JP4419869B2 - 部品の生産計画立案装置 - Google Patents
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Description
部品生産工程から製品生産工程までの部品のリードタイムを日々に計算すれば、タイでA日に生産する車両のためのエンジンをインドネシアではB日に生産する必要があることがわかる。また、インドネシアでB日に生産したエンジンがフィリピンではC日に利用可能となることがわかる。そこで、タイのA日の車両生産計画数と、フィリピンのC日の車両生産計画数から、インドネシアのB日のエンジン生産計画数を計算することが可能となる。この考え方に基づいて、製品生産工程での製品生産計画から部品生産工程での部品生産計画を算出する技術が開発され、特許文献1に開示されている。なおこの特許出願は、本出願人によって出願されたものであり、まだ公開されていない。
そこで、多少は正確さの程度が低下しても、製品生産計画から部品生産計画を短時間に算出したいとする要求が存在する。本発明は、この要求に応えるために開発された。
この事実を利用すると、製品生産計画数がほぼ50台で安定する3月1日に利用する部品を何日(これを2月W日とする)に生産すればよいかがわかり、製品生産計画数がほぼ60台で安定する4月1日に利用する部品を何日(これを3月X日とする)に生産すればよいかがわかる。
逆に2月末日に生産した部品が製品生産工程で利用される日(これを3月Y日とする)がわかり、3月末日に生産した部品が製品生産工程で利用される日(これを4月Z日とする)がわかる。
すると、図10に図式化されているように、部品生産工程では、2月W日から2月末日までの間に、3月1日から3月Y日までの製品生産に必要な部品を生産すればよく、3月1日から3月(X−1)日までの間に、3月(Y+1)日から3月末日までの製品生産に必要な部品を生産すればよいことがわかる。しかも、3月1日から3月末日までの製品生産計画数は50台前後で安定しており、2月W日から2月末日までの部品生産計画や3月1日から3月(X−1)日までの部品生産計画を立案する際にも、日々の変動を計画する必要がなく、平準化された部品生産計画を立案すればよい。なお本明細書では、+1は翌日を示し、−1は前日を示す。
この方式によると、一ヶ月の間に2日間についてのみ部品生産日と製品生産日の関係を特定すればよい。従来の技術によると、日ごとに部品生産日と製品生産日の対応関係を特定する必要があり、それに比すると格段に計算量を圧縮することできる。なお、上記は例示であって、4月、5月・・も同様にして部品生産計画を演算することができる。
先に例示した例では、製品生産計画が1日あたりの生産計画数で与えられ、通常は1ヶ月単位で1日あたりの生産計画数が増減する場合を例示した。しかしながらこれはあくまで例示であって、製品生産計画の単位期間が、時間、半日、一日、週であることもある。また単位期間あたりの生産計画数が原則的に平準化されている期間は、単位期間の長短に合わせて、日、週、月、4半期であったりする。例えば、時間あたりの生産計画数が日の単位で大きく増減する場合もあれば、週あたりの生産計画数が4半期の単位で大きく増減する場合もある。
そこで本明細書では、製品生産計画の単位期間を短期期間といい、単位期間あたりの生産計画数が原則的に平準化されている期間を長期期間という。後で説明する実施例では、日が短期期間であり、月が長期期間である。なお、長期期間内は原則として単位期間あたりの生産計画数が平準化されているが、例外的に長期期間内の途中で単位期間あたりの生産計画数が大きく変動することもある。
請求項1の立案装置と請求項2の立案装置もともに、短期期間毎(例えば日毎)の製品生産計画数を複数の長期期間(例えば数ヶ月)に亘って記憶している製品生産計画ファイルと、部品生産工程で部品を生産してから当該部品が製品生産工程で利用可能となるまでのリードタイムを記憶しているリードタイムファイルと、部品生産工程の稼働カレンダーと、製品生産工程の稼動カレンダーを備えている。
請求項1の立案装置は、図1に模式的に示されているように、
(1)製品生産工程106の長期期間内の最初の短期期間ISの製品生産に要する部品を部品生産工程102で生産する短期期間EMを特定する手段124と、
(2)部品生産工程102の長期期間内の最後の短期期間EEに生産する部品を使って製品生産工程106で製品を生産する短期期間IMを特定する手段126と、
(3)短期期間IS〜IMの製品生産計画数の合計を演算する手段128と、
(4)短期期間IS〜IMの製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間EM〜EEで生産する部品生産計画を演算する手段130と、
(5)短期期間(IM+1)〜(次の長期期間のIS−1)の製品生産計画数の合計を演算する手段132と、
(6)短期期間(IM+1)〜(次の長期期間のIS−1)の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間(EE+1)〜(次の長期期間のEM−1)で生産する部品生産計画を演算する手段134を備えている。
例えば、図10に例示するように、(1)の手段は、製品生産工程の長期期間(例えば3月)内の最初の短期期間IS(例えば3月1日)の製品生産に要する部品を部品生産工程で生産する短期期間EM(先に例示した場合には2月W日であり、ISが4月1日であれば3月X日となる)を特定する。(2)の手段は、部品生産工程の長期期間(例えば2月)内の最後の短期期間EE(例えば2月末日)に生産する部品を使って製品生産工程で製品を生産する短期期間IM(先に例示した場合には3月Y日)を特定する。(3)の手段は、短期期間IS〜IM(先に例示した場合には3月1日〜3月Y日)の製品生産計画数の合計を演算する。(4)の手段は、そうして演算した例えば3月1日〜3月Y日の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間EM〜EE(先に例示した場合には2月W日〜2月末日)で生産する部品生産計画を演算する。(5)の手段は、短期期間(IM+1)〜(次の長期期間のIS−1)(先に例示した場合には3月Y+1日〜3月末日)の製品生産計画数の合計を演算する。(6)の手段は、そうして演算した例えば3月Y+1日〜3月末日の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間(EE+1)〜(次の長期期間のEM−1)(先に例示した場合には3月1日〜3月X−1日)で生産する部品生産計画を演算する。
しかも3月1日から3月末日までの製品生産計画は原則として平準化されており、2月W日から2月末日までの部品生産計画を演算する際に日毎の変動を考慮する必要がなく、また3月1日から3月X−1日までの部品生産計画を演算する際にも日毎の変動を考慮する必要がない。
さらにその上に、部品生産計画は各月の末日までを単位として立案され、月毎に計画してゆくことができる。部品生産の月別計画を立案しやすい。
本立案装置によると、製品生産工程で部品が最適なタイミングで利用可能となる部品生産計画が立案され、製品生産工程での短期期間あたりの生産計画数が原則として安定している長期期間単位に立案され、しかも部品生産工程でも製品生産工程と同じ長期期間単位で立案される。
本発明によると、一回の長期期間の間に、部品生産短期期間と製品生産短期期間の対応関係を2回だけ特定すればよい。従って計算量を格段に圧縮することができる。少ない計算量で高速に部品生産計画を立案することができる。
(7)部品生産工程202の長期期間内の最初の短期期間ESに生産する部品を使って製品生産工程206で製品を生産する短期期間IMを特定する手段224と、
(8)製品生産工程206の長期期間内の最後の短期期間IEの製品生産に要する部品を部品生産工程202で生産する短期期間EMを特定する手段226と、
(9)短期期間IM〜IEの製品生産計画数の合計を演算する手段228と、
(10)短期期間IM〜IEの製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間ES〜EMで生産する部品生産計画を演算する手段230と、
(11)短期期間(IE+1)〜(次の長期期間のIM−1)の製品生産計画数の合計を演算する手段232と、
(12)短期期間(IE+1)〜(次の長期期間のIM−1)の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間(EM+1)〜(次の長期期間のES−1)で生産する部品生産計画を演算する手段234を備えている。
例えば図11に例示するように、(7)の手段は、部品生産工程の長期期間(例えば3月)内の最初の短期期間ES(例えば3月1日)に生産する部品を使って製品生産工程で製品を生産する短期期間IM(先に例示した場合には3月Y+1日)を特定する。(8)の手段は、製品生産工程の長期期間(例えば3月)内の最後の短期期間IE(例えば3月末日)の製品生産に要する部品を部品生産工程で生産する短期期間EM(先に例示した場合には3月X−1日)を特定する。(9)の手段は、短期期間IM〜IE(先に例示した場合には3月Y+1日〜3月末日)の製品生産計画数の合計を演算する。(10)の手段は、そうして演算した例えば3月Y+1日〜3月末日の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間ES〜EM(先に例示した場合には3月1日〜3月X−1日)で生産する部品生産計画を演算する。(11)の手段は、短期期間(IE+1)〜(次の長期期間のIM−1)(先に例示した場合には4月1日〜4月Z日)の製品生産計画数の合計を演算する。(12)の手段は、そうして演算した例えば4月1日〜4月Z日の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を短期期間(EM+1)〜(次の長期期間のES−1)(先に例示した場合には3月X日〜3月末日)で生産する部品生産計画を演算する。
しかも3月1日から3月末日までの製品生産計画や、4月1日から4月末日までの製品生産計画の各々は、原則として平準化されており、3月1日〜3月X−1日までの部品生産計画を演算する際に日毎の変動を考慮する必要がなく、また3月X日〜3月末日までの部品生産計画を演算する際にも日毎の変動を考慮する必要がない。
さらにその上に、部品生産計画は各月の初日から末日までを単位として立案され、月毎に計画してゆくことができる。部品生産の月別計画を立案しやすい。
本立案装置によると、製品生産工程で部品が最適なタイミングで利用可能となる部品生産計画が立案され、製品生産工程での短期期間あたりの生産計画数が原則として安定している長期期間単位に立案され、しかも部品生産工程でも製品生産工程と同じ長期期間単位で立案される。
本発明によると、一回の長期期間の間に、部品生産短期期間と製品生産短期期間の対応関係を2回だけ特定すればよい。従って計算量を格段に圧縮することができる。少ない計算量で高速に部品生産計画を立案することができる。
部品生産工程の側に余分な非稼働日がある場合には、比較的簡単に修正することができる。部品生産工程の非稼働日に割り当てられた部品生産計画数を非稼働日前に遡及して割り当てればよい。
例えば、修正前の部品生産計画では、1日目に60台、2日目に60台、3日目に60台、4日目に60台、5日目に60台と計画されているが、4日目と5日目が連休である場合を想定する。この場合、4日目と5日目に計画されている合計120台を3日目までに生産しておかなければならない。この場合の再配分の仕方は様々であり、同じ長期期間内の連休前の稼働日に均等に再配分してもよい。この場合、1日目に100台、2日目に100台、3日目に100台を生産して連休に備える計画に修正される。あるいは、生産能力の範囲内で過去方向に遡及しながら再配分することも考えられる。例えば生産能力が110台であるとすると、連休中の120台の計画台数を再配分するために、連休の直前(この場合3日目)の計画数を生産能力(110台)まで上げて、50台を増産する(これによって連休前に再配分する台数は70台となる)。次にその直前(この場合2日目)の計画数を生産能力(110台)まで上げて、50台を増産する(これによって連休前に再配分する台数は20台となる)。最後にその直前(この場合1日目)の計画数を20台増やす。以上によって、非稼働日の生産計画数が、その前の稼働日に再配分される。
それを避けるためには、製品生産工程の非稼働日の初日IHSに生産する場合に必要とされる部品を部品生産工程で生産する短期期間EHSを特定する手段と、製品生産工程の非稼働日の末日IHEに生産する場合に必要とされる部品を部品生産工程で生産する短期期間EHEを特定する手段と、IHS〜IHEの製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、同一長期期間内の(EHS−1)以前の短期期間と、同一長期期間内の(EHE+1)以降の短期期間に按分して配分する手段を付加することが好ましい。
上記によって、製品生産工程では非稼働日の前後の製品生産ペースを増産しているのに対応した部品生産計画に修正される。
これを避けるためには、短期期間毎の製品生産計画数を複数の長期期間に亘って記憶している製品生産計画ファイルを探索して短期期間毎の製品生産計画数が急変しているタイミングIPを特定する手段と、特定された短期期間IPの製品生産に要する部品を部品生産工程で生産する短期期間EPを特定する手段と、特定された短期期間EPの前後で別に部品生産計画を演算する手段が付加されていることが好ましい。
この場合、製品生産ペースが急変する前後で別々に部品生産計画が立案され、部品生産ペースと製品生産ペース(部品使用ペース)が乖離することが防止される。先の例でいえば、4月1日〜4月17日に使用する部品を生産する期間では、4月1日〜4月17日の部品使用ペースによく一致する部品生産計画が演算され、4月18日〜4月30日に使用する部品を生産する期間では、4月18日〜4月30日の部品使用ペースによく一致する部品生産計画が演算される。製品生産ペースが安定している期間毎に部品生産計画を立案することができる。
本発明によると、製品生産ペースが安定化ないし平準化されている期間毎に部品生産計画を演算するために、短期期間毎の対応関係(例えば部品生産日と部品使用日の対応関係)を個々に計算する必要がなく、格段に少ない計算量で短時間で部品生産計画を演算することができる。
また、製品生産工場にダイアグラムがあろうが無かろうが、それと無関係に部品生産計画を演算することができ、多数の製品生産工程に部品を出荷する部品生産工程の部品生産計画を演算することができる。
(形態1) 短期期間は日であり、長期期間は月である。日当たり製品生産計画数は、原則として月毎の製品生産計画数から決定されており、同月内の日当たり製品生産計画数はほぼ一定に維持されている。
(形態2) 一つの部品生産工程から複数の製品生産工程に部品が出荷される。部品生産工程から製品生産工程までのリードタイムは製品生産工程ごとに相違する。部品生産計画は、部品を出荷する製品生産工程ごとに計算される。部品生産計画は、日ごとの生産計画数を定めるものであり、部品を出荷する全部の製品生産工程に向けた日ごとの生産計画数を合計することによって、複数の製品生産工程に部品を出荷する部品生産工程の部品生産計画を立案する。
(形態3) 製品生産工程の連休初日は製品生産ペースがゼロに変化する日であるとし、連休あけ初日は製品生産ペースが急増する日であるとして処理する。製品生産ペースが急変する期間毎に部品生産計画を立案するために、製品生産工程の連休に対処する修正処理が不要化されている。
立案装置100は、さらに、部品生産計画演算装置122を備えている。部品生産計画演算装置122は、下記の各種手段を備えている。
(1)EM特定手段124:これは、製品生産工程106の月内の最初の稼働日ISの製品生産に要する部品を部品生産工程102で生産する稼働日EMを特定する。稼働日EMに生産された部品は、稼働日ISに製品生産工程106で利用可能となる関係にある。矢印138と142が、ISからEMを特定する過程を示している。リードタイムファイル110と、部品生産工程102の稼働カレンダー108と、製品生産工程106の稼動カレンダー112から、ISからEMを特定することができる。
(2)IM特定手段126:これは、部品生産工程102の月内の最後の稼働日EEに生産する部品を使って製品生産工程106で製品を生産する稼働日IMを特定する。矢印140と144が、EEからIMを特定する過程を示している。リードタイムファイル110と、部品生産工程102の稼働カレンダー108と、製品生産工程106の稼動カレンダー112から、EEからIMを特定することができる。
(3)IS〜IMの製品生産計画数の合計演算手段128:これは、稼働日IS〜IMの製品生産計画数の合計を演算する。
(4)EM〜EEの部品生産計画演算手段130:これは、稼働日IS〜IMの製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、稼働日EM〜EEで生産する部品生産計画を演算する。
(5)(IM+1)〜(翌月のIS−1)の製品生産計画数の合計演算手段132:これは、稼動日(IM+1)〜(翌月のIS−1:すなわち当月の最後の稼働日)の製品生産計画数の合計を演算する。
(6)(EE+1)〜(翌月のEM−1)の部品生産計画演算手段134:これは、稼働日(IM+1)〜(翌月のIS−1:すなわち当月の最後の稼働日)の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、稼働日(EE+1:すなわち翌月の最初の稼働日)〜(翌月のEM−1)で生産する部品生産計画を演算する。
例えば、図10に例示するように、(1)の手段は、3月の最初の稼働日IS(例えば3月1日)の製品生産に要する部品を部品生産工程102で生産する稼働日EM(先に例示した場合には2月W日であり、ISが4月1日であれば3月X日となる)を特定する。(2)の手段は、部品生産工程102の長期期間(例えば2月)内の最後の稼働日EE(例えば2月末日)に生産する部品を使って製品生産工程106で製品を生産する稼働日IM(先に例示した場合には3月Y日)を特定する。(3)の手段は、短期期間IS〜IM(先に例示した場合には3月1日〜3月Y日)の製品生産計画数の合計を演算する。(4)の手段は、そうして演算した例えば3月1日〜3月Y日の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間EM〜EE(先に例示した場合には2月W日〜2月末日)で生産する部品生産計画を演算する。(5)の手段は、短期期間(IM+1)〜(次の長期期間のIS−1)(先に例示した場合には3月Y+1日〜3月末日)の製品生産計画数の合計を演算する。(6)の手段は、そうして演算した例えば3月Y+1日〜3月末日の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間(EE+1)〜(次の長期期間のEM−1)(先に例示した場合には3月1日〜3月X―1日)で生産する部品生産計画を演算する。
しかも3月1日から3月末日までの製品生産計画は原則として平準化されており、2月W日から2月末日までの部品生産計画を演算する際に日毎の変動を考慮する必要がなく、また3月1日から3月X−1日までの部品生産計画を演算する際にも日毎の変動を考慮する必要がない。
さらにその上に、部品生産計画は各月の初日から末日までを単位として立案され、月毎に計画してゆくことができる。部品生産の月別計画を立案しやすい。
本立案装置によると、製品生産工程で部品が最適なタイミングで利用可能となる部品生産計画が立案され、製品生産工程での短期期間あたりの生産計画数が原則として安定している長期期間単位に立案され、しかも部品生産工程でも長期期間単位で立案される。
少ない計算量で高速に部品生産計画を立案することができる。
立案装置100は、さらに、部品生産計画演算装置222を備えている。部品生産計画演算装置222は、下記の各種手段を備えている。
(7)IM特定手段224:これは、部品生産工程202の月内の最初の稼働日ESに生産する部品を使って製品生産工程206で製品を生産する稼働日IMを特定する。矢印240と244が、ESからIMを特定する過程を示している。リードタイムファイル210と、部品生産工程202の稼働カレンダー208と、製品生産工程206の稼動カレンダー212から、ESからIMを特定することができる。
(8)EM特定手段226:これは、製品生産工程206の月内の最後の稼働日IEの製品生産に要する部品を部品生産工程202で生産する稼働日EMを特定する。稼働日EMに生産された部品は、稼働日IEに製品生産工程206で利用可能となる関係にある。矢印238と242が、IEからEMを特定する過程を示している。リードタイムファイル210と、部品生産工程202の稼働カレンダー208と、製品生産工程206の稼動カレンダー212から、IEからEMを特定することができる。
(9)IM〜IEの製品生産計画数の合計演算手段228:これは、稼働日IM〜IEの製品生産計画数の合計を演算する。
(10)ES〜EMの部品生産計画演算手段230:これは、稼働日IM〜IEの製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、稼働日ES〜EMで生産する部品生産計画を演算する。
(11)(IE+1)〜(翌月のIM−1)の製品生産計画数の合計演算手段232:これは、稼動日(IE+1:翌月の最初の稼働日)〜(翌月のIM−1)の製品生産計画数の合計を演算する。
(12)(EM+1)〜(翌月のES−1)の部品生産計画演算手段234:これは、稼働日(IE+1:翌月の最初の稼働日)〜(翌月のIM−1)の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、稼働日(EM+1)〜(翌月のES−1:すなわち当月の最終稼働日)で生産する部品生産計画を演算する。
例えば、図11に例示するように、(7)の手段は、部品生産工程の月(例えば3月)内の最初の稼働日ES(例えば3月1日)に生産した部品を使って製品生産工程で製品を生産する稼働日IM(先に例示した場合には3月Y+1日)を特定する。(8)の手段は、製品生産工程の月(例えば3月)内の最後の稼働日IE(例えば3月末日)の製品生産に要する部品を部品生産工程で生産する稼働日EM(先に例示した場合には3月X−1日)を特定する。(9)の手段は、稼働日IM〜IE(先に例示した場合には3月Y+1日〜3月末日)の製品生産計画数の合計を演算する。(10)の手段は、そうして演算した例えば3月Y+1日〜3月末日の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を稼働日ES〜EM(先に例示した場合には3月1日〜3月X−1日)で生産する部品生産計画を演算する。(11)の手段は、稼働日(IE+1)〜(次の長期期間のIM−1)(先に例示した場合には4月1日〜4月Z日)の製品生産計画数の合計を演算する。(12)の手段は、そうして演算した例えば4月1日〜4月Z日の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を稼働日(EM+1)〜(次の長期期間のES−1)(先に例示した場合には3月X日〜3月末日)で生産する部品生産計画を演算する。
しかも3月Y+1日から3月末日までの製品生産計画は原則として平準化されており、3月1日から3月X−1日までの部品生産計画を演算する際に日毎の変動を考慮する必要がない。また4月1日から4月Z日までの製品生産計画は原則として平準化されており、3月X日から3月末日までの部品生産計画を演算する際にも日毎の変動を考慮する必要がない。
さらにその上に、部品生産計画は各月の初日から立案され、月毎に計画してゆくことができる。部品生産の月別計画を立案しやすい。
本立案装置によると、製品生産工程で部品が最適なタイミングで利用可能となる部品生産計画が立案され、製品生産工程での短期期間あたりの生産計画数が原則として安定している長期期間単位に立案され、しかも部品生産工程でも長期期間単位で立案される。
少ない計算量で高速に部品生産計画を立案することができる。
図3は、第1実施例の部品生産計画立案装置300のシステム構成を模式的に示している。部品生産計画立案装置300は、製品生産計画ファイル314、リードタイムマスタファイル310と、配船頻度マスタファイル311、部品工場カレンダー308と、製品工場カレンダー312と、部品生産計画演算装置322を備えている。
製品生産計画ファイル314は、図1と図2に例示したように、稼働日毎の製品生産計画数を複数月に亘って記憶している。リードタイムマスタファイル310は、部品の生産完了から梱包までに要する時間、梱包から船積みまでに要する時間、船積みから船着までに要する時間、船着から工場軒先までの輸送に要する時間、工場軒先から製品生産工程の部品利用箇所にまで配送するのに要する時間を記憶している。配船頻度マスタファイル311は、梱包日と船積み日の関係を記憶している。部品工場カレンダー308は、部品工場の稼動日と非稼働日を記憶しており、製品工場カレンダー312は、製品工場の稼動日と非稼働日を記憶している。実際には、同じ部品工場から複数の製品工場に出荷される。リードタイムマスタファイル310と、配船頻度マスタファイル311と、製品工場カレンダー312は、部品を出荷する製品工場毎に用意されている。
部品生産計画演算装置322は、ポイント日特定手段352を備えている。ポイント日特定手段は、図4(A)の処理404と406を実施する。
処理404では下記の処理を実施する。
(0)製品生産工程106(図1)の月内の最初の稼働日ISを特定する。図4(B)と図10に示すISが特定される。
(1)そうして特定された月内の最初の稼働日ISの製品生産に要する部品を部品生産工程102で生産する稼働日EMを特定する。これが図4(B)の矢印414、418、422と図10の(1)に例示されている。この処理では、ダイアグラム作成装置350で作成されたダイアグラムが参照される。
処理406では下記の処理を実施する。
(00)部品生産工程102の月内の最後の稼働日EEを特定する。図4(B)と図10に示すEEが特定される。
(2)そうして特定された部品生産工程102の月内の最後の稼働日EEに生産する部品を使って製品生産工程106で製品を生産する稼働日IMを特定する。これが図4(B)の矢印416、420と図10の(2)に例示されている。この処理では、ダイアグラム作成装置350で作成されたダイアグラムが参照される。
部品生産計画演算装置322は、集計手段354を備えている。集計手段354は、図4(A)の処理408と410を実施する。
処理408では下記の処理を実施する。
(3)IS〜IMの製品生産計画数の合計を演算する。図4(B)の場合、N月の製品生産計画数は1200台であり、それが20日の稼働日に均等に配分されている。すなわち、N月には毎日60台ずつ生産する計画になっている。従って、図4(B)の場合、IS〜IMの間に60台×12を生産する計画であることがわかる。
(4)IS〜IMの製品生産計画数の合計を、EM〜EEで生産する部品生産計画を演算する。IS〜IMの間の製品生産ペースは安定している。そこで、IS〜IMの製品生産に利用する部品を生産するEM〜EEの間でも部品を安定したペースで生産すればよい。そこでこの工程では、IS〜IMの製品生産計画数の合計を、EM〜EE間の稼働日の数で除することによって、EM〜EE間の日毎の部品生産計画数を演算する。図4(B)の場合、N月のIS〜IMの間に60台×12の製品を生産するのに利用する部品を、N−1月のEM〜EE間の10日間で生産すればよいことを例示しており、72台×10の部品を生産する部品生産計画が演算されることを例示している。
処理410では下記の処理を実施する。
(5)(IM+1)〜(当月の最後の稼働日)の製品生産計画数の合計を演算する。図4(B)の場合、N月の製品生産計画数は1200台であり、毎日60台ずつ生産する計画になっている。従って、図4(B)の場合、(IM+1)〜(当月の最後の稼働日)の間に60台×8を生産する計画であることがわかる。
(6)図10から明らかに、(IM+1)〜(当月の最後の稼働日)の製品生産に利用する部品は、EEの翌日から翌月のEMの前日までに生産するべきであることがわかる。そこでこの処理では、(IM+1)〜(当月の最後の稼働日)の製品生産計画数の合計を、EEの翌日から翌月のEMの前日までに生産する部品生産計画を演算する。(IM+1)〜(当月の最後の稼働日)の間の製品生産ペースは安定している。そこで、(IM+1)〜(当月の最後の稼働日)の製品生産に利用する部品を生産するEEの翌日から翌月のEMの前日までの間でも部品を安定したペースで生産すればよい。そこでこの工程では、(IM+1)〜(当月の最後の稼働日)の製品生産計画数の合計を、N−1月のEEの翌日からN月のEMの前日までの間の稼働日数で除することによって、EEの翌日から翌月のEMの前日までの間の日毎の部品生産計画数を演算する。図4(B)の場合、N月の(IM+1)〜(N月の最後の稼働日)間に60台×8の製品を生産するのに利用する部品を、N月の1日〜EMの前日までの10日間で生産すればよいことを例示しており、48台×10の部品を生産する部品生産計画が演算されることを例示している。
部品生産計画を演算する期間内では、いずれも平準化されたペースで部品を生産すればよいはずの期間に区切られている。部品生産日の一日ごとに必要な部品生産数を演算するのと比較すると、格段に計算量がすくなくてすむ。
以上によって、一つの製品工場に向けた部品生産計画が演算される。実際には、一つの部品生産工程から複数の製品生産工程に部品が出荷される。個々の製品工場に向けた部品生産計画を立案し、日あたりの部品生産計画数を加算することによって、複数の製品工場に部品を出荷する部品工場の部品生産計画が演算される。
第2実施例の部品生産計画立案装置300のシステム構成は図3に示した第1実施例のそれに同じであり、重複説明を割愛する。第1実施例と同様に、ダイアグラム作成手段350を備え、ダイアグラムを利用する。
この実施例では、ポイント日特定手段352と、集計手段354が、第1実施例とは別の処理を実施する。
ポイント日特定手段は、図5(A)の処理504と506を実施する。
処理504では下記の処理を実施する。
(0)部品生産工程202(図2)の月内の最初の稼働日ESを特定する。図5(B)と図11に示されるESが特定される。
(7)そうして特定された月内の最初の稼働日ESに生産する部品を使って製品生産工程206で製品を生産する稼働日IMを特定する。これが図5(B)の矢印514、518、522と図11の(1)に例示されている。この処理では、ダイアグラム作成装置350で作成されたダイアグラムが参照される。
処理506では下記の処理を実施する。
(00)製品生産工程206の月内の最後の稼働日IEを特定する。図5(B)と図10に示されるIEが特定される。
(8)そうして特定された製品生産工程206の最後の稼働日IEの製品生産に要する部品を部品生産工程202で生産する稼働日EMを特定する。これが図5(B)の矢印516、520、524と図11の(2)に例示されている。この処理では、ダイアグラム作成装置350で作成されたダイアグラムが参照される。
部品生産計画演算装置322は、集計手段354を備えている。集計手段354は、図5(A)の処理508と510を実施する。
処理508では下記の処理を実施する。
(9)IM〜IEの製品生産計画数の合計を演算する。図5(B)の場合、N月の製品生産計画数は1200台であり、それが20日の稼働日に均等に配分されている。すなわち、N月には毎日60台ずつ生産する計画になっている。従って、図5(B)の場合、N月のIM〜IEの間に60台×8を生産する計画であることがわかる。
(10)IM〜IEの製品生産計画数の合計を、ES〜EMで生産する部品生産計画を演算する。IM〜IEの間の製品生産ペースは安定している。そこで、IM〜IEの製品生産に利用する部品を生産するES〜EMの間でも部品を安定したペースで生産すればよい。そこでこの工程では、IM〜IEの製品生産計画数の合計を、ES〜EM間の稼働日の数で除することによって、ES〜EM間の日毎の部品生産計画数を演算する。図5(B)の場合、N月のIM〜IEの間に60台×8の製品を生産するのに利用する部品を、N月のES〜EM間の10日間で生産すればよいことを例示しており、48個×10の部品を生産する部品生産計画が演算されることを例示している。
処理510では下記の処理を実施する。
(11)(IE+1:翌月の最初の稼働日)〜(翌月のIM−1日)の製品生産計画数の合計を演算する。図5(B)の場合、N+1月の製品生産計画数は1600台であり、毎日80台ずつ生産する計画になっている。従って、図5(B)の場合、N+1月の最初の稼働日〜(N+1月のIM−1日)の間に80台×12を生産する計画であることがわかる。
(12)図11から明らかに、(IE+1:翌月の最初の稼働日)〜(翌月のIM−1日)の製品生産に利用する部品は、EMの翌日からその月の末日までに生産するべきであることがわかる。そこでこの処理では、(IE+1)〜(翌月のIM−1日)の製品生産計画数の合計を、EMの翌日からその月の末日までに生産する部品生産計画を演算する。(IE+1)〜(翌月のIM−1日)の間の製品生産ペースは安定している。そこで、(IE+1)〜(翌月のIM−1日)の製品生産に利用する部品を生産するEMの翌日からその月の末日までの間でも部品を安定したペースで生産すればよい。そこでこの工程では、N+1月の最初の稼働日からIMの前日までの間の製品生産計画数の合計を、EMの翌日からその月の末日までの稼働日数で除することによって、EMの翌日から当月内の日毎の部品生産計画数を演算する。図5(B)の場合、N+1月の最初の稼働日〜N+1月のIMの前日までに60台×12の製品を生産するのに利用する部品を、N月のEMの翌日からN月の待つまでの10日間で生産すればよいことを例示しており、96個×10の部品を生産する部品生産計画が演算されることを例示している。
部品生産計画を演算する期間内では、いずれも平準化されたペースで部品を生産すればよいはずの期間に区切られている。部品生産日の一日ごとに必要な部品生産数を演算するのと比較すると、格段に計算量がすくなくてすむ。
第1・第2実施例では、ダイアグラムを利用した。ダイアグラムは、部品生産日とその部品が製品工場で利用可能となる日の関係を正確に記憶している。ダイアグラムを利用すると、正確な計画を立案することができるが、ダイアグラムを作成するのに時間を要し(もっともダイアグラムがすでに用意されている場合には問題とならないが)、ダイアグラムを作成するのには多くのデータを必要とすることからダイアグラムを作成できないこともある。
第3実施例は、ダイアグラムを利用しないで部品生産計画を立案するものであり、ダイアグラムを作成する時間がとれない場合、あるいはダイアグラムを作成するだけのデータが得られない場合に適している。
製品生産計画ファイル614は、図1と図2に例示したように、稼働日毎の製品生産計画数を複数月に亘って記憶している。簡易リードタイムマスタファイル610は、部品の生産完了から製品工場の部品利用箇所にまで配送するのに要した過去の実績時間を記憶している。過去の実績時間は、例えば季節変動があれば季節毎に記憶されており、月初めと月の終わりで変動すれば、期間別に記憶されている。部品工場カレンダー608は、部品工場の稼動日と非稼働日を記憶しており、製品工場カレンダー612は、製品工場の稼動日と非稼働日を記憶している。実際には、同じ部品工場から複数の製品工場に出荷される。簡易リードタイムマスタファイル610と、製品工場カレンダー612は、部品を出荷する製品工場毎に用意されている。
処理404では下記の処理を実施する。
(0)製品生産工程106(図1)の月内の最初の稼働日ISを特定する。図4(B)と図10に示されているISが特定される。
(1)そうして特定された月内の最初の稼働日ISの製品生産に要する部品を部品生産工程102で生産する稼働日EMを特定する。これが図4(B)の矢印414、418、422と図10の(1)に例示されている。この処理では、簡易リードタイムマスタファイル610に記憶されているリードタイムが参照される。
処理406では下記の処理を実施する。
(00)部品生産工程102の月内の最後の稼働日EEを特定する。図4(B)と図10に示されているEEが特定される。
(2)そうして特定された部品生産工程102の月内の最後の稼働日EEに生産する部品を使って製品生産工程106で製品を生産する稼働日IMを特定する。これが図4(B)の矢印416、420と図10の(2)に例示されている。この処理では、簡易リードタイムマスタファイル610に記憶されているリードタイムが参照される。
部品生産計画演算装置622は、集計手段654を備えている。集計手段654は、図7(A)の処理702を実施する。処理702では、図4(A)の処理408と410をも実施する。これ以下の処理は、第1実施例と同じであり、重複説明を省略する。
図7(A)の処理702を実施することによって、第3実施例によっても、N月のIS〜IMの製品生産計画からN−1月のEM〜末日までの部品生産計画が演算され、N月のIM+1日から末日までの製品生産計画からN月の初日〜EMの前日までの部品生産計画が演算される。同様に、N+1月のIS〜IMの製品生産計画からN月のEM〜末日までの部品生産計画が演算され、N+1月のIM+1日から末日までの製品生産計画からN+1月の初日〜EMの前日までの部品生産計画が演算される。
部品生産計画を演算する期間内では、いずれも平準化されたペースで部品を生産すればよいはずの期間に区切られている。部品生産日の一日ごとに必要な部品生産数を演算するのと比較すると、格段に計算量がすくなくてすむ。しかも本実施例では、ダイアグラムを利用する必要がなく、ダイアグラムが算出されていないような場合でも、短時間で部品生産計画を立案することが可能となる。
製品工場連休対応手段658は、図7(A)の処理704から712を実行する。図7(A)の処理702は、図4(A)と図5(A)に示した処理であり、部品生産工場にも製品生産工場に連休が存在しなければ、それで部品生産計画が立案される。図4(A)と図5(A)による場合は、ダイアグラムを利用する。そのダイアグラムを演算する段階で、連休があればそれが加味される。図4(A)と図5(A)による場合は、連休があればそれが加味された部品生産計画が立案されるので、処理704以下の処理がいらない。
第3実施例ではダイアグラムを利用せず、簡易型のリードタイムマスタファイル610を利用することから、処理702で計算される部品生産計画には連休が反映していない。連休に対応するために、処理704以下の修正処理を必要とする。
製品工場に連休が存在する場合、連休が存在しないとして稼働日を計算した場合に比して、連休の前後では、1日あたりの製品生産個数を増産させている。連休が存在しない場合に算出される平準化された製品生産計画に基づいて平準化された部品生産計画を立案すると、連休前の製品工場では部品が不足し、連休あけの製品工場では部品が滞留してしまうことになる。処理708から712では、連休前の部品の欠品と、連休あけの部品の滞留をおこさない部品生産計画に修正する。
処理710では、製品工場の連休末日IHEに仮に生産があれば、その生産に要する部品を部品工場で生産するはずの日EHEを特定する。ここでも、簡易型のリードタイムマスタファイル610が参照される。
処理712では、製品工場の連休初日IHSから連休末日IHEまでの間に、製品工場で生産する計画数であったものを求める。次に、連休中に生産すると計画されていた製品数を、連休前の増産期間と連休前の増産期間に按分する。この場合、原則的に連休が属する月が増産期間とされる。処理712において、(EHS−1)以前の期間は、同一月の連休前の期間をいい、(EHE+1)以後の期間は、同一月の連休後の期間をいう。
図7の(B)において、破線714は、連休があるにもかかわらず、連休がないものとして算出した製品生産計画を示し、平準化されている。N+1月には、1600台生産することから、80台×20の製品生産計画が算出されている。実線714は、連休中に生産する計画であった80台×4を、当月内の連休前の13日と当月内の連休後の3日に按分して再配分した結果を示している。80台×20のうちの13/16を連休前に再配分し、3/16を連休後に再配分した結果を示している。この結果、連休前も連休後も、100台/日の計画数に修正されている。
なお、以上の結果は、実際の稼働日(この場合16日)で月の生産計画数を均等割りした計画に等しくなる。
第3実施例では、当月の連休前の期間のための部品を生産する前月のEM〜EHS―1までの部品生産数を一様に増大させる。同様に、当月の連休後の期間のための部品を生産するEHE+1日からEM−1日までの部品生産数を一様に増大させる。それに代わり、EHS〜EHEまでの部品生産数をゼロとする。図7(B)の728は、そのようにして修正された部品生産計画を示している。
矢印718は連休がある月の初日ISに生産する製品のための部品を作る必要がある日EMを特定する処理を示し、矢印720は連休初日IHSに生産する製品のための部品を作る必要がある日EHSを特定する処理を示し、矢印722は連休末日IHEに生産する製品のための部品を作る必要がある日EHEを特定する処理を示し、矢印724は連休がある月の末日IEに生産する製品のための部品を作る必要がある日(EM―1)を特定する処理を示している。EM〜(EHS−1)と、(EHE+1)〜(EM―1)で部品を増産する計画に修正され、EHS〜EHEで部品を生産しない計画に修正されている。
処理804では、計画を立案している期間内に、部品工場に連休があるか否かを判別する。なければ、処理806で部品生産計画が確定される。連休があれば、処理は処理808以下に進む。
処理808では、立案された部品生産計画によるときの部品工場連休中の部品生産計画数を集計する。部品工場では、この分を作り置きして連休に入らなければならない。
そこで、処理810では、過去に遡及して部品生産数をアップさせる。ここでは日当たりの最大生産可能数の範囲内で増産する。
図8(B)のハッチ824は部品工場の連休期間を例示しており、この間に80個×4の部品を生産する計画が立案されていた場合を例示している。連休によって320個が不足する。しかも、この分は、連休前に作り置いていかなければならない。図8(B)は、日当たりの最大生産可能数が100個の場合を例示している。この場合、直前の期間を最大生産可能数の100個まで増産する計画に修正する。これによって、20個×4が増産される。しかしながら、まだ足りない。そこで、さらに先の期間を増産対象とする。この場合、8日間に240個を増産することから1日あたり90個に増産する必要があることがわかる。これは日当たりの最大生産可能数の範囲内であり、修正可能である。
なお以上は、増産を配分する一つの方法であり、条件によっては立案された日当たり生産数の2倍以内の範囲で増産することが妥当なこともある。
図8の処理によって、部品工場の連休がある場合に、製品工場で部品の欠品が生じない部品生産計画に修正することができる。
以上の実施例では、日次計画が月次計画から与えられ、同一月内の日当たり製品生産計画数が平準化されている場合を説明してきた。
しかしながら、例外的に月内で日当たり製品生産計画数が急変することがある。図9の(B)には、N月のうちに日当たり製品生産計画数が2度急変する場合を例示している。本実施例は、そうした事態に対応できるようになっており、図3に示すように、ポイント日抽出手段348が付加されている。
ポイント日抽出手段348を有する部品生産計画演算装置322は、図9(A)の処理を実行する。
処理904では、図4(A)の処理404と同じ処理をする。処理906では、図4(A)の処理406と同じ処理をする。
処理908では、図9(B)の914に例示する製品生産計画を検索し、日当たり生産計画数が急変している日IP1、IP2・・を特定する。
処理910では、そうして特定された日当たり生産計画数の急変日IP1、IP2・・の製品生産に要する部品を部品生産工程102で生産する稼働日EP1、EP2・・を特定する。これが図9(B)の矢印918、920に例示されている。
処理912では、IS、IM、IP1、IP2・・を昇順に並べる。ここでは、IS、IP1、IM、IP2の順であったとする。この場合、IS〜(IP1−1)、IP1〜IM、(IM+1)〜(IP2−1)、IP2〜(翌月のIS−1:当月の末日)の期間に分けて部品生産計画を演算する。
この結果、EM〜(EP1−1)、EP1〜EE(月末)、(EE+1:月初)〜(EP2−1)、EP2〜(翌月のEM−1)の期間に分けて部品生産計画が演算される。
それぞれの期間では、日当たり製品生産計画数が平準化されており、平準化された部品生産計画数を算出すればよい。
本実施例によると、月内で日当たり製品生産計画数が急変する場合にも、それに適応した部品生産計画を立案することができる。
本実施例は、連休処理にも利用することができる。連休期間中は日当たり製品生産計画数がゼロに急変する期間であるとすることができ、そう扱えば、この実施例で連休に対応した部品生産計画が演算できる。この場合、製品工場における連休に対応して修正する図7の処理を不要化することができる。
102,202:部品生産工程
104,204:物流
106,206:製品生産工程
108,208:部品生産工程カレンダー
110,210:リードタイムファイル
112,212:製品生産工程カレンダー
114,214:製品生産計画ファイル
116,216:製品生産計画
118,218:部品生産計画ファイル
120,220:部品生産計画
122,222:部品生産計画演算装置
124 :EM特定手段
126 :IM特定手段
128 :IS〜IMの製品生産計画数の合計演算手段
130 :EM〜EEの部品生産計画演算手段
132 :(1M+1)〜(次のIS−1)の製品生産計画数の合計演算手段
134 :(EE+1)〜(次のEM−1)の部品生産計画演算手段
Claims (4)
- 部品を用いて製品を生産する製品生産工程に部品を供給する部品生産工程の部品生産計画を立案する装置であり、
短期期間毎の製品生産計画数を複数の長期期間に亘って記憶している製品生産計画ファイルと、
部品生産工程で部品を生産してから当該部品が製品生産工程で利用可能となるまでのリードタイムを記憶しているリードタイムファイルと、
部品生産工程の稼働カレンダーと、
製品生産工程の稼動カレンダーと、
製品生産工程の長期期間内の最初の短期期間ISの製品生産に要する部品を部品生産工程で生産する短期期間EMを特定する手段と、
部品生産工程の長期期間内の最後の短期期間EEに生産する部品を使って製品生産工程で製品を生産する短期期間IMを特定する手段と、
短期期間IS〜IMの製品生産計画数の合計を演算する手段と、
短期期間IS〜IMの製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間EM〜EEで生産する部品生産計画を演算する手段と、
短期期間(IM+1)〜(次の長期期間のIS−1)の製品生産計画数の合計を演算する手段と、
短期期間(IM+1)〜(次の長期期間のIS−1)の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間(EE+1)〜(次の長期期間のEM−1)で生産する部品生産計画を演算する手段と、
を備えていることを特徴とする部品生産計画立案装置。 - 部品を用いて製品を生産する製品生産工程に部品を供給する部品生産工程の部品生産計画を立案する装置であり、
短期期間毎の製品生産計画数を複数の長期期間に亘って記憶している製品生産計画ファイルと、
部品生産工程で部品を生産してから当該部品が製品生産工程で利用可能となるまでのリードタイムを記憶しているリードタイムファイルと、
部品生産工程の稼働カレンダーと、
製品生産工程の稼動カレンダーと、
部品生産工程の長期期間内の最初の短期期間ESに生産する部品を使って製品生産工程で製品を生産する短期期間IMを特定する手段と、
製品生産工程の長期期間内の最後の短期期間IEの製品生産に要する部品を部品生産工程で生産する短期期間EMを特定する手段と、
短期期間IM〜IEの製品生産計画数の合計を演算する手段と、
短期期間IM〜IEの製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間ES〜EMで生産する部品生産計画を演算する手段と、
短期期間(IE+1)〜(次の長期期間のIM−1)の製品生産計画数の合計を演算する手段と、
短期期間(IE+1)〜(次の長期期間のIM−1)の製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、短期期間(EM+1)〜(次の長期期間のES−1)で生産する部品生産計画を演算する手段と、
を備えていることを特徴とする部品生産計画立案装置。 - 製品生産工程の非稼働日の初日IHSに生産する場合に必要とされる部品を部品生産工程で生産する短期期間EHSを特定する手段と、
製品生産工程の非稼働日の末日IHEに生産する場合に必要とされる部品を部品生産工程で生産する短期期間EHEを特定する手段と、
IHS〜IHEの製品生産計画数の合計に等しい数の部品を、同一長期期間内の(EHS−1)以前の短期期間と、同一長期期間内の(EHE+1)以降の短期期間に按分して配分する手段
が付加されていることを特徴とする請求項1又は2の立案装置。 - 短期期間毎の製品生産計画数を複数の長期期間に亘って記憶している製品生産計画ファイルを探索し、短期期間毎の製品生産計画数が急変しているタイミングIPを特定する手段と、
特定された短期期間IPの製品生産に要する部品を部品生産工程で生産する短期期間EPを特定する手段と、
特定された短期期間EPの前後で、別に部品生産計画を演算する手段
が付加されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかの立案装置。
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