JP4373585B2 - ゴム物品補強用スチールコード及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤや工業用ベルト等のゴム物品の補強材として使用されるスチールコードに関するものであり、特に、同一コード径対比でコード破断強力の増加及び/又はコード剛性の低減を図ることのできるゴム物品補強用スチールコード及びそれを用いて耐久性及び/又は生産性を向上させた空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スチールコードで補強されたゴム物品には空気入りタイヤや工業用ベルト等がある。ここで、例えば空気入りタイヤにおいては、カーカスを骨格としてその径方向外側に多層のベルトを配置して補強する構造が一般的であり、スチールコードはこのベルトやカーカスの補強材として使用されている。そして、中でも建設車輌用等の大型タイヤは、特に凹凸の激しい不整地で、しかも重い荷重の下に走行するので、コード破断強力の大きい(3+9+15)+6×(3+9+15)構造や(3+9)+6×(3+9)構造のスチールコードが一般的に採用されている。
【0003】
図5及び図6に示すスチールコードは、このような建設車輌用タイヤに採用されている従来のスチールコードを示す断面図であって、図5は(3+9+15)+6×(3+9+15)構造のもの(従来例1)であり、図6は(3+9)+6×(3+9)構造のもの(従来例2)である。即ち、図5は、芯ストランド1の周りに側ストランド2を6本撚り合わせたコード径が5.4mmのスチールコードを示す断面図で、各ストランドを構成するフィラメント1a〜1c及び2a〜2cの径が0.290mmであって、芯ストランド1が3層の層撚り構造を有しており、側ストランド2も3層の層撚り構造を有している。また、図6に示すスチールコードは、図5のものと同様、芯ストランド1の周りに側ストランド2を6本撚り合わせてなるコード径が5.4mmのものであるが、各ストランドを構成するフィラメント1a〜1b及び2a〜2bの径が全て0.430mmで、芯ストランド1及び側ストランド2が2層の層撚り構造を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、建設車輌やコンベアベルト等の大型化に伴い、スチールコードには、一層コード破断強力の大きいものが求められるようになっている。しかるに、スチールコードを構成するフィラメントを単純に太径化するとコード剛性が大きくなり過ぎてしまい、例えばタイヤの成型作業におけるスチールコードの裁断やカーカス端部の折り返し作業等が困難となって生産性が著しく低下してしまう。なお、コード破断強力がそれ程重視されない場合には、作業性等の面から、少しでもコード剛性の低いスチールコードが要求されることは当然である。
【0005】
また、コード破断強力を大きくするためにフィラメントを太径化すると、スチールコードの重量が増加してしまい、ひいてはタイヤ等の重量増につながるので好ましいものではない。更に、タイヤにおいては特に激しい繰り返し圧縮応力等が作用するため、太径のフィラメントでは走行の早期段階で圧縮疲労によるフィラメントの破断が生じる場合がある。
【0006】
そこで本発明は、従来のスチールコードとコード径がほぼ同一であることを対比の前提として、コード破断強力を少なくとも同等以上としつつ、コード剛性の低減を図ることができるか、又は逆に、コード剛性を少なくとも同等以下としつつ、コード破断強力を大きくすることのできるゴム物品補強用スチールコードを提供することを目的とするものである。
【0007】
なお、コード径がほぼ同一であるのを対比の前提とするのは、例えばタイヤのベルト層の強度を向上させるには、コード破断強力×コード打込み本数を大きくすればよいが、耐セパレーション性等のタイヤ性能の確保の観点から、コード打込み本数の増大(コード間間隔の減少)には限界があり、また、コード径が大きいほどこの打込み本数の制限は厳しくなる。従って、コード単位断面積当たりのコード破断強力が重要な因子になるからである。また、本明細書におけるコード剛性との記載は、主に曲げ剛性を示すものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであって、その要旨は、第1に、コード径が3.5〜7.0mm、コードを構成するフィラメント径が0.175〜0.400mmのゴム物品補強用スチールコードに係るものである。
【0009】
そして、コード構造が(3+9+15)+8×(3+9+15)構造であるか、(3+9+15)+6×(3+9+15)+12×(3+9+15)構造であるか、(3+9+15)+6×(3+9)+12×(3+9)構造であるスチールコードである。
【0010】
更に、コード構造が(3+9+15)+8×(3+9+15)構造である場合には、芯ストランド径を側ストランド径よりも大きくし、かつ、芯ストランドを構成するフィラメント径を側ストランドを構成するフィラメント径よりも大きくすることが好ましい。また、(3+9+15)+6×(3+9+15)+12×(3+9+15)構造である場合には、各ストランド径を全て同一とし、かつ、各フィラメント径も全て同一とすることが好ましい。
【0011】
また、各フィラメントは、炭素含有量が0.80〜0.85重量%の高抗張力鋼とすることが好ましい。
【0012】
本発明の要旨は、第2に、建設車輌用タイヤであって、そのベルト及び/又はカーカスのいずれか少なくとも1層に、上記のゴム物品補強用スチールコードを用いた空気入りタイヤに係るものである。即ち、本発明のスチールコードを特に大きなコード破断強力が求められる建設車輌用タイヤに採用することにより、耐久性及び/又は生産性が大幅に向上した空気入りタイヤが得られるのである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のゴム物品補強用スチールコードは、1本の芯ストランドの周りに側ストランドを8本以上撚り合わせてなることを特徴の一つとしている。即ち、側ストランドの撚り合わせを7本以下とするとコード剛性を低減する効果が得られないのである。何故なら、コード剛性は概略、フィラメント径の4乗×フィラメント本数に比例するので、フィラメント径が大きく影響することになるが、本発明の対比の前提である従来のスチールコードとコード径が同一という条件下で側ストランドの撚り合わせを7本以下とすると、フィラメント径の細線化に限界があり、コード剛性の低減に必要な程度まで細線化できないからである。
【0014】
一方、側ストランドの撚り合わせの上限としては、本発明のコード径を3.5〜7.0mmと規定し、かつ、フィラメント径を0.175〜0.400mmと規定していることから、コード径及びフィラメント径によって側ストランドの撚り合わせ本数にも自ら限界が生じる。
【0015】
なお、コード径が3.5mmより細径の場合には、空気入りタイヤや工業用ベルト等のゴム物品の補強に必要なコード破断強力が得られず、コード径が7.0mmより太径の場合には、スチールコード自体及びコードをコーティングしているゴムの重量が重くなり過ぎて、成型作業性等の面からタイヤ等に適用し難いものとなる。
【0016】
また、フィラメント径が0.175mmより細径の場合には、上記の場合と同様に必要なコード破断強力が得られないばかりでなく、伸線時の断線等によって伸線加工が困難になり、フィラメントの生産性が低下してしまうので現実的ではない。一方、フィラメント径が0.400mmより太径の場合には、上記の通りコード剛性が概略フィラメント径の4乗×フィラメント本数に比例することから、フィラメント径が太くなり過ぎてコード剛性を低減する効果が得られない。
【0017】
このように、本発明のスチールコードにおける特徴は、コード剛性の低減の観点から言えば、必要なコード破断強力を確保しつつ作業性を考慮して、芯ストランドの周りに側ストランドを従来より多く撚り合わせる点にある。
【0018】
また、本発明のゴム物品補強用スチールコードは、芯ストランドが3層の層撚り構造を有し、側ストランドが2層又は3層の層撚り構造を有することも特徴の一つである。ここで、そもそも芯ストランド及び側ストランドを層撚り構造とするのは、芯ストランド又は側ストランドを単撚りとした場合、層撚り対比でフィラメント径を太径化しなければならず、疲労性が低下するからである。また、複撚りとした場合には、フィラメント径を極細にしなければならず、伸線工程での断線による生産性低下が考えられるからである。
【0019】
そして、芯ストランドを3層の層撚り構造とするのは、側ストランドを8本以上撚り合わせるという本発明の条件下で芯ストランドを2層撚りとすると、芯ストランドを構成するフィラメント径を、側ストランドを構成するフィラメント径対比で非常に太径化しなければならないため、芯ストランドと側ストランドの張力負担が大きく異なることとなってしまい、コード破断強力の低下を招くからである。一方、芯ストランド及び側ストランドの撚り層数の上限は、上記した側ストランドの撚り合わせの上限の場合と同様、コード径及びフィラメント径によって自ら限界が生じる。
【0020】
そして、本発明では、芯ストランドを3層撚りとし、側ストランドを2層撚り又は3層撚りとする。何故なら、芯ストランドを4層撚り以上とすると、その製造の際、ストランドを撚り線する設備(例えば、チューブラー型撚線機)が長くなって撚り合わせ部のテンションを均一に制御することが困難となり、フィラメントを引き揃えるのが難しくなるからである。また、コード破断強力は、一般的に、芯ストランドの外表面から隣接する側ストランドの中心までの距離が短いほど大きくなるので、フィラメント径が同一であれば、側ストランドの撚り層数は少ない方がよく、側ストランドは2層撚りであるか、3層撚りである場合に最良のものとなる。
【0021】
さらに具体的には、本発明のゴム物品補強用スチールコードにおける最良の実施の形態は、コード構造が(3+9+15)+8×(3+9+15)構造であるか、(3+9+15)+6×(3+9+15)+12×(3+9+15)構造のものである。加えて、コード構造が(3+9+15)+6×(3+9)+12×(3+9)構造であってもよい。
【0022】
このように、本発明のスチールコードにおける特徴は、コード破断強力の増加の観点から言えば、芯ストランドや側ストランドの撚り構造に基づく不具合の発生を回避しつつ、芯ストランドの外表面から隣接する側ストランドの中心までの距離を従来より短くする点にある。
【0023】
なお、各フィラメントは、炭素含有量が0.80〜0.85重量%の高抗張力鋼とすることにより、空気入りタイヤや工業用ベルト等のゴム物品の強度を確保するために必要かつ充分なコード破断強力が得られる。
【0024】
また、上記したゴム物品補強用スチールコードは、建設車輌用タイヤのベルト及び/又はカーカスに用いることが好適である。特に、そのベルトに上記のゴム物品補強用スチールコードを用いた建設車輌用空気入りラジアルタイヤは、耐久性が非常に優れたものとなり、本発明の空気入りタイヤの最良の実施の形態である。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面により説明する。図1に断面図で示すスチールコードは、建設車輌用空気入りラジアルタイヤに用いて最適な実施例1であり、コード構造は(3+9+15)+8×(3+9+15)構造となっている。即ち、芯ストランド1の周りに側ストランド2を8本撚り合わせたもので、コード径は5.4mm、3層撚りの芯ストランド1の各フィラメント1a〜1cの径は0.390mm、3層撚りの側ストランド2の各フィラメント2a〜2cの径は0.240mmである。
【0026】
実施例1においては、芯ストランド1と側ストランド2を同じ(3+9+15)構造とし、芯ストランド1を構成するフィラメント1a〜1cの径を側ストランド2を構成するフィラメント2a〜2cの径よりも大きくすることで、芯ストランド1の径を側ストランド2の径よりも大きくしている。即ち、実施例1は、図5及び図6に示す同一コード径の従来例に比べ、相対的に側ストランド2の径を細くし、芯ストランド1の外表面から隣接する側ストランド2の中心までの距離Dを短くすることで、コード破断強力を大きくしたものである。
【0027】
このように、実施例1は、図5の従来例1と同様に芯ストランド1及び側ストランド2を(3+9+15)構造としてコード剛性を従来例1と同等としながら、コード破断強力を大きくすることに主眼を置いた構造となっている。
【0028】
図2に断面図で示すスチールコードは、建設車輌用空気入りラジアルタイヤに用いて最適な実施例2であり、コード構造は(3+9+15)+6×(3+9+15)+12×(3+9+15)構造となっている。即ち、芯ストランド1の周りに1層目の側ストランド2を6本、2層目の側ストランド3を12本撚り合わせたコード径が5.4mmのもので、芯ストランド1及び各側ストランド2,3が全て同径で、全て3層撚りとなっており、各フィラメント1a〜1c,2a〜2c,3a〜3cの径は全て0.175mmである。
【0029】
実施例2においては、芯ストランド1及び側ストランド2,3を同じ(3+9+15)構造とし、各フィラメント1a〜1c,2a〜2c,3a〜3cの径を全て同一の細径としている。即ち、実施例2は、図5及び図6に示す従来例に比べ、各フィラメント径を限界まで細くすることで、フィラメント径の4乗×フィラメント本数の値を小さくしてコード剛性を低減させたものである。そして、各フィラメント径の細線化に伴う破断強力の低下は、従来例と同一のコード径の範囲内で1層目の側ストランド2に加えて2層目の側ストランド3を設けることで対処している。
【0030】
このように、実施例2は、2層目の側ストランド3を設けてコード破断強力を従来例と同等以上としながら、コード剛性を低減させることに主眼を置いた構造となっている。
【0031】
図3に断面図で示すスチールコードは、建設車輌用空気入りラジアルタイヤに用いて最適な実施例3であり、コード構造は(3+9+15)+6×(3+9)+12×(3+9)構造となっている。即ち、芯ストランド1の周りに1層目の側ストランド2を6本、2層目の側ストランド3を12本撚り合わせたコード径が5.4mmのもので、3層撚りの芯ストランド1の各フィラメント1a〜1cの径は0.175mm、2層撚りの各側ストランド2,3の各フィラメント2a〜2b,3a〜3bの径は全て0.260mmである。
【0032】
実施例3は、側ストランドを2層撚り構造としたものであるが、従来例と同一のコード径の範囲内で1層目の側ストランド2に加えて2層目の側ストランド3を設けている。そして、図5及び図6に示す従来例に比べ、側ストランド2,3の各フィラメント2a〜2b,3a〜3bの径を細くすることで、フィラメント径の4乗×フィラメント本数の値を小さくしてコード剛性を低減させると共に、2層目の側ストランド3を設けることで、コード破断強力を従来例と同等としたものである。
【0033】
次に、図4に実施例1(図1)、実施例2(図2)、実施例3(図3)、従来例1(図5)、従来例2(図6)の各構造と、コード破断強力及びコード剛性の比較表を示す。図4から明らかな通り、従来例1のコード破断強力及びコード剛性を100として比較すると、実施例1は同等のコード剛性でありながら、コード破断強力が大きくなっている。また、実施例2はコード破断強力がある程度大きくなっているにもかかわらず、コード剛性が大幅に低減している。実施例3はコード破断強力はほぼ同等であるが、コード剛性が大幅に低減している。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明のゴム物品補強用スチールコードによれば、コード破断強力を少なくとも従来のものと同等以上としつつ、コード剛性の低減を図ることができる。また、コード剛性を従来のものと同等程度とした場合には、コード破断強力を大きくすることができる。更に、本発明のスチールコードを特に大きなコード破断強力が求められる建設車輌用タイヤに採用することにより、耐久性及び/又は生産性が大幅に向上した空気入りタイヤとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のゴム物品補強用スチールコードの実施例1を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明のゴム物品補強用スチールコードの実施例2を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明のゴム物品補強用スチールコードの実施例3を示す断面図である。
【図4】図4は、実施例と従来例との比較表を示すものである。
【図5】図5は、ゴム物品補強用スチールコードの従来例1を示す断面図である。
【図6】図6は、ゴム物品補強用スチールコードの従来例2を示す断面図である。
【符号の説明】
1…芯ストランド
1a…芯ストランドのコアフィラメント
1b…芯ストランドの第1シースフィラメント
1c…芯ストランドの第2シースフィラメント
2…1層目の側ストランド
2a…1層目の側ストランドのコアフィラメント
2b…1層目の側ストランドの第1シースフィラメント
2c…1層目の側ストランドの第2シースフィラメント
3…2層目の側ストランド
3a…2層目の側ストランドのフィラメント
3b…2層目の側ストランドの第1シースフィラメント
3c…2層目の側ストランドの第2シースフィラメント
D…芯ストランドの外表面から隣接する側ストランドの中心までの距離
Claims (7)
- コード径が3.5〜7.0mm、コードを構成するフィラメント径が0.175〜0.400mmのスチールコードであって、コード構造が(3+9+15)+8×(3+9+15)構造であることを特徴とするゴム物品補強用スチールコード。
- 芯ストランド径が側ストランド径よりも大きく、かつ、芯ストランドを構成するフィラメント径が側ストランドを構成するフィラメント径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のゴム物品補強用スチールコード。
- コード径が3.5〜7.0mm、コードを構成するフィラメント径が0.175〜0.400mmのスチールコードであって、コード構造が(3+9+15)+6×(3+9+15)+12×(3+9+15)構造であることを特徴とするゴム物品補強用スチールコード。
- 各ストランド径が全て同一であり、かつ、各フィラメント径が全て同一であることを特徴とする請求項3に記載のゴム物品補強用スチールコード。
- コード径が3.5〜7.0mm、コードを構成するフィラメント径が0.175〜0.400mmのスチールコードであって、コード構造が(3+9+15)+6×(3+9)+12×(3+9)構造であることを特徴とするゴム物品補強用スチールコード。
- 各フィラメントは、炭素含有量が0.80〜0.85重量%の高抗張力鋼であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のゴム物品補強用スチールコード。
- 建設車輌用タイヤであって、そのベルト及び/又はカーカスのいずれか少なくとも1層に、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のゴム物品補強用スチールコードを用いたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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