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JP3915945B2 - 無菌充填方法およびその装置 - Google Patents

無菌充填方法およびその装置 Download PDF

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JP3915945B2
JP3915945B2 JP26492897A JP26492897A JP3915945B2 JP 3915945 B2 JP3915945 B2 JP 3915945B2 JP 26492897 A JP26492897 A JP 26492897A JP 26492897 A JP26492897 A JP 26492897A JP 3915945 B2 JP3915945 B2 JP 3915945B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無菌充填方法およびその装置に係り、とくに軟質包装容器内に予め無菌化された内容物を充填して無菌充填を行なうようにした無菌充填方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙やプラスチックから成る軟質の包装容器内に飲料等の液体を充填する場合に、内容物が腐敗しないように無菌充填が行なわれる。無菌充填は予め容器本体と蓋材とに対してそれぞれ過酸化水素を噴霧してその酸化力によって殺菌処理を行なうようにしている。そして噴霧された過酸化水素を乾燥させることにより容器および蓋材をそれぞれ無菌化するようにしている。そして無菌化された充填室内において上記無菌化された容器に内容物を無菌充填するようにし、この後に上記蓋材によってシールするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような紙やプラスチック等の軟質容器に対する従来の無菌充填方法の欠点は、殺菌のために用いる過酸化水素が容器内に残留する可能性があることである。過酸化水素は有害物であるために、容器内に残留することは好ましくない。過酸化水素の残留を防止するために、従来は過酸化水素を噴霧した後に蒸発させるための乾燥工程を付加するようにしており、これによって工程数が増加する問題があった。またこのように過酸化水素を噴霧して殺菌した後に、この過酸化水素を蒸発させなければならないために、そのための時間を要し、充填スピードが遅くなって量産効果が低くなる問題があった。
【0004】
また上述のような紙やプラスチックから成る軟質容器に対する内容物の充填の際に、無菌充填のためにホットパックを行なうようにしていた。ホットパックは内容物を所定の温度以上に加熱し、これによって滅菌処理を行ないながら充填するものである。ところがホットパックを行なうと、充填された内容物が冷却した後における収縮によって容器が変形し、不規則な窪みが容器の胴の部分に形成され、商品価値を損うという問題があった。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、過酸化水素による容器および蓋材の殺菌処理を行なうことを要せず、充填スピードが速く、量産効果が高く、また充填後において容器が部分的に変形することがないようにした無菌充填方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、軟質包装容器を殺菌し、
無菌化された前記軟質包装容器内に内容物を無菌充填し、
無菌化された蓋材によってシールする、
無菌充填方法であって、前記軟質包装容器の殺菌がその中を入口から出口に向かってコンベアが走行する筒状の高圧蒸気釜によって行なわれ、前記コンベア上に取付けられる蒸気放出器を覆うように前記軟質包装容器が前記コンベア上の前記蒸気放出器に1つずつ載置されて取付けられることを特徴とする無菌充填方法に関するものである。
【0007】
前記軟質包装容器が紙製容器から成り、その内表面に高分子フィルムが接合されるか、内側に合成樹脂製容器が複合されていてよい。さらに前記紙製容器の内表面に接合される高分子フィルムまたは内側に複合される合成樹脂製容器が酸素バリア性を有ししかも130℃以上の耐熱性を有するものであってよい。
【0008】
前記軟質包装容器の殺菌がドライスチームによる90〜150℃の範囲内の殺菌であってよい。また前記軟質包装容器に充填される内容物が予め熱交換によって無菌化されていてよい。さらには前記軟質包装容器をシールする蓋材が予め紫外線によって殺菌されるようにしてよい。
【0009】
装置に関する発明は、軟質包装容器を殺菌する容器の殺菌装置と、
殺菌された前記軟質包装容器内に内容物を無菌充填する無菌充填機と、
内容物が充填された軟質包装容器を蓋材によってシールするシール機と、
を具備し、前記容器の殺菌装置がその中を入口から出口に向かってコンベアが走行する筒状の高圧蒸気釜から構成され、前記コンベア上にその長さ方向に沿って複数の蒸気放出器が取付けられ、該蒸気放出器を覆うように前記軟質包装容器が前記コンベア上の前記蒸気放出器に1つずつ載置されて取付けられることを特徴とする無菌充填装置に関するものである。
【0010】
前記軟質包装容器の殺菌装置が容器の入口から出口に湾曲して連続する筒状の高圧蒸気釜から構成され、その内部に入口から出口に向って前記容器を搬送するコンベアが設けられ、容器を連続的に殺菌処理するようにしてよい。また前記無菌充填機が熱交換式無菌化装置を具備し、該装置によって充填する内容物を予め無菌化するようにしてよい。また前記シール機は互いに対向する一対の紫外線殺菌装置を具備し、その間を蓋材を通過させて殺菌を行なった後に前記内容物が無菌充填された前記軟質包装容器をシールするようにしてよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態に係る無菌充填方法およびその装置によって無菌充填が行なわれる軟質包装容器を示すものである。この包装容器は紙製のカップ状容器10から成り、その上部開口11の周縁部が外側に巻かれてカール部12を形成するようにしている。またこの容器は逆円錐台状の胴を備え、この胴の部分の下端が内側へ折返された折返し部13から構成されるとともに、底部開口を閉塞する底板14の周璧部15が上記折返し部13と胴の下端とによって挟着されるようになっている。
【0012】
このようなカップ状をなす軟質包装容器は、図2に示すように紙18を主たる材料とするとともに、その内表面側の部分にはラミネートフィルム19が接合された材料によって形成されている。なおラミネートフィルム19としては、酸素バリヤ性を有し、酸素の透過性が少なく、しかも耐熱性のあるフィルムが用いられてよい。耐熱性のフィルムとしては、例えばシクロヘキサジエン重合体等のような耐熱樹脂であってよい。
【0013】
図3はこのような軟質包装容器10を高温短時間殺菌するための殺菌装置を示している。この殺菌装置は筒状であって屈曲する高圧蒸気釜23を備えている。この高圧蒸気釜23は入口24と出口25とを互いに連通させる屈曲管構造を有しており、その中をチェーンコンベア26が走行するようになっている。
【0014】
図5はとくに高圧蒸気釜23の一部の断面構造を示しており、上記チェーンコンベア26上には蒸気配管30が取付けられるとともに、この蒸気配管30を介してチェーンコンベア26上には間欠的に逆カップ状をなす蒸気放出器31が取付けられている。この蒸気放出器31は多数の小孔32を有し、これらの小孔32から蒸気を放出するようになっている。なお高圧蒸気釜23は、その外周側の複数の位置にそれぞれ蒸気出口33が設けられるようになっている。
【0015】
次に図3および図5に示すような高温短時間殺菌装置の後段に配される無菌充填機について説明する。この無菌充填機は一端の上部に容器投入口37を備える蒸気室38が設けられている。蒸気室38内にはその長さ方向に延びるようにスチーム配管39が設けられている。また蒸気室38にはその長さ方向に延びるように搬送コンベア40が取付けられている。そして蒸気室38上には第1の充填機41と第2の充填機42とがそれぞれ配されている。
【0016】
第2の充填機42の下流側に位置するように蒸気室38の上部にはシール機44が設けられている。シール機44は蓋材45によって内容物が充填された軟質包装容器10の開口をシールするものであって、蓋材45が蓋材ロール46を通して供給されるようになっている。
【0017】
シール機44の上部側には上下一対の紫外線殺菌装置49、50が設けられ、これらの殺菌装置49、50間を上記蓋材45が通過するようになっており、このときにガイドローラ51によって蓋材45が案内されながら殺菌処理が行なわれるようになっている。
【0018】
蓋材45を用いて内容物が充填された軟質包装容器10の開口11のシールを行なうために、シール機45の底部側であって上記搬送コンベア40の上部にはスタンパ53、54、55が順次配列されている。なおスタンパ55から出た蓋材45であって円形に打抜いた後の余剰の部分を巻取る余剰シート巻取りロール57が蓋材ロール46の斜め下方に取付けられている。
【0019】
次にこれらの装置によって軟質包装容器10を高温短時間殺菌し、さらに内容物を無菌充填にする動作について説明する。図3に示すように紙コップ10を逆様にして何段も重ねた状態で入口24に配置し、このような紙コップ10を下端から順次1つずつ分離して入口24から高圧蒸気釜23の内部へ搬送するチェーンコンベア26上に1つずつ供給する。このときにチェーンコンベア26上の蒸気放出器31に順次紙コップ10が載置されるように供給する。
【0020】
高圧蒸気釜23のチェーンコンベア26上の蒸気放出器31を覆うように取付けられた紙コップ10は図5に示すように、この蒸気放出器31の小孔32から放出される高温のドライスチームにさらされ、これによってその内外の全表面が短時間で殺菌される。
【0021】
ドライスチームによる軟質包装容器10の殺菌は、90〜150℃の範囲内のドライスチームによって行なうことが好ましい。とくに100〜130℃のドライスチームにさらすことによって、短時間殺菌が達成される。
【0022】
このようなドライスチームによる高圧蒸気釜23内での軟質包装容器10の殺菌時間は、この容器10が入口24から高圧蒸気釜23内に入り、出口25へ出るまでの時間であって、この高圧蒸気釜23の長さとチェーンコンベア26の速度とによって決定される。通常チェーンコンベア26によって入口24から出口25まで軟質包装容器10が通過する時間は1〜3分程度に設定される。
【0023】
高圧蒸気釜23で高温短時間殺菌された軟質包装容器10はその出口25から出て充填機の容器投入口37から充填機の蒸気室38内に投入される。この充填機の蒸気室38内には搬送コンベア40が配されており、この搬送コンベア40によって容器投入口37から投入された軟質包装容器10が搬送される。
【0024】
軟質包装容器10はまず第1の充填機41の下側で内容物の充填が行なわれる。第1の充填機41は熱交換式液体無菌化装置から構成されており、ここで熱交換によって内容物である液体の殺菌が行なわれ、直ちに軟質包装容器10に充填される。
【0025】
必要に応じて第2充填機42が用いられる。第2充填機42も熱交換による液体無菌化装置から成り、熱交換によって内容物の無菌化が行なわれるようになっている。
【0026】
なお上記容器投入口37が連続する蒸気室38であって第1充填機41と第2充填機42とがそれぞれ設けられている蒸気室38はスチーム配管39によって無菌状態に維持されている。
【0027】
このようにして内容物を無菌充填にしたならば、搬送コンベア40によって軟質包装容器10がシール機44に供給される。ここでシール機44はその間を蓋材45が通過する上下一対の紫外線殺菌装置49、50を備え、これらの殺菌装置49、50によって蓋材45の両面の殺菌を行なう。殺菌された蓋材45を用いて容器10の上部開口11を閉塞するようにシールを行なう。このようなシールはスタンパ53、54、55によって行なわれるとともに、余剰の蓋材45がトリミングされるようになる。従ってトリミングで残った蓋材45が余剰巻取りロール57によって巻取られる。内容物が無菌充填され、しかも蓋材45によって図6に示すように上部開口11が閉塞された軟質包装容器10が蒸気室38の図4における左端側の部分から取出されることになり、これによって無菌充填が完了する。
【0028】
図2に示すように紙18とラミネートフィルム19との接合構造から成るカップ状をなす軟質包装容器10への液体の充填は、耐熱性菌の殺菌をも含め、容器殺菌が非常に難しかった。すなわち容器10それ自体が柔らかいために、内容物を加熱殺菌するホットパック充填を行なって容器殺菌をすると、液体が冷却する際に液体の体積の減少に伴うバキューム現象によって軟質包装容器10の胴の部分が不規則に変形することになり、これによって容器の商品価値が損われる。このことから高速充填ができず、とくに耐熱性菌に敏感に反応するコーヒーや茶の類の充填が不可能とされていた。
【0029】
本実施の形態に係る装置であって図3および図4に示す装置によれば、軟質包装容器10を図3に示す装置によって90〜150℃、より好ましくは100〜130℃で短時間殺菌を行なうようにし、これによって軟質包装容器10といえども、短時間に無菌容器とすることを可能にしている。無菌化された容器10を図4に示す無菌充填機に供給し、熱交換式液体無菌化装置を備える第1充填機41および第2充填機42によって内容物の無菌化を行なう。そして容器10と内容物とをともに無菌化した状態において充填機41、42によって充填パックをし、シール機44によって蓋材45でシールすることにより、紙コップ10による無菌パック製品が完成する。
【0030】
上述の如く紙コップを構成する軟質包装容器10は紙18とラミネートフィルム19との積層構造から成る容器であって、ラミネートフィルム19は酸素透過性が少なくしかも耐熱性のあるフィルムが用いられ、このようなフィルムを紙18に接合して使用するようにしている。すなわちラミネートフィルム19の強度の弱さを、紙18によって補強するようにしている。外表面側が紙18によって構成されるために、その印刷性を生かしたコマーシャルデザインも可能になる。またこのような充填によると、高度の保存性を有するために、内容物を充填後常温で流通保管することが可能になる。
【0031】
このように本実施の形態に係る無菌充填方法およびその装置によれば、容器本体10および蓋材45の何れについても、過酸化水素を使用しない殺菌システムが構築されることになる。従って容器本体10の内部や蓋材45に過酸化水素が残留することがなく、しかも容器本体10については図3に示す装置によって高温短時間殺菌を施し、蓋材43については図4に示す一対の紫外線殺菌装置49、50によって殺菌を行なうようにしているために、無菌状態で安全な食品の充填が行なわれる。また過酸化水素の残留がないことから、内容物に臭気が残ることがなくなる。
【0032】
軟質包装容器10の殺菌を図3に示す装置によって1〜3分の時間で高温短時間殺菌を行なうようにしているために、大幅な充填能力の高速化が実現されることになる。これによって生産性の高い無菌充填が達成されることになる。
【0033】
また図4に示す第1充填機41および第2充填機42は何れも熱交換式液体無菌化装置を備えるものの、内容物はあくまでも常温による充填を行なうようにしているために、ホットパックのような内容物の温度低下に伴う容器10の変形の可能性が全くない。すなわち冷却後に容器10が変形して商品価値が低下する問題が確実に解消されることになる。
【0034】
このような無菌充填方法および装置によって充填されるのは、各種の液体飲料の他に、醤油、ソース、ケチャップ等の各種の調味料や酒類、あるいはまた果実入りのフルーツジュース類等であってよく、各種の食品や飲料の無菌充填に広く適用可能である。
【0035】
次に別の実施の形態を図7および図8によって説明する。上記実施の形態は図2に示すように紙18にラミネートフィルム19を接合した材料を用いて図1に示すようにカップ状に形成した軟質包装容器10を用いたものであるが、このような構成に代えて、図7および図8に示すような構成の軟質包装容器を用いるようにしてもよい。
【0036】
この容器は外側の紙製容器から成る外カップ61と内側の圧空成形または真空成形して成る合成樹脂製の内カップ62とから構成されている。紙製容器から成る外カップ61の形状は、上部開口62の周縁部を外側に巻込んで押し潰すことにより、フランジ部64を形成している。そしてこのようなフランジ部64に重合わされる内カップ62を圧空成形または真空成形して外カップ61内に複合するようにしている。なお内カップ62は底板部が一体に成形されているのに対し、外カップ61はその底部が別部材から成る底板66によって閉塞されるようになっている。
【0037】
このような実施の形態において、外カップ61と内カップ62との複合容器から成り、内カップ62は酸素透過性が少なく、耐熱性のあるラミコン容器を使用することが好ましい。これに対して外カップ61は紙または紙の表面にポリエチレンフィルム等を接合した材料を使用してよい。このような構成によれば、内カップ62の弱い強度を、外側の紙製の外カップ61によって補強することが可能になるとともに、外カップ61を構成する紙の印刷性を生かし、これによってコマーシャルデザインも可能になる。また内カップ62は高度な保存性を有するために、このような容器によれば、内容物を充填した後に常温で流通させることが可能になる。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、軟質包装容器を殺菌し、無菌化された軟質包装容器内に内容物を無菌充填し、無菌化された蓋材によってシールする無菌充填方法であって、軟質包装容器の殺菌がその中を入口から出口に向かってコンベアが走行する筒状の高圧蒸気釜によって行なわれ、コンベア上に取付けられる蒸気放出器を覆うように軟質包装容器が前記コンベア上の前記蒸気放出器に1つずつ載置されて取付けられることを特徴とする無菌充填方法に関するものである。
【0039】
従って本発明によれば、過酸化水素を用いることなく軟質包装容器を無菌化して充填することが可能になり、このために内容物中に過酸化水素が残留することがなく、過酸化水素の臭いが内容物に付着することがなくなる。また高温短時間殺菌によって軟質包装容器を殺菌するようにしているために、高効率の内容物の充填が可能になる。
【0040】
軟質包装容器が紙製容器から成り、その内表面に高分子フィルムが接合されるか、内側に合成樹脂製容器が複合されるようにした構成によれば、高分子フィルムまたは合成樹脂製容器によって軟質包装容器を高機能化することが可能になる。
【0041】
紙製容器の内表面に接合される高分子フィルムまたは内側に複合される合成樹脂製容器が酸素バリア性を有ししかも130℃以上の耐熱性を有するようにした構成によれば、酸素透過性が少なくしかも耐熱性を有する軟質包装容器に対する無菌充填が可能になる。
【0042】
軟質包装容器の高温短時間殺菌がドライスチームによる90〜150℃の範囲内の温度での殺菌である構成によれば、90〜150℃の範囲内の温度で軟質紙製容器に対する高温短時間殺菌が効果的に行なわれることになる。
【0043】
軟質包装容器に充填される内容物が予め熱交換によって無菌化されるようにした構成によれば、低温での内容物の無菌充填が行なわれることになる。
【0044】
軟質包装容器をシールする蓋材が予め紫外線によって殺菌されるようにした構成によれば、紫外線によって殺菌された蓋材によるシールが行なわれることになる。
【0045】
装置に関する発明は、軟質包装容器を殺菌する容器の殺菌装置と、殺菌された軟質包装容器内に内容物を無菌充填する無菌充填機と、内容物が充填された軟質包装容器を蓋材によってシールするシール機とを具備し、容器の殺菌装置がその中を入口から出口に向かってコンベアが走行する筒状の高圧蒸気釜から構成され、コンベア上にその長さ方向に沿って複数の蒸気放出器が取付けられ、該蒸気放出器を覆うように軟質包装容器が前記コンベア上の前記蒸気放出器に1つずつ載置されて取付けられることを特徴とする無菌充填装置に関するものである。
【0046】
従ってこのような装置によれば、軟質包装容器を高温短時間殺菌してその中に内容物を無菌充填するとともに蓋材によってシールすることが可能になる。
【0047】
軟質包装容器の殺菌装置が容器の入口から出口に湾曲して連続する筒状の高圧蒸気釜から構成され、その内部に入口から出口に向って容器を搬送するコンベアが設けられ、容器を連続的に殺菌処理するようにした構成によれば、搬送手段によって高圧蒸気釜内を軟質包装容器を搬送することにより高温短時間殺菌が行なわれることになる。
【0048】
無菌充填機が熱交換式無菌化装置を具備し、該装置によって充填する内容物を予め無菌化するようにした構成によれば、軟質包装容器に対する無菌充填が行なわれることになる。
【0049】
シール機は互いに対向する一対の紫外線殺菌装置を具備し、その間を蓋材を通過させて殺菌を行なった後に内容物が無菌充填された軟質包装容器をシールするようにした構成によれば、紫外線殺菌装置によって殺菌されたシール材によって容器をシールすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】軟質包装容器の縦断面図である。
【図2】軟質包装容器を構成するシート状の材料の拡大断面図である。
【図3】軟質包装容器の高温短時間殺菌装置を示す縦断面図である。
【図4】内容物の無菌充填装置の縦断面図である。
【図5】高温短時間殺菌装置の高圧蒸気釜の内部構造を示す縦断面図である。
【図6】無菌充填が行なわれた軟質包装容器の縦断面図である。
【図7】別の実施の形態の複合容器の分解斜視図である。
【図8】複合容器の縦断面図である。
【符号の説明】
10 軟質包装容器(紙コップ)
11 上部開口
12 カール部
13 折返し部
14 底板
15 周璧
18 紙
19 ラミネートフィルム
23 高圧蒸気釜
24 入口
25 出口
26 チェーンコンベア
30 蒸気配管
31 蒸気放出器
32 小孔
33 蒸気出口
37 容器投入口
38 蒸気室
39 スチーム配管
40 搬送コンベア
41 第1充填機
42 第2充填機
44 シール機
45 蓋材
46 蓋材ロール
49 紫外線殺菌装置(上)
50 紫外線殺菌装置(下)
51 ガイドローラ
53、54、55 スタンパ
57 余剰シート巻取りロール
61 外カップ(紙製容器)
62 内カップ(成形容器)
63 上部開口
64 フランジ部
65 フランジ
66 底板

Claims (10)

  1. 軟質包装容器を殺菌し、
    無菌化された前記軟質包装容器内に内容物を無菌充填し、
    無菌化された蓋材によってシールする、
    無菌充填方法であって、前記軟質包装容器の殺菌がその中を入口から出口に向かってコンベアが走行する筒状の高圧蒸気釜によって行なわれ、前記コンベア上に取付けられる蒸気放出器を覆うように前記軟質包装容器が前記コンベア上の前記蒸気放出器に1つずつ載置されて取付けられることを特徴とする無菌充填方法。
  2. 前記軟質包装容器が紙製容器から成り、その内表面に高分子フィルムが接合されるか、内側に合成樹脂製容器が複合されていることを特徴とする請求項1に記載の無菌充填方法。
  3. 前記紙製容器の内表面に接合される高分子フィルムまたは内側に複合される合成樹脂製容器が酸素バリア性を有ししかも130℃以上の耐熱性を有することを特徴とする請求項2に記載の無菌充填方法。
  4. 前記軟質包装容器の殺菌がドライスチームによる90〜150℃の範囲内の殺菌であることを特徴とする請求項1に記載の無菌充填方法。
  5. 前記軟質包装容器に充填される内容物が予め熱交換によって無菌化されていることを特徴とする請求項1に記載の無菌充填方法。
  6. 前記軟質包装容器をシールする蓋材が予め紫外線によって殺菌されていることを特徴とする請求項1に記載の無菌充填方法。
  7. 軟質包装容器を殺菌する容器の殺菌装置と、
    殺菌された前記軟質包装容器内に内容物を無菌充填する無菌充填機と、
    内容物が充填された軟質包装容器を蓋材によってシールするシール機と、
    を具備し、前記容器の殺菌装置がその中を入口から出口に向かってコンベアが走行する筒状の高圧蒸気釜から構成され、前記コンベア上にその長さ方向に沿って複数の蒸気放出器が取付けられ、該蒸気放出器を覆うように前記軟質包装容器が前記コンベア上の前記蒸気放出器に1つずつ載置されて取付けられることを特徴とする無菌充填装置。
  8. 前記軟質包装容器の殺菌装置が容器の入口から出口に湾曲して連続する筒状の高圧蒸気釜から構成され、その内部に入口から出口に向って前記容器を搬送するコンベアが設けられ、容器を連続的に殺菌処理することを特徴とする請求項7に記載の無菌充填装置。
  9. 前記無菌充填機が熱交換式無菌化装置を具備し、該装置によって充填する内容物を予め無菌化することを特徴とする請求項7に記載の無菌充填装置。
  10. 前記シール機は互いに対向する一対の紫外線殺菌装置を具備し、その間を蓋材を通過させて殺菌を行なった後に前記内容物が無菌充填された前記軟質包装容器をシールすることを特徴とする請求項7に記載の無菌充填装置。
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JP4601773B2 (ja) * 2000-06-12 2010-12-22 大日本印刷株式会社 口栓付きパウチの滅菌方法、滅菌システムおよび無菌充填システム

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