作状態である(Yes)場合はステップS16に進み、非操作状態でない(No)場合はステップS17に進む。なお「非操作状態」とは、上記の説明と同様に判定することができる。
ステップS16では、「S+」位置を今回位置に記憶し、ステップS20に進む。
ステップS17では、「S」位置を今回位置に記憶し、ステップS20に進む。
ステップS20以降では、運転者からのシフトアップ要求(S+)またはシフトダウン要求(S−)の有無を判定する。例えばスイッチの構造のばらつき等により、シフトレバー20を「D」位置から「S」位置に移動させた場合、2個のスイッチが全く同じタイミングで操作状態に遷移せず、一方が操作状態に遷移した後、他方が遅れて操作状態に遷移する場合も考えられる。この場合、シフトレバー20を「D」から「S」に移動させたとき、例えば一時的にアップ側スイッチSW1が操作状態、且つダウン側スイッチSW2が非操作状態になり、その後にアップ側スイッチSW1とダウン側スイッチSW2との双方が操作状態となる。この場合、運転者はシフトアップを所望していないのに(「D」から「S」にしただけであるにもかかわらず)シフトアップの要求があったと誤判定してしまう可能性がある。ステップS20以降にてこの誤判定を防止する。
なお、ステップS10〜S17の「D、S、S+、S−」のシフト位置の判定において、同じシフト位置を所定時間継続(例えば50ms間継続)した場合に、当該シフト位置であると判定するようにしてもよい。
ステップS20では、今回位置と前回位置が異なるシフト位置であるか否かを判定する。異なるシフト位置である(Yes)場合はステップS21に進み、異なるシフト位置でない(No、つまり同じ位置を維持している)場合は処理を終了する。
ステップS21では、遷移1回前に記憶されているシフト位置を遷移2回前に記憶してステップS22に進む。
ステップS22では、前回位置に記憶されているシフト位置を遷移1回前に記憶してステップS23に進む。
ステップS23では、今回位置が「S」位置であるか否かを判定する。「S」位置である(Yes)場合はステップS24に進み、「S」位置でない(No)場合は処理を終了する。
ステップS24では、遷移2回前が「S」位置であるか否かを判定する。「S」位置である(Yes)場合はステップS25に進み、「S」位置でない場合は処理を終了する。
ステップS25では、遷移1回前が「S+」位置であるか否かを判定する。「S+」位置である(Yes)場合はステップS27に進み、「S+」位置でない(No)場合はステップS26に進む。
ステップS27では、「シフトアップ要求あり」と判定して処理を終了する。
ステップS26では、遷移1回前が「S−」位置であるか否かを判定する。「S−」位置である(Yes)場合はステップS28に進み、「S−」位置でない(No)場合は処理を終了する。
ステップS28では、「シフトダウン要求あり」と判定して処理を終了する。
●[D、S、S+、S−の各位置の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定(図6、第2の判定方法)]
次に図6に示すフローチャートを用いてCPU51による「D、S、S+、S−の各位置(シフト位置)の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定(第2の判定方法)」の例について説明する。図6に示す処理は、例えば所定時間間隔(例えば10ms間隔等)で実行される。
ステップS10〜S17は図5の説明と同じであるので説明を省略し、図5とは異なるステップS20以降について説明する。なお図5、図6、図7では、同一の処理であるステップには同一のステップ番号を記載している。
図6に示す第2の判定方法では、図5に示す第1の判定方法に対して、「S」位置から「S+」位置に遷移した時点でシフトアップ要求あり(「S」位置から「S−」位置に遷移した時点でシフトダウン要求あり)と判定する。その後に「S」位置に戻ることまで検出している第1の判定方法より判定が早い。
ステップS20では、今回位置と前回位置が異なるシフト位置であるか否かを判定する。異なるシフト位置である(Yes)場合はステップS22に進み、異なるシフト位置でない(No、つまり同じ位置を維持している)場合は処理を終了する。
ステップS22では、前回位置に記憶されているシフト位置を遷移1回前に記憶してステップS24Aに進む。
ステップS24Aでは、遷移1回前が「S」位置であるか否かを判定する。「S」位置である(Yes)場合はステップS25Aに進み、「S」位置でない(No)場合は処理を終了する。
ステップS25Aでは、今回位置が「S+」位置であるか否かを判定する。「S+」位置である(Yes)場合はステップS27に進み、「S+」位置でない(No)場合はステップS26Aに進む。
ステップS27では、「シフトアップ要求あり」と判定して処理を終了する。
ステップS26Aでは、今回位置が「S−」位置であるか否かを判定する。「S−」位置である(Yes)場合はステップS28に進み、「S−」位置でない(No)場合は処理を終了する。
ステップS28では、「シフトダウン要求あり」と判定して処理を終了する。
●[D、S、S+、S−の各位置の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定(図7、第3の判定方法)]
次に図7に示すフローチャートを用いてCPU51による「D、S、S+、S−の各位置(シフト位置)の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定(第3の判定方法)」の例について説明する。図7に示す処理は、例えば所定時間間隔(例えば10ms間隔等)で実行される。
ステップS10〜S17は図5の説明と同じであるので説明を省略し、図5とは異なるステップS30以降について説明する。なお図5、図6、図7では、同一の処理であるステップには同一のステップ番号を記載している。
図7に示す第3の判定方法では、図5に示す第1の判定方法に対して、遷移前の位置が「S」位置であり、且つ「S+」位置(または「S−」位置)を所定時間継続した時点でシフトアップ要求あり(またはシフトダウン要求あり)と判定する。
ステップS30では、今回位置と前回位置が異なるシフト位置であるか否かを判定する。異なるシフト位置である(Yes)場合はステップS31に進み、異なるシフト位置でない(No、つまり同じ位置を維持している)場合はステップS32に進む。
ステップS31では、前回位置に記憶されているシフト位置を遷移1回前に記憶してステップS31Aに進む。
ステップS31Aでは、今回位置継続カウンタをクリアして処理を終了する。
ステップS32では、今回位置継続カウンタをカウントアップしてステップS33に進む。
ステップS33では、遷移1回前が「S」位置であるか否かを判定する。「S」位置である(Yes)場合はステップS34に進み、「S」位置でない(No)場合は処理を終了する。
ステップS34では、今回位置継続カウンタが操作判定時間(例えば100ms等)に達したか否かを判定する。達している(Yes)場合はステップS35に進み、達していない(操作判定時間よりも小さいまたは大きい)(No)場合は処理を終了する。
ステップS35では、今回位置が「S+」位置であるか否かを判定する。「S+」位置である(Yes)場合はステップS37に進み、「S+」位置でない(No)場合はステップS36に進む。
ステップS37では、「シフトアップ要求あり」と判定して処理を終了する。
ステップS36では、今回位置が「S−」位置であるか否かを判定する。「S−」位置である(Yes)場合はステップS38に進み、「S−」位置でない(No)場合は処理を終了する。
ステップS38では、「シフトダウン要求あり」と判定して処理を終了する。
●[スイッチの断線異常またはショート異常の判定(図8)]
アップ側スイッチSW1及びダウン側スイッチSW2に、Nop端子(ノーマルオープン端子)とNcl端子(ノーマルクローズ端子)との双方を備えるスイッチを用いた場合、図8に示すフローチャートの処理にて断線異常またはショート異常を検出することが可能である。Nop端子が短絡状態の場合はNcl端子は開放状態であるはずであるし、Nop端子が開放状態の場合はNcl端子が短絡状態であるはずである。ただし、図3に示すようにスイッチSW1の操作部SW1aを非操作状態から徐々に押し込んで操作状態に至る途中では短時間の間(例えば10ms程度)Nop端子もNcl端子もともに開放状態になり得るため、所定時間継続(例えば100ms程度継続)してNop端子とNcl端子がともに短絡状態または開放状態となった場合に異常と判定する。
図8に示す「スイッチの断線異常またはショート異常の判定」処理は、図5〜図7に示す「D、S、S+、S−の各位置の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定」処理の前に行い、アップ側スイッチSW1またはダウン側スイッチSW2の少なくとも一方を異常と判定した場合は図5〜図7に示す処理を行わずに「D」位置に固定する等のフェールセーフ処理を行うことが好ましい。図8に示す処理は、例えば所定時間間隔(例えば10ms間隔等)で実行される。
ステップS50では、アップ側スイッチSW1のNop端子が短絡状態であるか否かを判定する。短絡状態である(Yes)場合はステップS51に進み、短絡状態でない(No)場合はステップS52に進む。
ステップS51では、今回アップ側Nopに短絡状態であることを記憶してステップS53に進む。
ステップS52では、今回アップ側Nopに開放状態であることを記憶してステップS53に進む。
ステップS53では、アップ側スイッチSW1のNcl端子が短絡状態であるか否かを判定する。短絡状態である(Yes)場合はステップS54に進み、短絡状態でない(No)場合はステップS55に進む。
ステップS54では、今回アップ側Nclに短絡状態であることを記憶してステップS56に進む。
ステップS55では、今回アップ側Nclに開放状態であることを記憶してステップS56に進む。
ステップS56では、今回アップ側Nopに記憶されている状態(短絡または開放)が、今回アップ側Nclに記憶されている状態と同じであるか否かを判定する。同じである(Yes)場合はステップS57Aに進み、同じでない(No)場合はステップS57Bに進む。
ステップS57Bでは、アップ側継続カウンタをクリアしてステップS59Bに進む。
ステップS59Bでは、アップ側スイッチSW1の異常判定を解除して(正常と判定して)ステップS60に進む。
ステップS57Aでは、アップ側継続カウンタをカウントアップしてステップS58に進む。
ステップS58ではアップ側継続カウンタが異常判定時間(例えば100ms等)以上であるか否かを判定する。異常判定時間以上である(Yes)場合はステップS59Aに進み、異常判定時間未満である(No)場合はステップS60に進む。
ステップS59Aでは、アップ側スイッチSW1が異常であると判定してステップS60に進む。
なお、ステップS50〜S59Bがアップ側スイッチSW1に関する処理に対して、ステップS60〜S69Bの処理はダウン側スイッチSW2に関する処理であり、ステップS50〜S59Bと同様であるので説明を省略する。
本発明の自動車における自動変速機のシフトレバー装置は、本実施の形態で説明した外観、構成、判定方法等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば「D、S、S+、S−」の各位置の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定処理は、図5〜図7に示すフローチャートの処理に限定されるものではなく、スイッチの断線異常またはショート異常の判定処理は、図8に示すフローチャートの処理に限定されるものではない。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
本発明の自動車における自動変速機のシフトレバー装置10の一実施の形態における外観図(斜視図)である。 A/Tモード用シフト溝MATとM/Tモード用シフト溝MMT内におけるシフト位置について説明する図である。 D、S、S+、S−の各位置を、2個のスイッチSW1及びSW2にて検出可能とする構成について説明する図である。 アップ側スイッチSW1とダウン側スイッチSW2の状態を検出可能な制御手段50とスイッチの各端子との接続の例を示す図である。 D、S、S+、S−の各位置の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定(第1の判定方法)の例について説明するフローチャートである。 D、S、S+、S−の各位置の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定(第2の判定方法)の例について説明するフローチャートである。 D、S、S+、S−の各位置の検出とシフトアップ/シフトダウン要求の判定(第3の判定方法)の例について説明するフローチャートである。 アップ側スイッチSW1及びダウン側スイッチSW2の断線異常またはショート異常の判定の例について説明するフローチャートである。 D、S、S+、S−の各位置を、3個のスイッチSW10、SW20、SW30にて検出する従来の構成について説明する図である。
符号の説明
10 シフトレバー装置
20 シフトレバー
30 スイッチBOX
40 スイッチ操作部材
50 制御手段
MAT A/Tモード用シフト溝
MMT M/Tモード用シフト溝
MA A/T領域
MM M/T領域
SW1 アップ側スイッチ
SW2 ダウン側スイッチ
SW1a 操作部

Claims (7)

  1. A/Tモード用シフト溝とM/Tモード用シフト溝とを備え、シフトレバーをA/Tモード用シフト溝における自動変速位置からM/Tモード用シフト溝における変速比維持位置に移動させることで自動変速機の動作モードをA/TモードからM/Tモードに変更可能であるとともに、シフトレバーを前記変速比維持位置から前記自動変速位置に移動させることで自動変速機の動作モードをM/TモードからA/Tモードに変更可能であり、
    M/Tモード溝には、自動変速機の変速比を現在のギアまたは現在のギアに相当する変速比に維持する変速比維持位置と、自動変速機の変速比を現在のギアまたは現在のギアに相当する変速比から1段高速側のギアまたは1段高速側のギアに相当する変速比への変更を指示するシフトアップ位置と、自動変速機の変速比を現在のギアまたは現在のギアに相当する変速比から1段低速側のギアまたは1段低速側のギアに相当する変速比への変更を指示するシフトダウン位置とを有する、自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、
    シフトレバー装置はアップ側スイッチとダウン側スイッチとの2個のスイッチを備え、
    アップ側スイッチとダウン側スイッチにおける導通状態と開放状態は、スイッチの操作状態と非操作状態に応じて変化し、
    シフトレバーには前記2個のスイッチを操作するスイッチ操作部材が連結されており、
    スイッチ操作部材は、
    シフトレバーが自動変速位置にある場合は2個のスイッチをともに非操作状態にして、
    シフトレバーが変速比維持位置にある場合は2個のスイッチをともに操作状態にして、
    シフトレバーがシフトアップ位置にある場合はアップ側スイッチを操作状態にするとともに、ダウン側スイッチを非操作状態にして、
    シフトレバーがシフトダウン位置にある場合はアップ側スイッチを非操作状態にするとともに、ダウン側スイッチを操作状態にする、
    ことを特徴とする自動車における自動変速機のシフトレバー装置。
  2. 請求項1に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、
    アップ側スイッチとダウン側スイッチは、スイッチが非操作時は開放状態になるとともに操作時は短絡状態となるノーマルオープン端子を備えており、更に2個のスイッチの各々のノーマルオープン端子の短絡状態または開放状態を検出することでスイッチの操作状態または非操作状態を検出可能な制御手段を備え、
    制御手段は、
    アップ側スイッチとダウン側スイッチとの双方のノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態である場合にシフトレバーの位置が自動変速位置であることを検出し、
    アップ側スイッチとダウン側スイッチとの双方のノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態である場合にシフトレバーの位置が変速比維持位置であることを検出し、
    アップ側スイッチにおけるノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態であり且つダウン側スイッチにおけるノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態である場合にシフトレバーの位置がシフトアップ位置であることを検出し、
    アップ側スイッチにおけるノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態であり且つダウン側スイッチにおけるノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態である場合にシフトレバーの位置がシフトダウン位置であることを検出する、
    ことを特徴とする自動車における自動変速機のシフトレバー装置。
  3. 請求項1に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、
    アップ側スイッチとダウン側スイッチは、スイッチが非操作時は開放状態になるとともに操作時は短絡状態となるノーマルオープン端子と、スイッチが非操作時は短絡状態になるとともに操作時は開放状態となるノーマルクローズ端子との双方の端子を備えており、更に2個のスイッチの各々のノーマルオープン端子とノーマルクローズ端子との短絡状態または開放状態を検出することでスイッチの操作状態または非操作状態を検出可能な制御手段を備え、
    制御手段は、
    アップ側スイッチとダウン側スイッチとの双方のノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態であり且つ双方のノーマルクローズ端子が非操作状態を示す短絡状態である場合にシフトレバーの位置が自動変速位置であることを検出し、
    アップ側スイッチとダウン側スイッチとの双方のノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態であり且つ双方のノーマルクローズ端子が操作状態を示す開放状態である場合にシフトレバーの位置が変速比維持位置であることを検出し、
    アップ側スイッチにおけるノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態であり且つノーマルクローズ端子が操作状態を示す開放状態であり、更にダウン側スイッチにおけるノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態であり且つノーマルクローズ端子が非操作状態を示す短絡状態である場合にシフトレバーの位置がシフトアップ位置であることを検出し、
    アップ側スイッチにおけるノーマルオープン端子が非操作状態を示す開放状態であり且つノーマルクローズ端子が非操作状態を示す短絡状態であり、更にダウン側スイッチにおけるノーマルオープン端子が操作状態を示す短絡状態であり且つノーマルクローズ端子が操作状態を示す開放状態である場合にシフトレバーの位置がシフトダウン位置であることを検出する、
    ことを特徴とする自動車における自動変速機のシフトレバー装置。
  4. 請求項3に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、
    制御手段は、
    ノーマルオープン端子とノーマルクローズ端子との双方が所定の異常判定時間の間継続して開放状態または短絡状態であることが検出されたスイッチを異常と判定する、
    ことを特徴とする自動車における自動変速機のシフトレバー装置。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、
    制御手段は、
    2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが操作状態且つダウン側スイッチが非操作状態であることを検出したとき、運転者からシフトアップの要求が指示されたと判定し、
    2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが非操作状態且つダウン側スイッチが操作状態であることを検出したとき、運転者からシフトダウンの要求が指示されたと判定する、
    ことを特徴とする自動車における自動変速機のシフトレバー装置。
  6. 請求項5に記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、
    制御手段は、
    2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが操作状態且つダウン側スイッチが非操作状態であることを検出し、その後2個のスイッチがともに操作状態であることを検出したとき、運転者からシフトアップの要求が指示されたと判定し、
    2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが非操作状態且つダウン側スイッチが操作状態であることを検出し、その後2個のスイッチがともに操作状態であることを検出したとき、運転者からシフトダウンの要求が指示されたと判定する、
    ことを特徴とする自動車における自動変速機のシフトレバー装置。
  7. 請求項2〜4のいずれかに記載の自動車における自動変速機のシフトレバー装置であって、
    制御手段は、
    2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが操作状態であり且つダウン側スイッチが非操作状態である状態を所定の操作判定時間の間継続した場合に運転者からシフトアップの要求が指示されたと判定し、
    2個のスイッチがともに操作状態であることを検出した後、アップ側スイッチが非操作状態であり且つダウン側スイッチが操作状態である状態を所定の操作判定時間の間継続した場合に運転者からシフトダウンの要求が指示されたと判定する、
    ことを特徴とする自動車における自動変速機のシフトレバー装置。

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