JP4203950B2 - コモンモードフィルタ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号線路等のコモンモードノイズを抑圧するためのコモンモードフィルタ及びその製造方法に係り、とくに自動車等の使用温度範囲が広く、かつ常時エンジン等からの振動・路面走行中の衝撃が付与される機器に搭載した場合であっても十分な信頼性を確保できるコモンモードフィルタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型乃至超小型コモンモードフィルタとして、フェライト・ドラムコアの鍔部に予め銀の焼き付け、さらに銅やはんだのメッキにより端子電極を形成しておき、そのドラムコアに一対の巻線を施し、巻線端末を前記端子電極にはんだ付けでそれぞれ接続したものが知られている。
【0003】
また、本出願人提案の先願である下記特許文献1では、端子電極が金属板を折り曲げた端子金具であって、ドラムコア鍔部の裏側に回り込む抜け止め用の折り返し部を有するものを用い、巻線端末を固相拡散接合又は溶接で前記端子金具に接合してなるコモンモードフィルタが出願されている(但し、未公開)。
【0004】
【特許文献1】
特願2002−33279号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のコモンモードフィルタでは、以下に述べる問題があった。
【0006】
▲1▼ 自動車に搭載する場合、使用温度範囲が広く、厳格なヒートサイクル試験が課せられており、フェライト・ドラムコアに焼き付け、メッキで形成した端子電極であると、配線基板にはんだ付けで搭載したときに、フェライトと基板材質との熱膨張係数の差に起因してヒートサイクル試験で不良が発生する(例えば、配線基板と端子電極間の剥がれ、フェライト・ドラムコアのクラック発生等)。
【0007】
▲2▼ 近年、環境に配慮して鉛フリーはんだ(無鉛はんだ)を用いてコモンモードフィルタを配線基板に装着する場合があるが、鉛フリーはんだは融点が高く、はんだ付け時にコモンモードフィルタの巻線端末と端子電極間のはんだ付け部分も溶融する不都合がある。
【0008】
▲3▼ また、上記特許文献1の出願における構造においても、長時間の高温高湿試験やPCT(プレッシャー・クッカー・テスト:信頼性試験の一種)を行った際、試験後のインピーダンス変化が大きかった。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑み、端子電極に応力が付与されてもドラムコア鍔部に応力が伝達されないように形成した端子金具形状として、ヒートサイクルに起因する配線基板と端子電極間の剥がれ、フェライト・ドラムコアのクラック発生等を防止し、使用温度範囲が広く、高信頼性で車載用等に適したコモンモードフィルタ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、巻線端末の端子電極への継線を、固相拡散接合又は溶接で前記端子金具に接合するようにして、鉛フリーはんだで実装する場合にも信頼性の低下が生じないコモンモードフィルタ及びその製造方法を提供することをもう一つの目的とする。
【0011】
また、本発明は、ドラムコアに別の板状コア又は断面コ字状コアを接着する場合に、ガラス転移点が150℃以上の耐熱性を有するエポキシ系樹脂で接着することにより、広い使用温度範囲にわたりインピーダンス変化が少なく、信頼性の高いコモンモードフィルタ及びその製造方法を提供することをさらにもう一つの目的とする。
【0012】
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、両側に鍔部を有するドラムコアに一対の巻線を施し、各巻線端末を各鍔部の両端部に設けた端子電極にそれぞれ接続してなるコモンモードフィルタにおいて、
前記端子電極が金属板をコ字状に折り曲げた端子金具であって、前記巻線端末の仮固定用の係止部が上辺部上に折り返されるように折り曲げ形成されており、
前記鍔部の端子金具装着面は厚みが小さく形成された段差面となっていて、
前記端子金具は、前記段差面の境界の段差に対して前記係止部の先端を反対側に向けて前記段差面に位置決め状態で装着されていることを特徴としている。
【0014】
本願請求項2の発明に係るコモンモードフィルタは、請求項1において、前記端子金具は、前記鍔部の上下面に対向する内面に係合用凸部が形成されるとともに、前記鍔部の上下面には前記係合用凸部に対応した係合用凹部が形成されていることを特徴としている。
本願請求項3の発明に係るコモンモードフィルタは、請求項1又は2において、前記端子金具は、前記上辺部に隣接する側辺部における係止部側位置に切欠部が形成されていることを特徴としている。
【0015】
本願請求項4の発明に係るコモンモードフィルタは、請求項1,2又は3において、前記巻線端末を前記係止部で仮固定して固相拡散接合又は溶接で前記端子金具に接合してなることを特徴としている。
本願請求項5の発明に係るコモンモードフィルタは、請求項1,2,3又は4において、記係止部は二股に分かれて形成された係止片を有し、巻線端末先端寄りの係止片側と前記巻線端末とが継線処理され、他方の係止片は巻線端末をかしめた状態で残されていることを特徴としている。
本願請求項6の発明に係るコモンモードフィルタは、請求項1,2,3,4又は5において、前記鍔部の端子金具装着面は高さと厚みの両方が小さく形成された段差面となっており、板状部分を有するコアが、当該板状部分にて前記鍔部の前記段差面を除く上面に固着されていることを特徴としている。
【0016】
本願請求項7の発明に係るコモンモードフィルタは、請求項1,2,3,4,5又は6において、上面が平坦で、下面の前記端子金具に対向する四隅に凹部を有する板状コアが、前記ドラムコア上にガラス転移点が150℃以上の耐熱性を有するエポキシ系樹脂にて固着されていることを特徴としている。
【0017】
本願請求項8の発明に係るコモンモードフィルタは、請求項1,2,3,4,5又は6において、前記ドラムコアの上面及び両側面を囲む断面コ字状コアが前記ドラムコアの外側にガラス転移点が150℃以上の耐熱性を有するエポキシ系樹脂にて固着されていることを特徴としている。
【0019】
本願請求項9の発明に係るコモンモードフィルタの製造方法は、両側に鍔部を有するドラムコアに一対の巻線を施す巻線工程と、
端子電極として金属板をコ字状に折り曲げた端子金具を用い、前記端子金具を前記鍔部に装着する端子装着工程と、
前記巻線工程と前記端子装着工程の後で、各巻線端末を固相拡散接合又は溶接で前記端子金具に接続する継線工程とを備え、
前記端子金具は、前記巻線端末の仮固定用の係止部が上辺部上に折り返されるように折り曲げ形成されており、
前記鍔部の端子金具装着面は厚みが小さく形成された段差面となっていて、
前記端子装着工程において、前記端子金具を、前記段差面の境界の段差に対して前記係止部の先端が反対側に向いた状態にて前記段差面にて位置決めし、前記巻線端末を前記係止部にてかしめて仮固定後に、前記継線工程を行うことを特徴としている。
【0020】
本願請求項10の発明に係るコモンモードフィルタの製造方法は、請求項9において、前記係止部は二股に分かれて形成された係止片を有し、前記継線工程において巻線端末先端寄りの係止片側と前記巻線端末とを継線処理し、他方の係止片は巻線端末をかしめた状態で残すことを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコモンモードフィルタ及びその製造方法の実施の形態を図面に従って説明する。
【0022】
図1及び図2で本発明に係るコモンモードフィルタ及びその製造方法の第1の実施の形態を説明する。
【0023】
図1(A)のコア受入工程に示すように、フェライト・ドラムコア1は、巻芯部2の両側に鍔部3を有するものであって、鍔部3の外形は略方形であり、各鍔部3には端子金具装着面4が、当該鍔部3の高さと厚みの両方が小さく形成された段差面として形成されている(但し、高さ又は厚みの一方のみが小さく形成された段差面としてもよい)。端子金具装着面4は図1(B)に示す端子電極となる端子金具20の位置決め(とくに横ずれ防止)のために設けられている。また、鍔部3の外周の二方(側方)が平面3aで、上面は段差面である端子金具装着面4間が平坦凸部3bとなっており、さらに、端子金具装着面4の上面部分及び下面部分には、図2に示す端子電極となる端子金具20の係合用凸部(部分球面状凸部)21が入り込む係合用凹部(部分球面状凹部)4aが形成されている。
【0024】
また、後工程でドラムコア1の上側(鍔部3の平坦凸部3b)に固着されるフェライトの板状コア5は上面6が平坦であり、端子金具20に対向する下面の四隅に肉厚を薄くした凹部7を形成している。
【0025】
図1(B)の端子装着工程及び図2に示すように、端子電極としての端子金具20は、金属端子に応力が付与されてもドラムコア鍔部3に応力が伝達されないように形成した金具形状であり、前記二方が平面3aで、上面に平坦凸部3bが設けられ、上下面部分に端子金具20の係合用凸部21が入り込む係合用凹部4aを有する鍔部3に嵌合する形状となるように、銅、銅合金(例えば燐青銅等)の金属板をコ字形状に折り曲げただけのものであり、折り返し部分のない形状である。図2のように、前記係合用凸部21は端子金具20の鍔部3の上下面に対向する内面に形成されている。そして、前記鍔部3に段差面として形成されていて、上下面部分に端子金具側係合用凸部21が入り込む係合用凹部4aを形成した端子金具装着面4に端子金具20は装着される。つまり、前記端子金具装着面4は各鍔部3の両端部に設けられているから、端子金具20は各鍔部3の両端部に装着され、1個のドラムコア1に合計4個の端子金具20が設けられる。
【0026】
前記鍔部3の端子金具装着面4への端子金具20の取り付けは、端子金具側の係合用凸部21を鍔部3の端子金具装着面4側の係合用凹部4aに入り込ませて、係合若しくは嵌合させることで行うことができる。あるいは、ガラス転移点が150℃以上の耐熱性を有するエポキシ系樹脂接着剤を併用して端子金具20を鍔部3に固着するようにする。
【0027】
なお、端子金具20のコ字形状部分25の上辺部には、巻線端末の仮固定用の係止部としての係止片26が前記上辺部上に折り返されるように一体に折り曲げ形成されている。端子金具20の前記上辺部に隣接する側辺部における係止部側位置に切欠部27が形成されている。
【0028】
図1(C)の巻線工程に示すように、耐熱ポリエステル線、ポリエステルイミド線、ポリアミドイミド線、ポリイミド線、ポリエステル/アミドイミド線、ポリエステルイミド/アミドイミド線等の絶縁被覆線を用いてドラムコア1の巻芯部2に一対の巻線10A,10Bが巻回されている。例えば、図2のように巻芯部2の周囲に巻線10Aが下層、巻線10Bが上層となるように同じ巻数で巻回する。なお、絶縁被覆のみでは巻線10A,10Bの絶縁の信頼性が確保できない場合には、巻線10A,10B間に層間絶縁シート等の部材を設ける。また、巻線10A,10Bの端末は、端子金具20の上辺部に設けた係止片26をかしめることによって端子金具20に仮固定される。
【0029】
図1(D)の継線工程に示すように、図1(B)の端子装着工程及び図1(C)の巻線工程終了後、熱圧着、超音波溶着、あるいは両者の併用により、巻線10A,10Bの各端末を端子金具20上辺部Pにそれぞれ接合(固相拡散接合)する。あるいは、前記端末と端子金具20との接続をレーザー溶接、アーク溶接で行っても良い。いずれにしてもはんだ付け以外の継線接合とする。
【0030】
図1(E)のコア接着工程に示すように、継線工程終了後、フェライト・ドラムコア1の上側に、上面6が平坦なフェライトの板状コア5をガラス転移点が150℃以上の耐熱性を有するエポキシ系樹脂接着剤で接着する。この板状コア5を装着する理由は、ドラムコア1と板状コア5とで閉磁路を構成して、磁気特性の向上、ひいてはコモンモードノイズの抑制性能の向上を図ること、及び上面を平坦面にしてチップ部品装着機で吸着保持できるようにするためである。
【0031】
以上の工程より、二方が平面3aで、上面に平坦凸部3bを設け、端子金具装着面4の上下面部分に端子金具側の係合用凸部21が入り込む係合用凹部4aを形成してなる鍔部3を有するフェライト・ドラムコア1に、一対の巻線10A,10Bを施し、各巻線端末をドラムコア1の各鍔部両端部に装着された端子金具20にそれぞれ接合し、さらにフェライト・ドラムコア1上にフェライトの板状コア5を接着したコモンモードフィルタが得られる。
【0032】
図3(A)は前記板状コア5の接着にガラス転移点が130℃のエポキシ系樹脂接着剤を用いた場合のPCT前後のインピーダンスの変化率を示し、同図(B)はガラス転移点が150℃のエポキシ系樹脂接着剤を用いた場合のPCT前後のインピーダンスの変化率を示す。図3(B)のガラス転移点が150℃のエポキシ系樹脂接着剤を用いた場合の方が、インピーダンス変化率が大幅に低くなり(ガラス転移点が130℃で平均値−18.9%、150℃で平均値−4.65%)、信頼性が高くなることが判る。
【0033】
この第1の実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
【0034】
(1) 自動車に搭載する場合、使用温度範囲が広く、厳格なヒートサイクル試験が課せられているが、フェライト・ドラムコア1の二方が平面3aで、上面に平坦凸部3bを設け、端子金具装着面4の上下面部分に端子金具側の係合用凸部21が入り込む係合用凹部4aを形成してなる鍔部3に、端子金具20に応力が付与されてもドラムコア鍔部に応力が伝達されないように形成した形状の端子金具20を装着(嵌合又は接着併用)して端子電極としており、配線基板に鉛フリーはんだ付けで搭載したときに、フェライトと基板材質との間に熱膨張係数の差が存在しても端子金具20の位置が僅かにずれることにより、熱膨張係数の差を吸収でき、使用時のヒートサイクルにも耐え得る。また、端子金具20はコ字状で折り返し部分が無いため、より大きな熱ストレスにも耐えうる。このため、折り返し部分のある端子金具を端子電極とする場合に発生する不良、例えば、配線基板と端子電極間の剥がれ、フェライト・ドラムコアのクラック発生等を防止できる。また、フェライト・ドラムコアに焼き付け、メッキで形成した端子電極の場合に比べて、ヒートサイクルに対する耐久性は格段に良い。従って、自動車搭載用として高い信頼性を確保できる。
【0035】
(2) 巻線10A,10Bの端末と端子金具20との接合に、はんだ付けを用いておらず、固相拡散接合(熱圧着、超音波溶着、又は両者の併用等)、溶接(レーザー溶接、アーク溶接等)で行うため、環境に配慮して融点の高い鉛フリーはんだを用いてコモンモードフィルタを配線基板に装着する場合であっても、はんだ付け時にコモンモードフィルタの巻線端末と端子電極間の接合部分が溶融することはない。
【0036】
(3) フェライト・ドラムコア1の上側(平坦凸部21上)にフェライトの板状コア5を接着しており、特性改善とともにチップ部品装着機での吸着保持に適した構造をすることが可能である。
【0037】
(4) 通常のエポキシ係樹脂接着剤では、PCT等の耐湿試験によって加水分解等が生じ、樹脂自身が分解することで樹脂自身の強度低下を招く。接着剤として、ガラス転移点が150℃のエポキシ系樹脂接着剤を用いることで、そのような強度低下を回避し、フェライト・ドラムコア1上にフェライトの板状コア5を強固に接着でき、耐湿試験(PCT)前後のインピーダンスの変化率が少なく、接着の信頼性が高い。また、ドラムコア鍔部3に平坦凸部21を形成しておくことで、接着面を大きく確保でき、線材の引き回しにも不都合を生じさせないで、強力な接着が可能である。
【0038】
(5) これらにより、使用温度範囲が広く、高信頼性で車載用等に適したコモンモードフィルタを実現できる。
【0039】
図4(A),(B)で本発明の第2の実施の形態のコモンモードフィルタを説明する。この場合、コア受入工程、端子装着工程、巻線工程及び継線工程までは、図1(A)〜(D)の第1の実施の形態と同様であり、コア接着工程でフェライト・ドラムコア1に接着するコア構造が第1の実施の形態と異なっている。すなわち、巻線10A,10Bを巻回し、巻線端末を端子金具20に接合した後のドラムコア1の上面及び両側面を囲むフェライトの断面コ字状コア15が前記ドラムコア1の外側(鍔部3の二方(側方)の平面3a及び平坦凸部3b)にガラス転移点が150℃以上の耐熱性を有するエポキシ系樹脂接着剤で固着されている。前記断面コ字状コア15も上辺部の上面16が平坦であり、上辺部の下面は端子電極としての端子金具20及び巻線端末接合部を避けるために両側の厚みを薄くして段部17形成している。
【0040】
なお、その他の構成は前述した第1の実施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0041】
この第2の実施の形態に示したコモンモードフィルタでは、ドラムコア1の二方が平面3aで、上面に平坦凸部3bを設け、上下面に端子金具20の係合用凸部が入り込む係合用凹部を有する鍔部3と断面コ字状コア15とが3面で接して(ドラムコア1の巻芯部外周の三面を覆って)閉磁路を構成するため、磁気特性のいっそうの向上及びコモンモードノイズの抑制性能のいっそうの向上を図ることが可能である。
【0042】
図5及び図6で本発明の第3の実施の形態のコモンモードフィルタを説明する。この場合、使用する端子金具の具体的形状が第1の実施の形態と異なっている。すなわち、フェライト・ドラムコア1の二方が平面3aで上面に平坦凸部3bを設け、段差面として形成された端子金具装着面4の上下面部分に端子金具20の係合用凸部が入り込む係合用凹部を有する鍔部3に装着(嵌合)される端子金具20は、図6(A),(B),(C)のように、前記鍔部3の端子金具装着面4の上下面部分及び一方の側面部分を囲むコ字形状部分25と、コ字形状部分25の上辺部に係止部として二股に分かれて形成された係止片26A,26Bとを金属板を折り曲げて一体に形成したものである。巻線10A,10Bに近い側の細幅の係止片26Aは巻線10A,10Bの端末のかしめによる仮固定専用の係止部であり、太幅の係止片26Bはかしめにより仮固定後、溶接等で溶融状態にされる部分であり、それらはコ字形状部分25の上辺部上方に折り返されるように形成されている。端子金具20の前記上辺部に隣接する側辺部における係止部側位置に切欠部27が形成されている。
【0043】
従って、巻線工程でドラムコア1に巻かれた巻線10A,10Bの電気的接続を行う部分の絶縁被覆を取り去った後(事前の絶縁被覆の除去は線材によっては省略可能)に巻線端末を端子金具20の係止片26A,26Bの下側に挿入し、係止片26A,26Bをかしめることで、各巻線端末を仮固定できる。また、継線処理は係止片26Bを溶接等で溶融させて行い、係止片26Aはかしめ状態で残しておく。
【0044】
この結果、巻線端末を全て仮固定した状態で一度に継線工程を実行して巻線端末を端子金具20間の電気的接続を行うことができる。また、継線工程が終了するまで、係止片26Aは巻線端末のかしめ状態を維持するため、継線工程での巻線端末の位置ずれを確実に防ぎ、さらに溶接等の熱が巻線10A,10Bに伝わって線材の絶縁被覆の劣化するのを前記係止片26Aによる放熱効果で防止できる。
【0045】
この第3の実施の形態の他の構成は前述した第1の実施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0046】
なお、各実施の形態では、フェライト・ドラムコアの寸法規格において、外形4.5mm×3.2mm、コア高さ方向の公差±10μmのものを使用することにより、端子金具装着後の実装面のコプラナリティ(平面度)は最大20μmを達成することができた。つまり、実装面のコプラナリティを20μm以下に保つことで、配線基板へ搭載したときの不良発生を防止できる。
【0047】
なお、各実施の形態において、前記ドラムコアの巻芯部の断面は方形に限らず円柱等でも良い。
【0048】
また、各実施の形態では、端子装着工程の後で巻線工程を実行するように説明したが、逆に巻線工程の後に端子装着工程を実行してもよい。
【0049】
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るコモンモードフィルタは、両側に鍔部を有するドラムコアに一対の巻線を施し、各巻線端末を各鍔部の両端部に設けた端子電極にそれぞれ接続する構成において、前記端子電極が金属板をコ字状に折り曲げた端子金具であって、前記鍔部の上下面に対向する内面に係合用凸部が形成されており、前記鍔部の上下面には前記係合用凸部に対応した係合用凹部が形成され、前記端子金具は前記係合用凸部が前記係合用凹部に入った状態で前記鍔部に装着されているので、配線基板に搭載したときにドラムコア材質と配線基板との間に熱膨張係数の差が存在しても前記端子金具の位置が僅かにずれることにより、熱膨張係数の差を吸収できる。前記端子金具はコ字形状は有するが折り返し部分(鍔部の裏側に引っ掛ける部分)が無いため、より大きな熱ストレスにも耐えうる。このため、折り返し部分のある端子電極の場合に発生する不良、例えば、配線基板を端子電極間の剥がれ、ドラムコアのクラック発生等を防止できる。ドラムコアに焼き付け、メッキで形成した端子電極の場合に比べて、ヒートサイクルに対する耐久性が格段に良い。従って、自動車搭載用として高い信頼性を確保できる。
【0051】
また、巻線端末と端子金具との継線を、熱圧着、超音波溶着等の固相拡散接合又はレーザー溶接、アーク溶接等の溶接で行う場合、コモンモードフィルタを高温の無鉛はんだで配線基板に装着する場合でも巻線端末と端子金具の継線が溶融する危険は無く、さらに信頼性の向上を図り得る。
【0052】
さらに、前記ドラムコアに板状コア又は断面コ字状コアを接着する構成の場合に、ガラス転移点が150℃以上の耐熱性を有するエポキシ系樹脂を接着剤として用いることで、コモンモードフィルタのPCT後のインピーダンスの変化を減少させ、接着の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコモンモードフィルタ第1の実施の形態であって、(A)はコア受入工程、(B)は端子装着工程、(C)は巻線工程、(D)は継線工程、(E)はコア接着工程(完成工程)をそれぞれ示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態において、ドラムコアに設けた端子金具及び一対の巻線の構成を示す部分断面図である。
【図3】ドラムコアに板状コアを接着したときの接着剤とPCT前後のインピーダンス変化の関係であって、(A)はガラス転移点が130℃のエポキシ系樹脂接着剤を用いた場合のPCT前後のインピーダンスの変化率を示し、(B)はガラス転移点が150℃のエポキシ系樹脂接着剤を用いた場合のPCT前後のインピーダンスの変化率を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施の形態であって、(A)は分解斜視図、(B)は完成状態の斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の分解斜視図である。
【図6】第3の実施の形態で用いる端子金具であって、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。
【符号の説明】
1 フェライト・ドラムコア
2 巻芯部
3 鍔部
3a 平面
3b 平坦凸部
4 端子金具装着面
4a 係合用凹部
5 板状コア
6,16 上面
7 凹部
10A,10B 巻線
15 断面コ字状コア
20 端子金具
21 係合用凸部
25 コ字形状部分
26,26a,26B 係止片
Claims (10)
- 両側に鍔部を有するドラムコアに一対の巻線を施し、各巻線端末を各鍔部の両端部に設けた端子電極にそれぞれ接続してなるコモンモードフィルタにおいて、
前記端子電極が金属板をコ字状に折り曲げた端子金具であって、前記巻線端末の仮固定用の係止部が上辺部上に折り返されるように折り曲げ形成されており、
前記鍔部の端子金具装着面は厚みが小さく形成された段差面となっていて、
前記端子金具は、前記段差面の境界の段差に対して前記係止部の先端を反対側に向けて前記段差面に位置決め状態で装着されていることを特徴とするコモンモードフィルタ。 - 前記端子金具は、前記鍔部の上下面に対向する内面に係合用凸部が形成されるとともに、前記鍔部の上下面には前記係合用凸部に対応した係合用凹部が形成されている請求項1記載のコモンモードフィルタ。
- 前記端子金具は、前記上辺部に隣接する側辺部における係止部側位置に切欠部が形成されている請求項1又は2記載のコモンモードフィルタ。
- 前記巻線端末を前記係止部で仮固定して固相拡散接合又は溶接で前記端子金具に接合してなる請求項1,2又は3記載のコモンモードフィルタ。
- 前記係止部は二股に分かれて形成された係止片を有し、巻線端末先端寄りの係止片側と前記巻線端末とが継線処理され、他方の係止片は巻線端末をかしめた状態で残されている請求項1,2,3又は4記載のコモンモードフィルタ。
- 前記鍔部の端子金具装着面は高さと厚みの両方が小さく形成された段差面となっており、板状部分を有するコアが、当該板状部分にて前記鍔部の前記段差面を除く上面に固着されている請求項1,2,3,4又は5記載のコモンモードフィルタ。
- 上面が平坦で、下面の前記端子金具に対向する四隅に凹部を有する板状コアが、前記ドラムコア上にガラス転移点が150℃以上の耐熱性を有するエポキシ系樹脂にて固着されている請求項1,2,3,4,5又は6記載のコモンモードフィルタ。
- 前記ドラムコアの上面及び両側面を囲む断面コ字状コアが前記ドラムコアの外側にガラス転移点が150℃以上の耐熱性を有するエポキシ系樹脂にて固着されている請求項1,2,3,4,5又は6記載のコモンモードフィルタ。
- 両側に鍔部を有するドラムコアに一対の巻線を施す巻線工程と、
端子電極として金属板をコ字状に折り曲げた端子金具を用い、前記端子金具を前記鍔部に装着する端子装着工程と、
前記巻線工程と前記端子装着工程の後で、各巻線端末を固相拡散接合又は溶接で前記端子金具に接続する継線工程とを備え、
前記端子金具は、前記巻線端末の仮固定用の係止部が上辺部上に折り返されるように折り曲げ形成されており、
前記鍔部の端子金具装着面は厚みが小さく形成された段差面となっていて、
前記端子装着工程において、前記端子金具を、前記段差面の境界の段差に対して前記係止部の先端が反対側に向いた状態にて前記段差面にて位置決めし、前記巻線端末を前記係止部にてかしめて仮固定後に、前記継線工程を行うことを特徴とするコモンモードフィルタの製造方法。 - 前記係止部は二股に分かれて形成された係止片を有し、前記継線工程において巻線端末先端寄りの係止片側と前記巻線端末とを継線処理し、他方の係止片は巻線端末をかしめた状態で残す請求項9記載のコモンモードフィルタの製造方法。
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