JP2007014685A - 歩行器 - Google Patents
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Abstract
【課題】一旦横幅を設定したら折り畳んでコンパクトに収納する場合にもこの設定を解除することなく行うことができる歩行器を提供すること。
【解決手段】アームレスト6とキャスター8とを備えた左右一対のパイプフレーム2、3と、パイプフレーム同士を連結する折り畳み可能なクロスパイプ4と、左右のアームレスト6をその間隔が調節可能なように連結する前部プレート7とを備えており、上記クロスパイプ4の上端に揺動可能に取り付けられた垂下パイプ25がパイプフレームの鉛直パイプ12に案内されるように挿通されており、クロスパイプ4の下端がパイプフレームの鉛直パイプ11、12にその上下動を案内され、且つ、任意の位置で固定ピン22によって鉛直パイプ11、12に固定されるように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】アームレスト6とキャスター8とを備えた左右一対のパイプフレーム2、3と、パイプフレーム同士を連結する折り畳み可能なクロスパイプ4と、左右のアームレスト6をその間隔が調節可能なように連結する前部プレート7とを備えており、上記クロスパイプ4の上端に揺動可能に取り付けられた垂下パイプ25がパイプフレームの鉛直パイプ12に案内されるように挿通されており、クロスパイプ4の下端がパイプフレームの鉛直パイプ11、12にその上下動を案内され、且つ、任意の位置で固定ピン22によって鉛直パイプ11、12に固定されるように構成されている。
【選択図】図1
Description
この発明は歩行器に関する。さらに詳しくは、歩行が困難な人がたとえば自身の体重の一部を預けて押しながら歩行するための歩行器に関する。
従来、歩行器は一般的にその本体が枠状または箱状に形成され、その下端に四個、五個または六個のキャスターが取り付けられたものである。この全てのキャスターまたは前部のキャスターが鉛直軸周りに回動するように構成されている。歩行器の方向転換を容易にするためである。また、本体の上端には使用者が腕や手を載せるためのクッション材からなるJ字状のアームレストが取り付けられている。
このような歩行器としてはたとえば特許文献1に開示されたものが知られている。この歩行器は、その下端の前後にキャスターを有する左右一対の下部フレームと、上端にクッション(アームレスト)を有する左右一対の上部フレームと、下部フレームと上部フレームとをつなぐ左右前後の四本の垂直パイプと、左右の前部垂直パイプをつなぐ開閉可能なクロスバーとを備えている。
上部フレームから下方に延設されたパイプが上記垂直パイプに内嵌合し、この上部フレームを上下させることによってアームレストの高さ位置を調節してねじで固定するように構成されている。また、クロスバーの下端は下部フレームに対し、前後方向の軸周りに回動可能に取り付けられている。クロスバーの上端は上記垂直パイプに沿って上下に摺動し、垂直パイプに沿って形成された複数個の孔のうち一つに固定ピンによって選択的に固定されるように構成されている。左右の上部フレームは幅調節プレートとピンおよび固定ねじの操作によって間隔を変更して固定することができる。これらによって歩行器の横幅が調節される。
また、歩行器を使用しないときや収納するときなどには、左右の上部フレームをつなぐ幅調節プレートの固定ねじをゆるめ、さらに上記クロスバーを縦長になるように閉じることにより、横幅を最小にするように畳み込んでしまうことができる。しかしながら、この歩行器ではクロスバーを閉じて全体を折り畳むときには、クロスバーの上端から固定ピンをはずして垂直パイプへの固定を解かねばならない。一方、歩行器の横幅を広げるように調節するときにはJ字状のアームレストの前端同士の間の空間が広がってしまう。逆に横幅を狭めるべく調節するときにはJ字状のアームレストの前端同士が当接してしまうので調節可能範囲が制限される。
特開2002−126023号公報
この発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、使用者の体型に合わせて当該歩行器の横幅を一旦設定したら、不使用時等に折り畳んで収納する場合にもこの設定を解除することなく行うことができる歩行器、および、横幅を調節するときにも左右のアームレスト同士の離間や当接を心配する必要がない歩行器を提供することを目的としている。
本発明の歩行器は、その上部にアームレストを備え、下端にキャスターを備えた左右一対の本体構成部材と、この本体構成部材同士を連結する折り畳み可能な交叉状を呈するクロス部材と、上記左右のアームレストをその間隔が調節可能なように連結する連結部材とを備えており、上記クロス部材の上端が本体構成部材に対して上下動可能に接続され、下端が本体構成部材に対して上下位置の調節が可能に接続されている。
かかる構成によれば、本体構成部材に対するクロス部材の下端の上下位置を設定した後に、一対の本体構成部材同士を接近させるべく寄せるとクロス部材の上端が上昇するので、そのまま接近させ続けることにより歩行器を容易に折り畳むことができる。なお、本体構成部材はフレーム状やパネル状であってもよく、これらの組み合わせ等であってもよい。
上記本体構成部材に対するクロス部材の下端の上下動を案内する第一案内部材と、上記本体構成部材に対するクロス部材の上端の上下動を案内する第二案内部材とを、上記本体構成部材に配設することができる。
上記クロス部材の下端に前後方向に延びる短管を配設し、この短管の端部が本体構成部材に摺接しつつ上下動するように構成し、上記第一案内部材に、上記短管の端部が係合する上下方向に延びる溝を形成するとともに、所定間隔をおいて上記短管を固定しうる上下位置設定機構を配設することができる。
上記クロス部材の上端に横方向に揺動可能な棒状部材を垂下し、上記第二案内部材を、この棒状部材を上下動可能に収容する管状を呈した部材から構成することができる。こうすることにより、本体構成部材同士を接近させるべく力を加えたときにクロス部材の上端が上方に移動するので、他の操作を必要とすることなくスムーズにクロス部材が閉じられ、本体が容易に折り畳まれる。
本発明の他の歩行器は、その上部にアームレストを備え、下端にキャスターを備えた左右一対の本体構成部材と、この本体構成部材同士を離間接近可能に連結する本体幅調節部材と、上記左右のアームレストをその間隔が調節可能なように連結する折り畳み可能な連結部材とを備えており、この連結部材が、各アームレストに配設された位置決め部材と、両位置決め部材と少なくともその一部が重なり合う受け部材とを有し、位置決め部材と受け部材との重なり程度によって伸縮するように構成されている。
このように、本体構成部材同士を離間接近させるときには連結部材は伸縮してこれに応じ、本体を折り畳むときには連結部材も折り畳まれてこれに応じる。なお、位置決め部材と受け部材とが重なり合うとは、この両者が互いに入れ子式に組み合わされている場合も含む。
上記本発明の他の歩行器において、その連結部材に前部プレートを配設し、この前部プレートの下面中央部に左右一対の上記受け部材を揺動可能に取り付け、この受け部材を、上記位置決め部材が内嵌しうるようにパイプから構成することができる。
または、上記連結部材にその中央部から逆V字状に屈曲可能な前部プレートを配設し、この前部プレートの下面における上記屈曲可能部の左右両側それぞれに上記受け部材を固設し、この受け部材を、上記位置決め部材が内嵌しうるようにパイプから構成することもできる。
本発明の歩行器によれば、使用者の体型に合わせて当該歩行器の横幅を設定したら、折り畳んでコンパクトに収納する場合にもこの設定を解除することなく行うことができる。また、本発明の歩行器によれば、横幅を調節するときにも左右のアームレスト同士の離間や当接を心配する必要がない。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1はこの発明の歩行器の一実施形態を示す斜視図である。図2は図1の歩行器の正面図である。図3は図1の歩行器の側面図である。この歩行器1は、左右一対のパイプフレーム2、3がクロスパイプ4によって連結された本体5と、この本体5の上端に取り付けられた、人が腕を置くための左右一対のアームレスト6と、このアームレスト6の前端に配置された、一対のアームレスト6を連結する連結部材7と、本体5の下端の四隅に取り付けられた四個のキャスター8とを備えている。連結部材7はその上部に人が手を置くための板状の前部プレート7aを備えている。上記左右のパイプフレーム2、3はそれぞれ本体を構成する本体構成部材である。本実施形態では前端の二つのキャスター8は鉛直軸周りに回動可能な構成にされ、後端の二つのキャスター8は回動不能にされている。しかしこの構成に限定されることはなく、全てのキャスター8を鉛直軸周りに回動可能に構成してもよい。また、キャスターの個数は六個以上でもよい。
アームレスト6は角管製の軸部材6aの上にクッション材6bが固定されたものである。本実施形態では連結部材7は板状の前部プレート7aを備えているが、かかる構成に限定されることはなく、プレート7aに代えてたとえばアームレストと同様にクッションを取り付けたもの等でもよい。
図2において二点鎖線で示すように、上記クロスパイプ4はその交差部の支軸9の周りに二本の構成パイプ4a、4bが回動する(クロスパイプ4が開閉するともいう)ように構成されている。かかる構成のクロスパイプ4を開閉することによって左右一対のパイプフレーム2、3が離間接近するので、このクロスパイプ4が本体5の幅調節部材となる。左右のパイプフレーム2、3が離間接近するとき、上記連結部材7に対しても左右のパイプフレーム2、3は横方向(本体5の幅方向)にスライドし、互いに離間接近するようにされている。この構造については後述する。かかる構成によって本体5の横幅を変更することができる。使用者は一対のパイプフレーム2、3の間に入り、クッション6および前部プレート7aに腕をおいて体重の一部を預け、この歩行器1を押しながら歩行する。
左右のパイプフレーム2、3は互いにほぼ同一の構成を有している。したがって、一方のパイプフレーム2について説明する。図3に示すように、ほぼ台形状のフレーム(以下、台形フレームという)10がパイプフレーム2の下部を構成している。台形フレーム10はL字状の前部鉛直パイプ11、この前部鉛直パイプ11にほぼ平行な中間鉛直パイプ12、後部パイプ13、下部水平パイプ14および水平に延びるU字状の上部U字パイプ15から構成されている。前部鉛直パイプ11は、クロスパイプ4の下端の上下動の案内を容易にするため、および、固定ピン22によるクロスパイプ4の下端の固定を容易にするため、その鉛直部分には平坦面を有する棒材11aを有している(図4参照)。この棒部材11aを含めて前部鉛直パイプ11と呼ぶ。
台形フレーム10の下辺の前端および後端のそれぞれに上記キャスター8が取り付けられている。台形フレーム10の上辺のほぼ中央には、上下方向に延びる支持パイプ16が配設されている。この支持パイプ16と中間鉛直パイプ12とは接続パイプ16aによって接続されている。上記支持パイプ16の内部にはパイプフレーム2の上部を構成する上部ポール17が貫入している。上部ポール17の上端には、アームレスト6の軸部材6aが前後方向に延びるように固定されている。かかる構成により、上部ポール17およびアームレスト6が支持パイプ16によって支持される。支持パイプ16および上部ポール17ともに断面が矩形を呈している。
図3に示すように、この上部ポール17の長手方向(上下方向)に沿って所定間隔(たとえば等間隔)を置いて複数個の固定用の孔18が形成されている。一方、支持パイプ16には上部ポール17の上下方向の位置を設定するための一個の位置決め孔(図示せず)が形成されている。上部ポール17を支持パイプ16に対して上下動させ、上部ポール17の所望の固定用孔18を支持パイプ16の位置決め孔(図示せず)に一致させ、一致した両方の孔に固定ピン19を挿入して取り付けることにより、台形フレーム10に対する上部ポール17の高さ位置が設定される。このようにして、使用者の体型(主に身長)に応じてアームレスト6の高さ位置が調節される。
図3および図4に示すように、クロスパイプ4を構成する両構成パイプ4a、4bそれぞれの上端はL字状に後方へ屈曲されている。この後方へ屈曲された上端部分は、後述する方法により、台形フレーム10の中間鉛直パイプ12の上端位置において前後方向軸の周りに回動自在に支持されている。両構成パイプ4a、4bそれぞれの下端には前後方向に延びる固定用短管20が固着されている。一方、図2も併せて参照すれば明らかなように、台形フレーム10の前部鉛直パイプ11にはその長手方向に沿って所定間隔(たとえば等間隔)をおいて複数個の固定用の孔21が形成されている。上記固定用短管20は、前部鉛直パイプ11と中間鉛直パイプ12との間に延びており、中間鉛直パイプ12に形成された溝型のガイド部材(第一案内部材)23に係合することによってその上下動が案内される。このガイド部材23にも上記前部鉛直パイプ11の固定用孔21に対応する位置に固定用孔23a(図4参照)が形成されている。
図2〜図4に示すように、両構成パイプ4a、4bの下端(すなわち固定用短管20)を前部鉛直パイプ11および中間鉛直パイプ12に対して上下動させ、前部鉛直パイプ11の所望の固定用孔21を固定用短管20に一致させる。そのうえで、前部鉛直パイプ11の固定用孔21から固定用短管20の内部を通してガイド部材23の固定用孔23aに固定ピン22を挿入して取り付ける。これにより、台形フレーム10に対するクロスパイプ4の下端の高さ位置が設定される。このとき、後述するように構成パイプ4a、4bの上端は上昇しないようにされているので、クロスパイプ4の開閉位置が設定されることになる。これとともに、連結部材7の伸縮によって上記前部プレート7aに対してパイプフレーム4a、4bが横方向に移動可能にされているので、両パイプフレーム2、3が互いに離間接近する(図2中の二点鎖線で示す部分を参照)。
上記した固定ピン22は、前部鉛直パイプ11の固定用孔21から固定用短管20の中を通ってガイド部材23の固定用孔に挿通される長さを有している。このように、固定用短管20の前後端が鉛直パイプ11、12に拘束されるので、クロスパイプ4による両パイプフレーム2、3の連結はしっかりしており、本体5の剛性向上に寄与している。
図4および図5には、パイプフレーム2、3によるクロスパイプ4上端の支持構造が示されている。構成パイプ4a、4b(4aで代表させる)の上端の後方へ屈曲された水平部分24の後端には、下方に延びる垂下パイプ(垂下棒でもよい)25が前後方向軸の周りに回転自在な状態で垂下されている。すなわち、この垂下パイプ25は横方向(本体5の幅方向)に揺動可能となっている。この垂下パイプ25が台形フレーム10の中間鉛直パイプ12の中に上から挿通されている。したがって、構成パイプ4aの上端は前後方向の軸周りに回動自在であり、また、中間鉛直パイプ12に対して上下動が可能である。いわば、中間鉛直パイプ12および垂下パイプ25が構成パイプ4aの上端の上下動を案内する案内部材(第二案内部材)としての機能を発揮している。
図4および図5中に垂下パイプ25が上昇した状態を二点鎖線で示している。中間鉛直パイプ12の上端には、構成パイプ4aの水平部分24の後端を下から受ける支持片26が設けられている。この支持片26は部分円筒状を呈し、中間鉛直パイプ12の上端の左右両側に設置されている。したがって、クロスパイプ4の上端は、この支持片26から下方には下降できないが、他からの拘束がなければ制限無く上昇可能である。
つぎに、図2、図6〜図8を参照しながら、連結部材7とパイプフレーム2、3との接続機構を説明する。アームレスト6と上部ポール17との組立体の対が連結部材7によって相互に着脱可能に連結されている。この連結部材7は前述のとおり前部プレート7aを有している。この前部プレート7aの下面には、その中央に第一ブラケット27が配設されており、この第一ブラケット27の両側それぞれに離間して第二ブラケット28が配設されている。いずれのブラケット27、28も互いに離間した平行の板部材から形成されており、そこにはピン用孔29が形成されている。
第一ブラケット27には、受け部材としての左右一対の受けパイプ30が支軸となるピン37によって横方向に揺動可能に取り付けられている。各受けパイプ30の先端近傍には一個の位置決め孔31が形成されている。さらに、各受けパイプ30の下面における中間部にはピン用孔29を有する第三ブラケット32が配設されている。この第三ブラケット32は、上記受けパイプ30が揺動して前部プレート7aと平行状態で接する最上位置に至ったとき、上記第二ブラケット28と重なり合って両ブラケット28、32のピン用孔29が一致する。この一致したピン用孔29に固定ピン33を挿入して固定することにより、図7中に二点鎖線で示すように受けパイプは30は固定ピン33によって上記最上位置に下から保持される。
一方、アームレスト6の軸部材6aは上部ポール17に対して垂直に固定されているが、この軸部材6aの前端に位置決め用の棒部材34が横方向に揺動可能に取り付けられている。この位置決め棒部材34は上記受けパイプ30内に挿通される断面形状を有している。受けパイプ30にはその長手方向に沿って位置決め棒部材34を案内するためのスロット38が形成されている。位置決め棒部材34にはこのスロット38に係合する被案内突起39が突設されている。
位置決め棒部材34の長手方向に沿って所定間隔(たとえば等間隔)を置いて複数個の固定用の孔35が形成されている。左右両方の位置決め棒部材34を上記一対の受けパイプ30にそれぞれ挿入し、上記位置決め孔31と所望の固定用孔35とを一致させ、両孔31、35に固定ピン36を挿入して固定することにより、上部ポール17を含むアームレスト6同士の間隔を調節することができる。すなわち、受けパイプ30への位置決め棒部材34の挿入寸法を変えることにより、すなわち連結部材7を伸縮することにより、アームレスト6同士の間隔を調節する。
本実施形態では、受けパイプ30に対して位置決め棒部材34が入れ子式に構成されているが、かかる構成に限定されない。受け部材としては、受けパイプ30に代えて、位置決め棒部材34が重なり合うように係合してその長手方向に摺動するレールを用いてもよい。
前述したように、クロスパイプ4の下端の高さ位置を設定するときに、前部鉛直パイプ11の複数の固定用孔21のうちの一個を選択した。この場合、クロスパイプ4の下端がこの固定用孔21の所定間隔を移動するときに左右のパイプフレーム2、3が離間または接近する距離は、位置決め棒部材34に形成された固定用の孔35の所定間隔と等しくなるようにされている。
したがって、左右の両上部ポール17(アームレスト6)への連結部材7の取り付け位置を調節するとき、すなわち、両アームレスト6の間隔を調節するときに、前述したクロスパイプ4の下端の高さ位置の調節を同時に行うことにより、左右のパイプフレーム2、3の間隔を調節することができる。たとえば、クロスパイプ4の下端を下方の固定用孔21から上方の固定用孔21に位置替えしたとき、同時にアームレスト6の間隔を拡げるように調節するため、左右の台形フレーム10の間隔が拡がるのでクロスパイプ4の上端が(したがって、垂下パイプ25が)上昇することはない。また、クロスパイプ4の下端を上方の固定用孔21から下方の固定用孔21に位置替えしたとき、クロスパイプ4の上端は中間鉛直パイプ12上端の支持片26に当接しているので下がることはなく、必然的に左右の台形フレーム10の間隔は狭くなる。これに合わせて両上部ポール17(アームレスト6)に対する連結部材7の伸縮位置を調節する。
このようにして、連結部材7による左右のアームレスト6の取付間隔の調節と、前部および中間の鉛直パイプ11、12に対するクロスパイプ4の下端の位置調節とにより、本体5を使用者の体型(主に横幅)に適した横幅に調節することができる。
さらにこの歩行器1は、収納するときや搬送するとき等の不使用時に、その横幅が最小となるように折り畳むことができる。しかも、本体5の横幅を使用者に適した幅に設定した状態のままで折り畳むことができる。すなわち、クロスパイプ4の下端を前部および中間の鉛直パイプ11、12にピン止めしたまま左右のパイプフレーム2、3を接近させて重ね合わせることができる。この点について以下に説明する。
図6に示すように、この歩行器1を折り畳むには、まず左右の第二ブラケット28のうちの一方(図6では左側の第二ブラケット28)から固定ピン33を取り外す。そしてそのまま左右のパイプフレーム2、3を互いに接近させるように押圧するだけでよい。そうすると、連結部材7の両受けパイプ30は第一ブラケット27の固定ピン33を中心に上が凸である逆V字状となるように揺動し、両上部ポール17(アームレスト6)が接近する。また同時に、左右のパイプフレーム2、3の接近に伴ってクロスパイプ4の上端が上昇し、その結果、垂下パイプ25が中間鉛直パイプ12から上昇する。したがって、クロスパイプ4は大きな抵抗無く折り畳まれる。もちろん、垂下パイプ25はクロスパイプ4を折り畳んだときに中間鉛直パイプ12から上方へ抜け出てしまわない長さにされている。このように、折り畳み作業に先立って上記受けパイプ30から位置決め棒部材34を抜き出す必要はない。さらにクロスパイプ4の下端を前部鉛直パイプ11から外す必要もない。このように、本体5の横幅を使用者に適した幅に設定した状態のままでこの歩行器1を折り畳むことができる。
以上説明した実施形態で用いた固定ピン19、22、33、36は全てワンタッチ式に取付対象に固定され、且つ、その固定が解除される公知のものである。たとえば、当該固定ピンに装備された押しボタンを押すことにより、取付対象のピン孔内に係合していた固定ピンの突起が後退して係合が解かれるのでピン孔から抜き取り可能となり、押しボタンの押圧を解くと上記突起がピン孔内の係合凹所に係合して固定されるというものである。しかし、かかる構成に限定されることはなく、好適なピン止め機構であればいかなる公知のものをも採用することができる。
図6に示すように、左側の第二ブラケット28から固定ピン33を取り外すして左右のパイプフレーム2、3を接近させるように押圧すると、連結部材7の前部プレート7aは右端部を中心として左端部が上方に跳ね上がるように回転する。しかし、かかる構成に限定されない。たとえば図9に示す連結部材40のように、その前部プレート41を左右二枚の板材41a、41bから構成して両板材41a、41bをヒンジ42で接続し、前部プレート41の中央から左右下方に逆V字状に折り畳めるように構成してもよい。なお、図9ではアームレストの図示を省略している。
この構成にすれば、位置決め棒部材34が挿入される左右の受けパイプ30はそれぞれ左右の上記板材41a、41bの下面に固定しておけばよく、揺動可能にする必要はない。第一ブラケット27も第二ブラケット28も必要としない。しかし、両板材41a、41bをつなぐヒンジ42にはストッパ43を設けて、前部プレート41が水平状態からV字状に折れないようにしておく必要があり、また、逆V字状に折れないようにロック機構(図示せず)を設けておくのが望ましい。
以上説明した実施形態では本体5を構成する左右の本体構成部材はパイプフレーム2、3であるが、かかる構成に限定されない。パイプでなく棒部材からフレームを構成してもよく、フレームに代えて板材から左右のパネルを構成してもよい。その場合、前述した上部ポール17と支持パイプ16との嵌合、垂下パイプ25と中間鉛直パイプ12との嵌合等、パイプを使用することが便利な場合はその部分だけパイプを採用してもよい。
この発明は、人がたとえば自身の体重の一部を預けて押しながら歩行するための歩行器に適用することができる。
1・・・歩行器
2、3・・・パイプフレーム(本体構成部材)
4・・・クロスパイプ(本体幅調節部材)
5・・・本体
6・・・アームレスト
7・・・連結部材
8・・・キャスター
9・・・支軸
10・・・台形フレーム
11・・・前部鉛直パイプ
12・・・中間鉛直パイプ(第二案内部材)
13・・・後部パイプ
14・・・下部水平パイプ
15・・・上部U字パイプ
16・・・支持パイプ
17・・・上部ポール
18・・・固定用孔
19・・・固定ピン
20・・・固定用短管
21・・・固定用孔
22・・・固定ピン
23・・・ガイド部材(第一案内部材)
24・・・水平部分
25・・・垂下パイプ
26・・・支持片
27・・・第一ブラケット
28・・・第二ブラケット
29・・・ピン用孔
30・・・受けパイプ(受け部材)
31・・・位置決め孔
32・・・第三ブラケット
33・・・固定ピン
34・・・位置決め棒部材
35・・・固定用孔
36・・・固定ピン
37・・・支軸ピン
38・・・スロット
39・・・被案内突起
40・・・連結部材
41・・・前部プレート
42・・・ヒンジ
43・・・ストッパ
2、3・・・パイプフレーム(本体構成部材)
4・・・クロスパイプ(本体幅調節部材)
5・・・本体
6・・・アームレスト
7・・・連結部材
8・・・キャスター
9・・・支軸
10・・・台形フレーム
11・・・前部鉛直パイプ
12・・・中間鉛直パイプ(第二案内部材)
13・・・後部パイプ
14・・・下部水平パイプ
15・・・上部U字パイプ
16・・・支持パイプ
17・・・上部ポール
18・・・固定用孔
19・・・固定ピン
20・・・固定用短管
21・・・固定用孔
22・・・固定ピン
23・・・ガイド部材(第一案内部材)
24・・・水平部分
25・・・垂下パイプ
26・・・支持片
27・・・第一ブラケット
28・・・第二ブラケット
29・・・ピン用孔
30・・・受けパイプ(受け部材)
31・・・位置決め孔
32・・・第三ブラケット
33・・・固定ピン
34・・・位置決め棒部材
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38・・・スロット
39・・・被案内突起
40・・・連結部材
41・・・前部プレート
42・・・ヒンジ
43・・・ストッパ
Claims (7)
- その上部にアームレストを備え、下端にキャスターを備えた左右一対の本体構成部材と、
該本体構成部材同士を連結する折り畳み可能な交叉状を呈するクロス部材と、
上記左右のアームレストをその間隔が調節可能なように連結する連結部材とを備えており、
上記クロス部材の上端が本体構成部材に対して上下動可能に接続され、下端が本体構成部材に対して上下位置の調節が可能に接続されている歩行器。 - 上記本体構成部材に対するクロス部材の下端の上下動を案内する第一案内部材と、上記本体構成部材に対するクロス部材の上端の上下動を案内する第二案内部材とが、上記本体構成部材に配設されている請求項1記載の歩行器。
- 上記クロス部材の下端に前後方向に延びる短管が配設されており、該短管の端部が本体構成部材に摺接しつつ上下動するように構成されており、
上記第一案内部材が、上記短管の端部が係合する上下方向に延びる溝を有するとともに、所定間隔をおいて上記短管を固定しうる上下位置設定機構を有している請求項2記載の歩行器。 - 上記クロス部材の上端に横方向に揺動可能な棒状部材が垂下されており、
上記第二案内部材が、該棒状部材を上下動可能に収容する管状を呈した部材から構成されている請求項2記載の歩行器。 - その上部にアームレストを備え、下端にキャスターを備えた左右一対の本体構成部材と、
該本体構成部材同士を離間接近可能に連結する本体幅調節部材と、
上記左右のアームレストをその間隔が調節可能なように連結する折り畳み可能な連結部材とを備えており、
該連結部材が、各アームレストに配設された位置決め部材と、両位置決め部材と少なくともその一部が重なり合う受け部材とを有し、位置決め部材と受け部材との重なり寸法を変更することによって伸縮するように構成されている歩行器。 - 上記連結部材が前部プレートを有しており、該前部プレートの下面中央部に左右一対の上記受け部材が揺動可能に取り付けられており、該受け部材が、上記位置決め部材が内嵌しうるようにパイプから構成されてなる請求項5記載の歩行器。
- 上記連結部材が、その中央部から逆V字状に屈曲可能な前部プレートを有しており、該前部プレートの下面における上記屈曲可能部の左右両側それぞれに上記受け部材が固定されており、該受け部材が、上記位置決め部材が内嵌しうるようにパイプから構成されてなる請求項5記載の歩行器。
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