JP4473963B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両位置周辺などの地図を表示するナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車載用のナビゲーション装置は、車両位置周辺などの地図を画面上に表示する地図表示機能や、利用者により指定される目的地や経由地までの経路を探索する経路探索機能、経路探索によって設定された経路に沿って車両の走行を誘導する経路誘導機能などを備えている。
【0003】
ナビゲーション装置により表示される地図には、高速道、国道、県道、一般道など各種の道路が含まれている。これらの道路は、道路の種別や車線数等に応じて、表示色等を変えて表示されている場合が多く、これにより各道路の内容を視覚的に認識することができるようになっている。
【0004】
例えば、高速道路に青色、国道に赤色、県道に緑色といったように表示色が設定されている場合を考えると、赤色の線と緑色の線が交わっている場合には、国道と県道との交差点の存在を把握することができ、赤色の線と青色の線が並行して配置されている場合には、国道と高速道路が並行していることを把握することができる。すなわち、所定の表示色が設定された各線の配置状態に基づいて、交差点の有無や並行している他の道路の存在など、各道路の内容を認識することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように従来のナビゲーション装置では、地図に含まれる道路がその内容に応じて色分けして表示されているが、各道路に対する表示色の割り当てを正確に覚えている利用者は少なく、多くの利用者にとっては、表示された地図から各道路の内容を直感的に把握することが難しいという問題があった。
【0006】
また、道路の種別等に応じて複数の表示色を用いた場合には、地図中にいくつもの表示色が使われることとなるので、かえって地図の視認性が悪くなり、各道路の内容の把握が難しくなる場合もある。
また、従来のナビゲーション装置における地図表示において、特に2次元的な表示を行う場合には、道路が交差している部分について、各道路の実際の上下関係を考慮した表示は行われていなかった。このため、地図上において道路が交差している箇所を見た場合に、この場所で複数の道路が交差点として交わっているのか、立体的に交差しているのかを区別することができず、この点も地図中の道路内容の把握を難しくする要因となっていた。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、地図中の道路の内容を容易に把握することができるナビゲーション装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明のナビゲーション装置は、道路を含む地図画像の描画に必要な地図データを地図データ格納手段に格納し、この格納された地図データに基づいて、地図描画手段により所定範囲の地図画像を描画するとともに、優先順位が高い道路のみについては擬似的な立体表示を行っており、地図描画手段によって描画された地図画像を地図表示手段によって表示している。具体的には、優先順位が高い道路としては、高速道や国道等の主要道路、あるいは、自車が走行中の道路などが考えられる。このような優先順位が高い道路について擬似的な立体表示を行うことにより、優先順位が高い道路とそれ以外の道路とを視覚的に明確に区別することができるようになり、地図中の道路の内容を容易に把握することができる。
【0009】
通常の地図画像には、高速道、国道、県道、一般道など各種の道路が含まれているが、これらの中で、例えば高速道や国道などは優先順位が高い、すなわち、利用者にとって必要性が高いと考えられる。したがって、このような道路について擬似的な立体表示を行うことにより、必要性の高い道路を確実に把握することができるようになる。
【0010】
また、地図表示手段による地図画像の表示が詳細表示から広域表示までの複数の縮小倍率を切替可能である場合には、地図描画手段により、優先順位が高い道路についての擬似的な立体表示を、所定値以下の縮小倍率の地図画像に対応させて行うことが望ましい。一般に、縮小倍率が小さくなるほど、すなわち、地図画像の範囲が広域になるほどに表示範囲に含まれる道路の数や種別が多くなり、各道路を明確に区別しにくくなる傾向がある。したがって、広域表示に対応する所定値以下の縮小倍率が設定された場合にのみ、擬似的な立体表示を行うことにより、処理量の増加を最小限に抑えつつ、各道路の内容を把握しやすい地図表示を実現することができる。
【0016】
また、地図描画手段は、優先順位が高い道路について、この道路と影に相当する領域を含む第3の帯状画像を描画した後、この第3の帯状画像よりも狭い幅を有する第4の帯状画像を第3の帯状画像の中心から偏心した位置であって第3の帯状画像に含まれる領域に描画することにより、擬似的な立体表示を行うことが望ましい。描画位置をずらして道路に影を付ける処理は比較的に簡単であり、処理負担をそれほど増加させることなく擬似的な立体表示を行うことができる。
【0017】
また、第2の帯状画像を地図中の優先順位が高い道路に対応させ、第1の帯状画像を影に対応させることにより、所定方向に影が付加された道路、すなわち擬似的に立体表示された道路を表現することができる。
【0018】
また、第2の帯状画像の描画位置を描画対象の道路位置に対応させることにより、擬似的な立体表示を行わない場合と比べても、道路自体の描画位置が変化しないという利点がある。
【0019】
また地図描画手段は、優先順位が高い道路について、この道路と影に相当する領域を含む第3の帯状画像を描画した後、この第3の帯状画像よりも狭い幅を有する第4の帯状画像を第3の帯状画像の中心から偏心した位置であって第3の帯状画像に含まれる領域に描画することにより、優先順位が高い道路の擬似的な立体表示を行うようにしてもよい。あるいは、地図描画手段は、優先順位が高い道路について、この道路に対して所定方向に帯状の付加画像を付すことにより、優先順位が高い道路の擬似的な立体表示を行うようにしてもよい。上述した手法によっても、優先順位が高い道路を擬似的に立体表示することが可能であり、地図描画手法の選択肢を増やすことができる。
【0020】
また地図描画手段は、帯状の付加画像について、この付加画像が付された道路の色とこの道路周辺の背景色との間で次第に色が変化するような着色を行うことが望ましい。これにより、道路の側と背景色との間でスムーズに表示色が変化するようになり、地図の見やすさをより向上させることができる。
【0021】
また地図描画手段は、帯状の付加画像について、この付加画像が付された道路から遠ざかるにしたがって、背景の露出の程度が大きくなるように画素の間引き処理を行うことが望ましい。画素の間引き処理という簡単な処理により、道路とこの道路周辺の背景色との間で次第に色が変化するような着色を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態のナビゲーション装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態のナビゲーション装置の詳細構成を示す図である。図1に示すナビゲーション装置100は、ナビゲーションコントローラ1、DVD2、ディスク読取装置3、リモートコントロール(リモコン)ユニット4、車両位置検出部5、ディスプレイ装置6を含んで構成されている。
【0023】
ナビゲーションコントローラ1は、ナビゲーション装置100の全体動作を制御するものである。このナビゲーションコントローラ1は、CPU、ROM、RAM等を用いて所定の動作プログラムを実行することによりその機能が実現される。ナビゲーションコントローラ1の詳細構成については後述する。
【0024】
DVD2は、地図表示や経路探索などに必要な地図データが格納されている情報記憶媒体である。具体的には、DVD2は、数段階の縮小倍率に応じて、経度および緯度で適当な大きさに区切られた矩形形状の図葉を単位とした地図データを格納しており、各図葉の地図データは、図葉番号を指定することにより特定され、読み出すことが可能となる。また、各図葉の地図データには、(1)地図画像の表示に必要な各種データからなる「描画ユニット」、(2)マップマッチングや経路探索、経路誘導等の処理に必要な各種データからなる「道路ユニット」、(3)交差点の詳細情報を表す各種データからなる「交差点ユニット」、などが含まれている。
【0025】
ディスク読取装置3は、1枚あるいは複数枚のDVD2が装填可能であり、ナビゲーションコントローラ1の制御によっていずれかのDVD2から地図データの読み出しを行う。なお、装填されるディスクは必ずしもDVDでなくてもよく、CDでもよい。また、DVDとCDの双方を選択的に装填可能としてもよい。
【0026】
リモコンユニット4は、上下左右のカーソルキー、テンキー、地図画像の縮小倍率を設定する縮尺キーなど各種の操作キーを備えており、操作内容に応じた信号をナビゲーションコントローラ1に出力する。
車両位置検出部5は、例えば、GPS受信機、方位センサ、距離センサなどを備えており、所定のタイミングで車両位置(経度、緯度)の検出を行い、検出結果を出力する。
【0027】
ディスプレイ装置6は、ナビゲーションコントローラ1から出力される画像データに基づいて、自車位置周辺の地図画像などの各種情報などを表示する。
次に、ナビゲーションコントローラ1の詳細構成について説明する。図1に示すナビゲーションコントローラ1は、地図バッファ10、地図読出制御部12、地図描画部14、VRAM18、車両位置計算部20、経路探索処理部22、誘導経路メモリ24、誘導経路描画部26、入力処理部28、マーク画像描画部30、画像合成部32を含んで構成されている。
【0028】
地図バッファ10は、ディスク読取装置3によってDVD2から読み出された地図データを一時的に格納する。
地図読出制御部12は、車両位置計算部20により算出される車両位置や入力処理部28からの要求等に応じて、所定範囲の地図データの読み出し要求をディスク読取装置3に出力する。
【0029】
地図描画部14は、地図バッファ10に格納された地図データに基づいて、地図画像の表示に必要な地図画像データを生成するものであり、擬似立体化処理部16を含んで構成されている。
擬似立体化処理部16は、地図画像に含まれる特定の道路を擬似的に立体表示するための処理を行う。本実施形態における特定の道路としては、高速道、国道、県道を考えるものとする。なお、擬似立体化処理部16により行われる処理の詳細内容については後述する。
【0030】
VRAM18は、地図描画部14から出力される地図画像データを一時的に格納する。
車両位置計算部20は、車両位置検出部5から出力される検出データに基づいて自車位置および自車方位を計算するとともに、計算した自車位置が地図データの道路上にない場合には、自車位置を修正するマップマッチング処理を行う。
【0031】
経路探索処理部22は、利用者によって指定された出発地と目的地(あるいは経由地)の間を所定条件下で結ぶ走行経路を探索する。例えば、距離最短、時間最短等の各種の条件下で、コストが最小となるような走行経路が誘導経路として設定される。経路探索処理部22によって設定された誘導経路の内容を示すデータ(誘導経路データ)は、誘導経路メモリ24に格納される。
【0032】
誘導経路描画部26は、経路探索処理部22によって設定されて誘導経路メモリ24に格納された誘導経路データの中から、その時点でVRAM18に描画された地図に含まれるものを選び出し、誘導経路を地図上に重ねて表示するための誘導経路描画データを生成する。
【0033】
入力処理部28は、リモコンユニット4から入力される各種操作指示に対応する動作を行うための命令をナビゲーションコントローラ1内の各部に向けて出力する。
マーク画像描画部30は、マップマッチング処理がなされた後の自車位置に所定の車両位置マークを表示したり、カーソル位置に所定のカーソルマークを表示するための画像データを生成する。
【0034】
画像合成部32は、自車位置等に対応してVRAM18から読み出した地図画像データと、マーク画像描画部30から出力される画像データとを重ねて画像合成を行い、合成画像データをディスプレイ装置6に出力する。
上述した地図バッファ10が地図データ格納手段に、地図描画部14が地図描画手段に、ディスプレイ装置6、VRAM18、画像合成部32が地図表示手段にそれぞれ対応している。
【0035】
本実施形態のナビゲーション装置100はこのような構成を有しており、次に、自車位置周辺の地図画像を表示する場合のナビゲーション装置の動作について説明する。
図2は、本実施形態のナビゲーション装置100の動作手順を示す流れ図である。なお、図2に示す一連の処理は、所定の時間間隔で繰り返して行われるものとする。
【0036】
地図読出制御部12は、車両位置計算部20によって算出された自車位置と、その時点で設定されている地図画像の縮小倍率に基づいて、所定範囲の地図データの読み出し要求をディスク読取装置3に送る。これにより、所定範囲の地図データがディスク読取装置3によってDVD2から読み出されて、地図バッファ10に格納される(ステップ100)。
【0037】
次に地図描画部14は、地図バッファ10に格納された地図データを用いて、自車位置周辺に対応する地図画像データを生成する(ステップ101)。
またステップ101に示した処理と並行して、地図描画部14内の擬似立体化処理部16は、現在設定されている縮小倍率が所定値以下であるか否かを判定する(ステップ102)。縮小倍率を判定する際の所定値としては、例えば、地図上の1cmが実際の100mに対応する縮小倍率である「1万分の1」(いわゆる「100mスケール」)くらいの値にしておくことが好ましい。
【0038】
縮小倍率が所定値以下である場合には、ステップ102で肯定判断が行われ、擬似立体化処理部16は、地図画像の表示範囲内において、優先順位の高い道路を抽出し(ステップ103)、この道路を擬似的に立体表示する処理(擬似立体化処理)を行う(ステップ104)。
【0039】
図3は、ステップ104において行われる擬似立体化処理の内容を示す図である。
擬似立体化処理部16は、道路画像100(第1の帯状画像に対応)を左上方向に所定の移動量でずらす処理を行い(図3(A))、ずらし処理後の道路画像100a(第2の帯状画像に対応)をずらし処理前の道路画像100に対して上書きする(図3(B))。
【0040】
次に、擬似立体化処理部16は、道路画像100において、ずらし処理後の道路画像100aと重なっていない部分を黒色(あるいは灰色等)で塗りつぶす。これにより、図3(C)に示すように、ずらし処理後の道路画像100aの右側と下側にまたがる部分に影画像110が形成され、道路画像100aが擬似的に立体表示されることとなる。
【0041】
なお、ずらし処理前の道路画像100の全体を塗りつぶしておき、その上にずらし処理後の道路画像100aを上書きすることにより、影画像110を形成してもよい。
優先順位の高い道路に対する擬似立体化処理が行われると、あるいは、縮小倍率が所定値以上である場合(上述したステップ102で否定判断)に、地図描画部14は、生成した地図画像データをVRAM18に格納する(ステップ105)。
【0042】
次に画像合成部32は、VRAM18から1画面分に対応する範囲の地図画像データを読み出し、これにマーク画像描画部30によって生成される画像データを合成してディスプレイ装置6に出力する。画像合成部32から出力される画像データに基づいて、ディスプレイ装置6の画面上に地図画像が表示される(ステップ106)。その後、上述したステップ100に戻り、新たな自車位置に対応した地図データの読み出しが行われ、以降の処理が繰り返される。
【0043】
図4は、地図画像の表示例を示す図である。図4に示すように、優先順位の高い道路については影が付された擬似的な立体表示が行われており、優先順位の低い道路については従来通りの平面的な表示が行われている。このような表示を行うことにより、優先順位の高い道路とそれ以外の道路を視覚的に明確に区別することができるようになる。
【0044】
このように、本実施形態のナビゲーション装置100では、高速道や国道等の優先順位の高い道路について、影画像を付加することによる擬似的な立体表示を行っているため、優先順位の高い道路とそれ以外の道路とを視覚的に明確に区別することができるようになる。したがって、地図中の道路の内容を容易に把握することができる。
【0045】
なお、上述した実施形態では、優先順位の高い道路として高速道や国道等を考えていたが、これに限定されるものではなく、他の道路を優先順位の高い道路に設定してもよい。例えば、自車が走行中の道路やこの走行道路に接続している道路を優先順位の高い道路としてもよく、経路誘導中における誘導経路を優先順位の高い道路としてもよい。
【0046】
また、擬似的な立体表示を行う際に、元の道路画像をずらす際のずらし量を可変して設定することにより、さらに優先順位を表現してもよい。例えば、高速道、国道、県道の順に優先順位が高いものとすると、優先順位の高いものほどずらし量を多くし、優先順位の低いものほどずらし量を少なくすれば、擬似的な立体表示が行われた道路の中で、さらに優先順位を表現することができる。この場合でも、地図中において使用される表示色が増加するわけではないため、表示色の多用による視認性の悪化を招くことはない。
【0047】
また上述した実施形態では、図2に示したステップ102における縮小倍率の具体例として「1万分の1」という値を挙げていたが、この値は一例であり他の値に設定してもよい。
上述した実施形態では、優先順位の高い道路については、左上方向にずらして影を付けることにより擬似的に立体表示していたが、道路を擬似的に立体表示する手法はこれに限定されるものではなく、他にも種々の変形例が考えられる。
【0048】
図5は、道路を擬似的に立体表示する手法の変形例を示す図である。図5に示す変形例の場合には、擬似立体化処理部16は、道路画像の本来の描画位置120′(図5(A))から右下方向に所定の移動量だけずらした位置に帯状画像120a(第1の帯状画像に対応)を描画し、その上に道路画像120(第2の帯状画像に対応)を上書きして描画する(図5(B))。次に、擬似立体化処理部16は、帯状画像120aにおいて、道路画像120と重なっていない部分を黒色(あるいは灰色等)で塗りつぶす。これにより、図5(C)に示すように、道路画像120の右側と下側にまたがる部分に影画像130が形成され、擬似的に立体表示された道路画像120を得ることができる。この場合には、疑似立体化処理を行わない場合と比べても、道路画像の描画位置が変化しない利点がある。
【0049】
図6は、道路を擬似的に立体表示する手法の他の変形例を示す図である。図6に示す変形例の場合には、擬似立体化処理部16は、道路画像140を描画するとともに、道路画像140の右下側に対して、部分的な影画像142および144をそれぞれ描画する(図6(A))。これにより図6(B)に示すように、部分的な影画像142および144によって、道路画像140の右側と下側にまたがる部分に影画像146が形成され、擬似的に立体表示された道路画像140が得られる。なおこの場合には、影画像142および144が帯状の付加画像に対応する。
【0050】
図7は、道路を擬似的に立体表示する手法の他の変形例を示す図である。図7に示す変形例の場合には、擬似立体化処理部16は、初めに、道路画像の本来の描画位置150′の近傍に所定幅の影画像160(第3の帯状画像に対応)を描画する(図7(A))。次に擬似立体化処理部16は、描画位置150′、すなわち、影画像160の中心から偏心した位置であって影画像160に含まれる領域に、影画像160よりも狭い幅を有する所定色(例えば、黒色)の線150aを上書きして描画する(図7(B))。
【0051】
次に、擬似立体化処理部16は、所定色の線150aに対して、この線150aと異なる表示色であり、若干小さい面積の線150bを線150aの内側に上書きして描画する。これにより、図7(C)に示すように、線150aの外縁部分によって線152bの周辺が縁取りされる形となり、線150aと線150bを用いて道路画像150(第4の帯状画像に対応)が形成される。また、この道路画像150の右側と下側にまたがる部分には、影画像160の一部が見えており、これにより擬似的に立体表示された道路画像150を得ることができる。
【0052】
このように、上述した図6あるいは図7に示した手法によっても、道路を擬似的に立体表示することが可能であり、地図描画手法の選択肢を増やすことができる。
また、道路を擬似的に立体表示する際のより簡便な手法としては、優先順位の高い道路について、その両サイドを太い線で強調表示することにより、その他の道路を区別するようにしてもよい。この場合には、処理量をさらに低減することができる。
【0053】
また上述した図6に示した例のように、道路画像に対して所定の影画像(帯状の付加画像)を付加する場合に、影画像に対して、この影画像が付された道路画像とその周辺の背景画像との間で表示色が次第に変化するような着色を行うようにしてもよい。
【0054】
図8は、影画像に対して、この影画像が付された道路画像とその周辺の背景画像との間で表示色が次第に変化するような着色を行う場合の表示例を示す図であり、影画像が付された道路画像の一部分が示されている。
図8では、道路画像170に所定の表示色が設定されており、この表示色がハッチングにより擬似的に表現されている。また、背景画像180についても、道路画像170とは異なる所定の表示色が設定されている。そして、道路画像170と背景画像180との間に配置されている影画像172には、図中においてハッチングの密度を徐々に変化させることにより表現されているように、道路画像170の表示色と背景画像180の表示色との間で次第に色が変化するような着色が行われている。例えば、道路画像170の表示色が「青色」、背景画像180の表示色が「白色」にそれぞれ設定されている場合であれば、影画像172の表示色は、青色と白色との間で次第に色が変化するような色となる。これにより、道路画像170と背景画像180との間でスムーズに表示色が変化するようになり、地図の見やすさをより向上させることができる。
【0055】
図9は、影画像に対して、この影画像が付された道路画像とその周辺の背景画像との間で表示色が次第に変化するような着色を行う場合の他の表示例を示す図であり、上述した図8と同様に、影画像が付された道路画像の一部分が示されている。
【0056】
図9においても、道路画像170には所定の表示色が設定されており、この表示色がハッチングにより擬似的に表現されている。また、背景画像180についても、道路画像170とは異なる所定の表示色が設定されている。上述した図8に示す例との相違点は、影画像172′に対して画素の間引き処理を行うことにより、道路画像170の表示色と背景画像180の表示色との間で次第に色が変化するような着色を行っている点である。
【0057】
具体的には、図9に示す影画像172′は、5列の画素列から構成されており、道路画像170に一番近い画素列では5画素おきに1画素、次の画素列では4画素おきに1画素、3番目の画素列では3画素おきに1画素、4番目の画素列では2画素おきに1画素、5番目の画素列では1画素おきに1画素、というように、道路画像170から遠ざかるほど多くの画素が間引きされている。
【0058】
したがって、道路画像170から遠ざかるにしたがって、背景画像180の露出の程度が大きくなり、これにより、道路画像170の表示色と背景画像180の表示色との間で次第に色が変化するような着色が擬似的に表現される。すなわち、図9に示す表示例では、画素の間引き処理という簡単な処理により、道路とこの道路周辺の背景色との間で次第に色が変化するような着色を実現することができる利点がある。
【0059】
また、より簡便に道路画像とその周辺の背景画像との間で表示色が次第に変化するような着色を行う方法としては、道路画像の表示色と背景画像の表示色の中間色を影画像に設定する方法も考えられる。例えば、道路画像に対して「青色」、背景画像に対して「白色」が設定されている場合であれば、影画像に対して「水色」の表示色を設定すればよい。
【0060】
〔参考実施形態〕
ところで、上述した実施形態では、高速道や国道等の道路について、影画像を付加することによる擬似的な立体表示を行っていたが、立体交差している上側の道路について、実際の道路状況に応じて擬似的な立体表示を行うことによっても、地図中の道路の内容(具体的には、立体交差の有無)の把握を容易にすることができる。
【0061】
図10は、参考実施形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。図10に示すナビゲーション装置100aは、上述した実施形態のナビゲーション装置100と比較して、地図描画部14内に備わっている擬似立体化処理部16が処理内容の異なる擬似立体化処理部16aに置き換えられた点のみが異なっている。以下、主に両者の相違点に着目して説明を行う。
【0062】
擬似立体化処理部16aは、立体交差している道路について、その立体交差している部分を擬似的に立体表示するための処理を行う。なお、擬似立体化処理部16aにより行われる処理の詳細内容については後述する。
図11は、立体交差している部分に関する地図データの内容を示す図である。具体例として、図11(A)に示すように、道路R1と道路R2とが平面的に交差しており、道路R1と道路R3とが立体交差している場合を想定し、地図データの表現方法を説明する。
【0063】
従来の地図データでは、図11(B)に示すように、道路R1と道路R2とが交差する交差点に対応してノードN1が設定され、このノードN1に関連付けて交差点に関する属性情報(例えば、接続している道路数や交通規制など)が記録される。また、このノードN1に接続されたリンクL11およびL12に関連付けて道路R1に関する属性情報(例えば、車線数や走行コストなど)が記録され、リンクL21およびL22に関連付けて道路R2に関する属性情報が記録される。同様に、リンクL31に関連付けて道路R3に関する属性情報が記録される。
【0064】
これに対して、本実施形態の地図データでは、道路R1と道路R3とが立体交差している部分に関する情報を記述するために、図11(C)に示すように、上側の道路R1に対応するリンクL12が新たに3つのリンクL121、L122、L123に分割されており、リンクL122が、道路R1と道路R3とが立体交差している部分に対応付けられている。このように、上側の道路R1において、立体交差した部分を一のリンクL122に対応させることにより、下側の道路R3と上側の道路R1とが立体交差する部分を擬似的に立体表示するために、立体交差部分を特定する処理が容易となる。
【0065】
また本実施形態では、各道路R1、R2、R3の相対的な高さの差を示す所定の高さデータを設定している。具体的には、図11(A)に示す例では、道路R1と道路R2は相対的な高さが同じであり、道路R3は道路R1、R2よりも相対的な高さが低いので、高さデータとしては、例えば、道路R1を記述するリンクL11、L121、L122、L123と、道路R2を記述するリンクL21、L22のそれぞれに対して「高さデータ=+1」、道路R3を記述するリンクL31に対して「高さデータ=0」というようなデータを記録しておけばよい。なお、この高さデータの表現方法は一例であり、各道路の間の相対的な高さが判断できるようなデータ内容であれば、他の表現方法を用いてもよい。
【0066】
参考実施形態のナビゲーション装置100aはこのような構成を有しており、次に、自車位置周辺の地図画像を表示する場合のナビゲーション装置100aの動作について説明する。
図12は、参考実施形態のナビゲーション装置100aの動作手順を示す流れ図である。なお、図12に示す一連の処理は、所定の時間間隔で繰り返して行われるものとする。
【0067】
地図読出制御部12は、車両位置計算部20によって算出された自車位置と、その時点で設定されている地図画像の縮小倍率に基づいて、所定範囲の地図データの読み出し要求をディスク読取装置3に送る。これにより、所定範囲の地図データがディスク読取装置3によってDVD2から読み出されて、地図バッファ10に格納される(ステップ200)。
【0068】
次に地図描画部14は、地図バッファ10に格納された地図データを用いて、自車位置周辺に対応する地図画像を描画するための地図画像データを生成する(ステップ201)。具体的には、地図描画部14は、地図画像の背景となる部分の背景画像データや、道路を表示するための道路画像データなどを生成する処理を行う。
【0069】
またステップ201に示した処理と並行して、地図描画部14内の擬似立体化処理部16aは、地図画像の表示範囲内において、立体交差している道路が存在するか否かを判定する(ステップ202)。
立体交差している道路が存在する場合には、ステップ202で肯定判断が行われ、擬似立体化処理部16aは、道路が立体交差している部分について、所定の擬似立体化処理を行う(ステップ203)。処理内容の詳細については後述する。
【0070】
また地図画像の表示範囲内において立体交差している道路が存在しない場合には、上述したステップ202で否定判断が行われ、この場合には上述したステップ203に示した擬似立体化処理が省略される。
次に地図描画部14は、生成した地図画像データをVRAM18に格納する(ステップ204)。
【0071】
次に画像合成部32は、VRAM18から1画面分に対応する範囲の画像データを読み出し、これにマーク画像描画部30によって生成される画像データを合成してディスプレイ装置6に出力する。画像合成部32から出力される画像データに基づいて、ディスプレイ装置6の画面上に地図画像が表示される(ステップ205)。その後、上述したステップ200に戻り、新たな自車位置に対応した地図データの読み出しが行われ、以降の処理が繰り返される。
【0072】
図13は、上述したステップ203において行われる擬似立体化処理の内容を示す図である。具体例として、上述した図11(A)に示した道路に対して擬似立体化処理を行う場合を想定して説明を行う。
地図描画部14は、各道路の相対的な高さの差に基づいて、複数のレイヤに分けて、背景画像や道路画像を描画し、これらを合成することにより地図画像を描画している。図11(A)に示した道路を含む地図画像を描画する場合であれば、地図描画部14は、最下層のレイヤ#0に背景画像を描画し、その一段上側のレイヤ#1に道路R3などの高さデータ=0の道路を描画し、さらに一段上側のレイヤ#2に道路R1、R2などの高さデータ=+1の道路を描画している。
【0073】
この場合に、擬似立体化処理部16aは、図13(A)に示すように、道路R1に関するリンクL122のデータに基づいて、立体交差している部分を特定する。次に擬似立体化処理部16aは、立体交差している部分であって、道路R1の両側に対応する所定領域T1およびT2をレイヤ#2上において設定し、これらの所定領域T1およびT2に対して、表示色として透明色を設定する。
【0074】
次に、擬似立体化処理部16aは、レイヤ#1上に描画されている道路R3とレイヤ#2上に設定された所定領域T1およびT2とを照らし合わせ、図13(B)に示すように、道路R3について、所定領域T1またはT2に含まれる部分(図中、ハッチングにより示された部分)を非表示状態とする処理を行う。この結果、図13(C)に示すように、道路R1と道路R3とが立体交差している部分について、下側の道路R3の一部分(道路R1に近接する部分)が削除されることとなる。
【0075】
このように、立体交差した部分において、上側の道路(特定の道路)の両側の所定範囲に含まれる下側の道路を非表示状態とするという比較的簡単な処理により、下側の道路と上側の道路とが立体的に交差している様子を表現することができる。なお、上述した図13では、上側の道路の両側の所定範囲に含まれる下側の道路を非表示状態としていたが、少なくとも上側の道路のいずれか一方側の所定範囲に含まれる下側の道路を非表示状態とすることにより、立体交差している様子を表現するようにしてもよい。
【0076】
図14は、立体交差している道路を擬似的に立体表示した地図画像の表示例を示す図である。図14に示すように、車両位置マークGによって自車位置が示されており、その周辺の地図画像が表示されている。この地図画像において、立体交差部分200、202によって示されているように、立体交差している道路について、上述した図13に示した所定の擬似立体化処理が行われており、上側の道路と下側の道路が立体交差していることを容易に把握することができるようになっている。
【0077】
図15は、立体交差している道路を擬似的に立体表示した地図画像の他の表示例を示す図である。図15では、上側の道路に対応する道路R4、R5が中央付近に上下方向に延び、その下側に環状道路R6が存在する場合の表示例が示されている。立体交差部分204、206に示されているように、所定の擬似立体化処理が行われることにより、上側の道路R4およびR5と下側の環状道路R6が立体交差していることが分かるようになっている。
【0078】
このように、参考実施形態のナビゲーション装置100aは、立体交差している道路について、実際の道路状況(相対的な高さの関係)に応じて擬似的な立体表示を行っているので、立体交差の有無を容易に把握することができるようになり、地図中の道路の内容を容易に把握することができる。
【0079】
なお、上述した参考実施形態では、立体交差した上側の道路について、この上側の道路の両側の所定範囲に含まれる下側の道路を非表示状態とすることにより、擬似的な立体表示を行っていたが、下側の道路の一部を半透明化した描画処理を行うことにより、擬似的な立体表示を実現してもよい。
【0080】
図16は、下側の道路の一部を半透明化した描画処理を行うことにより、立体交差した上側の道路の擬似的な立体表示を行う場合の表示例を示す図であり、上述した図11において、道路R1と道路R3が交差する部分が拡大して示されている。
【0081】
図16では、道路R3に対して所定の表示色が設定されており、この表示色がハッチングにより擬似的に表現されている。そして、道路R3において、道路R1に近接する所定範囲に含まれる部分では所定間隔で画素の間引き処理が行われ、間引きされた部分については下側の背景の表示色が見えるようになっている。このように、画素の間引き処理という比較的に簡単な処理によって半透明化した描画処理が行われ、上側の道路R1の両側の所定範囲において、下側の道路R3が薄く見える状態となっており、道路R1と道路R3が立体交差している様子がより分かりやすく表現されている。
【0082】
なお、半透明化した描画処理を実現する方法は、上述した画素の間引き処理の他にも、下側の背景の表示色と道路R3の表示色とを混合する方法など種々の方法が考えられるが、いずれを採用してもよい。
また上述した実施形態では、図11(C)に示すリンクL122のように、立体交差している部分に対して、新たに設定した一のリンクを対応付けて地図データを記述していたが、立体交差している部分を含む全体に対して一のリンクを対応させることもできる。
【0083】
図17は、立体交差している部分に関する地図データの内容の変形例を示す図である。図17に示すリンクおよびノードの構成は、従来の地図データの一例として上述した図11(B)に示したものとほぼ同様の内容となっている。図17に示すように、立体交差している部分を含むリンクL12に関連付けて、この立体交差している区間を示す位置データP1およびP2を記録しておき、これらの位置データP1、P2に基づいて、擬似立体化処理部16aにより、立体交差している部分を擬似的に立体表示する処理を行えばよい。この変形例では、既存のリンクに関連付けて、立体交差している区間を示す位置データを付加しているので、立体交差した部分に対応して新たなリンクを設定し直す必要がなく、地図データの変更に要する労力を軽減することができる利点がある。
【0084】
また、参考実施形態に示した立体交差に関する擬似的な立体表示の手法に対して、上述した一実施形態に示した手法をさらに組み合わせて用い、地図画像の描画を行うようにしてもよい。
図18は、一実施形態における擬似的な立体表示の手法と、参考実施形態における擬似的な立体表示の手法とを組み合わせて用いた場合の地図画像の表示例を示す図である。図18に示す表示例は、上述した図4に示した一実施形態における表示例とほぼ同内容になっており、高速道や国道等の特定道路について、所定の影画像を付加することによる擬似的な立体表示が行われているとともに、立体交差部分208、210によって示されているように、立体交差部分に関する所定の擬似立体化処理が行われている。このように、参考実施形態に示した立体交差に関する擬似的な立体表示の手法に対して、一実施形態に示した手法をさらに組み合わせて用いて地図画像の描画を行うことにより、地図中の道路内容の把握がさらに容易になる。
【0085】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、地図画像に含まれる高速道や国道等の特定の道路について、擬似的な立体表示が行われるので、特定の道路とそれ以外の道路とを視覚的に明確に区別することができるようになる。したがって、地図中の道路の内容を容易に把握することができる。
【0086】
また本発明によれば、特定の道路としての立体交差した上側の道路について、擬似的な立体表示が行われるので、立体交差の有無の把握が容易となり、地図中の道路の内容を容易に把握することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のナビゲーション装置の詳細構成を示す図である。
【図2】ナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図である。
【図3】擬似立体化処理の内容を示す図である。
【図4】地図画像の表示例を示す図である。
【図5】道路を擬似的に立体表示する手法の変形例を示す図である。
【図6】道路を擬似的に立体表示する手法の他の変形例を示す図である。
【図7】道路を擬似的に立体表示する手法の他の変形例を示す図である。
【図8】影画像に対して、この影画像が付された道路画像とその周辺の背景画像との間で表示色が次第に変化するような着色を行う場合の表示例を示す図である。
【図9】影画像に対して、この影画像が付された道路画像とその周辺の背景画像との間で表示色が次第に変化するような着色を行う場合の他の表示例を示す図である。
【図10】 参考実施形態のナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図11】立体交差している部分に関する地図データの内容を示す図である。
【図12】 参考実施形態のナビゲーション装置の動作手順を示す流れ図である。
【図13】ステップ203において行われる擬似立体化処理の内容を示す図である。
【図14】立体交差している道路を擬似的に立体表示した地図画像の表示例を示す図である。
【図15】立体交差している道路を擬似的に立体表示した地図画像の他の表示例を示す図である。
【図16】下側の道路の一部を半透明化した描画処理を行うことにより、立体交差した上側の道路の擬似的な立体表示を行う場合の表示例を示す図である。
【図17】立体交差している部分に関する地図データの内容の変形例を示す図である。
【図18】 一実施形態における擬似的な立体表示の手法と、参考実施形態における擬似的な立体表示の手法とを組み合わせて用いた場合の地図画像の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーションコントローラ
2 DVD
3 ディスク読取装置
4 リモートコントロール(リモコン)ユニット
5 車両位置検出部
6 ディスプレイ装置
10 地図バッファ
12 地図読出制御部
14 地図描画部
16、16a 擬似立体化処理部
18 VRAM
20 車両位置計算部
22 経路探索処理部
32 画像合成部
100、100a ナビゲーション装置
Claims (6)
- 道路を含む地図画像の描画に必要な地図データを格納する地図データ格納手段と、
前記地図データに基づいて、所定範囲の前記地図画像を描画するとともに、優先順位が高い道路のみについて擬似的な立体表示を行う地図描画手段と、
前記地図描画手段によって描画された前記地図画像を表示する地図表示手段と、を備え、
前記地図画像の描画範囲には優先順位が異なる複数種類の道路が含まれており、
前記地図表示手段による前記地図画像の表示は、詳細表示から広域表示までの複数の縮小倍率が切替可能であり、
前記地図描画手段は、優先順位が高い道路についての前記擬似的な立体表示を、所定値以下の縮小倍率の前記地図画像に対応させて行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1において、
前記地図描画手段は、描画対象の道路位置からずらした描画位置に第1の帯状画像を描画した後、描画対象の道路位置に対応した描画位置であって、前記第1の帯状画像の描画位置から所定方向にずらした位置に第2の帯状画像を描画することにより、前記擬似的な立体表示を行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1において、
前記地図描画手段は、前記優先順位が高い道路について、この道路と影に相当する領域を含む第3の帯状画像を描画した後、この第3の帯状画像よりも狭い幅を有する第4の帯状画像を前記第3の帯状画像の中心から偏心した位置であって前記第3の帯状画像に含まれる領域に描画することにより、前記擬似的な立体表示を行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1において、
前記地図描画手段は、前記優先順位が高い道路について、この道路に対して所定方向に帯状の付加画像を付すことにより、前記擬似的な立体表示を行うことを特徴とするナビゲーション
装置。 - 請求項4において、
前記地図描画手段は、前記帯状の付加画像について、この付加画像が付された道路の色とこの道路周辺の背景色との間で次第に色が変化するような着色を行うことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項5において、
前記地図描画手段は、前記帯状の付加画像について、この付加画像が付された道路から遠ざかるにしたがって、背景の露出の程度が大きくなるように画素の間引き処理を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
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