JP4433350B2 - 分割フレーム構造の自転車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分割フレーム構造の自転車に関し、特に、分割フレームを分離させることができ、かつ分離の際の手間を軽減することができる分割フレーム構造の自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】
自転車を自宅近くで使用するだけでなく、ピクニックや旅行の現地に搬送して、そこで使用することがある。この時に自転車のフレームを折り畳むことができれば搬送に便利であり、小型自動車等にも積み込むことが可能である。しかし、たとえフレームを折り畳むことができても、折り畳まれたフレームが一体のままでは、一体としての自転車の重量に変わりがなく、人手によって自動車に積み込むことは容易ではない。また、自転車が一体のままでは自動車の空きスペースに収まりにくい場合もある。したがって、自転車の利用形態によっては、分割フレーム構造の自転車を分離できると便利なことが多い。分割フレーム構造の自転車を互いに分離できるようにした自転車は、例えば実公昭57−32951号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の分離可能な自転車では、分割されたフレームを2個所に設けたボルト・ナット結合部で結合・分離するよう構成されている。そして、2個所の結合部のうち1か所は枢軸支持構造とし、他の1個所はカムの併用により工具を用いないで締付けおよび解放できるボルト・ナット構造にしている。
【0004】
この構造によれば、カムを用いた結合部の結合を解除して容易に自転車を折り畳むことができる。しかし、自転車を完全に分離させるためには枢軸支持部分のボルト・ナットを緩め、かつ枢軸を構成するボルトをフレームから引き抜かなければならない。このために、自転車の分離作業が煩わしいだけでなく、引き抜いたボルトや取り外したナットが自転車から分離してしまうため、紛失のおそれもある。
【0005】
また、自転車に電動モータを備え、人力に補助力(アシスト)を与える電動補助自転車においては、フレーム分割時の、モータ、コントローラ、バッテリ間の配線や分割後の取扱いについて考慮する必要がある。
【0006】
本発明の目的は、上記問題点を解消し、簡単な作業によって自転車を折り畳んだり、分離したりすることができる分割フレーム構造の自転車を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、フロントフレームおよびリヤフレームに分割された車体フレームの分割面にそれぞれ設けられたボスおよび該ボスに挿通される枢軸を有する分割フレーム構造の自転車において、フロントフレーム側およびリヤフレーム側に設けられた前記ボスの一方に、前記枢軸の挿通方向の長さ全体に形成された切欠きを設け、前記枢軸に、前記切欠きが設けられたボスの長さ以上で、かつ前記切欠きの幅より薄い薄肉部分を設けるとともに、前記薄肉部分と前記ボスの切欠きとを一致させられるよう前記枢軸を上下動自在に構成した点に第1の特徴がある。
【0008】
第1の特徴によれば、車体の前後に分割された車体フレームが、分割フレームに形成されたボスを貫通する枢軸によって互いに連結される。そして、枢軸に設けられた薄肉部分をボスの一方に設けられた切欠きと一致させ、この薄肉部分を切欠きを通してボスから脱出させることにより、両フレームを互いに分離させることができる。
【0009】
また、本発明は、前記ボスに設けられた切欠きが、前記フロントフレームおよびリヤフレームを前記枢軸を中心にして互いに回動させたときに予定の角度範囲で前記薄肉部分と一致するよう設定されている点に第2の特徴がある。第2の特徴によれば、フロントフレームおよびリヤフレームが枢軸を中心に、予定角度範囲に回動させたときに両フレームが分離可能になるので、両フレームの分割面が合わさっている状態、つまり組み立て状態では両フレームは分離できない。
【0010】
また、本発明は、前記車体フレームの分割面が互いに当接した状態において、前記薄肉部分が前記切欠きと一致しない位置に前記枢軸を固定する保持手段を具備した点に第3の特徴がある。
【0011】
また、本発明は、前記保持手段が、前記薄肉部分が前記切欠きと一致しない位置に前記枢軸を偏倚させる付勢手段である点に第4の特徴がある。第3,第4の特徴によれば、保持手段による保持状態を解除することにより両フレームの分離が可能になる。
【0012】
また、本発明は、前記枢軸に設けられたフランジと前記切欠きが設けられないボスとの対向面に、前記枢軸の回転により該枢軸に軸方向の変位を生じさせるカム面を形成した点に第5の特徴がある。第5の特徴によれば、枢軸を回動させることにより、カムの作用により枢軸に軸方向の変位が生じさせて前記ボスの切欠きと枢軸の薄肉部分とを一致させることができる。
【0013】
また、本発明は、前記保持手段が、前記枢軸から延びたレバーと、前記車体フレーム上の前記枢軸と直交する面に形成されて前記レバーを収容する保持溝とからなる点に第6の特徴がある。第6の特徴によれば、枢軸は、レバーが車体フレームの保持溝と係合することによってその軸方向の変位が規制される。
【0014】
さらに、本発明は、前記リヤフレームに電動モータを含む電動アシストユニット、コントローラおよびバッテリを保持させた点に第7の特徴がある。第7の特徴によれば、電動補助自転車において車体フレームの分離が可能になる。
【0015】
またさらに、本発明は、前記リヤフレーム側にはシートおよび後輪が保持され、フロントフレーム側には操向用ハンドルおよび前輪が保持された点に第8の特徴がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る分割フレーム構造の電動補助自転車の側面図である。同図において、電動補助自転車1は折り畳み型であり、車体フレーム4は車体の前後方向のほぼ中央部で折り畳み可能なよう、フロントフレーム2とリヤフレーム3とから構成される。フロントフレーム2の前端部にはヘッドパイプ5が設けられ、このヘッドパイプ5には、前輪7およびハンドル8を取付けたフロントフォーク6が回動自在に支持される。
【0017】
リヤフレーム3の前端には後斜め上方へ延びるシート支持フレーム11が結合され、このシート支持フレーム11の後端部に設けられるシートポスト取付部11aには上下動自在にシートポスト13が取付けられ、さらにシートポスト13上にはサドル14が取付けられる。シートポスト取付部11aにはシートポスト高さ調整用レバー12が設けられる。リヤフレーム3は後端部に後輪15を有する。
【0018】
前記ハンドル8にはグリップ8aおよびブレーキレバー8bが設けられ、車体前部にはフロントブレーキ17、後部にはリヤブレーキ18、中央部にはペダル19がそれぞれ設けられる。ペダル19に連結されたクランク21はクランク軸22に結合される。クランク軸22に結合された増速ギヤ111は後述のギヤを介して駆動スプロケット23に結合される。駆動スプロケット23の回転はチェーン26を介して従動スプロケット24に伝達される。
【0019】
リヤフレーム3の下部に設けられる電動補助ユニット(アシストユニット)16はペダル19から入力される踏力に合成される電動補助力を発生するモータMを有し、モータMの回転はギヤ115等からなるギヤ装置を介して駆動スプロケット23に伝達される。電動補助ユニット16のケーシングにはスタンド27が設けられる。電動補助ユニット16の前部にはモータMを制御するコントロールユニット(コントローラ)25が収容される。電動補助ユニット16の上方には、電動補助ユニット16に含まれるモータ(図示せず)等の電源となるバッテリ32が収容される。なお、このバッテリ32は、車体フレーム4の分割面側から装着可能である。
【0020】
図13は前記電動補助ユニット16の第1実施形態の部分透過側面図、図14は図13のA−A線に沿った歯車列を示す断面図、図15は、図13のB−B線に沿った歯車列を示す断面図であり、それぞれ前記と同一の符号は同一または同等部分を表している。図13,14において、電動補助ユニット16のケース10はアルミ製であり、ケース10の左半体(左ケース)10Lおよび右半体(右ケース)10Rを複数のボルト781で結合して構成される。
【0021】
ハンガー部90U、91U、92Uには左右ケースの割面がない、つまり、ハンガー部90U、91U、92Uが左ケース10Lに設けられるので、電動補助ユニット16をリヤフレーム3に固定したまま、ボルト781を外すことによりケース10を左右に分割することができる。したがって、左ケース10Lをリヤフレーム3に残したまま右ケース10Rを取り外すことができるので、内蔵のコントロールユニット25やモータMのメンテナンスが容易になる。なお、後述する樹脂カバー10Aを外して左ケース10L側のモータMおよびその駆動系をメンテナンスすることができる。
【0022】
ケース10には、踏力入力軸としてのクランク軸22がベアリング181,182により回転自在に軸支されている。クランク軸22には、クランク軸22の正転方向にのみ回転を伝えるワンウエイクラッチ161を介して大径の増速ギヤ111が軸支されている。クランク軸22の後方下部には、クランク軸22の回転方向と駆動スプロケット23の回転方向とを一致させるための第1アイドル軸102が軸支される。この第1アイドル軸102に踏力(トルク)検知機構が設けられる。
【0023】
第1アイドル軸102は、左右に2分割されて横方向へ同軸状に配置された中空の第1および第2ドライブ軸102a,102bと、各ドライブ軸102a,102bの内部に挿通されて各ドライブ軸102a,102bと両端部でスプライン結合されたトーションバー102cと、各ドライブ軸102a,102bを相互に軸方向へ弾発するスプリング102sとを主要構成とし、第1ドライブ軸102aの外周小径部に形成された小径のギヤ113が増速ギヤ111と歯合する。第1および第2ドライブ軸102a,102bは、それぞれベアリング183a,183bおよびベアリング184によって、左ケース10Lおよび右ケース10Rに対して回転自在に軸支される。
【0024】
この構成によれば、クランク軸22に入力された踏力は増速ギヤ111およびギヤ113により増速され、そのトルクは減ぜられるため、トーションバー102cに加わるトルクは低く抑えられる。このため、トーションバー102cの小型化が可能となり、踏力検知機構全体をコンパクトにできる。
【0025】
また、第1アイドル軸102をアッセンブリ化して単体でも容易に取り扱えるように、トーションバー102cの左端にクリップ771を嵌合して非軸支状態での各ドライブ軸102a,102bの脱落を防止し、さらには他の構成部品の散逸も防止している。すなわち、トーションバー102cの右側端には第2ドライブ軸102bが圧入固定され、左側端には第2ドライブ軸102aが挿抜自在に保持される。
【0026】
第2ドライブ軸102bの外周小径部には第1ギヤ102dが結着され、外周大径部にはラチェット162を介して第2ギヤ102eが連結されている。したがって、モータMが停止状態にあって人力により走行しているときは、ギヤ102eおよびモータM間のギヤは回転しない。
【0027】
第1ドライブ軸102aの外周大径部には、端面に2つの凸カム部921aを有するスライダ921がスプライン結合により結合される。ボールカップ924は変位検知レバー152(図6)と係合し、コイルスプリング923により第2ドライブ軸102b側へ常時押し付けられる。ボールカップ924は前記スライダ921を、その回転を吸収しながら第2ドライブ軸102bへ常時押し付ける。
【0028】
第2ドライブ軸102bの端面には、第1ドライブ軸102aの端面に設けられたストッパ凸部921bと嵌合するストッパ孔922aが設けられ、各ドライブ軸102a,102bの過大な捩じれが防止されるように構成される。これにより、小型化されたトーションバー102cを有効に保護することが可能となり、より一層の小型化が達成される。
【0029】
第1アイドル軸102の後下方には、第2アイドル軸103Uがベアリング185,186によって回転自在に軸支されている。第2アイドル軸103Uの外周部には、前記第2ドライブ軸102bの第2ギヤ102eと歯合するギヤ歯114が形成され、端部には樹脂ギヤ115がネジ止め固定される。
【0030】
第2アイドル軸103Uの後下方にはモータMが配置され、その回転軸104はベアリング187,188によって回転自在に軸支されている。なお、ベアリング188およびモータハウジング10Mは左ケース10Lに対してのみ保持され、右ケース10Rによっては保持されていない。したがって、右ケース10Rの着脱に際してモータMの着脱は不要であり、右ケース10Rの着脱を容易に行うことができる。
【0031】
モータハウジング10Mはボルト782により、Oリング10Sを介して左ケース10Lに締結される。モータMの回転軸104には、モータコイル130を含むステータロータ131が固定され、ステータロータ131の周囲には磁石132が設けられる。回転軸104の一端には、樹脂ギヤ115と歯合するギヤ116が固定される。これにより、高速回転するギヤ115,116のギヤ音を抑制できる。各ギヤ115,116の車体左側には、樹脂カバー10Aが左ケース10Lにボルト783により締結されており、さらに防音効果を高めている。
【0032】
樹脂カバー10Aと左ケース10Lとの接合面には、全面にわたって防水シール10Bが設けられる。さらに、この接合面の外周に沿って防水リブ10Cを設けることにより、防水性を一層高めている。このため、樹脂カバー10がボルト783による締結時に変形しても防水性が確保される。
【0033】
図15において、第1アイドル軸102の後上方には、出力軸105Uがベアリング191,192によって回転自在に軸支されている。出力軸105Uには、第2ドライブ軸102bの第1ギヤ102dと歯合する第4ギヤ118が設けられ、ケース10から露出した端部には駆動スプロケット23が固定される。
【0034】
ケース10の前方空間内では、図14に示したように、電動補助ユニット16を制御するコントロールユニット25がクランク軸22の前方下部に搭載される。コントロールユニット25は、樹脂製の皿状ケース81内にコントロール基板82を収容し、隙間部および基板表面を絶縁樹脂83で樹脂モールドして構成される。コントロール基板82には、各種の制御回路820や複数のパワートランジスタ(FET)821a,ダイオード821bと共に回転センサ822が搭載され、発熱を伴う各素子821a,821bはアルミ製の放熱板829に面接触固定されている。放熱板829はアルミ製の右ケース10Rに面接触固定される。
【0035】
前記コントロールユニット25は車体前方から後方へ向かって後ろ下がりに配置され、かつ、コントロール基板82の部品実装面が内側を向くよう取り付けられている。前記回転センサ822は、コントロール基板82の端部近傍において、クランク軸22の増速ギヤ111の歯と正対して固定される。したがって、各発熱性素子821a,821bが発生する熱は右ケース10Rに放熱され、左ケース10L近傍に配置された回転センサに熱的な悪影響が及ぶことがない。
【0036】
このように、コントロールユニット25に回転センサ822を設け、クランク軸22と同期回転する回転体(大径ギヤ111)の近傍に回転センサ822が配置されるようコントロールユニット25を配置したので、回転センサ用の設置スペースを別途に確保する必要がなく、電動補助システム全体をコンパクトにすることができる。また、回転センサ822とコントロールユニット25との距離を短くすることができるので、配線コードが不要となるのみならず、回転センサ822の出力信号へのノイズの混入を抑えることができる。
【0037】
コントロールユニット25は、電動補助ユニット16がリヤフレーム3に取り付けられた姿勢においてクランク軸22の前方下部に配置されるようにしたので、走行時には高い空冷効果が得られて冷却効率が向上する。
【0038】
さらに、本実施形態ではコントロール基板82を、電動補助ユニット16がリヤフレーム3に取り付けられた姿勢において、リヤフレーム3の前方から後方に向かって後ろ下がりに配置したので、電動補助ユニット16の前方下部の外観形状を変形させることなく、かつ既存の内部空間を有効利用しながらコントロール基板を電動補助ユニット16に内蔵させることができる。このとき、コントロール基板82を、その回路部品の実装面が内側を向くように配置すればメンテナンスが容易になる。
【0039】
一方、回転センサ822の取り付け位置に対応した皿状ケース81の底部外側には、底面に沿って平行に延びる位置決めピン811が形成されており、ケース10の対向部分には、前記位置決めピン811を挿貫される位置決め孔911が形成されている。同様に、皿状ケース81の側面外側(図13参照)には、側面に沿って平行に延びる位置決めピン812が形成されており、ケース10の対向部分には、前記位置決めピン812を挿貫される位置決め孔912が形成される。これにより、ユニット16の2面を位置決めでき、回転センサ822と増速(大径)ギヤ111とのクリアランスを規定状態に保持できるようになる。
【0040】
コントロールユニット25すなわち皿状ケース81は、前記各位置決めピン811,812が各位置決め孔911,912の入口へあてがわれたときは前記回転センサ822が未だ増速ギヤ111とは対向せず、その後、ピン811,812が孔911,912に挿入されはじめた後に、増速ギヤ111のギヤ歯と回転センサ822との相対的な位置関係(対向関係)が予定の関係となるように、前記ケース10に対して位置決めされる。このため、コントロールユニット25を固定する際に、近接する増速ギヤ111と回転センサ822とが干渉することなく、その組み付けが容易である。
【0041】
また、ケース10に対するコントロールユニット25の固定は、図14に示したように、前記回転センサ822および位置決めピン811が設けられた端部とは反対側の端部において、皿状ケース81の両側部をケース10にネジ831(831a,831b:図13参照)によりネジ止めすることにより行われる。
【0042】
このように、コントロールユニット25に位置決め手段としての位置決めピン811,812を設け、コントロールユニット25を補助動力ユニット16内の所定の位置に所定の姿勢で固定できるようにしたので、コントロールユニット25を位置決め固定するだけで、回転センサ822と回転体(増速ギヤ111)との相対的な位置関係を予定の関係に保持することができ、回転数の検出精度を確保することができる。
【0043】
しかも、コントロールユニット25の一側部に設けた位置決め手段によりコントロールユニット25の一側部を電動補助ユニット16に係合させ、他の側部において締結手段により締結されるので、締結構造が簡単で部品点数も少なくなる。
【0044】
ところで、モータMは、図14に示したように、出力取出側の端面に電源端子752が配置されるので、その電源コード751はモータMの出力取出側から前記コントロールユニット25まで引き回す必要がある。しかしながら、ケース10内ではモータMの出力取出側に多数のギヤ列が配置されているため、電源コード751は左ケース10Lの内側端面に沿って引き回すよりも右ケース10Rの内側端面に沿って引き回すことが望ましい。
【0045】
そこで、本実施形態では、モータハウジング10Mに隣接して設けられた左ケース10Lの内壁756と平行に、第2の内壁754を別途に設けて各内壁754、756で囲まれた空間(コード通路)753を形成し、モータMの出力取出側の端面から引き出される電源コード751を前記コード通路753を通して右ケース10Rの内側端面まで引き回し、さらに、この内側端面に沿ってコントロールユニット25まで引き回すようにしている。
【0046】
上記構成によれば、電源コードがユニットケース内の左ケース10L側の内側端面から右ケース10R側の内側端面へ、コード通路を介して導かれるので、電源コードがギヤ列や他の構成部材等と干渉する恐れがない。
【0047】
さらに、本実施形態では電源コード751を右ケース10Rの内側端面に拘束するため、前記ベアリング184,185を支持するために右ケース10Rの内側端面に立設したボス749,748を橋渡しするようにクランパ755を設け、前記電源コード751は各ボス749,748およびクランパ755で囲まれた通路を通すことでクランプするようにした。このように、既存のボス749,748を橋渡しするようにクランパ755を設ければ、簡単な構成で電源コード751を確実にクランプすることができる。
【0048】
上記構成において、踏力はペダル19およびクランク21を介してクランク軸22に入力され、さらに増速ギヤ111を介して第1アイドル軸102の第1ドライブ軸102aから第2ドライブ軸102bへ伝達される。一方、電動モータMの回転トルクは、ギヤ115および第2アイドル軸103U、ギヤ114、第2ギヤ102eを介して第2ドライブ軸102bに伝達されて前記踏力と合成される。第2ドライブ軸102b上の合力は、第1ギヤ102dおよび第4ギヤ118を介して出力軸105Uへ伝達され、さらに駆動スプロケット23およびチェーン26を介して後輪WRへ伝達される。
【0049】
ここで、第1アイドル軸102のボールカップ924には、図15に示したように、一端をピン153によって揺動自在に支持された変位検知レバー152の略中央部が係合しており、変位検知レバー152の他端には、右ケース10Rに固定されたストロークセンサ150のストローク検知シャフト151が連結されている。したがって、クランク軸22に入力された踏力に応じて第1アイドル軸102の第1および第2ドライブ軸102a,102b間に位相差が生じ、この位相差に応じてボールカップ924が軸方向に変位すると、これが変位検知レバー152を揺動させ、ストロークセンサ150に伝達されて検知される。
【0050】
検知された踏力は電気信号に変換されてコントロールユニット25へ供給される。コントロールユニット25は、前記回転センサ822により検知されたクランク軸(増速ギヤ111)の回転速度と前記検知された踏力とに基づいて最適なアシストトルクを決定し、このアシストトルクをモータMが発生するように、モータMへ供給する電流をパワートランジスタ821aにより適宜に制御する。
【0051】
クランク軸22に入力された踏力を機械的変位量に変換する踏力検知機構をクランク軸22に隣接した第1アイドル軸102上に設けたので、踏力検知機構を別途に設けるためのスペースが不要となり、電動補助ユニット16大型化することなくコントロールユニット25の設置スペースを確保できる。
【0052】
さらに、第2ドライブ軸102bがスプリング102sによって右ケース10R側(ベアリング184)へ常時押し付けられて位置決めされるため、その第1ドライブ軸102a側の端面に形成された凹状カム溝922の軸方向位置も右ケース10Rに対して位置決めさせることになる。そして、ストロークセンサ150も右ケース10Rに設けられたボスに固定されるので、右ケース10Rに対して正確に位置決めされる。
【0053】
ここで、第2ドライブ軸102bに対する第1ドライブ軸102aの変位量が、ストロークセンサ150により踏力として検知されるので、第2ドライブ軸102bとストロークセンサ150との相対位置に個体差があると踏力を精度良く検知することができない。しかし、第2ドライブ軸102bおよびストロークセンサ150が同一物(右ケース10R)に対して位置決めされるので、両者の相対位置は常に一定に保たれ、踏力を精度良く検知することができる。
【0054】
図3は上記電動補助自転車の平面図であり、フレームの理解の容易のため、シート支持フレーム11、シートポスト13およびサドル14は図示を省略してある。電動補助自転車1は車体中心Cよりも右側(R側)に設けられたヒンジ部90によってフロントフレーム2とリヤフレーム3とが分離ないし折り畳み可能となっている。同側には、駆動スプロケット23、従動スプロケット24、およびチェーン26が配置される。車体中心Cより左側(L側)にはフロントフレーム2とリヤフレーム3とを連結するための連結部100が配置される。
【0055】
図4は、前記ヒンジ部90および連結部100の要部を示す平面断面図であり、図5は連結部100の要部断面図である。ヒンジ部90はフロントフレーム2の後端(Rr側端部)の右側部に形成されたボス部20およびリヤフレーム3の前端(Fr側端部)の右側部に形成されたボス部30,31、ならびにこれらボス部20,30,31を貫通するピボットシャフト(枢軸)91からなる。ヒンジ部90は図1等に関してさらに後述する。
【0056】
連結部100の一方を構成するリヤフレーム3側の前端左側部にはボス部3hが形成され、ボス部3hに形成された上下貫通孔3iにはロックピン101aが挿通される。ロックピン101aはその中間部に偏心した細径部(カム部)101bを有し、このカム部101bによってボルト103が枢軸支持される。ボス部3hには上下貫通孔3iの途中から車体前方に向かって切り欠かれた溝3jを有し、ボルト103はこの溝3jが形成されている範囲でカム部101bを中心に回動可能である。ボルト103にはダブルナット105(ナット106と袋ナット107)が螺合されていて、このダブルナット105をフロントフレーム2の後端に形成されたフランジ2bに引っ掛けることでフロントフレーム2とリヤフレーム3とが連結される。
【0057】
ダブルナット105をフランジ2bに引っ掛け、ロックピン101aから延びたロックレバー101を車体に沿う位置に回動させたとき、偏心したカム部101bによってナット105がリヤフレーム3側に引き寄せられて締め付けが強化されるよう、カム部101の偏心量や形成位置が決定される。なお、ロックピン101bにはナット105が常にフロントフレーム2のフランジ2b側に付勢されるよう、ボルト103に係合するねじりばね104が設けられる。
【0058】
図6は、連結部100の作用を示す図である。同図において、フロントフレーム2の後端とリヤフレーム3の前端とが合わせられて、ボルト103がフロントフレーム2のボルト掛け溝2cに挿入されている。このとき、ロックレバー101はロックピン101aの中心Xから寸法δ1だけフロントフレーム2側に偏心している。一方、フランジ2bの背面とダブルナット105との間には隙間δ2が形成されている。
【0059】
この状態から、ロックレバー101を矢印Aの方向に回動させると、カム部101bも同方向に回動する。このときにカム部101bによって矢印Bの方向にボルト103が引っ張られる。その結果、ボルト103はダブルナット105を介してフランジ2bをリヤフレーム3の前端に引き寄せられ、フロントフレーム2の後端とリヤフレーム3の前端とが連結される。なお、図6の状態では、ナット105とフランジ2bとの間には間隙δ2があるので、ボルト103を矢印Aの方向に回動させれば、フロントフレーム2とリヤフレーム3とはヒンジ部90を枢軸として互いに分離方向に回動可能である。
【0060】
図1は、車体右側から見たヒンジ部90の斜視図であり、図7は連結部100を解放して、ヒンジ部90を回動中心に屈曲させた状態の車体フレーム4の要部斜視図である。両図において、フロントフレーム2の後端に設けられたボス部20を、リヤフレーム3のボス部30,31が上下から挟み込むように設けられ、これらボス部20,30,31を上下に貫通するピボットシャフト91を枢軸として車体フレーム4は折り畳み自在である。図7では、前記連結部100によるフロントフレーム2およびリヤフレーム3の連結が解除されており、車体フレーム4の分割面は解放されている。
【0061】
さらに、ボス部20には切欠き20bが形成されていて、ピボットシャフト91には、この切欠き20bを通過可能なように薄肉部分(後述)が形成される。この切欠き20bを通じて薄肉部分がボス部20を通過できるようにしたヒンジ部の構造により、ボス部30,31に係合したままのピボットシャフト91がボス部20から脱出可能となる。したがって、車体フレーム4はピボットシャフト91を中心にして図7のように折り畳むことができるだけでなく、分割されたフロントフレーム2とリヤフレーム3とを互いに分離させることができる。以下、ヒンジ部の構成および作用を詳述する。
【0062】
図8はピボットシャフト91の斜視図、図9は同側面図である。両図において、ピボットシャフト91は一端近傍(図では上端近傍)にフランジ91aを有し、このフランジ91aから端部側の頭部91bは指でつまみやすいように偏平に形成される。フランジ91aの下面つまり頭部91bとは反対側の面には円周方向に高さを変化させたカム面91cが設けられ、リヤフレーム3のボス部30に形成されるカム面(後述)と係合して作用する。
【0063】
ピボットシャフト91は厚さを薄くされた中間部(薄肉部)91dを有している。中間部91dの長さLはフロントフレーム2のボス部20の長さよりわずかに長く設定してあり、厚さはボス部20に形成される切欠き(後述)の幅より薄く設定してある。中間部91dとフランジ91aとの間には、ピボットシャフト91の回動位置を固定するためのクリックボール(後述)が嵌まる凹部91e,91fが形成される。凹部91e,91fはピボットシャフト91の長さ方向で互いに位置がずれている。ピボットシャフト91の他端(図では下端)にはストップリング用の環状溝91gが形成される。
【0064】
図10は、フロントフレーム2とリヤフレーム3のボス部20,30,31の斜視図である。ボス部20,30,31にはピボットシャフト91が貫通可能な孔20a,30a,31aが形成される。ボス部30の上面には前記ピボットシャフト91のフランジ91aに形成されたカム面91cと対向するカム面30cが形成される。一方、フロントフレーム2のボス部20には前記ピボットシャフト91の中間部91dの厚みより大きい間隔を有する切欠き20bが形成される。ボス部20をボス部30,31間に挿入して前記孔20a,30a,31aにピボットシャフト91を通すことにより、フロントフレーム2とリヤフレーム3とは連結される。
【0065】
図11は、ヒンジ部90の断面図である。フロントフレーム2とリヤフレーム3とを連結するピボットシャフト91は、孔20a,30a,31aから脱出しないよう前記環状溝91gにストップリング92を嵌めて組み立てられる。ストップリング92とボス31との間には圧縮ばね93が介挿されていて、前記フランジ91aの下面とボス30の上面とが常に当接するよう付勢される。ボス30に設けられた横孔にはクリックボール96が遊嵌され、止めねじ94とばね95とによってピボットシャフト91側に付勢される。図示の位置では、クリックボール96はピボットシャフト91の凹部91d,91eのうち上方に設けられたものに嵌まっている。
【0066】
ピボットシャフト91が下がった状態(図示の状態)では,中間部91cの上端がボス部20の上端より下がった位置にある。この状態では、ピボットシャフト91の中間部91d以外の部分が切欠き20bに対向している。したがって、この状態では、フロントフレーム2とリヤフレーム3とを相対的に回動して、中間部91dの薄肉面を切欠き20bの開口方向に揃えたとしても、ピボットシャフト91は切欠き20bを通過できないので、フロントフレーム2とリヤフレーム3とは分離不能である。
【0067】
一方、頭部91bをつまんでピボットシャフト91を回動させると、互いに対向するフランジ91aとボス部30とに形成されたカム面の作用によってピボットシャフト91は上方に引き上げられる。カム面は、ピボットシャフト91を最大に引き上げたとき中間部91dの上下端がボス30,31の双方にかかり、フロントフレーム2のボス部20の全幅が中間部91dと重複するよう(図11に2点鎖線で示すよう)、高さを設定しておく。ピボットシャフト91が持ち上げられた位置では前記クリックボール96が前記凹部91e,91fのうち下方に設けられたものに嵌まる。
【0068】
フロントフレーム2のボス部20の全幅が中間部91dと重複する状態で、フロントフレーム2とリヤフレーム3とを相互に回動させて、中間部91dの薄肉面を切欠き20bの開口方向に揃えることにより、ピボットシャフト91がボス20の切欠き20bを通過できる。したがって、ピボットシャフト91とボス20との係合を解除してフロントフレーム2とリヤフレーム3とを分離させることができる。
【0069】
このように、車体フレーム4を構成するフロントフレーム2とリヤフレーム3とは、ロックレバー101を回動させるだけで連結・解除可能な連結部100、およびピボットシャフト91を指で回動させるだけで連結解除可能なヒンジ部90によって一体化されている。したがって、車体フレーム4を折り畳むときは、ロックレバー101を操作すればよいし、車体フレーム4を分離させるときは、さらに、ピボットシャフト91を回して、その中間部91dをボス30の切欠き20bに合致させればよい。分離された車体フレーム4を一体に組み立てるときは、分離操作の逆の操作を行えばよく、これらの連結・分離作業には、なんら工具を必要としない。
【0070】
次に、上記実施形態の変形例を説明する。図12は変形例に係るヒンジ部90の斜視図であり、図10,図11と同符号は同一または同等部分を示す。この変形例では、カム面を有するピボットシャフト90に代えて、レバー付きのピボットシャフト97を用いる。ピボットシャフト97の上部から延びたレバー97aはピボットシャフト97の本体に対して直角に折り曲げられ、リヤフレーム3の上面に形成された収容溝98に収められる。収容溝98は、レバー97aに指先を引っ掛けることができるよう、フロントフレーム2側に開放した切欠き98aを有している。ピボットシャフト97には前記ピボットシャフト91と同様に薄肉にされた中間部が設けられる。
【0071】
ピボットシャフト97は前記ばね93と同様に設けられた図示しないばねによって下方に付勢されている。したがって、フロントフレーム2とリヤフレーム3とを分離させるときは、レバー97aに指を引っ掛けて上方にピボットシャフト97を引き上げる。そうしておいて、レバー97aをピボットシャフト97の本体つまりボス30等に貫通されている軸部分を枢軸として回動させ、ボス20の切欠きとピボットシャフト97の中間部とを合致させる。これにより、フロントフレーム2とリヤフレーム3とは分離可能となる。
【0072】
上述のように、本実施形態によれば、一方のフレームに設けられた連結部のボルトを他方のフレームに形成されたフランジから外すことによって、ヒンジ部を中心に車体フレームを折り曲げることができる。また、ヒンジ部の枢軸を構成するピボットピンをボスから取り外すことなく、車体フレームを構成する両フレームを分離させることができるので、分離が容易なだけでなく、枢軸の紛失の恐れもない。
【0073】
なお、上記実施形態では、枢軸つまりピボットシャフトを引き上げて薄肉部分とボス20の切欠きとを一致させるようにしたが、ピボットシャフト91を通常は上方に付勢しておき、車体フレームの分離時にピボットシャフト91を押し下げるようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなとおり、請求項1〜請求項6の発明によれば、車体前後に分割された2つのフレームを連結するヒンジ部の枢軸を、一方のフレームのボスに取り付けたまま両フレームを分離させることができる。特に、請求項2の発明によれば予定の角度範囲においてのみ、一方のボスに保持された枢軸から他方のボスを外すことができるので、例えば、車体フレームを折り畳んだ姿勢で分離が可能になる。また、請求項3、請求項4および請求項6の発明によれば、保持手段によって枢軸が薄肉部分から偏倚されているので、組み立て状態では車体フレームの確実な一体化が図られる。さらに、請求項5の発明によれば、カム機構により、枢軸をつまんで回すだけの簡単な操作で、車体フレームの分離のための準備を完了させることができる。
【0075】
請求項7,8の発明によれば、自転車に動力補助システムを搭載するものにおいては、このシステムがリヤフレーム側にすべて保持されるため、分離の際の配線処理を考慮する必要がなく、しかも、リヤフレーム側の持ち運びにシートを、フロントフレーム側の持ち運びにはハンドルをそれぞれつかむことができるので取扱いが容易である。
【0076】
このように、本発明によれば、車体フレームの折り畳みおよび分離を、いずれも簡単な操作で行えるし、分離に際して部品が車体フレームから分離されないので部品を紛失することもないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電動補助自転車の車体フレームの要部斜視図である。
【図2】 上記電動補助自転車の側面図である。
【図3】 上記電動補助自転車の平面図である。
【図4】 上記電動補助自転車の車体フレームのヒンジ部および連結部の平面断面図である。
【図5】 上記電動補助自転車の車体フレームの連結部の側面図である。
【図6】 上記電動補助自転車の車体フレームの連結部の平面図である。
【図7】 連結部を解放した状態の車体フレームの分割面の斜視図である。
【図8】 車体フレームのヒンジ部のピボットシャフトの斜視図である。
【図9】 車体フレームのピボットシャフトの側面図である。
【図10】 ヒンジ部を構成するボスの斜視図である。
【図11】 ヒンジ部の断面図である。
【図12】 変形例に係るヒンジ部の斜視図である。
【図13】 電動補助ユニットの部分透過側面図である。
【図14】 図13のA−A線に沿った歯車列を示す断面図である。
【図15】 図13のB−B線に沿った歯車列を示す断面図である。
【符号の説明】
1…電動補助自転車、 2…フロントフレーム、 3…リヤフレーム、 4…車体フレーム、 16…電動補助ユニット、 20…フロントフレーム側ボス部、20b…切欠き、 22…クランク軸、 25…コントロールユニット、 30,31…リヤフレーム側ボス部、 32…バッテリ、 90…ヒンジ部、 91…ピボットシャフト、 91d…薄肉部分、 93…圧縮ばね、 96…クリックボール、 100…連結部
Claims (8)
- フロントフレーム(2)およびリヤフレーム(3)に分割された車体フレーム(4)の分割面にそれぞれ設けられたボス(20、30、31)およびこれらのボス(20、30、31)に挿通してフロントフレーム(2)およびリヤフレーム(3)を互いに連結する枢軸(91)を有する分割フレーム構造の自転車において、
前記ボス(20、30、31)のうち、フロントフレーム(2)側およびリヤフレーム(3)側の一方側に設けられた方に、前記枢軸(91)の挿通方向の長さ全体に形成された切欠き(20b)を設け、
前記枢軸(91)に、前記切欠き(20b)が設けられた側のボスの長さ以上で、かつ前記切欠き(20b)の幅より薄い薄肉部分(91d)を設けるとともに、
前記薄肉部分(91d)と前記ボスの切欠き(20b)とが一致する位置と不一致となる位置との間で前記枢軸(91)を上下動自在に構成し、
フロントフレーム(2)とリヤフレーム(3)とを連結させる状態では、前記薄肉部分(91d)とボスの切り欠き(20b)とが一致せずに前記枢軸(91)と前記切り欠き(20b)を設けたボスとが係合を維持し、
前記フロントフレーム(2)とリヤフレーム(3)とを分離させる状態では、前記薄肉部分(91d)とが一致して、前記枢軸(91)が前記ボスの切り欠き切り欠き(20b)を通過して前記枢軸(91)と前記切り欠き(20b)を有するボスとの係合を解除するように構成されていることを特徴とする分割フレーム構造の自転車。 - 前記ボスに設けられた切欠き(20b)が、前記フロントフレーム(2)およびリヤフレーム(3)を前記枢軸(91)を中心にして互いに回動させたときに予定の角度範囲で前記薄肉部分(91d)と一致するよう設定されていることを特徴とする請求項1記載の分割フレーム構造の自転車。
- 前記車体フレーム(4)の分割面が互いに当接した状態において、前記薄肉部分(91d)が前記切欠き(20b)と一致しない位置に前記枢軸(91)を固定する保持手段を具備したことを特徴とする請求項1または2記載の分割フレーム構造の自転車。
- 前記保持手段は、前記薄肉部分(91d)が前記切欠き(20b)と一致しない位置に前記枢軸(91)を偏倚させる付勢手段(93)を含んでいることを特徴とする請求項3記載の分割フレーム構造の自転車。
- 前記枢軸(91)に設けられたフランジ(91a)と、前記切欠き(20b)が設けられないボス(30)とが、互いの対向面に、前記枢軸(91)の回転により該枢軸(91)が軸方向に変位を生じて、該変位の一端では前記薄肉部分(91d)と前記切り欠き(20b)とが一致して、該切り欠き(20b)を前記薄肉部分(91d)が通過可能となり、前記変位の他端では前記薄肉部分(91d)と前記切り欠き(20b)とが不一致となって、該切り欠き(20b)を前記薄肉部分(91d)が通過不能となるように前記枢軸(91)のリフト量を設定したカム面(30c、91c)を有していることを特徴とする請求項4記載の分割フレーム構造の自転車。
- 前記保持手段は、前記枢軸(97)から延びたレバー(97a)と、前記車体フレーム(4)上の前記枢軸(97)と直交する面に形成されて前記レバー(97a)を収容する保持溝(98)とからなり、
前記レバー(97a)が前記保持溝(98)に収容された状態では、前記薄肉部分(91d)と前記切り欠き(20b)とが不一致となって、該切り欠き(20b)を前記薄肉部分(91d)が通過不能となり、前記レバー(97a)を保持溝(98)から脱出させた位置に引き上げた状態では、前記薄肉部分(91d)と前記切り欠き(20b)とが一致して該切り欠き(20b)を前記薄肉部分(91d)が通過可能となるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の分割フレーム構造の自転車。 - 前記リヤフレーム(3)に電動モータ(M)を含む電動アシストユニット(16)、コントローラ(25)およびバッテリ(32)を保持させたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の分割フレーム構造の自転車。
- 前記リヤフレーム(3)側にはシート(14)および後輪(15)が保持され、フロントフレーム(2)側には操向用ハンドル(8a)および前輪(7)が保持されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の分割フレーム構造の自転車。
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