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JP4619705B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、詳しくは、例えば比誘電率の低い材料を用いた多層配線構造におけるダミーパターンの構造および配置に関する。
図24は、従来の多層配線構造を有する半導体装置の平面図であり、図25は、図24のXXV−XXV線に沿った断面図である。図24および図25に示すように、多層配線構造を有する半導体装置において、プラグ101と配線102の積層構造で構成される塀をチップ周囲に配置するチップリング(ビアリング、クラックストッパー、メタルリング、メタルフェンス等)103が設けられる。チップリング103は、典型的には、ダイシングライン(スクライブライン)に沿って、すなわちデバイス領域105の周囲に設けられる。チップリングの機能は、ダイシング時の機械的衝撃に起因して絶縁膜にクラック(亀裂)が生じたり、膜が剥離したり、ダイシングライン104の開口部の側面から水分、ガス等がデバイス領域に浸入したりすることを防止することである。ダイシングライン104上には、デバイス領域105と同様に層間絶縁膜が設けられ、この層間絶縁膜にリソグラフィー工程時の位置合わせに用いられるマーク用の開口部106が設けられることもある。107は機能ブロックである。
また、配線間の容量を低減するために、層間絶縁膜に比誘電率k<3の低誘電率(Low-k)材料が用いられた半導体装置が知られている。このような半導体装置では、チップリング103を用いることは必須である。多くの場合、後工程のガスや薬液の影響がないように、低誘電率膜上にキャップ膜が設けられる。キャップ膜として、耐薬品性に優れるもの、機械的強度が高いもの、ガスや薬液の浸透を防止できるものなどが用いられる。
製造工程の途中で低誘電率膜にダスト(埃)が混入したり、例えば、CMP(chemical mechanical polishing)時に低誘電率膜に微小なクラック(亀裂)が発生したりする場合がある。この場合、図26に示すように、クラックが大きなものへと成長したり、低誘電率膜108の密着性が低下することによって低誘電率膜108が剥離したりする。
また、ダストや微小クラックがあると、各低誘電率膜上のキャップ膜が正しく成膜されない場合がある。この場合、後の工程でキャップ膜がプロセス中にダメージを受けることがある。このような欠陥部分を介して半導体装置の上層から水分などが浸入することにより、完成品の信頼性が低下する可能性がある。デバイス領域の周囲に設けられたチップリング103は、低誘電率膜中のクラックの発生、膜の剥離、水分の浸透に対しては無力である。
別の問題点を説明する。一般に低誘電率膜はプロセスの途中において、水分やプロセスガスなどを吸着、蓄積しやすい。このような水分およびガスは、後の工程で、膜が剥離する、膜が正常に形成および加工されない、パターンが良好に解像されない、等の問題を引き起こす。通常、この不要に蓄積されたガスは、コンタクトホールを介して放出されるため、プラグの密度の少ない部分、つまり低誘電率膜の開口部分が少ない場所ではガスが十分に発散しない。よって、このような場所では、ガスに起因する問題が生じやすい。
図27に示すように、プロセスの途中において、水分やプロセスガス等がマーク用の開口部106から下層の低誘電率膜108aに進入した場合も、ダイシングライン104中の低誘電率膜108aに上記したのと同じ問題が発生する。マーク用の開口部106の直下に金属膜を挿入することにより、水分およびガスの拡散を防ぐことも考えられる。しかしながら、金属膜とこの周囲の絶縁膜とのエッチングレートの違いにより、金属膜がエッチングされることがある。この結果、周囲の低誘電率膜108に金属分子が進入したり、位置合わせ精度が低下したりする恐れがある。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
米国特許第5,994,762号明細書 米国特許第6,313,037号明細書
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、層間絶縁膜でのクラックの発生、膜の剥離、膜への水分およびガスの浸入を防ぐことが可能な半導体装置を提供しようとするものである。
一実施形態に係る半導体装置は、第1面を有する半導体基板と、前記半導体基板の前記第1面の上方に配設され、且つ3未満の比誘電率材料からなる層と絶縁層とからなる第1絶縁層と、前記第1絶縁層内に配設されたプラグおよび前記第1絶縁層内で前記プラグの上で前記プラグと接続された配線と、前記第1絶縁層内に配設され、且つ前記プラグと同じ層中において前記第1面に沿って延びる第1部材と前記配線と同じ層中において前記第1部材上で前記第1部材に沿って延びる第2部材とを有し、且つ前記プラグおよび前記配線を含んだチップ領域の周囲を前記第1面に沿って囲む素子保護部材と、前記チップ領域内の前記第1絶縁層内において前記配線の周囲に配設され、且つ前記第1面に沿った形状が網目状の第1補強配線と前記第1補強配線上に配設され且つ前記第1面に沿った形状が網目状の補強ビアフェンスと前記補強ビアフェンス上に配設され且つ前記第1面に沿った形状が網目状の第2補強配線とを有する前記第1絶縁層の強度を補強する補強部材と、を具備し、前記第1面に沿った面に関して、記補強部材が配設された領域内の前記第2補強配線の被覆率が20〜80%である、ことを特徴とする。
本発明によれば、層間絶縁膜で発生したクラック、層間絶縁膜の剥離、層間絶縁膜中に侵入した水分およびガス、が広範囲に伝播することを回避可能な半導体装置を提供できる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施形態の説明に先立ち、半導体装置の多層配線構造について、典型例を挙げて説明する。図1は、多層配線構造を有する半導体装置の典型例を概略的に示す断面図である。図1に示すように、半導体基板1内にnウェル2、pウェル3が形成される。半導体基板1の表面の、nウェル2およびpウェル3の各境界に素子分離絶縁膜4が設けられる。
半導体基板1の表面、および素子分離絶縁膜4上に、MOS(metal oxide semiconductor)トランジスタ5が形成される。トランジスタ5は、ゲート電極6、側壁絶縁膜7、ソース/ドレイン拡散層8を有する。
半導体基板1上には、複数の配線レベルが積層されている。ここで、1つの配線レベルとは、積層された1つのプラグと1つの配線層からなる配線・プラグ構造の下面から上面までの間の領域をいう。デュアルダマシン構造の場合、配線・プラグ構造は、一体に形成されている。
半導体基板1の1つ上のレベルのローカル配線レベル11内には、層間絶縁膜12、配線層13、プラグ14が設けられる。配線層13およびプラグ14は、例えばW(タングステン)、Cu(銅)、Ag(銀)、Al(アルミニウム)等の導電性材料により構成される。プラグ14は、層間絶縁膜12を貫通して設けられ、配線層13とソース/ドレイン拡散層8とを電気的に接続する。
ローカル配線レベル11の上には、中間(intermediate)配線レベルが位置する。中間配線レベルは、任意の数のレベルにより構成され、図1は、3層の中間配線レベル21a〜21cが設けられた例を示している。中間配線レベル21a〜21cは、それぞれが層間絶縁膜22、配線層23、プラグ24を有する。各層間絶縁膜22は、図28〜図33に示す種々の構成をとることができる。
図28〜図33に示すように、1つの配線レベルを占める層間絶縁膜は、任意の1層以上の膜の組み合わせにより構成することができ、少なくとも比誘電率kが3未満の絶縁膜201を1層含む。
図28〜図33において、絶縁膜201として、例えばポリアリーレンハイドロカーボン、メチルシロキサン、有機ポリマー、SiOC等の材料を用いることができる。図31〜図33では、異なる材料により構成された複数の絶縁膜201および201´が用いられている。例えば絶縁膜201が有機ポリマーであり、絶縁膜201´がシロキサンである。拡散防止膜(ストッパー膜)202は、配線層23およびプラグ24の金属分子の拡散を防止する機能を有し、例えば、SiC、SiCH、SiOC、SiOCH、SiCH、SiN等の材料により構成される。キャップ膜203は、例えばSiO2、SiOC、SiOCH等により構成される。エッチングストッパー膜204は、配線溝をエッチングする際のストッパーの機能を有し、例えばSiO2、SiC、SiCN、SiN、SiOC、SiOCH等により構成される。なお、図28〜図33に示す構成は例に過ぎず、これら以外の積層構造とすることも可能である。また、配線層23およびプラグ24の周囲に、バリアメタル205を設けることもできる。バリアメタル205の材料として、Ti(チタン)、Ta(タンタル)、Nb(ニオブ)、W等の高融点金属、またはこれらの窒化物を用いることができる。
各プラグ24は、各層間絶縁膜22を貫通し、配線層33と、1つ下の層間絶縁膜中12または22の配線層13または23と、を電気的に接続する。
中間配線レベル21c上には、セミグローバル配線レベルが位置する。セミグローバル配線レベルは、任意の数のレベルにより構成され、図1は、2層のセミグローバル配線レベル31a、31bが設けられた例を示している。セミグローバル配線レベル31a、31bは、それぞれが層間絶縁膜32、配線層33、プラグ34を有する。層間絶縁膜32は、図28〜図33に示す種々の構成、および、図28〜図33に示す各膜以上の比誘電率を有する膜が含まれる構成とすることもできる。配線層33およびプラグ34は、配線層13およびプラグ14と同様の材料により構成される。各プラグ34は、各層間絶縁膜32を貫通し、配線層33と、1つ下の層間絶縁膜22または32中の配線層23または33と、を電気的に接続する。また、プラグ34は、中間配線レベル21a〜21c中のプラグ24より大きな断面積を有する。
セミグローバル配線レベル31b上には、グローバル配線レベルが位置する。グローバル配線レベルは、任意の数のレベルにより構成され、図1は、2層のグローバル配線レベル41a、41bが設けられた例を示している。グローバル配線レベル41a、41bは、それぞれが層間絶縁膜42、配線層43、プラグ44を有する。各層間絶縁膜42は、比誘電率kが3以上4未満の材料により主に構成され、またはこのような比誘電率kを有する膜を少なくも1層含む積層膜とすることも可能である。配線層43およびプラグ44は、配線層33およびプラグ34と同様の材料により構成される。各プラグ44は、各層間絶縁膜42を貫通し、配線層43と、1つ下の層間絶縁膜32または42中の配線層33または43と、を電気的に接続する。また、プラグ44は、セミグローバル配線レベル31a、31b中のプラグ34より大きな断面積を有する。グローバル配線レベル41b上には、保護絶縁層45が設けられる。図28〜図33と同様に、バリアメタルが設けられた構造とすることもできる。なお、以上のような各層の使い方は一例であり、ローカル配線レベルからグローバル配線レベルに亘る層の使い方を限定するものではない。
次に、図1に示すような半導体装置の任意のレベルにおいて適用することができる各実施形態について以下に説明する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置を概略的に示す平面図である。図2に示すように、半導体基板1の主面上に、複数(2つを例示)の半導体チップ51が形成されている。各半導体チップ51の周囲は、フェンス(チップリング)52(素子保護部材)により囲まれている。すなわち、フェンス52は、半導体基板1の主面に平行な面上で(平面において)延在し、1つの半導体チップ51に対応する領域であるデバイス領域(素子領域)を断絶することなく囲む。各半導体チップ51の周囲には、ダイシングライン(ダイシング領域)53が存在する。
各半導体チップ51内には、複数の機能回路ブロック54が形成されている。各機能回路ブロック54は、それぞれが適当に独立した機能を有し、例えば、システムLSI(large scale integrated circuit)のマクロ(コア)に対応する。各機能回路ブロック54の相互間には、配線層およびプラグが形成されない境界領域(素子非形成領域)55が存在する。
機能回路ブロック54の周囲は、フェンス56(領域保護部材)により断絶することなく囲まれている。すなわち、フェンス56は、半導体基板1の主面に平行な面上で延在し、各機能回路ブロック54に対応する領域(機能領域)を囲む。したがって、各機能回路ブロック54は、フェンス56に囲まれた領域内にのみ形成される。
図34は、フェンス56の断面構造を概略的に示している。フェンス56は、図1中の任意の1つ以上のレベルごとに設けることができる。図34に示すように、ある配線レベル211において、ある機能回路ブロック54を構成する複数の配線層212およびプラグ213の周囲に、フェンス56が設けられる。フェンス56は、1つの配線レベル211内において、配線層211とプラグ212の積層構造から構成される。このような構成のフェンス56が、ある1つの配線レベルにおいて、1つ以上の任意の機能回路ブロック54の周囲に設けられる。また、フェンス56は、2つ以上の配線レベルに亘る構成とされてもよい。
フェンス56はまた、全ての配線レベルを亘る構成とされてもよい。図3は、フェンス52、56の断面構造を概略的に示しており、フェンス52が全ての配線レベル11、21a〜21c、31a〜31c、41a、41bに亘って形成された例を示している。図3に示すように、フェンス52、56は、ローカル配線レベル11からグローバル配線レベル41bに亘って基板の主面と角度を成す方向(典型的には、直角な方向)に沿って連続して設けられた、プラグ14、24、34、44と、配線層13、23、33、43と、により構成される。フェンス52、56は、一定の電位に固定されていることが望ましい。典型的には、接地電位に固定される。これは、フェンス52、56の電位がフローティングとなることを回避するためである。
図3において、フェンス52は、一列のみ設けられている。しかし、これに限らず、2列以上が並列する構造とすることもできる。こうすることにより、ある1つのフェンス52が破損した場合でも、後述する効果を維持できる。フェンス56についても同様である。また、このことは、以下の各実施形態においても同様である。
また、上記したように、比誘電率kが3以上の材料(以下、非低誘電率材料)の場合、一般に、層間絶縁膜内に水分およびガス等が多量に侵入することは少ない。このため、比誘電率kが3未満の材料(以下、低誘電率材料)の場合ほど大きな問題は発生しない。よって、非低誘電率材料の層間絶縁膜中で、フェンス56を設けることは、必ずしも必要ではない。しかしながら、材料によっては、水分およびガスを比較的吸収しやすいこと、また、CMP時の機械的強度を上げる効果があること、等を考慮して、非低誘電率材料中にもフェンス56を設ける利点は存在する。
また、素子非形成領域55内の、各層間絶縁膜12、22、32、42中に、ダミーパターン(図示せぬ)が設けられていても構わない。ダミーパターンは、CMP時に、対象となる層間絶縁膜への荷重を分散したり、均等にしたりする機能を有する。
第1実施形態に係る半導体記憶装置によれば、半導体チップ51内の各機能回路ブロック54は、少なくとも低誘電率材料による層間絶縁膜12、22、32の少なくとも1つにおいて、フェンス56により周囲を囲まれる。換言すれば、フェンス56により囲まれた領域内にのみ機能回路ブロック54が形成される。このため、各プロセスの過程で生じた、層間絶縁膜12、22、32中のクラック、傷がフェンス56を越えて伝播することを回避できる。したがって、クラック、傷が、素子非形成領域55内で発生したとしても、これらクラック、傷が機能回路ブロック54内へ伝播することを防止できる。
また、第1実施形態によれば、フェンス56が設けられたことにより、層間絶縁膜12、22、32がプロセスの過程で意図せずに剥離した位置から、水分やプロセスガスがフェンス56内に進入することを防ぐことができる。さらに、本来的に水分およびガスが容易に進入しやすい低誘電率膜中を伝わる水分およびガスを、機能回路ブロック54から遮断できる。よって、半導体装置の信頼性を向上できる。
なお、中にフェンス56が形成される層間絶縁膜のうち、最下層と最上層のものを、膜密度が2以上の材料により構成することができる。図1の例で、ローカル配線レベル11からセミグローバル配線レベル31bまでフェンス56が設けられた場合、ローカル配線レベル11中の層間絶縁膜12と、層間絶縁膜22とが該当する。また、膜密度が2以上の材料として、SiO、SiOC、SiOCN、SiN、SiCN、SiON、SiONHのいずれか、またはこれらのうち幾つかの積層膜を用いることができる。このような構成とすることにより、フェンス56により囲まれた領域の上下からも水分およびガスの侵入を防ぐことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態に付加して用いられる。第2実施形態では、フェンス56が、高層の配線レベルにおいて一部が途切れた構造を有する。または、高層においてフェンス56が設けられない。
図4、図5は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図である。図4、図5に示すように、半導体装置は、例えば概略3つの配線層を有する。最下に位置する第1配線レベル上に、第2配線レベル、第3配線レベルが順次設けられる。第1、第2配線レベルの層間絶縁膜は、比誘電率kが3未満の材料により構成される。一方、第3配線レベルの層間絶縁膜は、比誘電率kが3以上の材料により構成される。ここで、第1配線レベル〜第3配線レベルは、それぞれが第1配線レベル〜第3配線レベルが積層された第1配線レベル群〜第3配線レベル群とすることも可能である。図1に示す多層配線構造と対応させると、第1、第2配線レベルは、ローカル配線レベル11から、セミグローバル配線レベル31a、31bに至るレベルにほぼ該当する。第3配線レベルは、グローバル配線レベル41a、41bにほぼ該当する。
第1、第2配線レベルにおいて、フェンス56は閉じており、フェンス56により機能回路ブロック54は周囲を断絶することなく囲まれている。一方、第3配線レベルにおいては、フェンス56は閉じておらず、一部が途切れることにより、開口部61が形成される。開口部61からは、機能回路ブロック54と電気的に接続されたブロック間接続配線62が延出する。配線層62により、2つ以上の機能回路ブロック54は相互に電気的に接続される。第3配線レベルを図1のグローバル配線レベル41a、41bと対応させた場合、ブロック間接続配線62は、図1の配線層43に該当する。
図6は、図4、図5の断面図である。図6に示すように、第1配線レベル63および第2配線レベル64の機能回路ブロックは、第3配線レベル65において相互に電気的に接続される。
また、図7に示すように、第3配線レベルにおいて、フェンス56が全く設けられない構造とすることも可能である。この場合も、第1、第2配線レベル63、64のフェンス56は閉じている。
第2実施形態に係る半導体装置によれば、低誘電率材料による層間絶縁膜を有する第1、第2配線レベル63、64においては、機能回路ブロック54は、フェンス56により囲まれている。したがって、第1実施形態と同様の効果を得られる。一方、非低誘電率材料による層間絶縁膜を有する第3配線レベル65において、フェンス56は閉じておらず、開口部61が形成されている。この開口部61から延出するブロック間接続配線62により、第3配線レベル65の機能回路ブロック54同士が電気的に接続される。したがって、第1配線レベル63および第2配線レベル64中の各機能回路ブロック54を、第3配線レベル65を介して相互に電気的に接続することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態は第2実施形態の応用例であり、第3実施形態においてブロック間接続配線62もフェンス56により囲まれる。
図8は、第3実施形態に係る半導体装置を概略的に示す平面図である。図8に示すように、第3配線レベル65において、フェンス56は、ブロック間接続配線62により接続された機能回路ブロック54と、ブロック間接続配線62を一括して断絶することなく囲む構造を有する。第1配線レベル63および第2配線レベル64の構造は、第2実施形態と同様である。
第3実施形態に係る半導体装置によれば、第2実施形態と同様の効果を得られる。さらに、第3配線レベル65においても、フェンス56が開口部を有さずに、閉じた構造を有する。したがって、第3配線レベル65の層間絶縁膜に侵入した水分およびガス等が、この層の機能回路ブロック54に到達することを回避できる。
(第4実施形態)
第1実施形態では、フェンス56の位置は、機能回路ブロック54が形成される位置に応じて決定される。これに対して、第4実施形態では、予めフェンス56により区画された領域内に機能回路ブロック54が形成される。
図9は、本発明の第4実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図である。図9に示すように、フェンス52に囲まれた領域は、さらにフェンス56により、周囲を囲まれている。フェンス52により囲まれた領域は、フェンス56により複数の小ブロック66へと区画される。各小ブロック66内に、1つ、または2つ以上の機能回路ブロック54が設けられる。各機能回路ブロック54の間の電気的な接続は、第2、第3実施形態を組み合わせることにより、実現される。図9では、フェンス56は、格子状に配置されているが、この形状に限られず、適当な大きさの小ブロック66が形成されるように配置されればよい。その他の構造に関しては、第1〜第3実施形態と同様である。
第4実施形態に係る半導体装置によれば、小ブロック66が区画された後に、各機能回路ブロック54が配置される。このため、第1実施形態と同様の効果を得られる。さらに、層間絶縁膜12、22、32中で配線層13、23、33、43およびプラグ14、24、34、44が形成されない領域にのみフェンス56を設置することができる第1実施形態より、容易にフェンス56を設置できる。
(第5実施形態)
第1〜第4実施形態では、フェンス56は機能回路ブロック54ごとに周囲を囲む。これに対して第5実施形態では、配線層13、23、33、43の周囲がフェンス56により囲まれる。
図10は、第5実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図である。図10に示すように、配線層13は、フェンス56によりその周囲を囲まれている。以下、配線層13を代表として挙げ、これを用いて説明するが、他の配線層23、33、43に関しても同じである。
配線層13の幅をWとすると、配線層13の幅方向におけるフェンス56との距離Syは、幅Wと等しいを有する。また、配線層13の長手方向におけるフェンス56との距離Sxも、幅Wと等しい値を有する。
幅W、距離Sx、Syの関係の他の例として、図11に示すように、距離Syを距離Sx(=幅W)より大きくすることも可能である。配線層13とフェンス56との間の距離が小さいと、これらの間で寄生容量が大きくなる。また、配線層13とフェンス56とが向き合う面積が大きくなると、同様に寄生容量は大きくなる。そこで、配線層13とフェンス56とが向き合う距離が大きい個所、すなわち、フェンス56が配線層13の長辺に面する場所では、フェンス56と配線層13との距離を大きくする。こうすることにより、フェンス56と配線層13との間の寄生容量を低減することができる。各配線層13同士の電気的な接続に関しては、第2、第3実施形態を組み合わせることにより実現される。
第5実施形態に係る半導体装置によれば、配線層13、23、33、43の周囲は、フェンス56により囲まれる。このため、配線層13、23、33、43単位で、第1実施形態と同じ効果を得られる。また、層間絶縁膜12、22、32、42で発生した傷および膜の剥離の伝播、また水分およびガスの拡散、を狭い範囲に限定させることが可能である。
また、第5実施形態の他の例によれば、フェンス56が配線層13、23、33、43の長辺と向き合う部分のフェンス56と配線層13、23、33、43との間の距離Syは、短辺と向き合う個所より大きい。このため、フェンス56と配線層13、23、33、43との間の寄生容量の値を小さく抑えることができる。
(第6実施形態)
第6実施形態は、第1実施形態に付加して用いられ、素子非形成領域55にも、フェンス56と同様に形成されたフェンスが網目状に形成される。
図12は、第6実施形態に係る半導体装置を概略的に示す平面図である。図12に示すように、第1実施形態の構造に加え、デバイス領域内の素子非形成領域55には、フェンス(ダミーパターン)71が設けられる。フェンス71は、図12に例示するように、縦横に亘って設けられ網目状に配置される。したがって、素子非形成領域55は、フェンス71により複数の領域へと区画される。網目の形状は、例えば、格子状とすることができる。フェンス71は、素子非形成領域55の全面に設けられていても、一部のみに設けられていても構わない。
図13は、フェンス71の構造を示す斜視図であり、フェンス71が格子状に形成された場合の構造を示している。図13に示すように、フェンス52、56と同様に、配線層13、23、33、43、およびプラグ14、24、34、44が積層された構造を有する。フェンス71は、フェンス52、56と同様に、一定の電位に固定されていることが望ましい。
図14は、下層(例えばローカル配線レベル11、中間配線レベル21a〜21c)のフェンス71を概略的に示す平面図である。図15は、上層(例えばセミグローバル配線レベル31a、31b、グローバル配線レベル41a、41b)のフェンス71を概略的に示す平面図である。上記したように、配線レベルが上になるほど、配線層の幅は広くなる。したがって、図14に示すように、下層のフェンス71は細かい網目を有する。すなわち、網を構成する線は細く、線に囲まれた領域の面積は小さい。一方、図15に示すように、上層のフェンス71は、粗い網目を有する。すなわち、網を構成する線は太く、線に囲まれた領域の面積は大きい。
次に、フェンス71の平面における形状の変形例について以下に図16〜図19を用いて説明する。まず、フェンス71の平面における形状は、必ずしも直線である必要はなく、フェンス71が平面において適当に展開することにより、素子非形成領域55が複数の領域へと区画されればよい。具体的には、図16に示すように、フェンス71の延在方向において平行に設けられた2本の主直線を交互に行き交う形状を有する構造とすることができる。または、図17に示すように、3本の主直線に順次沿った構造とすることもできる。また、図18に示すように、主直線が、延在方向に対して角度を有する方向に沿った構成とすることも可能である。さらに、配線層13、23、33、43の平面における形状と、プラグ14、24、34、44の平面における形状とが、異なっていてもよい。たとえば、配線層13、23、33、43が直線形状で、プラグ14、24、34、44が図16〜図19に示す形状を有することができる。
また、フェンス71により囲まれる領域の形状を、フェンス71が配置される場所の機械的強度に応じて、変えることも可能である。すなわち、図19に例示するように、デバイス領域中央近傍では、格子形状に区画される。一方、フェンス52(およびフェンス56)の近傍では、例えば正六角形状に区画される。この場合、フェンス71のうち、フェンス52に達する部分は、フェンス52に対して複数の角度をもって達する。
第6実施形態に係る半導体装置によれば、第1実施形態と同様の効果を得られる。さらに、第6実施形態では、素子非形成領域55がフェンス71により、複数の領域へと区画される。このため、層間絶縁膜12、22、32、42中で発生したクラックおよび傷は、フェンス71により区画された領域内に留まる。よって、クラックおよび傷が広範囲に伝播することを回避できる。フェンス71により区画される領域を小さくすればするほど、クラックおよび傷による被害を狭い範囲(1つの領域内)に抑えることができる。また、同様に、層間絶縁膜12、22、32、42に侵入した水分およびガスが拡散することを防止できる。
また、第6実施形態によれば、従来のダミーパターンにより得られる効果を同じ効果を得られる。すなわち、素子非形成領域55に一様にダミーパターンが設けられたのと同じ状態となるため、CMP時にかかる圧力が均等に分散される。よって、CMPの対象となっている膜(層間絶縁膜12等)を良好に平坦化することができる。また、RIE(reactive ion etching)によるエッチングの結果得られるパターンの均一性を向上することができる。
また、第6実施形態によれば、フェンス71が広範囲に亘って形成されるため、その製造工程においてコンタクトホールが多数形成される。したがって、低誘電率材料による層間絶縁膜12、22、32に蓄積されたガスを効率よく発散させることができる。
また、第6実施形態の変形例によれば、フェンス71のフェンス52に接する端部(終端部)が、相互に異なる角度を持ってフェンス52に達する。複数の終端部の全てが、フェンス52に対して同じ角度により接続されると、フェンス71がフェンス52を引く力が一方向に集中、増大する。この結果、フェンス52が倒壊し、この近傍の層間絶縁膜が破損する可能性がある。これに対して、第6実施形態の1変形例によれば、フェンス52に掛かる力の方向を分散させることにより、フェンス52が倒壊することを防止できる。また、フェンス71の平面における形状に幅を持たせることにより、フェンス71相互に掛かる力の方向を分散させることができ、フェンス71が歪むことを防止できる。
(第7実施形態)
第7実施形態では、マーク用の開口の周辺にリングが設けられる。図20は、本発明の第7実施形態に係る半導体装置を概略的に示す平面図である。図20に示すように、半導体基板上の、デバイス領域の周囲にダイシングライン53が形成されている。ダイシングライン53上の層間絶縁膜内にマーク部81が形成される。マーク部81の周囲には、リング82が形成されている。
図21は、図20のマーク部81周辺を拡大して示す平面図である。図22は、図21のXXII−XXII線に沿った構造を概略的に示す断面図である。図21、図22に示すように、層間絶縁膜83上に、ストッパー膜84を介して層間絶縁膜85が設けられる。層間絶縁膜83、85は、比誘電率kが3未満の材料により構成される。マーク部81内の層間絶縁膜85内に、マーク用のコンタクトホール86(開口)が形成される。コンタクトホール86は、層間絶縁膜85の上面から層間絶縁膜83に達する。層間絶縁膜83内にリング82(第1保護部材)が設けられる。リング82は、層間絶縁膜83の上面から下面に達し、平面においてコンタクトホール86を断絶することなく囲むように延在する。コンタクトホール86と、リング82との間には、配線層およびプラグは設けられない。リング82は、典型的には、層間絶縁膜85内のプラグ(図示せぬ)と同様の構成を有する。
図23は、第7実施形態の一例に係る断面構造を概略的に示している。図23に示すように、層間絶縁膜85内の、コンタクトホール86と離れた位置に、リング91が設けられる。リング91は、層間絶縁膜85の上面から下面に達し、層間絶縁膜85内の一部の領域を断絶することなく囲むように延在する。リング91により囲まれた領域上の層間絶縁膜87内にマーク用のコンタクトホール92が形成される。
層間絶縁膜87内の、コンタクトホール92と離れた位置に、リング93が設けられる。リング93は、層間絶縁膜87上にストッパー膜83を介して設けられた層間絶縁膜88の上面から層間絶縁膜87の下面に達する。リング93は、また、層間絶縁膜87、88内の一部の領域を断絶することなく囲むように延在する。リング93に囲まれた領域内の層間絶縁膜88内にマーク用のコンタクトホール94が形成される。リング92、94は、典型的には、それぞれ、同じレベルの層間絶縁膜87、88内のプラグと同じ構成を有する。
第7実施形態に係る半導体装置によれば、マーク用のコンタクトホール86が形成される層間絶縁膜85の1つ下の層間絶縁膜83内に、コンタクトホール86を断絶することなく囲むリング82が設けられる。このため、マーク用コンタクトホール86から下の層間絶縁膜83の中へと侵入した水分およびガスの拡散はリング84により囲まれた領域内に制限され、広範囲に拡散しない。したがって、層間絶縁膜83の強度が低下したり、層間絶縁膜83が剥離したりすることを回避できる。
また、第7実施形態によれば、水分およびガスの拡散を防ぐためにマーク用コンタクトホール86の下に金属膜を入れる必要は無い。したがって、この金属膜の分子が層間絶縁膜83中へと侵入する問題も発生しない。
(第8実施形態)
第8〜第10実施形態は、低誘電率膜が層間絶縁膜として用いられた多層配線構造の強度および平坦性の向上に関する。
低誘電率膜は、一般的にヤング率などの機械的物性値が低く、また膜中の誘電率を下げるために極性の低い膜構造を有する。このため、他の膜との界面における密着強度が弱い。この結果、熱工程時のビア周辺における絶縁膜破壊によってショートが発生したり、ボンディングやプロービング時にパッド下の絶縁膜が破壊されたりする。
配線材料となるCuの線膨張係数と、バリアメタルに用いられるTaやTi等の線膨張係数との差に起因して、高温プロセス中にバリアメタル層に大きな熱応力が生じる。この結果、クラックが発生することがある。低誘電率膜は破壊強度が低く、バリアメタル内で発生したクラックが低誘電率の層間絶縁膜内にまで進展し、このクラックに配線材料が進入することでショート不良が発生する。比誘電率の低下するに連れてバリアメタルに生じる熱応力が大きくなり、ショート不良は発生しやすくなる。
また、ボンディングおよびプロービング時にパッド下の絶縁膜に生じる応力によって絶縁膜破壊が起こることがある。この現象は、絶縁膜の比誘電率が低下するほど顕著である。
以上説明したように、層間絶縁膜に低誘電率膜が採用された場合、ビアプラグをはじめとする導電部に致命的な欠陥が生じたり、パッドに係る応力によってパッドの下方の絶縁膜が破壊されたりする可能性が高い。これにより、半導体装置およびその製造プロセスにおいて不具合が生じるおそれが高い。
次に、図35および図36を用いて、本発明の第8実施形態に係る半導体装置について説明する。図35は、第8実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す断面図である。図36は、図35のXXXVI−XXXVI線に沿った構造の横断面図である。本実施形態では、例えばCu多層配線構造を有する半導体装置において、実効配線部(実際の配線が設けられる部分)が設けられている複数層の絶縁膜(層間絶縁膜)のうち少なくとも1層の絶縁膜が、その比誘電率が3.4以下である低誘電率膜を用いて形成される。この際、実効配線の近辺にビアフェンス構造を有するダミー配線が設けられる。
図35に示すように、半導体基板上方に、層間絶縁膜111が設けられる。層間絶縁膜111は、積層された層間絶縁膜111a、111bを有する。層間絶縁膜111aは、例えばポリメチルシロキサン膜(比誘電率=2.8)等の低誘電率膜から構成される。一方、層間絶縁膜111bは、例えばシリコン酸化膜等の高強度の絶縁膜から構成される。層間絶縁膜111内に配線層112が設けられる。層間絶縁膜111および配線層112上に、例えばシリコン窒化膜(比誘電率=7.0)からなるエッチングストッパー膜113が設けられる。エッチングストッパー膜113上に、低誘電率膜からなる層間絶縁膜114が配設される。層間絶縁膜114としては、例えば、ポリメチルシロキサン膜(比誘電率=2.8)を用いることができる。また、比誘電率が3.4以下の材料により構成することもできる。このような材料として、例えば有機絶縁膜や、ハイドロジェンシルセスキオキサン、カーボン含有SiO2膜(SiOC)、多孔質シリカ膜、高分子膜、アモルファスカーボン膜(Fドープ)を用いることができる。また、これら内の1種類以上を含む積層膜により層間絶縁膜114を形成してもよい。
層間絶縁膜114上に、シリコン酸化膜116が設けられる。エッチングストッパー膜113および層間絶縁膜114内に、配線層112に接続するプラグ(ビアプラグ)115が形成される。層間絶縁膜114およびシリコン酸化膜116内に、底部がプラグ115と接続された配線層117が形成される。プラグ115および配線層117は、エッチングストッパー膜113、層間絶縁膜114内に、形成されたビアホールおよび配線溝内に導電性材料が埋め込まれることにより形成される。導電性材料として、Cu、Alまたはそれらを含む合金を用いることができる。図中では省略されているが、配線層117のための配線溝およびプラグ115のためのビアホールの表面に沿って、例えば図28等のようにバリアメタル205が設けられる構成とすることもできる。シリコン酸化膜116および配線層117上に、保護膜120a、120bが設けられる。保護膜120a、120bとして、例えばシリコン窒化膜、シリコン酸化膜をそれぞれ用いることができる。
保護膜120bの上に、例えばAlからなるパッド121が形成される。保護膜120a、120b内に、パッド121と配線層117とを接続するプラグ123が設けられる。プラグ123の周囲にバリアメタル205が設けられていてもよい。保護膜120a上のパッド121の周囲には、保護膜122aが設けられる。保護膜122aとして、例えシリコン窒化膜を用いることができる。保護膜122a上に、パッド121の上方で開口130を有する、保護膜122b、122cが設けられる。保護膜122b、122cとして、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜を用いることができる。
層間絶縁膜111、114、エッチングストッパー層113、シリコン窒化膜116内で、配線層112および配線層117が設けられていない部分には後に詳述する補強部材が設けられる。補強部材に関しては、後述する。
図36に示すように、補強部材が設けられる領域(補強部材領域131)は、例えば、配線層112、117の周囲を囲む。この場合、補強部材領域131は、配線層112、117と例えば1.2μm離れて、配線層112、117を囲む。
図35および図36に示す構造が、図2および図3に示すフェンス(チップリング)52により囲まれたチップ領域内(半導体チップ51内)に設けられる。
次に、補強部材の構造について、図37〜図39を参照して以下に説明する。補強部材は、複数の層に形成された、配線層およびビアから構成される。本実施形態では補強部材の構造として、図37〜図39にそれぞれ示す3つを作成した。
図37に示すように、1つ目の補強部材132aは、補強配線層133および補強ビアフェンス134とからなる。補強配線層133および補強ビアフェンス134は、第1実施形態のフェンス52と同様に、断面において壁状の構造を有する。また、補強配線層133および補強ビアフェンス134は、平面において網目形状を有する。すなわち、補強配線層133および補強ビアフェンス134は、平面において第1方向に延在する複数の第1線と、平面において第2方向に延在する複数の第2線と、を含み、これらが交差している。補強配線層133の幅は、例えば0.3μmであり、補強ビアフェンス134幅は、例えば0.1μmである。補強部材領域131の平面における補強部材132aの被覆率が例えば40%になるように、補強配線層133および補強ビアフェンス134の網目の穴にあたる部分の大きさは、例えば1.03μm×1.03μmとされている。
図38に示すように、2つ目の補強部材132bは、平面において網目形状を有する補強配線層133と、その交点に配置された補強ビアプラグ135とからなる。補強配線層133の幅、補強配線層133の網目の部分の大きさ、補強配線部材132bの被覆率は、それぞれ図37と同じである。補強ビアプラグ135の径は、例えば0.1μmである。
図39に示すように、3つ目の補強部材132cは、平面において網目状を有する補強配線層133のみの構造である。補強配線層133の幅、補強配線層133の網目の部分の大きさ、補強配線部材132cの被覆率は、それぞれ図37と同じである。
次に、図37〜図39の補強部材132a〜132cが図35および図36の構造に適用された際の効果の違いについて説明する。この際、リファレンスとして、補強部材無しの構造も同時に作成し、その結果を調べた。
上記4種類の構造について、具体的には、以下の4つの試験を行った。1つ目は、配線層117に対するCMP後のディッシング量の測定、2つ目は、シンター時のプラグ115周りの層間絶縁膜114の破壊の有無の観察、3つ目は、ボンディング時のパッド121下の層間絶縁膜114の破壊の有無の観察、4つ目は、ダイシングおよびパッケージング後のTCT(Temperature Cycling Test)試験である。
以下、図36に示す構造の形成方法、および補強部材132a〜132cの効果を調べるための試験方法について、工程順に詳しく説明する。
まず、半導体基板上に、層間絶縁膜111a、111bが順次堆積されることにより、層間絶縁膜111が形成される。次に、表面にバリアメタル層を有する配線層112が層間絶縁膜111内に埋め込み形成される。次に、エッチングストッパー膜113が例えばプラズマCVD法により形成される。
次に、層間絶縁膜114が以下の工程により形成される。すなわち、溶媒に膜材料もしくはその前駆体としてのポリメチルシロキサンを溶解させたワニスが、コーターを用いて半導体基板上(エッチングストッパー膜113上)の全面に、スピンコート塗布される。次に、半導体基板が、80℃に保持したホットプレート上に載置され、1分間の熱処理が行われる。続いて、半導体基板は200℃に保持したホットプレート上に載置され、1分間の熱処理が行われる。最後に、半導体基板は450℃に保持したホットプレート上載置され、窒素雰囲気中において30分間の熱処理が行われる。
次に、層間絶縁膜114上に、例えばプラズマCVD法により、シリコン酸化膜116が形成される。
次に、プラグ115のためのビアホールが、例えばリソグラフィー工程およびRIE等のエッチングにより、層間絶縁膜114、シリコン酸化膜116内に形成される。さらに、配線層117のための配線溝が、例えばリソグラフィー工程およびRIE等のエッチングにより、層間絶縁膜114、シリコン酸化膜116のビアホールを含む領域に形成される。次に、ビアホール底部のエッチングストッパー膜113がRIE法により除去されることにより配線層112の表面を露出させる。
次に、半導体基板上の全面に(シリコン窒化膜116上、ビアホールおよび配線溝の内面上)にバリアメタルが150℃の条件下で堆積される。次に、配線層117形成のためのめっきのシードとなるCuがビアホールおよび配線溝の内面上に堆積され、次いでめっき法により銅がビアホールおよび配線溝内に埋め込まれる。次に、アニールが行われる。アニールは、電気炉またはホットプレートを用いて行われ、フォーミングガス中または窒素雰囲気中の150℃〜300℃の温度範囲で、電気炉の場合は約1時間、ホットプレートの場合は約1分〜5分間、行われる。
次に、シリコン酸化膜116上の、余分なバリアメタルおよび配線層117の材料膜が、例えばCMP法により除去される。このときのディッシング量を、ビアフェンス付き補強部材(図37)、ビアプラグ付き補強部材(図38)、ビア無し補強部材(図39)、補強部材無しの場合について測定した。結果を図40に示す。図40において、チップ内の高低差が40nm以内のものを良品とし、良品の範囲に入ったものは○、不良品は×で示した。図40に示すように、補強部材132a〜132cを配置した3つの構造では良品であったが、補強部材無しの構造では不良品となった。
次に、例えば380℃の条件下のプラズマCVD法を用いて、保護膜120aおよび保護膜120bが形成される。次に、保護膜120aおよび保護膜120b内に、プラグ123のためのビアホールが、リソグラフィー工程およびRIE法等により形成される。次に、ビアホールの内面を含む半導体基板1上の全面(保護膜120b上の全面)にバリアメタル205の材料膜が、例えば150℃の条件下で堆積される。次に、例えばスパッタリング法により、パッド121の材料膜が堆積され、バリアメタル205および材料膜が、リソグラフィー工程およびRIE法等によりエッチングされることにより、パッド121が形成される。
次に、例えば380℃の条件下のプラズマCVD法を用いて、保護膜122a、122b、122cが半導体基板上の全面に形成される。次に、電気炉を用いて、フォーミングガス中で、370℃および60分の条件下でシンターが行われる。シンター後に、ビアフェンス付き補強部材、ビアプラグ付き補強部材、ビア無し補強部材、補強部材無しの場合についての配線層115のプラグ115周辺における層間絶縁膜114破壊の有無を、光学顕微鏡を用いて観察した。結果を図40に示す。絶縁膜破壊が観察されなかったものは○、観察されたものは×で示した。図40に示すように、ビアフェンス付補強部材およびビアプラグ付補強部材の構造では、ビアプラグ周辺における絶縁膜破壊が観察されなかったが、ビア無し補強部材および補強部材無しの構造ではビアプラグ周辺における絶縁膜破壊が観察された。
次に、パッド121上の保護膜122c、122bがリソグラフィー工程およびRIE法等により除去されることにより、図36に示す構造が形成される。
次に、ダイシングが行われ、切り出されたチップがパッケージ基板上にマウントされ、ワイヤボンディングが行われる。ボンディング時の荷重は50gfで行った。ボンディング後のサンプルを一部抜き取り、ウェットエッチングでワイヤおよびパッド121が除去され、CDE(chemical dry etching)によりパッド121下のバリアメタルが除去される。次に、光学顕微鏡を用いてこのサンプルのパッド121下の絶縁膜破壊の有無を、ビアフェンス付き補強部材、ビアプラグ付き補強部材、ビア無し補強部材、補強部材無しの場合について観察した。結果を図40に示す。絶縁膜破壊が観察されなかったものは○、観察されたものは×で示した。図40に示すように、ビアフェンス付き補強部材の構造では、パッド121下方に絶縁膜破壊が観察されなかった。一方、ビアプラグ付き補強部材、ビア無し補強部材、補強部材無しの構造ではパッド121下方における絶縁膜破壊が観察された。
次に、上で抜き取った以外のサンプルが、封止樹脂を用いてパッケージングされる。次に、このサンプルに対して、ビアフェンス付き補強部材、ビアプラグ付き補強部材、ビア無し補強部材、補強部材無しの場合についてTCT試験を行った。試験は−40℃〜125℃までの熱履歴を1000サイクル繰り返した。試験結果を図40に示す。TCT試験によって絶縁膜剥がれなどの不良が発生しなかったものは○、不良が発生したものは×で示した。図40に示すように、ビアフェンス付き補強部材の構造では、TCT試験によって不良が発生しなかった。一方、ビアプラグ付き補強部材、ビア無し補強部材、補強部材無しの構造では不良が発生した。
本発明の第8実施形態に係る半導体装置によれば、配線層112、117等の周囲にビアフェンス付き補強部材132aが設けられる。このような半導体装置では、CMP時のディッシング量、シンター時およびボンディング時の絶縁膜破壊、TCT試験に対して良品と判定される特性を示した。すなわち、比誘電率が3.4以下の低誘電率膜を層間絶縁膜114として用いたCu多層配線構造において、補強部材132としてビアフェンス付きの構造を設けることによって、品質、性能、および信頼性が高く、かつ生産性が高い半導体装置を得ることができる。
なお、低誘電率膜の機械的強度は、比誘電率が下がるほど低下する傾向がある。そのため、ビアフェンス付補強部材132aが、シンター時およびボンディング時の絶縁膜破壊を抑制する効果は、比誘電率が2.6以下の低誘電率膜においてより一層大きくなる。
(第9実施形態)
本実施形態では、第9実施形態で説明したビアフェンス付補強部材132aが、異なる被覆率、配線幅、ビアフェンス幅を有する構成に関する。
第9実施形態に係る半導体装置の補強部材132以外の構成については、第8実施形態と同じである。製造工程に関しても、第8実施形態と同じである。第9実施形態では、ビアフェンス付き補強部材132aの、補強部材領域131の平面における被覆率、補強配線層133の幅、補強ビアフェンス134の幅を変化させ、種々の場合における平坦性、絶縁膜破壊に対する抑制の効果の大小について調べた。
第9実施形態では、図37に示した網目状のビアフェンス付補強部材132aを用いて、補強部材領域131の平面における補強部材132aの被覆率を10〜90%、補強配線層133の幅を0.3〜10μm、補強配線層133と補強ビアフェンス134の幅の差(フリンジ量)を0.1〜1.0μmまで変化させた。作成された補強部材132aの一覧を図41に示す。
これらの構造について、補強部材132aの効果を調べるために、第8実施形態と同じ4つの試験を行った。結果を図41に示す。
(1)被覆率に関する試験
はじめに、被覆率を変化させたときの試験結果について説明する。配線幅を0.3μm、ビアフェンス幅を0.1μm(フリンジ0.1μm)として、被覆率を10、20、30、40、60、80、90%のサンプルを作成した。
図41に示すように、CMP時のディッシング量の測定では、CMP後のチップ内の高低差が40nm以内のものを○、40〜100nmのものを△、100nm以上のものを×で示した。被覆率が10%、90%のサンプルでは×、20%、80%のサンプルでは△、30%、40%、60%のサンプルでは○であった。
シンター時のビア周りの絶縁膜破壊の有無については、被覆率10%のものは不良品となったが、それ以外は良品であった。シンターは、第8実施形態と同様、電気炉を用いて、フォーミングガス中で370℃、60分の条件下で行った。
ボンディング時のパッド下の絶縁膜破壊の有無の観察では、ボンディング荷重を50gfの場合と26gfの場合の2種類の試験を行った。50gfのボンディング荷重で絶縁膜破壊が観察されなかったものは○、50gfのボンディング荷重では絶縁膜破壊が観察されたが、26gfのボンディング荷重では絶縁膜破壊が観察されなかったものは△、26gfのボンディング荷重でも絶縁膜破壊が観察されたものを×で示した。被覆率10%のものは×、20%のものは△、30%以上の被覆率のものは○であった。
TCT試験では、−40℃〜125℃までの熱履歴を1000サイクル繰り返し不良の出なかったものを○、500サイクルから1000サイクルの間に不良の出たものを△、500サイクル以内に不良の発生したものを×で示した。被覆率10%のものは×、20%のものは△、30%以上の被覆率のものは○であった。
以上説明したように、ビアフェンス付ダミー配線構造において、ダミー配線領域内でのダミー配線の被覆率を20〜80%にすることで、CMP時の平坦性、シンター時およびボンディング時の絶縁膜破壊、TCT試験ともに不良は発生しなかった。さらに、ダミー配線領域内でのダミー配線の被覆率を30〜60%にすることで、その効果は増加した。
(2)補強配線の幅に関する試験
次に、補強配線層133の幅を変化させたときの試験結果について説明する。補強部材領域131内での補強配線層133の被覆率を40%とし、配線幅を0.3、0.5、1、5、10μmと変化させたサンプルを作成した。被覆率を固定しているため、網目状の穴にあたるスペース部分の大きさは、各配線幅に合わせて変化する。具体的には、
1.配線幅0.3μmの場合はスペースは1.03μm×1.03μm、
2.配線幅0.5μmの場合はスペースは1.72μm×1.72μm、
3.配線幅1μmの場合はスペースは3.44μm×3.44μm、
4.配線幅5μmの場合はスペースは17.18μm×17.18μm、
5.配線幅10μmの場合はスペースは34.36μm×34.36μmである。
フリンジ幅は0.1μmに固定した。各サンプルの補強ビアフェンス134の幅は図41に示す。
図41に示すように、CMP時のディッシング量の測定では、配線幅10μmのサンプルでは△、それ以外は○であった。
シンター時のビア周りの絶縁膜破壊の有無については、全てのサンプルで良品であった。
ボンディング時のパッド下の絶縁膜破壊の有無の観察では、配線幅10μmのものは×、5μmのものは△、それ以下の配線幅のものは○であった。
TCT試験では、配線幅10μmのものは×、5μmのものは△、それ以下の配線幅のものは○であった。
以上説明したように、ビアフェンス付補強部材132aにおいて、補強配線層133の幅を5μm以下にすることで、CMP時の平坦性、シンター時およびボンディング時の絶縁膜破壊、TCT試験ともに不良は発生しなかった。さらに、補強配線層133の幅を1μm以下にすることで、その効果は増加した。
(3)フリンジ量に関する試験
次に、フリンジ量を変化させたときの試験結果について説明する。補強部材領域131内での補強配線層133の被覆率を40%とし、配線幅を1μmとして、フリンジ量を配線幅の45%、35%、25%、10%、ボーダレス(フリンジ無し)と変化させたサンプルを作成した。各サンプルのビアフェンス幅は図41に示す。ここで、フリンジ量45%、35%、25%、10%、フリンジ無しは、ビアフェンス幅0.1μm、0.3μm、0.5μm、0.8μm、1μmにそれぞれ対応する。
CMP時のディッシング量の測定、シンター時のビア周りの絶縁膜破壊の有無およびTCT試験については、全てのサンプルで良品であった。
ボンディング時のパッド下の絶縁膜破壊の有無の観察では、フリンジ量が補強配線幅の45%のものについては×、35%のものは△、それ以下のものは○であった。
以上説明したように、ビアフェンス付補強部材132aにおいて、補強部材132aのフリンジ量を補強配線層133の幅の35%以下にすることで、CMP時の平坦性、シンター時およびボンディング時の絶縁膜破壊、TCT試験ともに不良は発生しなかった。さらに、補強部材132aフリンジ量を補強配線幅の25%以下にすることで、その効果は増加した。
本発明の第9実施形態に係る半導体装置によれば、ビアフェンス付補強部材132aの補強部材領域131内での補強配線層133の被覆率を20〜80%、補強配線層133の幅を5μm以下、補強部材132aのフリンジ量を補強配線層133の幅の35%以下にすることで、CMP時のディッシング量、シンター時およびボンディング時の絶縁膜破壊、TCT試験ともに良品となった。さらに、補強部材領域131内での補強配線層133の被覆率を30〜60%、補強配線層133の配線幅を1μm以下、補強部材132aのフリンジ量を配線幅の25%以下にすることで、この効果は増加した。この結果、品質、性能、および信頼性が高く、かつ、生産性が高い半導体装置を得ることができる。
以上、補強部材132aの平面形状が網目の場合について説明した。しかし、補強部材領域131内での補強配線層133の被覆率を20〜80%、補強配線層133の配線幅を5μm以下、補強部材132のフリンジ量を配線幅の35%以下の範囲にすれば、網目状の構造としなくともよい。例えば、網目以外の形状として、図42に示すように、平面において一方向に延在する直線形状とすることもできる。さらに、図43に示すように、平面において屈折する直線形状とすることも可能である。図42、図43に示す構造としても、網目形状と同じ効果を得られる。
また、平面において、ビアフェンス付き補強部材132aが実配線(配線層112、117等)に対して角度を有していても、上記と同じ効果を得られる。すなわち、図45に示すように、ビアフェンス付き補強部材132aの補強配線層133が、配線層112、117に対して直角、平行以外の角度とされていてもよい。特に45°の角度を有している場合、より大きな効果を得られる。例えば、熱工程による絶縁膜破壊不良に対しては、配線層117の熱膨張による応力集中が、配線層117と補強部材132のそれぞれの伸びる方向が異なるために分散され、配線層117と補強部材132の方向が一致している場合よりも大きな耐性を示した。このとき、ビアフェンス付き補強部材132の形状は、図37に示す網目状でもよいし、図42および図43に示す直線形状でもよい。
また、図45および図46に示すように、ビアフェンス付き補強部材132aを上層と下層とで半ピッチずつすらして配置し、上下に隣り合う層で、補強配線層133a、133bが重なり合わないように配設しても上記と同様の効果が得られる。図46は、図45のXLV−XLV線に沿った断面図である。このような構成とすることにより、ボンディング、プロービング、ダイシング等の外部からの荷重の際、荷重が印加された導電材料と絶縁膜の界面に生じる応力集中が、応力集中部が重なり合って増大することが回避される。このため、補強配線層133の位置が上下層で一致している場合よりも大きな耐性を示した。このとき、ビアフェンス付き補強部材132aの形状は、図37に示す網目状でもよいし、図42および図43に示す直線形状でもよい。また、図44に示すように、配線層112、117に対して角度を有していてもよい。
(第10実施形態)
第10実施形態は、低誘電率を有する層間絶縁膜が複数、積層された構造の強度および平坦性の向上に関する。
図47を用いて、本発明の第10実施形態に係る半導体装置について説明する。図47は、本発明の第10実施形態に係る半導体装置を概略的に示す断面図である。図47に示すように、半導体基板1上に、比誘電率が例えば2.6以下の層間絶縁膜143が設けられる。層間絶縁膜143として、例えば多孔質のポリメチルシロキサン膜(比誘電率=2.3)やポリアリーレンハイドロカーボン(比誘電率=2.2)を用いることができる。また、層間絶縁膜143を、比誘電率が2.6以下の絶縁膜を1種類以上を含む積層膜により形成してもよい。この際、例えば、層間絶縁膜143を構成する複数の膜の例えば最上層に、例えばプラズマCVD法により形成されたシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜が形成されていてもよい。図47は、層間絶縁膜143は、積層された2つの層間絶縁膜143a、143bにより構成された例を示している。層間絶縁膜143内には、配線層141が設けられる。
層間絶縁膜143上に、さらに層間絶縁膜143が設けられる。この層間絶縁膜143内に配線層142が設けられる。配線層142と配線層141は、プラグ161により接続される。
上層の層間絶縁膜143上に、例えば3.4以下の比誘電率を有する層間絶縁膜146が設けられる。層間絶縁膜146として、例えばポリメチルシロキサン膜を用いることができる。また、有機絶縁膜や、ハイドロジェンシルセスキオキサン、カーボン含有SiO2膜、多孔質シリカ膜、高分子膜を用いることもできる。また、これらの内の1種類以上を含む積層膜により層間絶縁膜146を形成することもできる。この際、例えば、層間絶縁膜143を構成する複数の膜の例えば最上層に、例えばプラズマCVD法により形成されたシリコン酸化膜およびシリコン窒化膜が形成されていてもよい。層間絶縁膜146内に配線層144が設けられる。配線層144と配線層142とは、プラグ162により接続される。
層間絶縁膜146上に、さらに層間絶縁膜146が設けられる。この層間絶縁膜146内に配線層145が設けられる。配線層145と配線層144とは、プラグ163により接続される。
下から2層目の層間絶縁膜146上に、例えば3.5以上の比誘電率を有する層間絶縁膜148が設けられる。層間絶縁膜148内に配線層147が設けられ、配線層147と配線層145とは、プラグ164により接続される。
層間絶縁膜148上に保護膜149aが設けられ、保護膜149a上に保護膜149bが設けられる。保護膜149a、149bは、それぞれ例えばシリコン窒化膜、シリコン酸化膜から構成される。
保護膜149b上に、パッド150が形成される。パッド150は、例えば保護膜149a、149b内に形成された開口またはプラグにより配線層147と接続される。保護膜149上に保護膜151aが設けられ、保護膜151a上に保護膜151bが設けられる。保護膜151a、151bは、パッド150上に開口を有し、それぞれ例えばシリコン窒化膜、シリコン酸化膜から構成される。
層間絶縁膜143、146内で、配線層141、142、144、145が設けられていない領域には、ビアフェンス付補強部材132aが設けられる。また、ビアフェンス付き補強部材132aは、各配線層141、142、144、145から例えば1.2μm離れた位置で、これら配線層を囲むように配置されていてもよい。さらに、これらを組み合わせたり、また、配線層を囲みつつ配線層の設けられていない領域に可能な限り設けられていてもよい。
図47に示す構造が、図2および図3に示すフェンス(チップリング)52により囲まれたチップ領域内(半導体チップ51内)に設けられる。後述の図48、図49に示す構造に関しても同じである。
ビアフェンス付き補強部材132aの補強配線層133の幅、補強ビアフェンス134の幅、ビアフェンス付き補強部材132が設けられる領域中でのビアフェンス付き補強部材132aの平面における被覆率は、第9実施形態で示した値とすることができる。しかしながら、上記したように、補強配線133の幅を0.3μmとし、補強ビアフェンス134の幅を0.1μmとし、被覆率を40%とした場合に最も大きな効果を得られる。この場合、網目の穴の大きさは、例えば1.03μm×1.03μmである。
補強配線133の幅を0.3μmとし、補強ビアフェンス134の幅を0.1μmとし、被覆率を40%とした場合において、補強部材132aの効果を調べるために、第8実施例と同じ4つの試験を行った。この結果、4つの試験ともに不良品は発生しなかった。
ここまでの説明において、層間絶縁膜143、146のいずれにも、ビアフェンス付き補強部材132aが設けられて構造を例示した。しかしながら、これに限らず、例えば、比誘電率の低い層間絶縁膜143内にはビアフェンス付き補強部材132aを設け、層間絶縁膜146内にはビフェンス無し補強部材132cまたはビアプラグ付き補強部材132bを設ける構成とすることができる。また、低誘電率材料が主として用いられていない層間絶縁膜148内に、ビアフェンス付き補強部材132aが設けられた構成とすることもできる。
また、層間絶縁膜の比誘電率によって、補強配線層133の幅、補強部材132aの被覆率を変化させてもよい。すなわち、例えば層間絶縁膜146内の補強配線層133の幅が、層間絶縁膜143内の補強配線層133の幅より大きい構成とすることができる。また、層間絶縁膜146内の補強部材132の被覆率を、層間絶縁膜143内の補強部材132の被覆率より小さくすることができる。
また、ビアフェンス付き補強部材132aは、図48のように、パッド150の下方には配線層141、142、144、145の周辺部の補強部材132−1と、これと電気的に切断された補強部材132−2とすることも可能である。この場合には、パッド150下以外の領域の補強部材132−1は、ビアフェンス付き構造でなくても構わない。
また、図49に示すように、パッド150下方の補強配線層132−2を配線層147とプラグ161により電気的に接続してもよい。この場合、補強部材132−2の最下層の補強ビアフェンス134は設けずに、補強部材132−2は半導体基板1から電気的に切断される。こうすることによって、プロービングやボンディング時に、万一絶縁膜破壊が起こった場合でも、あらかじめ、補強部材132−2が配線層147と同電位になっているため、ショート不良に至らない。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
多層配線構造を有する半導体装置の典型例を概略的に示す断面図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置を概略的に示す平面図。 フェンスを概略的に示す断面図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置を概略的に示す断面図。 第2実施形態の他の例の一部を概略的に示す平面図。 本発明の第3実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図。 本発明の第4実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図。 本発明の第5実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図。 本発明の第5実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図。 本発明の第6実施形態に係る半導体装置を概略的に示す平面図。 図12の一部を示す斜視図。 本発明の第6実施形態に係る半導体装置の一部を示す平面図。 本発明の第6実施形態に係る半導体装置の一部を示す平面図。 第6実施形態の変形例を示す平面図。 第6実施形態の変形例を示す平面図。 第6実施形態の変形例を示す平面図。 第6実施形態の変形例を示す平面図。 本発明の第7実施形態に係る半導体装置を概略的に示す平面図。 図20のマーク部周辺を拡大して示す平面図。 図21の断面図。 第7実施形態の一例を示す断面図。 従来の多層配線構造を有する半導体装置の平面図。 図24の断面図。 従来の半導体装置の問題点を示す図。 従来の半導体装置のマーク部を示す断面図。 層間絶縁膜の構成例を示す断面図。 層間絶縁膜の構成例を示す断面図。 層間絶縁膜の構成例を示す断面図。 層間絶縁膜の構成例を示す断面図。 層間絶縁膜の構成例を示す断面図。 層間絶縁膜の構成例を示す断面図。 フェンスを概略的に示す断面図。 本発明の第8実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す平面図。 本発明の第8実施形態に係る半導体装置の一部を概略的に示す断面図。 補強部材の一例を示す斜視図。 補強部材の一例を示す斜視図。 補強部材の一例を示す斜視図。 第8実施形態に係る補強部材による効果の違いを示す図。 本発明の第9実施形態に係る半導体装置の効果の違いを示す図。 補強部材の構造の他の例を示す平面図。 補強部材の構造の他の例を示す平面図。 補強部材の構造の他の例を示す平面図。 補強部材の構造の他の例を示す平面図。 補強部材の構造の他の例を示す断面図。 本発明の第10実施形態に係る半導体装置を概略的に示す断面図。 第10実施形態の他の例を示す断面図。 第10実施形態の他の例を示す断面図。
符号の説明
1…半導体基板、2…nウェル、3…pウェル、4…素子分離絶縁膜、5…トランジスタ、6…ゲート電極、7…側壁絶縁膜、8…ソース/ドレイン拡散層、11…ローカル配線レベル、21a〜21c…中間配線レベル、31a、31b…セミグローバル配線レベル、41a、41b…グローバル配線レベル、12、22、32、42、83、85、87、88、111、111a、111b、114、143、146、148、211…層間絶縁膜、13、23、33、43、112、117、141、142、144、145、147、212…配線層、14、24、34、44、115、123、161、162、163、164、165、213…プラグ、45…保護絶縁層、51…半導体チップ(素子領域)、52、56、71、82、91、93…フェンス、53…ダイシングライン、54…機能回路ブロック、55…素子非形成領域、61…開口部、62…ブロック間接続配線、63…第1配線レベル、64…第2配線レベル、65…第3配線レベル、81…マーク部、84…ストッパー膜、86、92、94…コンタクトホール、113、204…エッチングストッパー膜、116…シリコン酸化膜、120a、120b、122a、122b、122c、149、151…保護膜、121…パッド、131…補強部材領域、132、132a、132b、132c、132−1、132−2…補強部材、133…補強配線層、134…補強ビアフェンス、135…補強ビアプラグ、150…パッド、152…開口、201、201´…絶縁膜、202…拡散防止膜、203…キャップ膜、205…バリアメタル。

Claims (4)

  1. 第1面を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の前記第1面の上方に配設され、且つ3未満の比誘電率材料からなる層と絶縁層とからなる第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層内に配設されたプラグおよび前記第1絶縁層内で前記プラグの上で前記プラグと接続された配線と、
    前記第1絶縁層内に配設され、且つ前記プラグと同じ層中において前記第1面に沿って延びる第1部材と前記配線と同じ層中において前記第1部材上で前記第1部材に沿って延びる第2部材とを有し、且つ前記プラグおよび前記配線を含んだチップ領域の周囲を前記第1面に沿って囲む素子保護部材と、
    前記チップ領域内の前記第1絶縁層内において前記配線の周囲に配設され、且つ前記第1面に沿った形状が網目状の第1補強配線と前記第1補強配線上に配設され且つ前記第1面に沿った形状が網目状の補強ビアフェンスと前記補強ビアフェンス上に配設され且つ前記第1面に沿った形状が網目状の第2補強配線とを有する前記第1絶縁層の強度を補強する補強部材と、
    を具備し、
    前記第1面に沿った面に関して、前記補強部材が配設された領域内の前記第2補強配線の被覆率が20〜80%である、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、前記第1補強配線または前記第2補強配線の前記第1面に沿った面における形状の幅が5μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置において、前記補強ビアフェンスの前記第1面に沿った面における形状の幅が前記第1補強配線または前記第2補強配線の前記第1面に沿った面における形状の幅の30%以上であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置において、
    前記半導体装置は、前記第1絶縁層の上方に配設され、且つ前記配線と電気的に接続されたパッドを有し、
    前記補強部材は、前記パッドの下方に位置する、
    ことを特徴とする半導体装置。
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