JP4346320B2 - 露光方法及び露光装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光方法及び露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シャッターの開閉により光量を設定し、基板にマスクパターンを露光する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来はシャッターが開閉される際に生じるシャッター羽根の加減速の影響について考慮されていなかった。しかし、シャッター羽根の加減速時にシャッターが開閉されると、光量を設定する上で種々の不都合が生じる。例えば、積算露光量はシャッター羽根の速度の関数として考慮する必要がある。また、露光領域に亘って均一な露光量で露光するためには、シャッター開閉の際の光量の変化も考慮しなければならない。しかし、シャッター羽根の加速度の影響も考慮することとなると光量の計算が複雑になる。このため、レジストの感度に応じて予め設定された積算露光量を正確に得ることや、露光領域に亘って均一な露光量で露光することが困難であった。
【0004】
そこで、本発明は、光量を容易に設定可能な露光方法及び露光装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明の露光方法は、基板(100)の露光に寄与可能な光束(L)の光路内にシャッター羽根(14)を出し入れして光量を設定し、基板にマスクパターンを露光する露光方法において、前記シャッター羽根のエッジ(14a、14b)が前記光路内から前記光路外へ出るときの前記シャッター羽根の速度が、前記シャッター羽根を出し入れする際の最大速度(v1)に達しているように、前記シャッター羽根を動作させるとともに、前記シャッター羽根を前記光路内から出す動作を前記基板とフォトマスクとの位置合わせ終了前に開始することにより、上述した課題を解決する。
【0007】
本発明の露光方法によれば、シャッターを開くときや閉じるときにエッジが光束を横切り終える速度は、シャッター羽根を出し入れする際の最大速度になる。このため、シャッターが開き始めてから全開になるまでの間及びシャッターが閉じ始めてから全閉になるまでの間におけるシャッター羽根の速度が従来に比較して大きい。従って、エッジが光束をよぎる際の時間が短縮され、シャッター羽根の加減速時にシャッター羽根のエッジが光束を横切ることによる種々の不都合が解消される。例えば、エッジが光束をよぎる際に生じる露光領域に対する光量のばらつきが小さくなる。また、シャッターを全開にしている時間に比較して、エッジが光束をよぎる際の時間が短くなるから、エッジが光束をよぎる間の光量が積算露光量に及ぼす影響が小さくなり、レジストの感度に応じた積算露光量を得ることが容易となる。また、シャッター羽根の動作が基板とフォトマスクとの位置合わせ終了前に開始されるので、位置合わせが終了した後にシャッター羽根の駆動を開始する場合に比較して、位置合わせが終了してからシャッター羽根の速度が設定速度に到達するまでの時間が短縮される。
【0008】
本発明の露光方法において、前記シャッター羽根を前記最大速度で動作させる際に生じる加減速が、前記エッジが前記光路外にある間に終了し、前記最大速度で動作している間に前記エッジが前記光路を横切るように前記シャッター羽根を動作させてもよい。この場合、シャッター羽根が最大速度で移動している間にのみシャッター羽根のエッジが光束を横切る。このため、シャッター羽根の加減速時にシャッター羽根のエッジが光束を横切ることによる種々の不都合が解消される。例えば、シャッターを通過する光量はシャッター羽根の速度の関数として考慮する必要があるが、シャッター羽根の速度が一定であるため、シャッター開閉の際の光量の計算が容易である。従って、レジストの感度に応じた積算露光量で露光することが容易となる。また、露光領域に亘って均一な光量を設定することも容易となる。
【0009】
本発明の露光方法において、前記エッジが前記光路を横切る方向は、前記光路内から前記シャッター羽根を出すときと、前記光路内に前記シャッター羽根を入れるときとで同じ方向であってもよい。この場合、シャッター羽根を光路内から出すときの光量分布と、シャッター羽根を光路内へ入れるときの光量分布とが互いに反転した分布になるから、露光領域に亘って均一な光量が設定される。
【0010】
本発明の露光方法において、前記シャッター羽根を前記光路内から出して前記光路内へ入れるまで、前記シャッター羽根を前記最大速度で動作させてもよい。この場合、シャッターが開かれている間、シャッター羽根の速度が一定であるため、シャッターが開かれている時間の計算が容易となる。
【0011】
本発明の露光方法において、前記シャッター羽根を前記光路内から出して前記光路内へ入れるまでの間に前記シャッター羽根の速度を一旦減じてから再度前記最大速度まで加速するとともに、当該加速の終了時期と前記エッジの前記光路を横切り始める時期とが一致するように、前記シャッター羽根を動作させてもよい。
【0012】
この場合、シャッター羽根の加減速により光路を開く時間が調整される。また、光路を開く時間は、露光に必要な積算光量と、光源の照度によって定まり、光路を開いた時期が特定されれば、光路を閉じるべき時期も特定され、さらにはエッジが光路を横切り始めるべき時期も特定される。上述の態様では、エッジが横切り始めるときに加速が終了するから、加速に要する時間だけ、エッジが光路を横切り始めるべき時期よりも前に加速を開始するだけで、正確に露光に必要な時間だけ光路を開くことができる。なお、シャッター羽根の速度を減じる概念には、シャッター羽根の停止、逆方向への移動も含まれる。シャッター羽根の停止、逆方向への移動により、加速を再度開始する位置を調整すれば、エッジが光束をよぎる際の速度、及び露光を終了する時間の調整が一層容易に行われる。
【0013】
本発明の露光方法において、前記シャッター羽根を前記光路内から出す際に前記光路を横切るエッジが、前記基板と前記フォトマスクとの位置合わせが終了した後に前記光路を横切り始めるように、前記シャッター羽根を動作させてもよい。すなわち、上述のようにシャッター羽根を光路内から出す動作を位置合わせ終了前に開始する場合に、露光不良が生じないように条件設定してもよい。
【0014】
本発明の露光装置(1)は、基板(100)の露光に寄与可能な光束の光路内に出し入れ可能なシャッター羽根(14)と、前記シャッター羽根を駆動する駆動手段(15)とを備え、基板にマスクパターンを露光する露光装置において、前記駆動手段は、前記シャッター羽根のエッジが前記光路内から前記光路外へ出るときの前記シャッター羽根の速度が、前記シャッター羽根を出し入れする際の最大速度に達しているように、前記シャッター羽根を駆動するとともに、前記シャッター羽根により前記光束を遮断している間、前記シャッター羽根を揺動することにより、上述した課題を解決する。
【0015】
本発明の露光装置によれば、上述した本発明の露光方法を実現できる。
【0016】
また、光束が照射される位置はシャッター羽根の揺動に伴って変化する。本発明の露光装置によれば、光束を遮断している間、前記シャッター羽根が揺動されるため、シャッター羽根の同一部分が長時間に亘って加熱されることが回避され、シャッター羽根の変形、破損が防止される。
【0017】
本発明の露光装置において、前記シャッター羽根は、前記光束の出射側の表面が黒体であってもよい。この場合、シャッター羽根からの放熱が容易となり、シャッター羽根の変形、破損が防止される。
【0018】
本発明の露光装置において、前記シャッター羽根は、前記光束の出射側の表面に凹凸部が設けられていてもよい。この場合、シャッター羽根の表面積が増加することから、放熱が容易となり、シャッター羽根の変形、破損が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の露光装置1の構成を示す側面図である。露光装置1は、基板100にプロキシミティ方式の露光を行う装置として構成されている。基板100は、例えばカラーフィルタやTFT基板等のガラス基板として構成されている。
【0020】
露光装置1は、光源2と、光源2の光を集光するための楕円鏡3と、光源2及び楕円鏡3からの光束Lの方向を変化させるミラー4と、ミラー4からの光束Lの光路を開閉するロータリーシャッター6(以下、単に「シャッター6」という。)と、シャッター6を通過した光束Lを均一化するインテグレータレンズ5と、インテグレータレンズ5からの光束Lの方向を変化させつつ、光束Lを平行光束へと変化させる放物面鏡7と、放物面鏡7からの光束Lが照射されるフォトマスク9と、露光対象の基板100を載置するステージ10と、フォトマスク4を水平方向に駆動する駆動装置11と、ステージ2を水平方向及び上下方向に駆動する駆動装置12と、駆動装置11等の各種装置の制御を行う制御装置13とを備えている。
【0021】
シャッター6は、光路に出し入れ可能なシャッター羽根14と、シャッター羽根14を駆動するサーボモータ15(以下、単に「モータ15」という。)と、モータ15の回転位置を検出するロータリーエンコーダ16と、制御装置13からの指示信号に基づいてモータ15に電力を供給するモータドライバ17とを備えている。
【0022】
シャッター羽根14は、図2(a)に示すようにモータ15の出力軸15aを中心とした半円形状に形成され、その半径は光束Lの断面の直径よりも大きくなるように設定されている。シャッター羽根14は、例えば銅、アルミニウム等の高伝熱材により形成されている。シャッター羽根14の入射側(インテグレータレンズ5側)の面には、例えばアルミニウムが蒸着され、反射率が高く設定されている。その裏面(光束Lの出射側の表面)は、例えば黒体としたり、表面積が大きくなるように凹凸が設けられ、放熱が容易となっている。なお、黒体とするには、例えばシャッター羽根14の裏面を黒色の塗料で塗装してもよい。また、凹凸は、例えばシャッター羽根14のプレス加工により設けてもよい。
【0023】
シャッター羽根14は、モータ15により矢印y1の方向に回転され、エッジ14aが位置P0に一致する位置を停止位置として設定されている。また、図2(b)に示すように、θ1は、シャッター羽根14が加速する間(時間T1)の回転量、θ2は、シャッター羽根14が最大速度(一定速度)v1で回転する間(時間T2)の回転量、θ3は、シャッター羽根14が減速する間(時間T3)の回転量として設定されている。位置P1は、エッジ14aが光束Lを横切り始める位置であり、位置P2は、エッジ14bが光路内から光路外へ出て、光束Lを横切り終えるときのエッジ14aの位置である。位置P0は、位置P1から、シャッター羽根14の回転方向の逆方向にθ1だけずれた位置に設定されている。θ1は、例えばシャッター羽根14が速度v1に到達するのに要する回転量を実験等により求めて設定される。速度v1は、例えば、光束Lの中心の位置で5m/秒以上に設定される。なお、エッジ14aは位置P3において光路内から光路外へ出て、光束Lを横切り終える。
【0024】
ロータリーエンコーダ16の検出信号は制御装置13に出力される。制御装置13は、ロータリーエンコーダ16からの信号に基づいて、モータドライバ17を介してモータ15を所定の角速度で回転させるとともに、モータ15の出力軸15aを所定の位置に位置決めする。
【0025】
上記の構成を有する露光装置1の動作を説明する。図3は、制御装置13が実行する位置合わせ処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、例えば基板100がステージ10に搬送されたときに開始される。ステップS1では、制御装置13は、駆動装置12に指示信号を出力し、基板100をフォトマスク9の下方に位置させるようにステージ10を水平方向に駆動するとともに、所定のプロキシミティギャップを介してフォトマスク9と基板100とを対向させるようにステージ10を上方へ駆動する。ステップS2では、不図示のカメラが撮像した画像信号に基づいて、フォトマスク9のアライメントマーク(不図示)と、基板100のアライメントマーク(不図示)とを位置合わせするように、駆動装置11及び駆動装置12に指示信号を出力する。
【0026】
図4は、制御装置13が実行する駆動指示処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、例えば基板100がステージ10に搬送されたときに開始される。この処理が開始されたとき、シャッター羽根14は、エッジ14aが位置P0に一致する位置で停止しており、光束Lはシャッター6によって遮断されている。
【0027】
まず、制御装置13は、図3のステップS1が終了したか否かを判定し、ステップS1が終了するまで待機する(ステップS11)。ステップS1が終了したと判定したときは、タイマにモータ15を駆動するまでの待ち時間T0を設定するとともに、タイマカウントを開始する(ステップS12)。
【0028】
時間T0は、例えば、ステップS1が終了したと判定されたとき(図2(b)の時刻t0)からステップS2のアライメントマークの位置合わせが終了するまでの時間をTeとして、以下の式を満たすように設定する。
【数1】
max Te=T0+T1
ここで、max Teは、Teのとり得る値の最大値である。max Teは、例えば実験等により求められる。
【0029】
ステップS13では、時間T0が経過したか否かを判定し、経過したと判定するまで待機する。時間T0が経過したと判定した場合は、モータ15を一定の速度で回転させるようにモータドライバ17を介してモータ15の駆動を開始する(ステップS14)。
【0030】
図4の処理により、図2(b)に示すように、時刻t1においてシャッター羽根14の駆動が開始される。時間T0を数1のように設定することにより、シャッター羽根14の駆動は位置合わせが終了する時刻teの前に開始され、露光は時刻teの後に開始される。そして、シャッター羽根14が最大速度v1で回転する間(時間T2)においてエッジ14a、14bが光束Lをよぎっている。
【0031】
なお、時間T0は、制御装置13が時間Teを予測又は学習することにより、制御装置13が適宜に算出してもよいし、予め定めた時間T0を制御装置13に記憶させておいてもよい。時間Teが時間T1よりも短い場合には、時間T0を0とし、時刻t0において直ちに駆動指示を出してもよい。
【0032】
エッジ14a、14bが光束を横切る位置を考慮する際には、光源2からの光束のうち、露光に有効な光束について考慮すればよい。例えば、エッジ14a、14bが光束を横切る際の速度を一定速度に設定する場合、インテグレータレンズ5の外側に照射されて基板100に到達しない光束や、光路に設けられたアパーチャ(不図示)を通過しない光束等については、シャッター羽根14の加減速時にエッジ14a、エッジ14bがこれらの光束を横切ってもよい。
【0033】
基板100がステージ2へ搬送される間等、長時間シャッター6が閉じられている場合には、光束Lを通過させない範囲(エッジ14aがθ1、θ3内に位置する範囲)でシャッター羽根14を揺動させ、シャッター羽根の同一部分が長時間に亘って加熱されることを防止してもよい。また、加熱部分にエアーを吹き付け冷却しても良い。
【0034】
本発明は以上の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想と実質的に同一である限り、種々の形態で実施してよい。
【0035】
シャッター6の全開時(エッジ14aが光束Lを横切り終えてから、エッジ14bが光束Lを横切り始めるまでの間)には、シャッター羽根14を減速、加速させてもよい。1例を図5(a)(b)に示す。この図において、シャッター羽根14は、エッジ14aがθ5の範囲にあるときに減速、位置P4にあるときに停止、θ6の範囲にあるときに加速するように設定されている。位置P4は、例えばエッジ14bが光束Lを横切り始める位置P5からθ6だけずれた位置に設定される。θ6は例えばシャッター羽根14が最大速度v1に到達するのに必要な回転量である。露光を行う時間T2は、露光に必要な積算光量と、光源2の照度によって定まるから、図5のように設定した場合、位置P4にて再度シャッター羽根14の駆動を開始する時刻trを適宜に設定することにより、正確に露光時間T2の間だけ露光を行うことができる。なお、例えば、θ5の範囲で速度v1から速度0まで減速することが困難な場合には、一旦位置P4を過ぎた後にシャッター羽根14を逆方向に移動させて、位置P4にシャッター羽根14を停止させてもよい。
【0036】
エッジ14aが位置P1に到達した時点で加速が終了し、エッジ14aが位置P2に到達した時点で減速を開始する例を示したが、エッジ14aが位置P1に到達する前に加速を終了してもよいし、エッジ14aが位置P2を通過してから減速を開始してもよい。エッジ14aが位置P3に到達するとき等、エッジ14a、14bが光束Lを横切り終えるときに、最大速度v1に到達するようにしてもよい。
【0037】
最大速度v1は、モータ15の性能、露光時間等の種々の事情に応じて適宜に設定してよい。最大速度v1は、エッジ14a、14bが光束Lをよぎる時間を短縮する観点から、できるだけ大きくすることが望ましい。一方、シャッター羽根14の加速域として確保できる範囲は、一方のエッジが光束Lを横切り終えてから、他方のエッジが光束Lを横切り終えるまでである。例えば、シャッター羽根14のように、半円形のシャッター羽根の場合には、シャッター羽根14が半周する範囲が加速に利用できる範囲である。従って、例えば、モータ15の加速性能が高く、シャッター羽根14を半周させる間に、モータ15の最大角速度までモータ15を加速できる場合には、そのときのシャッター羽根14の速度を最大速度v1として設定してもよい。また、例えば、シャッター羽根14を半周させる間にモータ15の最大角速度までモータ15を加速できない場合等には、加速に利用できる範囲の大きさ等に応じて、適宜な速度を最大速度v1と設定してよい。
【0038】
シャッター6は光路のどの位置に設けられてもよい。例えば、インテグレータレンズ5よりも放物面鏡7側に設けられてもよい。シャッター6はロータリーシャッターに限定されない。シャッター羽根の加減速時に光束を遮断することが可能であれば、公知のあらゆるシャッターを本発明の露光装置のシャッターとして利用可能である。例えばシャッター羽根を往復運動させるものでもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、エッジが光束を横切り終えるときのシャッターの速度はシャッター羽根を出し入れする際の最大速度になる。すなわち、従来に比較してエッジが光束をよぎる際の速度が大きい。このため、エッジが光束をよぎる際の時間が短縮され、シャッター羽根の加減速時にシャッター羽根のエッジが光束を横切ることによる種々の不都合が解消される。例えば、エッジが光束をよぎる際に生じる露光領域に対する光量のばらつきが小さくなる。また、シャッターを全開にしている時間に比較して、エッジが光束をよぎる際の時間が短くなるから、エッジが光束をよぎる間の光量が積算露光量に及ぼす影響が小さくなり、レジストの感度に応じた積算露光量を得ることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の構成を示す図。
【図2】図1の露光装置のシャッター羽根の形状及び速度変化を示す図。
【図3】図1の露光装置の制御装置が実行する位置合わせ処理の手順を示すフローチャート。
【図4】図1の露光装置の制御装置が実行する駆動指示処理の手順を示すフローチャート。
【図5】図2のシャッター羽根の速度変化の変形例。
【符号の説明】
1 露光装置
9 フォトマスク
11 駆動装置
12 駆動装置
13 制御装置
14 シャッター羽根
15 モータ
100 基板
Claims (9)
- 基板の露光に寄与可能な光束の光路内にシャッター羽根を出し入れして光量を設定し、基板にマスクパターンを露光する露光方法において、
前記シャッター羽根のエッジが前記光路内から前記光路外へ出るときの前記シャッター羽根の速度が、前記シャッター羽根を出し入れする際の最大速度に達しているように、前記シャッター羽根を動作させるとともに、前記シャッター羽根を前記光路内から出す動作を前記基板とフォトマスクとの位置合わせ終了前に開始することを特徴とする露光方法。 - 前記シャッター羽根を前記最大速度で動作させる際に生じる加減速が、前記エッジが前記光路外にある間に終了し、前記最大速度で動作している間に前記エッジが前記光路を横切るように前記シャッター羽根を動作させることを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
- 前記エッジが前記光路を横切る方向は、前記光路内から前記シャッター羽根を出すときと、前記光路内に前記シャッター羽根を入れるときとで同じ方向であることを特徴とする請求項2に記載の露光方法。
- 前記シャッター羽根を前記光路内から出して前記光路内へ入れるまで、前記シャッター羽根を前記最大速度で動作させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の露光方法。
- 前記シャッター羽根を前記光路内から出して前記光路内へ入れるまでの間に前記シャッター羽根の速度を一旦減じてから再度前記最大速度まで加速するとともに、当該加速の終了時期と前記エッジの前記光路を横切り始める時期とが一致するように、前記シャッター羽根を動作させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の露光方法。
- 前記シャッター羽根を前記光路内から出す際に前記光路を横切るエッジが、前記基板と前記フォトマスクとの位置合わせが終了した後に前記光路を横切り始めるように、前記シャッター羽根を動作させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の露光方法。
- 基板の露光に寄与可能な光束の光路内に出し入れ可能なシャッター羽根と、前記シャッター羽根を駆動する駆動手段とを備え、基板にマスクパターンを露光する露光装置において、
前記駆動手段は、前記シャッター羽根のエッジが前記光路内から前記光路外へ出るときの前記シャッター羽根の速度が、前記シャッター羽根を出し入れする際の最大速度に達しているように、前記シャッター羽根を駆動するとともに、前記シャッター羽根により前記光束を遮断している間、前記シャッター羽根を揺動することを特徴とする露光装置。 - 前記シャッター羽根は、前記光束の出射側の表面が黒体であることを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
- 前記シャッター羽根は、前記光束の出射側の表面に凹凸部が設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の露光装置。
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