[go: up one dir, main page]

JP4590403B2 - スピーカ - Google Patents

スピーカ Download PDF

Info

Publication number
JP4590403B2
JP4590403B2 JP2006513937A JP2006513937A JP4590403B2 JP 4590403 B2 JP4590403 B2 JP 4590403B2 JP 2006513937 A JP2006513937 A JP 2006513937A JP 2006513937 A JP2006513937 A JP 2006513937A JP 4590403 B2 JP4590403 B2 JP 4590403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
voice coil
long side
speaker
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006513937A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2005117489A1 (ja
Inventor
弘行 武輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2005117489A1 publication Critical patent/JPWO2005117489A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4590403B2 publication Critical patent/JP4590403B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/06Loudspeakers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R7/00Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
    • H04R7/02Diaphragms for electromechanical transducers; Cones characterised by the construction
    • H04R7/04Plane diaphragms
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2209/00Details of transducers of the moving-coil, moving-strip, or moving-wire type covered by H04R9/00 but not provided for in any of its subgroups
    • H04R2209/041Voice coil arrangements comprising more than one voice coil unit on the same bobbin

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

本発明はスピーカに関し、より特定的には、スリム化および薄型化を図るスピーカに関する。
近年、所謂ハイビジョンやワイドビジョンテレビ等の普及により、テレビの画面は横長のものが一般的になりつつある。その一方では、我が国の住宅事情から、テレビセット全体として狭幅・薄型のものが望まれている。
テレビ用のスピーカユニット(以下、スピーカと呼ぶ)は、通常ブラウン管の両脇に取り付けられるので、テレビセットの横幅を大きくする一因となっている。そのため、従来から、テレビ用には角型や楕円型等の細長構造のスピーカが用いられてきた。またブラウン管の横長化により、スピーカの横幅はますます狭くすることが要求される。また、画面の高画質化に対応した音声の高音質化がスピーカに要求されている。さらに、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイを使った薄型テレビが増加していることから、スピーカの薄型化がさらに要求されている。
ここで、従来の細長型(スリム型)のスピーカについて図を参照しながら説明する。図21は、従来のスリム型スピーカの構造を示す図である。図21(a)は従来のスリム型スピーカの平面図であり、図21(b)は従来のスリム型スピーカの長手方向(c−c‘)に関する断面図であり、図21(c)は短手方向(o−o’)に関する断面図である。図21に示すスリム型スピーカは、マグネット101、プレート102、ヨーク103、フレーム104、ボイスコイルボビン105、ボイスコイル106、ダンパー107、振動板109、ダストキャップ110、およびエッジ111を備えている。
ボイスコイル106は、銅やアルミ等の導体の巻き線であり、円筒形状のボイスコイルボビン105に固着される。ボイスコイルボビン105は、マグネット101とプレート102とヨーク103とで構成される磁気ギャップ108中に吊り下げるようにボイスコイル106を支持する。ボイスコイルボビン105は、ダンパー107を介してフレーム104に接続される。ボイスコイルボビン105は、ボイスコイル106が固着される側の反対側において、楕円または略楕円形状の振動板109に接着される。振動板109の中央部には、断面が略半円形状であるダストキャップ110が固着される。エッジ111は、環状の形状でかつ断面が半円形状であり、エッジ111の内周部が振動板109の外周部に固着される。エッジ111の外周部はフレーム104に固着される。
図21に示すスピーカを駆動させる場合、ボイスコイル106に電流が印可される。ボイスコイル106に印可される駆動電流およびボイスコイル106の周りの磁界によってボイスコイルボビン105はピストン運動を行うので、振動板109が当該ピストン運動の方向に振動する。その結果、振動板109から音波が放射される。なお、図21に示すスピーカは、例えば、特許文献1に記載されている。図22は、特許文献1に記載のスピーカの再生音圧レベルに関する周波数特性を示す図である。図22において、縦軸は、当該スピーカに1Wの電力を入力したときの再生音圧レベルを示し、横軸は駆動周波数を示す。なお、再生音圧レベルを測定するためのマイクは、スピーカの中心軸上であってスピーカから正面側に1[m]離れた位置に配置されるものとする。
特開平7−298389号公報
上記のような従来のスピーカには次のような問題点があった。すなわち図21に示すスピーカでは、細長の振動板109の中央部分を駆動するという駆動方法を採っているので、長手方向に関して分割共振が発生し易い。その結果、再生音圧レベルに関する周波数特性は、中高域にピーク・ディップを生じる特性となり、音質の劣化を招いていた。例えば、図22に示す特性では、2kHz、3kHzおよび5kHz付近に顕著なディップが見られる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものあって、細幅(細長構造)でありながら分割共振が起こりにくく、平坦な周波数特性を得ることができる、音質の優れたスピーカを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有する。すなわち、第1の局面は、縦長の平板状の振動板と、振動板を振動可能に支持するエッジと、振動板に直接または間接的に接続される少なくとも1つのボイスコイルと、ボイスコイルを駆動させるための磁気回路とを備えるスピーカである。ボイスコイルは、縦長の形状であり、その長辺の長さが振動板の長手方向の長さの60%以上であり、当該長辺が振動板の長手方向と平行になるように振動板に接続される。振動板の短手方向に関してボイスコイルの長辺が振動板に接続される位置は、振動板の短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置とされる。
第2の局面においては、振動板の短手方向の長さを1とした場合、ボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.224の距離に相当する位置に接続されてもよい。また、当該ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.776の距離に相当する位置に接続されてもよい。
第3の局面においては、磁気回路は、縦長であり、その長手方向と振動板の長手方向とが一致するように配置されるマグネットと、マグネットに接続される底面と、当該マグネットの長辺に対向する側面とを有するヨークとを含んでいてもよい。
第4の局面においては、ボイスコイルは、線輪を振動板上に固着した平面コイルであってもよい。
第5の局面においては、ボイスコイルは、振動板上に設けられたプリントコイルであってもよい。
第6の局面においては、振動板は、ボイスコイルが接続される位置の内周側において複数のリブを有していてもよい。
第7の局面においては、スピーカは、ボイスコイルを複数備えていてもよい。このとき、各ボイスコイルは、振動板の長辺方向に並んで配置される。
第8の局面は、縦長の平板状の振動板と、振動板を振動可能に支持するエッジと、振動板に直接または間接的に接続される少なくとも2つのボイスコイルと、各ボイスコイルを駆動させるための、各ボイスコイルと同数の磁気回路とを備えるスピーカである。各ボイスコイルは、縦長の形状であり、その長辺の長さが振動板の長手方向の長さの60%以上であり、当該長辺が振動板の長手方向と平行になるように振動板に接続される。振動板の短手方向に関して各ボイスコイルの長辺が振動板に接続される位置は、振動板の短辺方向の第1次共振モードおよび第2次共振モードを抑制する位置とされる。
第9の局面においては、スピーカは、ボイスコイルとして第1および第2のボイスコイルを備えていてもよい。振動板の短手方向の長さを1とした場合、第1のボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.113の距離に相当する位置に接続され、当該第1ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.37775の距離に相当する位置に接続される。振動板の短手方向の長さを1とした場合、第2のボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.62225の距離に相当する位置に接続され、当該第1ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.887の距離に相当する位置に接続される。
第10の局面においては、スピーカは、同心状に配置される第1および第2のボイスコイルをボイスコイルとして備えていてもよい。振動板の短手方向の長さを1とした場合、第1のボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.113の距離に相当する位置に接続され、当該第1ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.887の距離に相当する位置に接続される。振動板の短手方向の長さを1とした場合、第2のボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.37775の距離に相当する位置に接続され、当該第1ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.62225の距離に相当する位置に接続される。
第11の局面においては、各磁気回路は、縦長であり、その長手方向と振動板の長手方向とが一致するように配置されるマグネットと、マグネットに接続される底面と、当該マグネットの長辺に対向する側面とを有するヨークとを含んでいてもよい。
第12の局面においては、ボイスコイルは、線輪を振動板上に固着した平面コイルであってもよい。
第13の局面においては、ボイスコイルは、振動板上に設けられたプリントコイルであってもよい。
第14の局面においては、振動板は、ボイスコイルが接続される位置の内周側において複数のリブを有していてもよい。
第15の局面においては、各ボイスコイルのうちの複数のボイスコイルは、振動板の長辺方向に並んで配置されてもよい。
また、本発明は、上記スピーカを備えた電子機器の形態で提供されてもよい。
本発明によれば、振動板中央部をドーム形状とすることなく、振動板の共振モードの発生を抑制することができる。そのためし、スピーカの高域限界周波数を伸長させるとともに、音質を維持しつつスピーカのスリム化薄型化を実現することができる。具体的には、第1の発明によれば、振動板の長手方向に関する共振を抑制することができるとともに、振動板の短手方向に関する第1次共振を抑制することができる。また、第8の発明によれば、振動板の長手方向に関する共振を抑制することができるとともに、振動板の短手方向に関する第1次および第2次共振を抑制することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係るスピーカについて説明する。なお、図1〜図20において、同じ機能の構成要素については同一番号を付す。
図1(a)は、実施の形態1に係るスピーカの平面図である。図1(b)は、当該スピーカの長手方向の断面図(B−B’断面図)であり、図1(c)は、当該スピーカの短手方向の断面図(A−A’断面図)である。また、図1(d)は、振動板の他の形状を示す平面図である。スピーカは、振動板11、エッジ12、フレーム13、ボイスコイル14、ボイスコイルボビン15、マグネット16、ヨーク17、トッププレート18、ダンパー19を備えている。本スピーカは、縦方向と横方向との長さが異なる細長形状である。
図1(a)〜図1(c)において、振動板11は、矩形の平面状である。また、エッジ12は、環状であり、断面が略半円形である。振動板11の外周はエッジ12の内周に固着される。フレーム13は開口部を有する環状の形状である。エッジ12の外周はフレーム13の開口部に固着される。図1(a)に示すように、振動板11は縦方向と横方向との長さが異なる細長形状である。なお、以下では、振動板11の長手方向を長辺方向(図1(a)における縦方向)と呼び、長辺方向と垂直な方向を短辺方向(図1(a)における横方向)と呼ぶ。
なお、本スピーカに用いる振動板およびエッジは、矩形の振動板11およびエッジ12に代えて、図1(d)に示す振動板11’およびエッジ12’を用いてもよい。すなわち、振動板およびエッジは、矩形の対向する2辺のうちの短辺を半円に置換した形状(トラック形状)であってもよい。さらに、振動板およびエッジは、楕円形状であってもよい。また、振動板は、平面状の形状に限らず、中央部がドーム状に張り出したり窪んだりした形状でもよい。振動板材料は、紙、あるいはアルミやチタンなどの軽量高剛性金属箔、あるいは高分子フィルムなどが好適である。なお、振動板とエッジとは別の材料で構成されてもよいし、同一の材料で一体的に構成されてもよい。
マグネット16、ヨーク17、およびトッププレート18は、磁気回路を構成し、磁気ギャップGに磁束を発生する。マグネット16、ヨーク17、およびトッププレート18も振動板11と同様、上面(図1(c)の上側の面)から見たときの形状は矩形形状である。マグネット16は、その長手方向と振動板の長手方向とが一致するように配置される。ヨーク17は、長辺方向から見たときの断面形状が矩形の3辺を構成する形状(コの字形状)である。ヨーク17は、1つの底面とそれに接続される2つの側面とを有する。ヨーク17の底面は、マグネット16の下面に接続される。ヨーク17の側面は、マグネット16の長辺に対向するように配置される。トッププレート18は、マグネット16の上面に接続される。なお、ヨーク17は、短辺方向に関しては側面は有しない。したがって、矩形のトッププレート18の長辺とヨーク17の側面との間には磁気ギャップGが形成される。上記磁気回路は、フレーム13に固着される。
一方、振動板11には、筒状のボイスコイルボビン15が固着されている。ボイスコイルボビン15を上面から見たときの形状は矩形である。ボイスコイルボビン15は、振動板11と中心軸が一致するように固着されている。各ボイスコイルボビン15は、振動板11と長辺が略平行に配置されている。ボイスコイルボビン15には、ボイスコイル14が巻き付けられている。つまり、ボイスコイル14は、ボイスコイルボビン15によって振動板11に取り付けられている。ボイスコイルボビン15は、ダンパー19によってフレーム13と接続されている。したがって、ボイスコイル14は、ダンパー19およびエッジ12によって振動可能である。ボイスコイル14は、磁気ギャップG中に配置されるようにボイスコイルボビン15によって支持される。これによって、ボイスコイル14に電流を印可することによってボイスコイル14には駆動力が発生する。
次に、ボイスコイルボビン15(ボイスコイル14)が振動板11に固着される位置について説明する。まず、長辺方向については、ボイスコイルボビン15は、振動板11のほぼ全面に固着される。本実施形態では、ボイスコイルボビン15の長辺方向の長さは、振動板11の長辺方向の長さの60%以上である。すなわち、ボイスコイルボビン15は、長辺方向に関して振動板11の60%以上の部分に固着される。
一方、短辺方向については、ボイスコイルボビン15は、振動板11の(短辺方向の)第1次共振モードの節の位置に固着される。つまり、ボイスコイルボビン15の長辺が振動板11に固着される位置は、振動板11の短辺方向の第1次共振モードの節の位置である。ここで、エッジ12に比べ振動板11の剛性が高く、また、エッジ12の質量が振動板11と同様に軽い場合、振動板11の短辺方向の第1次共振モードの節の位置は、振動板11の短辺の長さを1として、振動板11の短辺の端から0.224に相当する位置ならびに0.776に相当する位置である。なお、ここでは音圧特性に寄与する節線が偶数個であるモードのみを考慮し、その次数を1次、2次、3次…と表す。このように、ボイスコイル14の長辺は、振動板11の短辺方向の第1次共振モードの節である位置、すなわち、振動板11の短辺の長さを1とした場合における振動板11の短辺の端から0.224に相当する位置ならびに0.776に相当する位置に固着される。ここで、振動板11の形状や重量等に関する組み立てばらつきを考慮すると、ボイスコイル14の長辺を振動板11に取り付ける位置は、振動板11の短辺方向に関して0.2から0.25の範囲および0.75から0.8の範囲が通常最適となる。なお、エッジ12の質量や剛性が振動板11に比べて無視できない場合、振動板11の第1次共振モードの節の位置は、上記の位置から変化するので、ボイスコイル14(ボイスコイルボビン15)の固着位置も当該節の位置に合わせて移動させる必要がある。
以上のように、振動板11は、長辺方向に関しては振動板11の長さの60%以上の部分が駆動されるので、振動板11の駆動はほぼ全面駆動に等しい駆動となる。一方、短辺方向に関しては、振動板11の第1次共振モードの節の位置が駆動されることとなる。
以上のように構成されたスピーカの動作と効果を説明する。ボイスコイル14に電流が印可されると、印可された電流および上記磁気回路による磁界によってボイスコイル14には駆動力が発生する。発生した駆動力によって振動板11が振動することによって音が空間に放射される。ここで、本実施形態に係るスピーカによれば、振動板11に駆動力を与える位置を上述した位置(すなわち、ボイスコイルボビン15の取り付け位置)にすることによって、振動板11の共振を抑制することができる。以下、振動板11の共振を抑制する効果について説明する。
まず、振動板11の長辺方向の長さに関する共振抑制効果を説明する。図2は、音圧周波数特性の計算に用いた振動板の平面図と駆動点の位置を示す図である。図2に示すように、以下では、図1(d)に示す振動板11’を用いる場合を例として説明する。ここでは、長辺方向に関する振動板11’の中心点C(図2に示す白丸)を駆動する場合と、線分O−O’を駆動する場合とを説明する。なお、振動板11’およびエッジ12’は、厚さ数10ミクロンの高分子フィルムを成型したものであり、振動板11’およびエッジ12’は同一の素材であるとする。また、振動板11’は上記トラック形状であり、振動板11’の長辺方向の長さが55[mm]であり、振動板11’の短辺方向の長さは11[mm]である。
図3は、長辺方向に関する中心点で振動板11’を駆動させた場合におけるスピーカの音圧周波数特性を示す図である。図3において、縦軸は、振動板11’の中心軸上であって振動板11’から正面側に1[m]離れた位置における再生音圧レベル(SPL)を示し、横軸は駆動周波数を示す。図3に示す特性は、振動板11に0.5[N]の駆動力を与えた場合における音圧周波数特性を有限要素法で計算した結果である。
図3に示すように、振動板を中心駆動した場合には、数多くの共振が誘起され、音圧周波数特性はピークやディップの多い特性となることがわかる。ここで、図3に示す特性における音圧ピークα、β、およびγに対応する振動モードを調べると、これらの振動モードは、長辺方向に関する共振による振動モードであることがわかる。図4(a)〜図4(c)は、振動板の長辺方向に関する共振モードを示す図である。すなわち、図4(a)は1次の共振モードを示し、図4(b)は2次の共振モードを示し、図4(c)は3次の共振モードを示す。なお、図4においては、音圧特性に寄与する節線が偶数個のモードのみを考慮し、その次数を1次、2次、3次、…と表す。図3および図4から、モードの次数が非常に狭い周波数間隔で高くなっていることがわかる。
一方、図5は、線分O−O’で振動板11’を駆動させた場合におけるスピーカの音圧周波数特性を示す図である。図5に示す特性は、振動板11’に駆動力を加える位置が異なる以外の条件は、図3における場合と同じである。線分O−O’で振動板11’を駆動させる場合には、長辺方向に関する共振が抑制されることから、図5に示すように、図3に示す特性における音圧ピークα〜γが解消され、音圧周波数特性はかなり平坦になる。このように、振動板の長辺方向全体に駆動力を与えることによって、長辺方向に関する共振モードを抑制することができる。
なお、振動板11’に駆動力を与える部分の長さ(線分O−O’の長さ)を変化させると、長辺方向に関するモード抑制効果も変化する。図6は、振動板11’に駆動力を与える部分の長さを変化させたときの振動板11’を示す図である。図6においては、線分D−D’の部分に駆動力を与えるものとする。ここで、振動板11’の長辺方向の長さE−E’に対する駆動長さD−D’の比と、共振モードにより発生する音圧ピークのレベル差(図3に示す“Dspl”)との関係を有限要素法により求めた。その計算結果を図7に示す。図7は、振動板11’に駆動力を与える部分の長さと、共振モードによって発生する音圧ピークのレベルの大きさとの関係を示す図である。図7において、縦軸は音圧ピークレベル差を示し、横軸は、振動板11’の長辺方向の長さE−E’に対する駆動長さD−D’の比を示す。図7に示す特性は、振動板の中心のみを駆動する場合(E−E’/D−D’=0)から、長辺方向全体を駆動する場合(E−E’/D−D’=100)までの音圧ピークレベル差を示している。
図7に示す特性から、振動板11’の長辺方向に関する駆動長さが増加するに従って音圧ピークレベル差は小さくなっていくことがわかる。また、振動板11’の長辺方向の長さE−E’に対する駆動長さD−D’の割合が60%以上では、音圧周波数特性の乱れである音圧ピークが抑制され、音圧ピークレベル差はほぼ平坦になることがわかる。さらに、上記割合が60%よりも大きい範囲では、上記割合が60%以下の範囲に比べて音圧ピークレベル差が減少する度合いが小さくなっていることがわかる。このことから、長辺方向に関して振動板の長さの60%の長さで振動板を駆動すれば、長辺方向の振動モードを十分に抑制することができることがわかる。
次に、振動板11の短辺方向の長さに関する共振抑制効果を説明する。図5に示す特性は、長辺方向の振動モードを抑制する場合の音圧周波数特性であるが、2.8[kHz]付近に大きなピークがある。この周波数(2.8[kHz])における振動モードを調べてみると、短辺方向に関する第1次共振モードであることがわかる。図8は、振動板11’の短辺方向の中心線(図6に示す線分a−a’)の両側の要素を示すモデルを示す図である。図8に示す点線は、振動時の変形がないときのモデルを示し、実線は、振動時に変形したときのモデルを示す。点線のモデルと実線のモデルとの交わる部分が、共振モードの節の部分である。
実施の形態1では、ボイスコイル14の長辺を取り付ける位置を、振動板11の短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置に設定することによって、短辺方向に関する第1次共振モードを抑制している。図9は、振動板の短辺方向に関する駆動位置を短辺の第1次共振モードの節の位置とした場合におけるスピーカの音圧周波数特性を示す図である。なお、図9に示す特性は、有限要素法により計算した結果であり、図9では、振動板の長辺方向の長さに対する長辺方向の駆動長さは90[%]としている。図9に示すように、振動板の短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置を振動板の駆動位置とすることによって、2.8[kHz]付近のピーク(図5参照)が解消されて、スピーカの音圧周波数特性がより平坦になることがわかる。
以上のように、実施の形態1では、長辺方向に関しては振動板の長さの60%以上の長さで駆動位置を線状に設定するとともに、短辺方向に関しては共振モードの節の位置に駆動位置を設定する。これによって、高い周波数まで音圧周波数特性を平坦にすることができ、高い周波数まで振動板にピストン運動を行わせることができる。すなわち、従来の細長形状のスピーカに比べて音質を改善することができる。
なお、振動板の縦横比については、縦方向(長辺方向とする)の長さを1とした場合に横方向の長さを0.5以下とすることが望ましい。ここで、短辺方向の第1次共振周波数は、長辺方向の第1次共振周波数の2乗に反比例する。したがって、振動板の縦横比を1:0.5とした場合、長辺方向の第1次共振周波数をfL1[Hz]とすると、短辺方向の第1次共振周波数fS1は、4*fL1になる。また、第2次共振周波数は第1次共振周波数の5.4倍となるので、短辺方向に関する第2次共振周波数fS2は、5.4*fS1=5.4*4*fL1=21.6*fL1[Hz]となる。以上より、振動板の縦横比を1:0.5とした場合、長辺方向に関する第1次共振周波数の21.6倍の周波数までの帯域については、上記実施の形態1によって音質を改善することができる。さらに、振動板の縦横比を1:0.3とした場合には、fS1=11.1*fL1[Hz]となるので、fS2=60*fL1となる。したがって、この場合、長辺方向に関する第1次共振周波数の60倍の周波数までの帯域について音質を改善することができることとなる。このように、本実施の形態による共振抑制効果は、振動板の縦横比が大きくなるほど大きくなる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2に係るスピーカについて説明する。図10(a)は、当該スピーカを示す平面図であり、図10(b)は当該スピーカの長辺側の断面図(B−B’断面図)であり、図10(c)は当該スピーカの短辺側の断面図(A−A’断面図)である。なお、図10(d)は図10(b)に示す領域Pの部分拡大図である。なお、図10(a)〜図10(d)においては、図1(a)〜図1(d)に示す部材と同機能の部材については同一の参照符号を付す。実施の形態2に係るスピーカは、ボイスコイル14が振動板11に直接接続されている点で、実施の形態1に係るスピーカと異なる。また、実施の形態2に係るスピーカは、トッププレート18がない磁気回路を備える点で、実施の形態1に係るスピーカと異なる。
図10に示すように、振動板11の外周は、断面が略半円形をしたエッジ12の内周側に固着される。エッジ12の反対側(外周側)はフレーム13に固着される。振動板11は、縦方向に沿って延びる形状であり、また、縦方向と横方向との長さが異なる形状である。実施の形態2においては、ボイスコイル14が振動板11に直接接続されている。ボイスコイル14は、銅やアルミ線を平面状に巻き線した平面ボイスコイルである。また、実施の形態2においては、磁気回路は、マグネット16とヨーク17とで構成される。マグネット16およびヨーク17の形状は実施の形態1と同じである。この磁気回路はフレーム13に固着され、マグネット16とヨーク17の上側の空間に磁束を発生する。ボイスコイル14は、駆動電流が印可されることによって振動板11を振動させる駆動力を発生する。ボイスコイル14は縦長の矩形であり、振動板11と中心軸が一致するように配置されている。
また、ボイスコイル14の長辺方向の長さは、振動板11の長辺方向の長さの60%以上の長さである。ボイスコイル14の長辺は、振動板11の短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置に固着される。すなわち、短辺方向に関してボイスコイル14の長辺が固着される位置は、振動板11の短辺の長さを1とした場合、振動板11の短辺の端から0.224の位置ならびに0.776の位置、もしくはそれらの位置の近傍である。振動板11の形状や重量等の組み立てばらつきを考慮した場合、振動板の短辺方向の長さを1とすれば、振動板11の短辺の端から0.2から0.25の範囲および0.75から0.8の範囲が、通常、ボイスコイル14の長辺の最適な固着位置となる。エッジ12の質量や剛性が振動板に比べ無視できない場合、節の位置は上記の位置とは若干異なるので、固着位置を節の位置に応じて設定する。
以上のように構成されたスピーカの動作および効果を説明する。ボイスコイル14に電流が印可されると、印可された電流および上記磁気回路による磁界によってボイスコイル14には駆動力が発生する。発生した駆動力によって振動板11が振動することによって音が空間に放射される。ここで、実施の形態1と同様、振動板11は長辺方向に関してはその長さの60%以上の部分に駆動力が加えられる。したがって、長辺方向に関して振動板11を全面駆動する場合と同様の効果が得られる。すなわち、長辺方向に関する共振は抑制される。また、実施の形態1と同様、振動板11の短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置に駆動力が加えられる。したがって、短辺方向に関する共振を抑制することができる。以上より、実施の形態1と同様、広帯域にわたって音圧周波数特性が平坦となる、歪の少ないスピーカを実現することができる。
さらに、実施の形態2によれば、スピーカはボイスコイルボビンを有しない構成であるので、実施の形態1に比べてスピーカの高さを低くすることができる。すなわち、スピーカをより薄くすることができる。なお、ボイスコイル14が集中して配置される位置に磁束密度を集中させる磁気回路を用いることによって、スピーカの電気音響変換の効率を向上させることができる。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3に係るスピーカについて説明する。図11(a)は、当該スピーカを示す平面図であり、図11(b)は当該スピーカの長辺側の断面図(B−B’断面図)であり、図11(c)は当該スピーカの短辺側の断面図(A−A’断面図)である。なお、図11(d)は図11(b)に示す領域Pの部分拡大図である。また、図11(e)は、ボイスコイルの他の形状を示す図である。なお、図11(a)〜図11(e)においては、図1(a)〜図1(d)に示す部材と同機能の部材については同一の参照符号を付す。実施の形態3に係るスピーカは、ボイスコイル14がプリントコイルである点で、実施の形態2に係るスピーカと異なる。
図11(a)〜図11(c)に示すように、振動板11の外周は、断面が略半円形をしたエッジ12の内周側に固着される。エッジ12の反対側(外周側)はフレーム13に固着される。振動板11は、縦方向に沿って延びる形状であり、また、縦方向と横方向との長さが異なる形状である。実施の形態3では、振動板11は、PI、PET、PEN、PEI、PAI、ガラエポ等の絶縁基板で構成されている。ボイスコイル14は、振動板11である基板上に形成される。ボイスコイル14は、銅やアルミによるプリント配線コイルである。また、実施の形態2と同様、磁気回路は、マグネット16とヨーク17とで構成される。マグネット16およびヨーク17の形状は実施の形態1と同じである。この磁気回路はフレーム13に固着され、マグネット16とヨーク17の上側の空間に磁束を発生する。ボイスコイル14は、駆動電流が印可されることによって振動板11を振動させる駆動力を発生する。ボイスコイル14は縦長の矩形であり、振動板11と中心軸が一致するように配置されている。
また、ボイスコイル14の長辺方向の長さは、振動板11の長辺方向の長さの60%以上の長さである。ボイスコイル14の長辺は、振動板11の短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置に形成される。すなわち、短辺方向に関してボイスコイル14の長辺が形成される位置は、振動板11の短辺の長さを1とした場合、振動板11の短辺の端から0.224の位置ならびに0.776の位置、もしくはそれらの位置の近傍である。振動板11の形状や重量等の組み立てばらつきを考慮した場合、振動板の短辺方向の長さを1とすれば、振動板11の短辺の端から0.2から0.25の範囲および0.75から0.8の範囲が、通常、ボイスコイル14の長辺の最適な形成位置となる。エッジ12の質量や剛性が振動板に比べ無視できない場合、節の位置は上記の位置とは若干異なるので、形成位置を節の位置に応じて設定する。
以上のように構成されたスピーカの動作および効果を説明する。ボイスコイル14に電流が印可されると、印可された電流および上記磁気回路による磁界によってボイスコイル14には駆動力が発生する。発生した駆動力によって振動板11が振動することによって音が空間に放射される。ここで、実施の形態1と同様、振動板11は長辺方向に関してはその長さの60%以上の部分に駆動力が加えられる。したがって、長辺方向に関して振動板11を全面駆動する場合と同様の効果が得られる。すなわち、長辺方向に関する共振は抑制される。また、実施の形態1と同様、振動板11の短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置に駆動力が加えられる。したがって、短辺方向に関する共振を抑制することができる。以上より、実施の形態1と同様、広帯域にわたって音圧周波数特性が平坦となる、歪の少ないスピーカを実現することができる。また、実施の形態2と同様、ボイスコイルボビンを有しない構成とすることによって、実施の形態1に比べてスピーカを薄くすることができる。なお、ボイスコイル14が集中して配置される位置に磁束密度を集中させる磁気回路を用いることによって、スピーカの電気音響変換の効率を向上させることができる。
さらに、実施の形態3によれば、ボイスコイル14をプリント配線技術により振動板11上に形成することによって、線輪によるコイルを振動板に接着する場合に比べて正確な位置にボイスコイル14を配置することができる。より正確な位置にボイスコイル14を配置することによって、より音質のよいスピーカを実現することができる。
なお、実施の形態3においては、プリントコイルの長辺を1本の直線状としたが、プリントコイルの長辺を折れ線状または曲線状に形成してもよい(図11()参照)。すなわち、プリントコイルの長辺は、短辺方向の成分を有する折れ線または曲線によって構成されてもよい。これによって、振動板11に駆動力を加える範囲を短辺方向に関して広くすることができるので、短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置に駆動力を確実に加えることができる。なお、図11(d)に示すように、プリントコイルは、振動板11の両面に形成されることが好ましい。すなわち、プリントコイルは、振動板11の厚さ方向の中心に関して対象となることが好ましい。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4に係るスピーカについて説明する。図12(a)は、当該スピーカを示す平面図であり、図12(b)は当該スピーカの長辺側の断面図(B−B’断面図)であり、図12(c)は当該スピーカの短辺側の断面図(A−A’断面図)である。なお、図12(d)は図12(b)に示す領域Rの部分拡大図である。なお、図12(a)〜図12(d)においては、図1(a)〜図1(d)に示す部材と同機能の部材については同一の参照符号を付す。実施の形態4に係るスピーカは、振動板11にリブが設けられる点で、実施の形態2に係るスピーカと異なる。その他の点は実施の形態2と同様であるので、以下では、実施の形態2と実施の形態4との相違点を中心に説明する。
実施の形態4においては、振動板11にボイスコイル14が接着される部分の内周側に補強リブ41が複数個設けられる。補強リブ41は振動板11に凹凸を設けたものである。図12においては、各補強リブ41は短辺方向に延びるように設けられ、各補強リブ41は互いに平行に設けられる。補強リブ41を振動板11に設けることによって、平面状の振動板に比べて曲げ強度を増加させることができる。振動板11の短辺方向の曲げ強度を増加させることによって、短辺方向に関する共振モードの共振周波数を高くすることができる。図13は、補強リブがない場合とある場合における音圧周波数特性を有限要素法で計算した結果を示す図である。図13においては、細い線で示される特性が、補強リブがない場合における音圧周波数特性であり、太い線で示される特性が、補強リブがない場合における音圧周波数特性である。図13に示されるように、補強リブがない場合において10[kHz]にある音圧周波数特性のピークが、補強リブを設けることによって17[kHz]まで高くなっている。つまり、補強リブを設けることによって、振動板11は、より高い周波数帯域まで振動板にピストン運動に近い運動を行うこととなり、広帯域再生が可能なスピーカを提供することができる。
なお、実施の形態2以外の実施の形態においても、振動板11に補強リブを設けるようにしてもよい。さらに、エッジ部にもリブ(タンジェンシャルリブ)を設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態1〜4においては、ボイスコイルを長辺方向に複数個配置してもよい。図14は、実施の形態1におけるスピーカの変形例を示す図である。また、図15は、実施の形態2におけるスピーカの変形例を示す図である。図14および図15に示すように、複数個(図14および図15では2個)のボイスコイルを長辺方向に並べて配置するようにしてもよい。なお、このとき、各ボイスコイルの長辺方向の長さの合計が、振動板11の長辺方向の長さの60%以上であればよい。
(実施の形態5)
以下、実施の形態5に係るスピーカについて説明する。図16(a)は、実施の形態5に係るスピーカの平面図である。図16(b)は、当該スピーカの長辺側の断面図(B−B’断面図)であり、図16(c)は、当該スピーカの短辺側の断面図(A−A’断面図)である。実施の形態5に係るスピーカは、短辺方向に関して第1次および第2次共振モードの共振を抑制する点で、実施の形態1に係るスピーカと異なる。
図16(a)〜図16(c)において、振動板11は、矩形の平面状である。また、エッジ12は、環状であり、断面が略半円形である。振動板11の外周はエッジ12の内周に固着される。フレーム13は開口部を有する環状の形状である。エッジ12の外周はフレーム13の開口部に固着される。図16(a)に示すように、振動板11は縦方向と横方向との長さが異なる細長形状である。
マグネット16、ヨーク17、およびトッププレート18は、磁気回路を構成し、磁気ギャップGに磁束を発生する。図16においては、スピーカは、この磁気回路を2個備える。2つの磁気回路は、短辺方向に並んで配置される。マグネット16、ヨーク17、およびトッププレート18も振動板11と同様、上面(図1(c)の上側の面)から見たときの形状は矩形形状である。ヨーク17は、長辺方向から見たときの断面形状が矩形の3辺を構成する形状(コの字形状)であり、底面と、長辺方向に関しては側面とを有する。なお、ヨーク17は、短辺方向に関しては側面は有しない。したがって、矩形のトッププレート18の長辺とヨーク17の側面との間には磁気ギャップGが形成される。上記磁気回路は、フレーム13に固着される。
一方、振動板11には、筒状のボイスコイルボビン15が2つ固着されている。各ボイスコイルボビン15を上面から見たときの形状は矩形である。2つのボイスコイルボビン15は、振動板11の短辺方向に関する中心線(長辺方向に延びる中心線)に対し対称に配置されている。各ボイスコイルボビン15は、振動板11と長辺が略平行に配置されている。ボイスコイルボビン15には、ボイスコイル14が巻き付けられている。つまり、ボイスコイル14は、ボイスコイルボビン15によって振動板11に取り付けられている。ボイスコイルボビン15は、ダンパー19によってフレーム13と接続されている。したがって、ボイスコイル14は、ダンパー19およびエッジ12によって振動可能である。ボイスコイル14は、磁気ギャップG中に配置されるようにボイスコイルボビン15によって支持される。これによって、ボイスコイル14に電流を印可することによってボイスコイル14には駆動力が発生する。
また、実施の形態1と同様、ボイスコイルボビン15の長辺方向の長さは、振動板11の長辺方向の長さの60%以上である。すなわち、ボイスコイルボビン15は、長辺方向に関して振動板11の60%以上の部分に固着される。
また、実施の形態5においては、短辺方向に関してボイスコイルボビン15の長辺が振動板11に固着される位置は、振動板11の短辺方向に関する第1次共振および第2次共振の両方を抑制する位置である。したがって、振動板11は長辺方向に関しては全面駆動され、短辺方向に関しては第1次共振モードおよび第2次共振モードの両方を抑制するように駆動される。
具体的には、2つのボイスコイルボビン15のうちの一方のボイスコイルボビン15については、振動板11の短辺の長さを1として、振動板11の短辺の端から0.113に相当する位置に一方の長辺が固着され、0.37775に相当する位置に他方の長辺が固着される。なお、振動板11の形状や重量等に関する組み立てばらつきを考慮すると、ボイスコイルボビン15の長辺を振動板11に取り付ける位置は、振動板11の短辺方向に関して0.1から0.15の範囲および、0.35から0.4の範囲が通常最適となる。また、他方のボイスコイルボビン15については、振動板11の短辺の端から0.62225に相当する位置に一方の長辺が固着され、0,887に相当する位置に他方の長辺が固着される。なお、振動板11の形状や重量等に関する組み立てばらつきを考慮すると、ボイスコイルボビン15の長辺を振動板11に取り付ける位置は、振動板11の短辺方向に関して0.6から0.65の範囲および、0.85から0.9の範囲が通常最適となる。
なお、エッジ12の質量や剛性が振動板11に比べて無視できない場合、振動板11の第1次および第2次共振モードの節の位置は、上記の位置から変化するので、ボイスコイル14(ボイスコイルボビン15)の固着位置も当該節の位置に合わせて移動させる必要がある。
以上のように構成されたスピーカについて、その動作と効果を説明する。各ボイスコイル14に電流が印可されると、印可された電流および上記磁気回路による磁界によってボイスコイル14には駆動力が発生する。発生した駆動力によって振動板11が振動することによって音が空間に放射される。なお、2つのボイスコイル14には同じ信号が印可される。ここで、実施の形態5に係るスピーカによれば、振動板11に駆動力を与える位置(すなわち、ボイスコイルボビン15の取り付け位置)を上述した位置にすることによって、振動板11の共振を抑制することができる。実施の形態5においては、短辺方向に関して第1次共振と第2次共振とを抑制することができる。
以下、短辺方向に関してボイスコイルボビン15の長辺を振動板11に固着する位置の算出方法について説明する。振動板11の短辺の長さを1とすると、振動板11の短辺方向に関する共振モードの節の位置は次のようになる。すなわち、第1次共振モードの節の位置は、上述したように、振動板11の短辺の端から0.224、および0.776の位置となる。また、第2次共振モードの節の位置は、振動板11の短辺の端から端より0.0944,0.356,0.644,0.9066の位置となる。
ここで、第2次共振モードの節の位置にボイスコイル14を固着すれば、第2次共振モードを抑制することができる。しかしながら、ボイスコイル14を第2次共振モードの節の位置に取り付けた場合には、第2次共振モードは消滅するが、(中心駆動に比べては第1次共振モードは抑えられているが)完全には第1次共振モードは消滅しない。なぜなら、この場合、第1次共振モードに関しては、モードの節の内側と外側で等価的に働く力が等しくならないからである。そこで、第1次および第2次共振モードの両方を消滅させるためには、両方のモードが生じない駆動点を算出する必要がある。以下、詳細を説明する。
短辺方向にのみに着目すると、振動板11の共振姿態は両端自由棒の共振姿態見なすことができる。したがって、集中駆動力Fx*ejωt による強制振動変位ξは、式(1)によって与えられる。
Figure 0004590403
ここで、
ρ:密度
s:棒の断面積
l:棒の長さ
Ξm(x)、Ξm(y):振動姿態を表す規準関数
ω:角速度
である。
次に、振動板11の短辺の長さを1として当該短辺の端からx1,x2,x3,x4の4点を駆動した場合の振動変位ξは、式(2)によって与えられる。
Figure 0004590403
このとき、第1次モードと第2次モード(中心に対して対称に駆動するので非対称モードは発生しない。したがって、ここでは、非対称モードを除いて、低次モードから順に第1次共振、第2次共振モードと称する)が起こらない条件は、x1,x2,x3,x4が式(3)を満たすことである。すなわち、第1次および第2次共振を抑制する駆動点としては、式(3)を満たすx1,x2,x3,x4を求めればよい。
Figure 0004590403
ここで、同一力で中心に対して対称に駆動するため、以下の式(4)が成り立つ。
Figure 0004590403
したがって、式(3)を満たす条件は、式(5)および式(6)と表すことができる。
Figure 0004590403
式(5)および式(6)を同時に満足するように駆動ポイントxを求めると、次の式(7)のようになる。
x1=0.1130
x2=0.37775
x3=(1−x2)=0.62225
x4=(1−x1)=0.8770 …(7)
以上より、式(7)を満たすx1〜x4により示される4点を駆動点とすればよい。実施の形態5では、式(7)で表される位置を駆動するので、第1次および第2次共振モードが生じないことになる。したがって、実施の形態5によれば、第1次共振モードに加えて第2次共振モードも抑制できるので、振動板のピストンモーション領域がさらに拡大され、音圧周波数特性が平坦になる。それゆえ、より高音質なスピーカを実現することができる。
(実施の形態6)
以下、実施の形態6に係るスピーカについて説明する。図17(a)は、当該スピーカを示す平面図であり、図17(b)は当該スピーカの長辺側の断面図(B−B’断面図)であり、図17(c)は当該スピーカの短辺側の断面図(A−A’断面図)である。なお、図17(d)は図17(b)に示す領域Pの部分拡大図である。なお、図17(a)〜図17(d)においては、図1(a)〜図1(d)に示す部材と同機能の部材については同一の参照符号を付す。実施の形態6に係るスピーカは、各ボイスコイル14が振動板11に直接接続されている点で、実施の形態5に係るスピーカと異なる。また、実施の形態6に係るスピーカは、トッププレート18がない磁気回路を備える点で、実施の形態5に係るスピーカと異なる。
図17に示すように、振動板11の外周は、断面が略半円形をしたエッジ12の内周側に固着される。エッジ12の反対側(外周側)はフレーム13に固着される。振動板11は、縦方向に沿って延びる形状であり、また、縦方向と横方向との長さが異なる形状である。実施の形態6においては、ボイスコイル14が振動板11に直接接続されている。ボイスコイル14は、銅やアルミ線を平面状に巻き線した平面ボイスコイルである。また、実施の形態6においては、磁気回路は、マグネット16とヨーク17とで構成される。マグネット16およびヨーク17の形状は実施の形態5と同じである。この磁気回路はフレーム13に固着され、マグネット16とヨーク17の上側の空間に磁束を発生する。ボイスコイル14は、駆動電流が印可されることによって振動板11を振動させる駆動力を発生する。
また、ボイスコイル14の長辺方向の長さは、実施の形態5と同様、振動板11の長辺方向の長さの60%以上の長さである。一方、短辺方向に関してボイスコイル14の長辺が振動板11に固着される位置は、実施の形態5と同様、振動板11の短辺方向に関する第1次共振および第2次共振の両方を抑制する位置である。具体的には、2つのボイスコイル14のうちの一方のボイスコイル14については、振動板11の短辺の長さを1として、振動板11の短辺の端から0.113に相当する位置に一方の長辺が固着され、0.37775に相当する位置に他方の長辺が固着される。なお、振動板11の形状や重量等に関する組み立てばらつきを考慮すると、ボイスコイル14の長辺を振動板11に取り付ける位置は、振動板11の短辺方向に関して0.1から0.15の範囲および、0.35から0.4の範囲が通常最適となる。また、他方のボイスコイル14については、振動板11の短辺の端から0.62225に相当する位置に一方の長辺が固着され、0,887に相当する位置に他方の長辺が固着される。なお、振動板11の形状や重量等に関する組み立てばらつきを考慮すると、ボイスコイル14の長辺を振動板11に取り付ける位置は、振動板11の短辺方向に関して0.6から0.65の範囲および、0.85から0.9の範囲が通常最適となる。なお、エッジ12の質量や剛性が振動板11に比べて無視できない場合、振動板11の第1次および第2次共振モードの節の位置は、上記の位置から変化するので、ボイスコイル14の固着位置も当該節の位置に合わせて移動させる必要がある。
以上のように構成されたスピーカの動作および効果を説明する。ボイスコイル14に電流が印可されると、印可された電流および上記磁気回路による磁界によってボイスコイル14には駆動力が発生する。発生した駆動力によって振動板11が振動することによって音が空間に放射される。ここで、実施の形態1と同様、振動板11は長辺方向に関してはその長さの60%以上の部分に駆動力が加えられる。したがって、長辺方向に関して振動板11を全面駆動する場合と同様の効果が得られる。すなわち、長辺方向に関する共振は抑制される。また、実施の形態5と同様、ボイスコイル14の長辺は、短辺方向に関して、振動板11の短辺方向に関する第1次共振および第2次共振の両方を抑制する位置に固着される。したがって、短辺方向に関する共振を抑制することができる。以上より、実施の形態5と同様、広帯域にわたって音圧周波数特性が平坦となる、歪の少ないスピーカを実現することができる。
さらに、実施の形態6によれば、スピーカはボイスコイルボビンを有しない構成であるので、実施の形態1に比べてスピーカの高さを低くすることができる。すなわち、スピーカをより薄くすることができる。なお、ボイスコイル14が集中して配置される位置に磁束密度を集中させる磁気回路を用いることによって、スピーカの電気音響変換の効率を向上させることができる。
(実施の形態7)
以下、実施の形態7に係るスピーカについて説明する。図18(a)は、当該スピーカを示す平面図であり、図18(b)は当該スピーカの長辺側の断面図(B−B’断面図)であり、図18(c)は当該スピーカの短辺側の断面図(A−A’断面図)である。なお、図18(d)は図18(b)に示す領域Pの部分拡大図である。なお、図18(a)〜図18()においては、図1(a)〜図1(d)に示す部材と同機能の部材については同一の参照符号を付す。実施の形態7に係るスピーカは、ボイスコイル14がプリントコイルである点で、実施の形態6に係るスピーカと異なる。
図18(a)〜図18(c)に示すように、振動板11の外周は、断面が略半円形をしたエッジ12の内周側に固着される。エッジ12の反対側(外周側)はフレーム13に固着される。振動板11は、縦方向に沿って延びる形状であり、また、縦方向と横方向との長さが異なる形状である。実施の形態7では、振動板11は、PI、PET、PEN、PEI、PAI、ガラエポ等の絶縁基板で構成されている。ボイスコイル14は、振動板11である基板上に形成される。ボイスコイル14は、銅やアルミによるプリント配線コイルである。また、実施の形態6と同様、磁気回路は、マグネット16とヨーク17とで構成される。マグネット16およびヨーク17の形状は実施の形態5と同じである。この磁気回路はフレーム13に固着され、マグネット16とヨーク17の上側の空間に磁束を発生する。ボイスコイル14は、駆動電流が印可されることによって振動板11を振動させる駆動力を発生する。ボイスコイル14は縦長の矩形であり、振動板11と中心軸が一致するように配置されている。
また、ボイスコイル14の長辺方向の長さは、実施の形態5と同様、振動板11の長辺方向の長さの60%以上の長さである。一方、短辺方向に関してボイスコイル14の長辺が振動板11に固着される位置は、実施の形態5と同様、振動板11の短辺方向に関する第1次共振および第2次共振の両方を抑制する位置である。具体的には、2つのボイスコイル14のうちの一方のボイスコイル14については、振動板11の短辺の長さを1として、振動板11の短辺の端から0.113に相当する位置に一方の長辺が固着され、0.37775に相当する位置に他方の長辺が固着される。なお、振動板11の形状や重量等に関する組み立てばらつきを考慮すると、ボイスコイル14の長辺を振動板11に取り付ける位置は、振動板11の短辺方向に関して0.1から0.15の範囲および、0.35から0.4の範囲が通常最適となる。また、他方のボイスコイル14については、振動板11の短辺の端から0.62225に相当する位置に一方の長辺が固着され、0,887に相当する位置に他方の長辺が固着される。なお、振動板11の形状や重量等に関する組み立てばらつきを考慮すると、ボイスコイル14の長辺を振動板11に取り付ける位置は、振動板11の短辺方向に関して0.6から0.65の範囲および、0.85から0.9の範囲が通常最適となる。なお、エッジ12の質量や剛性が振動板11に比べて無視できない場合、振動板11の第1次および第2次共振モードの節の位置は、上記の位置から変化するので、ボイスコイル14の固着位置も当該節の位置に合わせて移動させる必要がある。
以上のように構成されたスピーカの動作および効果を説明する。ボイスコイル14に電流が印可されると、印可された電流および上記磁気回路による磁界によってボイスコイル14には駆動力が発生する。発生した駆動力によって振動板11が振動することによって音が空間に放射される。ここで、実施の形態1と同様、振動板11は長辺方向に関してはその長さの60%以上の部分に駆動力が加えられる。したがって、長辺方向に関して振動板11を全面駆動する場合と同様の効果が得られる。すなわち、長辺方向に関する共振は抑制される。また、実施の形態5と同様、ボイスコイル14の長辺は、短辺方向に関して、振動板11の短辺方向に関する第1次共振および第2次共振の両方を抑制する位置に固着される。したがって、短辺方向に関する共振を抑制することができる。以上より、実施の形態5と同様、広帯域にわたって音圧周波数特性が平坦となる、歪の少ないスピーカを実現することができる。
さらに、実施の形態7によれば、ボイスコイル14をプリント配線技術により振動板11上に形成することによって、線輪によるコイルを振動板に接着する場合に比べて正確な位置にボイスコイル14を配置することができる。より正確な位置にボイスコイル14を配置することによって、より音質のよいスピーカを実現することができる。
なお、実施の形態7においては、プリントコイルの長辺を1本の直線状としたが、実施の形態3と同様、プリントコイルの長辺を折れ線状または曲線状に形成してもよい(図11(d)参照)。これによって、振動板11に駆動力を加える範囲を短辺方向に関して広くすることができるので、短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置に駆動力を確実に加えることができる。
(実施の形態8)
以下、実施の形態8に係るスピーカについて説明する。図19(a)は、当該スピーカを示す平面図であり、図19(b)は当該スピーカの長辺側の断面図(B−B’断面図)であり、図19(c)は当該スピーカの短辺側の断面図(A−A’断面図)である。なお、図19(d)は図19(b)に示す領域Rの部分拡大図である。なお、図19(a)〜図19(d)においては、図1(a)〜図1(d)に示す部材と同機能の部材については同一の参照符号を付す。実施の形態8に係るスピーカは、振動板11にリブが設けられる点で、実施の形態5に係るスピーカと異なる。その他の点は実施の形態5と同様であるので、以下では、実施の形態5と実施の形態8との相違点を中心に説明する。
実施の形態8においては、振動板11にボイスコイル14が接着される部分の内周側に補強リブ41が複数個設けられる。補強リブ41は振動板11に凹凸を設けたものである。図19においては、各補強リブ41は短辺方向に延びるように設けられ、各補強リブ41は互いに平行に設けられる。補強リブ41を振動板11に設けることによって、平面状の振動板に比べて曲げ強度を増加させることができる。振動板11の短辺方向の曲げ強度を増加させることによって、短辺方向に関する共振モードの共振周波数を高くすることができる。
なお、実施の形態8以外の実施の形態においても、振動板11に補強リブを設けるようにしてもよい。さらに、エッジ部にもリブ(タンジェンシャルリブ)を設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態5〜8においても、図14および図15に示したように、ボイスコイルを長辺方向に複数個配置してもよい。なお、このとき、長辺方向に並んで配置される各ボイスコイルの長辺方向の長さの合計が、振動板11の長辺方向の長さの60%以上であればよい。
また、上記実施の形態5〜8においては、2つのボイスコイル14を短辺方向に並んで配置するようにしたが、2つのボイスコイル14を同心状に配置するようにしてもよい。図20は、他の実施形態におけるボイスコイルの配置を示す図である。図20に示すように、2つのボイスコイル14は、同心状(このときの中心は、振動板11の中心と一致する)に配置するようにしてもよい。なお、図20においては、ボイスコイル14をプリントコイルとしているが、線輪により構成される平面コイルであってもよい。なお、図20においては、2つのボイスコイル14のうちの少なくとも1つのボイスコイルについて、長辺方向の長さが、振動板の長辺方向の長さの60%以上であればよい。
また、実施の形態1から8においては、エッジ部には凸型部が形成される構成であったが、凸型部がない構成であってもよい。つまり、エッジ部の断面は平坦であってもよい。また、実施の形態1から8では、本発明に係る磁気回路を内磁型で示したが、振動板を2つのマグネットが挟み込む方式や外磁型等、他の方式の磁気回路を用いてもよい。
さらに、本発明に係るスピーカは、スリム化および薄型化が容易であるので、薄型テレビや携帯電話やPDA等の電子機器に利用することが有効である。すなわち、電子機器は、本発明に係るスピーカと、スピーカを内部に保持する筐体とを備える構成である。
以上のように、本発明に係るスピーカは、細長構造でありながら分割共振を抑制すること等を目的として利用することができる。
本発明の実施の形態1のスピーカを示す図 実施の形態1において有限要素法の計算に用いた振動板を示す図 駆動点の違いによる音圧周波数特性の計算結果を示す図 振動板の長辺方向に関する共振モードを示す図 駆動点の違いによる音圧周波数特性の計算結果を示す図 振動板の駆動法を説明する平面図 振動板の長辺長さと駆動長さD−D’の比と共振モードにより発生する音圧のピークレベルの大きさの関係を示す計算結果を示す図 短径方向における第1次共振モードの計算結果を示す図 駆動点の違いによる音圧周波数特性の計算結果を示す図 実施の形態2のスピーカを示す図 実施の形態3のスピーカを示す図 実施の形態4のスピーカを示す図 補強リブがない場合とある場合との音圧周波数特性を示す図 他の実施の形態におけるスピーカを示す図 他の実施の形態におけるスピーカを示す図 実施の形態5のスピーカを示す図 実施の形態6のスピーカを示す図 実施の形態7のスピーカを示す図 実施の形態8のスピーカを示す図 他の実施の形態におけるスピーカを示す図 従来のスリム型スピーカの構造を示す図 従来のスリムスピーカの再生音圧レベルの周波数特性を示す図
符号の説明
11 振動板
12 エッジ
13 フレーム
14 ボイスコイル
15 ボイスコイルボビン
16 マグネット
17 ヨーク
18 トッププレート
19 ダンパー

Claims (18)

  1. 縦長の平板状の振動板と、
    前記振動板を振動可能に支持するエッジと、
    前記振動板に直接または間接的に接続される少なくとも1つのボイスコイルと、
    前記ボイスコイルを駆動させるための磁気回路とを備え、
    前記ボイスコイルは、縦長の形状であり、その長辺の長さが前記振動板の長手方向の長さの60%以上であり、当該長辺が前記振動板の長手方向と平行になるように前記振動板に接続されることにより、前記振動板の長辺方向に関する複数の共振モードを抑制し
    前記振動板の短手方向に関して前記ボイスコイルの長辺が前記振動板に接続される位置を、前記振動板の短辺方向に関する第1次共振モードの節の位置とすることを特徴とするスピーカ。
  2. 前記振動板は、長手方向の長さを1とした場合に短手方向の長さが0.5以下であることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ。
  3. 前記振動板の短手方向の長さを1とした場合、前記ボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.224の距離に相当する位置に接続され、当該ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.776の距離に相当する位置に接続される、請求項1または2に記載のスピーカ。
  4. 前記磁気回路は、
    縦長であり、その長手方向と前記振動板の長手方向とが一致するように配置されるマグネットと、
    前記マグネットに接続される底面と、当該マグネットの長辺に対向する側面とを有するヨークとを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載のスピーカ。
  5. 前記ボイスコイルは、線輪を前記振動板上に固着した平面コイルである、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピーカ。
  6. 前記ボイスコイルは、前記振動板上に設けられたプリントコイルである、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピーカ。
  7. 前記振動板は、前記ボイスコイルが接続される位置の内周側において複数のリブを有する、請求項1から6のいずれか1項に記載のスピーカ。
  8. 前記ボイスコイルを複数備え、
    各前記ボイスコイルは、前記振動板の長辺方向に並んで配置される、請求項1から7のいずれか1項に記載のスピーカ。
  9. 縦長の平板状の振動板と、
    前記振動板を振動可能に支持するエッジと、
    前記振動板に直接または間接的に接続される少なくとも2つのボイスコイルと、
    各前記ボイスコイルを駆動させるための、各前記ボイスコイルと同数の磁気回路とを備え、
    前記各ボイスコイルは、縦長の形状であり、その長辺の長さが前記振動板の長手方向の長さの60%以上であり、当該長辺が前記振動板の長手方向と平行になるように前記振動板に接続されることにより、前記振動板の長辺方向に関する複数の共振モードを抑制し
    前記振動板の短手方向に関して各前記ボイスコイルの長辺が前記振動板に接続される位置を、前記振動板の短辺方向の第1次共振モードおよび第2次共振モードを抑制する位置とすることを特徴とするスピーカ。
  10. 前記振動板は、長手方向の長さを1とした場合に短手方向の長さが0.5以下であることを特徴とする請求項9に記載のスピーカ。
  11. 前記ボイスコイルとして第1および第2のボイスコイルを備え、
    前記振動板の短手方向の長さを1とした場合、前記第1のボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.113の距離に相当する位置に接続され、当該第1ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.37775の距離に相当する位置に接続され、
    前記振動板の短手方向の長さを1とした場合、前記第2のボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.62225の距離に相当する位置に接続され、当該第2ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.887の距離に相当する位置に接続される、請求項9または10に記載のスピーカ。
  12. 同心状に配置される第1および第2のボイスコイルを前記ボイスコイルとして備え、
    前記振動板の短手方向の長さを1とした場合、前記第1のボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.113の距離に相当する位置に接続され、当該第1ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.887の距離に相当する位置に接続され、
    前記振動板の短手方向の長さを1とした場合、前記第2のボイスコイルの2つの長辺のうち一方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.37775の距離に相当する位置に接続され、当該第2ボイスコイルの他方の長辺は、当該短手方向に関して当該振動板の一端から他端に向けて0.62225の距離に相当する位置に接続される、請求項9または10に記載のスピーカ。
  13. 各前記磁気回路は、
    縦長であり、その長手方向と前記振動板の長手方向とが一致するように配置されるマグネットと、
    前記マグネットに接続される底面と、当該マグネットの長辺に対向する側面とを有するヨークとを含む、請求項9から12のいずれか1項に記載のスピーカ。
  14. 前記ボイスコイルは、線輪を前記振動板上に固着した平面コイルである、請求項9から13のいずれか1項に記載のスピーカ。
  15. 前記ボイスコイルは、前記振動板上に設けられたプリントコイルである、請求項9から13のいずれか1項に記載のスピーカ。
  16. 前記振動板は、前記ボイスコイルが接続される位置の内周側において複数のリブを有する、請求項9から15のいずれか1項に記載のスピーカ。
  17. 各前記ボイスコイルのうちの複数のボイスコイルは、前記振動板の長辺方向に並んで配置される、請求項9から16のいずれか1項に記載のスピーカ。
  18. 請求項1から請求項1のいずれか1項に記載のスピーカを備えた電子機器。
JP2006513937A 2004-05-27 2005-05-26 スピーカ Active JP4590403B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004158337 2004-05-27
JP2004158337 2004-05-27
PCT/JP2005/009655 WO2005117489A1 (ja) 2004-05-27 2005-05-26 スピーカ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2005117489A1 JPWO2005117489A1 (ja) 2008-04-03
JP4590403B2 true JP4590403B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=35451297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006513937A Active JP4590403B2 (ja) 2004-05-27 2005-05-26 スピーカ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8031902B2 (ja)
EP (1) EP1750477B1 (ja)
JP (1) JP4590403B2 (ja)
CN (1) CN1961608B (ja)
WO (1) WO2005117489A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190139498A (ko) 2018-06-08 2019-12-18 이은호 진동판 조립체 및 이를 포함하는 스피커 조립체
KR20190139497A (ko) 2018-06-08 2019-12-18 이은호 서스펜션 및 이를 포함하는 스피커 장치
KR20190139499A (ko) 2018-06-08 2019-12-18 이은호 프레임 및 이를 이용한 스피커 조립체
KR20190139496A (ko) 2018-06-08 2019-12-18 이은호 서스펜션 및 이를 포함하는 스피커 조립체

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20080023266A (ko) * 2005-06-29 2008-03-12 엔엑스피 비 브이 전자음향 트랜스듀서용 다이어프램 및 이를 포함하는전자음향 트랜스듀서
JP2007243851A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Authentic Ltd 平面スピーカ
GB0617551D0 (en) * 2006-09-07 2006-10-18 New Transducers Ltd Electromagnetic actuator
JP5068570B2 (ja) * 2007-03-29 2012-11-07 Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 防水音響装置
JP4811367B2 (ja) * 2007-07-24 2011-11-09 ソニー株式会社 振動材、音声出力装置
JP5100546B2 (ja) 2007-07-30 2012-12-19 パナソニック株式会社 電気音響変換器
CN101217832B (zh) * 2007-12-29 2011-09-28 瑞声声学科技(常州)有限公司 扬声器定心支片等效质量及等效力顺的测量方法
JP5311836B2 (ja) * 2008-01-28 2013-10-09 三洋電機株式会社 磁気回路および音響機器
JP5132344B2 (ja) * 2008-02-06 2013-01-30 三洋電機株式会社 スピーカならびにマグネット部品およびその製造方法
WO2010050145A1 (ja) 2008-10-27 2010-05-06 パナソニック株式会社 スピーカ、スピーカの製造方法、及びスピーカ製造の治具
EP2348754B1 (en) * 2008-11-19 2017-01-25 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Speaker and electronic device including speaker
WO2010073837A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 三洋電機株式会社 スピーカユニットおよび携帯情報端末
JP5328691B2 (ja) * 2010-02-22 2013-10-30 三菱電機エンジニアリング株式会社 電磁変換器
CN101959103B (zh) * 2010-04-19 2016-06-08 瑞声声学科技(深圳)有限公司 振膜和包括该振膜的麦克风
CN102065357B (zh) * 2010-05-25 2014-06-04 瑞声声学科技(深圳)有限公司 电磁扬声器件
EP2458893B1 (en) * 2010-11-26 2015-11-25 Knowles Ipc (M) Sdn Bhd Loudspeaker
KR101697251B1 (ko) * 2011-01-04 2017-01-17 삼성전자주식회사 스피커 및 스피커 조립방법
US8879776B2 (en) * 2011-03-04 2014-11-04 Panasonic Corporation Speaker and electronic device using the speaker
US8718317B2 (en) * 2011-05-19 2014-05-06 Zonghan Wu Moving-magnet electromagnetic device with planar coil
GB2492165B (en) * 2011-06-24 2014-05-28 Canon Kk A loudspeaker driver and a method of using same
KR101201828B1 (ko) * 2011-06-28 2012-11-15 주식회사 엑셀웨이 n개의 자석과 n+1개의 보이스 코일판이 결합되어 형성되는 평판형 스피커
CN102868959B (zh) * 2012-10-12 2015-01-21 张百良 铝带扬声器
CN103037293B (zh) * 2012-11-30 2016-03-16 惠州超声音响有限公司 具有两个磁路和一个悬挂件的扬声器
CN103763666B (zh) * 2014-01-04 2021-08-31 头领科技(昆山)有限公司 一种分频式平板耳机
CN105187995B (zh) * 2014-06-19 2018-10-16 斯贝克电子(嘉善)有限公司 一种平面音膜扬声器
DE112016000712T5 (de) * 2015-02-11 2017-12-14 Sound Solutions International Co., Ltd. Elektrodynamischer Transducer in Ultraschallmodus
US10560778B2 (en) * 2015-09-29 2020-02-11 Coleridge Design Associates Llc System and method for a loudspeaker with a diaphragm
CN206923017U (zh) * 2017-06-20 2018-01-23 瑞声科技(新加坡)有限公司 振膜、发声器件及电子设备
CN110035375A (zh) * 2019-03-13 2019-07-19 东莞涌韵音膜有限公司 采用非聚酰亚胺制备带式高音振膜的方法
CN112492470A (zh) * 2019-09-11 2021-03-12 北京新能源汽车股份有限公司 一种扬声器及汽车
RU2741475C1 (ru) * 2020-02-03 2021-01-26 Андрей Викторович Новгородов Ступенчатая конструкция верхней монтажной части корзины для среднечастотных и низкочастотных громкоговорителей с диффузором конической формы
WO2022166373A1 (zh) * 2021-02-07 2022-08-11 歌尔股份有限公司 扬声器和电子设备
CN113490119B (zh) * 2021-05-20 2023-02-21 汉得利(常州)电子股份有限公司 一种音膜组、贴合治具、制作方法及发声器件

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5778300A (en) * 1980-10-31 1982-05-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dynamic type speaker
JPS5797297A (en) * 1980-12-09 1982-06-16 Sanyo Electric Co Ltd Thin type speaker
JPS59171489U (ja) * 1983-04-30 1984-11-16 パイオニア株式会社 スピ−カ
JPH04115698A (ja) * 1990-08-31 1992-04-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 平板スピーカ
JP2004088739A (ja) * 2002-06-24 2004-03-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピーカ用振動板

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4384173A (en) * 1980-08-01 1983-05-17 Granus Corporation Electromagnetic planar diaphragm transducer
JPS59171489A (ja) 1983-03-18 1984-09-27 松下電器産業株式会社 石英管ヒ−タ
JPH0648157B2 (ja) 1985-01-23 1994-06-22 伊藤忠商事株式会社 人体防護材
JPH0337486Y2 (ja) * 1985-04-10 1991-08-08
US5664024A (en) * 1994-04-25 1997-09-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Loudspeaker
JP3139915B2 (ja) 1994-04-25 2001-03-05 松下電器産業株式会社 スピーカ
US5764784A (en) * 1994-09-12 1998-06-09 Sanyo Electric Co., Ltd. Electroacoustic transducer
JPH08102992A (ja) 1994-10-03 1996-04-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピーカ
JPH09102992A (ja) * 1995-10-06 1997-04-15 Hitachi Ltd アナログ/isdn加入者のアナログ用/isdn用交換機への収容方法
JP3478466B2 (ja) * 1997-05-22 2003-12-15 株式会社ケンウッド スピーカ
EP1194003B1 (en) * 2000-09-29 2007-06-06 Victor Company Of Japan, Ltd. Electricity to sound transducer
JP3915448B2 (ja) 2001-07-30 2007-05-16 日本ビクター株式会社 電気音響変換器
JP4115698B2 (ja) 2001-11-30 2008-07-09 オリンパス株式会社 位置決め固定装置
EP1377115B1 (en) * 2002-06-24 2016-01-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Loudspeaker diaphragm

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5778300A (en) * 1980-10-31 1982-05-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dynamic type speaker
JPS5797297A (en) * 1980-12-09 1982-06-16 Sanyo Electric Co Ltd Thin type speaker
JPS59171489U (ja) * 1983-04-30 1984-11-16 パイオニア株式会社 スピ−カ
JPH04115698A (ja) * 1990-08-31 1992-04-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 平板スピーカ
JP2004088739A (ja) * 2002-06-24 2004-03-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピーカ用振動板

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190139498A (ko) 2018-06-08 2019-12-18 이은호 진동판 조립체 및 이를 포함하는 스피커 조립체
KR20190139497A (ko) 2018-06-08 2019-12-18 이은호 서스펜션 및 이를 포함하는 스피커 장치
KR20190139499A (ko) 2018-06-08 2019-12-18 이은호 프레임 및 이를 이용한 스피커 조립체
KR20190139496A (ko) 2018-06-08 2019-12-18 이은호 서스펜션 및 이를 포함하는 스피커 조립체

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005117489A1 (ja) 2005-12-08
EP1750477A4 (en) 2011-04-20
EP1750477B1 (en) 2015-04-29
JPWO2005117489A1 (ja) 2008-04-03
CN1961608B (zh) 2011-08-17
CN1961608A (zh) 2007-05-09
US20080063235A1 (en) 2008-03-13
EP1750477A1 (en) 2007-02-07
US8031902B2 (en) 2011-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4590403B2 (ja) スピーカ
US8422723B2 (en) Loudspeaker and electronic device including loudspeaker
JP4457165B2 (ja) スピーカ装置
EP2244488B1 (en) Speaker and electronic device
JP4918478B2 (ja) スピーカ
US8094864B2 (en) Diaphragm unit and speaker using the same
JP2001054192A (ja) 電気−音響変換器
US6654475B2 (en) Electricity-to-sound transducer
JPWO2009016743A1 (ja) スピーカ装置
JP5849197B2 (ja) スピーカ、および、それを備える電子機器
JP6052669B2 (ja) スピーカとそのスピーカを用いた電子機器
JPH07298389A (ja) スピーカ
JP2007221417A (ja) スピーカ用振動板
JP3132323B2 (ja) スピーカとその製造方法
JP4189816B2 (ja) 電気音響変換器
JPWO2013076914A1 (ja) スピーカおよびスピーカを備えた電子機器
KR20210006536A (ko) 음향 발생 액츄에이터

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4590403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3