[go: up one dir, main page]

JP4255861B2 - 非調質コネクティングロッド及びその製造方法 - Google Patents

非調質コネクティングロッド及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4255861B2
JP4255861B2 JP2004052882A JP2004052882A JP4255861B2 JP 4255861 B2 JP4255861 B2 JP 4255861B2 JP 2004052882 A JP2004052882 A JP 2004052882A JP 2004052882 A JP2004052882 A JP 2004052882A JP 4255861 B2 JP4255861 B2 JP 4255861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connecting rod
hardness
ferrite
large end
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004052882A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004301324A (ja
Inventor
達也 長谷川
善次 飯田
健太郎 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004052882A priority Critical patent/JP4255861B2/ja
Publication of JP2004301324A publication Critical patent/JP2004301324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4255861B2 publication Critical patent/JP4255861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • Y02T10/865

Landscapes

  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

本発明は、非調質コネクティングロッド及びその製造方法に関し、詳しくは、自動車エンジンなどのコネクティングロッドとして好適な被削性、破断分割性及び耐疲労特性に優れた非調質コネクティングロッド及びその製造方法に関する。
自動車エンジンなどの部品である図1に示すコネクティングロッド1は、従来、コネクティングロッド本体2及びコネクティングロッドキャップ3を別の工程で熱間鍛造した後、これらに焼入れ焼戻しの調質処理を施し、次いで、機械加工によるボルト穴の加工と仕上げ整形加工を施し、その後でボルト4によって形状の複雑なクランクシャフトに結合して組み立てられていた(以下の説明においては、「コネクティングロッド」、「コネクティングロッド本体」及び「コネクティングロッドキャップ」をそれぞれ「コンロッド」、「コンロッド本体」及び「コンロッドキャップ」ともいう)。
しかしながら、最近の厳しい経済情勢を反映して、各種自動車部品の製造コスト低減の動きが活発化しており、この動きはエンジン部品においても例外ではなくなってきている。このため、製造コストが嵩む焼入れ−焼戻しの調質処理を行う必要のないコンロッド、つまり非調質コンロッドに対する要望が大きくなり、一部の車種では、質量%で、0.35%C−0.4%Si−0.95%Mn−0.04%S−0.5%Cr−0.1%Vを基本の化学組成とする鋼を素材とする非調質コンロッドが採用されている。しかし、この非調質コンロッドも、従来と同様に別の工程で熱間鍛造されたコンロッド本体2とコンロッドキャップ3に対して、切削加工によるボルト穴の加工と仕上げ整形加工を施し、その後でボルト4によって形状の複雑なクランクシャフトに結合して組み立てるという工程を経る必要があり、したがって、後述の「クラッキングコンロッド」ほどにはコスト低減の点で満足のいくものではない。
つまり、最近では、非調質鋼化に加えて、更に一層の製造コスト低減のために、コンロッド本体2とコンロッドキャップ3の両者を熱間鍛造で一体成形した後、大端部5でコンロッド本体2とコンロッドキャップ3にクラッキング(破断分割)するいわゆる「クラッキングコンロッド」が検討されている。
なお、上記のクラッキングには、一体成形材の分割したい部位である大端部5の穴(例えば図1におけるN部)に治具を挿入し、応力を負荷して破断させる方法が適用される。
クラッキングされたコンロッド1(つまり、クラッキングコンロッド)は、クラッキングした際の破断面が平滑な脆性破面であれば、それをクランクシャフトと連結する際には、コンロッド本体2とコンロッドキャップ3とでクランクシャフトを挟み込んだ後、破断面を合わせ、コンロッド本体2とコンロッドキャップ3とをボルト4で連結するだけでよい。
したがって、クラッキングコンロッドは、その破断面が平滑な脆性破面であれば、クランクシャフトを挟む部分である合わせ面の切削加工が不要になって製造コストを低減することができるし、破断面で連結が行われるために締結剛性すなわち強度に優れている。
上記のクラッキングコンロッドについては、特許文献1に開示された質量%で0.7%程度のC(炭素)を含む非調質鋼を素材とするものが欧州で既に実用化されている。しかし、上記の欧州で実用化された非調質コンロッドはCの含有量が高く従来の機械構造用炭素鋼を調質処理したコンロッドに比べて被削性が劣るため、ボルト穴加工のための被削性を高めたいという産業界の要望には必ずしも応えきれていない。更に、上記欧州で実用化された非調質コンロッドの疲労限度(以下、疲労限度を疲労強度といい、σwの記号で表す)は、機械構造用炭素鋼を調質処理したコンロッドの疲労強度や、前記の質量%で、0.35%C−0.4%Si−0.95%Mn−0.04%S−0.5%Cr−0.1%Vを基本の化学組成とする非調質コンロッドの疲労強度と比較して劣っている。
そこで、欧州で実用化されているものと同等以上の破断分割性(以下、クラッキング性という)を有するとともに、前記の質量%で、0.35%C−0.4%Si−0.95%Mn−0.04%S−0.5%Cr−0.1%Vを基本の化学組成とする非調質コンロッドと同等以上の耐疲労特性を有し、且つ、被削性にも優れた非調質コンロッドに対する要望が極めて大きくなっている。なお、被削性を高めるための従来の最も一般的な方法は、鋼にPbを添加することであった。しかし、最近では、地球環境の保護という点からPb非添加で被削性を高める技術が要望されている。
特許文献2〜15には、鋼の化学組成を制御してクラッキング性を高めた「低延性非調質鋼」、或いは、化学組成と炭硫化物を制御してクラッキング性と被削性を高めた「低延性非調質鋼」が開示されている。しかし、この特許文献2〜15で提案されたいずれの非調質鋼も、必ずしも耐疲労特性に対する配慮がなされたものではない。
特許文献16には、C含有量が重量%で0.2〜0.35%未満の低炭素域で、Mnの含有量を低減するとともに高V組成として延性の大きなフェライトを脆化させ、更に、粗大なTiC粒子を分散させることによって破断分離性を高めた「破断分離性と耐久強さに優れた機械構造用鋼」が開示されている。しかし、この公報で提案された機械構造用鋼は、被削性向上のために単にSを重量%で、0.01〜0.2%含有させただけのものであり、したがって、必ずしもコンロッドに要求される被削性を満足できるものではない。
米国特許第5135587号公報
特開平9−3589号公報 特開平9−31594号公報 特開平9−111412号公報 特開平9−176785号公報 特開平9−176786号公報 特開平9−176787号公報 特開平11−50184号公報 特開平11−199967号公報 特開平11−199968号公報 特開平11−236643号公報 特開平11−286746号公報 特開平11−286750号公報 特開平11−302778号公報 特開2000−345298号公報 特開平11−315340号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたもので、その目的は、自動車エンジンなどのコネクティングロッドとして好適な被削性、破断分割性及び耐疲労特性に優れたPb非添加鋼を素材とする非調質コネクティングロッド及びその製造方法を提供することである。
本発明の要旨は、下記(1)に示す非調質コネクティングロッド及び(2)に示す非調質コネクティングロッドの製造方法にある。
(1)質量%で、C:0.25〜0.35%、Si:0.50〜0.70%、Mn:0.60〜0.90%、P:0.040〜0.070%、S:0.040〜0.130%、Cr:0.10〜0.20%、V:0.15〜0.20%、Ti:0.15〜0.20%及びN:0.002〜0.020%を含み、残部はFe及び不純物からなり、下記(1)式で表されるCeqの値が0.80未満の化学組成で、大端部は組織がフェライト・パーライトで全硬さがビッカース硬さで255〜320であり、更に、大端部の前記フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さがビッカース硬さで250以上で、且つ、前記フェライトの硬さと大端部の全硬さの比が0.80以上であることを特徴とする非調質コネクティングロッド。
Ceq=C+(Si/10)+(Mn/5)+(5Cr/22)+1.65V−(5S/7)・・・・・(1)、ここで、(1)式中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。
(2)質量%で、C:0.25〜0.35%、Si:0.50〜0.70%、Mn:0.60〜0.90%、P:0.040〜0.070%、S:0.040〜0.130%、Cr:0.10〜0.20%、V:0.15〜0.20%、Ti:0.15〜0.20%及びN:0.002〜0.020%を含み、残部はFe及び不純物からなり、下記(1)式で表されるCeqの値が0.80未満の化学組成で、大端部は組織がフェライト・パーライトで全硬さがビッカース硬さで255〜320であり、更に、大端部の前記フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さがビッカース硬さで250以上で、且つ、前記フェライトの硬さと大端部の全硬さの比が0.80以上である非調質コネクティングロッドの製造方法であって、下記(a)〜(f)の処理を順に含むことを特徴とする非調質コネクティングロッドの製造方法。
(a)前記の化学組成を有する鋼を1200〜1350℃に加熱する処理、
(b)コネクティングロッド本体とコネクティングロッドキャップがつながった一体物に成形する900℃以上の温度での熱間鍛造、
(c)800℃を超える温度での大端部の熱間コイニング、
(d)大端部に切り欠きを設ける処理、
(e)大端部の前記切り欠きを設けた部位からコネクティングロッド本体とコネクティングロッドキャップに破断分割する処理、
(f)破断分割されたコネクティングロッド本体及びコネクティングロッドキャップを結合する処理、
Ceq=C+(Si/10)+(Mn/5)+(5Cr/22)+1.65V−(5S/7)・・・・・(1)、ここで、(1)式中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。
なお、、フェライト・パーライト組織とは、フェライトとパーライトの混合組織をいう。前記した各相は、光学顕微鏡や電子顕微鏡を用いた観察によって確認することができる。
大端部の全硬さとは、鍛錬軸に垂直に切断した面をランダムに4箇所測定した場合の平均値を指し、上記大端部の全硬さとしてのビッカース硬さは、98.07Nの試験力で測定した値をいう。
フェライトの硬さとしてのビッカース硬さは、0.09807Nの試験力で測定した値をいう。なお、本発明でいうフェライトには、セメンタイトとともにパーライトを形成するフェライトは含まない。
上述の(a)〜(c)における温度は鋼や一体物成形材の表面における値をいう。
以下、上記(1)の非調質コネクティングロッドに係る発明及び(2)の非調質コネクティングロッドの製造方法に係る発明をそれぞれ(1)及び(2)の発明という。
本発明の非調質コンロッドは、Pb非添加鋼を素材とする被削性、破断分割性(クラッキング性)及び耐疲労特性に優れたものであり、自動車エンジンなどのコンロッドとして利用することができる。この非調質コンロッドは本発明の方法によって比較的容易に製造することができる。
本発明者らは、前記した目的を達成するために種々検討を行い、下記(イ)〜(ホ)の知見を得た。
(イ)クラッキング性と被削性がともに良好になる場合の鋼の組織はフェライト・パーライト組織である。
(ロ)フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さはクラッキング性、被削性及び疲労強度に影響する。
(ハ)フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さと全硬さの比が大きい場合のクラッキング性は良好であるし、大きな疲労強度が得られ、更に、被削性も良好である。
(ニ)適正量のTiとVとを複合添加することによってフェライトが大幅に強化されるため、前記(1)式で表されるC当量(つまりCeq)の値が小さい場合にも大きな強度が得られる。したがって、小さいCeqの値で大きな疲労強度が確保でき、更に、フェライトの強度が大きい分被削性は良好である。
(ホ)フェライト・パーライト変態後の析出強化を確保するには、熱間鍛造前の加熱でTiを十分素地に固溶させるとともに、鍛造後の冷却速度を適正化すればよい。
前記(1)及び(2)の発明は、上記の知見に基づいて完成されたものである。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。
(A)鋼の化学組成
以下の説明における各元素の含有量の「%」表示は「質量%」を意味する。
C:0.25〜0.35%、
Cは、鋼の強度を高める作用を有し、0.25%以上含有させることで効果が得られる。しかし、その含有量が0.35%を超えると、硬さは上がるがフェライトの割合が小さくなって耐久比、つまり、「疲労強度(σw)/引張強度(TS)」が小さくなるため、硬さが上がった割には疲労強度は大きくならず、逆に硬さが上がったために被削性が低下する。したがって、Cの含有量を0.25〜0.35%とした。
Si:0.50〜0.70%
Siは、鋼の脱酸に有効であるとともに固溶強化によって鋼の強度を高める作用を有し、0.50%以上含有させることで十分な効果が得られる。しかし、Siの含有量が0.70%を超えると、鋼の熱間加工性が低下し鍛造時に割れ等の欠陥が生じたり、鍛造用金型に過度の負担がかかる。したがって、Siの含有量を0.50〜0.70%とした。
Mn:0.60〜0.90%
Mnは、鋼の脱酸作用を有するとともに、焼入れ性を高めて鋼の強度を向上させる作用を有する。これらの効果を十分確保するためには、Mnの含有量を0.60%以上とする必要がある。しかし、Mnの含有量が0.90%を超えると、鋼の熱間加工性が低下するし、ベイナイトが生成しやすくなって、疲労強度、クラッキング性及び被削性が低下することがある。加えて成分コストも上昇する。したがって、Mnの含有量を0.60〜0.90%とした。
P:0.040〜0.070%
Pは、結晶粒界に偏析して鋼を脆化させ、コンロッドのクラッキングの際の破面を平滑な脆性破面とする作用を有する。この効果を十分に得るには、Pの含有量を0.040%以上とする必要がある。しかし、その含有量が0.070%を超えると、鋼の熱間加工性が低下することがある。したがって、Pの含有量を0.040〜0.070%とした。
S:0.040〜0.130%
Sは、MnやTiとともに硫化物を形成して鋼の被削性を高める作用を有する。この効果を得るには、Sの含有量を0.040%以上とする必要がある。しかし、Sの含有量が0.130%を超えると、鋼の熱間加工性が低下することがある。したがって、Sの含有量を0.040〜0.130%とした。なお、Sの含有量は0.070%を超えて0.130%までとすることが好ましい。
Cr:0.10〜0.20%
Crは、鋼の焼入れ性を向上させて強度を高める作用を有する。この効果を十分確保するためには、Crの含有量を0.10%以上とする必要がある。しかし、その含有量が0.20%を超えると、ベイナイトが生成しやすくなるし、成分コストも上昇する。したがって、Crの含有量を0.10〜0.20%とした。
V:0.15〜0.20%
Vは、本発明において重要な元素である。すなわち、Vはフェライト中に炭窒化物として析出して強度を向上させる作用を有する他に、後述するTiと複合して添加することによってクラッキング性を高める作用を有する。こうした効果を十分に得るには、Vの含有量を0.15%以上とする必要がある。しかし、その含有量が0.20%を超えると、成分コストが上昇する。したがって、Vの含有量を0.15〜0.20%とした。
Ti:0.15〜0.20%
Tiは、本発明において重要な元素である。すなわち、TiはVと同様にフェライト中に炭窒化物として析出して強度を高め、更に、Vと複合して添加することによってフェライトを大幅に強化する作用を有する。このフェライトの強化は、フェライト・パーライト組織における全硬さとフェライトの硬さとの差を小さくするので、良好なクラッキング性が確保でき、更に、フェライトの強化は大きな疲労強度の確保につながる。また、Tiには硫化物を形成して被削性を改善する作用もある。前記した効果を十分に得るためには、Tiを0.15%以上含有させる必要がある。しかし、その含有量が0.20%を超えると、成分コストが嵩む。したがって、Tiの含有量を0.15〜0.20%とした。
N:0.002〜0.020%
Nは、V及びTiと炭窒化物を形成して鋼の強化に寄与する。この効果を得るには、Nは0.002%以上の含有量が必要である。しかし、Nを0.020%を超えて含有させても上記の効果は飽和する。したがって、Nの含有量を0.002〜0.020%とした。
Ceqの値:0.80未満
一般に、前記(1)式で表されるCeqの値(つまり、C当量の値)が大きい場合にはコンロッドの被削性が低下し、Ceqの値が小さい場合には強度が小さくなって疲労強度も小さくなるが、前記した量のTiとVを含有させた本発明に係る素材の場合には、フェライトが大幅に強化されるため前記(1)式で表されるCeqの値が小さい場合にも大きな強度が得られ、更に、フェライトの強度が大きい分被削性は良好になる。しかし、前記した量のTiとVを含有させてフェライトを強化させた本発明に係る素材の場合にも、Ceqの値が0.80以上になると大きな疲労強度が確保できるものの被削性が低下することがある。したがって、前記(1)式で表されるCeqの値を0.80未満とした。なお、コンロッドに要求される強度にもよるが、Ceqの下限値はほぼ0.60程度である。
(B)コンロッドの大端部の組織と硬さ
(B−1)大端部の組織
本発明に係る非調質コンロッドの大端部の組織は、フェライト・パーライトとする必要がある。これは、クラッキング性と被削性をともに良好にして、大端部でのクラッキングを容易にするとともにボルト穴の加工を容易にするためである。すなわち、マルテンサイト、ベイナイトやオーステナイトを含む組織のクラッキング性は低く、更に、フェライト・パーライト組織に比べて被削性にも劣る。したがって、本発明に係る非調質コンロッドにおいては、その大端部の組織をフェライト・パーライトとした。ここで、既に述べたように、「フェライト・パーライト組織」とはフェライトとパーライトの混合組織を指す。
(B−2)大端部の、全硬さ、フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さ及び、フェライトの硬さと全硬さの比
本発明に係る非調質コンロッドの大端部は、全硬さがビッカース硬さで255〜320、フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さがビッカース硬さで250以上、且つ、前記フェライトの硬さと全硬さの比が0.80以上でなければならない。
先ず、大端部の全硬さがビッカース硬さで255未満であると疲労強度及びクラッキング性が低下し、一方、320を超えると大きな疲労強度と良好なクラッキング性が確保できるものの被削性が低下することがある。
次に、フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さはクラッキング性、被削性及び疲労強度に影響し、フェライトの硬さをHv250以上とすることが良好なクラッキング性と被削性、及び大きな疲労強度を確保するための条件となる。
更に、フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さと大端部の全硬さの差を小さくすること、換言すれば、フェライトの硬さと全硬さの比を大きくすること、特に、上述の比を0.80以上と大きくすること、によって良好なクラッキング性、大きな疲労強度及び良好な被削性を確保することができる。
したがって、本発明に係る非調質コンロッドの大端部に関して、全硬さをビッカース硬さで255〜320、フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さをビッカース硬さで250以上、且つ、前記フェライトの硬さと全硬さの比を0.80以上とした。
ここで、大端部の全硬さとは、鍛錬軸に垂直に切断した面をランダムに4箇所測定した場合の平均値を指し、上記大端部の全硬さとしてのビッカース硬さは、98.07Nの試験力で測定した値をいうこと、フェライトの硬さとしてのビッカース硬さは、0.09807Nの試験力で測定した値をいうことは既に述べたとおりである。
なお、本発明でいうフェライトには、セメンタイトとともにパーライトを形成するフェライトは含まないことも既に述べたとおりである。
前記(1)の発明は、上述の(A)項及び(B)項の規定を満たす非調質コンロッドである。
(C)コンロッドの製造条件
前記(1)の発明に係る非調質コンロッドを比較的容易に得るには、既に述べた(a)〜(f)の処理をこの順に含む方法によって製造するのがよい。
そこで、(2)の発明は、前記(A)項に記載の化学組成を有する鋼を、例えば、通常の方法で溶製した後に鋼塊や鋼片とし、次にその鋼塊や鋼片のままで、或いは更に通常の方法で熱間での圧延及び/又は鍛造を施した後で、前記(a)〜(e)の処理をこの順に含む工程でコンロッド本体とコンロッドキャップとに分割し、その後更に、(f)の処理を経てクランクシャフトに結合して組み立てる製造方法とした。
前記(a)の処理は、コンロッド本体とコンロッドキャップがつながった一体物として熱間鍛造するための加熱処理である。鍛造のための加熱温度が1200℃未満の場合には素地へのTiの固溶が不十分となって、たとえTiとVを複合添加した前記(A)項に記載の化学組成を有する鋼であっても、フェライトの大幅な強化が達成されず、所望の良好なクラッキング性及び大きな疲労強度が得られない場合がある。一方、加熱温度が1350℃を超えると、加熱炉に過度の負担がかかることに加えてスケールロスが大きくなるためコストが嵩むことになる。このように前記(A)項に記載の化学組成を有する鋼の加熱温度は1200〜1350℃とするのがよい。
したがって、(2)の発明においては(a)の加熱処理の温度を1200〜1350℃とした。
前記(b)の処理は、コンロッド本体とコンロッドキャップがつながった一体物に加工するための熱間鍛造である。鍛造温度が900℃を下回る場合には、素材(被鍛造材)の変形抵抗が大きく、鍛造用金型の寿命低下を招く場合がある。更に、オーステナイト結晶粒の再結晶が十分達成されないままフェライト・パーライト変態して組織が微細になって靱性が高くなってクラッキング性が低下したり、全硬さやフェライトの硬さが小さくなって疲労強度やクラッキング性が低下したりすることがある。このため、コンロッド本体とコンロッドキャップがつながった一体物に加工するための熱間鍛造は900℃以上の温度で行うのがよい。
したがって、(2)の発明においては(b)の熱間鍛造温度を900℃以上とした。なお、この鍛造は 1050℃以上の温度で行うことがより好ましい。鍛造の上限温度については、加熱温度が前記の1200〜1350℃であれば、実質的な上限温度は1250℃程度となる。
前記(c)の処理は、規定の寸法公差を満たすために大端部に施す熱間コイニング処理である。大端部のコイニング処理は冷間で行われるのが通常であるが、800℃以下の低い温度で大端部のコイニングを行うと、後でクラッキングした際に、コイニング処理で生じた残留応力が解放されるため破面密着性が低下し、クランクシャフトを挟む部分である合わせ面に切削加工を施す必要が生じることがあり、切削加工を施す場合には工程が増えるとともにコストも嵩んでしまう。このため、規定の寸法公差を満たすために大端部に施すコイニング処理は800℃を超える温度で行うのがよい。
したがって、(2)の発明においては(c)の大端部に施すコイニング処理を800℃を超える温度で行うこととした。
なお、前記(A)項に記載の化学組成を有する鋼に、前記(a)〜(c)で述べた処理を施し、(c)の熱間コイニングを行った後の冷却を大気中放冷とすれば、(B)項で述べた非調質コンロッドの大端部の組織と硬さが容易に得られる。
ここで、既に述べたように、上述の(a)〜(c)における温度とは鋼や一体物成形材の表面における値を指す。
なお、(2)の発明は大端部以外の部位のコイニング温度を規定するものではなく、大端部以外の部位のコイニング処理は熱間で行ってもよいし、通常行われているように冷間で行ってもよい。
クラッキングする際の亀裂発生の起点を限定するとともに、一体成形材のクラッキングをより容易且つ確実に行えるようにし、また、クラッキングした際の破断面を容易且つ確実に平滑な脆性破面とするためには大端部に切り欠きを設けるのがよい。
したがって、(2)の発明においては(d)の処理で大端部に切り欠きを設けることとした。なお、大端部に設ける切り欠きの応力集中係数は2以上とすることが極めて好ましく、また、大端部に設ける切り欠きは、図1におけるN部に設けるのが好ましい。
前記(e)の処理は、一体成形材をコンロッド本体とコンロッドキャップに分割する処理である。この処理の方法は特に限定されるものではなく、通常行われているクラッキングコンロッドの製造方法で行えばよい。
前記(f)の処理は、クラッキング処理で分割されたコンロッド本体とコンロッドキャップとをクランクシャフトに結合して組み立てる処理である。この処理の方法も特に限定されるものではなく、通常行われているコンロッドの製造方法で行えばよい。
なお、コンロッド本体とコンロッドキャップとを結合するためのボルト穴加工は、例えば、前記(d)の処理の前、(d)の処理と同時又は(e)のクラッキング処理の前に行えばよい。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
表1に示す化学組成を有する鋼を通常の方法で3トン電気炉を用いて溶製し、鋼塊とした。表1において、鋼3〜5及び鋼10〜12は化学組成が本発明で規定する範囲内の本発明例の鋼であり、鋼1、鋼2及び鋼6〜9は成分のいずれかが本発明で規定する含有量の範囲から外れた比較例の鋼である。なお、比較例の鋼のうち鋼1及び鋼2はそれぞれ、特許文献1で開示され欧州で既に実用化されているクラッキングコンロッド用鋼にほぼ相当する鋼及び、一部の車種で採用されている非調質コンロッド用の、0.35%C−0.4%Si−0.95%Mn−0.04%S−0.5%Cr−0.1%Vを基本の化学組成とする鋼に被削性改善の目的でPbとCaを添加した鋼である。
Figure 0004255861
次いで、これらの本発明例の鋼及び比較例の鋼を通常の方法によって鋼片とした後、熱間圧延して直径35mmの丸棒にした。
このようにして得た直径35mmの丸棒を素材して、コンロッド本体とコンロッドキャップの一体成形鍛造及び大端部のコイニング処理を行った。
表2に、上記の一体成形鍛造及び大端部のコイニング処理条件を示す。なお、大端部を熱間コイニングした後の冷却は大気中放冷とした。
次いで、大端部以外の部位のコイニングを冷間で行い、更に、大端部の図1におけるN部に表2に示す応力集中係数を有する切り欠きを設けた。
Figure 0004255861
このようにして得た切り欠きのついた一体成形材を用いてミクロ組織、ビッカース硬さ(以下、Hv硬さという)、引張特性、耐疲労特性、被削性及びクラッキング性を調査した。
すなわち、前記した各一体成形材の大端部から鍛錬軸に垂直な面を観察面とするミクロ試験片を切り出し、鏡面研磨してナイタル腐食した後、倍率を400倍とした光学顕微鏡で観察して、ミクロ組織の判定を行った。
上記のようにして観察した組織がフェライト・パーライトであったものについては、更に、フェライトのHv硬さを0.09807Nの試験力で測定した。
また、各一体成形材の大端部から鍛錬軸に垂直な面を試験面とする試験片を切り出して鏡面研磨した後、全硬さとしてのHv硬さを98.07Nの試験力で測定した。
組織がフェライト・パーライトであったものは、一体成形材のコンロッド本体2の桿部6(図1参照)から、JIS Z 2201に記載の平行部の直径が3.0mmの14A号引張試験片を切り出し、室温での引張試験も行い、引張強さ(TS)を測定した。
同様に、組織がフェライト・パーライトであったものについては、一体成形材のコンロッド本体2の桿部6から平行部の直径が3mmで、平行部の長さが11mmの疲労試験片を切り出し、電気油圧サーボ式疲労試験機を用いて、室温大気中で応力比を−1、繰り返し速度を10〜20Hzとして荷重制御引張圧縮による疲労試験を行い、疲労強度(σw)を測定した。このσwと前記のTSとから耐久比(σw/TS)を求めた。
なお、前記の鋼2を素材とする試験番号2のσwの値(374MPa)を基準性能とし、これ以上のσwが得られた場合に耐疲労特性が良好と判断した。
被削性は、ボルト穴加工を想定して、各一体成形材の大端部に貫通孔をドリルで穿孔し、孔を300個あけた後のドリルのコーナー摩耗量(ドリル最外周部の摩耗量)を測定して評価した。なお、一部の車種で採用されている非調質コンロッド用鋼に相当する鋼に被削性改善の目的でPbとCaを添加した鋼2を素材とする試験番号2の場合の上記コーナー摩耗量を基準値とし、摩耗量が前記基準値の110%以内なら被削性は「○」、前記基準値の110%を超える場合は被削性が「×」と評価した。これは、PbやCaを含まない鋼の被削性が、PbとCaを含む鋼2の被削性に比べて著しく改善されるとは考え難く、摩耗量が前記基準値の110%以内なら工業的な規模での生産が可能と判断したことによる。
穿孔試験条件は次に示すとおりである。
ドリル:P20超硬の直径8mmのストレートシャンクドリル、
回転数:1200rpm、
送り:0.15mm/rev、
潤滑:水溶性潤滑剤。
また、大端部にボルト穴を加工した各一体成形材を、通常の落錘方式によってコンロッド本体とコンロッドキャップにクラッキングすることを行った。なお、鋼2を素材とする一体成形材だけは落錘方式によってコンロッド本体とコンロッドキャップにクラッキングすることができなかった。
クラッキング後、破断面を観察するとともに破断歪量を測定してクラッキング性を評価し、その破断面が欧州で既に実用化されているクラッキングコンロッド用鋼に相当する鋼1を素材とする場合と同程度の破面で、且つ、破断歪量が上記鋼1を素材とする場合の破断歪量である0.15mmよりも小さい場合にクラッキング性が良好であるとした。なお、破断歪量とは図2に示すa〜cの値を測定した場合、クラッキング後の「a−{(b+c)/2}」の値からクラッキング前の「a−{(b+c)/2}」の値を引いたものをいう。
表3に上記の各試験結果をまとめて示す。
表3において、αHvはビッカース硬さでの大端部のフェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さを表し、THvはビッカース硬さでの大端部の全硬さを表す。
なお、試験番号1においては、組織がフェライト・パーライトではなかったため、フェライトの硬さを測定しておらず、したがって、上記のαHv欄は「−」と表記した。また、試験番号7においては、フェライト面積率が小さいため0.09807Nの試験力では圧子がパーライトにもかかってフェライト単独の硬さを測定することができなかった。このため、上記のαHv欄は「$」と表記した。
更に、試験番号1においては、組織がフェライト・パーライトではなかったため、引張特性及び耐疲労特性を調査しておらず、したがって、「TS」欄及び「σw」欄は「−」と表記した。
Figure 0004255861
表3から明らかなように、本発明で定める化学組成を有するとともに、大端部の、組織、全硬さ、フェライトの硬さ及びフェライトの硬さと全硬さの比を有する、試験番号〜5及び試験番号12の場合は、いずれも目標とする被削性、クラッキング性及び耐疲労特性が得られている。

上記試験番号のうちでも、試験番号12の場合は応力集中係数が大きい切り欠きを設けたためクラッキング性は極めて良好である。
これに対して、試験番号6〜9の場合は、少なくとも化学組成が本発明で規定する条件から外れているため、被削性、クラッキング性及び耐疲労特性のいずれか1つ以上において目標に達していない。
欧州で既に実用化されているクラッキングコンロッド用鋼にほぼ相当する鋼である鋼1を用いた試験番号1の場合は、ドリルのコーナー摩耗量が前記基準値の110%を超え、被削性は「×」で目標に達していない。
一部の車種で採用されている非調質コンロッド用鋼に相当する鋼に被削性改善の目的でPbとCaを添加した鋼2を用いた試験番号2の場合は、落錘方式によってコンロッド本体とコンロッドキャップにクラッキングすることができず、クラッキング性に劣る。
一方、試験番号10は本発明で定める化学組成を有するものの、大端部のフェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さが本発明で規定する条件から外れているためクラッキング性及び耐疲労特性に劣っている。
同様に、試験番号11は本発明で定める化学組成を有するものの、全硬さ及びフェライトの硬さが本発明で規定する条件から外れており、クラッキング性及び耐疲労特性に劣っている。
本発明によれば、自動車エンジンなどのコネクティングロッドとして好適な被削性、破断分割性及び耐疲労特性に優れたPb非添加鋼を素材とする非調質コネクティングロッド及びその製造方法を提供することができる。
コンロッドの詳細を示す図である。 破断歪量の導出のための寸法測定箇所を説明する図である。
符号の説明
1:コンロッド、
2:コンロッド本体、
3:コンロッドキャップ、
4:ボルト、
5:大端部、
6:桿部

Claims (2)

  1. 質量%で、C:0.25〜0.35%、Si:0.50〜0.70%、Mn:0.60〜0.90%、P:0.040〜0.070%、S:0.040〜0.130%、Cr:0.10〜0.20%、V:0.15〜0.20%、Ti:0.15〜0.20%及びN:0.002〜0.020%を含み、残部はFe及び不純物からなり、下記(1)式で表されるCeqの値が0.80未満の化学組成で、大端部は組織がフェライト・パーライトで全硬さがビッカース硬さで255〜320であり、更に、大端部の前記フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さがビッカース硬さで250以上で、且つ、前記フェライトの硬さと大端部の全硬さの比が0.80以上であることを特徴とする非調質コネクティングロッド。
    Ceq=C+(Si/10)+(Mn/5)+(5Cr/22)+1.65V−(5S/7)・・・・・(1)
    ここで、(1)式中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。
  2. 質量%で、C:0.25〜0.35%、Si:0.50〜0.70%、Mn:0.60〜0.90%、P:0.040〜0.070%、S:0.040〜0.130%、Cr:0.10〜0.20%、V:0.15〜0.20%、Ti:0.15〜0.20%及びN:0.002〜0.020%を含み、残部はFe及び不純物からなり、下記(1)式で表されるCeqの値が0.80未満の化学組成で、大端部は組織がフェライト・パーライトで全硬さがビッカース硬さで255〜320であり、更に、大端部の前記フェライト・パーライト組織におけるフェライトの硬さがビッカース硬さで250以上で、且つ、前記フェライトの硬さと大端部の全硬さの比が0.80以上である非調質コネクティングロッドの製造方法であって、下記(a)〜(f)の処理を順に含むことを特徴とする非調質コネクティングロッドの製造方法。
    (a)前記の化学組成を有する鋼を1200〜1350℃に加熱する処理
    (b)コネクティングロッド本体とコネクティングロッドキャップがつながった一体物に成形する900℃以上の温度での熱間鍛造
    (c)800℃を超える温度での大端部の熱間コイニング
    (d)大端部に切り欠きを設ける処理
    (e)大端部の前記切り欠きを設けた部位からコネクティングロッド本体とコネクティングロッドキャップに破断分割する処理
    (f)破断分割されたコネクティングロッド本体及びコネクティングロッドキャップを結合する処理
    Ceq=C+(Si/10)+(Mn/5)+(5Cr/22)+1.65V−(5S/7)・・・・・(1)
    ここで、(1)式中の元素記号は、その元素の質量%での鋼中含有量を表す。
JP2004052882A 2003-03-18 2004-02-27 非調質コネクティングロッド及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4255861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004052882A JP4255861B2 (ja) 2003-03-18 2004-02-27 非調質コネクティングロッド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003072949 2003-03-18
JP2004052882A JP4255861B2 (ja) 2003-03-18 2004-02-27 非調質コネクティングロッド及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004301324A JP2004301324A (ja) 2004-10-28
JP4255861B2 true JP4255861B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=33421776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004052882A Expired - Fee Related JP4255861B2 (ja) 2003-03-18 2004-02-27 非調質コネクティングロッド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4255861B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5472573B2 (ja) * 2009-02-09 2014-04-16 大同特殊鋼株式会社 クラッキングコンロッドの製造方法
JP5454740B2 (ja) * 2011-05-19 2014-03-26 新日鐵住金株式会社 非調質鋼および非調質鋼部材
JP5713219B2 (ja) * 2013-12-04 2015-05-07 大同特殊鋼株式会社 クラッキングコンロッド及びその製造方法
WO2016059664A1 (ja) 2014-10-17 2016-04-21 新日鐵住金株式会社 クラッキングコンロッド用圧延鋼材
CN115058655B (zh) * 2022-06-29 2023-08-11 马鞍山钢铁股份有限公司 一种Nb微合金化中碳胀断连杆用非调质钢及其生产的胀断连杆和控锻控冷工艺
CN115074629B (zh) * 2022-06-29 2023-08-11 马鞍山钢铁股份有限公司 一种Nb-Ti-V复合强化高碳胀断连杆用非调质钢及其生产胀断连杆和控锻控冷工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004301324A (ja) 2004-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1605071B1 (en) Non-quenched/tempered connecting rod and method of producing the same
JP5858996B2 (ja) 非調質コネクティングロッド用棒鋼
JP4415219B2 (ja) 時効硬化鋼
JP6614393B2 (ja) 非調質棒鋼
JP2011006734A (ja) 真空浸炭用鋼および真空浸炭部品
JP2008240130A (ja) 非調質鋼材
JP2003055714A (ja) 非調質鋼鍛造加工品及びその製法、並びにそれを用いた内燃機関用コンロッド部品
JP3416869B2 (ja) 被削性に優れた低延性非調質鋼材
JP4255861B2 (ja) 非調質コネクティングロッド及びその製造方法
JPH09111412A (ja) 高強度・高降伏比・低延性非調質鋼
JP3988661B2 (ja) 非調質鋼
JP3235442B2 (ja) 高強度・低延性非調質鋼
JP4752800B2 (ja) 非調質鋼材
JP3988662B2 (ja) 非調質鋼
JP3887271B2 (ja) 破断分離可能な高強度非調質鋼及びその中間製品
JP3988663B2 (ja) 非調質鋼
JP2008179848A (ja) 耐衝撃疲労特性、面疲労強度に優れた歯車用鋼及びそれを用いた歯車
JP2003113419A (ja) 非調質鋼熱間鍛造部品の製造方法およびその非調質鋼熱間鍛造部品
JPH09176786A (ja) 高強度・低延性非調質鋼
JP6825605B2 (ja) 浸炭部材
JP5916553B2 (ja) コネクティングロッド用鋼及びコネクティングロッド
JP4292375B2 (ja) クラッキングコンロッド用非調質鋼
JP3473500B2 (ja) 低延性非調質鋼
JP7273324B2 (ja) 窒化部品粗形材、および窒化部品
JP4821711B2 (ja) 軟窒化用鋼材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080205

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090128

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4255861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees