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JP4344921B2 - Ui制御装置、ui制御方法、ui制御プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム - Google Patents

Ui制御装置、ui制御方法、ui制御プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、UI制御装置、UI制御方法、UI制御プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムに関する。
印刷装置など、コンピュータの周辺機器を駆動するためには通常ドライバと呼ばれる制御プログラムが利用される。このドライバにおいては周辺機器を駆動するための駆動条件の設定を受け付け、この設定に従って周辺機器を駆動する。ここで、ディスプレイ等にUI(User Interface)を表示し、このUIを通じて利用者に駆動条件を設定させるのが一般的である。周辺機器において多くの機能を実現可能に構成したとしても、多くの利用者は同じ目的でその周辺機器を利用する。そこで、当該周辺機器で実現可能な機能を実現するための駆動条件を予め規定し、定型的な動作を実施するためのプリセットをUI上で選択させることが行われており、例えば、プリセットによる印刷を簡単に実行する技術が開発されている(例えば、特許文献1)。
特願2002−252769号
上述した従来の技術においては、UI上で定型印刷を指定するのみで周辺機器に定型動作を実施させることができるものの、定型動作における駆動条件の一部を変更して周辺機器を駆動することができなかった。すなわち、定型動作が多くの利用者の目的に合致しているといっても、総ての利用者が定型動作の通りに周辺機器を駆動してその目的に合致するとは限らない。また、利用者の多様なニーズに応えるためには、おおむね定型動作と同様の動作を行わせるとしても、一部の駆動条件は定型動作の駆動条件と異なるものとして設定可能であった方が好ましい。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、周辺機器に定型動作を行わせるに際してその一部の駆動条件を変更可能にするUI制御装置、UI制御方法、UI制御プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、定型動作を実施させるための定型駆動データを予め所定の記憶媒体に記憶しておき、このデータに基づいて定型動作の候補をUI上に表示する。そして、このUI上での定型動作候補の指定によって定型動作の駆動条件を設定可能にするため、指定された定型動作の駆動条件を示す設定値データを記録する。本発明においては、さらに駆動条件の設定指示に応じて駆動条件の設定を受け付け、この設定値の入力に従って上述の設定値データを更新する。
すなわち、UIにおいては定型動作の選択を実施可能にするとともに、必要に応じてさらに詳細に駆動条件を設定可能に構成しており、かかる構成により、周辺機器に定型動作を行わせるに際してその一部の駆動条件を変更することが可能になる。この結果、定型動作を指定するのみでほとんどの駆動条件を一回のみの指定動作で非常に容易に設定することが可能であり、かつ利用者のニーズに応じた詳細な設定をも実施可能であり、より便利なUIを提供することが可能になる。
ここで、周辺機器としては、コンピュータに接続されて駆動される機器であればよく、種々の機器がこの周辺機器に該当する。例えば、コンピュータに接続されて画像の出力動作を行うプリンタやディスプレイ,プロジェクタ等の出力機器や、コンピュータに接続されて画像の入力動作を行うスキャナやデジタルカメラ等の入力機器や、コンピュータに接続されたデータの記録動作を行うハードディスクドライブ等の記録機器等、種々の機器が周辺機器となり得る。
定型動作は、周辺機器において所定の目的を達するための動作であればよく、様々な決め方を採用可能である。例えば、定型動作を実施させるための駆動条件を決めることによって定型動作の内容や目的を特定することもできるし、感覚的な言葉で定型動作の内容や目的を特定するなどの構成を採用可能である。より具体的には、印刷装置において印刷条件として用紙サイズや用紙の種類、印刷速度を特定し、「A4,普通紙(速い)」などの定型印刷を規定しても良いし、「最高画質」「すごくきれい」などのように感覚的な言葉で定型印刷を規定してもよく、種々の構成を採用可能である。プロジェクタにおいては、プレゼンテーション会場の大きさや投影する画像の種類によって定型動作を特定するなど、種々の構成を採用可能である。
定型駆動データは、周辺機器において種々の定型動作を実施させるための駆動条件を規定したデータであればよく、定型動作を実施させるために最低限必要な駆動条件を規定しても良いし、定型動作を実施させるために必要な総ての駆動条件を規定しても良い。上述の例において「A4,普通紙(速い)」という定型動作を実施するためには、印刷条件として印刷用紙のサイズと印刷用紙の種類と当該サイズおよび種類にて実施可能な印刷速度のうち高速に印刷を実施させるための設定とが最低限必要な駆動条件となる。定型動作を実施するために必要な総ての駆動条件を規定するのであれば、このほかにも印刷用紙上でのマージンの設定や画像処理の有無などを規定すればよい。尚、前者のように、定型動作を実施させるために最低限必要な駆動条件を規定するのであれば、周辺機器を駆動するために必要な他の駆動条件は自動で設定するのが好ましい。
定型駆動指定受付手段においては、上述の複数の定型駆動データを参照してUI上に定型動作候補として表示し、その指定を受け付けることができればよく、種々の構成を採用可能である。ここでは、UI表示を行うとともに定型駆動の指定を受け付けるインタフェースを提供していればよく、例えば、ディスプレイ等の所定の出力装置に対して駆動条件の選択肢を表示するとともに、キーボードやマウス等の入力装置によって利用者の意図通りに設定値を入力可能にする構成を採用可能である。定型動作の候補としては、上記複数の定型駆動データの総てを表示しても良いし、その一部を表示しても良い。尚、周辺機器の接続状況や機種毎の機能等の制約によって一部の定型動作を実施することができない環境では、当該一部の定型動作をUI上で非表示とするか、表示したとしても指定不能にすることが好ましい。
設定値データ記憶手段においては、定型動作の駆動条件を示す設定値データを記憶することができればよく、少なくとも上記定型駆動指定受付手段にて指定を受け付けた定型動作の駆動条件を示す設定値データを記憶する。上述のように定型駆動データが定型動作を実施させるために最低限必要な駆動条件を規定するデータであり、周辺機器を駆動するために必要な他の駆動条件を自動で設定する場合は、この設定後の設定値を示すデータを設定値データ記憶手段に記憶する。この場合、その設定内容を明示する構成を採用しても良い。尚、ここで駆動条件の設定値といっても、その値が各条件に対応していればよく、数値のみには限られない。すなわち、駆動条件を文字列で特定する場合も含む。但し、コンピュータにて扱う機器においては各条件を数値に対応付け、数値によって駆動条件を指定する構成が好ましい。
この設定値データ記憶手段においては、周辺機器を駆動させる前に、仮に設定値を記憶しておくことができればよい。従って、例えばUI制御装置のワークエリアとなるRAMに記憶するように構成すればよい。RAMは他の記憶装置、例えばEEPROMやHDDと比較して高速にアクセスすることができるので、RAMに設定値データを記憶することによって高速に処理を進めることができる。むろん、設定値データを記憶するという意味ではEEPROMやHDDを使用してもかまわない。
駆動条件入出力手段は、上述の定型駆動指定受付手段と同様にUI表示と所定の入力指示を実施可能であり、駆動条件を設定するための選択肢の表示とその選択を実施可能であればよく、種々の構成を採用可能である。UIに対して表示する駆動条件は当該UIによって周辺機器を制御する際の目的に応じて適宜必要な駆動条件を選択すればよい。例えば、定型動作の駆動条件であって変更されることが多い駆動条件を選択して表示するなどの構成を採用可能である。むろん、総ての駆動条件について設定可能に選択肢を表示しても良い。
設定値データ更新手段では、入力された駆動条件の設定値にて上記設定値データ記憶手段での記憶内容を更新することができればよい。このように、必要に応じて設定値データを更新する構成においては、UIにて定型動作を選択するのみで定型動作を実施させるための設定値データを記憶させることもできるし、UIにて定型動作を選択した後、設定値データを更新するために詳細に駆動条件の設定を行って、利用者のニーズに応じた設定の設定値データを記憶することもできる。設定値データを記憶しておけば、周辺機器の駆動開始指示の入力を受け付け可能に構成し、この指示に応じて上記駆動手段に対する設定を行うことにより、この設定通りに周辺機器を駆動することが可能になる。
すなわち、このUIにおける設定では設定値を所定の記憶媒体に記憶し、実際にドライバなど、周辺機器を駆動するための駆動手段に対して設定を行っていないが、周辺機器の駆動開始指示に対してこの設定値に従った駆動を実施可能であれば、定型動作を実施させることもできるし、定型動作以外の動作をも実施させることができる。特に定型動作の一部の駆動条件を変更して周辺機器を駆動させたい場合に、非常に容易にその設定を完了し、駆動させることができる。尚、以上のように、実際に駆動手段に対する設定を行うことなく、UIで指定された設定値を更新する構成においては、当該設定値を参照するのみでUIを構築することができ、UIでの入力に応じて逐次駆動手段に対して設定を行う構成と比較して、高速にUIの表示及び更新を実施することができる。
駆動条件入出力手段においては、駆動条件を設定するための構成を採用していればよいが、その好適な構成例として、駆動条件同士の依存関係およびその設定可能範囲に基づいて、設定対象の駆動条件につき常に自動で適切な設定可能範囲を提示するように構成することも可能である。このために、予め依存関係データと設定可能範囲データとを所定の記憶媒体に記憶しておき、これらのデータを参照する。このとき、駆動条件入出力手段は設定可能範囲データに基づいて適切な設定可能範囲での表示を行わせ、依存関係のある駆動条件については駆動条件更新手段によって設定可能範囲を更新する。
すなわち、周辺機器においては、特定の駆動条件の設定値が異なると他の駆動条件にて設定可能な設定値の範囲が変動する場合があり、このような場合に駆動条件同士に依存関係があるとしている。上述の駆動条件入出力手段によって駆動条件の設定がなされたときに、当該設定された駆動条件と他の駆動条件とに依存関係がある場合、設定可能範囲が変動し得る。そこで、駆動条件入出力手段によって上記選択肢を表示するにあたり、上記設定可能範囲データを参照して設定可能範囲を取得する構成とし、駆動条件更新手段にて依存関係にある駆動条件の設定可能範囲を取得してUIを更新することにより適切な設定可能範囲でUI表示をすることが可能になる。
このUI表示の更新において設定可能範囲を適切に表示するためには、所定の記憶媒体に記憶された依存関係データと設定可能範囲データとを参照すればよいので、ここにおいても、上述のように実際に駆動手段に対する設定を行うことなくUI表示を更新することができる。従って、UIでの入力に応じて逐次駆動手段に対して設定を行い、その設定における設定可能範囲を駆動手段に対して問い合わせる必要がなく、高速にUIの表示及び更新を実施することができる

尚、駆動条件更新手段においては、上記UIを更新させることができればよく、UI上で駆動条件の設定値が入力されたときに、これに伴って入力された設定値を表示させ、また、必要に応じて依存関係のある他の駆動条件の設定可能範囲を更新することができればよい。従って、上記設定値が入力された駆動条件に対して依存関係がある駆動条件を依存関係データによって判定し、さらに、設定可能範囲データによって当該判定した駆動条件について設定可能範囲を取得することができればよい。
また、依存関係データは、依存関係がある場合に依存関係がある駆動条件同士を特定することができればよく、種々の書式を採用可能である。依存関係データの好適な具体例として、特定の駆動条件の設定値が異なると他の駆動条件にて設定可能な設定値の範囲が変動する場合にこれらの駆動条件同士を対応づけたデータを採用可能である。より具体的には、所定の区切り毎に依存関係のある駆動条件を記述することとし、一つの区切りにおいて依存関係にある駆動条件同士を列記したデータ等を採用することが可能である。さらに、依存関係としては、特定の駆動条件の設定値が異なると他の駆動条件にて設定可能な設定値の範囲が変動するという状況であり、当該特定の駆動条件を先に決めるべきである。そこで、当該特定の駆動条件を上記他の駆動条件に対する上位の条件とし、ある駆動条件に対してその上位の駆動条件を記述したり、逆にある駆動条件に対して下位の駆動条件を記述するなど、特定の規則を持ったデータ構造とすることが好ましい。
また、設定可能範囲データは、各駆動条件について設定可能な設定値の範囲を示すことができればよく、むろん、特定の駆動条件と他の駆動条件とに依存関係が存在する場合には、特定の駆動条件の設定値を特定するデータとその設定値であるときの他の駆動条件の設定可能範囲を特定するデータとによって設定可能範囲データを構成する。設定可能範囲データの好適な具体例として、設定可能範囲の規定対象となっている規定対象駆動条件に対して依存関係にある駆動条件が特定の条件であることを前提とし、当該特定の条件である場合に規定対象駆動条件の設定可能範囲を示すデータにする構成を採用可能である。
上述のように特定の駆動条件に対して他の駆動条件が上位の条件であるか否かという考え方を採用すれば、規定対象駆動条件に対する上位の条件についてその設定値を特定し、当該上位の条件が当該設定値であるときの設定可能範囲を規定することで、容易に設定可能範囲データを作成することができる。むろん、ここでも所定の区切り毎に各駆動条件の設定可能範囲を記述することとし、一つの区切りにおいて上位の条件およびその設定値を記述するとともに規定対象駆動条件の設定可能範囲を記述するデータ等を採用することが可能である。
さらに、設定可能範囲データにおいて駆動条件を示す文字列データを含むように構成してもよい。すなわち、駆動条件の選択肢をUI上に示すに際して、設定可能範囲が変動することによってUI上の文字列も変更した方が好ましい場合があり、設定可能範囲データとして文字列データを備えていれば、この文字列データを利用することによってUI上の文字列を容易に変更することができる。この結果、非常にわかりやすいUIを提供することが可能になる。
さらに、ドライバ等の駆動手段によって周辺機器を駆動し、インタフェース手段を介して駆動手段に対する駆動条件の設定や設定可能範囲の取得を実施する構成においては、予め上記依存関係データを記憶媒体に記憶しておくことにより、上記設定可能範囲データを作成することができる。従って、本発明にかかるUI制御装置をコンピュータによって実現するために周辺機器のメーカがそのドライバプログラム等を提供するに際し、上記依存関係データおよび上記設定可能範囲データ作成を実現するプログラムを予め作成し、利用者に提供すればよく、提供データ及びプログラムの容量および作業工程を低減することができる。
特に、設定可能範囲データはドライバのバージョンアップ等により内容が変更する可能性があるので、設定可能範囲データ作成手段によって設定可能範囲データを作成可能に構成しておき、バージョンアップ等の前に依存関係データのみを書き換えるようにしておけば、バージョンアップ等に対応した設定可能範囲データを容易に提供することが可能になる。設定可能範囲データ作成手段においては、インタフェース手段を介して駆動手段を介して駆動条件の設定可能範囲を取得することができるので、依存関係データを参照すれば依存関係のある上位の駆動条件について条件設定をしながら下位の駆動条件について設定可能範囲を取得することができる。
尚、UIの表示に際して設定可能範囲データは必要であるため、周辺機器を駆動する前に上記設定可能範囲データ作成手段によって設定可能範囲データを作成しておく。インタフェース手段は、設定可能範囲データ作成手段によって駆動条件の設定可能範囲を取得する際に必要に応じて利用されればよいが、むろん、上記ドライバ等の駆動手段に対するインタフェースとなるので、実際に周辺機器を駆動するときは当該インタフェース手段によって駆動手段に対して駆動条件を設定する。
さらに、設定可能範囲データ作成手段によって依存関係データから設定可能範囲データを作成する構成において、周辺機器の駆動条件のすべてについて予め設定可能範囲データを作成しておくことが必須というわけではない。例えば、依存関係にある駆動条件の数が非常に多く、設定可能範囲データを作成する際に非常に多くの時間を要する駆動条件や、UI上での利用頻度が低い駆動条件については設定可能範囲データを作成しないように構成することができる。かかる構成によれば、設定可能範囲データを作成するための時間を短く抑えることができる。
設定可能範囲データ作成手段によって総ての駆動条件について設定可能範囲データを作成していない状態で、作成済みではない駆動条件についてUI上での表示が必要になった場合には、インタフェース手段を介して設定可能範囲データを取得すればよい。すなわち、インタフェース手段によって駆動条件の設定と設定可能範囲の取得とを実施可能であるので、予め記憶媒体に設定可能範囲データを記憶させておく構成よりも時間はかかるが、駆動条件の設定可能範囲データを取得できないということはない。上述のように設定可能範囲データを作成する際の時間を短縮することと、インタフェース手段を介して設定可能範囲データを取得する頻度を低減することとのいずれを重視するのかによって予め作成しておく設定可能範囲データを選択すればよい。
上述のように定型駆動データが定型動作を実施させるために最低限必要な駆動条件の設定値を規定するデータであり、周辺機器を駆動するために必要な他の駆動条件を自動で設定する場合の構成例として当該他の駆動条件について予め決められた優先度に従って条件を選定し、設定する構成を採用可能である。すなわち、各駆動条件においては、その項目毎に設定可能範囲が存在し、駆動条件に選択肢が存在し得るが、各項目毎に条件について優先度が決められていることにより、条件を選定する選定基準を容易に提供することができる。この選定基準に従うことにより、容易に上記他の駆動条件を決定することができる。
また、本発明において設定可能範囲データを利用する場合には、各駆動条件同士で依存関係がある場合に、特定の駆動条件の設定値によって上記他の駆動条件の設定可能範囲が変動するので、当該設定可能範囲内で優先度順に条件を選定し、設定値を規定すれば、条件として選定不能なものを選定することなく適切な条件を優先度順に抽出することが可能になる。このように定型動作を実施させるために最低限必要な駆動条件以外のデータを含めて設定値データとすることにより、この設定で周辺機器を駆動することが可能になる。
優先度としては、種々の基準によって決定することができる。例えば、駆動条件の設定値を数値で示した場合にその数値の昇順あるいは降順に優先度を決定しても良いし、周辺機器にて実現する機能によって決定しても良い。周辺機器にて実現する機能によって優先度を決定する例としては、例えば、周辺機器の動作速度,周辺機器によって得られる機能の品質等を採用可能である。前者は印刷装置における印刷速度,スキャナにおけるスキャン速度の順に決定するような場合が相当し、後者は印刷装置における解像度,画像処理の種類,スキャナにおける解像度を得られる品質の順に決定する場合が相当する。いずれにしても、予め優先度を決めておくことにより、容易に駆動条件を決定することができる。むろん、定型動作毎に予め優先度を決定しておき、定型動作毎に優先度を変動させても良い。
また、以上のような構成により、上述のように感覚的な言葉で定型動作を規定したとしてもその定型動作を実現する設定値を容易に選定することが可能になる。例えば、「すごくきれい」という定型動作を実現するためには、高品質を得るための駆動条件であるほど優先度を高くし、この優先度において設定可能範囲内で駆動条件を選定すれば、周辺機器で実現しうるできるだけ最高の品質の結果が得られ、「すごくきれい」という定型動作を実現することが可能になる。
さらに、設定可能範囲データ作成手段によって依存関係データから設定可能範囲データを作成する構成では、第1のファイルに依存関係データを記述し、第2のファイルに依存関係データおよび設定可能範囲データを記述する構成を採用可能である。但し、第1のファイルに依存関係データのみを記述する構成が必須ではない。特に、設定可能範囲データを第1のファイルにも記述可能にしておき、駆動条件更新手段によって特定の駆動条件の設定可能範囲データを参照するに際して第2のファイル,第1のファイルの順に検索する構成を採用することにより、通常は第2のファイルに基づいて設定可能範囲データを取得する構成としつつも、第2のファイルに記述されていない設定可能範囲データについては第1のファイルを参照するという手順を実現することができる。
すなわち、第1のファイルから第2のファイルを作成するにあたり、総ての駆動条件について設定可能範囲を第2のファイルとしないことにすれば、非常に多くの時間が費やされることを防止することができる。この場合であっても、第2のファイルに記述されなかった駆動条件について設定可能範囲データを予め把握し、第1のファイルに記述しておけば、このファイルを参照して設定可能範囲データを取得することができる。従って、インタフェース手段を介して設定可能範囲を取得する必要がなく、処理速度を高速化すると共に第2のファイルの作成時間も低減することが可能になる。
さらに、設定可能範囲データ作成手段によって一部の駆動条件について設定可能範囲データを作成する構成の場合、周辺機器駆動手段にわずかな変更が生じているときやエラー等に起因して駆動手段から設定可能範囲が適切に取得できない場合に備えて、設定可能範囲データの一部を予め作成し、依存関係データに含めていても良い。すなわち、依存関係データに設定可能範囲データの一部を含む場合には、当該依存関係データを参照して当該設定可能範囲データを取得する。これにより、周辺機器駆動手段にわずかな変更が生じているときやエラー等が生じていても的確に設定可能範囲データを取得することが可能になる。
上述のように、定型動作の指定に加えて詳細設定を実施可能にする手法は必ずしも実体のある装置に限られるものではなく、請求項5に記載した発明のように方法の発明としても有効である。また、上述のUI制御装置は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としては、各種の態様を含むものである。また、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。
発明の思想の具現化例としてUI制御装置のソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアも本発明に相当する。その一例として、請求項6に記載した発明ではUI制御プログラムとして発明を特定している。むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。さらに、これらのUI制御方法、UI制御プログラムにおいて上記請求項2〜請求項4に対応した構成にすることも可能である。
さらに、周辺機器として印刷装置を採用した場合に、上述のUIによって駆動条件としての印刷条件を設定し、印刷を実行する構成においても依存関係データおよび設定可能範囲データに従って、適切にUIを更新することが可能になる。このため、請求項7〜請求項9のように、印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムとしても発明は成立する。むろん、これらの印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムにおいて上記請求項2〜請求項4に対応した構成にすることも可能である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)本発明の構成:
(1−1)UI制御モジュールの構成:
(2)定型印刷データの構成:
(3)プリンタDBの構成:
(4)リソースDBの構成:
(5)印刷制御処理およびUI表示例:
(6)他の実施形態:
(1)本発明の構成:
図1は本発明にかかる印刷制御装置となるコンピュータの概略構成を示すブロック図である。コンピュータ10は演算処理の中枢をなす図示しないCPUや記憶媒体としてのROMやRAM14等を備えており、HDD15等の周辺機器を利用しながら所定のプログラムを実行することができる。コンピュータ10にはシリアル通信用I/O19aを介してキーボードやマウス等の操作用入力機器が接続されており、ディスプレイ用I/O19cを介して表示用のディスプレイも接続されている。さらに、プリンタ40とはUSB用I/O19bを介して接続されている。
本実施形態におけるプリンタ40は複数色のインクを充填するインクカートリッジを色毎に着脱可能な機構を備えており、この機構にCMYKlclmG(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック,ライトシアン,ライトマゼンタ,グレー)の各インクのカートリッジを搭載可能である。また、本実施形態におけるプリンタ40は、Kインクとして光沢紙および普通紙で使用するフォトブラックとマット紙での画質を優先したマットブラックとの2種類のKインクを使用可能である。
プリンタ40においては、各Kインクのいずれかを利用することもできるし、Gインクの代わりにマットブラックのインクカートリッジを2本搭載して使用することもできる。尚、Gインクは溶媒内に黒色の色剤が含まれるインクであるが、Kインクと比較して色剤の濃度が小さいため、Gインクを使用することにより、高精度の階調変化を表現することが可能である。プリンタ40では各インクを組み合わせて多数の色を形成可能であり、これにより印刷媒体上に画像を形成する。
むろん、プリンタ40で使用可能にするインク色は一例であり、他にもダークイエローインクを利用可能にしてもよいし、レッドインクやバイオレットインク等を利用可能にしてもよいし、光沢感を調整する無色インクを利用可能にしてもよい。また、色数としても7色に限られないし、色の組み合わせとしても上述の組み合わせには限られない。本実施形態におけるプリンタ40は、いわゆるインクジェット方式のプリンタであり、各インクが充填されたヘッドの内部でインクに対して力を作用させ各インクを吐出する。このとき、ピエゾ素子に対して電圧を印加してインクに対して吐出力を作用させてもよいし、ヘッド内でバブルを形成してインクに対して吐出力を作用させてもよい。また、インクジェット方式の他にもレーザー方式等、種々のプリンタに対して本発明を適用可能である。
本コンピュータ10の構成は簡略化して説明しているが、パーソナルコンピュータとして一般的な構成を有するものを採用することができる。むろん、本発明が適用されるコンピュータはパーソナルコンピュータに限定されるものではない。また、コンピュータ10とプリンタ40の接続インタフェースも上述のものに限る必要はなくパラレルインタフェースやSCSI接続,無線接続など種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。
さらに、本実施形態においてはコンピュータ10によって印刷制御装置を構成しているが、プリンタ40に搭載するプログラム実行環境によって本発明にかかる印刷制御処理を実施可能に構成し、プリンタ40に対して直接的に接続されるデジタルカメラから画像データを取得して印刷制御処理を行ってもよい。UIはプリンタ40に搭載する小型の液晶ディスプレイに表示しても良いし、デジタルカメラに搭載する液晶ディスプレイに表示しても良い。むろん、同様の構成においてデジタルカメラにて印刷制御処理を実施してもよいし、他にも分散処理によって本発明にかかる印刷制御処理を実施するなど種々の構成を採用可能である。画像を取り込むスキャナと画像を印刷するプリンタとが一体となったいわゆる複合機において本発明にかかる印刷制御処理を行ってもよい。
本実施形態にかかるコンピュータ10では、プリンタドライバ(PRTDRV)21と入力機器ドライバ(DRV)22とディスプレイドライバ(DRV)23とがOS20に組み込まれている。ディスプレイDRV23はディスプレイにおける画像データ等の表示を制御するドライバであり、入力機器DRV22はシリアル通信用I/O19aを介して入力される上記キーボードやマウスからのコード信号を受信して所定の入力操作を受け付けるドライバである。
APL25は、カラー画像のレタッチ等を実行可能なアプリケーションプログラムであり、利用者は当該APL25の実行下において上記操作用入力機器を操作して当該カラー画像をプリンタ40にて印刷させることができる。すなわち、APL25の画像処理部25aは利用者の指示によりHDD15に記録された画像データ15aをRAM14に読み出して、ディスプレイDRV23を介して当該画像データ15aに基づく画像をディスプレイ上に表示させる。利用者が上記入力機器を操作するとその操作内容が入力機器DRV22を介して取得されて内容が解釈されるようになっており、画像処理部25aはその操作内容に応じてコントラスト調整等種々の画像処理を行う。
上記画像データ15aはRGB(レッド,グリーン,ブルー)の各色成分を階調表現して各画素の色を規定したドットマトリクス状のデータであり、本実施形態では各色256階調であり、sRGB規格に従った表色系を採用した画像データである。本実施形態においてはこの画像データ15aを例にして説明するが、YCbCr表色系を採用したJPEG画像データやCMYK表色系を採用した画像データ等、種々のデータを採用可能である。むろん、Exif2.2規格(Exifは社団法人電子情報技術産業協会の登録商標)に準拠したデータ、Print Image Matching(PIM:PIMはセイコーエプソン株式会社の登録商標)に対応したデータ等について本発明を適用することもできる。
APL25においては、画像処理部25aにおける画像処理後の画像等についてプリンタ40で印刷を実行させることが可能であり、印刷に際しては利用者に対して印刷条件項目の設定を行わせるUIを表示し、UIでの指示に従って印刷を実行させる。さらに、このUIでは、利用者に多数の印刷条件設定作業を課さないように簡易なUIを表示し、予め決められた複数の定型印刷から所望の定型を選択させるとともに、詳細に印刷条件を設定したい利用者のために利用者が選択したときには詳細設定用のUIを表示して詳細設定も実施できるようにしている。このためにAPL25はUI表示制御部25bと印刷実行部25cとを備えており、UI表示制御部25bでは印刷条件項目を設定するUIを表示するためのデータをディスプレイDRV23に対して出力する。また、UI上で表示すべき印刷条件項目の設定可能範囲および項目間の依存関係を示すデータをUI制御モジュール30から取得する。
印刷条件項目は、印刷を実行するために必要な複数の条件の項目であり、印刷解像度,インクの種類(カラー、モノクロの選択やインクセット(インク色の組み合わせ)の選択),印刷媒体の種類やサイズ,印刷時のレイアウト,縁なし印刷の可否,印刷品質(きれい、はやい等),カラーマネジメントの種類(自動調整の可否やディスプレイの色域を超えた色の使用可否等),双方向印刷の可否,ドライバによる画像処理の可否等、PRTDRV21に対して設定可能な種々の印刷条件項目がある。尚、本実施形態においては、上述のように印刷解像度やインクの種類など、項目毎に印刷条件を設定するようになっているため異なる印刷条件を項目として区別する。また、各印刷条件の設定内容はその内容に対応した数値(設定値)で特定するようになっており、この数値を項目値と呼ぶ。
また、UI表示制御部25bでは、上述のUIをディスプレイ上に表示し、このUIに従って利用者が行う操作入力内容を上記入力機器DRV22を介して取得し、操作入力によって指定された定型印刷を把握する。また、定型印刷における設定値を変更したい場合には詳細設定を実施可能であり、詳細設定対象項目について操作入力によって指定された印刷条件項目の項目値を取得する。ここで、各定型印刷についてはその定型印刷を行う上で必須の複数の印刷条件項目についてその項目値が予め決定されているのみであり、UI表示制御部25bは上記定型印刷が指定されると上記予め決定された項目値を取得し、他の項目については自動で設定された項目値を取得する。
すなわち、定型印刷として項目値が予め決定された項目以外であって印刷実行に必要な項目については後述する優先度及び設定可能範囲に従って後述するUI制御モジュール30が項目値を決定し、UI表示制御部25bに受け渡す。このようにして決定された定型印刷についての項目値および上記詳細設定対象項目の項目値は仮設定値として保持しておく。印刷条件項目において設定可能な項目値は他の印刷条件項目の項目値に依存している場合があり、この場合、ある項目値を設定したことによって他の印刷条件項目で設定可能な項目値の範囲が変動する。
UI表示制御部25bはUI制御モジュール30から上述のように設定可能範囲および項目間の依存関係を示すデータを取得するので、このデータを参照し、ある項目値を設定したことによって設定可能範囲に影響がある他の印刷条件項目についてUIの表示を更新することができる。すなわち、上記詳細設定においては印刷条件項目の項目値を変更し得るのでこの変更によって他の項目の設定可能範囲が変動した場合であっても、適正にUI表示上の設定可能範囲を変動させることができる。
尚、詳細設定を実施する詳細設定対象項目は、APL25の作成者が任意に選択し予め詳細設定対象として設定しておけばよく、総ての印刷条件項目であってもよいし、一部の印刷条件項目であってもよい。上記定型印刷を実施得るために必須の印刷条件項目について変更可能に構成してもよいし、当該必須の印刷条件項目については変更できないように構成してもよい。かかる構成により、定型印刷によって簡易に印刷条件を設定して印刷実行することを望む利用者のニーズと定型印刷の設定を変更して印刷実行することを望む利用者のニーズの双方に対応することができる。
このUIにおいては印刷実行指示を行うことも可能であり、UI表示制御部25bがUI上の操作内容に基づいて当該印刷実行指示を検出したときに印刷実行部25cでの処理が開始される。印刷実行部25cは上述のようにして仮設定値として保持された各印刷条件項目の項目値を印刷条件としてPRTDRV21に設定させ、印刷対象の画像データをPRTDRV21に受け渡す。PRTDRV21は、解像度変換や色変換,ハーフトーン処理等の処理を行う図示しないモジュールを備えており、各モジュールによって印刷対象の画像データに対して印刷条件項目の項目値に応じた処理が実施され、印刷データが生成される。生成された印刷データはUSB用I/O19bを介してプリンタ40に出力され、プリンタ40は当該印刷データに基づいて印刷を実行する。
(1−1)UI制御モジュールの構成:
上記UI制御モジュール30は、上記UI表示制御部25bに対してUI表示に必要な印刷条件項目の設定可能範囲と依存関係および印刷条件項目の項目値を示すデータ、定型印刷での項目値を受け渡す処理を司っている。本実施形態においてはこのモジュールによって簡易に印刷条件を設定する定型印刷を実行可能に構成し、さらに詳細設定時に複雑な依存関係のある印刷条件項目について項目値の変更に応じて高速かつ適切にUI表示を変更可能な構成を採用している。このために、UI制御モジュール30は、項目値仮設定部31と項目値取得部32と項目値設定可能範囲取得部33とリソースDB作成部34と項目値設定部35と定型印刷項目取得部36とを備えている。
UI制御モジュール30は、UI表示制御部25bにおいて定型印刷の一覧を表示できるようにするため定型印刷項目取得部36を備えており、HDD15には定型印刷項目取得部36が参照するデータとして予め定型印刷データ15dが記録されている。定型印刷データ15dには、複数の定型印刷の名称および各定型印刷を実施するために必須の印刷条件項目の項目値を示すデータが記録されている。
定型印刷項目取得部36は、当該定型印刷データ15dを参照することによって上記複数の定型印刷の名称を取得し、当該名称を示すデータを上記UI表示制御部25bに受け渡す。これにより、UI表示制御部25bは複数の定型印刷の名称を一覧表示することができる。UI表示制御部25bにおいて定型印刷の指定を受け付けると、指定された定型印刷を示すデータは項目値仮設定部31に対して受け渡され、項目値仮設定部31はその定型印刷を実施するための印刷条件項目値を仮設定する。
すなわち、当該受け渡された定型印刷に関し、上記定型印刷データ15dに記述されている項目値については、当該定型印刷データ15dを参照して取得して仮設定値とする。定型印刷データ15dに記述されていない項目値については項目値仮設定部31が自動で仮設定を行う。このようにして仮設定された項目値はRAM14に対して仮設定値14aとして記録される。
項目値仮設定部31が定型印刷データ15dに記述されていない項目値について自動で仮設定を行う際には、各印刷条件項目について予め決められた優先度および各項目値の設定可能範囲を参照する。本実施形態における優先度は各項目値の大きさ順としている。すなわち、本実施形態において各項目の設定は”1,2,、、、、”等の数値で規定されており、”1”が最も高優先度であって、値が大きくなるにつれて優先度が低くなるようにしている。
また、設定可能範囲は各印刷条件項目において項目値として設定し得る値であり、特定の印刷条件項目における項目値の変更によって他の印刷条件項目の項目値の設定可能範囲が変動し得る(本明細書では前者を上位項目とし、後者を下位項目とする)。そこで、本実施形態においては、予め作成されたデータベースを参照して各項目の設定可能範囲および依存関係を取得できるようにしている。このために、少なくともUI制御の開始前にはHDD15にプリンタDB15bとリソースDB15cとが記録されているようにしてある。
本実施形態において、プリンタDB15bは各印刷条件項目間の依存関係を記述したデータベースであり、PRTDRV21のインストール時にHDD15に記録される。リソースDB15cには、各印刷条件項目の上位項目およびその上位項目の各項目値での印刷条件項目値が記録されている。従って、ある印刷条件項目の項目値が変更されたとき、この項目を上位項目とする印刷条件項目が取り得る項目値を取得することができ、設定可能範囲を取得することができると言える。
UI制御モジュール30のリソースDB作成部34は、ソフトウェアI/F27を利用して上記プリンタDB15bを参照してリソースDB15cを作成する。すなわち、ソフトウェアI/F27はPRTDRV21とデータの授受を行い、各項目値の取得、設定可能範囲の取得、各項目値の設定を実施可能に構成されており、リソースDB作成部34はソフトウェアI/F27を介して各項目値を設定しながら依存関係のある項目値について設定可能範囲を取得する。
印刷条件は上述のように依存関係があるが、ソフトウェアI/F27によって特定の印刷条件項目の上位項目値を固定した状態で当該特定の印刷条件項目の設定可能範囲を取得することができる。従って、上位項目についてとり得るすべての値を設定する作業を繰り返し、設定可能範囲を取得すれば、特定の印刷条件項目について設定可能範囲および依存関係を取得することができる。むろん、依存関係のない印刷条件項目について繰り返し作業をする必要はない。
このソフトウェアI/F27においては、所定の処理時間を要するものの、当該繰り返し作業によって設定可能範囲を取得することができる。そこで、この依存関係および設定可能範囲を示すデータを作成してリソースDB15cとすることができる。むろん、上記依存関係のない印刷条件項目についてもリソースDB15cに対して設定可能範囲を記録しておく。
本実施形態においては、コンピュータ10において初めてプリンタ40を指定した印刷を実行する際にリソースDB15cが作成され、一旦作成された後にはHDD15に保持される。従って、本実施形態においてリソースDB15cもプリンタDB15bも印刷実行に際しては予め作成されていると言える。各データベースの内容については後に詳述する。
このようなリソースDB15cが作成されている状況で、項目値仮設定部31にて上述のように定型印刷データ15dに記述されていない項目値について自動で仮設定を行うために、項目値設定可能範囲取得部33は当該リソースDB15cを参照し、各印刷条件項目の設定可能範囲を示すデータを項目値仮設定部31に受け渡す。そして、項目値仮設定部31は、上記定型印刷データ15dに記述されていない印刷条件項目の項目値のうち、最も上位の項目から随時項目値を仮設定する。
ここで、項目値仮設定部31は特定の印刷条件項目について項目値を決定するにあたり、その上位項目の仮設定値を把握するとともに上記項目値設定可能範囲取得部33から受け渡されるデータを参照して特定の印刷条件項目の設定可能範囲を取得し、その中で最も優先度が高い項目値を選択して仮設定値とする。尚、最も上位の項目について設定をする場合にはそれより上位の項目に依存することはないので、その項目の設定可能範囲内で最も高優先度の項目値を仮設定する。
以上のように、利用者から見るとUI上で定型印刷を選択するのみであるが、これにより当該定型印刷を実行するために必要な印刷条件が仮設定されることになる。当該仮設定値14aは仮設定した項目値をRAM14上に記憶させたのみであり、実際に各設定値がPRTDRV21に設定されているわけではないが、利用者がUIによって印刷条件項目の項目値を決定し、印刷実行指示を行ったときには、項目値設定部35がソフトウェアI/F27を介して項目値の設定を行う。項目値設定部35は、ソフトウェアI/F27を介してPRTDRV21に印刷条件を指定するためのデータフォーマットを解釈するとともに当該データフォーマットに応じながらPRTDRV21に対して各印刷条件項目の項目値を設定させることが可能である。
すなわち、RAM14の仮設定値14aを参照し、各印刷条件項目の項目値を仮設定値14aが示す値とするように上記フォーマットのデータを作成する。そして、ソフトウェアI/F27に当該データを受け渡すと、PRTDRV21においては当該データに記述された通りに各印刷条件項目の項目値を設定する。尚、ソフトウェアI/F27を介して所定フォーマットのデータにて印刷条件を設定する構成は、印刷条件を指定するための構成がOS毎に異なっているところ、これを吸収して少なくともAPL25においてはOSによる差異を意識することなくUI表示のためのデータ処理を実施するための構成である。
すなわち、各種OSにおいて一般的にはPRTDRV21に対して印刷条件項目の項目値を設定するための機能を備えているが、印刷条件の設定手法はOS毎に異なっている。そこで、本実施形態においてはUI制御モジュール30によってOSに依存しない汎用的な手法でUI表示を制御可能な構成を採用し、実際に印刷を実行するに際しては項目値設定部35において印刷条件の設定手法を判別しつつ印刷条件を設定するようにした。この結果、APL25およびその印刷時のUIを提供するアプリケーション制作者が、OSの差異を意識することなく共通の手法で印刷条件項目の項目値を指定し、また、PRTDRV21を制御するためのプログラムを作成することができる。
以上のような構成により、本実施形態では定型印刷の指定のみで簡単に印刷条件を設定可能であるが、利用者の多様なニーズに応えるため、さらに詳細に印刷条件を設定できるようにしている。この場合も、印刷条件項目の設定可能範囲と依存関係を高速に取得できるようにするため、UI上で詳細設定として入力された項目値を仮設定として保持し、予め作成されたデータベースを参照してこの仮設定がなされた場合の設定可能範囲および依存関係をUI表示制御部25bに返すように構成されている。
すなわち、UIにおいては「詳細設定ボタン」等によって利用者の意図に応じて詳細設定を実施可能にしておき、当該詳細設定ボタンによって詳細設定を実施する意図が示されたときには、UI表示制御部25bが詳細設定用のUIを表示する。このとき、項目値設定可能範囲取得部33がリソースDB15cを参照し、詳細設定対象の印刷条件項目についてその設定可能範囲を示すデータをUI表示制御部25bに受け渡す。また、項目値取得部32は、印刷条件項目について現在の項目値(仮設定中の項目値)を取得する。従って、UI表示制御部25は詳細設定対象の項目について上述の設定可能範囲を選択肢として表示するとともに、仮設定された項目値をデフォルトとして選択した状態のUIを形成し、表示することが可能になる。
このように詳細設定用のUIが表示されている状態で、上記UI表示制御部25bによって項目値の変更が受け付けられたときに、上記項目値仮設定部31はその項目値を仮設定値14aとしてRAM14に記録する。従って、UI上で変更がなされた項目値についてはRAM14の仮設定値14aが更新され、この段階でPRTDRV21に対して項目値の更新は行われない。
仮設定値14aが更新されてから上記項目値取得部32で仮設定値14aを取得し、項目値設定可能範囲取得部33が設定可能範囲を取得すれば、UI表示制御部25bにおいて項目値の更新に応じて適宜設定可能範囲を変更したUIを表示させることができる。すなわち、項目値が更新されたことによって依存関係のある項目の設定可能範囲が変動したとしても、その都度項目値設定可能範囲取得部33がリソースDB15cを参照することによって適正な設定可能範囲とすることができる。
尚、UI表示の更新については後に詳述する。また、以上の説明においては、簡単のために設定可能範囲を取得するためにリソースDB15cを参照することとしたが、本実施形態においてUI表示を更新する際に実際は後述するようにリソースDB15c、プリンタDB15bの順に検索を行い、検出された設定可能範囲データを参照することとしている。また、本発明において、簡易に印刷条件を設定可能なUIと必要に応じて詳細な設定を実施可能に構成し、また、APL作成者所望のUIを提供するという意味では、ソフトウェアI/F27によって上述のようにOSの差による影響を吸収する構成は必須とはならない。例えば、ソフトウェアI/F27を介して印刷条件項目の項目値設定等をするのではなく、UI制御モジュール30が各PRTDRV21に対して直接的に印刷条件項目の項目値設定等を行う構成を採用してもよい。
(2)定型印刷データの構成:
次に、本実施形態における定型印刷データ15dの構成を詳説する。図2は定型印刷データ15dのデータ記述例を示す図である。同図に示すように定型印刷データ15dには、定型印刷の名称およびその定型印刷を実施するために必須の印刷条件項目値を示すデータが記述されている。同図に示す例では「はがき裏面(写真)」という名称の定型印刷であって、はがき用紙に写真を印刷するために必須の印刷条件項目値として使用インク”1”および印刷媒体のサイズ”2”が指定されている。尚、同図において、使用インク”1”はCMYKlclmGインクを使用する設定(非モノクロ)であり、印刷媒体のサイズ”2”は印刷媒体としてはがきを使用する設定である。
この例では、UIで「はがき裏面(写真)」を選択したとき、使用インクおよび印刷媒体のサイズ以外の印刷条件項目については、上記プリンタ40における設定可能範囲に含まれる項目値であって優先度が最も高い項目値に仮設定されることになる。すなわち、はがき裏面に写真を印刷するためには、少なくともカラーインクを使用し、印刷媒体としてはがきを設定してあればよいため、これらの印刷条件項目については必須の既定値を利用し、これ以外は優先度順に設定されるように構成してある。
むろん、定型印刷の例としてはこの他にも種々の態様を採用することができる。例えば、「はがき宛名」,「A4最高画質」,「A4光沢紙四辺縁なし」「A4普通紙(速い)」「A4普通紙(きれい)」など種々の名称の定型印刷を規定することができ、その定型印刷を実施するために少なくとも必要な印刷条件項目の項目値を予め決定し、定型印刷データ15dに記述しておけばよい。
尚、本発明において定型印刷の名称と必須の項目とは密接に関連するが、必ずしも名称から一義的に決定されることができるとは限らない。例えば、定型印刷の名称は「A4最高画質」などのようにある程度の曖昧さのある感覚的な文言を含む名称であっても良く、この場合最高画質という文言から画質についての印刷条件項目値が一義的に確定するわけではない。しかし、画質の良い印刷条件項目値から順に高優先度としておき、印刷媒体のサイズとして”A4”を指定しておけば、「A4最高画質」という定型印刷を実行することが可能になる。
(3)プリンタDBの構成:
次に、本実施形態におけるプリンタDB15bの構成を詳説する。図3はプリンタDB15bのデータ記述例を示す図である。同図に示すようにプリンタDB15bにはプリンタ名、ドライババージョン、インクセット、依存関係を示すデータが記述されている。プリンタ名はプリンタ40の機種名(本実施形態では”PM−****”)を指定するデータであり、PRTDRV21はこのプリンタ40に対応したドライバである。印刷条件項目および依存関係が機種に依存するので、本実施形態ではプリンタDB15bがいずれの機種のプリンタに使用されるのかを記述している。この記述は、コンピュータ10に対して複数のプリンタを接続し、各プリンタに応じた複数のPRTDRVをインストールすることによりそのいずれかまたは組み合わせを使用可能にした場合に、いずれのプリンタに対して記述されたプリンタDBであるのかを識別するために利用される。
ドライババージョンはPRTDRV21のバージョン(本実施形態ではバージョン5.3e)を指定するデータである。プリンタドライバのバージョンによって新機能が追加され、上記依存関係が変更されるやエラーの修正等によってバージョンが変わることがあり得るので、本実施形態ではプリンタDB15bがいずれのドライババージョン用であるのかを記述している。この記述は、コンピュータ10の利用者がバージョンアップしたPRTDRV21を入手し、インストールする場合に、いずれのドライババージョンに対して使用されるべきプリンタDBであるのかを識別するために利用される。後述するように、リソースDB15cがHDD15に記録されていたとしても、プリンタDB15bに記述されたドライババージョン用のリソースDB15cがHDD15に記録されていなければ当該リソースDB15cを再構築し直すので、ドライババージョンの変更によって新機能が追加し、依存関係が変更されたとしても変更後の依存関係に対応することができる。
インクセットはプリンタ40に搭載される上記インクカートリッジの組み合わせおよび種類(本実施形態では顔料系のインクであってCMYKlclmGインクのセット)を一義的に指定するデータである。使用するインク色の組み合わせによってカラーマネジメントや画像処理の可否が異なり、上記依存関係が変更されることがあり得るので、本実施形態ではプリンタDB15bがいずれのインクセット用であるのかを記述している。この記述は、コンピュータ10の利用者がプリンタ40に搭載するインク色の組み合わせを変更した場合に、いずれのインクセットに対して使用されるべきプリンタDBであるのかを識別するために利用される。後述するように、リソースDB15cがHDD15に記録されていたとしても、インクセットをCMYKlclmGからCMYKlclmKに変更するなどして、プリンタDB15bに記述されたインクセット用のリソースDB15cがHDD15に記録されていない状態になっていれば当該リソースDB15cを再構築し直すので、インクセット変更後の依存関係に対応することができる。
依存関係は、依存関係を規定する対象の印刷条件項目(対象項目)とその上位項目とを対応づけながら列記することによって規定しており、本実施形態においては”対象項目n,上位項目の項目数m,上位項目n1,,,上位項目nm”を示すデータを順に記述することによって依存関係を規定している。ここで、n,mは0もしくは自然数であり、n個の対象項目のそれぞれについてm個の上位項目が存在し、各上位項目を列記する。上位項目が存在しない対象項目についてはmを0として上位項目は記述しない。対象項目や上位項目についてはその項目自体を特定することができればよく、例えば、対象項目が印刷品質であり、上位項目が印刷媒体の種類であって上位項目数が一つの場合、”印刷品質,1,印刷媒体の種類”と記述することになる。
本実施形態において、プリンタDB15bはリソースDB15cを作成するために参照されるので、このためには、上述のプリンタ名、ドライババージョン、インクセットを特定するデータおよび依存関係を示すデータが記述されていればよいが、本実施形態においては、さらに利便性を高めるために、設定可能範囲を記述できるようにしてある。設定可能範囲は図3の下部に示してあり、”対象項目x,上位項目の項目数l,上位項目x1およびその値,,,上位項目xlおよびその値,設定可能範囲”を示すデータを順に記述する書式となっている。
すなわち、ある対象項目xについてその上位項目数と上位項目とを記述することによって依存関係を示すことは上記依存関係の書式と共通であるが、設定可能範囲の書式においては上位項目の項目値を特定し、最後に上位項目がその項目値であるときの対象項目値を記述する。これにより、上位依存関係にある項目値が特定の値であるときの対象項目の設定可能範囲を特定することができる。かかる書式は後述するリソースDB15cに記述する設定可能範囲の書式と共通である。リソースDB15cはプリンタDB15bに記述された依存関係によって作成されるが、この作成時にPRTDRV21のエラー等に起因して設定可能範囲が適切に取得できない場合があり、この場合には適切な設定可能範囲をリソースDB15cに記述できない。
そこで、PRTDRV21の作成後に適切な設定可能範囲をプリンタDB15bに記述し、上記リソースDB作成部34によってリソースDB15cを作成する際にまずプリンタDB15bを参照し、プリンタDB15bに設定可能範囲が記述されているときには当該プリンタDB15bの記述内容を取得するようにしている。かかる構成により、PRTDRV21のエラー等に起因して設定可能範囲が適切に取得できない場合が生じても容易に適切な設定可能範囲を項目値設定可能範囲取得部33に伝えることが可能になる。また、総ての項目について設定可能範囲をリソースDB15cに登録すると、非常に時間がかかってしまう場合、一部の設定可能範囲データをリソースDB15cに記述するように構成することが可能である。かかる構成においてUI表示を行う場合、リソースDB15cには設定可能範囲データが記述されていないので、プリンタDB15bを参照して設定可能範囲データを取得することになる。
(4)リソースDBの構成:
次に、本実施形態におけるリソースDB15cの構成を詳説する。図4はリソースDB15cのデータ記述例を示す図である。同図に示すようにリソースDB15cにはプリンタ名、ドライババージョン、インクセット、設定可能範囲を示すデータが記述されている。設定可能範囲は”対象項目n,上位項目の項目数m,上位項目n1およびその値,,,上位項目mlおよびその値,設定可能範囲”を示すデータを順に記述する書式となっている。
これにより、上位依存関係にある項目値が特定の値であるときの対象項目の設定可能範囲を特定しており、例えば、対象項目が印刷品質、上位項目が印刷媒体の種類、上位項目数が一つの場合であって印刷媒体の種類の項目値が”1”のときに印刷品質の項目値が”2,3”である場合、”印刷品質,1,印刷媒体の種類=1,2,3”と記述することになる。尚、ここでも依存関係のない対象項目は上位項目の項目数が”0”とされ、上位項目およびその値を記述することなく上位項目の項目数の直後に設定可能範囲を記述する。
リソースDB15cに記述する対象項目数は各種調整を行うことができる。PRTDRV21の印刷条件項目として存在する項目すべてについて記述してもよいし、リソースDB15cの作成に非常に多くの時間が費やされることを防止するため、上位項目の項目数が所定の数以下(例えば4以下)の対象項目のみ記述するようにしてもよい。他にもUI上で利用頻度が低い印刷条件項目を予め把握しておき、利用頻度が低い項目やUI上に現れない印刷条件項目(印刷を実行するために設定が必要であるが、ユーザが決定するのではなくAPLが決定する印刷条件等)についてはリソースDB15cに記述しないように構成してもよい。
以上のように、プリンタDB15b、リソースDB15cおよび定型印刷データ15dにおいては、各印刷条件項目の項目値を数値で指定するようになっており、各数値が意味するところが予め決められている。例えば、印刷媒体の種類=1は”普通紙”などと予め決められている。従って、本明細書では各印刷条件項目について印刷条件を指定することを項目値を決定すると呼んでいるが、むろん、本発明においては印刷条件を指定することができればよいので、数値によって印刷条件を特定することが必須というわけではなく、文字列で指定するなど種々の構成を採用可能である。
また、プリンタDB15b,リソースDB15c,定型印刷データ15dのいずれにおいてもプリンタ名や対象項目、定型印刷の名称等、上述の各種情報を示すデータを記述していればよく、データの記述形式は上述の書式に限られない。むろん、データを記述しておくという意味では各種情報を示していればよく、コンピュータ10においてテキスト形式を採用してもよいし、バイナリ形式を採用してもよく、種々の構成を採用可能である。
図5は、以上のようにして決定される設定可能範囲を依存関係とともに示す例である。同図においてA〜Hは印刷条件項目を示し、依存関係を矢印によって示している。矢印が指す先端に位置する印刷条件項目は下位項目であり、逆側の端部に示す印刷条件項目が上位項目である。例えば、印刷条件項目Aは印刷条件項目B,Dの上位項目である。尚、依存関係においてある項目に対して上位項目と下位項目が一対一である関係、すなわち図5に示すB,Cのような依存関係を独立ツリーと呼び、ある項目に対して下位項目や上位項目が複数ある場合、すなわち図5に示す印刷条件項目F(上位項目がDとE)のような項目を非独立ツリーと呼ぶ。
各印刷条件項目の依存関係を示す上記プリンタDB15bにおいては、独立ツリーであっても非独立ツリーであっても記述することができ、非常に簡易な書式で複雑な依存関係を記述することができる。すなわち、独立ツリーの場合は、例えば印刷条件項目Cの上位項目として印刷条件項目Bを示せばよいし、非独立ツリーの場合であっても、例えば印刷条件項目Fの上位項目数が2つであるとして印刷条件項目D,Eを示せばよい。
さらに、設定可能範囲を示す上記リソースDB15cにおいては、上位項目と当該上位項目の具体的な項目値を示しつつ対象項目の設定可能範囲を示すので、図5に示すような複雑な依存関係および設定可能範囲を容易に記述することができる。同図においては、各印刷条件項目について、上位項目の項目値と当該項目値における対象項目の項目値を示している。例えば、印刷条件項目Bにおいては、上位項目Aの項目値が”1”のとき、項目Bの設定可能範囲が”1,2”であることを示し、上位項目Aの項目値が”2”のとき、項目Bの設定可能範囲が”3”であることを示している。
図5に示す印刷条件項目Fにおいては、同図に示すように上位項目Eが”2”であるときに項目Fが”1”、上位項目Eが”1”かつ上位項目Dが”1”であるときに項目Fが”2”、これ以外のとき項目Fが”1,2”となっている。このように、上位項目が特定の項目値であるときに項目Fの項目値が上位項目に依存するという複雑な依存関係になっている。しかし、このような依存関係であっても、リソースDB15cにおける簡易な書式にて容易に記述することができる。すなわち、上記E=2の場合、E=1かつD=1の場合を含めて総ての場合について上位項目の値および項目Fの値をリソースDB15cに記述すればよい。
印刷条件項目Gのように、さらに複雑な依存関係になっても同様である。印刷条件項目Gでは、上位項目Fが”1,2”で切り換え可能ならGは”1,2”、切り換え不可能なら項目Fが”1”のとき項目Gが”2”,項目Fが”2”のとき項目Gが”1”という条件になっている。すなわち、項目Gにおいては項目Fが切り換え可能か否かという条件と項目Fの項目値とに依存している。項目Fが切り換え可能か否かという条件については項目Fと項目Gとの依存関係のみで規定することはできないが、項目Fの上位項目である項目D,Eをも利用すれば項目Gの設定可能範囲を規定することができる。
従って、この場合項目D,E,Fが項目Gの上位項目となり、項目D,E,Fの項目値を規定した上で項目Gの設定可能範囲を記述することによって、上述のように項目Fの切り換え可否を含む複雑な条件を規定することができる。具体的には、図5の右下に示すように、切り換え不可とは項目Fの設定可能範囲に任意性がなく、項目値が”1”のみあるいは”2”のみであるということであり、項目Fが”1”のみであるのは上述のようにE=2のときである。従って、この場合、項目Gの上位項目を項目E,D,Fとし、項目Eの項目値を”2”、項目Dの項目値を”1,2”、項目Fの項目値を”1”とし、項目Gの設定可能範囲を”2”としてリソースDB15cに記述する。
項目Fが”2”のみである場合については項目Gの上位項目を項目E,D,Fとし、それぞれの項目値を”1”,”1”,”2”とし、項目Gの設定可能範囲を”1”としてリソースDB15cに記述する。切り換え可能な場合については上述の上位項目D,E,Fの項目値を上記例以外の値として項目Gの設定可能範囲を”1,2”としたデータを列記すればよい。以上、本実施形態においてリソースDB15cに上位項目およびその値を記述する書式を採用していることにより、複雑な依存関係であっても容易に記述してリソースDB15cを作成することができる。
(5)印刷制御処理およびUI表示例:
次に、上記構成における印刷制御処理およびUI表示例を説明する。印刷制御処理は図6,図7に示すフローに従って実施され、図8はこのときに表示されるUIの例を示している。利用者は、APL25の実行中にレタッチ対象の画像等について印刷指示を行うことができ、画像処理部25aが印刷指示を受け付けると(ステップS100)、UI表示制御部25bはUI制御モジュール30と連携してUI表示を制御する。このとき、リソースDB作成部34は、当該指示にかかる印刷時に使用するプリンタのプリンタ名を取得する(ステップS105)。また、当該プリンタを制御するPRTDRV21のバージョンとインクセットも併せて取得する。
尚、プリンタ名としてはOS20によって通常使用されるプリンタとして設定されているプリンタの機種名を取得すればよいが、むろん、印刷指示に際して利用者が特定のプリンタを指定したときにはその機種名を取得する。PRTDRV21のバージョンおよびインクセットとしてはPRTDRV21に対して問い合わせ、PRTDRV21が自身のバージョンおよび搭載されたインクセットを返信する構成を採用してもよいし、プリンタ40と通信を行ってインクセットを示す情報を取得する構成を採用してもよいし、PRTDRV21のインストールあるいはバージョンアップ時に予め所定の記憶媒体にバージョンを示す情報を記録しておき、この情報を参照する構成を採用してもよく、種々の構成を採用可能である。
いずれにしても、使用するプリンタ名とドライバのバージョンとインクセットを示す情報を取得したら、リソースDB作成部34はステップS110においてHDD15を参照し、当該プリンタ名とドライバのバージョンとインクセット用のリソースDB15cが既に構築され、HDD15に記録済みであるか否かを判定する。同ステップS110にてリソースDB15cが既に構築されていると判定されないときには、リソースDB作成部34がステップS115にて当該プリンタ名とドライバのバージョンとインクセットに対応するプリンタDB15bを参照しリソースDB15cを構築するための処理を実行する。
ステップS110にてリソースDB15cが既に構築されていると判定されたときには、ステップS115をスキップする。すなわち、コンピュータ10に対してプリンタ40を接続してPRTDRV21をインストール後初めて印刷を実行するとき、PRTDRV21のバージョンアップ等によってPRTDRV21のバージョンを変更後初めて印刷を実行するとき、プリンタ40に搭載するインク色の組み合わせを変更後初めて印刷を実行するときにリソースDB15cが構築される。
図1に示す例では接続されているプリンタ40が一台であり、インストールされているPRTDRV21が一種類であるので、PRTDRV21をインストール、バージョンアップあるいはインクセットを変更した後初めて印刷を実行する場合にリソースDB15cが構築されることになる。尚、リソースDB15cの構築に際してはある程度の時間を要するため、ディスプレイ上にはプログレスバーを表示するなどして利用者に処理中であることを示す構成を採用することが好ましい。
PRTDRV21をインストール、バージョンアップあるいはインクセットを変更した後2回目以降の印刷ではリソースDB15cを構築することなく処理を進めることになる。尚、ステップS115においては、プリンタDB15bを参照してリソースDB15cを構築することができればよく、例えば、ある項目の上位項目の項目値を決定した上でその下位項目の設定可能範囲を取得する作業を逐次上位から下位に向けて実施する処理等によって実現可能である。
プリンタDB15bは上述のようにPRTDRV21のインストール時にHDD15に記録されるので、プリンタDB15bとリソースDB15cとがHDD15に記録されている状態でステップS120以降の処理を実行することになる。ステップS120以降の処理では、UI表示制御部25bが定型印刷を選択させるためのUIを表示し、また、利用者の選択に応じて詳細設定を行うためのUIを表示する。このためにまずステップS120においては定型印刷項目取得部36が定型印刷データ15dを参照し、定型印刷を一覧表示させるべく、定型印刷データ15dに記述された複数の定型印刷を示すデータをUI表示制御部25bに受け渡す。
これによりUI表示制御部25bは、ステップS125にて当該データを利用して複数の定型印刷を一覧表示するとともにその中から択一選択することが可能なUIを上記ディスプレイ上に表示させる。さらに、UI表示制御部25bは、ステップS130において利用者が上記入力装置を操作していずれかの定型印刷を指定し、当該指定を受け付けたか否かを判別しており、定型印刷の指定を受け付けたと判別されるまでステップS125以降の処理を繰り返す。
ステップS130において定型印刷の指定を受け付けたと判別したときには、ステップS132にて上記項目値仮設定部31が上記定型印刷データ15dを参照し、当該指定された定型印刷をするために必須の印刷条件項目値を取得する。この項目値は仮設定値14aとしてRAM14に記録される。さらに、項目値仮設定部31はステップS135において上記必須の印刷条件項目値以外の項目(非必須項目)についての設定可能範囲データを上記項目値設定可能範囲取得部33から取得する。そして、ステップS140にて当該設定可能範囲データを参照しつつ、上位の項目から設定可能範囲内で最も優先度の高い項目値になるように印刷条件項目値を設定する。ここで設定された項目値も仮設定値14aとしてRAM14に記録される。
以上の処理によって定型印刷の印刷条件を仮に設定する処理が終了したことになるが、本実施形態においてはさらなる詳細設定を実施可能にするため、UI表示制御部25bにおいて詳細設定を行う旨の指示を受け付けたか否かを判別している(ステップS145)。同ステップS145にて詳細設定を行う旨の指示を受け付けたと判別されたときにはステップS150にて詳細設定処理を行い、この処理によって利用者所望の詳細設定を行わせ、その設定内容を上記仮設定値14aとして記録する。
図7は当該詳細設定処理のフローを示している。本実施形態においては、詳細設定対象の印刷条件項目を予めAPL25の作成者が決めておく構成を採用しているが、むろん、総ての印刷条件項目について設定を実施可能に構成しても良い。この詳細設定においては、まずステップS200にて項目値設定可能範囲取得部33がリソースDB15c,プリンタDB15bをこの順に検索し、ステップS205では詳細設定対象の印刷条件項目が上記対象項目として記述されているか否かを判別する。
同ステップS205にて詳細設定対象の印刷条件項目が上記対象項目として記述されていると判別されないときには、リソースDB作成部34がステップS210にてPRTDRV21に対して実際に項目値を設定して設定可能範囲を取得する。すなわち、プリンタDB15bを参照して詳細設定対象の印刷条件項目について上位項目があるか否かを判別し、上位項目が存在する場合にはその上位項目についてソフトウェアI/F27を介してPRTDRV21に項目値を設定し、このように上位項目の項目値を設定した状態で詳細設定対象の印刷条件項目がとり得る設定可能範囲を取得する。
このとき上位項目の項目値については当該上位項目が取りうる項目値のすべてについて逐次設定し、上位項目の各項目値について詳細設定対象の印刷条件項目の設定可能範囲を取得する。詳細設定対象の印刷条件項目に対して上位項目が存在しない場合には他の項目の項目値を設定することなく、ソフトウェアI/F27を介して当該印刷条件項目の設定可能範囲を取得する。また、取得した設定可能範囲は、リソースDB15cに記述する。
従って、詳細設定対象の印刷条件項目についてプリンタDB15bおよびリソースDB15cに記述されていないとされたことがあったとしても、次回の印刷時には記述されていないと判別されることがない。尚、本実施形態では次回以降の利用のため、詳細設定対象の印刷条件項目のすべてについて項目値を逐次設定したが、むろん、UIを表示するためには現在の設定値、すなわち仮設定値14aの設定通りに上位項目の項目値を設定し、この設定における詳細設定対象の項目値を取得するように構成しても良い。
このステップS210については実際にPRTDRV21に対して項目値を設定した上で設定可能範囲を取得する処理を行うので、ある程度の時間がかかる処理である。しかし、詳細設定対象の印刷条件項目がリソースDB15cに記述されていないという状況が起こり得るのは、上述のようにリソースDB15cの作成に非常に多くの時間が費やされることを防止するためなど、特定の場合に限られ、UI表示を実施するために必要な項目のほとんどは予めリソースDB15cに記述されている。従って、実際はステップS210が実施されることはまれである。
ステップS215においては、項目値設定可能範囲取得部33が上記ステップS200でリソースDB15c,プリンタDB15bに記述されていると検出した印刷条件項目、あるいはステップS210にてリソースDB15cに記述した印刷条件項目について設定可能範囲を取得する。ステップS220においては、項目値取得部32がRAM14の仮設定値14aを参照して現在の項目値を取得する。ステップS225においては、上記ステップS215で取得した設定可能範囲を選択可能な選択肢にするとともに、上記ステップS220で取得した仮設定値が仮に設定された状態でUIを表示する。
この結果、上記詳細設定対象の印刷条件項目について仮設定値が設定された状態でその項目値を設定可能なUIが形成される。さらに、ステップS230ではUI表示制御部25bが項目値の変更を受け付けたか否かを判別し、項目値の変更を受け付けたと判別されたときには、ステップS235にて項目値仮設定部31が変更後の項目値を仮設定値として取得し、RAM14の仮設定値14aを更新してステップS200以降の処理を繰り返す。
この繰り返し処理においては、ステップS235の項目値の変更によって詳細設定対象の印刷条件項目の依存関係が変動したとしても、ステップS215の処理により適切な設定可能範囲が取得され、ステップS220のUI表示では選択不能の印刷条件項目を選択可能に表示させることなくUIを更新することができる。また、繰り返し処理においてステップS220にて現項目値を取得する際にはソフトウェアI/F27を介してPRTDRV21に対して項目値を設定することが無い。従って、高速にUI表示を切り替えることができる。
ステップS230にて項目値の変更を受け付けたと判別されないときには、上記図6に示すフローに復帰する。この詳細設定後、あるいは図6におけるステップS145にて詳細設定を行う旨の指示を受け付けたと判別されないときには、図6のステップS155においてUI表示制御部25bが印刷指示を受け付けたか否かを判別し、印刷指示を受け付けたときにはステップS160にて印刷を実行する。ステップS155で印刷指示を受け付けたと判別されないときにはステップS145以降の処理を繰り返す。
尚、ステップS160においては、印刷実行部25cが印刷対象の画像データをPRTDRV21に対して出力するとともに、項目値仮設定部31に対して印刷条件を設定するように指示を出す。また、項目値仮設定部31がソフトウェアI/F27にアクセスし、PRTDRV21に対して仮設定値14aに記録されている印刷条件項目値を設定する。この結果、PRTDRV21は画像データに対して印刷条件に従った画像処理を施すとともに印刷条件に従って印刷を実行するための印刷データを作成し、プリンタ40に出力し、印刷を実行する。
以上の処理により、UIによって定型印刷を指定するのみで必要な総ての印刷条件設定を完了することが可能であるとともに、利用者が望む場合にはさらに詳細に利用者所望の設定になるように印刷条件を設定可能なUIを提供することができる。また、定型印刷を行うために必須の印刷条件項目以外は設定可能範囲内かつ優先度順に項目値が設定される。従って、定型印刷を指定するのみであってもプリンタ40にて実施不可能な印刷設定をしてしまうことはなく、確実に印刷を実行することができる。
さらに、所定の基準に従って優先度を決定すれば、プリンタ40の能力を最大限に発揮させることが可能になる。例えば、各印刷条件項目の項目値同士で比較したときに相対的に高画質になる項目値の優先度をより高くしておけば、定型印刷を実施するために必須の印刷条件項目以外の項目が、できるだけ高画質の印刷を実施するように設定され、結果として定型印刷を実行するために最大限高画質の印刷物を得ることができる。他にも、各印刷条件項目の項目値同士で比較したときに相対的に高速な処理となる項目値の優先度をより高くしておけば、できるだけ高速に印刷を実施するように印刷条件項目が設定され、結果として定型印刷を実行するために最大限高速に処理を終えることができる。
むろん、本実施形態のように画一的な優先度とするのではなく、利用者に優先度を選択させてもよいし、定型印刷の種類によって(例えば、速度優先の定型印刷であるか画質優先の定型印刷であるかによって)優先度を変更しても良い。これらの場合は、上記利用者による選択時に優先度を示すデータを作成したり、定型印刷の種類によって予め優先度を示すデータを作成しておくなどすればよく、上記項目値仮設定部31による設定の際にこのデータを参照すればよい。
さらに、定型印刷の印刷条件項目を設定しながらも、詳細設定によって印刷条件項目の項目値を調整することができるので、簡単に印刷設定をしながら利用者所望の印刷結果を得るようにUI上での指定を実施することが可能になる。例えば、写真を印刷する定型印刷であって、詳細設定を行わなければカラーで印刷を実行するところ、詳細設定によって利用者がインク色を黒のみに設定すれば、カラー画像をあえてモノクロで印刷したりすることも可能になり、利用者に対して多様な利用法を提供することができる。むろん、他にも種々の利用が可能であり、例えば定型印刷では最高画質に印刷を行うところ、試し刷りを行うために速度を優先するように、設定を変更するようなことも可能になる。
図8は、本実施形態におけるUI画面例を示している。本実施形態にかかるUIでは、まず、利用者に対して定型印刷の一覧を提供するとともに選択可能に提示する。図8に示す例においては画面左側に定型印刷の一覧Lが提供されている。この段階では、図8の右側において詳細設定選択ボタンB1と印刷指示ボタンB2が表示されており、破線で囲まれたUI(詳細設定用UI)は表示されない。利用者は、上記マウス等によって「はがき裏面(写真)」等、定型印刷の選択肢から所望の定型印刷を選択するようになっており、この選択を行うと上記ステップS130〜S140にて定型印刷を実行するための印刷条件項目が仮設定される。
ここで、利用者がマウス等によって印刷ボタンB2を選択すると、上記ステップS155にて印刷指示を受け付けたとしてステップS160にて印刷を実行する。定型印刷の選択後、利用者がマウス等によって詳細設定ボタンB1を選択すると、上記ステップS145にて詳細設定指示を受け付けたとして図7の詳細設定処理を実行する。このとき、ステップS200〜ステップS225の処理により図8に示す破線で囲まれたUIを表示する。
すなわち、この例では詳細設定対象の印刷条件項目は「使用するインク(カラーあるいは黒)」と「カラーマネジメント」の有無である。ここで、「カラーマネジメント」は、印刷対象画像の元画像データが示す画像の色と印刷物の色とを一致させるための処理を行うか否かを特定する印刷条件項目であり、「使用するインク」は「カラーマネジメント」の上位項目である。すなわち、図8の右側に示すように設定可能範囲データとしては使用するインクについて「カラー」が設定されているときにカラーマネジメント「あり」「なし」の双方が設定可能であり、使用するインクについて「黒」が設定されているときにカラーマネジメント「なし」のみが設定可能であることを示すデータとなっている。
図8に示す例ではインクに関する優先度は「カラー」の方が「黒」より高く、カラーマネジメントに関する優先度は「あり」の方が「なし」より高くなっている。従って、上記定型印刷の指定後に、項目値仮設定部31が「使用するインク」について「カラー」を仮設定し、「カラーマネジメント」について「あり」を仮設定していることになる。詳細設定ボタンB1を選択する段階ではこの設定が仮設定値14aとして記録されているので、上記ステップS220の処理によって「使用するインク」が「カラー」、「カラーマネジメント」は「あり」という設定が現項目値として取得される。
この結果、ステップS225では図8の破線で囲まれた部位に示すUIを表示する。すなわち、詳細設定用のUIとしては「使用するインク」として「カラー」が設定されており、「カラーマネジメント」として「あり」が設定されており、かつ設定範囲としては「使用するインク」として「カラー」「黒」の双方、「カラーマネジメント」として「あり」「なし」の双方が表示されたUIとなる。むろん、利用者がマウス等で使用するインクを「黒」に設定したときには、上記ステップS235で仮設定値が変更され、ステップS215〜225の処理によって「使用するインク」として「黒」が設定されており、「カラーマネジメント」として「なし」が設定されており、かつ設定範囲としては「使用するインク」として「カラー」「黒」の双方、「カラーマネジメント」として「なし」のみが表示されたUIとなる。
以上の処理により、選択不能な選択肢を不必要に提示して利用者を煩わせることがなくなる。また、このようにして詳細設定を実施した後に利用者が印刷ボタンB2を選択すると、上記ステップS155にて印刷指示を受け付けたとしてステップS160にて印刷を実行する。このとき、仮設定値14aは詳細設定の通りの項目値となっているので、詳細設定を反映した印刷条件項目値によって印刷を実行することになる。
(6)他の実施形態:
本発明においては、周辺機器に対して定型動作を実施させるためのUIと利用者の指示に応じて詳細設定を実施可能にするUIとを提供することができればよく、上記実施形態の他にも種々の構成を採用可能である。例えば、上述の実施形態においては、コンピュータ10において少なくともUIでの印刷条件設定の前に、HDD15に記録されたプリンタDB15bを参照してリソースDB15cを作成する構成を採用していたが、むろん、予めコンピュータ10以外のコンピュータにてリソースDB15cを作成し、HDD15に記録するようにしても良い。
すなわち、プリンタ40を提供するプリンタメーカーが予めリソースDB15cを作成し、PRTDRV21のプログラムとリソースDB15cのデータを記録した媒体をコンピュータ10の利用者に提供し、PRTDRV21のインストール時にリソースDB15cをHDD15に記録する構成を採用しても良い。かかる構成によれば、コンピュータ10にてリソースDB15cを作成するためにプリンタDB15bを備える必要がないので、HDD15に必要とされるデータ容量を抑えることができる。また、利用者がコンピュータ10を操作しているときにリソースDB15cを作成する必要がないので、作成のための時間を必要とせず、UI表示の初回から利用者を待たせることがない。
一方、HDD15に記録されたプリンタDB15bを参照してリソースDB15cを作成する上記構成においては、上述のようにドライバのバージョンやインクセットの変更時に容易にリソースDB15cを再構築することができるので、状況の変更に容易に対応することができる。また、上述のようにエラー等に起因してPRTDRV21から設定可能範囲が適切に取得できない場合であってもプリンタDB15bに適切な設定可能範囲データを記録すればよいため、エラーが生じた場合にも容易に修正をすることができる。
また、リソースDB15cに設定可能範囲データを登録するのは、上記ステップS115における構築時、ステップS210における設定可能範囲の学習時に限られず、例えば、印刷実行後に所定の設定可能範囲データを登録しても良い。すなわち、印刷領域の設定など、UI上でのプレビュー時に利用される場合には正確な値が必要なく、印刷時には正確な値が必要な類のデータであれば、印刷時にPRTDRV21に印刷領域を設定する際にその設定可能範囲を取得し、リソースDB15cに登録しても良い。かかる構成によれば、UI表示の際にPRTDRV21に対して設定することを防止してUI表示処理を高速に実施することが可能であり、一旦リソースDB15cに設定可能範囲データを登録した後には、高速に正確な値を使用することができる。
さらに、上記実施形態においてはコンピュータ10に対して一台のプリンタ40が接続されていたが、むろん、複数台のプリンタが接続され、複数のPRTDRVがインストールされている状況において本発明を適用することも可能である。すなわち、各プリンタを示すデータはプリンタDB15bやリソースDB15cの先頭に記述され、このデータによってプリンタが識別される。従って、各プリンタにて初めて印刷を実行する際にはリソースDB15cが未登録であるとし、そのプリンタについて作成されたプリンタDB15bを参照することによってリソースDB15cを作成することができる。この結果、各プリンタについて作成されたプリンタDB15bやリソースDB15cを参照し、各プリンタ毎の印刷条件項目の設定可能範囲に応じたUIを表示することが可能になる。
さらに、上述のようにリソースDB15cにおいて印刷条件項目の設定可能範囲として、項目値と併せて項目値に対応した文字列を記録することにすれば、設定可能範囲をUI表示する際にその項目値を文字によって明示することが可能になり、よりわかりやすいUIを提供することが可能になる。
さらに、上記実施形態においては、コンピュータに接続される周辺機器としてのプリンタに本発明を適用していたが、むろん、UIによって駆動条件を設定可能な総ての周辺機器について本発明を適用することができる。例えば、ディスプレイ,プロジェクタ,スキャナ,デジタルカメラ,ハードディスクドライブ等に対して本発明を適用可能である。本発明においては、複雑に依存する駆動条件について設定可能範囲データで適切な設定可能範囲を特定するので、多数の駆動条件が存在し、また、多くの依存関係を有する周辺機器について本発明を適用するのが好ましい。この意味で、スキャナ等が好適な適用例であるし、スキャナとプリンタとコピーやfaxが一つの機体に構成された複合機なども好適な適用例である。
印刷制御装置の概略構成を示すブロック図である。 定型印刷データ記述例を示す図である。 プリンタDBのデータ記述例を示す図である。 リソースDBのデータ記述例を示す図である。 設定可能範囲を依存関係とともに示す図である。 印刷制御処理のフローチャートである。 印刷制御処理のフローチャートである。 UIの表示例を示す図である。
符号の説明
10…コンピュータ、14…RAM、14a…仮設定値、15…HDD、15a…画像データ、15b…プリンタDB、15c…リソースDB、20…OS、21…PRTDRV、22…入力機器DRV、23…ディスプレイDRV、25…APL、25a…画像処理部、25b…UI表示制御部、25c…印刷実行部、30…UI制御モジュール、31…項目値仮設定部、32…項目値取得部、33…項目値設定可能範囲取得部、34…リソースDB作成部、35…項目値設定部、36…定型印刷項目取得部、40…プリンタ

Claims (8)

  1. コンピュータに接続される周辺機器の駆動条件をUIによって設定する際に当該UIの表示を制御するUI制御装置であって、
    上記周辺機器に定型動作を実施させるための駆動条件を規定した定型駆動データであって複数の定型駆動データを記憶する定型駆動データ記憶手段と、
    上記定型駆動データを参照して所定の出力装置に対して複数の定型動作候補を表示するとともにその指定を受け付ける定型駆動指定受付手段と、
    上記受け付けた定型動作の駆動条件の設定値を示す設定値データを記憶する設定値データ記憶手段と、
    駆動条件の設定指示を受け付けて所定の出力装置に対して駆動条件を設定するための選択肢を表示するとともに駆動条件の設定値の入力を受け付ける駆動条件入出力手段と、
    上記駆動条件入出力手段にて入力された駆動条件の設定値にて上記設定値データを更新する設定値データ更新手段と
    特定の駆動条件の設定値が異なると他の駆動条件にて設定可能な設定値の範囲が変動するという依存関係がある駆動条件同士を対応付けた依存関係データを記憶する依存関係データ記憶手段と、
    特定の駆動条件の設定値を特定するデータとその設定値であるときの他の駆動条件の設定可能範囲を特定するデータとによって構成する設定可能範囲データを記憶する設定可能範囲データ記憶手段とを備え、
    上記駆動条件は、上位の駆動条件が異なると下位の駆動条件の設定値の設定可能範囲が変動するという関係を有しており、
    上記設定値データ記憶手段は、上記受け付けた定型駆動データに規定されていない駆動条件について、上記依存関係データと前記設定可能範囲データを参照して各駆動条件の設定可能範囲を取得しつつ上位の駆動条件から順に上記設定可能範囲内で最も優先度の高い設定値を決定し、当該設定値と上記定型駆動データの駆動条件の設定値とを示す設定値データを記憶することを特徴とするUI制御装置。
  2. 上記駆動条件入出力手段は、上記選択肢を表示するにあたり上記設定可能範囲データを参照して表示対象の駆動条件の設定可能範囲を取得して上記所定の出力装置に対して表示し、
    当該選択肢の表示は、上記設定可能範囲データを参照して上記設定値の入力によって変更された駆動条件に依存する駆動条件の設定可能範囲を取得し所定の出力装置に対して当該依存する駆動条件の設定可能範囲を表示する駆動条件更新手段によって更新されることを特徴とする上記請求項1に記載のUI制御装置。
  3. 上記駆動条件入出力手段は、上記周辺機器の駆動開始指示の入力を受け付け可能であり、当該駆動開始指示の入力に応じて上記設定値データ記憶手段に記憶された設定値に従って上記周辺機器を駆動させることを特徴とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載のUI制御装置。
  4. コンピュータに接続される周辺機器の駆動条件をUIによって設定する際に当該UIの表示を制御するUI制御方法であって、
    上記周辺機器に定型動作を実施させるための駆動条件を規定した定型駆動データであって複数の定型駆動データを予め所定の記憶媒体に記憶しておき、
    上記定型駆動データを参照して所定の出力装置に対して複数の定型動作候補を表示するとともにその指定を受け付ける定型駆動指定受付工程と、
    上記受け付けた定型動作の駆動条件の設定値を示す設定値データを所定の記憶媒体に記憶する設定値データ記憶工程と、
    駆動条件の設定指示を受け付けて所定の出力装置に対して駆動条件を設定するための選択肢を表示するとともに駆動条件の設定値の入力を受け付ける駆動条件入出力工程と、
    上記駆動条件入出力工程にて入力された駆動条件の設定値にて上記設定値データを更新する設定値データ更新工程と
    特定の駆動条件の設定値が異なると他の駆動条件にて設定可能な設定値の範囲が変動するという依存関係がある駆動条件同士を対応付けた依存関係データを記憶する依存関係データ記憶工程と、
    特定の駆動条件の設定値を特定するデータとその設定値であるときの他の駆動条件の設定可能範囲を特定するデータとによって構成する設定可能範囲データを記憶する設定可能範囲データ記憶工程とを備え、
    上記駆動条件は、上位の駆動条件が異なると下位の駆動条件の設定値の設定可能範囲が変動するという関係を有しており、
    上記設定値データ記憶工程においては、上記受け付けた定型駆動データに規定されていない駆動条件について、上記依存関係データと前記設定可能範囲データを参照して各駆動条件の設定可能範囲を取得しつつ上位の駆動条件から順に上記設定可能範囲内で最も優先度の高い設定値を決定し、当該設定値と上記定型駆動データの駆動条件の設定値とを示す設定値データを記憶することを特徴とするUI制御方法。
  5. コンピュータに接続される周辺機器の駆動条件をUIによって設定する際に当該UIの表示を制御するUI制御プログラムであって、
    上記周辺機器に定型動作を実施させるための駆動条件を規定した定型駆動データであって複数の定型駆動データを予め所定の記憶媒体に記憶しておき、
    上記定型駆動データを参照して所定の出力装置に対して複数の定型動作候補を表示するとともにその指定を受け付ける定型駆動指定受付機能と、
    上記受け付けた定型動作の駆動条件の設定値を示す設定値データを所定の記憶媒体に記憶する設定値データ記憶機能と、
    駆動条件の設定指示を受け付けて所定の出力装置に対して駆動条件を設定するための選択肢を表示するとともに駆動条件の設定値の入力を受け付ける駆動条件入出力機能と、
    上記駆動条件入出力機能にて入力された駆動条件の設定値にて上記設定値データを更新する設定値データ更新機能と
    特定の駆動条件の設定値が異なると他の駆動条件にて設定可能な設定値の範囲が変動するという依存関係がある駆動条件同士を対応付けた依存関係データを記憶する依存関係データ記憶機能と、
    特定の駆動条件の設定値を特定するデータとその設定値であるときの他の駆動条件の設定可能範囲を特定するデータとによって構成する設定可能範囲データを記憶する設定可能範囲データ記憶機能とを備え、
    上記駆動条件は、上位の駆動条件が異なると下位の駆動条件の設定値の設定可能範囲が変動するという関係を有しており、
    上記設定値データ記憶機能は、上記受け付けた定型駆動データに規定されていない駆動条件について、上記依存関係データと前記設定可能範囲データを参照して各駆動条件の設定可能範囲を取得しつつ上位の駆動条件から順に上記設定可能範囲内で最も優先度の高い設定値を決定し、当該設定値と上記定型駆動データの駆動条件の設定値とを示す設定値データを記憶する機能をコンピュータに実現させることを特徴とするUI制御プログラム。
  6. コンピュータに接続される印刷装置の印刷条件をUIによって設定するとともに当該UIで設定された印刷条件で印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
    上記周辺機器に定型印刷を実施させるための印刷条件を規定した定型印刷データであって複数の定型印刷データを記憶する定型印刷データ記憶手段と、
    上記定型印刷データを参照して所定の出力装置に対して複数の定型印刷候補を表示するとともにその指定を受け付ける定型印刷指定受付手段と、
    上記受け付けた定型印刷の印刷条件の設定値を示す設定値データを記憶する設定値データ記憶手段と、
    印刷条件の設定指示を受け付けて所定の出力装置に対して印刷条件を設定するための選択肢を表示するとともに印刷条件の設定値の入力を受け付ける印刷条件入出力手段と、
    上記印刷条件入出力手段にて入力された印刷条件の設定値にて上記設定値データを更新する設定値データ更新手段と、
    印刷を実行する指示を受け付ける印刷実行指示受付手段と、
    同印刷を実行する指示に応じて上記設定値データに規定された印刷条件にて印刷装置を駆動し、画像を印刷させる印刷制御手段と
    特定の印刷条件の設定値が異なると他の印刷条件にて設定可能な設定値の範囲が変動するという依存関係がある印刷条件同士を対応付けた依存関係データを記憶する依存関係データ記憶手段と、
    特定の印刷条件の設定値を特定するデータとその設定値であるときの他の印刷条件の設定可能範囲を特定するデータとによって構成する設定可能範囲データを記憶する設定可能範囲データ記憶手段とを備え、
    上記印刷条件は、上位の印刷条件が異なると下位の印刷条件の設定値の設定可能範囲が変動するという関係を有しており、
    上記設定値データ記憶手段は、上記受け付けた定型印刷データに規定されていない印刷条件について、上記依存関係データと前記設定可能範囲データを参照して各印刷条件の設定可能範囲を取得しつつ上位の印刷条件から順に上記設定可能範囲内で最も優先度の高い設定値を決定し、当該設定値と上記定型印刷データの印刷条件の設定値とを示す設定値データを記憶することを特徴とする印刷制御装置。
  7. コンピュータに接続される印刷装置の印刷条件をUIによって設定するとともに当該UIで設定された印刷条件で印刷装置を制御する印刷制御方法であって、
    上記周辺機器に定型印刷を実施させるための印刷条件を規定した定型印刷データであって複数の定型印刷データを予め所定の記憶媒体に記憶しておき、
    上記定型印刷データを参照して所定の出力装置に対して複数の定型印刷候補を表示するとともにその指定を受け付ける定型印刷指定受付工程と、
    上記受け付けた定型印刷の印刷条件の設定値を示す設定値データを所定の記憶媒体に記憶する設定値データ記憶工程と、
    印刷条件の設定指示を受け付けて所定の出力装置に対して印刷条件を設定するための選択肢を表示するとともに印刷条件の設定値の入力を受け付ける印刷条件入出力工程と、
    上記印刷条件入出力工程にて入力された印刷条件の設定値にて上記設定値データを更新する設定値データ更新工程と、
    印刷を実行する指示を受け付ける印刷実行指示受付工程と、
    同印刷を実行する指示に応じて上記設定値データに規定された印刷条件にて印刷装置を駆動し、画像を印刷させる印刷制御工程と
    特定の印刷条件の設定値が異なると他の印刷条件にて設定可能な設定値の範囲が変動するという依存関係がある印刷条件同士を対応付けた依存関係データを記憶する依存関係データ記憶工程と、
    特定の印刷条件の設定値を特定するデータとその設定値であるときの他の印刷条件の設定可能範囲を特定するデータとによって構成する設定可能範囲データを記憶する設定可能範囲データ記憶工程とを備え、
    上記印刷条件は、上位の印刷条件が異なると下位の印刷条件の設定値の設定可能範囲が変動するという関係を有しており、
    上記設定値データ記憶工程においては、上記受け付けた定型印刷データに規定されていない印刷条件について、上記依存関係データと前記設定可能範囲データを参照して各印刷条件の設定可能範囲を取得しつつ上位の印刷条件から順に上記設定可能範囲内で最も優先度の高い設定値を決定し、当該設定値と上記定型印刷データの印刷条件の設定値とを示す設定値データを記憶することを特徴とする印刷制御方法。
  8. コンピュータに接続される印刷装置の印刷条件をUIによって設定するとともに当該UIで設定された印刷条件で印刷装置を制御する印刷制御プログラムであって、
    上記周辺機器に定型印刷を実施させるための印刷条件を規定した定型印刷データであって複数の定型印刷データを予め所定の記憶媒体に記憶しておき、
    上記定型印刷データを参照して所定の出力装置に対して複数の定型印刷候補を表示するとともにその指定を受け付ける定型印刷指定受付機能と、
    上記受け付けた定型印刷の印刷条件の設定値を示す設定値データを所定の記憶媒体に記憶する設定値データ記憶機能と、
    印刷条件の設定指示を受け付けて所定の出力装置に対して印刷条件を設定するための選択肢を表示するとともに印刷条件の設定値の入力を受け付ける印刷条件入出力機能と、
    上記印刷条件入出力機能にて入力された印刷条件の設定値にて上記設定値データを更新する設定値データ更新機能と
    印刷を実行する指示を受け付ける印刷実行指示受付機能と、
    同印刷を実行する指示に応じて上記設定値データに規定された印刷条件にて印刷装置を駆動し、画像を印刷させる印刷制御機能と
    特定の印刷条件の設定値が異なると他の印刷条件にて設定可能な設定値の範囲が変動するという依存関係がある印刷条件同士を対応付けた依存関係データを記憶する依存関係データ記憶機能と、
    特定の印刷条件の設定値を特定するデータとその設定値であるときの他の印刷条件の設定可能範囲を特定するデータとによって構成する設定可能範囲データを記憶する設定可能範囲データ記憶機能とを備え、
    上記印刷条件は、上位の印刷条件が異なると下位の印刷条件の設定値の設定可能範囲が変動するという関係を有しており、
    上記設定値データ記憶機能は、上記受け付けた定型印刷データに規定されていない印刷条件について、上記依存関係データと前記設定可能範囲データを参照して各印刷条件の設定可能範囲を取得しつつ上位の印刷条件から順に上記設定可能範囲内で最も優先度の高い設定値を決定し、当該設定値と上記定型印刷データの印刷条件の設定値とを示す設定値データを記憶する機能をコンピュータに実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
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