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JP4443637B2 - イソシアナート化合物の精製方法 - Google Patents

イソシアナート化合物の精製方法 Download PDF

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JP4443637B2
JP4443637B2 JP14268196A JP14268196A JP4443637B2 JP 4443637 B2 JP4443637 B2 JP 4443637B2 JP 14268196 A JP14268196 A JP 14268196A JP 14268196 A JP14268196 A JP 14268196A JP 4443637 B2 JP4443637 B2 JP 4443637B2
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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、イソシアナート化合物の精製方法に関し、さらに詳しくは、塗料、接着剤、成型物等の原料として広く使用されているイソシアナート化合物中の不純物である、加水分解性塩素濃度を低減する方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
イソシアナト基は、1級または2級アミノ基、水酸基等の置換基を有する化合物などのように活性水素を持つ化合物との反応性が高く、このイソシアナト基を有する化合物(イソシアナート化合物)は、塗料、接着剤、成形材料等、多くの用途に使用されており、工業上きわめて重要な原料化合物である。
【0003】
このイソシアナート化合物は、特殊な例を除き、通常では、1級アミノ基をもつ化合物またはその塩(例:塩酸塩、炭酸塩)と、ホスゲンとの反応により製造される。
【0004】
上記のイソシアナート化合物の内で、2−イソシアナトエチルメタクリレートは、2−イソプロペニルオキサゾリンとホスゲンとの反応によっても製造され(特開昭54−5921号公報)、
メタクリロイルイソシアナートは、メタクリル酸アミドとオキサリルジクロライドとの反応によって製造することができる[Progress in Organic Coatings, 20 (1992), p.471]。
【0005】
このように、ホスゲン、オキサリルジクロライド等の塩素化合物を用いた反応により製造されたイソシアナート化合物には、通常、不純物として塩素化合物が含まれている。
【0006】
このようなイソシアナート化合物の製造時に副生し、一般に「加水分解性塩素」と言われる不純物を含有するイソシアナート化合物(粗イソシアナート化合物、不純物含有イソシアナート化合物ともいう)を、特にウレタン化反応に用いると触媒毒となり、また
このような粗イソシアナート化合物から得られる誘導体を重合反応などに用いると、得られる製品が着色してしまうことがあり、また
このような重合体を電子材料として用いた場合には、得られる電子部品に腐食が発生することがあるなど、各種の好ましくない影響が現れる。
【0007】
このため、上記イソシアナート化合物中の加水分解性塩素含量を低減する様々な方法が従来より提案されている。
例えば、特開昭53−119823号公報には、加水分解性塩素含有イソシアナート化合物と、微細なアルカリ金属炭酸塩とを高温下で長時間混合する方法が開示され、
特開昭59−172450号公報には、加水分解性塩素含有イソシアナート化合物に、亜鉛のカルボン酸塩とヒンダードフェノール系抗酸化剤とを添加して加熱処理した後、蒸留する方法が開示され、
米国特許3465023号には、水に不溶の溶媒中でイソシアナートを合成した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する方法が開示され、
またドイツ特許2249375号には、加水分解性塩素を含有するポリメチレンポリフェニルイソシアナートをエポキシ化合物で処理する方法が開示されている。
【0008】
また上記アルカリ金属炭酸塩等の薬剤を用いない方法として、特開昭61−161250号公報には、加水分解性塩素含有イソシアナート化合物を気化させた後、70℃以上の温度で凝縮させることによりイソシアナート化合物を精製する方法が示されている。
【0009】
しかしながらこれまでに提案された方法では、加水分解性塩素含量が充分に低減できず、あるいは工業的に実施するには種々の解決すべき問題点が存在し、例えば、上記特開昭53−119823号公報に記載されているように、加水分解性塩素含有イソシアナート化合物と、アルカリ金属炭酸塩とを高温で混合する方法では、処理後のイソシアナート化合物と炭酸塩との分離が困難で、ロスの発生が避けられず、また米国特許3465023号に示されるように、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄する方法では、溶媒相と水相との境界に白色の不溶物が析出し、以後の分離操作をやっかいにしたり、装置の汚染の原因になったりするとの問題点がある。また、これらのような方法では、ナトリウムイオンによるイソシアナート化合物の汚染の虞があり、たとえ、このナトリウムイオン含量がppmオーダー(百万分の1)の微量レベルであっても、該イソシアナート化合物を例えば、電子材料に使用する場合には大きな問題となる。
【0010】
特に炭素・炭素二重結合をもつイソシアナート化合物を精製する場合には、該イソシアナート化合物同士の重合反応を防止しつつ、加水分解性塩素含量を効果的に低減することが求められるが、このような炭素・炭素二重結合含有イソシアナート化合物については、これまでに満足できるような精製方法はなかった。
【0011】
米国特許4310688号には、0.21%の加水分解性塩素を含むイソシアナトエチルメタクリレートの塩化メチレン溶液をビシナルエポキシ基含有化合物(例:1,2−ブチレンオキシド)で処理することにより、加水分解性塩素含有量を0.05%に低減できることが示されている。しかしこの方法ではせいぜい数百ppmまで加水分解性塩素含量を低減できるに過ぎず、このような方法で得られた精製イソシアナート化合物は、例えば、上述したような電子材料等の用途に用いるには不充分であった。
【0012】
【発明の目的】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しよとするものであって、粗イソシアナート化合物中に不純物として含まれ、あるいは該イソシアナート化合物に結合している加水分解性塩素を効率よく低減・除去して、高純度のイソシアナート化合物を収率よく得ることができ、しかも工業的に容易に実施可能であるようなイソシアナート化合物の精製方法を提供することを目的としている。
【0013】
また、本発明は、従来、加水分解性塩素の除去が困難とされていた脂肪族系イソシアナート化合物の精製に好適であり、特に重合性二重結合をもった脂肪族系イソシアナート化合物の精製に好適であるようなイソシアナート化合物の精製方法を提供することを目的としている。
【0014】
【発明の概要】
本発明に係るイソシアナート化合物の精製方法では、加水分解性塩素が含有され(あるいは結合し)た粗イソシアナート化合物を、加水分解性塩素に対して0.3〜1.0当量(但し、1.0当量は除く。)の範囲の、トリアルキルアミン(但し該アルキル基の炭素数は4〜15である。)、下記式[A]で表される化合物および2−アルキル−4−アルキルイミダゾール(但し該アルキル基の炭素数は、それぞれ独立に1〜3である。)のうちから選ばれた少なくとも1種以上の化合物であるアミン類の存在下に、エポキシ化合物にて処理することにより、加水分解性塩素含有量の低減されたイソシアナート化合物を得ることを特徴としている
2 N−(CH 2 CH 2 NH) n −H・・・・[A]
(式[A]中、nは2以上の整数を示す。)。
【0015】
本発明の好ましい態様においては、上記イソシアナート化合物は、脂肪族炭素に結合しているイソシアナト基を有することが望ましく、また炭素・炭素間二重結合を有することが望ましい。
【0017】
また、本発明では、エポキシ化合物は、加水分解性塩素の1〜5倍当量で用いることが望ましい。
【0018】
このような本発明に係るイソシアナート化合物の精製方法においては、加水分解性塩素が含有されあるいは結合した粗イソシアナート化合物を、触媒としてのアミン類の存在下(共存下)に、エポキシ化合物にて処理しているので、イソシアナート化合物の品質に悪影響を与えることなく、加水分解性塩素含有量の著しく低減されたイソシアナート化合物を、収率よく効率的に得ることができる。しかも、このような精製方法は、工業的に容易に実施可能である。
【0019】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係るイソシアナート化合物の精製方法について具体的に説明する。
【0020】
本発明に係るイソシアナート化合物の精製方法では、加水分解性塩素が含有されあるいは結合した(本発明では、単に、「加水分解性塩素が含有された」、または「結合した」ともいう)粗イソシアナート化合物を、アミン類の存在下に、エポキシ化合物にて処理することにより、加水分解性塩素含有量の低減されたイソシアナート化合物を得ている。
[粗イソシアナート化合物]
本発明において精製に供される粗イソシアナート化合物には、分離除去すべき加水分解性塩素が含有されあるいは結合している。このような粗イソシアナート化合物中のイソシアナート化合物としては、分子中にイソシアナト基(−N=C=O)を有する限り特に限定されず、さらに脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、エステル結合、スルホニル基等を有していてもよい。
【0021】
このような粗イソシアナート化合物としては、例えば、前述したように、
▲1▼:メタクリル酸-2-アミノエチルエステル塩酸塩または2−イソプロペニルオキサゾリンと、ホスゲンとの反応によって得られ、加水分解性塩素が結合した2−イソシアナトエチルメタクリレート、
▲2▼:メタクリル酸アミドとオキサリルジクロライドとの反応によって得られ、加水分解性塩素が結合したメタクリロイルイソシアナート等の他、
▲3▼:芳香族アミン(例:アニリン)またはその塩酸塩にホスゲンを作用させることにより得られる加水分解性塩素が結合したフェニルイソシアナート、
▲4▼:脂肪族アミン(例:イソホロンジアミン)の塩酸塩にホスゲンを作用させることにより得られる加水分解性塩素が結合した脂肪族ジイソシアナート、などが挙げられる。
【0022】
このような粗イソシアナート化合物において、加水分解性塩素は、例えば、JIS K 1556「トリレンジイソシアネート試験方法」の5.7に記載されているように、粗イソシアナート化合物をメタノールで処理した後、硝酸銀溶液を用いて電位差滴定したときに定量される塩素として定義されるもので、単一の化合物ではなく、例としては、イソシアナート化合物をR−NCOと表す場合、以下のような形で存在している可能性が考えられるが、その詳細は不明である。
【0023】
【化1】
Figure 0004443637
【0024】
本発明に係るイソシアナート化合物の精製方法は、特に上記▲1▼、▲2▼に示すような炭素・炭素二重結合(不飽和結合)を有するイソシアナート化合物の精製に好適であり、またイソシアナート化合物としては、イソシアナト基には脂肪族炭化水素基が結合しているもの(例:2−イソシアナトエチルメタクリレート)が好適である。このような粗イソシアナート化合物中の加水分解性塩素含量には、特に限定はないが、できるだけその加水分解性塩素量が少ないものが好ましく、例えば、処理すべき粗イソシアナート化合物中に加水分解性塩素が20〜20,000(2万)ppm、好ましくは100〜5,000ppm程度の量で含まれているものが用いられる。
[エポキシ化合物]
エポキシ化合物としては、該エポキシ化合物と、精製して得られるイソシアナート化合物との沸点差がより大きいものが、後述する分離精製の際に有利であり、通常、その沸点差が5℃以上、好ましくは20℃以上であることが望ましい。
【0025】
エポキシ化合物としては、分子内にエポキシ基を有する限り特に限定されず、例えば、脂肪族または脂環族アルキレンオキサイド、エポキシ化脂肪酸エステル、エポキシ化グリセリド等が挙げられる。また該エポキシ化合物物の性状は、常温(20℃)において液状、固体の何れであってもよい。
【0026】
脂肪族アルキレンオキサイドとしては、下記式[B]:
【0027】
【化2】
Figure 0004443637
【0028】
[式[B]中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜10程度のアルキル基を示し、nは、0〜2程度の整数を示す。]で示され、
具体的には、エチレンオキサイド(R1=R2=H、n=0)、トリメチレンオキサイド(R1=R2=H、n=1)、ブチレンオキサイド(R1=R2=CH3、n=0)等が挙げられる。
【0029】
脂環族アルキレンオキサイドとしては、下記式[C]:
【0030】
【化3】
Figure 0004443637
【0031】
[式[C]中、R3、R4は、水素原子、炭素数1〜10程度のアルキル基を示し、互いに同一でも、異なっていてもよく、pは、1〜6程度の整数を示す。]で示され、
具体的には、例えば、シクロヘキセンオキサイド(R3=R4=H、p=4)、シクロペンテンオキサイド(R3=R4=H、p=3)等が挙げられる。
【0032】
エポキシ化脂肪酸エステルとしては、下記式[D]:
【0033】
【化4】
Figure 0004443637
【0034】
[式[D]中、R6は、水素原子、あるいは分岐を有していてもよい、炭素数1〜15程度の飽和あるいは不飽和の鎖状炭化水素基を示し、R7は、エーテル結合(-O-)を有していてもよい、炭素数1〜15程度の飽和あるいは不飽和の鎖状炭化水素基を示し、R8は、炭素数1〜10程度の飽和あるいは不飽和の鎖状炭化水素基を示し、nは0〜6程度の整数を示す。]で示され、
具体的には、例えば、エポキシ化ステアリン酸アルキル(R6=CH3(CH27、R7=(CH27、R8=アルキル基、n=0)等、分子量400〜500程度のエポキシ化脂肪酸エステルが挙げられる。
【0035】
エポキシ化トリグリセリドとしては、下記式[E]:
【0036】
【化5】
Figure 0004443637
【0037】
[式[E]中、R10、R12、R14は、それぞれ独立にエーテル結合を有していてもよい、炭素数1〜15程度の不飽和結合を有していてもよい(分岐)鎖状炭化水素結合を示し、R11、R13、R15は、それぞれ独立に炭素数1〜10程度の飽和あるいは不飽和の(分岐)鎖状炭化水素基を示す。sは、それそれ独立に0または1を示し、3個のsのうち少なくとも1個は、1を示す。]で示され、
具体的には、例えば、大豆油、綿実油等の油脂を、酢酸、ギ酸等の溶媒中で酸触媒の存在下に過酸化水素水を滴下して得られるエポキシ化トリグリセリド[分子量:約500〜1500、ヨウ素価:2〜14、オキシラン酸素量:2〜15%程度のもの]が挙げられる。
【0038】
なお、エポキシ化合物中のオキシラン酸素量は、エポキシ化合物を既知量の塩化水素と反応させたのち、過剰分をアルカリ標準液で滴定し、滴定量をブランク値と比較することにより定量される。
【0039】
本発明では、これらのエポキシ化合物を1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
上記のエポキシ化合物のうちでは、エポキシ化脂肪酸エステル[D]、エポキシ化トリグリセリド[E]が好ましく用いられる。
【0040】
エポキシ化合物は、加水分解性塩素1当量(塩素原子1モル)あたり、1〜5当量、好ましくは1.5〜3当量の量で用いられることが望ましい。エポキシ化合物の使用量が加水分解性塩素1当量当たり1当量未満では、粗イソシアナート化合物中の加水分解性塩素を効率よく充分に除去できず、その効果は小さく、また5当量を超える量で用いても、それ以上添加効果は上がらず、不経済となる。
【0041】
なお、エポキシ化合物の当量数は、該エポキシ化合物中に含有される、エポキシ基を構成している酸素原子(オキシラン酸素)のモル数を、その当量数として計算する。
【0042】
[アミン類]
アミン類としては、1級、2級、3級の各アミンの何れでもよく、また鎖状、分岐状でも環状でもよく、また鎖状アミン類では脂環、芳香環構造を有していてもよく、アミノ基は1個でも複数個有していてもよいが、本発明では、それぞれ下記[A]〜[VIII]に示すようなものが好ましく用いられる。
【0043】
1級アミンとしては、例えば下記式[A]:
2N−(CH2CH2NH)n−H ・・・・[A]
[式[A]中、nは2以上の整数、好ましくは2〜4の整数を示す。]
で示され、
具体的には、例えば、トリエチレンテトラミン(n=3)等が挙げられる。
【0044】
2級アミン(環状)としては、例えば下記式[F](R17=H)、3級アミン(環状)としては、例えば、下記式[F](R17≠H):
【0045】
【化6】
Figure 0004443637
【0046】
[式[F]中、R17、R18、R19は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜20、好ましくは1〜3程度の鎖状または分岐状アルキル基、シアノエチル基、アミノエチル基、シアノエチルアミノエチル基、トリメリテート基、ジアミノトリアジニルエチル基、ベンジル基、フェニル基等を示す。]
で示され、
具体的には、例えば、2-エチル-4-メチルイミダゾール、4-エチル-2-メチルイミダゾール、2,4-ジメチルイミダゾール、2,4-ジエチルイミダゾール、イミダゾール、2-メチルイミダゾール、1-ベンジル-2-メチルイミダゾール、1-シアノエチル-2-エチル-4-メチルイミダゾール等が挙げられ、
好ましくは2-エチル-4-メチルイミダゾール、4-エチル-2-メチルイミダゾール、2,4-ジメチルイミダゾール、2,4-ジエチルイミダゾールが用いられる。
【0047】
また、3級アミン(鎖状)としては、例えば下記式[G]:
【0048】
【化7】
Figure 0004443637
【0049】
[式[G]中、R20、R21、R22は、それぞれ独立に炭素数1〜20、好ましくは4〜15程度の鎖状または分岐状アルキル基を示し、好ましくはR20、R21、R22は全て同一の基である。]
で示され、
具体的には、例えば、トリオクチルアミン(R20、R21、R22=C815基)、トリエチルアミン(R20、R21、R22=C25基)、トリn-ブチルアミン(R20、R21、R22=n-C49基)等が挙げられる。
【0050】
また3級アミン(環状)としては、例えば、下記式[H]:
【0051】
【化8】
Figure 0004443637
【0052】
[式[H]中、u、v、wは、それぞれ独立に1〜5、好ましくは1〜3程度の整数を示し、好ましくはu、v、wは全て同一の数である。] で示され、
具体的には、例えば、トリエチレンジアミン(u、v、w=2:1,4-ジアザビシクロ[2.2.0]オクタン)等の他に、
下記式(イ)で示されるDBU(1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセン)、下記式(ロ)で示されるDBN(1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ー5ーノネン)などが挙げられる。
【0053】
【化9】
Figure 0004443637
【0054】
本発明では、これらのアミン類は、1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
上記のアミン類の内では、特にトリオクチルアミン、トリエチレンテトラミン、トリエチレンジアミン、2−エチル−4−メチルイミダゾール等が好ましく用いられる。
【0055】
アミン類は、加水分解性塩素1当量(塩素原子1モル)に対し、通常、0.2〜2当量、好ましくは0.3〜1.0当量の量で用いられることが望ましい。
このアミン類の使用量が、加水分解性塩素1当量に対して0.2当量未満では、殆どその添加効果は見られず、一方2当量を超えると好ましくない下記のような副反応が起こりやすい。
【0056】
すなわち、上記量の加水分解性塩素に比してアミン量が多すぎると、系内が著しく塩基性雰囲気になり、下記のようなイソシアナート化合物の重合反応(イソシアナート化合物のN=C二重結合が解裂し単結合となるとともに、このC原子、N原子は、それぞれ隣接するイソシアネート基のN原子、C原子と結合することにより、3個のイソシアナート化合物からなる環状物の生成)が起こってしまう。
【0057】
【化10】
Figure 0004443637
【0058】
また、1級または2級アミン量が、上記量の加水分解性塩素に比して多過ぎると、下記のような反応:
【0059】
【化11】
Figure 0004443637
【0060】
[上記波線部分は、それぞれイソシアナート化合物のイソシアネート基以外の部分(残基)、アミン類のアミノ基以外の部分(残基)を示す。]
により、ウレアが多量にでき、またイソシアナート化合物が、C=C結合(炭素・炭素二重結合)をもつものである場合には、これ(上記1,2級アミン)により分子中にC=C結合を複数個有するものが生成し、ゲル化の原因となる。
【0061】
なお、このアミン類の当量数は以下の方法で計算する。
すなわち、アミン類1モルは、これを構成しているN(窒素)原子のモル数をその当量数として計算する。
【0062】
例えば、トリエチレンテトラミン:NH2-(CH22-NH-(CH22-NH-(CH22-NH2では、N原子数は4個(4モル原子)であるから4当量である。また、2-メチル-4-エチルイミダゾールでは、N原子数は2個(2モル原子)であるから2当量である。
【0063】
なお、粗イソシアナート中の加水分解性塩素は大部分がHClに変化しうるので、このような環境下でアミン類を用いても塩酸塩になってしまい、その添加効果はないのではないかとの大方の予想に反して、
本発明では、このようにイソシアナート化合物の精製に際して、エポキシ化合物とともにアミン類を用いているので、加水分解性塩素含量が著しく低減された精製イソシアナート化合物が得られている。
【0064】
現に、イソシアナート化合物の精製に際してアミン類を用いない場合には、加水分解性塩素含量の減少には限度があり、ある程度以下(例:イソシアナート化合物の種類により異なるが、例えばイソシアナトエチルメタクリレートの場合、1000ppm%以下)にすることは極めて困難であるが、イソシアナート化合物の精製に際して、エポキシ化合物と共にアミン類を用いた本発明では、このような限界を超えてさらにイソシアナート化合物中の加水分解性塩素含量を低減[例えば精製イソシアナート化合物中の加水分解性塩素含量:200ppm以下、好ましくは25〜50ppm程度まで低減]させることが可能となっている。
【0065】
これは、例えば、下記のような反応が生じるためであろうと推察される。
【0066】
【化12】
Figure 0004443637
【0067】
また1級アミンまたは2級アミンは、イソシアナートと反応しやすく、このようなものを用いると、イソシアナートの収量に悪影響を及ぼす上に、効果もなくなってしまうであろうとの大方の予想に反して、
本発明によれば、驚くべきことに塩素を除去した後のイソシアナート化合物の蒸留収率は、アミン類の添加により悪影響を受けないことが明かとなっている。
【0068】
その上に、蒸留後の釜残液の粘度がアミン類を用いない場合に比べて低くなり、その取り扱いが容易になる上に、イソシアナートの回収率を上げるためにも好都合となっている。
【0069】
本発明では、このような加水分解性塩素を含有している粗イソシアナート化合物に、加水分解性塩素1当量あたり、1〜5当量、好ましくは1.5〜3当量の量の上記エポキシ化合物と、0.2〜2当量、好ましくは0.3〜1.0当量の量の上記アミン類とを加え、加温下で加水分解性塩素と反応させて、精製イソシアナート化合物を得ている。
【0070】
反応温度は通常、40℃〜150℃に設定される。特に、重合性二重結合をもつイソシアナート化合物の精製の場合には、40〜100℃の温度に設定し、重合性二重結合を持たないイソシアナート化合物の精製の場合には、60〜120℃の温度に設定することが好ましい。
【0071】
処理(反応)時間は、あまり効果に影響を与えないので特に限定されないが、30分〜3時間程度処理することが適当である。
なお、イソシアナート化合物と、用いられたエポキシ化合物等との沸点差が小さく、蒸留法を採用できない場合等には、抽出、その他各化合物に適した方法で精製すればよい。
【0072】
【発明の効果】
本発明に係るイソシアナート化合物の精製方法によれば、粗イソシアナート化合物中に含まれる加水分解性塩素を、イソシアナート化合物の収率や品質に悪影響を与えることなく、工業的に容易に除去できる。
【0073】
本発明によれば、特に、従来、加水分解性塩素の除去が困難とされていた粗脂肪族系イソシアナート中の加水分解性塩素を効率よく除去精製でき、特に重合性二重結合を有するイソシアナート化合物の精製に好適である。
【0074】
【実施例】
以下、本発明について、実施例に基づいてさらに具体的に説明するが本発明は、このような実施例により何等限定されるものではない。
[加水分解性塩素含量の定量法]
以下の実施例、比較例において、粗あるいは精製イソシアナート化合物中の加水分解性塩素含量は、イソシアナート化合物をメタノールと反応させた後、1/100規定濃度の硝酸銀溶液を用いた滴定にて測定した。
[エポキシ化合物中のオキシラン酸素量の定量法]
エポキシ化合物中のオキシラン酸素量は、以下のようして定量される。
【0075】
すなわち、HClと、エポキシ化合物中のエポキシ基とを反応させて、反応したHClの量からオキシラン酸素量を求める。
具体的には、2〜4mg当量の試料を200ml共栓付き三角フラスコにとり、25mlの0.2N濃度のHCl/ジオキサン溶液を加え、15〜30分間室温で反応させる。次いで、10mlのメチルセロソルブでフラスコ内壁、栓を洗い、0.1N濃度のNaOH/エタノール・メチルセロソルブ溶液で滴定する。この滴定値とブランクテストの滴定値との差からオキシラン酸素量を計算する。
[粗(2−イソシアナトエチルメタクリレート)の調製]
下記式に示すように、2−イソプロペニルオキサゾリンとホスゲンとを反応させて、下記式で示される主生成物の2−イソシアナトエチルメタクリレートの他に副生物の加水分解性塩素を含有する粗(2−イソシアナトエチルメタクリレート)を得た。
【0076】
【化13】
Figure 0004443637
【0077】
詳説すれば、ジクロロメタン(溶媒)1リットルを0℃に冷却しておき、この中に、(1):2−イソプロペニルオキサゾリン1kgを水1.77リットルに溶解したもの、(2):ホスゲン1.35kgをジクロロメタン4リットルに溶解したもの、および(3):35%濃度のNaOH水溶液2.5リットルを同時に滴下した。
【0078】
この間、系内の温度を15℃以下に保持した。
その結果、反応液は、2相に分離した。次いで、ジクロロメタン相を分取し、飽和重曹水1リットルで2回洗浄した。次いで、硫酸ナトリウム(無水)にて乾燥した後、蒸留して、粗(イソシアナトエチルメタクリレート)1.0kgを得た。
【0079】
【実施例1】
分溜管、温度計、撹拌機、加熱浴を備えた容量500ミリリットルのガラス製反応器に、加水分解性塩素含量が3153ppmの粗(2−イソシアナトエチルメタクリレート/沸点:211℃)300g、
オキシラン酸素6.1%のエポキシ化油脂系可塑剤[分子量:約1000、ヨウ素価:7]を14g、
トリエチレンテトラミン(沸点277.4℃)0.91gを仕込み、
60℃で2.5時間加熱した後、約10mmHg、85℃で蒸留し、精製(2-イソシアナトエチルメタクリレート)約250gを溜出させた。
【0080】
還流冷却器、加熱浴を備えた容量200ミリリットルの三角フラスコに上記で得られた(精製)イソシアナート化合物10gをとり、この(精製)イソシアナート化合物に水10ミリリットル、メタノール90ミリリットルを加え、1時間還流させた。次いで、この混合物に、還流冷却器内管を洗ったメタノール水混合液を加え、さらに1:1硝酸を1ml加えて1/100規定硝酸銀溶液で滴定し、加水分解性塩素含量を求めたところ、124ppmであった。
【0081】
【比較例1】
実施例1において、トリエチレンテトラミンを用いなかった以外は実施例1と同様の処理を行ったところ、溜出物[精製(2−イソシアナトエチルメタクリレート)]中の加水分解性塩素含量は448ppmであった。
【0082】
【参考例1】
実施例1において、トリエチレンテトラミンを0.15gの量で用いた以外は実施例1と同様の処理を行ったところ、溜出物[精製(2−イソシアナトエチルメタクリレート)]中の加水分解性塩素含量は401ppmであった。
【0083】
【参考例2】
実施例1において、トリエチレンテトラミンを2.0gの量で用いた以外は実施例1と同様の処理を行ったところ、蒸留中に容器内の温度が上昇し始め、内容物が重合してしまった。
【0084】
【実施例2】
実施例1と同じ装置を用い、加水分解性塩素含有量498ppmの2-イソシアナトエチルメタクリレート300g、オキシラン酸素4.7%のエポキシ化脂肪酸エステル系可塑剤[分子量:約500、ヨウ素価:4]2.81g、およびトリオクチルアミン0.56gを仕込み、10mmHgの減圧下で1時間還流(reflux)させた。次に分溜管のコックを切り替え、約250gを溜出させたところ、この中の加水分解性塩素含量は31ppmであった。
【0085】
【比較例2】
実施例2において、トリオクチルアミンを用いなかった以外は実施例2と同様の操作を行ったところ、得られた溜出物中の加水分解性塩素は422ppmであった。
【0086】
【実施例3】
実施例1と同じ装置を用い、加水分解性塩素含有量366ppmのヘキサメチレンジイソシアナート300g、実施例2で用いた可塑剤2.1g、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.1gを仕込み、100℃で1時間加熱した。次に10mmHgの減圧下で蒸留し、約250gのヘキサメチレンジイソシアナートを得た。この中の加水分解性塩素含有量は34ppmであった。
【0087】
【比較例3】
実施例3において、可塑剤および2−エチル−4−メチルイミダゾールを用いないで、直接蒸留したところ、得られた精製ヘキサメチレンジイソシアナート中の加水分解性塩素濃度は84ppmであった。
【0088】
【実施例4】
実施例1において、加水分解性塩素含有量1126ppmの2−イソシアナトエチルメタクリレート300g、実施例2と同じ可塑剤6.5g、トリエチレンジアミンを0.25g用い、70℃で処理した以外は、実施例1と同様の処理を行ったところ、溜出物中の加水分解性塩素含量は118ppmであった。

Claims (1)

  1. 加水分解性塩素を含有する粗イソシアナート化合物を、加水分解性塩素に対して0.3〜1.0当量(但し、1.0当量は除く。)の範囲の、トリアルキルアミン(但し該アルキル基の炭素数は4〜15である。)、下記式[A]で表される化合物および2−アルキル−4−アルキルイミダゾール(但し該アルキル基の炭素数は、それぞれ独立に1〜3である。)のうちから選ばれた少なくとも1種以上の化合物であるアミン類の存在下に、エポキシ化合物にて処理することにより、加水分解性塩素含有量の低減されたイソシアナート化合物を得ることを特徴とするイソシアナート化合物の精製方法:
    2 N−(CH 2 CH 2 NH) n −H・・・・[A]
    (式[A]中、nは2以上の整数を示す。)。
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