JP4536844B2 - シート状パック剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基布とパック剤層とを備えた顔等に適用するシート状パック剤に関し、より詳しくは、貼付時につっぱり感を伴うことなく剥がれが十分に防止されかつ剥離時に痛み等の刺激感を伴うことなく老化した角質を十分に除去できるシート状パック剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、顔等の皮膚への保湿成分の補給や老化した角質の除去を目的として、顔等に直接貼付するシート状パック剤が開発されている(例えば、特開平8−188527号公報)。このようなシート状パック剤は顔等の比較的デリケートな部分に貼付するものであることから、剥離時におけるヒリヒリ感等の刺激を防止することが従来から重視されており、粘着力はできるだけ少ない方がよいという当業者の通常の認識の下、従来のシート状パック剤の粘着力は非常に弱いものであった。
【0003】
しかしながら、このような従来のシート状パック剤においては、貼付時に剥がれ易いため使用している間中一定の姿勢を保たねばならず、その間は何もできないという不自由なものであり、また老化した角質の除去性能も十分なものではなかった。
【0004】
なお、このようなシート状パック剤は、薬剤入り貼付剤や絆創膏とは異なり、通常の皮膚に比べて凹凸がありかつ伸縮が激しい顔等に貼付するため、皮膚の凹凸や伸縮に対してフィットしやすいように端部若しくは中央部にカットや穴が設けられた比較的複雑な形状を有するもの一般的であり、このような複雑な形状の場合に特に上記問題が顕著であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、貼付時につっぱり感を伴うことなく剥がれが十分に防止されかつ剥離時に痛み等の刺激感を伴うことなく老化した角質を十分に除去できる、顔等への適用に適したシート状パック剤を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、従来のようにシート状パック剤の粘着力はできるだけ少ない方がよいという当業者の通常の認識の下では剥離時の刺激感及び貼付時のつっぱり感の低減と貼付時の剥がれにくさ及び老化した角質の除去性能の向上という互いに相反する特性を両立することは困難であり、基布とパップ剤層により構成されて一体化されたシート状パック剤自体のせん断粘着力が一定条件を満たしかつ180度剥離力が一定条件を満たす場合に、貼付時につっぱり感を伴うことなく剥がれが十分に防止されかつ剥離時に痛み等の刺激感を伴うことなく老化した角質を十分に除去できる、顔等への適用に適したシート状パック剤が得られることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明のシート状パック剤は、基布と該基布上に展着されたパック剤層(薬剤を含んでも含まなくてもよい)とを備えたものであって、下記のa)及びb)の条件:
a)180度剥離力が5gf/25mm〜500gf/25mmであること;
b)前記シート状パック剤を幅25mm×長さ80mmの試験片としてそのパック剤層の幅25mm×長さ25mmの部分をJIS Z 0237-1991 8.2.2規定の試験板上に貼り合わせ、貼り合わせた部分を5kgfの力で15分間圧着した後、引張試験機にて、前記試験片の中心線と前記引張試験機のつかみの中心線が一直線上にあり、試験片にかかる力が該試験片の中心線と平行にかかるようにして該試験片を引張速度300±30mm/分で引っ張り、貼り合わせた部分が剥がれたとき又は試験片が切断したときのせん断粘着力が0.1N/cm2〜5N/cm2であること;
を満たすことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明のシート状パック剤は、前記パック剤層に貼着された剥離紙を更に備えており、交互に繰り返される切れ目部及び連結部からなる切断部が前記剥離紙に形成されているものであってもよい。この場合、前記連結部の全長さ(a)と前記切れ目部の全長さ(b)との比(a:b)が1:5〜1:30の範囲内にあり、前記切断部が直線状、S字状、波形状及び鋸刃形状からなる群から選択されるいずれかの形状に形成されていることが好ましい。
【0009】
なお、ここでいう180度剥離力とは、第十二改正日局に記載されている条件に準じて測定した値をいう。すなわち、本発明にかかる180度剥離力とは、製造から7日以上経過した幅25mm、長さ250mmのシート状パック剤を試験片とし、JIS Z 0237-1991 8.2.2規定の試験板(厚さ1.5mm、幅50mm、長さ125mmのSUS鋼板)上に試験板と試験片の長さ方向の一端を揃え、試験片が試験板の幅方向の中央に来るように載置し、試験片の残った125mmの部分を遊ばせておく。次に、試験片の上からJIS Z 0237-1991 8.2.3規定のローラ(圧着装置)を毎分300mmの速さで一往復させて圧着する。圧着後20〜40分の間に試験片の遊びの部分を180度に折り返し、25mm剥がした後、JIS Z 0237-1991 6.2規定の引張試験機の上部つかみに試験片、下部つかみに試験板をそれぞれ挟み、試験片を毎分300±30mmの速さで引き剥がす。そして、引き剥がされた部分の長さがそれぞれ20mm(剥離率20%)、40mm(剥離率40%)、60mm(剥離率60%)、80mm(剥離率80%)の時の力を測定し、それらの平均値を180度剥離力(gf/25mm)という。
【0010】
また、ここでいうせん断粘着力とは、JIS Z 0237-1991において参考3.として記載されている「せん断粘着力試験」にしたがって下記条件下で測定した値をいう。すなわち、本発明にかかるせん断粘着力とは、製造から7日以上経過した幅25mm、長さ80mmのシート状パック剤を試験片とし、JIS Z 0237-1991 8.2.2規定の試験板(厚さ1.5mm、幅50mm、長さ150mmのSUS鋼板)上に貼り合わせ部分の面積が25mm(幅W)×25mm(長さL)となるように貼り合わせ、貼り合わせた部分を5kgfの力で15分間圧着し、圧着後直ちにJIS Z 0237-1991 6.2規定の引張試験機を用い、試験片の中心線と引張試験機のつかみの中心線が一直線上にあり、試験片にかかる力が試験片の中心線と平行にかかるようにして試験片を毎分300±30mmの速さで引っ張り、貼り合わせた部分が剥がれたとき又は試験片が切断したときの単位面積当たりの力[N/{幅W(cm)×長さL(cm)}=N/6.25(cm2)]をいう。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態についてさらに詳しく説明する。
【0012】
図1は本発明のシート状パック剤の好適な実施形態を示す模式断面図であり、シート状パック剤1は可撓性の基布2の表面にパック剤層3を積層してなるものであり、使用時には剥がされる剥離紙4が更に貼着されている。そして、本発明のシート状パック剤1は、前述の180度剥離力が5gf/25mm〜500gf/25mmでかつ前述のせん断粘着力が0.1N/cm2〜5N/cm2のものである。180度剥離力が5gf/25mm〜500gf/25mmでありかつせん断粘着力が0.1N/cm2〜5N/cm2であることにより、剥離時の刺激感及び貼付時のつっぱり感の低減と貼付時の剥がれにくさ及び老化した角質の除去性能の向上という通常は互いに相反する特性が両立される。
【0013】
すなわち、上記の2条件を同時に満たせば、凹凸がありかつ伸縮が激しい顔等の皮膚に貼付した場合であっても、シート状パック剤に平行方向にかかる力に対して十分な粘着力が発揮されるため、目元、口元といった皮膚の動きに対しても剥離することなく、シート状パック剤の密着性が直立した姿勢で十分に保持される。加えて、上記の2条件を同時に満たすことにより、シート状パック剤を顔等の皮膚に貼付している間につっぱり感を伴うことがなく、しかも引き剥がす際にヒリヒリ感や痛み等の刺激を伴うことなく老化した角質が効果的にかつ十分に除去される。このように、本発明のシート状パック剤は、顔等の皮膚に貼付している間、例えば普通の姿勢で雑誌を読んだり、テレビを観たり、立って歩き回ったりといった通常と変わらぬ生活をおくっても脱落することがなく、しかも使用時のつっぱり感や剥離時の痛み等の刺激感を伴うことなく老化した角質を十分に除去することができる。
【0014】
本発明のシート状パック剤自体の180度剥離力は、前述の通り5〜500gf/25mmであり、好ましくは10〜300gf/25mmであり、更に好ましくは15〜100gf/25mmである。シート状パック剤の180度剥離力が5gf/25mm未満では、剥離時に老化した角質が十分に除去されず、また使用時に剥落しやすくなる。他方、シート状パック剤の180度剥離力が500gf/25mmを超えると、シート状パック剤を引き剥がす際にヒリヒリ感や痛み等の刺激感を伴い、良好な使用感が損なわれる。
【0015】
また、本発明のシート状パック剤自体のせん断粘着力は、前述の通り0.1N/cm2〜5N/cm2であり、好ましくは0.2N/cm2〜4N/cm2であり、さらに好ましくは0.3N/cm2〜3N/cm2である。シート状パック剤のせん断粘着力が0.1N/cm2未満では、貼付部分(顔等の皮膚)の動きに対して密着性が悪くなり、少しの動きに対しても剥がれやすくなるため、顔等に貼付した場合には姿勢を起こすだけで脱落してしまい、常時仰向けの姿勢をとらざるを得なくなる。他方、シート状パック剤のせん断粘着力が5N/cm2を超えると、貼付している間に顔等の皮膚の些細な動きに対してつっぱり感が生じ、良好な使用感が阻害される。
【0016】
本発明のシート状パック剤に用いる基布は、シート状パック剤を構成した場合にその180度剥離力が5gf/25mm〜500gf/25mm及びせん断粘着力が0.1N/cm2〜5N/cm2となるものであればよく、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、レイヨン、ポリウレタン等の合成樹脂からなるフィルム若しくはシート;前記合成樹脂の繊維又は天然繊維からなる伸縮性布、伸縮性不織布(ポリエステル繊維不織布、脱脂綿等)若しくは伸縮性編布;不織紙;セロファン;あるいはこれらの積層体が好ましく使用される。
【0017】
特に、このような基布としては、ポリエステル繊維等の合成樹脂からなる伸縮性不織布又は伸縮性布が好ましく、ポリエステル繊維の不織布が更に好ましい。また、この場合、目付が好ましくは30〜120g/m2、更に好ましくは35〜100g/m2、特に好ましくは40〜90g/m2、のものが用いられる。更に、基布を構成する糸の太さは0.1〜2デニールのものが好ましく用いられる。このようなポリエステル繊維の不織布を用いれば、シート状パック剤の180度剥離力及びせん断粘着力を前述の本発明の設定範囲内にしやすくなる傾向にある。また、本発明にかかる基布の厚みは、基布が織布、編布又は不織布である場合は0.3〜3mmが好ましく、ポリエステル不織布を用いる場合は1±0.5mmが好ましい。
【0018】
本発明にかかる基布の色は、特に限定されないが、シート状パック剤のイメージに大きく影響を与え、使用感や肌の活性化感にも繋がるものであるため、白色、肌色、黄色、赤色、だいだい色、緑色、青色、ピンク色、水色等が好ましい。
【0019】
本発明のシート状パック剤に用いるパック剤(膏体)層は、シート状パック剤を構成した場合にその180度剥離力が5gf/25mm〜500gf/25mm及びせん断粘着力が0.1N/cm2〜5N/cm2となるものであればよく、特に限定されないが、好ましくは水溶性高分子、多価アルコール、保湿成分、架橋剤及び水が配合され、また、必要に応じて美肌成分、防腐剤、酸化防止剤、粘着付与剤、溶解剤、色素、香料、界面活性剤、紫外線吸収剤、無機充填剤、pH調整剤等が配合されてもよい。
【0020】
本発明にかかるパック剤層に使用する水溶性高分子としては、ゼラチン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、トラガントガム、カラヤガム、無水マレイン酸共重合体等が挙げられ、各々単独で又はこれらを配合して使用することができる。ポリアクリル酸塩としてはポリアクリル酸のナトリウム、リチウム、カリウム等の金属塩が好ましく、その平均重合度は20000〜70000のものが好適に用いられる。平均重合度が20000より小さくなるにつれて増粘効果が乏しくなって十分なゲル強度が得られなくなる傾向にあり、他方、平均重合度が70000より大きくなるにつれて増粘効果が強すぎて作業性が低下する傾向にある。
【0021】
このような水溶性高分子の配合量は、パック剤層中に好ましくは3〜25重量%、より好ましくは5〜23重量%、更に好ましくは5〜20重量%である。配合量が5重量%より低くなるにつれて、パック剤層の粘着性の増加、凝集性の低下、保型性の低下が認められ、結果的に使用感の低下を招く傾向にあり、3重量%未満ではそれが著しくなる傾向にある。他方、配合量が20重量%より高くなるにつれて、パック剤層の粘着性の低下、凝集性の増加、保型性の低下が認められ、結果的に使用感の低下を招く傾向にあり、25重量%を越えるとそれが著しくなる傾向にある。
【0022】
本発明にかかるパック剤層に使用する多価アルコールとしては、グルコール類が好ましく、水溶性高分子、保湿成分、架橋剤、美肌成分、防腐剤等の分散・溶解剤あるいは可塑剤として用いられるとともに、水の放出性や揮散性を促進させることができる。ここでいうグルコール類はポリエーテルの構造を有しており、一般に用いられる低分子量の多価アルコールと比較して水酸基が比較的少ないため親水性が劣る傾向にある。そのため、この性質を利用することにより、水を除いた基剤成分の臨界相対湿度を低下させることができ、使用時においてより多くの水を外部に放出することができる。そして、その結果として肌に潤いを与え、また外部に水が揮散することにより気化熱を奪い、顔の火照りや炎症を抑えると同時に心地よい清涼感を与えるものである。また、一般的に用いられる低分子量の多価アルコールと比較して粘度の温度依存性が比較的小さく、パック剤層中に配合したときも、環境変化に左右されない安定な保型性を示すことができる。このようにポリエーテルの構造を有するグリコール類としては、平均分子量が200〜600のポリエチレングリコールと平均分子量が500〜3000のポリプロピレングリコールが好ましく、これらの1種もしくは2種以上を配合して用いることができる。
【0023】
このような多価アルコールの配合量は、パック剤層中に好ましくは1〜35重量%、より好ましくは5〜25重量%、更に好ましくは5〜20重量%である。配合量が5重量%より低くなるにつれて、パック剤層中の水分の揮散が多くなり、貼付中にパック剤層が硬くなって使用感が低下する傾向にあり、1重量%未満ではそれが著しくなる傾向にある。他方、配合量が20重量%より高くなるにつれて、作業性の低下や使用時および使用後の使用感の低下を招く傾向にあり、35重量%を超えるとそれが著しくなる傾向にある。
【0024】
本発明にかかるパック剤層に使用する保湿成分としては、グリセリン、プロピレングリコール、タービリアエキス、ハーブエキス、アシル化ケフィラン水溶液(三省製薬株式会社製)、麦芽エキス等が好適に用いられ、これらの1種もしくは2種以上を配合して用いることができる。なお、アシル化ケフィラン水溶液はケフィールまたはグレインから抽出精製したケフィランやケフィラン生産菌を培養して精製したケフィランを酸無水物またはカルボン酸またはそのハライドにより少なくとも部分的なアシル化によって生成したもので、サクシニルケフィラン、アセチルケフィラン、マレイルケフィラン等を用いることができる。アシル化ケフィラン水溶液は様々な薬理効果をもち、また天然由来保湿成分としての機能を付与する。また、麦芽エキスとしては、大麦の麦芽を圧搾してあるいはエタノールで抽出して得られる麦芽エキスまたは麦芽根エキスが好適に用いられ、特に麦芽根エキスは繊維芽細胞のコラーゲン産生能促進因子であり、皮膚の老化防止作用等の点で好ましい。
【0025】
このような保湿成分の配合量は、パック剤層中に好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.05〜10重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%である。配合量が0.1重量%より低くなるにつれてパック剤層の保水性、保型性が低下するとともに使用時および使用後の使用感の低下を招きやすくなる傾向が認められ、0.01重量%未満ではそれが著しくなる傾向にある。他方、配合量が5重量%より高くなるにつれてパック剤層の粘着性、凝集性、保型性の低下やゲルの不均一化、作業性の低下、使用時および使用後の使用感の低下を招きやすくなる傾向が認められ、20重量%を超えるとそれが著しくなる傾向にある。
【0026】
本発明にかかるパック剤層に使用する架橋剤としては、水難溶性アルミニウム化合物や多官能性エポキシ化合物が単独で又はこれらを配合した配合剤として用いることができる。水難溶性アルミニウム化合物としては、水酸化アルミニウム、含水ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム、カオリン、酢酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を配合して用いることができる。このような水難溶性アルミニウム化合物を使用することにより、制酸作用による皮膚刺激性の低減効果や微量のアルミニウムイオンによる皮膚収斂作用に加え、初期には充填剤としてゲルに適度な強度を与えるとともに、経時分解および高分子間共有結合架橋部の経時切断によるゲル強度の低下を補う機能を呈することが可能となる。更に、pH調節によってアルミニウムの溶出速度を制御することも可能である。
【0027】
また、多官能エポキシ化合物としては、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、レゾルシノールジグリジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル等が挙げられ、これら多官能エポキシ化合物の1種もしくは2種以上を配合して用いることができる。このような多官能エポキシ化合物を使用することにより、優れた吸水能と保型性を得ることができ、カルボキシ基、アミノ基、水酸基等を有する水溶性高分子と効率よく共有結合を生起し、ゲル強度を高めることが可能となる。
【0028】
更に、水難溶性アルミニウム化合物と多官能性エポキシ化合物とを配合して用いる場合、配合剤中の水難溶性アルミニウム化合物(a)と多官能エポキシ化合物(b)との配合比(重量比)はa/b=500/1〜1/10が好ましい。このような配合剤を用いることにより、未使用時の保水性、保型性および優れた製剤物性の経時安定性が向上する傾向にある。
【0029】
このような架橋剤の配合量は、パック剤層中に好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.5〜15重量%、更に好ましくは1〜10重量%である。配合量が1重量%より低くなるにつれて、パック剤層の物性の安定性の低下、使用感の低下を招きやすくなる傾向が認められ、0.01重量%未満ではそれが著しくなる傾向にある。他方、配合量が10重量%より高くなるにつれて、製造中の過度の粘度増加による作業性の低下、ゲル化によるパック剤層の不均一化を招きやすくなる傾向が認められ、20重量%を超えるとそれが著しくなる傾向にある。
【0030】
本発明にかかるパック剤層に使用する水としては、精製水、滅菌水、天然水等を用いることができる。このような水は、水溶性高分子、保湿成分、架橋剤、美肌成分、防腐剤等の分散・溶解剤として働き、また使用時および使用後の使用感を著しく向上させるものである。そのため水の配合量はパック剤層中に好ましくは40〜95重量%、より好ましくは60〜90重量%、更に好ましくは70〜85重量%である。このように比較的多量の水をパック剤層中に含有させることによりそれ自体の相対湿度を高めることができ、臨界湿度との差をより大きくすることができるため、使用時により多くの水を効率的に外部に排出することが可能となり、結果として肌に潤いを与え、また外部に水が揮散することにより気化熱を奪い、皮膚の火照りや炎症を抑えると同時に心地よい清涼感を与えることが可能となる。このような水の配合量が70重量%より低くなるにつれてパック剤層の粘着性や使用前の保水性の低下、作業性の低下、使用時及び使用後の使用感の低下を招きやすくなる傾向にあり、40重量%未満ではそれが著しくなる傾向にある。他方、配合量が85重量%より高くなるにつれて粘着性や凝集性が阻害されやすく、また使用前の保型性が低下する傾向にあり、95重量%を超えるとそれが著しくなる傾向にある。
【0031】
本発明にかかるパック剤層に使用可能な美肌成分としては、レシチン、アミノ酸類、コウジ酸、タンパク質、糖類、ホルモン類、胎盤抽出液、各種生薬(アロエ、ヘチマ、カンゾウ等)からの抽出成分;水溶性プラセンタエキス及びアラントインの1種もしくは2種以上の配合物;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE及びその他のビタミン類;塩酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸ジフェンヒドラミン、タンニン酸ジフェンヒドラミン、塩酸トリプロリジン、メキタジン、マレイン酸クロルフェニラミン、d−マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸クレマスチン、塩酸プロメタジン、トラニラスト、クロモグリク酸ナトリウム、ケトチフェン、アリルスルフェターゼB、ブフェキサマック、ベンダザック、フルフェナム酸ブチル、イブプロフェン、インドメタシン、アスピリン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ピロキシカム及び2−ピリジンメチルメフェナム酸、5,6−メタノ−LTA4、エスクレチン、ユーバチリン、4−デメチルユーバチリン、カフェイン酸、ベノキサプロフェン、フルーツエキス、果汁等の美白作用を有する薬物を単独でまたは配合して使用することができる。なお、水溶性プラセンタエキスは健常な牛または豚の胎盤から除血した後に抽出したエキスであり、美白効果、細胞賦活効果、血行促進、新陳代謝亢進、メラニン抑制作用、細胞増殖作用等を有するものである。また、アラントインは壊死組織や鱗屑を除去する作用と同時に、新しい皮膚組織の生成を助長し、細胞増殖、抗アレルギー、抗炎症、抗刺激等の作用を有するものである。このような美肌成分の配合量は、パック剤層中に好ましくは0.01〜20重量%、より好ましくは0.05〜10重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%である。配合量が0.1重量%より低くなるにつれて美肌効果が低下し、使用時及び使用後の使用感の低下を招きやすくなる傾向にあり、0.01重量%未満ではそれが著しくなる傾向にある。他方、配合量が5重量%より高くなるにつれてパック剤層の粘着性や凝集性、使用前の保水性および保型性の低下、ゲルの不均一化、作業性の低下、使用時及び使用後の使用感の低下を招きやすくなる傾向にあり、20重量%を超えるとそれが著しくなる傾向にある。
【0032】
本発明にかかるパック剤層に使用可能な防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、4−イソプロピル−3−メチルフェノール、2−イソピロピル−5−メチルフェノール、フェノール、ヒノキチオール、クレゾール、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニド、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上を配合して用いることができる。このような防腐剤の配合量は、パック剤層中に好ましくは0.005〜10重量%、より好ましくは0.01〜5重量%、更に好ましくは0.01〜1重量%である。配合量が0.01重量%より低くなるにつれて保存中にカビや菌の発生によるパック剤層の腐敗を招きやすくなる傾向にあり、0.005重量%未満ではそれが著しくなる傾向にある。他方、配合量が1重量%より高くなるにつれて防腐剤臭が発生しやすくなる傾向にあり、10重量%を超えるとそれが著しくなる傾向にある。
【0033】
本発明にかかる高含水性のパック剤層は、上記の水溶性高分子、多価アルコール、保湿成分、架橋剤、水、美肌成分、防腐剤に加えて、酸化防止剤、粘着付与剤、溶解剤、色素、香料、界面活性剤、紫外線吸収剤、無機充填剤、pH調整剤等の配合剤を用途に合わせて適宜適量配合してもよい。
【0034】
このような酸化防止剤としては、アスコルビン酸、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアソニール、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアヤレチン酸、トコフェロール、酢酸トコフェロール等を配合することができる。
【0035】
また、粘着付与剤としては、カゼイン、プルラン、寒天、デキストラン、アルギン酸ソーダ、可溶性デンプン、カルボキシデンプン、デキストリン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルエーテル、ポリマレイン酸共重合体、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、イソブチレン無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンイミン等を配合することができる。
【0036】
更に、溶解剤としては、ベンジルアルコール、ハッカ油、ミリスチン酸イソプロピル、クロタミトン等を配合することができる。
【0037】
また、色素としては、赤2号(アマランス)、赤色3号(エリスロシン)、赤色102号(ニューコクシン)、赤色104号の(1)(フロキシンB)、赤色105号の(1)(ローズベンガル)、赤色106号(アシッドレッド)、黄色4号(タートラジン)、黄色5号(サンセットイエローFCF)、緑色3号(ファストグリーンFCF)、青色1号(ブリリアントブルーFCF)、青色2号(インジコカルミン)等の法定色素を配合しても良い。なお、色素及び香料については特に制限はないが、いずれも製剤イメージに大きく影響を与え、使用感や肌の活性化感の向上にもつながるという点で大切なものである。
【0038】
更に、界面活性剤としては、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルサルフェート塩、2−エチルヘキシルアルキル硫酸エステルナトリウム塩、ノルマルドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤;ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリオキシエチレンドデシルモノメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等の陽イオン界面活性剤;ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミネート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、グリセロールモノステアレート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオクタデシルアミン等の非イオン界面活性剤等を配合してもよい。
【0039】
また、紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エステル類、パラジメチル安息香酸アミル、サリチル酸エステル類、アントラニル酸メチル、ウンベリフェロン、エスクリン、ケイヒ酸ベンジル、ジノキサート、グアイアズレン、ウロカニン酸、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート等を配合しても良い。
【0040】
更に、無機充填剤としては、酸化チタン、タルク、酸化亜鉛、含水シリカ、炭酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸、ベントナイト等を配合してもよい。
【0041】
また、pH調整剤としては、酢酸、蟻酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、安息香酸、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、塩酸、硝酸、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、モノメタノールアミン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン等を配合しても良い。
【0042】
本発明のシート状パック剤において基布上に積層するパック剤層の厚み(塗工厚)は、0.1mm〜3mmが好ましい。パック剤層の厚みが3mmを超えるとシート状パック剤にごわつきが生じ、使用感が悪くなる傾向にあり、他方、0.1mm未満ではシート状パック剤に腰がなくなり、貼付しにくくなる傾向にある。
【0043】
本発明のシート状パック剤においてはそのパック剤層の表面に剥離紙(離型フィルム)が更に積層されていてもよい。このような剥離紙は特に限定はされず、無延伸ポリプロピレン(CPP)、延伸ポリプロピレン(OPP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン等の合成樹脂からなるフィルム又はシート、もしくはシリカ加工紙、アルミ箔、クラフト紙にポリエチレン等をラミネートしたラミネート加工紙等から選択され、剥離処理を施したものが好適に使用される。
【0044】
本発明のシート状パック剤は、通常の皮膚に比べて凹凸がありかつ伸縮が激しい顔等に貼付するため、皮膚の凹凸や伸縮に対してフィットしやすいように端部や中央部にカットや穴(開口部)が設けられる場合がある。このように本発明のシート状パック剤は、通常の薬剤入り貼付剤や絆創膏と比較して形状が複雑になり得ることから、剥離紙はシート状パック剤の形状維持のために無延伸のものが好ましく、手触り、高級感からポリエチレンテレフタレートが好ましい。また更には、剥離紙にはエンボス加工を施すことも可能である。
【0045】
本発明にかかる剥離紙の厚みは、好ましくは20μm〜150μm、より好ましくは30μm〜120μm、更に好ましくは40μm〜100μmである。剥離紙の厚みが20μm未満では、剥離紙が薄くなりすぎてシート状パック剤の形状が維持できず、剥離紙を剥離する際にシワがよったり、また剥離紙が薄くて滑りやすいために摘みにくかったり、更に製造に際して剥離紙が直ぐに分断されてしまい作業性が低下してしまう傾向にある。他方、剥離紙の厚みが150μmを超えると、剥離紙の分断が困難となり、また製造に際して原反シートを切断することが困難となって作業効率が低下する傾向にある。
【0046】
本発明のシート状パック剤においては、剥離紙を顔等に貼付でき、また容易にパック剤層から剥離できるように、剥離紙に割線(背割り)を設けることも可能であるが、図2(a)〜(d)に示すように交互に繰り返される切れ目部51及び連結部52からなる切断部5を割線の一部または全部に代えて設けることが好ましい。このように剥離紙に切断部を設けることにより、シート状パック剤が使用時までより確実に一定の形態に維持される傾向にある。
【0047】
剥離紙に形成される切断部5は、それぞれ所定の長さを有する切れ目部51及び連結部52から構成されており、例えば図2(a)に示すように剥離紙の縦方向に、図2(b)に示すように剥離紙の横方向に、あるいは図2(c)に示すように剥離紙の周辺部に設けられる。また、切断部5は、図2(a)〜(c)に示すように剥離紙の縦方向や横方向に一本設けてもよいが、図2(d)に示すように剥離紙に複数本設けてもよい。更に、切断部5の形状は特に制限されないが、図2(a)〜(b)に示すように直線状、図2(c)に示すように波形状(S字状)、あるいは図2(d)に示すように鋸刃形状に形成されると剥離紙の剥離がスムーズにでき、剥離作業中の利便性が向上する傾向にある。なお、ここでいう剥離紙の縦方向とはシート状パック剤を図3に示すように顔に貼付した際に鼻筋と同一となる方向(図3中「L」で示す)を意味し、横方向とはシート状パック剤を図3に示すように顔に貼付した際に鼻筋に対して直角となる方向(図3中「H」で示す)を意味する。
【0048】
このように剥離紙に切断部を設けることによって、剥離紙を簡単にかつ衛生的に剥離することが可能となり、貼付する際にシワやヨレの発生が十分に防止される傾向にある。また、伸縮性のシート状パック剤の場合は、左右上下に引き伸ばすことで切断部が容易に切れる傾向にある。すなわち、シート状パック剤は比較的複雑な形状を有することから、上記のような切断部が存在しない場合は剥離紙の剥離及び顔等の皮膚への貼付が困難であり、その際にシワやヨレが発生しやすく、パック剤層に直接手を触れざる得ない場合もあって衛生的な面でも問題があった。それに対して、上記のように剥離紙に切断部を設けた場合は、シート状パック剤が使用時までより確実に一定の形態に維持されると共に剥離紙の剥離が容易となり、また貼付する際にシワやヨレの発生が十分に防止されることから、パック剤層に直接手を触れなくて済むようになる。
【0049】
剥離紙に形成される切断部5においては、連結部52の全長さ(a)と切れ目部51の全長さ(b)との比(a:b)が1:5〜1:30の範囲内にあることが好ましく、1:12〜1:25の範囲内にあることがより好ましく、1:15〜1:25の範囲内にあることが更に好ましい。切れ目部51の全長さ(b)が連結部52の全長さ(a)の5倍未満になるにつれて分断しにくくなり、無理に分断させようとすると剥離紙が破損し利便性が低下する傾向がある。他方、切れ目部51の全長さ(b)が連結部52の全長さ(a)の30倍を超えると、使用時以外でも分断しやすくなり、パック剤の形状維持が困難となる傾向にある。
【0050】
上記の剥離紙の引張り強度は、好ましくは10g/cm〜140g/cm、より好ましくは20g/cm〜100g/cm、更に好ましくは30g/cm〜60g/cmである。切断部を有する剥離紙の引張り強度が30g/cmより小さくなるにつれて製造に際して剥離紙が途中で切断して作業効率が低下しやすくなる傾向にあり、他方、引張り強度が60g/cmより大きくなるにつれて使用する際に容易に剥離紙を分断することが困難になって利便性が低下しやすくなる傾向にある。なお、ここでいう引張り強度は、引張り試験機(島津製作所製;AGS-100B)を用いて剥離紙の切断部を形成した部分を測定対象とし、標点間距離100mmをもって剥離紙を幅50mmのチャックで挟持し、100mm/分で引張った際の破断時の荷重を引張り強度とした。
【0051】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容を更に詳しく説明するが、本発明のシート状パック剤はこれらの実施例に何ら限定するものではない。
【0052】
(実施例1)
精製水(62.49重量%)に合成ケイ酸アルミニウム(5重量%)を分散させ、得られた分散液にポリアクリル酸ナトリウム(平均重合度:50000、5重量%)、ゼラチン(0.5重量%)、グリセリン(15重量%)、エチレングリコールジグリシジルエーテル(0.05重量%)、ポリエチレングリコール(12重量%)を加えて均一になるまで撹拌してパック剤を得た。次に、淡青色に染色したポリエステル不織布(目付:80g/m2、糸の太さ:0.5デニール、厚み:1mm)からなる基布に厚みが約1.4mmとなるようにパック剤を展延し、シート状パック剤を作製した。
【0053】
得られたシート状パック剤の7日後の180度剥離力およびせん断粘着力を測定したところ、180度剥離力は32gf/25mm、せん断粘着力は0.6N/cm2であった。
【0054】
(実施例2)
精製水(62.9重量%)にポリアクリル酸ナトリウム(平均重合度:70000、10重量%)、ゼラチン(1重量%)、グリセリン(15重量%)、エチレングリコールジグリシジルエーテル(0.1重量%)、ポリエチレングリコール(1重量%)、カオリン(10重量%)を加えて均一になるまで撹拌してパック剤を得た。次に、淡青色に染色したポリエステル不織布(目付:120g/m2、糸の太さ:0.5デニール、厚み:1mm)からなる基布に厚みが約1.4mmとなるようにパック剤を展延し、シート状パック剤を作製した。
【0055】
得られたシート状パック剤の7日後の180度剥離力およびせん断粘着力を測定したところ、180度剥離力は470gf/25mm、せん断粘着力は9.4N/cm2であった。
【0056】
(実施例3)
精製水(65.4重量%)に合成ケイ酸アルミニウム(0.5重量%)を分散させ、得られた分散液にポリアクリル酸ナトリウム(平均重合度:20000、4重量%)、ゼラチン(4重量%)、グリセリン(5重量%)、エチレングリコールジグリシジルエーテル(1重量%)、ポリエチレングリコール(20重量%)、カオリン(0.1重量%)を加えて均一になるまで撹拌してパック剤を得た。次に、淡青色に染色したポリエステル不織布(目付:30g/m2、糸の太さ:0.5デニール、厚み:1mm)からなる基布に厚みが約1.4mmとなるようにパック剤を展延し、シート状パック剤を作製した。
【0057】
得られたシート状パック剤の7日後の180度剥離力およびせん断粘着力を測定したところ、180度剥離力は6.5gf/25mm、せん断粘着力は0.1N/cm2であった。
【0058】
(比較例1)
精製水(45.8重量%)に合成ケイ酸アルミニウム(1重量%)を分散させ、得られた分散液にポリアクリル酸ナトリウム(平均重合度:80000、12重量%)、ゼラチン(1重量%)、グリセリン(20重量%)、エチレングリコールジグリシジルエーテル(0.2重量%)、ポリエチレングリコール(10重量%)、カオリン(10重量%)を加えて均一になるまで撹拌してパック剤を得た。次に、淡青色に染色したポリエステル不織布(目付:130g/m2、糸の太さ:0.5デニール、厚み:1mm)からなる基布に厚みが約1.4mmとなるようにパック剤を展延し、シート状パック剤を作製した。
【0059】
得られたシート状パック剤の7日後の180度剥離力およびせん断粘着力を測定したところ、180度剥離力は520gf/25mm、せん断粘着力は5.5N/cm2であった。
【0060】
(比較例2)
精製水(55.99重量%)にポリアクリル酸ナトリウム(平均重合度:15000、1重量%)、ゼラチン(1重量%)、グリセリン(25重量%)、エチレングリコールジグリシジルエーテル(0.01重量%)、ポリエチレングリコール(15重量%)、カオリン(1重量%)を加えて均一になるまで撹拌してパック剤を得た。次に、淡青色に染色したポリエステル不織布(目付:20g/m2、糸の太さ:0.5デニール、厚み:1mm)からなる基布に厚みが約1.4mmとになるようにパック剤を展延し、シート状パック剤を作製した。
【0061】
得られたシート状パック剤の7日後の180度剥離力およびせん断粘着力を測定したところ、180度剥離力は4.5gf/25mm、せん断粘着力は0.05N/cm2であった。
【0062】
(使用感試験)
上記の実施例1〜3及び比較例1〜2で得られたシート状パック剤それぞれに剥離紙(材質:ポリエチレンテレフタレート、厚み:50μm)を貼着した後、図2(a)に示すように顔の形に合わせて裁断し、目および口が当たる部分に開口部を設け、鼻および顎部が当たる部分にカット部を設け、顔用シート状パック剤を得た。
【0063】
そして、各例について得られた顔用シート状パック剤をおのおの20人の女性に使用(顔に貼付)してもらい、その使用感(貼付時のつっぱり感、剥離時の痛み等の刺激感、剥がれの発生についての総合評価)について以下の基準にしたがって評価した。得られた結果を表1に示す。
【0064】
[評価基準]
◎:貼付時につっぱり感がなく、剥離時に痛み等の刺激感がなく、使用している間に剥がれも発生しなかった場合、
○:貼付時につっぱり感があるか、あるいは剥離時に痛み等の刺激感があった場合、
×:貼付時につっぱり感があると共に剥離時に痛み等の刺激感があるか、使用している間に剥がれが発生した場合。
【0065】
【表1】
【0066】
(老化角質の除去試験)
上記の使用感試験を行なった際に、顔から剥離した後の顔用シート状パック剤(実施例1〜3及び比較例1〜2で得られたシート状パック剤のうち各々3人分ずつ)のパック剤層の表面を走査型電子顕微鏡(明石ビームテクノロジー社製、WS−250)により観察したところ、実施例1〜3及び比較例1で得られたシート状パック剤についてはパック剤層表面に角質が付着していたが、比較例2で得られたシート状パック剤のパック剤層表面には角質の付着は認められなかった。
【0067】
(剥離紙の切断性試験)
実施例1で得られたシート状パック剤の剥離紙に、図2(a)に示すように縦方向の中央部に連結部の全長さ(a)と切れ目部の全長さ(b)との比(a:b)が1:4(実施例4)、1:12(実施例5)、1:25(実施例6)の直線上の切断部を設け、剥離紙を引張って引き裂いたときの官能度を以下の基準にしたがって評価した。得られた結果を表2に示す。
【0068】
[評価基準]
◎:引き裂き感が非常に良好であった場合、
○:途中で引っかかる感じはするものの、切断部通りに引き裂くことが可能であった場合、
×:途中から切断部通りに引き裂くことができなかった場合。
【0069】
【表2】
【0070】
表1に示した結果から明らかなように、180度剥離力が5gf/25mm〜500gf/25mmでありかつせん断粘着力が0.1N/cm2〜5N/cm2であるという2つの条件を同時に満たす本発明のシート状パック剤によれば、剥離時の刺激感及び貼付時のつっぱり感の低減と貼付時の剥がれにくさ及び老化した角質の除去性能の向上という通常は互いに相反する特性が両立して達成されることが確認された。
【0071】
また、表2に示した結果から明らかなように、パック剤層に貼着された剥離紙に、連結部の全長さ(a)と前記切れ目部の全長さ(b)との比(a:b)が1:5〜1:30の範囲内にある切断部を設けることによって、剥離紙の剥離性が著しく向上することが確認された。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシート状パック剤によれば、貼付時につっぱり感を伴うことなく剥がれが十分に防止されかつ剥離時に痛み等の刺激感を伴うことなく老化した角質を十分に除去することが可能となる。従って、本発明のシート状パック剤によれば、凹凸がありかつ動きが激しい顔等への適用に適した場合であっても、剥離時の刺激感及び貼付時のつっぱり感の低減と貼付時の剥がれにくさ及び老化した角質の除去性能の向上という通常は互いに相反する特性を両立して達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート状パック剤の好適な実施形態を示す模式断面図である。
【図2】(a)〜(d)はそれぞれ、本発明の顔用シート状パック剤の好適な実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明の顔用シート状パック剤を顔に貼付した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1…パップ剤、2…支持体、3…含水性膏体層、4…離型フィルム、5…切断部、51…切れ目部、52…連結部。
Claims (1)
- 基布と該基布上に展着されたパック剤層とを備えた顔用シート状パック剤であって、
前記基布は、ポリエステル繊維の不織布であり、目付が30〜120g/m2であり、厚みが1±0.5mmであり、
前記パック剤層は平均重合度20000〜50000のポリアクリル酸ナトリウムを含み、
下記の1)及び2)の条件を満たし、
1)180度剥離力が5gf/25mm〜500gf/25mmであること、
2)前記シート状パック剤を幅25mm×長さ80mmの試験片としてそのパック剤層の幅25mm×長さ25mmの部分をJIS Z 0237−1991 8.2.2規定の試験板上に貼り合わせ、貼り合わせた部分を5kgfの力で15分間圧着した後、引張試験機にて、前記試験片の中心線と前記引張試験機のつかみの中心線が一直線上にあり、試験片にかかる力が該試験片の中心線と平行にかかるようにして該試験片を引張速度300±30mm/分で引っ張り、貼り合わせた部分が剥がれたとき又は試験片が切断したときのせん断粘着力が0.1N/cm2〜5N/cm2であること、
前記パック剤層に貼着された剥離紙を更に備えており、交互に繰り返される切れ目部及び連結部からなる切断部が前記剥離紙に形成されており、
前記連結部の全長さ(a)と前記切れ目部の全長さ(b)との比(a:b)が1:5〜1:30の範囲内にあり、前記切断部が直線状、S字状、波形状及び鋸刃形状からなる群から選択されるいずれかの形状に形成されていることを特徴とする、顔用シート状パック剤。
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