[go: up one dir, main page]

JP4547882B2 - Ea材の取付構造 - Google Patents

Ea材の取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4547882B2
JP4547882B2 JP2003308922A JP2003308922A JP4547882B2 JP 4547882 B2 JP4547882 B2 JP 4547882B2 JP 2003308922 A JP2003308922 A JP 2003308922A JP 2003308922 A JP2003308922 A JP 2003308922A JP 4547882 B2 JP4547882 B2 JP 4547882B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting structure
locked
locking
portions
rectangular tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003308922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004150629A (ja
Inventor
利行 堀松
雅敏 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2003308922A priority Critical patent/JP4547882B2/ja
Priority to AU2003268767A priority patent/AU2003268767A1/en
Priority to PCT/JP2003/012765 priority patent/WO2004033930A1/ja
Priority to CA002501410A priority patent/CA2501410A1/en
Priority to US10/530,324 priority patent/US7547061B2/en
Priority to EP03748716.2A priority patent/EP1550818B1/en
Publication of JP2004150629A publication Critical patent/JP2004150629A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4547882B2 publication Critical patent/JP4547882B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Description

本発明はEA材(衝撃エネルギー吸収材)の取付構造に係り、特に自動車のトリムに適用するのに好適なEA材の取付構造に関する。
自動車のドアトリムには、側面衝突(側突)時の衝撃エネルギー吸収(Energy Absorption:EA)のために、硬質ウレタンよりなるEA材を取り付けている。このドアトリムに対し、硬質ウレタン製EA材を取り付ける方法として、特開2001−322507号には、図5,6に示す構造が記載されている。図5は同号公報の図7に記載されたEA材の取付構造を示す断面図、図6(a)はこの構造に用いられている筒状体20の斜視図、図6(b)はこの筒状体20の断面斜視図である。
この筒状体20は筒部21及び張出部22を一体に備えている。この筒部21の先端からは内向きに爪部23が設けられている。トリム31から突設されたロッド26の外周面に凹部27が周設されており、爪部23が該凹部27に係合している。
なお、筒部21には先端から筒部21の軸心線と平行方向にスリット24が延設されており、筒部21はその拡径方向に弾性的に変形可能となっている。
EA材33をトリム31に取り付けるには、EA材33の取付孔34にロッド26が挿入されるようにEA材33をトリム31の面に沿わせ、次いで筒状体20をロッド26に嵌合させて押し込み、爪部23を凹部27に係合させる。これにより、張出部22はEA材33の取付孔34の周縁部を押さえつける。
なお、この筒部21は先細形のテーパ形状となっており、取付孔34に挿入し易いものとなっている。筒状体20をロッド26に装着した状態にあっては、筒部21の外周面が取付孔34の内周面に密着している。
特開2001−322507号
上記従来のEA材の取付構造にあっては、筒状体20とEA材33とが別体となっているため、EA材をトリム31に取り付けるに際しては、EA材をトリム31に当てがう作業と、その後ロッド26に筒状体20を嵌着させる作業との2作業工程が必要となり、作業に手間がかかる。
本発明は、EA材のトリム等の部材への取り付け作業性が著しく改善されたEA材の取付構造を提供することを目的とする。
本発明のEA材の取付構造は、部材にEA材を取り付けた構造において、該部材に設けられた係止部が該EA材に一体に設けられた被係止部に係合することにより、該EA材が該部材に取り付けられているEA材の取付構造において、該被係止部は、該係止部が挿入される角筒形開口と、該角筒形開口の内周面に周方向に設けられた段部とを有し、該係止部は該段部の縁部に係合した爪部を有し、該角筒形開口の筒軸心線方向と直交方向の断面形状が長方形であり、該長方形の長辺方向の長さは、該長方形内に存在する該係止部の該長辺方向の幅員よりも大きいEA材の取付構造であって、複数対の該係止部及び被係止部によって該EA材が該部材に取り付けられており、複数の該被係止部のうち一部の被係止部における角筒形開口の該長方形の長辺方向が、残部の被係止部における角筒形開口の該長方形の長辺方向と直交方向となるようにして、該複数対の係止部及び被係止部が配置されていることを特徴とするものである。
かかるEA材の取付構造にあっては、被係止部がEA材と一体化されているので、この係止部付きのEA材を部材に当てがいながら、該被係止部を部材の係止部に係合させるという1作業工程にてEA材を部材に取り付けることができる。
本発明では、係止部は弾性変形可能であり、前記被係止部に係合されるに際し弾性変形した後、弾性的に復元することにより該被係止部に係合している構成とすることにより、係止部を被係止部に対し容易に係合させることができる。
本発明では、この被係止部は筒形開口の内周面に周方向に設けられた段部を有する。このように段部を有する被係止部は所望位置に容易に設けることができる。この場合、係止部は段部の縁部に係合した爪部を有することが好ましい。特に、係止部は前記部材から突出する突起であり、該突起の突出方向の側面に爪部が設けられていることが好ましく、この突起が段部の周方向に沿って複数個設けられていることが好ましい。
かかるEA材の取付構造であれば、突起を筒形開口に差し込みながらEA材を部材に当てがうことにより部材へのEA材の取り付けを行うことができる。また、突起が段部の縁部に沿って複数個設けられることにより、EA材の部材面に沿う方向の動き(ガタツキ)が防止される。
本発明では、前記部材と前記爪部との間で前記段部の縁部が挟持されていることが好ましい。このように部材と爪部によって段部の縁部を挟持することにより、EA材の部材接離方向への動き(ガタツキ)が防止される。
本発明では、被係止部の大部分がEA材に埋設されており、該被係止部の先端面のみがEA材から突出していることにより、被係止部とEA材との結合強度を高めることができる。また、被係止部の基部がEA材を貫通しないように設けることにより、被係止部近傍におけるEA材の衝撃吸収特性を高めることができる。
本発明では、開口は角筒形であ。開口が角筒形である場合、この角筒形開口に挿入される係止部が略々四角柱形状となるため、係止部の成形が容易となる。
角筒形開口の場合、筒軸心方向と直交方向の断面形状が長方形であり、この長方形の長辺方向に段部が設けられている。
特に、本発明では、複数対の該係止部及び被係止部によって該EA材が該部材に取り付けられており、少なくとも2対の係止部及び被係止部は、角筒形開口の該長方形の長辺方向が直交方向となるように配置されている。このようにすれば、トリム等の部材表面の直交2方向におけるEA材の動きを効果的に抑制することができる。
本発明では、爪部の前記段部に沿う方向の幅員が該段部の幅員よりも小さいように構成している。このように構成すると、係止部の部材への設置位置又は被係止部のEA材への設置位置に多少のズレがあっても確実に係止部を被係止部に係合させることができる。
本発明では、筒形開口の入口側は、次第に拡大するテーパ形状部とされてもよい。このように構成すると、係止部を被係止部に挿入させ易くなる。この場合、筒形開口の入口側の端部は、筒軸心方向と略平行方向に延在していてもよい。
本発明では、EA材の一部がトリム等の部材に対し接してもよい。このようにすれば、EA材のトリム等への取り付けが安定したものとなる。
本発明では、EA材は合成樹脂製であることが好ましい。この合成樹脂製EA材に対しては、被係止部の大部分を埋設させることにより強固に一体化させることができる。
この合成樹脂製のEA材を製造する場合、EA材成形用の金型に該被係止部を磁力により保持させておくようにすることにより、成形を効率良く行うことができる。
このEA材の取付構造は、自動車キャビンの内面に沿って配置されるドアトリムの取り付けに好適であるが、これに限定されるものではない。
本発明によると、EA材をトリム等の部材に対し容易に取り付けることが可能となる。本発明によると、EA材による衝撃吸収特性を向上させたり、種々の形状、大きさ、硬度のEA材であっても部材に対ししっかりと取り付けたりすることも可能となる。
以下、図面を参照して参考例及び実施の形態について説明する。図1(a)は参考例に係るEA材の取付構造を示す略水平方向の断面図、図1(b)はこのEA材の取付構造の係止部の斜視図、図1(c)はこのEA材の取付構造の被係止部の斜視図、図4は係止部付きEA材の製造方法を説明する断面図である。
図1の通り、硬質ウレタンフォーム等の合成樹脂よりなるEA材1が部材としてのトリム(この実施の形態ではドアトリム)2に対し係止部3を介して取り付けられている。この実施の形態では、被係止部4が該EA材1に設けられており、係止部3は該被係止部4に係合している。
この係止部3は、トリム2から立設された1対の突起8,8よりなる。
この突起8の突出方向の側面には、側方に張り出すように爪部8aが設けられている。この爪部8aは、突起8の基端側を構成する略半円柱部8bに接近するほど側方への張り出し高さが大きくなっている。これにより、突起8,8は略尖頭形状となり、後述する被係止部4の開口12に容易に挿入可能である。
突起8は、弾性を有した合成樹脂により成形されており、該突起8,8は接近方向に弾性的に変形可能となっている。なお、突起8の数は、図では2個となっているが、3個以上でもよい。実用的には2〜6個が好ましい。
被係止部4は、筒部6と、該筒部6の後端から外向き鍔状に張り出すアンカー5と、筒部6の先端から外向き鍔状に張り出すフランジ7とを有する。この被係止部4には、フランジ7、筒部6及びアンカー5を貫通する円筒形の開口12がこれらの軸心線方向に設けられ、この円筒形の開口12の内周面には周方向に段部13が凹設されている。フランジ7の外面から段部13までの距離(長さ)は、係止部3の略半円柱部8bの長さと同一長さとなっている。段部13の深さは0.2〜2mm程度が好ましい。
なお、この被係止部4を構成する合成樹脂には、フェライト粒子などの強磁性粒子を配して、これにより、この被係止部4をEA材1の成形用の金型に対し磁力の作用によってより強固に保持させてもよい。
図1(a)の通り、被係止部4は、その筒部6及びアンカー5がEA材1中に埋設されている。フランジ7は、この実施の形態では、その下半部がEA材1中に埋設され、上半部がEA材1の表面から突出した状態となっているが、フランジ7の下面がEA材1の表面と面一状となっていてもよく、フランジ7の上面がEA材1の表面と面一となってもよい。ただし、フランジ7の上面が例えば図1(a)に図示の如くEA材1の表面から突出していると、トリム2とEA材1との間に隙間が形成されるようになり、EA材1表面の平滑度如何にかかわらず、トリム2とフランジ7とを直接に密着させることができる。
この被係止部4は、図1では1個のみ図示されているが、EA材1の大きさや形状に応じ2個以上設けられてもよい。被係止部4の位置もEA材1の大きさや形状に応じて選定される。
この被係止部4付きのEA材1は、突起8,8を開口12に差し込みながらトリム2に当てがうことにより該トリム2に取り付けられる。EA材1をトリム2に押し付けると、突起8,8が開口12に押し込まれる。爪部8aが開口12の内周面に押し付けられることにより、該突起8,8が接近方向に撓みながら開口12に差し込まれる。そして、爪部8aが段部13に達すると、突起8,8が弾性的に元の形状に復帰しようとし、爪部8aとトリム2とで、段部13の縁部を挟持する。また、突起8,8の略半円柱部8b、8bの外周面が被係止部4の開口12内周面と当接する。
このように、被係止部4付きのEA材1をトリム2に重ねるという1作業工程のみでEA材1をトリム2に取り付けることができ、取付作業効率が著しく向上する。また、突起8,8の爪部8a,8aとトリム2とで段部13の縁部を挟持し、かつ略半円柱部8b、8b外周面と開口12内周面とが当接しているので、EA材1がトリム2の面方向及び接離方向のいずれにも不動であり、EA材1の取付がきわめてしっかりしたものとなる。
図1(a)の通り、被係止部4は、そのフランジ7の一部、筒部6及びアンカー5がEA材1中に埋設されている。このように被係止部4がEA材1を貫通しておらず、被係止部4付近においてもEA材1が十分な厚みを有しているところから、この被係止部4付近においてもEA材1の衝撃吸収特性が良好である。
このEA材1の取付構造にあっては、係止部3及び被係止部4の配置や個数は任意であり、種々様々な形状のEA材であってもトリムに対ししっかりとしかも容易に取り付けることができる。また、EA材が軟質であっても、係止部3及び被係止部4の数を多くすることにより、EA材をしっかりと留め付けることができる。
なお、開口12の内径(直径)は5〜30mm程度が好適である。この内径が過度に小さいと、EA材の取付強度が不足したり、あるいは突起8を挿入しにくくなったりするおそれがある。逆に、内径が過度に大きいと、不経済である。開口12の入口から段部13の縁までの長さ(距離)は10〜30mm程度が好ましい。この長さが過度に小さいと、EA材成形時に生じるバリが段部にまで達するおそれがある。この長さが過度に大きいと、突起8も徒に長いものとなる。
この被係止部4付きEA材1を製造するには、図4のように下金型10及び上金型11よりなる金型を用い、この上金型11の突部11Aに被係止部4を保持させておき、キャビティ内に合成樹脂材料を供給して成形すればよい。ウレタン等の場合であれば、下金型10内にウレタン等の原液を供給し、これを発泡させればよい。なお、射出発泡成形としてもよい。通常の場合、被係止部4は突部11Aに対し摩擦力により保持されるが、前記のように磁力によって保持されてもよい。
上記参考例は一例であり、図示以外の形態をもとりうる。例えば、フランジやアンカーは、以下に示す通り、図1に示す形状以外の形状とされてもよい。
図2(a)、(b)は他の参考例に係る2種類の被係止部の先端側を示す部分斜視図、図3(a)、(b)は別の参考例に係る2種類の被係止部の後端側を示す部分斜視図である。なお、図1と同一の符号は同一の部分を示す。
図2(a)の被係止部4Aは、フランジが省略されている。かかる被係止部4Aは、EA材の傾斜面やフランジを設置するだけの面積がとれない箇所などに好適に使用される。
図2(b)の被係止部4Bは、フランジ7Aの内周面に、面位置側から後端側に向って狭くなるテーパ部7Bが形成されている。かかる被係止部4Bの場合、係止部3の突起8,8がテーパ部7Bによって開口12に導かれるため、EA材のトリムへの取付が容易となる。
図3(a)の被係止部4Cは、環状のアンカー5Aの4箇所に切欠部5aが設けられている。かかる被係止部4Cの場合、EA材の製造に際しウレタン等の原液を下金型に供給し、これを発泡させるときに、ウレタン等が切欠部5aを通ってアンカー5Aの上面に回り込み易くなり、アンカー5AとEA材1との結合が強固となる。
図3(b)の被係止部4Dは、アンカー5Bが後端側ほど外周の小さくなる略茸状となっている。この場合、アンカー5Bの上面は十分な面積を有しているので優れたアンカー効果を有すると共に、アンカー5B上面から後端側に向って外周が小さくなる形状となっているため、EA材の製造に際しウレタン等の原液を発泡させるときに、ウレタン等がアンカー5Bの後端側から上面に沿って無理なく発泡し、その後アンカー5B上面側に容易に回り込むことができるため、EA材1とアンカー5Bとの結合が強固となる。
図7(a)は異なる参考例に係るEA材の取付構造を示す略水平方向の断面図、図7(b)は図7(a)のB−B線に沿う断面図、図8(a)はこのEA材の取付構造の係止部を示す斜視図、図8(b)はこのEA材の取付構造の被係止部を示す斜視図である。
図8(a)の通り、係止部40は、トリム2から立設された1対の突起42,42よりなる。
これらの突起42,42は略々板状であり、互いの板面を向き合わせて配置されている。突起42,42の外向きの板面からは、互いに反対方向に張り出すように爪部42aが設けられている。この爪部42aは、突起42の基端側を構成する角柱部42bに接近するほど側方への張り出し高さが大きくなっている。これにより、突起42,42は先端ほど板厚が小さくなる形状となり、後述する被係止部50の開口55に容易に挿入可能である。
図8(b)の通り、被係止部50は、角筒部53と、該角筒部53の後端から外向き鍔状に張り出すアンカー54と、角筒部53の先端からトリム2側ほど拡大するテーパ部52と、テーパ部52の先端から角筒部53の筒軸心方向と平行方向に延出する枠状部51とを有する。
図7(a),(b)の通り、この被係止部50の開口55は、角筒部53の筒軸心方向に貫通している。この開口55の内面には該筒軸心方向と直交方向に延在する段部56が設けられている。なお、該開口55は、該筒軸心方向と垂直方向の断面が長方形状であり、段部56はこの長方形の4辺を周回するように設けられている。この段部56は、開口55の断面積がアンカー54側で拡大しテーパ部52側で縮小する形状である。なお、この実施の形態では、この長方形の1対の長辺方向に沿う段部56,56に対し爪部42aが係止される。
被係止部50は、そのアンカー54、角筒部53及びテーパ部52並びに枠状部51の下半部がEA材1中に埋設され、枠状部51の上半部(先端側)がEA材1の表面から突出している。
この参考例においても、係止部40を被係止部50に挿入させることにより、EA材1がトリム2に取り付けられる。係止部40を被係止部50に挿入すると、爪部42aとトリム2とで、段部56の縁部が狭持される。
なお、この参考例においては、図7(b)の通り、突起42の幅員が開口55の段部56直上部位における前記長方形長辺方向の幅員と略同一となっている。このため、係止部40を被係止部50に係合させた状態において、係止部40の図7(b)における左右方向への動きが防止される。
この参考例に係るEA材の取付構造にあっては、係止部40が略々角柱形状であるため、図1(b)の係止部3と比べて係止部40の成形が容易である。また、被係止部50にテーパ部52を設けているので、係止部40を被係止部50に挿入し易い。
参考例では被係止部50の先端側がEA材1の表面から突出しているので、トリム2とEA材1との間に隙間が形成されるようになり、EA材1表面の平滑度如何にかかわらず、トリム2とフランジ51とを直接に密着させることができる。従って、トリム2とフランジ51との取付精度は係止部40と被係止部50との嵌合精度だけに依存し、EA材1の寸法公差内での変形、バラツキにより、取付が影響されることがない。
上記参考例では被係止部50の外面は角張っているが、これらの角部に丸みを付けてもよい。即ち、例えばアンカー54の4隅部、角筒部53の4つの角部、フランジ51の4つの角部等に丸みをもたせてもよい。この場合、金型内に被係止部50を保持させ、金型内にウレタン等の原液を供給、発泡させて被係止部50付きEA材1を製造する際、発泡したウレタンが被係止部の丸みを付けた箇所を回り込み易くなるため、被係止部周りへのウレタンの充填がしやすくなり、被係止部とEA材との結合が強固となる。
図9(b)は、実施の形態に係るEA材の取付構造に使用されるトリムの平面図であり、図9(b)は係止部40と被係止部50とが係合した状態を示す断面図である。なお、図9(b)は係止部と被係止部とが係合した状態における図9(a)のB−B線に沿う断面図であり、前記図7(b)と同様部位の断面を示している。
この実施の形態にあっては、係止部40の板状突起42の板面方向が直交方向となるように複数の係止部40が設けられている。図9(a)では、図の左上側の係止部40は、突起42の板面方向が図の上下方向(Y方向)となっており、図の右下側の突起42の板面方向が図の左右方向(X方向)となっている。
この実施の形態では、突起42の板面方向の幅員(開口55への挿入方向と直交方向の幅員)Wが、開口55の段部56直上位置における該挿入方向と直交方向の幅員よりも小さいものとなっており、突起42の側辺と開口55の内面との間に遊びが形成されるよう構成されている。
EA材1(図9では図示略)には、各係止部40と対峙する箇所に、同等の被係止部50が配置されており、各被係止部50に対し各係止部40が挿入され、これによりEA材1がトリム2に取り付けられる。
このEA材の取付構造にあっては、図9(b)に図示される通り、突起42の幅員Wは開口55の幅員よりも小さいため、係止部40と被係止部50との相対的な位置が前記X,Y方向に若干ずれていたとしても、該係止部40を被係止部50に係合させることができる。
図9では2個の係止部40,40が示されているが、1個のトリムに3個以上の係止部40を設けてもよい。
上記実施の形態では、トリム2に対し被係止部4,50の先端面のみが当接する構成とされ、EA材1は全体としてトリム2に対し非接触となっているが、EA材1の一部がトリム2に直に接するよう構成してもよい。このようにすれば、EA材の取り付けが安定したものとなる。
図1(a)は参考例に係るEA材の取付構造を示す断面図、図1(b)はこのEA材の取付構造の係止部の斜視図、図1(c)はこのEA材の取付構造の被係止部の斜視図である。 図2(a)は他の参考例に係る被係止部の先端側を示す部分斜視図、図2(b)は別の参考例に係る被係止部の先端側を示す部分斜視図である。 図3(a)は別の参考例に係る被係止部の後端側を示す部分斜視図、図3(b)は別の参考例に係る被係止部の後端側を示す部分斜視図である。 被係止部付きEA材の製造方法を説明する断面図である。 従来例を示す断面図である。 図5の構造の説明図である。 異なる参考例を示す断面図である。 図7の係止部及び被係止部の斜視図である。 施の形態の説明図である。
1 EA材
2 トリム
3,40 係止部
4,4A,4B,4C,4D,50 被係止部
5,5A,5B,54 アンカー
5a 切欠部
6 筒部
7,7A,51 フランジ
7B,52 テーパ部
8,42 突起
8a,42a 爪部
8b 略半円柱部
10 下金型
11 上金型
11A 突部
12,55 開口
13、56 段部
42b 角柱部
53 角筒部

Claims (13)

  1. 部材にEA材を取り付けた構造において、該部材に設けられた係止部が該EA材に一体に設けられた被係止部に係合することにより、該EA材が該部材に取り付けられているEA材の取付構造において、
    該被係止部は、該係止部が挿入される角筒形開口と、該角筒形開口の内周面に周方向に設けられた段部とを有し、
    該係止部は該段部の縁部に係合した爪部を有し、
    該角筒形開口の筒軸心線方向と直交方向の断面形状が長方形であり、該長方形の長辺方向の長さは、該長方形内に存在する該係止部の該長辺方向の幅員よりも大きいEA材の取付構造であって、
    複数対の該係止部及び被係止部によって該EA材が該部材に取り付けられており、
    複数の該被係止部のうち一部の被係止部における角筒形開口の該長方形の長辺方向が、残部の被係止部における角筒形開口の該長方形の長辺方向と直交方向となるようにして、該複数対の係止部及び被係止部が配置されていることを特徴とするEA材の取付構造。
  2. 請求項1において、該係止部は弾性変形可能であり、前記被係止部に係合されるに際し弾性変形した後、弾性的に復元することにより該被係止部に係合していることを特徴とするEA材の取付構造。
  3. 請求項において、該係止部は前記部材から突出する突起であり、該突起の突出方向の側面に前記爪部が設けられていることを特徴とするEA材の取付構造。
  4. 請求項において、1個の筒形開口内に複数個の該突起が挿入されていることを特徴とするEA材の取付構造。
  5. 請求項4において、該EA材には、該角筒形開口の該長方形の長辺方向が互いに直交するようにして配置された2個の該被係止部が設けられており、該部材には、これら2個の該被係止部と係合する2個の該係止部が設けられており、
    2個の該係止部の各々は、互いの板面を向き合わせて配置された2個の板状の突起と、これら2個の突起の外向きの板面から互いに反対方向に張り出す爪部とを有しており、2つの該外向きの板面は、該角筒形開口の1対の長側面と当接するようにして配置されており、
    該角筒形開口の該長方形の1対の長辺に沿って前記段部が延在しており、これら1対の長辺に沿う段部に対して1対の該爪部が係止されていることを特徴とするEA材の取付構造。
  6. 請求項3ないし5のいずれか1項において、前記部材と前記爪部との間で前記段部の縁部が挟持されていることを特徴とするEA材の取付構造。
  7. 請求項ないしのいずれか1項において、該被係止部の大部分が該EA材に埋設されており、該被係止部の先端面のみがEA材から突出していることを特徴とするEA材の取付構造。
  8. 請求項において、該被係止部は該EA材に非貫通状に埋設されていることを特徴とするEA材の取付構造。
  9. 請求項ないしのいずれか1項において、該筒形開口の入口側は、次第に拡大するテーパ形状部となっていることを特徴とするEA材の取付構造。
  10. 請求項において、該筒形開口の入口側の端部は、筒軸心方向と略平行方向に延在していることを特徴とするEA材の取付構造。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項において、該EA材の一部が前記部材に接していることを特徴とするEA材の取付構造。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項において、前記部材は自動車のトリムであることを特徴とするEA材の取付構造。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項において、前記EA材は硬質ウレタン等の合成樹脂よりなることを特徴とするEA材の取付構造。
JP2003308922A 2002-10-10 2003-09-01 Ea材の取付構造 Expired - Fee Related JP4547882B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003308922A JP4547882B2 (ja) 2002-10-10 2003-09-01 Ea材の取付構造
AU2003268767A AU2003268767A1 (en) 2002-10-10 2003-10-06 Ea member attaching construction
PCT/JP2003/012765 WO2004033930A1 (ja) 2002-10-10 2003-10-06 Ea材の取付構造
CA002501410A CA2501410A1 (en) 2002-10-10 2003-10-06 Attachment structure of ea component
US10/530,324 US7547061B2 (en) 2002-10-10 2003-10-06 Attachment structure of EA component
EP03748716.2A EP1550818B1 (en) 2002-10-10 2003-10-06 Ea member attaching construction

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002297654 2002-10-10
JP2003308922A JP4547882B2 (ja) 2002-10-10 2003-09-01 Ea材の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004150629A JP2004150629A (ja) 2004-05-27
JP4547882B2 true JP4547882B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=32473566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003308922A Expired - Fee Related JP4547882B2 (ja) 2002-10-10 2003-09-01 Ea材の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4547882B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4581350B2 (ja) * 2003-07-31 2010-11-17 株式会社ブリヂストン 衝撃エネルギー吸収材及びその取付構造
JP2006022877A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Bridgestone Corp Ea材、その取付用クリップ及び取付構造
JP2010014252A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Bridgestone Corp Ea材
JP5369520B2 (ja) * 2008-07-14 2013-12-18 トヨタ紡織株式会社 車両用ドアトリム
JP5605068B2 (ja) * 2010-08-09 2014-10-15 株式会社ブリヂストン 発泡成形部材、その取付用クリップ、発泡成形部材の製造方法並びに発泡成形部材の取付構造
JP5644245B2 (ja) * 2010-08-09 2014-12-24 株式会社ブリヂストン 発泡成形部材、その取付用クリップ、発泡成形部材の製造方法並びに発泡成形部材の取付構造
JP5881281B2 (ja) * 2010-09-03 2016-03-09 株式会社ブリヂストン 発泡成形体の取付部材、発泡成形部材、発泡成形部材の製造方法並びに発泡成形部材の取付構造

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648618U (ja) * 1979-09-19 1981-04-30
JPS6295930U (ja) * 1985-12-09 1987-06-18
JPH08169283A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Nippon Sutatsudouerudeingu Kk 車両におけるダッシュサイレンサーの取付具
JPH11291840A (ja) * 1998-04-13 1999-10-26 Nippon Stud Welding Kk クリップ
JP2001322507A (ja) * 1999-04-15 2001-11-20 Bridgestone Corp Ea材の取付構造
JP2002067856A (ja) * 2000-08-25 2002-03-08 Inoac Corp エアバッグ内蔵式ピラーガーニッシュの取付構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648618U (ja) * 1979-09-19 1981-04-30
JPS6295930U (ja) * 1985-12-09 1987-06-18
JPH08169283A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Nippon Sutatsudouerudeingu Kk 車両におけるダッシュサイレンサーの取付具
JPH11291840A (ja) * 1998-04-13 1999-10-26 Nippon Stud Welding Kk クリップ
JP2001322507A (ja) * 1999-04-15 2001-11-20 Bridgestone Corp Ea材の取付構造
JP2002067856A (ja) * 2000-08-25 2002-03-08 Inoac Corp エアバッグ内蔵式ピラーガーニッシュの取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004150629A (ja) 2004-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7547061B2 (en) Attachment structure of EA component
US7475934B2 (en) Mounting structure for EA material
JP5243914B2 (ja) ホールプラグ
JP4379415B2 (ja) Ea材の取付構造
JP4547882B2 (ja) Ea材の取付構造
JP4675035B2 (ja) 衝撃エネルギー吸収材成形用金型の衝撃エネルギー吸収材取付用クリップ保持構造及び衝撃エネルギー吸収材取付用クリップ
JP4300996B2 (ja) 衝撃エネルギー吸収材の製造方法
JP2011122686A (ja) 発泡成形部材の取付構造
JP2006022898A (ja) Ea材及びその取付構造
JP2010144908A (ja) クリップ、衝撃吸収材、衝撃吸収材成形用金型及び衝撃吸収材取付構造
JP5267547B2 (ja) 衝撃エネルギー吸収材成形用金型の衝撃エネルギー吸収材取付用クリップ保持構造及び衝撃エネルギー吸収材取付用クリップ
JP4581350B2 (ja) 衝撃エネルギー吸収材及びその取付構造
JP2005207524A (ja) Ea材の取付用クリップ及び取付構造
JP4370766B2 (ja) Ea材の取付構造
JP4433884B2 (ja) Ea材の取付構造
JP5691288B2 (ja) 発泡成形部材、その取付用クリップ、発泡成形部材の製造方法並びに発泡成形部材の取付構造
JP2004190810A (ja) Ea材の取付構造及び係止ピース
JP2012037001A (ja) 発泡成形部材、その取付用クリップ、発泡成形部材の製造方法並びに発泡成形部材の取付構造
JP4296884B2 (ja) Ea材の取付構造
JP5881281B2 (ja) 発泡成形体の取付部材、発泡成形部材、発泡成形部材の製造方法並びに発泡成形部材の取付構造
JP2006044529A (ja) 車両用ドアインナパネル
JP2006021614A (ja) Ea材の取付構造
JP5644245B2 (ja) 発泡成形部材、その取付用クリップ、発泡成形部材の製造方法並びに発泡成形部材の取付構造
JP2005233274A (ja) Ea材の取付構造
JP5605068B2 (ja) 発泡成形部材、その取付用クリップ、発泡成形部材の製造方法並びに発泡成形部材の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100615

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees