JP4278922B2 - パワーコントロール装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体レーザ等の光源より射出させる光のパワーを制御するパワーコントロール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパワーコントロール装置として、情報記録再生装置に備えられているピックアップ中の半導体レーザを制御するためのものが知られている。
【0003】
例えばCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)その他のいわゆる光ディスクと称される情報記録媒体に対し、データ書込み用やデータ読取り用あるいはデータ消去用のレーザ光を夫々適切なパワーに設定して照射させるべく、上述の半導体レーザを制御するためのパワーコントロール装置が知られている。
【0004】
この従来のパワーコントロール装置は、図8のブロック図に示すように、目標値設定部1、減算器2、積分器3、電圧電流変換器4、加算器5と、受光素子8及び電流電圧変換器9を備えて構成されており、ピックアップに設けられている半導体レーザ7を駆動制御するようになっている。
【0005】
ここで、ピックアップに備えられているハーフミラーHMは、半導体レーザ7から上述のデータ書込み用等として射出されるレーザ光Poを反射し、図示していない光学系を介して光ディスクDISCの記録面に照射させる他、そのレーザ光Poの一部ΔPoを透過して受光素子8に受光させる。
【0006】
したがって、受光素子8はデータ書込み用のレーザ光Po等が射出されている間、レーザ光Poのパワーを逐一検出してそのパワーに比例した検出電流ΔIを電流電圧変換器9に供給し、電流電圧変換器9がその検出電流ΔIに比例した検出電圧ΔVを逐一出力するようになっている。
【0007】
目標値設定部1は、可変電圧源で形成されている。そして、レーザ光Poのパワーを設定するための目標値が外部より入力されると、その入力された目標値に比例した目標電圧Vriを出力する。
【0008】
かかる構成において、目標値設定部1が目標電圧Vriを出力すると、減算器2がその目標電圧Vriと検出電圧ΔVとの差電圧(Vri−ΔV)を求め、積分器3がその差電圧(Vri−ΔV)を平滑化して直流電圧に変換すると共に、電圧電流変換部4が直流電圧に比例したフィードバック電流Icを発生し、それを駆動電流Idvにして半導体レーザ7に供給することによって、駆動電流Idvの電流値に相当するパワーのレーザ光Poを射出させる。
【0009】
したがって、従来のパワーコントロール装置は、目標電圧Vriによって半導体レーザ7の射出パワーを設定する他、レーザ光Poのパワー変動分を減算器2から出力される差電圧(Vri−ΔV)として求め、レーザ光Poのパワーを目標電圧Vriに合った一定パワーにすべく負帰還制御する構成となっている。
【0010】
そして、例えばデータ書込み用の目標値Pr1、データ再生用の目標値Pr2、データ消去用の目標値Pr3のうちの1つが適宜に外部入力されると、その入力された目標値に比例した目標電圧Vriを出力し、半導体レーザ7より射出されるレーザ光Poを例えば相変化型光ディスク(書換可能型光ディスク)等に適合したデータ書込み用、データ読取り用、データ消去用のパワーに設定し、更に上述の負帰還制御によってそのレーザ光Poのパワー変動を防止することとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、情報記録媒体の多機能、多品種化等に伴い、読取り専用光ディスクの他、1回に限ってデータ書込みが可能な追記型光ディスクや、何回でもデータ書込みと消去及び再書込みが可能な書換可能型光ディスクが開発されている。
【0012】
こうした背景において、これらの光ディスクを利用する情報記録再生装置においても、更なる高速記録や高速再生等を行うための機能向上及び多機能化の要請が高まっている。
【0013】
一具体例を述べれば、上述の書換可能型光ディスクを利用する情報記録再生装置にあっては、テレビジョン放送やデジタルビデオデータ等をリアルタイムで録画しつつ同時にストリーミング再生し、更に不要となったデータを迅速に消去して、次の録画のための記録領域を確保する等、データ書込みと、データ読取りと、データ消去等の処理を様々に組み合わせて、高速且つ連続的に行うことが可能なフレキシブリティが要求されており、更にこうした処理を行ってもデータ劣化等を生じさせることなく高品位の記録再生を可能とすべく、半導体レーザの射出パワーを最適制御することが可能なパワーコントロール装置の開発が極めて重要となっている。
【0014】
ところが、従来のパワーコントロール装置にあっては、例えばデータ書込みからデータ読取りの処理に高速に移行すべく、上述の目標値を例えばPr1からPr2に高速に変更すると、半導体レーザ7から射出されるレーザ光Poのパワーが、目標値Pr1からPr2へと移行するトランジェントに際して、迅速に目標値Pr2に相当するパワーにならないという問題があった。
【0015】
つまり、データ書込み用のパワーと、データ読取り用のパワーと、データ消去のパワー等が異なる場合に、目標値設定部1から出力される目標電圧Vriを目標値Pr1,Pr2,Pr3等に応じた異なった値に切換えると、そのトランジェントの際に半導体レーザ7から射出されるレーザ光Poにオーバーシュートやアンダーシュート等の現象が発生し、そのため高品位の記録再生等に悪影響を及ぼすこととなって、上述した更なる高速記録や高速再生等を行うための機能向上及び多機能化の要請に対応することが困難となるという問題があった。
【0016】
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、半導体レーザ等の光源を駆動制御し、例えば高品位の記録再生等を可能にするパワーコントロール装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のパワーコントロール装置は、光源より射出させる光のパワーを制御するパワーコントロール装置であって、複数の目標値を設定する目標値設定手段と、前記複数の各目標値に対応して設けられ、前記各目標値に相当するフィードフォワード電流を生成する複数のフィードフォワード手段と、前記複数のフィードフォワード手段より生成される夫々のフィードフォワード電流を排他的に切換えて前記光源に供給する第1の切換え手段と、前記複数の目標値を排他的に切換えて出力する第2の切換え手段と、前記光源より射出される光のパワーを検出する検出手段と、前記検出手段で検出される前記光のパワーの検出出力と前記第2の切換え手段より出力される目標値との差分を求め、当該差分に相当するフィードバック電流を生成して前記光源に供給するフィードバック手段と、を備え、前記第1,第2の切換え手段は、前記目標値設定手段の前記各目標値を変更するに際して、変更すべき目標値に対応して同時に切換わり、前記検出手段で検出される前記光のパワーの検出出力と前記第2の切換え手段より出力される目標値との差分が、目標値を変更するに際して変化しないように、前記複数のフィードフォワード手段における各フィードフォワードゲインが設定されていること、を特徴とする。
【0018】
かかる構成を有するパワーコントロール装置によれば、目標値に相当するフィードフォワード電流を生成し、第1の切換え手段を介して光源に供給することで、その目標値に相当するパワーの光を光源にて射出させる。フィードバック手段は、光源より射出された光のパワーと第2の切換え手段を介して出力されるその目標値との差分を安定した所定値とすべくフィードバック電流を調整し、その調整したフィードバック電流を光源に供給する。これにより、フィードフォワード電流に基づいて射出される光のパワーの変動等の発生をフィードバック電流の調整により未然に防止する。
【0019】
目標値を変更する際には、第1,第2の切換え手段が、変更後の目標値に対応させて同時に切換わる。これにより、目標値が変化する際の光のパワーの変動等を未然に防止する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照して説明する。
なお、好適な一実施形態として、少なくとも追記型光ディスクと書換可能型光ディスク等の情報記録媒体を利用してデータ記録又はデータ再生を行う情報記録再生装置に備えられ、その情報記録再生装置に設けられているピックアップ中の光源としての半導体レーザを駆動制御するパワーコントロール装置について説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパワーコントロール装置の構成を示すブロック図である。
【0022】
同図において、情報記録再生装置には、光源としての半導体レーザLDと、ビームスプリッタとしての所定の反射率及び透過率を有するハーフミラーHMと、記録再生等に寄与する所定の光学系(図示省略)とを有するピックアップが備えられている。
【0023】
半導体レーザLDよりレーザ光Poが射出されると、ハーフミラーHMはレーザ光Poを反射及び透過し、その反射したレーザ光を上述の光学系を介して光ディスクDISCへ照射させ、更に、その透過した一部のレーザ光(以下「透過光」という)ΔPoを受光素子PDにて受光させる。
【0024】
したがって、半導体レーザLDからデータ書込み用のパワーに設定されたレーザ光Poが射出されると、光ディスクDISCへのデータ書込みが行われる。また、データ読取り用のパワーに設定されたレーザ光Poが射出されると、光ディスクDISCに記録されているデータの読取りが行われ、また、データ消去用のパワーに設定されたレーザ光Poが射出されると、光ディスクDISCに記録されているデータの消去が行われるようになっている。
【0025】
更に、上述のデータ書込み、データ読取り、データ消去の何れかの処理が行われている間、常に透過光ΔPoを受光素子PDが受光し、光電変換によってレーザ光Poのパワーに比例した検出電流ΔIを出力する。
【0026】
本パワーコントロール装置は、上述の受光素子PDを含めて構成されたフィードバック手段としてのフィードバック系と、フィードフォワード系とを備えて構成されている。
【0027】
まず、上述のフィードバック系とフィードフォワード系とにおいて共通する構成要素として、複数個の夫々独立した目標値設定部10,11と、本パワーコントロール装置の全体動作を集中管理するマイクロプロセッサ(MPU)等を有するシステムコントローラ24が備えられている。
【0028】
目標値設定部10は、予め決められた電圧を安定して出力する定電圧源等で形成されている。そして、半導体レーザLDより射出させるレーザ光Poのパワーを、光ディスクDISCに適合したデータ読取り用のパワーに設定するための目標電圧Vreadを出力する。
【0029】
すなわち、目標電圧Vreadは、半導体レーザLDよりレーザ光Poを射出させ得る電圧値に決められている。別言すれば、半導体レーザLDに特有の不感帯で動作させるような事態を生じることなく、半導体レーザLDがレーザ光Poを射出するのに必要なしきい電流(threshold current)Ithに相当するしきい電圧(threshold voltage)Vthよりも高い電圧であって、光ディスクDISCの記録層に記録されているデータを消去等することなく読み取ることが可能なパワーのレーザ光Poを射出させるための電圧値に決められている。
【0030】
目標値設定部11は、目標値設定部10と同様の定電圧源等で形成されている。そして、半導体レーザLDより射出させるレーザ光Poのパワーを、光ディスクDISCに適合したデータ消去用のパワーに設定するための目標電圧Veraseを出力する。
【0031】
すなわち、目標電圧Veraseは、上述のしきい電流Ithに相当するしきい電圧Vthよりも高い電圧であって、光ディスクDISCの記録層に記録されているデータを消去することが可能なパワーのレーザ光Poを射出させるための電圧値に決められている。
【0032】
なお、図1には、代表例として2個の目標値設定部10,11が記載されているが、実際には、データ書込み用のパワーを設定するための目標値設定部等、記録再生等に必要な他の目的を持った目標値設定部も設けられている。
【0033】
よって、説明の便宜上、目標値設定部10,11は、本パワーコントロール装置に設けられている目標値設定部の代表例として示されている。
【0034】
次にフィードバック系は、上述の受光素子PDの他、スイッチ素子SW1、減算器12、フィードバック制御回路13、電圧電流変換器14、加算器15、電流電圧変換器16を備えて構成されている。
【0035】
スイッチ素子SW1は、アナログスイッチやマルチプレクサ等の高速切換えが可能な半導体素子等で形成されており、システムコントローラ24より供給される切換え制御信号CNTに従って切換え動作する。そして、その切換え動作により、目標電圧Vread,Veraseを排他的に選択して、図中の符号Vriで示す目標電圧として減算器12に供給する。
【0036】
なお、説明の便宜上、図1に示されているスイッチ素子SW1には、目標値設定部10,11に接続された切換え接点のみ記載されているが、実際には、既述した他の目標値設定部の夫々の出力に接続された切換え接点も設けられており、システムコントローラ24よりの切換え制御信号CNTに従って、他の目標値設定部より出力される目標電圧も排他的に切り換え選択し、目標電圧Vriとして減算器12に供給するようになっている。
【0037】
減算器12は、スイッチ素子SW1から供給される目標電圧Vriと電流電圧変換器16から供給される検出電圧ΔVとの差電圧(Vri−ΔV)を求めて、フィードバック制御回路13へ供給する。
【0038】
すなわち、電流電圧変換器16が受光素子PDから出力される検出電流ΔIをそれに比例した検出電圧ΔVに変換し、減算器12が差電圧(Vri−ΔV)を求めることで、レーザ光Poのパワー変動分を有する差電圧(Vri−ΔV)をフィードバック制御回路13へ帰還する。
【0039】
フィードバック制御回路13は、所定の時定数を有するローパスフィルタと、所定の増幅率を有する電圧増幅器等を備えて構成されており、差電圧(Vri−ΔV)をそのローパスフルタで平滑化し電圧増幅器で増幅することにより、直流電圧Vcにして電圧電流変換器14に供給する。
【0040】
電圧電流変換器14は、直流電圧Vcをそれに比例した直流電流(以下「フィードバック電流」という)Icに変換して出力する。
【0041】
ここで、上述の減算器12は、レーザ光Poのパワーが目標値より小さくなるように変動した場合には、差電圧(Vri−ΔV)をその変動分に応じて大きくし、逆にレーザ光Poのパワーが目標値より大きくなるように変動した場合には、差電圧(Vri−ΔV)をその変動分に応じて小さくするように負帰還を掛けることから、フィードバック電流Icはレーザ光Poのパワー変動を防止すべき電流値に調整され、加算器15を介して半導体レーザLDに供給される。
【0042】
加算器15は、後述のスイッチ素子SW2を介して供給されるパワー設定電流Iobjとフィードバック電流Icとを加算することにより、半導体レーザLDを駆動するための駆動電流Idvを生成する。
【0043】
かかる構成を有するフィードバック系によると、いわゆる目標値に対するレーザ光Poのパワー変動分が差電圧(Vri−ΔV)として減算器12から逐一出力される。
【0044】
したがって、半導体レーザLDから射出されるレーザ光Poがいわゆる目標値に相当するパワーとなって安定している状態のときには、差電圧(Vri−ΔV)も安定した電圧値となり、その結果電圧電流変換器14から出力されるフィードバック電流Icも安定した電流値に保たれる。
【0045】
そして、その安定したフィードバック電流Icとパワー設定電流Iobjとを加算器15が加算し、その加算結果である駆動電流Idvを半導体レーザLDに供給することにより、引き続き目標値に相当するパワーのレーザ光Poを射出させる。
【0046】
一方、半導体レーザLDから射出されるレーザ光Poが何らかの理由で変動した場合には、差電圧(Vri−ΔV)もそれに応じて変化すると共に、電圧電流変換器14から出力されるフィードバック電流Icも変化する。ここで、既述したように減算器12等によって負帰還が掛かるようになっていることから、フィードバック電流Icはレーザ光Poのパワー変動分を抑制すべく調整される。このため、その調整されたフィードバック電流Icとパワー設定電流Iobjとを加算器15が加算することで、目標値に相当するパワーのレーザ光Poを射出させることを可能にする駆動電流Idvを生成し、半導体レーザLDに供給する。
【0047】
このように、フィードバック系は、レーザ光Poのパワー変動に応じてフィードバック電流Icを微調整し、そのフィードバック電流Icをパワー設定電流Iobjと共に半導体レーザLDに供給し、目標値に相当するパワーに維持すべく帰還制御する。
【0048】
なお、詳細については次のフィードフォワード系における説明で明らかとなるが、レーザ光Poのパワーは主として、フィードフォワード系で設定される目標値に対応するパワー設定電流Iobjによって決まるようになっている。したがって、フィードフォワード系が目標値に対応したパワー設定電流Iobjを設定し、フィードバック系は、そのパワー設定電流Iobjに基づいて設定されるレーザ光Poのパワーを目標値に対応するパワーに維持すべく、上述のフィードバック電流Icを微調整することによって負帰還制御するようになっている。
【0049】
次にフィードフォワード系は、目標値設定部10の出力に接続された減算器17と、目標値設定部11の出力に接続された減算器20と、フィードフォワード制御回路18,21、電圧電流変換器19,22、スイッチ素子SW2、及び、しきい電圧設定部23を備えて構成されている。
【0050】
ここで、しきい電圧設定部23は、定電圧源等で形成されており、既述したしきい電流Ithに相当するしきい電圧Vthを出力する。
【0051】
減算器17は目標値設定部10より出力される目標電圧Vreadと、しきい電圧Vthとの差電圧(Vread−Vth)を求めて、フィードフォワード制御回路18に供給する。つまり減算器17は、目標電圧Vreadに含まれているしきい電圧分を、しきい電圧設定部23からのしきい電圧Vthで減算する。
【0052】
減算器20は目標値設定部11より出力される目標電圧Veraseと、しきい電圧Vthとの差電圧(Verase−Vth)を求めて、フィードフォワード制御回路21に供給する。つまり減算器20も、目標電圧Veraseに含まれているしきい電圧分を、しきい電圧設定部23からのしきい電圧Vthで減算する。
【0053】
フィードフォワード制御回路18は、差電圧(Vread−Vth)を所定の増幅率Kf1で増幅することで、直流のフィードフォワード電圧Vrdを生成して電圧電流変換器19に供給する。
【0054】
フィードフォワード制御回路21は、差電圧(Verase−Vth)を所定の増幅率Kf2で増幅することで、直流のフィードフォワード電圧Verを生成して電圧電流変換器22に供給する。
【0055】
電圧電流変換器19は、フィードフォワード電圧Vrdを直流のフィードフォワード電流Irdに変換して出力する。
【0056】
電圧電流変換器22は、フィードフォワード電圧Verを直流のフィードフォワード電流Ierに変換して出力する。
【0057】
スイッチ素子SW2は、上述のスイッチ素子SW1と同様にアナログスイッチ等の高速切換えが可能な半導体素子等で形成されており、システムコントローラ24からの切換え制御信号CNTに従って切換え動作する。そして、その切換え動作によって、電圧電流変換器19,22より出力されるフィードフォワード電流Ird,Ierのうちの一方を、パワー設定電流Iobjとして加算器15に供給する。
【0058】
このようにフィードフォワード系は、減算器17,20によって、目標値設定部10,11より出力される夫々の目標電圧Vread,Veraseとしきい電圧Vthとの差電圧(Vread−Vth),(Verase−Vth)を求め、フィードフォワード制御回路18,21と電圧電流変換器19,22によって、夫々の差電圧(Vread−Vth),(Verase−Vth)に比例した直流のフィードフォワード電流Ird,Ierを生成する。
【0059】
したがって、フィードフォワード電流Irdは、データ読取り用のレーザ光Poを射出させるための電流値、フィードフォワード電流Ierは、データ消去用のレーザ光Poを射出させるための電流値に設定される。
【0060】
そして、システムコントローラ24からの制御信号CNTに従って、スイッチ素子SW2が切換え動作することにより、目標電圧Vreadに対応するフィードフォワード電流Ird又は目標電圧Veraseに対応するフィードフォワード電流Ierを排他的に選択してパワー設定電流Iobjとして加算器15に供給する。
【0061】
ここで、システムコントローラ24がデータ読取り用のレーザ光Poを設定すべく制御信号CNTを出力すると、スイッチ素子SW1,SW2は、同時に目標値設定部10と電圧電流変換器19側に夫々接続する。
【0062】
このため、目標電圧Vri(すなわちVread)と検出信号ΔVとの差電圧(Vread−ΔV)に比例した直流のフィードバック電流Icと、目標電圧Vreadとしきい電圧Vthとの差電圧(Vread−Vth)に比例した直流のパワー設定電流Iobj(すなわちIrd)とが加算器15に供給されることとなり、(Ic+Ird)で表される駆動電流Idvが半導体レーザLDに供給される。
【0063】
また、システムコントローラ24がデータ消去用のレーザ光Poを設定すべく切換え制御信号CNTを出力すると、スイッチ素子SW1,SW2は、同時に目標値設定部11と電圧電流変換器22側に夫々接続する。このため、目標電圧Vri(すなわちVerase)と検出信号ΔVとの差電圧(Verase−ΔV)に比例した直流のフィードバック電流Icと、目標電圧Veraseとしきい電圧Vthとの差電圧(Verase−Vth)に比例した直流のパワー設定電流Iobj(すなわちIer)とを加算器15が加算し、(Ic+Ier)で表される駆動電流Idvが半導体レーザLDに供給される。
【0064】
なお、説明の便宜上図1では、フィードフォワード系には、目標値設定部10に対応する減算器17とフィードフォワード制御回路18及び電圧電流変換器19からなる第1の系統と、目標値設定部11に対応する減算器20とフィードフォワード制御回路21及び電圧電流変換器22からなる第2の系統が設けられているものとして示されているが、実際には、既述した他の目標値設定部の夫々にも、上記第1,第2の系統と同様の構成からなる他の系統が接続されている。
【0065】
つまり、フィードフォワード系は、フィードフォワード手段としての系統が複数設けられて構成されている。
【0066】
更にスイッチ素子SW2も、他の系統に夫々備えられている電圧電流変換器に接続された切換え接点を有し、システムコントローラ24からの切換え制御信号CNTに従って、他の系統で生成されたフィードフォワード電流をパワー設定電流Iobjとして、加算器15に供給する構成となっている。
【0067】
また、設計事項に関するものであるが、フィードフォワード系の各系統を電気的に特性の揃った電子素子で形成すると共に、図1に示すように、各系統の同じ機能を有する構成要素を同じ配置順に合わせ且つ近接させて配置等することで、各系統の電気的特性を揃えることとしている。
【0068】
次に、かかる構成を有する本パワーコントロール装置の動作を図2及び図3を参照して詳述する。
【0069】
なお、本パワーコントロール装置の動作を理解し易くするため、典型的な場合として、目標電圧Vriを電圧Vreadに設定してデータ読取りの処理を継続し、引き続いて任意の時点t0で目標電圧Vriを電圧Veraseに急速に変化させてデータ消去の処理に移行した場合の動作を説明する。
【0070】
図2(a)は、駆動電流Idrと半導体レーザLDより射出されるレーザ光Poのパワーとの関係を示した図である。図2(b)は、任意の時点t0において目標電圧Vriを電圧Vreadから電圧Veraseに高速に切換えたときのレーザ光Poのパワーの変化を示した図である。
【0071】
まず、図1に示したように、システムコントローラ24の切換え制御信号CNTにより、第1の切換え手段としてのスイッチ素子SW2を電圧電流変換器19側、第2の切換え手段としてのスイッチ素子SW1を目標値設定部10側に接続させることで、データ読取りが可能となる。
【0072】
このデータ読取りの際の駆動電流IdvをIdv1で表すこととすると、図2(a)に示すように駆動電流Idv1は、フィードバック系で生成されるフィードバック電流Icとフィードフォワード系で生成されるフィードフォワード電流Irdとの和(Ic+Ird)となる。
【0073】
つまり、加算器15に供給されるパワー設定電流Iobjがフィードフォワード電流Irdと等しくなることから、駆動電流Idv1は、フィードバック電流Icとフィードフォワード電流Irdとの和(Ic+Ird)の値となる。
【0074】
更に、このときのレーザ光Poのパワーは、駆動電流Idv1と、フィードフォワード制御回路18で設定される第1の系統におけるフィードフォワードゲインKf1と、半導体レーザLDの射出特性Xとの交差点(バイアス点)に対応したパワーPreadとなる。
【0075】
また、同図(a)中に示すフィードバック電流Icは、既述したフィードバック系において負帰還制御が行われる結果、半導体レーザLDに対するしきい電流Ithとほぼ等しい電流値となる。
【0076】
かかる状態でデータ読取りの処理が継続され、任意の時点t0においてスイッチ素子SW1を目標値設定部11側、スイッチSW2を電圧電流変換器22側へ同時に切換えると、駆動電流Idvは、フィードバック系で生成されるフィードバック電流Icとフィードフォワード系で生成されるフィードフォワード電流Ierとの和(Ic+Ier)で表されるデータ消去用の駆動電流Idv2に変化する。
【0077】
つまり、加算器15に供給されるパワー設定電流Iobjがフィードフォワード電流Ierに切換わることから、駆動電流Idv2は、フィードバック電流Icとフィードフォワード電流Ierとの和(Ic+Ier)の値に変化する。
【0078】
そして、このデータ消去用の駆動電流Idv2が半導体レーザLDに供給されると、レーザ光Poのパワーは、駆動電流Idv2と、フィードフォワード制御回路21で設定される第2の系統におけるフィードフォワードゲインKf2と、半導体レーザLDの射出特性Xとの交差点(バイアス点)に対応したパワーPeraseとなる。
【0079】
ここで、特に注目すべきは、既述したように時点t0においてスイッチ素子SW1,SW2が高速で切換わるトランジェントの際、駆動電流Idvは電流Idv1から電流Idv2へと優れたステップ応答特性を示して高速に変化し、そのため、図2(b)に示すように、レーザ光Poのパワーもオーバーシュート等のリンギングを生じることなく、パワーPreadからパワーPeraseへと高速に変化する。
【0080】
すなわち、時点t0を境にしてスイッチ素子SW2が切換わり、パワー設定電流Ipbjが電流IrdからIerへと変化すると、そのトランジェントに際してレーザ光Poのパワーも急速に増加し、受光素子PDの検出電流ΔIと電流電圧変換器16の検出電圧ΔVも其れに連れて急速に上昇していく。ここで、スイッチ素子SW1もスイッチ素子SW2と同時点t0において既に切換わっているため、トランジェントの際には、目標電圧Vriは電圧Veraseと等しくなっていき、減算器12から出力される差電圧(Vri−ΔV)は殆ど変化しない。
【0081】
このため、フィードバック電流Icも変化することなく、上述したしきい電流Ithとほぼ等しい電流値に保たれる。
【0082】
この結果、フィードバック電流Icとパワー設定電流Iobjとの和として表される駆動電流Idvは、フィードバック電流Icが殆ど変化しないことから、パワー設定電流Iobjに追従した優れたステップ応答特性を示して変化することになり、更に半導体レーザLDから射出されるレーザ光Poも優れたステップ応答特性を示して変化する。
【0083】
このように、本実施形態のパワーコントロール装置によれば、電圧Vread,Verase等によっていわゆる目標値を変化させても、そのトランジェントの際に、レーザ光Poのパワーを優れたステップ応答特性を示して変化させることができるため、記録再生に必要となるデータ読取りやデータ書込み、データ消去等の切換え処理を高速で行うことが可能となり、ひいては高密度記録や再生を高速で行ったり、優れたフレキシビレティを発揮する等の効果を得ることができる。
【0084】
また、説明の便宜上、高電位の目標電圧Veraseから低電位の目標電圧Vreadに切換える場合の動作についての説明を割愛したが、かかる場合にも、目標電圧Veraseから目標電圧Vreadへと変化するトランジェントの際に、フィードバック電流Icが殆ど変化しない。このため、駆動電流Idvはパワー設定電流Iobjに追従した優れたステップ応答特性を示して変化することとなり、更に半導体レーザLDから射出されるレーザ光Poもアンダーシュート等のリンギングを生じることなく、優れたステップ応答特性を示して変化する。
【0085】
このように、本実施形態のパワーコントロール装置によれば、目標値を様々に高速変化させても、レーザ光Poを優れたステップ応答特性を示して変化させることが可能である。
【0086】
なお、本発明者は、図8に示したフィードバック系を備えた従来のパワーコントロール装置にフィードフォワード系を追加することによって、図3に示すようなパワーコントロール装置を考案し、図3に示すパワーコントロール装置と図1に示した本実施形態のパワーコントロール装置との比較検討を行った。
【0087】
なお、図3のブロック図中、図1と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
【0088】
図3に示すパワーコントロール装置は、減算器17と、フィードフォワード制御回路18と、電圧電流変換器19と、しきい電圧設定部23で形成された1系統のフィードフォワード系が設けられている。
【0089】
更に、本実施形態のパワーコントロール装置では、図1に示したようにスイッチ素子SW1,SW2を同時に切換えることで、目標電圧Vriとパワー設定電流Iobjを変化させる構成となっているのに対し、図3に示すパワーコントロール装置は、システムコントローラ24よりの指示に従って、異なった値の目標電圧Vread,Veraseを出力する可変電圧源で形成された目標値設定部100が設けられている。
【0090】
そして、目標値設定部100より出力される電圧Vread,Veraseを高速で変化させることで、フィードバック系の減算器12に供給すべき目標電圧Vriを変化させ、更に、フィードフォワード系で生成すべきパワー設定電流Iobjもそれらの電圧Vread,Veraseの変化に従って生成するようになっている。
【0091】
かかる構成を有する図3のパワーコントロール装置において、任意の時点t0で目標値設定部100の出力を目標電圧Vreadの状態から目標電圧Veraseへ高速に変化させ、トランジェントの際に得られた現象を図2(c)(d)に示している。
【0092】
まず、本実施形態のパワーコントロール装置では、図2(b)に示したように、レーザ光Poのパワーは優れたステップ応答特性をもって変化するのに対し、図3のパワーコントロール装置では、図2(d)に示すように、トランジェントの際にレーザ光Poのパワーにオーバーシュートが発生し、更にそのオーバーシュートの影響をその後も引きずることとなって、安定するのに長時間を要するという結果が得られた。
【0093】
かかる結果は、次に述べるような現象によって生じるものと考えられる。
【0094】
まず、図2(c)に示すように、半導体レーザLDは、駆動電流Idvに対するレーザ光Poの射出特性Xが非線形である。こうした非線形な射出特性Xを有する半導体レーザLDに対して、互いに比較的大きな電圧差に設定されている目標電圧VreadからVeraseへ、又は目標電圧VeraseからVreadへと高速に変化させると、フィードフォワード制御回路18にて設定されるフィードフォワード系のフィードフォワードゲインKf1では、適切なフィードフォワード量を設定することが困難となる。
【0095】
つまり、任意の時点t0で目標電圧VreadからVeraseへと変化させ、其れに伴ってパワー設定電流Iobjを変化させて、駆動電流IdvをIdv1からIdv2へと変化させると、まず時点t0以前の定常状態では、図2(a)を参照して説明したのと同様に、パワー設定電流Iobjは目標電圧Vreadに相当するフィードフォワード電流Irdと等しくなる。
【0096】
そして、フィードバック電流Icは定常状態で安定することから、駆動電流Idv1はそのフィードバック電流Icとフィードフォワード電流Irdとの和(Ic+Ird)の電流値で安定し、更にレーザ光Poのパワーは、その駆動電流Idv1と、フィードフォワードゲインKf1と、射出特性Xとの交差点に対応するパワーPreadとなる。
【0097】
次に、時点t0後のトランジェントの際には、図2(a)を参照して説明したのと同様に、パワー設定電流Iobjは目標電圧Veraseに相当するフィードフォワード電流Ierと等しくなるが、駆動電流Idvは、図2(c)中に示す電流Ieの分だけフィードフォワード電流Ierより大きな電流値となる。
【0098】
つまり、非線形な射出特性XとフィードフォワードゲインKf1との差に相当する電流Ieの分だけ、フィードフォワード電流Ierより大きな電流値となる。
【0099】
そして、この増加した電流Ieの分を、フィードバック系の電圧電流変換器14に内在している電流源が受け持つこととなり、その影響でフィードバック電流Icが電流−Ieの分変動することとになる。
【0100】
このようにフィードバック電流Icが変動すると、図2(d)中に示すように、レーザ光Poのパワーのうち、フィードバック電流Icが寄与する分のパワーPcが変動し、そのためレーザ光Poの全体のパワーが、目標としているパワーPeraseに安定せず、トランジェントの際にリンギングを生じたり、その後もパワーPeraseに安定するのに長時間を要するという現象を招来する。
【0101】
一方、本実施形態のパワーコントロール装置では、図3に示したパワーコントロール装置のような現象を招くことがなく、上述したようにレーザ光Poを優れたステップ応答特性を示して変化させることが可能である。
【0102】
このように、図8に示した従来のパワーコントロール装置に設けられているフィードバック系にフィードフォワード系を単に接続し、従来のパワーコントロール装置に備えられていた目標値設定部1と同様の可変電圧源で形成された目標値設定部100によって、いわゆる目標値を可変制御したのでは、良好な結果を得ることができず、それに対して本実施形態のパワーコントロール装置によれば、記録再生に際してレーザ光Poのパワーを適切に制御できるという優れた効果を得ることができ、その確認及び実証をすることができた。
【0103】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図4及び図5を参照して説明する。
なお、図4は、本実施形態のパワーコントロール装置の構成を示すブロック図であり、図1に示したパワーコントロール装置と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
【0104】
まず、図4において、本パワーコントロール装置と図1に示したパワーコントロール装置との差異を説明する。
【0105】
本パワーコントロール装置には、目標値設定部25、電圧電流変換器26、ストラテジパターン生成部27が設けられる他、高速のアナログスイッチ等で形成された電流制御スイッチSWA,SWB,SWCが設けられている。
【0106】
また、加算器15は、フィードバック系の電圧電流変換器14側より供給されるフィードバック電流Icと後述のパワー設定電流Iobj1,Iobj2とを入力して、駆動電流Idvを出力する3入力1出力型の加算器で形成されている。
【0107】
また、受光素子PDと減算器12との間には、いわゆる電流電圧変換機能を有するサンプルホールド回路16が接続されている。
【0108】
ここで、目標値設定部25は、既述した目標値設定部10,11と同様の定電圧源電圧等で形成されており、レーザ光Poのパワーを光ディスクDISCに適合したデータ書込み用のパワーに設定するための目標値としての目標電圧Vwriteを出力する。
【0109】
電圧電流変換器26は、目標値設定部25より出力される目標電圧Vwriteをそれに比例した直流のフィードフォワード電流Iwtに変換して出力する。
【0110】
したがって、目標値設定部25と電圧電流変換器26は、データ書込み用のフィードフォワード電流Iwtを設定するためのフィードフォワード系を構成している。
【0111】
電流制御スイッチSWAは、高速でオン(導通)オフ(非導通)動作するアナログスイッチ等で形成されており、フィードバック系の電圧電流変換器14の出力端と、加算器15の所定の入力端との間に介在して接続されている。そして、ストラテジパターン生成部27より供給されるストラテジパターンデータC1に従ってオンオフ動作し、オンのときには電圧電流変換器14からのフィードバック電流Icを加算器15に供給し、オフのときにはそのフィードバック電流Icを加算器15に供給しないようになっている。
【0112】
より具体的に述べると、電流制御スイッチSWAはオンになると、電圧電流変換器14の出力端と加算器15の所定の入力端とを導通させることで、フィードバック電流Icを加算器15に供給する。一方、電流制御スイッチSWAはオフになると、電圧電流変換器14の出力端とグランド端子(図示省略)とを導通させることで、フィードバック電流Icをグランド端子へ放流し、それによってフィードバック電流Icの加算器15への供給を遮断するようになっている。
【0113】
電流制御スイッチSWBは、上述の電流制御スイッチSWAと同様のアナログスイッチ等で形成されており、フィードフォワード系のスイッチ素子SW2の出力端と加算器15の所定の入力端との間に介在して接続されている。そして、ストラテジパターン生成部27より供給されるストラテジパターンデータC2に従ってオンオフ動作し、オンのときには、スイッチ素子SW2からのフィードフォワード電流Ird又はIerを加算器15に供給し、オフのときには、スイッチ素子SW2からのフィードフォワード電流Ird,Ierの両者とも加算器15に供給しないようになっている。
【0114】
なお、電流制御スイッチSWBも、電流制御スイッチSWAと同様、オフのときにはフィードフォワード電流Ird,Ierをグランド端子へ放流することとしている。
【0115】
電流制御スイッチSWCは、上述の電流制御スイッチSWA,SWBと同様のアナログスイッチ等で形成されており、電圧電流変換器26の出力端子と加算器15の所定の入力端との間に介在して接続されている。そして、ストラテジパターン生成部27より供給されるストラテジパターンデータC3に従ってオンオフ動作し、オンのときには、フィードフォワード電流Iwtを加算器15に供給し、オフのときには、フィードフォワード電流Iwtをグランド端子へ放流することで、加算器15への供給を遮断する。
【0116】
ストラテジパターン生成部27は、システムコントローラ24からの制御データMODEに従って、図5に例示するような2値の論理データから成るストラテジパターンデータC1〜C3と、スイッチ素子SW1,SW2を切換え制御するための切換え制御信号CNTを出力する。
【0117】
すなわち、システムコントローラ24からの制御データMODEによって、データ読取り(READ)、データ消去(ERASE)、データ書込み(WRITE)等の何れかの処理をすべく指示されると、ストラテジパターン生成部27は各処理内容に応じて、いわゆるシステムクロックに同期した特徴的な論理波形(2値波形)から成るストラテジパターンデータC1〜C3と切換え制御信号CNTを出力する。
【0118】
次に、図5を参照して、本実施形態のパワーコントロール装置の動作を説明する。なお、一動作例として、同図中に示す制御データMODEによって、システムコントローラ24からデータ読取り(READ)、データ消去(ERASE)、データ書込み(WRITE)、データ読取り(READ)の順に処理すべき指示がなされた場合の動作を説明する。
【0119】
データ読取りの指示がなされると、時点t1前と時点t4後として示すように、切換え制御信号CNTは論理“L”となり、それに従ってスイッチ素子SW1が目標設定部10側、スイッチ素子SW2が電圧電流変換器19側に接続される。
【0120】
更に、データ読取りの指示がなされた時点t1前と時点t4後の期間では、ストラテジパターンデータC1,C2,C3の論理が“H”,“H”,“L”となり、それに伴って電流制御スイッチSWA,SWB,SWCは、夫々「オン」,「オン」,「オフ」となる。
【0121】
このようにデータ読取りの指示がなされるのに応じて、各スイッチ素子SW1,SW2と電流制御スイッチSWA,SWB,SWCが所定の動作をすると、目標電圧Vriが電圧Vreadに設定される。更に、加算器15には、フィードバック電流Icと、電流制御スイッチSWBを介してパワー設定電流Iobj1(すなわちフィードフォワード電流Ird)が供給され、電流制御スイッチSWCからのパワー設定電流Iobj2(すなわちフィードフォワード電流Iwt)は供給されなくなる。
【0122】
このため、加算器15から出力される駆動電流Idvは、(Ic+Ird)で表される電流値となり、この駆動電流Idvによって半導体レーザLDが駆動されることで、データ読取りに適したパワーPreadのレーザ光Poが射出される。
【0123】
また、データ消去の指示がなされると、時点t1〜t2の期間として例示するように、切換え制御信号CNTは論理“H”となり、それに従ってスイッチ素子SW1が目標設定部11側、スイッチ素子SW2が電圧電流変換器22側に接続される。
【0124】
更に、時点t1〜t2の期間では、ストラテジパターンデータC1,C2,C3の論理が“H”,“H”,“L”となり、それに伴って電流制御スイッチSWA,SWB,SWCは、夫々「オン」,「オン」,「オフ」となる。
【0125】
このようにデータ読取りの指示がなされるのに応じて、各スイッチ素子SW1,SW2と電流制御スイッチSWA,SWB,SWCが所定の動作をすると、目標電圧Vriが電圧Veraseに設定される。更に、加算器15には、フィードバック電流Icと、電流制御スイッチSWBを介してパワー設定電流Iobj1(すなわちフィードフォワード電流Ier)が供給され、電流制御スイッチSWCからのパワー設定電流Iobj2(すなわちフィードフォワード電流Iwt)は供給されなくなる。
【0126】
このため、加算器15から出力される駆動電流Idvは、(Ic+Ier)で表される電流値となり、この駆動電流Idvによって半導体レーザLDが駆動されることで、データ消去に適したパワーPeraseのレーザ光Poが射出される。
【0127】
また、データ書込みの指示がなされると、時点t2〜t4の期間として例示するように、切換え制御信号CNTは論理“H”となり、それに従ってスイッチ素子SW1が目標設定部11側、スイッチ素子SW2が電圧電流変換器22側に接続される。
【0128】
このため、時点t2〜t4の期間では、目標電圧Vriは電圧Veraseに設定され、更に電流制御スイッチSWBにはフィードフォワード電流Ierが供給される状態となる。
【0129】
そして、図5に示すように、時点t2〜t4の期間のうち、前半の期間(t2〜t3)と後半の期間(t3〜t4)とでは、夫々特徴的な変化となるストラテジパターンデータC1,C2,C3が生成される。
【0130】
ここで、時点t2〜t4の期間内ではストラテジパターンデータC1は論理“H”に維持される結果、電流制御スイッチSWAは導通状態となり、加算器15にフィードバック電流Icを供給する。
【0131】
一方、ストラテジパターンデータC2,C3は図5に示す如く変化し、それに伴って電流制御スイッチSWB,SWCはオンオフ動作を繰り返すこととなり、加算器15から出力される駆動電流Idvの値を変化させる。
【0132】
こうしてストラテジパターンデータC1,C2,C3に応じて駆動電流Idvの値を変化させることにより、レーザ光Poのパワーも変化させ、かかるパワーの変化によって光ディスクDISCの記録面に適切な形状の記録ピットを形成させる等の効果を得るようになっている。
【0133】
更に、本実施形態のパワーコントルール装置によれば、切換え制御信号CNTとストラテジパターンデータC1,C2,C3が高速で変化し、それに伴ってレーザ光Poのパワーを設定するためのいわゆる目標値が高速で変化することとなるが、各スイッチ素子SW1,SW2と電流制御スイッチSWA,SWB,SWCがオンオフ動作することによって、目標値に対応する駆動電流Idvを設定する。
【0134】
つまり、駆動電流Idvは、目標値が切換えられるトランジェントの際、第1の切換え手段としてのスイッチ素子SW2及び電流制御スイッチSWA,SWB,SWCと、第2のスイッチ素子SW1とのオンオフ動作が介在することで、目標値に対応する電流値に変化する。
【0135】
このため、第1の実施形態のパワーコントルール装置と同様の効果、すなわち、目標値が高速に切換わるトランジェントの際に、駆動電流Idv及びレーザ光Poのパワーにリンギング等が生じることを未然に防止することができ、高速の記録再生を実現できる等の効果を得ることができる。
【0136】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図6及び図7を参照して説明する。
なお、図6は、本実施形態のパワーコントロール装置の構成を示すブロック図であり、図1又は図4に示したパワーコントロール装置と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
【0137】
まず、図6において、本パワーコントロール装置と図4に示したパワーコントロール装置との差異を説明する。
【0138】
図6において、本パワーコントロール装置では、加算器15は4入力1出力型の加算器が用いられている。
【0139】
更に、フィードフォワード系のスイッチ素子SW2を省略し、その代わりに、電圧電流変換器19と加算器15の所定の入力端との間に電流制御スイッチSWB1、電圧電流変換器22と加算器15の他の所定の入力端との間に電流制御スイッチSWB2を夫々介在させて接続した構成となっている。
【0140】
更に、図4に示したパワーコントロール装置では、スイッチ素子SW2を切り換え制御信号CNTに従って切換えるのに対し、本実施形態では、ストラテジパターン生成部27で生成されるストラテジパターンデータC21,C22によって、電流制御スイッチSWB1,SWB2を夫々オンオフ制御することとしている。
【0141】
したがって、目標電圧Vriは、切換え制御信号CNTに従ってスイッチ素子SW1が切換わることで設定され、更に加算器15には、フィードバック電流Icとフィードフォワード電流Ird,Ier,Iwtが、ストラテジパターンデータC1,C21,C22,C3に従って各電流制御スイッチSWA,SWB1,SWB2,SWCがオンオフ動作することにより供給されるようになっている。
【0142】
なお図6には、電流制御スイッチSWB1,SWB2,SWCに供給されるフィードフォワード電流Ird,Ier,Iwtは、夫々パワー設定電流Iobj1,Iobj2,Iobj3となって加算器15に供給されるものとして示されている。
【0143】
次にかかる構成を有する本パワーコントロール装置の動作を図7を参照して説明する。なお、図7に示すタイミングチャートは、図5のタイミングチャートに対応させて示したものであり、一動作例として、制御データMODEによって、システムコントローラ24からデータ読取り(READ)、データ消去(ERASE)、データ書込み(WRITE)、データ読取り(READ)の順に処理すべき指示がなされた場合の動作を示したものである。
【0144】
図7と図5とを対比して説明すると、切換え制御信号CNTとストラテジパターンデータC1,C3は変更されていない。
【0145】
ストラテジパターンデータC2に代えて、新規に追加されたストラテジパターンデータC21,C22は、データ書込みの期間(時点t1前と時点t4後の期間)では、夫々論理“H”,“L”に設定される。
【0146】
更に、データ消去の期間(時点t1〜t2の期間)では、ストラテジパターンデータC21,C22は、夫々論理“L”,“H”に設定される。
【0147】
更に又、データ書込みの期間(時点t2〜t4の期間)では、ストラテジパターンデータC21は論理“L”に設定され、ストラテジパターンデータC22は、前半の期間(時点t2〜t3の期間)では論理“L”、後半の期間(時点t3〜t4の期間)では論理“H”に設定される。
【0148】
このように切換え制御信号CNTとストラテジパターンデータC1,C21,C22,C3が変化すると、加算器15から出力される駆動電流Idvは、図4に示したパワーコントロール装置と同様に変化し、それに伴って、半導体レーザLDから射出されるレーザ光Poのパワーも、図5に示したのと同様に変化する。
【0149】
すなわち、図7に示したレーザ光Poのパワーは、図5に示したレーザ光Poのパワーと同様の変化をする。
【0150】
そして、本実施形態のパワーコントロール装置は、図4に示したパワーコントロール装置と同様に、ストラテジパターンデータC1,C21,C22,C3に応じて駆動電流Idvの値を変化させることにより、レーザ光Poのパワーを変化させ、かかるパワーの変化によって光ディスクDISCの記録面に適切な形状の記録ピットを形成させる等の効果を得るようになっている。
【0151】
更に、本実施形態のパワーコントルール装置によれば、切換え制御信号CNTとストラテジパターンデータC1,C21,C22,C3が高速で変化し、それに伴ってレーザ光Poのパワーを設定するためのいわゆる目標値が高速で変化することとなるが、スイッチ素子SW1と電流制御スイッチSWA,SWB1,SWB2,SWCがオンオフ動作することによって、目標値に対応する駆動電流Idvを設定する。
【0152】
つまり、駆動電流Idvは、トランジェントの際、第1の切換え手段としての電流制御スイッチSWA,SWB1,SWB2,SWCと、第2の切換え手段としてのスイッチ素子SW1とのオンオフ動作が介在することで、目標値に対応する電流値に変化する。
【0153】
このため、第1,第2の実施形態のパワーコントルール装置と同様の効果、すなわち、目標値が高速に切換わるトランジェントの際に、駆動電流Idv及びレーザ光Poのパワーにリンギング等が生じることを未然に防止することができ、高速の記録再生を実現できる等の効果を得ることが可能である。
【0154】
なお、以上に説明した第1〜第3の実施形態は、本発明を説明するために示した技術的な具体例であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0155】
例えば、これらの実施形態は、制御対象としての光源を半導体レーザLDとしたものであるが、駆動電流に対して射出される光のパワーが非線形な関係となるという射出特性を有する光源に対して、本発明を適用することで優れた効果を得ることができる。
【0156】
一例を上げると、半導体製造プロセスで製造される例えば発光ダイオード等の発光素子を光源とする場合に、その光源をパワーコントロールするのに本発明を適用して、優れた効果を得ることができる。
【0157】
また、複数の目標値設定部10,11,25等によって複数の目標電圧Vread,Verase,Vwrite等を生成することとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。電圧の異なった複数の目標電圧を出力する多出力型の電源装置等でもよい。要は、複数の各目標値に対応して複数の各フィードフォワード系が設けられていればよい。
【0158】
また、加算器15によってフィードバック電流Icとパワー設定電流Iobj等を加算することで駆動電流Idvを生成する構成を説明したが、必ずしも加算器15によって駆動電流Idvを生成しなければならないというものではない。要は、フィードバック電流Icとパワー設定電流Iobj等が半導体レーザLDに供給されればよく、例えば加算器15によらず、半導体レーザLDに対してワイヤードオアの構成でフィードバック電流Icとパワー設定電流Iobj等を供給することが可能である。
【0159】
また、予めしきい電圧Vthを考慮した電圧値の目標電圧Vread,Verase,Vwrite等をフィードフォワード系に供給するようにすれば、減算器17,20及びしきい電圧設定部23を省略することが可能である。
【0160】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のパワーコントロール装置によれば、目標値に相当するフィードフォワード電流をフィードフォワード手段で生成して光源に供給する共に、光源に供給するフィードバック電流を光のパワーの変動等の発生を未然に防止すべく調整し、目標値を変更する際には、第1,第2の切換え手段が、変更後の目標値に対応させて同時に切換わることで、目標値に対応するフィードバック電流の変更と、フィードバック電流の調整用の目標値の変更とを同時に行うようにしたので、光のパワーを目標値の変化に対応した適切な応答特性をもって変化させることができる。このため、例えば高品位の記録再生等を可能にするパワーコントロール装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のパワーコントロール装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態のパワーコントロール装置の動作を説明するための図である。
【図3】第1の実施形態のパワーコントロール装置の機能を実証するための対象としたパワーコントロール装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態のパワーコントロール装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態のパワーコントロール装置の動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態のパワーコントロール装置の構成を示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態のパワーコントロール装置の動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
【図8】従来のパワーコントロール装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,11,25…目標値設定部
12,17,20…減算器
13…フィードバック制御回路
14,19,22,26…電圧電流変換器
15…加算器
16…電流電圧変換器、サンプルホールド回路
18,21…フィードフォワード制御回路
24…システムコントローラ
27…ストラテジパターン生成部
SW1,SW2…スイッチ素子
SWA,SWB,SWB1,SWB2,SWC…電流制御スイッチ
Claims (3)
- 光源より射出させる光のパワーを制御するパワーコントロール装置であって、
複数の目標値を設定する目標値設定手段と、
前記複数の各目標値に対応して設けられ、前記各目標値に相当するフィードフォワード電流を生成する複数のフィードフォワード手段と、
前記複数のフィードフォワード手段より生成される夫々のフィードフォワード電流を排他的に切換えて前記光源に供給する第1の切換え手段と、
前記複数の目標値を排他的に切換えて出力する第2の切換え手段と、
前記光源より射出される光のパワーを検出する検出手段と、
前記検出手段で検出される前記光のパワーの検出出力と前記第2の切換え手段より出力される目標値との差分を求め、当該差分に相当するフィードバック電流を生成して前記光源に供給するフィードバック手段と、を備え、
前記第1,第2の切換え手段は、前記目標値設定手段の前記各目標値を変更するに際して、変更すべき目標値に対応して同時に切換わり、
前記検出手段で検出される前記光のパワーの検出出力と前記第2の切換え手段より出力される目標値との差分が、目標値を変更するに際して変化しないように、前記複数のフィードフォワード手段における各フィードフォワードゲインが設定されていること、
を特徴とするパワーコントロール装置。 - 前記目標値設定手段は、前記複数の各目標値に相当する複数の電圧を出力する電源装置で形成され、
前記複数の各フィードフォワード手段は、前記複数の各電圧を電圧電流変換することにより、前記各目標値に相当するフィードフォワード電流を生成する電圧電流変換器で形成され、
前記検出手段は、前記光のパワーを検出する受光素子と、当該受光素子から出力される検出電流を電流電圧変換することにより、前記検出出力を電圧として出力する電流電圧変換器とを備えて形成され、
前記フィードバック手段は、前記検出手段からの前記電圧の検出出力と前記第2の切換え手段より出力される目標値に相当する電圧との差分の電圧を求める減算器と、当該差分の電圧を電圧電流変換して前記フィードバック電流を生成する電圧電流変換器で形成されていること、
を特徴とする請求項1に記載のパワーコントロール装置。 - 前記光源に供給されるフィードフォワード電流と前記フィードバック電流とを加算して駆動電流を生成する加算手段を備え、
当該加算手段で生成される駆動電流が前記光源に供給されること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のパワーコントロール装置。
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