JP4139128B2 - オートテンショナ及びそれを備えたエンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト駆動機構の伝動ベルトの張力を自動的に適度に保つためのオートテンショナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のオートテンショナでは、例えば特開平10−213197号公報に開示されているように、ベースおよび揺動アーム間に捩じりコイルバネを予め縮径および圧縮させながら介装する。そして、捩じりコイルバネの軸方向の付勢力(伸張方向復元力)により揺動アームのボス部と摩擦板とを圧接させると共に、捩じりコイルバネの周方向の付勢力(捩じり復元力)により揺動アームおよびプーリをその揺動方向の一方側に向けて付勢し、揺動アームに回転自在に設けられたプーリに張力を付与するように構成されている。
【0003】
このような構成により、オートテンショナは、ボス部および摩擦板間に生じた摩擦力と捩じり復元力とで減衰力を発生させ、この減衰力により伝動ベルトの張力の緊張・弛緩の変動に応じたプーリの動きを許容しつつ、伝動ベルトからの激しい振動や衝撃を減衰することが可能になっている。
【0004】
しかし、上記従来の構成では、揺動アームのボス部と摩擦板とを伸張方向復元力で圧接させることにより摩擦力を得るようになっているため、常に一定の摩擦力しか発生させることができない。
【0005】
例えば、伝動ベルトの張力が大幅に増加することによって、揺動アームが進み揺動方向に大きく揺動する場合には、大きな摩擦力と戻り揺動方向の捩じり復元力とを合計した大きな減衰力で減衰できることが望ましい。ところが、この場合には、伝動ベルトの張力が減少して揺動アームが戻り揺動方向に揺動するときに、揺動アームを戻り揺動方向に揺動させる捩じり復元力の作用が摩擦力により大幅に減少されるため、揺動アームの揺動を伝動ベルトの張力変動に対して十分に追従させることができないという問題が生じることになる。一方、小さな摩擦力に設定した場合には、揺動アームの追従性を高くすることができるが、伝動ベルトの張力が大幅に増加する事態に対応することができない。
【0006】
また、特開平5−332409号公報には、プーリ支持体を張力調整バネでベルト張り側に揺動させ、さらに、プーリ支持体に設けた円筒部とこの内部でカム面を形成した固定軸との間に楔形空間を形成し、この楔形空間内に摩擦部材とバネ部材とを組み込んで、方向性のある摩擦抵抗を付与するものが記載されている。しかし、このオートテンショナは、摩擦部材とカム面との接触部における摩擦係数、摩擦部材と円筒部との接触部における摩擦係数等を調整することが難しく、大きな減衰力を得ることとベルト張力変動に対する高い追従性とを両立することが困難であった。そのため、摩擦部材の材質改善等を図ることで改良を図っているのが実情である(特開平6−213296号公報、特開平7−286646号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、張力変動幅の大きな伝動ベルトにも十分に適用可能な大きな減衰力を発生させることができると共に、張力変動速度の大きな伝動ベルトにも高い追従性を発揮して適応することができるオートテンショナおよびそれを備えたエンジンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のオートテンショナは、伝動ベルトの張力変動を減衰するオートテンショナにおいて、基部と該基部から垂直方向へ延在する芯部とを有するベースと、前記芯部に回転自在に外挿されるとともに前記ベースの基部に向かって延在するボス部を有した揺動アームと、前記揺動アームにおける前記ボス部とは反対側の端部に回転自在に設けられ、前記芯部を揺動中心として揺動するように、前記伝動ベルトが掛けられるプーリと、前記ボス部の周囲に設けられ、前記伝動ベルトが張力を減少させたときの前記揺動アームの戻り揺動方向に捩じり復元力を付与する捩じりコイルバネと 、前記ベースの基部上の支点を中心にして揺動可能に支持されるとともに前記揺動アームに内接するように設けられる摩擦材と、前記芯部と前記摩擦材との間に設けられ、前記摩擦材を前記揺動アームに当接させる方向に付勢する弾性体と、を備え、前記摩擦材が前記ベースの基部とベース側に向かって延在する前記揺動アームの側壁部の内周面とに沿う略L字型断面となり、前記ベースの基部に沿う部分が前記捩じりコイルバネの座を兼ね、そして前記揺動アームの前記側壁部の内周面とともにベースの基部に当接し、更に外周側に形成された突出部を前記側壁部の垂下された端部に当接しており、前記伝動ベルトが張力を増加させたときの進み揺動方向に前記揺動アームが揺動すると、前記揺動アームと前記摩擦材との間に作用する摩擦力が増す方向に前記摩擦材を前記支点を中心にして揺動させる力が作用し、戻り揺動方向に前記揺動アームが揺動すると、前記揺動アームと前記摩擦材との間に作用する摩擦力が減少する方向に前記摩擦材を前記支点を中心にして揺動させる力が作用することを特徴とする。
【0009】
この構成によると、伝動ベルトの張力が増加することによって、揺動アームが進み揺動方向に揺動すると、捻りコイルバネにより戻り揺動方向への捻り復元力が揺動アームに付与される。また、揺動アームの進み揺動方向揺動時は、基部上の支点を中心にして揺動可能に支持されて揺動アームと当接する摩擦材に、摩擦力が増す方向に揺動する力が作用する。このため、揺動アームの進み揺動方向揺動時は、揺動角度の増加に伴って大きな摩擦力が発生し、この大きな摩擦力と捩じりコイルバネの捩じり復元力とが、揺動アームの揺動を阻止するように作用する。したがって、伝動ベルトの張力が急激に大幅に増加する事態になっても、この張力の増加を十分に減衰させることができる。
【0010】
また、伝動ベルトの張力が減少することによって、揺動アームが戻り揺動方向に揺動すると、摩擦材には、摩擦力が減少する方向に揺動する力が作用する。このため、揺動アームは、摩擦材との間で作用する摩擦力が抑制されて捩じりコイルバネの捩じり復元力を強く受ける結果、伝動ベルトの張力が急激に減少する事態になっても、この張力の減少に対して揺動アームの戻り揺動方向への揺動を十分に追従させることができる。
したがって、本発明によると、張力変動幅の大きな伝動ベルトにも十分に適用可能な大きな減衰力を発生させることができると共に、張力変動速度の大きな伝動ベルトにも高い追従性を発揮して適応することができる。
さらに、弾性体で摩擦材を付勢することで、摩擦材と揺動アームとの当接関係を常時保つことができる。このため、進み揺動方向では大きな摩擦力を発生させてロックし、戻り揺動方向では摩擦力を減少させてロックを解除する機能を適切に発揮させることができる。
この構成によると、容易に、揺動アームの揺動時に摩擦力が作用する摩擦材を揺動アームと当接するように設けることができる。
この構成によると、ベースの基部上に摩擦材を配置しても捩じりコイルバネを安定保持できる。
【0011】
請求項2に記載のオートテンショナは、請求項1において、前記摩擦材の上記支点が、前記摩擦材が内接する前記揺動アームの内周面よりも、前記ベースの芯部に近い位置にあることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載のオートテンショナは、請求項1又は2において、前記支点が、前記側壁部の内周面と前記ベースの芯部との間に位置しており、前記揺動アームが進み揺動方向に揺動すると、前記内周面から前記摩擦材に作用する摩擦力によって前記摩擦材を前記支点を中心にして揺動させる力が生じることで、前記摩擦材が前記内周面に押し付けられ、前記摩擦力が増すことを特徴とする。
【0013】
この構成によると、進み揺動方向揺動時の摩擦力によって摩擦材が支点を中心にして揺動して揺動アームの内周面に押し付けられていくものであるため、進み揺動方向揺動時に摩擦力が増す構造を容易に実現できる。
【0014】
請求項4に記載のオートテンショナは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記支点が、前記摩擦材が前記内周面と当接している円弧部分の一端と前記芯部の中心とを結ぶ線の近傍に、または前記円弧部分と前記芯部の中心とで囲まれる扇形部分の外側に位置していることを特徴とする。
【0015】
この構成によると、摩擦力が発生する円弧部分の大半が、摩擦材の揺動中心となる支点と芯部の中心とを結ぶ線で区分けされる一方側に位置することになる。このため、進み揺動方向では、揺動アームから摩擦材に作用する摩擦力の大半が摩擦材側の円弧部分を揺動アームの内周面に押し付ける方向に作用し、戻り揺動方向では、摩擦力の大半が摩擦材の円弧部分を揺動アームの内周面から引き離す方向に作用する。すなわち、進み揺動方向では大きな摩擦力を発生させてロックし、戻り揺動方向では摩擦力を減少させてロックを解除する構造を容易に実現できる。
【0016】
請求項5に記載のオートテンショナは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記芯部を中心とした円周方向に、略等角度間隔で複数個設けられていることを特徴とする。
【0017】
この構成によると、揺動アームの内周面に対して、摩擦材を多面的に且つ略均等に当接させることができ、安定して大きな減衰力を発生させることができる。
【0018】
請求項6に記載のエンジンは、請求項1〜5の何れかに記載のオートテンショナを備えることを特徴とする。
【0019】
この構成によると、出力変動が大きいため、張力変動幅が大きい伝動ベルトを有するエンジンの場合であっても、このエンジンの伝動ベルトの弛みが十分に防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1乃至図4に基づいて以下に説明する。図1に示すように、本実施の形態に係るオートテンショナ1は、例えばエンジン周りの隔壁や架台等の支持部材に固設されるベース2を備えている。ベース2は、平板状に形成された基部2aと、基部2aの中心部から垂直方向に延在する芯部2bとを有している。芯部2bには、基部2a側から内部を延在方向に貫通するベース挿通孔2cが形成されており、このベース挿通孔2cには、基部2a側とは反対側から図示しない締結ボルトが挿入されて図示しない支持部材と螺合され、ベース2が固設される。
【0021】
上記の芯部2bには、後述する揺動アーム4のボス部4aが、図示しない軸受等を介して回転自在に外挿されている。これにより、揺動アーム4は、芯部2bを中心として揺動するようにベース2に対して回転自在に支持されている。尚、本実施形態においては、オートテンショナ1がベース2の基部2a側を下側として上下方向に配置された場合について説明するが、配置される方向はこれに限定されるものではなく、例えば左右方向や斜め方向に配置されていても良い。
【0022】
上記のボス部4aは、揺動アーム4の一部を構成している。揺動アーム4は、平板状の上面部4bと、上面部4bからベース2の基部2aに向かって円筒状に延在し、芯部2bに回転自在に外挿される前述のボス部4aと、ボス部4aの外周側に設けられるとともに、ボス部4aと同様にベース2側に向かって延在する側壁部4cと、側壁部4cの側方に突出するよう形成されたプーリ支持部4dとを有している。
【0023】
上記の上面部4bには、スラストベアリング10と固定プレート11とがこの順に載置されている。固定プレート11は、上述のベース挿通孔2cに螺合された図示しない締結ボルトにより固定されている。すなわち、揺動アーム4は、ベース2に対して、固定プレート11によりスラストベアリング10を介して上下方向に支持されているとともに、回転自在に支持されている。また、プーリ支持部4dにはプーリ6が取り付けられ、プーリ6は、揺動アーム4におけるボス部4aとは反対側の端部に回転自在に支持された状態になっている。そして、プーリ6には、伝動ベルト7が巻き掛けられるようになっており、揺動アーム4は、伝動ベルト7の張力の増減に応じた角度で芯部2bを中心として揺動するようになっている。
【0024】
揺動アーム4の側壁部4cの内部には、バネ収納空間5が形成されている。バネ収納空間5には、ボス部4aの周囲に巻き回された捩じりコイルバネ9が設けられている。捩じりコイルバネ9は、一端部が揺動アーム4の上面部4bの内面側(バネ収納空間5側)に連結され、他端部が後述する摩擦材12を介してベース2の基部2a側に押し付けられている。これにより、捩じりコイルバネ9は、伝動ベルト7が張力を減少させたときの揺動アーム4の戻り揺動方向に捩じり復元力を付与するようになっている。
【0025】
また、バネ収納空間5におけるベース2の基部2a側には、摩擦材12が設けられている。図2は、図1におけるD線矢視断面(プーリ7は省略)を示したものである(なお、図1に示すベース2等は、図2のE−E線矢視断面図に相当している)。図1及び図2に示すように、摩擦材12は、ベース2の芯部2bを中心とした円周方向に、略等角度間隔で複数個設けられている(図2では、3個の場合を図示)。そして、各摩擦材12は、基部2a上に設けられる軸13にて回転自在に支持されている。即ち、この軸13が支点となり(以下、軸13を「支点13」ともいう)、摩擦材12は、支点13を中心にして揺動自在に支持された状態になっている。この摩擦材12は、ベース2の基部2aと揺動アーム4の側壁部4cの内周面4eとに沿う略L字型断面を有し、基部2aに沿う部分12aが捩じりコイルバネ9の座を兼ねるようになっている。このため、基部2a上に摩擦材12を配置しても捩じりコイルバネ9を安定保持できる。そして、捩じりコイルバネ9の付勢力により、摩擦材12を基部2aに当接させ、後述する摩擦力を更に高めている。一方、摩擦材12における内周面4eに沿う部分12bは、揺動アーム4に内接(即ち、揺動アーム4の内周面4eに当接)するように設けられている。
【0026】
このように摩擦材12を設けることで、揺動アーム4の揺動に伴い摩擦力を発生させて伝動ベルトの張力変動を減衰させる機構を簡単な構造で実現できる。また、複数個が均等配置されることで、内周面4eに対して、摩擦材12を多面的に且つ略均等に当接させることができ、安定して大きな減衰力を得ることができる。
【0027】
なお、図2に示すように、ベース2の芯部2bと摩擦材12との間には、摩擦材12を揺動アーム4に当接させる方向に付勢するスプリング14(弾性体)が設けられている。これにより、摩擦材12と揺動アーム4との当接関係を常時保つことができる。また、図1に示すように、各摩擦材12の外周側(内周面4eと当接する側)には、突出部12cが形成されており、この突出部12cが、側壁部4cの垂下された端部と当接するようになっている。これにより、摩擦材12と揺動アーム4との間で発生させることができる摩擦力を高めている。
【0028】
つぎに、摩擦材12と揺動アーム4との間で発生する摩擦力と、揺動アーム4の揺動方向との関係について説明する。揺動アーム4の揺動方向には、伝動ベルト7が張力を増加させたときに揺動アーム4が揺動する揺動方向である進み揺動方向と、伝動ベルト7が張力を減少させたときに揺動アーム4が揺動する方向である戻り揺動方向とがある。図2において、揺動アーム4が進み揺動方向に揺動すると、側壁部4cは、矢印(a)方向(反時計回り方向)に揺動する。一方、揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動すると、側壁部4cは、矢印(b)方向(時計廻り方向)に揺動する。
【0029】
また、摩擦材12における内周面4eに沿う部分12b及び凸部12cの外周面(以下、これらを合わせて「外周面15」という)は、内周面4eと当接して摩擦力を発生する摩擦面15aと、内周面4eと隙間を介して対向する逃げ面15bとで構成されている。なお、部分12bの外周面15と凸部12cの外周面15とは同様に構成されている。そして、支点13が、内周面4eとベース2の芯部2bとの間に位置しており、さらに、この支点13は、摩擦材12が内周面4eと当接している円弧部分である摩擦面15aの一端(図2における点X)と芯部2bの中心(図2における点Z)とを結ぶ線(図2における点線P)の近傍に位置するように設けられている。
【0030】
この構成において、まず、オートテンショナ1が組み付けられるエンジンの出力変動等の仕様に応じた減衰特性を得ることができるように、揺動アーム4の揺動開始前の初期巻付力、摩擦材12の大きさ、摩擦面15aの面積、支点13の位置等が予め調整されている。そして、この揺動開始前にある状態から揺動アーム4が進み揺動方向に揺動すると、側壁部4cが矢印(a)方向に回動し、摩擦部材12の摩擦面15aと側壁部4cの内周面4eとの間には摩擦力が発生する。この内周面4eから摩擦材12に作用する摩擦力は、摩擦面15aの接線方向であり且つ矢印(a)方向に発生する。このため、この摩擦力によって、摩擦材12を支点13を中心として図2における反時計方向に揺動させる力が生じる。この力により、摩擦材12は、内周面4eに押し付けられることになる(即ち、図中の白抜き矢印の方向に押し付けられる)。そして、揺動アーム4が揺動するとともに(側壁部4cが回動するとともに)、摩擦材12の摩擦面15aが、強く内周面4eへと押し付けられ、摩擦面15aと内周面4eとの間で作用する摩擦力は増すことになる。即ち、揺動アーム4が進み揺動方向に揺動すると、揺動アーム4と摩擦材12との間に作用する摩擦力が増す方向に摩擦材12を支点13を中心にして揺動させる力が働くことになる。このように、揺動アーム4が進み揺動方向に揺動すると、揺動アーム4と摩擦材12との間で大きな摩擦力が発生し、ロック機構が実現される。
【0031】
一方、揺動アーム4が進み揺動方向に揺動した後、この状態から逆に、戻り揺動方向に揺動すると、側壁部4cが矢印(b)方向に回動する。これにより、摩擦面15aと内周面4eとの間に作用している摩擦力が減少する方向(摩擦面15aの接線方向であり且つ矢印(b)方向)に摩擦材12を支点13を中心にして揺動させる力が作用する。即ち、揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動するとともに、摩擦材12の内周面4eへの押し付け力が弱まり、摩擦面15aと内周面4eとの間の摩擦力は減少していく。そして、この摩擦力がほぼ無くなる状態まで揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動し、揺動開始前の状態に戻る。このように、揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動すると、揺動アーム4と摩擦材12との間で働く摩擦力が減少し、ロックが解除されることになる。
【0032】
また、揺動アーム4が、揺動開始前の状態から更に戻り揺動方向に揺動すると、側壁部4cが矢印(b)方向に回動し、摩擦部材12の摩擦面15aと側壁部4cの内周面4eとの間には、摩擦面15aの接線方向であり且つ矢印(b)方向に作用する摩擦力が発生する。このため、この摩擦力によって、摩擦材12を支点13を中心として図2における時計方向に揺動させる力が生じる。そして、逃げ面15bが設けられているため、摩擦材12を内周面4eに押し付ける方向には力が作用しない。したがって、摩擦材12を支点13を中心として図2における時計方向に揺動させる力とスプリング14による付勢力とがほぼ釣り合うようにして、摩擦面15aと内周面4eとが摺接しながら、側壁部4cが矢印(b)方向に回動することになる。
【0033】
ここで、摩擦面15aと内周面4eとの間で作用する摩擦力と、摩擦材12を揺動可能に支持する支点13の位置との関係について、図3を参照しながら説明する。図3には、基部2aに沿う部分12aの形状が、本実施形態とは異なる形状を有する場合の図2に対応する図を示している。白抜きで示した摩擦材12について、点A、B、Cの3箇所に支点13をそれぞれ設けた場合で比較して説明する。まず、点Cの位置に、即ち、摩擦面15aを成す円弧部分の両端(点X及び点Y)の中間位置(点M)と芯部2bの中心(点Z)とを結ぶ線上に、支点13を設けたとする。この場合、揺動アーム4が進み揺動方向に揺動すると(側壁部4cが矢印(a)方向に回動すると)、摩擦面15aには摩擦力が作用する。しかし、摩擦面15aに作用する摩擦力によって、摩擦材12は支点13(点C)を中心として図3における反時計方向に揺動されるが、内周面4eに押し付けられるのは、摩擦面15aのうち円弧MY間にある部分のみである。また、揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動すると(側壁部4c矢印(b)方向に回動すると)、逆に、摩擦面15aに作用する摩擦力によって、摩擦材12は支点13(点C)を中心として図3における時計方向に揺動され、摩擦面15aのうち円弧MX間にある部分が、内周面4eに押し付けられることになる。したがって、進み揺動方向では摩擦力を増し、戻り揺動方向では摩擦力を減少させることはできない。
【0034】
次に、点A又は点Bの位置に支点13を設けたとする。この場合、点A又は点Bは、点Xと点Zとを結ぶ線Pの近傍にあり、且つ円弧部分(XY)と点Zとで囲まれる扇形部分(ZXY)の僅かに外側に位置している。このため、揺動アーム4が進み揺動方向に揺動しているときにのみ摩擦面15aが内周面4eに押し付けられ(図中、白抜き矢印の方向に押し付けられ)、揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動しているときには摩擦面15aが内周面4eに押し付けられることがない。したがって、進み揺動方向では摩擦力を増し、戻り揺動方向では摩擦力を減少させる構造を容易に実現できる。
【0035】
なお、支点13が点Aの位置に設けられた場合、摩擦面15aと支点13(点A)との距離が近く、支点13を中心として働くこの摩擦力のモーメントアームが小さくなるため、摩擦材12を内周面4eに押し付ける力が小さくなる。一方、支点13が点Bの位置に設けられた場合、摩擦面15aと支点13(点B)との距離が十分にあり、支点13を中心として働くこの摩擦力のモーメントアームが大きくなるため、摩擦材12を内周面4eに十分な力で押し付けることができる。よって、点Aよりも点Bの位置に支点13を設ける方が望ましい(即ち、支点13は、摩擦面15aから十分な距離が保たれる位置に設けることが望ましい)。
【0036】
本実施形態に係るオートテンショナ1では、図3を用いて説明した点Bに相当する位置に支点13が設けられている(図2参照)。したがって、進み揺動方向では摩擦力を増し、戻り揺動方向では摩擦力を減少させることが効率よく実現されている。すなわち、このオートテンショナ1では、摩擦力が発生する円弧部分(摩擦面15a)の大半が、支点13と芯部2bの中心Zとを結ぶ線Pで区分けされる一方側に位置しているため、進み揺動方向では、揺動アーム4から摩擦材12に作用する摩擦力の大半が摩擦面15aを内周面4eに押し付ける方向に作用し、戻り揺動方向では、摩擦力の大半が摩擦面15aを内周面4eから引き離す方向に作用する。これにより、進み揺動方向では大きな摩擦力を発生させてロックし、戻り揺動方向では摩擦力を減少させてロックを解除する構造を容易に実現できる。
【0037】
つぎに、オートテンショナ1の作動について説明する。まず、オートテンショナ1のベース2が図示しない支持部材の嵌合穴に嵌合されて固定される。この後、プーリ6に図示しないエンジン等の駆動機構の駆動軸に張設された伝動ベルト7が巻き掛けられる。そして、プーリ6が設けられた揺動アーム4は、捩じりコイルバネ9の捩じり復元力で伝動ベルト7の張力とに応じた所定の角度で揺動状態を維持する。
【0038】
駆動機構が駆動を開始した後、例えば、伝動ベルト7の張力が増加した場合には、揺動アーム4が進み揺動方向に揺動する。この結果、捩じりコイルバネ9により戻り揺動方向への捩じり復元力が揺動アーム4に付与される。また、揺動アーム4の進み揺動方向揺動時は、基部2a上の支点13を中心にして揺動可能に支持されて揺動アーム4と当接する摩擦材12に、摩擦力を増す方向に揺動する力が作用する。このため、揺動アーム4の進み揺動方向揺動時は、揺動角度の増加に伴って大きな摩擦力が発生し、この大きな摩擦力と捩じりコイルバネ9の捩じり復元力とが、揺動アーム4の揺動を阻止するように作用する。したがって、伝動ベルト7の張力が急激に大幅に増加する事態になっても、この張力の増加を十分に減衰させることができる。
【0039】
また、伝動ベルト7の張力が減少することによって、揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動すると、摩擦材12には、摩擦力が減少する方向に揺動する力が作用する。このため、揺動アーム4は、摩擦材12との間で作用する摩擦力が抑制されて捩じりコイルバネ9の捩じり復元力を強く受ける結果、伝動ベルト7の張力が急激に減少する事態になっても、この張力の減少に対して揺動アーム4の戻り揺動方向への揺動を十分に追従させることができる。
【0040】
なお、図4に、本実施形態に係るオートテンショナ1における捩じり角度(揺動角度)と減衰トルクとの関係を示す。本図に示すように、揺動アーム4が進み揺動方向に揺動して摩擦材12との間で摩擦力が発生した場合には、進み揺動方向への揺動とともにこの摩擦力が大きくなり、捩じりコイルバネ9と共に発生するオートテンショナ1の減衰トルク(減衰力)は、図4における軌跡JをQ1からQ2に向けて上昇する。一方、揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動して摩擦材12との間で働く摩擦力が減少した場合には、オートテンショナ1の減衰トルク(減衰力)は、図4における軌跡KをQ3からQ4に向けて下降する。これにより、揺動アーム4が進み揺動方向と戻り揺動方向とに交互に揺動すると、オートテンショナ1の減衰トルク(減衰力)は、Q1→Q2→Q3→Q4のループ状態で増減を繰り返すことになる。
【0041】
ここで、Q1、Q2、Q3及びQ4で囲まれる面積は、損失エネルギーを示す。また、図中の軌跡Lは、捩じりコイルバネ9のスプリングトルクを示したものである。図中のFの領域は、揺動アーム4を進み揺動方向に揺動させたときの初期に生じる減衰トルクの摩擦トルク分の大きさを、図中Gの領域は、所定の角度揺動することで増加した後の摩擦トルク分の大きさを表している(即ち、F>Gの関係が成立している)。図中のHの領域は、揺動アーム4が進み揺動方向に揺動している途中の状態で生じている減衰トルクの摩擦トルク分の大きさを、図中のIの領域は、揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動している途中の状態で生じている減衰トルクの摩擦トルク分の大きさを表している。このように、本実施形態に係るオートテンショナ1では、『進み揺動方向での減衰トルク(減衰力)』>『戻り揺動方向での減衰トルク(減衰力)』(即ち、H>Iの関係が成立している)とすることができる。
【0042】
この結果、伝動ベルト7の張力が増加して揺動アーム4が進み揺動方向に揺動するときには、捩じりコイルバネ9の捩じり復元力と、摩擦材12との間で発生し進み揺動角度に応じて増していく大きな摩擦力とが揺動アーム4の揺動を阻止するように作用し、伝動ベルト7の張力が急激に大幅に増加する事態になっても、この張力の増加を十分に減衰させることができる。
【0043】
一方、伝動ベルト7の張力が減少して揺動アーム4が戻り揺動方向に揺動するときには、摩擦材12との間で発生している摩擦力が戻り揺動角度に応じて減少し、捩じりコイルバネ9の復元力が強く働く結果、張力の減少に対して揺動アーム4の戻り揺動方向への揺動を十分に追従させることができる。これにより、本実施形態のオートテンショナ1によれば、張力変動幅の大きな伝動ベルトにも十分に適用可能な大きな減衰力を発生させることができる共に、張力変動速度の大きな伝動ベルトにも高い追従性を発揮して適用することができる。したがって、出力変動が大きいため、張力変動幅が大きい伝動ベルト7を有するエンジンの場合であっても、本実施形態のオートテンショナ1を搭載することによって、このエンジンの伝動ベルトの弛みを十分に防止することができる。
【0044】
以上が、本実施形態の説明である。なお、実施の形態は、上述した例に限定されるものではなく、例えば、次のように変更して実施してもよい。
(1:参考変形例)本実施形態においては、ベース2の芯部2bと摩擦材12との間には、弾性体14が設けられているが(図2参照)、この弾性体14は、必ずしも設けられてなくてもよい。即ち、図5に示すように、弾性体14が設けられてないものであっても本発明の効果を奏し得る。
【0045】
(2:参考変形例)弾性体14は、本実施形態のように、ベース2の芯部2bと摩擦材12との間に設けられるものでなくてもよい。例えば、揺動アーム4のボス部4aがベース2の基部2a近傍まで延材しており、このボス部4aと摩擦材12との間に弾性体14が設けられるものであってもよい。
【0046】
(3)支点13は、摩擦材12が内周面4eと当接している円弧部分15aとベース2の芯部2bの中心とで囲まれる扇形部分の外側に位置しているものであってもよい。また、摩擦材12の形状については、本実施形態以外の種々の形状を選択しても、本発明と同様の効果を奏し得る。
【0047】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、張力変動幅の大きな伝動ベルトにも十分に適用可能な大きな減衰力を発生させることができると共に、張力変動速度の大きな伝動ベルトにも高い追従性を発揮して適応することができる。
また、弾性体で摩擦材を付勢することで、摩擦材と揺動アームとの当接関係を常時保つことができる。このため、進み揺動方向では大きな摩擦力を発生させてロックし、戻り揺動方向では摩擦力を減少させてロックを解除する機能を適切に発揮させることができる。
この構成によると、容易に、揺動アームの揺動時に摩擦力が作用する摩擦材を揺動アームと当接するように設けることができる。
この構成によると、ベースの基部上に摩擦材を配置しても捩じりコイルバネを安定保持できる。
請求項2によれば、摩擦材の支点が、摩擦材が内接する揺動アームの内周面よりも、ベースの芯部に近い位置にある。
【0048】
請求項3の発明によれば、進み揺動方向揺動時の摩擦力によって摩擦材が支点を中心にして揺動して揺動アームの内周面に押し付けられていくものであるため、進み揺動方向揺動時に摩擦力が増す構造を容易に実現できる。
【0049】
請求項4の発明によれば、摩擦力が発生する円弧部分の大半が、摩擦材の揺動中心となる支点と芯部の中心とを結ぶ線で区分けされる一方側に位置することになる。このため、進み揺動方向では、揺動アームから摩擦材に作用する摩擦力の大半が摩擦材側の円弧部分を揺動アームの内周面に押し付ける方向に作用し、戻り揺動方向では、摩擦力の大半が摩擦材の円弧部分を揺動アームの内周面から引き離す方向に作用する。すなわち、進み揺動方向では大きな摩擦力を発生させてロックし、戻り揺動方向では摩擦力を減少させてロックを解除する構造を容易に実現できる。
【0050】
請求項5の発明によれば、揺動アームの内周面に対して、摩擦材を多面的に且つ略均等に当接させることができ、安定して大きな減衰力を発生させることができる。
【0051】
請求項6の発明によれば、出力変動が大きいため、張力変動幅が大きい伝動ベルトを有するエンジンの場合であっても、このエンジンの伝動ベルトの弛みが十分に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るオートテンショナの概略を示す断面図である。
【図2】図1におけるD線矢視断面図である。
【図3】摩擦材の摩擦面と揺動アームの内周面との間で作用する摩擦力と、摩擦材を揺動可能に支持する支点の位置との関係について説明する図である。
【図4】減衰トルク(減衰力)と揺動アームの揺動角度と(捩じりコイルバネの捩じり角度)との関係について説明する図である。
【図5】本実施形態の参考変形例を説明する図である。
【符号の説明】
1 オートテンショナ
2 ベース
2a 底面部
2b 芯部
4 揺動アーム
4a ボス部
6 プーリ
7 伝動ベルト
9 捩じりコイルバネ
12 摩擦材
13 支点
Claims (6)
- 伝動ベルトの張力変動を減衰するオートテンショナにおいて、
基部と該基部から垂直方向へ延在する芯部とを有するベースと、
前記芯部に回転自在に外挿されるとともに前記ベースの基部に向かって延在するボス部を有した揺動アームと、
前記揺動アームにおける前記ボス部とは反対側の端部に回転自在に設けられ、前記芯部を揺動中心として揺動するように、前記伝動ベルトが掛けられるプーリと、
前記ボス部の周囲に設けられ、前記伝動ベルトが張力を減少させたときの前記揺動アームの戻り揺動方向に捩じり復元力を付与する捩じりコイルバネと、
前記ベースの基部上の支点を中心にして揺動可能に支持されるとともに前記揺動アームに内接するように設けられる摩擦材と、
前記芯部と前記摩擦材との間に設けられ、前記摩擦材を前記揺動アームに当接させる方向に付勢する弾性体と、を備え、
前記摩擦材が前記ベースの基部とベース側に向かって延在する前記揺動アームの側壁部の内周面とに沿う略L字型断面となり、前記ベースの基部に沿う部分が前記捩じりコイルバネの座を兼ね、そして前記揺動アームの前記側壁部の内周面とともにベースの基部に当接し、更に外周側に形成された突出部を前記側壁部の垂下された端部に当接しており、
前記伝動ベルトが張力を増加させたときの進み揺動方向に前記揺動アームが揺動すると、前記揺動アームと前記摩擦材との間に作用する摩擦力が増す方向に前記摩擦材を前記支点を中心にして揺動させる力が作用し、戻り揺動方向に前記揺動アームが揺動すると、前記揺動アームと前記摩擦材との間に作用する摩擦力が減少する方向に前記摩擦材を前記支点を中心にして揺動させる力が作用することを特徴とするオートテンショナ。 - 前記摩擦材の上記支点が、前記摩擦材が内接する前記揺動アームの内周面よりも、前記ベースの芯部に近い位置にあることを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。
- 前記支点は、前記側壁部の内周面と前記ベースの芯部との間に位置しており、
前記揺動アームが進み揺動方向に揺動すると、前記内周面から前記摩擦材に作用する摩擦力によって前記摩擦材を前記支点を中心にして揺動させる力が生じることで、前記摩擦材が前記内周面に押し付けられ、前記摩擦力が増すことを特徴とする請求項1又は2に記載のオートテンショナ。 - 前記支点は、前記摩擦材が前記内周面と当接している円弧部分の一端と前記芯部の中心とを結ぶ線の近傍に、または前記円弧部分と前記芯部の中心とで囲まれる扇形部分の外側に位置していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のオートテンショナ。
- 前記摩擦材は、前記芯部を中心とした円周方向に、略等角度間隔で複数個設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のオートテンショナ。
- 請求項1〜5の何れかに記載のオートテンショナを備えることを特徴とするエンジン。
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