JP4177472B2 - 窒素官能基を含有するアシル化剤及びその製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は糖修飾体からなるアシル化剤及びその製造法に関し、詳しくは糖分子中にアジド基、ニトロ基及び保護基で保護されたアミノ基の中から選ばれた窒素官能基を有する糖修飾体からなるアシル化剤及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、生理活性物質の安定化や難溶性物質の水溶性の改善には、有機合成や酵素反応によるエーテル結合を介した配糖化が行われている(例えば、「日本化学会編、第4版、実験化学講座26、有機化学合成VIII」の第3章に記載されている配糖化法を参照。)。
しかし、有機合成では糖の水酸基の反応性が比較的弱いため、目的物質の回収率が低いという問題がある。また、酵素反応では酵素の基質特異性により目的物質が限定される上に、反応生成物が複数生成することが問題となっている。
また、配糖体を製造する際、その受容体と糖供与体の組み合わせも重要であり、特に受容体が水酸基、アミノ基等を有する化合物である場合、配糖化することは困難であった。
また、得られた配糖体自体も、その物性改善の効果が十分でない場合も多数報告されており、有効な配糖化技術の確立が望まれていた。
【0003】
一方、ウルソール酸は、ウルシなどの種々の樹木、特に果実や葉に含まれるトリテルペン化合物であり、抗炎症活性や抗腫瘍活性を有している。しかし、ウルソール酸は水に不溶であるため、実際に治療薬や化粧料等としての利用が限られている。未だ、この問題の十分な解決策は見出されていない。
我々は、ウルソール酸の溶解性を改善するために、サイクロデキストリンの包接化合物とする方法やスペーサーを介してグルコースを結合させる方法などを検討したが、いずれの方法でも十分な効果が得られなかった。
そのため、ウルソール酸の水に対する溶解性を改善する方法の開発が切望されている。
【0004】
また、有機化合物にアシル基を導入するために用いられるアシル化剤としては、ハロゲン化アシルやカルボン酸無水物が一般的であるが、その他のカルボン酸誘導体やイミダゾリド等の活性なアシル化剤の開発も行われている。
また、糖を含有するアシル化剤としては、糖に結合している官能基がすべて水酸基であり、他の官能基を結合していないものが報告されているのみである(特開平9−227584号公報)。つまり、糖分子中にアミノ基やイオン性を有する塩化アンモニウム基を有したアシル化剤についての報告は未だない。
【0005】
一方、アジド基やニトロ基を還元して得られるアミノ基は、塩酸等の鉱酸により容易にアンモニウム基に変換することが可能であり、これを結合させることにより特定の物質に陽イオンを持たせることができる。
したがって、これらの官能基を有する化合物は、これを溶解させる溶媒やこの物質が標的とする物質との間にイオン的な相互作用が生じ、様々な生理活性を発揮することが期待される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の事情に鑑み、本発明者らはアシル化剤を用いた配糖化技術について研究を重ね、糖分子中の所定の水酸基が窒素官能基に変換されたアシル化剤及びその製造法の開発を試みた。
その結果、糖にエーテル結合によってヒドロキシカルボン酸を結合させ、かつ窒素官能基を結合した化合物が水酸基、アミノ基等に容易に結合でき、かつ所望の物性改善効果を奏することを見出し、本発明に到達したのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖の1位にエーテル結合によりヒドロキシカルボン酸を結合させ、6位にアジド基、ニトロ基及び保護基で保護されたアミノ基の中から選ばれた窒素官能基を結合させ、他の水酸基を保護基で保護してなる糖修飾体である。
請求項2記載の本発明は、下記の式で表される6−アジド−6−デオキシ酢酸オキシグルコシドである。
【0008】
【化6】
(式中、R1 は水酸基の保護基を示す。)
【0009】
請求項3記載の本発明は、下記の式で表される6−ニトロ−6−デオキシ酢酸オキシグルコシドである。
【0010】
【化7】
(式中、R2 は水酸基の保護基を示す。)
【0011】
請求項4記載の本発明は、下記の式で表される6−アミノ−6−デオキシ酢酸オキシグルコシドである。
【0012】
【化8】
(式中、R3 は水酸基の、R4 はアミノ基の保護基を示す。)
【0013】
請求項5記載の本発明は、グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖の1位が水酸基及び置換基を有するイオウ原子のうちのいずれかであり、他の水酸基が保護基で保護された化合物に、アリルアルコールを反応させて1位に結合させ、6位にアジド基もしくはニトロ基を導入し、さらに前記アリルアルコールのアリル部位をカルボン酸に変えることを特徴とする請求項1記載の糖修飾体の製造法である。
【0014】
請求項6記載の本発明は、グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖の1位が水酸基及び置換基を有するイオウ原子のうちのいずれかであり、2位がアミノ基である化合物に、アリルアルコールを反応させて1位に結合させ、そのアリル部位をカルボン酸に変えることを特徴とする、グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖の1位にエーテル結合によりヒドロキシカルボン酸を結合させ、2位に保護基で保護されたアミノ基を結合させ、他の水酸基を保護基で保護してなる糖修飾体の製造法である。
【0015】
請求項7記載の本発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の糖修飾体よりなるアシル化剤である。
【0016】
請求項8記載の本発明は、ウルソール酸の28位の水酸基に、グリコール酸エステルであるスペーサーを介して、ニトロ基及び保護基で保護されたアミノ基の中から選ばれた窒素官能基を6位または2位に含有するグルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖を、結合してなるウルソール酸誘導体である。
請求項9記載の本発明は、下記の式で表される6−アミノ塩酸塩−グルコシルオキシアセチル−3−ウルソール酸である。
【0017】
【化9】
【0018】
請求項10記載の本発明は、ウルソール酸の28位の水酸基をベンジル基で保護した後、下記の式で表される6−カルボベンゾキシアミノ−2,3,4−トリエトキシエチル−6−デオキシ酢酸オキシグルコシドと反応させ、次いで脱カルボベンゾキシル化、脱ベンジル化及び脱エトキシエチル化反応を行うことを特徴とする請求項9記載のウルソール酸誘導体の製造法である。
【0019】
【化10】
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明のアシル化剤を構成する糖修飾体は、前記したように、糖の1位にエーテル結合によりヒドロキシカルボン酸を導入し、6位に特定の窒素官能基を導入するか、または2位に保護基で保護されたアミノ基を導入し、他の水酸基を保護してなる糖修飾体である。このものは、主に単糖またはその配糖体を出発物質として製造される。これら糖類としては、例えばグルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、リボース、アラビノース、キシロース、リキソース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース、フコースなどがあり、その他にマルトースなどの二糖類も使用することができる。
【0021】
前記化学式で表される本発明のデオキシ酢酸オキシグルコシドのうち、糖の6位に水酸基の代わりにアジド基またはニトロ基を有するものは、以下の反応によって製造することができる。
【0022】
【数1】
【0023】
【数2】
【0024】
上記反応式中、Rは通常用いられる水酸基の保護基、例えば「日本化学会編、新実験化学講座、14、有機合成V、第11−1章」に記載されている保護基を示す。該保護基としては、具体的にアセチル基、エトキシエチル基、ベンジル基、トリエチルシリル基などが挙げられる。YはORもしくはハロゲン原子もしくは置換基を有するイオウ原子を示す。
【0025】
前記化学式で表される本発明のデオキシ酢酸オキシグルコシドのうち、糖の6位に水酸基の代わりに保護基で保護されたアミノ基を有するものは、以下の反応によって製造することができる。
【0026】
【数3】
【0027】
上記反応式中、R1 は通常用いられる水酸基の保護基、例えば「日本化学会編、新実験化学講座、14、有機合成V、第11−1章」に記載されている保護基を示す。該保護基としては、具体的にアセチル基、エトキシエチル基、ベンジル基、トリエチルシリル基などが挙げられる。YはORもしくはハロゲン原子もしくは置換基を有するイオウ原子を示す。また、R2 はアミノ基の保護基、例えば「日本化学会編、実験化学講座、22、有機合成IV、2.3」に記載されている保護基を示す。該保護基としては、具体的にベンジルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
【0028】
前記化学式で表される本発明のデオキシ酢酸オキシグルコシドのうち、糖の2位に水酸基の代わりに保護基で保護されたアミノ基を有するものは、以下の反応によって製造することができる。
【0029】
【数4】
【0030】
上記反応式中、R1 は通常用いられる水酸基の保護基、例えば「日本化学会編、新実験化学講座、14、有機合成V、第11−1章」に記載されている保護基を示す。該保護基としては、具体的にアセチル基、エトキシエチル基、ベンジル基、トリエチルシリル基などが挙げられる。YはORもしくはハロゲン原子もしくは置換基を有するイオウ原子を示す。また、R2 はアミノ基の保護基、例えば「日本化学会編、実験化学講座、22、有機合成IV、2.3」に記載されている保護基を示す。該保護基としては、具体的にベンジルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
【0031】
前記化学式で表される本発明のウルソール酸誘導体のうち、糖の6位にアミノ塩酸塩−グルコシルオキシアセチル基を有するものは、以下の反応によって製造することができる。
【0032】
【数5】
【0033】
上記反応式中、R1 とR3 は通常用いられる水酸基の保護基、例えば「日本化学会編、新実験化学講座、14、有機合成V、第11−1章」に記載されている保護基を示す。該保護基としては、具体的にアセチル基、エトキシエチル基、ベンジル基、トリエチルシリル基などが挙げられる。YはORもしくはハロゲン原子もしくは置換基を有するイオウ原子を示す。なお、R1 とR3 は同一のものであってもよく、異なるものであってもよい。また、R2 はアミノ基の保護基、例えば「日本化学会編、実験化学講座、22、有機合成IV、2.3」に記載されている保護基を示す。該保護基としては、具体的にベンジルオキシカルボニル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基などが挙げられる。
【0034】
以下に、糖としてグルコースを用いた場合を代表例として、本発明を具体的に説明する。
6位の水酸基の代わりにアジド基を有する糖修飾体は、下記の反応工程Iによって製造することができる。
【0035】
【数6】
【0036】
常法により、グルコース(化合物(1))を出発物質としてペンタアセチルグルコース(化合物(2))を経て、1位の水酸基にエーテル結合によりアリル基を結合させた化合物(化合物(3))を得、これにリチウムメトキシドをメタノール中で0〜100℃、好ましくは20℃にて0.5〜50時間、好ましくは1時間反応させてアリルグルコシド(化合物(4))を得る。
この後、該化合物(4)をトシルクロリドとピリジン中で0〜100℃、好ましくは20℃にて2〜50時間、好ましくは20時間反応させて、6−トシル−6−デオキシアリルグルコシド(化合物(5))を得る。
【0037】
続いて、該化合物(5)をアジ化ナトリウムとN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で20〜100℃、好ましくは60℃にて3〜100時間、好ましくは24時間反応させた後、臭化ベンジルと水素化ナトリウムを加え、0〜60℃、好ましくは20℃にて3〜100時間、好ましくは24時間反応させて6−アジド−6−デオキシトリベンジルアリルグルコシド(化合物(6))を得る。該化合物(6)にN−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO)、四酸化オスミウム、アセトン及びエタノール中にて0〜100℃、好ましくは20℃にて3〜100時間、好ましくは24時間反応させて、ジオール化合物(化合物(7))を得る。
【0038】
さらに、該化合物(7)をメタ過ヨウ素酸ナトリウム、ジオキサン及び水中で0〜100℃、好ましくは20℃にて0.5〜100時間、好ましくは3時間反応させて、アルデヒド化合物(化合物(8))を得る。
この化合物(8)に、亜塩素酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、2−メチル−2−ブテン、第3級ブチルアルコール及び水を加え、−10〜+50℃、好ましくは0℃にて0.5〜100時間、好ましくは3時間反応させて化合物(9)を得る。この化合物が、糖としてグルコースを使用した場合の本発明の糖修飾体、6−アジド−6−デオキシ酢酸オキシグルコシドである。なお、グルコースの代わりに他の糖類を用いた場合も同様の反応により、糖の種類が異なった、対応する糖修飾体を得ることができる。
【0039】
次に、6位に水酸基の代わりにニトロ基を有する糖修飾体は、下記の反応工程IIによって製造することができる。
【0040】
【数7】
【0041】
上記6−アジド−6−デオキシ酢酸オキシグルコシドの製造で得られる中間体である6−トシル−6−デオキシアリルグルコシド(化合物(5))に、エチルビニルエーテル及びピリジニウムパラトルエンスルホン酸を加えて0〜60℃、好ましくは20℃にて3〜100時間、好ましくは50時間反応させて6−トシル−6−デオキシトリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(10))を得る。
【0042】
該化合物(10)を亜硝酸ナトリウムとN−N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で20〜100℃、好ましくは60℃にて3〜100時間、好ましくは24時間反応させて6−ニトロ−6−デオキシトリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(11))を得る。この化合物に、N−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO)、四酸化オスミウム、アセトン及びエタノール中で0〜100℃、好ましくは20℃にて3〜100時間、好ましくは24時間反応させて、ジオール化合物(化合物(12))を得る。
該化合物(12)をメタ過ヨウ素酸ナトリウム、ジオキサン及び水中で0〜100℃、好ましくは20℃にて0.5〜100時間、好ましくは3時間反応させて、アルデヒド化合物(化合物(13))を得る。
次いで、化合物(13)に亜塩素酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、2−メチル−2−ブテン、第3級ブチルアルコール及び水を加え、−10〜+50℃、好ましくは0℃にて0.5〜100時間、好ましくは3時間反応させて、化合物(14)を得る。この化合物(14)が、糖としてグルコースを使用した場合の本発明の糖修飾体、6−ニトロ−6−デオキシ酢酸オキシグルコシドである。なお、グルコースの代わりに他の糖類を用いた場合も、これと同様の反応によって、糖の種類が異なった、対応する糖修飾体を得ることができる。
【0043】
また、6位に水酸基の代わりに保護基で保護されたアミノ基を有する糖修飾体は、下記の反応工程III によって製造することができる。
【0044】
【数8】
【0045】
上記の6−ニトロ−6−デオキシ酢酸オキシグルコシドの製造で得られる中間体である6−トシル−6−デオキシトリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(10))をアジ化ナトリウム及びN−N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で20〜100℃、好ましくは50℃にて3〜100時間、好ましくは24時間反応させて6−アジド−6−デオキシトリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(15))を得る。
該化合物(15)にトリフェニルホスフィン及び水を加え0〜100℃、好ましくは20℃にて0.5〜50時間、好ましくは3時間反応させた後、カルボベンゾキシクロリドと炭酸水素ナトリウムを加え、0〜100℃、好ましくは20℃にて0.5〜100時間、好ましくは24時間反応させて、6−カルボベンゾキシアミノ−6−デオキシトリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(16))を得る。
【0046】
この化合物(16)にN−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO)、四酸化オスミウム、アセトン及びエタノール中で0〜100℃、好ましくは20℃にて3〜100時間、好ましくは24時間反応させて、ジオール化合物(17)を得る。
この化合物(17)をメタ過ヨウ素酸ナトリウム、ジオキサン及び水中で0〜100℃、好ましくは20℃にて0.5〜100時間、好ましくは3時間反応させて、アルデヒド化合物(化合物(18))を得る。
該化合物(18)に亜塩素酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、2−メチル−2−ブテン、第3級ブチルアルコール及び水を加え、−10〜+50℃、好ましくは0℃にて0.5〜100時間、好ましくは3時間反応させて、化合物(19)を得る。この化合物(19)が、糖としてグルコースを使用した場合の本発明の糖修飾体、6−アミノ−6−デオキシ酢酸オキシグルコシドである。なお、グルコースの代わりに他の糖類を用いた場合も、同様の反応によって、糖の種類が異なった、対応する糖修飾体を得ることができる。
【0047】
次に、2位に水酸基の代わりに保護基で保護されたアミノ基を有する糖修飾体は、下記の反応工程IVによって製造することができる。
【0048】
【数9】
【0049】
グルコサミン塩酸塩(化合物(20))に、飽和重曹水、水、塩化メチレン及び塩化ベンジルオキシカルボニルを加え、0〜100℃、好ましくは20℃にて3〜100時間、好ましくは18時間反応させた後、生成した残渣にピリジンと無水酢酸を加えて0〜100℃、好ましくは20℃にて3〜100時間、好ましくは18時間反応させて、グルコサミン誘導体(化合物(21))を得る。
この化合物(21)にアリルアルコールと三フッ化ホウ素エーテル錯体を加え、0〜150℃、好ましくは100℃にて5〜100時間、好ましくは24時間反応させた後、生成した残渣に塩化メチレン、ピリジニウムパラトルエンスホン酸及びエチルビニルエーテルを加え、0〜150℃、好ましくは20℃にて1〜20日間、好ましくは5日間反応させて、2−カルボベンゾキシアミノ−2−デオキシアリルグルコシド(化合物(22))を得る。
【0050】
次いで、該化合物(22)にN−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO)、四酸化オスミウム、アセトン及びエタノール中で0〜100℃、好ましくは20℃にて3〜100時間、好ましくは24時間反応させて、ジオール化合物(化合物(23))を得る。
この化合物(23)をメタ過ヨウ素酸ナトリウム、ジオキサン及び水中で0〜100℃、好ましくは20℃にて0.5〜100時間、好ましくは3時間反応させて、アルデヒド化合物(化合物(24))を得る。
該化合物(24)に、亜塩素酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、2−メチル−2−ブテン、第3級ブチルアルコール及び水を加え、−10〜+50℃、好ましくは0℃にて0.5〜100時間、好ましくは3時間反応させて、化合物(25)を得る。この化合物(25)が、糖としてグルコサミンを使用した場合の本発明の糖修飾体、2−アミノ−2−デオキシ酢酸オキシグルコシドである。なお、グルコサミンの代わりに他の糖類を用いた場合も、同様の反応によって、糖の種類が異なった、対応する糖修飾体を得ることができる。
【0051】
これらの糖修飾体は、アシル化剤として有用であり、例えば水酸基、アミノ基等を有する化合物とアシル化反応を起こして容易に結合する。なお、反応物をパラジウム触媒等を用いて加水分解することによって、糖部位の保護基を脱離させて目的とする配糖体を得ることができる。
【0052】
本発明のアシル化剤と反応させて配糖体を作ることができる化合物としては様々なものがあるが、特にタキソイド化合物、ウルソール酸、ビタミンDなどの生理活性物質や香料などの脂溶性化合物が挙げられ、これらを配糖化することによって、安定化や水溶性の改善等の物性の改変を行うことができる。
脂溶性化合物の水に対する溶解性の改善のためには、前記アシル化剤の酢酸部分の鎖長が適当であり、これ以上アルキル鎖を伸ばすと、水溶性の改善に貢献することができない。しかし、その他の物性改変に利用するためには、スペーサーであるグリコール酸エステルの代わりに他の物質を用いて、アルキル鎖長の異なるアシル化剤とすることができ、目的に応じたアシル化剤を選択、使用することができる。
このように、本発明のアシル化剤を用いれば、スペーサーを介して糖を結合させた配糖体を容易に得ることができ、配糖化による水溶性の改善、安定性向上等の物性改変に大いに貢献することができる。
【0053】
【実施例】
以下に、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
グルコース(1)より常法で得られた1,2,3,4,6−ペンタアセチルグルコース(化合物(2)、C16H22O11 、分子量390.34)39.0g、アリルアルコール13.6ml、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体14.8ml及び塩化メチレン60mlを0℃〜室温(25℃)で6時間反応させて、2,3,4,6−テトラアセチルアリルグルコシド(化合物(3)、C17H24O10 、分子量388.37)を得た。
次いで、この化合物36.4gをメタノール50mlとリチウムメトキシド380mgと室温で1時間反応させて脱アセチル化することにより、アリルグルコシド(化合物(4)、C9H16O6 、分子量220.22)を得た。
【0054】
この化合物(4)21.2gをピリジン50ml及びトシルクロリド24.8g中で0〜50℃で20時間反応させて、6−トシル−6−デオキシアリルグルコシド(化合物(5)、C16H22O8S 、分子量374.40)を得た。
次いで、この化合物(5)16.4gをN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)40ml及びアジ化ナトリウム5.7gと60℃で20時間反応させた後、水素化ナトリウム10.5g、臭化ベンジル23.4ml及びDMF70mlを加え、室温で24時間反応させて、6−アジド−6−デオキシ−2,3,4−トリベンジルアリルグルコシド(化合物(6)、C30H33N3O5、分子量515.61)を得た。
【0055】
次に、該化合物(6)11.3gに、四酸化オスミウム水溶液(7.87μmol/ml)5ml、N−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO、50%水溶液)7.7g、アセトン25ml及びエタノール5mlを加え、室温で24時間反応させて、ジオール化合物(化合物(7)、C30H35N3O7、分子量549.62)を得た。
この化合物(7)10.2gに、メタ過ヨウ素酸ナトリウム8.0g、ジオキサン30ml及び水8mlを加えて室温で18時間反応させて、アルデヒド化合物(化合物(8)、C29H31N3O6、分子量517.58)を得た。
【0056】
さらに、該化合物(8)9.6gに、亜塩素酸ナトリウム5.9g、リン酸二水素ナトリウム2.7g、2−メチル−2−ブテン7.9ml、第3級ブチルアルコール45ml及び水15mlを加え、0℃〜室温で3時間反応させて、カルボン酸化合物である6−アジド−6−デオキシ酢酸オキシグルコシド(化合物(9))を得た。
この化合物(9)を重クロロホルムに溶解し、1H-NMRで解析し、それぞれのピークを帰属して構造を決定し、前記の構造式で表されるものであることを確認した。
カルボン酸化合物の1H-NMR(500MHz,CDCl3)
3.30-3.75(m,6H),4.30-5.05(m,9H),7.25-7.35(m,15H)
【0057】
実施例2
実施例1で得た化合物(5)8.2gにエチルビニルエーテル9.3ml、ピリジニウムパラトルエンスルホン酸550mg及び塩化メチレン10mlを加え、室温で48時間反応させて、6−トシル−6−デオキシ−2,3,4−トリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(10)、C28H46O11S、分子量590.72)を得た。
次いで、該化合物(10)12.1gをN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)20ml及び亜硝酸ナトリウム3.0gと共に60℃で45時間反応させ、6−ニトロ−6−デオキシ−2,3,4−トリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(11)、C21H37NO10、分子量465.54)を得た。
【0058】
この化合物(11)6.7gに、四酸化オスミウム水溶液(7.87μmol/ml)5ml、N−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO、50%水溶液)3.4g、アセトン25ml及びエタノール5mlを加え、室温で24時間反応させて、ジオール化合物(化合物(12)、C21H41NO12、分子量499.55)を得た。
該化合物(12)6.1gに、メタ過ヨウ素酸ナトリウム5.2g、ジオキサン40ml及び水10mlを加え、室温で18時間反応させてアルデヒド化合物(化合物(13)、C20H37NO11、分子量467.51)を得た。
【0059】
続いて、該化合物(13)5.7gに、亜塩素酸ナトリウム3.9g、リン酸二水素ナトリウム1.7g、2−メチル−2−ブテン5.2ml、第3級ブチルアルコール40ml及び水12mlを加え、0℃〜室温で3時間反応させて、目的とするカルボン酸化合物である6−ニトロ−6−デオキシ酢酸オキシグルコシド(化合物(14))を得た。
該化合物(14)を重クロロホルムに溶解し、1H-NMRで解析し、それぞれのピークを帰属して構造を決定し、前記の構造式で表されるものであることを確認した。
カルボン酸化合物の1H-NMR(500MHz,CDCl3)
1.10-1.40(m,18H),4.30-5.05(m,18H)
【0060】
実施例3
実施例2で得た化合物(10)23.2gをN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)40ml及びアジ化ナトリウム5.7gと60℃で45時間反応させ、6−アジド−6−デオキシ−2,3,4−トリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(15)、 C21H39N3O8、分子量461.55)を得た。
該化合物(15)12.6gにトリフェニルホスフィン7.5g、テトラヒドロフラン(THF)50ml及び水5mlを加え、70℃でリフラックスさせ2時間反応させた後、この反応溶液に塩化ベンジルオキシカルボニル5.5g、炭酸水素ナトリウム4.5g、THF9ml及び水5mlを加え、室温で4時間反応させて、6−カルボベンゾキシアミノ−6−デオキシ−2,3,4−トリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(16)、C29H47NO10、分子量569.69)を得た。
【0061】
次いで、該化合物(16)12.7gに、四酸化オスミウム水溶液(7.87μmol/ml)5ml、N−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO、50%水溶液)7.8g、アセトン25ml及びエタノール5mlを加え、室温で24時間反応させて、ジオール化合物(化合物(17)、C29H49NO12、分子量603.71)を得た。
該化合物(17)11.2gに、メタ過ヨウ素酸ナトリウム8.1g、ジオキサン60ml及び水16mlを加え、室温で18時間反応させて、アルデヒド化合物(化合物(18)、C28H45NO11、分子量571.66)を得た。
【0062】
この後、該化合物(18)10.6gに、亜塩素酸ナトリウム6.0g、リン酸二水素ナトリウム2.7g、2−メチル−2−ブテン8.1ml、第3級ブチルアルコール45ml及び水15mlを加え、0℃〜室温で3時間反応させて、目的とするカルボン酸化合物である6−アミノ−6−デオキシ酢酸オキシグルコシド(化合物(19))を得た。
この化合物(19)を重クロロホルムに溶解し、1H-NMRで解析し、それぞれのピークを帰属して構造を決定し、前記の構造式で表されるものであることを確認した。
カルボン酸化合物(19)の1H-NMR(500MHz,CDCl3)
1.10-1.40(m,18H),3.20-5.20(m,12H),7.20-7.40(m,5H)
【0063】
実施例4
グルコサミン塩酸塩4.2g(化合物(20)、C6H14ClNO5、分子量215.63)を飽和重曹水40ml、水10ml及び塩化メチレン10mlに溶解させたものに、さらに塩化ベンジルオキシカルボニル4.3mlを加え、室温で18時間反応させた。その後、上澄みを除去して得た残渣をピリジン5mlに溶解させ、0℃にて無水酢酸5mlを加え、室温に戻して18時間反応させて、1,3,4,6−テトラアセチル−2−カルボベンゾキシアミノ−2−デオキシグルコシド(化合物(21)、C22H27NO11、分子量481.46)を得た。
次いで、該化合物(21)2.8gにアリルアルコール7.0ml及び三フッ化ホウ素エ−テル錯体0.25mlを加え、100℃で5時間、さらに室温で17時間反応させた。続いて、該溶液を濃縮することにより得た残渣に塩化メチレン10ml、ピリジニウムパラトルエンスルホン酸60mg及びエチルビニルエーテル1.4mlを加え、室温で5日間反応させ、2−カルボベンゾキシアミノ−2−デオキシ−3,4,6−トリエトキシエチルアリルグルコシド(化合物(22)、C29H47NO10、分子量569.69)を得た。
【0064】
次に、該化合物(22)1.1gに、四酸化オスミウム水溶液(7.87μmol/ml)5ml、N−メチルモルホリン−N−オキシド(NMO、50%水溶液)700mg、アセトン15ml及びエタノール2mlを加え、室温で24時間反応させて、ジオール化合物(化合物(23)、C29H49NO12、分子量603.71)を得た。
この化合物(23)1.0gに、メタ過ヨウ素酸ナトリウム860mg、ジオキサン12ml及び水2mlを加え、室温で18時間反応させて、アルデヒド化合物(化合物(24)、C28H45NO11、分子量571.66)を得た。
【0065】
続いて、該化合物(24)510mgに、亜塩素酸ナトリウム290mg、リン酸二水素ナトリウム130mg、2−メチル−2−ブテン380μl、第3級ブチルアルコール3ml及び水1mlを加え、0℃〜室温で3時間反応させ、目的とするカルボン酸化合物である2−アミノ−2−デオキシ酢酸オキシグルコシド(化合物(25))を得た。
該化合物(25)を重クロロホルムに溶解し、1H-NMRで解析し、それぞれのピークを帰属して構造を決定し、前記の構造式で表されるものであることを確認した。
カルボン酸化合物(25)の1H-NMR(500MHz,CDCl3)
1.10-1.40(m,18H),3.40-5.30(m,19H),5.70-6.60(m,1H),7.20-7.40(m,5H)
【0066】
実施例5
実施例3で得られた6−カルボベンゾキシアミノ−2,3,4−トリエトキシエチル−6−デオキシ酢酸オキシグルコシド(化合物(19))をアシル化剤として用い、反応工程Vに従ってl−メントールの配糖化反応を行った。
【0067】
【数10】
【0068】
l−メントール(化合物(26))1mmolを塩化メチレン5mlに溶解させ、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)2mmol及びジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)2mmolを加えた。次いで、6−カルボベンゾキシアミノ−2,3,4−トリエトキシエチル−6−デオキシ酢酸オキシグルコシド(化合物(19))を2mmol加え、室温下で24時間反応を行った。反応終了後、反応溶液は飽和食塩水と混合し、酢酸エチルで抽出した。その後は、常法により処理してl−メントール配糖体(化合物(27))を得た。
続いて、該配糖体(27)を1N塩酸、エタノール中及び10%パラジウム−炭素を用いて、脱エトキシエチル化を行い、目的とするl−メントール配糖体(化合物(28))を得た。
こうして得られた本発明のl−メントール配糖体は、従来のl−メントールと比較して、水への溶解性が格段に(500倍以上)改善されていることが確認された。
【0069】
実施例6
実施例3で得られた6−カルボベンゾキシアミノ−2,3,4−トリエトキシエチル−6−デオキシ酢酸オキシグルコシド(化合物(19))をアシル化剤として用い、反応工程VIに従ってウルソール酸の配糖化反応を行った。
【0070】
【数11】
【0071】
常法により、28位の水酸基をベンジル基で保護したウルソール酸(化合物(29))720mgを塩化メチレン10mlに溶解させ、さらに4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)490mg及びジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)830mgを加え、化合物(30)を得た。次いで、該化合物(30)に6−カルボベンゾキシアミノ−2,3,4−トリエトキシエチル−6−デオキシ酢酸オキシグルコシド(化合物(19))1.1gを加え、室温下で24時間反応させて化合物(31)を含む反応液を得た。
その後、該反応溶液は飽和食塩水と混合し、酢酸エチルで抽出した後、常法により処理してウルソール酸配糖体(化合物(32))1.5gを得た。
続いて、該配糖体(32)を1N塩酸とエタノール中で10%パラジウム−炭素を用いて脱カルボベンゾキシル化、脱エトキシエチル化及び脱ベンジル化を行い、目的とする配糖体(化合物(33))320mgを得た。
その結果、得られたウルソール酸配糖体は、本来は水に不溶であるウルソール酸と比較して、水に対する溶解性が得られた(84.0μg/ml)ことが確認された。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、糖の1位にエ−テル結合によりヒドロキシカルボン酸構造を導入し、6位にアジド基,ニトロ基及び保護基で保護されたアミノ基の中から選ばれた窒素官能基、あるいは2位に保護基で保護されたアミノ基を有する糖修飾体の製造が可能となる。また、得られた糖修飾体をアシル化剤として用いることにより、難水溶性物質や生理活性物質と結合し、これら物質の水溶性や安定性等の物性の改善に利用することが期待される。
Claims (10)
- グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖の1位にエーテル結合によりヒドロキシカルボン酸を結合させ、6位にアジド基、ニトロ基及び保護基で保護されたアミノ基の中から選ばれた窒素官能基を結合させ、他の水酸基を保護基で保護してなる糖修飾体。
- グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖の1位が水酸基及び置換基を有するイオウ原子のうちのいずれかであり、他の水酸基が保護基で保護された化合物に、アリルアルコールを反応させて1位に結合させ、6位にアジド基もしくはニトロ基を導入し、さらに前記アリルアルコールのアリル部位をカルボン酸に変えることを特徴とする請求項1記載の糖修飾体の製造法。
- グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖の1位が水酸基及び置換基を有するイオウ原子のうちのいずれかであり、2位がアミノ基である化合物に、アリルアルコールを反応させて1位に結合させ、そのアリル部位をカルボン酸に変えることを特徴とする、グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコ ース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖の1位にエーテル結合によりヒドロキシカルボン酸を結合させ、2位に保護基で保護されたアミノ基を結合させ、他の水酸基を保護基で保護してなる糖修飾体の製造法。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の糖修飾体よりなるアシル化剤。
- ウルソール酸の28位の水酸基に、グリコール酸エステルであるスペーサーを介して、ニトロ基及び保護基で保護されたアミノ基の中から選ばれた窒素官能基を6位または2位に含有するグルコース、マンノース、アロース、アルトロース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース及びマルトースのいずれかである糖を、結合してなるウルソール酸誘導体。
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