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JPH09323968A - イソシアナート化合物の精製方法 - Google Patents

イソシアナート化合物の精製方法

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Publication number
JPH09323968A
JPH09323968A JP14268196A JP14268196A JPH09323968A JP H09323968 A JPH09323968 A JP H09323968A JP 14268196 A JP14268196 A JP 14268196A JP 14268196 A JP14268196 A JP 14268196A JP H09323968 A JPH09323968 A JP H09323968A
Authority
JP
Japan
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isocyanate compound
hydrolyzable chlorine
compound
isocyanate
amines
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Granted
Application number
JP14268196A
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English (en)
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JP4443637B2 (ja
Inventor
Shinya Matsuhira
伸 也 松比良
Tatsunori Tsutsumi
達 則 堤
Kohei Morikawa
川 宏 平 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
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Publication of JPH09323968A publication Critical patent/JPH09323968A/ja
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 加水分解性塩素を含有する粗イソシアナ
ート化合物を、アミン類の存在下に、エポキシ化合物に
て処理することにより、加水分解性塩素含有量の低減さ
れたイソシアナート化合物を得るイソシアナート化合物
の精製方法。該アミン類は、トリアルキルアミン(該ア
ルキル基の炭素数は4〜15である)、式[H2N−
(CH2CH2NH)n−H(nは2以上の整数)で表さ
れる化合物および2−アルキル−4−アルキルイミダゾ
ール(該アルキル基の炭素数は、それぞれ独立に1〜3
である)のうちから選ばれた少なくとも1種以上の化合
物であることが望ましく、またこのアミン類を、加水分
解性塩素の0.2〜2倍当量の量で用いることが好まし
い。 【効果】 塗料、接着剤、成型物等の原料として広く使
用されているイソシアナート化合物中の不純物である、
加水分解性塩素濃度を著しく低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、イソシアナート化合物の
精製方法に関し、さらに詳しくは、塗料、接着剤、成型
物等の原料として広く使用されているイソシアナート化
合物中の不純物である、加水分解性塩素濃度を低減する
方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】イソシアナト基は、1級または2
級アミノ基、水酸基等の置換基を有する化合物などのよ
うに活性水素を持つ化合物との反応性が高く、このイソ
シアナト基を有する化合物(イソシアナート化合物)
は、塗料、接着剤、成形材料等、多くの用途に使用され
ており、工業上きわめて重要な原料化合物である。
【0003】このイソシアナート化合物は、特殊な例を
除き、通常では、1級アミノ基をもつ化合物またはその
塩(例:塩酸塩、炭酸塩)と、ホスゲンとの反応により
製造される。
【0004】上記のイソシアナート化合物の内で、2−
イソシアナトエチルメタクリレートは、2−イソプロペ
ニルオキサゾリンとホスゲンとの反応によっても製造さ
れ(特開昭54−5921号公報)、メタクリロイルイ
ソシアナートは、メタクリル酸アミドとオキサリルジク
ロライドとの反応によって製造することができる[Prog
ress in Organic Coatings,20 (1992), p.471]。
【0005】このように、ホスゲン、オキサリルジクロ
ライド等の塩素化合物を用いた反応により製造されたイ
ソシアナート化合物には、通常、不純物として塩素化合
物が含まれている。
【0006】このようなイソシアナート化合物の製造時
に副生し、一般に「加水分解性塩素」と言われる不純物
を含有するイソシアナート化合物(粗イソシアナート化
合物、不純物含有イソシアナート化合物ともいう)を、
特にウレタン化反応に用いると触媒毒となり、またこの
ような粗イソシアナート化合物から得られる誘導体を重
合反応などに用いると、得られる製品が着色してしまう
ことがあり、またこのような重合体を電子材料として用
いた場合には、得られる電子部品に腐食が発生すること
があるなど、各種の好ましくない影響が現れる。
【0007】このため、上記イソシアナート化合物中の
加水分解性塩素含量を低減する様々な方法が従来より提
案されている。例えば、特開昭53−119823号公
報には、加水分解性塩素含有イソシアナート化合物と、
微細なアルカリ金属炭酸塩とを高温下で長時間混合する
方法が開示され、特開昭59−172450号公報に
は、加水分解性塩素含有イソシアナート化合物に、亜鉛
のカルボン酸塩とヒンダードフェノール系抗酸化剤とを
添加して加熱処理した後、蒸留する方法が開示され、米
国特許3465023号には、水に不溶の溶媒中でイソ
シアナートを合成した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で
洗浄する方法が開示され、またドイツ特許224937
5号には、加水分解性塩素を含有するポリメチレンポリ
フェニルイソシアナートをエポキシ化合物で処理する方
法が開示されている。
【0008】また上記アルカリ金属炭酸塩等の薬剤を用
いない方法として、特開昭61−161250号公報に
は、加水分解性塩素含有イソシアナート化合物を気化さ
せた後、70℃以上の温度で凝縮させることによりイソ
シアナート化合物を精製する方法が示されている。
【0009】しかしながらこれまでに提案された方法で
は、加水分解性塩素含量が充分に低減できず、あるいは
工業的に実施するには種々の解決すべき問題点が存在
し、例えば、上記特開昭53−119823号公報に記
載されているように、加水分解性塩素含有イソシアナー
ト化合物と、アルカリ金属炭酸塩とを高温で混合する方
法では、処理後のイソシアナート化合物と炭酸塩との分
離が困難で、ロスの発生が避けられず、また米国特許3
465023号に示されるように、炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗浄する方法では、溶媒相と水相との境界に白
色の不溶物が析出し、以後の分離操作をやっかいにした
り、装置の汚染の原因になったりするとの問題点があ
る。また、これらのような方法では、ナトリウムイオン
によるイソシアナート化合物の汚染の虞があり、たと
え、このナトリウムイオン含量がppmオーダー(百万
分の1)の微量レベルであっても、該イソシアナート化
合物を例えば、電子材料に使用する場合には大きな問題
となる。
【0010】特に炭素・炭素二重結合をもつイソシアナ
ート化合物を精製する場合には、該イソシアナート化合
物同士の重合反応を防止しつつ、加水分解性塩素含量を
効果的に低減することが求められるが、このような炭素
・炭素二重結合含有イソシアナート化合物については、
これまでに満足できるような精製方法はなかった。
【0011】米国特許4310688号には、0.21
%の加水分解性塩素を含むイソシアナトエチルメタクリ
レートの塩化メチレン溶液をビシナルエポキシ基含有化
合物(例:1,2−ブチレンオキシド)で処理すること
により、加水分解性塩素含有量を0.05%に低減でき
ることが示されている。しかしこの方法ではせいぜい数
百ppmまで加水分解性塩素含量を低減できるに過ぎ
ず、このような方法で得られた精製イソシアナート化合
物は、例えば、上述したような電子材料等の用途に用い
るには不充分であった。
【0012】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しよとするものであって、粗イソシアナー
ト化合物中に不純物として含まれ、あるいは該イソシア
ナート化合物に結合している加水分解性塩素を効率よく
低減・除去して、高純度のイソシアナート化合物を収率
よく得ることができ、しかも工業的に容易に実施可能で
あるようなイソシアナート化合物の精製方法を提供する
ことを目的としている。
【0013】また、本発明は、従来、加水分解性塩素の
除去が困難とされていた脂肪族系イソシアナート化合物
の精製に好適であり、特に重合性二重結合をもった脂肪
族系イソシアナート化合物の精製に好適であるようなイ
ソシアナート化合物の精製方法を提供することを目的と
している。
【0014】
【発明の概要】本発明に係るイソシアナート化合物の精
製方法では、加水分解性塩素が含有され(あるいは結合
し)た粗イソシアナート化合物を、アミン類の存在下
に、エポキシ化合物にて処理することにより、加水分解
性塩素含有量の低減されたイソシアナート化合物を得る
ことを特徴としている。
【0015】本発明の好ましい態様においては、上記イ
ソシアナート化合物は、脂肪族炭素に結合しているイソ
シアナト基を有することが望ましく、また炭素・炭素間
二重結合を有することが望ましい。
【0016】本発明の好ましい態様においては、上記ア
ミン類は、トリアルキルアミン(但し該アルキル基の炭
素数は4〜15である。)、下記式[A]で表される化
合物および2−アルキル−4−アルキルイミダゾール
(但し該アルキル基の炭素数は、それぞれ独立に1〜3
である。)のうちから選ばれた少なくとも1種以上の化
合物であることが望ましい。
【0017】 H2N−(CH2CH2NH)n−H ・・・・[A] (式[A]中、nは2以上の整数を示す。) また、本発明では、上記アミン類を、加水分解性塩素の
0.2〜2倍当量の量で用いることが望ましく、エポキ
シ化合物は、加水分解性塩素の1〜5倍当量で用いるこ
とが望ましい。
【0018】このような本発明に係るイソシアナート化
合物の精製方法においては、加水分解性塩素が含有され
あるいは結合した粗イソシアナート化合物を、触媒とし
てのアミン類の存在下(共存下)に、エポキシ化合物に
て処理しているので、イソシアナート化合物の品質に悪
影響を与えることなく、加水分解性塩素含有量の著しく
低減されたイソシアナート化合物を、収率よく効率的に
得ることができる。しかも、このような精製方法は、工
業的に容易に実施可能である。
【0019】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るイソシアナー
ト化合物の精製方法について具体的に説明する。
【0020】本発明に係るイソシアナート化合物の精製
方法では、加水分解性塩素が含有されあるいは結合した
(本発明では、単に、「加水分解性塩素が含有され
た」、または「結合した」ともいう)粗イソシアナート
化合物を、アミン類の存在下に、エポキシ化合物にて処
理することにより、加水分解性塩素含有量の低減された
イソシアナート化合物を得ている。[粗イソシアナート化合物] 本発明において精製に供さ
れる粗イソシアナート化合物には、分離除去すべき加水
分解性塩素が含有されあるいは結合している。このよう
な粗イソシアナート化合物中のイソシアナート化合物と
しては、分子中にイソシアナト基(−N=C=O)を有す
る限り特に限定されず、さらに脂肪族炭化水素基、芳香
族炭化水素基、エステル結合、スルホニル基等を有して
いてもよい。
【0021】このような粗イソシアナート化合物として
は、例えば、前述したように、 :メタクリル酸-2-アミノエチルエステル塩酸塩また
は2−イソプロペニルオキサゾリンと、ホスゲンとの反
応によって得られ、加水分解性塩素が結合した2−イソ
シアナトエチルメタクリレート、 :メタクリル酸アミドとオキサリルジクロライドとの
反応によって得られ、加水分解性塩素が結合したメタク
リロイルイソシアナート等の他、 :芳香族アミン(例:アニリン)またはその塩酸塩に
ホスゲンを作用させることにより得られる加水分解性塩
素が結合したフェニルイソシアナート、 :脂肪族アミン(例:イソホロンジアミン)の塩酸塩
にホスゲンを作用させることにより得られる加水分解性
塩素が結合した脂肪族ジイソシアナート、などが挙げら
れる。
【0022】このような粗イソシアナート化合物におい
て、加水分解性塩素は、例えば、JIS K 1556
「トリレンジイソシアネート試験方法」の5.7に記載
されているように、粗イソシアナート化合物をメタノー
ルで処理した後、硝酸銀溶液を用いて電位差滴定したと
きに定量される塩素として定義されるもので、単一の化
合物ではなく、例としては、イソシアナート化合物をR
−NCOと表す場合、以下のような形で存在している可
能性が考えられるが、その詳細は不明である。
【0023】
【化1】
【0024】本発明に係るイソシアナート化合物の精製
方法は、特に上記、に示すような炭素・炭素二重結
合(不飽和結合)を有するイソシアナート化合物の精製
に好適であり、またイソシアナート化合物としては、イ
ソシアナト基には脂肪族炭化水素基が結合しているもの
(例:2−イソシアナトエチルメタクリレート)が好適
である。このような粗イソシアナート化合物中の加水分
解性塩素含量には、特に限定はないが、できるだけその
加水分解性塩素量が少ないものが好ましく、例えば、処
理すべき粗イソシアナート化合物中に加水分解性塩素が
20〜20,000(2万)ppm、好ましくは100
〜5,000ppm程度の量で含まれているものが用い
られる。 [エポキシ化合物]エポキシ化合物としては、該エポキ
シ化合物と、精製して得られるイソシアナート化合物と
の沸点差がより大きいものが、後述する分離精製の際に
有利であり、通常、その沸点差が5℃以上、好ましくは
20℃以上であることが望ましい。
【0025】エポキシ化合物としては、分子内にエポキ
シ基を有する限り特に限定されず、例えば、脂肪族また
は脂環族アルキレンオキサイド、エポキシ化脂肪酸エス
テル、エポキシ化グリセリド等が挙げられる。また該エ
ポキシ化合物物の性状は、常温(20℃)において液
状、固体の何れであってもよい。
【0026】脂肪族アルキレンオキサイドとしては、下
記式[B]:
【0027】
【化2】
【0028】[式[B]中、R1、R2は、それぞれ独立
に水素原子、炭素数1〜10程度のアルキル基を示し、
nは、0〜2程度の整数を示す。]で示され、具体的に
は、エチレンオキサイド(R1=R2=H、n=0)、ト
リメチレンオキサイド(R1=R2=H、n=1)、ブチ
レンオキサイド(R1=R2=CH3、n=0)等が挙げ
られる。
【0029】脂環族アルキレンオキサイドとしては、下
記式[C]:
【0030】
【化3】
【0031】[式[C]中、R3、R4は、水素原子、炭
素数1〜10程度のアルキル基を示し、互いに同一で
も、異なっていてもよく、pは、1〜6程度の整数を示
す。]で示され、具体的には、例えば、シクロヘキセン
オキサイド(R3=R4=H、p=4)、シクロペンテン
オキサイド(R3=R4=H、p=3)等が挙げられる。
【0032】エポキシ化脂肪酸エステルとしては、下記
式[D]:
【0033】
【化4】
【0034】[式[D]中、R6は、水素原子、あるい
は分岐を有していてもよい、炭素数1〜15程度の飽和
あるいは不飽和の鎖状炭化水素基を示し、R7は、エー
テル結合(-O-)を有していてもよい、炭素数1〜15
程度の飽和あるいは不飽和の鎖状炭化水素基を示し、R
8は、炭素数1〜10程度の飽和あるいは不飽和の鎖状
炭化水素基を示し、nは0〜6程度の整数を示す。]で
示され、具体的には、例えば、エポキシ化ステアリン酸
アルキル(R6=CH3(CH27、R7=(CH27
8=アルキル基、n=0)等、分子量400〜500
程度のエポキシ化脂肪酸エステルが挙げられる。
【0035】エポキシ化トリグリセリドとしては、下記
式[E]:
【0036】
【化5】
【0037】[式[E]中、R10、R12、R14は、それ
ぞれ独立にエーテル結合を有していてもよい、炭素数1
〜15程度の不飽和結合を有していてもよい(分岐)鎖
状炭化水素結合を示し、R11、R13、R15は、それぞれ
独立に炭素数1〜10程度の飽和あるいは不飽和の(分
岐)鎖状炭化水素基を示す。sは、それそれ独立に0ま
たは1を示し、3個のsのうち少なくとも1個は、1を
示す。]で示され、具体的には、例えば、大豆油、綿実
油等の油脂を、酢酸、ギ酸等の溶媒中で酸触媒の存在下
に過酸化水素水を滴下して得られるエポキシ化トリグリ
セリド[分子量:約500〜1500、ヨウ素価:2〜
14、オキシラン酸素量:2〜15%程度のもの]が挙
げられる。
【0038】なお、エポキシ化合物中のオキシラン酸素
量は、エポキシ化合物を既知量の塩化水素と反応させた
のち、過剰分をアルカリ標準液で滴定し、滴定量をブラ
ンク値と比較することにより定量される。
【0039】本発明では、これらのエポキシ化合物を1
種または2種以上組み合わせて用いることができる。上
記のエポキシ化合物のうちでは、エポキシ化脂肪酸エス
テル[D]、エポキシ化トリグリセリド[E]が好まし
く用いられる。
【0040】エポキシ化合物は、加水分解性塩素1当量
(塩素原子1モル)あたり、1〜5当量、好ましくは
1.5〜3当量の量で用いられることが望ましい。エポ
キシ化合物の使用量が加水分解性塩素1当量当たり1当
量未満では、粗イソシアナート化合物中の加水分解性塩
素を効率よく充分に除去できず、その効果は小さく、ま
た5当量を超える量で用いても、それ以上添加効果は上
がらず、不経済となる。
【0041】なお、エポキシ化合物の当量数は、該エポ
キシ化合物中に含有される、エポキシ基を構成している
酸素原子(オキシラン酸素)のモル数を、その当量数と
して計算する。
【0042】[アミン類]アミン類としては、1級、2
級、3級の各アミンの何れでもよく、また鎖状、分岐状
でも環状でもよく、また鎖状アミン類では脂環、芳香環
構造を有していてもよく、アミノ基は1個でも複数個有
していてもよいが、本発明では、それぞれ下記[A]〜
[VIII]に示すようなものが好ましく用いられる。
【0043】1級アミンとしては、例えば下記式
[A]: H2N−(CH2CH2NH)n−H ・・・・[A] [式[A]中、nは2以上の整数、好ましくは2〜4の
整数を示す。]で示され、具体的には、例えば、トリエ
チレンテトラミン(n=3)等が挙げられる。
【0044】2級アミン(環状)としては、例えば下記
式[F](R17=H)、3級アミン(環状)としては、
例えば、下記式[F](R17≠H):
【0045】
【化6】
【0046】[式[F]中、R17、R18、R19は、それ
ぞれ独立に、水素、炭素数1〜20、好ましくは1〜3
程度の鎖状または分岐状アルキル基、シアノエチル基、
アミノエチル基、シアノエチルアミノエチル基、トリメ
リテート基、ジアミノトリアジニルエチル基、ベンジル
基、フェニル基等を示す。]で示され、具体的には、例
えば、2-エチル-4-メチルイミダゾール、4-エチル-
2-メチルイミダゾール、2,4-ジメチルイミダゾー
ル、2,4-ジエチルイミダゾール、イミダゾール、2-
メチルイミダゾール、1-ベンジル-2-メチルイミダゾ
ール、1-シアノエチル-2-エチル-4-メチルイミダゾ
ール等が挙げられ、好ましくは2-エチル-4-メチルイ
ミダゾール、4-エチル-2-メチルイミダゾール、2,
4-ジメチルイミダゾール、2,4-ジエチルイミダゾー
ルが用いられる。
【0047】また、3級アミン(鎖状)としては、例え
ば下記式[G]:
【0048】
【化7】
【0049】[式[G]中、R20、R21、R22は、それ
ぞれ独立に炭素数1〜20、好ましくは4〜15程度の
鎖状または分岐状アルキル基を示し、好ましくはR20
21、R22は全て同一の基である。]で示され、具体的
には、例えば、トリオクチルアミン(R20、R21、R22
=C815基)、トリエチルアミン(R20、R21、R22
=C25基)、トリn-ブチルアミン(R20、R21、R
22=n-C49基)等が挙げられる。
【0050】また3級アミン(環状)としては、例え
ば、下記式[H]:
【0051】
【化8】
【0052】[式[H]中、u、v、wは、それぞれ独
立に1〜5、好ましくは1〜3程度の整数を示し、好ま
しくはu、v、wは全て同一の数である。] で示さ
れ、具体的には、例えば、トリエチレンジアミン(u、
v、w=2:1,4-ジアザビシクロ[2.2.0]オ
クタン)等の他に、下記式(イ)で示されるDBU
(1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-7-ウンデセ
ン)、下記式(ロ)で示されるDBN(1,5-ジアザ
ビシクロ[4.3.0]ー5ーノネン)などが挙げられ
る。
【0053】
【化9】
【0054】本発明では、これらのアミン類は、1種ま
たは2種以上組み合わせて用いることができる。上記の
アミン類の内では、特にトリオクチルアミン、トリエチ
レンテトラミン、トリエチレンジアミン、2−エチル−
4−メチルイミダゾール等が好ましく用いられる。
【0055】アミン類は、加水分解性塩素1当量(塩素
原子1モル)に対し、通常、0.2〜2当量、好ましく
は0.3〜1.0当量の量で用いられることが望まし
い。このアミン類の使用量が、加水分解性塩素1当量に
対して0.2当量未満では、殆どその添加効果は見られ
ず、一方2当量を超えると好ましくない下記のような副
反応が起こりやすい。
【0056】すなわち、上記量の加水分解性塩素に比し
てアミン量が多すぎると、系内が著しく塩基性雰囲気に
なり、下記のようなイソシアナート化合物の重合反応
(イソシアナート化合物のN=C二重結合が解裂し単結
合となるとともに、このC原子、N原子は、それぞれ隣
接するイソシアネート基のN原子、C原子と結合するこ
とにより、3個のイソシアナート化合物からなる環状物
の生成)が起こってしまう。
【0057】
【化10】
【0058】また、1級または2級アミン量が、上記量
の加水分解性塩素に比して多過ぎると、下記のような反
応:
【0059】
【化11】
【0060】[上記波線部分は、それぞれイソシアナー
ト化合物のイソシアネート基以外の部分(残基)、アミ
ン類のアミノ基以外の部分(残基)を示す。]により、
ウレアが多量にでき、またイソシアナート化合物が、C
=C結合(炭素・炭素二重結合)をもつものである場合
には、これ(上記1,2級アミン)により分子中にC=
C結合を複数個有するものが生成し、ゲル化の原因とな
る。
【0061】なお、このアミン類の当量数は以下の方法
で計算する。すなわち、アミン類1モルは、これを構成
しているN(窒素)原子のモル数をその当量数として計
算する。
【0062】例えば、トリエチレンテトラミン:NH2-
(CH22-NH-(CH22-NH-(CH22-NH2
は、N原子数は4個(4モル原子)であるから4当量で
ある。また、2-メチル-4-エチルイミダゾールでは、
N原子数は2個(2モル原子)であるから2当量であ
る。
【0063】なお、粗イソシアナート中の加水分解性塩
素は大部分がHClに変化しうるので、このような環境
下でアミン類を用いても塩酸塩になってしまい、その添
加効果はないのではないかとの大方の予想に反して、本
発明では、このようにイソシアナート化合物の精製に際
して、エポキシ化合物とともにアミン類を用いているの
で、加水分解性塩素含量が著しく低減された精製イソシ
アナート化合物が得られている。
【0064】現に、イソシアナート化合物の精製に際し
てアミン類を用いない場合には、加水分解性塩素含量の
減少には限度があり、ある程度以下(例:イソシアナー
ト化合物の種類により異なるが、例えばイソシアナトエ
チルメタクリレートの場合、1000ppm%以下)に
することは極めて困難であるが、イソシアナート化合物
の精製に際して、エポキシ化合物と共にアミン類を用い
た本発明では、このような限界を超えてさらにイソシア
ナート化合物中の加水分解性塩素含量を低減[例えば精
製イソシアナート化合物中の加水分解性塩素含量:20
0ppm以下、好ましくは25〜50ppm程度まで低
減]させることが可能となっている。
【0065】これは、例えば、下記のような反応が生じ
るためであろうと推察される。
【0066】
【化12】
【0067】また1級アミンまたは2級アミンは、イソ
シアナートと反応しやすく、このようなものを用いる
と、イソシアナートの収量に悪影響を及ぼす上に、効果
もなくなってしまうであろうとの大方の予想に反して、
本発明によれば、驚くべきことに塩素を除去した後のイ
ソシアナート化合物の蒸留収率は、アミン類の添加によ
り悪影響を受けないことが明かとなっている。
【0068】その上に、蒸留後の釜残液の粘度がアミン
類を用いない場合に比べて低くなり、その取り扱いが容
易になる上に、イソシアナートの回収率を上げるために
も好都合となっている。
【0069】本発明では、このような加水分解性塩素を
含有している粗イソシアナート化合物に、加水分解性塩
素1当量あたり、1〜5当量、好ましくは1.5〜3当
量の量の上記エポキシ化合物と、0.2〜2当量、好ま
しくは0.3〜1.0当量の量の上記アミン類とを加
え、加温下で加水分解性塩素と反応させて、精製イソシ
アナート化合物を得ている。
【0070】反応温度は通常、40℃〜150℃に設定
される。特に、重合性二重結合をもつイソシアナート化
合物の精製の場合には、40〜100℃の温度に設定
し、重合性二重結合を持たないイソシアナート化合物の
精製の場合には、60〜120℃の温度に設定すること
が好ましい。
【0071】処理(反応)時間は、あまり効果に影響を
与えないので特に限定されないが、30分〜3時間程度
処理することが適当である。なお、イソシアナート化合
物と、用いられたエポキシ化合物等との沸点差が小さ
く、蒸留法を採用できない場合等には、抽出、その他各
化合物に適した方法で精製すればよい。
【0072】
【発明の効果】本発明に係るイソシアナート化合物の精
製方法によれば、粗イソシアナート化合物中に含まれる
加水分解性塩素を、イソシアナート化合物の収率や品質
に悪影響を与えることなく、工業的に容易に除去でき
る。
【0073】本発明によれば、特に、従来、加水分解性
塩素の除去が困難とされていた粗脂肪族系イソシアナー
ト中の加水分解性塩素を効率よく除去精製でき、特に重
合性二重結合を有するイソシアナート化合物の精製に好
適である。
【0074】
【実施例】以下、本発明について、実施例に基づいてさ
らに具体的に説明するが本発明は、このような実施例に
より何等限定されるものではない。[加水分解性塩素含量の定量法] 以下の実施例、比較例
において、粗あるいは精製イソシアナート化合物中の加
水分解性塩素含量は、イソシアナート化合物をメタノー
ルと反応させた後、1/100規定濃度の硝酸銀溶液を
用いた滴定にて測定した。[エポキシ化合物中のオキシラン酸素量の定量法] エポ
キシ化合物中のオキシラン酸素量は、以下のようして定
量される。
【0075】すなわち、HClと、エポキシ化合物中の
エポキシ基とを反応させて、反応したHClの量からオ
キシラン酸素量を求める。具体的には、2〜4mg当量
の試料を200ml共栓付き三角フラスコにとり、25
mlの0.2N濃度のHCl/ジオキサン溶液を加え、
15〜30分間室温で反応させる。次いで、10mlの
メチルセロソルブでフラスコ内壁、栓を洗い、0.1N
濃度のNaOH/エタノール・メチルセロソルブ溶液で
滴定する。この滴定値とブランクテストの滴定値との差
からオキシラン酸素量を計算する。 [粗(2−イソシアナトエチルメタクリレート)の調
製] 下記式に示すように、2−イソプロペニルオキサゾ
リンとホスゲンとを反応させて、下記式で示される主生
成物の2−イソシアナトエチルメタクリレートの他に副
生物の加水分解性塩素を含有する粗(2−イソシアナト
エチルメタクリレート)を得た。
【0076】
【化13】
【0077】詳説すれば、ジクロロメタン(溶媒)1リ
ットルを0℃に冷却しておき、この中に、(1):2−
イソプロペニルオキサゾリン1kgを水1.77リット
ルに溶解したもの、(2):ホスゲン1.35kgをジ
クロロメタン4リットルに溶解したもの、および
(3):35%濃度のNaOH水溶液2.5リットルを
同時に滴下した。
【0078】この間、系内の温度を15℃以下に保持し
た。その結果、反応液は、2相に分離した。次いで、ジ
クロロメタン相を分取し、飽和重曹水1リットルで2回
洗浄した。次いで、硫酸ナトリウム(無水)にて乾燥し
た後、蒸留して、粗(イソシアナトエチルメタクリレー
ト)1.0kgを得た。
【0079】
【実施例1】分溜管、温度計、撹拌機、加熱浴を備えた
容量500ミリリットルのガラス製反応器に、加水分解
性塩素含量が3153ppmの粗(2−イソシアナトエ
チルメタクリレート/沸点:211℃)300g、オキ
シラン酸素6.1%のエポキシ化油脂系可塑剤[分子
量:約1000、ヨウ素価:7]を14g、トリエチレ
ンテトラミン(沸点277.4℃)0.91gを仕込み、6
0℃で2.5時間加熱した後、約10mmHg、85℃
で蒸留し、精製(2-イソシアナトエチルメタクリレー
ト)約250gを溜出させた。
【0080】還流冷却器、加熱浴を備えた容量200ミ
リリットルの三角フラスコに上記で得られた(精製)イ
ソシアナート化合物10gをとり、この(精製)イソシ
アナート化合物に水10ミリリットル、メタノール90
ミリリットルを加え、1時間還流させた。次いで、この
混合物に、還流冷却器内管を洗ったメタノール水混合液
を加え、さらに1:1硝酸を1ml加えて1/100規
定硝酸銀溶液で滴定し、加水分解性塩素含量を求めたと
ころ、124ppmであった。
【0081】
【比較例1】実施例1において、トリエチレンテトラミ
ンを用いなかった以外は実施例1と同様の処理を行った
ところ、溜出物[精製(2−イソシアナトエチルメタク
リレート)]中の加水分解性塩素含量は448ppmで
あった。
【0082】
【参考例1】実施例1において、トリエチレンテトラミ
ンを0.15gの量で用いた以外は実施例1と同様の処
理を行ったところ、溜出物[精製(2−イソシアナトエ
チルメタクリレート)]中の加水分解性塩素含量は40
1ppmであった。
【0083】
【参考例2】実施例1において、トリエチレンテトラミ
ンを2.0gの量で用いた以外は実施例1と同様の処理
を行ったところ、蒸留中に容器内の温度が上昇し始め、
内容物が重合してしまった。
【0084】
【実施例2】実施例1と同じ装置を用い、加水分解性塩
素含有量498ppmの2-イソシアナトエチルメタク
リレート300g、オキシラン酸素4.7%のエポキシ
化脂肪酸エステル系可塑剤[分子量:約500、ヨウ素
価:4]2.81g、およびトリオクチルアミン0.5
6gを仕込み、10mmHgの減圧下で1時間還流(re
flux)させた。次に分溜管のコックを切り替え、約25
0gを溜出させたところ、この中の加水分解性塩素含量
は31ppmであった。
【0085】
【比較例2】実施例2において、トリオクチルアミンを
用いなかった以外は実施例2と同様の操作を行ったとこ
ろ、得られた溜出物中の加水分解性塩素は422ppm
であった。
【0086】
【実施例3】実施例1と同じ装置を用い、加水分解性塩
素含有量366ppmのヘキサメチレンジイソシアナー
ト300g、実施例2で用いた可塑剤2.1g、2−エ
チル−4−メチルイミダゾール0.1gを仕込み、10
0℃で1時間加熱した。次に10mmHgの減圧下で蒸
留し、約250gのヘキサメチレンジイソシアナートを
得た。この中の加水分解性塩素含有量は34ppmであ
った。
【0087】
【比較例3】実施例3において、可塑剤および2−エチ
ル−4−メチルイミダゾールを用いないで、直接蒸留し
たところ、得られた精製ヘキサメチレンジイソシアナー
ト中の加水分解性塩素濃度は84ppmであった。
【0088】
【実施例4】実施例1において、加水分解性塩素含有量
1126ppmの2−イソシアナトエチルメタクリレー
ト300g、実施例2と同じ可塑剤6.5g、トリエチ
レンジアミンを0.25g用い、70℃で処理した以外
は、実施例1と同様の処理を行ったところ、溜出物中の
加水分解性塩素含量は118ppmであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加水分解性塩素を含有する粗イソシアナー
    ト化合物を、アミン類の存在下に、エポキシ化合物にて
    処理することにより、加水分解性塩素含有量の低減され
    たイソシアナート化合物を得ることを特徴とするイソシ
    アナート化合物の精製方法。
  2. 【請求項2】アミン類が、トリアルキルアミン(但し該
    アルキル基の炭素数は4〜15である。)、下記式
    [A]で表される化合物および2−アルキル−4−アル
    キルイミダゾール(但し該アルキル基の炭素数は、それ
    ぞれ独立に1〜3である。)のうちから選ばれた少なく
    とも1種以上の化合物であることを特徴とする請求項1
    に記載の方法: H2N−(CH2CH2NH)n−H ・・・・[A] (式[A]中、nは2以上の整数を示す。)。
  3. 【請求項3】アミン類を、加水分解性塩素の0.2〜2
    倍当量の量で用いることを特徴とする請求項1〜2の何
    れかに記載の方法。
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