JP4292319B2 - 自動車用シートバックフレーム構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の軽量化のために軽合金、たとえばアルミニウム合金よりなる押出形材をフレームに用いた自動車用シートバックフレーム構造に関するものである。
特に、シートベルトの巻き取り装置を内蔵したもの、および後部座席用シートバックフレーム構造、さらには、後部座席が左右2組のシートバックフレームよりなる場合において、車内の中央側の乗員がシートベルトを着用する自動車における後部座席の自動車用シートバックフレーム構造に関する。なお、本発明にいう「後部座席」とは、ワンボックスカーなどにおけるセカンドシート、サードシートなども含むものである。
【0002】
【従来の技術】
近年における自動車に対しては、軽量化の要請が強く、シートフレームも軽量化することが望まれている。このように、軽量化を図ったシートフレームとしては、アルミニウム合金を用いたものがある。このようなアルミニウム合金を用いたシートフレーム構造として、たとえば、特開平7−171033号公報に開示されたアルミニウム製シートフレームがある。
この公報には、フレーム同士をリベットやボルトなどの機械的接合によって接合することが開示されており、この機械的接合の不具合を解消するためになされたものである。
【0003】
この公報において開示されているアルミニウム製シートフレームは、一人分用のアルミニウムパイプ材の屈曲成形品からなる枠状のフレーム本体と、フレーム本体に接合される1個または2個以上のアルミニウム部材とを備えている。これらフレーム本体またはアルミニウム部材の少なくとも一方に、両者を接合部において位置決めする嵌合部または係合部が形成されるとともに、嵌合部または接合部を介してフレーム本体とアルミニウム部材とが位置決めされている。さらに、フレーム本体とアルミニウム部材の接合界面に配置されたろう材により、両者が一括ろう付けされてなるアルミニウム製シートフレームである。
また、シートフレームとしては、ダイカストにより一体成形したものも考えられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来技術においては、機械的接合が行われる点の開示はあるものの、その具体的な接合態様についての開示はない。
従来、この種のシートバックフレームには、高い強度を確保するために、鉄製のフレームに鉄製の成形板を溶接して構成されているものが使用され、軽量な材料であるアルミニウム合金材などを用いた場合において、溶接またはろう付け等を用いた場合、熱影響などにより材料の強度低下を生じるために、高強度を確保するために断面強度の大きい材料を使用せざるを得なかった。このため、シートバックフレームにアルミニウム合金材を用いることによる軽量化の要請に充分に応えることはできないものであった。
ここで、シートバックフレームに作用する外力としては、具体的に、次のようなものがある。
1.他車より追突された際に、乗員によってシートバックフレームを後方に押す方向の力、および乗員の頭部がヘッドレストを介してシートバックフレームを後方に押す方向の力である。
2.シートバックフレームの後方に固定されずに置かれた物がある場合に衝突を起こすと、その物がシートバックフレームに後方から衝突しシートバックフレームを前方に押す力である。
3.シートベルト巻き取り装置をシートバックフレームに固定している場合において、衝突時に乗員より加えられるシートバックフレームを前方に倒すねじり方向の力である。
4.3人が並んで座れる形態の自動車にあっては、シートを1人用と2人用のものを組み合わせて用いる場合がある。この形態の自動車におけるシートバックフレームの上側部は中央側を車体に固定することは困難となり、下方が2点でシートクッションフレームまたは車体に、上方の一端が車体に固定される形となる。この場合に、前記1.〜3.のいずれかの力が作用したときにシートバックフレームの4隅のうち1隅をねじる方向の力である。
【0005】
これらの場合、シートバックフレームに非常に大きな力が作用するので、シートバックフレームには高強度が要求される。また、その力は、自動車の進行方向に沿った方向に働く力と、ねじり方向に働く力とがある。それにもかかわらず、上記従来技術においては、これらの力に対処するための構造についてはなんら開示されていないものである。
他方、上記従来技術では、シートフレームをアルミニウム材で形成することと、部材間のろう付け構造が示されているのみで、後部座席用シートバックフレームの構造についての開示はない。
【0006】
そこで、本発明の課題は、アルミニウム合金材を用いた自動車のシートバックフレームにおいて追突された際や衝突時や急ブレーキをかけたときなど、大きな変形を生じないシートバックフレーム構造を提供することにある。また、軽量化の要請に応えることができる自動車用シートバックフレームを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明の請求項1に係る自動車用シートバックフレーム構造は、三人以上が着座可能な後部座席を構成すべく車幅方向に配置される左右2組のシートバックフレームのうち、車幅方向の中央部とその外側の座席に対応して配置される二人用のシートバックフレームに適用される自動車用シートバックフレーム構造であって、少なくとも上下方向に配設され下部側がシートクッションフレームまたは車体に支持される一対の縦フレームと、前記縦フレームの上部間を連結し車幅方向に配設される上下一対の横フレームと、上側の前記横フレームに固定された中央側座席用のシートベルト巻取り装置とを備え、前記縦フレームおよび前記横フレームは、アルミニウム合金よりなる中空押出形材にて構成され、車幅方向外側の前記縦フレームには、車幅方向中央寄りの前記縦フレームに向けて突出する平面視三角形状の突出部が形成されており、前記横フレームの車幅方向外側の端面は、前記突出部の傾斜面に当接しており、前記縦フレームの側面には、前記横フレームの端部が嵌合する受け部が押出し成形時に形成されているとともに、前記横フレームと前記縦フレームとは、前記横フレームの端部を前記受け部に嵌合させた状態で機械的接合手段によって接合されており、前記横フレームに作用した回転力が前記受け部で受け止められることを特徴とするものである。
本発明においては、例えばリベット、ネジ、ボルト、タッピングボルト等からなる機械的接合手段を用いることにより、熱影響による強度低下を生じないように構成されている。さらに、接合後の熱処理等を行う必要がないものである。
本発明においては、接合されるフレーム材の接合部において、フレーム材の側面には、これに当接されるフレーム材の端部が嵌合する受け部が形成されている。このため、2つのフレーム材を機械的接合手段で接合する場合において、その接合力をさらに増強できる。その増強力は、たとえば、受け部がせん断破壊する程度の大きさである。このように、フレーム材の結合力が増強しているので、前記の如く自動車衝突時等にきわめて大きな力が作用したとしても、耐衝撃性を保つことができる。また、自動車の軽量化に貢献し、また押出材を利用するため強度等自由に設計でき、溶接・ろう付け等の手段を用いずねじ・ボルト等の機械的接合手段により組み立てるもののため製造が容易である。さらに、機械的接合手段を用いるために、熱影響が生じないので、接合部における強度の低下は生じない。また、ダイカスト等の高価な金型を用いずに製造されるので、設計変更等も容易に行うことができる。
また、本発明によれば3人席の中央にも3点式シートベルトを利用でき、シートの車内での配置を自由に設計でき、また4点式シートベルトの利用も可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1に加えて、下側の前記横フレームは、車幅方向の中央側の座席に対応して配置される太フレーム部と、外側の座席に対応して配置される細フレーム部とを有することを特徴とするものであり、請求項3に係る発明は、請求項2に加えて、一対の前記縦フレームの間に配置される縦中央フレームを備えており、前記縦中央フレームの下端部が、前記太フレーム部に接合されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3に加えて、下側の前記横フレームは、複数の中空部が形成された押出形材の長手方向の一部を長手方向に沿って前記複数の中空部のうちの少なくとも1つが残るように切除して得たものであり、前記太フレーム側の端面の形状が前記細フレーム側の端面の形状よりも大きいことを特徴とするものである。請求項2から請求項4に係る発明によれば、フレームを細くすることにより、座席のクッション性を高め、乗り心地の向上を計ることができる。また、この場合においてフレームを細くしているものの、中空形状が保持されるので、強度の低下も少なくて済む。また、請求項3に係る発明によれば、縦中央フレームが配設されるので、シートバックフレーム全体のねじり剛性が高くなり、シートバックフレームを車幅方向に2組使用することが可能となりシートの配置・設計に自由度が増える。
【0008】
本発明は、前記フレームは、アルミニウム合金製の中空の押出形材によって形成されていることを特徴とするものである。本発明によれば、中空押出形材を利用するため、曲げ剛性・ねじり剛性をさらに大きな強度とすることができる。さらにアルミニウム合金製の中空押出形材を用いることにより、従来より確立された既存の押出技術により任意の断面形状を得ることができ、フレームの結合部における嵌合構造を自由に設計できる。
【0009】
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のうちのいずれか1つに加えて、前記シートバックフレームは矩形をなしており、少なくともその車幅方向の一方は上部側が車体に固定されていることを特徴とするものである。請求項5に係る発明によれば、下方が両側の2点でシートクッションフレームまたは車体および上端の1点が車体に固定される形となる。この場合に、シートバックフレーム全体に対しその4隅のうち1隅をねじる方向の力が加わるが、フレーム材同士の結合部は機械的接合手段に加えて一方のフレーム端部が嵌合する受け部が他方のフレームに形成されており、ねじる方向の力が接合部に加わっても、大きい強度を発揮し、この用途のシートバックフレームを軽量の軽合金製とすることを可能にするものである。
【0011】
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のうちのいずれか1つに加えて、前記縦フレームの側面には、前記横フレームの端部を嵌め込むことができる複数の起立片が構成されていることを特徴とするものである。請求項6に係る発明によれば、受け部を他方のフレームの側面に立設させた起立片によって形成するので、押出成形により容易にフレーム材を成形することができる。
【0012】
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のうちのいずれか1つに加えて、前記縦フレームに嵌合用突起を設けるとともに、この縦フレームと組み合わされる横フレームに前記嵌合用突起と嵌合する嵌合孔が形成されていることを特徴とするものである。請求項7に係る発明においては、嵌合用突起を形成しているので、この嵌合用突起の形状を変化させることにより、強度を自由に設定することができる。
【0013】
請求項8に係る発明は、請求項1から請求項7のうちのいずれか1つに加えて、前記縦フレームの側面部に立設片を設けるとともに、前記横フレームの端部に、前記立設片と嵌合する切欠溝が形成されていることを特徴とするものである。他方のフレームに形成した突起部により形成した受け部の一方のフレームの端部を嵌め込もうとする場合、外形寸法において、一方のフレームの寸法が小さくなるが、請求項8に係る発明によれば、同じ外形寸法にフレームを用いても接合することができる。これは、フレーム材同士の接合部に段差を形成したくない場合に有効である。
【0014】
請求項9に係る発明は、請求項1から請求項8のうちのいずれか1つに加えて、前記横フレームの端部と前記受け部との接合部位に、補強材が取り付けられていることを特徴とするものである。請求項9に係る発明によれば、接合強度を特に増強したい場合や、ネジ、ボルト等の機械的接合手段による結合を簡略的なものとしたい場合に有効となる。
【0017】
請求項10に係る発明は、請求項3に加えて、前記縦中央フレームと外側の前記縦フレームの間であって、前記縦中央フレーム寄りの位置であり、かつ上側の前記横フレームの下面部に前記シートベルト巻取り装置が設けられていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項11に係る発明は、請求項3において、前記縦中央フレームと内側の前記縦フレームの間であり、かつ下側の前記横フレームの上部に、アームレスト収納部が形成されていることを特徴とするものである。請求項11に係る発明によれば、縦内側フレームと縦中央フレームを利用することにより、シートベルト巻取り装置がシートバックフレームに支持されていても、シートベルトの巻取り部が取り付けられる位置に縦中央フレームが配設されてシートバックフレームが補強されるので十分に強度を保つことができる。また、アームレストの配設スペースを縦内側フレームと縦中央フレーム間に容易に確保することができる。
【0020】
請求項12に係る発明は、請求項3に加えて、内側の前記縦フレーム、および前記縦中央フレームに代えて、内側の前記縦フレームと前記縦中央フレームを一体化してなる横断面略L字形状の押出形材フレームを備え、前記横断面略L字形状の押出形材フレーム、外側の前記縦フレーム、および一対の前記横フレームが機械的接合手段により接合されていることを特徴とするものである。請求項12に係る発明によれば、請求項3に係る発明の縦内側フレームと縦中央フレームを一体化したL形の大きな押出形材を用いたので、部材の本数の減少および部材本数の減少に伴う加工工数の低減を図ることができる。更にシートバックフレーム全体のねじり剛性も強化される。
【0021】
請求項13に係る発明は、請求項1から請求項11のうちのいずれか1つに加えて、一対の前記縦フレームおよび一対の前記横フレームに、背面材が取り付けられているとともに、前記縦フレームにおける前記背面材の取付位置は、これらの取付位置に取り付けられる前記背面材の肉厚分窪んでいることを特徴とするものである。請求項13に係る発明によれば、各縦フレームに対して背面材を平坦に取り付けることができ、後部座席を前方に倒して荷物スペースとする場合等に平面を確保することができる。
【0022】
請求項14に係る発明は、請求項13に加えて、前記背面材は凹凸形状が付与された板状押出形材を連結して形成されていることを特徴とするものである。請求項14に係る発明によれば、背面材に凹凸が形成されているので強度が大きくなり、表面積の大きい背面材とすることができる。また、押出成形により背面材同士の連結も端部に連結用の形状を形成しておくことにより容易にできる。さらに、フレーム材も押出形材が用いられているため、背面材とフレーム材の連結も容易にできる。
【0023】
請求項15に係る発明は、請求項1から請求項14のうちのいずれか1つに加えて、略円筒形状で高さ方向に沿ってスリット状切欠溝が形成された弾性を有する支持部を備え、高さ方向に沿ってヘッドレスト脚柱支持用貫通孔が形成されたヘッドレスト脚柱支持体が、上側の前記横フレームの中空部上側壁と下側壁に形成した貫通孔を利用して固定されていることを特徴とするものである。
【0024】
請求項16に係る発明は、請求項15に加えて、前記ヘッドレスト脚柱支持体は、上側の前記横フレームの中空部上側壁と下側壁に形成した貫通孔を利用して固定される支持体固定用パイプを介して固定されていることを特徴とするものである。
【0025】
請求項17に係る発明は、請求項15に加えて、前記ヘッドレスト脚柱支持体は、上側の前記横フレームの中空部上側壁と下側壁に形成した貫通孔を利用して固定される押出形材よりなる固定具を介して固定されていることを特徴とするものである。請求項15から請求項17に係る発明によれば、軽合金からなる押出形材を利用したシートバックフレームに対して、簡単にヘッドレストを設置することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら、具体的に説明する。
図1(a)は、本発明に係る自動車用シートバックフレーム構造をリアシートに用いた場合の概要を示す裏面側斜視図、(b)は、本発明に係る自動車用シートバックフレームを備えるシートの斜視図、図2は、そのシートバックフレームを備えた自動車の側面図、図3は、その正面図、図4は、その左シートバックフレームの概要を示す表面側斜視図である。
図1(a)に示すように、シートバックフレーム1は2つのシートバックフレームにより形成され、2人用である左シートバックフレーム10と、1人用である右シートバックフレーム20によって構成されている。これらのシートバックフレーム10,20にシートクッションCが取り付けられて、想像線で示す自動車のリアシート(後部座席およびワンボックスカーの中列部座席も含む)におけるシートバックRが形成されている。図1(b)に示されるリアシートにおけるシートバックRは、図2に示すように、乗員Mの背もたれとして利用される。
【0027】
また、左シートバックフレーム10は、図2および図3に示すように、左下部が外ブラケット2を介して、車体SCに固定された大ブラケットSC1にボルトによって固定されている。また、右下部が内ブラケット3を介して、シートクッションフレームSFまたは車体床面に固定されており、左上部が上ブラケット4を介して車体SCに固定されている。さらに、右シートバックフレーム20も同様に、右下部が外ブラケット5を介して車体SCまたは車体床面に固定され、左下部が内ブラケット6を介してシートクッションフレームSFに固定されている。そして、右上部が上ブラケット7を介して車体SCに固定されている。さらに、左シートバックフレーム1には、シートベルトSBを巻き取るための巻取り装置30が固定されており、シートクッションフレームSFまたは車体床面には、シートベルトSBのタングSB1が嵌め込まれるバックルSB2が取り付けられている。
【0028】
左シートバックフレーム10は、図1および図4に示すように、縦外側フレーム11、縦内側フレーム12、縦中央フレーム13、横上側フレーム14、および横下側フレーム15がそれぞれ組み合わされ、これらの背後に背面材16が取り付けられて構成されている。このうちの横下側フレーム15については、中央側の太フレーム15A部分と外側の細フレーム15B部分によって構成されている。これらの各フレームのうち、縦外側フレーム11は、内側方向裏側に平面視して三角形状の突出部を有する形状となっているが、これは、強度を高めるために付与された形状である。また、横下側フレーム15の外側に細フレーム15B部分が形成されているのは、この位置に乗車する乗員の座り心地をよい状態にするためである。
【0029】
一方の右シートバックフレーム20は、図1に示すように、縦外側フレーム21、縦内側フレーム22、横上側フレーム23、および横下側フレーム24が組み合わされ、これらの背後に図示しない背面材が取り付けられて構成されている。また、左シートバックフレーム10における縦外側フレーム11から横下側フレーム15までの各フレームおよび右シートバックフレーム20における縦外側フレーム21から横下側フレーム24までの各フレームは、中空のアルミニウム合金押出形材によって形成されている。
【0030】
このように、本発明に係るシートバックフレーム1は、アルミニウム合金押出形材からなるフレームを組み合わせて構成されているので、シートバックフレーム1全体として軽量化を図ることができるとともに、その強度を十分に高くすることができる。さらには、中空のアルミニウム合金押出形材を使用することにより、さらに高い強度を付与することができる。ここで、本発明にいう「アルミニウム合金押出形材」としては、押出成形性が特に良好なJIS H 4100に規定される6063T5のアルミニウム合金を例示することができる。ただし、本発明にいうアルミニウム合金押出形材はこれに限定される趣旨ではなく、適宜公知のアルミニウム合金押出形材を使用することもできる。
【0031】
次に、2人用のシートバックフレーム部分、本実施形態では左シートバックフレーム10について説明する。図4に示すように、左シートバックフレーム10においては、縦外側フレーム11から横下側フレーム15までの各フレームが組み合わされているが、この組み合わせ方について種々の態様があるので、これらの各態様について説明する。なお、図1ないし図4は左シートバックフレーム10の概要を示すものであり、各フレーム同士の組み合わせ部位は種々の態様によりそれぞれ異なる。以下にそれらの拡大図を示すことにより、その詳細を説明する。
【0032】
縦外側フレーム11から横下側フレーム15の各組み合わせ部位は、例えばビス、ボルト、タッピングネジ等の結合に加え、嵌め合わせによる接合を併用すると高い強度を付与することができるので、好適である。この嵌め合わせによる接合の態様について、まず、縦外側フレーム11、縦中央フレーム13と横上側フレーム14との接合部について説明する。
図5(A)に示すように、縦外側フレーム11の内側側面部には、起立片である3つのリブ11A1,11A2,11A3が立設されており、これらのうちの2つのリブ11A1,11A2に挟まれた部位の上方の一部が横上側フレーム14との接合部となる。この接合部において受け部となる縦外側フレーム11のリブ11A1,11A2に横上側フレーム14の外側端部14Aが嵌め込まれて嵌合されている。また、横上側フレーム14はこれに形成したビスホールないしボルト受け(以下単に「ボルト受け」という)14b,14b…を利用して、縦外側フレーム11の外側壁11Cを貫通してネジNにより縦外側フレーム11の内側壁11Dはネジ止めされている。なお、このネジNによる締結はサッシ等の建築用枠材に常用されているものと同様である。
このように縦外側フレーム11と横上側フレーム14を結合することにより、衝突時にシートベルトを介して横上側フレーム14に加わるイ方向に回転力は横上側フレーム14の前後の側面はリブ11A1,11A2により受けられネジにのみ回転力が受けられることがなく力が分散され両フレームの結合部が破損しない。また、追突をされた際のヘッドレストを介して横上側フレーム14に加わるロ方向の回転力も同様に分散して受けられる。
更にこれらの場合リブ11A1,11A2に加わる力はその剪断力で受けられるので接触長さ、リブの厚みを変更することにより適正な強度の設計が容易にできる。
【0033】
また、横上側フレーム14の下側側面端辺部には、起立片である2つのリブ14B1,14B2が立設されており、これらのリブ14B1,14B2に挟まれた部位の中央部やや内側寄りの部位が縦中央フレーム13との接合部となる。この接合部において受け部となる横上側フレーム14の2つのリブ14B1,14B2に縦中央フレーム13の端部13Aが嵌め込まれて嵌合されている。縦中央フレーム13の端部13Aは、横上側フレーム14における接合部とほぼ同じ幅であるとともに、本体部分13Bの外周は横上側フレーム14の外周とほぼ同じ大きさとなっている。このため、縦中央フレーム13の端部13Aをリブ14B1,14B2に嵌め込むために、図6に示すように、側方から圧力P,Pをかけて変形させる。この変形を容易にできるようにするために、縦中央フレーム13の両側面略中央部には、その長手方向に沿って窪部13C,13Cが形成されている。これにより縦中央フレーム13と横上側フレーム14の前後の側面は同一平面状に位置させることができる。
【0034】
さらに、横上側フレーム14と縦中央フレーム13とを接合するために、図5(A)に示すように、横上側フレーム14にビスないしボルト貫通孔(以下、単に「ボルト貫通孔」という)14a,14a…を穿設するとともに、縦中央フレーム13には、図5(B)に平面拡大図を示すように、ボルト受け13a,13a…を押出成形に際し設ける。そして、これらボルト貫通孔14a,14a…およびボルト受け13a,13a…にネジN、N…またはボルトをねじ込んで横上側フレーム14と縦中央フレーム13を固定する態様とすることができる。なお、ボルト貫通孔14a,14a…は、押出成形された後に形成される。以後、本明細書中において説明するボルト貫通孔は、すべて同様に押出成形された後に形成されるものである。
【0035】
一方、ボルト受け13aは押出成形により形成される。なお、ボルト受けに対するメネジのネジ山の形成は、セルフタッピング式のビスを用いた際はそのネジ込みにより、またはタップを立てることにより形成する。
【0036】
次に、縦外側フレーム11と横下側フレーム15との接合部について説明する。
横下側フレーム15における縦外側フレーム11と接合される外側の細フレーム15Bは、図4に示すように、内側太フレーム15Aよりも細くなるように形成されている。また、縦外側フレーム11に立設されたリブ11A1,11A2(図5参照)は、縦外側フレーム11の長手方向に沿って平行に立設されており、リブ11A1,11A2間の幅は一定である。このため、細フレーム15Bの幅は、リブ11A1,11A2間の幅と同じであり、リブ11A1,11A2に細フレーム15Bは嵌合される。しかしながら、細フレーム15Bにおけるリブ11A2との接触長さは短く、リブ11A2による補強はあまり期待できない。そこで、図7に示すように、縦外側フレーム11の外側壁11Cに貫通孔を形成するとともに内側壁11Dにボルト貫通孔を形成しておき、嵌合材15Cを外側壁11C側より挿入するとともにそのフランジ部15C′を外側壁11Cにネジ止めし、嵌合材15Cの先端を内側壁11Dより突出させる。一方、細フレーム15Bの中空内にリブ15E,15Eを形成しておき、隙間15Fに嵌合材15Cの先端を挿入する。そして、嵌合材15Cの先端を、細フレーム15Bの端部の外側からかしめまたはネジ15G,15Gにより固定する。
また、細フレーム15Bには前記横上側フレーム14と同様にボルト受け15H,15H…が形成され、縦外側フレーム11の内側壁11Dに形成したボルト貫通孔を通して図示しないネジにより縦外側フレーム11と細フレーム15Bを接合する。この場合、この嵌合材15Cは、リブ11A1、11A2に沿った方向ハに細フレーム15Bに作用する外力を補強する補強材としても機能する。これにより結合部にねじり力が加わった場合や、シートバックフレームに車幅方向の外力が作用した場合において強度が維持される。
【0037】
続いて、縦内側フレーム12と横上側フレーム14との接合部の例について説明する。
図8(A)に示すように、縦内側フレーム12の外側(図面右側)側面部には、その長手方向に沿って起立片である3つのリブ12A1,12A2,12A3が立設されている。これらのうちの2つのリブ12A1,12A2に挟まれた部位の上方位置が横上側フレーム14との接合部位となり、横上側フレーム14の内側端部14Dが嵌入される。このとき、縦内側フレーム12には、図8(B)に示すように、嵌合材17を嵌入するための嵌合孔12Bが形成されている。嵌合材17にはフランジ17Aを形成しておき、嵌合孔12Bに嵌合材17を嵌入した後フランジ17Aをネジ止め17Bする。一方の横上側フレーム14の中空部には、本図に示す例では、4つの凸部14E,14E,14E,14Eが形成されており、これらの凸部14E,14E,14E,14Eによって嵌合材17を保持している。なお、嵌合材17と横上側フレーム14は、嵌合材17に形成されたネジ孔17a,17aおよび横上側フレームに形成されたボルト貫通孔14c,14cを介してネジN,Nにより締結される。さらに必要により縦内側フレーム12と横上側フレーム14はブラケットや横上側フレーム14に予めボルト受けを形成しておきネジ止めされる。嵌合材17も、嵌合材15C(図7参照)同様、補強材として機能する。
【0038】
また、縦内側フレームと横上側フレームとの接合部の他の形態について説明すると、図9に示すように、縦内側フレーム12′の外側側面部上端位置に切欠溝12Cを形成する。また、横上側フレーム14′の中空部には仕切り板14F,14Fを配設する。そして、たとえばアルミニウム合金押出材を加工して作成した直角形状の嵌合材18の鉛直板状体18Aを縦内側フレーム12′に挿入してビス等により固定し、水平板状体18Bを切欠溝12Cから突出させる。この水平板状体18Bを横上側フレーム14′の中空部に挿入し、突条14F,14Fの間または下側の突条14Fと下側の壁14Gに挿入して、ネジN,Nまたはその他の手段で固定する。
【0039】
さらに、縦内側フレーム12と横下側フレーム15との接合部について説明する。
図10(A)に示すように、縦内側フレーム12の外側側面部に形成されたリブ12A1,12A3に挟まれた部分の下方位置が横下側フレーム15との接合部となり、この接合部に横下側フレーム15の太フレーム15Aが嵌合される。この場合、横下側フレーム15の太フレームと縦内側フレーム12の接合部において縦内側フレーム12の外部側面に形成されるリブ12A2は切除する。また、横下側フレーム15の太フレーム15Aにおける上側側面には、起立片となる3つのリブ15C1,15C2,15C3が設けられている。これらのうちの奥側に位置する2つのリブ15C1,15C2に挟まれた位置の外側端部近傍に、縦中央フレーム13が嵌合される。縦中央フレーム13の嵌合部は、図6で示したように、側方から圧力P,Pをかけて変形した形状となっている。この部分の接合については、図示はしないが、図5に示したような、ボルト孔を形成し、これにボルト止めすることによって行われる。
このように、リブにフレームの側面が挟まれるようにフレーム同士を結合すると、外力Xが加わっても、図10(B)に示すリブの厚さW1×当接長さL1(紙面に垂直方向の当接長さ)に相当するリブのせん断力分の接合強度を増大させることができる。
【0040】
他方、縦中央フレームとしては、図11に示す形態のものを用いることもできる。この縦中央フレーム13′は、その上端面に3つの嵌合片13C,13C,13Cが設けられているとともに、下端面にも3つの嵌合片13D,13D,13Dが設けられている。これらの嵌合片13C,13C,13C、13D,13D,13Dは、それぞれその幅方向がシートバックフレーム1の奥行き方向に沿うように配置されている。そして、嵌合片13C,13C,13Cそれぞれの端部が、横上側フレーム14におけるリブ14B1,14B2の間に当接するようにして嵌め込まれる。また、嵌合片13D,13D,13Dは、それぞれの端部が横下側フレーム15の太フレーム15Aにおけるリブ15C1,15C2の間に当接するようにして嵌め込まれる。この場合においても、図示はしないが、横上側フレーム14と縦外側フレーム11または縦内側フレーム12の結合部と同様にボルト受けを利用したネジないしブラケットによる結合手段を併用する。
【0041】
さらに、横下側フレームとしては、図12に示す態様のものを用いることもできる。かかる横下側フレーム15′について説明すると、断面が図10に示す横下側フレーム15の中空部15イ,15ロ,15ハが形成された太フレーム15A形状であるアルミニウム合金押出形材を、その長手方向に沿って縦中央フレームから縦外側フレーム部分において中空部15ロ,15ハを切除する。そして、一端面の形状(横下側フレーム15の断面形状と同一の形状)と、他端面15Dとが異なるように形成されているものである。ただし、このときの他端面15Dの形状は、中空部15イが残存する形状となっている。もちろん、この他端面15Dの面積は、一端面の面積よりも小さなものとなる。
これにより、両端がシートクッションフレームに固定されるとともに、縦内側フレームの上側が車体に固定されない場合やシートベルト巻取り装置が内蔵された場合等においても、衝突時等における外力に負荷が小さい横下側フレーム15の外側部分が過大な強度とならず全体重量の軽減となり、この位置のクッション性の向上が可能となり乗り心地が向上するものとなる。
【0042】
他方、図4に示すように、シートバックフレーム1において、縦中央フレーム13と縦外側フレーム11の間であって、縦中央フレーム13寄りの位置であり、かつ横上側フレーム14の下面部に3点式シートベルト用のシートベルト巻取り装置30が設けられている。自動車が衝突したり運転手が急ブレーキをかけたりして、仮想線で示すシートベルトSBが作動するときには、シートベルト巻取り装置30に非常に大きな力がかかる。このため、シートベルト巻取り装置30は、大きな強度を有する支持部材に設けなければシートベルト巻取り装置30の支持部材自体が破損してしまう。この点、本発明では、アルミニウム押出形材を組み合わせて大きな強度を付与した左シートバックフレーム10をシートベルト巻取り装置30の支持部材として用いている。したがって、シートベルトSBの作動に伴いシートベルト巻取り装置30の支持部材自体が変形する心配はほとんどない。
特に本実施例においては、機械的接合手段によってフレームの各面に荷重を伝達させているので、各面に応力を分散することができる。しかも、互いの閉断面内にリブから荷重を伝えることができるため確実に荷重を伝達することができ、剛性感を持って支持を行なうことができるのである。
【0043】
さらに、図4に示すように、シートバックフレーム1において、縦中央フレーム13と縦内側フレーム12の間であり、かつ横下側フレーム15の上部に、アームレスト収納部40が形成されている。3人以上乗車可能な後部座席を備える自動車の後部座席は、1人または2人のみの乗員が着席する際、それらの乗員が使用するため、図4に仮想線で示すアームレストARを後部座席の長手方向ほぼ中央位置に設けることが多い。ただし、後部座席には3人の乗員が着席することもあるので、アームレストARは収納式とされる。これに対して、本発明に係るシートバックフレーム1では、縦中央フレーム13と縦内側フレーム12の間であり、かつ横下側フレーム15の上部に、アームレスト収納部40が形成されている。かかる位置にアームレスト収納部40を形成し、このアームレスト収納部40にアームレストARを収納することにより、収納スペースを有効に活用することができる。
特に、本実施形態においては、機械的接合手段によってフレームの各面の荷重を伝達させているので、各面に応力を分散することができる。しかも、互いの閉断面内にリブから荷重を伝えることができるため、確実に荷重を伝達することができ、剛性感をもって支持を行うことができるのである。
【0044】
次に、本発明に係るシートバックフレーム構造の第2の実施形態について説明する。
図13に示すように、本実施形態に係るシートバックフレームを構成する左シートバックフレーム50は、縦外側フレーム51と、横断面略L字形状の中空押出形材フレームからなる縦L字形フレーム52、およびこれらに接合され接合フレームとなる横上側フレーム53と横下側フレーム54、さらにはこれらの背後に背面材55が取り付けられて構成されている。これら各フレームは、上記の実施形態同様、中空のアルミニウム合金押出形材によって構成されている。すなわち、本実施形態においては、縦L字形フレーム52は、第1の実施形態における縦内側フレーム12と縦中央フレーム13とこれらの間に配設される背面材に相当するものとなる。
なお、右シートバックフレームは、図1および図3に示す右シートバックフレーム20と同一のものを使用するので、その図示および説明は省略する。
【0045】
これらの各フレームの接合部位のうち、縦外側フレーム51、縦L字形フレーム52と、横上側フレーム53との接合状態について説明する。
図14に示すように、縦外側フレーム51の内側側面部には起立片となる2つのリブ51A1,51A2が立設されているとともに、縦L字形フレーム52の外側側面部には、やはり起立片となる2つのリブ52A1,52A2が立設されている。また、縦外側フレーム51の2つのリブ51A1,51A2に挟まれた部位の上方位置の一部が横上側フレーム53の外側端部の接合部となる。さらに、縦L字形フレーム52の2つのリブ52A1,52A2に挟まれた部位の上方位置の一部が、横上側フレーム53の内側端部の接合部となる。また、縦外側フレーム51における接合部には、ボルト貫通孔51a,51aが穿設されており、縦L字形フレーム52の接合部にも同様にボルト貫通孔52a,52aが穿設されている。これに対して、横上側フレーム53には押出成形により張出部53A,53Aと張出部53Aの中央にボルト受け53a,53aが形成されている。そして、縦外側フレーム51のボルト貫通孔51a,51aと横上側フレーム53のビスホール53a,53aをボルトBL,BLでボルト止めし、縦L字形フレーム52のボルト貫通孔52a,52aと横上側フレーム53の図示しないボルト孔をやはり図示しないボルトでボルト止めすることにより、横上側フレーム53は、縦外側フレーム51および縦L字形フレーム52と接合される。
【0046】
なお、縦外側フレーム51には、ボルトBL,BLを工具などで締付けやすくするように、ボルト貫通孔51a,51aの延長線上に貫通孔51b,51bがそれぞれ形成されている。さらに、説明は省略するが、縦外側フレーム51の下側と縦L字形フレーム53の下側も上側と同様に横下側フレームと接合されている。また、本実施形態におけるアームレスト収納部41は、図13における縦L字形フレーム52に囲まれた部分である。ちなみに、この部分に収納されるアームレストARを仮想線で示しておく。
また、ボルト受けに形成されるメネジはタップまたはネジとしてセルフタッピング式のものを用いて形成する。以上により枠材の数が少なくなり、組立工数が削減されるとともにシートバックフレームの上部の内側が車体に固定されない場合等において、最も大きな外力の加わるフレーム部分が大きな断面の縦L字形フレーム52により構成される為に無駄のない強度バランスのとれたシートバックフレームとなる。
【0047】
続いて、本発明に係るシートバックフレーム構造の第3の実施形態について説明する。
図15に示すように、本実施形態に係るシートバックフレームにおける左シートバックフレーム60は、縦外側フレーム61と、横断面略L字形状の中空押出形材フレームからなる縦L字形フレーム62、およびこれらに接合される接合フレームとなる横上側フレーム63と横下側フレーム64、さらにはこれらの背後に背面補強材となる背面材65が取り付けられて構成されている。これら各フレームは、上記の実施形態同様、中空のアルミニウム合金押出形材によって構成されている。なお、右シートバックフレームは、上記第2の実施形態同様、図1および図3に示す右シートバックフレーム20と同一のものを使用するので、その図示および説明は省略する。
【0048】
これらの各フレームの接合部位のうち、縦外側フレーム61、縦L字形フレーム62と、横上側フレーム63との接合状態について説明する。図16(A)に示すように、横上側フレーム63の下面部には、立設片であるリブ63A,63Aが設けられているとともに、図示しないボルト貫通孔および貫通孔が穿設されている。
【0049】
また、縦外側フレーム61の上端面には、横上側フレーム63のリブ63A,63Aが嵌入する切欠溝であるスリット61A,61A,61A,61Aが形成されており、縦外側フレーム61の中空内面部には、その内面方向に張り出す張出部61B,61Bが設けられている。これらの張出部61B,61Bにはボルト孔61a,61aがそれぞれ押出成形により穿設されている。さらに、縦L字形フレーム62の上端面には、リブ63A,63Aが嵌入する切欠溝であるスリット62A,62A,62A,62Aが形成されている。また、縦L字形フレーム63の内部には、3つの連接部62B,62B,62Bが設けられており、これらの連接部62B,62B,62Bにそれぞれボルト孔62a,62a,62aが穿設されている。
【0050】
そして、横上側フレーム63のリブ63A,63Aを縦外側フレーム61のスリット61A,61A,61A,61Aおよび縦L字形フレーム62のスリット62A,62A…に嵌め込む。それから図示しないボルトを横上側フレーム63における図示しない貫通孔およびボルト貫通孔を通して縦外側フレーム61に穿設されたボルト受61a,61aにねじ込む。また、やはり図示しないボルトを横上側フレーム63における図示しない貫通孔およびボルト貫通孔を通して縦L字形フレーム62に穿設されたボルト受62a,62a,62aにねじ込むことによって、縦外側フレーム61、縦L字形フレーム62と、横上側フレーム63が接合される。
【0051】
また、縦外側フレーム61、縦L字形フレーム62と横下側フレーム64との接合部位について説明する。図16(B)に示すように、縦外側フレーム61の内側側面部には、2つのリブ61C1,61C2が形成されており、縦L字形フレーム62の外側側面部には、やはり2つのリブ62C1,62C2が設けられている。これら縦外側フレーム61の2つのリブ61C1,61C2に挟まれた部位の下方位置の一部が横下側フレーム64の外側端部の接合部となる。また、縦L字形フレーム62のリブ62C1,62C2に挟まれた部位の下方位置の一部が横下側フレーム64の内側端部の接合位置となる。また、縦外側フレーム61の接合位置には、図17に示すように、ボルト貫通孔61a1,61a2がそれぞれ穿設されているとともに、縦L字形フレーム63の接合位置には、ボルト貫通孔62b1,62b2がそれぞれ穿設されている。
【0052】
これに対して、横下側フレーム64には、ボルト受64a2,通しボルト挿通孔64a1がそれぞれその長手方向に延在するように形成されている。そして、図16および図17に示すように、縦外側フレーム61のボルト貫通孔61a1、横下側フレーム64の通しボルト挿通孔64a1および縦L字形フレーム62のボルト貫通孔62b1に通しボルトTを挿通し、ナットTaを締め付け、各フレーム61,64,62を締結する。それとともに、縦外側フレーム61のボルト貫通孔61a2と横下側フレーム64のボルト孔64a2の外端面側、および縦L字形フレーム62のボルト孔62b2とに横下側フレーム64のボルト孔64a2の内端面側にそれぞれネジN,Nをねじ込む。かくして縦外側フレーム61、縦L字形フレーム62と横下側フレーム64とが接合される。これによりシートバックフレームの横上側フレーム63はシートバックフレームの幅全長にわたって配設されることになり、前記の図3に示したように、シートバックフレームをその上部側で車体に固定するための上ブラケット4を取り付ける場合、上ブラケット4を上横側フレームと縦外側フレームの双方に直接固着することが可能となり強度を増大できる。
【0053】
他方、本実施の形態においては、図18に示す態様とすることもできる。かかる態様は、上記第3の実施形態におけるものとほぼ同じであるが、仮想線で示す横上側フレーム63に設けられたリブが若干長く設定されている。その分、縦外側フレーム61のスリット61A,61A…、および縦L字形フレーム62のスリット62A,62A…が若干深く切り込まれている。これによりシートベルトないしヘッドレストより横上枠に生じる回転力イ,ロに対する耐力が増強する。ここで、背面材65について説明する。図19に示すように、背面材65は、縦外側フレーム61の背面部に形成された取付溝61bおよび縦L字形フレーム62の背面部に形成された取付溝62cに取り付けられる。これらの取付溝61b,62cは、背面材65の肉厚分窪むようにして形成されている。かかる態様とすることにより、背面材65が縦外側フレーム61および縦L字形フレーム62に実質的に背面側が面一に形成されるので、たとえばリアシートを倒して平面状にして使用する自動車に適用する場合などに好適なものとなる。
【0054】
さらに、図19に示すように、背面材65は、断面凹凸形状となるようにアルミニウム合金の押出形材で形成されている。かかる凹凸形状を付与することにより、補強材として高い強度を与えることができる。なお、背面材65は、アルミニウム合金の押出成形で形成した場合、その幅は制限され複数のものを連結して広い表面積のものとするが、その接合部において強度が低くならないように、複数の背面部材65A,65Bの接続部に図示の如く一方の端部が他方の端部に嵌め込む係合構造とし、係合部にカシメ連結部Kを形成して接続してある。
【0055】
なお、縦L字形フレームを用いない図4に示すような態様のシートバックフレームでは、縦外側フレーム11と縦内側フレーム12に背面材16を取り付け、縦外側フレーム11と縦内側フレーム12における図示しない取付部を背面材16の肉厚分窪ませて形成すればよい。また、縦中央フレーム13も、縦外側フレーム11および縦内側フレーム12よりも背面材16の肉厚分窪ませて配置するのが好適である。このとき、背面材16は、縦中央フレーム13に対して取り付ける態様としてもよいし、取り付けない態様としてもよい。
【0056】
続いて、本発明に係るシートバックフレーム構造の第4の実施形態について説明する。本実施形態については、フレーム間の各接合部を図20ないし図23に示して説明する。なお、ここで用いられるフレーム66〜69は、すべてアルミニウム合金を押出し成形で製造されたものである。
【0057】
まず、図20を参照して、横上側フレーム66と縦L字形フレーム67との接合部について説明する。
図20に示すように、横上側フレーム66には、縦L字形フレーム67に嵌合するリブ66Aが突設されている。66Aの幅mは縦L字形フレーム67の中空部分67Sの幅nとほぼ同一に形成される。また、このリブ66Aは、前後方向の強度を高めるべく、断面コ字状に形成されており、縦L字形フレーム67の板状部と重なり合う部分については、切欠溝66a1,66a2がそれぞれ形成されている。また、横上側フレーム66のリブ66Aにおける縦L字形フレーム67に形成されているボルト受け67a1,67a2,67a3と向かい合う位置には、ボルト受け67a1,67a2,67a3を貫通するための切欠溝66b1,66b2,66b3,66b4が形成されている。横上側フレーム66の天板66Bには、貫通孔66c1,66c2…(以下図示せず)が形成されている。また、横上フレームの底板66Cには、ボルト貫通孔66d1…(以下図示せず)が形成されている。これら貫通孔66c1,66c2…およびボルト貫通孔66d1…は、それぞれ縦L字形フレーム67のボルト受け67a1,67a2,67a3に対応する位置に形成されている。
【0058】
このように構成された横上側フレーム66および縦L字形フレーム67の接合部では、まず、横上側フレーム66におけるリブ66Aを縦L字形フレーム67の中空部に挿入する。このとき、横上側フレーム66における切欠溝66a1,66a2、切欠溝66b1,66b2,66b3,66b4がそれぞれ縦L字形フレーム67の中板67A,内板67B、およびボルト受け67a1,67a2,67a3に嵌まるようになっている。
【0059】
そして、横上側フレーム66におけるリブ66Aが縦L字形フレーム67の中空部に挿入されたら、ボルトBL,BL…を、貫通孔66c1,66c2…を通過させ、ボルト貫通孔66d1…を挟んでボルト受け67a1,67a2にねじ込む。このようにして、横上側フレーム66と縦L字形フレーム67との接合が行われる。すなわち、横上側フレーム66におけるリブ66Aが縦L字形フレーム67の閉断面内部に挿入され、縦L字形フレーム67の閉断面内部を介して分散支持されることになる。
【0060】
このような態様で接合することにより、たとえば車両の衝突時に、シートベルトSB(図3参照)が作動して横上側フレーム66に大きなねじり力が生じた場合であっても、リブ66Aが設けられていることから、このねじり力に対して十分な抗力を発揮する。すなわち、自動車の衝突によって生じた大きな力が閉断面内部を介して分散されるので、、自動車の衝突時におけるシートバックフレームの破壊を防止することができる。また、たとえばリアシートの後ろに積んだ荷物などが自動車の衝突によってリアシートの上部に当たった場合や、図2に示す乗員Mの頭部が急激にヘッドレストHにぶつかった場合なども同様のことが言える。
【0061】
次に、図21を参照して、縦L字形フレーム67と横下側フレーム68との接合部について説明する。
図21に示すように、縦L字形フレーム67におけるボルト受け67a1,67a2,67a3、および中板67Aの下端部は、ちょうど横下側フレーム68の高さ分だけ切り取られている。また、内板67Bの後部には、横下側フレーム68を嵌め込むための切欠溝67bが形成されている。さらに、縦L字形フレーム67の後板67Cの下方位置には、ボルト貫通孔67c1〜67c4が形成されている。
【0062】
一方、横下側フレーム68の底板68Aにおける縦L字形フレーム67のボルト受け67a1,67a2,67a3に対応する位置には、それぞれ貫通孔68a1,68a2,68a3が形成されている。また、天板68Bにおけるボルト受け67a1,67a2,67a3に対応する位置には、ボルトBLの頭部よりも小径のボルト貫通孔68b1,68b2,68b3が形成されている。さらに、横下側フレーム68の後板においては、縦L字形フレーム67に嵌め込まれたときに、ボルト貫通孔67c1〜67c4に対応する位置に、それぞれナットプレート68c1〜68c4が設けられている。
【0063】
これらの縦L字形フレーム67と横下側フレーム68の接合部では、まず、横下側フレーム68が縦L字形フレーム67の下方から挿入される。このとき、横下側フレーム68の天板68Bの上面が縦L字形フレーム67における切欠溝67bに嵌め込まれるとともに、内板67Bおよびボルト受け67a1,67a2,67a3の下端部に当接する。その後、ボルトBL,BL,BLを、貫通孔68a1,68a2,68a3を通過させて、ボルト貫通孔68b1,68b2,68b3を挟んでボルト受け67a1,67a2,67a3にねじ込む。そして、ボルト貫通孔67c1〜67c4を挟んでナットプレート68c1〜68c4に対して、それぞれボルトBL,BL…がねじ込まれる。このようにして、縦L字形フレーム67と横下側フレーム68との接合が行われる。
【0064】
続いて、図22を参照して、横上側フレーム66と縦外側フレーム69との接合部について説明する。
図22に示すように、横上側フレーム66におけるリブ66Aには、縦外側フレーム69の内板69Aおよび外板69Bが嵌め込まれるための切欠溝66e1,66e2が形成されている。また、天板66Bにおける端部近傍には、貫通孔66f1,66f2が形成されており、底板66Cにおけるボルト貫通孔66g1,66g2が形成されている。これら貫通孔66f1,66f2およびボルト貫通孔66g1,66g2は、縦外側フレーム69に設けられたボルト受け69a1,69a2に対応する位置にそれぞれ形成されている。
【0065】
このように構成された横上側フレーム66および縦外側フレーム69の接合部では、まず、横上側フレーム66におけるリブ66Aを縦外側フレーム69の中空部に挿入する。このとき、横上側フレーム66における切欠溝66e1,66e2がそれぞれ縦外側フレーム69の内板69A、外板69Bに嵌まるようになっている。
【0066】
そして、横上側フレーム66におけるリブ66Aが縦外側フレーム69の中空部に挿入されたら、ボルトBLを、貫通孔66f1,66f2を通過させ、ボルト貫通孔66g1,66g2を挟んでボルト受け69a1,69a2にねじ込む。このようにして横上側フレーム66と縦外側フレーム69との接合が行われる。
【0067】
次に、図23を参照して、縦外側フレーム69と横下側フレーム68′との接合部について説明する。なお、横下側フレームについては、図21に示すものと異なるものについて説明するが、図21に示した横下側フレーム68の押出し形材をそのまま用いることでもできる。
図23に示すように、縦外側フレーム69における内板69Aの下端部には、横下側フレーム68′を嵌め込むための切欠溝69bが形成されている。また、縦外側フレーム69の外板69Bにおける、横下側フレーム68′に設けられたボルト受け68dに対応する位置には、ボルト貫通孔69cが形成されている。さらに、縦外側フレーム69の後板69Cにおける、横下側フレーム68′における後板68Dに設けられたナットプレート68e1,68e2に対応する位置にも、ボルト貫通孔69d1,69d2が形成されている。
【0068】
一方、横下側フレーム68における天板68Eにおける、縦外側フレーム69のボルト受け69a1に対応する位置には、ボルト貫通孔68fが形成されている。さらに、底板68Fにおける縦外側フレーム69のボルト受け69a1に対応する位置には、貫通孔68gが形成されている。
【0069】
これらの縦外側フレーム69と横下側フレーム68の接合部では、まず、縦外側フレーム69の内板69Aに形成された切欠溝69bに横下側フレーム68′の端部が挿入される。そして、ボルトBLを、ボルト貫通孔69cを挟んでボルト受け68dにねじ込む。また、ボルトBL,BLを、ボルト貫通孔69d1,69d2を挟んでナットプレート68e1,68e2にねじ込む。さらに、ボルトBLを、貫通孔68g,68g′を通過させて、ボルト貫通孔68f,68f′を挟んでボルト受け69a1,69a2にねじ込む。このようにして、縦外側フレーム69と横下側フレーム68との接合が行われる。
【0070】
次に、本発明に係るシートバックフレーム構造の第5の実施形態について説明する。本実施形態では、シートバックフレームにヘッドレスト(頭部後傾抑止装置)が取り付けられる構造について説明する。
図24に示すように、リアシートのシートバックRの上方には、ヘッドレストHが取り付けられている。本実施形態においては、このヘッドレストHを支持するために、図25に示すヘッドレスト脚柱支持体(以下、「脚柱支持体」という)70が用いられている。この脚柱支持体70は、略円筒形状の高さ方向に沿って切欠溝71A,71Aが形成された形状の支持部71を備えている。切欠溝71A,71Aは、2個所のみ図示されているが、周方向に離間して複数、本実施形態では4つの切欠溝71Aが形成されている。支持部71は、基部72に取り付けられており、支持部71の先端部には、係止片71B,71B…が形成されている。これら係止片71B,71B…には、下方向にいくにしたがって縮径するテーパが付されている。また、支持部71は各係止片71B,71B…が中心に向かって変形され、その後弾性により元に戻る弾性を有している。さらに、基部72から支持部71にわたって、高さ方向に沿ってヘッドレスト脚柱支持用貫通孔73が形成されている。
【0071】
また、図24(A)に示すように、左シートバックフレームにおける横上側フレーム81には、保持孔81a,81bが穿設されており、この保持孔81a,81bに支持体固定用パイプ(以下、「固定用パイプ」という)90が嵌入され溶接等により保持されている。
固定用パイプ90には、脚柱支持体70の支持部71が挿入される貫通穴91が形成されている。また、図24(B)に示すように、固定パイプ90,90は、1つのヘッドレストに対して正面視して2個所設けられている。
【0072】
ここで、ヘッドレストHの設置手順について簡単に説明すると、図26に示すように、脚柱支持体70の支持部71を固定用パイプ90の貫通孔91に挿入すると、支持部71の係止片71B,71B…は半径方向に沿って内側に押し潰される。この状態で固定用パイプ90の上端面に形成されている貫通孔91の入口から、脚柱支持体70を挿入する。このとき、係止片71B,71B…を押し潰すことにより、係止片71B,71B…が全体で固定用パイプ90の貫通孔91よりも小径となるので、貫通孔91によって係止片71B,71B…を半径方向に拘束しながら、支持部71を貫通孔91に挿通することができる。
【0073】
脚柱支持体70の係止片71B,71B…が固定用パイプ90の下端面から突出する位置まで脚柱支持体70が挿入されると、貫通孔91による係止片71B,71B…の拘束が解かれ、支持部71の半径方向に付勢される弾性によって係止片71B,71B…が拡がる方向に開かれる。このように係止片71B,71B…が開くことにより、係止片71B,71B…が固定用パイプ90の下端面に係止される。かくして固定用パイプ90に挿入された脚柱支持体70が挿入され、保持される。この脚柱支持体70におけるヘッドレスト脚柱支持用貫通孔73にヘッドレスト脚柱HAを挿入することによってヘッドレストHが支持される。
【0074】
さらに、本発明に係る第6の実施形態として、他の形態のヘッドレスト支持構造について説明する。
本実施形態においては、図27に示すように、横上側フレーム82には、ヘッドレスト脚柱支持体固定用プレート92がビス92Aによって取り付けられている。また、横上側フレーム82の内部には、中間壁93が一体的に成形されている。ヘッドレスト脚柱支持体固定用プレート92には脚柱支持体70を拘束しながら貫通する貫通孔92Bが穿設されており、中間壁93には脚柱支持体70の係止片71B,71B…を係止する係止孔93Aが穿設されている。なお、脚柱支持体70は、上記第5の実施形態で用いたものと同一である。
【0075】
本実施形態においては、脚柱支持体70の支持部71を横上側フレーム82の係止部材93に形成された係止孔93Aに挿入すると、まず係止片71B,71B…を半径方向に沿って内側に押し潰す。そして、ブラケット固定用プレート92に形成された挿通孔92Bに係止片71B,71B…を挿通孔92Bに差し込んだら、そのまま前進させて、係止片71B,71B…が係止部材93の係止孔93Aの入口部分まで到達する。そのまま脚柱支持体70を押し込むと、係止片71B,71B…に形成されているテーパの作用により、係止片71B,71B…は係止孔93Aに入り込む。さらにそのまま支持ブラケット70を押し込み続けると、やがて係止片71B,71B…が係止孔93Aの下側に突き抜ける。そして、支持部71の係止片71B,71B…が弾性力により拡がり、係止片71B,71B…が係止孔93Aに係止されて脚柱支持体70が固定される。この支持ブラケット70に形成されたヘッドレスト支持用挿通孔73にヘッドレスト脚柱HAを挿通することにより、ヘッドレストHを支持することができる。
【0076】
なお、本実施形態においては、ブラケット固定用プレート92を設けこれに貫通孔92Bを形成したが、この貫通孔92Bに代えて、図28に示すように、ブラケット固定用プレート92を設けず横上側フレーム82の上側の水平面を大きく形成し、この水平面に脚柱支持体70を拘束しながら貫通する貫通孔92B′を形成した態様とすることもできる。
【0077】
また、本発明に係る他の実施の形態を、第7の実施形態として説明する。
本実施形態においては、図29に示すように、横上側フレーム83に固定具94が固定されている。この固定具94はアルミニウム合金押出形材を切断して作成される。また、固定具94には、支持部71が貫通する貫通孔94Aおよび係止部71B,71B…が係止される係止孔94Bが形成されている。
この固定具94に対して、上記第6の実施形態で示した手順と同様の手順で支持部71を嵌入することにより、脚柱支持体70を固定する。そして、脚柱支持体70に形成されたヘッドレスト支持用挿通孔73にヘッドレスト脚柱HAを挿通することにより、ヘッドレストHを支持することができる。また、固定具94には係止突片94Cを形成しておき、横上側フレーム83に対して抜け止めされ固定される。
【0078】
ここまで、本発明の実施の形態を複数の形態について説明してきたが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、その形態を適宜変更できるものである。たとえば、各フレーム同士の接合部において、嵌合し、ボルト止めし、ビス止めするなど、種々の態様を説明したが、これらを適宜変更して接合する態様とすることもできる。
また、上記第5の実施形態から第7の実施形態に示した各ヘッドレストは、アルミニウム合金製以外の鉄などの金属や樹脂製のシートバックフレームなどにも適宜使用することができる。また、リアシートに限らず、フロントシートのシートバックフレームに取り付けられるヘッドレストに対して適用することもできる。
【0079】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明に係る自動車用のシートバックフレーム構造によれば、自動車の衝突時や運転手が急ブレーキをかけたときなど、シートベルトに大きな力が作用する場合にも、破壊しない程の高い強度を付与することができる。また、アルミニウム合金によりシートバックフレーム構造を構成することができるので、軽量化の要請にも十分に応えることができる。
さらには、押出材を利用するため強度等を自由に設計できる。また、曲げ加工等を行わずに組み立てるもののため、製造が容易である。さらに、機械的接合方手段を用いるために、熱影響が生じないので、接合部における強度の低下は生じない。他方、ダイカスト等によらず製造されるので、設計変更等も容易に行うことができる。
【0080】
また、本発明によれば、フレームはアルミニウム合金製の中空押出形材により形成されるので、従来より確立された押出技術により自由な形状にフレーム材の断面を設計することができる。このため接合部の嵌合受け部等、必要は断面強度を得ることができる。また中空材を利用する為に効率のよい設計ができる。
また、本発明によれば、下方が両側の2点および上端の1点が車体に固定される形となる場合の適用も示唆するものである。
請求項2に係る発明によれば、フレームを細くすることにより、座席のクッション性を高め、乗り心地の向上を計ることができる。また、この場合においてフレームを細くしているものの、中空形状が保持される態様であれば、強度の低下も少なくて済む。
【0081】
請求項6に係る発明によれば、受け部を他方のフレームの側面に立設させた起立片によって形成するので、押出成形により容易にフレーム材を成形することができる。
請求項7に係る発明によれば、嵌合用突起を形成しているので、この嵌合用突起の形状を変化させることにより、強度を自由に設定することができる。同じ外形寸法にフレームを用いても接合することができる。
請求項8に係る発明によれば、同じ外形寸法にフレームを用いても接合することができるので、フレーム材同士の接合部に段差を形成したくない場合に効果的である。
請求項9に係る発明によれば、接合強度を特に増強したい場合や、ネジ、ボルト等の機械的接合手段による結合を簡略的なものとしたい場合に効果的なものである。
【0083】
請求項11に係る発明によれば、シートベルトがシートバックフレームに支持されていても、シートベルトの巻取り部が取り付けられる位置に縦中央フレームが配設されてシートバックフレームが補強されるので十分に強度を保つことができる。また、アームレストの配設スペースを縦内側フレームと縦中央フレーム間に容易に確保することができる。
請求項12に係る発明によれば、請求項3に係る発明の縦内側フレームと縦中央フレームを一体化したL形の大きな押出形材を用いたので、部材の本数の減少および部材本数の減少に伴う加工工数の低減を計ることができる。
【0084】
請求項13に係る発明によれば、各縦フレームに対して背面材を平坦に取り付けることができ、後部座席を前方に倒して荷物スペースとする場合等に平面を確保することができる。
請求項14に係る発明によれば、背面材に凹凸が形成されているので、表面積の大きい背面材とすることができる。また、押出成形により背面材同士の連結も端部に連結用の形状を形成しておくことにより容易にできる。さらに、フレーム材も押出形材が用いられているため、背面材とフレーム材の連結も容易にできるなどの効果を得ることができる。
そして、請求項15から請求項17に係る発明によれば、いずれも、アルミニウム押出形材を利用したシートバックフレームに対して、簡単にヘッドレストを設置することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明に係る自動車用シートバックフレーム構造の概要を示す裏面側斜視図、(b)は、本発明に係る自動車用シートバックフレームを備えるシートの斜視図である。
【図2】本発明に係る自動車用シートバックフレームを備えたシートの側面図である。
【図3】本発明に係る自動車用シートバックフレームを備えたシートの正面図である。
【図4】その左シートバックフレームの概要を示す表面側斜視図である。
【図5】(A)は、縦外側フレーム、縦中央フレームと、横上側フレームとの接合部位の拡大斜視図、(B)は縦中央フレームの部分平面図である。
【図6】縦中央フレームの製造過程を示す斜視図である。
【図7】縦外側フレームと横下側フレームの接合部の拡大斜視図である。
【図8】(A)は、縦内側フレームと横上側フレームの接合部の拡大斜視図、(B)は、縦内側フレームの拡大斜視図である。
【図9】縦内側フレームと横上側フレームの接合部の他の例の拡大斜視図である。
【図10】(A)は、縦内側フレームと、横上側フレーム、横下側フレームとの接合部の拡大斜視図、(B)は、その縦内側フレーム部分の平面図である。
【図11】縦内側フレームと、横上側フレーム、横下側フレームとの接合部の他の例の拡大斜視図である。
【図12】横下側フレームの他の例を示す拡大斜視図である。
【図13】本発明に係るシートバックフレーム構造の左シートバックフレームの第2の実施形態の概要を示す表面側斜視図である。
【図14】第2の実施の形態における縦外側フレーム、縦L字形フレームと横上側フレームとの接続部を示す拡大斜視図である。
【図15】本発明に係るシートバックフレーム構造の左シートバックフレームの第3の実施形態の概要を示す表面側斜視図である。
【図16】(A)は、第3の実施の形態における縦外側フレーム、縦L字形フレームと横上側フレームとの接続部を示す拡大斜視図、(B)はその縦外側フレーム、縦L字形フレームと横下側フレームの接続部を示す拡大斜視図である。
【図17】第3の実施形態における横下側フレームの断面図である。
【図18】第3の実施形態の変形例を示す裏面側斜視図である。
【図19】第3の実施形態の変形例を示す平面図である。
【図20】第4の実施形態における横上側フレームと縦L字形フレームとの接合部の分解斜視図である。
【図21】第4の実施形態における縦L字形フレームと横下側フレームとの接合部の分解斜視図である。
【図22】第4の実施形態における横上側フレームと縦外側フレームとの接合部の分解斜視図である。
【図23】第4の実施形態における縦外側フレームと横下側フレームとの接合部の分解斜視図である。
【図24】本発明に係るシートバックフレーム構造の第5の実施形態における横上側フレーム部分を示す図であり、(A)は側部断面図、(B)は正面図である。
【図25】ヘッドレスト支持ブラケットの斜視図である。
【図26】第4の実施形態におけるヘッドレスト部分の分解斜視図である。
【図27】本発明に係るシートバックフレーム構造の第6の実施形態の側部断面図である。
【図28】本発明に係るシートバックフレーム構造の第6の実施形態の他の例の側部断面図である。
【図29】本発明に係るシートバックフレーム構造の第7の実施形態の側部断面図である。
【符号の説明】
1 シートバックフレーム
10 左シートバックフレーム
11 縦外側フレーム
11A1,11A2,11A3 リブ(起立片)
12 縦内側フレーム
13 縦中央フレーム
14 横上側フレーム
15 横下側フレーム
15C,17,18 嵌合材(補強材)
16 背面材
20 右シートバックフレーム
30 シートベルト巻取り装置
40 アームレスト収納部
AR アームレスト
SB シートベルト
H ヘッドレスト
Claims (17)
- 三人以上が着座可能な後部座席を構成すべく車幅方向に配置される左右2組のシートバックフレームのうち、車幅方向の中央部とその外側の座席に対応して配置される二人用のシートバックフレームに適用される自動車用シートバックフレーム構造であって、
少なくとも上下方向に配設され下部側がシートクッションフレームまたは車体に支持される一対の縦フレームと、前記縦フレームの上部間を連結し車幅方向に配設される上下一対の横フレームと、上側の前記横フレームに固定された中央側座席用のシートベルト巻取り装置とを備え、
前記縦フレームおよび前記横フレームは、アルミニウム合金よりなる中空押出形材にて構成され、
車幅方向外側の前記縦フレームには、車幅方向中央寄りの前記縦フレームに向けて突出する平面視三角形状の突出部が形成されており、
前記横フレームの車幅方向外側の端面は、前記突出部の傾斜面に当接しており、
前記縦フレームの側面には、前記横フレームの端部が嵌合する受け部が押出し成形時に形成されているとともに、
前記横フレームと前記縦フレームとは、前記横フレームの端部を前記受け部に嵌合させた状態で機械的接合手段によって接合されており、
前記横フレームに作用した回転力が前記受け部で受け止められることを特徴とする自動車用シートバックフレーム構造。 - 下側の前記横フレームは、車幅方向の中央側の座席に対応して配置される太フレーム部と、外側の座席に対応して配置される細フレーム部とを有することを特徴とする請求項1に記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 一対の前記縦フレームの間に配置される縦中央フレームを備えており、
前記縦中央フレームの下端部が、前記太フレーム部に接合されていることを特徴とする請求項2に記載の自動車用シートバックフレーム構造。 - 下側の前記横フレームは、複数の中空部が形成された押出形材の長手方向の一部を長手方向に沿って前記複数の中空部のうちの少なくとも1つが残るように切除して得たものであり、前記太フレーム側の端面の形状が前記細フレーム側の端面の形状よりも大きいことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- シートバックフレームは矩形をなしており、少なくともその車幅方向の一方は上部側が車体に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1つに記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 前記縦フレームの側面には、前記横フレームの端部を嵌め込むことができる複数の起立片が構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1つに記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 前記縦フレームに嵌合用突起を設けるとともに、この縦フレームと組み合わされる横フレームに前記嵌合用突起と嵌合する嵌合孔が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1つに記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 前記縦フレームの側面部に立設片を設けるとともに、前記横フレームの端部に、前記立設片と嵌合する切欠溝が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1つに記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 前記横フレームの端部と前記受け部との接合部位に、補強材が取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1つに記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 前記縦中央フレームと外側の前記縦フレームの間であって、前記縦中央フレーム寄りの位置であり、かつ上側の前記横フレームの下面部に前記シートベルト巻取り装置が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 前記縦中央フレームと内側の前記縦フレームの間であり、かつ下側の前記横フレームの上部に、アームレスト収納部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 内側の前記縦フレーム、および前記縦中央フレームに代えて、内側の前記縦フレームと前記縦中央フレームを一体化してなる横断面略L字形状の押出形材フレームを備え、前記横断面略L字形状の押出形材フレーム、外側の前記縦フレームおよび一対の前記横フレームが機械的接合手段により接合されていることを特徴とする請求項3に記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 一対の前記縦フレームおよび一対の前記横フレームに、背面材が取り付けられているとともに、前記縦フレームにおける前記背面材の取付位置は、これらの取付位置に取り付けられる前記背面材の肉厚分窪んでいることを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか1つに記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 前記背面材は凹凸形状が付与された板状押出形材を連結して形成されていることを特徴とする請求項13に記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 略円筒形状で高さ方向に沿ってスリット状切欠溝が形成された弾性を有する支持部を備え、高さ方向に沿ってヘッドレスト脚柱支持用貫通孔が形成されたヘッドレスト脚柱支持体が、上側の前記横フレームの中空部上側壁と下側壁に形成した貫通孔を利用して固定されていることを特徴とする請求項1から請求項14のうちのいずれか1つに記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 前記ヘッドレスト脚柱支持体は、上側の前記横フレームの中空部上側壁と下側壁に形成した貫通孔を利用して固定される支持体固定用パイプを介して固定されていることを特徴とする請求項15に記載の自動車用シートバックフレーム構造。
- 前記ヘッドレスト脚柱支持体は、上側の前記横フレームの中空部上側壁と下側壁に形成した貫通孔を利用して固定される押出形材よりなる固定具を介して固定されていることを特徴とする請求項15に記載の自動車用シートバックフレーム構造。
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