JP4403567B2 - 車椅子の車台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳み式車椅子の車台に関し、より詳しくは、左右一対のサイドフレームを前後方向に移動して水平X字状に交差されたスライド部材により連結された車椅子の車台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車椅子に身を委ねる人々がより活動的な生活様式を取り入れるに及んで、車椅子に関しての要望が年々高まってきている。こうしたなか、従来より、座席部が利用者のオーダーに応じて取り替えることができる車椅子の車台として、種々のものが提案されている。
【0003】
その中でも、走行安定性等の理由から、図9に示すように、左右一対のサイドフレームを前後方向に移動して水平X字状に交差されたスライド部材1により連結され、前記スライド部材1のそれぞれの一端1a,1bが、前記左右のサイドフレームの前後方向における中間部位に枢着され、前記スライド部材のそれぞれの他端1c、1dが、前記スライド部材1の長手方向に沿って伸縮自在な伸縮機構を介して前記前記サイドレームの前後方向における後端部に枢着されている折り畳み式車椅子の車台が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車椅子の車台では、スライド部材の他端1c、1dがサイドフレームの後端部に枢着されているため、展開状態にしたときに、サイドフレームの後方側に荷物等を載置したくても、スライド部材の他端1c、1dが邪魔となり、障害や怪我に応じた身の回り品等を載置することができない。そのため、車椅子の使用する患者及び介護者の荷物等は、一般的な荷物袋等に入れて車椅子の背当て部の上部に設けられている把手部にかけて持ち運ぶしかなく、介護者にとって邪魔で介護しずらく、特に、荷物袋等を把手部に引っかけたまま坂道を上がる際、その荷物の重みで後方に転倒してしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、展開状態にしたときに、サイドフレームの後方側に荷物等を載置できる折り畳み可能な車椅子の車台を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上を解決するために、本各発明の採った手段は、実施形態において使用する符号を付して説明すると、請求項1記載の折り畳み式車椅子の車台100は、座席部50が着脱自在であって、前輪及び後輪が軸着された左右一対のサイドフレーム10a、10bを近接して折り畳み可能にした折り畳み式車椅子の車台100を前提とするものであって、前記車台の折り畳みに伴って折り畳み可能な座席部を、前記車台上に設けられた傾動軸を中心として前記車台に対して傾動自在に設けられ、左右一対のサイドフレーム10a、10bを前後方向に移動して水平X字状に交差されたスライド部材11により連結し、前記スライド部材11のそれぞれの一端を前記左右のサイドフレーム10a、10bの前端部に枢着し、前記サイドフレーム10a,10bの略中間部から後方にわたって収納スペース20を形成すべく前記スライド部材11のそれぞれの他端を前記サイドレーム10a、10bの前後方向に移動自在に設け、車台が展開状態となったときに前記スライド部材11の他端が前記サイドフレーム10a、10bの前後方向における略中間部に位置するように構成し、前記左右一対のサイドフレーム10a,10の展開状態を維持するロック機構30を設けたことをその要旨とした。
【0007】
このように構成された車椅子の車台100においては、折り畳まれた状態の左右一対のサイドフレーム10a、10bを展開状態に離間させていくと、これらを連結する水平X字状に交差されたスライド部材11が前後方向に移動されるとともに、スライド部材11の他端が、前記サイドフレーム10a、10bの前後方向を移動しつつ略中間部で止まる。換言するならば、スライド部材11の他端は、左右のサイドフレーム10a、10bが展開しきった状態で展開状態を維持するロック機構30を設けて、サイドフレーム10a、10bの前後方向における略中間部にて移動が止まるのである。このため、スライド部材11の他端から後方にわたって収納スペース20が形成され、この収納スペース20に収納体21が設置される。
【0008】
次に、請求項2に記載の折り畳み式車椅子の車台100は、座席部50が着脱自在であって、前輪及び後輪が軸着された左右一対のサイドフレーム10a、10bを近接して折り畳み可能にしたものであって、前記車台の折り畳みに伴って折り畳み可能な座席部を、前記車台上に設けられた傾動軸を中心として前記車台に対して傾動自在に設け、左右一対のサイドフレーム 10a、10bを前後方向に移動して水平X字状に交差されたスライド部材11により連結し、前記スライド部材11のそれぞれの他端を、前記スライド部材11の長手方向に沿って伸縮自在な伸縮機構13を介して前記サイドフレームの前後方向における中間部に枢着し、
前記左右一対のサイドフレーム10a、10bの展開状態を維持するために中央部で交差ピンを介して回動自在に交差された2つの板部材の一方の上縁端部に係止片が突設された板部材よりなるロック機構30を設け、
前記サイドフレーム10a、10bの中間部から後方にわたって収納スペース20が形成されていることを特徴とする折り畳み式車椅子の車台100をその要旨とした。
【0009】
このように構成された折り畳み式車椅子の車台100においては、折り畳まれた状態の左右一対のサイドフレーム10a、10bを展開状態に離間させていくと、これらを連結する水平X字状に交差されたスライド部材11が前後方向に移動されるとともに、スライド部材11の他端は伸縮機構13を介して変位しつつその移動が止まる。つまり、スライド部材11の他端は、前記サイドフレーム10a、10bの略中間部位に枢着されつつ前記スライド部材11の軸線方向に移動していくのである。このため、スライド部材11の他端から後方にわたって収納スペース20が形成され、ここに収納体21が設置される。
【0010】
次に、折り畳み式車椅子の車台100は、前記車台100の折り畳みに伴って折り畳み可能な座席部50を、前記車台100上に設けられた傾動軸を中心として前記車台100に対して傾動自在に設けられている。
【0011】
このように構成された折り畳み式車椅子の車台100においては、使用者の怪我や病気等にあわせてリクライニングされるため、安定した姿勢が保持される。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車台の実施の形態を説明するが、これは代表的な例を示したものであり、その要旨を超えない限り、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
【0013】
まず、図1及び図2は、本発明にかかる車椅子の車台100の実施例が示してある。
【0014】
これらの図に示すように、座席部50とともに折り畳み可能な車台100であって、前記車台100は、前輪40及び後輪41が軸着された左右一対のサイドフレーム10a、10bが、前後方向に移動して水平X字状に交差されたスライド部材11によって連結されたものである。
【0015】
次に、図3及び図4には、本発明にかかる車椅子の車台100の実施例が示してある。尚、これらの図については、車台100の構造が明確となるように車台100の骨組みが図示してあるが、上記各図におけるサイドフレーム10a、10bには前輪、後輪等が適宜配設されるものである。
【0016】
前記車台100は、これらの図に示すように、折り畳み可能な水平X字状に交差されたスライド部材11を介して相対して配設されているサイドフレーム10a、10bによって構成されている。サイドフレーム10a,10bは、左右対称的に形成されて、ぞれぞれ前輪40及び後輪41が軸着されている。
【0017】
前記サイドフレーム10a、10bは、前後方向に延びるとともに、上下に平行に配置されたサイドパイプ23、24と、これらを連結して略垂直方向に延びるリアパイプ25、フロントパイプ26とを主体として構成されている。
【0018】
前記リアパイプ25の下端部には、後輪41を回転自在に支持し且つ後輪を着脱自在に軸着できる軸受け部27が設けられている。よって自力で走行が不可能な利用者の場合は、座席部を構成する座部の高さよりも小さい後車輪を軸受け部27に軸着させれば、小回りの利く介護者専用の車椅子とすることができる。また、車椅子の利用者が、リハビリ等により、自力で操作可能まで回復した場合は、自力で操作できるハンドリムが設けられた後輪41を軸受け部27に軸着して使用することも可能である。また、後輪41のうちの一方を座部より小さい車輪を軸受け部27に軸着し、他方を自力で操作できるようにハンドリムを設けた大車輪を軸受け部27に軸着すれば、片麻痺患者用車椅子とすることができる。これによれば、片麻痺患者であっても、健側の手でハンドリムが設けられた大車輪を操作すれば、自力で走行することができ、また、麻痺している側には、座部に高さよりも小さい車輪が軸着されているので、アームレストを上方に撤去させれば、車椅子の側方から乗り降りができる。よって、車椅子からベット、ソファーまたはトイレ等への移乗を容易に行うことができる。また、図6及び図7に示すように、左右のサイドフレームを構成するサイドパイプ24の後端部には、後輪を制動させるためのフットブレーキ28が設けられている。
【0019】
前記スライド部材11は、図3及び図4に示すように、2本の棒部材を前後方向に移動して水平X字状に交差して構成されている。スライド部材11は、交差ボルト11aにて結合されている。この交差ボルト11aは、スライド部材11に垂直に設けられた貫通孔に挿通されている。前記スライド部材11のそれぞれの一端は左右のサイドフレーム10a,10bのフロントパイプ26に回動自在に枢着されており、スライド部材11の他端は前記サイドレーム10a、10bの前後方向に設けられたスライド溝12に摺動自在に設けられている。これにより、左右のサイドフレーム10a,10bを近接させ又は離間させるような外部操作を加えることにより、スライド部材11は、前後方向に移動される。
【0020】
そして、左右一対のサイドフレーム10a、10bを展開状態に離間させると、スライド部材11の他端は、前記サイドフレーム10a,10bに設けられたスライド溝12を前方向に摺動しつつスライド溝12の前端位置で止まる。つまり、スライド部材11の他端は、左右のサイドフレーム10a,10bが展開しきった状態で、サイドフレーム10a,10bの前後方向における略中間部よりの前位置にて摺動が止まるのである。また、サイドパイプ24の後端部には、左右のサイドフレーム10a,10bの離間を固定するロック機構30が配設されている。
【0021】
前記ロック機構30は、図4及び図5に示すように、交差ピン32を介して略中央部で回動自在に交差された2つの板部材により構成されている。そして、ロック機構の両端部は、それぞれ連結ボルト31を介して左右のサイドフレーム10a、10bに回動自在に配設されている。また、これらの板部材のうちの一方の板部材の上縁端部には係止片33が突設されている。これにより、これらの板部材が一直線状になったとき、その直線状態が維持されるため、各サイドフレーム10a、10b間の離間幅が制限される。
【0022】
また、ロック機溝30を、左右のサイドフレーム10a、10bの離間幅を調整できるように構成してもよい。即ち、図4に示すように、板部材に交差ピン32の挿入位置を変更できるように複数の挿通孔を設ければ、左右のサイドフレーム10a、10bを離間幅を容易に調整することができる。これにより、使用者の希望する座席部の座幅に容易に調整設定することができる。
【0023】
このように、左右のサイドフレーム10a、10bが展開しきった状態で、スライド部材の他端の摺動が、サイドフレームの前後方向における略中間部よりの前位置にて止まるように構成したことにより、スライド部材11の他端から後方にわたって収納スペース20が形成される。よって、この収納スペース20に収納体21を設置することができる。
【0024】
前記収納スペース20には、図6及び図7に示すように、取り外し自在の収納体21が設置されている。収納体21の開口部には、サイドフレーム10a、10bに設けられたスライド溝12に容易に取り付けできように、逆U字形状に形成された係止部材22が4箇所設けられている。尚、係止部材22は、これに限定されることはなく、例えば、固定ベルト(図示せず)によってサイドフレームに固定するなど、いかなる固定手段でもよい。また、収納体21は、図7に示すような箱形状に形成されたものでもよい。
【0025】
次に、図8に示すものは、本発明にかかる車椅子の車台100の別実施例を示すものである。
【0026】
この車台の実施例を構成するスライド部材11は、2本の棒部材を水平X字状に交差して構成されており、その左右両端には、それぞれサイドフレーム10a,10bが配設されている。前記スライド部材11のそれぞれの一端は、前記左右のサイドフレーム10a,10bのフロントパイプ26に回動自在に枢着されている。これに対して、前記スライド部材11のそれぞれの他端は、前記スライド部材11の軸方向に沿って伸縮自在な伸縮機構13を介して前記サイドレーム10a、10bの前後方向における略中間部位に回動自在に枢着されている。
【0027】
前記伸縮機構13は、スライド部材11の他端が内部に入れ子状態に摺動できように構成されたものである。このように、スライド部材の他端をサイドフレームの中間部位に回動自在に枢着したことにより、サイドフレーム10a,10bの中間部から後方にわたって収納スペース20が形成される。よって、この収納スペース20に収納体21を設置することができる。かかる構成から成る車椅子の車台100についても、上記した車台の実施例と実質的に同一の作用効果を奏するため、叙上の説明を援用する。
【0028】
次に、図1及び図2に示すように、本発明にかかる車椅子の車台100上には、座席部50が回動自在に設けられている。
【0029】
前記座席部50は、左右一対の側部フレームから構成されている。各々の側部フレームは、後輪側に位置する背部フレームと前輪側に位置するステップフレームと、前記背部フレームとステップフレームとの間に配設された座フレームと、前記座フレームと背部フレームとに配設された肘掛け部とから構成されている。そして、左右の側部フレームには、背当て部、座部、ステップ部を構成すべく弾力を有するカバー体が配設されている。
【0030】
図3に示すように、車台100を構成する左右のフロントパイプ26の上端からは、サイドパイプ23と平行に配置された支持フレーム51がサイドパイプ23の中間部位まで屈曲延設されており、この支持フレーム51とサイドパイプ23を連結するためのジョイントパイプ52が垂直方向に配設されている。前記支持フレーム51の後端部には、傾動軸となる連結部53が設けられており、座席部50はこの連結部53に連結ボルトを介して傾動自在に支持されている。
【0031】
また、図6及び図7に示すように、座席部50の背部裏面と車台の後方部には、伸縮自在で且つその長さが固定可能に構成されたダンパー等の固定装置54が2つ配設されている。これら2つの固定装置54は、それぞれその一端が座席部の背部裏面の両側端に、他端はサイドフレーム10a、10bを構成するサイドパイプ24にそれぞれ連結ピンを介して軸着されている。そして、この固定装置54によって、座席部50の傾動状態が固定される。この固定装置54の操作は、背部の上部に固着されたハンドル部に配設された操作レバー(図示せず)によりワイヤーを介して行われるようにしてあり、介護者に簡単に操作できるようにしてある。また、このような手動による固定装置54に限らず、例えば、電動ジャッキ等を採用した伸縮自在の固定装置54により、電動で座席部54を傾動させてその傾動状態を固定できるようにしてもよい。
【0032】
尚、前記座席部50は、上記実施例に限定されることはなく、たとえば、背当て部を傾動させると、座部がステップ部方向に移動するとともに座部の背当て部側が上昇するように構成してもよい。これによれば、リクライニングさせても、安定した姿勢のまま、リクライニングさせることができる。
【0033】
以上のような構成からなる車椅子の車台100の実施形態によって発揮される効果について、以下説明する。
(1) 上記実施形態における車椅子の車台100においては、サイドフレーム10a,10bに、後車輪41を回転自在に支持し且つ後輪を着脱自在に軸着できる軸受け部27が設けられている。これによれば、利用者の怪我や障害の状態に応じて、適宜、車輪の大きさを変更することができる。
(2) 上記実施形態における車椅子の車台100においては、左右のサイドフレーム10a,10bが展開しきった状態で、スライド部材11の他端の摺動がサイドフレーム10a,10bの前後方向における略中間部よりの前位置にて止まるように構成されている。よって、スライド部材11の他端から後方にわたって収納スペース20が形成されるため、この収納スペース20に収納体21を設置することができ、患者のクッションや毛布等身の回り品だけでなく、携帯型人工呼吸器、吸引器、携帯型心電図測定器及びこれらを作動させるバッテリー等を収納することができる。
(3) 上記実施形態における車椅子の車台100においては、左右のサイドフレーム10a,10b間に連結ボルトを介してロック機構30が回動自在に配設されている。これにより、左右のサイドフレーム10a,10bを離間幅を制限することができる。また、ロック機構30の長さを調整自在に構成することにより、左右のサイドフレーム10a,10bの離間幅を調整することができる。これにより、使用者の希望する座席部の座幅に容易に調整設定することができる。
(4) 上記実施形態における車椅子の車台100においては、車台上の傾動軸を介して座席部50が傾動自在に設けられている。このため、使用者は安定した姿勢にリクライニングすることができる。また、座席部は、車台とともに、折り畳み可能に構成されているため、コンパクトに折り畳むことができる。
【0034】
ところで、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での改良、変形等は本発明に含まれるものである。例えば、本実施例においては、ロック機構30を、交差ピンを介して中央部で回動自在に交差された2つの板部材により構成していたが、これに限定されることはなく、例えば、左右のサイドフレームを連結するワイヤ部材等でもよい。また、本実施例においては、ロック機溝を左右のサイドフレームの離間幅を調整自在にするために、いずれか一方の板部材に交差ピンの挿入位置を変更できるように複数の挿通孔を設けたものを示したが、これに限定されることはなく、例えば、一方の板部材を内筒と外筒からなる入れ子状に形成し、伸縮自在としてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、請求項1又は2記載の車椅子については、座席部が着脱自在であって、前輪及び後輪が軸着された左右一対のサイドフレームを近接して折り畳み可能にした折り畳み式車椅子の車台を前提とするものであって、前記車台の折り畳みに伴って折り畳み可能な座席部を、前記車台上に設けられた傾動軸を中心として前記車台に対して傾動自在に設けられ、左右一対のサイドフレームを前後方向に移動して水平X字状に交差されたスライド部材により連結し、前記スライド部材のそれぞれの一端を前記左右のサイドフレームの前端部に枢着し、前記サイドフレームの略中間部から後方にわたって収納スペースを形成すべく前記スライド部材の他端を前記サイドレームの前後方向に移動自在に設け、車台が展開状態となったときに前記スライド部材の他端が前記サイドフレームの前後方向における略中間部に位置するように構成し、前記左右一対のサイドフレームの展開状態を維持するロック機構を設けたものである。これにより、収納スペースに収納体を設置することができ、患者のクッションや毛布等身の回り品でなく、携帯型人工呼吸器、吸引器、携帯型心電図測定器及びこれらを作動させるバッテリー等を収納することができる。
【0036】
また、請求項2記載の車椅子の車台については、座席部が着脱自在であって、前輪及び後輪が軸着された左右一対のサイドフレームを近接して折り畳み可能にした折り畳み式車椅子の車台を前提とするものであって、前記車台の折り畳みに伴って折り畳み可能な座席部を、前記車台上に設けられた傾動軸を中心として前記車台に対して傾動自在に設けられ、左右一対のサイドフレームを前後方向に移動して水平X字状に交差されたスライド部材により連結し、
前記スライド部材のそれぞれの一端を前記左右のサイドフレームの前端部に枢着し、車台が展開状態となったときに、前記サイドフレームの前後方向における略中間部から後方にわたって収納スペースを設けるべく、前記スライド部材のそれぞれの他端を、前記スライド部材の長手方向に沿って伸縮自在な伸縮機構を介して前記前記サイドレームの前後方向における略中間部位に枢着したものである。これによれば、収納スペースに収納体を設置することができ、患者のクッションや毛布等身の回り品でなく、携帯型人工呼吸器、吸引器、携帯型心電図測定器及びこれらを作動させるバッテリー等を収納することができる。
【0037】
最後に、車椅子の車台については、前記車台の折り畳みに伴って折り畳み可能な座席部を、前記車台上に設けられた傾動軸を中心として前記車台に対して傾動自在に設けたことにより、請求項1又は2記載の車台が奏する効果は勿論のこと、使用者の怪我や障害に応じて安定した姿勢に保持することができ、さらに、車台と共に座席部をコンパクトに折り畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる車台に座席部を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる車台に座席部を取り付けた状態で折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図3】本発明にかかる車台を示す側面図である。
【図4】本発明にかかる車台を示す平面図である。
【図5】本発明にかかる車台を構成するロック機構を示す背面図である。
【図6】本発明にかかる車台の収納スペースに収納体を取り付けた状態を示す背面図である。
【図7】本発明にかかる車台の収納スペースに収納体を取り付けた状態を示す背面斜視図である。
【図8】本発明にかかる車台の別実施例を示す平面図である。
【図9】従来の車椅子の車台を示す斜視図である。
【符号の説明】
10a サイドフレーム
10b サイドフレーム
11 スライド部材
12 スライド溝
13 伸縮機構
20 収納スペース
21 収納体
22 係止部材
23 サイドパイプ
24 サイドパイプ
25 リアパイプ
26 フロントパイプ
27 軸受け部
28 フットブレーキ
30 ロック機構
31 連結ボルト
32 交差ピン
33 係止片
40 前輪
41 後輪
50 座席部
51 支持フレーム
52 ジョイントパイプ
53 連結部
54 固定装置
100 車台
Claims (2)
- 座席部が着脱自在であって、前輪及び後輪が軸着された左右一対のサイドフレームを近接して折り畳み可能にした折り畳み式車椅子の車台において、前記車台の折り畳みに伴って折り畳み可能な座席部を、前記車台上に設けられた傾動軸を中心として前記車台に対して傾動自在に設けられ、
前記左右一対のサイドフレームを、前後方向に移動して水平X字状に交差されたスライド部材により連結し、
前記スライド部材のそれぞれの一端を前記左右のサイドフレームの前端部に枢着し、
前記スライド部材のそれぞれの他端を前記サイドフレームの中間部に前後方向に移動自在に設け、
前記左右一対のサイドフレームの展開状態を維持するロック機構を設け、
前記サイドフレームの中間部から後方にわたって収納スペースが形成されていることを特徴とする折り畳み式車椅子の車台。 - 座席部が着脱自在であって、前輪及び後輪が軸着された左右一対のサイドフレームを近接して折り畳み可能にした折り畳み式車椅子の車台において、前記車台の折り畳みに伴って折り畳み可能な座席部を、前記車台上に設けられた傾動軸を中心として前記車台に対して傾動自在に設け、
前記左右一対のサイドフレームを、前後方向に移動して水平X字状に交差されたスライド部材により連結し、
前記スライド部材のそれぞれの一端を前記左右のサイドフレームの前端部に枢着し、
前記スライド部材のそれぞれの他端を、前記スライド部材の長手方向に沿って伸縮自在な伸縮機構を介して前記サイドフレームの前後方向における中間部に枢着し、
前記左右一対のサイドフレームの展開状態を維持するために中央部で交差ピンを介して回動自在に交差された2つの板部材の一方の上縁端部に係止片が突設された板部材よりなるロック機構を設け、
前記サイドフレームの中間部から後方にわたって収納スペースが形成されていることを特徴とする折り畳み式車椅子の車台。
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