JPH1143877A - ゴム物品補強用スチール・コードおよび該スチール・コードを用いた空気入りラジアル・タイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチール・コードおよび該スチール・コードを用いた空気入りラジアル・タイヤInfo
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Abstract
少ないスチール・コードを提供すること、および、セパ
レーション故障やカット貫通故障が発生しにくい耐久性
の優れた空気入りラジアル・タイヤを提供すること。 【解決手段】 複数本のスチール・フィラメントを撚り
合わせてなるスチール・コード本体の周りにラッピング
・ワイヤーがスパイラル状に巻き付けられたゴム物品補
強用スチール・コードにおいて、該ラッピング・ワイヤ
ーが2本以上のスチール・フィラメントを撚り合わせて
なることを特徴とするゴム物品補強用スチール・コー
ド。
Description
ー・ベルト、空気入りタイヤ等のゴム物品補強用スチー
ル・コードに関するもので、特に、複数本のスチール・
フィラメントを撚り合わせてなるスチール・コード本体
の周りにラッピング・ワイヤーがスパイラル状に巻き付
けられたゴム物品補強用スチール・コードおよび該スチ
ール・コードをゴム被覆した層でラジアル・カーカスお
よび/またはベルトが形成されている空気入りラジアル
・タイヤに関するものである。
ト、空気入りタイヤ等のゴム物品の補強材として使用さ
れるスチール・コードでは、複数本のスチール・フィラ
メントを撚り合わせてなるコード本体の周りにラッピン
グ・フィラメントをスパイラル状に巻き付けて、コード
を構成するスチール・フィラメントを強く拘束すること
が知られている。すなわち、ラッピング・フィラメント
は、スチール・コードを裁断したときにコードを構成す
るフィラメントがバラバラにばらけるのを防止したり、
スチール・コードをゴムに埋め込んでシート状態にした
ときにシート端が反り上がったりカール状に変形したり
するのを防止または抑制する役割を担っている。
ントは、上記のように、スチール・コード自体の製造段
階およびコードとゴムとの複合体の製造段階では極めて
重要な役割を担っているが、ゴム・ホース、コンベヤー
・ベルト、空気入りタイヤ等のゴム物品の補強材として
スチール・コードが組み込まれた後は、スチール・コー
ド本体の最外層に位置するスチール・フィラメントとラ
ッピング・フィラメントとの摩擦や接触圧による二次曲
げで、フレッティング摩耗によるコード強力が低下した
りコードが発熱するという欠点があった。
不具合を解消し、フレッティング摩耗によるコード強力
低下の少ないスチール・コードを提供すること、およ
び、セパレーション故障やカット貫通故障が発生しにく
い、耐久性の優れた空気入りラジアル・タイヤを提供す
ることである。
に、本発明によるスチール・コードは、複数本のスチー
ル・フィラメントを撚り合わせてなるスチール・コード
本体の周りにラッピング・ワイヤーがスパイラル状に巻
き付けられたゴム物品補強用スチール・コードにおい
て、該ラッピング・ワイヤーが2本以上のスチール・フ
ィラメントを撚り合わせてなることを特徴とするゴム物
品補強用スチール・コードである。
スチール・コードでは、該ラッピング・ワイヤーのスチ
ール・フィラメントと該スチール・コード本体の最外層
に位置するスチール・フィラメントとの成す角度が、相
互に接触する個所で測定したときに、40度以下である
ことが好ましい。
スチール・コードでは、該ラッピング・ワイヤーの破断
時伸びが3.5%以上であることが好ましい。
スチール・コードでは、該ラッピング・ワイヤーが1×
2の構造であることが好ましい。
スチール・コードでは、該ラッピング・ワイヤーが1×
3の構造であることが好ましい。
スチール・コードでは、該スチール・コード本体の最外
層シースの撚り方向と該ラッピング・ワイヤーの撚り方
向とが互いに異なることが好ましい。
空気入りタイヤは、左右のビード部に設けられたビード
・コアーと、クラウン部から両サイド部を経て両ビード
部に延び、該ビード・コアーに巻回されてビード部に係
留されたラジアル・カーカスと、該ラジアル・カーカス
のクラウン部ラジアル方向外側に配置されたベルトとを
備えた空気入りタイヤにおいて、該ラジアル・カーカス
および/または該ベルトが、複数本のスチール・フィラ
メントを撚り合わせてなるスチール・コード本体の周り
に、2本以上のスチール・フィラメントを撚り合わせて
なるラッピング・ワイヤーがスパイラル状に巻き付けら
れたスチール・コードをゴム被覆した層で形成されてい
ることを特徴とする空気入りラジアル・タイヤである。
上記目的を達成するために、本発明による空気入りタイ
ヤのラジアル・カーカスおよび/または該ベルトを形成
するスチール・コードは、該ラッピング・ワイヤーのス
チール・フィラメントと該スチール・コード本体の最外
層に位置するスチール・フィラメントとの成す角度が、
相互に接触する個所で測定したときに、40度以下であ
ること、該ラッピング・ワイヤーの破断時伸びが3.5
%以上であること、該ラッピング・ワイヤーが1×2ま
たは1×3の構造であること、および該スチール・コー
ド本体の最外層シースの撚り方向と該ラッピング・ワイ
ヤーの撚り方向とが互いに異なることが好ましい。
うな構成であって、特に、複数本のスチール・フィラメ
ントを撚り合わせてなるスチール・コード本体の周り
に、2本以上のスチール・フィラメントを撚り合わせて
なるラッピング・ワイヤーがスパイラル状に巻き付けら
れているので、従来の1本のスチール・フィラメントを
ラッピングする方式と比べ、コード軸方向の引っ張り剛
性を低くコントロールすることが可能で、コード本体の
締め付け圧を低減しコード強力利用率の増大が図られ
る。
ように、ラッピング・ワイヤーのスチール・フィラメン
トとスチール・コード本体の最外層のスチール・フィラ
メントとの成す角度が、相互に接触する個所で測定した
ときに40度以下であることが好ましい。これは、両フ
ィラメントの成す角度が40度以下になると両者の接触
が線接触に近くなって接触圧が極めて小さくなるので、
摩擦によるフレッティングや発熱が低下し、接着力の劣
化によるセパレーション故障発生が抑制され、さらに、
二次曲げが発生しにくくなることで、外からのカット入
力等に対するコードの破断が少なくなるからである。
ように、ラッピング・ワイヤーの破断時伸びが3.5%
以上であることが好ましい。これは、スチール・コード
を製造する工程でのラッピング・ワイヤーの切断を抑制
し、コード生産性を高めコードのコストを引き下げるた
めである。
ように、ラッピング・ワイヤーが1×2または1×3の
構造であることが、コードの生産効率を高めるために好
ましい。
ように、スチール・コード本体の最外層シースの撚り方
向とラッピング・ワイヤーの撚り方向とが互いに異なる
ことが好ましい。これは、両者の撚り方向を逆にするこ
とで、スチール・コード本体の性状を良好にして、スチ
ール・コードを裁断したときにコードを構成するフィラ
メントがバラバラにばらけるのを防止したり、スチール
・コードをゴムに埋め込んでシート状態にしたときにシ
ート端が反り上がったりカール状に変形したりするのを
防止または抑制するためである。
4のスチール・コード、従来例1乃至3のスチール・コ
ード、および、これらのスチール・コードをゴム被覆し
た層で形成されたベルトを備えた建設車両用空気入りラ
ジアル・タイヤについて説明する。タイヤ・サイズは、
いずれも、40.00R57である。
図である。実施例1のスチール・コード1は7×(3+
9+15)×0.24+1×2×0.19の構造であっ
て、図示のごとく、3本のスチール・フィラメントを
6.5mmのピッチでZ方向に撚り合わせてなるコアー
の周りに9本のスチール・フィラメントを12.5mm
のピッチでZ方向に撚り合わせて第1シースを形成し、
その周りに15本のスチール・フィラメントを19mm
のピッチでZ方向に撚り合わせて第2シースを形成した
ストランド7本を60mmのピッチでS方向に撚り合わ
せてスチール・コード本体2を形成し、このスチール・
コード本体2の周りに、2本のスチール・フィラメント
を1.3mmのピッチでZ方向に撚り合わせてなるラッ
ピング・ワイヤー3が20mmのピッチでZ方向にスパ
イラル状に巻き付けられている。スチール・コード本体
2を形成しているフィラメントの径は、いずれも0.2
4mmであって、ラッピング・ワイヤー3を形成してい
るフィラメントの径は2本とも0.19mmである。ラ
ッピング・ワイヤー3のスチール・フィラメントとスチ
ール・コード本体2の最外層に位置するスチール・フィ
ラメントとの成す角度が、相互に接触する個所で測定し
たときに、10度で、ラッピング・ワイヤー3は、上記
のように、1×2の構造である。スチール・コード本体
2の最外層シース、すなわち7本のストランドの撚り方
向は上記のごとくS方向であり、ラッピング・ワイヤー
3の撚り方向(スパイラル方向)のZ方向とは互いに異
なる撚り方向である。実施例1のスチール・コード1の
コード強力は2320kgfである。
図である。実施例2のスチール・コード1は7×(3+
9)×0.36+1×2×0.19の構造であって、図
示のごとく、3本のスチール・フィラメントを10mm
のピッチでS方向に撚り合わせてなるコアーの周りに9
本のスチール・フィラメントを18mmのピッチでS方
向に撚り合わせてシースを形成したストランド7本を4
5mmのピッチでS方向に撚り合わせてスチール・コー
ド本体2を形成し、このスチール・コード本体2の周り
に、2本のスチール・フィラメントを1mmのピッチで
Z方向に撚り合わせてなるラッピング・ワイヤー3が2
0mmのピッチでZ方向にスパイラル状に巻き付けられ
ている。スチール・コード本体2を形成しているフィラ
メントの径は、いずれも0.36mmであって、ラッピ
ング・ワイヤー3を形成しているフィラメントの径は2
本とも0.19mmである。ラッピング・ワイヤー3の
スチール・フィラメントとスチール・コード本体2の最
外層に位置するスチール・フィラメントとの成す角度
が、相互に接触する個所で測定したときに、30度で、
ラッピング・ワイヤー3は、上記のように、1×2の構
造である。スチール・コード本体2の最外層シース、す
なわち7本のストランドの撚り方向は上記のごとくS方
向であり、ラッピング・ワイヤー3の撚り方向(スパイ
ラル方向)のZ方向とは互いに異なる撚り方向である。
実施例2のスチール・コード1のコード強力は2320
kgfである。
図である。実施例3のスチール・コード1は7×7×
0.40+1×2×0.19の構造であって、図示のご
とく、7本のスチール・フィラメントを12.7mmの
ピッチでS方向に撚り合わせたストランド7本を50m
mのピッチでZ方向に撚り合わせてスチール・コード本
体2を形成し、このスチール・コード本体2の周りに、
2本のスチール・フィラメントを1mmのピッチでS方
向に撚り合わせてなるラッピング・ワイヤー3が20m
mのピッチでS方向にスパイラル状に巻き付けられてい
る。スチール・コード本体2を形成しているフィラメン
トの径はいずれも0.40mmであって、ラッピング・
ワイヤー3を形成しているフィラメントの径は2本とも
0.19mmである。ラッピング・ワイヤー3のスチー
ル・フィラメントとスチール・コード本体2の最外層に
位置するスチール・フィラメントとの成す角度が、相互
に接触する個所で測定したときに、1度で、ラッピング
・ワイヤー3は、上記のように、1×2の構造である。
スチール・コード本体2の最外層シース、すなわち7本
のストランドの撚り方向は上記のごとくZ方向であり、
ラッピング・ワイヤー3の撚り方向(スパイラル方向)
のS方向とは互いに異なる撚り方向である。実施例3の
スチール・コード1のコード強力は1270kgfであ
る。
図である。実施例4のスチール・コード1は7×(3+
9+15)×0.24+2×2×0.15の構造であっ
て、図示のごとく、3本のスチール・フィラメントを
6.5mmのピッチでZ方向に撚り合わせてなるコアー
の周りに9本のスチール・フィラメントを12.5mm
のピッチでZ方向に撚り合わせて第1シースを形成し、
その周りに15本のスチール・フィラメントを19mm
のピッチでZ方向に撚り合わせて第2シースを形成した
ストランド7本を60mmのピッチでS方向に撚り合わ
せてスチール・コード本体2を形成し、このスチール・
コード本体2の周りに、2本のスチール・フィラメント
を2mmのピッチでZ方向に撚り合わせたもの2本を
2.3mmのピッチでZ方向に撚り合わせてなるラッピ
ング・ワイヤー3が20mmのピッチでZ方向にスパイ
ラル状に巻き付けられている。スチール・コード本体2
を形成しているフィラメントの径は、いずれも0.24
mmであって、ラッピング・ワイヤー3を形成している
フィラメントの径は4本とも0.15mmである。ラッ
ピング・ワイヤー3のスチール・フィラメントとスチー
ル・コード本体2の最外層に位置するスチール・フィラ
メントとの成す角度が、相互に接触する個所で測定した
ときに、0度で、ラッピング・ワイヤー3は、上記のよ
うに、1×2の構造である。スチール・コード本体2の
最外層シース、すなわち7本のストランドの撚り方向は
上記のごとくS方向であり、ラッピング・ワイヤー3の
撚り方向(スパイラル方向)のZ方向とは互いに異なる
撚り方向である。実施例4のスチール・コード1のコー
ド強力は2320kgfである。
図である。従来例1のスチール・コード1は7×(3+
9+15)×0.24+1×2×0.19の構造であっ
て、図示のごとく、3本のスチール・フィラメントを
6.5mmのピッチでZ方向に撚り合わせてなるコアー
の周りに9本のスチール・フィラメントを12.5mm
のピッチでZ方向に撚り合わせて第1シースを形成し、
その周りに15本のスチール・フィラメントを19mm
のピッチでZ方向に撚り合わせて第2シースを形成した
ストランド7本を60mmのピッチでS方向に撚り合わ
せてスチール・コード本体2が形成され、このスチール
・コード本体2の周りに1本のスチール・フィラメント
3が5mmのピッチでZ方向にスパイラル状に巻き付け
られている。換言すれば従来例1のスチール・コード
は、ラッピング・ワイヤー3が1本のスチール・フィラ
メントで形成されていることを除いて、実施例1のスチ
ール・コードと同じ構造である。スチール・コード本体
2を形成しているフィラメントの径はいずれも0.24
mmであって、ラッピング・フィラメント3の径は0.
25mmである。ラッピング・フィラメント3とスチー
ル・コード本体2の最外層に位置するスチール・フィラ
メントとの成す角度が、相互に接触する個所で測定した
ときに、68度である。スチール・コード本体2の最外
層シース、すなわち7本のストランドの撚り方向は上記
のごとくS方向であり、ラッピング・フィラメント3の
撚り方向(スパイラル方向)のZ方向とは互いに異なる
撚り方向である。従来例1のスチール・コード1のコー
ド強力は2290kgfである。
図である。従来例2のスチール・コード1は7×(3+
9)×0.36+1の構造であって、図示のごとく、3
本のスチール・フィラメントを10mmのピッチでS方
向に撚り合わせてなるコアーの周りに9本のスチール・
フィラメントを18mmのピッチでS方向に撚り合わせ
てシースを形成したストランド7本を45mmのピッチ
でS方向に撚り合わせてスチール・コード本体2を形成
し、このスチール・コード本体2の周りに、1本のスチ
ール・フィラメント3が10mmのピッチでZ方向にス
パイラル状に巻き付けられている。換言すれば従来例2
のスチール・コードは、ラッピング・ワイヤー3が1本
のスチール・フィラメントで形成されていることを除い
て、実施例2のスチール・コードと同じ構造である。ス
チール・コード本体2を形成しているフィラメントの径
は、いずれも0.36mmであって、ラッピング・フィ
ラメント3の径は0.25mmである。ラッピング・フ
ィラメント3とスチール・コード本体2の最外層に位置
するスチール・フィラメントとの成す角度が、相互に接
触する個所で測定したときに、79度である。スチール
・コード本体2の最外層シース、すなわち7本のストラ
ンドの撚り方向は上記のごとくS方向であり、ラッピン
グ・フィラメント3の撚り方向(スパイラル方向)のZ
方向とは互いに異なる撚り方向である。実施例2のスチ
ール・コード1のコード強力は2290kgfである。
図である。従来例3のスチール・コード1は7×7×
0.40+1の構造であって、図示のごとく7本のスチ
ール・フィラメントを12.7mmのピッチでS方向に
撚り合わせたストランド7本を50mmのピッチでZ方
向に撚り合わせてスチール・コード本体2を形成し、こ
のスチール・コード本体2の周りに、1本のスチール・
フィラメント3が5mmのピッチでS方向にスパイラル
状に巻き付けられている。換言すれば従来例3のスチー
ル・コードは、ラッピング・ワイヤー3が1本のスチー
ル・フィラメントで形成されていることを除いて、実施
例3のスチール・コードと同じ構造である。スチール・
コード本体2を形成しているフィラメントの径はいずれ
も0.40mmであって、ラッピング・フィラメント3
の径は0.25mmである。ラッピング・フィラメント
3とスチール・コード本体2の最外層に位置するスチー
ル・フィラメントとの成す角度が、相互に接触する個所
で測定したときに、65度である。スチール・コード本
体2の最外層シース、すなわち7本のストランドの撚り
方向は上記のごとくZ方向であり、ラッピング・フィラ
メント3の撚り方向(スパイラル方向)のS方向とは互
いに異なる撚り方向である。実施例3のスチール・コー
ド1のコード強力は1270kgfである。
記従来例1乃至3の7種類のスチール・コードを使用し
て、それぞれのスチール・コードをゴム被覆した層でコ
ード・ゴム層を形成し、このコード・ゴム層を6枚のベ
ルト層のうち第3および第4ベルト層に用いた建設車両
用空気入りラジアル・タイヤをそれぞれ20本ずつ試作
して、実地走行させて、耐セパレーション性能および耐
カット貫通性能の比較試験を実施した。タイヤ・サイズ
は40.00R57である。供試タイヤを実地走行させ
て、トレッド・ゴムが完全に摩耗した状態でタイヤを車
両から取り外して、それぞれ20本のタイヤについてセ
パレーションの発生しているタイヤの本数からセパレー
ション発生率を算出し、またカット貫通の発生している
タイヤの本数からカット貫通発生率を算出した。すなわ
ち、20本のタイヤのうち1本のタイヤでセパレーショ
ンが発生していればセパレーション発生率が5%であ
り、同様に、20本のタイヤのうち4本のタイヤでカッ
ト貫通が発生していればカット貫通発生率は20%であ
る。
は、本発明に従う上記実施例1乃至4のスチール・コー
ドを使用したタイヤは、それぞれ、セパレーション発生
率が5%、5%、10%および5%であったが、上記従
来例1乃至3のスチール・コードを用いたタイヤは、そ
れぞれ、セパレーション発生率が20%、20%および
40%であった。耐カット貫通性能の比較試験結果で
は、本発明に従う上記実施例1乃至4のスチール・コー
ドを使用したタイヤは、いずれもカット貫通発生率が5
%であったが、上記従来例1乃至3のスチール・コード
を用いたタイヤは、いずれもカット貫通発生率が20%
であった。
貫通性能の比較試験結果を、供試タイヤのラジアル・カ
ーカスに使用したスチール・コードの概要とともに、表
1および表2に記載する。
本発明による実施例のスチール・コードを使用したタイ
ヤは、従来例のスチール・コードを使用したタイヤに比
べ、耐セパレーション性能および耐カット貫通性能に優
れていることがわかる。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数本のスチール・フィラメントを撚り
合わせてなるスチール・コード本体の周りにラッピング
・ワイヤーがスパイラル状に巻き付けられたゴム物品補
強用スチール・コードにおいて、該ラッピング・ワイヤ
ーが2本以上のスチール・フィラメントを撚り合わせて
なることを特徴とするゴム物品補強用スチール・コー
ド。 - 【請求項2】 該ラッピング・ワイヤーのスチール・フ
ィラメントと該スチール・コード本体の最外層に位置す
るスチール・フィラメントとの成す角度が、相互に接触
する個所で測定したときに、40度以下であることを特
徴とする請求項1記載のゴム物品補強用スチール・コー
ド。 - 【請求項3】 該ラッピング・ワイヤーが1×2の構造
であることを特徴とする請求項1乃至2記載のゴム物品
補強用スチール・コード。 - 【請求項4】 該ラッピング・ワイヤーが1×3の構造
であることを特徴とする請求項1乃至3記載のゴム物品
補強用スチール・コード。 - 【請求項5】 該スチール・コード本体の最外層シース
の撚り方向と該ラッピング・ワイヤーの撚り方向とが互
いに異なることを特徴とする請求項1乃至4記載のゴム
物品補強用スチール・コード。 - 【請求項6】 左右のビード部に設けられたビード・コ
アーと、クラウン部から両サイド部を経て両ビード部に
延び、該ビード・コアーに巻回されてビード部に係留さ
れたラジアル・カーカスと、該ラジアル・カーカスのク
ラウン部ラジアル方向外側に配置されたベルトとを備え
た空気入りタイヤにおいて、該ラジアル・カーカスおよ
び/または該ベルトが、請求項1乃至5記載のゴム物品
補強用スチール・コードをゴム被覆した層で形成されて
いることを特徴とする空気入りラジアル・タイヤ。
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JP9198906A JPH1143877A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ゴム物品補強用スチール・コードおよび該スチール・コードを用いた空気入りラジアル・タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP9198906A JPH1143877A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ゴム物品補強用スチール・コードおよび該スチール・コードを用いた空気入りラジアル・タイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1143877A true JPH1143877A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16398919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9198906A Pending JPH1143877A (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ゴム物品補強用スチール・コードおよび該スチール・コードを用いた空気入りラジアル・タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH1143877A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1386757A1 (en) * | 2002-07-30 | 2004-02-04 | The Goodyear Tire & Rubber Company | A crown reinforcement for heavy duty tires |
WO2017179533A1 (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | 株式会社ブリヂストン | 建設車両用タイヤ及びスチールコード |
-
1997
- 1997-07-24 JP JP9198906A patent/JPH1143877A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1386757A1 (en) * | 2002-07-30 | 2004-02-04 | The Goodyear Tire & Rubber Company | A crown reinforcement for heavy duty tires |
US6817395B2 (en) * | 2002-07-30 | 2004-11-16 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Crown reinforcement for heavy duty tires |
WO2017179533A1 (ja) * | 2016-04-15 | 2017-10-19 | 株式会社ブリヂストン | 建設車両用タイヤ及びスチールコード |
CN109070636A (zh) * | 2016-04-15 | 2018-12-21 | 株式会社普利司通 | 施工车辆用轮胎及钢丝帘线 |
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