JP4601773B2 - 口栓付きパウチの滅菌方法、滅菌システムおよび無菌充填システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容物の充填前に口栓付きパウチを滅菌する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、飲料、経腸栄養剤、ベビーフード、介護食品、あるいは医薬品等の容器として、フィルム材を貼り合わせて形成した袋に樹脂製の注出口を取り付けた口栓付きパウチが使用されている。口栓付きパウチに対する滅菌方法としては、例えばレトルト殺菌により内容物を殺菌する方法が使用されている。レトルト殺菌とは、容器(この場合はパウチ)に内容物を充填した後、これを密封してレトルト釜内に収容し、釜内を加圧しつつ内部を120〜130°C程度の高温に加熱して容器の内容物を滅菌する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レトルト殺菌方法は工程数が多く、設備費、人件費が嵩む。レトルト釜内の浮遊物が飲み口等に付着しないように管理する必要があり、管理に手間が掛かる。レトルト殺菌後、キャップ内に残った冷却水を除去しなければならないという不都合もある。無菌充填方法と比較して内容物の熱履歴が大きいため、熱変成の影響を受け易い微量成分等の劣化、風味の劣化、変色が避けられないこともある。
【0004】
以上のような事情から、口栓付きパウチに関しては、内容物の充填前にパウチを滅菌し、その滅菌状態を維持しながら内容物を充填してパウチを密封する無菌充填の実現が望まれている。
【0005】
無菌充填を実現する一形態として、パウチの製造から充填までを無菌環境内で連続的に行なうことも試みられている。この場合には、製袋から充填までの多数の工程が連続するために、いずれかの工程でボトルネックが生じて生産効率が上がらなかったり、一部の工程でトラブルが生じてシステムの稼働率が低下する可能性が高い。パウチの切断や打ち抜きによるカスが発生すると、これが充填工程でパウチ内に混入するおそれがあるため、パウチの角を丸める処理(R加工)等を行えず、パウチの製造工程が制限を受ける。その他にも、パウチの製造と内容物の充填とを同一ライン上で行なうことは互いに種々の制約を受ける。
【0006】
そこで、本発明は、口栓付きパウチを対象とした無菌充填に好適な滅菌方法およびシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0008】
本発明の滅菌方法は、開口状態の口栓付きパウチ(1)を複数収容した耐圧容器(15)内に水蒸気を導入して前記パウチを滅菌し、その後、前記耐圧容器内の水蒸気を排出して前記パウチを乾燥させる滅菌方法であって、前記口栓が取り外し可能なキャップを有しており、そのキャップが取り外された開口状態のパウチと、取り外されたキャップとを前記耐圧容器内で同時に滅菌することにより、上述した課題を解決する。
【0009】
このように、水蒸気を利用してパウチを滅菌する場合には、パウチをその隅々まで水蒸気と接触させて十分な滅菌を行える。複雑な形状を有するパウチを滅菌する場合でも、過酸化水素のような薬剤が滅菌後のパウチに残留するおそれがなく、安全である。内容物が充填される前の口栓付きパウチを滅菌するので、耐圧容器に続いて無菌チャンバを設置すれば、パウチの無菌状態を破綻させることなく内容物の充填へと処理を進めることができ、無菌充填システムを容易に構築できる。耐圧容器内にパウチを収容するので、加圧により水蒸気温度を上昇させて高い滅菌効果を得ることができる。製造されたパウチを滅菌する方法であるため、パウチの製造と滅菌および充填とを同一ラインで連続して行なう必要がなくなり、製造上の都合で滅菌や充填ラインの効率や稼働率が低下するおそれがない。パウチの製造工程と充填工程とを分離できるので、パウチの素材としてのフィルムを切断したり打ち抜く際に発生するカスが充填ラインに混入するおそれがなく、パウチの製造に関する制約がなくなる。
【0010】
本発明の滅菌方法においては、前記耐圧容器内の水蒸気を排出後、前記耐圧容器内を真空引きして前記パウチを乾燥させてもよい。真空引きによりパウチの乾燥時間を短縮できる。前記パウチの乾燥後、前記耐圧容器内に無菌化されたエアを導入してもよい。このようにすれば、耐圧容器の内部を無菌チャンバと同一環境に設定して、無菌チャンバ内の無菌状態を破綻させることなく、耐圧容器の内部を無菌チャンバと連通させることができる。
【0011】
前記口栓は例えば取り外し可能なキャップを有するものであり、そのキャップが取り外された開口状態のパウチと、取り外されたキャップとを前記耐圧容器内で同時に滅菌する。この場合には、キャップを別に滅菌する設備を設ける必要がなくなり、設備負担が軽減される。
【0012】
前記パウチを滅菌する際に、前記パウチの開口部から前記パウチの内部に向かって水蒸気を吹き込んでもよい。このようにすれば、パウチの内部の隅々に水蒸気が回り込んで滅菌効果が高まる。パウチが折り畳まれた部分を有する場合には、水蒸気の吹き込みによってその折り畳まれた部分が広がって水蒸気と接触し易くなる。
【0013】
前記水蒸気にて前記パウチを滅菌する前に、前記パウチの開口部から前記パウチの内部に液体を導入してもよい。この場合には液体が耐圧容器内の水蒸気によって加熱されて殺菌作用を発揮するようになり、パウチの内部の滅菌効果が高まる。前記液体としては水または殺菌効果を有する薬剤(例えば過酸化水素水)が使用できる。
【0014】
本発明の滅菌システムは、耐圧容器(15)と、開口状態の口栓付きパウチ(1)を前記耐圧容器内に複数保管するためのパウチ保管装置(20)と、前記耐圧容器内に水蒸気を供給する水蒸気供給装置(16)とを備えた口栓付きパウチの滅菌システムであって、前記口栓が取り外し可能なキャップを含んでおり、その取り外されたキャップを前記耐圧容器内に複数保管するキャップ保管装置を備えている。
【0015】
この滅菌システムによれば、パウチ保管装置に複数のパウチを収容してこれを耐圧容器内に閉じ込め、その状態で耐圧容器内に水蒸気を導入することで、各パウチの内外を水蒸気と接触させて滅菌することができる。複雑な形状を有するパウチを滅菌する場合でも、過酸化水素のような薬剤が滅菌後のパウチに残留するおそれがなく、安全である。内容物が充填される前の口栓付きパウチを滅菌するので、耐圧容器に続いて無菌チャンバを設置すれば、パウチの無菌状態を破綻させることなく内容物の充填へと処理を進めることができ、無菌充填システムを容易に構築できる。耐圧容器内にパウチを収容するので、加圧により水蒸気温度を上昇させて高い滅菌効果を得ることができる。製造されたパウチを滅菌するため、パウチの製造と滅菌および充填とを同一ラインで連続して行なう必要がなくなり、製造上の都合で滅菌や充填ラインの効率や稼働率が低下するおそれがない。パウチの製造工程と充填工程とを分離できるので、パウチの素材としてのフィルムを切断したり打ち抜く際に発生するカスが充填ラインに混入するおそれがなく、パウチの製造に関する制約がなくなる。
【0016】
本発明の滅菌システムにおいては、前記耐圧容器内を真空引きする吸引装置(18)を備えてもよい。これにより、水蒸気にて滅菌を行なった後の耐圧容器内を真空化してパウチの乾燥を促進できる。
【0017】
本発明の滅菌システムは、前記耐圧容器内に無菌化されたエアを供給する無菌エア供給装置(17)を備えてもよい。この場合には、耐圧容器の内部を無菌チャンバ(11)と同一環境に設定して、無菌チャンバ内の無菌状態を破綻させることなく、耐圧容器の内部を無菌チャンバと連通させることができる。
【0018】
前記パウチの口栓が取り外し可能なキャップ(7)を有するものである場合、本発明の滅菌システムはその取り外されたキャップを前記耐圧容器内に複数保管するキャップ保管装置(30)を備える。この場合には、取り外されたキャップを別に滅菌する設備を設ける必要がなくなり、設備負担が軽減される。パウチ保管装置とキャップ保管装置とを同時に耐圧容器に収容して滅菌すれば、滅菌処理の効率も向上する。
【0019】
本発明の滅菌システムは、前記耐圧容器内に収容されたパウチの開口部から前記パウチの内部に水蒸気を吹き込む手段(16,50)を備えてもよい。この場合には、耐圧容器内でパウチを滅菌する際に、パウチの内部の隅々に水蒸気を行き渡らせて滅菌効果を高めることができる。パウチが折り畳まれた部分を有する場合には、水蒸気の吹き込みによってその折り畳まれた部分が広がって水蒸気と接触し易くなる利点もある。
【0020】
本発明の滅菌システムは、前記パウチの内部に液体を導入する手段(50,51)を備えてもよい。この場合には液体が耐圧容器内の水蒸気によって加熱されて殺菌作用を発揮するようになり、パウチの内部の滅菌効果が高まる。前記液体としては水または殺菌効果を有する薬剤(例えば過酸化水素水)が使用できる。
【0021】
本発明は、前記の本発明の滅菌システムと、前記滅菌システムに設けられた前記耐圧容器(15)の出口側に接続される無菌チャンバ(11)と、前記無菌チャンバに収容され、前記パウチ(1)内に内容物を充填する充填機(13)とを備えた無菌充填システム(10)として構成してもよい。このようにすれば、滅菌システムにて滅菌された複数のパウチを無菌チャンバに導入して内容物への充填を行なうことができる。本発明の無菌充填システム(10)においては、前記耐圧容器(15)の入口側に前記パウチへ前記口栓を取り付ける口栓取付装置(40)が配置されてもよい。
【0022】
上述した滅菌方法およびシステムには、口栓付きパウチ(1)のスパウト(6)と係合するスパウト保持部(24,24)を縦横に配置してなり、各スパウト保持部に沿って複数のパウチを同一の向きで整列させて収容可能な口栓付きパウチ保管装置(20)を使用できる。この保管装置によれば、複数のパウチを効率よく滅菌できる。保管装置(20)は、口栓を下向きとする姿勢で前記パウチ(1)を収容可能としてもよい。この場合には、水蒸気を利用した滅菌によってパウチ内に発生した凝結水を口栓からパウチ外へと自然に排出できる。
【0023】
なお、本発明でいう口栓付きパウチは、フィルム材等によって構成された不定形状のパウチ本体と、そのパウチ本体に接合される定形の口栓とを有するものである。口栓は一般にスパウトと呼ばれる筒状部分を有し、そのスパウトの一端がキャップにて密封される。スパウトおよびキャップの両者によって口栓が構成される。キャップは、内容物の充填前の段階においてスパウトから取り外し可能なものと、スパウトと一体化されたいわゆるワンピースタイプのものとがある。前者の口栓を使用する場合、そのキャップを取り外して開口部を設けてもよいし、キャップをスパウトに装着し、他の箇所に開口部を設けてもよい。後者のワンピースタイプの口栓を有する場合には、口栓とは異なる箇所に開口部を設けることになる。すなわち、本発明における「開口状態の口栓付きパウチ」は、必ずしも口栓が開口していることを必要とせず、口栓が閉鎖され、他の箇所が開口しているものでもよい。本明細書では、キャップが取り外されてスパウトのみが装着された状態のパウチであっても便宜的に口栓付きパウチと呼ぶことがある。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によって滅菌される口栓付きパウチの一例を示している。このパウチ1は、パウチ本体2と、そのパウチ本体2に装着される口栓3とを有している。図2にも示したように、パウチ本体2は、パウチの表面2a,2aを形成する主フィルム4,4と、底部2bを形成する底用フィルム5とを貼り合わせて形成される。なお、フィルム4,4および5の貼り合わせ部分(シール部分)をハッチング領域にて示す。
【0025】
図2(a)に示すように、底用フィルム5は二つ折り状態で主フィルム4,4の内面と接合される。パウチ本体2に内容物が収容されると図2(b)に示すように底用フィルム5が広がってパウチ本体2の内容積が増加する。このようなパウチ1は、広げられた底部2bを下にして自立できることから、スタンディングパウチと呼ばれることもある。
【0026】
口栓3はスパウト6とキャップ7とを備えている。スパウト6は樹脂製であり、円筒状のスパウト本体6aと、そのスパウト本体6a上に設けられた3つのフランジ6b,6c,6dと、スパウト本体6aの下端に連続する断面十字状のリブ6eとを備えている。スパウト本体6aの中心線上には内容物の流路となる貫通孔(不図示)が形成されている。スパウト本体6aの下端はフィルム4,4の間からパウチ本体2の内部に差し込まれてフィルム4,4の上縁部4a,4aの内面と密着される。スパウト本体6aの上部にはねじ山6fが形成され、そこにキャップ7がねじ込まれてパウチ1が密封される。以上のようなパウチ1は図2(a)に示すように底用フィルム5が折り畳まれた状態で充填機に供給される。そのため、充填前にパウチ1を滅菌して無菌充填を実現しようとすれば、特にパウチ1の内面に対して有効な滅菌方法を検討しなければならない。このような滅菌方法は図3以下に示す充填システムにより実現できる。
【0027】
図3はパウチ1の無菌充填システムの平面図である。この無菌充填システム10は無菌チャンバ11を含んでいる。無菌チャンバ11は充填システム10の作動開始前に適当な方法(例えば過酸化水素等の薬剤の散布)により滅菌され、以降、不図示の無菌エア供給装置から供給される無菌化されたエア(以下、無菌エア)により所定の陽圧に保たれる。無菌チャンバ11の内部には多数枚のパウチ1を一時的に保管するアキューム部12、パウチ1のスパウト6から内容物(例えば中性飲料)をパウチ本体2の内部に充填する充填機13、内容物が充填されたパウチ1にキャップ7を取り付けてパウチ1を密封するキャッピング機14が設けられている。充填機13やキャッピング機14は従来の充填システムで使用されているものと同様でよく、詳細は省略する。キャッピング機14によってキャップ7が取り付けられたパウチ1は適当な排出手段により無菌チャンバ11の出口から排出される。
【0028】
無菌チャンバ11の入口側(図3の下側)には一対の耐圧容器15,15が設けられている。耐圧容器15は例えば円筒状に構成され、その両端に開閉可能な扉15a,15bが取り付けられる。一端側の扉15aは無菌チャンバ11の外部に露出し、他端側の扉15bは無菌チャンバ11の内部に開口する。つまり、扉15aを開けると耐圧容器15の内部が無菌チャンバ11の外部と連通し、扉15bを開けると耐圧容器15の内部が無菌チャンバ11の内部と連通する。各耐圧容器15には加圧水蒸気供給装置16、無菌エア供給装置17および真空ポンプ18がそれぞれ接続される。
【0029】
真空ポンプ18にて耐圧容器15の内部を真空引きし、加圧水蒸気供給装置16から加圧された飽和水蒸気を耐圧容器15の内部に供給することにより、耐圧容器15の内部を滅菌することができる。その後、水蒸気を排出し、耐圧容器15の内部を無菌エア供給装置17から供給された無菌エアで満たすことにより、扉15bを開いて耐圧容器15の内部と無菌チャンバ11の内部とを、無菌環境を維持したままで連通させることができる。かくして、耐圧容器15,15は無菌チャンバ11の内外の物流を実現するためのバッファルームとして機能する。
【0030】
耐圧容器15を経由して無菌チャンバ11にパウチ1およびキャップ7を搬入するための手段として、システム10では複数のパウチラック20およびキャップトレイ30が使用される。パウチラック20は多数のパウチ1(但し、キャップ7が取り外されたもの)を整列状態で収容し、キャップトレイ30は多数のキャップ7を整列状態で収容する。無菌チャンバ11の内外にはそれぞれ3つのパウチラック20およびキャップトレイ30が並べられる。各ラック20およびトレイ30は不図示の搬送手段により、耐圧容器15,15を経由して無菌チャンバ11の内外を往復搬送される。搬送経路は図3に矢印で示した通りである。キャップトレイ30はパウチラック20に搭載して循環させてもよいし、パウチラック20とは別に搬送してもよい。
【0031】
図4に示したように、パウチラック20は複数の柱21および梁22を組み合わせた直方体状のフレーム構造を有し、その内部には上下二段、左右に四列の収容区画23…23が設けられている。各収容区画23には一対のレール24,24が設けられている。各レール24はラック20の長手方向に真っ直ぐ延びている。図5(a)に詳しく示したようにレール24,24の間には所定の隙間が設けられる。その隙間はパウチ1のスパウト6のフランジ6cの幅よりも狭く、かつそのフランジ6cの下部に連続するネック6gの幅よりも広い。従って、スパウト6のネック6gをレール24,24の間に通してフランジ6cの下面とレール24,24の上面とを係合させることにより、パウチ1をレール24,24から吊り下げられるようにしてラック20に収容することができる。レール24はラック20の長手方向に延びているので、パウチ1をレール24に沿ってラック20の奥へと押し込むことにより、図4(b)に示したように、多数のパウチ1を同一の向き(表面2aが互いに対向する向き)で収容することができる。このように、本実施形態では一対のレール24,24により一つのスパウト保持部が構成される。レール24,24に代え、断面が略C型のチャンネル材を利用してスパウト保持部を構成してもよい。
【0032】
一つのパウチラック20におけるパウチ1の収容数はシステム10の処理能力に応じて適宜定めてよい。但し、充填機13における処理がパウチ1の欠品によって滞らないようにラック20におけるパウチ1の収容数を設定する。すなわち、充填機13が毎分A枚のパウチ1に内容物を充填できる能力を有し、耐圧容器15におけるパウチ1の滅菌処理が、ラック20やトレイ30の搬入搬出時間も含めてB分要する場合、ラック20におけるパウチ1の収容数はA×B枚に設定する。例えばA=60枚,B=15分のときはラック20におけるパウチ1の収容数は60×15=900枚となる。このパウチ1の収容数を基準としてラック20の大きさが定まるので、それを基準として耐圧容器15の大きさを決定することができる。キャップトレイ30におけるキャップ7の収容数はパウチラック20におけるパウチ1の収容数と一致させればよい。トレイ30は例えば複数のキャップ7をマトリクス状、千鳥状に並べて収容するように構成される。
【0033】
なお、図4の例ではスパウト6を上にしてパウチ1をラック20に収容したが、図5(b)に示すように、スパウト6を下にした上下逆の姿勢でパウチ1をラック20に収容してもよい。このようにすれば、重力を利用してパウチ1内の水分をスパウト6から外部へ排出できる利点がある。
【0034】
図3に示したように、耐圧容器15,15の入口側には、スパウト取付装置40およびキャップ整列供給装置41が設けられる。スパウト取付装置40はパウチ本体2にスパウト6を取り付けて接合部分を密閉する装置である。スパウト取付装置40にてスパウト6が取り付けられたパウチ1はアキュムレータ42に一時的に保管され、そのアキュムレータ42から不図示の移送手段によりラック20に移し替えられる。一方、キャップ整列供給装置41はキャップ7を整列状態でトレイ30に搬入する。
【0035】
以上の無菌充填システム10においては、多数のパウチ1(但し、キャップ7を含まない)を収容するラック20と、同数のキャップ7を収容するトレイ30とが右側の耐圧容器15に搬入され、その耐圧容器15内でパウチ1およびキャップ7に対する所定の滅菌処理が行なわれる。滅菌処理の詳細は後述する。滅菌処理が終わるとラック20およびトレイ30が無菌チャンバ11に搬入される。無菌チャンバ11では、不図示の搬出手段により、ラック20からアキューム部12にパウチ1が移し替えられるとともに、トレイ30からキャッピング機14へキャップ30が移される。空になったラック20およびトレイ30は無菌チャンバ11から左側の耐圧容器15へと移送され、さらにその耐圧容器15から無菌チャンバ11の外部へ搬出される。そして、この空になったラック20よびトレイ30に新たなパウチ1およびキャップ7が搭載され、以下同様の処理が繰り返される。
【0036】
図6は耐圧容器15にて実行される滅菌処理の手順を示すフローチャートである。パウチ1を収容したラック20およびキャップ7を収容したトレイ30が耐圧容器15に収容されて扉15aが閉じられると、まず真空ポンプ18が作動して耐圧容器15内が真空引きされる(ステップS1)。耐圧容器15の圧力が所定範囲まで低下すると、真空ポンプ18が停止して加圧水蒸気供給装置16から加圧された飽和水蒸気が耐圧容器15に吹き込まれる(ステップS2)。これにより、耐圧容器15の内部の温度は例えば125°Cまで上昇する。耐圧容器15が所定温度まで上昇すると、その状態が所定の殺菌時間保持される(ステップS3)。殺菌時間は水蒸気の温度や一回に処理するパウチ1の枚数に応じて設定されるが、一例として1分程度である。
【0037】
殺菌時間が経過すると耐圧容器15から水蒸気が排出され(ステップS4)、その後に真空ポンプ18が作動して耐圧容器15の内部が再び真空引きされる(ステップS5)。これにより、耐圧容器15の内部が乾燥し、パウチ1やキャップ7に付着した水分が蒸発する。その後、無菌エア供給装置17から耐圧容器15の内部に無菌エアが導入される(ステップS6)。以上により滅菌処理が終了する。無菌エアの導入により耐圧容器15の内部は無菌チャンバ11と同様に滅菌された環境となり、扉15bを開いて耐圧容器15と無菌チャンバ11とを連通させ、ラック20およびトレイ30を無菌チャンバ11に搬入することが可能となる。
【0038】
なお、以上の処理において、耐圧容器15の扉15aを開くときは扉15bを閉じ、扉15bを開くときは扉15aを閉じておく必要がある。また、左側の耐圧容器15の扉15bを開く際には、予め上記と同様の手順でその左側の耐圧容器15の内部を滅菌し、無菌エアで満たしておく必要がある。
【0039】
以上の無菌充填システム10における充填方法によれば、内容物が充填される前のパウチ1を滅菌しているので、レトルト滅菌方法のように内容物が滅菌時の熱で変質するおそれがない。パウチ1の製造工程と、パウチ1の滅菌および内容物の充填工程とが分離されているので、パウチ1の製造方法に関する制約がなく、例えばパウチ1の四隅にR加工を施すことも何ら問題なく行える。製造工程を滅菌工程および充填工程から分離しているので、パウチ1の製造上の都合で滅菌や充填の効率が低下したり、システム10の稼働率が低下するおそれがない。水蒸気によりパウチ1およびキャップ7を滅菌しているので、パウチ1やキャップ7が複雑な形状であっても薬剤が残留する心配がなく、安全性が高い。キャップ7が装着される前のパウチ1と、キャップ7とを耐圧容器15の内部で同時に滅菌しているので、キャップ7を別の設備で滅菌する必要がなく、設備負担が軽減される。
【0040】
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の形態にて実施してよい。例えば、図7に示すように耐圧容器15に収容されたパウチ1のスパウト6と対向してノズル50を設置し、そのノズル50と加圧水蒸気供給装置16とを接続して、パウチ1の内部に向かって飽和水蒸気を吹き込んでもよい。このようにすれば、パウチ1が膨らんでその内部、特に底部2bに飽和水蒸気が行き渡るようになるから、滅菌効果がより確実に発揮される。パウチ1の内部への水蒸気の供給量は底部2bが膨らむに十分な程度でよい。
【0041】
図8に示すように、加圧水蒸気供給装置16に代え、液体供給装置51をノズル50と接続して所定の液体52をパウチ1の内部に滴下してもよい。液体52としては過酸化水素水等の殺菌効果を有する薬剤が使用できる。薬剤に代え、液体52として水を滴下してもよい。水を加えた場合には、耐圧容器15内の熱によりその水がパウチ1内で沸騰して殺菌作用が生じる。パウチ1内に滴下された液体52は、滅菌後の真空引きにより効率よく蒸発させることができる。液体52の滴下は耐圧容器15の外部で行なってもよい。滴下量は例えば1cc未満の微少量でよい。
【0042】
本発明は図示のパウチ1の滅菌に限定されず、スタンディングパウチ、ガゼットパウチ、平パウチ等の種々のパウチに適用できる。口栓の取付位置はパウチの側面でもよい。口栓が2以上設けられてもよい。口栓にチューブ等の付属具が取り付けられてもよい。パウチは食品包装用に限定されず、医薬品等を対象としたものでもよい。パウチの開口部は口栓以外の部分に設けてもよい。図9(a)〜(k)に開口部の種々の例を示す。なお、各図においてパウチ本体2の密封箇所(貼り合わせ部分)はハッチングで示してある。
【0043】
図9(a)のパウチ1Aでは、パウチ本体2がその全周に亘って密封され、パウチ本体2の上端中央に口栓3が装着され、口栓3のキャップ7がスパウト6から取り外されて開口部が形成される。図9(b)のパウチ1Bでは、パウチ本体2の上端中央に装着されたスパウト6にキャップ7がねじ込まれて口栓3が閉鎖され、パウチ本体2の下端が密封されることなく開口部が形成される。図9(c)のパウチ1Cでは、パウチ本体2の上端中央にワンピースタイプの口栓3Aが装着され、パウチ本体2の下端が密封されることなく開口部が形成される。図9(d)のパウチ1Dでは、パウチ本体2がその全周に亘って密封され、パウチ本体2の左上(右上でもよい)の角部に口栓3が装着され、口栓3のキャップ7がスパウト6から取り外されて開口部が形成される。図9(e)のパウチ1Eでは、パウチ本体2の左上(右上でもよい)の角部に装着されたスパウト6にキャップ7がねじ込まれて口栓3が閉鎖され、パウチ本体2の上端が密封されることなく開口部が形成される。図9(f)のパウチ1Fでは、パウチ本体2の左上(右上でもよい)の角部にワンピースタイプの口栓3Aが装着され、パウチ本体2の上端が密封されることなく開口部が形成されている。図9(g)のパウチ1Gでは、パウチ本体2が全周に亘って密封され、その上端中央には口栓3が装着され、キャップ7がスパウト6から取り外されて開口部が形成されている。パウチ本体2の下端中央にはワンピースタイプの口栓3Aが装着される。図9(h)のパウチ1Hでは、パウチ本体2の左上(右上でもよい)の角部にワンピースタイプの口栓3Aが装着され、パウチ本体2の下端中央にはスパウト6がキャップ7によって閉鎖された口栓3が装着される。パウチ本体2の上端が密封されることなく開口部が形成されている。図9(i)のパウチ本体1Iでは、パウチ本体2がその全周に亘って密封され、その上端には口栓3およびワンピースタイプの口栓3Aが並べて装着されている。そして、口栓3のキャップ7がスパウト6から取り外されて開口部が形成される。図9(j)のパウチ本体1Jでは、パウチ本体2がその全周に亘って密封され、その上端中央に口栓3が装着され、そのキャップ7がスパウト6から取り外されて開口部が形成される。パウチ本体2の下端にはチューブ8が装着される。チューブ8は例えば内容物を取り出すために使用される。図9(k)のパウチ1Kでは、パウチ本体2がその全周に亘って密封され、パウチ本体2の胴部に口栓3が取り付けられる。口栓3のキャップ7がスパウト6から取り外されて開口部が形成される。なお、図9(k)のパウチ1kにおいても、口栓3のスパウト6をキャップ7にて閉鎖し、あるいはワンピースタイプの口栓3Aを装着して、パウチ本体2の周囲の一部を密封せず開口部を形成してもよい。
【0044】
以上要するに、本発明が適用されるパウチは、内容物が充填される前に少なくとも1つの口栓が装着され、かつ開口部を有するものであればよい。開口部は口栓を利用して設けてもよいし、口栓以外の箇所に設けてもよい。
【0045】
本発明は飽和水蒸気を利用する例に限定されず、滅菌効果が得られる限りは過熱蒸気を利用してもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の滅菌方法およびシステムによれば、水蒸気を利用してパウチを滅菌するので、複雑な形状を有するパウチを安全かつ確実に滅菌できる。内容物が充填される前の口栓付きパウチを滅菌するので、耐圧容器に続いて無菌チャンバを設置することにより、パウチの無菌状態を破綻させることなく内容物の充填へと処理を進めることができ、無菌充填システムを容易に構築できる。耐圧容器内にパウチを収容するので、加圧により水蒸気温度を上昇させて高い滅菌効果を得ることができる。製造されたパウチを滅菌する方法であるため、パウチの製造と滅菌および充填とを同一ラインで連続して行なう必要がなくなり、製造上の都合で滅菌や充填ラインの効率や稼働率が低下するおそれがない。パウチの製造工程と充填工程とを分離できるので、パウチの素材としてのフィルムを切断したり打ち抜く際に発生するカスが充填ラインに混入するおそれがなく、パウチの製造に関する制約がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が対象とする口栓付きパウチの一例を示す図。
【図2】 図1のII−II線に沿った断面図。
【図3】 本発明が適用される無菌充填システムの概要を示す平面図。
【図4】 図3のシステムで使用される耐圧容器を示す図で、(a)は横断面図、(b)は長手方向に沿った断面図。
【図5】 図4の耐圧容器に収容されるパウチラックとパウチとの関係を示す図。
【図6】 図3のシステムにおいて実行される滅菌処理の手順を示すフローチャート。
【図7】 パウチの内部に飽和水蒸気を吹き込む様子を示す図。
【図8】 パウチの内部に液体を滴下する様子を示す図。
【図9】 口栓付きパウチの例を示す図。
【符号の説明】
1 口栓付きパウチ
2 パウチ本体
3 口栓
6 スパウト
6a スパウト本体
6b,6c,6d フランジ
6e リブ
6f ねじ山
6g ネック
7 キャップ
10 無菌充填システム
11 無菌チャンバ
12 アキューム部
13 充填機
14 キャッピング機
15 耐圧容器
15a,15b 扉
16 加圧水蒸気供給装置
17 無菌エア供給装置
18 真空ポンプ(吸引装置)
20 パウチラック(パウチ保管装置)
24 レール
30 キャップトレイ(キャップ保管装置)
40 スパウト取付装置(口栓取付装置)
41 キャップ整列供給装置
42 アキュムレータ
50 ノズル
51 液体供給装置
52 液体
Claims (16)
- 開口状態の口栓付きパウチを複数収容した耐圧容器内に水蒸気を導入して前記パウチを滅菌し、その後、前記耐圧容器内の水蒸気を排出して前記パウチを乾燥させる滅菌方法であって、前記口栓が取り外し可能なキャップを有しており、そのキャップが取り外された開口状態のパウチと、取り外されたキャップとを前記耐圧容器内で同時に滅菌することを特徴とする滅菌方法。
- 前記耐圧容器内の水蒸気を排出後、前記耐圧容器内を真空引きして前記パウチを乾燥させることを特徴とする請求項1に記載の滅菌方法。
- 前記パウチの乾燥後、前記耐圧容器内に無菌化されたエアを導入することを特徴とする請求項2に記載の滅菌方法。
- 前記パウチを滅菌する際に、前記パウチの開口部から前記パウチの内部に向かって水蒸気を吹き込むことを特徴とする請求項1に記載の滅菌方法。
- 前記水蒸気にて前記パウチを滅菌する前に、前記パウチの開口部から前記パウチの内部に液体を導入することを特徴とする請求項1に記載の滅菌方法。
- 前記液体が水であることを特徴とする請求項5に記載の滅菌方法。
- 前記液体が殺菌効果を有する薬剤であることを特徴とする請求項5に記載の滅菌方法。
- 耐圧容器と、開口状態の口栓付きパウチを前記耐圧容器内に複数保管するためのパウチ保管装置と、前記耐圧容器内に水蒸気を供給する水蒸気供給装置とを備えた口栓付きパウチの滅菌システムであって、前記口栓が取り外し可能なキャップを含んでおり、その取り外されたキャップを前記耐圧容器内に複数保管するキャップ保管装置を備えたことを特徴とする滅菌システム。
- 前記耐圧容器内を真空引きする吸引装置を備えたことを特徴とする請求項8に記載の滅菌システム。
- 前記耐圧容器内に無菌化されたエアを供給する無菌エア供給装置を備えたことを特徴とする請求項9に記載の滅菌システム。
- 前記耐圧容器内に収容されたパウチの開口部から前記パウチの内部に水蒸気を吹き込む手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の滅菌システム。
- 前記パウチの内部に液体を導入する手段を備えたことを特徴とする請求項9に記載の滅菌システム。
- 前記液体が水であることを特徴とする請求項12に記載の滅菌システム。
- 前記液体が殺菌効果を有する薬剤であることを特徴とする請求項12に記載の滅菌システム。
- 請求項8〜14のいずれかの滅菌システムと、前記滅菌システムに設けられた前記耐圧容器の出口側に接続される無菌チャンバと、前記無菌チャンバに収容され、前記パウチ内に内容物を充填する充填機とを備えたことを特徴とする無菌充填システム。
- 前記耐圧容器の入口側に前記パウチへ前記口栓を取り付ける口栓取付装置が配置されたことを特徴とする請求項15に記載の無菌充填システム。
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