JP4318689B2 - n型無機半導体、n型無機半導体薄膜及びその製造方法 - Google Patents
n型無機半導体、n型無機半導体薄膜及びその製造方法 Download PDFInfo
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Description
(1)完全固体素子であるため、取り扱いや製造が容易である。
(2)自己発光が可能であるため、発光部材を必要としない。
(3)視認性に優れているため、ディスプレイに好適である。
(4)フルカラー化が容易である。
しかしながら、有機EL素子における有機発光層は、有機物であるため電子や正孔を輸送しにくく、また、劣化しやすいために耐久性に乏しいという問題が見られた。
そこで、同特許公報において、光透過率(%)を向上させるために、導電性の金属酸化物薄膜とITOとからなる積層体を陽極に使用することが提案されている。しかしながら、その場合でも光透過率(%)はITOの約1/2程度であり、依然値が低くて、実用的でないという問題が見られた。また、導電性の金属酸化物薄膜とITOとからなる積層体を構成する場合、ITOや導電性の金属酸化物薄膜の膜厚を所定範囲内の値にそれぞれ制限しなければならず、製造上の制約が大きいという問題も見られた。
このように構成することにより、正孔注入層と陽極層との接合を整流接触させることができ、優れた正孔注入性を得ることができる。したがって、駆動電圧が低くなり、しかも、高い発光輝度が得られるとともに耐久性に優れた有機EL素子とすることができる。また、使用するn型無機半導体材料の吸収係数の値を所定範囲内に制限しているため、正孔注入層の光透過率を高くすることができる。
このように正孔注入層のフェルミエネルギーを制限することにより、より効率的に正孔を陽極から注入することができる。
このように陽極層のフェルミエネルギー(最高占有準位エネルギーと称する場合がある。)を制限することにより、より効率的に正孔を注入することができる。
このようなn型無機半導体材料を使用することにより、透明性が高く、また、より優れた正孔移動性を得ることができる。
このようなn型無機半導体材料をさらに使用することにより、フェルミエネルギーや導電性を所定範囲内の値に調整することがより容易となる。
このような範囲に正孔注入層の膜厚を制限することにより、均一な膜厚を有する緻密な薄膜を容易に形成することができる。したがって、駆動電圧がより低くなり、しかも、製造上の制約を小さくすることができる。
このような電子注入層を設けることにより、極めて高い発光輝度を有し、しかも耐久性に優れた有機EL素子を提供することができる。
このような絶縁性無機化合物層を設けることにより、極めて高い発光輝度を有し、しかもより耐久性に優れた有機EL素子を提供することができる。
このような正孔輸送層を設けることにより、正孔の輸送性がより向上し、低電圧印加により、高い発光輝度が得られ、しかも耐久性に優れた有機EL素子を提供することができる。
このような絶縁性無機化合物層を設けることにより、極めて高い発光輝度を有し、しかもより耐久性に優れた有機EL素子を提供することができる。
このように形成すると、均一な発光輝度や耐久性等の特性を有する有機EL素子を効率的に提供することができる。
このように形成すると、緻密で、均一な膜厚を有する正孔注入層や有機発光層を形成することができるとともに、均一な発光輝度を有する有機EL素子を提供することができる。
まず、図1を参照して、本発明の有機EL素子における第1の実施形態について説明する。図1は、有機EL素子100の断面図であり、陽極層10、正孔注入層12、有機発光層14および陰極層16を、基板上(図示せず。)に順次に積層した構造を有していることを表している。
以下、第1の実施形態における特徴的な部分である正孔注入層12および有機発光層14について中心に説明する。したがって、その他の構成部分、例えば、陽極層10や陰極層16の構成や製法については簡単に説明するものとし、言及していない部分については、有機EL素子の分野において一般的に公知な構成や製法を採ることができる。
第1の実施形態において、正孔注入層を特定のフェルミエネルギーおよび吸収係数を有するn型半導体材料から構成することを特徴とする。このようにn型半導体材料から正孔注入層を構成することにより、高い光透過率(透明性)を有する正孔注入層が得られる一方、陽極層からの正孔の注入性や耐久性に優れた有機EL素子とすることができる。
正孔注入層を構成するn型半導体材料として、当該n型半導体材料のフェルミエネルギーをΦh、前記陽極層のフェルミエネルギーをΦaとしたときに、Φh>Φaの関係を満足する材料を使用する必要がある。これは、正孔注入層と陽極層との接合を整流接触とするためであり、その結果、正孔注入層を介して、優れた正孔注入性を得るためである。なお、フェルミエネルギーを考慮した放出機構については、電場エミッション、熱エミッション、電場−熱エミッションなどが考えられるが、これらの学術的内容については、K.C.KAO,W.HWANG著、「Electrical Transport in Solids」, PERGAMON PRESS,1981,p106に記載された内容を参照することができる。
なお、図2は、陽極として汎用のITO等の縮退半導体を例に採っているが、原理は同一であるため、金属を用いることも可能である。
また、図2(a)中に、n型半導体材料における伝導帯の下端および価電子帯の上端のエネルギー電位を示すラインを、記号HcおよびHdで表しており、同様に、陽極材料における伝導帯の下端および価電子帯の上端のエネルギー電位を示すラインを、記号AcおよびAdで表している。なお、これらの関係は、使用するn型半導体材料および陽極材料に拠るが、一般に、Hc>Ac、Hd>Adの関係を満足している。
なお、Φh<Φaの関係を有している場合には、n型半導体材料から陽極層に向かって電子が流入するため、n型半導体材料における伝導帯と価電子帯とのエネルギー分布が上記と逆になり、正孔注入層を介して、放出機構、例えば電場エミッションによって正孔を注入することが困難である。
なお、かかるフェルミエネルギーは、例えば、光電子分光装置やオージェ電子分光装置を用いて測定することができる。
また、第1の実施形態において、n型無機半導体材料の吸収係数を、高い光透過率が得られ、しかも材料の入手性が容易なことから、1×104cm−1以下の値とする必要があるが、8×103cm−1〜1×103cm−1の範囲内の値とすることがより好ましく、2×103cm−1〜6×103cm−1の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、かかる吸収係数は、例えば、吸光度計や透過率測定装置を用いて測定することができる。
また、n型無機半導体材料の種類は、上記フェルミエネルギーの関係を満足するものであれば、特に制限されるものではないが、具体的に、酸化インジウムおよび酸化亜鉛あるいはいずれか一方の酸化物を成分として含むことが好ましい。
このような酸化物として、In2O3,ZnO,In2O3(ZnO)m(mは、2〜20)等の一種単独または二種以上の組み合わせが挙げられる。したがって、In2O3とIn2O3(ZnO)mとの混合物や、In2O3とZnOとIn2O3との混合物を選択することも好ましい。また、In2O3(ZnO)mを選択する場合、InとZnの原子比[In/(In+Zn)]を0.2〜0.85の範囲内の値とするのが好ましい。この理由は、かかる原子比が0.2未満となると、導電性が低下する場合があるためであり、一方、原子比が0.85を超えると、耐熱性等の特性が低下する場合があるためである。
このような第三の酸化物を含むことにより、n型半導体材料のフェルミエネルギー(Φh)や吸収係数を、所望の範囲内の値に容易に調整することができる。
したがって、第三の酸化物の添加量を0.2〜20原子%の範囲内の値とするのがより好ましく、0.5〜15原子%の範囲内の値とするのがさらに好ましい。
また、正孔注入層の膜厚は特に制限されるものではないが、上述した注入機構による正孔注入性や薄層の機械的強度を考慮して、例えば、正孔注入層の膜厚を0.1〜1000nmの範囲内の値とすることが好ましく、0.2〜100nmの範囲内の値とすることがより好ましく、0.5〜50nmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
ただし、正孔注入層を、比較的大面積とする場合には、正孔注入層の膜厚を0.2nm〜1000nmの範囲内の値とするのが好ましい。
次に、正孔注入層を形成する方法について説明する。かかる形成方法は特に制限されるものではないが、例えば、スパッタリング法、蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB法等の方法を採ることができるが、特に、高周波マグネトロンスパッタリング法を採ることが好ましい。
具体的に、ガス導入前の真空度1×10−7〜1×10−3Pa、成膜速度0.01〜50nm/秒、基板温度−50〜300℃の条件でスパッタリングすることが好ましい。
また、得られる有機EL素子の特性が均一となり、また、製造時間が短縮できることから、少なくとも電子注入層と有機発光層とを同一真空条件で、大気にさらすことなく成膜することがより好ましい。したがって、例えば、電子注入層をガス導入前の真空度1×10−7〜1×10−3Paの真空条件で成膜する場合には、有機発光層も大気にさらすことなく、同様の真空条件で成膜することが好ましい。
(構成材料)
有機発光層の構成材料として使用する有機発光材料は、以下の3つの機能を併せ持つことが好ましい。
(a)電荷の注入機能:電界印加時に陽極あるいは正孔注入層から正孔を注入することができる一方、陰極層あるいは電子注入層から電子を注入することができる機能。
(b)輸送機能:注入された正孔および電子を電界の力で移動させる機能。
(c)発光機能:電子と正孔の再結合の場を提供し、これらを発光につなげる機能。
(1)μe≧1×10−7cm2/V・s
(2)μh>μe>μh/1000
したがって、有機発光材料の電子移動度を、1.1×10−7〜2×10−3cm2/V・sの範囲内の値とするのがより好ましく、1.2×10−7〜1.0×10−3cm2/V・sの範囲内の値とするのがさらに好ましい。
したがって、有機発光層における有機発光材料の正孔移動度(μh)と電子移動度(μe)とが、μh/2>μe>μh/500の関係を満足するのがより好ましく、μh/3>μe>μh/100の関係を満足するのがさらに好ましい。
また、好ましい核原子数5〜40のアリーレン基としては、フェニレン、ナフチレン、アントラニレン、フェナンスリレン、ピレニレン、コロニレン、ビフェニレン、ターフェニレン、ピローリレン、フラニレン、チオフェニレン、ベンゾチオフェニレン、オキサジアゾリレン、ジフェニルアントラニレン、インドリレン、カルバゾリレン、ピリジレン、ベンゾキノリレン等が挙げられる。
また、ジスチリルアリーレン骨格の有機発光材料、例えば4,4’一ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル)等をホストとし、当該ホストに青色から赤色までの強い蛍光色素、例えばクマリン系あるいはホストと同様の蛍光色素をドープしたものを併用することも好適である。
次に、有機発光層を形成する方法について説明する。かかる形成方法は特に制限されるものではないが、例えば、真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB法、スパッタリング法等の方法を採ることができる。例えば、真空蒸着法により形成する場合、蒸着温度50〜450℃、真空度1×10−7〜1×10−3Pa、製膜速度0.01〜50nm/秒、基板温度−50〜300℃の条件を採ることが好ましい。
また、結着剤と有機発光材料とを溶剤に溶かして溶液状態とした後、これをスピンコート法等により薄膜化することによっても、有機発光層を形成することができる。
なお、有機発光層は、形成方法や形成条件を適宜選択し、気相状態の材料化合物から沈着されて形成された薄膜や、溶液状態または液相状態の材料化合物から固体化されて形成された膜である分子堆積膜とすることが好ましい。通常、この分子堆積膜は、LB法により形成された薄膜(分子累積膜)とは、凝集構造や高次構造の相違や、それに起因する機能的な相違により区分することができる。
有機発光層の膜厚については特に制限はなく、状況に応じて適宜選択することができるが、具体的に5nm〜5μmの範囲内の値であることが好ましい。この理由は、有機発光層の膜厚が5nm未満となると、発光輝度や耐久性が低下する場合があり、一方、有機発光層の膜厚が5μmを超えると、印加電圧の値が高くなる場合があるためである。したがって、有機発光層の膜厚を10nm〜3μmの範囲内の値とすることがより好ましく、20nm〜1μmの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
(陽極層)
陽極層としては、仕事関数の大きい(例えば、4.0eV以上)金属、合金、電気電導性化合物またはこれらの混合物を使用することが好ましい。具体的には、インジウムチンオキサイド(ITO)、インジウム銅、スズ、酸化亜鉛、金、白金、パラジウム等の1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、陽極層の膜厚も特に制限されるものではないが、10〜1000nmの範囲内の値とするのが好ましく、10〜200nmの範囲内の値とするのがより好ましい。
さらに、陽極層に関しては、有機発光層から発射された光を外部に有効に取り出すことが出来るように、実質的に透明、より具体的には、光透過率を10%以上の値とすることが好ましく、50%以上の値とすることがより好ましく、80%以上の値とすることがさらに好ましい。
一方、陰極層には、仕事関数の小さい(例えば、4.0eV未満)金属、合金、電気電導性化合物またはこれらの混合物を使用することが好ましい。具体的には、マグネシウム、アルミニウム、インジウム、リチウム、ナトリウム、セシウム、銀等の1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
また陰極層の膜厚も特に制限されるものではないが、10〜1000nmの範囲内の値とするのが好ましく、10〜200nmの範囲内の値とするのがより好ましい。
また、図1には示さないが、有機EL素子への水分や酸素の侵入を防止するための封止層を、素子全体を覆うように設けることも好ましい。
好ましい封止層の材料としては、テトラフルオロエチレンと、少なくとも1種のコモノマーとを含むモノマー混合物を共重合させて得られる共重合体;共重合主鎖中に環状構造を有する合フッ素共重合体;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリイミド、ポリユリア、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリジクロロジフルオロエチレンまたはクロロトリフルオロエチレンとジクロロジフルオロエチレンとの共重合体;吸収率1%以上の吸水性物質;吸水率0.1%以下の防湿性物質;In,Sn,Pb,Au,Cu,Ag,Al,Ti,Ni等の金属;MgO,SiO,SiO2,GeO,NiO,CaO,BaO,Fe2O,Y2O3,TiO2等の金属酸化物;MgF2,LiF,AlF3,CaF2等の金属フッ化物;パーフルオロアルカン,パーフルオロアミン,パーフルオロポリエーテル等の液状フッ素化炭素;および当該液状フッ素化炭素に水分や酸素を吸着する吸着剤を分散させた組成物等が挙げられる。
次に、図3を参照して、この発明の第2の実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態における有機EL素子102の断面図であり、陽極層10、正孔注入層12、有機発光層14、電子注入層15および陰極層16を順次に積層した構造を有している。
そして、この有機EL素子102は、陰極層16と有機発光層14との間に、電子注入層15を挿入してある点を除いては、第1の実施形態の有機EL素子100と同一の構造である。
したがって、以下の説明は、第2の実施形態における特徴的な部分である電子注入層15についてのものであり、その他の構成部分、例えば電極等については、第1の実施形態と同様の構成とすることができる。
また、第1実施形態における電子注入層の電子親和力を1.8〜3.6eVの範囲内の値とすることが好ましい。この理由は、電子親和力の値が1.8eV未満となると、電子注入性が低下し、駆動電圧の上昇,発光効率の低下をまねく傾向があるためであり、一方で、電子親和力の値が3.6eVを超えると、発光効率の低い錯体が発生しやすくなったり、有機発光層や電子注入層の界面におけるブロッキング接合の発生により、電子注入が抑制される場合があるためである。したがって、電子注入層の電子親和力を、1.9〜3.0eVの範囲内の値とすることがより好ましく、2.0〜2.5eVの範囲内の値とすることがさらに好ましい。
また、第2実施形態における電子注入層のエネルギーギャップ(バンドギャップエネルギー)を2.5eV以上の値とすることが好ましく、2.7eV以上の値とすることがより好ましい。
このように、エネルギーギャップの値を所定値以上、例えば2.7eV以上と大きくしておけば、正孔が有機発光層を超えて電子注入層に移動することが少なくなり、いわゆる正孔障壁性が有効に得られる。したがって、正孔と電子との再結合の効率が向上し、有機EL素子の発光輝度が高まるとともに、電子注入層自体が発光することを回避することができる。
電子注入層は、有機化合物あるいは無機化合物から構成することが好ましい。ただし、無機化合物から構成することにより、陰極からの電子の注入性や耐久性により優れた有機EL素子とすることができる。
ここで、好ましい有機化合物として、8―ヒドロキシキノリンやオキサジアゾール、あるいはこれらの誘導体、例えば、8―ヒドロキシキノリンを含む金属キレートオキシノイド化合物等が挙げられる。
また、電子注入層を構成する無機化合物として、絶縁体または半導体を使用することが好ましい。電子注入層が絶縁体や半導体で構成されていれば、電流のリークを有効に防止して、電子注入性を向上させることができる。
このような絶縁体としては、アルカリ金属カルコゲナイド(酸化物、硫化物、セレン化物、テルル化物)、アルカリ土類金属カルコゲナイド、アルカリ金属のハロゲン化物およびアルカリ土類金属のハロゲン化物からなる群から選択される少なくとも一つの金属化合物を使用するのが好ましい。電子注入層がこれらのアルカリ金属カルコゲナイド等で構成されていれば、電子注入性をさらに向上させることができる点で好ましい。
具体的に、好ましいアルカリ金属カルコゲナイドとしては、例えば、Li2O、LiO、Na2S、Na2SeおよびNaOが挙げられ、好ましいアルカリ土類金属カルコゲナイドとしては、例えば、CaO、BaO、SrO、BeO、BaS、MgOおよびCaSeが挙げられる。また、好ましいアルカリ金属のハロゲン化物としては、例えば、CsF、LiF、NaF、KF、LiCl、KClおよびNaCl等が挙げられる。また、好ましいアルカリ土類金属のハロゲン化物としては、例えば、CaF2、BaF2、SrF2、MgF2およびBeF2といったフッ化物や、フッ化物以外のハロゲン化物が挙げられ、これら絶縁体の一種単独あるいは二種以上の組み合わせが挙げられる。
また、電子注入層を構成する半導体としては、Ba、Ca、Sr、Yb、Al、Ga、In、Li、Na、Cd、Mg、Si、Ta、SbおよびZnの少なくとも一つの元素を含む酸化物、窒化物または酸化窒化物等の一種単独または二種以上の組み合わせが挙げられる。
また、電子注入層を構成する無機化合物は、微結晶または非晶質の絶縁性薄膜であることが好ましい。電子注入層がこれらの絶縁性薄膜で構成されていれば、より均質な薄膜が形成されるために、ダークスポット等の画素欠陥を減少させることができる。
なお、このような無機化合物としては、上述したアルカリ金属カルコゲナイド、アルカリ土類金属カルコゲナイド、アルカリ金属のハロゲン化物およびアルカリ土類金属のハロゲン化物等が挙げられる。
次に、電子注入層の構造について説明する。かかる電子注入層の構造は特に制限されるものではなく、例えば、一層構造であっても良く、あるいは、二層構造または三層構造であっても良い。
また、電子注入層の膜厚についても特に制限されるものではないが、例えば0.1nm〜1000nmの範囲内の値とするのが好ましい。この理由は、電子注入層の膜厚が0.1nm未満となると、電子注入性が低下したり、あるいは機械的強度が低下する場合があるためであり、一方、電子注入層の膜厚が1000nmを超えると高抵抗となり、有機EL素子の高速応答が困難となったり、あるいは成膜に長時間を要する場合があるためである。したがって、電子注入層の膜厚を0.5〜100nmの範囲内の値とするのがより好ましく、1〜50nmの範囲内の値とするのがさらに好ましい。
次に、電子注入層を形成する方法について説明する。電子注入層の形成方法については、均一な膜厚を有する薄膜層として形成出来れば特に制限されるものではないが、例えば、蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB法、スパッタリング法等の方法を採ることができる。
次に、図4を参照して、この発明の第3の実施形態について説明する。図4は、第3の実施形態における有機EL素子104の断面図であり、陽極層10、正孔注入層12、正孔輸送層13、有機発光層14、電子注入層15および陰極層16を順次に積層した構造を有している。このように正孔輸送層を設けることにより、正孔の輸送および有機発光層への移動が容易となり、有機EL素子の高速応答が可能となる。
正孔輸送層は、有機材料または無機材料で構成することが好ましい。このような有機材料としては、例えば、フタロシアニン化合物、ジアミン化合物、含ジアミンオリゴマーおよび含チオフェンオリゴマー等を挙げることができる。また、好ましい無機材料としては、例えば、アモルファスシリコン(α−Si)、α−SiC、マイクロクリスタルシリコン(μC−Si)、μC−SiC、II−VI族化合物、III−V族化合物、非晶質炭素、結晶質炭素およびダイヤモンド等を挙げることができる。また、正孔輸送層を構成する別種の無機材料としては、酸化物、フッ化物およびチッ化物が挙げられ、より具体的には、Al2O3、SiO、SiOx(1≦x≦2)、GaN、InN、GaInN、GeO2、GeOx(1≦x≦2)、LiF、SrO、CaO、BaO、MgF2、CaF2、MgF2、SiNx(1≦x≦4/3)等の一種単独または二種以上の組み合わせが挙げられる。
また、正孔輸送層は、一層構造に限らず、例えば、二層構造または三層構造であっても良い。さらに、正孔輸送層の膜厚についても特に制限されるものではないが、例えば0.5nm〜5μmの範囲内の値とするのが好ましい。ただし、絶縁性無機化合物を設ける場合には、正孔輸送層の膜厚を0.1〜20nmの範囲内の値とするのが好ましい。
また、正孔輸送層の形成方法についても特に制限されるものでないが、正孔注入層の形成方法と同様の方法を採ることが好ましい。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、複数の無機化合物を用いた場合であっても、構成材料の組成比が均一である正孔注入層が得られ、結果として、駆動電圧が小さくても高い発光輝度が得られ、しかも長寿命の有機EL素子が効率的に得られる製造方法を提供するものである。すなわち、第4の実施形態においては、特定のターゲットおよびスパッタリング法を用いて、正孔注入層を形成することを第1の特徴としている。
ただし、第4の実施形態の変形例として、スパッタリング用の真空槽と真空蒸着法用の真空槽とをそれぞれ別途に設け、それらを予め連結しておき、真空蒸着法を実施した後、搬送装置により、基板をスパッタリング用の真空槽内に移動させることも好ましい。なお、有機EL素子の構成は、便宜上、第3の実施形態と同様としてある。
陽極層:真空蒸着法
正孔注入層:高周波マグネトロンスパッタリング法
正孔輸送層:真空蒸着法
有機発光層:真空蒸着法
電子注入層:真空蒸着法
陰極層:真空蒸着法
なお、ターゲットに、In2O3,ZnO,In2O3(ZnO)m(mは、2〜20)を用いた場合には、導電性や耐熱性を考慮して、InとZnの原子比[In/(In+Zn)]を0.2〜0.85の範囲内の値とするのが好ましい。
(1)有機EL素子の作成
実施例1の有機EL素子は、第3の実施形態における有機EL素子の構成と同様である。したがって、実施例1の有機EL素子を製造するにあたっては、まず、膜厚1.1mm、縦25mm、横75mmの透明なガラス基板上に、陽極層として、ITO(Φa=5.0eV)からなる膜厚75nmの透明電極膜を形成した。以下、このガラス基板と陽極層とを併せて基板とする。続いて、この基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、さらに、N2(窒素ガス)雰囲気中で乾燥させた後、UV(紫外線)およびオゾンを用いて10分間洗浄した。
得られた有機EL素子(実施例1〜4)における陰極層をマイナス(−)電極、陽極層をプラス(+)電極として、両電極間に10Vの直流電圧をそれぞれ印加した。このときの電流密度、発光輝度および半減寿命を測定した。なお、半減寿命を測定する際には、印加電圧を7Vに調整し、初期発光輝度を1000cd/cm2とした。
得られた結果を表1および図5に示す。図5は、横軸に正孔注入層の膜厚(nm)を採って示してあり、縦軸に発光輝度(cd/cm2)を採って示してある。図5から容易に理解されるように、膜厚が薄くなるほど、発光輝度が上昇する傾向を有している。ただし、膜厚が0である場合には、発光輝度は著しく小さい。また、得られた有機EL素子の発光色は緑色であることを確認した。
実施例1における正孔注入層のかわりに、正孔注入層を構成するn型半導体材料の種類を代え、膜厚を薄くしたほかは、実施例1と同様に有機EL素子を作成して、評価した。具体的に、酸化インジウム/酸化亜鉛/酸化モリブテン(比率=0.65/0.25/0.1、Φh=5.3ev)からなる膜厚8nmの正孔 注入層を設けた。得られた結果を表2に示す。
実施例1における正孔注入層のかわりに、正孔注入層を構成するn型半導体材料の種類を代え、膜厚をより薄くしたほかは、実施例1と同様に有機EL素子を作成して、評価した。具体的に、酸化インジウム/酸化亜鉛/酸化イリジウム(比率=0.68/0.27/0.05、Φh=5.5ev)からなる膜厚0.7nmの正孔注入層を設けた。得られた結果を表2に示す。
実施例1における正孔注入層のかわりに、Φh<Φaの場合の正孔注入層を設けたほかは、実施例1と同様に有機EL素子を作成して、評価した。具体的に、膜厚20nmの酸化インジウム/酸化亜鉛/酸化タリウム(比率=0.65/0.25/0.1、Φh=4.8ev)を設けた。得られた結果を表2に示す。
実施例1におけるn型半導体材料からなる膜厚60nmの正孔注入層のかわりに、p型半導体材料からなる正孔注入層を設けたほかは、実施例1と同様に有機EL素子を作成して、評価した。具体的には、ECRプラズマCVD法により、Si1−xCx(0≦x≦1)からなる膜厚20nmの正孔注入層を設けた。得られた結果を表2に示す。
12 正孔注入層
13 正孔輸送層
14 有機発光層
15 電子注入層
16 陰極層
20 透光性基板(ガラス基板)
30 基板
100、102、104 有機EL素子
Claims (7)
- 吸収係数が2506〜3674cm −1 、フェルミエネルギー(Φh)が5.2〜5.8eV、膜厚が0.7〜60nmである酸化インジウムおよび酸化亜鉛を含むことを特徴とするn型無機半導体膜。
- 前記n型無機半導体膜が、酸化モリブテン、酸化ルテニウム、酸化イリジウムからなる群から選択される少なくとも一つの酸化物をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のn型無機半導体膜。
- マグネトロンスパッタリング法で形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のn型無機半導体薄膜の製造方法。
- 金属、合金、電気電導性化合物またはこれらの混合物からなる電極と、n型無機半導体膜が接合したことを特徴とし、
前記n型無機半導体膜のフェルミエネルギー(Φh)と、前記電極のフェルミエネルギー(Φa)が、Φh>Φaの関係を満足し、かつ、前記n型無機半導体膜の吸収係数が2506〜3674cm −1 であることを特徴とする積層体。 - 前記n型無機半導体膜の膜厚が0.7〜60nmであることを特徴とする請求項4に記載の積層体。
- 前記n型無機半導体膜が、酸化モリブテン、酸化ルテニウム、酸化イリジウムからなる群から選択される少なくとも一つの酸化物をさらに含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の積層体。
- 前記n型無機半導体薄膜をマグネトロンスパッタリング法で形成することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の積層体の製造方法。
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