JP4525895B2 - 漂白性組成物及びその製造方法 - Google Patents
漂白性組成物及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4525895B2 JP4525895B2 JP2003433325A JP2003433325A JP4525895B2 JP 4525895 B2 JP4525895 B2 JP 4525895B2 JP 2003433325 A JP2003433325 A JP 2003433325A JP 2003433325 A JP2003433325 A JP 2003433325A JP 4525895 B2 JP4525895 B2 JP 4525895B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- compound
- soluble
- acid
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Detergent Compositions (AREA)
Description
従来、界面活性剤由来の水分による過酸化物の分解抑制方法としては、硼素化合物や珪素化合物で過酸化物を被覆する手段が知られている。しかしながら、過酸化物の被覆だけでは、金属触媒との複合的な要因による過酸化物の分解及び香気劣化の改善は不充分であった。
(B)水溶性無機化合物核粒子に、水溶性高分子化合物水溶液を添加した後、融点以上の溶融状態である脂肪酸及びジカルボン酸から選ばれる水難溶性化合物を添加して得られる、水溶性無機化合物核粒子の表面に、水難溶性化合物と水溶性高分子化合物とが存在する水溶性無機化合物含有粒子であって、上記水難溶性化合物の含有量が2〜12質量%であり、上記水溶性高分子化合物の含有量が3〜8質量%である水溶性無機化合物含有粒子を含有することを特徴とする漂白性組成物。
[2].水溶性高分子化合物がアクリル酸系高分子化合物である請求項[1]記載の漂白性組成物。
[3].(A)成分が過炭酸ナトリウムである[1]又は[2]記載の漂白性組成物。
[4].(A)成分が、ケイ酸とホウ酸ナトリウムでコーティングされた過炭酸ナトリウムである[1]又は[2]記載の漂白性組成物。
[5].さらに、(C)界面活性剤を含有することを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の漂白性組成物。
[6].さらに、(D)金属触媒を含有することを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の漂白性組成物。
[7].水溶性無機化合物核粒子に、水溶性高分子化合物水溶液を添加した後、融点以上の溶融状態である脂肪酸及びジカルボン酸から選ばれる水難溶性化合物を添加し、水溶性無機化合物核粒子の表面に、水難溶性化合物と水溶性高分子化合物とが存在する水溶性無機化合物含有粒子を得て、この(B)水溶性無機化合物含有粒子と、(A)水に溶解して過酸化水素を発生する過酸化物とを混合することを特徴とする、[1]記載の漂白性組成物の製造方法。
本発明の(A)成分は、水に溶解して過酸化水素を発生する過酸化物である。(A)成分の具体例としては、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム・3水和物等が挙げられ、使用時の溶解性や貯蔵時の安定性の点から、過炭酸ナトリウムを用いるのが好ましい。過炭酸ナトリウムは、さらに貯蔵時の安定性を改善するために、被覆過炭酸ナトリウムがより好ましい。特にケイ酸及び/又はケイ酸塩とホウ酸及び/又はホウ酸塩とで被覆することが好ましい。具体的には、特許第2918991号公報等に記載されているように、ケイ酸及び/又はケイ酸アルカリ金属塩水溶液とホウ酸及び/又はホウ酸アルカリ金属塩水溶液等を噴霧して被覆したものや、パラフィンやワックス等の水不溶性有機化合物で被覆したものを用いたり、非危険物化のために炭酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウム等種々の無機物等と粉体ブレンドして用いるのが好ましい。さらに界面活性剤の配合等により組成物中の水分が多い組成物の場合には、過炭酸ナトリウムにケイ酸及びホウ酸ナトリウムでコーティングした被覆過酸化物を用いるのがより好ましい。これら過酸化物は1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
水溶性無機化合物核粒子に水溶性高分子化合物水溶液を添加し、水溶性高分子化合物で水溶性無機化合物核粒子を被覆する第1工程と、この被覆された水溶性無機化合物核粒子に水難溶性化合物を添加し、水溶性無機化合物核粒子を被覆する第2工程とを含むものである。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられ、これらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(1)炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)。
(2)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩(AS)又はアルケニル硫酸塩。
(3)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)。
(4)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。
(5)炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均付加モル数が10モル以下のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド又はそれらの混合物を付加したアルキルエーテル硫酸塩(AES)又はアルケニルエーテル硫酸塩。
(6)炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均付加モル数が10モル以下のエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド又はそれらの混合物を付加したアルキルエーテルカルボン酸塩又はアルケニルエーテルカルボン酸塩。
(7)炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸等のアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩。
(8)炭素数10〜20の高級脂肪酸塩。
(9)炭素数8〜20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸(α−SF)塩又はそのメチル、エチルもしくはプロピルエステル等。
(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3〜30モル、好ましくは5〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここで使用される脂肪族アルコールとしては、第1級アルコール、第2級アルコールが挙げられる。また、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが好ましい。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキシドが付加した、例えば下記一般式(I)で示される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
R1CO(OA)nOR2 …(I)
(式中、R1COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪酸残基を示し、OAは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜3のアルキレンオキシドの付加単位を示し、nはアルキレンオキシドの平均付加モル数を示し、一般に3〜30、好ましくは5〜20の数である。R2は炭素数1〜3の置換基を有してもよい低級アルキル基を示す。)
(4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
(5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。
(6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。
(7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
(8)グリセリン脂肪酸エステル。
また、本発明における融点とは、JIS K8001「試薬試験法通則」に記載されている凝固点測定法によって測定された値である。
(2)モノ長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩
(3)トリ長鎖アルキルモノ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩
(上記長鎖アルキルは炭素数12〜26、好ましくは14〜18のアルキル基、短鎖アルキルは炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキル基、ベンジル基炭素数2〜4、好ましくは2〜3のヒドロキシアルキル基、又はポリオキシアルキレン基を示す。)
以下に示すアルミノ珪酸塩及び有機洗浄性ビルダーが挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適且組み合わせて用いることができる。
(1)−1アルミノ珪酸塩
アルミノ珪酸塩としては、結晶性、非晶質(無定形)のいずれのものも用いることができるが、カチオン交換能の点から結晶性アルミノ珪酸塩が好ましい。結晶性アルミノ珪酸塩としてはA型、X型、Y型、P型ゼオライト等が好適に配合でき、平均一次粒子径は0.1〜10μmが好ましい。結晶性アルミノ珪酸塩の含有量は、漂白洗浄剤組成物の1〜40質量%が好ましく、2〜30質量%が洗浄性能及び流動性等の粉体物性の点で特に好ましい。
有機ビルダーとしては、たとえば、ニトリロトリ酢酸塩、エチレンジアミンテトラ酢酸塩、β−アラニンジ酢酸塩、アスパラギン酸ジ酢酸塩、メチルグリシンジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩等のアミノカルボン酸塩;セリンジ酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩、ジヒドロキシエチルグリシン塩等のヒドロキシアミノカルボン酸塩;ヒドロキシ酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩等のヒドロキシカルボン酸塩;ピロメリット酸塩、ベンゾポリカルボン酸塩、シクロペンタンテトラカルボン酸塩等のシクロカルボン酸塩;カルボキシメチルタルトロネート、カルボキシメチルオキシサクシネート、オキシジサクシネート、酒石酸モノ又はジサクシネート等のエーテルカルボン酸塩;ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸、アクリル酸−アリルアルコール共重合体、アクリル酸−マレイン酸共重合体、ポリグリオキシル酸等のポリアセタールカルボン酸塩、ヒドロキシアクリル酸重合体、多糖類−アクリル酸共重合体等のアクリル酸重合体及び共重合体;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、テトラメチレン1,2−ジカルボン酸、コハク酸、アスパラギン酸等の重合体又は共重合体;デンプン、セルロース、アミロース、ペクチン等の多糖類酸化物やカルボキシメチルセルロース等の多糖類誘導体等が挙げられる。
本発明の組成物は、そのpHが特に制限されるものではないが、高い漂白力と共に、水不溶性又は水難溶性繊維パウダーによる繊維の損傷、退色抑制効果を高めるためには、1質量%水溶液におけるpHが8以上であるように調整されるのが好ましく、1質量%水溶液におけるpHが9〜11であると、より好ましい。上記pH範囲の下限値未満では、漂白効果が充分発揮されないことがある。
金属イオン捕捉剤は、微量金属イオンを捕捉し、貯蔵中の過酸化水素の安定性や漂白処理液中での過酸化水素の安定性を高める効果を示す。金属イオン捕捉剤としては前記洗浄性ビルダーに包含されるものの他に、エチレンジアミン四酢酸やニトリロ三酢酸、グリコールエチレンジアミン6酢酸等のアミノポリ酢酸やその塩類、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP−H)やエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、ヒドロキシエタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、ヒドロキシメタンホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ニトリロトリ(メチレンホスホン酸)、2−ヒドロキシエチルイミノジ(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等の有機ホスホン酸誘導体やその塩、ジグリコール酸やクエン酸、酒石酸、シュウ酸、グルコン酸等の有機酸類やその塩等が挙げられる。中でも1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸2ナトリウム(HEDP−2Na)、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸3ナトリウム(HEDP−3Na)、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸4ナトリウム(HEDP−4Na)やエチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)ナトリウムが好ましく、組成物における漂白力への影響や貯蔵安定性を考慮すれば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸4ナトリウム(HEDP−4Na)、クエン酸ナトリウムがより好ましい。これら金属イオン捕捉剤は、潮解等を抑制するために界面活性剤やポリエチレングリコール#1000〜#20000(化粧品原料基準(第2版注解)記載の平均分子量500〜19000)や重量平均分子量1000〜1000000のポリアクリル酸やその塩、フィルム形成性重合体等と混合して造粒物として配合して用いてもよい。
本発明の組成物は、さらに、ホウ素化合物を添加することで、漂白効果をより高めると共に、ホウ素化合物が過酸化水素及び遊離金属に作用し、漂白処理液中の過酸化水素の安定性をさらに高めることができる。ここで、ホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウム、4ホウ酸アンモニウム等、分子中にホウ素を含有する化合物が使用することができ、これらの中でも、特に4ホウ酸ナトリウムが好ましく、水和物として含有してもよい。
本発明では、さらにフェノール系ラジカルトラップ剤を含有すると、漂白時の金属に由来する繊維の損傷・退色の抑制に高い効果を示す。フェノール系ラジカルトラップ剤としては、フェノール性水酸基を有する化合物又はフェノール性水酸基のエステル誘導体、エーテル誘導体等が挙げられる。このような化合物として、より具体的には、クレゾール、チモール、クロロフェノール、ブロモフェノール、メトキシフェノール、ニトロフェノール、ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、ヒドロキシベンゼンスルホン酸、2,6−ジ第3ブチル−p−クレゾール、ナフトール、ピロガロール、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明で、セルロースパウダー(粉末セルロース)を添加することで(D)金属触媒や漂白活性化剤を用いた際に生じる衣類の損傷や退色を抑制でき、さらに貯蔵時の過酸化物の安定性が向上する。ここでいうセルロースパウダー(粉末セルロース)とは、25℃脱イオン水100gに対する溶解度が0.1g未満のセルロースパウダー(粉末セルロース)であって、上記繊維をそのまま用いたり、凍結させたり、溶媒に分散させたりして粉砕機等を用いて粉砕、破砕したものであり、針葉樹や広葉樹等の木材、麻類やミツマタ、コウゾ、ガンピ、ワラ、バガス、タケ等の葉繊維、茎繊維、ジン皮繊維、モメンやキワタ、カポック等の種子毛繊維等を精製して用いたり、必要に応じて部分的に加水分解して用いたり、綿、麻、レーヨン等といった加工繊維を用いるものであり、非結晶性部分を有するものが好ましい。
FD−600/30、Arbocel TF30HG、Arbocel BWW−40、Arbocel BC−200、Arbocel BE−600/20(レッテンマイヤー社製)等が挙げられる。
(1)香料
特開2002−146399号公報や特開2003−89800号公報記載の成分を用いることができる。なお、香料とは、香料成分、溶剤、香料安定化剤等からなる混合物である。本発明の組成物中、香料の含有量は、0.001〜20質量%が好ましく、0.01〜10質量%がより好ましい。
組成物の外観を良好にするために、染料や顔料等の各種色素を用いることができる。中でも保存安定性の点から顔料が好ましく酸化物等耐酸化性を有するものが特に好ましい。好ましい化合物としては、酸化チタン、酸化鉄、銅フタロシアニン、コバルトフタロシアニン、群青、紺青、シアニンブルー、シアニングリーン等が挙げられる。また、これら色素は、錯体と一緒に造粒するのが好ましく、この場合、ポリエチレングリコール(PEG)等のバインダー成分に色素を溶解又は分散したものを用いるのが好ましい。さらに、青み付与剤として、群青等の青色顔料や銅フタロシアニン等の緑色顔料の水溶液又は水分散液を硫酸ナトリウムや炭酸ナトリウム等に噴霧して造粒して用いたり、界面活性剤含有粒子や本発明の漂白性組成物に噴霧して、用いることもできる。
4,4’−ビス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル塩、4,4’−ビス−(4−クロロ−3−スルホスチリル)−ビフェニル塩、2−(スチリルフェニル)ナフトチアゾール誘導体、4,4’−ビス(トリアゾール−2−イル)スチルベン誘導体、ビス−(トリアジニルアミノスチルベン)ジスルホン酸誘導体等が挙げられる。商品名としてはホワイテックスSA、ホワイテックスSKC(住友化学(株)製)、チノパールAMS−GX、チノパールDBS−X、チノパールCBS−X(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、Lemonite CBUS−3B(Khyati Chemicals製)等を含有することができる。これらの中ではチノパールCBS−X、チノパールAMS−GXがより好ましく、含有量としては、0.001〜1質量%が好ましい。これらは単独で用いても、2種以上併用して用いてもよい。
酵素(洗浄工程中で酵素作用発揮する酵素)としては、酵素の反応性から分類すると、ハイドロラーゼ類、オキシドレダクターゼ類、リアーゼ類、トランスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類を挙げることができるが、本発明にはいずれも適用できる。特に好ましいのは、プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びペクチナーゼ等である。プロテアーゼの具体例としては、ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナーゼ、エラスターゼ、スプチリシン、BPN、パパイン、プロメリン、カルボキシペプチターゼA及びB、アミノペプチターゼ、アスパーギロペプチターゼA及びB等であり、市販品として、サビナーゼ、アルカラーゼ、カンナーゼ、エバラーゼ(ノボザイムズ社製)、API21(昭和電工(株)製)、マクサカル、マクサペム(ジェネンコア社製)、特開平5−25492号公報記載のプロテアーゼK−14もしくはK−16等を挙げることができる。エステラーゼの具体例としては、ガストリックリパーゼ、バンクレアチックリパーゼ、植物リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ類及びホスホターゼ類等を挙げることができる。リパーゼの具体例としては、リポラーゼ、ライペックス(ノボザイムズ社製)リポサム(昭和電工(株)製)等の市販のリパーゼ等を挙げることができる。また、セルラーゼとしては市販品のセルザイム(ノボザイムズ社製)、特開昭63−264699号公報の請求項4記載のセルラーゼ等を挙げることができ、アミラーゼとしては市販のターマミル、デュラミル(ノボザイムズ社製)等を挙げることができる。酵素はこれらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。なお、酵素は別途安定な粒子として造粒したものを、漂白性組成物にドライブレンドした状態で使用すると好適である。
カルシウム塩、マグネシウム塩、ポリオール、蟻酸、ホウ素化合物等を配合することができる。これらの中では、4ホウ酸ナトリウム、塩化カルシウム等がより好ましく、含有量としては組成物中に0.05〜2質量%が好ましい。これらは1種単独又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の組成物を高密度化する場合におけるバインダーや粉末物性剤として、さらには疎水性微粒子に対する再汚染防止効果を付与するため、平均分子量が200〜200000のポリエチレングリコールや重量平均分子量1000〜100000のアクリル酸及び/又はマレイン酸のポリマー、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体等を配合することができる。また、汚れ放出剤としてテレフタル酸とエチレングリコール及び/又はプロピレングリコール単位とのコポリマー又はターポリマー等を配合することや、色移り防止効果を付与するため、ポリビニルピロリドン等を配合することができる。これらの中では、平均分子量1500〜7000のポリエチレングリコールが好ましく、含有量としては0.05〜5質量%が好ましい。これらは1種単独又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
ケーキング防止剤として、パラトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酢酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、微粉末シリカ、粘土、酸化マグネシウム等を配合することができる。
従来より知られている例えばシリコーン/シリカ系のものを挙げることができ、この消泡剤は、次に説明する特開平3−186307号公報4頁左下欄に記載の方法を用いて製造した消泡剤造粒物としてもよい。まず、日澱化学株式会社製マルトデキストリン(酵素変性デキストリン)100gに消泡成分としてダウコーニング社製シリコーン(コンパウンド型、PSアンチフォーム)を20g添加し混合し、均質混合物を得る。次に、得られた均質混合物50質量%、ポリエチレングリコール(PEG−6000,融点58℃)25質量%及び中性無水芒硝25質量%を70〜80℃で混合後、不二パウダル株式会社製押出し造粒機(型式EXKS−1)により造粒し造粒物を得る。
(9)還元剤
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム等が挙げられる。
[水溶性無機化合物含有粒子の製造方法(撹拌造粒)]
工程1
下記表1,2に示す組成のうち、水溶性無機化合物(予め温度を50℃に調整)を鋤刃状ショベルを装備し、ショベル−壁面間クリアランスが5mmのレーディゲミキサー((株)マツボー製、M20型)に投入し(充填率30容積%)、主軸200rpmの撹拌を開始した(チョッパーは停止)。撹拌開始後10秒後に水溶性高分子化合物水溶液(濃度は後記の原料欄に記載)を30秒で添加し、造粒・被覆操作を行った。添加終了後、必要に応じてノニオン界面活性剤等を予め70℃に加温して30秒間で噴霧して添加し、30秒撹拌した。なお、水溶性高分子化合物水溶液は、予め50℃・3日間保存して使用した。また、水分量が10%を超える場合には、上記装置に熱風を導入して乾燥し、水分量を表1,2の量に調整した。
引き続きレ−ディゲミキサーの撹拌を継続しつつ、表1,2に示した水難溶性化合物(表1,2に記載の通り予め温度を調整)を30秒で添加し被覆した。最後に必要に応じて微粉体を添加し、30秒間撹拌を続け粒子を得た。なお、被覆操作終了時(直後)の粒子温度が表1,2に記載の温度となるように、工程1及び工程2を通じて適宜ミキサーのジャケットに温水を通水して上記被覆操作を実施した。
(水溶性無機化合物)
・炭酸ナトリウム:粒灰(旭硝子(株)製、平均粒径320μm、嵩密度1.07g/mL)
・炭酸カリウム:炭酸カリウム(粉末)(旭硝子(株)製、平均粒径490μm、嵩密度1.30g/mL)
・炭酸水素ナトリウム:重炭酸ナトリウム工重(旭硝子(株)製)
・硫酸ナトリウム:中性無水芒硝K(日本化学工業(株)製)
(水溶性高分子化合物)
・MA1:アクリル酸/マレイン酸コポリマーナトリウム塩、アクアリックTL−400(日本触媒(株)製)(純分40%水溶液)
・MA2:アクリル酸/マレイン酸コポリマーナトリウム塩:アクアリックTL−400(日本触媒(株)製)を純分20%となるように水で希釈したもの
・PAS:ポリアクリル酸Na塩、アクアリックDL−40(日本触媒(株)製)の純分40%水溶液)
(水難溶性化合物)
・カプリン酸:関東化学(株)製
・ラウリン酸:日本油脂(株)製、NAA−122、融点43℃
・ステアリン酸:新日本理化(株)製、雪印ステアリン酸5000、融点65℃
・グルタル酸:関東化学(株)製
(微粉体)
・A型ゼオライト:シルトンB(水沢化学(株)製、純分80%)
(その他)
・ノニオン界面活性剤1:ダイヤドール13(三菱化学(株))製の酸化エチレン平均15モル付加体(純分90%)
・長鎖脂肪酸塩:C36H70O4Ca、SC−100(堺化学工業(株)製)
下記表3に示す組成に従って、以下の手順で界面活性剤含有粒子を調製した。まず、撹拌装置を装備したジャケット付き混合槽に水を入れ、温度を60℃に調整した。これにα−SF−Na(α−スルホ脂肪酸メチルエステルナトリウム)とノニオン界面活性剤2を除く界面活性剤、及びポリエチレングリコール(PEG#6000)を添加し、10分間撹拌した。続いてアクリル酸/マレイン酸コポリマーナトリウム塩(MA1)と蛍光剤とを添加し、さらに10分間撹拌した後、粉末A型ゼオライト(ゼオライトA)の一部(2.0%相当量(対各粒子、以下同じ)の捏和時添加用のA型ゼオライト、3.2%相当量の粉砕助剤用A型ゼオライト、1.5%相当量の表面被覆用のA型ゼオライトを除く)、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムを添加した。そして、さらに20分間撹拌して水分38%の噴霧乾燥用スラリーを調製した後、向流式噴霧乾燥塔を用いて熱風温度280℃の条件で噴霧乾燥し、平均粒径320μm、嵩密度0.30g/mL、水分5%の噴霧乾燥粒子を得た。
(界面活性剤)
・α−SF−Na:炭素数14:炭素数16=18:82のα−スルホ脂肪酸メチルエステルのナトリウム塩(ライオン(株)製、AI=70%、残部は未反応脂肪酸メチルエステル、硫酸ナトリウム、メチルサルフェート、過酸化水素、水等)
・LAS−K:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸(ライポンLH−200(ライオン(株)製)LAS−H純分96%)を界面活性剤組成物調製時に48%水酸化カリウム水溶液で中和する)。表3中の配合量は、LAS−Kとしての質量%を示す。
・石鹸:炭素数12〜18の脂肪酸ナトリウム(ライオン(株)製、純分:67%、タイター:40〜45℃、脂肪酸組成:C12:11.7%、C14:0.4%、C16:29.2%、C18F0(ステアリン酸):0.7%、C18F1(オレイン酸):56.8%、C18F2(リノール酸):1.2%、分子量:289)
・ノニオン界面活性剤2:ECOROL26(ECOGREEN社製炭素数12〜16のアルキル基をもつアルコール)の酸化エチレン平均15モル付加体(純分90%)
(水溶性高分子化合物)
・MA1:アクリル酸/マレイン酸コポリマーNa塩、アクアリックTL−400(日本触媒(株)製)(純分40%水溶液)
・PEG#6000:ライオン(株)製ポリエチレングリコール、商品名PEG#6000M
(無機化合物)
・A型ゼオライト:シルトンB(水沢化学(株)製、純分80%)
・炭酸カリウム:炭酸カリウム(粉末)(旭硝子(株)製、平均粒径490μm、嵩密度1.30g/mL)
・色素:群青(大日精化工業(株)製、Ultramarine Blue)
・香料A:特開2002−146399号公報[表11]〜[表18]に示す香料組成物B
・蛍光剤:チノパールCBS−X(チバスペシャルティケミカルズ)/チノパールAMS−GX(チバスペシャルティケミカルズ)=3/1(質量比)の混合物
・炭酸ナトリウム:粒灰(旭硝子(株)製、平均粒径320μm、嵩密度1.07g/mL)
下記方法で、金属触媒造粒物D1,D2を得た。
[金属触媒造粒物D1の調製方法]
金属触媒として(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体を10質量部、セルロースパウダー(粉末セルロース(商品名:Arbocel BE600/30、レッテンマイヤー社製))を10質量部、ノニオン界面活性剤(ダイヤドール13(三菱化学(株)製)の酸化エチレン平均25モル付加体(純分90%))を10質量部、PEG#6000(商品名:PEG#6000M、ライオン(株)製)を70質量部の割合になるように均一に粉体混合し、ホソカワミクロン社製エクストルード・オーミックスEM−6型に投入し、混練押し出して、さらにカッターで切断することにより径が0.8mmφ、長さ0.5〜3mmのペレット状成型物を得た(混練温度60℃、押し出し、切断後の温度20℃)。次いで、該成型物をホソカワミクロン社製フイッツミルDKA−3型に導入し、粉砕し篩い分けして400〜1000μmの造粒物D1を調製した。
材料としてトリス(2−アミノエチル)アミン(東京化成工業(株)製 試薬)、サリチルアルデヒド(東京化成工業(株) 試薬)、塩化マンガン・4水和物(関東化学(株)製 試薬)、メタノール(関東化学(株)製 試薬)、エタノール(甘糟化学産業(株)製 試薬)を用い、以下の方法で合成を行った。
トリス(2−アミノエチル)アミン48.7g(0.333mol)を反応容器に入れメタノール300mLで溶解し、0℃に冷却した。これにサリチルアルデヒド121.9g(0.998mol)をメタノール100mLで溶解した溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後さらに0℃で1時間撹拌した。撹拌終了後、0℃で3時間放置後、析出した黄色の結晶を桐山ロートを用いてろ過した。得られた結晶を500mLのエタノールで再結晶を行ない精製しトリス(サリチリデンイミノエチル)アミンの結晶143gを得た。
上記で得られたトリス(サリチリデンイミノエチル)アミンの結晶1.0g(0.002moL)をエタノール100mLに溶解し、この溶液に塩化マンガン・4水和物0.43g(0.002mol)を室温下で添加した。減圧下エタノールを約50mLになるまで濃縮した後、5℃下で24時間放置した。析出した深緑色の結晶をろ別し(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体(触媒2)の結晶1.1gを得た。
金属触媒としてトリス−μ−オキソ−ビス〔(1,4,7−トリメチル−1,4,7トリアザシクロノナン)マンガン(IV)〕ペンタフルオロリン酸塩を用いた以外は、金属触媒造粒物D1の調製方法と同様にして金属触媒造粒物D2を調製した。
トリス−μ−オキソ−ビス〔(1,4,7−トリメチル−1,4,7トリアザシクロノナン)マンガン(IV)〕ペンタフルオロリン酸塩を下記に示す。合成方法はJournal of the American Chemical Society 1998年 110巻 7398〜7411ページに従って合成を行った。
漂白活性化剤造粒物Aの調製方法
漂白活性化剤として4−デカノイルオキシ安息香酸(三井化学(株)製)70質量部、PEG〔ポリエチレングリコール#6000M(ライオン(株)製)〕20質量部、炭素数14のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム粉末品〔リポランPJ−400(ライオン(株)製)〕5質量部の割合になるようにホソカワミクロン(株)製エクストルード・オーミックスEM−6型に供給し、混練押し出し(混練温度60℃)することにより径が0.8mmφのヌードル状の押し出し品を得た。この押し出し品(冷風により20℃に冷却)を、ホソカワミクロン(株)製フィッツミルDKA−3型に導入し、また助剤としてA型ゼオライト粉末5質量部を同様に供給し、粉砕して平均粒径約700μmの漂白活性化剤造粒物Aを得た。
漂白活性化剤として4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた他は、漂白活性化剤造粒物Aと同様にして漂白活性化剤造粒物Bを調製した。
原料としてp−フェノールスルホン酸ナトリウム(関東化学(株)製 試薬)、N,N−ジメチルホルムアミド(関東化学(株)製 試薬)、ラウリン酸クロライド(東京化成工業(株)製 試薬)、アセトン(関東化学(株)製 試薬)を用い、以下の方法で合成を行った。
漂白活性化剤として4−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた他は、漂白活性化剤粒子Aと同様にして漂白活性化剤造粒物Cを調製した。
原料としてp−フェノールスルホン酸ナトリウム(関東化学(株)製 試薬)、N,N−ジメチルホルムアミド(関東化学(株)製 試薬)、ペラルゴン酸クロライド(東京化成工業(株)製 試薬)、アセトン(関東化学(株)製 試薬)を用い、以下の方法で合成を行った。
下記表4〜7に記載の組成となるように、粒状漂白性組成物を下記方法で調製し、下記評価を行った。結果を表4〜7に併記する。
(1)粒状漂白性組成物の調製
水平円筒型転動混合機(円筒直径585mm、円筒長さ490mm、容器131.7Lのドラム内部壁面に内部壁面とのクリアランス20mm、高さ45mmの邪魔板を2枚有するもの)で、充填率30容積%、回転数22rpm、25℃の条件で、表4〜7に記載の(A)過酸化物、(B)水溶性無機化合物含有粒子、及びその他の成分を示す組成に従って5分間混合し粒状洗剤組成物を得た。
溶解性(低温凝集率)の評価
粒状漂白性組成物5gを5℃の水80mLの入ったシャーレ中に静かに注ぎ5分間静置した。静置後、シャーレごと水を目開き3360μmの篩を通し、篩上に残った洗剤組成物を60℃で2時間乾燥する。乾燥後の質量を測定し下記式を用いて低温凝集率%を求めた。
低温凝集率(%)=(篩上に残った漂白性組成物の乾燥質量(g)/5)×100
良い:低温凝集率が5%未満
普通:低温凝集率が5〜20%未満
悪い:低温凝集率が20〜40%未満
非常に悪い:低温凝集率が40%以上
1Lビーカーと撹拌羽根(回転軸に圧さ1.5mm、幅23mm、長さ40mmの羽根が1枚あるもの)を用いて以下の評価をおこなった。
毎分250回転で撹拌している5℃の水道水1000gに粒状漂白性組成物5gを静かに投入し伝導度を測定する。完全に溶解したものの伝導度を100%とし、90%の伝導度を示すまでにかかる時間を測定し、低温溶解性とした。
上記で求めた低温溶解性と使用性の関係を以下に示す。家庭における使用性を考慮すると、粉末漂白性組成物としては低温溶解性5分未満が好ましい。
◎非常に良い:3分未満
○良い:3分以上〜4分未満
△普通:4分以上〜5分未満
×:5分以上
下記に示す容器それぞれに、漂白洗浄剤組成物1.2kgを入れ、上部をグラシン紙でのり付けした後蓋を閉じた。また、漂白剤組成物320gを入れ、上部をヒートシールした。これらの漂白洗浄剤組成物及び漂白剤組成物を、25℃(65%RH、8時間)、45℃(85%RH、16時間)のリサイクル恒温恒湿室中に30日間保存して経時保存安定性試験用サンプルを得た。経時保存後、ヨードメトリー法により残存過酸化物濃度(有効酸素量)を測定し、下記式により過酸化物残存率を求めた。
過酸化物残存率(%)=(保存後の有効酸素量/保存前の有効酸素量)×100
非常に良い:残存率が80%以上
良い:残存率が70%以上、80%未満
普通:残存率が60%以上、70%未満
悪い:残存率が60%未満
容器1:外側からコートボール紙(坪量:350g/m2)、ワックスサンド紙(坪量:30g/m2)、クラフトパルプ紙(坪量:70g/m2)の3層からなる紙容器(透湿度25g/m2・24時間(40℃、90%RH))で3辺が155mm、95mm、145mmの箱型容器。
粒状漂白性組成物用容器(詰め替え容器)
容器2:外側から、延伸ナイロン25μm、インキ層(白、4層)4μm、直鎖状低密度ポリエチレン150μmで形成されたフィルムを重ねあわせて作製した容量500mLの容器。
容器3:外側から、延伸ナイロン15μm、延伸ナイロン15μm、インキ層(白、4層)4μm、直鎖状低密度ポリエチレン150μmで形成されたフィルムを重ねあわせて作製した容量500mLの容器。
5分間熱湯で温めたレトルトカレー(ボンカレーゴールド中辛(大塚食品(株)製、内容量200g/1パック))5パック分を、カーゼを用いてろ過し、固形物を取り除き、その液に25×30cmの平織り木綿布(#100)5枚を浸し、30分間温めながら均一に付着させた。布を取り出し、洗液に色の付かなくなるまでイオン交換水ですすぎ、脱水し、自然乾燥した後、3×3cmの汚染布(試験片)とし実験に供した。
(6)漂白力
上記で得られた汚染布5枚を用いて漂白力の試験を行った。
粉末漂白性組成物が0.5質量%濃度(25℃の脱イオン水及び塩化カルシウムを用いて3°DH硬水に調製)の試験溶液200mLを調製し、つけ置きを30分間行った後、水道水すすぎ2分、脱水1分を行い、20℃・暗室で12時間風乾した。
原布(カレー汚染前)及び漂白洗浄前後の反射率は日本電色工業(株)製 NDR−101DPで460nmのフィルターを使用して測定し、次式により漂白率を求め、漂白性能の評価を行った。漂白力は5枚の汚染布に対する漂白率の平均値を求めた。
(7)平均粒径の測定
各サンプル及びその混合物について、目開き1680μm、1410μm、1190μm、1000μm、710μm、500μm、350μm、250μm、149μm、の9段の篩と受け皿を用いて分級操作を行った。分級操作は、受け皿に目開きの小さな篩から目開きの大きな篩の順に積み重ね、最上部の1680μmの篩の上から100g/回のベースサンプルを入れ、蓋をしてロータップ型篩い振盪機((株)飯田製作所製、タッピング:156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、10分間振動させた後、それぞれの篩及び受け皿上に残留したサンプルを篩目ごとに回収して、サンプルの質量を測定した。
受け皿と各篩との質量頻度を積算していくと、積算の質量頻度が、50%以上となる最初の篩の目開きをaμmとし、aμmよりも一段大きい篩の目開きをbμmとし、受け皿からaμmの篩までの質量頻度の積算をc%、またaμmの篩上の質量頻度をd%として、次式により平均粒径(質量50%)を求めた。
嵩密度はJIS K3362−1998に準じて測定した。
(過酸化物)
・過酸化物A1:過炭酸ナトリウム(三菱ガス化学(株)製、商品名:SPC−Z、有効酸素量:10.9%、平均粒径500μm、非危険物化のために、過炭酸ナトリウム/炭酸ナトリウム/炭酸水素ナトリウム=77/3/20でブレンドされたもの)
・過酸化物A2:被覆過炭酸ナトリウム(三菱ガス化学(株)製、商品名:SPC−D、有効酸素量13.2%、平均粒径760μm、ケイ酸とホウ酸ナトリウムでコーティングした過炭酸ナトリウム)
・ノニオン界面活性剤3:(アルキル鎖長12〜14、エチレンオキサイド平均付加モル数が5であり、エチレンオキサイド3〜7モル付加体が全体の90%以上のもの。(純分:90%)ライオン(株)製)
(酵素粒子)
エバラーゼ8T(ノボザイムズ製)
(香料)
・香料A:特開2002−146399号公報[表11]〜[表18]に示す香料組成物B
・香料B:特開2003−89800号公報[表1]〜[表7]に示す香料組成物A
Claims (7)
- (A)水に溶解して過酸化水素を発生する過酸化物、
(B)水溶性無機化合物核粒子に、水溶性高分子化合物水溶液を添加した後、融点以上の溶融状態である脂肪酸及びジカルボン酸から選ばれる水難溶性化合物を添加して得られる、水溶性無機化合物核粒子の表面に、水難溶性化合物と水溶性高分子化合物とが存在する水溶性無機化合物含有粒子であって、上記水難溶性化合物の含有量が2〜12質量%であり、上記水溶性高分子化合物の含有量が3〜8質量%である水溶性無機化合物含有粒子を含有することを特徴とする漂白性組成物。 - 水溶性高分子化合物がアクリル酸系高分子化合物である請求項1記載の漂白性組成物。
- (A)成分が過炭酸ナトリウムである請求項1又は2記載の漂白性組成物。
- (A)成分が、ケイ酸とホウ酸ナトリウムでコーティングされた過炭酸ナトリウムである請求項1又は2記載の漂白性組成物。
- さらに、(C)界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の漂白性組成物。
- さらに、(D)金属触媒を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の漂白性組成物。
- 水溶性無機化合物核粒子に、水溶性高分子化合物水溶液を添加した後、融点以上の溶融状態である脂肪酸及びジカルボン酸から選ばれる水難溶性化合物を添加し、水溶性無機化合物核粒子の表面に、水難溶性化合物と水溶性高分子化合物とが存在する水溶性無機化合物含有粒子を得て、この(B)水溶性無機化合物含有粒子と、(A)水に溶解して過酸化水素を発生する過酸化物とを混合することを特徴とする、請求項1記載の漂白性組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003433325A JP4525895B2 (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 漂白性組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003433325A JP4525895B2 (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 漂白性組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005187743A JP2005187743A (ja) | 2005-07-14 |
JP4525895B2 true JP4525895B2 (ja) | 2010-08-18 |
Family
ID=34790745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003433325A Expired - Fee Related JP4525895B2 (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 漂白性組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4525895B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5052890B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2012-10-17 | 花王株式会社 | 洗浄剤組成物 |
JP5052889B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2012-10-17 | 花王株式会社 | 洗浄剤組成物 |
WO2008081990A1 (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-10 | Kao Corporation | 洗浄剤組成物 |
JP2009149778A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Lion Corp | 漂白活性化成分の造粒物およびそれを含有する洗浄剤組成物、ならびに漂白活性化成分の造粒物の製造方法 |
JP5250460B2 (ja) * | 2009-03-18 | 2013-07-31 | ライオン株式会社 | 殺菌剤、殺菌剤調製液、洗剤組成物、漂白剤組成物及び殺菌方法 |
DE102009017724A1 (de) * | 2009-04-11 | 2010-10-14 | Clariant International Limited | Bleichmittelgranulate |
DE102009017722A1 (de) * | 2009-04-11 | 2010-10-14 | Clariant International Limited | Bleichmittelgranulate mit Aktivcoating |
WO2010131231A2 (en) * | 2009-05-14 | 2010-11-18 | Ecolab Usa Inc. | Peroxygen catalyst-containing fabric and use for in situ generation of alkalinity |
JP5785747B2 (ja) * | 2011-03-18 | 2015-09-30 | ライオン株式会社 | 粒状洗剤組成物 |
JP5830781B2 (ja) * | 2012-01-25 | 2015-12-09 | ライオン株式会社 | 衣料用洗剤組成物 |
CN108130765A (zh) * | 2017-12-15 | 2018-06-08 | 纤化(上海)生物化工股份有限公司 | 应用于牛仔服装上的去黄增艳剂及其制备方法和应用 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001081498A (ja) * | 1999-09-14 | 2001-03-27 | Lion Corp | 粒状洗剤組成物およびその製造方法 |
JP2003171697A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-06-20 | Lion Corp | 漂白性組成物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5023043B1 (ja) * | 1970-12-10 | 1975-08-05 | ||
US4078099A (en) * | 1976-08-25 | 1978-03-07 | Lever Brothers Company | Encapsulated bleaches and methods for their preparation |
-
2003
- 2003-12-26 JP JP2003433325A patent/JP4525895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001081498A (ja) * | 1999-09-14 | 2001-03-27 | Lion Corp | 粒状洗剤組成物およびその製造方法 |
JP2003171697A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-06-20 | Lion Corp | 漂白性組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005187743A (ja) | 2005-07-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1621605B1 (en) | Bleach composition and bleaching detergent composition | |
US8993504B2 (en) | Oxidation catalyst for bleaching, and bleaching composition using the same | |
JP5238240B2 (ja) | 粉末漂白性組成物 | |
JP5358091B2 (ja) | 漂白性組成物 | |
JP4525895B2 (ja) | 漂白性組成物及びその製造方法 | |
JP4264713B2 (ja) | 漂白洗浄剤組成物 | |
JP5178183B2 (ja) | 殺菌・除菌用組成物 | |
JP2005206835A (ja) | 漂白活性化触媒造粒物及び漂白性組成物 | |
JP2010168534A (ja) | 漂白性組成物 | |
JP5830781B2 (ja) | 衣料用洗剤組成物 | |
JP5809970B2 (ja) | 繊維製品用洗浄剤 | |
JP2012131836A (ja) | 粒状洗剤組成物 | |
JP2008001736A (ja) | 粉末漂白剤組成物 | |
JP5783760B2 (ja) | 漂白性組成物 | |
JP6414986B2 (ja) | 粒状洗剤組成物およびその製造方法 | |
JP5809874B2 (ja) | 繊維製品用洗浄剤 | |
JP5331550B2 (ja) | 高嵩密度粒状洗剤組成物およびその製造方法 | |
JP2010111728A (ja) | 漂白性組成物 | |
JP2006143855A (ja) | 飲料シミ汚れ除去効果を向上させたアミラーゼ含有漂白性組成物 | |
JP2008031407A (ja) | 衣料用粉末洗剤組成物 | |
JP5470022B2 (ja) | 高嵩密度粒状洗剤組成物 | |
KR20060063785A (ko) | 표백제 조성물 및 표백 세정제 조성물 | |
JP2007246621A (ja) | 粒状洗剤組成物 | |
JP2012229336A (ja) | 漂白性組成物及びこれを用いた繊維製品の漂白方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090612 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090701 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090828 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100218 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20100317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100512 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100525 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140611 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |