JP4471509B2 - 鋼管ソイルセメント杭、その施工方法および施工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ソイルセメント柱体とこのソイルセメント柱体内に設置された鋼管とを一体化させた鋼管ソイルセメント杭、その施工方法およびその施工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現地の掘削土と地上から注入されたセメントミルク等の固化材とからなるソイルセメント柱体内に鋼管を沈設し、両者をソイルセメントの付着力で一体化させた鋼管ソイルセメント杭は、支持力性能や耐震性能がきわめてすぐれているだけでなく、場所打ち杭などに比べて施工時の掘削発生土が少ない等の理由により近年広く施工されるようになってきている。
【0003】
例えば図5は、従来の鋼管ソイルセメント杭の一例を示し、地中に所定の深さまで連続して施工されたソイルセメント柱体20内に、これより小径の鋼管21が沈設されている。ソイルセメントは鋼管21の外側と内側の両方に、均等に注入された固化材と掘削土とを攪拌混合して製造されている。
【0004】
また、鋼管21にはスパイラル鋼管などの普通鋼管のほかに、必要に応じてソイルセメントとの付着力を高めるべく外表面に突起が多数突設された表面突起付き鋼管が使用されている。
【0005】
また、この種の杭の施工方法と施工装置に関しては、例えば特許登録第2645322号公報や特許登録第2887702号公報などに開示されている。このうち杭の施工装置としては、例えば図6(a)に図示するような装置が使用されている。
【0006】
図示するように、鋼管21を貫通する回転ロッド22の先端部分に掘削ビット23と掘削翼24がそれぞれ突設され、その上側に共回り防止翼25と攪拌翼26が所定間隔おきにそれぞれ突設され、さらにその上方に回転ロッド22を鋼管21の中心部に保持するためのスタビライザー27が所定間隔おきに突設されている。
【0007】
また、回転ロッド22の先端部には回転ロッド22内を介して地中に注入された固化材を噴射するための固化材噴射口(図省略)が形成されている。
このような構成において、杭の施工に際しては、図6(a)〜(e)に図示するように、回転ロッド22が回転することで掘削ビット23と掘削翼24が回転し、これにより地盤が掘削される。
【0008】
また、地盤の掘削と並行して固化材噴射口(図省略)から掘削土内にセメントミルク等の固化材が噴射され、この固化材と掘削土が回転ロッド22とともに回転する攪拌翼26で攪拌されることで、ソイルセメント柱体20が地表から地中に向けて連続して形成される。
【0009】
また、鋼管21はソイルセメント柱体20を施工しながら未だ固まらないソイルセメント柱体20内に徐々に沈設するか、またはソイルセメント柱体20を先に施工し、その後ソイルセメント柱体20が未だ固まらないうちにソイルセメン卜柱体20内に沈設する。
【0010】
そして、ソイルセメント柱体20の施工と鋼管21の沈設が完了したら、回転ロッド22を引き上げて施工を完了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これまでの鋼管ソイルセメント杭は、鋼管21の外側と内側の両方に固化材が均等に注入されているので、あまり高い強度を必要としない鋼管21内の中心部まで必要以上の固化材が注入されることとなるため、固化材が無駄になってコストアップを免れないだけでなく、固化材の使用量に比例して掘削発生土が増大する等の課題があった。
【0012】
また、鋼管21とソイルセメントとの付着力は、鋼管21の表面状態と鋼管21の表面に付着するソイルセメント自体の強度で決まるが、鋼管21としてスパイラル鋼管などの普通鋼管が使用された場合、鋼管21の表面が平滑なためにソイルセメントの付着力が小さく、ソイルセメント柱体20と鋼管21との完全な一体化が図れない等の課題があった。
【0013】
また、鋼管21として表面突起付き鋼管が使用された場合には、ソイルセメントの付着強度が高められる点では、普通鋼管に比べてはるかにすぐれているが、この種の表面突起付き鋼管は専用の製造工程で製造されることからきわめて高価なものであるため、材料コストが嵩む等の課題があった。
【0014】
さらに、いずれの鋼管を使用した場合でも、杭の施工中に固化材が注入されない空掘り部分があると、突起部や溶接ビード部に粘性土が付着して杭としての周面摩擦抵抗力が低下するおそれがあった。また、固化材が注入されない空掘りの粘性土層が地盤中にあると、鋼管21の内側表面に粘性土が付着して鋼管先端部の閉塞効果が低下するおそれもあった。
【0015】
この発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、固化材の無駄をなくして経済施工と掘削発生土の低減を図るとともに、表面に突起のない普通鋼管を使用した場合でも、鋼管とソイルセメントとの付着力を増大させて杭としての支持力の増大を可能にした鋼管ソイルセメント杭、その施工方法および施工装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための手段として、請求項1記載の鋼管ソイルセメント杭は、掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形成され、かつ前記鋼管の外側および内側表面近くに鋼管内中心部より富配合のソイルセメントが充填されてなることを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の鋼管ソイルセメント杭の施工方法は、杭施工装置を使い、掘削の際に掘削土に固化材を噴射し、かつ攪拌混合してソイルセメント柱体を施工しながら、このソイルセメント柱体内に鋼管を沈設して鋼管ソイルセメント杭を施工する際に、前記鋼管の外側と内側表面近くに固化材を噴射することを特徴とする。
【0018】
請求項3記載の鋼管ソイルセメント杭の施工方法は、杭施工装置を使い、掘削の際に掘削土に固化材を噴射し、かつ攪拌混合してソイルセメント柱体を施工しながら、このソイルセメント柱体内に鋼管を沈設して鋼管ソイルセメント杭を施工する際に、前記鋼管の外側に固化材を噴射しながら前記鋼管を沈設し、次に前記鋼管の内側表面近くに固化材を噴射しながら前記施工装置を引き上げることを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の鋼管ソイルセメント杭の施工方法は、請求項3記載の鋼管ソイルセメン卜杭の施工方法において、鋼管の内側にあっては、固化材を鋼管の内側表面に向けて固化材を噴射することを特徴とする。
【0020】
請求項5記載の鋼管ソイルセメント杭の施工装置は、掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形成される鋼管ソイルセメント杭の施工装置において、鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に少なくとも掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設され、かつ前記掘削翼または攪拌翼に鋼管の外側と内側表面近くに固化材を噴射するための固化材噴射口がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0021】
請求項6記載の鋼管ソイルセメント杭の施工装置は、掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形成される鋼管ソイルセメント杭を施工するための装置であって、前記鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に少なくとも掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設された装置において、前記掘削翼または攪拌翼に前記鋼管の外側表面近くに固化材を噴射するための固化材噴射口が設けられているとともに、前記掘削翼または攪拌翼に前記鋼管の内側表面に向けて固化材を噴射するための固化材噴射口が設けられていることを特徴とするものである。
【0022】
請求項7記載の鋼管ソイルセメント杭の施工装置は、請求項5または6記載の鋼管ソイルセメント杭の施工装置において、掘削翼と攪拌翼はそれぞれ、拡径および縮径するように突設されていることを特徴とする。
【0023】
この場合の掘削翼と攪拌翼としては、例えば中央より先端部分が回転して折り畳めるように構成されているもの、中央より先端部分がそれぞれ掘削翼と攪拌翼の軸方向にスライドして伸縮するように構成されたもの等がある。
【0024】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
図1(a),(b)は、この発明に係る鋼管ソイルセメント杭の一例を示し、図において、地中にソイルセメント柱体1が所定の深さまで連続して施工され、このソイルセメント柱体1内にこれより小径の鋼管2が沈設されている。
【0025】
ソイルセメント柱体1は鋼管2の外側と内側表面近く、および鋼管2内の中心部に鋼管2の軸方向にそれぞれ連続して形成されたソイルセメント1a、1bおよび1cの三層で形成され、その下端部に根固め部1dが形成されている。
【0026】
ソイルセメント1a、1bおよび1c、さらに根固め部1dは、いずれも掘削土にセメントミルク等の固化材を注入するとともに両者を攪拌混合して製造され、特にソイルセメント1a、1bおよび根固め部1dは、ソイルセメント1cより富配合のソイルセメントで製造されている。
【0027】
例えば、根固め部1dにはソイルセメント1cに使用するよりもセメント等、固化性材料の含有濃度が高い固化材が使用されることにより、富配合のソイルセメントに製造される。
【0028】
ソイルセメント1a、1bには、ソイルセメント1cを製造させる固化材の他に、他の噴出口から固化材を噴射させることにより、ソイルセメント1a、1bにはソイルセメント1cを形成させる固化材の他に、他の噴射口から噴射された固化材が存在することになる。
【0029】
すなわち、ソイルセメントa,1bには、ソイルセメント1cより多量の固化材が存在することになる。このように、ソイルセメントaおよび1bはソイルセメント1cより富配合のソイルセメントに製造されている。
【0030】
なお、ソイルセメント1bは、鋼管2の軸方向にその全長にわたって製造されていてもよく、また必要な部分にのみ部分的に製造されていてもよい。
鋼管2には、例えば表面に突起のない溶接スパイラル鋼管などの普通鋼管や表面に突起が多数突設された表面突起付き鋼管が使用されている。
【0031】
このように鋼管2の外側と内側表面近くに多量の固化材が注入された富配合の高強度ソイルセメント1aと1bの層がそれぞれ形成されていることで、鋼管2として普通鋼管が使用されている場合でも、ソイルセメント柱体1と鋼管2との付着強度が著しく高められるとともに、鋼管2の表面に粘性土が付着することによるソイルセメント1aおよび1bと鋼管2との付着強度の低下を最小に抑えた鋼管ソイルセメント杭が形成される。
【0032】
発明の実施の形態2.
図2(a),(b)は、この発明に係る鋼管ソイルセメント杭の施工装置を示し、図示するように鋼管2を貫通し、動力で回転する回転ロッド3の先端部分に先行掘削ビット4、掘削翼5、共回り防止翼6および攪拌翼7が下から上方に順に所定間隔おきにそれぞれ突設されている。
【0033】
また、これらの翼の上方には回転ロッド3を鋼管2の中心に保持するためのスタビライザー(図省略)が所定間隔おきに突設されている。
先行掘削ビット4と掘削翼5は、回転ロッド3とともに回転して地盤を掘削するものであり、また攪拌翼7は回転ロッド3とともに回転して掘削土と固化材とを攪拌するものであり、さらに共回り防止翼6は地中に静止して掘削土が掘削翼5および攪拌翼7と一緒に回転してしまう、いわゆる「共回り現象」を防止するものであり、いずれも回転ロッド3の側部に相対して、または三方向ないし四方向に水平に突設されている。
【0034】
また特に、掘削翼5、共回り防止翼6および攪拌翼7は、いずれも中央部より先端部分5a,6aおよび7aがそれぞれ水平な状態から下方に垂直な状態に、およびその逆の状態に回転して自由に折り畳めるようになっている。
【0035】
これにより、掘削翼5、共回り防止翼6および攪拌翼7は先端部分5a、6aおよび7aがそれぞれ水平な状態に延長されたときに鋼管2の外側まで長く伸び(図2(a)参照)、一方先端部分5a,6a,7aが下方に回転して垂直な状態にあるときは、鋼管2内を通過可能な長さになるようになっている(図2(b)参照)。
【0036】
また、回転ロッド3の先端部には固化材噴射口8が、攪拌翼7には固化材噴射口9と10がそれぞれ形成され、いずれも地上から回転ロッド3内を介して地中に注入された固化材を、掘削ビット4と掘削翼5で掘削された掘削土内に噴射するための噴射口として形成されている。
【0037】
特に、固化材噴射口9は固化材を鋼管2の外側に発生した掘削土内にほぼ真上に向けて噴射するように攪拌翼7の先端部分に形成されている。また、固化材噴射口10は固化材を鋼管2の内側表面に向けて斜めに噴射するように攪拌翼7の中央部分に形成されている。
【0038】
なお、固化材噴射口10は例えば図3に図示するように回転ロッド3の側面部に突設されていてもよく、また固化材噴射口9と10は攪拌翼7にではなく、掘削翼5に形成されていてもよい。
【0039】
さらに、固化材噴射口9と10はすべての攪拌翼7または掘削翼5に形成されていてもよく、あるいはいくつかの攪拌翼7または掘削翼5にだけ形成されていてもよい。
【0040】
すなわち、図2に例を示したように、このソイルセメント杭施工用施工装置は、少なくとも掘削翼及び攪拌翼を先端部に装着したロッドにおける攪拌翼の少なくとも一つの先端部近傍に上方に向いて開口する固化材噴射口9を有すると共に、攪拌翼の少なくとも一つに鋼管内表面に向かって開口する固化材噴射口10を有することを特徴とするものであり、この装置を使用すると、図2(b)に示したように鋼管内を通過するときにでも、鋼管内表面に向かって開口する固化材噴射口10から鋼管内表面に向けて固化材を噴射できるので、この装置を使用すると、少なくとも掘削翼及び攪拌翼を先端部に装着したロッドによりソイルセメント柱を製造しながら同時に鋼管を沈設していくときに、攪拌翼の少なくとも一つに設けた噴射口から固化材を鋼管の外側の位置に向けて噴射すると共に、最上段の攪拌翼の一つに設けたもう一つの噴射口から鋼管内表面に向けて固化材を噴射しつつ鋼管を沈設することを特徴とする鋼管ソイルセメント杭施工方法を実施することができ、鋼管外部のソイルセメントが鋼管内部芯部のソイルセメントよりも固化材富配合のソイルセメントとされていると共に、鋼管内部芯部のソイルセメントよりも固化材富配合とされたソイルセメントが鋼管内表面部に存在していることを特徴とする鋼管ソイルセメント杭とすることができる。
【0041】
また、図3に示したように、このソイルセメント杭施工用施工装置は、少なくとも掘削翼及び攪拌翼を先端部に装着したロッドにおける攪拌翼の少なくとも一つの先端部近傍に上方に向いて開口する固化材噴射口9を有すると共に、ロッドから突出した鋼管内表面に向かって開口する固化材噴射口10を有することを特徴とするものであり、この装置を使用すると、少なくとも掘削翼及び攪拌翼を先端部に装着したロッドによりソイルセメント柱を築造しながら同時に鋼管を沈設していくときに、攪拌翼の少なくとも一つに設けた噴射口から固化材を鋼管より外側の位置に噴射しつつ鋼管を沈設すると共に、掘削翼及び攪拌翼を先端部に装着したロッドを掘削翼及び攪拌翼を縮閉して鋼管杭中を引き上げる際に縮閉している攪拌翼に設けたもう一つの噴射口から鋼管内表面に向けて固化材を噴射をすることを特徴とする鋼管ソイルセメント杭施工方法を実施することができ、鋼管外部のソイルセメントが鋼管内部芯部のソイルセメントよりも固化材富配合のソイルセメントとされていると共に、鋼管内部芯部のソイルセメントよりも固化材冨配合とされたソイルセメントが鋼管内表面部に存在していることを特徴とする鋼管ソイルセメント杭とすることができる。
【0042】
発明の実施の形態3.
このような構成において、次にこの発明に係る鋼管ソイルセメント杭の施工方法の一例を、図2と図3に基づいて説明する。
【0043】
最初に、鋼管2に回転ロッド3を貫通させ、かつ掘削翼5、共回り防止翼6および攪拌翼7の先端部分5a、6aおよび7aをそれぞれ水平に延ばす。
そして、回転ロッド3を駆動(回転)させて、回転ロッド3とともに回転する先行掘削ビット4と掘削翼5で掘削を開始し、同時に固化材噴射口8、9および10から掘削土内に固化材を噴射する。
【0044】
掘削が開始されると、掘削と並行して攪拌翼7が回転ロッド3とともに回転することで掘削土と固化材とが攪拌混合され、これにより地表から地中に向けてソイルセメント柱体1が連続して施工される。
【0045】
また、ソイルセメント柱体1の施工と並行してソイルセメント柱体1内に鋼管2を徐々に沈設する。抵抗が大きいときは鋼管2を回転させながら沈設すればよい。
【0046】
その際、特に固化材噴射口9から鋼管2の外側に固化材を噴射し、固化材噴射口10からは鋼管の内表面掘削土に向けて固化材を噴射することで、鋼管2の外側には、固化材噴射口8から供給された固化材と掘削土が混合攪拌されたソイルセメントに固化材噴射口9から供給された固化材が加えられるので、鋼管2の外側に富配合のソイルセメント1aが形成され、鋼管の内表面側には、固化材噴射口8から供給された固化材と掘削土が混合攪拌されたソイルセメントに固化材噴射口10から供給された固化材が加えられるので、かつ固化材噴射口10から供給された固化材は鋼管2が壁となって集中して鋼管の内表面側に存在するので、鋼管の内表面側に富配合のソイルセメント1bが形成される。勿論、固化材噴射口9および/または固化材噴射口10から噴射する固化材を高濃度のものとしてもよい。
【0047】
ソイルセメント柱体1の施工と鋼管2の沈設が完了したら、固化材の噴射量を増やして杭の先端部に富配合のソイルセメントからなる根固め部1dを鋼管径の2倍程度の深さまで形成した後、回転ロッド3を引き上げて施工を終了する。こうして、ソイルセメント柱体1と鋼管2が一体化された鋼管ソイルセメント杭が製造される。
【0048】
なお、鋼管2内を回転ロッド3を引き上げる際、鋼管2の外側まで延びた掘削翼5、共回り防止翼6および攪拌翼7は、先端部分5a、6a,7aが下方に回転して垂直な状態に折り畳まれるので、鋼管2の下端部に当たることはない。
発明の実施の形態4.
この発明に係る鋼管ソイルセメント杭の施工例の他の例を図4に基づいて説明する。
【0049】
図4に示した鋼管ソイルセメント杭施工用装置は、少なくとも掘削翼及び攪拌翼を先端部に装着したロッドにおける攪拌翼の少なくとも一つの先端部近傍に上方に向いて開口する固化材噴射口(図4には開示されていないが、図2や図3に固化材噴射口9と同じ構造である)を有すると共に、図4(b)に示すように、掘削翼及び攪拌翼が縮閉した状態における攪拌翼の少なくとも一つから水平に開口する固化材噴射口10を有することを特徴とするものであり、この装置を使用すると、少なくとも掘削翼及び攪拌翼を先端部に装着したロッドによりソイルセメント柱を築造しながら同時に鋼管を沈設していくときに、攪拌翼の少なくとも一つに設けた噴射口から固化材を鋼管の外側の位置に向けて噴射すると共に、ロッドから突出させた噴射口から鋼管内表面に向けて固化材を噴射しつつ鋼管を沈設することを特徴とする鋼管ソイルセメント杭施工方法を実施することができ、鋼管外部のソイルセメントが鋼管内部芯部のソイルセメントよりも固化材富配合のソイルセメントとされていると共に、鋼管内部芯部のソイルセメントよりも固化材富配合とされたソイルセメントが鋼管内表面部に存在していることを特徴とする鋼管ソイルセメント杭とすることができる。
【0050】
すなわち、固化材噴射口10を閉じ、ロッド3を回転させながら下降することにより、先行掘削ビット4と掘削翼5による掘削と鋼管2の沈設を開始する。
掘削が開始されると、掘削と並行して攪拌翼7によって固化材噴射口8(図4には開示されていないが、図2や図3の固化材噴射口8と同じ構造である)からの固化材と掘削土が混合攪拌され、ソイルセメントとなる。
【0051】
なおこの際、固化材噴射口9(図4には開示されていないが、図2や図3の固化材噴射口8と同じ構造である)から鋼管2の外側に固化材を噴射されている。それ故、鋼管2の外側には、固化材噴射口8から供給された固化材と掘削土が混合攪拌されたソイルセメントに固化材噴射口9から供給された固化材が加えられるので、鋼管2の外側に富配合のソイルセメント1aの層が地表から地中に向けて連続して形成される。
【0052】
なお、鋼管2の内側にソイルセメントが地表から地中に向けて連続して形成される。この固化材噴射口8より供給されるソイルセメントは、固化材噴射口8よりのみ固化材が供給されているのみであるので、鋼管2の外側のソイルセメント1aに比べると貧配合である。
【0053】
なお、図4では、根固め部1dが、この根固め部だけ、固化材噴射口8から高濃度の固化材が供給されることによって、富配合になっている。
上記のようなソイルセメントの形成と鋼管2の沈設が完了したら、今度は、固化材噴射口8と9を閉め、図4(a)に示すように、掘削翼や攪拌翼を縮径(縮閉)し、図4(b)に示すように、固化材噴射口10から鋼管2の内表面に向けて固化材を噴射しながら、同時に回転ロッド3を回転させながら、装置全体を徐々に引き上げる。
【0054】
これにより、鋼管2の内側表面には、固化材噴射口8から供給された固化材と掘削土が混合攪拌されたソイルセメントに固化材噴射口10から供給された固化材が加えられるので、かつ固化材噴射口10から供給された固化材は鋼管2が壁となって集中して堆積されて鋼管の内表面側に存在するので、鋼管2の内側表面に富配合のソイルセメント1aの層が地中から地表に向けて連続して形成される。
【0055】
なお、鋼管2の内側のソイルセメント1cは、先に示したように固化材噴射口8よりのみ固化材が供給されていたのみであり、他から供給されないので、鋼管2の内側表面のソイルセメント1bに比べると貧配合である。このようにして、鋼管ソイルセメント杭が施工される。
【0056】
【発明の効果】
この発明は以上説明したとおりであり、この発明に係る鋼管ソイルセメント杭は特に支持杭としてあまり強度(主に圧縮強度)が必要とされない鋼管内中心部には貧配合のソイルセメントが充填され、支持杭として高い強度が要求される鋼管の外側および鋼管の内側表面近くには鋼管内中心部より富配合(高強度)のソイルセメントが充填されてなるので、固化材の使用に無駄がなくきわめて経済的な鋼管ソイルセメント杭であるといえる。
【0057】
また、要求されるソイルセメントの強度に応じて、場所ごとに固化材の注入量を決定することにより、全体の固化材の使用量を少なくすることができるため、これに比例して掘削発生土量も少なく、その処理がしやすい。
【0058】
また、鋼管の外側と内側の表面に高強度のソイルセメント層がそれぞれ形成されるため、鋼管とソイルセメントとの付着力が増大し、大きな周面摩擦力を発揮させることができ、杭としての大きな支持性能と耐震性能を高めることができる。
【0059】
また、鋼管の外側のソイルセメントを高強度とすることにより大きな付着力を発揮させることができることから、外面突起のない安価な普通鋼管を使用しても周面摩擦力を発揮させることができ、杭としての大きな支持性能と耐震性能を高めることができる。
【0060】
また、鋼管の先端部外面には常に固化材が噴射されるため、粘性土の付着を防止でき、固化材がきわめてリッチな先端部における鋼管との付着力が著しく向上し、その結果、先端部の鉛直支持力も向上する。
【0061】
鋼管を沈設する際に、鋼管の内側表面に固化材を噴射するか、あるいは掘削翼と攪拌翼を縮径(縮閉)して鋼管中空部内を杭施工装置を引き上げる際に、固化材噴射口から鋼管の内側表面に固化材を噴射するため、鋼管の表面に粘性土が付着するのを防止でき、または付着した粘性土を粉砕してソイルセメント化することができる。
【0062】
このため、先端部における鋼管の内側表面と固化材との付着力が向上し、さらに先端部に根固め部を形成する場合でも、鋼管の内側により富配合の層があり、根固め部と相まって、先端部における鋼管の内側表面と固化材との付着力が著しく向上するので、先端の根固めによる閉塞効果も大きく向上する。
【0063】
特に、粘性土層が支持層直上にあるような場合には、粘性土の付着は鋼管の最深部で発生しやすく、それゆえに鋼管の内面に鋼管の最深部から少なくとも鋼管径の1倍の長さ、好ましくは鋼管径の3倍の長さで富配合のソイルセメントを形成するように、鋼管内への固化材の噴射を行えばよい。
【0064】
このように、この発明によれば、表面突起付き鋼管を使用しない場合でも、鋼管の外面や鋼管内面に付着する粘性土をもソイルセメント化され、したがって鋼管外面でも鋼管内面でもソイルセメントと鋼管との付着力が増大した鋼管ソイルセメント杭となる。また、この施工方法および装置によれば、上記の鋼管ソイルセメント杭を容易に施工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る鋼管ソイルセメント杭の一例を示し、(a)はその横断面図、(b)は縦断面図である。
【図2】この発明に係る鋼管ソイルセメント杭の施工方法および施工装置を示し、(a)、(b)はともに、縦断面図である。
【図3】この発明に係る鋼管ソイルセメント杭の施工方法および施工装置を示す縦断面図である。
【図4】この発明に係る鋼管ソイルセメント杭の施工方法および施工装置を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)の拡大縦断面図である。
【図5】従来の鋼管ソイルセメント杭の一例を示す横断面図である。
【図6】(a)〜(e)は、従来の鋼管ソイルセメント杭の施工方法および施工装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ソイルセメント柱体
1a 富配合のソイルセメント
1b 富配合のソイルセメント
1c 貧配合のソイルセメント
1d 根固め部
2 鋼管
3 回転ロッド
4 先行掘削ビット
5 掘削翼
5a 先端部分
6 共回り防止翼
6a 先端部分
7 攪拌翼
7a 先端部分
8 固化材噴射口
9 固化材噴射口
10 固化材噴射口
Claims (7)
- 掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形成され、かつ前記鋼管の外側および内側表面近くに鋼管内中心部より富配合のソイルセメントが充填されていることを特徴とする鋼管ソイルセメント杭。
- 杭施工装置を使い、掘削の際に掘削土に固化材を噴射し、かつ攪拌混合してソイルセメント柱体を施工しながら、このソイルセメント柱体内に鋼管を沈設する鋼管ソイルセメント杭の施工方法において、前記鋼管の外側と内側表面近くに固化材を噴射することを特徴する鋼管ソイルセメント杭の施工方法。
- 杭施工装置を使い、掘削の際に掘削土に固化材を噴射し、かつ攪拌混合してソイルセメント柱体を施工しながら、このソイルセメント柱体内に鋼管を沈設する鋼管ソイルセメント杭の施工方法において、前記鋼管の外側に固化材を噴射しながら鋼管を沈設し、次に前記鋼管の内側表面近くに固化材を噴射しながら前記杭施工装置を引き上げることを特徴する鋼管ソイルセメント杭の施工方法。
- 鋼管の内側にあっては、固化材は鋼管の内側表面に向けて噴射することを特徴とする請求項2または3記載の鋼管ソイルセメント杭の施工方法。
- 掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形成される鋼管ソイルセメント杭の施工装置において、前記鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に少なくとも掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設され、かつ前記掘削翼または攪拌翼に前記鋼管の外側と内側表面近くに固化材を噴射するための固化材噴射口がそれぞれ設けられていることを特徴とする鋼管ソイルセメント杭の施工装置。
- 掘削土と固化材とからなるソイルセメント柱体とこのソイルセメント柱体内に設置される鋼管とで形成される鋼管ソイルセメント杭を施工するための装置であって、前記鋼管を貫通する回転ロッドの先端部分に少なくとも掘削翼と攪拌翼がそれぞれ突設された装置において、前記掘削翼または攪拌翼に前記鋼管の外側表面近くに固化材を噴射するための固化材噴射口が設けられているとともに、前記掘削翼または攪拌翼に前記鋼管の内側表面に向けて固化材を噴射するための固化材噴射口が設けられていることを特徴とする鋼管ソイルセメント杭の施工装置。
- 掘削翼と攪拌翼は、拡径および縮径するように突設されていることを特徴とする請求項5または6記載の鋼管ソイルセメント杭の施工装置。
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