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JP4608679B2 - X線タルボ干渉計に用いられる位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法 - Google Patents

X線タルボ干渉計に用いられる位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、X線タルボ干渉計に用いられる位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法に関する。
X線透視装置は例えば医療用画像診断技術に関して広く用いられているが、被写体によるX線吸収の大小によって画像のコントラストを形成する原理であるために、血液、血管壁やそのまわりの軟組織についてはX線吸収係数が殆ど等しく、十分なコントラストを得難いという問題がある。長い時間を掛けて撮像すればある程度のコントラストを得ることはできるが、X線の照射線量が増大し、患者の負担を増大させるという問題がある。また、例えば画像中の血管のコントラストを強調するためにヨウ素などの造影物質を注射する方法も考えられるが、これも患者の負担を増大させてしまい、また検査コストも増大してしまう。
一方、例えばX線干渉計を利用する手法のように、X線を波として把握し、被写体中を波が伝わる速さの違いをコントラスト形成に利用する位相コントラスト法も知られている。即ち、被写体を透過することによるX線の位相シフトを検出する手法である。この位相コントラスト法は、X線の吸収に頼る方法に比べて約1000倍の感度改善が実現でき、付随してX線照射量を例えば1/100〜1/1000に軽減できるという利点がある。また、空間分解能を向上させるという観点からも、上記の感度の改善は極めて好ましい効果をもたらすといえる。
本願の発明者はX線干渉計を利用して画像診断を行うことの有用性を早くから見出しており、例えば特許文献1においては、マッハツェンダー型のX線干渉計を構成し、このX線ビームパス中に被検査部位を配置し、得られたX線干渉図形のモアレ像を解析することで、被写体による位相シフトの分布を示す画像を得ることができると提案している。このような構成によれば、X線を用いて、血管や血液分布を無造影で、あるいは、重元素を含まない物質注入により容易に可視化できるとする。
特開2001−29340号公報
ここで近年、高輝度X線が得られる大規模設備(例えば、わが国のSPring8等)の利用等、可干渉で高輝度なX線を得られる環境が整備されるにつれて、空間的に可干渉な光源と2枚の回折格子を用いて入射波面の勾配を検出する構成のタルボ干渉計をX線分野に適用することが研究されている。
このタルボ干渉計は、簡素な光学系で実現できること等、種々の優位性が指摘されるところであるが、このX線タルボ干渉計を良好に機能させ得る上記2枚の回折格子を安定的に製造・供給する方法については、加工上の特別な技術が必要になり、未だ確立されていないのが実情である。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
◆本発明の観点によれば、以下のような、X線タルボ干渉計に用いられる位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法が提供される。両回折格子とも、金属製の幅2μm以上10μm以下のX線吸収部を2μm以上10μm以下の等間隔で並べた構成とし、X線吸収部の幅及び間隔は、位相型回折格子と振幅型回折格子とで同一とする。位相型回折格子の厚みを1μm以上5μm以下に構成し、振幅型回折格子の厚みを25μm以上100μm以下に構成する。振幅型回折格子は、X線マスクによるX線リソグラフィー(LIGA方式)によって樹脂に深い溝を形成し、この形成された溝に電鋳法によって前記X線吸収部を形成することにより製造される。
これにより、X線吸収部の幅及び間隔(格子パターン)が位相型回折格子と振幅型回折格子で同一となっているので、X線タルボ干渉計において、振幅型回折格子の直後で正確なモアレ縞を確実に得ることができる。更に、位相型回折格子においては、それを通過する際の位相シフト量をπ/2(最も高いコントラストのモアレ縞を得るための位相シフト量)とするのに十分な厚みとでき、また、振幅型回折格子では、モアレ縞の可視性が良好な低い透過強度率を実現するのに十分な厚みとできる。従って、鮮明なモアレ縞が得られ、信頼性及び精度の高いX線タルボ干渉計を実現できる。また、厚みの大きい(アスペクト比の大きい加工を必要とする)振幅型回折格子においては、いわゆるLIGAプロセスを用いて十分な精度の加工を行うことができる。
また、本発明の観点によれば、以下のような、X線タルボ干渉計に用いられる位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法が提供される。両回折格子とも、金属製の幅2μm以上10μm以下のX線吸収部を2μm以上10μm以下の等間隔で並べた構成とし、X線吸収部の幅及び間隔は、位相型回折格子と振幅型回折格子とで同一とする。位相型回折格子の厚みを1μm以上5μm以下に構成し、振幅型回折格子の厚みを25μm以上100μm以下に構成する。振幅型回折格子は、酸化ケイ素皮膜を施したシリコン層の表面に樹脂層を形成し、光学リソグラフィーマスクを用いて上記樹脂層に対しパターニングを行い、前記樹脂層及び前記酸化ケイ素皮膜を選択的に除去する。上記により選択的に露出された前記シリコン層の表面に対してICPプラズマエッチングを施すことにより、当該シリコン層に溝を形成する。この形成された溝に電鋳法によって前記X線吸収部を形成する。
これにより、X線吸収部の幅及び間隔(格子パターン)が位相型回折格子と振幅型回折格子で同一となっているので、X線タルボ干渉計において、振幅型回折格子の直後で正確なモアレ縞を確実に得ることができる。更に、位相型回折格子においては、それを通過する際の位相シフト量をπ/2(最も高いコントラストのモアレ縞を得るための位相シフト量)とするのに十分な厚みとでき、また、振幅型回折格子では、モアレ縞の可視性が良好な低い透過強度率を実現するのに十分な厚みとできる。従って、鮮明なモアレ縞が得られ、信頼性及び精度の高いX線タルボ干渉計を実現できる。また、厚みの大きい(アスペクト比の大きい加工を必要とする)振幅型回折格子においては、ICPプラズマエッチング法によって十分な精度の加工を行うことができる。
◆また、前記の振幅型回折格子においては、上記の製造方法で形成されたX線吸収部の部分を突出部とする成形型を製造し、この成形型を使用して溝形成体を成形し、この溝形成体に形成された溝に電鋳法によって前記X線吸収部を形成させることで当該振幅型回折格子を得ることとしても良い。
この場合、互いに同一の形状の溝形成体を容易に多数製造できるので、あとは溝形成体の溝にX線吸収部を形成するだけで良く、大量生産によるコストダウンに好適である。
◆なお、前記の振幅型回折格子においては、上記の製造方法を適用して分割格子ブロックを複数製造し、これらを厚み方向に接合することにより当該振幅型回折格子を得ることとしても良い。
これにより、振幅型回折格子の加工を容易とすることができる。即ち、振幅型回折格子のような厚みの大きいものを一体物で構成する場合、X線吸収部を形成するための深い溝を形成しなければならず、X線吸収部の幅や間隔を一定に形成するのが加工上の問題から困難になる。この点、上記のようにそれぞれが厚みの小さい分割格子ブロックを複数製造してそれらを接合する方法を採れば、そのような精度上の問題も少なく、幅や間隔が厚み方向にわたって一様な振幅型回折格子を製造することが容易になる。
◆前記の位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法においては、前記X線吸収部は、白金、金、銀、プラチナのうち選択された一つ又は二つ以上の組み合わせよりなることが好ましい。
これにより、X線吸収部のX線吸収能が優れることとなるから、小さな厚みの回折格子でも良好なタルボ干渉像を得ることができ、回折格子の製造の容易化、タルボ干渉計のコンパクト化に寄与できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の製造方法に係る回折格子を利用するX線タルボ干渉計の概念図である。図2(a)はX線タルボ干渉計で得られるタルボ干渉像の例を示す図、図2(b)は縞走査法により得られる微分位相像を示す図、図2(c)はX線位相型CTの例を示す図である。
先ず、本発明の方法で製造される回折格子が使用されるX線タルボ干渉計の光学系について、図1を参照しながら説明する。このX線タルボ干渉計では、1枚目の回折格子(位相型回折格子)11と2枚目の回折格子(振幅型回折格子)12とを特定の距離だけ離して平行に配置し、観察したい試料10を位相型回折格子11の前に配置する。2枚の回折格子11・12のそれぞれは、X線を吸収するy方向に細長いX線吸収部111・121を、x方向に周期的に並べて配置した構成となっている。
ここで、回折格子11・12の周期が波長に比べて十分に大きいとき、位相型回折格子11を通過した後の光は、回折角が非常に小さくなるために、回折された多数の光が重なり合って干渉する。そして、各回折光の位相が揃う条件を満たすような距離だけ離れた位置において、位相型回折格子11の透過直後と同じパターン、即ち自己像が干渉の結果として現れる(タルボ効果)。
次に、試料10を位相型回折格子11の前に配置したときの自己像に着目すると、干渉する各回折光は試料10の内部において僅かに異なる光路を通過しているため、そのときの位相差によって干渉縞の様子が変化する。従って、この変形した自己像の位置に前記の振幅型回折格子12を重ねることによって、いわゆるモアレ縞の画像(タルボ干渉像)Gを取得でき、この画像Gにおいては微分位相が等高線のように現れることになる(図2の(a)を参照)。なお、図2の(a)は、直径1.2mmのプラスチック球を試料10として採用した際のタルボ干渉像である。
上記のタルボ干渉像Gを観察するだけでは上記微分位相を定量的に取得することは困難であるが、縞の位相を人為的に変化させたときの干渉縞の変化を解析することによって、微分位相を決定することができる(縞走査法)。例えば、図1において2枚の回折格子11・12の相対位置関係をx方向にずらすことでモアレ縞の位相を変化させながら複数のタルボ干渉像Gを取得して解析することにより、図2(b)に示すような定量的な微分位相像を得ることができる。また、この画像を単純に積分処理すれば、位相像そのものを得ることもできる。
更に、試料10に対して多数の投影方向から前記の図2(b)に示すような微分位相像を取得し、これを積分することで位相像とし、多数の投影方向からの位相像を合成することで、図2(c)に示すように、位相型X線CT(コンピュータ断層撮影)を行うことも可能である。図2(c)では、試料10としてのプラスチック球をコンピュータ上で仮想的に1/8だけ切り取った断面が示されており、試料10としてのプラスチック球の形成時に生じたと思われる内部の泡10aの様子も明確に観察することができる。
X線タルボ干渉計は、図1のように試料10の後に回折格子11・12を2枚配置するだけという簡素な光学系であり、また、結晶のような繊細な光学素子を用いないため、精密な光学素子調整や高い安定性をそれほど必要としないという特徴を有している。また、モアレ縞として強度を検出するので、空間分解能の高い検出器を必ずしも必要としない点でも有利である。更には、タルボ干渉計は原理的に小さな光源を必要とするが単色性はそれほど必要でなく、球面波のような発散光も使用できるので、巨大な設備を必要とする前記シンクロトロン放射光以外のX線源を利用できる余地があり、装置の小型化に貢献して病院などでの実用化に道を拓くものとして期待されている。
なお、上記のように有用性が指摘されるX線タルボ干渉計であるが、一般にX線は物質による吸収が非常に小さく、位相変化もそれほど大きくないため、上記の回折格子11・12は、可視光領域のタルボ干渉計のそれよりも製造が困難である。また当然ながら、タルボ干渉計を機能させるには、X線の可干渉距離よりも回折格子11・12の各X線吸収部111・121の周期を小さくする必要があり、10μm以下、望ましくは5μm程度とする必要がある。
そして、いわゆる分数タルボ効果による自己像は、位相型回折格子11の位相シフト量がπ/2になるときに、最も高いコントラストが得られるという性質がある。そして、位相シフト量がπ/2を実現するのに必要な位相型回折格子11の厚さを本願の発明者が試算したところ、波長が0.7Å〜1.1Åの場合で、回折格子11のX線吸収部111としてX線吸収能の高い金を材料として用いた場合、位相型回折格子11では1μm〜10μmとなった。
一方、振幅型回折格子12については、タルボ干渉計で得られるモアレ縞の可視性の向上という観点からは振幅型回折格子12の強度透過率を小さくすることが重要であり、例えば強度透過率1%を実現できる程度のX線吸収を得られれば理想的である。この点、例えば強度透過率1%を実現するのに必要な振幅型回折格子12の厚さを本願の発明者が同様に試算したところ、金を材料として用いたとしても、波長が0.7Å〜1.1Åの場合で10μm〜100μmの厚みが必要になるとの結果が得られた。
従って、X線タルボ干渉計を実現するにあたっては、そのような2枚の回折格子11・12、特に、極めて大きいアスペクト比(例えば、5以上)が要求される振幅型回折格子12を製造できるか否かが重要な鍵となっている。
以上の課題を解決すべく、本願の発明者は鋭意研究を重ね、以下に説明するような位相型回折格子11及び振幅型回折格子12の製造方法を提案するに至ったものである。以下、それぞれについて詳細に説明する。
先ず、図3を参照して、2つの回折格子11・12の具体的な構成を説明する。図3の上側に示す位相型回折格子11は、例えば厚さ約150μmのガラス基板Bの一側の面に一体的に形成されている。この位相型回折格子11は、ガラス基板B上に等間隔で多数並べて設けられた細長い前記X線吸収部111からなっている。X線吸収部111のそれぞれは、X線吸収能に優れた金を素材としており、そのガラス基板Bから突出する厚みt1(位相型回折格子11の厚みに相当する)は、何れのX線吸収部111においても互いに等しくなっており、1μm以上5μm以下としている。X線吸収部111とX線吸収部111との間は、単なる空間になっている。
複数のX線吸収部111の幅w1は互いに等しく構成されており、その幅w1は、2μm以上10μm以下とされている。また、X線吸収部111同士の間隔g1も、2μm以上10μm以下とされている。
一方、図3の下側に示す振幅型回折格子12は、前記の位相型回折格子11を厚み方向(X線の光軸方向)に引き伸ばしたものに相当する。具体的には、振幅型回折格子12のそれぞれのX線吸収部121は、小幅で細長くかつ大きな厚みを有する形状としており、これが幅方向に等間隔で多数並べて設けられている。X線吸収部121のそれぞれは、前記位相型回折格子11と同様にX線吸収能に優れた金を素材としており、その厚みt2(振幅型回折格子12の厚みに相当する)は、25μm以上100μm以下としている。X線吸収部121とX線吸収部121との間には、樹脂部材122がサンドイッチ状に介在されている。言い換えれば、X線吸収部121と樹脂部材122とが交互に重ねられて接合された構成となっている。なお、隣り合うX線吸収部121・121の間には、樹脂部材122に代えて、酸化ケイ素からなる保持部材123が介在されていても良い。
そして、複数のX線吸収部121は幅w2が互いに等しく構成されており、その幅は、2μm以上10μm以下とされている。また、X線吸収部121同士の間隔g2も2μm以上10μm以下とされている。更に、両回折格子11・12のX線吸収部111・121は、その幅及び間隔が、両回折格子間で互いに等しくなっている(w1=w2,g1=g2)。
以上の構成により、格子パターンが位相型回折格子11と振幅型回折格子12とで同一となっていることが確保され、図1のX線タルボ干渉計において、振幅型回折格子12の直後の位置で正確なモアレ縞のタルボ干渉像Gを確実に得ることができる。更に、位相型回折格子11においては、それをX線が通過する際の位相シフト量をπ/2とするのに十分な厚みとできる。また、振幅型回折格子12では、モアレ縞の可視性が良好な低い透過強度率を実現するのに十分な厚みとできる。従って、鮮明なモアレ縞が得られ、信頼性及び精度の高いX線タルボ干渉計を実現できる。
〔位相型回折格子の製造方法〕
次に、前記位相型回折格子11の製造方法について、図4を参照して説明する。まず図4(p1)に示すように、前述のガラス基板Bの一側の面に感光性樹脂(例えば、ポリビニルアルコール樹脂)31を塗布する一方、これをパターン露光するための光学リソグラフィーマスク(光学マスク)34を用意する。この光学マスク34としては、例えば、適宜のガラス基板32の一側の面にクロムや酸化クロムによりパターン33を薄膜状に形成したものを用いることができる。
次に図4(p2)に示すように、光源として紫外線を用い、前記光学マスク34のパターン33を、ガラス基板B上の感光性樹脂31に対して正確に転写する。そして、(p3)の現像工程で感光性樹脂31の露光部を選択的に除去し、(p4)の金メッキ工程により、前記感光性樹脂31が除去された部分にX線吸収部111を形成する。更に、図4(p5)のように、前述の感光性樹脂31を除去する。以上の工程により、位相型回折格子11を製造することができる。
〔振幅型回折格子の製造方法1〕
次に、振幅型回折格子12の製造方法について、図5を参照して説明する。この方法は、X線リソグラフィーと電鋳及びモールディングを組み合わせた方法であって、各工程のドイツ語の頭文字(LIthographie, Galvanoformung, Abformung)をとって「LIGA」と称されることがある。厚みの大きい感光性樹脂にX線マスクをパターン転写することで、数百μmのような深さの溝のようなアスペクト比の大きな精密形状を形成するのに好適な方法として知られるものである。
詳細に説明すると、まず図5(p1)に示すように、回折格子を製造するベースとなる基板35を用意し、その一側の面にX線感光性樹脂(例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂)36を、例えばロールコートやスピンコート等を用いて塗布する。
その一方で、これをパターン露光するためのX線マスク47を用意する。このX線マスク47は、適宜の基板48の一面に金パターン49を形成し、更に合成樹脂等からなる保護膜50で覆ったものである。前記金パターン49は、前述の位相型回折格子11の格子パターンと同一のパターンとすべく、図4で説明した位相型回折格子11の製造方法で用いる光学マスク34をそのまま用いてパターン描画されることが好ましい。
次に図5(p2)に示すように、光源としてX線を用い、前記X線マスク47の金パターン49を、基板35上のX線感光性樹脂36に対して正確に転写する。X線に晒された部分は、高分子の連鎖が切れて分子量が減少するために現像液に溶解する一方、金パターン49の部分はそのまま残る。この結果、(p3)の現像工程で金パターン49に相当する部分以外のX線感光性樹脂36を選択的に除去でき、溝51を形成することができる。言い換えれば、図3の下側の図で説明した樹脂部材122が基板35上に形成される。その後、図5(p4)で樹脂部材122と樹脂部材122の間に金メッキによりX線吸収部121を形成する(電鋳)とともに、(p5)で前述の基板35を除去する。以上の工程により、振幅型回折格子12を製造することができる。
以上に示すように、厚みが小さくても良い(アスペクト比が例えば1以下の加工で十分な)位相型回折格子11においては、図4に示すようなコストや工数の少ない製造方法を採用して製造コストを低減する一方で、厚みの大きな(アスペクト比が例えば5以上の加工が要求される)振幅型回折格子12においては、いわゆるLIGAプロセスを用いて、そのようなアスペクト比の大きな加工を十分な精度をもって行うことができる。また、位相型回折格子11の製造工程で用いた光学マスク34を使用して振幅型回折格子12のX線マスク47を形成することから、両回折格子11・12の格子パターンの同一性を良好に確保できる。
〔振幅型回折格子の製造方法2〕
なお、振幅型回折格子12については、上記の方法のほか、図6に示す方法で製造することもできる。この図6の方法について説明すると、まず図6(p1)に示すように、適宜の厚み(例えば、50μm)の板状のシリコン層38を用意し、その一側の表面に酸化ケイ素皮膜(SiO2皮膜)39を形成し、更に、酸化ケイ素皮膜39の上にはポリビニルアルコール樹脂等の感光性樹脂層40を形成する。一方、シリコン層38の他側の表面には基板37を設ける。この基板37としては、例えばチタンをシリコン層38の他側の表面に蒸着して形成することが考えられるが、これに限定されず、例えばシリコンで形成されていても良い。
その一方で、上記感光性樹脂層40をパターン露光するための光学マスク34を用意する。これは、図4で説明した位相型回折格子11の製造工程で用いる光学マスク34をそのまま使用することとする。
次に図6(p2)に示すように、光源として紫外線を用い、前記光学マスク34のパターン33を、酸化ケイ素皮膜39上の感光性樹脂層40に対して正確に転写する。そして、(p3)の現像工程で、パターン33以外の感光性樹脂層40及び酸化ケイ素皮膜39を選択的に除去する。更に図6(p4)に示すように、今度はこの選択的に残された感光性樹脂層40及び酸化ケイ素皮膜39をマスクとして機能させつつ、露出したシリコン膜38を誘導結合方式(ICP)のプラズマエッチング法により選択的にエッチングする。こうして、図3の下側の図で示す保持部材123を形成することができる。その後、図6(p5)の工程では、保持部材123と保持部材123の間に金メッキによりX線吸収部121を形成する(電鋳法)とともに、前述の基板37を除去する。以上により、振幅型回折格子12を製造することができる。
このように、厚みの大きい(アスペクト比の大きい加工を必要とする)振幅型回折格子12においては、ICPプラズマエッチング法を用いることによっても、十分な精度の加工を行うことができる。この図6の製造方法においても、位相型回折格子11の製造工程で用いた光学マスク34に基づいて振幅型回折格子12のICPプラズマエッチングの際のマスク(酸化ケイ素皮膜39及び感光性樹脂層40の部分)を形成することから、両回折格子11・12の格子パターンの同一性を良好に確保できる。
〔分割型による振幅型回折格子の製造方法〕
なお、前述の製造方法1(図5)又は製造方法2(図6)を適用して、振幅型回折格子そのものではなくその分割体(分割格子ブロック)12sを複数製造し、その複数の分割格子ブロック12sを位置合わせしつつ図7に示すように厚み方向に接合することによって、図3の下側のような厚み方向の大きい振幅型回折格子12を容易に製造することができる。この方法は、X線吸収部121の厚みt2が幅w2あるいは間隔g2に対して極めて大きい振幅型回折格子12を形成する場合に好適である。即ち、このような厚みt2の大きいものを一体物で構成する場合、X線吸収部121・121を形成するための極めて深い溝(深さt2)を形成しなければならず、X線吸収部121の幅w2や間隔g2を一定に形成するのが加工上の問題から困難になるが、厚みの小さい分割格子ブロック12sを複数製造してそれらを接合する方法を採れば、そのような精度上の問題も少なく、幅w2や間隔g2が厚み方向にわたって一様な振幅型回折格子12を製造することが容易である。
複数の分割格子ブロック12sの接合方法としては様々に考えられるが、例えば、水素終端で材料表面にOH基処理を施して分子接合することのほか、200℃に加熱して圧接する方法、接着剤を用いる方法等を代表例として挙げることができる。前述の複数の分割格子ブロック12sにおける溝51・52の形成に際しては、全く同一のマスクを用いてパターニングされることが好ましく、もっと言えば、全く同一の方法で製造されることが好ましい。
〔成形型による振幅型回折格子の製造方法〕
更には、図8に示すような成形型43を用いて、多数の振幅型回折格子12又は分割格子ブロック12sを容易に製造することもできる。図8(p1)に示す成形型43は、図5に示す(p4)の段階の基板35付きの状態から、その基板35を取り去る代わりに樹脂部材122を溶剤等で溶解除去したものである。このように樹脂部材122が取り除かれた結果、前述のX線吸収部121が前記基板35から櫛歯状に突出する突出部42となり、成形型43を製造することができる。
図8の(p1)の工程では、流動状を呈する適宜の合成樹脂(例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂)45を適宜の容器44へ充填しておき、この樹脂45に対して前記の成形型43を、前記突出部42を下側にして上側から進入させる。そして(p2)に示すように、樹脂45が硬化する直前に成形型43を引き上げると、突出部42に相当する部分に溝51が形成された、溝形成体53を製造することができる。その後は図8(p3)に示すように溝51の部分に金メッキを施して(電鋳法)、樹脂部材122の間にX線吸収部121を形成する。こうして振幅型回折格子12ないし分割格子ブロック12sが形成される。
この方法は、成形型43を一度作ってしまえば、互いに同一の形状の溝形成体53を容易に多数製造できるので、あとは溝形成体53の溝51にX線吸収部121を形成するだけで良く、大量生産によるコストダウンに好適である。また、成形型43を用いる図8の方法で分割格子ブロック12sを多数製造しておき、これらを図7のように厚み方向に接合する場合でも、各分割格子ブロック12sの寸法(各溝形成体53の寸法)を正確に同一とできるので、接合後の振幅型回折格子12の寸法精度も向上させることができる。
〔変形例〕
以上に本発明の回折格子11・12の製造方法の好適な複数の例を説明したが、上記の実施形態は例えば以下のように変更することもできる。
本実施形態の回折格子11・12において、X線吸収部111・121は金で形成することとしたが、金に限定するものでもなく、任意の素材を用いて差し支えない。ただし、X線吸収能の優れたもの、例えば白金、金、銀、プラチナ等を用いると、厚みの小さい回折格子11・12でも同等の性能を実現できる点で好ましい。
本実施形態の製造方法に係るX線回折格子11・12を用いたX線タルボ干渉計は、X線源としてシンクロトロン放射光を用いることに限らず、他の小型のX線源を用いることも可能である。また、X線タルボ干渉計の用途としては、医用画像診断装置に好適であることは前述したとおりであるが、これは例示であり、そのほかにも、工業用非破壊検査装置、食品検査装置、荷物検査装置、動物実験用撮像装置等、様々な用途に有用である。
本発明の製造方法に係る回折格子を利用するX線タルボ干渉計の概念図。 (a)はX線タルボ干渉計で得られるタルボ干渉像の例を示す図、(b)は縞走査法により得られる微分位相像を示す図、(c)はX線位相型CTの例を示す図。 2枚のX線回折格子を示す模式斜視図。 位相型回折格子の製造方法の例を順を追って示す説明図。 振幅型回折格子の製造方法の例を順を追って示す説明図。 振幅型回折格子の製造方法の他の例を順を追って示す説明図。 分割格子ブロックを厚み方向へ接合することで厚みの大きい振幅型回折格子を製造する例を示す説明図。 成形型を使用して振幅型回折格子を製造する例を順を追って示す説明図。
符号の説明
10 試料
11 位相型回折格子
111 X線吸収部
w1 X線吸収部の幅
g1 X線吸収部の間隔
t1 位相型回折格子の厚み
12 振幅型回折格子
121 X線吸収部
w2 X線吸収部の幅
g2 X線吸収部の間隔
t2 振幅型回折格子の厚み
122 樹脂部材
123 保持部材
12s 分割格子ブロック

Claims (5)

  1. X線タルボ干渉計に用いられる位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法であって、
    両回折格子とも、金属製の幅2μm以上10μm以下のX線吸収部を2μm以上10μm以下の等間隔で並べた構成とし、X線吸収部の幅及び間隔は、位相型回折格子と振幅型回折格子とで同一とし、
    位相型回折格子の厚みを1μm以上5μm以下に構成し、
    振幅型回折格子の厚みを25μm以上100μm以下に構成し、
    振幅型回折格子は、
    X線マスクによるX線リソグラフィー(LIGA方式)によって樹脂に深い溝を形成し、
    この形成された溝に電鋳法によって前記X線吸収部を形成することにより製造されることを特徴とする、位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法。
  2. X線タルボ干渉計に用いられる位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法であって、
    両回折格子とも、金属製の幅2μm以上10μm以下のX線吸収部を2μm以上10μm以下の等間隔で並べた構成とし、X線吸収部の幅及び間隔は、位相型回折格子と振幅型回折格子とで同一とし、
    位相型回折格子の厚みを1μm以上5μm以下に構成し、
    振幅型回折格子の厚みを25μm以上100μm以下に構成し、
    振幅型回折格子は、
    酸化ケイ素皮膜を施したシリコン層の表面に樹脂層を形成し、光学リソグラフィーマスクを用いて上記樹脂層に対しパターニングを行い、前記樹脂層及び前記酸化ケイ素皮膜を選択的に除去し、
    上記により選択的に露出された前記シリコン層の表面に対してICPプラズマエッチングを施すことにより、当該シリコン層に溝を形成し、
    この形成された溝に電鋳法によって前記X線吸収部を形成することにより製造されることを特徴とする、位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法。
  3. X線タルボ干渉計に用いられる位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法であって、
    前記振幅型回折格子は、
    請求項又は請求項に記載の振幅型回折格子の製造方法で形成されたX線吸収部の部分を突出部とする成形型を製造し、
    この成形型を使用して溝形成体を成形し、
    この溝形成体に形成された溝に電鋳法によって前記X線吸収部を形成させることで得ることを特徴とする、
    位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法。
  4. X線タルボ干渉計に用いられる位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法であって、
    前記振幅型回折格子は、
    請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の方法のうち振幅型回折格子を製造する方法により分割格子ブロックを製造し、
    この製造された複数の分割格子ブロックを厚み方向に接合することにより得ることを特徴とする、位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法。
  5. 請求項1から請求項までの何れか一項に記載の位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法であって、前記X線吸収部は、白金、金、銀、プラチナのうち選択された一つ又は二つ以上の組み合わせよりなることを特徴とする、位相型回折格子と振幅型回折格子の製造方法。
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